JP2002529172A - 頂部装填洗濯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 洗濯機械（２，３００）又は衣服乾燥装置（２００）のような洗濯装置であって、衣服収容容器（１，２０１，３０１）への使用者の接近が、容器を洗濯装置キャビネットの前方に傾斜でき摺動して引出すことのできる構造（１０５，２０５，３０５）に支持させることにより容易となるようにしている。この構造がキャビネットから引出された時容器のハッチ（３５）が実質的に頂部から接近できるようになる。容器は好ましくはその軸線が水平で並んで又は“東西”方向に位置するように取付けられる。装置モーター（４４／４５，２１０）の制御装置が衣服容器（１，２０１，３０１）の回転位置を設定しそれにより構造（１０５，２０５，３０５）がキャビネットから引出された時ハッチ通路が最も上方にくるようにする。ハッチ（３５）は摺動して戻され回転位置決め工程の一部として容器内部に接近できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 技術分野 本発明は洗濯装置に関し、特に洗濯物が置かれる容器が洗濯装置のキャビネッ
トの外に動かされることによって使用者に提供される洗濯装置に関する。

【０００２】 背景技術 多くの洗濯機械は前方投入式である。これは使用者が機械に投入しまた取出す
のに上半身を曲げなければならないことを意味する。同様の事態が転倒型の多く
の衣服乾燥機に関しても存在する。

【０００３】 摺動引出し構造を備え洗浄装置がキャビネットの内部に取付けられるようにし
それにより洗浄装置がキャビネットから水平に引出され開放された頂部に接近で
き皿を装填しまた取出すことができるようにする皿洗い機械を提供することが知
られている。この型の半分の高さの皿洗い機が取付けられそれにより皿洗い機が
台所の作業台の高さで装填されるようにする。このような皿洗い機の一例はＷＯ
９３／１２７０６号に見ることができる。人間工学的要素は、負荷担持容器をキ
ャビネットの外に動かすというこの広い概念はまた他の家庭用装置、特にしかし
これに限らない洗濯又は乾燥機に対する装置に有用であることを示している。

【０００４】 発明の開示 したがって本発明の目的は洗濯物収容容器が洗濯装置のキャビネットの外に動
かされ洗濯物の投入と取出しを容易にする洗濯装置を提供することである。

【０００５】 第１の形態において本発明は広くは、 （ａ）キャビネットと、 （ｂ）前記キャビネットの内部に移動可能に取付けられそれにより前記キャビ
ネットから外に引出されて接近が容易となるようにした洗濯物処理装置であって
、 （ｉ）前記キャビネットの内部に移動可能に連結されそれにより少なくとも上
方部分が前記キャビネットから外に向って動かされるようにした構造と （ii）前記構造の内部に回転可能に支持された前記洗濯物を収容する容器と （iii)前記容器を回転する手段と （iv）流体を前記容器に導入する手段と （ｖ）流体を前記容器から排出させる手段 とを含んでいる洗濯物処理装置と、 （ｃ）前記構造の一部を形成し洗濯物処理装置が引込められた時前記キャビネ
ットを閉じ前記容器の周りに流体密の囲いが得られるようにした前側パネル、 とを具備している洗濯装置にあるということができる。

【０００６】 他の形態において本発明は広くは、 （ａ）キャビネットと、 （ｂ）前記キャビネットの内部に取付けられキャビネットの下方部分の周りを
前方に傾斜されキャビネットから外に突出し接近できるようにする洗濯物処理装
置であって、 （ｉ）前記キャビネットの内部に下側部分が連結されキャビネットから外側に
回転できるようにした構造と （ii）使用時前記洗濯物を収容し前記構造の上方部分の内部に回転可能にかつ
横断して取付けられ、軸線が前記構造の走行方向に対し直角となっている容器と （iii)前記容器を回転させる手段と （iv）流体を前記容器に導入する手段と （ｖ）流体を前記容器から排出させる手段 とを含んでいる洗濯物処理装置と、 （ｃ）前記構造の一部を形成し洗濯物処理装置が引込められた時前記キャビネ
ットを閉じキャビネットの周りに流体密の囲いが得られるようにする前側パネル
、 とを具備する洗濯装置にあるということができる。

