JP2003519953A - 符号分割多元アクセスシステムにおける情報信号の拡散及び逆拡散方法及び装置 - Google Patents

符号分割多元アクセスシステムにおける情報信号の拡散及び逆拡散方法及び装置

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JP2003519953A JP2001550888A JP2001550888A JP2003519953A JP 2003519953 A JP2003519953 A JP 2003519953A JP 2001550888 A JP2001550888 A JP 2001550888A JP 2001550888 A JP2001550888 A JP 2001550888A JP 2003519953 A JP2003519953 A JP 2003519953A
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トリニュ パレニウス,
マルティン ヨンソン,
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テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)
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Abstract

(57)【要約】 CDMA受信機における逆拡散及び復調プロセッサ内のフレーム長チップバッファの必要性を取り除く、符号分割多元アクセス(CDMA)拡散及び逆拡散技術である。本発明によれば、可変データスループットレートを提供するため、CDMAフレームの連続は可変拡散係数及び固定拡散系列チップレートを用いて送信され、各送信フレームは従って可変数のデータシンボル及び可変数のレート表示シンボルを含む。送信の間、高位のデータレートフレームに対して用いられるチャネライゼーション拡散系列は、低位のデータレートフレームに対して用いられるチャネライゼーション拡散系列のサブセットであることが保証される。従って、本発明によるCDMA逆拡散プロセッサは入来データシンボルをそれらがCDMA受信機に到来したものとして逆拡散可能であり、得られたシンボルを、逆拡散処理とは無関係に存在していなければならないメモリ(例えば、デインタリーバ内又は誤り検出及び訂正復号化器内部のメモリ)へ格納する。例えば、入来チップを最小許容拡散係数を用いて逆拡散可能であり、入来フレーム内に含まれるレート情報を受信すると、逆拡散が完了したか否かに関する判定を行うことができる。そのフレームが最小許容拡散係数を用いて拡散されたものであると判定された場合、格納されたデータシンボルは最終的な逆拡散データシンボルとして認められ、さらなる受信処理が直接的に継続する。さもなくば、最終的な逆拡散データシンボルを生成するため、格納データシンボルは仮シンボルとして取り扱われ、高速及び低速拡散係数間の保証された関係を用いて結合される。従って、有利なことに、本発明によるCDMA受信機はフレーム長逆拡散チップバッファを必要とすることなく成功裏に処理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明が属する技術分野) 本発明はスペクトラム拡散通信システムに関し、特にスペクトラム拡散通信シ
ステム内の情報信号の送信及び受信処理に関する。
【0002】 (発明の背景) システム符号分割多元接続(CDMA)通信システム、直接シーケンス(DS
)システム及び周波数ホッピング(FH)システムのいずれにおいても、信号送
信機及び受信機はしばしば可変データスループットレートに適応できることが望
ましい。例えば、CDMA送信機及び受信機は、各チャネルが異なるデータ伝送
レートを要求する可能性のある複数の論理及び物理チャネルについてディジタル
パケットデータを通信するためによく用いられる。加えて、CDMA送信機及び
受信機はパケットデータ及び連続データの両方を交互に搬送しなければならない
場合がある。
【0003】 そのため、CDMA送信機又は受信機が可変データスループットレートに適応
できるように構成されていない場合、全体のシステム品質は著しく低下しうる。
例えば、可変データレートの論理チャネルが固定データレートのCDMA送信機
に入力された場合、データ入力レートが送信機の固定レートを上回る間、送信機
内のバッファリングが信号遅延を引き起こすであろう。代わりに、データ入力レ
ートが送信機の固定データレート未満に低下した場合、送信機は出力データフレ
ームにダミービットを詰めねばならず、それによりシステム容量を減少させるか
、近接する装置のスペクトル妨害を発生しうる間欠伝送(DTX)を用いねばな
らない。
【0004】 従って、最近のスペクトラム拡散システムは特に可変データスループットレー
トに適応するよう設計されてきている。例えば、最近開発されたUMTS(Unive
rsal Mobile Telecommunications System)/IMT−2000(International M
obile Telecommunications in the year 2000)標準は可変データレート伝送の提
供を含んでいる。例えば、参照としてその全部が本明細書に組み込まれる、E.Da
hlman等による、「UMTS/IMT-2000 Based on Wideband CDMA」IEEE Communicatio
ns Magazine, Vol.36, No.9, 1998年9月、70−80ページを参照のこと。UM
TS/IMT−2000標準はまた、周知の3GPP(登録商標:3rd Generati
on Partnership Project)によって出版されている様々な技術説明書に詳しく説
明されている。
【0005】 このような可変データレートシステムは上述した信号遅延、システム容量の減
