JP2002533132A - α−1,4−グルカン鎖含有多糖およびその製造方法 - Google Patents

α−1,4−グルカン鎖含有多糖およびその製造方法

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JP2002533132A JP2000591211A JP2000591211A JP2002533132A JP 2002533132 A JP2002533132 A JP 2002533132A JP 2000591211 A JP2000591211 A JP 2000591211A JP 2000591211 A JP2000591211 A JP 2000591211A JP 2002533132 A JP2002533132 A JP 2002533132A
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sucrose
glucosyl group
chain
fructose
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JP2000591211A
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ヴァイスミュラー、マックス
クワンツ、マルティン
プロヴァールト、ニコラス
Original Assignee
セラニーズ ベンチャーズ ゲー・エム・ベー・ハー
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/18Preparation of compounds containing saccharide radicals produced by the action of a glycosyl transferase, e.g. alpha-, beta- or gamma-cyclodextrins

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、α−1,4−グルカン鎖を含有する多糖の製造方法に関する。本発明の方法によると、グルコシル基受容体は、アミロスクラーゼの存在下でサッカロースと反応させて、変換させることによって鎖伸長反応を受ける。反応混合物中におけるグルコシル基受容体の量は、グルコシル基受容体の利用可能な末端とサッカロースとのモル比が少なくとも1:1,000であり、および/またはグルコシル基受容体とサッカロースとの重量比が少なくとも1:50であるように選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、α−1,4−グルカン鎖含有多糖およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多糖は、多数のグリコシド結合した単糖から構成されるポリマーである。多糖
は、高等生物および細菌などの微生物の両方に存在し、例えば、貯蔵および骨格
物質の機能を果たしている。多糖は、特に、食品産業、軽工業、健康管理および
分析における補助剤および添加物として商業的に使用されている。
【0003】 グルカンは、グルコースモノマーのみからなる多糖である。α−1,4−グル
カンにおいて、これらのグルコース基はα−1,4−グリコシド結合で互いに連
結されている。α−1,4−グルカンは、その物理化学的性質のために、無色無
臭無味で、非毒性かつ生分解性であるフィルムを製造するために使用することが
できる。既に、例えば、食品産業、繊維産業およびガラス繊維産業においてその
ようなフィルムに関する適用が多数なされている。
【0004】 最も高頻度に存在する天然のα−1,4−グルカンは、デンプンの構成成分で
あるアミロースである。アミロースは、その性質が天然のセルロース繊維の性質
と類似し、かつその性質により製紙においてその部分的な代替または完全な代替
が可能である繊維を製造するために既に使用されている。薬学では、アミロース
は、錠剤、ペースト剤に対する充填剤として、皮膚保護物質への添加物として使
用されている。食品産業では、アミロースは、プディング、スープ、ソース、マ
ヨネーズ、クリーム充填のための増粘剤および結合剤として、ゼラチン代用品と
して使われている。アミロースは、また、遮音壁パネルを製造する際に結合剤と
して使用されている。
【0005】 デンプンの主要な構成成分であるアミロペクチンおよびグリコーゲンは、その
主鎖がα−1,4−グリコシド結合を有するグルコース基からなるさらなる多糖
