JP2002533540A - 水性コーティング組成物およびそのような組成物のためのポリオール - Google Patents
水性コーティング組成物およびそのような組成物のためのポリオールInfo
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- C09D175/00—Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D175/04—Polyurethanes
Abstract
Description
に関し、ポリオールは、含量Cでカルボキシレート-および/またはカルボン酸-
官能基ならびに、含量Sでスルホネート-および/またはスルホン酸-官能基を有
する。これに関して、カルボキシレート基は中和されたカルボン酸基として定義
され、スルホネート基は中和されたスルホン酸基として定義される。
ト基を特定の量で含むポリエステル樹脂からなるポリオールの分散物を含む水性
組成物を開示する。スルホネート-およびカルボキシレート-官能基は、ポリオー
ルを水に可溶にするために役立つ。しかしながら、開示されたポリエステルポリ
オールにおいては、カルボキシレート基は、少しでも存在するなら、重要でない
役割を演じる。開示されたポリエステル樹脂においては、スルホネート基が主要
である。このことから、結果として、初期の硬化が非常に遅くなる。
ーティングス(Progress in Organic Coatings), 34, 1998, 84-90頁における論
文「自動車の水系下塗に適当な水性アクリル系分散物のレオロジー特性(The rhe
ological properties of an acrylic dispersion suitable for automotive wat
erborne basecoats)」は、自動車工業のための金属下塗として使用するために特
に設計された幾つかのコーティング組成物を開示する。施与後、そのような下塗
は一般に、透明な仕上塗で上塗りされる。この刊行物に開示された組成物のうち
の1つは、スルホネート-およびカルボキシレート-官能性ポリオールならびに内
部的に架橋されたラテックスおよびメラミンホルムアルデヒド硬化性樹脂を含む
。内部的に架橋されたラテックスは、コーティング組成物に、硬化中アルミニウ
ムフレークの配向を固定させるのに適当な構造を与える。これは、コーティング
組成物の流れを妨げ、他の目的、例えば、優れたレベリング、平滑性および光沢
が必要とされる仕上塗としての使用のために適当でなくする。スルホネート基お
よびカルボキシレート基を含むポリオールは、40mgKOH/g樹脂(約0.72ミリモル
/g樹脂)の高い酸価を有する。高い酸含量の結果として、そのようなコーティ
ングは非常に低い湿度耐性を示す。
性ポリオールを含む水性コーティング組成物を開示する。そのような組成物に対
する主な不都合は、疎水性ポリイソシアネートが、手ではポリオール成分中へ撹
拌されることができないことである。組み込まれたポリエチレンオキシドセグメ
ントにより親水性にされたポリイソシアネートは、手で容易に撹拌されるが、カ
ルボキシレートおよび/またはカルボン酸で安定化されたポリオールと中和する
アミンとを合わせると、十分な湿度耐性のコーティングフィルム形成に至らない
。カルボキシレートおよび/またはカルボン酸基を有するポリオールを含むコー
ティングに対する別の不都合は、特に厚い層については、表面欠陥、例えば気泡
、ピンホールおよびクレーターを形成する傾向があることである。これは、カル
ボキシレートおよび/またはカルボン酸基とイソシアネート基との反応の結果で
あり、アミド結合を生じ、CO2を形成する。さらには、溶媒系の組成物の場合と
違って、長いポットライフと速い硬化との許容できるバランスを達成するのが非
常に困難である。
9118号に開示されている。単にスルホネート基で安定化されたアクリルポリオー
ルの水性エマルジョンの場合には、気泡およびピンホールの形成が、厚い層でさ
え、大きく減らされることが見出された。そのようなコーティング組成物のポッ
トライフは長く、フィルムは、溶媒および湿度に対して良好な耐性を示す。しか
しながら、硬化は遅く、フィルムの平滑性は、溶媒系より著しく低い。
スルホネート基を有するポリオールを含む水性2成分コーティング組成物を開示
する。同様の組成物がまた、欧州特許出願EP-A 0 358 979号およびEP-A 0 557 8
44により開示されている。しかしながら、これらの刊行物のいずれも、カーボネ
ート基とスルホネート基との特定の比を開示しない。
知の系と比べて速くかつ良好な硬化と組合せて、施与後直ちに良好な流れ特性を
示す、安定な水性コーティング組成物である。
され、スルホネートおよび/またはスルホン酸ならびにカルボキシレートおよび
/またはカルボン酸基の全含量C+Sが0.09〜0.6ミリモル/gポリオールであり、
比C/Sが0.5〜20の値を有する。
後直ちになお流れることができる。これは、厚いフィルムにおいてまた、例外的
に良好かつ滑らかなフィルム外観を与える。レベリングが優れ、表面欠陥、例え
ば気泡、ピンホールまたはクレーターが生じない。形成されたフィルムは、高い
光沢、優れた透明性、良好な堅さおよび良好な化学品耐性、例えば溶媒またはガ
ソリンに対する耐性を示す。さらに、本発明のコーティング組成物は、コロイド
状に安定な水性組成物であり、技術的特徴、例えば堅さ、耐溶媒性および耐水性
を損なうことなく、審美的に質の高い高品質のコーティングを与える。ポットラ
イフおよび硬化速度は、触媒の添加により容易に制御できる。
スルホン酸基との好ましい組合せは、意図される用途に依存する。速い硬化が必
要とされ、フィルム外観はあまり重要でないなら、カルボキシレートおよび/ま
たはカルボン酸含量をより高く選ぶべきである。他方で、フィルム外観および良
好な堅さが速い硬化より重要であるなら、スルホネートおよび/またはスルホン
酸含量を上げることができる。
くは0.5〜10の範囲内、より好ましくは1〜5の範囲内にあるときに見出される。
比C/Sが1.5〜3なら、最適の結果が得られる。
トおよび/またはスルホン酸基の全酸含量C+Sは、0.18〜0.6ミリモル/gポリオ
