JP3744944B2 - 光ディスク、トラッキングエラー信号生成装置およびトラッキング制御装置 - Google Patents

光ディスク、トラッキングエラー信号生成装置およびトラッキング制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光ディスク、トラッキングエラー信号生成装置およびトラッキング制御装置に係り、特にサンプルドサーボ方式(sampled servo method)を用いた高密度記録の光ディスク、当該光ディスクからトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成装置および当該光ディスクのトラッキング制御を行うトラッキング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光ディスクの記録フォーマットとして、サンプルドサーボ方式の記録フォーマットが知られている。
【0003】
図12に、サンプルドサーボ方式の光ディスクの記録フォーマットを示す。
サンプルドサーボ方式の光ディスクは、光ディスクの記録膜上にプリグループ(案内溝)は設けられておらず、1トラック中の1376個所にサーボ領域(フィールド)がプリフォーマットされている。サンプルドサーボ方式の光ディスクは、このプリフォーマットによりトラッキングエラーや記録/再生用のクロック等をサンプリングで生成できる点に特徴を有している。
【0004】
光ディスクDKのプログラム領域PAには、図12に示すように、光ディスクDKの内周側から外周側に展開するスパイラル状の信号トラックが形成されている。1トラックは32個のセクタに分割されている。各1つのセクタは43個のセグメントからなり、各1つのセグメントは18バイトからなる。1セクタの最初のセグメント#0には、セクタ単位で同期をとるためのセクタ同期信号Ssync(2ビット)およびそのセクタのアドレスを示すためのセクタアドレスSADR (16ビット)がプリフォーマットされている。プリフォーマットは、当該光ディスクDKのマスタリングの過程で行われる。セグメント#1〜#42のそれぞれは、2バイトのサーボ領域FS と16バイトのデータ領域FD との合計18バイトの領域からなる。
【0005】
図13に、サーボ領域FS の記録フォーマットを示す。2バイトのサーボ領域FS は1バイトずつサーボバイト#1,#2の2つに分けられている。サーボバイト#1中の3ビット目には第1のウォブルピットPW1、8ビット目には第2のウォブルピットPW2がそれぞれプリフォーマットされている。この第1のウォブルピットPW1の位置は、図13に示すように、16トラック(A)のときはPW1A のように3ビット目だが、16トラック(B)になるとPW1B のように4ビット目に移る。このように16トラックごとに第1ウォブルピットPW1の位置が切替わることにより、サーチ中の横切りトラック数が正確に検出できる。
【0006】
第1のウォブルピットPW1と第2のウォブルピットPW2とはトラックセンターTCを境にトレース方向左右(追記形光ディスクDKの径方向)にトラックピッチの1/4だけずらして配置され、第1のウォブルピットPW1での戻り光量と第2のウォブルピットPW2での戻り光量の差によってトラッキングエラー検出を行うようになっている。サーボバイト#2の12ビット目には同期用のクロックピットCPがプリフォーマットされている。第2のウォブルピットPW2とクロックピットCPとの間は19チャンネルクロック長の間隔を有する、鏡面とされており、この間に19チャンネルクロックをカウントして各セグメントごとの同期をとるようになっており、かつ、この同期検出期間でフォーカスエラー検出も行われる。以上のサーボ領域FS をレーザ光で読取ったトラッキング用信号ST1(ST1A 又はST1B )、セクタ同期信号Ssyncを図13に示している。
【0007】
次に、図14を用いて、ウォブルピットによるトラッキングエラー検出の方法を説明する。Aは、一対のウォブルピットPW1とPW2との中心軸(トラック中心軸)上を読取りビームが通過した場合で、その場合のRF信号はSA として示される。ピット近傍を通過した場合には光の回折作用により反射光量は少なく暗くなり、図のようにクロックピットCPの直上を通過すると最も暗くなる。Bは、読取りビームがトラック中心軸の内周側を通過した場合でありそのときのRF信号はSB として示される。この場合には、ウォブルピットPW1の直上を通過するため、ウォブルピットPW1による暗部はウォブルピットPW2による暗部よりさらに暗くなる。Cは、読取りビームがトラック中心軸の外周側を通過した場合であり、この場合のRF信号はSC として示され、この場合はSB と逆の波形を示す。
【0008】
ここで、ウォブルピットPW1の時点で信号サンプリングを行って得られる信号値をSAMPLE(T1 )とし、ウォブルピットPW2の時点で信号サンプリングを行って得られる信号値をSAMPLE(T2 )として、両者の差SAMPLE(T1 )−SAMPLE(T2 )をとると、Aの場合は零となり、Bの場合は負の値、Cの場合は正の値となる。従って、SAMPLE(T1 )−SAMPLE(T2 )=TEとすると、TEをトラッキングエラー信号として利用することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のサンプルサーボ方式によれば、サーボ用のウォブルピットPW1,PW2やクロックピットCPを光ディスク上にあらかじめ形成しておき(プリピット)、これらのピット列からトラッキングエラー信号等、サーボ用の各種情報を得ることになる。
【0010】
情報を読取る場合、信号ピットPTの部分で反射されたレーザ光はピットにより回折され光ピックアップに戻る光量が少なくなり暗部としてとらえられる。逆に、信号ピットPT同士の中間部は鏡面となっておりレーザ光は全部反射されるので戻り光量は多くなり明部としてとらえられる。サーボ情報を正確に読取るためには、これらの明暗を誤りなく読取る必要があるが、そのためには従来、図15(a)に示すようにトラックピッチ幅TP はレーザ光のスポット径BL より大きく(1.6μm程度)することが必要であった。
