JP2002533475A - イノシトールホスホグリカンアンタゴニストを使用する、ガンの治療と診断 - Google Patents

イノシトールホスホグリカンアンタゴニストを使用する、ガンの治療と診断

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JP2002533475A
JP2002533475A JP2000591437A JP2000591437A JP2002533475A JP 2002533475 A JP2002533475 A JP 2002533475A JP 2000591437 A JP2000591437 A JP 2000591437A JP 2000591437 A JP2000591437 A JP 2000591437A JP 2002533475 A JP2002533475 A JP 2002533475A
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トーマス・ウィリアム・レイドメイチャー
ヒューゴ・カロ
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ロダリス・ファーマシューティカルズ・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 イノシトールホスホグリカン(IPG)、特にmyo-イノシトールを含むA型物質は、腫瘍自己分泌因子(TAF)であり、該因子は、腫瘍細胞増殖を導く。ガンの治療のためのA型IPGアンタゴニスト、及び患者から得たサンプル中のIPGの存在若しくは量に基づくガンの診断若しくは予後のための方法が開示される。本発明の主題は、ンの治療のための医薬の調製のための、腫瘍細胞の増殖を減少する特性を有するイノシトールホスホグリカン(IPG)アンタゴニストである物質の使用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガンの治療及び診断のための物質及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
腫瘍細胞がカルチャー中で増殖する場合、該細胞の増殖速度は、カルチャー中
の細胞密度に依存することが観察されている。細胞の数としての増殖の速度の増
大は、細胞上清中の腫瘍自己分泌因子(TAF)の存在によるものであると仮説
付けられている。TAFは、ホルモンのような外的刺激の不存在下で、腫瘍細胞
の増殖を導く腫瘍細胞によって生産される増殖因子であると解される。
【0003】 カルチャー上清中のTFAの存在をサポートするいくつかの実験的証拠が存在
する。高密度の腫瘍細胞カルチャーから得た上清を希釈したカルチャーに適用す
ると、希釈カルチャー中の細胞の増殖速度が、高密度カルチャー中の細胞に関す
るレベルに迅速に加速される。もし希釈カルチャーに添加する前に上清を加熱す
るならば、細胞の増殖速度の加速は観察されないことも観察されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
Witter等, (1987)は、Reuber H-35若しくはFaoヘパトーマ細胞から得た調製培
地が、血清由来細胞においてDNA合成刺激し、アセチル補酵素A(CoA)カ
ルボキシダーゼを活性化する自己分泌因子を含むことを報告している。彼らはま
た、該因子が腫瘍細胞カルチャーにおける細胞数及び細胞分裂指標を増大するこ
とを見出した。研究者らは、H-35ヘパトーマ細胞から得た調製培地を分画し、D
NA合成を促進する活性を有する二つの共精製される低分子構成成分(MW<1
000)を見出した。放射性活性取り込み試験により、グルコサミンとがラクト
ースの取り込みが考えられるが、myo-イノシトール若しくはマンノースの取り込
みは考えられないことが示唆された。しかしながら著者は、調製培地から得られ
る自己分泌因子を精製、単離若しくは特徴付けることができず、それらの自己分
泌因子の構造若しくは活性について何の規定的な示唆も提供していない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
広義では、本発明は、TFAの単離及び同定に基づき、特にTFAがA若しく
はP型IPGのようなイノシトールホスホグリカン(IPG)であるという発見
に基づく。特に実験結果により、TFAがmyo-イノシトールを含み、A型IPG
の外延まで含むことが示される。
【0006】 従って、第一の特徴点として、本発明は、ガンの治療のための医薬の調製のた
めの、IPGアンタゴニストである物質の使用を提供する。好ましくは、IPG
アンタゴニストは、腫瘍細胞増殖を抑制する特性を有する。
【0007】 本出願において、「IPGアンタゴニスト」は、以下の特性の一つ以上を有す
る物質を含む: (a)IPGの放出を阻害可能である物質、例えばグリコシルホスファチジルイ
ノシトール特異的ホスホリパーゼ(GPI−PL)のような、IPGの放出を導
く酵素のインヒビター; (b)例えば抗IPG抗体といったIPGに結合することによってIPGの濃度
を減少し、及びとりわけ腫瘍細胞増殖を導くIPGの活性といった一つ以上のI
PGの生物学的活性を中和することが可能である物質;及び/または (c)IPGの効果を抑制可能である物質、例えば使用される種において生物学
的に不活性であるIPGのような競合的アンタゴニスト、例えばヒトにおけるブ
タ肝臓A型IPGの使用。
【0008】 好ましい実施態様として、IPGアンタゴニストは、IPGを特異的に結合可
能な抗体であり、好ましくは該抗体は、GPI固定タンパク質の一般的な反応決
定因子と交差反応しない。好ましくは該抗体は、例えば以下に開示されているモ
ノクローナル抗体である。
【0009】 他の実施態様として、該アンタゴニストは、IPGの放出を阻害する。これに
より、IPG TFAの放出に関与する酵素が、以前に哺乳動物組織中で同定さ
れていないGPI−PLCであることを示唆される。それ故、GPI−PLCの
インヒビターは、ガンの治療のためのIPGアンタゴニストとして使用されても
よい。
【0010】 さらなる特徴点として、本発明は、ガンの診断若しくは予後のための方法を提
供し、該方法は、患者から得たサンプル中のIPGの存在若しくは量を測定する
ことを含む。次いで、所定のサンプル中のIPGの存在若しくは量は典型的に、
健康な組織及びガン組織から得たスタンダードと比較される。
【0011】 好ましくは、IPGの存在若しくは量は、A若しくはP型IPGの特徴的な活
性を測定することによって決定され、その詳細は以下に示される。別法として、
IPGの特徴的な構成成分、とりわけIPG TAFの存在若しくは量が、診断
マーカーとして使用できるであろう。診断マーカーとして使用できるIPGの他
の構成成分は、以下に示される。
【0012】 さらなる特徴点として、本発明は、IPGの精製におけるセルロースカラムク
ロマトグラフィーの使用を提供する。
