JP2002527983A - Cdma無線システムにおいて直交拡散コードを発生する方法及びジェネレータ - Google Patents

Cdma無線システムにおいて直交拡散コードを発生する方法及びジェネレータ

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JP2002527983A
JP2002527983A JP2000576552A JP2000576552A JP2002527983A JP 2002527983 A JP2002527983 A JP 2002527983A JP 2000576552 A JP2000576552 A JP 2000576552A JP 2000576552 A JP2000576552 A JP 2000576552A JP 2002527983 A JP2002527983 A JP 2002527983A
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ヴェリ リッポーネン
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ノキア ネットワークス オサケ ユキチュア
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    • H04J13/10Code generation
    • H04J13/12Generation of orthogonal codes
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    • H04J13/00Code division multiplex systems
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    • H04J13/004Orthogonal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、CDMA無線システムにおいて短い直交する拡散コードを発生する方法及びジェネレータに係る。この方法は、拡散コードの制御データ、即ち長さを得(302)、連続番号を得(304)、そしてコードクラスを得る(306)ことを含む。拡散コードは、当該コードクラスにおける拡散コードの連続番号を、先ず、コードクラスと同じ長さの2進コード番号で表す(308)ようにして形成される。その後、コード番号を反転することにより変更されたコード番号を形成する(310)。拡散コードの各チップごとに次のオペレーションを繰り返す(312)。チップの連続番号をコードクラスと同じ長さの2進チップ番号で表し(314)、変更されたコード番号とチップ番号とのANDオペレーションにより2進和を形成し(316)、そして2進和の全ビット間のXORオペレーションにより拡散コードのチップに対して1つの値を形成する(318)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、CDMA無線システムにおける直交拡散コード、特に、チャンネル
化に使用される短い直交拡散コードを発生する方法及びジェネレータに係る。
【0002】
【背景技術】
コード分割多重アクセス(CDMA)を使用する無線システムでは、無線リソ
ースがコード分割ベースで多数の異なるユーザに割り当てられる。各ユーザのペ
イロードは、このペイロードに拡散コードを乗算することにより、例えば、5M
Hzの広い周波数帯域に拡散される。受信者は、拡散に用いた拡散コードを受信
信号に乗算することによって所望の信号を分離することができる。拡散コードの
部分を「チップ」と称し、これは基本的にビット又は2進数である。チップの値
は、実数において「0」及び「1」で表わすか、又は「1」及び「−1」で表す
ことができる。チップレートは、通常、ペイロードレートより著しく高く、例え
ば、ペイロードレートの100倍以上である。
【0003】 「拡散コード」とは、チャンネル化に使用される短い拡散コードを指し、例え
ば、送信者を識別するのに使用される非常に長いスクランブルコードを指すもの
ではない。拡散コードの長さは、通常、せいぜい数百個又は数千個のチップであ
り、一方、スクランブルコードの長さは、例えば、数万個のチップといったもの
である。 使用する拡散コードは、できるだけ相互に直交するものである。これらの拡散
コードは、例えば、アダマールマトリクスにより得られる。アダマールマトリク
