JP2002532818A - 直角位相ウォブルに基づくトラッキング方法及びトラックフォーマット - Google Patents

直角位相ウォブルに基づくトラッキング方法及びトラックフォーマット

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JP2002532818A
JP2002532818A JP2000588762A JP2000588762A JP2002532818A JP 2002532818 A JP2002532818 A JP 2002532818A JP 2000588762 A JP2000588762 A JP 2000588762A JP 2000588762 A JP2000588762 A JP 2000588762A JP 2002532818 A JP2002532818 A JP 2002532818A
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tracks
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ヨハネス フェルブーム
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 光ディスクのような、ディジタル光学情報を記憶するための複数の近接トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)を有する光学記録媒体が提供される。これらトラックは、接線方向(T)に、例えばディスク(1)の中心を取り囲んで延びる。各トラックは、半径方向(R)に例えばその中心から外側へトラックを横切る方向に、あるピッチ量だけ離れている。トラックの各々は、そのトラックに配される1つのトラッキングマーク(TM)を当該トラックにおける4つの離散した接線位置A,B,C及びDのうちの1つに有するサーボフィールドを備える。この媒体の4つの隣接トラック毎にこれら4つの位置のうちの1つに1つのマークがある。トラッキングマーク(TM)の位置は、4つの隣接トラック毎に同じ順序で繰り返される。いずれか4つのこのような隣接トラックにおいて、位置A及びBにマークを有するトラックが1トラックだけ離れており、位置C及びDにおいてマークを有するトラックが1トラックだけ離れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、広くディジタルデータ記録の分野に関する。特に、本発明は、光
データ記録のためのトラッキング方法及びトラックフォーマットに関する。
【0002】
【従来の技術】
光学記録担体(光ディスクとも呼ばれる)は、通常一定のトラックピッチで外
側へ渦巻く螺旋状トラックで予めフォーマットされるのが一般的である。代表的
な例としては、トラックがセクタに分割される。セクタは、ディジタル情報がマ
ークやピットの形態で記憶されるところであり、これらセクタから情報が読み取
られ又は検索される。回転するディスクのトラックは、マーク及びピットから反
射した光により読み取られ、電気信号に処理される。
【0003】 (ピット及びマークはそれぞれ、予めフォーマット化されたデータ、及びユー
ザによりディスクに記憶される情報を指すものとすることができるが、必ずしも
このような用語上の識別がなされるものではない。したがって、本出願明細書中
、ディスクの如何なる情報(フォーマット済みの情報やユーザによって書かれた
情報など)も、概して「マーク」と呼ぶこととする。)
【0004】 複数の同心トラックを持つディスクにとって、トラックに沿ったあるポイント
での方向は接線方向と呼ばれるとともに、当該トラックを垂直に横切る方向(す
なわち、ディスクの中心から外側への方向)は、半径方向と呼ばれる。
【0005】 ディスクのトラックにおけるフォーマット済みのデータは、サーボフィールド
又は領域を含む。サーボフィールドにおけるマークは、読み取り中の特定のトラ
ックに対するレーザの半径方向の位置合わせを維持するために用いられる。サー
ボフィールドにおけるマークの読み取り及び処理により、トラックに対するレー
ザの半径方向の位置の指示がなされ、またその訂正を可能としている。したがっ
て、トラック上の他のマーク(例えばユーザによって記憶される情報)の適正な
読み取り及び処理が、より確実になる。
【0006】 図1には、先行技術のトラックフォーマットの一例が示されている。このフォ
ーマットは、フィリップス・レーザ・アンド・マグネチック・ストレージ(Phil
ips Laser and Magnetic Storage)のLM4000メディアで用いられる代表的
なものである。図1は、サーボフィールドにおける特定マークのフォーマットの
簡略図を示している。図1に示される4つのトラック(NないしN+3が付され
ている)は、それらが存在する光ディスクの中心に同心であるが、図1に示され
るサーボフィールドの部分は、トラック全体のうちのほんの一部であり、図1に
おいては真っ直ぐな線のように表されている。(これと同じことは、後続の図に
も当てはまる。)
【0007】 図1に示すように、ディスク1の中心はトラックNの上方にあり、半径方向及
び接線方向R及びTは、図示されるトラックセグメント(トラック線分又は部分
)について表されたものである。図1に示される媒体では、この媒体はその中心
について時計回りの方向で回転することになるので、図1に示されるセグメント
は、この図の右から左に動いて描かれる。このトラックを読み取るために用いら
れる光スポットは、一定の接線方向位置から当該セグメント上へと投射され、そ
の半径方向に移動可能なものとなる。
【0008】 トラッキングマークTMは、各トラックにつき接線位置A及びBに配されるこ
とが分かる。(トラッキングマークTMは、「ウォブル」マークとも呼ばれる。
)トラッキングマークTMは、トラックとトラックの間でかつ1つの特定トラッ
クの交番する各サイドにおいて半径方向に配される。トラッキングマークAは、
図1に示されるように各トラックの上方にあるのに対し、トラッキングマークB
は、その下方にある。
【0009】 また、図1の右手側には「トラッキングエラー信号S1」が示されている。こ
こにあるグラフは、当該レーザスポットの半径位置に対するトラッキングマーク
の信号強度の差(A−B)を表している。したがって、レーザスポットの半径位
置に対し、このトラッキングエラー信号強度は、トラック位置Aで読み取られた
信号強度からトラック位置Bで読み取られた信号強度を引いたものを表す。
【0010】 したがって、このトラッキングエラー信号S1は、レーザスポットがトラック
の真上に正確に位置しているときにはゼロとなり、トラック位置から半径方向に
離れて動くにつれて(正又は負の方向に)強度が増加する。したがって、トラッ
キングエラー信号S1は、スポットが当該トラックの真上に当たるよう、このス
ポットの半径方向の位置を調整するのに用いることができる。このトラッキング
エラー信号S1は、どの程度半径方向の調整が必要かを示すものである。
【0011】 図1に示されるクロックマークCMは、他のマークがそのトラックのどこにあ
るかを(位相同期ループにより供給されるタイミングにより)示すための同期マ
ークとして用いられるので、「キャプチャ」を提供することになる。各クロック
マークは、トラックの真上に存在し、もって当該レーザスポットが半径方向にお