少及び間欠伝送の問題を解決するが、別の問題を起こしうる。例えば、上述した
IMT−2000及び他の標準において、可変データレートは可変のパケット毎
拡散係数(spreading factor)(例えば、固定レートの疑似雑音又はPN、拡散系
列を用いて可変レートのデータシンボルが拡散される)を適用することによって
実現され、個々のデータパケットで用いられた拡散係数はそのパケットに含まれ
、パケットともに伝送される。しかし、拡散係数は一般にデータパケット全体を
通じて拡散される複数のレート表示シンボルを介して伝送されるため、データパ
ケットの最後になるまで受信機が判断できない。その結果、既知の可変データレ
ート逆拡散器は非常に多くのメモリバッファを含み、そのためかなり高価で非効
率である。従って、スペクトラム拡散通信システムにおいて可変データレート情
報信号を送信及び受信する方法及び装置を改良する必要性がある。
【0006】 (発明の概要) 本発明は、CDMA受信機の逆拡散及び復調プロセッサ内におけるフレーム長
チップバッファを不要とするCDMA拡散及び逆拡散技術を提供することにより
、上述した必要性及び他の必要性を満たす。本発明によれば、可変データスルー
プットレートを提供するため、連続するCDMAフレームが、可変拡散係数及び
固定拡散系列チップレートとともに伝送される。そのため、多くの既知のCDM
A標準(例えば上述のUMTS/IMT−2000標準)でのように、各CDM
Aフレームが、フレームの間中スロットで送信される可変数のデータシンボル及
び、可変数のレート表示シンボルを含む。
【0007】 しかし、本発明によれば、高速データレートフレーム(すなわち、低い拡散係
数を有するフレーム)に用いられるチャネライゼーション拡散系列は、低データ
レートフレーム(すなわち、高い拡散係数を有するフレーム)に用いられるチャ
ネライゼーション拡散系列のサブセットであることが保証される。その結果、C
DMA逆拡散プロセッサは、あるフレームを逆拡散する前にそのフレームについ
ての全入来PNチップを集める必要なく、入来データシンボルをCDMA受信機
に到着したものとして逆拡散することが可能である。
【0008】 具体的には、本発明によるCDMA逆拡散器は入来チップを最小の許容拡散レ
ート(spreading rate)を用いて逆拡散し、得られた逆拡散データシンボルを(例
えば一般に逆拡散器及び復調器の動作には無関係にフレーム長のデータシンボル
バッファを必要とするCDMA受信機内のデインタリーバ(deinterleaver)又は
誤り検出及び訂正プロセッサ内部にある)メモリに格納する。そして、入来フレ
ームの終わりに、送信時にそのフレームを拡散するのに用いられた実際の拡散係
数を判定するため、受信されたレート情報シンボルが復号化される。そのフレー
ムが実際に最小の許容拡散係数を用いて拡散されたことが確認された場合、格納
されたデータは最終的な逆拡散データシンボルとして受け入れられ、格納された
データシンボルを直接用いてデインタリーブ及び、エラー検出・訂正復号化が実
行される。さもなくば、格納されたデータシンボルは仮の、又はソフトなデータ
シンボルと見なされ、最終的な逆拡散データシンボルを生成するため、高速及び
低速拡散系列間の保証された関係を用いて結合される。有利なことに、仮のデー
タシンボルから最終的な逆拡散データシンボルへの変換はデインタリーバ又はエ
ラー検出・訂正プロセッサ内部で実行可能である。その結果、本発明によるCD
MA受信機はフレーム長を有するチップバッファ無しにうまく動作可能であり、
従って従来の受信機よりも安価かつ効率的である。
【0009】 本発明によれば、代表的な符号分割多元アクセス送信機は、それぞれソースデ
ータシンボルの列を含み、識別可能な受取人に宛てられるソースデータフレーム
の連続を送信する。また、1つ又は複数のスペクトラム拡散受信機へ送信するた
めのスペクトラム拡散信号を提供するため、予め定義された複数の拡散系列のい
ずれか1つを用いてソースデータフレーム内の各ソースデータシンボルを拡散す
るように構成された拡散及び変調プロセッサを含む。本発明によれば、各拡散系
列は複数の可能性のある拡散係数の1つを与える。加えて、送信されたデータフ
レームを拡散するのに用いられた拡散係数を示すため、各送信データフレームに
はレート情報が含まれ、そして、特定の受取人へのデータフレームの拡散に用い
られた最初の、高位拡散係数は、その特定の受取人へのデータフレームの拡散に
用いられる2番目の、低位拡散係数の複数の複本の算術結合(atirhmetic combin
ation)となることが保証されている。
【0010】 各データフレームがソースデータシンボル列を含み、識別可能な受取人に宛て
られる符号分割多元アクセスソースデータフレームの連続を送信するための代表
的な送信方法は、以下のステップを含む。ソースデータフレーム中の各ソースデ
ータシンボルを、1つ又は複数のスペクトラム拡散受信機に送信するためのスペ
クトラム拡散信号を提供するため、各々が可能性のある複数の拡散係数の1つを
提供する、複数の予め定義された拡散系列の任意の1つを用いて拡散するステッ
プと、各送信データフレームに、その送信データフレームの拡散に用いられた拡
散係数を示すためのレート情報を含ませるステップ及び、特定の受取人へのデー
タフレームの拡散に用いられた最初の、高位拡散係数は、その特定の受取人への
データフレームの拡散に用いられる2番目の、低位拡散係数の複本の算術結合と
なることを保証するステップ。
【0011】 本発明によれば、典型的な符号分割多元アクセス受信機が、入来スペクトラム
拡散データフレームを最小の許容拡散係数に基づいて逆拡散する逆拡散プロセッ
サ及び、最小許容拡散係数に基づく逆拡散から得られたデータシンボルを格納す
るメモリを有する。入来データフレームはその入来データフレームの送信時に用
いられた実際の拡散係数を示すレート情報を含み、実際の拡散係数が最小許容拡
散係数よりも大きいと判定された場合、最小許容拡散係数に基づく逆拡散の結果