スMnは、0と1で形成されたnxnマトリクスであり(nは偶数)、いかなる
マトリクス行も他のマトリクス行から厳密にn/2位置だけ異なるというもので
ある。従って、1つのマトリクス行は、0のみを含み、そして他の行は、半分が
0で半分が1を含む。n=2のときには、次のようなアダマールマトリクスが得
られる。
【数1】
【0004】 アダマールマトリクスMnは、次の関係をもつアダマールマトリクスM2nを与
える。
【数2】
【数3】 更に、マトリクス3は、次のマトリクスを与える。
【数4】 上記アダマールマトリクスにおいて考えられるエレメント、即ち、0及び1が
「1」及び「−1」で表される場合には、マトリクスの行は相互に直交する。も
し所望ならば、値を反転することができ、即ち0を1に置き換えそしてその逆に
も置き換えることができるが、これは、マトリクスの特性を変更するものではな
い。例えば、マトリクス1は、次の式で表すこともできる。
【数5】
【0005】 各マトリクス行は、1つの拡散コードを形成する。拡散コードの長さは、所望
の拡散ファクタに依存する。拡散コードは、例えば、拡散コードのコードクラス
が、当該コードクラスにおけるコードの連続番号と共に指示されるように番号付
けすることができる。コードクラスは、コードクラスの2の累乗=拡散コードの
長さという式で解くことができる。即ちコードクラスは、拡散コードの2を底と
する対数である。従って、例えば、マトリクス4は、次のような拡散コードを含
む(添字はコードクラスを示し、そしてかっこ内は連続番号である)。 SPREADINGCODE3(0)={0、0、0、0、0、0、0、0} SPREADINGCODE3(1)={0、1、0、1、0、1、0、1} SPREADINGCODE3(2)={0、0、1、1、0、0、1、1} SPREADINGCODE3(3)={0、1、1、0、0、1、1、0} SPREADINGCODE3(4)={0、0、0、0、1、1、1、1} SPREADINGCODE3(5)={0、1、0、1、1、0、1、0} SPREADINGCODE3(6)={0、0、1、1、1、1、0、0} SPREADINGCODE3(7)={0、1、1、0、1、0、0、1}
【0006】 公知技術では、短い拡散コードは全てトランシーバのメモリに記憶される。例
えば、コードクラス8のコードの場合には、256個の異なる256チップコー
ドがメモリに記憶され、即ち256x256ビット=全65536ビットに対す
るメモリが必要となる。短い拡散コードは、記憶された長いコードから発生する
ことができ、従って、下位コードクラスの拡散コードを別々に記憶する必要はな
い。
【0007】
【発明の開示】
本発明の目的は、各拡散コードをメモリに記憶する必要がないように、必要な
ときに、拡散コードを発生する方法を開発することである。これは、以下に述べ
る方法により達成される。これは、CDMA無線システムにおいて直交拡散コー
ドを発生する方法であって、拡散コードの長さを得、拡散コードの連続番号を得
、拡散コードのコードクラスを得、当該コードクラスにおける拡散コードの連続
番号を、コードクラスと同じ長さの2進コード番号で表示し、コード番号を反転
することにより変更されたコード番号を形成し、拡散コードの各チップごとに次
のオペレーションを繰り返し、即ちコードクラスと同じ長さの2進チップ番号に
よってチップの連続番号を表示し、変更されたコード番号とチップ番号との間の
ANDオペレーションで2進和を形成し、そして2進和の全ビット間のXORオ
ペレーションで拡散コードのチップに対する1つの値を形成するという段階を備
えた方法である。
【0008】 又、本発明は、CDMA無線システムの直交拡散コードジェネレータであって
、拡散コードの長さを得る手段と、拡散コードの連続番号を得る手段と、拡散コ
ードのコードクラスを得る手段と、当該コードクラスにおける拡散コードの連続
番号を、コードクラスと同じ長さの2進コード番号で表示する手段と、コード番
号を反転することにより変更されたコード番号を形成する手段と、拡散コードの
各チップごとに次のオペレーションを繰り返す手段とを備え、該手段は、コード
クラスと同じ長さの2進チップ番号によってチップの連続番号を表示する手段、
変更されたコード番号とチップ番号との間のANDオペレーションで2進和を形
成する手段、及び2進和の全ビット間のXORオペレーションで拡散コードのチ
ップに対する1つの値を形成する手段とを含むジェネレータにも係る。
【0009】 本発明の好ましい実施形態は、従属請求項に記載する。 本発明は、拡散コードを記憶せず、必要なときに、以下に述べる効率的な計算
