JP2002533531A - 顆粒状洗剤組成物の製造方法 - Google Patents

顆粒状洗剤組成物の製造方法

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JP2002533531A JP2000589660A JP2000589660A JP2002533531A JP 2002533531 A JP2002533531 A JP 2002533531A JP 2000589660 A JP2000589660 A JP 2000589660A JP 2000589660 A JP2000589660 A JP 2000589660A JP 2002533531 A JP2002533531 A JP 2002533531A
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granules
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福次 海老原
達雄 五林
孝 数田
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 (a)洗剤用界面活性剤およびビルダーを含んでなる洗剤材料を造粒する工程、および(b)無機水溶液を顆粒上に塗布し、顆粒を実質的に被覆する工程を含んでなる、顆粒状洗剤組成物の製造方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 分野 本発明は溶解性および物理的特性を改良した洗剤組成物の製造方法に関する
【0002】 背景 市販の顆粒状洗剤組成物には、現在、かさ密度が高く、活性成分含有量が高い
という傾向がある。その様な顆粒状洗剤組成物は、消費者にとってより都合が良
く、最終的には廃棄されることになる包装材料の量を少なくすることができる。
【0003】 組成物の製造に関して、長年にわたる主要な関心事は、様々な水の条件、特に
冷水、で良好な溶解性を示すと共に、良好な物理的特性、例えば好ましいかさ密
度および優れた流動性、を示す顆粒状洗剤組成物を提供するすることである。最
近、この関心事が、高密度の「コンパクト」洗剤、例えばかさ密度が600 g/l
以上である顆粒状洗剤組成物、の普及と共に、この分野で重要になっている。顆
粒状洗剤組成物の溶解性が乏しいと、例えば顆粒の塊を引き起こし、これが洗濯
機の中および/または洗濯した布地上に固体の白色の固まりとして現れる。特に
、その様な顆粒の塊は、冷水洗濯条件下で、および/または洗濯機に加える順序
が、洗濯用洗剤が最初で、衣類がその次で、最後に水である場合に生じる傾向が
ある。
【0004】 洗剤組成物の溶解性を改良するための様々な方法が、洗剤メーカーにより以前
から研究されている。一つの方法は、噴霧乾燥させた洗剤ビーズの表面に非イオ
ン系界面活性剤をスプレーすることである。非イオン系界面活性剤は、噴霧乾燥
させた洗剤ビーズと、洗剤ビーズの被覆に一般的に使用されるゼオライトの間の
結合剤として使用される。ゼオライトは乾燥した粒子なので、ゼオライトは、洗
剤粒子を分離するために使用される傾向がある、と共に、洗剤組成物の良好な溶
解性を与える。噴霧乾燥させた洗剤顆粒上に非イオン系界面活性剤をスプレーす
る工程を含んでなる顆粒状洗剤組成物の製造方法を開示している米国特許第5,
565,422号明細書、Del Greco et al.、19年10月27日公布、参照。
その様な洗剤は優れた溶解性および流動性を示す。
【0005】 しかし、その様な顆粒状洗剤組成物の、それぞれが非イオン系界面活性剤で被
覆されている粒子は、互いに粘着し、大きな粒子を形成する傾向がある。非イオ
ン系界面活性剤の粘着性は、溶解が早過ぎるために起こることがある。例えば、
非イオン系界面活性剤で被覆した顆粒状洗剤組成物を湿気にさらすか、または水
と接触させると、非イオン系界面活性剤が最初に溶解し初め、その形態がゲル状
構造に変化し、最終的に粘着性になる。顆粒状洗剤粒子の表面上で形成される非
イオン系界面活性剤の粘着性ゲル状構造は、洗剤粒子を隠蔽/被覆し、洗剤粒子
の溶解を阻止する、特に顆粒状粒子の内側にある洗剤スラリーの溶解を阻止する
傾向がある。さらに、粘着性は粒子の凝集を促進する傾向があり、顆粒製造後の
処理、および貯蔵の際に顆粒状洗剤組成物のケーキングが増加する。
【0006】 そのため、顆粒状洗剤組成物のゲル溶解性を改良する、例えば加工および貯蔵
中のゲル形成を阻止する、並びに物理的特性、例えば良好な自由流動性、を維持
し、低密度顆粒を提供することが望ましい。
【0007】 上記のことから、溶解性を改良し、物理的特性を改良した顆粒状洗剤組成物を
製造する方法が必要とされている。既存技術のどれも本発明の優位性および利点
のすべてを与えていない。
【0008】 概要 本発明は、顆粒状洗剤組成物の製造方法であって、 (a)洗剤用界面活性剤およびビルダーを含んでなる洗浄材料を造粒する工程
、および (b)無機水溶液を顆粒上に塗布し、顆粒を実質的に被覆する工程 を含んでなる方法に関する。
【0009】 下記の説明および付随する請求項を読むことにより、本発明のこれらの、およ
び他の特徴、態様および利点をより深く理解することができる。
【0010】 詳細な説明 本明細書の請求項で本発明を特に指摘し、本発明を明瞭に特許権請求している
が、下記の説明により本発明をより深く理解できると考えられる。 他に指示がない限り、ここに記載する百分率、比、および量はすべて、組成物
の総量に対して示す。 他に指示がない限り、ここに記載する測定はすべて25℃で行なう。 ここに記載する文献、特許出願、および公布された特許はすべて、それらの全
文をここに参考として含める。参考文献の引用は、特許権請求する本発明の先行
技術としてそれを使用できることを認めている訳ではない。 ここで、「含んでなる」は、最終的な結果に影響しない他の工程または他の成