ールである。全酸含量C+Sが0.18〜0.36ミリモル/gポリオールなら、最適の結果
が得られる。
ール、より好ましくは50〜200 mgKOH/gポリオールのヒドロキシ値を有する。最
も好ましくは、ヒドロキシ値は、75〜200 mgKOH/gポリオールである。ポリオー
ルは、分子当たり2個以上、好ましくは3個以上のヒドロキシ基を有する。
ならびにスルホネートおよび/またはスルホン酸官能基の含量Sを有し、スルホ
ネートおよび/またはスルホン酸ならびにカルボキシレートおよび/またはカル
ボン酸基の全含量C+Sが0.09〜0.6ミリモル/gポリオール、好ましくは0.18〜0.3
6ミリモル/gポリオールで、かつ比C/Sが、0.5〜20の値、好ましくは1.5〜3の値
を有するポリオールを用いて、有利に達成できる。そのようなポリオールを用い
て、同じ樹脂にすべての酸官能基を有する本発明の組成物を作ることができる。
あるいは、組成物中のポリオールの一部だけが、カルボキシレートおよび/また
はカルボン酸官能基ならびにスルホネートおよび/またはスルホン酸官能基を含
むポリオールである。
らびにスルホネートおよび/またはスルホン酸基は、少なくとも一部別の樹脂に
存在することができる。その場合には、組成物は、カルボキシレートおよび/ま
たはカルボン酸官能基を有するポリオールの第1のエマルジョンもしくは分散物
と、スルホネートおよび/またはスルホン酸官能基を有するポリオールの第2の
エマルジョンもしくは分散物との混合物を含むことができる。あるいは、または
さらには、組成物は、カルボキシレートおよび/またはカルボン酸官能基を含む
ポリオールと、スルホネートおよび/またはスルホン酸官能基を含むポリオール
との混合物のエマルジョンもしくは分散物を含む。
ルホン酸基およびカルボン酸基が塩基(好ましくは、揮発性である)で中和され
る。有利には、中和剤は、アンモニアおよび/またはアミンである。3級アミン
が好ましい。適当な3級アミンの例としては、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリイソプロピルアミン、トリイソプロパノールアミン、N,N-ジメチルエ
タノールアミン、ジメチルイソプロピルアミン、N,N-ジエチルエタノールアミン
、1-ジメチルアミノ-2-プロパノール、3-ジメチルアミノ-1-プロパノール、2-ジ
メチルアミノ-2-メチル-1-プロパノール、N-メチルジエタノールアミン、N-エチ
ルジエタノールアミン、N-ブチルジエタノールアミン、N-エチルモルホリンを包
含する。適当な1級アミンは、例えばイソプロピルアミン、ブチルアミン、エタ
ノールアミン、3-アミノ-1-プロパノール、1-アミノ-2-プロパノール、2-アミノ
-2-メチル-1-プロパノールまたは2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオールであ
る。使用することができる2級アミンは、例えばモルホリン、ジエチルアミン、
ジブチルアミン、N-メチルエタノールアミン、ジエタノールアミンまたはジイソ
プロパノールアミンである。あるいは、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナ
トリウムまたは水酸化カリウムを、中和剤として使用することができる。中和は
、重合前、重合中または重合後に行うことができる。
キシレートおよび/もしくはカルボン酸官能基を含むポリオールはまたポリアク
リレートである。あるいは、カルボキシレートおよび/もしくはカルボン酸官能
基ならびに/またはスルホン酸および/もしくはスルホネート官能基を含むポリ
オールは、ポリエステル、ポリエステルウレタン、ポリエーテル、ポリウレタン
またはそれらのアクリル化ハイブリッド(hybrid)からなる群より選択される樹脂
であり得る。
することができる適当なエチレン性不飽和ヒドロキシ官能性モノマーの例は、ア
クリレートおよびメタクリレート、例えば2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、3-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、または好ましくは、2-ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートまたは4-ヒドロキシブチル(メタ
)アクリレートである。好ましいヒドロキシ官能性モノマーのさらなる群は、ラ
クトンを含むヒドロキシル化(メタ)アクリレートの反応生成物、例えば2-ヒド
ロキシエチルアクリレートとε-カプロラクトンとの反応生成物である。分岐し
た1,3-ジオールの(メタ)アクリレートは、好ましいヒドロキシ官能性エチレン
性不飽和モノマーのさらなる種類を示し、例えば2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタ
ンジオール、2,2-ジメチルプロパン-1,3-ジオール、2-エチルヘキサン-1,3-ジオ
ール、2-メチルプロパン1,3-ジオールの(メタ)アクリレートである。適当なヒ
ドロキシ官能性不飽和モノマーのさらなる例は、さらなるエチレン性不飽和酸、
例えばマレイン酸、フマル酸、β-カルボキシエチルアクリレート、エタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラコン酸等のヒドロキシアルキルエステルで
ある。そのようなヒドロキシ官能性モノマーの特定の例としては、2-ヒドロキシ
エチルブチルマレート、ビス(2-ヒドロキシエチル)マレート、ビス(2-ヒドロ
キシエチル)フマレート、エトキシル化β-カルボキシエチルアクリレートおよ
びプロポキシル化β-カルボキシエチルアクリレートを包含する。
レン性不飽和モノマーの共重合により導入される。そのようなカルボン酸または
カルボキシレート官能性モノマーの例は、(メタ)アクリル酸、エタクリル酸、
β-カルボキシエチルアクリレート、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、シトラコン酸、不飽和2塩基酸、たとえばマレイン酸、イタコン酸もし
くはシトラコン酸のモノアルキルエステルである。
和ヒドロキシ官能性モノマー、例えば、先に挙げたヒドロキシアルキル(メタ)