【０００７】 上記記載で用いた“流体”なる用語は洗濯装置の場合は洗濯液を意味し、また
乾燥装置の場合は空気を意味する。

【０００８】 好ましい実施形態では本発明の装置は洗濯装置か乾燥装置かにかかわらず、水
平軸線の機械である。しかし水平軸線の洗濯機械は現在に至るまで人間工学、サ
イクル時間、及び衣服収容力に関しては好適なものではなかった。人間工学の重
要な問題に対処するため機械の軸線の“東西”取付けが可動機構と共に採用され
開放時に使用者に対し衣服容器を提供するようにしている。衣服容器への進入が
、開放の前に容器の周りを周方向に摺動されるハッチを介し容器の壁を通っても
たらされる。

【０００９】 発明を実施する最良の形態 本発明は主として洗濯機械について記載されるが、多くの原理が図５に示され
ているような洗濯物乾燥機械にも同様に適用される。図１と２は水平軸線型の洗
濯機械を示し、キャビネット２の内部に“東西”に並んだ位置に実質的に水平の
軸線で支持された穴あきドラム１を有している。キャビネット２はドラムを出て
行く洗浄又はすすぎ液を水密性の囲いの内部に閉じ込める表面を含んでいる。キ
ャビネット構造２のある部分は例えば２重シートの熱成形によって液体閉じ込め
表面と一緒に形成される。特に洗濯機械の後壁と側壁はこの方法で形成される。

【００１０】 ドラムと多くの他の構成要素とを含む洗濯物処理装置は好ましい実施態様では
前側パネル１０６が取付けられてキャビネット２に対するドアを形成する傾斜可
能な構造１５０の中に収容されている。洗濯物処理装置は図３ａ，３ｂ及び３ｃ
を参照して以下に説明されるようにキャビネット２から出るよう動くことができ
る。

【００１１】 ドラム１はそれぞれがドラム支持体６，７により支持された軸受８により各端
部が回転自在に支持される。図示の実施態様ではこれら軸受はドラムの端部１１
，１２のハブ部分１０から突出するシャフト手段９の外側に軸方向に配置されて
いる。他の軸方向の配置構造も同様に可能であり、例えばドラム支持体から突出
するシャフト上に配置されるドラムのハブ部分の外面の凹みの中に内側が配置さ
れる。ドラム支持体６，７はそれぞれ基部が支持されたユニットとして示されま
た２重シート熱成形、ブロー成形その他によって製造するのに適している一体構
造形式を有している。各ドラム支持体は好ましくは強化リブ部分１３，１６とド
ラム１の各ドラム端部１１，１２に適合するようになっているドラム収容凹み部
分１４，１５とを含んでいる。ドラム支持体６，７は側壁５０，５１に設けられ
た相補的な表面の内部で相互にかみ合うことにより部分構造１５０に係合する。
個々の部材から形成された構造物又は機械的懸架装置のような他の好適な構造も
可能である。

【００１２】 ドラム支持体はそれぞれ前記凹み部分１４，１５の中心部に軸受支持凹所を含
んでいる。可撓軸受取付け体１７が軸受支持凹所の内部に配置されまた軸受８が
軸受取付け体１７のボスの内部に嵌合する。

【００１３】 図１と２に示されるように本発明の好ましい実施態様においてはドラム１はさ
らに詳細には穴があけられた金属フープ２２を具備し、対の端部１１，１２がフ
ープ２２の端部を包囲し実質的に円筒形の室を形成し、また一対の羽根板１１０
がドラム端部の間に延びている。本発明の好ましい形式ではドラムは一方の端部
１１からのみ駆動されまたそのため羽根板１１０の１つの目的は回転トルクを非
駆動ドラム端部１２に伝達することである。羽根板はまたドラム組立体１に長手
方向の剛性を与える。これらの端部に向って羽根板１１０は広くかつ浅くなって
いるが、羽根板は十分な深さと内側補強部を有し不均衡の動的荷重によるわん曲
作用に対する必要な抵抗が達成できるようにする。好ましくは羽根板は異なった
形状を有し、前縁と後縁を含み洗濯物をひっくり返すのを助けるようにする。好
ましい実施態様では羽根板は回転方向を反対にして配置され、それによりいずれ
かの方向の回転のもとに一方の羽根板が前方にまた他方の羽根板が後方に動くよ
うにする。この羽根板の配置構造は以下に記載されるように使用者が洗濯室を開
放するのを便利にするという利点をもたらす。