としてメモリに格納されたデータシンボルは、より高精度なデータシンボルを提
供するために結合される。典型的な受信機はさらにデインタリーバを含むことが
でき、このデインタリーバはデータシンボルを格納するメモリとして用いること
ができる。
【0012】 各データフレームがそのデータフレームの送信時に用いられた実際の拡散係数
を示すレート情報を含むスペクトラム拡散データフレームの典型的な受信方法は
、以下のステップを含む。入来スペクトラム拡散データフレームを最小の許容拡
散係数に基づいて逆拡散するステップと、最小許容拡散係数に基づく逆拡散から
得られたデータシンボルをメモリに格納するステップと、実際の拡散係数を判定
するため、入来データフレームに含まれるレート情報を復号化するステップ及び
、実際の拡散係数が最小許容拡散係数よりも大きいと判定された場合、より高精
度なデータシンボルを提供するため、メモリに格納されたデータシンボルを結合
するステップ。メモリは、例えばスペクトラム拡散受信機内のデインタリーバで
あってよい。
【0013】 本発明の上述した特徴及び他の特徴並びに利点は、添付図面に示される説明に
役立つ例を参照して、以下詳細に説明される。本技術分野に属する当業者は説明
される実施例が説明及び理解を目的として与えられるものであり、様々な透過的
な実施例がここに予期されていることを理解するであろう。
【0014】 (発明の詳細な説明) 図1及び図2は、それぞれ代表的なCDMA送信機100及び代表的なCDM
A受信機200を示す。図1において、代表的な送信機100は誤り検出及び訂
正符号化プロセッサ110、インタリーバ120、拡散及び変調プロセッサ13
0及び送信アンテナ140を含む。図2において、代表的な受信機200は、受
信アンテナ210、復調及び逆拡散プロセッサ220、デインタリーバ230及
び誤り検出及び訂正復号化プロセッサ240を含む。本技術分野に属する当業者
は、以下に説明される図1及び図2の構成の機能が、既知のハードウェア技術を
用いて実施可能であることを理解するであろう。
【0015】 図1の送信機100において、データソース信号は誤り検出及び相関プロセッ
サ110に供給され、誤り検出及び相関プロセッサ110の符号化データ出力は
インタリーバ120の入力に接続される。さらに、インタリーバ120のインタ
リーブデータ出力は拡散及び変調プロセッサ130の入力に接続され、拡散及び
変調プロセッサの、変調、スペクトラム拡散された出力は送信アンテナ140に
接続される。図2の受信機200において、受信アンテナ210の出力は復調及
び逆拡散プロセッサ220の入力に接続され、復調及び逆拡散プロセッサ220
の出力はデインタリーバ230の入力に接続される。また、デインタリーバ23
0の出力は誤り検出及び相関復号化器240の入力に接続され、誤り検出及び相
関復号化器240の出力は復元されたソースデータ出力信号を表す。
【0016】 送信動作の間、ソースデータシンボル(例えば音声符号化器又は携帯電話サー
ビスコンテキストにおけるマルチメディアアプリケーションによって出力される
連続ビット)は、符号化データシンボルを拡散及び変調プロセッサ130へ供給
するため誤り検出及び相関プロセッサ110及びインタリーバ120によってチ
ャネル符号化される。特に、誤り及び検出プロセッサ110は、ソースビットに
冗長データビットを付加することにより、通信リンク性能を向上させ、それによ
って信号受信中におけるソースデータ誤りの検出及び/又は訂正に使用可能な情
報を提供する。さらに、誤り訂正及び検出は一般にビット誤りがフレーム全体に
渡って分散している場合(例えば、論理又はトランスポートチャネルのいずれか
1つが多くのビット誤りを含むのではなく、フレーム内のいくつかの論理又はト
ランスポートチャネルのいくつかが、2,3ビットの誤りを含む場合)に最も効
果的に機能するため、インタリーバ120が誤り符号化ビットの時間的順序を送
信前にスクランブルする。
【0017】 本技術分野で知られるように、誤り検出/訂正符号化処理及びインタリーブ処
理のいずれも畳み込み又はブロックに基づくことが可能である。さらに、これも
本技術分野で知られるように、拡散及び変調プロセッサ130に入力される符号
化ビットストリームが複数の異なるチャネルに対するデータを含むことができる
よう、チャネル符号化処理全体が複数の論理及び物理チャネルのレートマッチン
グ及び多重化を含むことが可能である。一般に、符号化ビットストリームは連続
する複数ビットのフレームを含み、各フレームは特定の論理及び物理チャネルに
関連する(従って、特定のCDMA拡散符号を介して特定のシステムユーザへの
送信を行うことが意図されている)。
【0018】 拡散及び変調プロセッサ130は符号化データストリームを処理し、連続する
スペクトラム拡散信号を供給する。この信号はエアインタフェースを横断して送
信するための送信アンテナ140に与えられる。より具体的には、各符号化デー
タシンボルを直接、1つ又は2つの搬送波の変調に用いられる複数の送信シンボ
ルに変換する(直接シーケンス、又はDS,CDMAと呼ばれる)ため、もしく
は符号化データビットを送信するのに用いられる搬送波周波数の系列(周波数ホ
ッピング又はFH、CDMAと呼ばれる)を確立するため、拡散及び変調プロセ
ッサ130はある出力フレーム内の各符号化データシンボルを疑似雑音(PN)
系列を用いて拡散する。
【0019】 本技術分野で知られるように、拡散処理は送信されるデータ信号の帯域幅を利
用可能な無線スペクトラムの割り当てられた部分の全体に渡って拡散するという
効果を有する。しかし、各アクティブCDMAチャネル(及び、各アクティブチ
ャネルに関連する全てのデータフレーム)は独自かつ再現可能なPN拡散系列を
割り当てされているため、本技術分野で周知なように、特定のチャネルに割り当
てされたPN系列とともにプログラムされた受信機は他の全てのチャネルの中か
ら特定のチャネルを容易に復元可能である。