【0013】 さらなる特徴点として、本発明は、IPGを精製若しくは単離する方法を提供
し、該方法は、IPGを含むサンプルをセルロースを含むから無と接触させる工
程、及び該カラムからIPGを溶出する工程を含む。カラムを調製し、IPG含
有分画を溶出する好ましい条件は、以下に示される。
【0014】 本発明の実施態様は、添付された図面を参考にして実施例によって記載される
が、それは制限的なものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】 IPG 研究により、A型メディエーターが、cAMP依存性プロテインキナーゼ(阻
害的)、アデニレートシクラーゼ(阻害的)及びcAMPホスホジエステラーゼ
(誘導的)のような数多くのインスリン依存性酵素の活性を調節することが示さ
れている。これに対して、P型メディエーターは、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ
ホスファターゼ(誘導的)、グリコーゲンシンターゼホスファターゼ(誘導的)
、及びcAMP依存性プロテインキナーゼ(阻害的)のようなインスリン依存性
酵素の活性を調節する。A型メディエーターは、脂肪細胞のインスリンの脂質生
成活性を模倣する一方で、P型メディエーターは、金細胞上のインスリンの糖生
成活性を模倣する。A及びP型メディエーターの両者は、血清フリー培地中の線
維芽細胞に添加された場合マイトージェン性である。該メディエーターの線維芽
細胞増殖を刺激する能力は、細胞をEGFレセプターでトランスフェクトすると
増大する。A型メディエーターは、ニワトリ蝸牛前庭神経節における細胞増殖を
刺激できる。
【0016】 A型及びP型活性を有する可溶性IPG分画は、ラット組織(肝臓、腎臓、脳
筋肉、脂肪細胞、心臓)及びウシ肝臓を含む各種の動物組織から得られている。
A型及びP型IPGの生物学的活性はまた、ヒト肝臓及び胎盤、Plasmodium yoe
liiで感染されたRBC及びマイコバクテリアにおいても検出されている。抗イ
ノシトールグリカンの、ヒト胎盤栄養膜細胞層及びBC3H1筋細胞上のインス
リン作用、またはラット横隔膜及びニワトリ蝸牛前庭神経節上のウシ由来IPG
作用を阻害する能力は、多くの構造的特徴の種間保存を示唆する。
【0017】 A型物質は、シクリトール含有炭水化物であり、Zn2+イオン及び任意にリン
酸を含み、脂質生成活性を調節しcAMP依存性プロテインキナーゼを阻害する
特性を有する。それらはまた、アデニレートシクラーゼを阻害し、血清フリー培
地中のEGFトランスフェクト線維芽細胞に加えられた場合マイトジェン性であ
り。脂肪細胞における脂質生成を刺激する。
【0018】 P型物質は、シクリトール含有炭水化物であり、Mn2+及び/またはZn2+
オン並びに任意にリン酸を含み、グリコーゲン代謝を調節し、ピルビン酸デヒド
ロゲナーゼホスファターゼを活性化する特性を有する。それらはまた、グリコー
ゲンシンターゼホスファターゼの活性を刺激し、血清フリー培地中の線維芽細胞
に加えられた場合マイトジェン性であり、ピルビン酸デヒドロゲナーゼホスファ
ターゼを刺激する。
【0019】 A型及びP型IPGを得るための方法は、Caro等, 1997、並びにWO98/11116及
びWO98/11117に示されている。要約すると、これらの出願に開示される方法は、
以下の工程を含む: (a)IPGソース物質の加熱及び酸処理によって、抽出物を作成する工程; (b)濃縮及びチャーコール処理の後、生成した溶液をAG1−X8(ギ酸形態
)のアニオン交換樹脂で一晩接触させる工程; (c)50mMHClでカラムを溶出することによって得られたA型IPG活性
を有する分画を回収する工程、及び/または10mMHClでカラムを溶出する
ことによって得られたP型IPG活性を有する分画を回収する工程; (d)pH4(pH7.8を越えない)に調節し、分画を凍結乾燥して、物質を
単離する工程; (e)溶媒として4/1/1ブタノール/エタノール/水を使用して、下降ペー
パークロマトグラフィーを使用する工程; (f)ピリジン/酢酸/水における高圧ペーパークロマトグラフィーを使用して
精製する工程;並びに (g)Dionexアニオン交換クロマトグラフィーを使用して精製し、若しくはVyda
c HPLCクロマトグラフィーを使用して生成及び単離し、単離されたIPGを
得る工程。
【0020】 ここに開示されるように、IPGの単離若しくは精製において、セルロース、
特に微結晶性セルロースを使用するカラムクロマトグラフィーを使用することが
可能である。例示的な条件は、以下の実験のセクションに提供される。
【0021】 アンタゴニスト 本発明において、「IPGアンタゴニスト」は、以下の特性の一つ以上を有す
る物質を含む: (a)IPGの放出を阻害可能である物質、例えばGPI−PLのような、IP
Gの放出を導く酵素のインヒビター; (b)IPGに結合することによってIPGの濃度を減少し、及び好ましくはI
PGの生物学的活性を中和することが可能である物質;及び/または (c)IPGの効果を抑制可能である物質、例えば使用される種において生物学
的に不活性であるIPGのような競合的アンタゴニスト、例えばヒトにおけるブ
タ肝臓から入手可能なA型IPGの使用。
【0022】 (b)及び(c)について、アンタゴニストによって影響されるIPGの生物
学的活性は好ましくは、細胞カルチャーに加えられた場合、IPGによって導か
れる腫瘍細胞増殖である。これは、実施例に記載されたアッセイ、若しくは当業
者に周知の他の方法を使用して、容易に測定できる。
【0023】 (b)タイプのIPGアンタゴニストの例として、IPGに結合する物質につ
いて生物学的物質をスクリーニングすることによって得ることができる、例えば
天然に存在する特異的結合タンパク質といった、特異的結合タンパク質が含まれ
る。
【0024】 さらなる例として、アンタゴニストは、IPGに特異的に結合可能な抗体であ
る。ポリクローナル及びモノクローナル抗体の生産は、本分野で十分に確立され
ている。抗IPGモノクローナル抗体の例は、1998年5月12日('201)及び1998年3
月9日('212及び'901)に、登録番号98051201、98031212及び98030901の下でEurop
ean Collection of Cell Cultures (ECACC)に寄託されたハイブリドーマ細胞系2
F7、2D1及び5H6によって生産される。
【0025】 モノクローナル抗体は、それらが元となる抗体の特異性を維持する他の抗体若
しくはキメラ分子を生産するための組換えDNA法の方法にかけることができる
ため、特に有用である。上記方法は、抗体のイムノグロブリン可変領域、若しく
は相補性決定領域(CDR)をコードするDNAを、異なるイムノグロブリンの
定常領域、若しくは定常領域プラスフレームワーク領域に導入することを含んで
もよい。例えば、EP 0 184 187 A、GB 2 188 638 A若しくはEP 0 239 400 Aを参