である。これらの多糖は、α−1,6−グリコシド結合を介して主鎖に連結して
いる側鎖を有する。これらの多糖もまた産業界では広範囲に使用されている。
【0006】 デンプンおよびグリコーゲンなどのα−1,4−グルカンを植物および動物か
ら単離することは複雑で、費用がかかり、そして再現可能な性質を有する製品に
は必ずしも至っていない。このため、そのようなグルカンを産生し得る細菌がま
すます注目されている。
【0007】 大部分の細菌において、多糖は、ヌクレオチドで活性化された糖を介して、高
等生物の場合と類似した方法で合成されている。従って、例えば大部分の細菌で
は、グリコーゲンの生合成には3つの酵素が関与する。すなわち、グルコース−
1−リン酸およびATPからのADP−グルコースの生成を触媒するADP−グ
ルコースホスホリラーゼ、グルコースをADP−グルコースから成長中のグルカ
ン鎖に転移するグリコーゲンシンターゼ、およびα−1,6−結合を線状のα−
1,4−グルカン鎖に導入する分枝酵素。しかし、細菌の中には、多糖の合成が
、活性化された糖が関与することなく行われるものがいくつかある。
【0008】 ヌクレオチド糖が関与することなく多糖を合成し得る細菌システムの1つが、
ナイセリア属の細菌で見出された。これらの細菌では、グリコーゲンに類似した
構造を有する多糖が、酵素の天然基質であるスクロースからアミロスクラーゼ酵
素により直接的に合成されている[Okada,G.およびE.J.Hehre
、J.Biol.Chem.249:126〜135(1974);MacKe
nzie,C.R.ら、Can.J.Microbiol.23:1303〜1
307(1977);MacKenzie,C.R.ら、Can.J.Micr
obiol.24:357〜362(1978)]。 アミロスクラーゼ(スクロース:1,4−α−グルカン 4−α−グルコシルト
ランスフェラーゼ、E.C.2.4.1.4.)は、下記の反応式に従ってD−
フルクトースの遊離を伴ってスクロース分子のグルコシル基を成長中のポリマー
鎖に転移し、α−1,4−グリコシド結合グルカンの生成を触媒する: スクロース+(α−1,4−D−グルコシル)n→D−フルクトース+(α−1
,4−D−グルコシル)n+1
【0009】 ヌクレオチド活性化糖または補助因子は、この反応では必要とされない。しか
し、この酵素は、α−1,4−グルカン鎖の伸長に関する上記の反応式に従って
スクロースのグルコシル基が転移されるグルコシル基受容体(またはプライマー
)、例えば、オリゴ糖およびアミロースまたはグリコーゲンなどの多糖の存在に
よって刺激される[Okada,G.およびE.J.Hehre、J.Biol
.Chem.249:126〜135(1974);Remaud−Simeo
n,M.ら、S.B.Petersen、B.SvensonおよびS.Ped
ersen(編者)、Carbohydrate bioengineerin
g、313〜320頁(1995);Elsevier Science B.
V.、Amsterdam、Netherlands]。
【0010】 アミロスクラーゼは、今日まで、ナイセリア属の細菌にのみ見出されている。
細菌において構成的に発現する該酵素は極めて安定であり、その重合生成物に非
常に強固に結合している。調べた大部分の種において、該酵素は細胞内に局在化
しているが、ナイセリアポリサッカレア(Neisseria polysac
charea)の場合、アミロスクラーゼが分泌される。ナイセリアポリサッカ
レアのアミロスクラーゼ遺伝子がそのうちに単離され、遺伝子工学的方法を使用
して発現されている。該酵素は、高い確率で線状のα−1,4−グルカン鎖の形
成だけを触媒することが見出されている(WO95/31553)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
線状のα−1,4−グルカンを製造するために、N.polysacchar
eaのアミロスクラーゼを使用することは、既にWO95/31553に提案さ
れている。しかし、多糖を製造するためにアミロスクラーゼを使用する際の問題
は、アミロスクラーゼが存在するもとで通常形成される多糖は分子量が非常に変
動しやすいということ、すなわち、大きな多分散度または広い分子量分布を有す
ることである。しかし、工業的に応用する場合、その物理化学的性質がより均質
であるため、できる限り均一な分子量、すなわち小さい多分散度を有する多糖調
製物が望ましい。
【0012】 従って、本発明の目的は、多分散度が小さいα−1,4−グルカン鎖含有多糖