方法によって発生するという考え方をベースとする。 本発明による構成体は、メモリを著しく節約する。又、必要な数学的演算を、
ここに示すマトリクス演算と比較すると、本発明の方法は、僅かな計算能力しか
必要でないと言える。コードクラス8までは、メモリを必要とせずに約100な
いし200の組合せゲートだけで拡散コードを発生することができる。
【0010】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。 本発明は、コード分割多重アクセス(CDMA)を用いた種々の移動電話シス
テムに使用することができる。本発明は、直接シーケンスのワイドバンドCDM
A(WCDMA)を用いるユニバーサル移動電話システム(UMTS)に使用す
るものとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、日本のAR
IB(アソシエーション・オブ・ラジオインダストリズ・アンド・ビズネシズ)
により開発されたITM−2000移動電話システムや、ヨーロッパで開発され
たUMTSが、本発明に係るシステムである。これらの例は、参考としてここに
取り上げるETSI(ヨーロピアン・テレコミュニケーションズ・スタンダード
・インスティテュート)仕様書、「ETSI UMTS地上無線アクセス(Terre
strial Radio Access)(UTRA)ITU−R RTT候補サブミッション(Can
didate Submission) Tdoc SMG2 260/98、1998年5月/6
月」に詳細に記載されたWCDMAシステムの説明をベースとするものである。
【0011】 図1A及び1Bを参照して、UMTSの構造を説明する。図1Bは、本発明を
説明するのに重要なブロックしか示さないが、当業者に明らかなように、従来の
移動電話システムは、ここで詳細に述べる必要のない他の機能及び構造も含む。
移動電話システムの主たる部分は、コアネットワークCN、UMTS地上無線ア
クセスネットワークUTRAN、及びユーザ装置UEである。CNとUTRAN
との間のインターフェイスは、Iuと称され、そしてUTRANとUEとの間の
インターフェイスは、Uuと称される。
【0012】 UTRANは、無線ネットワークサブシステムRNSより成る。RNS間のイ
ンターフェイスは、Iurと称される。RNSは、無線ネットワークコントロー
ラRNC及び1つ又は多数のノードBを含む。RNCとノードBとの間のインタ
ーフェイスは、Iubと称される。ノードBのカバレージエリア、即ちセルは、
図1BにCで示されている。 図1Aの説明は、非常に抽象的であり、従って、図1Bでは、GSMシステム
とUMTSとの要素間の近似的対応を示すことによって明瞭化する。図示された
マッピングは、これに拘束されるものではなく、近似的なものに過ぎないことに
注意されたい。というのは、UMTSの種々の部分の役割及び機能は、まだ開発
途上にあるからである。
【0013】 図1Bは、移動電話システムに接続されたコンピュータ100から、インター
ネット102を経て、ユーザ装置UEに接続されたポータブルコンピュータ12
2へと行なわれるパケット交換送信を示す。ユーザ装置は、例えば、固定配置の
装置でもよいし、乗物に搭載されたターミナルでもよいし、又はポータブルのハ
ンドヘルドターミナル装置でもよい。無線ネットワークインフラストラクチャー
UTRANは、無線ネットワークサブシステムRNS又はベースステーションシ
ステムより成る。RNSは、無線ネットワークコントローラRNC即ちベースス
テーションコントローラと、RNCにより制御される少なくとも1つのノードB
即ちベースステーションとを含む。 ベースステーションBは、マルチプレクサ114と、トランシーバ116と、
これらマルチプレクサ114及びトランシーバ116の動作を制御する制御ユニ
ット118とを含む。マルチプレクサ114は、多数のトランシーバ116によ
り使用されるトラフィック及び制御チャンネルを送信リンクIubに配置する。
【0014】 ベースステーションBのトランシーバ116は、アンテナユニット120に接
続され、このアンテナユニットは、ユーザ装置UEへの両方向無線リンクUuを
実施する。両方向無線リンクUuを経て送信されるフレームの構造は、厳密に規
定されている。 ベースステーションコントローラRNCは、スイッチングフィールド110及
び制御ユニット112を含む。スイッチングフィールド110は、スピーチ及び
データを接続すると共に、シグナリンク回路を結合するのに使用される。ベース