照。モノクローナル抗体を生産するハイブリドーマは、遺伝的突然変異若しくは
他の変化を受けてもよく、それらは生産される抗体の結合特異性を改変するもの
でも改変しないものでもよい。
【0026】 抗体は、本分野で標準的である方法を使用して得てもよい。抗体を生産する方
法としては、例えばIPG若しくはその断片といった免疫源を使用して、動物(
例えばマウス、ラット、ウサギ、ウマ、ヤギ、ヒツジ若しくはサル)を免疫化す
ることが含まれる。抗体は、本分野で周知の各種の方法のいずれかを使用して免
疫化動物から得られ、好ましくは興味ある抗原に対する抗体の結合を使用してス
クリーニングしてもよい。例えばウエスタンブロット法若しくは免疫沈降を使用
してもよい(Armitage等, Nature, 357: 80-82, 1992)。動物からの抗体及び/ま
たは抗体生産細胞の単離は、動物を殺傷する工程によって達成されてもよい。
【0027】 IPGで動物を免疫化することの別法として若しくは補足法として、IPGに
特異的な抗体を、例えば表面に機能的なイムノグロブリン結合ドメインを展示す
るラムダバクテリオフォー字若しくは繊維状バクテリオファージを使用して、発
現されたイムノグロブリン可変ドメインの組換え的に生産されたライブラリーか
ら得てもよい;例えばWO92/01047参照。
【0028】 本発明に従った抗体は、数多くの方法で修飾されてもよい。実際、用語、「抗
体」は、必要とされる特性を有する結合ドメインを有するいずれかの結合物質を
包含するものとして解されるべきである。かくしてアンタゴニスト抗体には、抗
体断片、誘導体、機能的な同等物、並びに合成分子及び抗原若しくはエピトープ
を結合可能な抗体の形状を模倣した分子を含む抗体のホモローグが含まれる。
【0029】 IP若しくは他の結合パートナーを結合可能な抗体断片の例は、VL、VH、
C1及びCH1ドメインより成るFab断片;VH及びCH1ドメインより成る
Fd断片;抗体の一本の腕のVL及びVHドメインより成るFv断片;VHドメ
インより成るAb断片;単離されたCDR領域、並びにF(ab’)2断片、ヒ
ンジ領域でジスルフィド架橋によって結合された二つのFab断片を含む二価断
片である。一本鎖Fv断片もまた含まれる。
【0030】 元となる非ヒト抗体より小さい免疫原性を有する抗体を提供するために、非ヒ
トソースから得られたCDRがヒトフレームワーク領域に接合され、典型的にフ
レームワークアミノ酸残基のいくつかの改変を有するヒト化抗体もまた本発明の
範囲内に含まれ、本分野で周知の方法を使用して当業者によって生産できる。
【0031】 本発明に従ったモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマは、遺伝的突然
変異若しくは他の変化を受けてもよい。さらに、元となる抗体の特異性を維持す
る他の抗体若しくはキメラ抗体を生産するために、モノクローナル抗体は組換え
DNA法の技術にかけられることができることは、当業者に理解できるであろう
。上記方法は、抗体のイムノグロブリン可変領域、若しくは相補性決定領域(C
DR)をコードするDNAを、異なるイムノグロブリンの定常領域、若しくは定
常領域プラスフレームワーク領域に導入することを含んでもよい。例えば、EP-A
-184187、GB-A-2188638若しくはEP-A-0239400を参照。キメラ抗体のクローニン
グ及び発現は、EP-A-0120694及びEP-A-0125023に記載されている。
【0032】 所望の結合特徴を有する抗体を生産可能なハイブリドーマ、並びに抗体(抗体
断片を含む)をコードする核酸を含み、その発現が可能である、真核生物若しく
は原核生物である宿主細胞は、本発明の範囲内にある。本発明はまた、抗体を生
産し、好ましくは分泌する条件の下で、抗体を生産可能な細胞を生育させること
を含む、抗体の生産方法を提供する。
【0033】 上述の抗体は、直接若しくは間接に検出可能で、好ましくは測定可能なシグナ
ルを生産できる、ラベル若しくはレポーター分子で標識することによって、本発
明の診断での態様で使用することができる。レポーター分子の結合は、直接的若
しくは間接的、例えばプリチド結合を介するような共有結合的、若しくは非共有
結合的であってもよい。ペプチド結合を介する結合は、抗体とレポーター分子を
コードする遺伝子融合物の組換え発現の結果として実施されてもよい。
【0034】 一つの好ましい態様は、スペクトル的に単離された吸収若しくは放射特性を有
する個々の蛍光色素、燐光色素、若しくはレーザー色素と各抗体を共有結合によ
って結合することである。適切な蛍光色素には、フルオレセイン、ローダミン、
フィコエリスチン及びテキサスレッドが含まれる。適切な色素原には、ジアミノ
ベンジジンが含まれる。
【0035】 他のレポーターとしては、マクロ分子コロイド状粒子、または発色性、磁性若
しくは常磁性であるラテックスビーズのような粒子状物質、並びに視覚的に観察
できる、電気的に検出できる、若しくはさもなければ記録できる検出可能なシグ
ナルを直接若しくは間接に発することが可能な、生物学的若しくは化学的に活性
な試薬が含まれる。これらの分子は、発色を形成する若しくは変化させる、また
は例えば電気的な特性の変化を生ずる反応を触媒する酵素でもよい。それらは、
エネルギー状態の間の電気的遷移が、特徴的なスペクトルの吸収若しくは放射を
生ずるように、分子的に励起可能でもよい。それらは、バイオセンサー組み合わ
せて使用される化学的分子を含んでもよい。ビオチン/アビジン若しくはビオチ
ン/ストレプタビジン及びアルカリホスファターゼ検出系が使用されてもよい。
【0036】 さらなる実施態様として、IPGアンタゴニストは、例えば腫瘍細胞の増殖を
促進するようなTFA活性を有しないIPGといった、関連する性質において生
物学的に不活性であるIPG若しくは合成分子のような、競合的アンタゴニスト
である。この後者のタイプのアンタゴニストの例は、GB-A-9828560.4及び関連出
願に記載されたヒトにおけるブタ肝臓A型IPGの使用である。合成化合物は、
化学的方法によって若しくはコンビナトリアルケミストリーを使用して生産され
、次いでIPGアンタゴニスト活性についてスクリーニングされてもよい。これ
らの化合物はそれ自体有用であり、若しくは類似体のデザインにおいて使用され
、医薬品の開発のための候補リード化合物を提供してもよい。合成化合物は、そ
れらが比較的合成が容易である場合、若しくはそれらが医薬品として投与するの
に適したものとする特性を有する場合に望ましく、例えばペプチドであるアンタ
ゴニストが、胃腸におけるプロテアーゼによって分解されるのであれば、経口組
成物のための不適切な活性剤であろう。類似体のデザイン、合成及び試験は一般
的に、標的特性のための数多くの分子をランダムにスクリーニングすることを避
けるために使用される。
【0037】 製薬学的組成物 IPG若しくはIPGアンタゴニストは、製薬学的組成物中に製剤化できる。