を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的は、請求項に記載される方法および多糖によって達成される。
【0014】 従って、本発明は、アミロスクラーゼの存在下におけるスクロースとの反応に
よる鎖伸長反応を受けるグルコシル基受容体を含み、反応混合物中におけるグル
コシル基受容体の量が、鎖の伸長に利用可能なグルコシル基受容体末端とスクロ
ースとのモル比が少なくとも1:1000であり、および/またはグルコシル基
受容体とスクロースとの重量比が少なくとも1:50であるように選択されてい
る方法に関する。
【0015】 本発明はまた、アミロスクラーゼの存在下において、フルクトースが添加され
た状態でスクロースとの反応による鎖伸長反応をグルコシル基受容体に受けさせ
る方法に関する。
【0016】 これらの方法により得られるα−1,4−グルカン鎖含有多糖もまた本発明の
主題である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明において使用されるグルコシル基受容体は、α−1,4−グルカン鎖の
合成、すなわちα−1,4−グルカン鎖の伸長が、スクロースに由来するα−D
−グルコシル基のアミロスクラーゼにより触媒される転移のもとで進行できる化
合物である。好適なグルコシル基受容体は、特に、α−1,4−グリコシド結合
を介して連結している末端グルコース基を有する短鎖およびより長い鎖のオリゴ
糖および多糖である。好ましくは、本発明において使用されるグルコシル基受容
体は、線状のオリゴ糖または多糖であり、特に好ましくは分枝のあるオリゴ糖ま
たは多糖である。本発明のグルコシル基受容体の例としては、マルトペンタオー
ス、マルトヘキサオースまたはマルトヘプタオースなどのマルトオリゴ糖である
【0018】 好ましいグルコシル基受容体は、例えばトウモロコシおよびジャガイモから得
られるデキストリン、アミロペクチン、アミロースおよびアミロース様多糖、お
よび、例えば筋肉組織、イガイまたは細菌から得られるグリコーゲンおよびグリ
コーゲン様多糖である。
【0019】 特に、好ましいグルコシル基受容体は、グリコーゲンなどの分枝状多糖である
。そのような分枝状のグルコシル基受容体は、鎖を伸長させることができる末端
を2つ以上有する。従って、グリコーゲン鎖は、グルコシル基が転移し得る分枝
を約7から12%有する。
【0020】 驚くべきことに、今回、アミロスクラーゼにより触媒されるα−1,4−グル
カンの合成において、反応混合物中における鎖の伸長に利用可能なグルコシル基
受容体末端のスクロースに対するモル比および/またはグルコシル基受容体のス
クロースに対する重量比を規定された最小値にした場合、多分散度が小さい多糖
が得られることが見出された。鎖伸長反応は、この最小値では、多分散度が大き
い多糖調製物をもたらす副反応よりも優先すると考えられる。多分散度は、スク
ロース濃度が一定の場合、受容体の濃度が増大するにつれて低下する傾向を示す
【0021】 便宜上、反応混合物中における鎖の伸長に利用可能なグルコシル基受容体末端
とスクロースとのモル比は、少なくとも1:1000である。好ましくは、モル
比は少なくとも5:1000であり、特に好ましくは少なくとも1:100であ
る。鎖の伸長に利用可能なグルコシル基受容体末端とスクロースとのモル比の上
限はあまり重要ではなく、便宜的には約1:50から1:25である。
【0022】 グルコシル基受容体とスクロースとの重量比は、便宜的には少なくとも1:5
0であり、例えば少なくとも2:50であり、あるいは少なくとも5:50であ
る。最適な重量比は受容体のタイプに依存する。分枝状の多糖受容体の場合、与
えられたスクロース濃度での反応混合物において必要とされる受容体の量は、一
般に、非分枝の多糖受容体またはほんのわずかに分枝している多糖受容体の場合
よりも少ない。従って、重量平均分子量Mwが約160000g/molである
グリコーゲンが使用される場合、受容体とスクロースとの比が少なくとも2.5
:50であることが好都合であることが証明され、一方、Mwが約5000から
6000g/molであるデキストリンの場合、受容体とスクロースとの重量比
が少なくとも5:50から10:50であることが好ましい。
【0023】 所定のスクロース濃度および所定のグルコシル基受容体の場合、選ばれたグル
コシル基受容体の濃度が高いほど、本発明の方法により得られる多糖の分子量は
小さくなる。このようにグルコシル基受容体のスクロースに対する重量比を好適
に選ぶことによって、最終生成物の分子量もまた制御することができる。