分を加えることができることを意味する。この用語は、「〜からなる」および「
実質的に〜からなる」の用語を包含する。 ここで「混合物」は、材料の単純な組合せおよびそれらの組合せから生じるこ
とがあるすべての化合物を意味する。 ここで「冷水」は温度が30℃未満である水を意味する。 ここで「密度」は、他に特別な指示がない限り、かさ密度を意味する。 ここで有用な成分、例えば洗剤用界面活性剤やビルダー、それらの利点または
それらの要求される作用に応じて分類または説明することができる。しかし、こ
こで有用な成分は、場合により、2種類以上の作用様式により、2種類以上の利
点をもたらすことがあることを理解すべきである。従って、分類は、都合上行な
うのであって、成分を特定の用途に限定するものではない。
【0011】 本発明は、顆粒状洗剤組成物の製造方法であって、洗剤用界面活性剤およびビ
ルダーを含んでなる洗剤材料を造粒する工程、および無機水溶液を顆粒上に塗布
し、顆粒を実質的に被覆する工程を含んでなる方法に関する。
【0012】 本発明の方法により製造される顆粒状洗剤組成物は、例えば顆粒製造後の処理
または貯蔵の際の粒子状顆粒のゲル状物質形成を阻止する無機水溶液を塗布する
ことにより、洗剤組成物の溶解性が改良されている。溶解性の改良は、洗濯溶液
中への界面活性剤の溶解度が増加することにより、洗濯した布地上に残される顆
粒状洗剤の量が減少することにより、あるいは保存している包装物中で実質的に
ケーキングが起こらないことにより、確認することができる。
【0013】 本発明の方法により製造される組成物は、良好な物理的特性、例えば自由流動
性および高密度、を顆粒に与えることもできる。自由流動性の改良により、製品
にケーキングや塊を生じないので、使用し易くなる、例えばすくい上げ易く、計
量し易くなる。本発明により製造される組成物は、かさ密度が増加しており、特
に50〜70 g/l増加し(従来のコンパクト洗剤は約600〜800 g/l)、よ
りコンパクトな洗剤製品を消費者に提供することができる。よりコンパクトであ
るが、ケーキングが無く、溶解性が良好な組成物により、消費者は洗剤をより容
易に使用することができる。
【0014】 洗浄材料中に含まれる、湿気にさらされた時、または水と接触した時に形態が
ゲル状構造に変化する界面活性剤、特に非イオン系界面活性剤、は顆粒の外に浸
出する傾向があると考えられる。さらに、洗剤ビーズを被覆する界面活性剤も作
用する(ゲル化した界面活性剤による洗剤粒子を結合する)。ゲル状物質を形成
する界面活性剤は、個々の粒子同士を粘着させ、大きな凝集物を形成する。さら
に、その様なゲル化した界面活性剤は個々の粒子を隠蔽する、例えば洗浄材料を
実質的に被覆し、洗浄材料の溶解を阻止することがある。本発明の方法で使用す
る無機水溶液は、水溶性が良く、従って、湿気にさらされた時に容易に溶解する
傾向があり、組成物が溶解し易くなると考えられる。
【0015】 A造粒工程 本発明の顆粒状洗剤組成物製造の第一工程は、洗剤用界面活性剤およびビルダ
ーを含んでなる洗浄材料の造粒である。顆粒の製造に通常使用される公知のすべ
ての製法、各種の手段および装置を使用できる。好ましくは、洗浄材料は水性ス
ラリーの形態で使用する。ここで「スラリー」は、洗剤用界面活性剤とビルダー
の、実質的に固体形態ではない混合物を意味する。スラリーは、他の成分、例え
ばブライトナーや緩衝剤、も包含することができる。
【0016】 スラリー混合物、好ましくは水性スラリー混合物を噴霧乾燥し、噴霧乾燥した
顆粒を形成するのが好ましい。より好ましくは、比較的高い噴霧乾燥塔で噴霧乾
燥するのが有利である。好ましくは、ここで有用な噴霧乾燥製法では、水性スラ
リーまたは混合物を高圧でノズルから吹き出し、噴霧乾燥塔に下向きに流し、そ
の塔の中を熱風が向流で上方向に流れる。この工程は、通常の噴霧乾燥装置、例
えば上記の塔、並びに他の噴霧乾燥装置で行なうことができる。続いて製法全体
の一部として使用される噴霧乾燥顆粒は、圧縮機械で圧縮することができる。使
用する水性スラリーは、陰イオン系界面活性剤、ビルダー、および約1.0重量
%以下の、好ましくは約0重量%の非イオン系界面活性剤を含んでなる。水性ス
ラリー中の非イオン系界面活性剤の量は、環境および安全性(plume不透明度)
を考えた制限、および噴霧乾燥工程の際に使用するスラリーの物理的特性に関す
る制限により決定される。
【0017】 塔から出る噴霧乾燥顆粒は、顆粒の細孔中に液体、例えば水または非イオン系
界面活性剤、を入れることにより、および/または顆粒を1基以上の高速度ミキ
サー/緻密化装置にかけることにより、さらに緻密化することができる。この目
的に好適な高速度ミキサー/緻密化装置は、「Loedige CB 30」または「Loedige CB
30 Recycler」であるが、これらの装置は中央の回転シャフトを有する固定円筒
形の混合ドラムを含んでなり、そのシャフトに混合/切断ブレードが取り付けて
ある。使用の際、組成物の成分をドラム中に導入し、シャフト/ブレード機構を
100〜2500 rpmの速度で回転させ、十分な混合/緻密化を行なう。米国特
許第5,149,455号明細書、Jacobs et al.、1992年9月22日公布
、および米国特許第5,565,422号明細書、Del Greco et al.、1996
年10月15日公布、参照。他のその様な装置は、「Shugi Granulator」の商品名
および「Drais K-TTP 80」の商品名で市販されている装置を包含する。
【0018】 噴霧乾燥した顆粒をさらに緻密化するのに使用できる別の処理工程では、噴霧
乾燥した顆粒を中速度ミキサー/緻密化装置中で処理する。「Loedige KM」(Seri
es 300または600)または「Loedige Ploughshare」ミキサー/緻密化装置の様な装
置がこの処理工程に好適である。その様な装置は、典型的には40〜160 rpm