アクリレートと多塩基酸(カルボン酸基の一部だけが反応する)との反応生成物
の共重合を包含する。そのようなモノマーの好ましい例としては、ヒドロキシ官
能性モノマー1モルと、2個より多い炭素原子を有する2塩基酸もしくはその無
水物1モルとの反応によって形成されるモノエステルを包含する。フタル酸、マ
レイン酸、コハク酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、メチルヘ
キサヒドロフタル酸、トリメリット酸、ドデセニルコハク酸および、これらの酸
の無水物が、好ましい多塩基酸試薬の例である。不飽和ヒドロキシ官能性モノマ
ーと多塩基酸との間の反応をあらかじめ行って、記載されたカルボキシル官能性
モノマーを形成することができる。あるいは、便利には、アクリルポリマーの形
成中または形成後ですら、反応を行うことができる。後者の場合にまた、共有結
合したカルボン酸基を有するポリマーが得られる。
、グラフトコポリマーを生成することからなり、ここで、アクリルポリマーが、
ラジカル的に共重合可能なカルボキシル官能性非アクリル樹脂、たとえばポリエ
ステル樹脂またはポリウレタン樹脂にグラフトされる。アクリルポリマーのカル
ボキシル官能性樹脂へのグラフトは、カルボキシル官能性樹脂を、アクリルポリ
マーの不飽和モノマーと共重合させることによって行うことができる。ポリエス
テルの場合には、共縮合したマレイン酸またはアリル化合物に由来する反応性不
飽和基を使用して、アクリルポリマーと共重合することができる。カルボキシル
官能基がポリウレタンプレポリマーに存在するなら、ポリイソシアネートと、少
なくともその一部がアクリル樹脂にグラフトするのに必要とされる不飽和基を提
供する適当なポリオールとを反応させるのが便利である。共重合可能な不飽和基
としては、たとえば(メタ)アクリルおよびアリル官能基を包含する。
を含むオレフィン性不飽和化合物の共重合によってポリオールへと共有的に導入
することができる。適当なモノマーの例は、式:
任意的に分岐しているかまたは置換されているC1〜C20の2価飽和炭化水素であ
り、Mは水素、アルカリ金属、アンモニウムまたはアミンである) によって示されるモノマーである。好ましいスルホン基含有モノマーは、2-アク
リルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸およびそのアミンもしくはアンモニウ
ム塩、好ましくは3級アミンでの中和によって得られる塩である。
、スチレンスルホン酸、エチレンスルホン酸、2-スルホエチルメタクリレートお
よびそれらの塩を包含する。あるいは、スルホネート基は、タウリンまたはその
付加物のアルカリ金属塩と、モノエポキシ化合物、例えばα-分岐モノカルボン
酸のグリシジルエステルおよびエポキシ官能性モノマー、例えばグリシジルメタ
クリレートとを、アクリルポリオールの形成前、形成中または形成後に反応させ
ることによってアクリルポリオールへと導入することができる。同様に、3-シク
ロヘキシルアミノ-1-プロパンスルホン酸のアルカリ金属塩を導入することがで
きる。
に適当な共重合可能な不飽和化合物の他の例は、イソシアネート基を含むフリー
ラジカル重合可能なモノマーと、少なくとも1つのイソシアネート反応性基を含
むスルホン酸またはスルホネートとの反応生成物である。そのようなフリーラジ
カル重合可能なモノマーの例は、α,α-ジメチルm-イソプロペニルベンジルイソ
シアネートおよびイソシアナトエチルメタクリレートである。少なくとも1つの
イソシアネート反応性基を含む適当なスルホン酸またはスルホネートの例は、2-
ヒドロキシエチルスルホン酸およびその塩、アルカリ金属タウリネート、アルカ
リ金属N-アルキルタウリネートおよび、モノエポキシ化合物とアルカリ金属タウ
リネートとの反応生成物、3-シクロヘキシルアミノ-1-プロパンスルホン酸およ
びそのアルカリ金属塩である。
、ヒドロキシまたは酸官能基を含まないエチレン性不飽和モノマーが、アクリル
ポリオールの製造のために使用される。そのようなモノマーの適当な例は、アル
コール部分に1〜18個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原子を有するアク
リル酸もしくはメタクリル酸のエステル、例えばメチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(
メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、n-デシ
ル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、3,5,5-トリメチルシク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、t-ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、エ
ーテル基を有する(メタ)アクリレート、たとえば2-メトキシエチル(メタ)ア
クリレート、2-エトキシエチル(メタ)アクリレートおよび3-メトキシ-プロピ
ル(メタ)アクリレート;その他、たとえばジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、2-アセトアセトキシエチルメタクリレー
トおよび3-(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレートである。さらなる適
当なモノマーは、アルコール部分に1〜18個の炭素原子を有する、β-カルボキ
シエチルアクリレートおよびクロトン酸のエステルならびに、(シクロ)アルキ
ル基に1〜12個の炭素原子を有する、不飽和ジカルボン酸の(シクロ)アルキル
エステル、例えばジエチルマレートおよびジブチルフマレート、ジ(シクロ)ア
ルキルイタコネートおよびジ(シクロ)アルキルシトラコネートである。
しては、ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、α-メチルスチレン、o-、m-ま
たはp-メチルスチレンおよびtert-ブチルスチレン;アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、アクリロニトリル、N-アルコキシアクリルアミド、N-アルコキシメタ