いてトラックの上方にあるときは、クロックマークからの信号は最大となる。
【0012】 このクロックマークCM及びトラッキングマークTMは、図1にもグラフ式に
示されるように、第2の「余弦信号」S2を生成するのに用いられる。図1に示
されるこの余弦信号のグラフは、レーザスポットの半径位置の関数としての、2
倍のクロックマーク信号強度からトラッキングマークの信号和を引いた差(2C
−(A+B))に相当する。この余弦信号は、スポットがトラック上にあるとき
に最大であり、正確にトラック間にあるときは最小となる。このように、余弦信
号は、トラッキング信号誤差と90゜位相がずれている。
【0013】 かかる余弦信号は、低半径方向速度でシークする間、レーザースポットの移動
方向を導き出すために用いられるのが典型的である。「シーク」は、レーザース
ポットが半径方向において1つのトラックから他のトラックへとゆっくりと動か
される場合のものである。かかる移動が1本又はそれ程多くない数本のトラック
分のみであるときには、シークは低速度でなされるので、半径方向のスポット速
度は低い。或いは、低速度シークは、長めのマルチトラックシークの終わりでな
される。このような長めのシークの途中では、半径方向の速度はより大きくなり
、当該シークの終了のときに所望のトラックを捕捉するために遅くさせられる。
【0014】 どちらの場合も、ディスクの中心に対するトラックの偏心率によって、レーザ
ースポット(或いはスポットを発射する「ヘッド」と換言される)の移動の方向
を判断することが難しくなる。この偏心率は、実際のものとは異なる方向又は異
なる速度で動くヘッドの移動状態を示すことができる。
【0015】 このように、(トラックに対する)光ヘッドの移動方向は、低速度では予測で
きない。余弦信号S2は、かかる移動方向の正確な測定をなすためにトラッキン
グエラー信号S1と関連して用いられる。例えば、図1を参照すると、ヘッドが
当該正の半径方向(ディスクの中心から離れる方向)に移動する場合、トラッキ
ングエラー信号が正のときに、ディジタル化された余弦信号(破線で示される)
のリーディングエッジ2が常に起きる。逆に、ヘッドが当該負の半径方向(ディ
スクの中心へ向かう方向)に移動する場合には、トラッキングエラー信号がゼロ
であるときに、そのディジタル化された余弦信号のリーディングエッジ3が起こ
る。
【0016】 よって、ディジタル化されたトラッキングエラー信号がフリップフロップへの
入力として用いられるとともに、ディジタル化された余弦信号がゲート信号とし
て用いられる場合、正の半径方向におけるこのヘッドの移動は、そのフリップフ
ロップの正(+1)の出力によって示されることになる。負の半径方向における
ヘッドの移動は、フリップフロップのゼロ出力によって示されることになる。
【0017】 図1のトラッキングフォーマットは、数多くの不利益をもたらす。先ず、トラ
ックのピッチ(すなわちトラックとトラックの間のスペース)が大きい場合又は
レーザスポットが比較的小さい場合は、シーク中にクロックマークCMを読み落
としてしまう。これにより、より大きいピッチを有するより古い媒体がより小さ
いレーザスポットを有する将来のドライブで用いられる場合に特に、同期の欠落
が生じうる。
【0018】 第2に、将来の媒体は、一段と微小化されたトラックピッチを用いることにな
る。図1の媒体のトラックピッチが小さくなるのにつれて、各トラックマークT
Mは、近隣の隣接トラックにより近くなるように動かされる。例えば、トラック
N+2からの「B」マークは、トラックN+3に接近することになる。そして、
トラックN+3をトラッキングしている間、このBマークを読み取ったときより
大きいノイズとなる。(勿論、ノイズの増加は、トラックN+4におけるトラッ
キングマークAからトラックN+3におけるマークAでも生じる。)したがって
、隣接のAマーク及びBマークの間の分解能が低減されるので、将来の媒体にお
ける図1のフォーマットの使用が困難となり、トラッキングエラー信号S1と余
弦信号S2との双方において信号対雑音比が悪化してしまう。実際、こうしたフ
ォーマットが媒体のトラック密度を制限するのである。
【0019】 第3に、長いシークの間は、多数のトラックを横切って動く場合、時間遅延を
最小にするために、シークの大部分の間において高速度でヘッドが動かされるこ
とが望ましい。幾つかのシステムにおいて、トラッキングエラー信号S1は、ス
ポットが半径方向に動くにつれてトラックをカウントするためにサンプルされる
。しかし、図1のトラッキングエラー信号S1は、トラックの各々につき1つの
全サイクル(1周期全体)を終えることが分かる。この比較的高い周波数信号は
、このようなシステムの半径方向のシーク速度を制限する。過度に高速にスポッ
トが移動した場合には、隣接周期からの信号は、当該信号の隣接周期から、「偽
又はエイリアス(alias)」信号の検出を引き起こしうる。これにより、トラッ
ク交差のカウントを不正確にするのである。
【0020】 最後に、図1におけるトラッキングマークTMは、トラック上には配置されな
い。このような「オフ・トラック」マークの製造は、オン・トラックのマーク(
例えば図1におけるクロックマークCM)よりも困難で高価である。図1の媒体
のフォーマットによってもたらされる数多くの問題は、図1に示されるものに類
似する媒体のセグメントである、図2に表される媒体のフォーマットで改善され
る。かかるフォーマットは、上記フィリップス・レーザ・アンド・マグネティッ
ク・ストレージのLM6000メディアで用いられるものの代表である。図2に
示されるNからN+3までの4つのトラックに対しても、ディスク1の中心がト
ラックNの上方にある。図2に示すように、この媒体は、当該中心について時計
回りの方向で回転することとなり、もって図2に示されるセグメントは、この図
の右から左に動いて描かれる。
【0021】 トラッキングマークA及びBの半径方向の位置は、隣接トラックに対しトラッ
クの一方側から他方側へ交替する。したがって、トラックN及びN+1のBマー
クは、両方がトラックNとN+1の間に配される。トラックN+1及びN+2の
Aマークは、両方がトラックN+1とN+2の間に配される。したがって、隣接
トラックのマークは、当該トラック自身のトラッキングマークよりも近くに侵入
することができず、かかるノイズを制限することとなる。
【0022】 トラッキングエラー信号のグラフはまた、レーザスポットの半径位置に対する
トラッキングマークの信号強度の差(A−B)を表している。また、レーザスポ
ットが正確にトラックの真上に位置するときは、トラッキングエラー信号S1は
ゼロであり、レーザスポットが1つのトラック位置から半径方向に離れて動くに
従って、(正又は負の方向に)その大きさが増大する。したがって、レーザスポ
ットがトラックの真上に直接に当たるように、トラッキングエラー信号S1は、
スポットの半径方向の位置を調整するのに用いられうる。トラッキングエラー信
号S1は、どの程度半径方向の調整が必要かを示すのである。
【0023】 A及びBのトラッキングマークTMが隣接トラック間で同じ側に「寄せ集めら
れる(グループ化される)」ので、トラッキングエラー信号S1がトラック間の
中間点で単一の最大(極大)又は最小(極小)となることが分かる。トラッキン
グエラー信号S1の周波数は、図1のフォーマットに係るそれの半分である。し