【0024】 反応混合物におけるアミロスクラーゼの基質として使用されるスクロースの絶
対的な濃度は重要ではない。しかし、使用量は、便宜的には50%(w/v)を
超えない。これは、この濃度を超えると、溶液の粘度が大きくなりすぎ、反応速
度が急激に低下するからである。好ましくは、反応混合物中のスクロース濃度は
1から30%(w/v)の間である。
【0025】 鎖伸長反応のための最適な条件、例えば反応混合物中における鎖の伸長に利用
可能なグルコシル基受容体末端のスクロースに対するモル比、反応混合物中にお
けるグルコシル基受容体のスクロースに対する重量比、および反応混合物中にお
けるスクロース濃度は、簡単な実験によって問題なく決定することができる。
【0026】 アミロスクラーゼにより触媒されるα−1,4−グルカンの合成において、フ
ルクトースを反応混合物に添加したときに、多分散度が小さい多糖が得られるこ
とがさらに見出された。これは、フルクトースの添加により、多分散度が大きい
多糖調製物を生じさせる妨害的な副反応が阻害されていると考えられる。フルク
トースが存在することにより導入される効果は、グルコシル基受容体のスクロー
スに対するモル比および重量比が上記に規定された最小値であるか否かに関係な
く認められる。フルクトースの添加は分子量分布をさらにより狭くし、すなわち
、結果として生じる最終生成物の多分散度をより小さくする。しかし、その代わ
り、収率が若干低くなる。
【0027】 便宜上、フルクトースは、少なくとも10mMの濃度で反応混合物に添加され
る。好ましくは、フルクトースは、少なくとも50mMの濃度で、好ましくは1
00から800mMの濃度で添加される。
【0028】 本発明の方法により、使用されるグリコシル基受容体の分子量を2倍から3倍
に大きくすることが問題なく達成される。従って、本発明の方法において使用さ
れる受容体の分子量もまた、最終生成物の所望する分子量に依存する。しかし、
鎖伸長反応の反応速度は受容体の重合度の増大とともに大きくなるため、便宜的
には、重量平均分子量Mwが少なくとも0.5×103g/mol、好ましくは
少なくとも4×103g/mol、特に好ましくは少なくとも1×105から1×
106g/molである受容体が使用される。結果として生じる反応生成物の多
分散度は、使用される受容体物質の均一性によっても損なわれるため、できる限
り小さい多分散度を有する受容体分子を使用することもまた勧められる。
【0029】 下記の反応式: スクロース+(α−1,4−D−グルコシル)n→D−フルクトース+(α−1
,4−D−グルコシル)n+1 に従って、D−フルクトースを遊離して、スクロース分子のグルコシル基を受容
体分子に転移し、α−1,4−グルカン鎖を生成し得る酵素はすべて、アミロス
クラーゼとして使用することができる。好ましくは、原核生物から得られるアミ
ロスクラーゼが使用され、特にナイセリア属の細菌から得られるアミロスクラー
ゼが使用される。好適なアミロスクラーゼは、例えば、N.sicca、N.c
anis、N.cinerea、N.perflava、N.subflava
、N.denitrificansおよびN.polysacchareaの細
菌種に存在するアミロスクラーゼである。好ましくは、N.polysacch
areaから得られるアミロスクラーゼが使用される。例えば、N.polys
accharea ATCC43768から得られるアミロスクラーゼが使用さ
れる。
【0030】 使用されるアミロスクラーゼは、アミロスクラーゼが自然界で合成される生物
(MacKenzie,C.R.ら、Can.J.Microbiol.、24
:357〜362;1978)から直接単離することができ、あるいはWO95
/31553に記載されているように、アミロスクラーゼは遺伝子工学的方法に
より産生することができる(組換えアミロスクラーゼ)。この酵素はまた、転写
および翻訳のインビトロシステムを使用して無細胞条件下で産生させることもで
きる。
【0031】 アミロスクラーゼは、粗酵素として、あるいは部分精製された形態だけでなく
、高度に精製された形態でも使用することができる。好ましくは、高度に精製さ
れたアミロスクラーゼが使用される。「高度に精製されたアミロスクラーゼ」と
いう用語は、特に、純度が少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、特
に好ましくは少なくとも95%であるアミロスクラーゼを表すために用いられる
【0032】 高度に精製されたアミロスクラーゼを本発明の方法において使用することは、
