JP2002527289A - ドア・モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 実際的に全ての構成要素、ロックおよびウィンドウを巻き上げる機械的サブアセンブリ、配線などを装着し、機械的サブアセンブリとライニングの間に相対的摺動運動があり、ドアの装着を容易にするドア・モジュール。ライニングは、種々の要素をドア・フレームに取り付ける点に接近するための開口、さらに湿気に対する密封システムを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、特定の特徴をもって、従来の技術に関して相当の利点を生じる自動
車のドア・モジュールに関する。

【０００２】 知られている限り、車両のドア内部ライナに組み込むドア・モジュール・ユニ
ットを構成しようと、幾つかの試みがされてきた。概して、これらの試みは、そ
の概念の点で制限されていた。他にも短所はあるが、とくに組立中に重要な構造
的変更を実行する必要があったために、これらの技術に組み込むのに実用的では
なかったのであった。

【０００３】 本発明の１つの目的は、実際的に全ての構成要素品目、さらに例えば反射屈折
光学的通風装置、コンパートメントまたはサイド・エアバッグなど、その環境に
典型的な他の品目を直接組み付けることができるドア・モジュールを提供するこ
とである。

【０００４】 本発明の別の目的は、機械的サブシステムと、ロックとウィンドウ・ワインダ
と、ドア・トリム・サブシステムの間に相対的運動を提供することができ、ユニ
ットをドアに組み付ける過程がさらに容易になるドア・モジュールを提供するこ
とである。

【０００５】 本発明の別の目的は、ユニットの組立を合理化し、現在まで伝統的に使用され
てきたシステムより経済的であることを証明するドア・モジュールを提供するこ
とである。

【０００６】 本発明の別の目的は、トリム品目の防水性の向上を保証する防水ユニットを提
供することである。

【０００７】 本発明の別の目的は、トリムまたはドア・モジュールの下部支持体として作用
し、したがってユニットの組立をさらに容易にする防水ユニットを提供すること
である。

【０００８】 本発明の別の目的は、水が溶接線に到達するのを効果的に防止する防水ユニッ
トを提供することである。

【０００９】 本発明の最後の目的は、製造および組立の両方において、頑丈であり、公差を
抑えるのに効果的な防水ユニットを提供することである。

【００１０】 これらの目的を達成するために、本発明は、ドア・パネルおよび後にドア・ト
リムを載せるドア内部ライナのグループまたは連合上にある防水ユニットを提供
し、このユニットは、ドア・パネルから突き出してこのパネルの構成部品である
デフレクタと、その下にあって特定の距離だけそこから離れ、同様に前記パネル
の構成部品である２つの支持用付加物とから構成され、この２つの付加物は互い
から短い距離の位置にある。

【００１１】 これらの目的を実現するため、本発明はベース本体またはトリムを含み、この
上にウィンドウ・ワインダの完全なサブアセンブリ（半組立品）、作動ケーブル
を有するロック・サブアセンブリ、内側開き制御装置、電気配線、システムの防
水装置、内ドア引き手、スピーカ、ウィンドウ・ワインダおよびロックの電気制
御装置、および外側開き制御サブアセンブリが装着される。

【００１２】 前述したように、そしてこれらの構成要素とは別に、例えば反射屈折光学的通
風装置、コンパートメントなど、この区域に典型的な他の補助品目が、トリムに
組み込まれる。

【００１３】 本発明のモジュールの１つの顕著な特徴は、ドア・トリム自体のサブシステム
に対してロックおよびウィンドウ・ワインダの機械的サブシステムが相対運動で
きることであり、したがってドア・トリム上へのこれらの品目の取付けは、相対
的変位の能力で実行され、これによってモジュールをドア内部ライナに事前に組
み付けることができ、さらに前記機械的サブシステムを完全に普通の最終的取付
けを実行することもできる。

【００１４】 ウィンドウ・ワインダ・サブシステムのモータは、従来の操作方法によりウィ
ンドウ・ワインダのレールの１本とドア自体との間で、固定アタッチメントで金
属支持体または同様の支持体に締り嵌めするか、何らかのタイプの金属またはプ
ラスチック支持体を使用せずに、ドア・トリムに直接配置することができる。

【００１５】 この後者の場合、ドア・トリム自体が、車両に最終的に組み付ける前の取扱い
および移送段階中、モータを支持し、したがってボルト、リベットまたはその類
でドア構造またはフレームに直接固定する。

