JP2002530034A - 参照信号プロセッサを備えた補聴器内の信号プロセスを現場で測定し現場で補正または調整するための方法 - Google Patents
参照信号プロセッサを備えた補聴器内の信号プロセスを現場で測定し現場で補正または調整するための方法Info
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Abstract
Description
またはプロセスに関し,特に,請求項1の前文に記載の方法に関する。
。
,望ましくは単一の装置としての測定用マイクロホンを含み,測定用マイクロホ
ンは,線形および/または非線形ひずみの補償のために使用可能な対応信号を鼓
膜正面の耳管内で展開する。プローブ・マイクロホンからの信号の瞬時値は前置
増幅器のひずみのない出力信号と,差動増幅器で比較され,補正値が生成され,
それは出力増幅器の入力信号に加えられ,この結果,レシーバから正しい出力信
号が得られる。
耳孔内にフィードバック・マイクロホンが置かれ,それは鼓膜の正面における実
際の音圧レベルの周波数スペクトルを示す制御信号を生成する。鼓膜の正面にお
ける実際の音圧レベルの平均値が,メモリに記憶された所定の参照命令群に従っ
た全出力に対する所望のレベルと,プロセッサによって比較される。これにより
,プロセッサは,チャネル増幅器と出力増幅器とを制御して,鼓膜の正面の耳孔
における所望の音圧レベルを生成する。
し開発することにある。これによれば,上記のような測定および補正がほぼリア
ルタイムに実行可能である。本発明の目的は,上記の方法を用いてエラー信号を
生成させ,このエラー信号を,鼓膜の正面に与えられる音響信号をリアルタイム
で補正または調整するために使用すること,また,耳孔の音響出口と鼓膜との間
の支配的環境の瞬時変化に対して耳孔内の音響信号の調整を容易にすることにあ
る。
て測定し,補正または調整するこの新規な方法においては,上記補聴器は,少な
くとも一個のマイクロホンと,入力音響信号を所望の変換関数に従って変換信号
に変換するための少なくとも一個のディジタル信号プロセッサを含む少なくとも
一個のディジタル信号処理システムと,少なくとも一個のレシーバ(受話器)お
よび電源と,鼓膜の正面に現れる信号を検出するための少なくとも一個の検出手
段とを含む。上記方法は鼓膜の正面の所望の音響信号を表す参照信号を使用する
ものである。上記方法は,少なくとも一個のマイクロホンの出力信号に基づき,
鼓膜の正面の所望の音響信号を表す参照信号を,参照信号プロセッサにおいて生
成し,上記レシーバと少なくとも一個の上記検出手段の出力との間の伝達関数を
確立(構築)し,上記伝達関数に従って上記参照信号プロセッサ内のプロセス(
処理)を補正し,鼓膜の正面の音響信号を検出し,検出した信号を上記信号処理
システムの入力にフィードバックし,上記検出信号を比較手段において上記参照
信号と比較し,上記検出信号と補正参照信号との間に実質的な差がある場合には
,上記変換信号を補正された変換信号に補正し,鼓膜の正面の信号を所望の音響
信号に調整することを特徴とするものである。
の全ての要素または殆ど全ての要素の大規模集積化が可能となる。
なろう。
学的音圧は補聴器の入力トランスデューサ,ここではマイクロホン1によって捕
捉される。マイクロホン1の出力信号は処理システムに,望ましくは,本発明に
従って動作し,少なくとも一個のディジタル信号プロセッサ2を含むディジタル
信号処理システムに与えられる。ディジタル信号プロセッサ2は,使用者の難聴
の程度および支配的な音響学的環境状態に従って入力信号を処理する。ディジタ
ル・プロセッサ2の出力は出力トランスデューサ,ここではレシーバ(受話器)
3に送られる。
別であっても,レシーバに組入れられてもよいプローブ・マイクロホン4によっ
て検出される。
は,プローブ・マイクロホンと組み合わせても使用され得る。
として示されているが,本発明は単一チャネル補聴器に限定されることはなく,
望ましくはマルチチャネル補聴器にも適用可能なことは明らかである。
,数個のマイクロホンや入力信号を生成する任意のタイプの入力トランスデュー