ステーションB及びベースステーションコントローラRNCで形成されたベース
ステーションシステムは、トランスコーダ108も含む。ベースステーションコ
ントローラRNCとベースステーションBとの間の動作の振り分け、及び要素の
物理的構造は、種々の実施形態において変化し得る。ベースステーションBは、
通常、上述したように、無線経路の実施を管理する。ベースステーションコント
ローラRNCは、通常、次の事柄、即ち無線リソースの管理、セル間ハンドオー
バーの制御、電力制御、タイミング及び同期、そして加入者ターミナルのページ
ングを制御する。
【0015】 トランスコーダ108は、通常、該トランスコーダ108とベースステーショ
ンコントローラRNCとの間でスピーチを移動電話システム形態で送信して送信
容量を節約できるようにするために、できるだけ移動サービス交換センター10
6に接近して配置される。トランスコーダ108は、公衆交換電話ネットワーク
と移動電話ネットワークとの間に使用される異なるデジタルスピーチコードフォ
ーマットを互いに適応させ、例えば、64kビット/sの固定ネットワーク形態
をセルラー無線ネットワークの他の形態(例えば、13kビット/s)へ及びそ
の逆に変換する。必要な装置については、ここでは詳細に説明しない。トランス
コーダ122において変換されるデータの唯一の形式は、スピーチであることを
述べれば充分であろう。制御ユニット112は、コール制御、移動管理、統計学
的データの収集及びシグナリングを遂行する。
【0016】 コアネットワークCNは、UTRAN以外の移動電話システムのインフラスト
ラクチャーより成る。図1Bは、コアネットワークのデバイスから、移動サービ
ス交換センター106及びゲートウェイ移動サービス交換センター104を示し
ており、これは、移動電話システムから外界、この場合には、インターネット1
02への接続を管理する。 加入者ターミナルは、例えば、ポータブル移動電話、乗物に搭載された電話、
ワイヤレスローカルループターミナル、又はコンピュータに一体化されたデータ
送信装置である。 図2Aは、無線送信器及び無線受信器の動作を示す。無線送信器は、ノードB
又はユーザ装置UEに配置することができ、そして無線受信器は、UE又はノー
ドBに配置することができる。
【0017】 図2Aの上部は、無線送信器の基本的な機能を示す。物理的なチャンネルに配
置されるべき異なるサービスは、スピーチ、データ、動画又は静止映像、及びシ
ステム制御チャンネルを含む。この図は、制御チャンネル及びデータの処理を示
している。異なるサービスは、異なるソースコード化手段、例えば、スピーチコ
ーデックに対するスピーチコールを必要とする。しかしながら、ソースコード化
手段は、明瞭化のために図2Aには示されていない。 チャンネル推定において受信器により使用されるパイロットビットは、制御チ
ャンネル214に配置される。ユーザデータ200は、データチャンネルに配置
される。
【0018】 従って、異なるチャンネルは、ブロック202A及び202Bにおいて異なる
形式のチャンネルコード化を受ける。チャンネルコード化は、例えば、異なるブ
ロックコードを含み、その一例は、繰り返し冗長チェック(CRC)である。使
用される他の典型的なコード形態は、コンボリューションコード及びその変形、
例えば、パンクチャード・コンボリューションコード又はターボコードを含む。
しかしながら、上記パイロットビットは、その目的がチャンネルにより信号に生
じる歪を検出することであるから、チャンネルコード化されない。
【0019】 チャンネルコード化の後に、インターリーバー204A、204Bにおいて異
なるチャンネルがインターリーブされる。インターリーブの目的は、エラー修正
を容易にすることである。インターリーブにおいては、異なるサービスのビット
が特定のやり方で混合され、無線経路に生じる瞬間的なフェージングが必ずしも
送信情報を崩壊しないようにする。その後、インターリーブされたビットは、ブ
ロック206A及び206Bにおいて拡散コードで拡散される。得られたチップ
は、ブロック208においてスクランブルコードでスクランブルされそして変調
される。その後、個別の信号がブロック208において合成され、同じ送信器を
経て送信される。合成は、例えば、時間マルチプレクシング又はIQマルチプレ
クシングである(I=同相、Q=直角位相)。
【0020】 端末において、その合成信号は、高周波部分210へ供給され、この部分は、
異なる電力増幅器と、帯域巾を限定するフィルタとを含むことができる。送信に
