JP2002525510A - 改良スタッフィングボックスパッキンアセンブリ - Google Patents

改良スタッフィングボックスパッキンアセンブリ

Info

Publication number
JP2002525510A
JP2002525510A JP2000570483A JP2000570483A JP2002525510A JP 2002525510 A JP2002525510 A JP 2002525510A JP 2000570483 A JP2000570483 A JP 2000570483A JP 2000570483 A JP2000570483 A JP 2000570483A JP 2002525510 A JP2002525510 A JP 2002525510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
packing
rings
preform
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000570483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002525510A5 (ja
JP4693991B2 (ja
Inventor
アルバート・エル・ハレルソン・ザ・サード
Original Assignee
ガーロック インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ガーロック インコーポレーテッド filed Critical ガーロック インコーポレーテッド
Publication of JP2002525510A publication Critical patent/JP2002525510A/ja
Publication of JP2002525510A5 publication Critical patent/JP2002525510A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4693991B2 publication Critical patent/JP4693991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/18Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for elastic or plastic packings
    • F16J15/20Packing materials therefor
    • F16J15/22Packing materials therefor shaped as strands, ropes, threads, ribbons, or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/18Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for elastic or plastic packings
    • F16J15/184Tightening mechanisms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/18Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for elastic or plastic packings
    • F16J15/181Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for elastic or plastic packings for plastic packings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/18Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for elastic or plastic packings
    • F16J15/20Packing materials therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/26Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for rigid sealing rings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S277/00Seal for a joint or juncture
    • Y10S277/935Seal made of a particular material
    • Y10S277/936Composite
    • Y10S277/938Carbon or graphite particle or filament
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S277/00Seal for a joint or juncture
    • Y10S277/935Seal made of a particular material
    • Y10S277/939Containing metal