クリルアミド;C1〜C18モノカルボン酸のビニルエステル、例えば酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、イソ酪酸ビニル、α-分岐C5〜C18モノカルボン酸のビニル
アエステルを包含し、α-分岐C9〜C11酸のビニルアエステルが好ましい。他の適
当なビニルモノマーとしては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピロリドン
ならびにビニルシラン、例えばビニルトリメトキシシランおよびビニルトリエト
キシシランを包含する。
基を含むことができる。エチレンオキシド基が好ましいが、あるいはプロピレン
オキシド基またはエチレンオキシド基とプロピレンオキシド基との混合物がまた
有用である。例えば、アクリルポリオールは、不飽和酸とポリアルキレングリコ
ールのC1〜C4アルコキシエーテルとのエステル、例えば構造:
素原子を有するアルキル基であり、R3は1〜20個、好ましくは1〜4個、最も好ま
しくは1または2個の炭素原子を有する炭化水素基であり、xは0〜40、好まし
くは0〜20、も最も好ましくは0〜10であり、yは0〜50であり、x+yは2〜50、
好ましくは2〜25である) を有する(メタ)アクリレートの共重合単位を含むことができる。(メタ)アク
リル酸とポリアルキレングリコールモノマーとの好ましいエステルの例は、ポリ
エチレングリコールまたはポリプロピレングリコールのメトキシエーテルの(メ
タ)アクリレートであり、ここでアルコールは200〜2000、好ましくは200〜1500
、最も好ましくは350〜1000の分子量を有する。
、例えばアリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ヘキサ
ンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート等の重合
単位を含むことができる。
ert-ブチルペルオキシド、tert-ブチルペルオキシベンゾエート、tert-ブチルペ
ルオキシ-2-エチルヘキサノエート、tert-ブチルペルオキシ-3,5,5-トリメチル
ヘキサノエート等およびアゾ開始剤、例えば2,2-アゾ-ビス(2-メチルブチロニ
トリル)および2,2-アゾ-ビス(イソブチロニトリル)である。
メルカプタン、tert-ドデシルメルカプタン、メルカプトエタノール、メルカプ
トプロピオン酸またはチオグリコールによって調節することができる。
ョン重合によって行われる。
緒に、有機溶媒を仕込んだ後、約50〜200℃、通常120〜180℃の反応温度で、約
1〜10時間、通常3〜6時間かけて、モノマーおよび開始剤を連続供給すること
を含む。モノマーの実質的に完全な転化を達成するために、反応混合物にさらな
る量の開始剤を添加し、しばらくの間、通常2時間以下反応温度を維持すること
が普通行われる。モノマーは、単一混合物として連続的に添加することができる
。あるいは、モノマーの一部をより遅いまたはより速い速度で添加することがで
き、または添加をより早くまたはより遅く開始することができ、またはより早く
またはより遅く終わらせることができる。
- カルボン酸またはスルホン酸官能基を含まず、カルボキシレートまたはスル
ホネート官能基を含まない、ヒドロキシ官能性のオレフィン性不飽和モノマーの
混合物を、溶媒系の溶液中で重合して疎水性ポリオールを得ること; - モノマー混合物の一部が重合した後、該モノマーと、ヒドロキシ基、カルボ
ン酸および/またはカルボキシレート基および/またはスルホン酸および/また
はスルホネート基を有するオレフィン性不飽和モノマーとの混合物をそれに添加
して、親水性ポリオールを得ること; - 温度を上げることによって溶媒を蒸発させること; - ポリオールを水およびアミンの混合物中に分散させること。
/またはスルホン酸官能基またはスルホネート官能基を有するモノマーは、カル
ボン酸もしくはスルホン酸官能基または、カルボキシレートもしくはスルホネー
ト官能基を含まないモノマーの約50〜90重量%、好ましくは60〜80重量%が重合
された後に添加される。
一段階において、非酸性モノマーの第一部分が、反応器に仕込まれ、そして重合
される。続いて、酸性モノマーと非酸性モノマーの残部との混合物が加えられる
。全モノマー添加時間の約50〜90%、好ましくは約60〜80%で、第一段
階において全モノマー含有量の約50〜90重量%、好ましくは約60〜80重
量%を加えることがとりわけ好ましい。ここで、酸性モノマーは実質的に除外さ
れる。次いで、酸性モノマーが、残りの非酸性モノマーに加えられ、そしてその
ようにして形成されたモノマー混合物が、全モノマー添加時間の残りの時間で連
続的に加えられる。重合は、本質的に全てのモノマーが重合されるまで続けられ
る。この方法は、シェル中に酸官能基を有するコア‐シェル粒子をもたらし、こ
こでそれらは最も有用である。
ルエン、キシレン若しくはエチルベンゼン;アルコール、例えば、エタノール、
イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、ヘキサノール若しくはベ
ンジルアルコール;ケトン、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、メチルアミルアルコール若しくはエチルアミルケトン;エステル、例えば
、ブチルアセテート、ブチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、
エチルグリコールアセテート、ブチルグリコールアセテート、メトキシプロピル
アセテート;エーテル、例えば、2−メトキシプロパノール、2−メトキシブタ
ノール、エチレングリコール、モノブチルエーテル、プロピレングリコールモノ
プロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジオキソラン、
又はそれらの混合物を含む。
む、一つ又はそれ以上の本質的に非揮発性の反応性希釈剤、例えば、二つ又はそ
れ以上のヒドロキシ基を含み、かつ1000未満の数平均分子量及び10Pa.