これらの組成物は、一つ以上のIPG若しくはアンタゴニストに加えて、製薬学
的に許容可能な賦形剤、担体、緩衝液、安定剤、若しくは当業者に周知の他の物
質を含んでもよい。上記物質は、非毒性であるべきであり、活性成分の効力を妨
げるものべきではない。担体若しくは他の物質の正確な性質は、例えば経口、静
脈内、皮膚若しくは皮下、鼻腔内、筋肉内、腹膜内経路といった、投与経路に依
存してもよい。
【0038】 経口投与のための製薬学的組成物は、錠剤、カプセル、パウダー、若しくは液
体形態であってもよい。錠剤は、ゼラチン若しくはアジュバントのような固体の
担体を含んでもよい。液体製薬学的組成物は一般的に、水、鉱油、鉱物若しくは
植物油、鉱物油、若しくは合成油のような液体の担体を含む。生理食塩水溶液、
デキストロース、若しくは他のサッカリド溶液、またはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール若しくはポリエチレングリコールのようなグリコールが含ま
れてもよい。
【0039】 静脈内、皮膚若しくは皮下注射、または苦痛部位への注射のために、活性成分
は、病原体を含まず、適切なpH、等張性及び安定性を有する全身性で許容可能
な水溶液の形態で存在するであろう。当業者は、例えば塩化ナトリウム注射液、
リンガー注射液、乳酸化リンガー注射液のような等張性ビヒクルを使用して、適
切な溶液を調製することが十分に可能である。防腐剤、安定剤、緩衝液、抗酸化
剤、及び/または他の添加物は、必要なように含ませてもよい。
【0040】 個々的に示されている本発明に従ったポリペプチド、ペプチド、小分子、若し
くは他の製薬学的に有用な化合物のいずれであれ、投与は好ましくは、「予防上
の有効量」若しくは「治療上の有効量」で与えられ(この場合予防は治療として
考慮される)、これは個人に利益を示すのに十分な量である。投与される実際の
量、投与の割合とタイムコースは、治療される疾患の性質とひどさに依存するで
あろう。例えば投与量の決定等の治療の処方箋は、一般的な実施者及び他の医療
上の医者の責任の範囲内にあり、典型的には治療される疾患、個々の患者の状態
、輸送部位、投与方法、及び実施者に周知の他の因子を考慮するべきである。上
述の方法及びプロトコールの例は、Remington's Pharmaceutical Science、第1
6版、Osol, A.(編), 1980に見出すことができる。
【0041】 該組成物は、単独で若しくは他の治療と組み合わせて、治療される疾患に依存
して同時的に若しくは連続的に投与してもよい。かくして、ガンの治療において
、IPGアンタゴニストは、他の化学療法若しくは放射線用法と組み合わせて投
与できる。
【0042】 診断方法 患者から得たサンプル中の分析物の濃度を測定する方法は、本分野で周知であ
り、患者が上昇したIPGの濃度を有し、それ故ガンを有する若しくはガンの危
険を有するかどうかを決定するために、本発明の分脈において当業者によって容
易に採用される。上記分析の目的は、臨床医がガンのひどさ若しくは進行の様子
を測定することを補助し、及び/またはガンの治療を最適化するための診断若し
くは予後のために使用することであってもよい。診断方法の例は、以下の実験の
セクションに記載されている。
【0043】 好ましい診断方法は、血液、血清、尿若しくは組織サンプル(特に腫瘍部位の
疑いのある)のような生物学的サンプルを使用して、IPGを検出することに依
存する。
【0044】 IPGの濃度を測定するためのアッセイ方法は典型的に、他の分子よりもIP
Gに特異的に結合可能な結合部位を有する結合剤を使用する。結合剤としては、
抗体(その例が上記提供されている)、レセプター、及びIPGを特異的に結合
可能な他の分子が含まれる。簡便には結合剤は、アッセイの間の操作を容易にす
るために、例えば所定の位置で固体の支持体に固定化される。
【0045】 サンプルは一般的に、サンプル中に存在するIPGが結合剤に結合できるよう
な適切な条件下で、結合剤と接触される。
【0046】 次いで結合剤の結合部位の区画の占有は、分析物を直接若しくは間接にラベル
することによって、またはサンプル中の分析物の存在若しくは量の指標を提供す
る検出剤(類)を使用することによって測定できる。典型的に検出剤は、直性若
しくは間接にラベルされ(例えば放射性活性、蛍光若しくはセイヨウワサビペル
オキシダーゼのような酵素ラベルで)、それらは本分野で周知の方法を使用して
検出できる。直接的にラベルされた検出剤は、該試薬に会合した若しくは結合し
たラベルを有する。間接的にラベルされた検出剤は、ラベルされた種に結合する
ことができ(例えば検出剤に結合可能なラベル化抗体)、若しくは検出可能な結
果を生産するさらなる種に対して作用してもよい。かくして放射性活性ラベルは
、シンチレーションカウンター若しくは他の放射線計測装置を使用して検出でき
、蛍光ラベルは、レーザー及び共焦点顕微鏡を使用して検出でき、並びに酵素ラ
ベルは、典型的に発色の変化を生産する、基質に対する酵素ラベルの作用によっ
て検出できる。さらなる実施態様として、検出剤若しくは分析物は、検出を可能
にするようにタグ化され、例えば分析物を検出するために、PCR反応において
増幅できるヌクレオチド配列に結合される。他のラベルは、以下に記載されるよ
うに当業者に周知である。検出剤は、それが結合剤の占有された結合部位につい
て分析物と競合する競合的方法、またはラベルされた検出剤が結合剤によって結
合された分析物を結合する若しくは占有された結合部位に結合する非競合的方法
において使用できる。両者の方法は、例えば周知の濃度の分析物を含むサンプル
を使用して得られたスタンダードと比較することによって、分析物によって占有
された結合部位の数、かくしてサンプル中の分析物の濃度の指標を提供する。
【0047】 サンプルは一般的に、サンプル中の分析物を結合剤に結合させる適切な条件下
で、結合剤と接触される。
【0048】 小さな個別の配置(マイクロスポット)に固定化された結合剤(抗体若しくは
核酸配列のような)の使用、及び/または固体の支持体若しくは診断チップ上の
アレーの使用といった、上記アッセイの操作に向けた診断の分野で増大する傾向
が存在する。これらのアプローチは、それらが大きな感度を提供でき(特に蛍光
ラベルされた試薬の使用を通じて)、試験される患者から得た生物学的サンプル
を非常に少量しか必要とせず、各種の別のアッセイを同時に実施できる場合に、
特に有用であることができる。後者の利点は、単一のサンプルを使用して多数の
分析物を使用するアッセイを実施できることを提供する場合に、有用であること
ができる。この小型化方法を可能にする技術の例は、WO84/01031、WO88/1058、W
O89/01157、WO93/8472、WO95/18376、WO95/18377、WO95/24649及びEP 0 373 203
Aに提供される。かくしてさらなる特徴点として、本発明は、多数の結合剤を固