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本願のコンパクトなスタッフィングボックスパッキンアセンブリは、それぞれ角度付き対向表面を備えて型成形されたグラファイトの高密度金属インサート成形編組エンドリングを含有し、さらに複数の中央プレフォームリングが開示される。一実施形態においては、角度付き対向表面を有する3つの低密度グラファイトプレフォームリングが上記高密度編組エンドリングの間に収容される。上記プレフォームリングの対向表面は、パッキンアセンブリの縦軸に対して、上記編組エンドリングとは異なる角度で延びている。上記編組エンドリングはプレフォームリングに対する支持機能およびステム拭取り機能を提供する。他の実施形態においては、上記エンドリングと同じ材料から成る追加プレフォーム支持リングが、上記低密度プレフォームリングの間に配置される。開示されるまた別の実施形態は、角度付き対向表面を有する上記3つの低密度グラファイトプレフォームリングのうちの2つを、それぞれ角度付き対向表面を備えて型成形されたグラファイトの高密度金属インサート成形編組エンドリングから成るプレフォーム支持リングで置き換えることを含んでいる。さらにもう1つの実施形態は、それぞれ角度付き対向表面を備えて型成形されたグラファイトから成る高密度金属インサート編組エンドリングで構成されるエンドリングおよび中央リングを有することを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 この発明は、概ね、バルブステム、シャフトおよびピストンロッドのためのス
タッフィングボックスパッキンアセンブリに関し、より詳細には、高密度でコン
パクトな5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ等における従来
サイズの5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリの改良デザイン
に関する。
【0002】 従来、高性能運用実績が要求されないバルブ用スタッフィングボックスにおい
ては、図1に断面を示す5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ
が使用されている。この5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ
は、グラファイトから成る3つの型成形テープリング2、4、6を共にセット中
心に配設し、編組エンドリング8、10を5リングセットの最上部と最下部にあ
たる位置に配して構成されたフラットな複合セットである。これらの5つのリン
グは、バルブステム14を封止するためのスタッフィングボックス12内に載置
される。グラファイト製の型成形テープリングは、グランド(図示せず)を締め
付けたときスタッフィングボックスまたはバルブステムに対して変形する可撓性
グラファイトテープから成る低密度リングである。この種のグラファイト製の型
成形テープリングは、通常、密度約1.1g/ccで生産されている。約0.7
g/ccの密度を有するグラファイトテープは、製造業者が可撓性グラファイト
テープリングの生産のために購入できる可撓性グラファイトテープでは、本願発
明者の知る最低密度である。0.7g/ccのリング製品は、単に、0.7g/
ccの可撓性グラファイトテープを螺旋重ねにしてテープ端を所定の位置に貼着
したものである。これらのリングは、多くの場合、バルブスタッフィングボック
ス内への取付けを簡単なものとするため、分割しなければならない。リングが可
撓性グラファイトテープだけの螺旋重ねである場合、1つのリングの一方の側を
切り抜いてリングがバルブステム周囲を滑動できるようにすれば、個々のテープ
積層が薄片に裂けて分離する。ところが、型成形工程においてテープの螺旋重ね
を比較的低い圧力下で圧縮すると、テープの巻き重ねが各層間に蛇腹式結合を形
成し、リングが容易に分割可能となって取付け時の取扱いが簡単になる。型成形
工程におけるテープの圧縮によって、型成形リングの密度は約0.7g/ccよ
り高いレベル、通常、約1.1g/ccレベルにまで上昇する。
【0003】 可撓性グラファイトは、多大な圧縮力を加えると、微小な隙間を通って押し出
されるという好ましくない性質を有している。押し出しを制御、防止するために
、従来、押出し防止用編組エンドリング8、10が可撓性グラファイトリング2
、4、6の外側に配置されていた。これらの編組エンドリングは、軟質炭素繊維
の編組パッキン材料から構成されることが多い。
【0004】 上記5リング形の“フラットな”複合パッキンアセンブリは、組立てがきわめ
て単純かつ容易である。すべての構成要素が方形の断面形状となっており、また
3つのグラファイト製の型成形テープリングを共にパッキンアセンブリの中心に
配し、編組エンドリングを最上端と最下端に配置することは業界周知の原則であ
る。上記5リング形フラット複合パッキンアセンブリの使用が普及した結果、業
界におけるバルブ設計の多くは、スタッフィングボックスの深さを5リングのフ
ラット複合体の5つのパッキンリングの断面のみを収容するだけのものとした用
途に合わせている。このスタッフィングボックスの深さは、現在、市場の主流ト
レンドとなっている。
【0005】 上記フラットな5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリは、製
造および取付けが簡単かつ容易であるが、拡張効率や、ステムのスケール付着に
よる摩耗損傷に対する耐性や、バルブステムの摩擦・密封特性には限界がある。
【0006】 その開示内容が本明細書において引例として参照されるリチャード・E・ホワ
イト(Richard E. White)等への米国特許第4,328,974号のスタッフィ
ングボックスパッキンアセンブリは、高性能運用実績が要求される石油化学工業
用バルブや発電工業用バルブなどのバルブにおける半径方向への拡張ならびに密
封特性を向上させるために開発された。図2に断面を示すこの11リング形パッ
キンアセンブリは、独自設計の低密度グラファイト製のプレフォーム(Pref
orm)リング14、16が、より高密度のグラファイト製アダプタ(Adap
ter)リング18、20と組み合わせられて、これらのリングのうち一対は外