【0011】
この場合において、光ディスクDKの記録密度を向上させるために、トラックピッチ幅をさらに狭くすることが考えられるが、図15(b)又は図15(c)に示すようにトラックピッチ幅TP を従来の1/2(約0.8μm)程度に狭くした場合を考えると、レーザビーム中心がトラック軸中心上にあるオントラック状態である図15(b)の場合と、レーザビーム中心がトラック軸中心上から外れたオフトラック状態である図15(c)の場合との光量差が小さくなり、正確なサーボが行えなくなるという問題点が生じ、トラックピッチ幅を狭くするには限界が生じていた。また、光ディスクDKの記録密度を向上させるために、波長をさらに短くしてピットの寸法を縮少することが考えられるが、この場合もスポット径BL によるトラックピッチの制限は同様に存在し、さらにウォブルピットを高速、高精度で記録することが困難になるという問題点が生じる。
【0012】
そこで、本発明の目的は、高精度のウォブピットの形成が不要で高密度記録のためにトラックピッチを読取用レーザビームスポット径よりも狭くしてもトラッキングエラー信号を容易に得ることができ、トラッキング制御を容易に行うことができる光ディスク、トラッキングエラー信号生成装置およびトラッキング制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明は、複数の記録トラックを有し、各記録トラック内にデータ情報記録用のデータ情報領域と、サーボ情報記録用のサーボ制御情報領域と、が設けられたサンプルドサーボ方式の光ディスクにおいて、トラッキング用ピットを、隣接する記録トラックに設けたトラッキング用ピットと、当該光ディスクの周方向に読取用ビームスポットの半径以上離間して、前記各記録トラック内の前記サーボ制御情報領域内のトラック軸中心に設けるとともに、半径方向に隣接するn(n:3以上の整数)本の記録トラック群のそれぞれの前記トラッキング用ピットは、互いに相異なる半径線上に設けるように構成する。
【0014】
また、第2の発明は、第1の発明の光ディスク上の一の記録トラックの情報を読取る主読取用ビームと、前記一の記録トラックに隣接する二本の記録トラックのそれぞれの情報を読取る2本の副読取用ビームを用いてトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成装置であって、前記3本の読取用ビームのそれぞれについて前記トラッキング用ピットの各記録位置に対応する複数のサンプリングタイミングを生成するタイミング生成手段と、前記複数のサンプリングタイミングに基づいて、前記3本の読取用ビームのそれぞれの再生信号をサンプリングし、保持するサンプリングホールド手段と、前記主読取用ビームにより読取った前記複数のサンプリングタイミングに対応する再生信号レベルを比較し、最も再生信号レベルの大きい前記サンプリングタイミングを選択して選択信号を出力する比較手段と、前記選択信号に基づいて前記選択されたサンプリングタイミングにおける前記2本の副読取用ビームの再生信号を前記サンプリングホールド手段から選択的に出力させる選択手段と、前記選択された再生信号に基づいてトラッキングエラー信号を演算し、出力する演算手段と、を備えて構成する。
【0015】
さらに第3の発明は、第2の発明のトラッキングエラー信号生成装置を有するトラッキング制御装置において、前記複数のサンプリングタイミングのうちのいずれかのサンプリングタイミングにおける前記2本の副読取用ビームの前記トラッキング用ピットに対する再生信号から引込用トラッキングエラー信号を生成し、当該引込用トラッキングエラー信号に基づいて、ある記録トラックへのビームの引き込みを行う引込手段を備えて構成する。
【0019】
【作用】
第1の発明によれば、トラッキング用ピットを、隣接する記録トラックに設けたトラッキング用ピットと、当該光ディスクの周方向に読取用ビームスポットの半径以上離間して、各記録トラック内のサーボ制御情報領域内のトラック軸中心に設けるとともに、半径方向に隣接するn(n:3以上の整数)本の記録トラック群のそれぞれの前記トラッキング用ピットは、互いに相異なる半径線上に設けられているので、トラッキング制御を行う際に隣接トラックからの波形の干渉を受けることがなく、ウォブルピットを設ける必要もないので、狭いトラックピッチでのトラッキング制御が可能となり、高密度記録を行うことができる。
【0020】
また、第2の発明によれば、タイミング生成手段は、3本の読取用ビームのそれぞれについてトラッキング用ピットの各記録位置に対応する複数のサンプリングタイミングを生成しサンプリングホールド手段に出力する。これを受けてサンプリングホールド手段は、複数のサンプリングタイミングに基づいて、3本の読取用ビームのそれぞれの再生信号をサンプリングし、保持する。一方、比較手段は、主読取用ビームにより読取った複数のサンプリングタイミングに対応する再生信号レベルを比較し、最も再生信号レベルの大きいサンプリングタイミングを選択して選択信号を出力する。選択手段はこの選択信号に基づいて選択されたサンプリングタイミングにおける2本の副読取用ビームの再生信号をサンプリングホールド手段から選択的に出力させ、演算手段は選択された再生信号に基づいてトラッキングエラー信号を演算し、出力する。したがって、高密度に情報が記録され、トラックピッチが狭い場合でも容易かつ確実にトラッキングエラー信号を生成することができる。
【0021】