サを設けてもよい。
する任意のタイプの出力トランスデューサとすることができる。
グ変換器,望ましくはシグマ−デルタ変換器の形態のものを設けてもよい。
5に接続される。この目的は後に説明する。さらに,参照(基準)信号プロセッ
サ6が設けられている。このプロセッサ6は,ここでは,ディジタル信号プロセ
ッサ2の入力側から,またはマイクロホン1の出力から入力信号を受取り,鼓膜
正面の所望の音響信号または音圧レベルを本来的に示す参照(基準)信号を生成
する。
ロホン4の出力に期待される信号に従って,所望の参照信号に変換処理する。し
たがって,参照信号プロセッサ6は,出力トランスデューサおよび検出手段に関
しては,ディジタル信号プロセッサ2と同様に動作する。この処理は回路全体の
動作によって調整(調節)可能である。
手段が設けられ,これも比較手段に接続される。
信号経路からなる伝達(転送)関数をもって動作する。こような伝達(転送)関
数は公知の方法で確立できる。補正プロセッサ7が実行する伝達関数は参照信号
プロセッサ6内の全てのまたは一部の関数を形成することができる。
または音圧レベルを検出する。プローブ・マイクロホンの出力信号は次に,直接
または間接的に比較手段5に与えられる。比較手段5は参照信号プロセッサ6か
らの参照信号を第2入力信号として受取る。比較手段6においてこれら2つの信
号間に実質的な(重大な)差が検出されればエラー信号が生成される。このエラ
ー信号は補正プロセッサ7に送られ,そこで伝達関数に関連して解析される。エ
ラー信号の解析に従って,補正プロセッサ7はディジタル信号プロセッサ2およ
び/または参照信号を適応もしくは変更するために参照信号プロセッサ6の伝達
特性を制御する一組のパラメータを変えることが可能である。この目的のために
,補正プロセッサ7がディジタル信号プロセッサ2と参照信号プロセッサ6にも
接続される。
否かを決定する。エラー信号の値が許容範囲外であれば,補正プロセッサはディ
ジタル信号プロセッサ2にその一組のパラメータを変えさせ,最終的に,エラー
信号の新しい許容範囲を設定し,および/または参照信号プロセッサ6の処理(
プロセス)を適応もしくは補正して参照信号を変更もしくは適応させる。
したがって参照信号プロセッサ6の参照信号も改善された参照信号に変更される
。次に,新しい参照信号はディジタル信号プロセッサ2を制御してレシーバ3の
出力が鼓膜正面の信号にできるだけ近似するようにし,当然ながら,望ましくは
リアルタイムで,鼓膜正面の所望の音響信号に近似するようにする。
ィジタル変換器とディジタル/アナログ変換器を設ければ,アナログまたはディ
ジタルで可能である。
成され,鼓膜正面での所望の音響信号を表すのであるから,出力トランスデュー
サと,鼓膜正面の耳孔と,検出手段とを含む伝達関数を補正されたバージョンの
伝達関数に変えることが必要である。
略を説明する。また,いくつかのプロセッサは実質的に同一であり,同一の参照
番号を付す。
またはマルチチャネルの補聴器は,必要に応じて変更を加えることにより,図2
,3,4に適用されるので,繰り返して説明する必要はないであろう。
ランスデューサ1,マイクロホンと,たとえば少なくとも一個のディジタル信号
プロセッサ2を含むディジタル・プロセッシング(処理)システムと,出力トラ
ンスデューサ3と,検出手段4と,比較手段5と,参照信号プロセッサ6と,望
ましくは参照信号プロセッサ6に内蔵される補正プロセッサ手段7とにより構成
される。この実施例では,参照信号プロセッサ6内の関数は,部分的または全体
的に補正プロセッサ7が実行する伝達関数である。
めに,ディジタル信号プロセッサ2の出力と出力トランスデューサ3との間に,
修正または補正手段8が設けられ,この補正手段8も,出力トランスデューサへ
の入力信号を制御するための比較手段5に接続される。
ロセッサ7の出力信号に実質的な差が検出されれば,エラー信号が生成される。
このエラー信号もディジタル信号プロセッサ2の出力信号に,したがって出力ト
ランスデューサ3の入力信号に直接影響する。これによって,エラー信号はほぼ
直ちに減衰または減少する。