側密封面へ向かって、他の一対は内側密封面へ向かって半径方向拡張性を備えら
れている。上記アダプタリングおよびプレフォームリングは、螺旋重ね形式また
は積層形式のいずれかで層化されてから型成形された可撓性グラファイトテープ
で構成されている。アダプタリングおよびプレフォームリングの隣接する合せ面
角度22および24は、通常、それぞれ45度および60度である。密度の異な
る材質を異なる角度で組み合わせることの組合わせ効果は、パッキンアセンブリ
の半径方向拡張性を増大させることである。この半径方向拡張能力の増大により
、従来もっと多くの設計を費やして到達できたであろう範囲よりもさらに広範囲
にスタッフィングボックスの断面間隙を覆うことが単一のパッキンアセンブリで
可能となり、さらにこの拡張性の能力増大は密封効率の向上につながっている。
【0007】 各リング、プレフォーム14、16およびアダプタ18、20は、グラファイ
ト、通常そして代表的な例として、可撓性グラファイトテープ材タイプのグラフ
ァイトから成る。プレフォーム14、16は、約0.5〜約1.4g/ccの範
囲の密度を有する。アダプタリング18、20は、約1.4〜約1.7g/cc
の範囲の密度を有する。残りの7つのリングは、重要な支持機能を果たすために
存在する。4つの金属製すなわちGYLON(登録商標)スペーサリング25、
26、28、30によって、荷重力がプレフォーム対14、16およびアダプタ
リング対18、20の圧縮表面の周りに均等に分布することが保証される。3つ
の編組リング32、34、36がパッキンアセンブリの最上部、中心部および最
下部に配置されているが、これらは一括して弾力性リング、押出し防止リングお
よびワイパリングとして作動するために存在している。編組リング32、34、
36は、圧縮性の炭素またはグラファイト編組材である。
【0008】 米国特許第4,328,974号はまた、図3に断面を示す代替7リング形パ
ッキンアセンブリを開示している。この7リング形パッキンアセンブリの原理が
図2の11リング形パッキンアセンブリと異なる点は、プレフォーム14、16
を結合して、高さを減じた単一のプレフォームリング38となっていることにあ
り、このプレフォームリング38はそれぞれプレフォーム14および16の外径
・内径とも角度を付けた面形状40および42を含有している。図2の上記2つ
のプレフォームリング(14、16)を合併して単一のリング38とすることに
より、図2のスペーサリング(25、26、28、30)のうちの2つ、および
編組リング(32、34、36)のうちの1つが不要となる。これにより、プレ
フォームリング38に加え、上記7リング形パッキンアセンブリが2つの可撓性
グラファイト製アダプタリング44、46、2つのスペーサリング48、50、
および2つの圧縮性編組炭素またはグラファイトリング52、54を有する。図
3の7リング形パッキンアセンブリは、11リング形アセンブリで可能な浅さよ
り浅いスタッフィングボックスを有するバルブをシールするために使用すること
ができる。より浅いスタッフィングボックスをシールすることができるというこ
の特徴は、しかしながら、密封効果において妥協することで得られたものである
。この対応法において、使用するプレフォームリング材料の量を減らしたことで
、7リング形パッキンアセンブリの相対的な密封効果も減少した。
【0009】 米国特許第4,328,974号の11リング形アセンブリおよび7リング形
アセンブリは、図1のフラット5リング形パッキンアセンブリとの並列比較機能
試験により、漏洩が発生すれば重大なプロセスユニット停止時間や環境危険条件
につながるおそれのある臨界工程バルブにおける使用において最良の機能をもつ
製品であることが判明している。しかしながら、11リング形アセンブリおよび
7リング形アセンブリの複雑さ、コスト、パッキンアセンブリ高さ、および取付
け要求事項に難点があった。
【0010】 発明の要約 この発明の第1の目的は、従来サイズの5リング形スタッフィングボックスに
おけるワンステップ取付け・圧縮手順に適応した新規な改良形のコンパクトなス
タッフィングボックスパッキンアセンブリを提供することにある。
【0011】 この発明のもう1つの目的は、密封性および半径方向拡張能力を向上させて、
パッキンアセンブリを高性能運用実績が要求される従来サイズの5リング形スタ
ッフィングボックスを有するバルブにおける使用に適応させた、新規な改良形ス
タッフィングボックスパッキンアセンブリを提供することにある。
【0012】 この発明のまた別の目的は、従来サイズの5リング形スタッフィングボックス
において、高密度に金属インサート成形され、耐押出し性および耐摩耗性を有す
る編組エンドリングを備えた新規な改良形のコンパクトなスタッフィングボック
スパッキンアセンブリを提供することにある。
【0013】 この発明のさらなる目的は、従来サイズの5リング形スタッフィングボックス
において、少なくとも約1.8g/ccの密度を有する高密度編組エンドリング
を備えた新規な改良形のコンパクトなスタッフィングボックスパッキンアセンブ
リを提供することにある。
【0014】 この発明のさらにまた別の目的は、従来サイズの5リング形スタッフィングボ
ックスにおいて、角のある対向表面を有してそれぞれ型成形された高密度、金属
インサート成形編組エンドリングを備えた新規な改良形のコンパクトなスタッフ
ィングボックスパッキンアセンブリを提供することにある。
【0015】 上記およびその他の目的に従い、この発明の一側面においては、スタッフィン
グボックス用パッキンであって、少なくとも1つの中央リングと、軸方向の圧縮
力が上記パッキンに加えられたとき応答し、上記少なくとも1つの中央リングの
第1の端部の1つの半径方向縁部に隣接する材料を強制的に軸方向および半径方
向において上記少なくとも1つの中央リングから遠ざかる方向に移動させ、さら