【００１４】 ドラム１の内部に接近できるようにするため、穴あき金属フープ２２は周面が
主ドラム部分３４とフープ完成ハッチ部分３５との２つの部材に分割される。図
１にはハッチ部分が分離され引出された状態で示され、洗濯機械が開放に備えて
用意されている。本発明の好ましい形式では、ハッチ部分３５は金属フープ２２
の全幅で延び、またその対向する縁部３６，３７に沿って主ドラム部分の２つの
自由縁３８，３９に連結されている。ハッチ部分は張力に抗して主ドラム部分の
各縁に完全に固定されるように連結される。したがって、ドラムが１０００RPM
又はそれ以上で回転する洗濯機械の高速回転サイクルのもとに、ドラムは完全に
連結され連続フープとなり、発生した遠心力を処理するのに最適なものとなる。
好ましい形式では、ハッチ部分３５は縁３６に沿って縁３６を主ドラム部分３４
の各自由縁３８に相互に連結する有効な機械的掛止機構によって連結される。こ
の掛止機構はハッチ部分３５のループ状の縁３６の内方に延出する一連のフック
掛止部を有する摺動棒４０を具備している。一連のフック掛止部は摺動棒４０が
横方向に動いたときにドラムの主要部分３４の対応の縁３８から延びる一連の相
補的なループ４１に係合できるようになっている。ハッチ部分３５の他方の縁３
７は例えばハッチ部分が開くようにされる方法に依存した多数の異なる形式でド
ラム主要部３４の対応の縁３９に連結される。

【００１５】 洗濯機械は作動の全段階（洗濯、すすぎ及び高速回転乾燥）の間ドラムの回転
を行う電気モーター（図２に見られるロータ４４とステータ４５）を含んでいる
。本発明を組入れた洗濯機械の好ましい形式ではモーターはドラム１の一方の端
部１１に連結された永久磁石のロータ４４とドラム支持体７に連結されたステー
タ４５とを有する直接駆動の完全電気整流無ブラシモーターである。モーターの
１つの適当な形式はヨーロッパ特許第０３６１７７５号に記載されている。

【００１６】 前に述べたように、本発明を組入れた洗濯機械の好ましい実施態様ではドラム
１は一対のドラム支持体６，７の間に各端部が支持されている。ドラム１の内部
への接近はドラムの円筒壁２２の摺動ハッチ部分３５を介して与えられる。した
がって洗濯機械のキャビネット２は水平軸線の機械にとっては極めて普通の通常
の前側装填方式ではなく実質的に上側装填方式でドラム１に接近できるように形
成される。

【００１７】 洗濯物の投入と取出しを容易にし便利にする洗濯機械を提供するのが本発明の
特徴である。これは、“東西”に配置されたドラム１と関連の洗濯装置の要素と
を、好ましい実施態様では洗濯機械のキャビネットを傾斜させ洗濯ドラム１特に
ハッチに使用者にとって便利な高さのドラムへの進入路を提供することのできる
可動構造で取付けることによって、達成される。これを達成する配置構造の好ま
しい形式は図１に示され、その作用は図３ａから３ｃに示されている。後壁１０
２、頂壁１０３、基部１０４及び側壁（図示しない）によって形成された洗濯機
械キャビネット１００には部分構造１０５が取付けられた開放前部が設けられて
いる。部分構造１０５はドラム１０９を回転させる支持体を、ドラムを駆動する
モーターと共に組込んでいる。この部分構造の重要かつ必須の部分は部分構造が
閉じられた時、すなわちキャビネットの中に引込められた時にキャビネット１０
０を閉鎖する前壁１０６である。