【００１６】 ロック・サブアセンブリは、ドア・トリム上に配置され、後者では、このサブ
アセンブリの動作を可能にするシステムが常にある。これによって、このサブア
センブリを前記ドア内部ライナにボルト締め、リベット打などできるような方法
で、ロックをドア内部ライナ上に配置することができる。

【００１７】 このロック・アセンブリは、ワイヤ、ロッドまたはその類を使用した機械的シ
ステムによって、ロック内側開き制御ユニットが完全にドア・モジュール上に配
置されるような方法で、内側ドア開き制御装置に接続される。

【００１８】 これに対して、およびドアの幾何学的形状によって許される場合には、ロック
と外側開き制御装置との接続は、ロック外側および内側開きワイヤまたはロッド
・サブアセンブリがドア・モジュール上に配置されるような方法で実行される。

【００１９】 モジュールは、少なくとも１つの着脱式部品を有し、それを通してロック、ウ
ィンドウ・ワインダ・モータおよび上部ウィンドウ・ワインダ・システムに接近
することができる。この取外し可能な部品は、クリップまたはその類の品目によ
ってトリムの残りの部分に固定される。

【００２０】 本発明は、この着脱式部品を、部品の開きおよびその後の閉じを容易にする蝶
番付き区域によって、トリムの残りの部分に固定できることも提案する。

【００２１】 モジュールの１つの変形は、連鎖および駆動システムを有するウィンドウ・ワ
インダ、内側ハンドルおよび対応する駆動ワイヤを伴うロック、さらにユニット
を強化し、支持する機能を果たすリブ状鋼板の中間ベースを含む。

【００２２】 さらに、これは全てのトリムおよび対応する補助品目、サイド・コンパートメ
ント、ボス、スピーカ・グリル、スピーカ、電気システムの配線および駆動品目
、さらに今後組み込まれるかもしれない他の装置を組み込む。

【００２３】 モジュールによって支持されるウィンドウ・ワインダは任意のタイプでよいこ
とを、ここで必然的に適宜指摘しておく。

【００２４】 リブ状鋼板に装着されたロックは、問題を生じる干渉が回避されるよう、組立
中に引っ込めることができる。したがって、ロックは、モジュールの残りの部分
をドアに組み付けたら、組立のために最終位置に配置するため、前記鋼板上で摺
動して戻るよう作成することができる。

【００２５】 基本的に、トリムは、不浸透性の防水材料で作成し、外面の周囲に防水細片ま
たは帯を有し、したがってドア内部ライナでクロージャ（ｃｌｏｓｕｒｅ）を生
成する。

【００２６】 ドア内部ライナを通して客室の内側に入るかもしれない水分および埃の通過を
阻止するため、異なる構成要素間の全ての接続部に密封ガスケットもある。

【００２７】 モジュール・ユニットまたはアセンブリは、第一にＷＯ−Ａ−９９／２５５８
７で規定されたガイドラインに従い、２段階でドアに固定する。第１段階では、
垂直下方向の動作で組立を実行し、これによって高速固定システムを使用するこ
とができる。

【００２８】 第２段階では、レールとトリムの接続が、後者もレールと同じボルトで固定さ
れるような接続であることを考慮して、レールの支持体を鋼板の支持体およびロ
ックの支持体にボルトで締める。

【００２９】 この場合、トリムは少なくとも１つの中心ボスも有し、これは着脱式であり、
したがってレールと支持体を互いにボルト締めする、さらにロックの適切な最終
的位置決め、外側開きハンドルと駆動ケーブルの接続、窓枠とウィンドウ・ワイ
ンダ・システムの接続および調節、および電気コネクタの組立など、他の操作を
実行するために近接することができる。

【００３０】 これに対して、トリムおよび他の品目のアセンブリを、非常に容易にドアから
外すことができ、したがってその後、修理作業を実行できることを、ここで適宜
指摘しておく。

【００３１】 リブ状板は、金属強化材により、ほぼ「Ｘ」形で変形の形状をとることができ
、これには前述したのと同じ方法でロック・ユニットを組み込むために、延長部
も設ける。