に上記材料を不浸透性でかつ効果的な密封状態に圧縮するエンドリングとから成
るスタッフィングボックス用パッキンにおいて、上記エンドリングは、少なくと
も約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、上記編組グ
ラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサートとから成
ることを特徴とするスタッフィングボックス用パッキンが含まれる。
【0016】 この発明の他の側面においては、少なくとも2つの低密度中央リングと、両リ
ング間に作用可能に配置された少なくとも1つの追加リングとから成るスタッフ
ィングボックス用パッキンにおいて、上記少なくとも1つの追加リングが、少な
くとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、角度付
き対向表面を有する上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に
分散されたインサートと、軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられたとき応答
し、上記少なくとも2つの低密度中央リングのうちの1つの第1の端部の1つの
半径方向縁部に隣接する材料を強制的に軸方向および半径方向において上記少な
くとも2つの中央リングのうちの1つから遠ざかる方向に移動させ、さらに上記
材料を不浸透性でかつ効果的な密封状態に圧縮するエンドリングとから成るスタ
ッフィングボックス用パッキンにおいて、上記エンドリングは、少なくとも約1
.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、上記編組グラファ
イトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサートとから成ること
を特徴とするスタッフィングボックス用パッキンが含まれる。
【0017】 この発明のさらに他の側面においては、2つのエンドリングの間に作用可能に
配置された角度付き対向表面を有する少なくとも3つの低密度グラファイトプレ
フォームリングと、隣接する低密度プレフォームリングの間に作用可能に配置さ
れた少なくとも1つの追加リングとから成るスタッフィングボックス用パッキン
において、上記少なくとも1つの追加リングが、少なくとも約1.8g/ccの
密度を有する編組グラファイトテープ基部と、角度付き対向表面を有する上記編
組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサートと、
軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられたとき応答し、上記少なくとも3つの
低密度中央リングのうちの1つの第1の端部の1つの半径方向縁部に隣接する材
料を強制的に軸方向および半径方向において上記少なくとも3つの中央リングの
うちの1つから遠ざかる方向に移動させ、さらに上記材料を不浸透性でかつ効果
的な密封状態に圧縮するエンドリングとから成るスタッフィングボックス用パッ
キンにおいて、上記エンドリングは、少なくとも約1.8g/ccの密度を有す
る編組グラファイトテープ基部と、上記編組グラファイトテープ基部全体にわた
って作用可能に分散されたインサートとから成ることを特徴とするスタッフィン
グボックス用パッキンが含まれる。
【0018】 この発明のさらに別の側面においては、中央リングアセンブリを備えたスタッ
フィングボックス用パッキンにおいて、上記中央リングアセンブリは、角度付き
対向表面を有する1つの低密度グラファイトプレフォームリングと、2つのプレ
フォーム支持リングとから成り、上記低密度グラファイトプレフォームリングは
、上記2つのプレフォーム支持リングの間に作用可能に配置されており、上記2
つのプレフォーム支持リングは、少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編
組グラファイトテープ基部と、上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって
作用可能に分散されたインサートと、軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられ
たとき応答し、上記材料を不浸透性でかつ効果的な密封状態に圧縮するエンドリ
ングとから成り、上記エンドリングは、少なくとも約1.8g/ccの密度を有
する編組グラファイトテープ基部と、上記編組グラファイトテープ基部全体にわ
たって作用可能に分散されたインサートとから成ることを特徴とするスタッフィ
ングボックス用パッキンが含まれる。
【0019】 この発明の他の目的および利点は、以下の説明、添付図面および付属の請求項
から明らかになるであろう。
【0020】 発明の詳細な説明 図4において、この発明の従来サイズの5リング形スタッフィングボックスパ
ッキンアセンブリ56の一実施形態が示されており、図1の従来サイズの5リン
グ形スタッフィングボックス12に装着されている。図3の7リング形パッキン
アセンブリの場合と同様、上記5リング形スタッフィングボックスパッキンアセ
ンブリ56は、型成形された可撓性グラファイトテープから成り、約0.5〜約
1.4g/ccの範囲の密度を有する3つの低密度プレフォームリング58(そ
れぞれ図3のプレフォーム38とおおよそ同じ厚さ)を備える。これらのプレフ
ォームリング58は図示のように個別のリングとすることができ、それぞれのリ
ングは、対向する外側表面60および62が同じ鋭角でスタッフィングボックス
パッキンアセンブリ56の縦軸まで延び、この軸に沿ってバルブステム14が延
びている。3つのプレフォームリング58を使用する場合、該3つのリングは入
れ子状に重ねられ、2つのエンドリングの最も外側の表面60および62がそれ