【００１８】 部分構造１０５の側壁５１は構造支持体を提供しまたドラム１０９の荷重とド
ラムに収容された洗濯物の荷重とを担持する。これら側壁はドラム支持体６，７
とそのそれぞれの側壁部材５０，５１とを結合している。側壁５１の最下縁は部
分構造の荷重をキャビネット基部１０４に伝達する。前側パネル１０６は基部１
０４とは係合せずまた重量移送の部分の役割りをしない。

【００１９】 側壁５１の底縁１１１は円弧形状であり基部１０４の各側に設けられた軌道１
１２の内部で“転動”する“揺動”表面を形成する。したがって使用時部分構造
１０５は、前側パネル１０６の頂部に外側に向う力を加えることにより揺動運動
するようキャビネット１００の外に傾斜される。この“揺動”表面は好ましくは
、円弧表面１１１の軌道１１２への転動接触が、部分構造の傾斜走行の大部分に
関して部分構造の予測される重心（可能な又は潜在的な洗濯物荷重を含む）が実
質的に垂直方向に表面１１１と軌道１１２との間の接触点の上にあるのを保証す
るように構成される。これは使用者又は付加的な構成要素に部分構造１０５が外
側に向って傾斜した時に荷重のある部分を担持することを要求する固定された軸
線を有する枢着された部分構造にまさったある利点を有している。

【００２０】 補助構造１０５の各側の揺動表面１１１が正しく基部軌道１１２に沿い横方向
に整列して進むのを保証するために側壁５１は縁１１１の近くに形成されたラッ
ク歯を有しまた揺動表面１１１と同じ曲率を有する中心線を有している。これら
のラック構造は基部１０４の近くのキャビネット１００の側壁に固定された対応
の真直ぐの水平のラック（図３に破線１２０で示されている）と噛合う。

【００２１】 “揺動”表面１１１は曲率の中心として部分構造１０５の重心を有する実質的
に円弧状の表面とすることができ、それにより静止状態で重心がその性質により
表面１１１と軌道１１２との間の接触部の垂直上方に残っているようにする。円
弧状“揺動”表面１１１の変形は“抵抗”位置を生じるようになる。例えば領域
１３０が“揺動”軌道の最前端の近くにあり揺動体の接触表面が予測される重心
に対して非接線方向となり、接触点に対する半径がさらに前方に向って減少する
。このようにして、部分構造１０５がキャビネット１００から外に転動しまた“
揺動”表面１１１の接触点が遷移点１３１を通過して動くにつれて、予測される
重心１３３は接触点の前方に動くようになりまた部分構造１０５が開放位置へと
付勢されるようになり、さらなる開放が例えば部分構造１０５の側面とキャビネ
ット１００の側面との間の係合によって抑制される。

【００２２】 同様に“揺動”表面１１１の後側に向って平坦領域１３３が設けられる。この
平坦領域１３３は部分構造１０５が閉じた位置にある時水平な係合軌道１１２と
なりまた部分構造１０５が閉じた位置にある時予測される重心の直前に位置する
遷移点１３４へと前方に向って延びる。この遷移点１３４はこの配置構造におい
て揺動表面の事実上の接触点を形成し、重心の前方にありこれが部分構造１０５
を閉じた位置に付勢する。

【００２３】 さらに、１つ又は複数の他の平坦部分１３５が揺動表面に設けられ図３ｂに示
される位置のような部分構造１０５の中間“抵抗”位置を提供し、ここで予測さ
れる重心が軌道１１２に当接する平坦表面に沿う位置の垂直上方にある。このよ
うな中間の抵抗位置を設けることは傾斜可能な部分構造を多くの使用者にとって
好都合となる別々の段階で開放できるようにする。