【００３２】 この変形により、以下の３つの機能を実現することができる。 −その１つは、移送中に、これを構成する品目を支持する機能である。 −第２の機能は、車両の使用寿命全体を通してウィンドウ・ワインダ・システ
ムの支持体としてである。 −第３の機能は、ドア内部ライナ自体の構造的強化材としてであり、これはド
ア全体の側方衝撃に対する性能を改善することにより、その剛性に寄与する。こ
れは、モジュールの組立が必要であることから、ドア内部ライナが弱体化するの
で、非常に望ましいことである。

【００３３】 変形の構成により、強化部品は４本のボルトまたはねじで固定する接続部によ
ってドア内部ライナに固定され、この接続部はリブ状板の「Ｘ」形の４つの端部
に対応する。２つの上接続部は、ドアの上部分の上で、２つの下接続部は、ドア
内部ライナの下縁に近い部分上で支持される。

【００３４】 この場合、ウィンドウ・ワインダは、リブ状板にスポット溶接、リベット打ち
またはボルト（ねじ）締めで固定される。この接続は、ドアに組み付けるまで、
モジュールを移送し、扱っている間だけではなく、車両の使用寿命中にも、Ｘ形
支持体上でウィンドウ・ワインダ・システムを支持する機能も実現する。

【００３５】 この同じ意味で、Ｘ形板により、プレス形成での生産工程中に、２つの縁を獲
得することが可能であり、ウィンドウ・ワインダの駆動スライドがこれに沿って
移動することも指摘しておく。この方法で、１つの多機能部品に二重レール・ウ
ィンドウ・ワインダのレールを一体化させることが達成される。

【００３６】 強化リブ状板を含むモジュールの一般的関係において、モジュールによって支
持されたウインドウ・ワインダは、手動または電気で操作し、機械的アームまた
は「サーガ（ｓｉｒｇａ）」のある単レールまたは二重レール・システムを使用
し、アームは全てそれに可能な変形のいずれかで使用できることが指摘される。

【００３７】 同様に本発明の目的である防水性を実現するため、ドア・パネルとドア内部ラ
イナのユニットまたは連合で防水セットを作成し、後にドア・トリムをこの上に
配置し、このセットがドア・パネル自体から突き出したデフレクタで構成され、
このパネルの構成要素部品であり、その位置の下で、そこから特定の距離に、同
様に前記パネルの構成部品である２つの支持付与物があり、２つの付与物が互い
から短い距離に位置することが提案される。

【００３８】 デフレクタは、例えばこのデフレクタの下側などに接着する発泡体または弾性
材料の薄板の支持ベースとして作用し、デフレクタ薄板ユニットが、連続的な方
法で確立され、ドア・パネル上に配置されたドア内部ライナの内側にある突起上
で、前記ドア内部ライナの少なくとも下方区域に支持する。

【００３９】 上述した突起の下では、ドア内部ライナが、ドア内部ライナの下区域に一定間
隔で配置され、異なるレベルにある２つの排水穴を有し、これらの穴はドア内部
ライナの平坦な区域で、ドア・パネルから来る前述の付加物の自由端から特定の
距離に含まれる。

【００４０】 連続的なゴムまたは発泡体の形材が、パネルからの２つの付加物の間に配置さ
れ、前記付加物の間の空間に収容されて固定され、その位置を効果的にするため
、その一方の周囲に締め付けられる。形材には、排水穴が作成された２つのレベ
ルのすぐ下で、ドア内部ライナの側部上に支持され、したがって各支持面が排水
穴のある防水の線を規定するという点で、これらの２本の防水線で二重の解決策
を達成する。

【００４１】 このアセンブリを使用すると、完全な水密性が達成され、特に内部のデフレク
タ・シート・ユニットがドア・トリムまたはドア・モジュールの下部支持体とし
て作用し、組立を容易にすることができる。

【００４２】 本発明のユニットの一変形例は、前述した防水形材を接着剤またはその類の細
片または帯で置換し、２つの付加物の自由端とドア内部ライナの表面との間に配
置できる可能性がある。

【００４３】 配置すべきドア・トリムまたはドア・モジュールが、防水性の外周の任意の点
でボルトまたはねじによる取付けを必要とする場合には、金属リベットを設け、
それでプラスチック部品を変形することなく、ボルトまたはねじの締付けトルク
を確保することが可能である。