ぞれ内径および外径が角度を有する面形状を形成してプレフォームリングアセン
ブリとしている。このように、最も外側の表面60が鋭角をなしてパッキンアセ
ンブリの縦軸まで軸方向内側に延び、最も外側の表面62が鋭角をなしてパッキ
ンアセンブリの縦軸まで軸方向外側に延びているが、いずれの場合も約45度の
角度としている。
【0021】 図2および図3の従来技術のパッキンアセンブリでは、プレフォームリングと
アダプタリングの密度にできるだけ大きな差異を維持することが望ましいことが
判明した。異なる密度は、これら2つの構成要素の異なる角度と共に、パッキン
アセンブリの密封性および半径方向拡張能力の向上の源であると考えられた。パ
ッキンアセンブリを圧縮すると、プレフォーム14、16、38が拡張してシー
ルを形成するが、この圧縮はまた必然的にプレフォームリング部品自体の密度を
増大させる。半径方向拡張性および密封性の向上は、その後に加えられる圧縮の
結果として、プレフォームリングの密度がアダプタリングの密度レベルに到達し
匹敵するまで発生し続ける。この時点においては、プレフォームリングとアダプ
タリングの密度が同じになり、パッキンアセンブリは、図1の従来の複合フラッ
トリングパッキンアセンブリと同等に機能し続けるに過ぎない。図2および図3
の従来技術のパッキンアセンブリの性能向上ならびに寿命増大を図るため、従来
、プレフォームの密度値は代表値で約1.1g/cc、アダプタリングの密度は
最大値で約1.7g/ccに制御されている。アダプタリングの密度、約1.7
g/ccは、可撓性グラファイトを型成形時に圧縮して得られる最大実用密度限
界を表している。
【0022】 図4の上記5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ56を実現
するには、2つのリングを追加するだけで、図3のアダプタリング44、46の
機能、スペーサリング48、50の支持機能、および圧縮性編組炭素またはグラ
ファイトリング52、54のワイパ機能を実施することが必要であった。(好ま
しくは)純粋な可撓性グラファイトテープから成り、金属インサート成形された
所望形状に適合可能な(conformable)編組基部(以下、MICブレ
ードという)内に、支持スペーサ機能およびワイパ機能を果たすことのできる金
属その他の材質の細片、ワイヤ、線条、薄葉、等を挿入もしくは包含したものは
、支持スペーサ機能およびワイパ機能を達成できることが判った。ガーロック・
インダストリアル・パッキン・プロダクツ(Garlock Industri
al Packing Products、ニューヨーク州ソダス(Sodus
))によりパッキン1303として販売されているタイプのインコネル(Inc
onel;登録商標)金属インサートを用いたMICブレードが現在のところ最
も好ましい選択であるが、他の金属製インサートの選択(スチール、銅、真鍮、
アルミニウム、亜鉛、等)も用いることができる。該金属製インサートに起因し
て、MICブレードは種々の形状、サイズ、角度、等に型成形することが可能と
なり、きわめて汎用性がある。上記金属インサートは、型成形MICブレードリ
ング仕上げ品を事実上いかなる所望の形状にも適合させ、堅固に保持させる。
【0023】 型成形試作を行って、MICブレードリングを製造できる到達可能な最大密度
を測定した。試作品は、MICブレード型成形リングが、グラファイトテープア
ダプタリング18、20、44、46で到達可能な最大密度約1.7g/ccよ
りはるかに高い約2.60+ g/ccもの高密度を有しうることが実証された
。3つのプレフォームリング58(3つの断面の合計積層高さを有する)は、パ
ッキンアセンブリ56に望まれる高性能レベルを維持するのに必要な部品である
。プレフォーム58は、圧縮時にプレフォームリング58材料の半径方向の拡張
流動の増強を生ぜしめるため、両端に成形リング64、66を備えていなければ
ならない。しかしながら、上記プレフォームに対する強固な支持を設けることが
必要であり、最後に、押出し防止機能およびワイパ機能を果たすという点で圧縮
性編組炭素またはグラファイトエンドリングも必要部品である。これらの性質を
すべて備えた2つのエンドリング64、66を設けるため、該エンドリング64
、66はテープ形状のグラファイトを用いたMICブレードとしている。テープ
形状のグラファイトを用いることの利点の1つは、その型成形時に、合い接触の
ための平滑な低摩擦表面を提供することである。エンドリングの高密度表面70
、72が大きな圧縮荷重力の下でプレフォームリングの低密度表面60、62と
接触するとき、エンドリング表面70、72は、軟質のプレフォーム58材料が
外側あるいは内側に摺動および滑動し易くなるよう平滑で相対的に滑り易いもの
でなければならない。もしエンドリング表面70、72が従来最もよく見られる
型成形編組形式と共通の粗い表面生地を有していたとすると、合成摩擦がパッキ
ンアセンブリの拡張品質の大半を無くしてしまうであろう。この粗いエンドリン
グ表面70とプレフォーム材料との接触により、プレフォーム材料はその接触点
に保持され、拘束されるであろう。
【0024】 半径方向の拡張がプレフォームリング58の主要な機能であるため、型成形M
ICブレードリングの強固さは全く不利とならず、それどころか実際には利点と
なる。非常に強固であるため、これらのエンドリング64、66は圧縮荷重力に
影響されないまま留まり、平滑な接触表面70、72を、従来の可撓性グラファ
イトテープアダプタ(18、20、44、46)で可能な程度より良好に維持し
、そうしてプレフォームリング58に対する支持体となる。各エンドリング64
、66は、外側表面68が現在のところ好ましくはおよそ90度の角度でパッキ
ンアセンブリの縦軸まで延び、内側表面が現在のところ好ましくは60度の角度
をなして型成形される。エンドリング64の内側表面70は約60度の鋭角でパ