定化している支持体若しくは診断チップを含むキットを提供し、その少なくとも
一つは、アッセイを実施するために必要とされる他の試薬(ラベル化検出剤のよ
うな)と任意に組み合わせて、上述のようにIPGに結合することができる。
【0049】
【実施例】
物質と方法 抗IPG抗体 抗IPG抗体を、登録番号98051201、98031212及び98030901の下でEuropean C
ollection of Cell Cultures (ECACC)に寄託されたハイブリドーマ細胞系2F7
、2D1及び5H6を培養し、かくして生産された抗IPG抗体を単離すること
によって生産した。
【0050】 IPGのセルロース精製 微結晶性セルロース(Merck Avicel(登録商標))を、二倍希釈水中に懸濁する
ことによって純粋化し、引き続き10分間標準化し、非確立的な懸濁物をデキャ
ントした。12回繰り返した後、確立された物質を二倍量の新鮮な水で激しく攪
拌し、トッププランジャをはずした16mmのPharmacia(登録商標)ガラスカ
ラムの上部に注いだ。水を3ml/分で重量の下で流した。溶媒濃度をパックさ
れたベッドの上部に落とした後、プランジャを配置し、水をPharmacia(登録商
標)蠕動運動ポンプを使用して5ml/分でカラムを通じて汲み上げた。カラム
を以下の溶媒で処理した: 水 150ml 50%水性メタノール 50ml メタノール 50ml ブタノール/メタノール/水(4:1:1) 150ml
【0051】 全ての溶媒を、真空下で簡単に回転して使用前に脱気した。最終溶媒の後、プ
ランジャをはずし、溶媒濃度を重力下でパックされたベッドの上部に落とさせ、
流れを停止させた。
【0052】 サンプル(2mlの濃縮細胞培地若しくは二つのラット肝臓から得たIPG抽
出物)を、2mlのセルロース懸濁物で5分間回転させ、全混合物を凍結乾燥し
た。
【0053】 乾燥セルロース物質を、2mlのブタノール/エタノール/水(B:W:E)
(4:1:1)中に懸濁し、パックされたベッドの上部に穏やか且つ均一に適用
した。ザンブの物質を、さらに2mlの溶媒を使用して洗浄した。溶媒濃度を、
5ml/分でB:W:E(4:1:1)を使用して組み上げを開始する前に、ベ
ッドのレベルまで再び落とした。以下のように分画を、フラスコ内に手で、若し
くは1分/チューブにセットされたGilsonモデル204分画回収器を使用して、ガ
ラス容器に回収した: ブタノール/メタノール/水(4:1:1) 150ml メタノール 50ml 50%水性メタノール 10×5ml分画 水 20×5ml分画 HCl(水性)pH1.3 10×5ml分画 HCl(水性)pH1.3 75ml
【0054】 サンプルを、30℃以下でロータリーエバポレーター若しくはSpeedvacを使用
して乾燥物に蒸発させた。サンプルを200μlの水に溶解し、−20℃で貯蔵
した。
【0055】 H4IIE細胞からの調製培地(CM)の調製 (a)H4IIE細胞を、胎児ウシ血清と加熱不活性化ウシ血清の1:1混合物
を5%で補ったDMEM(Gibco Cat. No. 31885)を使用して、2−6×104
胞/cm2の細胞密度に75cm2のFalconキャップを備えた組織培養フラスコで
培養し、37℃で5%CO2環境下で100%集合体まで培養した。
【0056】 (b)集合体(15−17×106細胞/T75フラスコ)に対して、細胞を、
15−20mlHank's Balance Salt Solution、pH7.4(HBSS、Gibco
Cat No. 14174-053)を使用して二回洗浄し、5mlのトリプシン−EDTA溶液
(Sigma Cat. No. T 4171)を加えた。次いで過剰なトリプシンを2mlの液体の
みをフラスコに残して除去し、次いでそれを10分間インキュベートした。
【0057】 (c)細胞を分離してから、8mlの増殖培地を加え、混合物を5分間1000
rpmで遠心分離した。上清を除去し、ペレットを10mlの増殖培地を加えて
懸濁した。細胞上清を、滅菌した25mlの万能の容器に移し、10mlの同じ
培地を加え、キャップをしっかりと閉め、容器を数回混合して、均一な細胞懸濁
物を生産した。
【0058】 (d)工程(a)と同じ培地とインキュベーション条件を使用して、細胞を1/
10若しくは1/20(1−2.5×104細胞/cm2)の細胞密度に75cm2 のFalconキャップを備えたフラスコでサブクローン化した。1−10で蒔かれた
細胞が70%の集合体に到達してから(11.5−12.0×106細胞/T7
5フラスコ、通常3日後)、培養物を20mlの血清フリーDMEMで三回洗浄
し、次いで3時間インキュベートした。この方法を二回繰り返した。
【0059】 (e)培養物を37℃で48時間、5%CO2環境でインキュベートし、次いで
調製培地を遠心チューブに移し、4℃で1000gで10分、次いで4℃で10
5,000gで60分で遠心分離することによって細胞破片を除去した。上清を
濾過によって滅菌し、−80℃で貯蔵した。
【0060】 調製培地の生合成ラベリング及び抽出 (a)5%胎児ウシ血清と5%加熱不活性化ウシ血清を補ったDMEM培地中の
T75キャップを備えたフラスコFalcon(Falcon Cat. No. F3111)ちゅうの50
−60%集合体に生育したH4IIE細胞(8−9×106細胞/T75フラス
コ)を、37℃でHBSSを使用して二回洗浄した。10mlの新鮮な増殖培地
を加え、次いで250mCiの3Hラベル前駆体(グルコサミン、ガラクトース
、マンノース及びmyo-イノシトール)を加えた。培養物を37℃で24時間5%
CO2環境でインキュベートした。
【0061】 (b)24時間後、細胞を上述の工程(d)に記載されたように三回洗浄し、細
胞をインキュベートして、工程(e)のように培地を回収した。
【0062】 (c)得られた上清をHCl(c)でpH3.0に調節し、予備洗浄された活性
化チャーコール(25mg/ml)を加え、4℃で30分攪拌した。上清を遠心
チューブに移し、4℃で30分20,000gの遠心分離によってチャーコール
をスピンダウンさせた。
【0063】 (d)2.0μmの孔サイズのフィルターを使用して上清を滅菌し、4℃で貯蔵
した。もし迅速な使用の必要がなければ、それを凍結乾燥し、必要とされるまで
−80℃で維持した。
【0064】 FaO細胞の増殖を測定することによる、H4IIE調製培地の生活性アッセイ
(a)胎児ウシ血清と加熱不活性化ウシ血清の1:1混合物を5%で補ったRP
MI−1640(Gibco Cat. No. 21875)で、T75Falconキャップ装備組織培養
フラスコGibco Cat. No. F3111中の60−70%集合体で生育したFaO細胞を
、20mlのHBSS、pH7.4(Gibco Cat. No. 14174)で二回洗浄した。上
記示された「H4IIEからの調製培地の調製」のプロトコールの工程(b)及
び(c)に記載されたように、細胞をトリプシン−EDTA溶液(Sigma Cat. No