【0020】 このようにして、受信動作の間、スペクトラム拡散信号は受信アンテナ210
において受信され、復調及び逆拡散プロセッサ220が(すなわち、特定のユー
ザ及びチャネルに対する既知のPN系列を用いて)拡散及び変調処理の逆を実行
することにより、符号化データシンボルを復元する。本技術分野において良く知
られるように、各データシンボルは実際には送信されたスペクトラム拡散信号の
時間遅延バージョンを復元するようにそれぞれ設計された複数のPN系列を用い
て逆拡散可能であり、複数の結果を復元された符号化データシンボルを提供する
ために結合することが可能である。換言すれば、エアインタフェースを横切るマ
ルチパスフェージングが、受信機に到来する送信信号の複数のバージョンを生み
出し、また遅延された各スペクトラム拡散信号は(PN拡散系列の自己相関特性
によって)単に識別可能なCDMAチャネルのように見えるため、受信機は本技
術分野で良く知られる時間ダイバーシチを提供することが可能である。そのよう
な時間ダイバーシチを提供するように構成された受信機は本技術分野においてR
AKE受信機として知られている。例えば、参照として本明細書に組み入れられ
る、T. Rappaportによる、「無線通信−原理と実践(Wireless Communications -
Principle and Practice)」 Prentice Hall, 1996, 335-338ページを参照のこ
と。
【0021】 復調及び逆拡散の後、所望通り復元ソースデータビットを提供するため、デイ
ンタリーバ230及び誤り検出及び訂正復号化器240は復元された符号化デー
タシンボルを処理する。デインタリーバ230は本質的にデインタリーブ処理用
の符号化データシンボルを格納するために用いられるバッファ又はメモリである
。周知なように、データシンボルのフレーム全体はそのフレームに対する出イン
タリーブが開始可能になる前に一般に入手可能である(すなわち、デインタリー
バメモリに格納されている)。本発明によれば、デインタリーバメモリを効率的
な可変レート逆拡散に利用することが可能である。
【0022】 本発明の拡散及び逆拡散技術の様々な特徴及び利点を明らかにするため、図3
に、例えば図1の拡散及び変調プロセッサ130の実施に利用可能な典型的な直
接シーケンス拡散及び変調プロセッサ300を示す。図示のように、典型的なD
Sプロセッサ300はパラレルシリアル変換器310,第1及び第2のチャネラ
イゼーション乗算器320,325、第1及び第2の無作為化乗算器330,3
35、第1及び第2のパルス整形フィルタ340、第1及び第2の変調ミクサ3
50,355及びコンバイナ360を含む。図1及び図2の場合と同様、本技術
分野に属する当業者は、以下に説明される図3の構成要素の機能が既知のハード
ウェア技術により実施可能であることを理解するであろう。さらに、本技術分野
に属する当業者は、以下において本発明の実施例が直接シーケンスCDMAシス
テムに関して説明されるけれども、本発明の拡散及び逆拡散技術が周波数ホッピ
ングCDMAシステムにも等しく適用可能であることを理解するであろう。
【0023】 図3において、符号化データ信号は変換器310の入力に接続され、変換器3
10の第1及び第2の出力は第1及び第2のチャネライゼーション乗算器320
,325の第1の入力にそれぞれ接続される。さらに、チャネライゼーション拡
散系列PNCHが第1及び第2のチャネライゼーション乗算器320,325の第
2の入力に供給され、第1及び第2のチャネライゼーション乗算器320,32
5の出力は第1及び第2のパルス整形フィルタ340、345に接続される。無
作為化又はスクランブル化拡散系列PNSCが第1及び第2の無作為化乗算器33
0、335の第2の入力に接続され、第1及び第2の無作為化乗算器330、3
35の第2の出力は第1及び第2のパルス整形フィルタ340、345の入力に
接続される。
【0024】 さらに、第1及び第2のパルス整形フィルタ340、345の出力は第1及び
第2の変調ミクサ350、355の第1の入力にそれぞれ接続される。同相搬送
波信号cos(ωt)が第1変調ミクサ350の第2の入力に接続され、直交搬
送波信号sin(ωt)が第2の変調ミクサ355の第2の入力に接続される。
最後に、第1及び第2の変調ミクサ350,355の出力はコンバイナ360の
第1及び第2の入力に接続され、コンバイナ360の出力は(例えば、図1のア
ンテナ140へ入力するための)変調されたスペクトル拡散送信信号である。
【0025】 一般に、図3のプロセッサ300は直接シーケンス拡散を4相位相シフトキー
イング(QPSK)変調とともに実施する。特に、変換器310は連続データビ
ットを受信し、チャネライゼーション乗算器320,325へビットペアを供給
する。そして各ビットがチャネライゼーション及びスクランブル化乗算器320
、325、330、335を介し、チャネライゼーション系列PNch及び無作為
化又はスクランブル化系列PNscを用いて拡散される。2重の拡散ビットストリ
ームはパルス整形フィルタ340、345を介して整形され(例えば、ルートレ
イズド(root-raised)余弦関数)、2重整形信号は、同相及び直交搬送波cos
(ωt),−sin(ωt)の2重2相シフトキーイング(BPSK)を(変調
ミクサ350、355を介して)実行するために用いられる。BPSK信号はコ
ンバイナ360を介して結合され、得られるQPSK信号が(例えば、図1の送
信アンテナ140を介して)1つ又は複数のCDMA受信機へ送信される。
【0026】 周知であるように、各CDMAチャネルは複数のチャネルを同時に送信できる
ように、異なるチャネライゼーション符号PNCHを用いる(周知であるように、
チャネル符号及びチャネルそれ自身が同期化されているものと仮定する)。一般
に、チャネライゼーション符号は、チップレート(すなわち、PN系列が乗算器