4に送信されるときにエラーを含んで伝達される結果としてエラー信号が生成さ
れた場合には特に有利である。
効果によって生成される場合もあるが,これも直ちに克服されよう。
に似ているので,これらの図に関して挙げた特徴は図3にも当てはまる。
られ,その入力側から得られるのではない。したがって,参照信号プロセッサ6
はディジタル信号プロセッサに設けられたような処理能力をエミュレートとする
必要はなく,そのために,より簡単な構造にできる。
ムでは,参照信号の生成のために参照信号プロセッサ6内での信号処理により多
くの時間がかかる。一方,ディジタル信号プロセッサ2の出力から参照信号プロ
セッサ6への入力信号を得ることによって,参照信号プロセッサ内での処理時間
は短縮される。
信号はディジタル信号プロセッサ2の入力側,またはマイクロホン1の出力側に
おいても得られる。
ーブ信号プロセッサ9に接続される。このプロセッサ9は,必要ならば,アナロ
グ/ディジタル変換器および周波数特性補正と周波数帯分割のための手段を含ん
でよい。このような周波数特性補正処理は,参照信号プロセッサ6において個々
のプローブ・マイクロホンの特性を補正することを不要にできるので,実に有利
である。
制御され,調整される。処理後のプローブ・マイクロホン信号と参照信号プロセ
ッサ6からの参照出力とは共に比較手段5に供給される。比較手段5に供給され
たこれら2つの信号間に実質的な差があれば,図1および図2に関して説明した
のと同じやり方で,補正プロセッサ7に影響を与えるためのエラー信号が生成さ
れる。
段7を介して伝達関数に影響を与え,これにより,参照信号プロセッサ6内の参
照信号が調整され,ディジタル信号プロセッサ2の伝達特性が決定され,最後に
,当然ながら,出力トランスデューサすなわちレシーバ3の入力信号,したがっ
て鼓膜正面の耳孔内の音響信号を所望の音響または音圧レベルにできる限り近づ
ける。
分割は,時間遅延が高周波数におけるものに比べてより重要ではないディジタル
領域での低周波数要素の同時補正に,極めて有利である。この目的のために,ハ
イパス・フィルタを用いた入力信号の前処理によって,トーン・シーケンスによ
る90度の位相シフトを与えて,僅かな時間の後に,時間遅延を実質的に短縮させ
るように構成してもよい。6000ヘルツの周波数では,実質的な時間短縮は40マイ
クロ秒程度である。この前処理と補正はディジタル的に実行してもよいし,場合
によっては,部分的または全体的に,アナログ比較手段5および/またはアナロ
グ比較手段5からの増幅されたエラー信号により駆動されるアナログ・レシーバ
3を用いて実行してもよい。時間遅延の実質的な短縮の効果は,プローブ信号の
前処理に時間の余裕を取るために有利に使用され得る。この効果は,特に高周波
数において,補正手段8による同時補正が,ある程度継続するトーン信号に対し
て実質的にリアルタイムで実行される前に,効果がある。このようなトーン信号
は,閉塞効果によって生成されるまたは起因する殆どの高周波数のトーンで現れ
る可能性がある。
つであり,比較手段5は一つであり,勿論,検出手段の出力と参照信号プロセッ
サ6からの参照信号との比較から生成され,補正プロセッサ7内の伝達関数に関
連するエラー信号は一つである。当然であるが,複数個のエラー信号を生成する
可能性もある。
,耳と補聴器とからなる電気音響学的環境のモデルを含んでよい。この場合には
,モデル・プロセッサとして動作する。このようなモデルは一般的に関数として
知られている。この関数は,現場での補聴器と耳とを含むシステムに対して各種
測定を行って展開される。
較手段5で生成されたエラー信号に応じて,または応答して更新することができ
る。これは,例えばメモリに記憶されたモデル関数を用いて実行できる。しかし
ながら,新しいパラメータの組み合わせを評価するためにモデル関数を使用する
のが望ましい。こうすれば,システムは変化する各種状況および条件に適応でき
る。これらの変化する状況および条件とは,例えば,時間と共に,鼓膜正面にお
ける空間の変化によって,耳孔内のオトプラスティックの周囲の漏れによって変
化する要素の値または特性などである。