s.未満の粘度を持つポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールによ
り、全体的に又は部分的に置換えられ得る。
性媒体中で直接に製造され得る。好ましい方法は、水、任意的に開始剤の一部、
乳化剤の一部、及びモノマーの一部により反応器を仕込むこと、重合温度に加熱
すること、そして次いで、1〜10時間、好ましくは2〜6時間に亘って、モノ
マー、開始剤及び乳化剤の残部を加えることを含む。
ウム、及びナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートと組合された、アゾ開
始剤、有機パーオキシド、及びヒドロパーオキシド、過酸化水素、パーサルフェ
ート、例えば、ナトリウム、カリウム及びアンモニウムパーサルフェートを含む
。分子量制御のために、連鎖制御剤、例えば、n−ドデシルメルカプタン、ター
シャリー−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、及びチオグリコ
ールが使用され得る。
ル組成物はあるいは、又は更に、少なくとも部分的に中和された形で存在すると
ころのカルボン酸基及び/又はスルホン酸基を含むポリエステルポリオールを含
み得る。ポリエステルは、ポリアルコールによるポリカルボン酸、それらの無水
物又はジアルキルエステルのポリエステル化により製造され得る。任意的に、単
官能性酸、モノアルコール及び/又はヒドロキシ官能性酸及び/又はエポキシ化
合物が、共反応物として使用され得る。
はそれらの反応性誘導体の例は、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
ヘキサヒドロフタル酸無水物、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルエ
ステル、ジメチルテレフタレート、テトラヒドロフタル酸無水物、無水マレイン
酸、無水コハク酸、アジピン酸、ダイマー酸、無水トリメリット酸、5−スルホ
イソフタル酸又はジメチルスルホイソフタル酸のリチウム、ナトリウム、カリウ
ム若しくはアミン塩、及びそれらの混合物である。
例は、安息香酸、ターシャリー−ブチル安息香酸、スルホ安息香酸、スルホ安息
香酸のリチウム、ナトリウム、カリウム又はアミン塩、及び飽和酸、例えば、5
〜18個の炭素原子を持つ直鎖状の酸;イソノナン酸、2−エチルヘキサン酸、
ピバル酸、不飽和酸、例えば、大豆脂肪酸、脱水されたひまし油脂肪酸、トール
油脂肪酸等、及びこれらのモノカルボン酸の混合物である。
酸の例は、ジメチロールプロピオン酸、ヒドロキシピバル酸、ひまし油脂肪酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、5−ヒドロキシペンタン酸又はそのラクトンで
ある。
例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、グリセロール、トリメチロールプロパン、ト
リメチロールエタン、ペンタエリトリトール、ジ−トリメチロールプロパン、ジ
−ペンタエリトリトール、及びそれらの混合物である。
例は、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、ターシャリー−ブチルシクロヘ
キサノール、ベンジルアルコール、ステアリルアルコール、ドデカノール、及び
それらの混合物である。
テル、エポキシ化植物油、ポリアルコール又はポリフェノールのポリグリシジル
エーテル、及びポリカルボン酸のポリグリシジルエステルである。
ポリカルボン酸モノマー及び/又はヒドロキシ官能性酸モノマーのカルボン酸基
の不完全エステル化により達成され得る。
ート官能基、例えば、5−スルホイソフタル酸、スルホ安息香酸及び2−ヒドロ
キシエタンスルホン酸のリチウム、ナトリウム、カリウム、及びアミン塩を含む
カルボン酸及び/又はアルコールの共縮合によりポリエステルポリオールに導入
され得る。
より変性されることができて、ウレタンを形成する。変性反応は任意的に、ヒド
ロキシ及び/又はイソシアナト反応性アミン基を含む化合物、例えば、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3
−プロパンジオール、1,3−トリメチロールプロパン、エチレングリコール、
2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコール、エタノールアミン、N−メチル
エタノールアミン、直鎖又は分枝ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオ
ール、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エトキシ
ル化トリメチロールプロパン、プロポキシレート化ペンタエリトリトール、ポリ
エチレン又はポリプロピレングリコールのモノアルキルエーテル、ポリアクリル
ポリオール、エポキシ樹脂、及びポリウレタンポリオールの存在下に実行される
。
ー、例えば、スチレン、アルキルアクリレート、カルボン酸、カルボキシレート
、スルホン酸、スルホネート‐官能基を含むオレフィン性不飽和モノマー、及び
/又はアルキルメタクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレート、ヒドロキシ
アルキルメタクリレート若しくはグリシジルメタクリレートの共重合により変性
されることができて、ポリエステル‐アクリルハイブリッドを形成する。ハイブ
リッド組成物のポリエステル及びアクリル部分の両方は、少なくとも部分的に塩
基中和されたカルボン酸基及び/又はスルホン酸基を含み得る。あるいは、全て
のカルボン酸基及び/又はスルホン酸基は、ハイブリッド組成物のポリエステル
又はアクリル部分に存在し得る。
カルボン酸基及び/又はスルホン酸基を含む一つ又はそれ以上のポリウレタンポ
リオールを含み得る。
ール、トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリトリトール、ソルビ
トール等とアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド若しくはブチレンオキシド又はアルキレンオキシドの混合物との反応生成物で
ある。
はトリイソシアネート、2〜6個のヒドロキシル基を含みかつ最大600の数平
均分子量を有する、一つ又はそれ以上のポリアルコール、約400〜約3000
の数平均分子量を有するポリエーテル又はポリエステルジオール、モノ‐若しく
はジヒドロキシカルボン酸又はカルボキシレート及び/又はスルホン酸基若しく
はスルホネート基を含むモノ‐若しくはジ官能性アルコール又はスルホン酸基若
しくはスルホネート基を含むモノ‐若しくはジアミンを反応させることにより作
られ得る。
され得る。ジメチロールプロピオン酸、ヒドロキシピバル酸、及びヒドロキシス
テアリン酸が好ましい。
シレート基及び/又はスルホン酸若しくはスルホネート基を含むポリウレタンポ