. T4171)で分離した。
【0065】 (b)細胞懸濁物を二回カウントし、2.5−3.0×103細胞/mlの密度
に懸濁液を希釈するために必要とされる容量を計算した。計算された容量の増殖
培地を加え、細胞を滅菌25ml万能容器に移した。溶液を数回穏やかに攪拌し
、均質な細胞懸濁物を生産した。
【0066】 (c)ウェル当たり100mlの細胞懸濁物を加えることによって、細胞を96
穴Falcon U底型マイクロウェルプレートに配置し、37℃で5%CO2環境のイ
ンキュベーターでインキュベートした。24時間後、各ウェルを100mlの血
清フリー培地で三回洗浄し、さらに24時間インキュベートした。
【0067】 (d)培地を血清フリー培地を加えることによって置換し、細胞をさらに3時間
インキュベートした。その間、異なる濃度(1%から20.0%の範囲)のH4
IIE調製培地でIPGサンプル若しくは培地補足物を調製した。100μlの
血清フリー培地をコントロールに加え、100μlの完全増殖培地をポジティブ
コントロールに加え、100μlの培地をH4IIE調製培地で補った。
【0068】 (e)細胞を、37℃で18時間5%CO2環境のインキュベーターでインキュ
ベートし、次いで1mCiの3H−チミジンを各ウェルに加えた。4時間のイン
キュベーションの後、放射性活性培地を除去し、50μlのトリプシン−EDT
A溶液で置換した。細胞を10分間インキュベートし、細胞回収器(SKETRON 12
ウェル/細胞回収器)を使用して、フィルター(Helis Bio Ltd. Cat. No. 11731
)上に細胞を回収した。フィルターをシンチレーションバイアルに移し、2ml
のシンチレーションカクテルを各バイアルに加え、Beckmanシンチレーションカ
ウンターで1分間カウントした。
【0069】 アッセイ リン酸分析とPDH活性化アッセイを、Caro等, 1997に記載されたように実施
した。
【0070】 結果 セルロースカラムクロマトグラフィーによる調製培地の分画 「方法」に記載されたように得られた、それぞれ1.35E5、2.85E5及び2.50E5c
pmで3Hmyo-イノシトール(四角)、グルコサミン(黒丸)若しくはガラクト
ース(白丸)で生合成的にラベルされた調製培地を、セルロースカラムクロマト
グラフィーによって分離し、5mlの分画を回収して、200μlをBeckman液
体シンチレーションカウンターでカウントした。結果が、分画当たりの分当たり
のカウント(cpm)として、図1に示される。矢印は、特定の分画で使用され
た溶媒系を示す。図1の結果は、これらの放射性構成成分が、上清から得られた
TAF分画内に取り込まれ、且つ、TAF分画が、IPGと同じ方法によって単
離できることを示す。
【0071】 調製培地のDNA合成に対する効果 二つの異なる濃度(10%及び20%)の調製培地を、「方法」に記載された
ように、試験FaO細胞における活性の刺激についてアッセイした。セルロース
カラムクロマトグラフィーによる調製培地(2ml)の精製によって得られた分
画を乾燥物に濃縮し、水中に溶解し(200μl)、活性について評価した(4
μl)。その結果が、コントロール(血清の添加なし)、FCS(5%胎児子ウ
シ血清+5%胎児ウシ血清の添加)、及び得られた分画についての、DNA中へ
の3H−チミジンの取り込み後に得られた放射性活性(cpm)として、図2に
示される。矢印は、特定の分画で使用された溶媒系を示す。該結果は、分画のい
くつか、特に分画21が、調製培地の添加と同様にFaO細胞の増殖を導くこと
を示す。
【0072】 調製培地のリン酸分析 調製培地を、「方法」に記載されたようにセルロースを使用するカラムクロマ
トグラフィーにより分画した。分画(5ml)を回収し、乾燥物に濃縮し、水中
に溶解し(200μl)、その一部(10μl)をCaro等, 1997に記載されたよ
うにリン酸についてアッセイした。略記すると、サンプルを乾燥物に蒸発し、過
塩酸(70容量%)で180℃で30分加水分解した。室温に冷却した後、希釈
水(250μl)を加えた。それぞれ3及び72mMの最終濃度を生じるように
、モリブデン酸アンモニウムとアスコルビン酸を連続して加えた。発色の形成を
、95℃で15分加熱することによって達成した。光学吸光度を650nmで測
定した。その結果が、分画当たりで得られたODとして図3に示される。矢印は
、特定の分画で使用された溶媒系を示す。この結果は、TFA活性と共精製され
た分画がリン酸を含むことを示し、TFAがIPGであることを示唆する。
【0073】 抗IPGモノクローナル抗体で処理された調製培地のFaO細胞の増殖に対する
効果 ウェル当たり1μgの濃度で抗IPGモノクローナル抗体2D1、5H6及び
2F1の存在下で、「方法」に記載された調製培地の刺激活性を測定するために
、試験FaO細胞を使用した。図4に示された結果は、コントロール(血清の添
加なし)、FCS(5%胎児子ウシ血清+5%胎児ウシ血清の添加)及び抗体を
含むサンプルについての、DNA中への3H−チミジンの取り込み後に得られた
放射性活性(cpm)として表される。この結果は、全ての三種の抗体が、Fa
O細胞に対する調製培地の添加によって導かれる増殖活性に対してアンタゴニス
トとして機能し、抗体2F1は最大の阻害効果を有することを示す。
【0074】 ラット肝臓A及びP分画プロフィール 二つのラット肝臓から得られたIPGを、「方法」に記載されたようにセルロ
ースカラムクロマトグラフィーを使用して分画した。得られた分画を乾燥物に蒸
発し、水中に溶解し(200μl)溶液の一部(1.25μl)を三重で生物学
的活性についてアッセイした。その結果が、コントロール(血清の添加なし)、
FCS(10%胎児ウシ血清の添加)及び分画についての、3T3EFGTRI7のDNA
中の3H−チミジンの取り込み後に得られた放射性活性(cpm)として表され
る。全ての分画は、IPG−Pの分画26を除いて(図5)、1/80の最終濃
度でアッセイされ、分画26は1/40及び1/160の最終濃度で試験された
。矢印は、特定の分画で使用された溶媒系を示す。この結果は、セルロースクロ
マトグラフィーが、IPG、例えば天然ソース物質から得られたIPGの単離及
び精製のための有効な手段であることを示す。
【0075】 IPG−P型の分画26のPDH活性 PDH活性を、Caro等, 1997に記載されたように測定した。分画22,26及
び27の一部(10ml)をアッセイした。その結果が、組織のグラム当たりの
ユニットとして表されたPDH複合体の活性として表される。1ユニットのIP
G PDH活性は、50%までNADH生産の規定の割合を増大するにのに必要
とされる量である。 分画22=0.123ユニット/g 分画26=2.09ユニット/g 分画27=0.523ユニット/g。
【0076】 この結果は、セルロースクロマトグラフィーを使用してラット肝臓から精製さ
れたIPGが、特徴的なP型IPGの生物学的活性を有することを示す。