チャートを参照して詳しく説明する。
ブロックx1から始まり,望ましくは比較手段5に与えられる参照信号とプロー
ブ信号の生成に同期する閉ループとして実行される。比較手段5はブロックx1
,x3,x4により実現される。ブロックx2において,プローブ信号がサンプ
ルされ,ブロックx3で参照信号が同様にサンプルされる。ブロックx4では,
サンプルされた信号が比較され,これら2つの信号間に実質的な差があれば,そ
の結果一または複数のエラー信号が生成される。次に,エラー信号はブロックA
に与えられる。ここで,必要であれば,プロセス(処理)と値がエラー信号に従
って補正される。エラー信号はブロックBにも与えられ,ここで,レシーバ3へ
の出力信号が同時に補正される。
変換を用いたより複雑な関数でもよいし,各サンプル後に参照信号プロセッサ6
およびプローブ信号プロセッサ9からの複数の処理値,例えば,周波数分割また
はフーリェ変換後の振幅値をサンプルすることで行ってもよい。時間節約と補正
をほぼリアルタイムに実行するために,望ましくは,プローブ信号との,または
高周波数での同時補正のための信号との比較からエラー信号を生成するのに簡単
な補正プロセスを使用することもできる。上述したように,複雑なプロセス(処
理)のためにより多くの時間を確保するために位相シフトを使用して,実質的に
リアルタイムの補正を可能にしてもよいが,殆どのプロセス(処理)が参照信号
について実行されるのが望ましい。補正プロセスのためのエラー信号を生成する
ために,参照信号を生成するのに複雑な関数が使用され得る。これは,参照信号
が得られる点からの音声信号の処理と,上記プロセスとが,少なくとも同時に実
行され得るからである。
,補聴器の出力信号として供給される前に図6に示すように,さらに処理される
。z1とz2における更なる処理は周波数と振幅の関数としての補正を行う。B
からCへの処理は図5aにループの一部として示されているが,これは同期処理
または同時処理である。この処理は上記ループの一部ではなく,図5bに示され
るようにエラー信号に対して同時に行なわれるアナログ処理である。
与えられ,ここで処理される例を図式的に示すものである。このプロセス(処理
)は,以前に実行されていなければ,高速フーリェ変換(FFT)でもよい。次
のブロックy2において,音声信号プロセスからのデータがサンプルされ,さら
に処理され,ブロックy3で,ブロックy1からのエラー信号と比較される。こ
の比較により,この音声信号の振幅および/またはエラー信号レベルが補正を実
行するのに充分であるか否かが決定され,その周波数帯のために補正が起動され
ることになる。
してもよい。
必要であれば,プロセスが補正される。この処理はループとして示され,ブロッ
クy4とy5は,全ての周波数帯がy3からの比較値に基づいてブロックy00で
テストされたことを確認する。ブロックy4は,周波数帯fbのfb=1からf
b=nまでの全ての数nにわたって繰返すための「次のループ用」のものである
。ブロックy5は,「if」機能であり,fbがn未満であれば(NO)ループをy
4に戻し,そうでなければ(YES )ループを出て,プロセス(処理)をy1にお
ける外のループに戻すか,A点から起動がかかればこの処理がスタートされる。
ロックy6における比較に与えられる。
囲内であれば,何もすることはないので,プロセスはE点から開放される。しか
しながら,エラー・レベルが範囲外で何らかの処理が必要であれば,ブロックy
7に進み,出力信号レベルとエラー信号レベルとを用いてルックアップ・テーブ
ルへのアドレスが生成される。これらのアドレスを使用して,ルックアップ・テ
ーブルy8から値が読み出される。これによって,音響信号プロセスは,対応す
る読み出された値を用いてブロックy9で補正され,参照信号プロセスはブロッ
クy10で補正される。エラー信号範囲はブロックy11で補正される。この処理は
,最後には,終了点であるE点に達する。
に基づいてもよいし,他の周波数帯の値と実際の設定値との組み合わせでもよい
。プローブ・マイクロホン4がレシーバのハウジング内に置かれれば,低周波数