【００４４】 防水性の別の詳細では、下方向に向いた排水路によって、ほぼ中心になる部分
をデフレクタに設け、デフレクタの表面は路の両側で傾斜し、したがって前記路
が最下位置を占有する。この方法で、デフレクタ上にいかなるタイプの水の凝結
も付着せず、前記ドア内部ライナに作成され、液体をドア内部ライナの底部に向
かって送る穴などを通して、ドア内部ライナに向かう排水口を提供し、この底部
で従来から水を流出させるために穴が作成されている減衰の区域へと排水する。

【００４５】 モジュールをドア内部ライナ内に配置する際、この外周防水システムを記載し
たものに組み込む。

【００４６】 着脱式区域の防水は、様々な方法で実行することができる。例えば、発泡体を
設けた表面を使用し、着脱式区域の後部に配置して、これで客室の内側への水の
進入を防止したり、ゴム・シールまたはその類によるか、他の同様のシステムに
よる。

【００４７】 前述したように、モジュールは、ＷＯ−Ａ−９９／２５５８７で使用されたも
のと同様の固定付加物、さらに上部ウィンドウ・ビードまたは雨よけおよび幾つ
かの機械的サブシステムの異なるボルトまたはねじによって、ドアに固定される
。

【００４８】 このモジュール式システムを採用するのに必要なドアは、機械的システムを挿
入できる２つの大きいギャップまたは中空部がある従来の構造を有する。

【００４９】 本発明のユニットを、添付図面でさらに詳細に観察する。

【００５０】 図１では、この区域に典型的であって前述したような他の品目は図示されず、
これらも全てトリムに組み付けられる。

【００５１】 図２は、車両の客室に向かって見える側であり、内側ドア・ハンドル１８、ス
ピーカ７の位置、モータ１３およびウィンドウ・ワインダのレール１７の端部を
示す。

【００５２】 この図２でも、図１でも両方で、ドア内部ライナに挿入されたモジュールを永
久的に取り付ける時に、様々な品目に近接できるための着脱式部分１６も分かり
、これについては、以下でさらに説明する。

【００５３】 ロック１２と内側開放ハンドルとの相対的運動により、図３および図４では、
先の組立位置（図４）では、ロック１２がトリム９上に装着されたベース２上に
見られ、ボーデン・タイプのケーブル１１によって前記内側開放ハンドルに接続
され、モジュール９の先の提示（ｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎ）は、ドア内部ライ
ナ上で、付加物１５を前記ドア内部ライナの対応する穴に挿入することによって
実行され、ケーブル１１を操作すると、ロック１２を最終的なドア内部ライナへ
の取付けのために抜き取ることができる（図３）ことが理解できる。

【００５４】 ウィンドウ・ワインダ・サブシステムに関する限り、これは摺動状態でトリム
にも装着され（図５および図６）、トリム９に取り付けられ、互いに平行に配置
された耳２１の組合せに基づき、この点で解決策が理解される。

【００５５】 両耳には、それぞれ広い中空部または窪み２２を設け、その中にレールから来
るＬ字形の付加物の端部が収容され、したがってレールがトリムに装着されると
、多少の遊びを設けることができ、したがってウィンドウ・ワインダ・ユニット
を取り付けたモジュールを、取り付ける前の位置決めのために、ドア内部ライナ
のギャップに容易に挿入することができる。

【００５６】 図７から、モジュールに着脱可能な空間を設けることに関する変形例を導き出
すことができ、それによると、トリム９の蝶番部分２３が確立され、これにモジ
ュールの他の部分に近接するためのギャップまたは窪み２４を設けることができ
、これらの部分は、その後、蝶番式ではない着脱式要素を受けるか、他の方法で
開口２５’に近接できるようにする。

【００５７】 図８により、ドア内部ライナ２６の典型的な解決策を理解することができ、こ
こでは２つの大きいギャップまたは中空部２７，２８により、ウィンドウ・ワイ
ンダ・サブシステムのレールを挿入するための十分な空間をとることができ、付
加物１５を挿入することによってモジュールを吊り下げる側部ギャップまたは穴
２９もある。

【００５８】 図９により、ユニットがトリム９およびそれに装着されたベース板３０、さら
に縁３４にボスを組み付けるためのギャップまたは窪み１６で構成されているこ
とが理解できる。ウィンドウ・ワインダも、ベース板３０に装着された状態で見
ることができ、この場合は配線、ボスの縁でレール支持体に接続するための耳３
１、ユニットをドア内部ライナに固定するためのピンＡ、および先または組立位
置１２’および移動した後の最終位置１２にあるロック・ユニットを有する二重
レール・システムである。