使用される閉ループ電力制御は、通常、このブロックに設けられた送信電力増幅
器を制御する。その後、アナログ無線信号は、アンテナ212を経て無線経路U
uへ送信される。 図2Aの下部は、無線受信器の主たる機能を示す。無線受信器は、通常、レー
キ受信器である。アナログ高周波信号は、無線経路Uuからアンテナ232で受
信される。この信号は、高周波部分230へ送られ、この部分は、所望の周波数
帯域以外の周波数を除去するフィルタを備えている。
【0021】 その後、信号は、ブロック228において中間周波に変換されるか又は基本帯
域に直接変換され、その後、変換された信号がサンプリング及び量子化される。
信号は多数の部分に沿って伝播するので、多経路伝播信号成分がブロック228
において合成され、このブロックは、公知の構成と同様に、受信器の実際のレー
キフィンガを含む。ブロック228では、異なるチャンネルが、スクランブルコ
ード及び拡散コードのデマルチプレクシング、復調及びデコード処理を受ける。 得られた物理的チャンネルは、デインターリーブ手段226A、226Bにお
いてデインターリーブされる。各チャンネルは、特殊なチャンネルでコードブロ
ック222A、222Bへ送られ、そこで、送信に使用されたチャンネルコード
、例えば、ブロックコード及びコンボリューションコードがデコードされる。コ
ンボリューションコードは、ビタビデコーダでデコードされるのが好ましい。各
送信チャンネル236、220は、更に別の処理手段に供給することができ、例
えば、データ220は、ユーザ装置UEに接続されたコンピュータ122へ送ら
れる。システム制御チャンネルは、無線受信器の制御ユニット236へ供給され
る。
【0022】 図4は、異なる拡散コードを示す。各ポイント400は、1つの考えられる拡
散コードを表す。縦の点線は、異なる拡散ファクタSF=1、SF=2、SF=
4、SF=8、SF=16、SF=32、SF=64、SF=128、SF=2
56を表す。各垂直の点線におけるコードは、相互に直交する。同時に使用する
ことのできる相互に直交する拡散コードの最大数は、1024程度であるが、図
4は、256までの異なるコードしか示していない。例えば、日本で使用される
IMT−2000システムでは、搬送波が4.096メガチップの状態で、拡散
ファクタSF=256が16kビット/sの転送レートに対応し、そしてそれに
対応する最大の転送レートは、実際には、拡散ファクタSF=4で得られ、これ
は、1024kビット/sのデータ転送レートを与える。従って、チャンネルに
おける転送レートは、32、64、128、512及び1024kビット/sの
ステップで変化し、そして拡散ファクタは、対応的に、256、128、64、
32、16、8及び4というように変化する。ユーザに割り当てられるデータ転
送レートは、使用するチャンネルコードに依存する。例えば、1/3コンボリュ
ーションコードでは、ユーザデータ転送レートが、通常、チャンネルデータ転送
レートの約1/3である。拡散ファクタは、拡散コードの長さを指示する。例え
ば、拡散ファクタSF−1に対応する拡散コードは、(1)である。拡散ファク
タSF=2は、2つの相互に直交する拡散コード(1、1)及び(1、−1)を
有する。更に、拡散ファクタSF=4は、4つの相互に直交する拡散コードを有
し、即ち上位レベル拡散コード(1、1)の下に、拡散コード(1、1、1、1
)及び(1、1、−1、−1)があり、そして別の上位レベル拡散コード(1、
−1)の下に、拡散コード(1、−1、1、−1)及び(1、−1、−1、1)
がある。拡散コードの形成は、プロセスがコードツリーの下位レベルへと進むに
つれて、このように続けられる。特定レベルの拡散コードは、常に、相互に直交
する。同様に、特定レベルの拡散コードは、同じレベルの別の拡散コードから導
出される後続レベルにおける全ての拡散コードと直交する。
【0023】 送信中に、使用すべき周波数帯域にデータを拡散するために1つの記号が拡散
コードで乗算される。例えば、拡散コード256が使用されるときには、256
個のチップが1つの記号を表す。対応的に、拡散コード16が使用されるときに
は、16個のチップが1つの記号を表わす。 図2Bは、拡散コードによるチャンネルの拡散及びその変調を詳細に示し、図
2Aに示す動作で、拡散に対して重要でない動作は、図示されていない。図の左
側では、チャンネルビット流250Aがブロック258に到着し、ここで、ビッ
ト流250Aに拡散コード252Aを乗算することによって拡散が実行される。