帯はリークと音量変更の決定に使用できるし,低周波数帯と残りの周波数帯との
利得設定の制御にも使用できる。さらに,指定されかつ所望された必要な変更(
変化)が,実際の設定に関して利得設定の実質的な更新(変化)であれば,その
変更(変化)は中間ステップにおいて所望の変更(変化)になされなければなら
ない。これは,ルックアップ・テーブルへの中間アドレスによってなされてもよ
いし,補正プロセッサ7内での計算によってなされてもよい。
組み合わされた補正がエラー信号を固定値,例えばゼロに減少させるものである
ならば,省略してもよい。そうでない場合には,異なる実際のエラー信号範囲の
設定が使用されるならば,エラー信号を,例えば対数またはデシベル(dB)の
ような分数値として処理し,エラー値を補聴器からの出力レベルの変化に比べて
比較的安定したものにするのが望ましい。さらに,補聴器からの出力レベルが閾
値以下であれば,プロセス補正を動作させずに,聞き取れない弱い音声レベルで
あって補正に関して意味のある情報を含まない音声レベルであるので,プロセッ
サによる補正を避けるのが好ましい。
の完全なモデルを構築(確立)する。それによって,例えば,容積変化,リーク
,閉塞効果,要素の特性のドリフトなどの変化の原因を推測し,鼓膜正面に所望
の聴音感覚を形成するための補正を開始することが可能である。完全モデルは補
正プロセスと参照信号プロセスとの組み合わせとして形成してもよい。この場合
,補正プロセスは参照信号プロセスを補正するために,および/またはエラー信
号を予測するために必要な値を含み,これによりモデルは,参照信号プロセスを
変えることなく決定されたモデルとして,または決定された実際のモデルとして
動作できる。補正プロセスは,完全モデルと,完全プロセスと同じ出力結果のみ
を生成する単純化したプロセスとしての参照信号プロセスとを含んでもよい。
計算値とに基づいて行われているが,殆ど全ての値は,モデルに基づいて計算さ
れたものであることが望ましい。
。
耳孔内にフィードバック・マイクロホンが置かれ,それは鼓膜の正面における実
際の音圧レベルの周波数スペクトルを示す制御信号を生成する。鼓膜の正面にお
ける実際の音圧レベルの平均値が,メモリに記憶された所定の参照命令群に従っ
た全出力に対する所望のレベルと,プロセッサによって比較される。これにより
,プロセッサは,チャネル増幅器と出力増幅器とを制御して,鼓膜の正面の耳孔
における所望の音圧レベルを生成する。 ドイツ公報DE 41 28 172は補聴器を開示しているが,それは入力トランスデュ
ーサと,出力トランスデューサと,これらの入力トランスデューサと出力トラン
スデューサとの間に接続され,入力トランスデューサ信号をディジタル信号処理
するためのマイクロプロセッサとを含む。ディジタル信号処理のプロセッサ伝達
関数はEEPROMに記憶される。補聴器はさらに,耳孔内の実際の音圧レベルを検出
するためのテスト手段を含む。補聴器は,補聴器モードと測定モードの明確に異
なる2つのモードで動作する。実際の動作モードは使用者によって選択され得る
。測定モードでは,マイクロプロセッサは階段状に高くなる音量の異なるトーン
のシーケンスを生成し,検出手段は,その結果耳孔内で得られる音圧レベルを検
出する。測定された音圧レベルは,記憶されていた所定のレベルと比較され,こ
れで判定されたレベル差に応答して,上記レベルを表す伝達特性の記憶パラメー
タが補正される。したがって,補正はリアルタイムには行われ得ない。 スイス公報CH 678 692 Aは補聴器を着けた人間の耳の個々の音響的特性を決定
するための方法と装置を開示する。この装置はマイクロホンを持つ耳内補聴器と
,増幅器と,スピーカとを含む。補聴器はさらに,現場で音響的特性を決定する
ために,スピーカから出される音を検出するための検出マイクロホンを含む。一
つの実施例では,スピーカはスピーカの動作とマイクロホンの動作を交互に行う
。
。
トである。
る。
Claims (19)
- 【請求項1】 鼓膜に与えられる音響信号を補聴器の動作位置において上記補
聴器によって測定し,補正または調整する方法において,上記補聴器は,少なく