さらに第3の発明によれば、引き込み手段は、複数のサンプリングタイミングのうちのいずれかのサンプリングタイミングにおける2本の副読取用ビームの前記トラッキング用ピットに対する再生信号から引込用トラッキングエラー信号を生成し、当該引込用トラッキングエラー信号に基づいて、ある記録トラックへのビームの引き込みを行う。したがって、ある記録トラックへの引き込みに用いるトラッキングエラー信号の引き込み可能な範囲が広くなり、確実に引き込みを行うことができる。
【0025】
【実施例】
次に、本発明の好適な実施例を図面を参照して説明する。
第1実施例
図1に第1実施例に係る光ディスクの記録フォーマットを示す。以下の説明においては、4本の隣接した記録トラックを一のトラッキングピットの記録位置の周期とする場合について説明する。
【0026】
図1には光ディスクの一部が示されており、それぞれ4本の隣接した記録トラックからなる記録トラック群TGn-1 、TGn 、TGn+1 、TGn+2 を示しているが、主として記録トラック群TGn について説明する。
【0027】
記録トラック群TGn を構成する各記録トラックTR1 〜TR4 (トラック番号TNO=1〜4)には、ディスク回転方向側(図面上側)から見て順番に、トラッキングピット領域ATR、シンク(SYNC)領域ASYおよびクロックピット領域ACRが設けられ、クロックピット領域ACRの図面手前側には各種データを記録する図示しないデータ領域が設けられている。
【0028】
トラッキングピット領域ATRには、各記録トラックTR1 〜TR4 毎に異なる位置(異なる半径線上の位置)に1個のトラッキングピットが設けられている。
【0029】
クロックピット領域ACPには、ディスクの半径方向に一列に各記録トラックTR1 〜TR4 毎にクロック生成タイミングを示すクロックピットCPが設けられている。
【0030】
具体的には、記録トラックTR1 には、クロックピットCPを読取ビームLBB (あるいは読取ビームLBA または読取ビームLBC )で読み取った時間を基準として、正規の回転速度で光ディスクを回転させた場合に時間T1 (サンプリングタイミング)前の読取ビームLBB の中心位置に相当する位置にトラッキングピットTP1 が設けられている。
【0031】
また、記録トラックTR2 には、トラッキングピットTP1 の中心から距離Lだけディスクの周方向に離間した位置、すなわち、サンプリングタイミングが時間T2 に相当する位置にトラッキングピットTP2 が記録されている。この場合において、距離Lは、読取ビームLBB (あるいは読取ビームLBA または読取ビームLBC )のビーム半径BR以上の値に設定されている(BR≦L)ものとし、トラックピッチ幅はほぼ読取ビームの半径に等しいものとする。
【0032】
同様にして、記録トラックTR3 には、トラッキングピットTP1 の中心から距離2Lだけディスクの周方向に離間した位置、すなわち、サンプリングタイミングが時間T3 に相当する位置にトラッキングピットTP3 が記録され、記録トラックTR4 には、トラッキングピットTP1 の中心から距離3Lだけディスクの周方向に離間した位置、すなわち、サンプリングタイミングが時間T4 に相当する位置にトラッキングピットTP4 が記録されている。
【0033】
さらに、各記録トラック群(…、TGn-1 、TGn+1 、TGn+2 、…)にも、同一配列のトラッキングピットが設けられている(図1参照)。
ここで、読取ビーム照射位置の相互関係を図2を参照して説明する。
【0034】
3本の読取ビームLBA 、LBB 、LBC は、図示しない光検出器上で分離できるように、光ディスクの周方向にビーム中心間距離dだけ離間して配置されている。これは読取ビーム半径がほぼトラックピッチ幅に等しいため同一半径方向に配置すると重なりあって、光検出器上で分離できなくなるためである。このため、3本の読取ビームLBA 、LBB 、LBC の出力信号は、次式で示される遅延時間Td の時間遅れが生じる。
【0035】
d =d/VC
ここで、VC は読取ビームの中心点における読取ビームの光ディスクに対する線速度である。
【0036】
このため、読取ビームLBB に対応する図示しない光検出器の出力信号の同期用クロックに遅延時間Td の補正を行うことにより、読取ビームLBA 、LBC に対応する図示しない光検出器の出力信号の読取タイミングを得て、みかけ上同一半径方向位置の読取信号同士を信号処理できるようにする必要がある。したがって、遅延時間Td が読取ビームLBB に対応する図示しない光検出器の出力信号の同期用クロック周期の整数倍に設定しておけば、遅延時間Td の補正が容易となり好ましい。さらにトラッキング用ピットについても、クロックピットCPの記録位置を基準として、同期用クロック周期の整数倍の時間ずらした位置に記録し、各読取ビームLBA 、LBB 、LBC のクロックピットCPに対応する読取タイミングを基準として、同期用クロックの整数倍だけ読取タイミングを得るように構成してもよい。
【0037】
次に、図1の光ディスクを用いてトラッキングエラー信号を得るための再生装置の主要部の構成を図3を参照して説明する。
再生装置10は、入力されたクロック信号CLK に基づいて3本の読取ビームLBA 、LBB 、LBC のそれぞれの再生信号A、B、C(=RF信号)からクロストークをキャンセルして再生信号SPBとして出力するクロストークキャンセラ11と、再生信号SPBをデコードして再生データDPBとして出力するデコーダ12と、主ビームである読取ビームLBB からの再生信号である再生信号Bに基づいてクロック信号CLK を出力するPLL回路13と、クロック信号CLK に基づいてサンプリングタイミング信号SMP を出力するタイミング制御回路14と、サンプリングタイミング信号SMP に基づきサンプリングタイミングT1 〜T4 のそれぞれのタイミングで再生信号Bをサンプリングして保持し、サンプリング信号B1 〜B4 を出力する第1サンプリングホールド回路15と、サンプリングタイミング信号SMP に基づきサンプリングタイミングT1 〜T4 のそれぞれのタイミングで再生信号Aをサンプリングして保持し、サンプリング信号A1 