【0077】 ラット肝臓IPG−Pのリン酸分析 二つのラット肝臓から得られたIPG−Pを、「方法」に記載されたセルロー
スを使用するカラムクロマトグラフィーにより分画した。分画(5ml)を回収
し、一部(100μl)をCaro等, 1997に記載されたようにリン酸についてアッ
セイした。各分画を乾燥物に蒸発し、180℃で30分過塩酸(70容量%)で
加水分解した。室温に冷却後、希釈水(250μl)を加えた。それぞれ3及び
72mMの最終濃度を生ずるように、モリブデン酸アンモニウムとアスコルビン
酸を連続して加えた。発色の形成を、95℃で15分加熱することによって達成
した。光学的な吸光度を650nmで測定した。図8の結果は、分画当たりで得
られたODとして示された。矢印は、特定の分画で使用された溶媒系を示す。こ
の結果は、セルロースクロマトグラフィーを使用して精製されたP型IPGがリ
ン酸を含むことを示す。
【0078】 寄託 この出願にサポートされるハイブリドーマ2F7、2D1及び5H6の寄託が
、Rademacher Group Limited (RGL), The Windeyer Building, 46 Cleveland St
reet, London WIP 6DB, UKにより、ブタペスト条約の下でEuropean Collection
of Cell Cultures (ECACC)になされた。寄託は、1998年5月12日('201)及び1998
年3月9日('212及び'901)に、登録番号98051201、98031212及び98030901を与えら
れた。RGLは、EPC規則28及び28aのように、これらの物質の寄託を支
配する適切な国内法に従って、この物質を公衆に入手可能とされる物質の無制限
で無制約な承諾を与える。この結果として、EPC規則28(4)の下での専門
家の意見が要求される。
【0079】 「参考文献」
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、セルロースカラムクロマトグラフィーによる調製
培地の分画を示す(0〜400cpm)。分画当たりの分ごとのカウント(cp
m)として、結果が示される。矢印は、特定の分画で使用された溶媒系を示す。
【図1B】 図1Bは、図1Aの縦軸を0〜50cpmに修正したもので
ある。
【図2】 図2は、調製培地のDNA合成に対する効果を示す。二つの異
なる濃度(10%及び20%)での調製培地を、試験Fao細胞における活性の
刺激についてアッセイした。コントロール(血清の添加なし)、FCS(5%胎
児子ウシ血清+5%胎児ウシ血清の添加)、及び得られた分画について、DNA
中への3H−チミジンの取り込み後に得られた放射性活性(cpm)として、結
果が示される。矢印は、特定の分画で使用された溶媒系を示す。
【図3】 図3は、セルロースカラムクロマトグラフィーによって分画さ
れた調製培地のリン酸分析を示す。分画当たり得られたODとして、結果が示さ
れる。矢印は、特定の分画で使用された溶媒系を示す。
【図4】 図4は、抗IPGモノクローナル抗体で処理された調製培地の
Fao細胞の増殖に対する効果を示す。コントロール(血清の添加なし)、FC
S(5%胎児子ウシ血清+5%胎児ウシ血清の添加)、及び抗体を含むサンプル
について、DNA中への3H−チミジンの取り込み後に得られた放射性活性(c
pm)として、結果が示される。
【図5】 図5は、ラット肝臓IPG A及びP分画プロフィールを示す
。コントロール(血清の添加なし)、FCS(10%胎児子ウシ血清の添加)、
及び分画について、3T3EFGTR17細胞のDNA中への3H−チミジンの取り込み後
に得られた放射性活性(cpm)として、結果が示される。全ての分画は、1/
80の最終IPG−P濃度でアッセイされ、IPG−Pの分画26だけは、1/
40と1/160の最終濃度で試験された。矢印は、特定の分画で使用された溶
媒系を示す。
【図6A】 図6Aは、ラット肝臓IPG A及びP分画プロフィールを
示す。コントロール(血清の添加なし)、FCS(10%胎児子ウシ血清の添加
)、及び分画について、3T3EFGTR17細胞のDNA中への3H−チミジンの取り込
み後に得られた放射性活性(cpm)として、結果が示される。全ての分画は、
1/80の最終IPG−A濃度でアッセイされた。矢印は、特定の分画で使用さ
れた溶媒系を示す。
【図6B】 図6Bは、図6Aの縦軸を0〜6000cpmに修正したも
のである。
【図7A】 図7Aは、セルロースカラムクロマトグラフィーによるラッ
ト肝臓から分画されたラット肝臓IPG−Pのリン酸分析を示す。分画当たりで
得られたODとして、結果が示される。矢印は、特定の分画で使用された溶媒系
を示す。
【図7B】 図7Bは、図7Aの縦軸を0.0〜4.0ODに修正したも
のである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月13日(2001.2.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】 さらなる実施態様として、IPGアンタゴニストは、例えば腫瘍細胞の増殖を
促進するようなTFA活性を有しないIPGといった、関連する性質において生
物学的に不活性であるIPG若しくは合成分子のような、競合的アンタゴニスト
である。この後者のタイプのアンタゴニストの例は、GB-A-9828560.4(WO00/3869
8)及び関連出願に記載されたヒトにおけるブタ肝臓A型IPGの使用である。合
成化合物は、化学的方法によって若しくはコンビナトリアルケミストリーを使用
して生産され、次いでIPGアンタゴニスト活性についてスクリーニングされて
もよい。これらの化合物はそれ自体有用であり、若しくは類似体のデザインにお
いて使用され、医薬品の開発のための候補リード化合物を提供してもよい。合成
化合物は、それらが比較的合成が容易である場合、若しくはそれらが医薬品とし
て投与するのに適したものとする特性を有する場合に望ましく、例えばペプチド
であるアンタゴニストが、胃腸におけるプロテアーゼによって分解されるのであ
れば、経口組成物のための不適切な活性剤であろう。類似体のデザイン、合成及
び試験は一般的に、標的特性のための数多くの分子をランダムにスクリーニング
することを避けるために使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 A61P 43/00 111 111 G01N 30/48 G01N 30/48 T 33/50 33/50 U Z 33/53 33/53 S 33/531 33/531 A 33/574 33/574 Z 33/577 33/577 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2G045 BB20 CA25 CA26 CB01 CB03 CB21 DA30 DA80 FB01 FB03 FB06 FB07 GC10 JA20 4C084 AA17 NA14 ZB262 ZC412 4C085 AA13 AA14 4C206 AA01 AA02 CA09 MA01 MA04 NA14 ZB26 ZC41

