JP2002531663A - 高遮断性非晶質ポリアミド−クレイナノ複合材料及びその製造方法 - Google Patents

高遮断性非晶質ポリアミド−クレイナノ複合材料及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリアミド−クレイナノ複合材料、ナノ複合材料から製造した生成物、およびポリアミド−クレイナノ複合材料の調製法に関する。ポリアミド−クレイナノ複合材料は、(a)(i)少なくとも2つのジ酸を含むジカルボン酸成分の残基および(ii)ジアミン成分の残基を含む非晶質マトリックスポリアミドおよび(b)マトリックスポリアミド中に分散している層状クレイ材料を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、一般的に、少なくとも一種の高遮断性非晶質マトリックスポリマー
樹脂、好ましくは非晶質ポリアミドと、その中に均一に分散したクレイ材料を含
むナノ複合材料に関する。本発明はまた、ナノ複合材料から製造される製品及び
ナノ複合材料を製造する方法に関する。
【0002】発明の背景 熱可塑性材料は飲料及び腐りやすい食品の包装分野での使用が増大している。
プラスチックは、その透明性、可撓性、強靭性、高ガス遮断性(バリヤー性)、
軽量性、加工性及び高い光沢のために、しばしば食品及び飲料の包装用の選択材
料となっている。
【0003】 高遮断性半結晶性ポリアミドは多数存在しており、その一つであるm−キシリ
レンジアミン及びアジピン酸に基づくポリアミドは、三菱ガス化学(株)よりM
XD6として市販されている。これらの結晶性ポリマーは酸素及び二酸化炭素に
対する高いバリヤー性を有することが認められている。m−キシリレンジアミン
及びアジピン酸に基づくようなポリアミド類は、酸素に敏感な食料品類を包装す
るのに、特に三層ストレッチブロー成型コンテナー又は三層押出フィルムの中心
層として、有用であることが認められている。
【0004】 非晶質ポリアミドは食品包装用ポリマーとして製造され、提唱されており、米
国特許第5,028,462号及び同第4,983,719号に記載されている
ように湿気に曝した場合の耐白化性又は耐曇化性が改良されたことが提案されて
おり、そして米国特許第4,018,746号に記載されているように、物性が
改良されたことが提案されている。しかし、これらの特許には、かかる非晶質ポ
リアミドにクレイ材料を組み入れてポリアミド又はそれから製造される製品の遮
断性を改良することは開示も示唆もされていない。更に、これらの特許には、ク
レイ材料及び非晶質ポリアミドを含む複合材料において曇りが減じられることも
開示も示唆もされていない。
【0005】 層状クレイを用いて、クレイをポリマーマトリックス中に分散させてポリマー
マトリックスの性質を高めたり、改良したりする原理は十分確立されている。米
国特許第4,739,007号には、ポリアミドマトリックス及び十分に分散さ
れたシリケート層から成る複合材料が高い機械強度及び優れた高温特性を示すこ
とが開示されている。ポリアミドマトリックス及びシリケート分散層を含むポリ
マーナノ複合材料を記載したその他の文献としては、米国特許第4,810,7
34号、ドイツ特許第3808623号、J.Inclusion Pheno mena (1987),473〜485頁、Clay Minerals 23 (1988),27頁;Polymer Preprints32(19
91年4月),65〜66頁;及びPolymer Preprints28 (1987年8月),447〜448頁などがある。
【0006】 包装用多層材料はフィルム、ボトル及びその他のコンテナ用として知られてい
る。例えば欧州特許出願第0278403A2号及び米国特許第4,398,6
42号に開示されている多層射出成型プレフォームは、材料に優れた全体的特性
を与える外側の熱可塑性層及び優れたガス遮断性を有する熱可塑性樹脂の内層を
含む。これらの多層プレフォームから製造された成型コンテナーは取扱性、安全
性及び製造コスト面で潜在的な利点を有する。しかし、多層コンテナの加工は一
般に付加工程及び時間浪費工程を必要とする。
【0007】 m−キシリレンジアミン及びアジピン酸に基づくポリアミドのような高遮断性
ポリアミドからなる多層製品の内層又は中心層にクレイを分散させることはしば
しば望ましい。多層コンテナの内層のマトリックスポリマーにこれらのクレイを
使用することによって多層構造の曇りが減少し、そして、配向フィルム及び成型
品(例えばボトル)の外観を改良する。
【0008】 しかし、ナイロン−6ナノ複合材料中のクレイ粒子は、例えば米国特許第5,
385,776号に記載のように、結晶化を誘発する。特定の理論に縛るつもり
はないが、加工中、例えばフィルムのストレッチング(伸張)又は配向中、にポ
リマー/クレイナノ複合材料は、分散粒子のまわりのマトリックスポリマーの結
晶化から非常に高いレベルの曇りを生じ、ポリマーナノ複合材料は食品包装用と
して不向きになる。この結晶化現象はポリマーフィルム中にボイト及びホールま
でもを形成し、これらの組成物のバリヤー用途への有用性を破壊する。
【0009】 このように、曇りの減少した非晶質ポリアミドナノ複合材料に対するニーズが
この業界に依然として存在する。非晶質ポリアミドナノ複合材料を含む配向した
単層及び/又は多層構造に対するニーズもある。更に、改良された遮断性及び良
好な透明性を有するナノ複合材料を生ずるために、非晶質ポリアミドに実質的に
分離された小板状粒子を有するクレイ材料を導入することができるプロセスに対
するニーズがある。
【0010】発明の要約 本発明は一般的に非晶質の高遮断性ポリアミドに関し、そして更に詳しくは高
遮断性の非晶質ポリアミド及びクレイ材料を含んでなるポリアミドナノ複合材料
に関する。これらの非晶質ポリアミドは、配向及びその他のフィルム加工工程に
かけた時に、分散した処理又は有機変性クレイの存在下に、曇化、結晶化及びそ
の他の欠陥生成に対する予想外の抵抗を示す。
【0011】 本明細書に具体化し、広く記載したように、本発明は、その一態様において、
(a)(i)少なくとも2つのジ酸を含むジカルボン酸成分の残基および(ii
)ジアミン成分の残基を含む非晶質マトリックスポリアミド並びに(b)層状ク
レイ材料を含んでなり、前記クレイ材料がマトリックスポリアミド中に分散して
いる、ポリアミド−クレイナノ複合材料に関する。
【0012】 別の態様において、本発明は、(a)(i)少なくとも2つのジ酸を含むジカ
ルボン酸成分の残基および(ii)ジアミン成分の残基を含む非晶質マトリック
スポリアミド並びに(b)層状クレイ材料を含んでなり、前記層状クレイ材料が
非晶質マトリックスポリアミド適合性オリゴマー樹脂中に分散し、前記クレイ−
オリゴマー樹脂ディスパージョンが前記マトリックスポリアミドに組み込まれて
いるポリアミド−クレイナノ複合材料に関する。
【0013】 更に別の態様において、本発明は、(i)クレイ材料をマトリックスポリマー
適合性オリゴマー樹脂と溶融混合してオリゴマー樹脂−クレイ複合材料を形成せ
しめ、そして(ii)このオリゴマー樹脂−クレイ複合材料を高分子量非晶質マ
トリックスポリアミドと混合する工程を含んでなる非晶質ポリアミド−クレイナ
ノ複合材料を製造するプロセスに関し、前記高分子量非晶質マトリックスポリア
ミドは(i)少なくとも2つのジ酸を含むジカルボン酸成分の残基及び(ii)
ジアミン成分の残基からなり、オリゴマー樹脂−クレイ複合材料の分子量を増大
せしめると共にナノ複合材料を製造する。
【0014】 更に他の態様では、本発明は、(a)(i)少なくとも2つのジ酸を含むジカ
ルボン酸成分と(ii)非晶質ポリアミドのジアミン成分との混合物にクレイ材
料を混合し、そして(b)前記クレイ材料の存在下に、成分(i)および(ii
)の重縮合重合を行うことを含んでなる非晶質ポリアミド−クレイナノ複合材料
の製法に関する。
【0015】 本発明のその他の利点は一部は以下の図面を含む詳細な説明に記載するが、一
部は詳細な説明から自明であるか、本発明を実施することによってわかるもので
ある。本発明の利点は、請求の範囲中において個別に指し示した要素及び組み合
わせによって実現及び達成できるものである。前記の一般的説明及び以下の詳細
な説明はいずれも本発明の好ましい実施態様を代表し且つ説明するものであって
、請求の範囲に記載された本発明を制限するものではないことを理解されたい。
【0016】発明の詳細な説明 本発明は、以下の発明の詳細な説明及びここに記載した実施例を参照すること
によってより理解しやすくなるであろう。ここに記載した成分、製品、方法及び
/又は条件は当然変化し得るものであるので、本発明は特定の成分、製品、方法
及び/又は条件に限定されないことを理解されたい。また、ここで用いた専門用
語は、単に個々の実施態様を説明するためのものであって、限定的な意味合いを
持たないことを理解されたい。
【0017】定義 さらに、明細書及び特許請求の範囲において使用した単数の表現「a,an及
びthe」は、前後関係から複数でないことが明白である場合を除いては、複数
の指示対象を含むことに留意されたい。例えば、本発明のナノ複合材料及び方法
から製造された「製品」、「コンテナー」又は「ボトル」への言及は、複数の製
品、コンテナー又はボトルの加工を含むものとする。
【0018】 範囲はここでは、「約」又は「概ね」を付した1つの特定値から及び/又は「
約」又は「概ね」を付したもう1つの特定の値までとして表現することができる
。このような範囲を表す場合、別の実施態様は、1つの特定値から及び/又は他
の特定値までを含む。同様に、値を「約」を用いることによって近似値として表
現する場合には、特定値は別の実施態様を形成することを理解されたい。
【0019】 本明細書中で使用する場合には常に、以下の用語は以下の意味を有するものと
する: 「層状クレイ材料」、「層状クレイ」、「層状材料」又は「クレイ材料」は、
複数の隣り合った結合層の形態である、スメクタイトクレイ鉱物のような任意の
有機若しくは無機材料又はそれらの混合物を意味するものとする。層状クレイは
小板状粒子を含んでなり、一般に膨潤性である。
【0020】 「小板」、「小板状粒子」又は「粒子」は、層状材料の個々の又は集合した未
結合層を意味するものとする。これらの層は、個々の小板状粒子、小板状粒子の
規則若しくは不規則小集合体(タクトイド)、及び/又はタクトイドの小集合体
の形態であることができる。
【0021】 「分散」又は「分散された」は、小板状粒子の種々の分離レベル又は程度を意
味する一般的用語である。比較的高いレベルの分散は「挿入された(inter
calated)」又は「剥離された(exfoliated)」を含むが、こ
れらに限定されない。
【0022】 「挿入された(intercalated)」又は「挿入化合物(inter
calate)」は、隣接小板状粒子及び/又はタクトイドの間の中間層間隙が
増加した処理又は有機改質層状クレイ材料を含む層状クレイ材料を意味するもの
とする。
【0023】 「剥離する」又は「剥離された」は、マトリックスポリマーのようなキャリヤ
ー材料全体にほとんど1つ1つの状態で分散された小板を意味する。典型的に「
剥離された」は小板状粒子の最も高度の分離を示すのに使用する。
【0024】 「剥離」は、挿入された、又はそれほど分散されていない分離の状態から剥離
物を形成する方法を意味するものとする。