たがって、長いシークの間、トラックを数えるのにトラッキング信号を用いるシ
ステムにおいては、図2のフォーマットにより、ヘッドをエイリアジング無しで
より高い速度で動かすことができる。
【0024】 また、図2のフォーマットには、分離した余弦マークCoMが、各トラック上
に2つの接線位置C及びDに配されることが示されている。隣接トラックの余弦
マークCoMの位置は、位置CとDとで交互に移り替わり、同様にトラッキング
エラー信号と90゜位相がずれる図2示される如き余弦信号S2を示す。図1の
フォーマットに関して上述したものと同じ方法で余弦信号S2は、ヘッドの移動
方向を判定するためにトラッキングエラー信号S1とともに用いられる。
【0025】 最後に、図2のフォーマットは、トラック上及びトラック間の両方に配される
クロックマークCMを示している。トラック間でトラッキングマークTMを持つ
ことは、より小さいスポット及び/又は大きいトラックピッチの場合に同期の欠
落を防ぐのに貢献する。
【0026】 図2のフォーマットも、数多くの不利益を抱えている。トラッキングマークの
位置は隣接トラックのノイズを低減するために役に立つものの、媒体の当該ピッ
チは無限に微少化する訳にはいかない。これらのマークは隣接トラックの真上に
(図1の場合のように)もはや侵攻はしないが、図2におけるトラックマークの
グループ化のためのピッチの縮小は、隣接マーク上への侵攻を招く。これもまた
ノイズを引き起こすことになる。さらに根本的には、隣接トラックマークがマー
ジ(合併)し始めるので、ピッチが小さくなる量を制限してしまう。
【0027】 また、トラッキングマークTM及びクロックマークCMの半分は、このフォー
マットの軸から外れたものとなる。既述の如く、こうしたタイプの軸外(off-ax
is)フォーマッティングは、困難かつ高価である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、オフ・トラック(トラック外)のマークの必要性を排
除する光ディスクのサーボフィールドのフォーマッティング方法及びフォーマッ
トを創出することである。また、こうしたフォーマットを読み取り及び処理する
システムを提供することである。さらに本発明の目的は、完全にオン・トラック
に位置する一方、トラック間の位置に偏倚した光学ビームの位置を検出し訂正す
るのに用いることができる、光ディスクの同期マークのためのフォーマッティン
グ方法及びフォーマットを創出することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明は、オン・トラックのマークを用いた光ディスクのサーボフィールドの
フォーマッティング方法及びフォーマットを提供する。かかるフォーマットは、
引き延ばされた、すなわちトラックに直角な方向により幅広くされたマークを用
いる。例えば、一つの実施例においては、マークは、トラック上に中心合わせさ
れた楕円形状であって、トラックに垂直な方向(光ディスクの場合半径方向)の
長軸を有する楕円形状を呈する。
【0030】 サーボフィールドにおける各マークの引き延ばされた形状はもとより、それら
のアラインメントも、トラック間の領域内へと当該マークを引き延ばす。したが
って、特定のトラックを追跡する光ビームは、隣接トラックのサーボフィールド
マークを検出することになる。(隣接トラックに係るサーボフィールドにおける
マークのこのような検出は、「クロストーク」と称される。)
【0031】 対象のトラックの周辺にある隣接トラックからの当該トラッキングマークのク
ロストークにより生成される信号は、本発明によるシステムにおいて処理され光
ビームのトラッキングエラーの指示をなすものとすることができる。
【0032】 本発明によれば、光ディスクのような、ディジタル光学情報を記憶するための
複数の隣接トラックを有する光学記録媒体が提供される。かかるトラックは、接
線方向に、例えば、ディスクの中心を取り囲むように延在する。各トラックは、
半径方向において、例えば当該中心から外側へトラックを横切るような方向にお
いて、あるピッチ量離れている。
【0033】 それぞれのトラックは、当該トラックにおいて離散した4つの接線方向位置A
、B、C及びDのうちの1つにおいて当該トラックに配される1つのトラッキン
グマークを有するサーボフィールドを有する。当該媒体における4つの隣接トラ
ック毎に当該4つの位置のうちの1つにおいてマークが存在する。このトラッキ
ングマークの位置は、4つの隣接トラック毎に同じ順序で反復する。
【0034】 いずれか4つのこのような隣接トラックにおいては、位置A及びBにおいてマ
ークを有するトラックが1トラック分離れ、位置C及びDにおいてマークを有す
るトラックが1トラック分離れている。
【0035】 例えば、位置Aにマークを有するトラックから(任意に)始めると、4つの隣
接トラックの順序をA,C,B,Dとすることができる。(初めに他のトラック
のうちの1つが選択されると、この順序は、C,B,D,AやB,D,A,C、
D,A,C,Bと同じであることが分かる。)また、A,D,B,C(これはD
,B,C,AやB,C,A,D、C,A,D,Bと等価である)とすることもで
きる。このような順序の全ては、当該媒体の隣接トラックで繰り返される。
【0036】 読取時、記述したような光学記録媒体は、90度位相外れの2つのトラッキン
グエラー信号を生成する。第1のトラッキングエラー信号は、ディスク上の半径
位置としての位置A及びBでの信号強度の差に基づいて生成される。媒体上半径
方向に移動すると、第1のトラッキングエラー信号は、Aがオン・トラック信号
となる最大値とBがオン・トラック信号となる最小値とを通過することになる。
オン・トラック信号A及びBが1トラック離れているが故に、第1のトラッキン
グエラー信号は、位置C及びDにおいてオン・トラックマークを有するトラック
を横切るのでゼロを通過することになる。したがって、第1のトラッキングエラ
ー信号は、位置C及びDにオン・トラックマークを有するトラックを読み取ると
きに必要な半径方向の訂正の指示(情報)として用いられうるのである。また、
第1のトラッキングエラー信号は、4トラック毎に1の周期を完了する。
【0037】 第2のトラッキングエラー信号は、ディスク上の半径方向位置としてのC及び
Dにおける信号強度の差に基づいている。媒体上半径方向に移動すると、第2の
トラッキングエラー信号は、Cがオン・トラック信号となる最大値とDがオン・
トラック信号となる最小値とを通過することになる。オン・トラック信号C及び
Dが1トラック離れているが故に、第2のトラッキングエラー信号は、位置A及
びBにおいてオン・トラックマークを有するトラックを横切るのでゼロを通過す
ることになる。したがって、第2のトラッキングエラー信号は、位置A及びBに
オン・トラックマークを有するトラックを読み取るときに必要な半径方向の訂正
の指示(情報)として用いられうるのである。また、第2のトラッキングエラー
信号は、4トラック毎に1の周期を完了する。
【0038】 (代替例としては、第1のトラッキングエラー信号は、信号強度差B−Aに基
づいて生成されるようにしてもよい。かかる信号強度差は、B位置で最大値とな
りA位置で最小値となるものであり、180゜分当該信号をシフトしている。同
様に、第2のトラッキングエラー信号は、信号強度差D−Cに基づいて生成され