リオールにグラフトされ得る。ポリウレタン成分中のグラフト部位は、共反応さ
れた不飽和モノマー、例えば、アクリロイル官能性ヒドロキシ化合物、例えば、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、アリル官能性
ヒドロキシ化合物、例えば、トリメチロールプロパンジアリルエーテルにより提
供され得る。ウレタン‐アクリルグラフトポリマーにおいて、カルボキシル基及
び/又はスルホン基は、両者のポリマー成分中に存在し得る。あるいは、全ての
酸基又はそれらの中和された誘導体は、ポリウレタン部分又はアクリル部分のい
ずれかに存在し得る。
一つのスルホン酸基又はスルホネート基を含むヒドロキシ‐又はアミン官能性化
合物、例えば、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、2−アミノエタンスルホン酸
のナトリウム塩、3−シクロヘキシルアミノ−1−プロパンスルホン酸、当量過
剰のジオール、トリオール又はエポキシ化合物とナトリウム5−スルホイソフタ
レートとの反応生成物との共反応により、ポリウレタンポリオール中に導入され
得る。この場合に、該反応生成物は、ポリカルボン酸、例えば、アジピン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、無水トリメリット酸等の
反応された単位を含み得る。
しくは、粘度の減少のために有機溶剤を含む。適切な溶剤は、芳香族炭化水素、
例えば、トルエン及びキシレン;アルコール、例えば、エタノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、2−ブタノール、ヘキサノール、ベンジルアルコール
、及びケトン、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル
アミルケトン、及びエチルアミルケトン;エステル、例えば、ブチルアセテート
、ブチルプロピオネート、エトキシエチルプロピオネート、エチルグリコールア
セテート、ブチルグリコールアセテート、及びメトキシプロピルアセテート;エ
ーテル、例えば、2−メトキシプロパノール、2−メトキシブタノール、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル
、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジオキソラン又はそれらの混合物
である。他の適切な溶剤は、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルカーボネー
ト、プロピレンカーボネート、ブチロラクトン、カプロラクトン等である。
性媒体との混合は、水及びポリオール溶液の攪拌下に、ポリオール溶液に水を加
えることにより、又はあるいは、水にポリオール溶液を加えることにより、簡便
に行われ得る。得られた乳化物又は分散物の有機溶剤含有量は、任意的に減圧下
において蒸留により減じられ得る。
ないことが好ましく、かつ5重量%を超えないこと最も好ましい。
得るところの少なくとも一つの架橋剤を含む。適切な架橋剤の例は、アミノ樹脂
、例えば、メラミンホルムアルデヒド樹脂及びカーバメート樹脂、ポリイソシア
ネート、並びにブロックトポリイソシアネートである。好ましいメラミン樹脂の
例は、部分的及び完全にアルキル化されたメラミンホルムアルデヒド縮合物、例
えば、部分的にメチル化されたメラミンホルムアルデヒド樹脂及びヘキサメトキ
シメチルメラミンである。ポリイソシアネートは、0〜120℃、通常20〜8
0℃の温度で硬化され得るところの二液系において通常使用される架橋剤の好ま
しい種類である。ブロックトポリイソシアネートに基いた架橋剤は、一液系で使
用されることができ、かつ通常、より高い硬化温度、通常120〜160℃を必
要とする。
ン、イソホロンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6
−トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン‐ジイソシアネート、4,4’
−ビス(イソシアナト‐シクロヘキシル)メタン、1,4−ジイソシアナトブタ
ン、1,5−ジイソシアナト−2,2−ジメチルペンタン、2,2,4−トリメ
チル−1,6−ジイソシアナトヘキサン、1,10−ジイソシアナトデカン、4
,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、2,4−ヘキサヒドロトルエンジイソシ
アネート、2,6−ヘキサヒドロトルエンジイソシアネート、ノルボルナンジイ
ソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイ
ソシアネート、1−イソシアナト−3−(イソシアナトメチル)−1−メチルシ
クロヘキサン、m−α,α−α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ートである。特に好ましいイソシアネート硬化剤は、トリイソシアネート、例え
ば、1,8−ジイソシアナト−4−(イソシアナトメチル)オクタン、並びにポ
リイソシアネート、例えば、ビウレット、イソシアヌレート、アロファナート、
ウレタジオン、ウレタン、及びそれらの混合物のアダクト及びオリゴマーである
。そのようなオリゴマー及びアダクトの例は、3モルのトルエンジイソシアネー
ト対1モルのトリメチロールプロパンのアダクト、1,6−ジイソシアナトヘキ
サンのイソシアヌレート三量体、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレー
ト三量体、1,6−ジイソシアナトヘキサンのウレタジオン二量体、1,6−ジ
イソシアナトヘキサンのビウレット三量体、1,6−ジイソシアナトヘキサンの
アロファナート変性された三量体又はより高分子のオリゴマー、3モルのm−α
,α−α’,α’−テトラメチルキシレンジイソシアネート対1モルのトリメチ
ロールプロパンのアダクト、及びそれらの混合物である。
リエーテル部分を含み得る。そのようなポリイソシアネートは、疎水性ポリイソ
シアネートより手によりはるかにより容易に攪拌され得る。親水性化されたポリ
イソシアネートにより硬化される、本発明に従うコーティング組成物は、カルボ
キシレート及び/又はカルボン酸基により単に安定化されているポリオール及び
中和アミンを含むコーティングとは異なって、十分な耐湿性のコーティングフィ
ルムの形成をもたらし得る。
3〜25個のエチレンオキシド単位の統計平均を含む、一価及び二価ポリアルキ
レンオキシドポリエーテルアルコールである。親水性ポリイソシアネートは好ま
しくは、1.5〜5のイソシアナト官能性及び約2〜20重量%の結合ポリエー
テル鎖の範囲内のエチレンオキシド単位の含有量を有する。好ましい親水性ポリ
イソシアネートの例は、1,6−ジイソシアナトヘキサンのイソシアヌレート三