【００２４】 図４に示される第２の実施態様においては、部分構造１０５の重心に対して揺
動体の幾何学形状を配置し重心が揺動体１１１と軌道１１２との間の接触点の垂
直上方にあるのを保証し使用者が容易に開放しまた閉鎖することができるように
するのに代えて、スプリング減衰器１３０が部分構造と洗濯キャビネット１００
との間に回動可能に連結されている。この場合は部分構造の重心が揺動体１１１
と軌道１１２との間の接触点から外側に向って変位することができ、それにより
生じた傾斜させる力がスプリング減衰器１３０によって抵抗を受けドラム１が洗
濯荷重を担持している時でも使用者が快適に処理できるようにする。

【００２５】 好ましい形式においてはドラム支持体の各々はその足又は前方隅部と考えられ
る枢軸点を組込むよう形成される。ドラム支持体は内側ドア部材に接合され、内
側ドア部材はドラム支持体の間に延びそれ自体がドラム周囲の前方部分と結合し
ドラムと駆動モーターとを担持するユニットを形成し、洗濯装置の基部にその底
縁が回動可能に連結されている。使用時使用者は部分構造を傾斜引出しに似たや
り方で回動し洗濯物の投入又は取出しのためにドラムが開放されるようにする。

【００２６】 傾斜可能なユニットはその下端に１つ又は複数の液体収集用排水だめを含み、
この排水だめはドラムを包囲する表面の異なった部分から流出する液体を集める
。図示の配置構造に関し完全にシールされたドラムの囲いは必要ではない。ドラ
ムは実際には後壁部分１１４と、頂壁部分１１５と、下方及び後方に後壁部分の
下から突出するリブ１１７へと延びる前壁部分を有する傾斜ユニットによって担
持された前壁部分１１６とを含むじゃま板によって取巻かれている。全体が１０
８で示される（図１）１つ又は複数の液体収集用排水だめはその下側から突出す
る縁に近接した前壁部分に形成される。使用時その壁の穴を通ってドラムから出
る液体は前壁又は後壁部分に流下し排水だめ１０８に集められる。排水だめは内
部の水が排出する出口を含んでいる。ポンプがこの出口に連結され、好ましい実
施態様では出口の直ぐ下側に配置され制御プロセッサーの指令で作動するように
なっている。

【００２７】 本発明を含む機械の好ましい形式においては、洗濯液体はドラムの端部１１，
１２の一方又は両方に配置された入口を通って、ドラム１に直接流入される。ド
ラムの各端部から延びドラム支持軸受が嵌められているシャフトは好ましくはこ
れを貫通する穴を有する。加圧された洗浄液体がこの穴を通ってドラムの内部に
供給される。

【００２８】 この機械の作動はすでに述べたように、中央マイクロプロセッサーによって制
御され、中央マイクロプロセッサーは水弁とポンプとモーターとをその記憶装置
の内部にあるプログラムと使用者のマクロレベルの設定とマイクロレベルのトラ
ンスジューサからの信号と種々のモーター負荷からの表示とにしたがって制御す
る。物理的にマイクロプロセッサーは好ましくは前側パネル１０６と傾斜構造１
５０の前壁１５１との間で傾斜可能ユニットに取付けられた隔離され周囲が防水
された区画室の中に配置される。これはマイクロプロセッサーをこれが接続する
全ての対象物の近くにほぼ密封状に置く。使用者の設定は好ましくは対応の表示
器と共に前側パネル１０６の頂縁に又はその近くに取付けられた制御パット上に
形成される。