〜A4 を出力する第2サンプリングホールド回路16と、サンプリングタイミング信号SMP に基づきサンプリングタイミングT1 〜T4 のそれぞれのタイミングで再生信号Cをサンプリングして保持し、サンプリング信号C1 〜C4 を出力する第3サンプリングホールド回路17と、サンプリング信号B1 〜B4 および図示しないコントローラからの制御信号に基づいて、サンプリングタイミング選択信号SELを出力するサンプリングタイミング選択回路18と、サンプリングタイミング選択信号SELに基づいてサンプリング信号A1 〜A4 のうちのいずれかのサンプリング信号を出力する第1選択回路19と、サンプリングタイミング選択信号SELに基づいてサンプリング信号C1 〜C4 のうちのいずれかのサンプリング信号を出力する第2選択回路20と、第1選択回路19および第2選択回路20の出力サンプリング信号の差を取り、トラッキングエラー信号TEとして出力する減算器21と、を備えて構成されている。
【0038】
ここで、図4を参照してサンプリングホールド回路15〜17の構成について説明する。
第1サンプリングホールド回路15、第2サンプリングホールド回路16および第3サンプリングホールド回路17は同一構成となっており、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT1 で入力再生信号(A、BまたはC)のサンプリングホールドを行う第1サンプリングホールド部SH1 と、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT2 で入力再生信号(A、BまたはC)のサンプリングホールドを行う第2サンプリングホールド部SH2 と、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT3 で入力再生信号(A、BまたはC)のサンプリングホールドを行う第3サンプリングホールド部SH3 と、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT4 で入力再生信号(A、BまたはC)のサンプリングホールドを行う第4サンプリングホールド部SH4 と、を備えて構成されている。
【0039】
次に、図5乃至図7を参照して、トラッキングエラー信号生成動作について説明する。以下の説明においては、図5(a)に示すように、読取ビームLBB が記録トラックTR1 上をトレースする場合について説明する。
【0040】
i )読取ビームが記録トラックTR1 の中心線上にある場合(オントラック状態)
まず、再生信号A、B、Cのそれぞれについてサンプリングタイミング信号SMP に基づいて、トラッキングピットTPm (m =1 〜4 )の記録位置に対応するタイミングでサンプリングを行う。具体的には、再生信号Aについては、サンプリングタイミングT1 、…、T4 のタイミングで第2サンプリングホールド回路16によりサンプリングする。同様にして、再生信号Bについては、読取ビームLBB によりクロックピットCPが検出されるより前のサンプリングタイミングT1 、…、T4 のタイミングで第1サンプリングホールド回路15によりサンプリングし、再生信号Cについては、読取ビームLBC によりクロックピットCPが検出されるより前のサンプリングタイミングT1 、…、T4 のタイミングで第3サンプリングホールド回路17によりサンプリングを行う。したがって、上述の例の場合、3×4=12(個)のサンプリングデータが得られることとなる。
【0041】
サンプリング前後の再生信号A、B、Cの波形は、図5(b)に示すようになっており、再生信号Aでは、トラックピッチが狭いため隣の記録トラックのトラッキングピットも検出されるため、トラッキングピットTP2 のサンプリング信号ばかりでなく、トラッキングピットTP3 およびトラッキングピットTP1 についてもサンプリング信号が出力される。この場合において、各サンプリング信号レベルの大きさ(暗部の暗さ)を比較すれば、トラッキングピットTP2 のサンプリング信号(サンプリングタイミングT2 )が最も大きく(暗く)、トラッキングピットTP3 およびトラッキングピットTP1 のサンプリング信号が次に大きく、かつ、両者はほぼ等しい。また、トラッキングピットTP4 の読取りピークは小さい。
【0042】
同様にして、再生信号Bの各サンプリング信号レベルの大きさを比較すれば、トラッキングピットTP1 のサンプリング信号が最も大きく、トラッキングピットTP4 およびトラッキングピットTP2 のサンプリング信号が次に大きく、かつ、両者はほぼ等しい。また、トラッキングピットTP3 のサンプリング信号は小さい。また再生信号Cの各サンプリング信号の大きさを比較すれば、トラッキングピットTP4 のサンプリング信号が最も大きく、トラッキングピットTP3 およびトラッキングピットTP1 の読取ピークが次に大きく、かつ、両者はほぼ等しい。また、トラッキングピットTP2 の読取りピークは小さい。
【0043】
次に、サンプリングタイミング選択回路18は主ビームである読取ビームLBB の再生信号Bの4つのサンプリング値(具体的には、サンプリング信号B1 〜B4 :図5(b)参照)を比較して、当該読取ビームLBB が再生している記録トラック上にあるトラッキングピットを判別する。上述の例の場合、トラッキングピットTP1 の読取りピークが最も大きいので、当該読取ビームLBB が再生している記録トラックTR1 上にあるトラッキングピットはトラッキングピットTP1 であると判別する。
【0044】
続いて、サンプリングタイミング選択回路18は、当該読取ビームLBB が再生している記録トラック上にあるトラッキングピットであるトラッキングピットTP1 のサンプリングタイミングT1 と同一のサンプリングタイミングにサンプリングされたサンプリング信号を選択するためのサンプリングタイミング選択信号SELを第1選択回路19および第2選択回路20に出力する。