酵素が単離された菌株、例えば微生物の残渣が酵素に含まれないという利点を有
する。例えば、高度に精製されたアミロスクラーゼは、他の望ましくない酵素、
例えばアミラーゼなどの多糖分解酵素を含まない。高度に精製されたアミロスク
ラーゼの使用は、また、不必要な構成成分を含まない規定された反応媒体が、ま
た、より精密に規定された生成物を提供するので、食品産業および製薬産業にお
ける使用には好都合である。これにより、食品産業および製薬産業におけるこれ
らの生物工学的に製造された生成物に関する認可過程が、特に、これらの生成物
が遺伝子組換え微生物の何らかの痕跡を有さない場合、あまり複雑にならない。
【0033】 好ましくは、組換えアミロスクラーゼは、例えばWO95/31553に記載
されているように使用される。そのような組換えアミロスクラーゼは、発現した
タンパク質の規定された性質を改変するために、適する場合には変異、例えば挿
入、欠失および置換によってもまた自然界に存在するアミロスクラーゼに関して
遺伝子的に改変することができる。従って、例えば、アミロスクラーゼは、例え
ば親和性クロマトグラフィによるその特異的な結合特性により融合タンパク質の
精製をより容易にできるポリペプチド配列を伴った融合タンパク質として発現さ
せることができる(例えば、Hoppら、Bio/Technology、6(
1988)、1204〜1210;Sassenfeld、Trends Bi
otechnol.8(1980)、88〜93を参照のこと)。特に好ましく
は、宿主細胞によって栄養培地に分泌されるアミロスクラーゼが使用される。そ
の結果、分泌された酵素を上清から得ることができるので、細胞消化および酵素
のさらなる精製が不必要である。アミロスクラーゼは、N.polysacch
areaのように自然に分泌させることができ、あるいは酵素をシグナルペプチ
ドと一緒に発現させることによって分泌させることができる。これは、シグナル
ペプチドの助けによって、酵素が宿主生物の細胞膜を通過できるからである。
【0034】 アミロスクラーゼは、遊離形態で使用するか、あるいは支持体に固定化するこ
とができる。アミロスクラーゼの固定化は、酵素が簡便な方法で反応媒体から回
収することができ、かつ反復的に使用できるという利点をもたらす。酵素の精製
は一般に費用および時間がかかるため、酵素の固定化および再使用はかなりのコ
スト節約を可能にする。さらなる利点は、タンパク質残渣を含有しない反応生成
物の純度である。好適な支持体は、例えば、アガロース、アルギン酸塩、セルロ
ース、ポリアクリルアミド、シリカまたはナイロンであり、支持体に対する結合
は共有結合または非共有結合を介する。
【0035】 使用されるアミロスクラーゼの量は、通常、0.1から100U/mlの間で
あり、好ましくは1から50U/mlの間であり、特に好ましくは2から25U
/mlの間である。
【0036】 本発明の多糖は、便宜的には、インビトロにおいて、4から9の間のpH、好
ましくは5.5から7.5の間のpHを有する緩衝剤を含まない水系または緩衝
剤で処理された水系で製造される。好適な緩衝剤系は、例えば、クエン酸塩緩衝
剤、マレイン酸塩緩衝剤および酢酸塩緩衝剤である。
【0037】 反応温度は、便宜的には10から60℃の間であり、好ましくは25から45
℃の間である。
【0038】 反応は、便宜的には、スクロースの変換が完了するまで行われる。通常、これ
に必要な反応時間は1から150時間の間であり、例えば、10から100時間
の間である。
【0039】 本発明により生成される多糖は、多くの場合、水にやや溶けにくい。従って、
例えば、遠心分離によって容易に反応混合物から分離することができる。水溶性
多糖または部分的に水に可溶な多糖は、例えば、エタノール沈殿によって、ある
いは凍結させることによって単離することができる。
【0040】 本発明の方法により、多分散度が小さいα−1,4−グルカン鎖含有多糖の簡
便で安価な製造が可能になる。本発明の方法は、最終生成物の分子量が良好に制
御されることおよび優れた再現性において抜群である。これにより、一定した均
一性および純度、従って高品質の製品を製造することが可能になる。これは、さ
らなる工業的使用には非常に重要である。結果として生じた生成物は、処理に必
要とされる工程パラメータを各処理バッチに関して新たに最適化する必要がない
ので、安価に処理することができる。
【0041】 本発明をより詳しく下記の実施例によって説明する。
【0042】 実施例1: アミロスクラーゼの精製 アミロスクラーゼを産生させるために、ナイセリアポリサッカレア(Neis