ッキンアセンブリの縦軸まで延び、最上部プレフォームリングの角度付き表面6
0と協働して内径が角度を有する面形状を形成する。同様に、エンドリング66
の内側表面72は約60度の鋭角でパッキンアセンブリの縦軸まで延び、最下部
プレフォームリングの角度付き表面62と協働して外径が角度を有する面形状を
形成する。MICブレードエンドリング64、66における金属成分により、該
エンドリングはパッキングランド(図示せず)による圧縮を経るときリングの形
状を保持するようになり、また先に述べたように、エンドリング64、66とプ
レフォームリング58との密度範囲が大きければ大きい程、得られるパッキンア
センブリ56における半径方向拡張ならびに密封性の向上範囲も大きいものとな
る。
【0025】 エンドリング64、66を形成するMICブレードがかなりの可撓性グラファ
イト含有量を有し、かつ純粋な可撓性グラファイトで型成形されたテープリング
の特徴である平滑仕上げ表面を有している一方、その金属インサート成形された
編組構造がリングの耐押出し性を保証している。該MICブレード材料はまた、
きわめて効果的なワイパリング材料でもある。可撓性グラファイトテープ材料は
、それ自身を金属表面に粒子状に付着させる親和力を有している。ワイパリング
がプレフォームリングの上や下に配置されていない場合、ステムがその開放位置
や閉鎖位置に作動すると共に、グラファイト粒子はステム14に付着し、スタッ
フィングボックスから運び出されるであろう。その結果生じる可撓性グラファイ
トプレフォームリング58からのグラファイト材料の損失に起因して、パッキン
アセンブリセット56における漏れ経路が早急に開発されることになろう。実施
した試験において、MICブレードエンドリング64、66は、ステム14を測
定できる程に顕著に全体的に清浄な拭取り状態に維持できる能力を示し、プレフ
ォーム58からのグラファイト材料の損失はたとえあったとしても僅かなもので
あった。
【0026】 周知の通り、グラファイトは金属表面に対する天然の親和性を有しており、金
属表面に付着し金属の小グルーブを埋め易い傾向を有している。上昇ステムと呼
ばれるものにおいて、ステムは往復運動または垂直螺旋運動のいずれかを経て、
結局ステムの全部分がワイパリングを通り過ぎることになるが、これによってグ
ラファイト材料はステムから拭き取られた状態が維持され、かつグラファイト材
料はスタッフィングボックス内に保有され続け、その結果グラファイトはシール
機能を果たし続けることができる。エンドリングがなければ、グラファイトはス
タッフィングボックスから運び出され、風のせいで、あるいは弁おおいの内表面
やパッキン押えの外側最上面やステムが接触しうるその他の機械的部品との接触
のせいで、おそらくステムから掻き取られるか、吹き飛ばされるかするであろう
。このようなグラファイトの損失は、ついにはシールの損失を招き、保守要員が
絶え間なくバルブへ向かい調整を行う必要を生じるであろう。
【0027】 MICブレードエンドリングにおける金属インサート材は、バルブステム14
表面上の非摩耗性スクレーパとして作用する。適用分野によっては、媒体もしく
は外部環境が金属ステム表面上にスケールの付着を発生させる場合もある。これ
らの適用用途においては、バルブステムがパッキンアセンブリセット56を貫い
て作動するとき、このスケールの切削特性のために良好なシールを得ることがと
くに困難である。このスケール/屑の堆積は、従来の圧縮性編組炭素またはグラ
ファイトエンドリング(8、10、32、34、36、52、54)中において
グルーブを切り易い。しかしながら、MICブレードエンドリング64、66の
内在的な耐摩耗性や靭性がスケールを取り除き、スケールのグルーブ切り作用に
抵抗する。
【0028】 図4の5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ56をいくつか
の方式で試験したところ、図1〜3の従来技術パッキンアセンブリに比べ大きな
利点を提供することを示した。
【0029】 1)比較標準排出試験 この試験は、曝露媒体を750 F/500psiヘリウムとし、パッキンア
センブリについてバルブ機能試験を実施することで行った。ステム14を、定形
動作1通りを1日500回として3日間反復する。熱間試験すなわち熱サイクル
に各1日に6時間、合計3熱サイクルに供する。この試験手順は、製品の機能遂
行能力を対象にした非常に難しい試験である。以下は、従来の7リング形パッキ
ンアセンブリ(図3)、5リング形パッキンアセンブリ56(図4)、および5
リング形フラット複合型パッキンアセンブリ(図1)において行われた試験の結
果である。
【0030】
【表1】
【0031】 上記3製品のすべてに対し、性能比較を引き出すことができるように同じ押え
荷重力(3800 psi)で圧縮した。上記従来技術の7リング形パッキンア
センブリおよび上記5リング形フラット複合型パッキンアセンブリを、2ステッ
プで取り付けた。2ステップ取付けは最良のパフォーマンスを生むが、より多く
の時間を費やす。新しい5リング形パッキンアセンブリ56では、取付けにワン
ステップ手順を用いた。図3および図4の両アセンブリの設計においては試験手
順全体を通して検出できた漏れは0ppmであり、図1の5リング形フラット複
合型パッキンアセンブリでは7ポイントの漏れが検出でき、最大漏れレベル80
0ppmが記録された。図3のパッキンアセンブリも図4の5リング形パッキン
アセンブリのいずれも試験中にいかなる追跡調整も必要とならなったが、一方、
図1の5リング形フラット複合型パッキンアセンブリは漏れレベルを500pp
m目標値(「大気清浄法」による法規制)以下に維持するために1つの調整を要
した。ステム摩擦力の測定は、制御バルブ業界の重大関心事であるが、5リング
形パッキンアセンブリ56は、図3の7リング形パッキンアセンブリより21.