得られた拡散チャンネルは、送信のために搬送波256Aが乗算される(262
A)。対応的に、受信で受け取られた信号は、搬送波256Bが乗算される(2
62B)。拡散は、ブロック264において、受信され復調された信号に使用拡
散コード252Bを乗算することにより打ち消される。それにより、受信ビット
250Bが生じ、これは、次いで、図2Aに示すように、デインターリーブ及び
デコードされる。
【0024】 公知技術では、拡散コードジェネレータ260A、260Bは、拡散コードが
メモリに記憶されるように実施される。所望の拡散コード252A、252Bは
、拡散コードの連続番号及びコードクラスのような制御データ254A、254
Bに基づいてメモリから検索される。 本発明においては、所要の拡散コードが制御データ254A、254Bに基づ
いて発生される。制御データ254A、254Bは、拡散コードの長さ、連続番
号及びコードクラスを含む。
【0025】 図3は、本発明による方法のステップを示す。この方法は、ブロック300で
スタートする。ブロック302において、拡散コードの長さが得られる。ブロッ
ク306において、拡散コードのコードクラスが得られる。もし必要であれば、
拡散コードのコードクラスは、拡散コードの長さを得るために2を累乗しなけれ
ばならない累乗数に対してコードクラスを計算することによって得ることができ
る。拡散コードは、得られた制御データに基づいて発生される。
【0026】 図5A及び5Bは、異なるコードクラスにおける方法の実施を示す。この方法
は、コードクラス0では使用できない。コードクラス0の唯一のコードは、0で
あり、これは、実際には拡散を実行しない。コードクラス1の唯一のコードは、
{0、0}及び{0、1}であり、これらは、以下に述べるように方法を変更す
ることにより計算することができる。本発明による方法は、コードクラス2から
上に対して使用することができ、上限はない。拡散コードは、次のような簡単な
数学及び論理演算により発生される。
【0027】 ブロック308では、コードクラスにおける拡散コードの連続番号が、コード
クラスと同じ長さの2進コード数により表される。2進コード数の値は、0と、
当該コードクラスにおける全拡散コード数から1を引いた値との間である。例え
ば、コードクラス2では、連続番号が1である拡散コードは、2進数01で表さ
れる。 ブロック310では、コード番号を逆転することにより、即ちコード番号をそ
の鏡像に反転することにより、変更されたコード番号が形成される。それ故、コ
ードクラス2におけるコード番号01は、変更されたコード番号10となる。コ
ード番号の逆転は、コード番号の最下位ビットをその最上位ビットに置き換えそ
して最下位から2番目のビットを最上位から2番目のビットに置き換えることに
より実行される。最上位ビットが最下位ビットに置き換えられるまで全てのビッ
トが対応的に変更される。
【0028】 次いで、ブロック312において、ブロック314、316及び318が拡散
コードの各チップに対して繰り返される。 ブロック314では、チップの連続番号が、コードクラスと同じ長さの2進チ
ップ番号によって表される。2進チップ番号の値は、0と、全チップ数から1を
引いた値との間である。従って、チップ番号は、4回の処理中に2進値00、0
1、10、11が与えられる。 ブロック316では、変更されたコード番号とチップ番号とのANDオペレー
ションによって2進和が形成される。ANDオペレーションは、「論理アンド」
演算である。ANDオペレーションの真理値表は、次の通りである。 A AND B 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 1 1
【0029】 ブロック316では、4回の処理中に次の結果が得られる。 − チップ番号00と変更されたコード番号10とのANDオペレーションが
00を与える。 − チップ番号01と変更されたコード番号10とのANDオペレーションが
00を与える。 − チップ番号10と変更されたコード番号10とのANDオペレーションが
10を与える。 − チップ番号11と変更されたコード番号10とのANDオペレーションが
10を与える。 最後に、ブロック318では、2進和の全ビット間のXORオペレーションに
より拡散コードのチップに対して1つの値が形成される。XORオペレーション
は、「排他的オア」演算である。XORオペレーションの真理値表は、次の通り
である。 A XOR B 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 0