【0025】 「ナノ複合材料」は、層状クレイ材料から得られた複数の個々の小板が中に分
散されたポリマー又はコポリマーを意味するものとする。
【0026】 「マトリックスポリアミド」又は「マトリックスポリマー」は、クレイ材料が
中に分散されてナノ複合材料を形成する熱可塑性又は熱硬化性非晶質ポリアミド
を意味するものとする。
【0027】発明の説明 本発明は、一般的には高遮断性非晶質マトリックスポリアミドに関する。これ
らの非晶質ポリアミドは、配向及び/又は他の加工工程にかけられた場合に、分
散した及び/又は剥離した有機変性クレイの存在下に、曇り(haze)生成、
結晶化及び他の欠陥生成に対する予想外の抵抗を示すことを見出した。
【0028】 先行技術は、ポリマー−小板状粒子複合材料のX線分析によって測定された、
ピーク強度及び基礎間隔値(basal spacing value)、又は
主基礎間隔の欠如に基づき、クレイ(小板状粒子)の分離度を定義している。X
線分析単独では、小板状粒子がポリマー中に1つ1つに分散しているか否か明白
には予測されないことが多いにもかかわらず、達成された分散レベルの定量化を
可能にできることが多い。X線回折による基礎間隔は、個々の小板ではなくタク
トイド中の小板の分離距離を示す。X線回折強度(基礎間隔ピーク高さ)は、ク
レイ材料を含むナノ複合材料から得られた製品の障壁層と相関することができる
。例えば、低い基礎間隔ピーク高さはタクトイドがほとんどないことを示し、従
って、残りは個々の小板か、不規則なタクトイドに違いない。
【0029】 さらに、ポリマーナノ複合材料においては、X線分析は、ポリマー中への小板
状粒子の分散も、得られる気体遮断性の改良も正確には予測しない。ポリマー−
小板状複合材料のTEM画像は、少なくとも1種のポリマー中に取り入れられた
小板状粒子が種々の形態、例えば個々の小板(剥離された状態)、小板の不規則
凝集物、小板の秩序だった又は積み重ねられた重合体(タクトイド)、積み重ね
られた小板の膨潤集合体(挿入されたタクトイド)及びタクトイドの集合体(こ
れらに限定されない)の形態で存在することを示す。
【0030】 特定の理論で縛られるものではないが、改良された気体遮断性(透過性)の程
度は、得られる粒子状小板及び集合体の具体化、それらが分散されているか又は
均一に分布している程度、及びそれらが透過物の束に垂直に並べられる程度に依
存すると考えられる。
【0031】 本発明に従って気体透過性を改良するためには、複合材料のバルクを代表する
小板状粒子がマトリックスポリマー中で剥離されていること、好ましくは、小板
状粒子の大部分、好ましくは少なくとも約75%、おそらく少なくとも90%又
はそれ以上が個々の小板、及びTEM−画像から推定された最小寸法の厚さが約
30nm未満、好ましくは約10nm未満である小集合体の形態で分散されるように
、非常に多くが剥離されていることが好ましい。規則的又は不規則な、これより
多くの個々の小板とこれより少ない集合体を含むポリマー−小板ナノ複合材料が
最も好ましい。
【0032】 不完全分散レベルが大きいと(すなわち、約30nmを超える大きい凝集物及び
タクトイドが存在すると)、小板状粒子に起因する可能な遮断性の改良が指数関
数的に低下するのみならず、強度、靱性、耐熱性及び加工性のようなポリマー樹
脂に固有の他の特性に悪影響が及ぶおそれがある。
【0033】 また、特定の理論によって縛られるものではないが、溶融加工又はポリマーと
の混合時における小板状粒子の離層は最適な混合自由エネルギーを必要とし、そ
れには混合エンタルピー及び混合エントロピーからの寄与があると考えられる。
クレイをポリマーと溶融加工すると、ポリマー鎖がクレイの2つの層の間の領域
に存在する場合にポリマー鎖に接近可能な配座の数が減少するために負の混合エ
ントロピーが発生する。例えば混合エンタルピーは負の混合エントロピーに打ち
勝つのに十分ではないため、溶融加工性ポリエステルを用いると不良な分散が得
られると考えられる。これに対して、ポリアミドを用いると、それらの水素結合
特性のために一般的に良好な分散が得られる。しかし、この分散の程度は、負の
混合エントロピーのために低下することが多い。
【0034】 更に、前述の如く、ナイロン−6ナノ複合材料中のクレイ粒子は例えば結晶化
を誘発する。特定の理論によって縛られるものではないが、ポリマー/クレイナ
ノ複合材料は、加工中、例えばフィルムのストレッチング(引張)や配向に際し
、分散した粒子のまわりのマトリックスポリマーの結晶化によって非常に高レベ
ルのヘイズ(曇り)を生じ、ポリマーナノ複合材料を食品包装用途に使用するの
にふさわしくないものにする。この結晶化現象はポリマーフィルムへのボイドや
ホールを生成することとなり、本発明組成物の遮断用途への使用を損なうことと
なる。
【0035】 本発明に関しては、非晶質ポリアミドを層状クレイ材料と加工することにより
、得られるポリアミドナノ複合材料中に小板状粒子を十分に分散させ、ほとんど
単独の小板状粒子を生成することが判明した。得られるナノ複合材料は壁体又は
製品に成形した場合、同一の又は同様な構造に成形された純粋なポリアミドに比
較して改良された気体遮断性を有する。更にこれらの非晶質ポリアミドは、配向
及び/又はその他のフィルム加工工程にかけると、分散及び/又は剥離有機変性
クレイの存在下における曇り生成、結晶化及び他の欠陥生成に対する予想外の抵
抗性を示すことを見出した。
【0036】 一つの態様において、本発明は、非晶質ポリアミド及び約25重量%以下の膨
潤性層状クレイ材料(これは有機陽イオン、好ましくはオニウムイオンで挿入さ
れる(即ち有機的に変性される)ことができる)の混合物を含むポリアミド−ク
レイナノ複合材料に関する。この挿入クレイ材料混合物は、ポリアミド中に分散
した小板状粒子を含んでなる。
【0037】ポリアミド 本発明の非晶質ポリアミドは、ジアミン成分と、少なくとも1種のジカルボン
酸成分の重縮合重合反応生成物(又は残基)からなることができる。「残基(r
esidue)」は、本発明のポリアミドの成分に関して使用する場合には、特
別の反応スキーム中において、得られる化学種の生成物、又はそれに続く配合物
若しくは化学品である部分を、その部分が実際にその化学種から得られるか否か
にかかわらず、意味する。
【0038】 ジカルボン酸成分は第一のジ酸及び好ましくは第二のジ酸を含む。これらのジ
酸はポリアミドに存在する全ジ酸部分のモル%の任意の比率とすることができる
。ジ酸の一つはポリアミドに存在する全ジ酸部分の約10〜90モル%の量で存
在するのが好ましく、約45〜85モル%の量が更に好ましく、約50〜80モ
ル%が一層好ましい。
【0039】 本発明のジカルボン酸は(これらに限定するものではないが)、炭素数3〜約
40のジカルボン酸、より好ましくは、炭素数が好ましくは8〜14の芳香族ジ
カルボン酸、炭素数が好ましくは4〜12の脂肪族ジカルボン酸及び/又は炭素
数が好ましくは8〜12の脂環式ジカルボン酸から選ばれたジカルボン酸を含む
【0040】 一態様において、ジ酸は式(I):
【0041】
【化1】
【0042】 によって表すことができる。 適当なRは、これらに限定するものではないが、以下の通りである。
【0043】
【化2】
【0044】 式(I)で定義される態様において、好ましくはジカルボン酸成分はイミノジ
酢酸、オキシジ酢酸、チオジ酢酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3
−フェニレンジオキシジ酢酸など、又はこれらの混合物である。
【0045】 更に適当なジカルボン酸の例としては、これらに限定するものではないが、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,
4’−ジカルボン酸、フェニレンジ(オキシ酢酸)、セバシン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、グルタル酸、アゼライン酸などが挙げられる。
【0046】 ジアミン成分は炭素数約2〜12の脂肪族ジアミンを含む。脂肪族ジアミンは
、アルキレン基(例えばメチレン基)がアミノ基及び芳香族基の間に介在してい
る限り、芳香族基を含むことができる。脂肪族ジアミンはピペラジンのような脂
環式ジアミンも含む。適当な脂肪族ジアミンの例は、これらに限定するものでは
ないが、1,2−エチレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、1,6−ヘ
キサメチレンジアミン、1,12−ドデシレンジアミン、1,4−シクロヘキサ
ンビスメチルアミン、ピペラジン、p−キシリレンジアミン、m−キシリレンジ
アミン又はそれらの混合物である。本発明のジアミン成分は好ましくはm−キシ
リレンジアミンを含む。
【0047】 他のジアミン又はジアミン混合物も、好ましいジアミン(m−キシリレンジア
ミン)と一緒に使用して非晶質ポリアミドを形成することができる。本発明の代
表的なポリアミドは、これらに限定するものではないが、以下の表Iに示す。
【0048】
【表1】
【0049】 本発明の好ましい非晶質高遮断性マトリックスポリアミドは、アジピン酸(A
)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDA)、イソフタル酸(IPA)、テ
レフタル酸(TPA)、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸(PDA)、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸(CHDA)及びフェニルインダンジカルボン酸
(PIDA)の少なくとも二つを含むジカルボン酸成分と、m−キシリレンジア
ミン(MX)を含むジアミン成分を含む反応生成物又は残存物を含む。少なくと
も2つのジ酸とジアミンとの組み合せは、これらの巨大分子の結晶化傾向を効果
的に妨害して全プロセス工程を通して明澄で透明な非晶質構造を保持する。一種
より多いジアミンを一種のジ酸と用いることにより非晶質ポリアミドを形成する
ことができる。また一種より多いジ酸及び一種より多いジアミンを用いることに
よっても非晶質ポリアミドを形成することができる。MXはその高遮断性により
好ましいジアミンである。
【0050】 表Iにおいて、PDA(MX)は100モル%PDAと100モル%MXを;
PDA−10−TPA(MX)は90モル%PDA及び10モル%TPAと10
0モル%MXを;PDA−10−NDA(MX)は90モル%PDA及び10モ
ル%NDAと100モル%MXを;A−19−IPA(MX)は81モル%A及
び19モル%IPAと100モル%MXを;A−18−TPA(MX)は82モ
ル%A及び18モル%TPAと100モル%MXを;A−18−NDA(MX)
は82モル%A及び18モル%NDAと100モル%MXを;A−18−PID
A(MX)は82モル%A及び18モル%PIDAと100モル%MXを示す。
【0051】 本発明について使用する「非晶質(又は無定形)」は、ポリアミドが20℃/
分の速度での第二のDSC走査での結晶化ピークで溶融を示さないことを意味す
る。一般的には非晶質ポリマー及び/又はポリマー組成物は高い度合の透明性(
明澄性)及びシャープな融点を示さないことによって特徴づけられる。表Iに示
されるポリアミドははっきりした融点(Tm)を示さない。本発明のナノ複合材
料の形成後、ある組成物は、例4に示すように、クレイの核生成効果により0.