で運転される。中速度ミキサー/緻密化装置中の洗剤成分の滞留時間は約0.1
〜12分間であり、定常状態におけるミキサー/緻密化装置重量を処理量(例え
ばkg/hr)で割ることにより、都合良く測定することができる。他の有用な装置
は、「Drais K-T 160」 の商品名で市販されている装置を包含する。中速度ミキサ
ー/緻密化装置(例えばLoedige KM)を使用するこの処理工程は、それ自体で使
用することもできるし、あるいは続いて上記の高速度ミキサー/緻密化装置(例
えばLoedige CB)を使用し、所望の密度を達成することもできる。ここで有用な
他の型式の顆粒製造装置は、米国特許第2,306,898号明細書、G.L. Hel
ler、1942年12月29日、に記載されている装置を包含する。
【0019】 高速度ミキサー/緻密化装置を使用し、続いて低速度ミキサー/緻密化装置を
使用するのがより好適であるが、逆の順序に配置したミキサー/緻密化装置も使
用できる。ミキサー/緻密化装置中の滞留時間、装置の運転温度、顆粒の温度お
よび/または組成、補助成分、例えば液体結合剤および流動助剤、の使用、を包
含する様々なパラメータの一つまたは組合せを使用し、本発明の方法における噴
霧乾燥した顆粒の緻密化を最適にすることができる。例として、米国特許第5,
133,924号明細書、Appel et al.、1992年7月28日公布、米国特許
第4,637,891号明細書、Delwel et al.、1987年1月20日公布、
米国特許第4,726,908号明細書、Kruse et al.、1988年2月23日
公布、および米国特許第5,160,657号明細書、Bortolotti et al. 、1
992年11月3日公布、の方法を参照 特に熱に敏感な、または揮発性の高い洗剤成分を最終的な洗剤組成物中に配合
する場合、噴霧乾燥塔を包含しない製法が好ましい。処方者は、連続式またはバ
ッチ式で、出発洗剤成分を市販の混合装置中に直接供給することにより噴霧乾燥
工程を除くことができる。特に好ましい実施態様では、界面活性剤ペーストおよ
び無水材料を高速度ミキサー/緻密化装置(例えばLoedige CB)中に入れ、続い
て中速度ミキサー/緻密化装置(例えばLoedige KM)中に入れ、高密度洗剤凝集
物を形成する。米国特許第5,366,652号明細書、Capeci et al.、19
94年11月22日公布、および米国特許第5,486,303号明細書、Cape
ci et al.、1996年1月23日公布、参照。所望により、その様な製法にお
ける出発洗剤成分の液体/固体比を選択し、自由流動性が高く、砕け易い高密度
凝集物を得ることができる。米国特許第5,565,137号明細書、Capeci e
t al.、1996年10月15日公布、参照。
【0020】 所望により、本方法は、製法により製造された、規格より小さなサイズの粒子
をミキサー/緻密化装置に再供給してさらに凝集または蓄積させる、1つ以上の
循環流を包含することができる。この製法により製造された、規格より大きなサ
イズの粒子は、粉砕装置に送り、次いでミキサー/緻密化装置に再供給すること
ができる。これらの追加の循環処理工程により、出発洗剤成分がさらに蓄積凝集
され、所望の粒子径(400〜700ミクロン)および密度(>500g/l)が
一様に分布した最終組成物が得られる。米国特許第5,516,448号明細書
、Capeci et al.、1996年5月14日公布、および米国特許第5,489,
392号明細書、Capeci et al.、1996年2月6日公布、参照。噴霧乾燥塔
を必要としない他の好適な製法は、米国特許第4,828,721号、Bollier
et al.、1989年5月9日公布、第5,108,646号、Beerse et al.、
1992年4月28日公布、および第5,178,798号、Jolicoeur、19
93年1月12日公布、の各明細書に記載されている。
【0021】 さらに別の実施態様では、高密度洗剤組成物が流動床ミキサーを使用している
。この製法では、最終的な組成物の各種成分を水性スラリー(典型的には80%
固体含有量)と組み合わせ、流動床の中に噴霧し、最終的な洗剤顆粒を形成する
。流動床の前に、この製法は所望により上記のLoedige CBミキサー/緻密化装置
またはShugiから市販の「Flexomix 160」ミキサー/緻密化装置を使用してスラリ
ーを混合する工程を包含することができる。その様な製法では、流動床または「E
scher Wyss」の商品名で市販のこの型の可動床を使用できる。
【0022】 ここで使用できる別の好適な製法は、陰イオン系界面活性剤の液体酸前駆物質
、アルカリ性無機材料(例えば炭酸ナトリウム)および所望により他の洗剤成分
を高速度ミキサー/緻密化装置の中に供給し、部分的に、または完全に中和され
た陰イオン系界面活性剤塩および他の出発洗剤成分を含む粒子を形成する。所望
により、高速度ミキサー/緻密化装置の内容物を中速度ミキサー/緻密化装置(
例えばLoedige KM)に送ってさらに混合し、最終的な高密度洗剤組成物を形成す
ることができる。米国特許第5,164,108号明細書、Appel et al.、19
92年11月17日提出、参照。
【0023】 所望により、本発明の高密度洗剤組成物は、従来の、または緻密化された噴霧
乾燥洗剤顆粒を、ここに記載する製法の一つまたは組合せにより製造した洗剤凝
集物と様々な比率(例えば顆粒と凝集物の重量比60:40)で混合することに
より製造できる。米国特許第5,569,645号明細書、Dinniwell et al.、
1996年10月29日提出、参照。他の補助成分、例えば酵素、香料、ブライ
トナー、等は、ここに記載する製法により製造した凝集物、顆粒またはそれらの
混合物にスプレーするか、またはそれらと混合することができる。
【0024】 (1)洗剤用界面活性剤 ここで有用な、本発明の製法により製造した顆粒状洗剤組成物は、組成物の約