るようにしてもよい。かかる信号強度差は、D位置で最大値となりA位置で最小
値となるものであり、180゜分当該第2信号をシフトしている。)
【0039】 かかる第1及び第2のトラッキングエラー信号は、定義により、90゜位相が
ずれている。故にこの信号は、シークに追従したレーザスポットの移動方向を判
定するのに特に適したものとなる。
【0040】 上述した光学記録媒体のトラックのトラッキングを調整するシステムにも関係
する。この光学システムは、読み取られているトラックから信号発生する光学信
号処理器を有する。この光学システムはまた、トラック読取時に位置A及びBに
おける当該媒体からの信号強度の差に基づく第1のエラー信号を判定する第1の
信号処理電子回路を含む。そしてこの信号は、読み取られているトラックが位置
C又はDにおける軸上(又は軸内)マークを有する場合、半径方向のエラー信号
を判定するのに用いられる。この光学システムはさらに、トラック読取時に位置
C及びDにおける当該媒体からの信号強度の差に基づく第2のエラー信号を判定
する第2の信号処理電子回路を含む。そしてこの信号は、読み取られているトラ
ックが位置C又はDにおける軸上(又は軸内)のマークを有する場合、半径方向
のエラー信号を判定するのに用いられる。
【0041】 以下、本発明のより良い理解をなすために、次項の詳細な説明とともに考慮さ
れるべき図面を参照する。
【0042】
【発明の実施の形態】
図3には、本発明による光ディスクのサーボフィールドのフォーマットの代表
的な実施例が示されている。全てのマークは、卵形若しくは長円形又は楕円形の
形状を呈しており、これらはトラックに垂直な方向(半径方向R)に一直線に並
べられた当該形状の長軸を有することが分かる。全てのマークはまた、トラック
に中心合わせされており、図1及び図2での幾つか(又は全部)のマークとは対
照的に、トラックとトラックの間には存在しない。
【0043】 図3におけるサーボフィールドのトラッキングマークTMに焦点を合わせると
、各トラック上にはオン・トラック状態で配された1つのトラッキングマークT
Mがある。かかるオン・トラックのトラッキングマークTMは、トラックの4つ
の位置のうちの1つ、指定されたA、B、C又はDに配される。位置A−B間の
接線距離は、位置C−D間の接線距離と同じであり、図3においては、「X」が
付されている。位置B−C間の接線距離(「Y」が付されている)はXよりも僅
かに大きい。
【0044】 図3には、6つのトラックNないしN+5が示されている。トラッキングマー
クは、ディスクの中心へ向かって半径方向に遷移するパターンA、C、B、Dに
て繰り返す。したがって、トラックN及びN+4(並びに図3には示されないト
ラックN+8等々)は、位置Aでトラッキングマークを有し、トラックN+1及
びN+5(並びに図3には示されないトラックN+9、N+13等々)は、位置
Bでトラッキングマークを有し、トラックN+2(及び図3には示されないトラ
ックN+6、N+10等々)は、位置Cでトラッキングマークを有し、トラック
N+3(及び図3には示されないトラックN+7、N+11等々)は、位置Dで
トラッキングマークを有する。
【0045】 なお注記したように、トラッキングマークの半径位置はトラック上に配され、
図1及び図2のようなトラック間には配されない。さらに、同じ接線方向位置を
有する最も近接したトラッキングマークTMは、4トラック離れている。したが
って、このトラックピッチを、トラックでの極端なノイズを生じることなく大幅
に縮小化させることができる。
【0046】 トラッキングマークの引き延ばされた形状により、「クロストーク」が起こる
。したがって、隣のトラックで1つのトラッキング位置を読み取ると、当該トラ
ッキング位置のトラッキングマークTMが検出されることになる。例えば、トラ
ックN+2を読み取ると、それぞれ隣接のトラックN+1及びN+3のトラッキ
ングマークTMによるクロストークからトラッキングマーク位置C及びDで信号
が読み取られることとなる。同じように、トラックN+3を読み取る場合、それ
ぞれ隣接のトラックN+4及びN+2のトラッキングマークTMによるクロスト
ークからトラッキングマーク位置A及びBで信号が読み取られることとなる。
【0047】 図3のフォーマットは、2つの分離されたトラッキングエラー信号S1(A−
B)及びS1(C−D)を生成するのに用いられる。第1のトラッキングエラー
信号(図3では「S1(A−B)」が付されている)は、レーザスポットの半径
位置に対するトラッキング位置AとBとでの信号強度の差を表している。第2ト
ラッキングエラー信号(図3では「S1(C−D)」が付されている)は、レー
ザスポットの半径位置に対するトラッキング位置CとDとでの信号強度の差を表
している。
【0048】 トラッキングマークがA位置(すなわち図3におけるトラックN及びN+4)
に配されるトラックにレーザスポットが位置付けられた場合、トラッキングエラ
ー信号S1(A−B)は最大となり、トラッキングマークがB位置(すなわち図
3におけるトラックN+2)に配されるトラックに、レーザスポットが位置付け
られた場合は最小となる。したがって、トラッキングエラー信号S1(A−B)
は、4トラック毎に周期を有する。
【0049】 A−Bの最大と最小との中間、すなわちレーザスポットがトラックN+1、N
+3及びN+5の上にある場合には、トラッキングエラー信号A−Bはゼロとな
る。これらのトラックでは、トラッキングマークC又はDはオントラックマーク
であり、位置A及びBで読み取られた信号は隣接の(上下の)トラックのクロス
トークによって発生する。トラックN+1、N+3及びN+5を読み取る場合、
隣接トラックからのクロストークの大きさは等しいので、トラッキングエラー信
号A−Bはゼロとなる。
【0050】 したがって、トラックN+1、N+3、N+5等々を読み取る場合、スポット
が当該トラックの真上に当たるように、トラッキングエラー信号S1(A−B)
はスポットの半径方向の位置を調整するのに用いることが可能である。トラッキ
ングエラー信号S1(A−B)の大きさは、どの程度半径方向の調整が必要かを
示す。信号S1(A−B)が正であるか負であるかによって半径方向の訂正の方
向が決定する。
【0051】 例えば、トラックN+3の読み取りについては、トラッキングエラー信号S1
(A−B)が正の場合、ヘッドがトラックの下方にあり(トラックN+4により
近く)、その訂正は負の半径方向においてなされる。トラックN+1及びN+5
の読み取りについては、トラッキングエラー信号S1(A−B)が正の場合、ヘ
ッドがトラックより上にあり(トラックN及びN+4により近く)、その訂正は
正の半径方向においてなされる。
【0052】 同様に、トラッキングエラー信号S1(C−D)は、トラッキングマークTM
がC位置(すなわち図3におけるトラックN+1及びN+3)に配されるトラッ
ク上にレーザスポットが位置付けられると、最大となり、トラッキングマークT
MがD位置(すなわち図3におけるトラックN+3)に配されるトラックにスポ
ットが位置付けられると最小になる。トラッキングエラー信号S1(C−D)も
4つのトラック毎に周期を有することが分かる。最大と最小との中間、すなわち
、レーザスポットがトラックN、N+2及びN+4にある場合、トラッキングエ
ラー信号S1(C−D)はゼロとなる。これらのトラックについては、トラッキ