量体及び/又はイソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート三量体及びポリ
エチレングリコールのメチルエーテルの反応生成物;m−α,α−α’,α’−
テトラメチルキシリレンジイソシアネート(3モル)とトリメチロールプロパン
(1モル)とのアダクト及びポリエチレングリコールのメチルエーテルの反応生
成物である。あるいは、ポリイソシアネートは、イオン性基を含むイソシアネー
ト反応性化合物、例えば、少なくとも一つのヒドロキシ基又は一つのイソシアナ
ト反応性アミン基を含むスルホン酸のアルカリ金属塩との反応により親水性を付
与され得る。
ート硬化剤は例えば、上記のアダクト及びオリゴマーと周知のブロッキング剤、
例えば、フェノール、カプロラクタム、ケトキシム、モノアミン等との反応生成
物である。
、増量剤、着色剤、顔料分散剤、レオロジー制御剤、レベリング剤、艶消し剤、
合体剤、殺生物剤、可塑剤、UV吸収剤、光安定剤、促進剤、例えば、スズ触媒
、第三級アミン、p−トルエンスルホン酸、及びそれらのブロックト誘導体を含
み得る。適切な促進剤の他の例は、有機スズ化合物、例えば、ジメチルスズジラ
ウレート、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズジラウレート、又はスズ
オクトエートである。
00未満の分子量を有しかつ少なくとも二つのヒドロキシ基を含むポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオール又はポリエステル‐エーテルポリオール、
一つ又はそれ以上の他の周知のコーティング樹脂、例えば、エポシキ樹脂、フェ
ノール樹脂、硝酸セルロース、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ塩化ビニルコポ
リマー、セルロースアセトブチレート等を含み得る。
、石膏、コンクリート、プラスチック等に施与されることができ、かつ例えば、
クリヤーコートとして、又は着色されたトップコートとして使用され得る。種々
の公知の方法、例えば、ブラッシング、スプレー、ローリング、浸漬、印刷等が
使用され得る。
ック、バス、鉄道設備、飛行機、船、鋼及びコンクリート建造物、一般工業適用
のコーティング及び再コーティングにおいて有利に使用され得る。本発明に従う
コーティング組成物は、とりわけ、自動車、トラック、及びバスのための透明な
及び/又は着色された上塗り及び再上塗りとして適している。本発明に従うコー
ティング組成物はまた、フィラー、プライマー、又はベースコートとしての使用
に適している。
において、下記に挙げた組成物が指示されたように使用される。
する。使用した成分を重量部で表1に示す。
チルグリコールを入れ、5リットル/時の窒素気流下で140℃まで加熱する。次
いで、n−ブチルアクリレート、スチレン、メチルメタクリレート、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ラウリルメタクリレート、MPEG(550)−メタクリレート
及びTrigonox42S(商標)の混合物を約22g/分の速度で反応容器に連続的に添
加する。該添加の間、反応容器の中味の温度を140℃に維持する。添加時間165分
後には、約75重量%のモノマーと開始剤が添加されており、この時に添加を止め
る。この第1工程において、酸官能性基の無い疎水性アクリル性ポリマーが形成
される。
合する。この混合物を、次いでモノマーの残りの部分と開始剤の混合物に添加す
る。得られた混合物を、均一化する。次いで、該混合物を75分かけて反応容器に
入れ、その間、反応容器の温度を140℃に維持する。この第2工程において、酸官
能性ポリマーが形成される。
浄液を次いで反応容器の中味に添加する。反応容器の内容物を15分間、140℃で
維持する。次いで、Trigonox 42S(商標)のブチルグリコール溶液を2等分にし
て、15分間隔で、夫々添加する。混合物を140℃でさらに30分間維持した後、反
応容器の中味を室温まで冷却する。
(重量部)の成分を用いて夫々調製した。
最初から加えるところの、他の方法により調製する。
ブチルグリコールを入れる。該入れたものを5リットル/時の窒素気流下で140
℃まで加熱する。次いで、7.8重量部のn−ブチルアクリレート、21.0重量部の
スチレン、14.1重量部のメチルメタクリレート、20.4重量部のヒドロキシエチル
アクリレート、2.1重量部のラウリルメタクリレート、2.3重量部のMPEG(550)
−メタクリレート及び2.2重量部のTrigonox42S(商標)の混合物を、22g/分の
速度で、0.9重量部のアクリル酸と、1.2重量部のAMPS、0.5重量部のDMEA及び1.6
重量部のブチルグリコールの予混合物との混合物と共に反応容器に連続的に添加
する。該添加の間、反応容器の中味の温度を140℃に維持する。次いで、添加装
置を1.8重量部のブチルグリコールで洗浄し、該洗浄液を次いで反応容器の中味
に添加する。反応容器に入れられた物を15分間、140℃で維持する。次いで、0.1
4重量部のTrigonox 42S(商標)を2.0重量部のブチルグリコールに溶かした溶液
を2等分にして、15分間隔で、夫々添加する。混合物を140℃でさらに30分間維
持した後、反応容器の中味を室温まで冷却する。
ルに関する。比較例7は、カルボキシレート官能性基のみを含むポリオールに関
する。双方のポリオールを、実施例1〜4で使用したのと同様の方法に従い調製
する。使用する量を表2に示す。
び特徴を表3に示す。分子量Mw及び数平均分子量Mnは、スチレンを標準試料とし
て、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて決定する。Tgはガラス転位温度であり
、Fox式により、AMPS(商標)についての推定値Tg=227℃及びMPEG 550−MAにつ
いての推定値Tg=−31℃を用いて計算される。
水性エマルジョンを調製する。7つの全ての場合において、下記の方法が適用さ
れた。使用された成分の量を表4に示す。 攪拌機、窒素入口およびコンデンサーを備えた3リットルのガラス反応器に、実
施例1〜7のいずれか1つに従うアクリル性ポリマー溶液を充填し、10リット
ル/時間の窒素流下で130℃に加熱する。次いで、濃縮された樹脂溶液を得る
ために、減圧下で、約25重量%のブチルグリコールを留去する。反応器の中身
を20分間にわたって徐々に、50〜55℃に予備加熱された、脱イオン水およ
びジメタノールアミンを含む第二の反応器に添加する。濃縮された樹脂溶液の添
加の際、第二の反応器の温度は約60℃に上昇する。白色の水性エマルジョンが
得られ、これを、60分間にわたって55〜60℃で攪拌する。最後に、エマル
ジョンを室温に冷却し、濾過する。
、ISO 2555−1974に従って、ブルックフィールド(商標)粘度計を
用いて23℃で測定した(ローターLVT2、速度38)。エマルジョンの粒径