5 cal/g未満のΔHを有するマイナーな融点を示す。
【0052】 好ましいポリアミドは線状又はほとんど線状のポリアミドであるが、所望なら
ば、枝分かれ、星型、架橋及び樹枝状構造を含む他の構造を有するポリアミドを
使用できる。
【0053】 本発明のポリアミドは、約0.25〜約1.5dL/g、好ましくは、約0.4
〜約1.2dL/g、より好ましくは約0.7〜約0.9dL/gのI.V.を示す
。このI.V.は、25℃においてフェノール/テトラクロロエタンの重量比6
0/40の混合物中で0.5g/100mlの濃度で測定する。前記範囲内のI.
V.を有するポリアミドは、本発明の製品の形成に使用するのに十分に高い分子
量を有する。
【0054】 本発明の非晶質ポリアミドはポリアミドを製造するのに業界で一般的に知られ
ている方法によって合成される。ジアミン及びジ酸成分はほぼ化学量論量で反応
させるのが好ましい。ジ酸の塩化物、エステルなどを適当に使用することができ
る。ポリアミドの製造には溶剤を使用してもよい。
【0055】 必ずしも好ましくはないが、本発明のポリアミドは又、ポリマー中に通常使用
される適当な添加剤を含むことができる。このような添加剤は常用量で使用でき
、ポリアミド又は最終ポリマーを形成する反応に直接添加できる。公知のこのよ
うな添加剤の例は、着色剤、顔料、カーボンブラック、ガラス繊維、充填剤、耐
衝撃性改良剤、酸化防止剤、安定剤、難燃剤、再熱助剤(reheat aid
s)、結晶化助剤、アセトアルデヒド低下化合物、循環分離剤(recycli
ng release aid)、酸素掃去剤、可塑剤、成核剤、離型剤、相溶
化剤など又はそれらの組み合わせである。
【0056】 これらの添加剤の全て及び多くの他の添加剤並びにそれらの使用は公知であり
、これ以上の説明を必要としない。従って、限られた数にしか言及しないが、本
発明がその目的を達成するのを妨げない限りにおいて、これらの化合物はいずれ
も任意の組み合わせで使用できることを理解されたい。
【0057】クレイ材料(小板状粒子) 本発明のナノ複合材料組成物は、約25重量%未満、好ましくは約0.5〜約
20重量%、より好ましくは約0.5〜約15重量%、最も好ましくは約0.5
〜約10重量%の層状クレイ材料を含む。クレイ材料は小板状粒子を含む。小板
状粒子の量は、ASTM D5630−94に従って処理した場合のポリマー/
小板状組成物の灰中のシリケート残基の量を測定することによって求められる。
【0058】 有用なクレイ材料としては、天然、合成及び改質フィロシリケートが挙げられ
る。天然クレイとしては、スメクタイトクレイ、例えば、モンモリロナイト、サ
ポナイト、ヘクトライト、マイカ、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロ
ナイト、バイデライト、ボルコンスコイト、マガダイト、ケニヤイトなどが挙げ
られる。合成クレイとしては、合成マイカ、合成サポナイト、合成ヘクトライト
などが挙げられる。改質クレイとしては、フッ素化モンモリロナイト、フッ素化
マイカなどが挙げられる。適当なクレイは、Nanocor,Inc.,Sou
thern Clay Products,Kunimine Industr
ies,Ltd.及びRheoxを含む種々の会社から入手できる。
【0059】 一般に、本発明において有用な層状クレイ材料は、タクトイドと称する範囲に
おいて、カードのようにびっしりと積み重ねられた個々の小板状粒子の凝集であ
る。クレイの個々の小板状粒子は好ましくは、約2nm未満の厚さ及び約10〜約
3000nmの範囲の直径を有する。
【0060】 クレイ材料のほとんどが個々の小板状粒子、小タクトイド及びタクトイドの小
集合体として存在するようにクレイがポリアミド中に分散されるのが好ましい。
好ましくは、本発明のポリアミド/クレイナノ複合材料中のタクトイド及び集合
体の大部分は、その最小寸法の厚さが約20nm未満である。比較的高濃度の個々
の小板状粒子を含む且つタクトイド又は集合体が比較的少ないポリアミド/クレ
イナノ複合材料組成物が好ましい。
【0061】 さらに、層状クレイ材料は一般に、陽イオン交換容量が約0.3〜約3.0ミ
リ当量/g(鉱物)( meq/g)、好ましくは約0.90〜約1.5 meq/g、
より好ましくは約0.95〜約1.25 meq/gの易流動性で膨潤性の粉末であ
る。クレイは、その層間のギャラリー中に種々の交換可能な陽イオン、例えば、
アルカリ金属(第IA族)、アルカリ土類金属(第IIA族)及びそれらの混合
物を含む陽イオン(これらに限定されない)を有することができる。最も好まし
い陽イオンはナトリウムであるが、陽イオンのほとんどが有機陽イオン(オニウ
ムイオン)と交換可能であるならば、任意の陽イオン又は陽イオンの組み合わせ
を使用できる。交換は、個々のクレイ又はクレイの混合物を有機陽イオンで処理
することによって起こすことができる。
【0062】 好ましいクレイ材料は、陽イオン交換容量が0.5〜2.0 meq/gの2:1
型のフィロシリケートである。最も好ましいクレイ材料は、スメクタイトクレイ
鉱物、詳細にはベントナイト又はモンモリロナイト、より詳細には陽イオン交換
容量が約0.95〜約1.25 meq/gのワイオミング型ナトリウムモンモリロ
ナイト又はワイオミング型ナトリウムベントナイトである。
【0063】 前記イオン交換容量及びサイズを有する他の非クレイ材料、例えば、カルコゲ
ンもまた、本発明の下で小板状粒子の供給源として使用できる。カルコゲンは、
重金属及び第VIA族(O,S,Se及びTe)の塩である。これらの材料は公
知であり、ここでは詳細に説明する必要がない。
【0064】 気体遮断性の改良は、ポリマー中の小板状粒子の濃度増加によって得られる。
わずか0.01%の量の小板状粒子でも遮断性は改良されるが(特に、十分に分
散され且つ規則的である場合)、小板状粒子を少なくとも約0.5重量%含む組
成物が、気体透過性の望ましい改質を示すので好ましい。
【0065】 ポリアミド中に取り入れる前に、クレイ材料の粒度は、公知の方法、例えば、
粉砕、微粉砕、ハンマーミル粉砕、ジェットミル粉砕及びそれらの組み合わせ(
これらの限定されない)によって小さくする。平均粒度は、100μ未満(直径
)、より好ましくは50μ未満(直径)、最も好ましくは20μ未満(直径)ま
で低下させるのが好ましい。
【0066】 本発明のクレイ材料は、精製されているが未改質のクレイ、改質クレイ又は改
質クレイと未改質クレイとの混合物を含むことができる。一般に、小板状粒子の
凝集物の、個々の小板状粒子及び小タクトイドへの分離を促進するために、選択
したクレイ材料を処理するのが望ましい。また、ポリマー中に取り入れる前に小
板状粒子を分離することによって、ポリマー/小板界面が改良される。前記目的
を達成する任意の処理を使用できる。クレイ材料の分散を改良する目的でクレイ
を改質するのに使用される多くのクレイ処理が公知であり、本発明の実施に使用
できる。クレイ処理は、クレイ材料とポリアミドとの混合前、混合中又は混合後
に行うことができる。
【0067】有機陽イオン 本発明の実施態様において、挿入された(intercalated)層状ク
レイ材料は、膨潤性層状クレイを有機陽イオン、好ましくはアンモニウム化合物
と反応させることによって製造する(部分的な又は完全な陽イオン交換を行うた
めに)。所望ならば、2種又はそれ以上の有機陽イオンを使用してクレイを処理
することができる。さらに、有機陽イオンの混合物も、挿入された層状クレイ材
料の製造に使用できる(ポリアミドナノ複合体中の挿入層状クレイ材料は挿入さ
れたクレイの混合物を含む)。オルガノクレイ(挿入されたクレイ)を製造する
ための方法は、回分式、半回分式又は連続式で行うことができる。
【0068】 本発明のナノ複合材料のクレイ材料又はクレイ材料混合物に挿入するのに使用
する有機陽イオンは、有機陽イオン塩、好ましくはオニウム塩化合物から得られ
る。本発明のナノ複合材料及び方法に有用な有機陽イオン塩は、一般に、下記式
(I):
【0069】
【化3】
【0070】 (式中、Mは窒素又は燐であり;X- はハロゲン化物、水酸化物又は酢酸陰イオ
ン、好ましくは塩化物及び臭化物陰イオンであり;R1 ,R2 ,R3 及びR4
独立して有機及び/若しくはオリゴマー配位子であるか、又は水素であることが
できる) によって表すことができる。
【0071】 有用な有機配位子の例としては以下のものが挙げられるがこれらに限定されな
い:炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖アルキル基;ベンジル及び構造のアルキル
部分に炭素数1〜100の直鎖又は分岐鎖を有する縮合環部分を含む置換ベンジ
ル部分であるアルアルキル基;フェニル及び縮合環芳香族置換基を含む置換フェ
ニルのようなアリール基;炭素数6又はそれ以下のβ、γ不飽和基;並びに炭素
数2〜6の反復単位を有するアルキレンオキシド基。有用なオリゴマー配位子の
例としては、ポリ(アルキレンオキシド)、ポリスチレン、ポリアクリレート、
ポリカプロラクトンなどが挙げられるがこれらに限定されない。
【0072】 有用な有機陽イオンの例としては以下のものが挙げられるがこれらに限定され
ない:アルキルアンモニウムイオン、例えば、テトラメチルアンモニウム、ヘキ
シルアンモニウム、ブチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)ジメチ
ルアンモニウム、ヘキシルベンジルジメチルアンモニウム、ベンジルトリメチル
アンモニウム、ブチルベンジルジメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウ
ム、ジ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムなど、並びにアルキルホスホニウ
ムイオン、例えば、テトラブチルホスホニウム、トリオクチルオクタデシルホス
ホニウム、テトラオクチルホスホニウム、オクタデシルトリフェニルホスホニウ
ムなど又はそれらの混合物。
【0073】 本発明の特に有用な他の有機陽イオンとしては、ドデシルアンモニウム、オク
タデシルトリメチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタデシル
メチルアンモニウム、オクタデシルベンジルジメチルアンモニウムなど又はそれ