ングマークA又はBは、オン・トラックのマークであり、位置C及びDで読み取
られた信号は隣接の(上下の)トラックのクロストークによるものである。これ
らのトラックを読み取ると、隣接トラックからのクロストークの大きさは等しい
ので、トラッキングエラー信号S1(C−D)がゼロとなる。
【0053】 したがって、トラックN、N+2及びN+4を読み取る場合、スポットが当該
トラックの真上に来るようにトラッキングエラー信号S1(C−D)をスポット
の半径方向の位置を調整するのに用いることができる。トラッキングエラー信号
S1(C−D)は、どの程度半径方向の調整が必要か及びどの方向かを示す。
【0054】 図3におけるが如き4つのポジションのうちに1つ、といった形態でトラッキ
ングマークを用いることは、2進アドレス指定方式を用いる媒体に特に適してい
る。2進アドレス指定方式において、各トラックは、トラックアドレスTAに(
アドレスフィールドにおけるマークにより)00、01、10又は11と指定さ
れる。トラックは連続して指定され、かかる指定は4つのトラック毎に反復する
。したがって、図3を参照するに、トラックNは、最下位ビット00を有するト
ラックアドレスに、トラックN+1は、最下位ビット01を有するアドレスに、
トラックN+2は、最下位ビット10を有するアドレスに、トラックN+3は、
最下位ビット11を有するアドレスに対応する。その点では、トラックアドレス
の2つの最下位ビットは、繰り返される。すなわち、トラックN+4はトラック
アドレス00を有し、トラックN+5はトラックアドレス01を有し、トラック
N+6はトラックアドレス10を有することとなり、トラックN+7はトラック
アドレス11を有することとなる。(簡便のため、2進数が続く「トラックアド
レス」への簡略的参照は、当該トラックアドレスのうちの2つの最下位ビットを
指し示すものと理解されたい。)アドレス順序は、4トラック毎に繰り返し続け
ることとなる。
【0055】 同じオン・トラックのトラッキングマークを持っている全てのトラックは、同
じアドレスを持つことになる。したがって、図3の場合、位置Aにおいてオン・
トラックのマークを持っている全てのトラックは、アドレス00を有し、位置C
でオン・トラックのマークを持っている全てのトラックは、アドレス01を有し
、位置Bでオン・トラックのマークを持っている全てのトラックは、アドレス1
0を有し、位置Dでオン・トラックのマークを持っている全てのトラックは、ア
ドレス11を有する。
【0056】 かかる2進アドレス方式は、トラッキングを容易にするのに有効である。先に
述べたように、トラッキングエラー信号S1(A−B)は、オン・トラックのマ
ークC及びDを持ち図3ではアドレス01又は11を有するトラックをトラッキ
ングするために用いられる。トラッキングエラー信号S1(C−D)は、オン・
トラックのマークA及びBを持ち図3ではアドレス00又は10を有するトラッ
クをトラッキングするために用いられる。したがって、図3のアドレス指定の場
合、奇数のトラックアドレスが読み取られるときには、トラッキングエラー信号
S1(A−B)が用いられる。偶数トラックアドレスが読み取られるときには、
トラッキングエラー信号S1(C−D)が用いられる。
【0057】 図3に示されるトラッキングマーク位置に対するトラックアドレスの指定は、
独特なものではない。4つのアドレスのどれも、4つのトラッキングマーク位置
A,B,C又はDのいずれか1つに対応付けることができる。一旦、このような
初期の割り当てがなされると、そのアドレス付けは、4つのトラック毎に連続し
て繰り返さなければならない。例えば、トラックアドレス00は位置Cに対応付
けることができ、アドレス01は位置Bに対応付けることができ、アドレス10
は位置Dに対応付けることができ、アドレス11は位置Aに対応付けることがで
きる。その場合、奇数アドレスはトラッキングエラー信号S1(C−D)を用い
ることとなり、偶数アドレスはトラッキングエラー信号S1(A−B)を用いる
こととなる。
【0058】 図4は、トラッキングを調整するサーボループに送られる適切な半径方向のエ
ラー信号を得るためにトラックから読み取られた信号を処理するシステムにおい
て用いられる電子回路の特定の実施例を示している。トラックを読み取っている
光信号によって生成された電気信号(図4においてはSと記されている)は、
当該トラック上の点P、P、P及びPでサンプルをとられる。かかるサ
ンプル信号A、B、C及びDは、個別のサンプルホールド装置10a,10b,
10c,10dに記憶される。
【0059】 信号サンプルA及びBは、減算器20の入力になる。したがって、減算器20
の出力はA−Bであり、スイッチS1の信号となる。減算器20から出力される
信号A−Bはまた、分割されてインバータ22で反転される。したがって、スイ
ッチS2の信号は、B−Aとなる。
【0060】 同様に、信号サンプルC及びDは、減算器20′の入力になる。したがって、
減算器20′の出力はC−Dであり、スイッチS3の信号となる。減算器20′
から出力される信号C−Dはまた、分割されてインバーター22′で反転される
。したがって、スイッチS4の信号は、D−Cとなる。
【0061】 半径方向信号誤差としてサーボループに送られる信号は、ワンオブフォーデコ
ーダ(One of Four Decoder)24によって判定される。ドライブコントローラ
は、ワンオブフォーデコーダ24に入力信号を供給する。かかる入力信号は、ア
クセスすべきトラックのトラックアドレスの2つの最下位ビットである。これら
トラックアドレスは、TA及びTAとして示される。
【0062】 一例としては、ドライブコントローラは、長いシークの後で当該デコーダに入
力を供給する。ドライブコントローラは、長いシークの間パスしたトラックのア
ドレスを監視するようにしてもよい。シークされているトラックを有するセクタ
(4つのトラックのグループ)上にヘッドがおかれると、ドライブコントローラ
は、ワンオブフォーデコーダにトラックアドレスの2つの最下位ビットを入力す
る。後述するように、これにより適切なスイッチS1、S2、S3又はS4を閉
成させることになる。これにより、当該選択された半径方向の信号をもってトラ
ッキングループが閉じることとなる。
【0063】 他の状況では、トラッキングはシークに続かない。すなわち、ヘッドは単にデ
ィスクの1セクタに係る一連のトラックを読み取っていくのである。この場合、
トラックアドレスが読み取られ、ドライブコントローラは、ワンオブフォーデコ
ーダ24の入力に当該トラックアドレスの2つの最下位ビットを供給する。後述
の如く、こうすることによっても適切なスイッチS1、S2、S3又はS4が閉
じられ、当該選択された半径方向の信号をもってトラッキングループが閉じるこ
ととなる。
【0064】 図3に戻りこれを参照すると、デコーダに供給されたトラックアドレスの2つ
の最下位ビットが00(オン・トラックマークA)である場合、S1(C−D)
は適正な半径方向のエラー信号となる。(ここでも、簡便のため、デコーダに供
給されるトラックアドレスの2つの最下位ビットを単に「トラックアドレス」と
して適宜呼んでいる。)隣接トラック00のS1(C−D)の正の値は、隣接ト
ラック01の方へ、レーザスポットが正の半径方向にトラック外れをしているこ
とを示す。隣接トラック00のS1(C−D)の負の値は、隣接トラック11の