を、Malvern Instruments Autosizer (商標) Lo-C 光子相関分光計において測
定した。
ング組成物は、下記方法に従って作られる。 使用された成分の量を下記表6に示す。消泡剤(Dehydran(商標)1293)、湿潤
剤(Surfynol(商標)104)、均染剤(Byk(商標)301、Byk(商標)348)、ア
クリル性増粘剤(Viscalex(商標)HV30)およびジブチルスズジラウレート(Ti
nstab(商標)BL277)を、実施例1〜7の樹脂エマルジョンに添加した。各添加
の後、混合物を攪拌して均一にした。次いで、静かに攪拌しながら、使用された
溶媒(ブチルアセテートおよびブチルグリコールアセテート)中のイソシアネー
ト架橋剤の溶液をエマルジョンに添加した。次いで、均一にされたコーティング
組成物を、脱イオン水によって更に希釈して、噴霧粘度(spraying viscosity)
にした。
53221−1987に従って、DIN粘度カップNo.4を用いて測定され
た。
0 DC)および、プライマー(Autosurfacer(商標)940)および溶媒系ベ
ースコート(Autobase(商標))で前コーティングされた未処理の鋼製パネル上
に噴霧することにより施与した。乾燥後、層の厚さは約40ミクロンであった。
次いで、パネルを23℃および相対湿度50%で数日間硬化させ、種々のテスト
に付した。結果を下記表8に示す。特に断らない限り、結果は、プライマーおよ
びベースコートで前コーティングされたパネルに関する。
った時点との間の時間である。硬度は、ISO 1522に従って、ペルソ秒(P
ersoz seconds)で測定される。光沢は、ISO2813:1944に従って2
0°の角度で測定され、GUで表される。エナメルホールドアウト(EHO)は
、像の光沢、滑らかさ、しわおよび明瞭性を考慮して、全体的な視覚外観として
決定される。サンプルを、1(優れた外観)〜5(非常に悪い外観)の段階で評
価する。
の許容可能な最大乾燥層厚さを示す。この目的のために、コーティングをBonder
(商標)26S60 OCパネル上に噴霧した。乾燥層厚さは、パネルの長さに
わたって約150ミクロンに徐々に増大した。
、その後、パネルを拭き、乾燥させることにより測定される。1時間後、パネル
の軟化または他の損傷を検査する。評価は、1(影響なし)〜5(完全に破壊)
の段階で行われる。
おき、その後、パネルを拭くことにより測定される。次いで、パネルの軟化また
は他の損傷を検査する。評価は、1(影響なし)〜5(完全に溶解)の段階で行
われる。
Claims (13)
- 【請求項1】 a 分子当たり少なくとも2個のヒドロキシ基を有し、 i カルボキシレート-および/またはカルボン酸-官能基の含量Cおよび ii スルホネート-および/またはスルホン酸-官能基の含量S を有し、全含量C+Sが0.09〜0.6ミリモル/gポリオールであり、比C/Sが0.5
〜20の値を有する、ポリオールまたはポリオールの混合物ならびに; b ヒドロキシ基と反応することができる1つ以上の架橋剤 を含む水性コーティング組成物。 - 【請求項2】 比C/Sが1〜5である(好ましくは1.5〜3)請求項1記載の
組成物。 - 【請求項3】 スルホネートおよび/またはスルホン酸ならびにカルボキシ
レートおよび/またはカルボン酸基の全酸含量が0.18〜0.36ミリモル/gポリオ
ールである請求項1または2記載の組成物。 - 【請求項4】 組成物中のポリオールの少なくとも一部が、カルボキシレー
トおよび/またはカルボン酸官能基ならびにスルホネートおよび/またはスルホ
ン酸官能基の両方を含むポリオールである請求項1〜3のいずれか1項記載の組
成物。 - 【請求項5】 組成物が、カルボキシレート-および/またはカルボン酸-官
能基を含むポリオールと、スルホネート-および/またはスルホン酸-官能基を含
むポリオールとの混合物のエマルジョンまたは分散物を含む請求項1〜4のいず
れか1項記載の組成物。 - 【請求項6】 組成物が、カルボキシレート-および/またはカルボン酸-官
能基を有するポリオールの第1のエマルジョンまたは分散物と、スルホネート-
および/またはスルホン酸-官能基を有するポリオールの第2のエマルジョンま
たは分散物との混合物を含む請求項1〜5のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項7】 架橋剤が、親水性基を有することができる、ポリイソシアネ
ートまたはポリイソシアネートの混合物である請求項1〜6のいずれか1項記載
の組成物。 - 【請求項8】 ポリオールが、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリエー
テル、ポリウレタン、ポリエステルウレタン、それらのアクリレート化ハイブリ
ッドおよび/またはそれらの混合物からなる群より選択される請求項1〜7のい
ずれか1項記載の組成物。 - 【請求項9】 スルホン酸基およびカルボン酸基の50%超が、アミン(好ま
しくは3級アミン)で中和されている請求項1〜8のいずれか1項記載の組成物
。 - 【請求項10】 カルボキシレート-および/またはカルボン酸-官能基の含
量Cならびにスルホネート-および/またはスルホン酸-官能基の含量Sを有するポ
リオールであって、スルホネートおよび/またはスルホン酸ならびにカルボキシ
レートおよび/またはカルボン酸基の全含量C+Sが0.09〜0.6ミリモル/gポリオ
ールであり、比C/Sが0.5〜20の値を有することを特徴とするポリオール。 - 【請求項11】 ポリオール樹脂の製造方法であって、以下の段階: - カルボン酸またはスルホン酸官能基を含まず、カルボキシレートまたはスル
ホネート官能基を含まない、ヒドロキシ官能性のオレフィン性不飽和モノマーの
混合物を、溶媒系の溶液中で重合して疎水性ポリオールを得ること; - モノマー混合物の一部が重合した後、その混合物に、該モノマーと、ヒドロ
キシ基、カルボン酸および/またはカルボキシレート基および/またはスルホン
酸および/またはスルホネート基を有するオレフィン性不飽和モノマーとの混合
物を添加して、親水性ポリオールを得ること; - 温度を上げることによって溶媒を蒸発させること; - ポリオールを水およびアミンの混合物中に分散させること を含む方法。 - 【請求項12】 カルボン酸官能性および/またはカルボキシレート官能性
モノマーおよび/またはスルホン酸官能性またはスルホネート官能基を有するモ
ノマーが、カルボン酸もしくはスルホン酸官能基または、カルボキシレートもし
くはスルホネート基を含まないモノマーの約50〜90重量%(好ましくは60〜80重
量%)が重合された後に添加される請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 請求項1〜9のいずれか1項記載のコーティング組成物を
、透明または着色された仕上塗または下塗として使用する方法。
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