【0045】
この結果、第1選択回路19はサンプリング信号A1 を選択し、第2選択回路20はサンプリング信号C1 を選択して、それぞれ減算器21に出力する。
この結果、減算器21は、次式(1)の演算によりトラッキングエラー信号TEを求め、出力する。
【0046】
TE=A1 −C1
この場合において、読取ビームLBB が再生している記録トラックTR1 上にオントラック状態にある場合には、サンプリング信号A1 とサンプリング信号C1 の読取ピークの大きさは等しくなり、トラッキングエラー信号TE=0となる。
【0047】
次に、読取ビームLBB が記録トラックの中心線上から外れた場合の動作を説明する。
ii)読取ビームLBB が記録トラックTR2 側にずれた場合
読取ビームLBB が記録トラックTR2 側にずれた場合の再生信号Aおよび再生信号Cの波形を図6(a)に示す。この場合において、図5(b)と異なり、遅延時間Td を補正した状態で示している。
【0048】
この場合、再生信号Aのサンプリング信号A1 は読取りピークの大きさがオントラック状態(図5(b)参照)と比較して小さくなる。一方、再生信号Cのサンプリング信号C1 は読取りピークの大きさがオントラック状態(図5(b)参照)と比較して大きくなる。この結果トラッキングエラー信号TEは、
TE=A1 −C1 <0
となり、読取ビームLBB が記録トラックTR2 側にずれたこと、および、そのずれ量を検出することができる。
【0049】
iii )読取ビームLBB が記録トラックTR4 ´側にずれた場合
読取ビームLBB が記録トラックTR4 ´側にずれた場合の再生信号Aおよび再生信号Cの波形を図6(b)に示す。この場合においても、図5(b)と異なり、遅延時間Td を補正して示している。
【0050】
この場合、再生信号Aのサンプリング信号A1 は読取りピークの大きさがオントラック状態(図5(b)参照)と比較して大きくなる。一方、再生信号Cのサンプリング信号C1 は読取りピークの大きさがオントラック状態(図5(b)参照)と比較して小さくなる。この結果トラッキングエラー信号TEは、
TE=A1 −C1 >0
となり、読取ビームLBB が記録トラックTR4 ´側にずれたこと、および、そのずれ量を検出することができる。
【0051】
図7にトラッキングエラー信号TEの具体例を示す。
図7に示すように、トラッキングエラー信号TEは、サンプリングタイミングT1 〜T4 のそれぞれに応じて出力される第1〜第4トラッキングエラー信号TE1 〜TE4 を組み合わせたものとなっている。具体的には、記録トラック番号TNO=1の記録トラックの再生を行う場合には第1トラッキング信号TE1 (=A1 −C1 )をトラッキングエラー信号TEとして用い、記録トラック番号TNO=2の記録トラックの再生を行う場合には第2トラッキング信号TE2 (=A2 −C2 )をトラッキングエラー信号TEとして用い、記録トラック番号TNO=3の記録トラックの再生を行う場合には第3トラッキング信号TE3 (=A3 −C3 )をトラッキングエラー信号TEとして用い、記録トラック番号TNO=4の記録トラックの再生を行う場合には第4トラッキング信号TE4 (=A4 −C4 )をトラッキングエラー信号TEとして用いることとなる。
【0052】
以上をまとめて表示したものが、図7に示すトラッキングエラー信号TEである。
以上の説明のように、本第1実施例によれば、トラックのピッチを狭くして、高密度記録を行った場合でも、同一のサンプルタイミングには4トラックに1個しかトラッキングピットがないので隣接トラックからの影響を受けず、従来と同一のビーム径を有する読取ビームを用いた3ビーム法を応用して、容易かつ確実にトラッキングエラー信号を得ることができる。また、ウォブルピットを設ける必要がないので、記録装置の構成を簡略化することができる。
第1実施例の変形例
上記第1実施例の説明において、図7に示した第1〜第4トラッキングエラー信号TE1 〜TE4 のいずれか一つの信号を用いてトラッキングサーボを行えば、すなわち、サンプリングタイミングを固定してトラッキングサーボを行えば、固定したサンプリングタイミングに応じて、引き込まれる記録トラックが異なる。
【0053】
そこで、これを利用してトラックジャンプ動作を行わせることが可能である。具体的には、現在の主ビームである読取ビームLBB を記録トラックTR2 から記録トラックTR4 (図1参照)にトラックジャンプさせる場合について説明する。まず、現在読取ビームLBB が読取っている記録トラックTR2 からみてジャンプ方向側に隣接する記録トラックTR3 に対応するサンプリングタイミングT3 でトラッキングエラー信号TE3 を生成し、引き込まれる直前にさらに隣接する記録トラックTR4 に対応するサンプリングタイミングでトラッキング信号TE4 を生成することにより、記録トラックTR4 に引き込むのである。
【0054】
上述した様にサンプリングタイミングを順々に切換えることにより、容易にトラックジャンプ制御を行うことが可能となる。
第1実施例の他の変形例
上記第1実施例のようにトラッキング用ピットを配置した場合には、あるトラッキング用ピットのサンプリングタイミングに着目して、トラックジャンプ時に4本の記録トラック単位で横切った記録トラック数をカウントすることが可能である。すなわち、例えば、トラッキング用ピットTP1 のサンプリングタイミングT1 にサンプリングタイミングを固定し、記録トラックを横切ると、サンプリングタイミングT1 に同期している記録トラック(TR1 )は、4本の記録トラック毎に現れるので、4本単位で横切った記録トラック数をカウントすることが可能となるのである。この場合において、3本以下の記録トラック数のカウントは、トラッキング用ピットの位置をチェックすることによりカウントすることが可能である。
第2実施例