方へ、レーザスポットが負の半径方向にトラック外れをしていることを示す。し
たがって、デコーダ24は、入力アドレス00に対しスイッチS3を閉成させる
ことになる。
【0065】 図3のアドレス指定については同じように、B−Aは、トラックアドレス01
のために用いられる半径方向のエラー信号であり、正の値は、隣接トラック10
の方へ、レーザスポットが正の半径方向にトラックを離れていることを示すとと
もに、負の値は、隣接トラック00の方へ、レーザスポットが負の半径方向でト
ラックを離れていることを示す。同様に、D−Cはトラックアドレス10用の適
正な半径方向のエラー信号であり、A−Bはトラックアドレス11用の適正な半
径方向のエラー信号である。
【0066】 よって、入力01が供給されるときには、デコーダ24はスイッチS2を閉成
させ、入力10が供給されるときには、スイッチS4を閉成させ、入力11が供
給されるときには、スイッチS1を閉成させることとなる。
【0067】 図3のトラッキングフォーマットはまた、隣接トラックへの短いシーク動作に
よく適している。所望のトラックアドレスをデコーダ24に送ることができ、サ
ーボループに隣接トラック用の半径方向エラー信号を送信することになるスイッ
チを閉じることができる。したがって、レーザスポットは、所望のトラックに半
径方向に動かされることになる。
【0068】 トラッキングエラー信号S1(A−B)は、図2のフォーマットの周波数の半
分であり図1のフォーマットの周波数の4分の1である周波数を有することが分
かる。したがって、長いシークの間トラックを数えるためにトラッキング信号を
用いるシステムでは、図3のフォーマットにより、ヘッドがエイリアス(偽)信
号を生じることなくかなり高い速度で動くことが可能となる。(トラッキングエ
ラー信号S1(C−D)は、同じ周波数を有しかつシーク中にそのヘッド速度を
維持するために代替使用可能となる。)
【0069】 図3に示されるフォーマットについては、トラッキングエラー信号S1(C−
D)がトラッキングエラー信号S1(A−B)に対して90゜位相がずれている
ことが分かる。したがって、トラッキング信号誤差S1(C−D)は、シーク中
にヘッドの移動方向を判定するために、トラッキング信号S1(A−B)の余弦
信号を担うことができる。これについては、以下の図5ないし図8に基づいて更
に詳細に説明する。
【0070】 図5は、図3のトラッキングエラー信号のグラフを水平にかつ当該半径方向に
さらに拡大させて書き直したものである。水平軸はまた、トラックアドレスTA
を示している。ディジタル化されたトラッキングエラー信号は、各トラッキング
エラー信号につき破線で示されている。(ディジタル化されたトラッキングエラ
ー信号A−Bは「dig(A−B)」と記され、ディジタル化されたトラッキン
グエラー信号C−Dは「dig(C−D)」と記されている。
【0071】 図6は、dig(A−B)及びdig(C−D)を用いてヘッドの移動方向を
判断するための簡単な回路である。図6においては、dig(A−B)はフリッ
プフロップの入力であり、dig(C−D)はクロック信号として用いられる。
ヘッドが正の半径方向において動いている場合、トラックアドレス00に対応す
る半径(位置)でのdig(C−D)のエッジは、このフリップフロップを更新
することになる。トラックアドレス00の半径では、dig(A−B)は1であ
るので、ヘッドが正の半径方向に動いている場合、フリップフロップの出力(Q
)は1となる。
【0072】 同じように、ヘッドが負の半径方向に動いている場合、半径(位置)10のト
ラックに対応するdig(C−D)のエッジは、かかる更新をさせることになる
。10については、dig(A−B)は0であるので、ヘッドが正の半径方向に
動いている場合、フリップフロップの出力(Q)は1となる。
【0073】 但し、図6のフリップフロップは立ち上がりエッジに対してのみ更新されるの
で、更新により移動方向の呈示が正される前に、ヘッドが4トラックほどを横切
って移動する必要が出てくる。図7は、改良された移動検出回路を示している。
図7の回路については、ヘッドが正の半径方向に動いている場合、ANDゲート
30の出力は1となり、ANDゲート32の出力は0となる。ヘッドが負の半径
方向に動く場合、ANDゲート30の出力は0となり、ANDゲート32の出力
は1となる。かかる出力は、dig(C−D)の立ち上がり及び立ち下がりエッ
ジで、図6の回路におけるよりも頻繁に更新される。
【0074】 しかしながら、方向の変更がある場合、図7における、両方の出力は0となり
うる。この状態は、次のエッジまですなわち2つのトラックの半径方向距離まで
更新されない。したがって、エッジの直前における方向の変更のために、図7の
出力が正確にその方向を反映する前に、スポットは約4つのトラックの半径方向
距離を動かす必要が出てくる。
【0075】 図8は、改良された他のヘッド移動検出回路を示している。図8の回路では、
ヘッドが正の半径方向に動いている場合、D+,A及びD+,Bで示される出力
「正方向A」及び「正方向B」は、両方とも1となる。ヘッドが負の半径方向に
動いている場合、D−,A及びD−,Bで示される出力「負方向A」及び「負方
向B」が、両方とも1となる。両方の信号のエッジが用いられるので、当該方向
が逆になる場合、これら出力のうちの一方は最初のトラック交差でゼロに変わる
ことになる。したがって、図8の回路は、1トラック幅の範囲以内でヘッド移動
の正確な呈示をなす。
【0076】 また注記するに、図4のフォーマットも、トラック間にスポットをサーボ制御
するのに用いることができる。例えば、トラックNとN+1(トラックアドレス
00と01)の間をトラッキングするのに、トラッキングエラー信号S1(A−
C)を用いることができる。同様に、信号S1(C−B)は、トラック01と1
0の中間にトラッキングするのに用いられ、信号S1(B−D)は、トラック1
0及び11との中間を追跡することに用いられ、信号S1(D−A)は、トラッ
ク11と00との間をトラッキングするのに用いられうるのである。
【0077】 既存のトラッキングエラー信号S1(A−C)及びS1(C−D)も、このよ
うな中間(位置)トラッキングのために組み合わせることができる。例えば、ト
ラック00と01の中間では、トラッキングエラー信号S1(A−B)及びS1
(C−D)は同じ大きさを持つので、トラック00と01の間にトラッキングす
るために、トラック間でゼロに等しくなる信号S1((A−B)−(C−D))
を用いることができる。同様に、S1((A−B)+(C−D))は、トラック
01と10の間にトラッキングするのに用いられる。トラック間の真ん中におい
て和がゼロであるからである。他の和も、トラックアドレスの他の2組のために
同様に形成されうる。
【0078】 最後に再び図3のフォーマットを参照すると、クロックマークCMも半径方向
において引き延ばされ又は長円形状とされていることが分かる。したがって、レ
ーザスポットがオフ・トラックである場合、隣接トラックからのクロックマーク
CMに係るクロストークが検出されることになる。これにより、同期の欠落の場
合が少なくなり又は排除されることとなる。
【0079】 楕円は、満足のいくクロストークを得るために十分に高い縦横比(アスペクト
比)を持つのが良い。クロストークの求められる量は、光ディスク又はシステム
の信号対雑音比(「SNR」)に関連する。