【００２９】 使用時洗濯作用は洗濯すべき洗濯物の負荷のドラム内部への分配と共に開始さ
れる。ドラムハッチの開放は使用者がドラムへの接近に先だって自動的に行われ
る。特にこの機械は傾斜可能なユニットを開放する能力を制限する傾斜可能なユ
ニットと関連するドア掛止手段を含んでいる。掛止手段の作動は使用者が接触制
御装置を作動することにより達成できるようにする。しかしこれは使用者が直接
掛止手段を作動することによって行うことができ、この場合は掛止手段が作動さ
れている時をセンサーが検知しなければならない。好ましくはドラム１の好まし
い開放位置への回転とドラムハッチ３５の開放は掛止手段が完全に解放される前
に行われそれにより傾斜可能ユニット１０５の傾斜でドラムの内容物が使用者に
与えられるようにする。したがって、ドアの掛止の解放が使用者によって要求さ
れると直ちに現に進行している作動（例えば高速回転又は洗濯サイクル）が終了
しドラム１は実質的にハッチ部分３５が開放される位置で休止するようにされる
。ハッチ掛止の摺動棒機構４０が引戻されハッチ部分の縁３６と主ドラム部分３
４の対応縁３８との間の連結を解除する。ハッチ３５がこの位置に保持されるこ
とによりドラム１はついで図１で時計方向に回転され必要な開放が生じ、ハッチ
部分３５は主ドラム部分３４の外側に位置するようになる。ドラムはここで開放
状態となり（これは図１に示される）ドアは掛止解除され、使用者はドアを開き
図３ｂと３ｃに示されるようにドラムの内部に接近できるようになる。ドラムは
この位置で回転しないようロックされ、ドアが閉じられ洗濯サイクルが開始され
又は再開されるまでこの状態に保持される。

【００３０】 使用者は洗濯物をドラムの中に置きまた洗剤と洗濯補助剤とが必要とされる物
を全て適当な保管部分の中に置く。使用者は次にドア１０６を閉じそして例えば
制御パッド上の適当なボタンを押すことにより適当な洗濯プログラムを選択する
。洗濯プログラムはその強さと時間が変わる浸漬、洗濯、すすぎ及び高速回転の
任意の組合せからなるものとすることができる。便利のため、機械の作動の以下
の記載は簡単な、単一の洗濯、単一のすすぎ、単一の高速回転のプログラムに基
づいている。

【００３１】 ドラムの中の洗濯物と閉じられたドアとに関し、ドラムを開放する工程は逆に
される。ハッチ部分の後縁３６が掛止されドラム開口の縁３８の部分の掛止され
た部分によって保持されハッチ部分の前縁３７がドラム部分３４の縁３９と接触
するまで、主ドラム部分３４は回転され（図１で反時計方向に）ハッチ部分をド
ラム開口を横切って引戻すようにする。摺動ボルト４０が保持される位置に戻さ
れ縁３６と３８を固く相互に連結し、そしてハッチ部分が解放される。この時点
で、洗濯、すすぎ及び高速回転のサイクルを開始することができる。これらは、
水の移送とドラムの作用の任意の公知の方式を用いることができるため以下には
記載されない。

【００３２】 本発明の傾動配置構造を用いる衣服乾燥装置は図５に示されている。乾燥ドラ
ム２０１を担持する傾斜可能な部分構造２０５が軌道２２０上を走行する揺動ラ
チェット２１３によって支持されている。部分構造２０５は対応の洗濯機部分構
造１０５のようにその後壁２０２と頂壁２０３とが図示されているキャビネット
２００の内部に保持されている。ドラム２０１はモーター２１０によって回転さ
れる。

【００３３】 ここに開示された型の頂部投入水平軸洗濯装置の付隨的な利点は、他の装置特
に衣服乾燥装置４００が頂部に積重ねられ図６に示されるように洗濯場の床空間
が維持できることである。

【００３４】 上記の傾斜／揺動機構の変更例として、衣服ドラムの人間工学的提案が“摺動
引出し”の配置構造を用いることにより達成される。このような配置構造は図７
において洗濯機械への適用として示されている。部分構造３０５がドラム３０１
を支持し洗濯機キャビネット３００の中にまた外に直線状にかつ水平に動く。部
分構造は、これに取付けられまた開放時キャビネット３００を出る水平の軌道上
に支持されたローラの上に乗る軌道上に支持される。開かれるとドラム表面は使
用者に頂部から露呈されそしてドラムの回転は制御されハッチは開かれ衣服ドラ
ムの頂部からの投入又は取出しが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の洗濯機械の第１の実施態様の切欠斜面図でその主要部分を断面図で示
す図である。