上記第1実施例においては、ある記録トラックへの引き込み後の動作について説明したが、上記第1実施例により得られるトラッキングエラー信号TE(図7参照)をある記録トラックへの引き込むために用いる場合にはトラッキング引き込み可能範囲は、約1/2トラックピッチ(P)となっている。
【0055】
一方、図7に示すように、サンプリングタイミングを固定した場合にはトラッキング引込可能範囲は、約1トラックピッチ(P)となっている。したがって、サンプリングタイミング固定の場合の方がある記録トラックへの引き込みは容易となる。
【0056】
そこで、トラッキング引き込み時には、サンプリングタイミング固定でトラッキングエラー信号(TE1 、…、TE4 )を生成して引き込みを行い、引き込み終了後には、サンプリングタイミングを切換えて通常のトラッキングエラー信号TEを用いてトラッキングサーボを行えば、より安定した引き込みを行うことができる。特に高速サーチ時の引き込みに有効となる。
第3実施例
上記第1実施例においては、第2サンプリングホールド回路16および第3サンプリングホールド回路17のサンプリングタイミング信号を一のPLL回路およびタイミング制御回路により生成していたが、本第3実施例はそれぞれのサンプリングホールド回路毎にサンプリングタイミング信号を生成するように構成したものである。
【0057】
図8に第3実施例の再生装置40のブロック図を示す。図3の第1実施例と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。図3の第1実施例と異なる点は、再生信号Aに基づいてクロック信号を生成し出力するPLL回路13A と、PLL回路13A のクロック信号に基づいて第2サンプリングホールド回路16のサンプリングタイミング信号SMP2を出力するタイミング制御回路14A と、再生信号Cに基づいてクロック信号を生成し出力するPLL回路13C と、PLL回路13C のクロック信号に基づいて第3サンプリングホールド回路17のサンプリングタイミング信号SMP3を出力するタイミング制御回路14C と、を備えた点である。
【0058】
この結果、第2サンプリングホールド回路16および第3サンプリングホールド回路17は、独自のタイミングでサンプリングホールド動作を行うこととなり、光ディスクの回転むらなどにより、サンプリング信号SMP に基づくサンプリングタイミングによる読取位置と、実際のトラッキングピットの記録位置のずれが生じることがなく、より正確なトラッキングエラー信号TEを得ることができる。
第4実施例
本第4実施例は、第1実施例の光ディスクを用いた場合に各記録トラックに設けたトラッキングピットを従来のサンプルドサーボ方式の光ディスクにおけるウォブルピットとみなして、従来と同様の方法でトラッキング信号を得るものである。この場合において、従来のサンプルドサーボ方式と異なる点は、ウォブルピット(=トラッキングピット)の位置がトレースしようとする記録トラックごとに異なるため、各記録トラックごとにサンプリングタイミングを切り替える点である。
【0059】
本第4実施例の再生装置の主要部の構成を図9を参照して説明する。
再生装置50は、入力されたクロック信号CLK に基づいて3本の読取ビームLBA 、LBB 、LBC のそれぞれの再生信号A、B、Cからクロストークをキャンセルして再生信号SPBとして出力するクロストークキャンセラ11と、再生信号SPBをデコードして再生データDPBとして出力するデコーダ12と、主ビームである読取ビームLBB からの再生信号である再生信号Bに基づいてクロック信号CLK を出力するPLL回路13と、クロック信号CLK に基づいてサンプリングタイミング信号SMP を出力するタイミング制御回路14と、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT1 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B1 を出力する第1サンプリングホールド部SH11と、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT2 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B2 を出力する第2サンプリングホールド部SH12と、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT3 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B3 を出力する第3サンプリングホールド部SH13と、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてサンプリングタイミングT4 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B4 を出力する第4サンプリングホールド部SH4 と、サンプリング信号B1 〜B4 およびコントローラ30からの制御信号に基づいて、タイミング選択信号TSELを出力するタイミング選択回路34と、タイミング選択信号TSELに基づいてサンプリング信号B1 〜B4 のうちのいずれかのサンプリング信号を出力する第1選択回路31と、タイミング選択信号TSELに基づいて第1選択回路31により選択されたサンプリング信号以外のサンプリング信号B1 〜B4 のうちのいずれかのサンプリング信号を出力する第2選択回路32と、第1選択回路31および第2選択回路32の出力サンプリング信号の差を取り、トラッキングエラー信号TEとして出力する減算器33と、を備えて構成されている。
【0060】
次に、動作について説明する。