【0080】 代表例として、光学記録媒体のトラックにおけるデータマークは、約50dB
(約30kHzの測定バンド幅(「BW」))のSNRを持つ。さらに、隣接ト
ラックのデータマークからの許容されるクロストークは、当該トラックにあるマ
ークの信号に対して約−32dBである。
【0081】 クロストークのSNRは、トラックのバックグラウンド(媒体)ノイズに対す
るクロストーク信号強度の比である。クロストークのSNRが約18dBである
ことは、上述から分かる。
【0082】 トラッキングマークTMがデータマークに相当するサイズを持つと仮定すると
、18dBのSNRは確実にトラッキングするのに不適当であると考えられる。
この場合、トラッキングサーボ及びシステムは、トラックピッチのおよそ5%の
精度でトラックを追従しなければならない。トラックピッチを縮小させると、ト
ラッキングサーボ用のトラッキングマークからのクロストークのSNRを上昇さ
せるための1つの考えられる設計オプションではあるが、データマークからのク
ロストークを容認できないレベルに増大させてしまう可能性もある。
【0083】 概ね30dB以上(約30kHzの測定BW)のトラッキングマークのクロス
トークのSNRは、トラッキングサーボによる確実なトラッキングにとって好ま
しい。したがって、上述したパラメータを用いて、トラッキングマークTMから
のクロストークは、オン・トラックのマークの信号に対して−20dBでなけれ
ばならない。すなわち、かかるクロストークは、オン・トラックのマークの10
%(又は10%超)でなければならない。
【0084】 どのようにしてこれらのコンセプトをトラッキングマークの特定楕円サイズの
形成に転換するかについての一例としては、約660nmの直径を有する丸形デ
ータマーク及び約850nmのトラックピッチの場合、10%のクロストークを
得るために、半径方向におけるマークの半径幅を約1050nm以上に延ばす必
要がある。これらの2つの寸法(接線方向の幅660nm及び半径方向の幅10
50nm)を用いることにより、約1.59の縦横比を持つ楕円を導くこととな
る。勿論、かかる1050nmが最小の幅であるので、縦横比は1.59を超え
うる。例えば、賢明な設計は、1.8の縦横比を有するトラッキングマークを有
することとなる。
【0085】 サーボフィールドにおけるマークは、必ずしも楕円様とは限らない。どんな形
状でも、それが満足のいくクロストークを得るためにトラック間の領域に十分に
延びるものであれば、受け入れられる。したがって、かかる信号は、考えられる
ところでは長方形や或いは相当に特大の円であり得る。(但し、トラッキングマ
ークが円形だとしたら間接費が高くなってしまう。何故なら、そうしたマークは
、適切な接線方向の分解能を得るために、接線方向においてより一層切り離され
ねばならなくなるからである。)上述したように、マークの半径方向の拡張は、
大抵、クロストーク信号について約30dB以上のSNRを呈するのに十分なも
のとすべきである。光学媒体の代表的なSNRについては、クロストーク信号の
十分な振幅は、オン・トラックマーク振幅の10%相当(又はそれより大)であ
る。
【0086】 マークの他の形状も満足のいくクロストークを提供するものの、長軸が半径方
向に方向付けられた楕円形状は、現在好ましい実施例である。接線方向(すなわ
ちトラックに沿う方向)に向けられた短軸は、良好な接線方向の分解能(すなわ
ち、オン・トラックマークにより発生された信号間の高度な分離)にとって、ま
た低いフォーマット費用(すなわちサーボフィールドに格納させるのに必要な接
線方向のスペースの量)にとって望ましい。
【0087】 さらに、楕円又は略楕円状の形を有するマークを作ることは、至極簡単である
。例えば、インデックスガイド式半導体レーザは、楕円形状ビームを放射するこ
とで有名である。光学記録装置は、大抵、記録媒体におけるスポットの楕円率を
低減する光学部品を使用する(但し、このような光学部品の多くは、かかる楕円
形状を完全に排除することができず、僅かに楕円状のマークをつくってしまうも
のである)。このような光学部品を排除することにより、或いは、ビームの楕円
率を高めることになる機能を加えることによって、十分に高い縦横比を容易に得
ることができ、もってサーボライタ(servo writers)として用いることができ
る。
【0088】 マスタ/スタンパをプリフォーマッティングするためのマスタリング装置では
、より高いパワーの要求があるため、ガスレーザを頼りにすることが多い。こう
したレーザからのビームは真円であるので、光学部品は楕円形状スポットをつく
るために付加されなければならなくなる。円形スポットを楕円形状にする代替例
として、当該ビームを、僅かに切り離され重なり合う2つのビームに分割して楕
円に近づけるようにしてもよい。(ビームのこのような分割は、固定した光学部
品を用いて行うことができる。そして従来技術のフォーマットにおけるが如きト
ラックとトラックの中間に書き込むのに必要とされるビームの変更又は切り替え
分離に関連した複雑さや信頼性の問題を生じないのである。)
【0089】 上述された実施例は、本発明の図解の例に過ぎない。実施例の多数の改変例及
び応用例は、本発明及び添付の請求項の主旨及び範囲から逸脱することなく当業
者にとって容易に想到しうるものである。例えば、図3の特定の実施例における
トラッキングマークの順序はA,C,B,Dであるが、この順序は、本発明に特
有のものではない。この順序B,C,A,Dも、本発明の範囲内に存するもので
ある。(当業者ならば、一般に、オン・トラックマークA及びBは1トラックで
分離されなければならず、オン・トラックマークC及びDは、1トラックで分離
されなければならない、と気づくものである。)図3に示されるものから位置A
とB(或いはCとD)の逆転は、180゜だけ2つのトラッキングエラー信号を
シフトするだけである。勿論、図5ないし図8で記述される電子回路は、この順
序のために調整されなければならなくなるが、これは簡単明瞭であり、当業者の
理解の及ぶ範囲内のものである。したがって、上記の説明は、本発明の代表的な
実施例とみなすべきであるし、本発明の範囲の限定するものとみなすべきではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクのサーボフィールドの先行技術に係るのフォーマットのセ
グメントと当該ディスクの光学的走査により生成される信号のグラフとを示した
代表例の図。
【図2】光ディスクのサーボフィールドのもう1つの先行技術に係るフォーマ
ットのセグメントと当該ディスクの光学的走査により生成される信号のグラフと
を示した代表例の図。
【図3】本発明による光ディスクのサーボフィールドのフォーマットのセグメ
ントと当該ディスクの光学的走査により生成される信号のグラフとを示した代表
例の図。
【図4】図3のフォーマットを有するトラックに対する半径方向のエラー信号
を測定するためのシステムに用いられる電子回路の概略図。
【図5】図3に示されるフォーマットを有するディスクの光学的走査により生
成される信号のグラフ。
【図6】図3に示されるフォーマットを有するディスクを読みとる場合に、ヘ
ッドの半径方向の移動を判定するためのシステムに用いられる電子回路の概略図
【図7】図3に示されるフォーマットを有するディスクを読み取る場合にヘッ