【００５９】 図１０により、ベース板３０とウィンドウ・ワインダ・ユニットとの関係、さ
らにボスのためにギャップの縁でレールをラグ３２に取り付ける部品３２とロッ
クとの２つの位置１２，１２’を、さらに詳細に見ることができる。

【００６０】 図１２に関して、ウィンドウ・ワインダ・システムのレール１７のため、およ
びドア内部ライナ上で自身のトリムのための下部締付具３６、トリム自体の３つ
の支持部品３５および支持体またはベース部品をトリムに締め付けるピンＡが強
調されている。

【００６１】 トリム・ユニット９を様々な構成要素でドア内部ライナに先に組み付ける様子
が、図１３に図示されている。これと同様に、数本のピンＡを設け、下に折り曲
げた上部分Ｄも有するトリム９が、ドア内部ライナの内面３６とは反対側に配置
され、これには前記面に前方から近づくまで、窪みＢが設けられる。

【００６２】 トリムは、上部端Ｄが上記面の上端部Ｃに達するまで持ち上げられ、したがっ
て、上部のはめ込みＣ，Ｄが行われ、また上記面のくぼみＢ中へのピンＡの挿入
および対応する収容も行われる。

【００６３】 図１１は、モジュール式ユニットの主要構成要素の大部分、およびトリム９と
ボスを取り付けるためのその開口１６を示し、耳３１を前記開口の縁３４に見る
ことができる。このトリムは、スピーカ７およびサイド・ポケットまたはコンパ
ートメントも含む。

【００６４】 ウィンドウ・ワインダ・ユニット、リブ状ベース板３０、さらに機構およびロ
ック・ユニット１２を適切に操作するために必要な配線レイアウト３３も図示さ
れている。

【００６５】 図１４に関して、ボスのためのギャップまたは開口１６があるトリム９の見え
る方の側を見ることができ、内側ドア開放制御装置が描かれている。この制御装
置は、特に、前述したようなドア・モジュールの一部を形成することができる。

【００６６】 図１５は、モジュールの組立を容易にするために、ロック１２が配置され、部
品の外周内側に引き戻された、リブ状ベース板３０の正式な解決策を示す。

【００６７】 前述したように、ボス用の開口は、様々な品目の組立、取付け操作などに必要
なアクセスを容易にし、したがって全ての構成要素が配置され、操作位置になる
と、ボスを配置し、開口を閉じる。

【００６８】 図９から図１２により推定できるように、ウィンドウ・ワインダのレール１７
とトリム９との接続は、後者もレールに使用するのと同じボルトまたはねじで固
定されるような接続であることを、指摘しておかねばならない。

【００６９】 取り付けられたウィンドウ・ワインダは、手動で操作することもでき、二重レ
ール・システムの使用も許容可能である。この場合、および２つの駆動スライド
があるので、窓枠と十分に接続されている場合、ドア内部ライナの内側に向かう
窓枠ガイドの延長部は不必要であり、それがあると、ユニットの組付けが容易に
なる。

【００７０】 特定の大きなサイズのドア内部ライナの場合、通常は、二重レールのウィンド
ウ・ワインダを使用する場合、ユニットを完全に取り付けるための空間に問題は
ない。しかし、他の比較的小さいドア内部ライナの場合、ウィンドウ・ワインダ
・レールの適切な位置に関して、問題が生じることがある。

【００７１】 これらの欠点を完全に回避するため、ドア内部ライナの下水平面に開放された
ギャップを作成し、レールの端部がそれほど大きな問題なく、この下部区域を通
り抜けることができるようにすることが提案される。

【００７２】 図２２から推定されるように、ほぼ「Ｘ」字形５２のリブ状強化板の変形を理
解することができ、これは、接続部５１によって前記板に固定されたウィンドウ
・ワインダのロック１２およびレール１７も含む。

【００７３】 強化部分５２は、「Ｘ」字形の４つの端部に対応するボルトまたはねじ接続部
５３によって、ドア内部ライナ２６に固定されたままである。２つの上端部は、
図で見られるように、ドア２６の上部で支持され、２つの下端部は下部で支持さ
れる。