seria polysaccharea)のアミロスクラーゼを含有するベク
ターpNB2で形質転換された大腸菌細胞を使用した(WO95/31553)
。 ナイセリアポリサッカレアのアミロスクラーゼを分泌するこの大腸菌細胞の一
晩培養物を遠心分離して、細胞を約1/20容量の50mMのクエン酸ナトリウ
ム緩衝液(pH6.5)、10mMのDTT(ジチオスレイトール)、1mMの
PMSF(フェニルメチルスルホニルフッ化物)に再懸濁した。次いで、細胞を
、フレンチプレスを16000psiで使用して2回分解した。次いで、1mM
のMgCl2、および12.5ユニットml-1の最終濃度でのベンゾナーゼ(M
erck;100000ユニット;250ユニットμl-1)を細胞抽出物に加え
た。次いで、混合物を、37℃で穏やかに攪拌しながら少なくとも30分間イン
キュベーションした。抽出物を氷上に少なくとも1.5時間静置した。次いで、
上清が比較的透明になるまで、約40000gで30分間遠心分離した。ポア径
が0.45μmのPVDF膜(Millipore社の「Durapore」ま
たは類似品)による予備濾過を行った。抽出物を4℃で一晩静置した。疎水性相
互作用(HI)クロマトグラフィを行うために、固体のNaClを抽出物に加え
、濃度を2MのNaClにした。混合物を約40000gにおいて4℃で30分
間再び遠心分離した。次いで、抽出物を、ポア径が0.22μmであるPVDF
膜(Millipore社の「Durapore」または類似品)で濾過するこ
とによって大腸菌の最終残渣を除いた。濾過した抽出物をブチルセファロース−
4Bカラム(Pharmacia)(カラム容量:93ml、長さ:17.5c
m)で分離した。1から5ユニット-1のアミロスクラーゼ活性を有する約50m
lの抽出物をカラムに加えた。次いで、非結合タンパク質を150mlの緩衝液
B(緩衝液B;50mMのクエン酸ナトリウムpH6.5、2MのNaCl)で
カラムから洗浄した。次いで、自動ポンプシステム(FPLC、Pharmac
ia)を使用して生成される減少する線状NaCl勾配(1.5ml min-1 の流速での、433mlの容量で、50mMクエン酸ナトリウムにおける2Mか
ら0MへのNaCl)を使用してアミロスクラーゼを溶出した。アミロスクラー
ゼは0.7から0.1Mの間のNaClで溶出された。この画分を集め、PD−
10−Sephadexカラム(Pharmacia)で脱塩し、8.7%グリ
セロールで安定化し、アミロスクラーゼ活性について試験し、その後、貯蔵緩衝
液(8.7%グリセロール、50mMクエン酸塩)において凍結した。
【0043】 実施例2: アミロスクラーゼ活性の測定 精製タンパク質または粗タンパク質抽出物を、5%スクロース、0.1%グリ
コーゲンおよび100mMクエン酸塩pH6.5を含有する1mlのアッセイ溶
液に様々な希釈度で加え、37℃でインキュベーションした。5分後、10分後
、15分後、20分後、25分後および30分後に、それぞれ100μlをこの
アッセイ溶液から取り出し、95℃で10分間直ちに加熱することによってアミ
ロスクラーゼ酵素活性を停止させた。共役した酵素試験を使用して、アミロスク
ラーゼによりスクロースから放出されたフルクトースの量を光度測定法で求めた
(M.Stittら、Methods in Enzymology、174:
518〜552;1989)。このために、1μlから10μlの不活化サンプ
ルを、50mMのイミダゾール緩衝液pH6.9、2mMのMgCl2、1mM
のATP、0.4mMのNADおよび0.5U/mlのヘキソキナーゼの1ml
に加えた。グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(Leukonostoc
mesenteroides由来)およびホスホグルコースイソメラーゼを続
いて加えた後、340nmにおける吸光度変化を測定した。次いで、放出された
グルコースの量を、ランベルト−ベール則を使用して計算した。得られた結果が
サンプリング時点と関係付けられれば、酵素ユニット数Uを決定することができ
る。
【0044】 1Uは、上記の条件下で1μmol/分のフルクトースを遊離させるアミロス
クラーゼの量として定義される。
【0045】 実施例3: 多糖の製造 3.1 多糖調製物を製造するために、0.1M酢酸ナトリウム緩衝液pH6
.5、0.02%アジ化ナトリウムの10ml中において、アミロスクラーゼを
、グルコシル基受容体としてのグリコーゲン(Merck;160000のMw
、約1.4の多分散度)および基質としてのスクロースの様々な濃度で、スクロ
