JP2002530623A - 放熱器関連の供給空気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 供給空気濾過器の少なくとも片側が放熱器の下部表面により取囲まれて封止される供給空気装置。空気濾過器を備えた供給空気キャビネットが放熱器の高さと無関係になることである。そのため供給空気装置は供給空気流路系（４、６、１０、６′）に接続され、供給空気を放熱器（１、１′）経由で部屋に案内する目的を有し、前記放熱器（１、１′）の下方に伸びるキャビネット構造部材と供給空気濾過器（３）からなり、前記供給空気濾過器（３）の少なくとも片側が前記放熱器（１、１′）の表面によりその下部で取囲まれて封止されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は建築物内の換気改善を意図した放熱器に関連し、供給空気流路系に接
続され供給空気を放熱器経由で部屋に案内する目的を有し、前記放熱器の下方に
伸びるキャビネット構造部材と供給空気濾過器からなる供給空気装置に関するも
のである。

【０００２】 建築物に有効な換気、特に供給空気を機械的排出系に寒冷期の冷い隙間風を起
すことなく容易に取入れさせるためには、流入空気の加熱が必要である。

【０００３】 必要な加熱は放熱器により提供されるが、そのためには供給空気がこの放熱器
に導入される必要がある。新築ならびに改築の建築物において、最も有利な方法
は通常窓下に設置された放熱器を通し、壁を貫通してつくられた流路を用いて供
給空気を送ることである。

【０００４】 供給空気を加熱するこのような方法は先に周知のものである。旧式の空気放熱
器系での問題点は、放熱器が注文生産の特別の製品であって濾過器の交換ができ
かつまた容易に洗浄できるよう開閉自在である必要がある。その構造ならびに低
生産量のため、放熱器はむしろ高価につく。これに反し、放熱器の開放型構造を
避ける必要がある場合、供給空気装置すなわち供給空気キャビネットは防護グル
リの備わっていない放熱器にただ取付けることができるだけである。ここでも、
このことは注文生産の放熱器を使用することが必要となる。供給空気キャビネッ
トからなる以前に取付けられた放熱器のもう１つ別の問題点はこれらの放熱器の
洗浄が難しいことである。

【０００５】 前述の問題点の解決のため、本明細書の始めに述べられた形式の装置が開発さ
れ、防護グリルを配設された現在の放熱器に関連しての使用に直接適用できる。
標準型放熱器の使用は、通常放熱器の後部に位置する固定一体型供給空気装置か
らなる特別の放熱器の使用に比し可成り費用を削減できる。このような場合も、
構造部材は供給空気が窓枠の真下に設置された供給空気流路を経由して流入でき
る流路系からなる。この特性は構造工学の見地からも望ましいことである。

【０００６】 しかしながら、前述の解決策にあって、供給空気濾過器の設置と構造のため、
問題が発生する。

【０００７】 本発明の目的は、現在の供給空気装置の供給空気濾過器に関する問題点を除去
することである。これは供給空気濾過器の少なくとも片側が放熱器の下部表面に
より取囲まれて封止されることを特徴とする本発明による供給空気装置を用いる
ことで達成できる。この供給空気濾過器はなるべくなら波形濾過材料、前記濾過
材料を取囲む支持枠ならびにこの支持枠を取囲む封止装置からなることが好まし
い。従って、何も特別な構造部材が供給空気濾過装置それ自体にもあるいは供給
空気キャビネットにも必要でない。ただ１つの要求条件は濾過器の両側がそのた
めい考えられたスペースの壁に密着、封止接触することである。

【０００８】 本発明による供給空気装置において、空気濾過器を備えた供給空気キャビネッ
トが放熱器の高さと無関係になることである。放熱器形式に特定の単一供給空気
キャビネットで十分である。

【０００９】 本発明は流路面のどれもがたとえば真空掃除器もしくは放熱器ブラシにより洗
浄できることと、空気濾過器が容易に洗浄もしくは取替えのできることをさらに
特徴とする。

【００１０】 放熱器は必ずしも開放型にする必要がないので、丁番式弁やブラケット装置の
要もなくむしろそれは装置をさらに信頼できるものにし、保全の必要を減じ、費
用を削減にもなる。

【００１１】 供給空気装置の寸法が適切な大きさに設計されると、標準支持素子が使用でき
、放熱器が固定される。

【００１２】 図１と３は放熱器１ａ、対流板１ｂおよび防護グリル１ｃからなる単一パネル
放熱器１を示す。図２と４に示された放熱器１′は図１と３の放熱器１とそれが
２つのパネル１ａと対流板１ｂからなる点だけが異なっている。もちろん、本発
明は２つ以上のパネルからなる放熱器にも適用できる。

【００１３】 全図に示されたすべての装置において、放熱器１、１′の下部は内側で供給空
気濾過器３からなる細長い供給空気キャビネット２に接続される。前記濾過器３
が交換できたり、あるいは構造部材が洗浄できるためには、キャビネット２の側
の下部が開放できる必要がある。

【００１４】 ２重パネル式放熱器モデルにおいては、濾過器３は放熱器パネル１ａにより取
囲まれて封止され、そして濾過器端部は供給空気キャビネット２により封止され
る。単一パネルモデルにおいては、濾過器３は放熱器パネル１ａにより取囲まれ
、平坦壁流路４の前面または別の案内板８と、濾過器の両端が供給空気キャビネ
ット２により封止される。