5〜約80重量%、より好ましくは約10〜約70重量%、最も好ましくは約1
5〜約40重量%の洗剤用界面活性剤を含んでなる。
【0025】 洗剤用界面活性剤は、陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、双生イ
オン系界面活性剤、両性(ampholytic)界面活性剤、陽イオン系界面活性剤および
それらの混合物から、より好ましくは陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活
性剤、およびそれらの混合物から選択することができる。
【0026】 より詳しくは、本発明の顆粒状洗剤組成物は、約5〜約80重量%、好ましく
は約10〜約70重量%、最も好ましくは約15〜約40重量%の陰イオン系界
面活性剤を含んでなる。
【0027】 高級脂肪酸の水溶性塩、すなわちセッケン、は本組成物で有用な陰イオン系界
面活性剤である。その様な塩には、アルカリ金属セッケン、例えば炭素数が約8
〜約24、好ましくは約12〜約18である高級脂肪酸のナトリウム、カリウム
、アンモニウム、およびアルキロールアンモニウム塩、が挙げられる。セッケン
は、油脂の直接けん化または遊離脂肪酸の中和により製造することができる。コ
コナッツ油およびタロウに由来する脂肪酸の混合物のナトリウムおよびカリウム
塩、すなわちナトリウムまたはカリウムタロウおよびココナッツセッケン、が特
に有用である。
【0028】 有用な陰イオン系界面活性剤には、分子構造中に炭素数が約10〜約20であ
るアルキル基およびスルホン酸または硫酸エステル基を有する有機硫酸反応生成
物の水溶性塩、好ましくはアルカリ金属、アンモニウムおよびアルキロールアン
モニウム塩も挙げられる。(「アルキル」の用語には、アシル基のアルキル部分
も包含される)この群の合成界面活性剤の例は、ナトリウムおよびカリウムアル
キルサルフェート、特に高級アルコール(C12−18炭素原子)、例えばタロ
ウまたはココナッツ油のグリセリドの還元により得られるアルコール、の硫酸化
により得られるアルキルサルフェート、およびアルキル基の炭素数が約10〜約
16である、直鎖または分岐鎖構造にある、ナトリウムおよびカリウムアルキル
ベンゼンスルホネートである。米国特許第2,220,099号明細書および第
2,477,383号明細書参照。アルキル基中の平均炭素数が約11〜14で
ある、C11−14LASとして略記される直鎖状のアルキルベンゼンスルホネ
ートが特に 貴重である。
【0029】 特に好ましい界面活性剤は、C11−16(好ましくはC11−13)の線状
アルキルベンゼンスルホネートとC12−18(好ましくはC14−16)のア
ルキルサルフェートの混合物である。これらの界面活性剤は、アルキルベンゼン
スルホネート:アルキルサルフェートの重量比4:1〜1:4、好ましくは約3
:1〜1:3で存在するのが好ましい。上記のナトリウム塩が好ましい。
【0030】 ここで有用な他の陰イオン系界面活性剤は、ナトリウムアルキルグリセリルエ
ーテルスルホネートおよびアルファ−スルホン化脂肪酸のエステルの水溶性塩で
ある。これらの陰イオン系界面活性剤の例は、米国特許第5,565,422号
明細書、Del Greco、1996年10月15日公布、に記載されている。
【0031】 ここで有用な本発明の顆粒状洗剤組成物は、非イオン系界面活性剤も含んでな
ることができる。非イオン系界面活性剤により、非イオン系界面活性剤は、噴霧
乾燥顆粒の一体的な部分として、および/または本製法のスプレー工程により、
組成物中に配合することができる。非イオン系界面活性剤の一部は、顆粒を混合
および/または粉砕した後に配合することもできる。
【0032】 本洗剤組成物には、水溶性の非イオン系界面活性剤を使用する。その様な非イ
オン系材料は、アルキレンオキシド基(本来親水性)と、脂肪族またはアルキル
芳香族系でよい有機疎水性化合物の縮合により製造される化合物を包含する。い
ずれかの特定の疎水性基と縮合されるポリオキシアルキレン基の長さは、親水性
部分と親油性部分の間の、所望の程度のバランスを有する水溶性化合物を得る様
に、容易に調節することができる。
【0033】 好適な非イオン系界面活性剤は、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド
縮合物、例えば炭素数が約6〜15であるアルキル基を有する、直鎖または分岐
鎖構造のアルキルフェノールと、アルキルフェノール1モルあたり約3〜80モ
ルのエチレンオキシドの縮合物、を包含する。
【0034】 炭素数が8〜22である、直鎖または分岐鎖構造の脂肪族アルコールと、アル
コール1モルあたり3〜12モルのエチレンオキシドの水溶性および水分散剤性
縮合生成物を包含する。
【0035】 半極性非イオン系界面活性剤には、炭素数が約10〜18である1個のアルキ
ル部分、および炭素数が約1〜約3であるアルキルおよびヒドロキシアルキル部
分の群から選択された2個の部分を含む水溶性アミンオキシド、炭素数が約10
〜18である1個のアルキル部分、および炭素数が約1〜3であるアルキル基お
よびヒドロキシアルキル基からなる群から選択された2個の部分を含む水溶性ホ
スフィンオキシド、および炭素数が約10〜18である1個のアルキル部分、お
よび炭素数が約1〜3であるアルキルおよびヒドロキシアルキル部分からなる群
から選択された1個の部分を含む水溶性スルホキシドが挙げられる。
【0036】 好ましい非イオン系界面活性剤は、式R(OC)OHを有する界面活
性剤であり、式中、RはC10−16アルキル基またはC8−12アルキルフ
ェニル基であり、nは3〜約80である。
【0037】 アルコールと、アルコール1モルあたり約5〜約20モルのエチレンオキシド
の縮合生成物、例えばC12−13アルコールと、アルコール1モルあたり約6
.5モルのエチレンオキシドの縮合生成物が特に好ましい。