とも一個のマイクロホン(1)と,入力音響信号を所望の変換関数に従って変換
信号に変換するための少なくとも一個のディジタル信号プロセッサ(2)を含む
少なくとも一個のディジタル信号処理システムと,少なくとも一個のレシーバ(
3)および電源と,鼓膜の正面に現れる信号を検出するための少なくとも一個の
検出手段(4)とを含み,上記方法は鼓膜の正面の所望の音響信号を表す参照信
号を使用するものであり, 上記方法は, 少なくとも一個のマイクロホン(1)の出力信号に基づき,鼓膜の正面の所望
の音響信号を表す参照信号を,参照信号プロセッサ(6)において生成し, 上記レシーバ(3)と少なくとも一個の上記検出手段(4)の出力との間の伝
達関数を確立し, 上記伝達関数に従って上記参照信号プロセッサ(6)内のプロセスを補正し, 鼓膜の正面の音響信号を検出し,検出した信号を上記信号処理システムの入力
にフィードバックし, 上記検出信号を比較手段(5)において上記参照信号と比較し, 上記検出信号と上記参照信号との間に実質的な差がある場合には,上記変換信
号を補正された変換信号に補正し,鼓膜の正面の信号を所望の音響信号に調整す
ることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 上記検出信号をディジタル表現に変換し,上記比較と上記補正
とをディジタル的に実行することを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 上記実質的な差をエラー信号として用いて,上記ディジタル信
号プロセッサ(2)内のプロセスを適応的に修正することを特徴とする請求項1
または2に記載の方法。 - 【請求項4】 上記比較結果の実質的な差をエラー信号として用いて,上記参
照信号プロセッサ(6)内のプロセスを適応的に修正し,最小化されたエラー信
号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項5】 上記比較結果の実質的な差をエラー信号として用いて,上記参
照信号プロセッサ(6)および上記ディジタル信号プロセッサ(2)内のプロセ
スを適応的に修正し,上記エラー信号を最小化することを特徴とする請求項1か
ら4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 上記比較結果の実質的な差をエラー信号として用いて,上記デ
ィジタルプロセッサ(2)の変換信号を修正手段(8)によって修正することを
特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 上記比較結果の実質的な差を補正プロセッサ(7)に対するエ
ラー信号として用いて,上記ディジタル信号プロセッサ(2)内のプロセスを修
正することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 上記実質的な差を上記補正プロセッサ(7)に対するエラー信
号として用いて,上記参照信号プロセッサ(6)内のプロセスを修正することを
特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項9】 上記実質的な差を上記補正プロセッサ(7)に対するエラー信
号として用いて,上記ディジタル信号プロセッサ(2)および上記参照信号プロ
セッサ(6)内のプロセスを修正することを特徴とする請求項7または8に記載
の方法。 - 【請求項10】 上記比較結果の実質的な差をエラー信号として用いて,プロ
ーブ信号プロセッサ(9)内のプロセスを修正することを特徴とする請求項3か
ら9のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項11】 上記比較結果の実質的な差または上記検出手段(4)からの
出力信号を,耳と上記補聴器とからなる電気音響モデルを含むプロセスへの入力
信号として用いて,上記電気音響モデルにおけるプロセスから生じる一個または
それ以上の値に基づいて,上記参照信号プロセッサ(6)および上記ディジタル