【0030】 換言すれば、コードクラス2のコード番号01について、各チップごとにXO
Rオペレーションが行なわれる。 − 第1チップの和00に対するXORオペレーションは、0を与える。 − 第2チップの和00に対するXORオペレーションは、0を与える。 − 第3チップの和10に対するXORオペレーションは、1を与える。 − 第4チップの和10に対するXORオペレーションは、1を与える。 それ故、コードクラス2におけるコード番号01に対して形成される拡散コー
ドは、{0、0、1、1}である。あるシステムでは、結果を逆転することもで
き、この場合、拡散コードは、{1、1、0、0}となる。実数を用いるシステ
ムでは、拡散コードが{1、1、−1、−1}又は{−1、−1、1、1}であ
る。
【0031】 図5Aは、上記原理に基づくコードクラス2の拡散コードの形成を示す。図5
Bは、上記原理に基づくコードクラス3の拡散コードの形成を示す。 コードクラス1の形成は、本発明の方法においてある量の付加的なロジックを
必要とする。図5Aに示すように、変更された和「MODIFIED SUM」
は、値が「0」である和を1ビットだけ伸ばすことにより形成されるという付加
的な段階を必要とする。これは、変更された和にXORオペレーションを受けさ
せるために行なわねばならない。というのは、このようなオペレーションは、単
一のエレメントに対して決定されないからである。
【0032】 拡散コードジェネレータは、拡散コードの長さを得るための手段と、拡散コー
ドの連続番号を得るための手段と、拡散コードのコードクラスを得るための手段
とを備えている。又、ジェネレータは、当該コードクラスにおけるコードの連続
番号を、コードクラスと同じ長さの2進コード番号で表示する手段と、コード番
号を反転することにより変更されたコード番号を形成する手段と、拡散コードの
各チップごとに次のオペレーションを繰り返す手段とを備え、該手段は、コード
クラスと同じ長さの2進チップ番号によってチップの連続番号を表示する手段、
変更されたコード番号とチップ番号との間のANDオペレーションで2進和を形
成する手段、及び2進和の全ビット間のXORオペレーションで拡散コードのチ
ップに対する1つの値を形成する手段とを含む。拡散コードジェネレータは、ハ
ードウェアで実施されるのが好ましい。又、純粋なソフトウェア実施も考えられ
るが、これは、拡散コードのチップの値を1つのチップ中に必要に応じて計算で
きるような充分強力なプロセッサを必要とする。ASIC(アプリケーション指
向の集積回路)実施は、VHDL(超高速集積回路ハードウェア記述言語)によ
って以下に説明する。
【0033】 ============== FOR i IN 0 TO (code_class-1) LOOP short_code_bus (i) <= ((chip_nr(code_class-1) AND code_nr (i))); END LOOP; --------------- short code <= NOT xor_reduce (short_code_bus ((code_class-1) downto 0)); -- where code_class varies between 3 to 7 (i.e. classes 4 to 8) -- chip_nr varies between 0 to 15 (,31(,63(,127(,255)))) -- short_code_bus varies between 4 to 8 bits -- code_nr defines the number of code in this code class ============== 以上、添付図面の例を参照して、本発明を詳細に説明したが、本発明は、これ
に限定されるものではなく、請求項に記載した本発明の範囲内で多数のやり方で
変更し得ることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 移動電話システムを示す図である。
【図1B】 移動電話システムを示す図である。
【図2A】 移動電話システムの送信器及び受信器を示す図である。
【図2B】 送信器及び受信器における拡散コードの処理を示す図である。
【図3】 拡散コードを発生する方法のフローチャートである。
【図4】 拡散コードツリーを示す図である。
【図5A】 発生方法の動作原理を示す図である。
【図5B】 発生方法の動作原理を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMA無線システムにおいて直交拡散コードを発生する方