【図２】 洗濯機械を形成する種々の主要部分を示す図１の洗濯機械の分解図である。

【図３ａ】 洗濯物処理装置がキャビネットから出てくるところを示す概略切断正面図であ
る。

【図３ｂ】 洗濯物処理装置がキャビネットから出てくるところを示す概略切断正面図であ
る。

【図３ｃ】 洗濯物処理装置がキャビネットから出てくるところを示す概略切断正面図であ
る。

【図４】 本発明の洗濯機械のための揺動制御の第２の形式を示す概略図である。

【図５】 本発明の図１に示される洗濯機械に対応する衣服乾燥装置の概略図である。

【図６】 本発明の洗濯機械の頂部に積重ねられた本発明の衣服乾燥装置を示す図である
。

【図７】 傾斜及び揺動機構の所定位置の摺動引出し機構を用いる洗濯機械の他の実施態
様を示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＲＵ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，Ｔ Ｒ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 オリバー，ジョアン マーシャ ニュージーランド国，オークランド，レミ ュエラ ロード ４／511 (72)発明者 トリービー，キャメロン ブルース ウィ リアム ニュージーランド国，オークランド，マウ ント エデン，プロスペクト テラス 80 (72)発明者 ジャクソン，ラッセル ジョゼフ ニュージーランド国，オークランド，オタ フフ，メイソン アベニュ 32 Ｆターム(参考） 3B155 AA25 BB02 CA02 CB06 CB34 DA05 MA01 MA02

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （ａ）キャビネットと （ｂ）前記キャビネットの内部に移動可能に取付けられ前記キャビネットから
   引出され接近できるようにする洗濯物処理装置であって、 （ｉ）前記キャビネットの内部に移動可能に連結され少なくとも上方部分が前
   記キャビネットから外に向って動かされるようにする構造と （ii）前記構造の内部に回転可能に支持された洗濯物を収容する容器と （iii)前記容器を回転する手段と （iv）流体を前記容器に導入する手段と （ｖ）流体を前記容器から排出する手段 とを含んでいる洗濯物処理装置と、 （ｃ）前記構造の一部を形成し洗濯物処理装置が引込められた時前記キャビネ
   ットを閉じ流体密の囲いが前記容器の周りに得られるようにする前側パネル、 とを具備してなる洗濯装置。
2. 【請求項２】 （ａ）キャビネットと、 （ｂ）前記キャビネットの内部に取付けられ、キャビネットの下方部分の周り
   を前方に向って傾斜され前記キャビネットから突出される洗濯物処理装置であっ
   て、 （ｉ）前記キャビネットの内部に下方側面部分が連結され前記キャビネットか
   ら外側に回転できるようにする構造と （ii）前記構造の上方部分の内部に回転可能に横断して取付けられ、軸線が前
   記構造の走行方向に対して直角の、使用時洗濯物を収容する容器と （iii)前記容器を回転する手段と （iv）流体を前記容器に導入する手段と （ｖ）流体を前記容器から排出する手段 とを含んでいる洗濯物処理装置と、 （ｃ）前記構造の一部を形成し、洗濯物処理装置が引込められた時前記キャビ
   ネットを閉じ前記容器の周りに流体密の囲いが得られるようにする前側パネル とを具備してなる洗濯装置。
3. 【請求項３】 前記構造には、前記キャビネットの基部に設けられた前後の
   軌道と係合し該軌道との転動接触を形成する揺動表面が設けられている請求項１
   又は２に記載の洗濯装置。
4. 【請求項４】 前記構造には底部に前記洗濯物処理装置の重量を支持する横
   方向に間隔のおかれた凸状揺動突起が設けられ、前記キャビネットには前記揺動
   突起が係合し該揺動突起との転動接触を形成するキャビネットの基部の横方向に
   間隔のおかれた軌道が設けられている請求項１又は２に記載の洗濯装置。
5. 【請求項５】 前記構造はその基部が前記キャビネットの内部に枢着され、
   洗濯物処理装置が前記キャビネットの外に前方に向って回転されるようにしてい
   る請求項１又は２に記載の洗濯装置。
6. 【請求項６】 前記洗濯物処理装置が前記キャビネットの内部に摺動可能に
   取付けられ前記キャビネットから外に水平に引出され接近できるようにしている
   請求項１又は２に記載の洗濯装置。