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガンの治療のための医薬の調製のための、腫瘍細胞の増殖を
    減少する特性を有するイノシトールホスホグリカン(IPG)アンタゴニストで
    ある物質の使用。
  2. 【請求項2】 該物質が、炭水化物を含むシクリトールであり、且つ腫瘍細
    胞の増殖を導く生物学的活性を有する、A型物質のアンタゴニストである、請求
    項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 該アンタゴニストが、 (a)IPGの放出を阻害可能である物質、若しくは (b)IPGに結合することによってIPGの濃度を減少可能な物質、若しくは
    (c)IPGの作用を減少可能な競合的試薬である物質 である、請求項1または2記載の使用。
  4. 【請求項4】 該アンタゴニストが、競合的IPGアンタゴニストである、
    請求項3記載の使用。
  5. 【請求項5】 該IPGアンタゴニストが、IPGを特異的に結合可能であ
    る抗IPG抗体である、請求項3記載の使用。
  6. 【請求項6】 該抗体が、IPGの活性を中和可能である、請求項5記載の
    使用。
  7. 【請求項7】 IPGの活性が、腫瘍細胞の増殖である、請求項6記載の使
    用。
  8. 【請求項8】 該抗体が、ECACCに登録番号98051201、98031212及び9803090
    1の下で寄託された、ハイブリドーマ2F7、2D1若しくは5H6によって生
    産されるモノクローナル抗体である、請求項5から7のいずれか一項記載の使用
  9. 【請求項9】 該アンタゴニストが、グリコシルホスファチジルイノシトー
    ル特異的ホスホリパーゼCタイプ(GPI−PLC)のインヒビターである、請
    求項3記載の使用。
  10. 【請求項10】 ガンの診断及び/または予後のための、患者から得たサン
    プル中のイノシトールホスホグリカン(IPG)の存在若しくは量の使用。
  11. 【請求項11】 患者から得たサンプル中のイノシトールホスホグリカンの
    存在若しくは量を測定することを含む、ガンの診断及び/または予後のための方
    法。
  12. 【請求項12】 IPGの存在若しくは量が、A型物質の生物学的活性を測
    定することによって決定される、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 A型物質の生物学的活性が、cAMP依存性プロテインキ
    ナーゼの阻害若しくは腫瘍細胞の増殖を誘導である、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 以下の工程: (a)IPGが結合剤に結合する条件の下で、IPGに特異的に結合可能である
    結合部位を有する結合剤を固定化している固体の支持体と、患者から得たサンプ
    ルを接触させる工程;並びに (b)結合剤に結合したIPGの存在若しくは量を測定する工程; を含む、請求項11から13のいずれか一項記載の方法。
  15. 【請求項15】 工程(b)が、(i)占有された結合部位、占有されてい
    ない結合部位、若しくは結合したIPGに結合可能であり、ラベルを含む検出剤
    と、固体の支持体を接触させる工程、並びに(ii)ラベルを検出し、サンプル
    中のIPGの存在若しくは量を表す値を得る工程を含む、請求項14記載の方法
  16. 【請求項16】 さらに、健康な組織若しくはガン性の組織から得たスタン
    ダードと、上記値を比較する工程を含む、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 上記ラベルが、放射性活性ラベル、化学発光ラベル、蛍光
    物質、燐光物質、レーザー色素、発色色素、高分子コロイド状物質、発色性、磁
    性若しくは常磁性であるラテックスビーズ、検出可能な結果を生ずる反応を触媒
    する酵素である、請求項14から16のいずれか一項記載の方法。
  18. 【請求項18】 固体の支持体に固定化された結合剤が、IPGに結合可能
    な抗体である、請求項14から17のいずれか一項記載の方法。
  19. 【請求項19】 結合剤が、固体の支持体の所定の位置で固定化されている
    、請求項14から18のいずれか一項記載の方法。
  20. 【請求項20】 P若しくはA型物質を精製若しくは単離するためのセルロ
    ースクロマトグラフィーの使用であって、該物質が: (i)ピルビン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)ホスファターゼを活性化する生物
    学的活性を有するP型物質;若しくは (ii)cAMP依存性プロテインキナーゼを阻害する生物学的活性を有するA
    型物質; である炭水化物を含むシクリトールである使用。
  21. 【請求項21】 該使用が、セルロースを含むカラムと、P若しくはA型物
    質を含むサンプルを接触させ、カラムから該物質を溶出することを含む、請求項
    20記載の使用。
  22. 【請求項22】 カラムが微結晶性セルロースを含む、請求項20または2
    1記載の使用。
  23. 【請求項23】 P若しくはA型物質を精製若しくは単離する方法であって
    、該物質が: (i)ピルビン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)ホスファターゼを活性化する生物
    学的活性を有するP型物質;若しくは (ii)cAMP依存性プロテインキナーゼを阻害する生物学的活性を有するA
    型物質; である炭水化物を含むシクリトールであり、 (a)P若しくはA型物質を含むサンプルを、セルロースを含むカラムに乗せ、
    P若しくはA型物質をカラムに結合させる工程;並びに (b)カラムからP若しくはA型物質を溶出する工程; を含む方法。
  24. 【請求項24】 セルロースが、微結晶性セルロースである、請求項23記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 さらに、カラムに乗せる前に、4/1/1のブタノール/
    水/エタノール(B:W:E)中に、P若しくはA型物質を含むサンプルを溶解
    する工程を含む、請求項23または24記載の方法。
  26. 【請求項26】 さらに、B:W:E及びメタノールでカラムを洗浄する工
    程を含む、請求項23から25のいずれか一項記載の方法。
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