まず、再生信号Bについて、サンプリングタイミング信号SMP に基づいてトラッキングピットTPm (m =1 〜4 )の記録位置に対応するタイミングでサンプリングを行う。具体的には、タイミング制御回路14がクロック信号CLK に基づいてサンプリングタイミング信号SMP を出力すると、第1サンプリングホールド部SH11はサンプリングタイミングT1 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B1 を出力する。同様にして、サンプリングタイミング信号SMP に基づいて、第2サンプリングホールド部SH12はサンプリングタイミングT2 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B2 を出力し、第3サンプリングホールド部SH13はサンプリングタイミングT3 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B3 を出力し、第4サンプリングホールド部SH4 はサンプリングタイミングT4 で入力再生信号Bのサンプリングホールドを行いサンプリング信号B4 を出力する。
【0061】
続いて、タイミング選択回路34は、サンプリング信号B1 〜B4 を比較し、現在再生している記録トラックのトラッキングピットのタイミングを判別する。すなわち、サンプリング信号の大きさ(暗さ)が最大のものをトラッキングピットのタイミングとして判別する。具体的には図10(a)に示すような場合、トラッキングピットTP2 のタイミングであるサンプリングタイミングT2 が選択されることとなる。
【0062】
次に、選択したサンプリングタイミングよりトラッキングエラー信号TEを求めるためのサンプリング信号を2つ選択する。具体的には、選択したサンプリングタイミングT2 に基づいて、予め記憶していた変換テーブル(図11参照)に基づいてタイミング選択信号TSELを第1選択回路31および第2選択回路32に出力する。この結果、第1選択回路31によりサンプリング信号B1 が選択出力され、第2選択回路32によりサンプリング信号B3 が選択出力されることとなる。
【0063】
同様にして、選択したサンプリングタイミングがT1 の場合には、第1選択回路31によりサンプリング信号B4 が選択出力され、第2選択回路32によりサンプリング信号B2 が選択出力され、選択したサンプリングタイミングがT3 の場合には、第1選択回路31によりサンプリング信号B2 が選択出力され、第2選択回路32によりサンプリング信号B4 が選択出力され、選択したサンプリングタイミングがT4 の場合には、第1選択回路31によりサンプリング信号B3 が選択出力され、第2選択回路32によりサンプリング信号B1 が選択出力される。
【0064】
この結果、減算器21は、第1選択回路31および第2選択回路32により選択出力された2つのサンプリング信号を用いて次式の演算によりトラッキングエラー信号TEを求め、出力する。
【0065】
TE=(第1選択回路31の選択出力)−(第2選択回路32の選択出力)
したがって、図10(a)に示すように、光ビームLBB が再生している記録トラックTR2 上にオントラック状態にある場合には、第1選択回路31により選択出力されたサンプリング信号と第2選択回路32により選択出力されたサンプリング信号の大きさは、例えば、図10(b)に示す再生信号Bのサンプリング信号B1 およびB3 で示すように信号レベルが等しくなり、
トラッキングエラー信号TE=(B1 ―B3 )=0
となる。
【0066】
次に、光ビームLBB が記録トラックTR2 の中心線上から外れた場合には、の動作を説明する。
i )光ビームLBB が記録トラックTR3 側にずれた場合
光ビームLBB が記録トラックTR3 側にずれた場合の再生信号Bの波形(時系列表示)を図10(c)に示す。
【0067】
この場合、再生信号BのトラッキングピットTP1 に対応する読取りピークB1 の大きさがオントラック状態(図10(b)参照)と比較して小さくなり、トラッキングピットTP3 に対応する読取りピークB3 の大きさがオントラック状態(図10(b)参照)と比較して大きくなる。
。この結果トラッキングエラー信号TEは、
TE=B1 −B3 <0
となり、光ビームLBB が記録トラックTR3 側にずれたこと、および、そのずれ量を検出することができる。
【0068】
ii)光ビームLBB が記録トラックTR1 側にずれた場合
光ビームLBB が記録トラックTR1 側にずれた場合の再生信号Bの波形(時系列表示)を図10(d)に示す。
【0069】
この場合、再生信号BのトラッキングピットTP1 に対応する読取りピークB1 の大きさがオントラック状態(図10(b)参照)と比較して大きくなり、トラッキングピットTP3 に対応する読取りピークB3 の大きさがオントラック状態(図10(b)参照)と比較して小さくなる。
この結果トラッキングエラー信号TEは、
TE=B1 −B3 >0
となり、光ビームLBB が記録トラックTR1 側にずれたこと、および、そのずれ量を検出することができる。
【0070】
iii )光ビームLBB が記録トラックTR1 にオントラック状態にある場合
光ビームLBB が記録トラックTR1 にオントラックしてしまった場合の再生信号Bの波形(時系列表示)を図10(e)に参考のために示す。
【0071】
この場合、再生信号BのトラッキングピットTP1 に対応する読取りピークB1 の大きさが読取りピークB1 〜B4 中で最大となり、トラッキングピットTP2 およびトラッキングピットTP4 に対応する読取りピークB2 、B4 の大きさが等しくなり、この結果トラッキングエラー信号TEは、
TE=B2 −B4 =0
となり、光ビームLBB が記録トラックTR1 上にオントラック状態にあることを検出することができる。
【0072】
以上の説明のように、本第4実施例によれば、トラックのピッチを狭くして、高密度記録を行った場合でも、同一のサンプルタイミングには4記録トラック毎に1個しかトラッキングピットがないので隣接トラックから影響を受けず、従来と同一のビーム径を有する光ビームを用いて、容易かつ確実にトラッキングエラー信号を得ることができる。また、トラッキングピットをウォブルピットに代えて用いることができ、あらたにウォブルピットを設ける必要がないので、記録装置の構成を簡略化することができる。