らの混合物のようなアルキルアンモニウムイオンが挙げられるがこれらに限定さ
れない。
【0074】 適当なポリアルコキシ化アンモニウム化合物の具体例としては、ポリアルコキ
シル化アミンの塩酸塩、例えば、JEFFAMINE(Huntsman Ch
emical製)、すなわち、JEFFAMINE−506、及びJEFFAM
INE 505、並びに商品名ETHOMEEN(Akzo Chemie A
merica製)として入手できるアミン、すなわち、オクタデシルビス(ポリ
オキシエチレン〔15〕)アミン(括弧内の数字はエチレンオキシド単位の総数
を表す)であるETHOMEEN 18/25が挙げられる。適当なポリアルコ
キシル化アンモニウム化合物の他の具体例は、オクタデシルメチルビス(ポリオ
キシエチレン〔15〕)アンモニウムクロリド(括弧内の数字はエチレンオキシ
ド単位の総数を表す)であるETHOQUAD 18/25(Akzo Che
mie America製)である。
【0075】 層状クレイを有機陽イオンで改質する多くの手段が公知であり、それらの任意
のものを本発明の実施に使用できる。本発明の一実施態様は、層状クレイ又はク
レイ混合物を熱水、最も好ましくは50〜80℃の熱水中に分散させ、撹拌しな
がら有機陽イオン塩を別々に添加するか又は有機陽イオン塩の混合物(純粋であ
るか又は水又はアルコール中に溶解された)を添加し、次いでクレイ材料の層間
のギャラリー中に存在する金属陽イオンのほとんどを有機陽イオンが交換するの
に十分な時間ブレンドする方法によって、層状クレイを有機陽イオン塩で有機改
質することである。次に、有機改質層状クレイ材料を、ろ過、遠心分離、噴霧乾
燥及びそれらの組み合わせを含む(これらに限定されない)公知の方法によって
単離する。
【0076】 層状粒子のギャラリー中の金属陽イオンのほとんどを有機陽イオンに交換でき
る十分な量の有機陽イオン塩を使用するのが望ましい;従って、少なくとも約0
.5当量の総有機陽イオン塩を使用し、約3当量以下の有機陽イオン塩を使用で
きる。約0.5〜2当量、より好ましくは約1.0〜1.5当量の有機陽イオン
塩を使用するのが好ましい。金属陽イオン塩のほとんどと、過剰の有機陽イオン
塩のほとんどは、洗浄及び公知の他の技術によって除去するのが望ましいが、必
要ではない。
【0077】他のクレイ処理 クレイは、複合材料中の剥離を助け且つ/又はポリアミド/クレイ界面の強度
を改良するために、さらに処理することができる。前記目的を達成する如何なる
処理も使用できる。有用な処理の例としては、水溶性又は水不溶性ポリマー、有
機試薬若しくはモノマー、シラン化合物、金属若しくは有機金属及び/又はそれ
らの組み合わせによるインターカレーションが挙げられる。クレイの処理は、ク
レイ材料混合物へのポリアミドの添加の前、クレイをポリアミドで分散させる間
、又は次の溶融ブレンド又は溶融成形加工工程の間に行うことができる。
【0078】 ポリマー及びオリゴマーによる有用な前処理の例には、米国特許第5,552
,469号及び同第5,578,672号に開示されたものがあり、これらを参
照することによって本明細書中に取り入れる。クレイ材料の処理に有用なポリマ
ーの例としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
グリコール、ポリテトラヒドロフラン、ポリスチレン、ポリカプロラクトン、或
る種の水分散性ポリエステル、ナイロン−6などが挙げられる。
【0079】 有機試薬及びモノマーによる有用な前処理の例には、EP780,340 A
lに開示されたものがあり、これを参照することによって本明細書中に取り入れ
る。膨潤性層状クレイをインターカレートするのに有用な有機試薬及びモノマー
の例としては、ドデシルピロリドン、カプロラクトン、カプロラクタム、エチレ
ンカーボネート、エチレングリコール、ビスヒドロキシエチルテレフタレート、
ジメチルテレフタレートなど又はそれらの混合物が挙げられる。
【0080】 シラン化合物による有用な前処理の例には国際特許公開93/11190号公
報に開示された処理があり、これを参照することによって本明細書中に取り入れ
る。有用なシラン化合物の例としては、(3−グリシドキシプロピル)トリメト
キシシラン、2−メトキシ(ポリエチレンオキシ)プロピルヘプタメチルトリシ
ロキサン、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニ
ウムクロリドなどが挙げられる。
【0081】 所望ならば、処理された又は未処理の膨潤性層状粒子のポリアミド中への剥離
を助けるために、溶融混合による複合材料の形成中又は形成前に分散助剤を存在
させることができる。このような分散助剤の多くは公知であり、水、アルコール
、ケトン、アルデヒド、塩素化溶剤、炭化水素溶剤、芳香族溶剤など又はそれら
の組み合わせを含む広範囲の物質を包含する。
【0082】 総組成物に基づき、分散助剤及び/又は前処理化合物は総組成物のかなりの量
を占める、場合によっては約30%以下を占めることができることを理解された
い。使用する分散助剤/前処理化合物は可能な限り少ないのが好ましいが、分散
助剤及び/又は前処理化合物量は小板状粒子の量の約8倍であることができる。
【0083】製品 本発明のポリアミド−クレイナノ複合材料は、従来のプラスチック加工技術に
よって製品に成形することができる。成形品は、前記ポリアミドから圧縮成形、
ブロー成形又は他のこのような成形技術によって製造でき、それらの方法は全て
公知である。本発明のナノ複合材料から製造される単層及び/又は多層製品とし
ては、フィルム、シート、パイプ、チューブ、プロファイル、成形品、プレフォ
ーム、延伸ブロー成形フィルム及びコンテナー、射出ブロー成形コンテナー、押
出ブロー成形フィルム及びコンテナー、熱成形品などが挙げられるが、これらに
限定されない。コンテナーは好ましくはボトルである。
【0084】 本発明のボトル及びコンテナーは、気体の透過により損傷をうけやすい飲料及
び食品を含む内容物の保存寿命を増大する。本発明の製品、より好ましくはコン
テナーは多くの場合、クレイを含まないポリマーから作られた同様のコンテナー
よりも少なくとも10%低い(クレイ濃度に依存する)気体透過度又は通気度(
酸素、二酸化炭素、水蒸気)を示し、その結果、これに対応してコンテナーの製
品保存寿命が長くなる。側面のモジュラス及び引張り強さの望ましい値もまた、
保持されることができる。製品はまた、曇りの発生、結晶化及び他の欠陥の発生
に対して予想外の抵抗性を示す。
【0085】 製品はまた、多層であることができる。多層製品は、ナノ複合材料が他の層の
中間に配置されているのが好ましいが、ナノ複合材料は2層製品の1層であるこ
ともできる。ナノ複合材料及びその成分が食品に接触することが許可されている
実施態様においては、ナノ複合材料は所望の製品の食品接触層を形成できる。他
の実施態様においては、ナノ複合材料は食品接触層以外の層中に存在するのが好
ましい。
【0086】 多層製品はまた、1層又はそれ以上の本発明の複合材料組成物層及び1層又は
それ以上の構造用ポリマー層を含むことができる。種々の構造用ポリマーを使用
できる。構造用ポリマーの例は、ポリエステル、ポリエーテルエステル、ポリア
ミド、ポリエステルアミド、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリウレア、ポリアミドイミド、ポリフェニレンオキシド、フェノキシ樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリエチレン
−コ−ビニルアルコール(EVOH)など又はそれらの組み合わせ及びフレンド
である。好ましい構造用ポリマーはポリエステル、例えば、ポリ(エチレンテレ
フタレート)及びそのコポリマーである。
【0087】 別の実施態様においては、1層の前述のポリアミド−クレイナノ複合材料層を
いくつかの他の適当な熱可塑性樹脂と同時押出することによって製品を形成でき
る。ポリアミド−クレイナノ複合材料並びに成形品及び/又は押出シートはまた
、同時射出成形又は同時押出によって同時に形成できる。
【0088】 本発明の別の実施態様は、高遮断熱可塑性樹脂のマトリックス中に均一に分散
されたシリケート層を、包装材料の多層アプローチと組み合わせて使用すること
である。層状クレイを用いて高遮断層の気体透過性を低下させることによって、
最終用途において一定の遮断レベルを生じるのに必要なこの材料の量は大幅に減
少する。
【0089】 高遮断材料は多層パッケージにおける最も高価な成分であることが多いので、
この材料の使用量の減少は非常に有利であり得る。ポリアミド−クレイナノ複合
材料層が2層のポリマー外層ではさまれている場合には、表面の粗さは、単層ナ
ノ複合材料よりもかなり少ない場合が多い。従って、多層アプローチの場合には
、曇り度をさらに低下させることができる。
【0090】方法 本発明の非晶質ポリアミドはクレイ材料を用いて種々の方法で製造できる。本
発明の一実施態様において、適当に処理又は変性されたナトリウムモンモリロナ
イト又は他のクレイは高遮断性の非晶質ポリアミドの高分子量品中に溶融加工又
は配合してポリアミド−クレイナノ複合材料を生ずる。溶融加工は溶融及び押出
配合を含む。クレイとポリマーの混合に押出配合を使用するといくつかの点で有
利である。第一に、押出機はナノ複合材料によって示される高粘度を扱うことが
できる。さらに、ナノ複合材料を製造するためのナノ複合材料を製造するための
溶融混合法においては、溶剤の使用を回避できる。低分子量の液体は多くの場合
、ナノ複合材料樹脂から除去するのに費用がかかるおそれがある。
【0091】 ナノ複合材料は、次に、3層包装材の中央層として、射出成形コンテナプレフ
ォームとして、又は押出フィルムとして、直接共押出することができる。コンテ
ナーへのストレッチブロー成形又は遮断性としての押出の追加的な加工により透
明で高遮断性の最終製品を生ずることができる。
【0092】 別の態様においては、本発明のプロセスは、(i)非晶質高遮断性ポリアミド
の低分子量品(オリゴマー)とアミノ末端基又はジ酸末端基とを溶融相工程−成
長重縮合のための重合化学量論量をアンバランスにすることによって準備し、そ
して(ii)オリゴマーをクレイ材料と溶融混合することを含んでなる。クレイ
材料は前述のように処理又は変性されているのが好ましい。このような低分子量
オリゴマーは溶融混合時にコンセントレートとしてオルガノクレイ又は他の適当