ドの半径方向の移動を判定するためのシステムに用いられる代替電子回路の概略
図。
【図8】図3に示されるフォーマットを有するディスクを読み取る場合にヘッ
ドの半径方向の移動を判定するためのシステムに用いられる代替電子回路の概略
図。
【符号の説明】
TM トラッキングマーク CM クロックマーク TA トラックアドレス S1(A−B) 第1のトラッキングエラー信号 S1(C−D) 第2のトラッキングエラー信号 T 接線方向 R 半径方向 1 ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, Th e Netherlands

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接線方向に延在するディジタル光学情報を記憶するための複数
    の隣接トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)を有する光学
    記録媒体であって、 前記トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)は、半径方向
    に所定ピッチ量だけ離れており、 前記トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)は、離散した
    4つの接線方向位置A,B,C及びDのうちの1つにおいて当該トラックに配さ
    れる1つのトラッキングマーク(TM)を有するサーボフィールドをそれぞれ有
    し、 前記トラッキングマーク(TM)は、当該媒体において隣接して配される4つ
    のトラック毎に位置A,B,C及びDのうちの1つにおかれ、 前記トラックは、1トラック分離れた位置A及びBにマークを有し、 前記トラックは、1トラック分離れた位置C及びDにマークを有する、 光学記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学記録媒体であって、オン・トラックのト
    ラッキングマーク(TM)の位置の順序は、4トラック毎に繰り返す、光学記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光学記録媒体であって、第1のトラック(N
    ,N+4)は、位置Aにトラッキングマーク(TM)を有し、前記第1のトラッ
    ク(N,N+4)に隣接した第2のトラック(N+1,N+5)は、位置Cにト
    ラッキングマーク(TM)を有し、前記第2のトラック(N+1,N+5)に隣
    接する第3のトラック(N+2)は、位置Bにトラッキングマーク(TM)を有
    し、前記第3のトラック(N+2)に隣接する第4のトラック(N+3)は、位
    置Dにトラッキングマーク(TM)を有する、光学記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光学記録媒体であって、第1のトラックは、
    位置Bにトラッキングマーク(TM)を有し、前記第1のトラックに隣接した第
    2のトラックは、位置Cにトラッキングマーク(TM)を有し、前記第2のトラ
    ックに隣接する第3のトラックは、位置Aにトラッキングマーク(TM)を有し
    、前記第3のトラックに隣接する第4のトラックは、位置Dにトラッキングマー
    ク(TM)を有する、光学記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光学記録媒体であって、一連のトラッキング
    マーク(TM)が読み取られ90度位相がずれた2つのトラッキングエラー信号
    (S1(A−B),S1(C−D))を生成し、その第1のトラッキングエラー
    信号(S1(A−B))は、位置A及びBにおける信号強度の差に基づき、その
    第2のトラッキングエラー信号(S1(C−D))は、位置C及びDにおける信
    号強度の差に基づくようにした光学記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光学記録媒体であって、前記トラッキングマ
    ーク(A,B,C,D)は、当該接線方向におけるよりも当該半径方向において
    より引き延ばされている、光学記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光学記録媒体であって、前記トラッキングマ
    ーク(A,B,C,D)は、楕円様形状となっている、光学記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光学記録媒体であって、当該光学記録媒体は
    、光ディスクであり、前記トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N
    +5)は、前記ディスクの中心の周りに同心状に延在し、当該接線方向は、前記
    トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)に沿う方向であり、
    当該半径方向は、前記ディスクの中心から前記トラック(N,N+1,N+2,
    N+3,N+4,N+5)を横切る方向である、光学記録媒体。
  9. 【請求項9】 接線方向に延在するディジタル光学情報を記憶するための複数
    の隣接トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)を有する光学
    記録媒体のトラックのトラッキングを調整するシステムであって、 前記トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)は、半径方向
    に所定ピッチ量だけ離れており、 前記トラック(N,N+1,N+2,N+3,N+4,N+5)は、離散した
    4つの接線方向位置A,B,C及びDのうちの1つにおいて当該トラックに配さ
    れる1つのトラッキングマーク(TM)を有するサーボフィールドをそれぞれ有
    し、 前記トラッキングマーク(TM)は、当該媒体において隣接して配される4つ
    のトラック毎に位置A,B,C及びDのうちの1つにおかれ、 前記トラックは、1トラック分離れた位置A及びBにマークを有し、 前記トラックは、1トラック分離れた位置C及びDにマークを有し、 当該光学システムは、 a)読み取られているトラックから信号を生成するための光学信号処理器と、 b)トラック読取において、位置A及びBにおける前記媒体からの信号強度の
    差に基づいて第1のエラー信号を測定する第1の信号処理電子回路(10a,1
    0b,20,22)と、 c)トラック読取において、位置C及びDにおける前記媒体からの信号強度の
    差に基づいて第2のエラー信号を測定する第2の信号処理電子回路(10c,1
    0d,20′,22′)と、 を有し、 当該光学システムは、当該トラックが位置C又はDで軸上マークを有する場合に
    前記半径方向のエラー信号を測定するために前記第1のエラー信号を選択し、当
    該トラックが位置A又はBで軸上マークを有する場合に前記半径方向のエラー信
    号を測定するために前記第2のエラー信号を選択する、 光学システム。
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