【0038】 好ましい実施態様では、非イオン系界面活性剤は、環状炭素原子は除いて炭素
数が約8〜約20である1価アルコールまたはアルキルフェノールと、アルコー
ルまたはアルキルフェノール1モルあたり平均約6〜約15モルのエチレンオキ
シドの反応から得られるエトキシル化界面活性剤である。
【0039】 特に好ましいエトキシル化非イオン系界面活性剤は、炭素数が約16〜約20
である直鎖状の脂肪アルコール(C16−20アルコール)、好ましくはC18 アルコールと、アルコール1モルあたり平均約6〜約15モル、好ましくは約7
〜約12モル、最も好ましくは約7〜約9モルのエチレンオキシドの縮合から得
られる。好ましくは、その様にして誘導されたエトキシル化非イオン系界面活性
剤は、エトキシレート分布が比較的狭い。
【0040】 エトキシル化非イオン系界面活性剤は、所望により界面活性剤の約15重量%
までの量でプロピレンオキシドを含み、以下に記載する優位性を維持することが
できる。本発明の好ましい界面活性剤は、米国特許第4,223,163号明細
書、Builloty、1980年9月16日公布、に記載されている製法により製造す
ることができる。
【0041】 非常に好ましい組成物は、エトキシル化1価アルコールまたはアルキルフェノ
ールを含み、さらにポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンブロック重合体
状化合物を含んでなり、エトキシル化1価アルコールまたはアルキルフェノール
非イオン系界面活性剤は、界面活性剤組成物全体の約20〜約80重量%、好ま
しくは約30〜約70重量%を構成する。
【0042】 上記の必要条件に適合する好適なブロックポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレン重合体状化合物には、開始剤反応性水素化合物として、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパンおよびエ
チレンジアミンを基剤とする化合物が挙げられる。単一の反応性水素原子を含む
開始剤化合物、例えばC12−18脂肪族アルコール、の連続的エトキシル化お
よびプロポキシル化から製造される重合体状化合物は、本発明の洗剤組成物で十
分な発泡抑制効果を与えない。BASF-Wyandotte Corp., Wyandotte, Mich.製のPL
URONICおよびTETRONICとよばれるある種のブロック重合体界面活性剤化合物が本
発明の界面活性剤組成物に好適である。
【0043】 特に好ましい実施態様は、トリメチロールプロパンで開始された、トリメチロ
ールプロパン1モルあたりプロピレンオキシド99モルおよびエチレンオキシド
24モルを含む、約40%〜約70%のポリオキシプロピレン、ポリオキシエチ
レンブロック重合体混合物(混合物の約75重量%の、エチレンオキシド17モ
ルおよびプロピレンオキシド44モルを含む、ポリオキシエチレンとポリオキシ
プロピレンの逆ブロック共重合体、および混合物の約25重量%の、ポリオキシ
エチレンとポリオキシプロピレンのブロック共重合体を含んでなる)を含む。
【0044】 ポリオキシプロピレン含有量が比較的高い(例えば本発明のポリオキシエチレ
ン−ポリオキシプロピレン重合体状化合物の約90%まで)ために、特にポリオ
キシプロピレン鎖が末端位置にある場合、これらの化合物は本発明の界面活性剤
組成物に使用するのに好適であり、比較的低い曇り点を有する。1%水溶液の曇
り点は、水温および水硬度の全域で最適な発泡抑制効果を得るには、典型的には
約32℃未満、好ましくは約15℃〜約30℃である。
【0045】 本発明の洗剤組成物に必要とされる陰イオン系および非イオン系界面活性剤に
加えて、洗剤組成物は、両性(ampholytic)、双生イオン系、陽イオン系界面活性
剤およびそれらの混合物の群から選択された界面活性剤も含むことができる。
【0046】 両性界面活性剤は、脂肪族化合物の誘導体または複素環式第2級および第3級
アミンの脂肪族誘導体を包含し、その際、脂肪族部分は、直鎖状でも分岐してい
てもよく、脂肪族置換基の1個は炭素数が約8〜18であり、少なくとも1個の
脂肪族置換基が陰イオン系の水溶性付与基を含む。
【0047】 双生イオン系界面活性剤は、脂肪族、第4級、アンモニウム、ホスホニウム、
およびスルホニウム化合物の誘導体を包含し、その際、脂肪族置換基の1個は炭
素数が約8〜18である。
【0048】 本洗剤顆粒は、陽イオン系界面活性剤も包含することができる。陽イオン系界
面活性剤は、陽イオン中の1個以上の有機疎水性基および一般的に酸基と関連す
る第4級窒素を特徴とする様々な化合物を含んでなる。
【0049】 5価の窒素環化合物も第4級窒素化合物と考えられる。ハロゲン化物、メチル
サルフェートおよび水酸化物が好適である。
【0050】 第3級アミンは、洗濯溶液pH値約8.5未満で陽イオン系界面活性剤と類似
の特徴を有することができる。ここで有用なこれらの、および他の陽イオン系界
面活性剤は、米国特許第4,228,044号明細書、Cambre、1980年10
月14日公布、に、より詳細に記載されている。
【0051】 陽イオン系界面活性剤は、洗剤組成物中に、布地柔軟性付与および/または帯
電防止特性を与えるために使用されることが多い。ある程度の柔軟性付与特性を
与え、ここで好ましい帯電防止剤は、米国特許第3,936,537号明細書、
Baskerville, Jr. et al.、1976年2月3日公布、に記載されている第4級
アンモニウム塩である。有用な陽イオン系界面活性剤は、米国特許第4,222
,905号明細書、Cokrell、1980年9月16日公布、および米国特許第4
,239,659号明細書、Murphy、1980年12月16日公布、に記載され
ている界面活性剤も包含する。
【0052】 (2)ビルダー ビルダーは、典型的には硬度イオンを封鎖するために使用され、洗濯液のpH