信号プロセッサ(2)内の少なくとも一個のプロセスを適応的に修正することを
特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項12】 上記比較手段(5),上記参照信号プロセッサ(6),上記
補正プロセッサ(7)の少なくともいずれか一個を,電気音響モデルの部分とし
て使用することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項13】 プローブ・マイクロホンを少なくとも一個の上記検出手段(
4)として用いることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の方法
。 - 【請求項14】 上記レシーバ(3)を少なくとも一個の上記検出手段(4)
として用いることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項15】 鼓膜に与えられる音響信号を測定し,補正または調整するた
めの手段を含む補聴器であって,上記補聴器は,少なくとも一個のマイクロホン
(1)と,入力音響信号を所望の変換関数に従って変換信号に変換するための少
なくとも一個のディジタル信号プロセッサ(2)を含む少なくとも一個のディジ
タル信号処理システムと,少なくとも一個のレシーバ(3)および電源とを含み
,上記信号処理システムが,さらに,鼓膜の正面における所望の音響信号を表す
情報を使用する参照信号手段を含み,上記補聴器が,鼓膜の正面に現れる信号を
検出するための少なくとも一個の検出手段(4)を含むものにおいて, 上記信号処理システムは,上記レシーバ(3)と少なくとも一個の上記検出手
段(4)の出力との間にある伝達関数の表現を実質的に保持するための処理手段
を含み, 上記処理手段は,少なくとも一個の上記マイクロホン(1)の出力信号に直接
または間接的に基づいて,鼓膜の正面における所望の音響信号を表す参照信号を
生成する参照信号プロセッサ(6)を含み, 上記信号処理システムは,さらに,上記参照信号プロセッサ(6)からの少な
くとも一個の補正された参照信号と上記検出手段(4)からの少なくとも一個の
出力信号とを受取り,少なくとも一個のエラー信号を生成するための比較手段(
5)を含み, 上記ディジタル信号処理システムは,また,上記検出信号と上記補正された参
照信号との間に実質的な差がある場合に,少なくとも一個の上記エラー信号に応
答して,上記ディジタル信号プロセッサ(2)の出力信号を補正された変換信号
に修正するための修正手段(7,8)を含むことを特徴とする補聴器。 - 【請求項16】 上記信号処理システム内の上記修正手段(8)は,上記比較
手段(5)から少なくとも一個の上記エラー信号を受取り,上記変換信号を修正
するように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の補聴器。 - 【請求項17】 上記補正プロセッサ(7)は上記信号処理システム内の上記
修正手段(7,8)の一つであり,上記比較手段(5)から少なくとも一個の上
記エラー信号を受取り,上記ディジタル信号プロセッサ(2)内のプロセスを適
応的に修正するように構成されていることを特徴とする請求項15または16に記載
の補聴器。 - 【請求項18】 上記信号処理システム内の上記修正手段(7,8)の一つと
しての上記補正プロセッサ(7)は,上記比較手段(5)から少なくとも一個の
上記エラー信号を受取り,上記参照信号プロセッサ(6)内のプロセスを適応的
に修正するように構成されていることを特徴とする請求項15,16または17に記載
の補聴器。 - 【請求項19】 上記信号処理システム内の上記修正手段(7,8)の一つと
しての上記補正プロセッサ(7)は,上記比較手段(5)から少なくとも一個の
上記エラー信号を受取り,上記ディジタル信号プロセッサ(2)および上記参照
信号プロセッサ(6)内のプロセスを適応的に修正するように構成されているこ
とを特徴とする請求項17または18に記載の補聴器。
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