【００７４】 図２３では図２２の変形を示し、それによると、Ｘ字形のリブ状板を形成し、
縦方向の縁５５を設け、これに沿ってウィンドウ・ワインダ・システムの駆動ス
ライドが移動し、このシステムの配線、プーリも図示されている。この場合、点
５３は、板がドアに取り付けられる点である。

【００７５】 図１６により、ドア・パネル９とドア内部ライナ２６とが互いの近くに配置さ
れることが分かる。ドア・パネルからは、デフレクタ３７およびその下の付加物
４０が立ち上がる。デフレクタの下側は、ドア内部ライナ２６の縁の突起に載る
発泡体３８を保持し、付加物は形材３９を受ける。この形材の端部４１，４２は
、ドア内部ライナ自体に切り込まれた２つの排水穴４３，４４のすぐ下で、ドア
内部ライナの表面に載る。

【００７６】 図２０に示す平面図で、ドア２６の下区域に発泡体ガスケットの支持区域を有
するデフレクタ３７の経路または路、および２列の排水穴、つまり上４３および
下４４の配置構成を見ることができ、排水穴に関して、形材３９の路も通り、ド
ア内部ライナ２６の配置構成も見ることができる。

【００７７】 図２１に関して、本発明の変形を理解することができ、それによると、ドア・
パネル９の付加物４０の間に配置された形材が、付加物の端部とドア内部ライナ
２６の間の接着剤４９の線またはビードに置換される。

【００７８】 図１７では、ドア・パネルとドア内部ライナとの間のボルトまたはねじ区域の
詳細が強調され、ここでは金属ブッシュまたはソケット４６が配置され、その内
側で部品を変形させることなく、締付けトルクでボルトまたはねじ４７を固定す
ることができる。

【００７９】 図１８および図１９に関して、デフレクタ３７上に、前記デフレクタに外側お
よび下側に傾斜する通路５０を作成することによって作成することができる排水
口の詳細が指摘され、通路はドア内部ライナ２６に向かう。この通路は、デフレ
クタの隣接する区間の路が上方向に傾斜し、水が重力によって前記通路に向かう
ような位置を占有する。

【００８０】 通路５０は、水をドア内部ライナ２６に配向し、これは、例えば水をベースに
向かって誘導する前記ドア内部ライナの本体にある穴などを通るアセンブリの減
衰区域であり、ここでこの種の品目に設けられる従来通りの穴を通って外側に排
水される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 様々なユニットが配置された側部を見た、本発明によるドア・モジュールの立
面図である。

【図２】 車両の内側に応じた他方側からのモジュールの立面図である。

【図３】 最終的位置を示す、ロックの可能な運動を表す。

【図４】 初期または移送位置を示す、ロックの可能な運動を表す。

【図５】 ウィンドウ・ワインダ・サブシステムとトリム自体との間を摺動させる解決策
である。

【図６】 ウインドウ・ワインダ・サブシステムとトリム自体との間を摺動させる解決策
である。

【図７】 中空部またはギャップおよびベースに蝶番接続されたトリムの補助部分を示す
略図である。

【図８】 本発明のモジュールを取り付けたドア内部ライナの略図である。

【図９】 ドア・モジュールの変形例である。

【図１０】 図９の機械的ユニットである。

【図１１】 ドア・モジュールから分離された主な構成要素である。

【図１２】 トリムの取付け箇所を表す背面図である。

【図１３】 トリムの取付け品目をドアに組み付ける動作の詳細である。

【図１４】 見える側から見たボスおよびトリムである。

【図１５】 着脱式ロック・システムおよびベース・プレート上のその動作の詳細である。

【図１６】 好ましい解決策の防水ユニットを示す断面立面図である。

【図１７】 何らかのタイプのボルトまたはねじを使用する必要がある場合の、前図の変形
例である。

【図１８】 デフレクタの排水路の詳細である。

【図１９】 前図の断面Ｉ−Ｉに対応する側面図である。

【図２０】 防水ユニットを含む、トリムを組み込んだドアの前面図である。

【図２１】 防水ユニットの交換用変形例である。

【図２２】 「Ｘ」字形のリブ状強化板を作成する変形例である。

【図２３】 前図から開発され、駆動スライドの摺動縁を伴う変形例である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 Ｐ ９９０１８０８ (32)優先日 平成11年８月６日(1999．8．6) (33)優先権主張国 スペイン（ＥＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 マンザナス ロドリグエズ、リカルド スペイン国 トルクエマダ、アラバル、37 (72)発明者 マルコス ゴンザレス、セザル スペイン国 ブルゴス、セルバンテス、22 (72)発明者 マルチネズ モラル、フランシスコ、ジャ ビエル スペイン国 ブルゴス、アベニダ ジェネ ラル ヤグエ、10