ースの変換が完了するまで、すなわち少なくとも48時間、37℃でインキュベ
ーションした。アミロスクラーゼを5から20U/mlの濃度で加えた。グリコ
ーゲンを用いない平行したコントロールサンプルを、それ以外は同一の条件のも
とで処理した。
【0046】 沈殿した多糖を遠心分離して除き(15分、1200g)、水に再懸濁するこ
とによって洗浄し、遠心分離した。これを2回繰り返した。ペレットを−20℃
で凍結し、0.34mbarおよび25℃の周囲温度で凍結乾燥した(Alph
a1.4凍結乾燥器、Christ)。乾燥時のサンプル温度は−25℃であっ
た。
【0047】 結果として生じた生成物をゲル透過クロマトグラフィ(GPC)によって分析
した。
【0048】 操作は、DIN55672−1に規定される通りに行った。すべての測定は、
溶離液として0.09MのNaNO3を使用して、ジメチルスルホキシド(DM
SO)中で行った。GPCは、PSゲルカラム(103、105および106Å;
PSS、Mainz、「SDV 10μ」型)のカラム組合せを使用した。質量
画分を検出するために、Shodexの「RI71」型示差屈折計を使用した。
BischoffのHPLC Compact Pump型ポンプを使用した。
流速は1ml/分であった。PSS、Mainz、の線状プルランを検量に使用
した(サンプルは分枝状構造を有しているので、測定結果は絶対値ではなく、相
対的な大きさである。しかし、その相対的な大きさは、サンプルの一定した分枝
度の範囲内で比較可能である)。PSS、「Win−GPC scientif
ic 4.02」のGPCソフトウエアは、DIN55672−1に完全に準拠
しており、その妥当性を完全に確認した。従って、データ処理工程の正しさは、
システムとは無関係に再現性があった。1000g/mol未満の値を有するモ
ル質量は、評価の際には考慮しなかった。
【0049】 結果を下記の表1に示し、図1に図示する(wiおよびWiは、i番目のポリ
マー画分の正規化質量画分および相対的質量画分を表す)。垂直な点線は、グル
コシル基受容体として使用されたグリコーゲンの初期分子量を示す。
【0050】
【表1】
【0051】 これらの結果は、結果として生じた多糖の多分散度が、スクロース濃度が一定
で、グリコーゲン濃度が増大している場合に急激に低下していることを示してい
る。
【0052】 3.2 さらなる実験において、アミロスクラーゼ(5U/ml)を、0.1
M酢酸ナトリウム緩衝液pH6.5、0.02%アジ化ナトリウム、5%スクロ
ース(w/v)の10mlにおいて、様々な濃度のグリコーゲンとととも、フル
クトース(400mMの初期濃度)の存在下またはフルクトースの非存在下、ス
クロースの変換が完了するまで(少なくとも48時間)37℃でインキュベーシ
ョンした。酵素を含まない平行したコントロールサンプルを、それ以外は同一条
件のもとで処理した。結果として生じた多糖生成物を、3.1に記載されている
ように遠心分離して除き、洗浄し、凍結乾燥して、GPCで分析した。結果を図
2aに図示する。図2aにおいて、Wiは上記の意味を有する。垂直な点線は、
グルコシル基受容体として使用されたグリコーゲンの初期分子量を示す。
【0053】 これらの結果は、結果として生じた多糖の多分散度が、スクロース濃度が一定
で、グリコーゲン濃度が増大している場合に低下していることを示している。フ
ルクトースが存在する場合、多分散度のさらなる低下が認められる。
【0054】 3.3 3.2に記載されている実験を、グリコーゲンの代わりに、デキスト
リン(Sigma、No.D−4894、タイプIV、ジャガイモ由来、Mw6
650)を使用した以外は同一条件のもとで繰り返した。フルクトースの存在下
および非存在下でスクロースの変換が完了するまで(少なくとも48時間)37
℃でインキュベーションした後、結果として生じた多糖生成物を、上記に記載さ
れているように遠心分離して除き、洗浄して凍結乾燥した。酵素を含まない平行
したコントロールサンプルを、それ以外は同一条件のもとで処理し、上記のよう
に処理して分析した。結果を図2に図示する。図2において、WIは上記の意味
を有する。垂直な点線は、グルコシル基受容体として使用されたデキストリンの
初期分子量を示す。
【0055】 これらの結果は、結果として生じた多糖の多分散度が、スクロース濃度が一定
で、デキストリン濃度が増大している場合に低下していることを示している。フ
ルクトースが存在する場合、多分散度のさらなる低下が認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、アミロスクラーゼの存在下でのグルコシル基受容体としてのグリコー