320,325,330,335へクロックされるレート)を一定に維持しなが
ら可変データスループットレートを提供する直交可変拡散係数符号(OVSF)
のセットから選択される(各特定のデータフレームに用いられる拡散レートがフ
レームそのものとともに送信される)。しかし、上述したように、そのようなO
VSF符号セットは、従来技術によれば、CDMA逆拡散器が入来データフレー
ムの逆拡散を実行可能になる前に、そのフレームに対する全てのチップを収集す
るのに十分なバッファを含むことを要求する。
【0027】 図4は既知のチャネライゼーション系列セットCn,m(n、mは各系列の拡散
係数及び符号番号をそれぞれ表す整数)を含むOVSF符号ツリー400を示す
。直交性を保つため、各ユーザは、本発明によれば、ある特定の符号を、その符
号からツリーのルートへの経路上又はその符号の下のサブツリー中に既にアクテ
ィブに用いられている他の符号がない場合に限り、その特定の符号をアクティブ
に用いることができる。
【0028】 ツリー400内の各符号がその符号の下のサブツリー内の全符号のサブセット
であることに注意されたい(例えば、C2,1はC4,1及びC4,2の両方のサブセッ
トであり、C2,2はC4,3及びC4,4の両方のサブセットである)。従って、本発
明で教示されるように各ユーザが符号ツリーの特定の枝からのみ選択された符号
に限定されている場合、特定の拡散係数についてユーザに割り当てられている符
号が常にそのユーザがより高い拡散係数(すなわち、より遅いデータスループッ
トレート)について割り当てられている任意の符号のサブセットとなることを保
証することができる。換言すれば、より高い拡散係数を有する各符号はより低い
拡散係数を有する複数の符号の算術的な結合として構成することが可能である(
例えば、1つのC4,1符号は2つの連続するC2,1符号に等しく、C4,2符号は通
常のC2,1符号と反転したC2,1符号の連続に等しい)。従って、本発明によって
さらに教授されるように、CDMA逆拡散器は入来チップのフレーム全体を保持
するのに十分な記憶バッファを必要とすることなく、適切に動作するように構成
することが可能である。
【0029】 特に、本発明は入来チップが最小の共用拡散レート(すなわち、最大データス
ループットレート)を用いて逆拡散可能であり、また最小拡散レートデータシン
ボルを保持するのに十分なメモリ(例えば、いずれにしてもこのサイズが必要な
デインタリーバ230のメモリ)に格納することが可能である。その後、入来フ
レーム内に含まれるレート情報シンボルを得ると、逆拡散が完全か否かに関する
判定を行うことが可能となる。そのフレームがもともと(例えば、送信機100
において)最小許容拡散係数を用いて拡散されたと判定された場合、格納された
データシンボルは最終的に逆拡散されたデータシンボルとして認めることが可能
であり、インタリーブ及び、誤り検出及び訂正復号化を直接行うことができる。
さもなければ、格納されたデータシンボルは、最終的な逆拡散データシンボルを
生成するため、そのユーザに対する高速及び低速拡散係数の間に対応する既知の
サブセットを用いて結合可能なソフトシンボルとして取り扱われる。そのような
最終的な逆拡散は例えばデインタリーバ230内部で直接実施することが可能で
ある。
【0030】 上述した本発明による逆拡散方法を図5に示す。図示の通り、(例えば、図2
の受信機200内で実施可能な)典型的な方法500において、フレーム受信は
ステップ510において開始し、入来データシンボルは最小許容拡散レート(又
は、同等に最大許容データレート)を仮定して逆拡散される。低速拡散レートに
おけるフレーム全体の受信及び逆拡散(及び得られたデータシンボルを、例えば
デインタリーバ又は誤り検出及び相関復号化器内に含まれるメモリへ格納)する
と、データフレーム内のレート情報シンボルが翻訳され、ステップ530におい
て、逆拡散が完全か否か(すなわち、そのフレームが確かに最小拡散係数を用い
て拡散されたか否か)の判定がなされる。もし完全であれば、ステップ570で
フレーム処理が終了する前に、デインタリーブ及び誤り検出及び訂正がステップ
550及び560で直接実行される。さもなくば、格納されたデータシンボルは
ステップ540において、最終的な逆拡散データシンボルを与えるためまず結合
される。
【0031】 一例として、受信シンボルあたり2又は4チップの2つの拡散係数のみが可能
な場合を考える。さらに、各入来データフレームが20チップ(どちらの拡散係
数がそのフレームに用いられたかに応じ、10又は5データシンボルを含む)と
、2つのレート情報シンボル又は1つのレート情報シンボルとから構成されるも
のと仮定する。従って、受信データフレームの2つの変種は図6に示すようにな
る。
【0032】 具体的には、第1の変種610(拡散係数2に対応)が10データシンボルA
1−A10と、2つのレート情報シンボルRI1、RI2を含むように示されて
いる。さらに、第2の変種620(拡散係数4に対応)が5つのデータシンボル
B1−B5と1つのレート情報シンボルRIを含むように示されている。いずれ
の場合においても、各シンボルの拡散に用いられるショートチャネライゼーショ
ン符号がシンボルの直ぐ上に示されている(しかし、より長いスクランブル符号
はいずれの場合でも同一であるため、スクランブル符号は図示していない)。
【0033】 図6のシナリオを考えると、逆拡散器は入来データシンボルを最小拡散係数の
2及び対応する拡散系列(1,−1)を用いて逆拡散可能である。フレームの終
わりで、レート情報が復号化され、逆拡散操作が完了したか否かがわかる。もし
完了していなければ、より高い拡散係数における1つの逆拡散シンボルを提供す
るために、最初の逆拡散操作によって得られた仮シンボルを結合することができ
る。例えば、拡散係数4における最初のデータシンボルは最初の仮シンボルから
2番目の仮シンボルを減じることによって得ることができる。有利なことに、こ