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車に適用可能であり、ドア・トリム・パネル（９）、完
   全なウィンドウ・ワインダ・サブアセンブリ（１）、操作ケーブルおよび駆動操
   作用制御装置を伴うロック・サブアセンブリ（３，１０，１２）、前記サブアセ
   ンブリの電気制御装置（８）、スピーカ（７）、ウィンドウ・ワインダ・サブア
   センブリ用のモータ、およびこの種のユニットにある他の従来通りの品目を有し
   、必要な適切な防水品目も装備して、これらが全て、言及した全品目を受けるド
   ア内部ライナ（２６）と組み合わされたドア・モジュールであって、 −配線（１４）、レール（１７）およびモータ（１３）を伴う完全なウィンド
   ウ・ワインダ・サブアセンブリ（１）と、対応するケーブル（１４）を伴うロッ
   ク・サブアセンブリ（３，１０，１２）と、これらのロックのハンドルと、全体
   的な電気配線（４）およびその制御装置と、スピーカ（７）とが事前に装着され
   、１つのユニットを形成するドア・トリム・パネル（９）と、 −ウィンドウ・ワインダおよびロックの機械的サブアセンブリが、ユニットを
   ドアに組み付ける前に、トリム（９）に対して相対的に運動することと、 −トリム（９）に少なくとも１つの部分（２２）が設けられ、これが少なくと
   もトリム自体に関して部分的に着脱可能であり、カバーに組み付けられると、少
   なくともトリムの開口を覆うことと、 −ドア内部ライナ（２６）の上縁および下部分にも位置し、前記デフレクタの
   下に弾性の発泡体タイプの材料または同様の部分があり、２つの支持付加物（４
   １，４２）がドア・パネルから突き出し、その２つの間の空間を獲得して、それ
   らの端部が、前記ドア内部ライナと前記パネルとの間の区域でドア内部ライナ（
   ２６）に向かい、ゴム、発泡体または同様の材料で作成した形材（３９）を言及
   した空間に配置し、この形材が、異なる高さでドア内部ライナに向かって突き出
   す２つの端部（４３，４４）を有して、２つの防水の線を形成し、その上にこれ
   らの防水線を画定する前述の排水穴があり、デフレクタと下部弾性部分との両方
   がこのデフレクタに接続され、２つの支持付加物とこの付加物の間の形材が、ド
   ア・パネルとドア内部ライナとの間に連続線を形成する下部デフレクタ（３７）
   とを特徴とするドア・モジュール。
2. 【請求項２】 トリム・サブアセンブリに、穴（２２）を伴う複数対の突出
   耳（２１）を設け、ドア内部ライナに最終的に取り付けるまで、前記レールを移
   送のためにトリム上に維持するため、Ｌ字形付加物（１９）のフィン（２０）が
   前記穴の中でウィンドウ・ワインダ・レールに緩やかに固定されることを特徴と
   する、請求項１に記載のドア・モジュール。
3. 【請求項３】 ロック（１２）が、トリム上の移送位置から、トリム外のド
   ア内部ライナに組み付ける位置へとその位置を変更する何らかの種類の手段（１
   １）、ケーブルまたはワイヤ、ロッドなどによって、内側開放制御装置（３）に
   接続されることを特徴とする、請求項１に記載のドア・モジュール。
4. 【請求項４】 ロック（１２）をケーブルまたはロッドによって外側開放制
   御装置に接続できることを特徴とする、請求項１に記載のドア・モジュール。
5. 【請求項５】 モジュールがトリム（９）サブアセンブリの部分（２３）を
   有し、これは蝶番で接続され、組み付けられた時には、様々な品目をドア内部ラ
   イナに取り付けるために接近を行うため、少なくとも前記トリムに作成された開
   口を覆うことを特徴とする、請求項１に記載のドア・モジュール。
6. 【請求項６】 外周域全体の周囲に防水ビードまたは線を設けたトリム（９
   ）を有し、これがドア内部ライナ自体のシールとして作用し、このトリムに、先
   に連鎖および駆動品目を伴うウィンドウ・ワインダをこのトリムに組み付け、操
   作用の内側制御ハンドルおよびケーブルを伴うロック（１２）をアセンブリの強