2%低い平均摩擦を示し、図1の5リング形従来技術複合パッキンアセンブリよ
り48.8%低い摩擦を示した。
【0032】 総括: 5リング設計によるスタッフィングボックスパッキンアセンブリ56
(金属インサート成形された所望形状に適合可能な(conformable)
編組エンドリング64、66を備えている)は、7リング形アセンブリ(図3)
の密封性能と匹敵し、5リング形従来技術アセンブリ(図1)の性能を大きく凌
いだ。図4の5リング形パッキンアセンブリ56はまた、より低いステム摩擦結
果の点において、他のいずれのパッキンアセンブリをも大きく凌ぐ性能を示した
【0033】 約3800psiが、従来技術の7リング形および11リング形アセンブリ、
および従来技術の複合型5リング形フラットアセンブリを用いた排出試験の実施
において好ましい結果を得るために必要な押え荷重の最小量である。これまで従
来技術アセンブリと共に使用されている圧縮性編組炭素またはグラファイトエン
ドリングは、比較的軟質かつ可撓性である。バルブ用スタッフィングボックスに
おいて圧縮すると、加えられた押え荷重力によってこれらの圧縮性編組エンドリ
ングは急速に拡張し、ステム表面およびボックス穴表面に強く接触する。荷重力
が約3800psiまで増大すると、最上部編組圧縮性エンドリング(8、32
、52)は強い摩擦でバルブステム14表面上に把持される。この摩擦把持によ
り、荷重力の一部がエンドリングを貫いて、パッキンアセンブリの中心に配され
たシールリング(2、4、6、14、16、38)に効果的に伝達されることを
妨げる。
【0034】 MICブレードは高密度エンドリング64または66に型成形されるが、圧縮
性編組炭素の軟質の弾性を有していない。エンドリング64および66は効果的
なワイパ/押出し防止リングとして働くのに十分な接触を得られるが、MICブ
レードリングは大きな荷重を加えてもステム表面に対し堅固な摩擦把持を生ぜし
めることができない程に靭性が強過ぎる。摩擦把持の不足は、パッキンアセンブ
リの中心に位置する主要シールリング(プレフォーム58)に効率的に伝達され
る押え荷重力の割合が大きいことを意味する。この原理を立証するには、MIC
ブレードエンドリングを備えた5リング形パッキンアセンブリ56がより低い押
え荷重圧力で約500ppm未満のシーリングを達成することができるようにす
ればよい。
【0035】 約3000psiの押え荷重を用いる以外は前述と同じ実施条件で排出試験を
行った。その結果は次の通りである。
【0036】
【表2】 *=初期値/最終値(調整後)
【0037】 MICブレードエンドリング64、66を備えた5リング形パッキンアセンブ
リ56は、押え荷重力をエンドリングを通してプレフォームシールリング58に
一層効率的に伝達することができた。その最大漏れポイントは約350ppmで
あり、「大気清浄法」で指定されている500ppmレベルを十分下回っていた
。調整は必要なく、続いてワンステップ取付け手順を行った。7リング形の従来
技術パッキンアセンブリは、上記の優れた2ステップ取付け法および同じ約30
00psiの押え荷重力を用いて取り付け、初期漏れは約1300ppmであり
、漏れを約500ppm以下に抑えるためには約4038psiの押え荷重に調
整する必要があった。上記7リング形パッキンアセンブリにおいて圧縮性編組エ
ンドリングによって形成された摩擦把持は、約3000psiの初期押え荷重力
の一部が効率的に中心プレフォームシールリング38に到達するのを防止した。
その結果、7リング形パッキンアセンブリのプレフォーム38は、半径方向に拡
張して5リング形MICブレードパッキンアセンブリ56で得られるシールと同
等のシールを発生させるのに必要な圧縮エネルギーを受けなかった。MICブレ
ードエンドリング64、66を含有する5リング形パッキンアセンブリ56は、
保有するリングは少ないが堅固で所望形状に適合可能なエンドリング64、66
を有しているため、加えられた力をより効率的かつ効果的に使用している。
【0038】 ステム摩擦の比較: 次の表は、図3の7リング形パッキンアセンブリおよび図4の5リング形パッ
キンアセンブリにおけるいくつかの基本摩擦力の比較を示している。始動摩擦は
、初期ストロークで移動するステムを始動させるのに必要な力である。第2列の