の最終的な結合は例えばデインタリーバ230において直接行うことが可能であ
る。
【0034】 通常、本発明はCDMA受信機における逆拡散及び復調プロセッサ内のフレー
ム長チップバッファを削減するCDMA拡散及び逆拡散技術を提供する。本発明
によれば、可変データスループットレートを提供するため、連続CDMAフレー
ムは可変拡散係数及び固定拡散系列チップレートを用いて送信され、従って各送
信フレームは可変数のデータシンボルと可変数のレート表示シンボルとを含む。
送信の間、より高いデータレートフレームに用いられるチャネライゼーション拡
散系列はより低いデータレートフレームに用いられるチャネライゼーション拡散
系列のサブセットであることが保証される。従って、本発明によるCDMA逆拡
散プロセッサは入来データシンボルをオンザフライで逆拡散することができ、得
られたシンボルを逆拡散処理とは関係なく存在しなければならないメモリへ格納
する。
【0035】 典型的な実施例によれば、CDMA逆拡散及び復調プロセッサは入来チップを
最小許容拡散レートを用いて逆拡散する。その後、入来フレームに含まれるレー
ト情報シンボルを受信すると、逆拡散が完了したか否かに関する判定が行われる
。そのフレームが最小許容拡散係数を用いて拡散されたことが判定された場合、
格納されたデータシンボルは最終的な逆拡散データシンボルとして認められる。
そうでなければ、格納されたデータシンボルは仮シンボルとして取り扱われ、最
終的な逆拡散データシンボルを生成するため、高速及び低速拡散系列間で保証さ
れた関係を用いて結合される。有利なことに、本発明によるCDMA受信機はこ
のようにしてフレーム長のチップバッファを要することなく成功裏に動作するこ
とができる。
【0036】 本技術分野に属する当業者は、本発明がここで例証を目的に説明されてきた特
定の実施例に限定されず、多くの代替実施例が予期されていることを理解するで
あろう。例えば、実施例は主に直接シーケンスCDMAシステムに関して説明さ
れてきたが、本発明の可変レート拡散及び逆拡散技術は周波数ホッピングCDM
Aシステムにおいても等しく適用可能である。従って、本発明の範囲は上述の説
明ではなく添付される請求項によって定義され、請求項の意味と呼応する全ての
等価物は本発明に包含されることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による可変レート拡散方法を実施可能な代表的スペクトラム拡散通信送
信機を示す図である。
【図2】 本発明による可変レート逆拡散方法を実施可能な代表的スペクトラム拡散通信
受信機を示す図である。
【図3】 例えば図1に示した代表的な送信機を実施するために利用可能な代表的拡散及
び変調プロセッサを示す図である。
【図4】 本発明による可変レート拡散及び逆拡散方法の実施に利用可能な、複数の代表
的な直交チャネライゼーション拡散系列を示す図である。
【図5】 本発明による、スペクトラム拡散データパケットの代表的な逆拡散方法を示す
図である。
【図6】 各データパケットが異なる拡散係数を有する、本発明による2つの代表的なス
ペクトラム拡散データパケットを示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月24日(2002.6.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】 しかし、本発明によれば、高速データレートフレーム(すなわち、低い拡散係
数を有するフレーム)に用いられるチャネライゼーション拡散系列は、低データ
レートフレーム(すなわち、高い拡散係数を有するフレーム)に用いられるチャ
ネライゼーション拡散系列のサブセットである。その結果、CDMA逆拡散プロ
セッサは、あるフレームを逆拡散する前にそのフレームについての全入来PNチ
ップを集める必要なく、入来データシンボルをCDMA受信機に到着したものと
して逆拡散することが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】 具体的には、本発明によるCDMA逆拡散器は入来チップを最小の許容拡散レ
ート(spreading rate)を用いて逆拡散し、得られた逆拡散データシンボルを(例
えば一般に逆拡散器及び復調器の動作には無関係にフレーム長のデータシンボル
バッファを必要とするCDMA受信機内のデインタリーバ(deinterleaver)又は
誤り検出及び訂正プロセッサ内部にある)メモリに格納する。そして、入来フレ
ームの終わりに、送信時にそのフレームを拡散するのに用いられた実際の拡散係
数を判定するため、受信されたレート情報シンボルが復号化される。そのフレー
ムが実際に最小の許容拡散係数を用いて拡散されたことが確認された場合、格納
されたデータは最終的な逆拡散データシンボルとして受け入れられ、格納された
データシンボルを直接用いてデインタリーブ及び、エラー検出・訂正復号化が実
行される。さもなくば、格納されたデータシンボルは仮の、又はソフトなデータ
シンボルと見なされ、最終的な逆拡散データシンボルを生成するため、高速及び 低速拡散系列間の関係 を用いて結合される。有利なことに、仮のデータシンボル
から最終的な逆拡散データシンボルへの変換はデインタリーバ又はエラー検出・
訂正プロセッサ内部で実行可能である。その結果、本発明によるCDMA受信機
はフレーム長を有するチップバッファ無しにうまく動作可能であり、従って従来
の受信機よりも安価かつ効率的である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】 本発明によれば、代表的な符号分割多元アクセス送信機は、それぞれソースデ
ータシンボルの列を含み、識別可能な受取人に宛てられるソースデータフレーム
の連続を送信する。また、1つ又は複数のスペクトラム拡散受信機へ送信するた
めのスペクトラム拡散信号を提供するため、予め定義された複数の拡散系列のい