【００１５】 図５に示される濾過器３は波形濾過材料３ａ、この濾過材料３ａを取囲む支持
枠３ｂならびにこの支持枠を取囲む封止装置３ｃからなる。

【００１６】 図１と２に示された第１の実施例においては、壁にある通し孔６はたとえば窓
枠の真下に配置され、空気は平坦流路４で下方に供給空気キャビネット２に導入
される。この平坦流路４の全長は、設置の窓際場所に適するようその場合に応じ
て調整される。前記通し孔６の形状は、たとえば四角でも円形でも差支えない。
前記平坦流路４は少なくとも上部と両側で放熱器が締付けられる面すなわち壁と
放熱器１、１′により密閉され、また底部では、供給空気キャビネット２により
密閉される。同一の流路構造部材４があらゆる形式の放熱器にも適切であるため
には、なるべくなら壁１０に面する流路の面だけが開放されることが好ましい。
換言すれば、流路はさらに、放熱器の後面に接して位置し、また側壁と蓋にしっ
かりと接して押圧する側面パネルからなる。前記流路構造部材４の上部は開放自
在の洗浄蓋５からなり、それを通してこの流路構造部材４と前記通し孔６が洗浄
できる。

【００１７】 図３と４に示された実施例においては、通し孔６′は供給空気キャビネット２
に直接接続され、この場合、ただ１つの必要素子は前記キャビネット２の上面を
密閉する板９である。

【００１８】 ２つ以上のパネルを有する放熱器には、放熱器１′の端部に設置され空気を上
方に導く横方向案内装置を必要とする。単一パネルモデルにおいては、空気は対
流板１０と、平坦壁流路４もしくは案内板８で縁取られたスペースにより相応し
て案内される。

【００１９】 供給空気キャビネット２においては、空気はキャビネットの全長に沿って分配
され、空気濾過器３を経由して放熱器１、１′の熱排出面に輸送され、そこから
部屋に入る。前記供給空気キャビネット２の前面２ａが放熱器パネル１ａ、１′
ａの後面にその下端で接して置かれる時、流入空気の流れは濾過器３と放熱器１
、１′になんの漏れも発生することなく部屋に直接案内される。

【００２０】 本発明の上記の説明は基本的発明の意図を単に具体的に示す目的である。しか
しながら当業者はその詳細を本特許請求の範囲内でいくつかの択一方法で実施で
きるものである。

【００２１】 在来装置は非開放型で濾過により必要となる洗浄も困難であり、そのため高価
につく注文生産に頼らざるを得なかった。本発明はこれを開放型もしくは真空掃
除式あるいは放熱器ブラシ式にして効率よく安価に生産できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 単一パネル放熱器に関連する第１の実施例の全体側面図である。

【図２】 ２重パネル放熱器に関連する第１の実施例の全体側面図である。

【図３】 単一パネル放熱器に関連する第２の実施例の全体側面図である。

【図４】 ２重パネル放熱器に関連する第２の実施例の全体側面図である。

【図５】 図１乃至４に示された供給空気濾過器の斜視図である。

【符号の説明】

１ 単一パネル放熱器 １ａ 放熱器パネル １ｂ 対流板 １′ 放熱器 ２ 細長い供給空気キャビネット ２ａ ２の前部 ３ 供給空気濾過器 ３ａ 波形濾過材料 ３ｂ 支持枠 ３ｃ 封止装置 ４ 平坦流路 ５ 開放自在洗浄蓋 ６ 通し孔 ８ 別案内板 ９ 板 １０ 壁（対流板） １１ 横方向案内装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 放熱器に関連し、供給空気流露系（４、６、１０、６′）に
   接続され、供給空気を放熱器（１、１′）経由で部屋に案内する目的を有し、前
   記放熱器（１、１′）の下方に伸びるキャビネット構造部材と供給空気濾過器（
   ３）からなり、前記供給空気濾過器（３）の少なくとも片側が前記放熱器（１、
   １′）の表面により、その下部で取囲まれて封止されることを特徴とする供給空
   気装置。
2. 【請求項２】前記供給空気濾過器（３）が波形濾過材料（３ａ）、前記濾過
   材料を取囲む支持枠（３ｂ）と前記支持枠を取囲む封止装置（３ｃ）からなるこ
   とを特徴とする請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】前記供給空気流路系が前記放熱器（１）と、前記放熱器が締付
   けられる表面の間にあって少なくとも上部と両側で放熱器が締付けられる表面に
   より、また放熱器の表面により密閉されるスペースと、前記スペースに接続され
   る供給空気流路（６）からなることを特徴とする請求項１もしくは２記載の装置
   。
4. 【請求項４】前記供給空気流路系が事実上前記キャビネット構造部材（２）
   に設置される供給空気流路（６′）からなることを特徴とする請求項１もしくは
   ２記載の装置。
5. 【請求項５】前記キャビネット構造物（２）が供給空気流路（６′）に封止
   されることを特徴とする請求項４記載の装置。
6. 【請求項６】前記キャビネット構造部材（２）が前記供給空気流路（６′）
   に放熱器が締付けられている表面（１０）を介して封止されることを特徴とする
   請求項４記載の装置。
7. 【請求項７】前記供給空気キャビネット（２）の底部もしくは端部が開放で
   きることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項記載の装置。