な改質クレイ、好ましくはスメクチッククレイを分散させるのに非常に有効であ
ることがわかっている。オリゴマーの望ましいI.V.又は分子量値は、選択し
たオリゴマー及びクレイを含むいくつかの因子によって異なり、当業者によって
容易に求められる。
【0093】 コンセントレートは次にMXD6又は前述の非晶質ポリアミドの一つと押出機
に投入して(let−down)、ナノ複合材料ブレンドを形成し、次にこれを
、例えば中央層又はバリヤーフィルムとしてプレフォーム中に共押出する。コン
テナー中への追加のストレッチブロー成型加工工程によって透明で高バリヤー性
の製品が得られる。
【0094】 任意の溶融混合装置を使用できるが、一般には溶融混合工程は回分混合法又は
溶融配合押出法によって行い、その間に処理又は未処理層状粒子がオリゴマー樹
脂中に導入される。溶融混合の前には、処理又は未処理層状粒子は、ペレット、
フレーク、チップ及び粉末を含む種々の形態で存在できる。処理又は未処理層状
粒子は公知の方法、例えば、ハンマーミル粉砕及びジェットミル粉砕によって粉
砕して、寸法を小さくするのが好ましい。溶融混合の前には、オリゴマー樹脂は
、ペレット、粉砕チップ、粉末又はその溶融状態を含む種々の形態で存在できる
【0095】 溶融混合工程はまた、オリゴマー樹脂を処理又は未処理層状粒子と乾式混合し
てから、混合物を、オリゴマー樹脂を溶融させるのに十分な条件下で配合押出機
に通すことによって行うこともできる。
【0096】 さらに、溶融混合工程は、オリゴマー樹脂及び処理又は未処理層状粒子を別々
に配合押出機に供給することによって行うこともできる。処理層状粒子をこの方
法に用いる場合には、オリゴマー樹脂を最初に添加して、処理層状粒子の分解を
最小にするのが好ましい。
【0097】 オリゴマーの溶融混合を含むさらに別の実施態様においては、反応器中におけ
る混合によって、高濃度の層状粒子をオリゴマー樹脂と溶融混合する。得られる
複合材料を次に、連鎖延長させ、高分子量になるまで重合させ又は押出器中で高
分子量ポリアミドに投入して、最終ナノ複合材料を得る。
【0098】 溶融混合工程の別の態様において、溶融オリゴマー樹脂は処理又は非処理の層
状粒子と共に配合用押出機に直接供給してオリゴマー樹脂−クレイナノ複合材料
を得ることができる。
【0099】 オリゴマー樹脂及び高分子量非晶質ポリアミドは同一又は異なった繰り返し単
位構造、即ち同一又は異なったモノマー単位からなるものでもよい。オリゴマー
樹脂は高分子量非晶質ポリアミドとの相溶性又は混和性を高めるために、同じモ
ノマー単位を有するのが好ましい。
【0100】 所望ならば、処理された、又は未処理の膨潤性層状粒子のポリマー中への剥離
を助けるために、溶融混合によって複合材料を形成する間又は形成する前に分散
助剤を存在させることができる。このような分散助剤の多くは公知であり、水、
アルコール、ケトン、アルデヒド、塩素化溶剤、炭化水素溶剤、芳香族溶剤など
又はそれらの組み合わせを含む広範囲の材料を包含する。
【0101】 本発明プロセスの第三の態様は(i)所望のポリアミドのジ酸及びジアミンの
混合物に変性クレイを添加し、そして(ii)クレイの存在下に重縮合重合を実
施することを含んでなる。ポリマー材料の分子量は、多くの公知の手法のいずれ
か、又はその組み合せによって、例えば連鎖延長、反応性押出、反応性投入(l
et−down)、固相重合又はアニーリング、不活性ガス流下でのアニーリン
グ、真空アニーリング、溶融リアクター中における投入(レットダウン)などの
いずれかの手法又はその組み合せで増大させることができる。
【0102】 次に、得られたナノ複合材料は、本発明プロセスの前述の態様で記載した製造
方法に従って、所望のバリヤーフィルム又はコンテナーに加工することができる
【0103】 本発明に従って製造されたポリマーナノ複合材料は、未改質ポリマーより少な
くとも10%低い気体透過度を示す。
【0104】実施例 以下の実施例及び実験結果は、本発明を実施及び評価できる具体的な方法を、
当業界における通常の知識を有するものに十分に開示及び説明するために記載す
るのであり、本発明の単なる代表例のつもりであり、本発明者らが自身の説明と
みなすものの範囲を制限するつもりはない。数値(例えば、量、温度など)に関
しては精度を保証するために努力を行ったが、若干の誤差及び偏差は生じたかも
しれない。特に断らない限り、部は重量部であり、温度は℃又は周囲温度であり
、圧力は大気圧又はその近辺である。
【0105】 実施例1 この実施例は、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸(PDA)とm−キシリレ
ンジアミン(MX)とを含む非晶質ポリアミドの調製を例示する。 短い蒸留カラム、撹拌機および窒素注入口を備えた500mlの丸底フラスコ
に、67.8g(0.3モル)のレゾルシノールビス(カルボキシメチル)エー
テル[(1,3−フェニレンジオキシ)二酢酸]、40.8g(0.3モル)の
m−キシリレンジアミンおよび75.0g(4.17モル)の水を添加した。フ
ラスコを100mmまで減圧して如何なる酸素もパージし、3回窒素を注入した
。130℃のベルモント(Belmont)金属浴にフラスコを入れ、100R
PMで撹拌した。18分後、凝縮レシーバに20mlの水を捕捉させると反応混
合物は白色固体となった。撹拌機を停止させ、温度を220℃に上昇させた。8
分後、温度設定を275℃に上昇させた。19分後、温度は265℃になり、反
応混合物が融解し始めたので、25RPMで撹拌を開始した。50mlの水を凝
縮レシーバに捕捉した。17分後、温度は275℃に達し、2/3の反応混合物
が融解し、60mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。8分後、ほとんどの白色
固体は融解し、撹拌機を100RPMに上昇させ、温度設定を280℃に上昇さ
せた。62mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。5分後、全ての白色固体が融
解し、温度280℃であった。これらの条件を28分間維持した。撹拌を25R
PMに低下し、2分間維持した。熱を取り除き、ポリアミドを冷却し、フラスコ
から取り出して、3mmのスクリーンを通過するように粉砕した。分析結果:I
.V.=0.52dL/g、Tg=96.7℃、色=L*=83.45、a*=0
.72、b*=28.67、NMRで組成物がPDA(MX)であることを確認
した。圧縮成型フィルムに対する酸素透過率は0.19cc−ml/100in 2 −day−atmであった。
【0106】 実施例2 実施例2は、90モル%の1,3−フェニレンジオキシ二酢酸(PDA)およ
び20モル%のテレフタル酸(TPA)とm−キシリレンジアミン(MX)とを
含むポリアミドの調製を例示する。 短い蒸留カラム、撹拌機、および窒素注入口を備えた500mlの丸底フラス
コに、61.02g(0.27モル)の1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、4
.98g(0.03モル)のテレフタル酸、40.8g(0.3モル)のm−キ
シリレンジアミン、および75.0(4.17モル)の水を添加した。170℃
のベルモント金属浴にフラスコを入れ、100RPMで撹拌した。8分後、凝縮
レシーバに35mlの水を捕捉させると反応混合物は白色固体となった。撹拌機
を停止させ、温度を220℃に上昇させた。12分後、温度設定を275℃に上
昇し、52mlの水を凝縮リザーバに捕捉させた。7分後、温度は263℃にな
り、反応混合物が融解し始めたので、25RPMで撹拌を開始した。60mlの
水を凝縮レシーバに捕捉した。9分後、温度は275℃に達し、1/3の反応混
合物が融解し、撹拌機をい50RPMの上昇させた。70mlの水を凝縮レシー
バに捕捉させた。9分後、ほとんどの白色固体は融解し、撹拌機を100RPM
に上昇させ、72mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。5分後、全ての白色固
体が融解し、撹拌を50RPMに低下させた。これらの条件を30分間維持した
【0107】 熱を除去し、ポリアミドを冷却し、フラスコから取り出して、3mmのスクリ
ーンを通過するように粉砕した。分析結果は以下の通りである:I.V.=0.
40dL/g、Tg=101.1℃、色=L*=92.90、a*=3.22、b * =36.48。NMRで組成物がPDA−10−TPA(MX)であることを
確認した。
【0108】 実施例3 この実施例は、90モル%の1,3−フェニレンジオキシ二酢酸(PDA)お
よび10モル%のナフタレンジカルボン酸(NDA)とm−キシリレンジアミン
(MX)とを含む非晶質ポリアミドの調製を例示する。 短い蒸留カラム、撹拌機、および窒素注入口を備えた500mlの丸底フラス
コに、61.02g(0.27モル)のレゾルシノールビス(カルボキシメチル
)エーテル[(1,3−フェニレンジオキシ)二酢酸]、6.48g(0.03
モル)の2,6−ナフタレンジカルボン酸、40.8g(0.3モル)のm−キ
シリレンジアミン、および75.0g(4.17モル)の水を添加した。170
℃のベルモント金属浴にフラスコを入れ、100RPMで撹拌した。10分後、
反応混合物は白色固体となり、撹拌機を停止させた。22mlの水を凝縮リザー
バに捕捉させ、温度設定を220℃に上昇させた。10分後、温度設定を275
℃に上昇させ、40mlの水を凝縮リザーバに捕捉させた。7分後、温度は26
3℃になり、反応混合物が融解し始めたので、25RPMで撹拌を開始した。5
0mlの水を凝縮レシーバに捕捉した。9分後、温度は275℃に達し、1/3
の反応混合物が融解した。撹拌機を50RPMに上昇させ、60mlの水を凝縮
レシーバに捕捉させた。9分後、ほとんどの白色固体は融解し、撹拌機を100
RPMに上昇させ、62mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。5分後、全ての
白色固体が融解し、撹拌を50RPMに低下させた。これらの条件を30分間維
持した。熱を取り除き、ポリアミドを冷却し、フラスコから取り出して、3mm
のスクリーンを通過するように粉砕した。分析結果:I.V.=0.39dL/
g、Tg=101.1℃、色=L*=82.41、a*=2.23、b*=36.