【0073】
以上の各実施例においては、トラッキング用ピットの記録位置の周期に対応する記録トラック数が4本の場合についてのみ説明したが、トラッキング用ピットの記録位置の周期に対応する記録トラック数が3本以上の場合であれば、本発明の適用が可能である。
【0074】
【発明の効果】
第1の発明によれば、光ディスクに高精度のウォブルピットを設ける必要がないので記録装置の構成を簡略化でき、また、トラックピッチを狭くした場合にも記録が容易となる。
【0075】
また、第2の発明によれば、高密度に情報が記録され、トラックピッチが狭い場合でも容易かつ確実にトラッキングエラー信号を生成することができる。
さらに第3の発明によれば、トラックピッチが狭い場合でも、ある記録トラックへの引込に用いるトラッキングエラー信号の引込み可能な範囲が広くなり、安定に引込を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクの記録フォーマットを説明する図である。
【図2】読取ビームの位置関係を説明する図である。
【図3】第1実施例の再生装置の主要部を示すブロック図である。
【図4】サンプルホールド回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施例の動作を説明する図(1)である。
【図6】第1実施例の動作を説明する図(2)である。
【図7】トラッキングエラー信号の説明図である。
【図8】第2実施例の再生装置の主要部を示すブロック図である。
【図9】第3実施例の再生装置の主要部を示すブロック図である。
【図10】第3実施例の動作を説明する図である。
【図11】タイミング選択テーブルを説明する図である。
【図12】サンプルドサーボ方式の記録フォーマットを説明する図である。
【図13】従来のサーボ領域の記録フォーマットを説明する図である。
【図14】従来のウォブルピットによるトラッキングエラー検出を説明する図である。
【図15】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
10,40,50…再生装置
11…クロストークキャンセラ
12…デコーダ
13、13A 、13B …PLL回路
14、14A 、14B …タイミング制御回路
15…第1サンプリング回路
16…第2サンプリング回路
17…第3サンプリング回路
18…サンプリングタイミング選択回路
19…第1選択回路
20…第2選択回路
21…減算器
30…コントローラ
31…第1選択回路
32…第2選択回路
33…減算器
A、B、C…再生信号
ACR…クロックピット領域
ATR…トラッキングピット領域
ASY…SYNC領域
CP…クロックピット
DK…光ディスク
LBB …読取ビーム(主ビーム)
LBA 、LBC …読取ビーム(副ビーム)
TE…トラッキングエラー信号
TR1 〜TR4 …記録トラック
TGn-1 〜TGn+2 …トラッキング用ピットの記録位置の周期
TP1 〜TP4 …トラッキング用ピット
1 〜T4 …サンプリングタイミング

Claims (3)

  1. 複数の記録トラックを有し、各記録トラック内にデータ情報記録用のデータ情報領域と、サーボ情報記録用のサーボ制御情報領域と、が設けられたサンプルドサーボ方式の光ディスクにおいて、
    トラッキング用ピットを隣接する記録トラックに設けたトラッキング用ピットと、当該光ディスクの周方向に読取用ビームスポットの半径以上離間して前記各記録トラック内の前記サーボ制御情報領域内のトラック軸中心に設けるとともに、半径方向に隣接するn(n:3以上の整数)本の記録トラックのそれぞれの前記トラッキング用ピットは、互いに相異なる半径線上に設けることを特徴とする光ディスク。
  2. 請求項1記載の光ディスク上の一の記録トラックの情報を読取る主読取用ビームと、前記一の記録トラックに隣接する二本の記録トラックのそれぞれの情報を読取る2本の副読取用ビームを用いてトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成装置であって、
    前記3本の読取用ビームのそれぞれについて前記トラッキング用ピットの各記録位置に対応する複数のサンプリングタイミングを生成するタイミング生成手段と、
    前記複数のサンプリングタイミングに基づいて、前記3本の読取用ビームのそれぞれの再生信号をサンプリングし、保持するサンプリングホールド手段と、
    前記主読取用ビームにより読取った前記複数のサンプリングタイミングに対応する再生信号レベルを比較し、最も再生信号レベルの大きい前記サンプリングタイミングに対応する選択信号を出力する比較手段と、
    前記選択信号に基づいて前記選択されたサンプリングタイミングにおける前記2本の副読取用ビームのそれぞれの再生信号を前記サンプリングホールド手段から選択的に出力させる選択手段と、
    前記選択された再生信号に基づいてトラッキングエラー信号を演算し、出力する演算手段と、
    を備えたことを特徴とするトラッキングエラー信号生成装置。
  3. 請求項2記載のトラッキングエラー信号生成装置を有するトラッキング制御装置において、
    前記複数のサンプリングタイミングのうちのいずれかのサンプリングタイミングにおける前記2本の副読取用ビームの前記トラッキング用ピットに対する再生信号から引込用トラッキングエラー信号を生成し、当該引込用トラッキングエラー信号に基づいて、ある記録トラックへのビームの引き込みを行う引込手段を備えたことを特徴とする光ディスクのトラッキング制御装置。
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