を調整し易くする。その様なビルダーは、組成物中に、約85重量%まで、好ま
しくは約5〜約50重量%、最も好ましくは約10〜約30重量%存在し、ビル
ダーおよびpH調整機能を果たす。ここでビルダーは従来の無機および有機水溶
性ビルダー塩のいずれかを包含する。
【0053】 その様なビルダーには、水溶性リン酸塩、例えばトリポリリン酸塩、ピロリン
酸塩、オルトリン酸塩、高級ポリリン酸塩、他の炭酸塩、ケイ酸塩、および有機
ポリカルボン酸塩が挙げられる。無機リン酸塩ビルダーの特に好ましい例は、ナ
トリウムおよびカリウムのトリポリリン酸塩およびピロリン酸塩を包含する。
【0054】 非リン含有材料も選択できる。非リン系の洗剤様ビルダー成分の具体例は、水
溶性重炭酸塩およびケイ酸塩を包含する。アルカリ金属、例えばナトリウムおよ
びカリウム、の重炭酸塩、およびケイ酸塩がここで特に有用である。
【0055】 本発明の実施に有用なアルミノケイ酸塩イオン交換材料は市販されている。本
発明で有用なアルミノケイ酸塩は、構造が結晶性または無定形でよく、天然産の
アルミノケイ酸塩または合成品でよい。アルミノケイ酸塩イオン交換材料の製造
方法は、Krummel et al.の米国特許第3,985,669号明細書、1976年
10月12日公布、に記載されている。ここで有用な好ましい合成結晶性アルミ
ノケイ酸塩は、ゼオライトA、ゼオライトBおよびゼオライトXの名称で市販さ
れている。特に好ましい実施態様では、結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料
はゼオライトAであり、式Na12[(AlO)12(SiO)12]xHOを
有し、式中、xは約20〜約30、特に約27である。他の好ましいビルダーは
、非水溶性アルミノケイ酸塩ビルダー、例えばゼオライトAまたは層状ケイ酸塩
(例えばSKS−6)の混合物、および水溶性カルボキシレートキレート化剤、
例えばクエン酸、を包含する。さらに他の好ましいビルダーは、非水溶性アルミ
ノケイ酸塩ビルダー、例えばゼオライトA、と水溶性カルボキシレートキレート
化剤、例えばクエン酸、の混合物を包含する。本発明の液体洗剤組成物に使用す
る好ましいビルダー系は、セッケンおよびポリカルボキシレートである。
【0056】 水溶性の有機ビルダーもここで有用である。例えば、アルカリ金属のポリカル
ボン酸塩は、本発明の組成物に有用である。ポリカルボン酸塩ビルダーの具体例
には、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、オキシジコハク酸、メ
リト酸、ベンゼンポリカルボン酸、ポリアクリル酸、およびポリマレイン酸のナ
トリウムおよびカリウム塩が挙げられる。他の望ましいポリカルボキシレートビ
ルダーは、Diehl米国特許第3,308,067号明細書、に記載されているビ
ルダーである。その様な材料の例には、脂肪族カルボン酸、例えばマレイン酸、
イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、アコニット酸、シトラコン酸、およびメチ
レンマロン酸、の単独重合体および共重合体の水溶性塩が挙げられる。
【0057】 他の好適な重合体状ポリカルボキシレートは、Crutchfield et al.、米国特許
第4,144,226号明細書、1979年3月13日公布、および第4,24
6,495号明細書、1979年3月27日公布、に記載されているポリアセタ
ールカルボキシレートである。これらのポリアセタールカルボキシレートは、重
合条件下でグリオキシル酸のエステルおよび重合開始剤を混合することにより製
造することができる。次いで、得られたポリアセタールカルボキシレートエステ
ルを化学的に安定した末端基に付加させ、ポリアセタールカルボキシレートをア
ルカリ性溶液における急速な重合に対して安定化させ、対応する塩に転化し、界
面活性剤に付加させる。
【0058】 本組成物は、好ましくはリン酸塩ビルダー材料をほとんど(10重量%未満、
好ましくは5重量%未満)、またはまったく含まない。高レベルのトリポリリン
酸塩の存在は、組成物の溶解度を、疎水性無定形のケイ酸塩がそれ以上の改良を
ほとんど、またはまったくもたらさない程度にまで改良する。しかし、ピロリン
酸ナトリウムは溶解度をさげるので、疎水性の無定形ケイ酸塩により与えられる
利点がピロリン酸塩を含む顆粒状組成物中でより大きくなる。
【0059】 B.被覆工程 本発明の顆粒状洗剤組成物製造の第二工程は、無機水溶液を顆粒上に塗布し、
製法の第一工程で得られた顆粒を実質的に被覆する。
【0060】 理論に捕らわれることなく、洗浄材料中に含まれる界面活性剤、特に非イオン
系界面活性剤は、湿気にさらされた時、または洗濯溶液中の水と接触した時にゲ
ル状構造に変化する傾向があると考えられる。非イオン系界面活性剤がゲル状に
なると、洗剤組成物を処理する際に顆粒の外に浸出することがある。その様なゲ
ル化した非イオン系界面活性剤を洗剤材料顆粒に塗布すると、ゲル化した非イオ
ン系界面活性剤の被覆も作用する(粒子を被覆/隠蔽する)ことができる。その
様なゲル状構造は、硬い被覆に変化し、洗浄材料を覆い、洗浄材料の溶解を抑制
することがある。
【0061】 ゲル状構造が粒子同士を粘着させ、大きな凝集物を形成する場合もある。その
様な大きな凝集物も洗剤粒子の溶解を困難にする。
【0062】 本発明で使用する無機水溶液は、湿気にさらした時にゲル状にならず、粘着が
無く、良好な溶解/分散特性を有し、従って、湿気にさらした時に容易に溶解す
る傾向があり、全体的に組成物を溶解し易くする。
【0063】 好ましくは、無機水溶液は、造粒工程で製造された顆粒の表面上にスプレー塗
布する。無機溶液の濃度は約0.5%〜約95%、好ましくは約1.0%〜約5
0%である。
【0064】 好ましくは、無機水溶液は、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸カリウム
、硫酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、およ
びそれらの混合物からなる群から選択された1種以上の成分を混合することによ
り製造される。ここで有用な成分は、上記のビルダーとして使用することができ
よう。
【0065】 ここで有用な無機水溶液は、洗剤成分の総重量の約0.5〜約6.0重量%、
好ましくは約1.0〜約4.5重量%、の量で塗布する。被覆工程の際の無機水
溶液の温度は、約10℃〜約100℃、好ましくは約30℃〜約70℃である。
【0066】 顆粒状洗剤組成物の製造方法は、無機被覆した洗剤顆粒の表面にシェルを塗布
する工程をさらに含んでなることができる。ここで、「シェル」は、洗浄材料の
顆粒を被覆し、粒子の凝集を阻止する材料を意味する。シェルで被覆された洗剤
顆粒は、かさ密度が増加し、粒子間の摩擦を少なくすることができるので、製品
の体積が減少し、よりコンパクトな製品を消費者に提供することができる。好ま
しくは、シェルの濃度は約2%〜約15%、好ましくは約3.0%〜約7.0%
である。ここで有用なシェルは、平均粒子径が約5μm未満の細かい無機材料、
微粒化した結晶性層状ケイ酸塩(Hoechst Inc.から市販のSKS-6)、微粒化した
炭酸塩、微粒化した硫酸ナトリウム、アルミノケイ酸塩(ゼオライト)、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸カルシウム、およびクレーからなる群から選択され、好ま
しくはゼオライトである。
【0067】 シェルを無機水溶液中に加えるか、または無機溶液を塗布することにより、流
動性が改良される傾向があると考えられる。好ましくは、無機水溶液とシェルの
比は約0.2〜約7.0である。
【0068】 他の成分 ここでさらに有用な漂白剤および活性剤は、米国特許第4,412,934号
、Chung et al.、1983年11月1日公布、第4,483,781号明細書、
Hartman、1984年11月20日公布、第4,634,551号、Burns et al
.、1987年1月6日公布、および第4,909,953号、Sadlowski et al
.、1990年3月20日公布、の各明細書に記載されている。キレート化剤は
、米国特許第4,663,071号明細書、Bush et al.、に記載されている。
発泡改良剤も所望により使用する成分であり、米国特許第3,933,672号
明細書、Bartoletta et al.、1976年1月20日公布、および米国特許第4
,136,045号明細書、Gault et al.、1979年1月23日公布、に記載
されている。ここで使用するのに好適なスメクタイトクレーは、米国特許第4,
762,645号明細書、Tucker et al.、1988年8月9日公布、に記載さ
れている。ここで使用するのに好適な他のビルダーは、米国特許第3,936,
537号明細書、Baskerville, Jr. et al.、1976年2月3日公布、および
米国特許第4,663,071号明細書、Bush et al.、1987年5月5日公
布、に記載されている。
【0069】 顆粒状洗剤組成物に配合するのに好適な他の成分も本発明の組成物に加えるこ
とができる。これらの成分には、漂白活性剤、発泡増強剤または発泡抑制剤、曇
り防止剤および腐食防止剤、汚れ分散剤、汚れ遊離剤、殺菌剤、pH調節剤、非
ビルダー系アルカリ度供給源、酵素、酵素安定剤および香料が挙げられる。その
様な成分は、上記のBaskerville, Jr.の特許に記載されている。
【0070】 諸例 下記の例により、本発明の範囲内の実施態様を説明および立証する。本発明の
範囲から逸脱することなく、多くの変形が可能なので、これらの例は例示のため
にのみ記載するのであって、本発明を制限するものではない。各成分は、適宜、
化学名またはCTFA名で記載するか、または下記の様に記載する。
【0071】 洗剤組成物では、他に指示がない限り、洗剤成分は組成物全体の重量で表示す
る。略記する成分は下記の意味を有する。
【0072】 洗剤組成物中で、略記された成分は、下記の意味を有する。
【0073】 C12LAS ナトリウム直線状C11−13アルキルベンゼンスルホネート C45FAS 脂肪アルコールサルフェート(湿分45.00%) PEG4000 ポリエチレングリコール、分子量4000 coco K3 ココ−アルキルメチルビス(ヒドロキシエチル)アンモニウムクロラ
イド ブライトナー/FWA49 二ナトリウム4,4’−ビス(2−スルホスチリル
)ビフェニル ブライトナー/FWA3 二ナトリウム4,4’−ビス(4−アニリノ−6−モ
ルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)スチルベン−2:2’
−ジスルホネート ケイ酸ナトリウム(45%活性) 無定形ケイ酸ナトリウム(SiO:Na O比=1.6−3.2) 炭酸ナトリウム 無水炭酸ナトリウム、粒子径200〜900マイクロメートル
ゼオライトA 式Na12(AlO2SiO2)12 27H2Oの水和アルミノケイ酸
ナトリウム、一次粒子径0.1〜10マイクロメートル(重量は無水物に対して
表示) 酵素 プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ 発泡抑制剤 12%シリコーン/シリコーンか、18%ステアリルアルコール、
70%デンプン、顆粒形態 汚れ遊離重合体 汚れ遊離剤 過炭酸塩 無水過炭酸ナトリウム、公称式2Na2CO3.3H2O2 NOBS ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウム塩形態 SKS−6 式−NaSiの結晶性層状ケイ酸塩 例A−D これらの処方物は、本発明の顆粒状洗剤材料の被覆に有用な無機水溶液の例で