62。NMRでの確認=PDA−10−NDA(MX)。
【0109】 実施例4 実施例4は、82モル%のアジピン酸(A)および18モル%のイソフタル酸
(IPA)とm−キシリレンジアミン(MX)とを含む非晶質ポリアミドの調製
を例示する。 短い蒸留カラム、撹拌機、および窒素注入口を備えた500mlの丸底フラス
コに、46.72g(0.32モル)のアジピン酸、13.28g(0.08モ
ル)のイソフタル酸、55.5g(0.408モル)のm−キシリレンジアミン
、および75.0(4.17モル)の水を添加した。115℃のベルモント金属
浴にフラスコを入れ、100RPMで撹拌した。8分後、いくらかの白色の非融
解物を有す透明な融解物が得られた。撹拌を200RPMまで上昇させた。これ
らの条件を18分間維持した。温度設定を275℃に上昇させた。17分後、金
属浴温度は168℃であり、40mlの水を凝縮リザーバに捕捉させると、反応
混合物は白色固体となった。撹拌機を停止させた。9分後、温度は216℃にな
り、反応混合物が融解し始めたので、25RPMで撹拌を開始した。8分後、撹
拌機の設定を100RPMに上昇させた。11分後、全固体が融解し、70ml
の水を凝縮レシーバに捕捉させた。撹拌機の設定を200RPMに上昇させ、浴
温度は275℃であった。300mmHgから減圧を開始し、0.3mmHgず
つ5分間で徐々に減圧を行った。撹拌設定を100RPMに低下させた。融解物
の粘度が増加し、撹拌を15分かけて25RPMまで徐々に低下させた。20分
間の全減圧時間後、減圧を大気圧まで上昇させ、熱を取り除いた。ポリアミドを
冷却し、フラスコから取り出して、3mmのスクリーンを通過するように粉砕し
た。分析結果は以下である:I.V.=0.83dL/g、Tg=104.1℃
、Tm=なし、色=L*=82.15、a*=−1.38、b*=24.15。N
MRで組成物がA−19−IPA(MX)であることを確認した。
【0110】 実施例5 実施例5は、82モル%のアジピン酸(A)および18モル%のテレフタル酸
(TPA)とm−キシリレンジアミン(MX)とを含むポリアミドの調製を例示
する。 短い蒸留カラム、撹拌機、および窒素注入口を備えた500mlの丸底フラス
コに、46.72g(0.32モル)のアジピン酸、13.28g(0.08モ
ル)のテレフタル酸、55.5g(0.408モル)のm−キシリレンジアミン
、および75.0(4.17モル)の水を添加した。115℃のベルモント金属
浴にフラスコを入れ、100RPMで撹拌した。12分後、不透明な液体となり
、撹拌を200RPMに上昇させた。これらの条件を18分間維持した。温度設
定を275℃に上昇させた。13分後、金属浴温度は168℃であり、30ml
の水を凝縮リザーバに捕捉させると、反応混合物は白色固体となった。撹拌機を
停止させた。10分後、温度は275℃になり、反応混合物が融解し始めたので
、25RPMで撹拌を開始した。16分後、いくらか融解し始めたので、撹拌設
定を100RPMに上昇させた。7分後、撹拌機の設定を200RPMに上昇さ
せた。26分後、全固体が融解し、65mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。
300mmHgから減圧を開始し、0.3mmHgずつ5分間で徐々に減圧を行
った。融解物の粘度が増加したので、撹拌を13分かけて25RPMまで徐々に
低下させた。20分間の全減圧時間後、減圧を大気圧まで上昇させ、熱を取り除
いた。ポリアミドを冷却し、フラスコから取り出して、3mmのスクリーンを通
過するように粉砕した。分析結果は以下の通りである:I.V.=0.80dL
/g、Tg=106.3℃、Tm=なし、色=L*=83.49、a*=−2.4
9、b*=22.98。NMR組成物=A−18−TPA(MX)。圧縮成型フ
ィルムに対する酸素透過率は0.17cc−ml/100in2−day−at
mであった。
【0111】 実施例6 この実施例は、82モル%のアジピン酸(A)および18モル%のナフタレン
ジカルボン酸(NDA)とm−キシリレンジアミン(MX)とを含む非晶質ポリ
アミドの調製を例示する。 短い蒸留カラム、撹拌機および窒素注入口を備えた500mlの丸底フラスコ
に、46.72g(0.32モル)のアジピン酸、17.28g(0.08モル
)の2,6−ナフタレンジカルボン酸、55.5g(0.408モル)のm−キ
シリレンジアミンおよび75.0(4.17モル)の水を添加した。115℃の
ベルモント金属浴にフラスコを入れ、100RPMで撹拌した。12分後、白色
の不透明な液体となり、撹拌を200RPMに上昇させた。これらの条件を18
分間維持した。温度設定を275℃に上昇させた。13分後、金属浴温度は16
4℃であり、30mlの水を凝縮リザーバに捕捉させると、反応混合物は白色固
体となった。撹拌機を停止させた。10分後、温度は275℃になり、反応混合
物が融解し始めたので、25RPMで撹拌を開始した。16分後、いくらか融解
し始めたので、撹拌設定を100RPMに上昇させた。7分後、撹拌機の設定を
200RPMに上昇させた。26分後、全固体が融解し、65mlの水を凝縮レ
シーバに捕捉させた。300mmHgから減圧を開始し、0.3mmHgずつ5
分間で徐々に減圧を行った。融解物の粘度が増加したので、撹拌を13分かけて
25RPMまで徐々に低下させた。20分間の全減圧時間後、減圧を大気圧まで
上昇させ、熱を取り除いた。ポリアミドを冷却し、フラスコから取り出して、3
mmのスクリーンを通過するように粉砕した。分析結果は以下の通りである:I
.V.=0.80dL/g、Tg=106.3℃、Tm=なし、色=L*=83
.49、a*=−2.49、b*=22.98。NMR=A−18−NDA(MX
)。圧縮成型フィルムに対する酸素透過率は0.17cc−ml/100in2
−day−atmであった。
【0112】 実施例7 この実施例は、81モル%のアジピン酸(A)および19モル%のフェニルイ
ンダンジカルボン酸(PIDA)とm−キシリレンジアミン(MX)とを含む非
晶質ポリアミドの調製を例示する。 短い蒸留カラム、撹拌機、および窒素注入口を備えた500mlの丸底フラス
コに、46.72g(0.32モル)のアジピン酸、25.76g(0.08モ
ル)の2,6−フェニルインダンジカルボン酸、55.5g(0.408モル)
のm−キシリレンジアミン、および75.0(4.17モル)の水を添加した。
115℃のベルモント金属浴にフラスコを入れ、25RPMで撹拌した。14分
後、泡が発生し、撹拌を300RPMに上昇させた。条件を14分間維持した。
温度設定を140℃に上昇させた。9分後温度設定を150℃に上昇させ、10
mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。3分後、金属浴温度は160℃であり、
12mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。3分後、金属浴温度は275℃であ
り、15mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。6分後、金属浴温度は198℃
であり、21mlの水を凝縮レシーバに捕捉させた。少し泡が残っていた。10
分後、浴温度は244℃になり、35mlの水を凝縮リザーバに捕捉させた。反
応混合物は白色の濃厚なペーストであり、撹拌を25RPMに低下させた。16
分後、金属浴温度は275℃であり、1/2の反応混合物が融解した。3分後、
3/4の反応混合物が融解し、66mlの水を凝縮リザーバに捕捉させた。5分
後全ペーストが融解し、500mmHgから減圧を開始し、0.3mmHgずつ
8分間で徐々に減圧を行った。融解物の粘度が増加したので、撹拌を12分かけ
て25RPMまで徐々に低下させた。20分間の全減圧時間後、減圧を大気圧ま
で上昇させ、熱を取り除いた。ポリアミドを冷却し、フラスコから取り出して、
3mmのスクリーンを通過するように粉砕した。分析結果は以下の通りである:
I.V.=0.50dL/g、Tg=109.6℃、Tm=なし、色=L*=7
8.08、a*=−1.33、b*=19.26。NMR組成物=A−19−PI
DA(MX)。
【0113】 実施例8 実施例8は、本発明のポリアミド−クレイナノ複合材料の1つの実施形態の調
製を例示する。 実施例5に記載のように調製した非晶質コポリアミド(I.V.が約0.91
dL/gの1,000gのA−20−IPA(MX))およびNanocor,
Inc.のオニウムイオン挿入クレイ(29.0gのCWC−ODA)を、乾式
混合し、75℃の少し窒素を注入した真空乾燥機で約16時間乾燥させた。Ac
cuRateフィーダーに混合物を入れ、250℃にセットしたバレル及びダイ
温度並びに真空換気を含む約300RPMの一般的な配合スクリューを備えたL
eistritz Micro 18同時回転2スクリュー押出機によって3.
8kg/時間の押し出し速度で押出した。押出物を水中で急冷し、賽の目に切り
、約0/90dL/gのI.V.および約1.9重量%の灰分を含む807gの
コポリアミドナノ複合材料が得られた。DSC分析により、第1のスキャンでは
約200℃で0.4cal/gのわずかな融解吸熱が示されたが、約200℃/
分の速度での冷却後の第2のスキャンでは融解吸熱は認められなかった。
【0114】 実施例9 実施例9は、本発明のポリアミド−クレイナノ複合材料の実施形態の1つおよ
びポリ(エチレンテレフタレート)(PET)の同時押出を例示する。 75℃の少し窒素を注入した真空乾燥機で実施例8で得られたコポリアミドナ
ノ複合材料(約700g)を約16時間乾燥させた。約120℃のホッパードラ
イヤーで、Eastman Chemical CompanyのPET992
1を別に乾燥させた。次いで、コポリアミドナノ複合材料およびPET 992
1を、同時に押出して中間層が約7.0ミルの厚さのコポリアミドナノ複合材料
であり、2つの外層がPET 9921の全フィルム厚さが約21ミルの3層フ
ィルムを形成させた。いくつかの2インチ四方の3層フィルム片を、T.M.L
ong装置を用いて4×4の伸長比で2軸方向に伸ばした。
【0115】 伸ばしたフィルムは、優れた色および約0.6%の曇り、L*=約94.6、
*=約−0.9、およびb*=約0.1の透明度を示した。伸ばしたフィルムの
光学顕微鏡による分析により、巨大粒子が非常に少なく、空隙がほとんど存在し
ないことが明らかとなった。Mocon Oxatran 2120を用いたフ
ィルムの酸素透過率は、0.48cc−mil/100in2−day−atm
であり、これは比較例1におけるコントロールサンプルよりも非常に良好であり
、比較例2におけるポリアミドナノ複合材料より良好である。
【0116】 比較例1 Mitsubishi Gas and Chemical Company
から市販されているクレイを含まないMXD6 6007以外は実施例9の方法
を繰り返し、これをコポリアミドナノ複合材料の代わりに使用して、押し出し物
として全体の厚さが20.5ミルで、中央のクレイを含まないバリア層が約6.
0ミルの厚さの3層フィルムを得た。
【0117】 伸ばしたフィルムは、色は良好であるが、曇りが増加し、約2.45%の曇り
、L*=約94.7、a*=約−0.09、およびb*=約−0.1の透明度を示
した。Mocon Oxatran 2/20を用いたフィルムの酸素透過率は
、0.83cc−mil/100in2−day−atmであり、これは実施例
5におけるナノ複合材料の中間層を含むフィルムより非常に高い(0.35cc
−mil/100in2−day−atm)。
【0118】 比較例2 Mitsubishi Gas and Chemical Company
のMXD6 6007を実施例4に記載のように調製したコポリアミドの代わり
に使用した以外は、実施例8の方法を繰り返した。 (1)コポリアミドナノ複合材料の代わりにMXD6ナノ複合材料を使用する
ことおよび(2)PET 9921の代わりにEastman Chemica
l CompanyのPET 20261を使用した以外は実施例2の方法を繰
りし返た。3層フィルムの全厚さは約21ミルであり、中間のMXD6ナノ複合
材料層の厚さは約1.4ミルであった。
【0119】 伸ばしたフィルムの曇りが進み、約2.5%の曇りであった。伸ばしたフィル
ムの光学顕微鏡による分析により、多数の巨大粒子および多数の空隙が明らかと
なった。Mocon Oxatran 2/20を用いたフィルムの酸素透過率
は、2.81cc−mil/100in2−day−atmであった。
【0120】 実施例10 過剰のm−キシリレンジアミンを使用した以外は実施例4に記載のように、低
分子量でアミン末端のコポリアミドを調製し、I.V.が約0.3dL/gの物
質を得た。次いで、この物質を、実施例8の方法で高I.V.コポリアミドの代
わりに使用した。押し出し完了後、100gの押し出しペレットをMitsub
ishi Gas and Chemical Companyの300gのM
XD6 6007ポリアミドペレットと乾式混合した。MXD6ポリアミドの分
子量は、以下の通りであった:Mn=10,000g/mol、Mw=25,00
0g/mol、およびMz=40,000g/mol。次いで、混合物を、2.