ずれか1つを用いてソースデータフレーム内の各ソースデータシンボルを拡散す
るように構成された拡散及び変調プロセッサを含む。本発明によれば、各拡散系
列は複数の可能性のある拡散係数の1つを与える。加えて、送信されたデータフ
レームを拡散するのに用いられた拡散係数を示すため、各送信データフレームに
はレート情報が含まれ、そして、特定の受取人へのデータフレームの拡散に用い
られた最初の、高位拡散係数は、その特定の受取人へのデータフレームの拡散に
用いられる2番目の、低位拡散係数の複数の複本の算術結合(atirhmetic combin
ation)となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】 (発明の詳細な説明) 図1及び図2は、それぞれ既知の代表的なCDMA送信機100及び既知の
表的なCDMA受信機200を示す。図1において、代表的な送信機100は誤
り検出及び訂正符号化プロセッサ110、インタリーバ120、拡散及び変調プ
ロセッサ130及び送信アンテナ140を含む。図2において、代表的な受信機
200は、受信アンテナ210、復調及び逆拡散プロセッサ220、デインタリ
ーバ230及び誤り検出及び訂正復号化プロセッサ240を含む。本技術分野に
属する当業者は、以下に説明される図1及び図2の構成の機能が、既知のハード
ウェア技術を用いて実施可能であることを理解するであろう。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】 このようにして、受信動作の間、本技術分野において良く知られるように、
ペクトラム拡散信号は受信アンテナ210において受信され、復調及び逆拡散プ
ロセッサ220が(すなわち、特定のユーザ及びチャネルに対する既知のPN系
列を用いて)拡散及び変調処理の逆を実行することにより、符号化データシンボ
ルを復元する。本技術分野において良く知られるように、各データシンボルは実
際には送信されたスペクトラム拡散信号の時間遅延バージョンを復元するように
それぞれ設計された複数のPN系列を用いて逆拡散可能であり、複数の結果を復
元された符号化データシンボルを提供するために結合することが可能である。換
言すれば、エアインタフェースを横切るマルチパスフェージングが、受信機に到
来する送信信号の複数のバージョンを生み出し、また遅延された各スペクトラム
拡散信号は(PN拡散系列の自己相関特性によって)単に識別可能なCDMAチ
ャネルのように見えるため、受信機は本技術分野で良く知られる時間ダイバーシ
チを提供することが可能である。そのような時間ダイバーシチを提供するように
構成された受信機は本技術分野においてRAKE受信機として知られている。例
えば、参照として本明細書に組み入れられる、T. Rappaportによる、「無線通信
−原理と実践(Wireless Communications - Principle and Practice)」 Prentic
e Hall, 1996, 335-338ページを参照のこと。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】 本発明の拡散及び逆拡散技術の様々な特徴及び利点を明らかにするため、図3
に、例えば図1の拡散及び変調プロセッサ130の実施に利用可能な既知の典型
的な直接シーケンス拡散及び変調プロセッサ300を示す。図示のように、典型
的なDSプロセッサ300はパラレルシリアル変換器310,第1及び第2のチ
ャネライゼーション乗算器320,325、第1及び第2の無作為化乗算器33
0,335、第1及び第2のパルス整形フィルタ340、第1及び第2の変調ミ
クサ350,355及びコンバイナ360を含む。図1及び図2の場合と同様、
本技術分野に属する当業者は、以下に説明される図3の構成要素の機能が既知の
ハードウェア技術により実施可能であることを理解するであろう。さらに、本技
術分野に属する当業者は、以下において本発明の実施例が直接シーケンスCDM
Aシステムに関して説明されるけれども、本発明の拡散及び逆拡散技術が周波数
ホッピングCDMAシステムにも等しく適用可能であることを理解するであろう
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】 図4は既知のチャネライゼーション系列セットCn,m(n、mは各系列の拡散
係数及び符号番号をそれぞれ表す整数)を含む既知のOVSF符号ツリー400
を示す。直交性を保つため、各ユーザは、本発明によれば、ある特定の符号を、
その符号からツリーのルートへの経路上又はその符号の下のサブツリー中に既に
アクティブに用いられている他の符号がない場合に限り、その特定の符号をアク
ティブに用いることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】 ツリー400内の各符号がその符号の下のサブツリー内の全符号のサブセット
であることに注意されたい(例えば、C2,1はC4,1及びC4,2の両方のサブセッ
トであり、C2,2はC4,3及びC4,4の両方のサブセットである)。従って、本発
明で教示されるように各ユーザが符号ツリーの特定の枝からのみ選択された符号
に限定されている場合、特定の拡散係数についてユーザに割り当てられている符
号が常にそのユーザがより高い拡散係数(すなわち、より遅いデータスループッ
トレート)について割り当てられている任意の符号のサブセットとなる。換言す
れば、より高い拡散係数を有する各符号はより低い拡散係数を有する複数の符号
の算術的な結合として構成することが可能である(例えば、1つのC4,1符号は
2つの連続するC2,1符号に等しく、C4,2符号は通常のC2,1符号と反転したC2 ,1 符号の連続に等しい)。従って、本発明によってさらに教授されるように、C
DMA逆拡散器は入来チップのフレーム全体を保持するのに十分な記憶バッファ