   化および支持体として作用するリブ状鋼板（３０）で作成した中間ベース板に組
   み付けた後、ユニットをドア内部ライナにボルトまたはねじ締めする、および他
   の操作のために接近できるよう、少なくとも１つの広く中心にある着脱式ボス（
   １６）を装備し、アセンブリにロックを取り付け、トリム以外に、サイド・ポケ
   ットまたはコンパートメント、スピーカ・グリル、スピーカ、電気システムの配
   線および駆動ユニットなど、それに関連する全てのアクセサリを含み、任意の他
   の品目も含むことができ、トリムは異なる構成要素間の全ての接続部に密封ガス
   ケットまたは継手を有し、トリムはレールをトリム自体に固定するのと同じボル
   トまたはねじによってドア内部ライナに固定されることを特徴とする、請求項１
   に記載のドア・モジュール。
7. 【請求項７】 モジュールの残りの部分が前記ドアに組み付けられたら、ド
   ア上の最終的組付け位置に到達するため、強化ベース板（３０）に取り付けられ
   たロック（１２）が、前者の上で摺動することを特徴とする、請求項６に記載の
   ドア・モジュール。
8. 【請求項８】 含まれるウィンドウ・ワインダ・ユニットが、手動または電
   気駆動システムを有することができることを特徴とする、請求項１に記載のドア
   ・モジュール。
9. 【請求項９】 ウィンドウ・ワインダに単一または二重のレールを使用する
   ことができ、二重レールの場合は、ドア内部ライナの内側に向かう窓枠ガイドの
   延長部を廃することを特徴とする、請求項１に記載のドア・モジュール。
10. 【請求項１０】 デフレクタ下部の弾性部分ユニットが、トリムまたはドア
    ・モジュールの下部支持体として作用できることを特徴とする、請求項１に記載
    のドア・モジュール。
11. 【請求項１１】 支持付加物間に配置された防水形材が、前記付加物の端部
    とドア内部ライナとの間の縦方向の接着剤の細片またはビードで置換されること
    を特徴とする、請求項１に記載のドア・モジュール。
12. 【請求項１２】 ドア・トリムまたはドア・モジュールが防水外周の任意の
    点でボルトまたはねじの使用を必要とする場合、ドア内部ライナとドア・パネル
    の間に、ボルトまたはねじとともに少なくとも１つの金属リベットを配置するこ
    とを特徴とする、請求項１に記載のドア・モジュール。
13. 【請求項１３】 デフレクタ（３７）が水平に対して傾斜した２つの斜面を
    有し、これが、下方向およびドア内部ライナ（２６）に向かって延在する突出通
    路（５０）の下部の共通合流点で一緒になり、ベースに向かって排水するため、
    この前記ベースの上にある前記ドア内部ライナの穴を通過できることを特徴とす
    る、請求項１に記載のドア・モジュール。
14. 【請求項１４】 ウィンドウ・ワインダ・システムのモータ（１３）が、移
    送中に、後にドアに取り付けるために、ドア・トリム（９）上に配置されること
    を特徴とする、請求項１に記載のドア・モジュール。
15. 【請求項１５】 ウィンドウ・ワインダ・システムのモータ（１３）が、最
    終および決定的位置として、ドア・トリム（９）上に配置されることを特徴とす
    る、請求項１に記載のドア・モジュール。
16. 【請求項１６】 リブ状強化板（５２）がほぼ「Ｘ」字形を有し、４つの端
    部、つまり上部の２つおよび下部の他の２つによってドア内部ライナ（２６）に
    取り付けられ、ウィンドウ・ワインダ・システム（１７）が点（５１）でこの前
    記板（５２）に取り付けられることを特徴とする、請求項６に記載のドア・モジ
    ュール。
17. 【請求項１７】 リブ状強化板（５４）が、２つの縁（５５）が形成された
    ２つの平行な縦方向の側部（５６）を有し、これらの縁がそれぞれ駆動スライド
    を組み込むことができ、二重レールのウィンドウ・ワインダの全構成要素を１つ
    の多機能部品に統合し、これを点（５３）でドア内部ライナに取り付けることを
    特徴とする、請求項６および請求項１６に記載のドア・モジュール。