ある。
【0074】
【表1】 例E−H これらの処方物は、無機溶液被覆とシェル被覆の組合せの例である。
【0075】
【表2】 上記の組成物は、下記の様に製造する。
【0076】 (1)陰イオン系界面活性剤、例えばC12LAS、C45FAS、およびPEG4
000を含んでなる洗剤スラリーを、硫酸化を主とする浴および中和ループによ
り製造する。 (2)このスラリーを重合体(45%活性)、陽イオン系界面活性剤、例えばCo
co K3、ブライトナー、例えばFWA49およびFWA3、ケイ酸ナトリウム (
45%活性)、炭酸ナトリウム、およびゼオライトAと十分に混合する。 (3)洗剤スラリーを通常の噴霧乾燥装置により、入口温度約300℃、出口温
度約80℃〜約100℃で乾燥させる。 (4)噴霧乾燥したベースパウダーが噴霧乾燥塔から温度約100℃で排出され
る。 (5)ドラムミキサー中で、噴霧乾燥したベースパウダーをゼオライトAと約1
〜2分間混合する。 (6)ドラムミキサーの末端からエアリフトに放出された混合物を圧縮機械で圧
縮する。圧縮されたチップのかさ密度は約1.4g/ccである。 (7)圧縮されたチップをHammerミルで粉砕し、Sintoスクリーンで篩い分ける
。 (8)圧縮されたチップを無機溶液、例えば硫酸ナトリウム溶液(濃度20%)
、で被覆する。被覆したチップは、Lodigeミキサー中でゼオライトAでさらに被
覆することができる。 (9)被覆した粉末上に香料をスプレーする。他の成分(酵素、漂白剤、発泡抑
制剤、汚れ遊離重合体)を乾燥材料として加えることができる。
【0077】 上記の例により説明し、代表した実施態様は多くの優位性を有する。例えば、
本発明により製造した組成物は、多くの条件で水溶性が改良されており、物理的
特性、例えば流動性および高かさ密度、が改良されている。
【0078】 上記の、本発明の例および実施態様の詳細な説明は、例示のためにのみ記載し
たのであり、当業者には明らかな様に、本発明の精神および範囲から逸脱するこ
となく、多くの修正および変形が可能であり、その様な明白な修正および変形は
本発明の範囲内に入る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/10 C11D 3/10 17/06 17/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 数田 孝 兵庫県神戸市中央区再度筋町16−1、305 アール Fターム(参考) 4G004 AA02 EA01 FA00 4H003 AB19 AB21 AE05 BA10 CA20 CA21 EA12 EA15 EA16 EA20 EA21 EA28 EB22 EB28 EB36 ED02 EE05 FA32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)洗剤用界面活性剤とビルダーを含んでなる洗浄材料を造粒する工程と、
    および (b)無機水溶液を顆粒上に塗布して、顆粒を実質的に被覆する工程とを含ん
    でなる、顆粒状洗剤組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 工程(b)が、工程(a)の顆粒上に無機水溶液をスプレーすることを含んで
    なる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記無機水溶液の濃度が約0.5〜約95%である、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記無機水溶液が、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸カリウム、硫酸カ
    リウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、およびそれら
    の混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記無機水溶液が組成物の約0.5〜約6重量%存在する、請求項4に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 顆粒状洗剤組成物の製造方法が、工程(b)で得られた被覆された顆粒にシェ
    ルを塗布する工程をさらに含んでなる、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記洗剤用界面活性剤が、陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、双
    生イオン系界面活性剤、両性(ampholytic)界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、
    およびそれらの混合物からなる群から選択され、かつ、組成物の約5%〜約80
    %で含んでなるものである、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(a)が、洗浄材料を噴霧乾燥して噴霧乾燥させた顆粒を形成し、噴霧乾
    燥させた顆粒を粉砕することを包含する、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 (a)陰イオン系界面活性剤とビルダーを含んでなる水性スラリーを噴霧乾燥さ
    せ、噴霧乾燥させた凝集物を形成する工程と、 (b)噴霧乾燥させた凝集物の上に無機水溶液をスプレーする工程とを含んでな
    る、顆粒状洗剤組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1または9に記載の方法により製造された、顆粒状洗剤組成物。
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