を必要とすることなく、適切に動作するように構成することが可能である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】 通常、本発明はCDMA受信機における逆拡散及び復調プロセッサ内のフレー
ム長チップバッファを削減するCDMA拡散及び逆拡散技術を提供する。本発明
によれば、可変データスループットレートを提供するため、連続CDMAフレー
ムは可変拡散係数及び固定拡散系列チップレートを用いて送信され、従って各送
信フレームは可変数のデータシンボルと可変数のレート表示シンボルとを含む。
送信の間、より高いデータレートフレームに用いられるチャネライゼーション拡
散系列はより低いデータレートフレームに用いられるチャネライゼーション拡散
系列のサブセットである。従って、本発明によるCDMA逆拡散プロセッサは入
来データシンボルをオンザフライで逆拡散することができ、得られたシンボルを
逆拡散処理とは関係なく存在しなければならないメモリへ格納する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 EE31 5K067 AA41 CC10 EE02 EE10 GG01 GG11 HH21 【要約の続き】 を受信すると、逆拡散が完了したか否かに関する判定を 行うことができる。そのフレームが最小許容拡散係数を 用いて拡散されたものであると判定された場合、格納さ れたデータシンボルは最終的な逆拡散データシンボルと して認められ、さらなる受信処理が直接的に継続する。 さもなくば、最終的な逆拡散データシンボルを生成する ため、格納データシンボルは仮シンボルとして取り扱わ れ、高速及び低速拡散係数間の保証された関係を用いて 結合される。従って、有利なことに、本発明によるCD MA受信機はフレーム長逆拡散チップバッファを必要と することなく成功裏に処理することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々がソースデータシンボル列を含み、かつ識別可能な受取
    人へ宛てられるソースデータフレームの連続を送信するための符号分割多元アク
    セス送信機であって、 1つ以上のスペクトラム拡散受信機へ送信するためのスペクトラム拡散信号を
    提供するため、ソースデータフレーム中の各ソースデータシンボルを、複数の予
    め定められた拡散系列の任意の1つを用いて拡散するように構成される拡散及び
    変調プロセッサを有し、 各拡散系列が複数のあり得る拡散係数の1つを提供し、 各送信データフレームに、当該送信フレームの拡散で用いられた拡散係数を示
    すためのレート情報が含まれ、 ある特定の受取人に対するデータフレームの拡散に用いられる、最初の、高位
    拡散係数が、その特定の受取人に対するデータフレームの拡散に用いられる、2
    番目の、低位拡散係数の複数の複製の算術結合となることが保証されていること
    を特徴とする送信機。
  2. 【請求項2】 各々がソースデータシンボル列を含み、かつ識別可能な受取
    人へ宛てられる符号分割多元アクセスソースデータフレームの連続を送信するた
    めの方法であって、 1つ以上のスペクトラム拡散受信機へ送信するためのスペクトラム拡散信号を
    提供するため、ソースデータフレーム中の各ソースデータシンボルを、複数の予
    め定められた拡散系列の任意の1つを用いて拡散するステップと、 各送信データフレームに、当該送信フレームの拡散で用いられた拡散係数を示
    すためのレート情報を含ませるステップと、 ある特定の受取人に対するデータフレームの拡散に用いられる、最初の、高位
    拡散係数が、その特定の受取人に対するデータフレームの拡散に用いられる、2
    番目の、低位拡散係数の複数の複製の算術結合となることを保証するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 符号分割多元アクセス受信機であって、 入来スペクトラム拡散データフレームを、最小許容拡散係数に基づいて逆拡散
    する逆拡散プロセッサと、 前記最小許容拡散係数に基づく前記逆拡散から得られるデータシンボルを格納
    するメモリとを有し、 前記入来データフレームが、前記入来データフレームの送信に用いられた実際
    の拡散係数を示すレート情報を含み、 前記実際の拡散係数が前記最小許容拡散係数よりも大きいと判断された場合、
    前記最小許容拡散係数に基づく逆拡散の結果として前記メモリに格納されたデー
    タシンボルが、リファインされたデータシンボルを提供するために結合されるこ
    とを特徴とする受信機。
  4. 【請求項4】 デインタリーバを更に有し、 前記デインタリーバがデータシンボルの格納用メモリとして用いられることを
    特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 各データフレームが当該データフレームを送信する際に用い
    られた実際の拡散係数を示すレート情報を含む、スペクトラム拡散データフレー
    ムを受信する方法であって、 最小許容拡散係数を用い、入来スペクトラムデータフレームを逆拡散するステ
    ップと、 前記入来データフレームの逆拡散ステップによって得られたレート情報をメモ
    リに格納するステップと、 前記実際の拡散係数を判定するため、前記入来データフレームに含まれる前記
    レート情報を復号化するステップと、 前記実際の拡散係数が最小許容拡散係数よりも大きいと判定された場合、リフ
    ァインされたデータシンボルを提供するため、前記メモリに格納された前記デー
    タシンボルを結合するステップとを有することとを特徴する方法。
  6. 【請求項6】 前記メモリがスペクトラム拡散受信機内のデインタリーバの
    メモリであることを有することを特徴とする請求項5記載の方法。
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