0〜2.5kg/時間の押出速度以外はクレイポリマー混合物と同一の条件下で
Leistritz押出機で押し出した。得られたコポリアミドナノ複合材料は
、優れた外観および酸素バリアを有する3層フィルムが得られることが見出され
る。
【0121】 実施例11 Nanocor、Inc.のオニウムイオン挿入クレイ(29.0gのCWC
−ODA)をm−キシリレンジアミンの添加前にフラスコに加えた以外は、実施
例4の方法を繰り返した。得られたコポリアミドナノ複合材料は、優れた外観お
よび酸素バリアを有する3層フィルムが得られることが見出された。
【0122】 本明細書を通して、種々の刊行物を引用している。本発明に属する技術の状況
をより完全に説明するために、これらの刊行物の開示の全体が明細書中で参考と
して援用される。 本発明の範囲または精神を逸脱することなく種々の修正形態および変更形態を
行うことができることが当業者に認識される。本明細書中に開示の本発明の詳述
および実施の考慮により本発明の他の実施形態が当業者に明らかである。詳述お
よび実施例が例示を目的としてのみ考慮され、本発明の真の範囲および精神は以
下の特許請求の範囲に示されることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マタヤバス,ジェイムズ クリストファー ジュニア アメリカ合衆国,テネシー 37664−4048, キングスポート,ウェズリー ロード 3429 (72)発明者 ギルマー,ジョン ウォーカー アメリカ合衆国,テネシー 37660−4754, キングスポート,ワイルドウッド ドライ ブ 2624 (72)発明者 ラン,ティエ アメリカ合衆国,イリノイ 60047,レイ ク ズーリック,ウォーターフォード コ ート 760 (72)発明者 プシホジオス,バシリキー アメリカ合衆国,イリノイ 60090,ウィ ーリング,ウィロウブロック ドライブ 828 (72)発明者 バッグロディア,シュリラム アメリカ合衆国,テネシー 37660−5803, キングスポート,サフォーク ストリート 2649 Fターム(参考) 4F071 AA54 AA55 AA56 AB26 AB30 AH04 AH05 BB06 BC01 BC04 BC05 4J001 DA01 DB01 EB03 EB04 EB06 EB07 EB08 EB14 EB23 EB25 EB26 EB33 EB35 EB36 EB37 EB44 EB46 EC05 EC06 EC08 GA00 GA20 GB00 GB01 GB20 JA01 JA12 JA13 JB29 4J002 CL001 CL031 DJ006 DJ036 FB006 FB076 FB086 FD016 GG01 GG02 GK01

Claims (96)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)(i)少なくとも1つのジ酸を含むジカルボン酸成分
    の残基および(ii)少なくとも1つのジアミン成分の残基を含む非晶質マトリ
    ックスポリアミド並びに (b)層状クレイ材料 を含んでなり、該クレイ材料がマトリックスポリアミド中に分散している、ポリ
    アミド−クレイナノ複合材料。
  2. 【請求項2】 前記成分(i)が8〜14個の炭素原子を有する芳香族ジカ
    ルボン酸、4〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸、および8〜12
    個の炭素原子を有する環状脂肪族ジカルボン酸からなる群から選択されるジカル
    ボン酸を含む請求項1に記載のナノ複合材料。
  3. 【請求項3】 前記成分(i)がフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、シ
    クロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、セバシン酸、コハ
    ク酸、アジピン酸、グルタル酸、アゼライン酸、1,3−フェニレンジオキシ二
    酢酸、イミノ二酢酸、オキシ二酢酸、チオ二酢酸、1,4−フェニレンジオキシ
    二酢酸またはフェニルインダンジカルボン酸を含む請求項1に記載のナノ複合材
    料。
  4. 【請求項4】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカル
    ボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、1
    ,4−シクロヘキサンジカルボン酸またはフェニルインダンジカルボン酸を含む
    請求項1に記載のナノ複合材料。
  5. 【請求項5】 前記成分(ii)が1,2−エチレンジアミン、1,3−プ
    ロピレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,12−ドデシレンジ
    アミン、1,4−シクロヘキサンビスメチルアミン、ピペラジン、p−キシリレ
    ンジアミン、m−キシリレンジアミンまたはその混合物を含む請求項1に記載の
    ナノ複合材料。
  6. 【請求項6】 前記成分(ii)がm−キシリレンジアミンを含む請求項1
    に記載のナノ複合材料。
  7. 【請求項7】 0より多く〜約25重量%までの量で層状クレイ材料を含ん
    でなる請求項1に記載のナノ複合材料。
  8. 【請求項8】 約0.5〜約15重量%の層状クレイ材料を含んでなる請求
    項1に記載のナノ複合材料。
  9. 【請求項9】 前記層状クレイ材料がモンモリロナイト、サポナイト、ヘク
    トライト、雲母、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、バイデラ
    イト、ボルコンスコイト、マガダイト、ケニヤイトまたはその混合物を含む請求
    項1に記載のナノ複合材料。
  10. 【請求項10】 前記層状クレイ材料がワイオミング型ナトリウムモンモリ
    ロナイト又はワイオミング型ナトリウムベントナイトを含む請求項1に記載のナ
    ノ複合材料。
  11. 【請求項11】 前記層状クレイ材料が約0.9〜約1.5meq/gの陽
    イオン交換能を有する易流動性粉体である請求項1に記載のナノ複合材料。
  12. 【請求項12】 前記非晶質マトリックスポリアミド中、少なくとも50%
    の層状クレイ材料が個々の小板状粒子の形態で分散し、タクトイドの厚さが30
    nm又はそれ以下である請求項1に記載のナノ複合材料。
  13. 【請求項13】 前記クレイ材料を水溶性または水不溶性ポリマー、有機試
    薬またはモノマー、シラン化合物、金属、有機金属、陽イオン交換用有機陽イオ
    ン、またはその組み合わせで処理する請求項1に記載のナノ複合材料。
  14. 【請求項14】 前記有機陽イオンがオニウム塩化合物に由来する請求項1
    3に記載のナノ複合材料。
  15. 【請求項15】 前記オニウム塩化合物がアンモニウム塩化合物、ホスホニ
    ウム塩化合物またはその混合物を含む請求項14に記載のナノ複合材料。
  16. 【請求項16】 前記有機陽イオンがアルキルアンモニウムイオン、アルキ
    ルホスホニウムイオン、ポリアルコキシル化アンモニウムイオンまたはその混合
    物を含む請求項13に記載のナノ複合材料。
  17. 【請求項17】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカ
    ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸またはフェニルインダンジカルボン酸を含
    み、前記成分(ii)がm−キシリレンジアミンを含み、前記層状クレイ材料が
    陽イオン交換用有機陽イオンで処理したワイオミング型ナトリウムモンモリロナ
    イトまたはワイオミング型ナトリウムベントナイトを含む請求項1に記載のナノ
    複合材料。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載のナノ複合材料から調製した製品。
  19. 【請求項19】 フィルム、シート、パイプ、繊維、押し出し製品、成型製
    品または成型コンテナの形態の請求項18に記載の製品。
  20. 【請求項20】 ボトル形態の請求項18に記載の製品。
  21. 【請求項21】 クレイを含まないポリアミドから形成した製品よりも少な
    くとも10%ガス透過率が低い請求項18に記載の製品。
  22. 【請求項22】 少なくとも1層が請求項1に記載のナノ複合材料から形成
    されている複数層を有する製品。
  23. 【請求項23】 前記ナノ複合材料が2つの他の層の間に配置されている請
    求項22に記載の製品。
  24. 【請求項24】 1層またはそれ以上の層の構造ポリマーを有する請求項2
    2に記載の製品。
  25. 【請求項25】 (a)(i)少なくとも1つのジカルボン酸成分の残基お
    よび(ii)少なくとも1つのジアミン成分の残基を含む非晶質マトリックスポ
    リアミド並びに (b)層状クレイ材料 を含み、前記クレイ材料が非晶質マトリックスポリアミド適合性オリゴマー樹脂
    中に分散し、前記クレイ−オリゴマー樹脂ディスパージョンが前記非晶質マトリ
    ックスポリアミドに組み込まれているポリアミド−クレイナノ複合材料。
  26. 【請求項26】 前記オリゴマー樹脂および高分子量のマトリックスポリア
    ミドが同一のモノマー単位を有する請求項25に記載のナノ複合材料。
  27. 【請求項27】 前記成分(i)がフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
    、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、
    シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、セバシン酸、コ
    ハク酸、アジピン酸、グルタル酸、アゼライン酸、1,3−フェニレンジオキシ
    二酢酸、イミノ二酢酸、オキシ二酢酸、チオ二酢酸、1,4−フェニレンジオキ
    シ二酢酸またはフェニルインダンジカルボン酸を含む請求項25に記載のナノ複
    合材料。
  28. 【請求項28】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカ
    ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸またはフェニルインダンジカルボン酸を含
    む請求項25に記載のナノ複合材料。
  29. 【請求項29】 前記成分(ii)が1,2−エチレンジアミン、1,3−
    プロピレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,12−ドデシレン
    ジアミン、1,4−シクロヘキサンビスメチルアミン、ピペラジン、p−キシリ
    レンジアミン、m−キシリレンジアミンまたはその混合物を含む請求項25に記
    載のナノ複合材料。
  30. 【請求項30】 前記成分(ii)がm−キシリレンジアミンを含む請求項
    25に記載のナノ複合材料。
  31. 【請求項31】 0より多く約25重量%までの量で層状クレイ材料を含ん
    でなる請求項25に記載のナノ複合材料。
  32. 【請求項32】 前記層状クレイ材料がモンモリロナイト、サポナイト、ヘ
    クトライト、雲母、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、バイデ
    ライト、ボルコンスコイト、マガダイト、ケニヤイトまたはその混合物を含む請
    求項25に記載のナノ複合材料。
  33. 【請求項33】 前記層状クレイ材料がワイオミング型ナトリウムモンモリ
    ロナイトまたはワイオミング型ナトリウムベントナイトを含む請求項25に記載
    のナノ複合材料。
  34. 【請求項34】 前記クレイ材料を水溶性または水不溶性ポリマー、有機試
    薬またはモノマー、シラン化合物、金属、有機金属、陽イオン交換用有機陽イオ
    ン、またはその組み合わせで処理する請求項25に記載のナノ複合材料。
  35. 【請求項35】 前記有機陽イオンがオニウム塩化合物に由来する請求項3
    4に記載のナノ複合材料。
  36. 【請求項36】 前記オニウム塩化合物がアンモニウム塩化合物、ホスホニ
    ウム塩化合物、またはその混合物を含む請求項35に記載のナノ複合材料。
  37. 【請求項37】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカ
    ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸またはフェニルインダンジカルボン酸を含
    み、前記成分(ii)がm−キシリレンジアミンを含み、前記層状クレイ材料が
    、陽イオン交換用有機陽イオンで処理したワイオミング型ナトリウムモンモリロ
    ナイトまたはワイオミング型ナトリウムベントナイトを含み、前記オリゴマー樹
    脂および高分子量のマトリックスポリアミド同一のモノマー単位を有する請求項
    25に記載のナノ複合材料。
  38. 【請求項38】 請求項25に記載のナノ複合材料から調製した製品。
  39. 【請求項39】 フィルム、シート、パイプ、繊維、押し出し製品、成型製
    品または成型コンテナの形態の請求項38に記載の製品。
  40. 【請求項40】 ボトル形態の請求項38に記載の製品。
  41. 【請求項41】 (a)層状クレイ材料とマトリックスポリアミド適合性オ
    リゴマー樹脂とを融解混合してオリゴマー樹脂−クレイ複合材料を形成する工程
    と、 (b)前記オリゴマー樹脂−クレイ複合材料と(i)少なくとも1つのジカルボ
    ン酸成分を含むジカルボン酸成分の残基および(ii)少なくとも1つのジアミ
    ン成分の残基を含む高分子量の非晶質マトリックスポリアミドとを混合して、前
    記オリゴマー樹脂−クレイ複合材料の分子量を増加させ、ナノ複合材料を製造す