    法であって、拡散コードの長さを得(302)、拡散コードの連続番号を得(304)、そ
    して拡散コードのコードクラスを得る(306)という段階を含む方法において、 当該コードクラスにおける拡散コードの連続番号を、コードクラスと同じ長さ
    の2進コード番号で表示し(308)、 コード番号を反転することにより変更されたコード番号を形成し(310)、 拡散コードの各チップごとに次のオペレーションを繰り返し(312)、即ち コードクラスと同じ長さの2進チップ番号によってチップの連続番号を表示
    し(314)、 変更されたコード番号とチップ番号との間のANDオペレーションで2進和
    を形成し(316)、そして 2進和の全ビット間のXORオペレーションで拡散コードのチップに対する
    1つの値を形成する(318)、 という段階を備えたことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 XORオペレーションで得たチップ値を反転する段階を含む
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 拡散コードの長さを得るために2を累乗しなければならない
    累乗数に対してコードクラスを計算することにより拡散コードのコードクラスを
    得る段階を含む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 コード番号の最下位ビットを最上位ビットに置き換え、コー
    ド番号の最下位から2番目のビットを最上位から2番目のビットに置き換え、そ
    して最上位ビットが最下位ビットに置き換えられるまで全ビットを同様に変更す
    ることにより、コード番号の反転を行う請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 2進コード番号の値は、ゼロと、当該コードクラスの全拡散
    コード数から1を引いた数との間であり、そして2進チップ番号の値は、ゼロと
    、全チップ数から1を引いた数との間である請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 CDMA無線システムの直交拡散コードジェネレータであっ
    て、拡散コードの長さを得る手段と、拡散コードの連続番号を得る手段と、拡散
    コードのコードクラスを得る手段とを備えたジェネレータにおいて、 当該コードクラスにおける拡散コードの連続番号を、コードクラスと同じ長さ
    の2進コード番号で表示する手段と、 コード番号を反転することにより変更されたコード番号を形成する手段と、 拡散コードの各チップごとに次のオペレーションを繰り返す手段とを備え、該
    手段は、 コードクラスと同じ長さの2進チップ番号によってチップの連続番号を表示
    する手段、 変更されたコード番号とチップ番号との間のANDオペレーションで2進和
    を形成する手段、及び 2進和の全ビット間のXORオペレーションで拡散コードのチップに対する
    1つの値を形成する手段、 とを含むことを特徴とするジェネレータ。
  7. 【請求項7】 XORオペレーションで得たチップ値を反転する手段を含む
    請求項6に記載のジェネレータ。
  8. 【請求項8】 拡散コードのコードクラスを得る上記手段は、拡散コードの
    長さを得るために2を累乗しなければならない累乗数に対してコードクラスを計
    算する手段を含む請求項6に記載のジェネレータ。
  9. 【請求項9】 変更されたコード番号を形成する上記手段は、コード番号の
    最下位ビットを最上位ビットに置き換え、コード番号の最下位から2番目のビッ
    トを最上位から2番目のビットに置き換え、そして最上位ビットが最下位ビット
    に置き換えられるまで全ビットを同様に変更する手段を含む請求項6に記載のジ
    ェネレータ。
  10. 【請求項10】 拡散コードの連続番号を表示する上記手段は、ゼロと、当
    該コードクラスの全拡散コード数から1を引いた数との間の値である2進コード
    番号を処理し、そしてチップの連続番号を表示する上記手段は、ゼロと、全チッ
    プ数から1を引いた数との間の値である2進チップ番号を処理する請求項6に記
    載のジェネレータ。
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