ゲンとスクロースとの反応における、グリコーゲン濃度およびスクロース濃度を
関数とするα−1,4−グルカン鎖含有多糖の分子量分布を示す。
【図2】 図2aは、アミロスクラーゼ存在下でのグリコーゲンとスクロースとの反応に
おける、フルクトースの存在下および非存在下でのグリコーゲン濃度およびスク
ロース濃度を関数とするα−1,4−グルカン鎖含有多糖の分子量分布を示す。 図2bは、アミロスクラーゼ存在下でのデキストリンとスクロースとの反応に
おける、フルクトースの存在下および非存在下でのデキストリン濃度およびスク
ロース濃度を関数とするα−1,4−グルカン鎖含有多糖の分子量分布を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:01) C12R 1:01) (72)発明者 プロヴァールト、ニコラス ドイツ国 デー−14163 ベルリン パル フォリエハイデ 31 Fターム(参考) 4B050 CC03 DD02 FF05 FF09 FF11 LL05 4B064 AF12 CA21 CB30 CC03 CC24 CD09 CD19 DA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−1,4−グルカン鎖含有多糖の製造方法であって、アミ
    ロスクラーゼの存在下におけるスクロースとの反応による鎖伸長反応を受けるグ
    ルコシル基受容体を含み、反応混合物中におけるグルコシル基受容体の量が、鎖
    の伸長に利用可能なグルコシル基受容体末端とスクロースとのモル比が少なくと
    も1:1000であり、および/またはグルコシル基受容体とスクロースとの重
    量比が少なくとも1:50であるように選択されているα−1,4−グルカン鎖
    含有多糖の製造方法。
  2. 【請求項2】 鎖の伸長に利用可能なグルコシル基受容体末端とスクロース
    とのモル比が少なくとも5:1000であり、好ましくは少なくとも1:100
    である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 フルクトースが反応混合物に添加される請求項1または2の
    いずれか1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 α−1,4−グルカン鎖含有多糖の製造方法であって、グル
    コシル基受容体がアミロスクラーゼの存在下において、フルクトースが添加され
    た状態でスクロースとの反応による鎖伸長反応を受ける方法。
  5. 【請求項5】 フルクトースは少なくとも10mMの濃度で反応混合物に添
    加される請求項3または4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 フルクトースは少なくとも50mMの濃度で反応混合物に添
    加され、好ましくは100mMから800mMの濃度で反応混合物に添加される
    請求項3から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用されるアミロスクラーゼはナイセリア属の細菌から得ら
    れるアミロスクラーゼである請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用されるアミロスクラーゼはナイセリアポリサッカレア(
    Neisseria polysaccharea)種の細菌から得られるアミ
    ロスクラーゼである請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用されるグルコシル基受容体は、デキストリン、アミロー
    ス、アミロペクチンまたはグリコーゲンである請求項1から8のいずれか1項に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 多糖製造時の分子量を制御するための請求項1から9のい
    ずれか1項に記載の方法の使用。
  11. 【請求項11】 請求項1から9のいずれか1項に記載の方法により得られ
    るα−1,4−グルカン鎖含有多糖。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載されたα−1,4−グルカン鎖含有多糖
    の錠剤充填剤としての使用。
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