    る工程 を含んでなる、非晶質ポリアミド−クレイナノ複合材料の調製法。
  42. 【請求項42】 前記工程(b)を回分混合法または融解配合押出法によっ
    て行なう請求項41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記オリゴマー樹脂および高分子量の非晶質マトリックス
    ポリアミドが同一のモノマー単位を有する請求項41に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記オリゴマー樹脂がオリゴマーポリアミドである請求項
    41に記載の方法。
  45. 【請求項45】 請求項41の方法によって製造されたナノ複合材料。
  46. 【請求項46】 請求項45に記載のナノ複合材料から調製した製品。
  47. 【請求項47】 フィルム、シート、パイプ、繊維、押し出し製品、成型製
    品または成型コンテナの形態の請求項46に記載の製品。
  48. 【請求項48】 ボトル形態の請求項46に記載の製品。
  49. 【請求項49】 非変性ポリマーよりも少なくとも10%ガス透過率が低い
    請求項46に記載の製品。
  50. 【請求項50】 (a)(i)少なくとも1つのジカルボン酸成分と(ii
    )非晶質ポリアミドのジアミン成分(b)との混合物に層状クレイ材料を混合す
    る工程と、 (b)前記クレイ材料の存在下に、成分(i)および(ii)の重縮合重合を行
    う 工程とを含んでなる非晶質ポリアミド−クレイナノ複合材料の製法。
  51. 【請求項51】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカ
    ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸またはフェニルインダンジカルボン酸を含
    む請求項50に記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記成分(ii)が1,2−エチレンジアミン、1,3−
    プロピレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,12−ドデシレン
    ジアミン、1,4−シクロヘキサンビスメチルアミン、ピペラジン、p−キシリ
    レンジアミン、m−キシリレンジアミンまたはその混合物を含む請求項50に記
    載の方法。
  53. 【請求項53】 前記成分(ii)がm−キシリレンジアミンを含む請求項
    50に記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記層状クレイ材料がモンモリロナイト、サポナイト、ヘ
    クトライト、雲母、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、バイデ
    ライト、ボルコンスコイト、マガダイト、ケニヤナイトまたはその混合物を含む
    請求項50に記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記層状クレイ材料がワイオミング型ナトリウムモンモリ
    ロナイトまたはワイオミング型ナトリウムベントナイトを含む請求項50に記載
    の方法。
  56. 【請求項56】 前記クレイ材料を水溶性または水不溶性ポリマー、有機試
    薬またはモノマー、シラン化合物、金属、有機金属、陽イオン交換用有機陽イオ
    ンまたはその組み合わせで処理する請求項50に記載の方法。
  57. 【請求項57】 前記有機陽イオンがオニウム塩化合物に由来する請求項5
    6に記載の方法。
  58. 【請求項58】 前記オニウム塩化合物がアンモニウム塩化合物、ホスホニ
    ウム塩化合物またはその混合物を含む請求項57に記載の方法。
  59. 【請求項59】 請求項50に記載の方法によって製造されるナノ複合材料
  60. 【請求項60】 請求項59に記載のナノ複合材料から製造した製品。
  61. 【請求項61】 (i)少なくとも1つのジ酸を含むジカルボン酸成分の残
    基および(ii)少なくとも1つのジアミン成分の残基を含む非晶質ポリアミド
    を挿入した層状クレイ材料を含んでなるポリアミド−クレイ挿入物質。
  62. 【請求項62】 前記成分(i)が8〜14個の炭素原子を有する芳香族ジ
    カルボン酸、4〜12個の炭素原子を有する脂肪族ジカルボン酸および8〜12
    個の炭素原子を有する環状脂肪族ジカルボン酸からなる群から選択されるジカル
    ボン酸を含む請求項61に記載の挿入物質。
  63. 【請求項63】 前記成分(i)がフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
    、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、
    シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、セバシン酸、コ
    ハク酸、アジピン酸、グルタル酸、アゼライン酸、1,3−フェニレンジオキシ
    二酢酸、イミノ二酢酸、オキシ二酢酸、チオ二酢酸、1,4−フェニレンジオキ
    シ二酢酸、フェニルインダンジカルボン酸、およびその混合物からなる群から選
    択されるジカルボン酸を含む請求項61に記載の挿入物質。
  64. 【請求項64】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカ
    ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸およびそ
    の混合物からなる群から選択されるジカルボン酸を含む請求項61に記載の挿入
    物質。
  65. 【請求項65】 前記成分(ii)が1,2−エチレンジアミン、1,3−
    プロピレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,12−ドデシレン
    ジアミン、1,4−シクロヘキサンビスメチルアミン、ピペラジン、p−キシリ
    レンジアミン、m−キシリレンジアミンまたはその混合物を含む請求項61に記
    載の挿入物質。
  66. 【請求項66】 前記成分(ii)がm−キシリレンジアミンを含む請求項
    61に記載の挿入物質。
  67. 【請求項67】 約5重量%〜約85重量%のポリアミドが前記層状クレイ
    材料に挿入されている請求項61に記載の挿入物質。
  68. 【請求項68】 約30重量%〜約50重量%のポリアミドが前記層状クレ
    イ材料に挿入されている請求項61に記載の挿入物質。
  69. 【請求項69】 前記層状クレイ材料がモンモリロナイト、サポナイト、ヘ
    クトライト、雲母、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、バイデ
    ライト、ボルコンスコイト、マガダイト、ケニヤイトまたはその混合物を含む請
    求項61に記載の挿入物質。
  70. 【請求項70】 前記層状クレイ材料がスメクタイトクレイを含む請求項6
    1に記載の挿入物質。
  71. 【請求項71】 前記層状クレイ材料が約0.9〜約1.5meq/gの陽
    イオン交換能を有する易流動性粉体であり、ナトリウムモンモリロナイト、ナト
    リウムベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、カルシウムベントナイト、
    およびその混合物からなる群から選択される請求項61に記載の挿入物質。
  72. 【請求項72】 前記挿入物質を剪断して複数の個々の小板状粒子を形成し
    、タクトイドの厚さが30nm以下である請求項61に記載の挿入物質。
  73. 【請求項73】 前記クレイ材料を水溶性または水不溶性ポリマー、有機試
    薬またはモノマー、シラン化合物、金属、有機金属、陽イオン交換用有機陽イオ
    ン、またはその組み合わせで処理する請求項61に記載の挿入物質。
  74. 【請求項74】 前記有機陽イオンがオニウム塩化合物に由来する請求項7
    3に記載の挿入物質。
  75. 【請求項75】 前記オニウム塩化合物がアンモニウム塩化合物、ホスホニ
    ウム塩化合物又はその混合物からなる群から選択される請求項74に記載の挿入
    物質。
  76. 【請求項76】 前記有機陽イオンがアルキルアンモニウムイオン、アルキ
    ルホスホニウムイオン、ポリアルコキシル化アンモニウムイオン及びその混合物
    からなる群から選択される請求項73に記載のナノ挿入物質。
  77. 【請求項77】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカ
    ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸およびそ
    の混合物からなる群から選択され、前記成分(ii)が、m−キシリレンジアミ
    ンを含み、前記層状クレイ材料が、陽イオン交換用有機陽イオンで処理したナト
    リウムモンモリロナイト、ナトリウムベントナイト及びその混合物からなる群か
    ら選択される請求項61に記載の挿入物質。
  78. 【請求項78】 請求項61に記載の挿入物質の剪断によって得られた複数
    の個々の小板を含む剥離物質。
  79. 【請求項79】 クレイを含まないポリアミドから形成した製品よりも少な
    くとも10%ガス透過率が低いナノ複合材料を形成するために、成分(ii)の
    マトリックスポリマーと混合することができる請求項61に記載の挿入物質。
  80. 【請求項80】 層状クレイ材料を含むポリアミド−クレイ挿入物質であっ
    て、前記クレイ材料が(i)少なくとも1つのジカルボン酸成分の残基および(
    ii)少なくとも1つのジアミン成分の残基を含む非晶質マトリックスポリアミ
    ド適合性オリゴマー樹脂が挿入されているポリアミド−クレイ挿入物質。
  81. 【請求項81】 層状クレイ材料と(i)少なくとも1つのジカルボン酸成
    分の残基および(ii)少なくとも1つのジアミン成分の残基を含むポリアミド
    適合性オリゴマー樹脂とを溶融混合してオリゴマー樹脂−クレイ挿入物質を形成
    させる工程を含んでなる非晶質ポリアミド−クレイ挿入物質の製造方法。
  82. 【請求項82】 回分混合法または融解配合押し出し法によって行われる請
    求項81に記載の方法。
  83. 【請求項83】 前記オリゴマー樹脂がオリゴマーポリアミドである請求項
    81に記載の方法。
  84. 【請求項84】 請求項81に記載の方法によって製造された挿入材料。
  85. 【請求項85】 高分子量の非晶質マトリックスポリアミドに添加した場合
    、非変性ポリマーよりも少なくとも10%低いガス透過率を有するナノ複合材料
    が製造される請求項81に記載の方法。
  86. 【請求項86】 (a)層状クレイ材料を、(i)少なくとも1つのジカル
    ボン酸成分と(ii)非晶質ポリアミドのジアミン成分との混合物に添加して前
    記層状クレイ材料の隣接層の間に前記ジカルボン酸及び前記ジアミン成分を挿入
    させる工程と、 (b)挿入中に成分(i)および(ii)の重縮合重合を行う工程 を含む非晶質ポリアミドクレイ挿入物質の製法。
  87. 【請求項87】 前記成分(i)がアジピン酸、ナフタレン−2,6−ジカ
    ルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,3−フェニレンジオキシ二酢酸、
    1,4−シクロヘキサンジカルボン酸およびフェニルインダンジカルボン酸から
    なる群から選択される請求項86に記載の方法。
  88. 【請求項88】 前記成分(ii)が1,2−エチレンジアミン、1,3−
    プロピレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、1,12−ドデシレン
    ジアミン、1,4−シクロヘキサンビスメチルアミン、ピペラジン、p−キシリ
    レンジアミン、m−キシリレンジアミンおよびその混合物からなる群から選択さ
    れる請求項86に記載の方法。
  89. 【請求項89】 前記成分(ii)がm−キシリレンジアミンを含む請求項
    86に記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記層状クレイ材料がモンモリロナイト、サポナイト、ヘ
    クトライト、雲母、バーミキュライト、ベントナイト、ノントロナイト、バイデ
    ライト、ボルコンスコイト、マガダイト、ケニヤナイトおよびその混合物からな
    る群から選択されるクレイ材料を含む請求項86に記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記層状クレイ材料がナトリウムモンモリロナイト、ナト
    リウムベントナイトおよびその混合物からなる群から選択される請求項86に記
    載の方法。
  92. 【請求項92】 前記層状クレイ材料をポリマー、有機試薬、有機モノマー
    、シラン化合物、金属、有機金属陽イオン、有機陽イオンおよびその組み合わせ
    からなる群から選択される材料に接触させる請求項86に記載の方法。
  93. 【請求項93】 前記有機陽イオンがオニウム塩化合物に由来する請求項9
    2に記載の方法。
  94. 【請求項94】 前記オニウム塩化合物がアンモニウム塩化合物、ホスホニ
    ウム塩化合物およびその混合物からなる群から選択される請求項93に記載の方
    法。
  95. 【請求項95】 請求項86に記載の方法によって製造される挿入材料。
  96. 【請求項96】 請求項86に記載の方法によって製造した挿入物質の剪断
    によって得られた複数の個々の小板を含む剥離物質。
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