値は滑りステム摩擦係数で、高温条件下で測定する。
【0039】
【表3】
【0040】 先の試験において見られるように、7リング形パッキンアセンブリは摩擦性能
において図1の5リング形フラットリング複合型パッキンアセンブリを上回って
いる。この試験結果は、図4の5リング形パッキンアセンブリの方が始動摩擦(
green)と高温摩擦の両方において7リング形パッキンアセンブリを上回ってい
る。
【0041】 密度範囲特長─MIC対可撓性グラファイトテープ 次に示すのはいくつかの密度値、および約0.7g/cc(約43.7 lb
s./ft)の初期可撓性グラファイトテープ密度からそれらの密度値を得る
ために要する対応圧縮荷重力のリストである。可撓性グラファイトによる型成形テープ材 密度値 メートル法(英) 圧縮荷重力 0.7g/cc(43.7 lbs/ft) 0psi 1.0g/cc(62.4 lbs/ft) 350psi 1.1g/cc(68.6 lbs/ft) 750psi 1.4g/cc(87.3 lbs/ft) 1900psi 1.5g/cc(93.6 lbs/ft) 2900psi 1.6g/cc(99.6 lbs/ft) 3650psi 1.7g/cc(106.0 lbs/ft) 5000psi 1.8g/cc(112.3 lbs/ft) 5850psi 1.812g/cc(113.0 lbs/ft) 6000psi
【0042】 本出願人が型成形可撓性グラファイトテープにおいて目にしたこれまでで最大
の独立(圧縮荷重力が加わることによって生じる引張力を受けていない)密度は
約1.81g/cc(約113 lbs/ft)である。約113 lbs/
ftの型成形テープリング密度を望む場合、約43.7 lbs/ftの可
撓性グラファイトテープの螺旋重ねを金型に設置し、およそ6000psiの圧
力下で圧縮する。型から取り出すと、型成形テープ密度は約113 lbs/f
となる。テープを約6000psiよりもっと高い圧力下で型成形すれば、
上記圧縮荷重力の影響下に留まっている限り、テープリングの密度は約113
lbs/ftより高レベルに至る。しかしながら、型から取り出すと、型成形
テープリングはすぐにおよそ113 lbs/ftの密度に戻る。約1.81
g/cc(または約113 lbs/ft)は、したがって、可撓性グラファ
イト材料を用いてアダプタリング(18、20、44、46)の密度を設計する
ときの臨界限界となる。可撓性グラファイトテープをアダプタリングの出発原材
料として用いる限り、到達可能な最大密度は約113 lbs/ftである。
【0043】 プレフォームリング(14、16、38)は、約1.1g/ccの密度で生産
されるのが代表的である。前述の通り、プレフォームリングとアダプタリングと
の密度差を最大化することが、パッキンアセンブリの半径方向拡張性および寿命
の向上を最大化するためにきわめて重要である。可撓性グラファイト製の型成形
テープリングは、前回受けた圧縮力を超える圧縮力を受けるまで変形も拡張も圧
縮も起こり始めない。
【0044】 例えば、図2および図3の従来技術パッキンアセンブリのための約1.1g/
ccの密度のプレフォームリングを約750psiの圧縮荷重下で型成形し、次
いでバルブスタッフィングボックスにおける残りのリング要素と組み合わせる場
合、そのプレフォームリングは、パッキン押えの圧縮荷重力が約750psiを
超えるまで、変形もせず拡張動作を始めることもない。約750psiを超える
や否や、リングは内径もしくは外径のうち、設計がいずれに焦点をあてているか
に応じて、そのいずれかへの拡張を優先的に行う。
【0045】 約3650psiの押え荷重圧縮力の結果として初期シールが得られたら、(
約3650psiの押え荷重を受けた)プレフォームリングは、約1.6g/c
cの密度となる。後日、漏れが生じてパッキンアセンブリが追加圧縮を必要とし
た場合、そのプレフォームリングは、それが受ける圧縮荷重力が約3650ps
iを超えるや否や拡張し、シールを回復する。
【0046】 従来技術のアダプタリングは、可撓性グラファイトテープから型成形し、約1
.7g/cc(約106 lbs/ft)の密度で生産するのが代表的である
。約1.7g/ccというのは、最大到達可能密度レベル(約1.81g/cc
)に可能な限り近く、製造の観点からみて実用的な値である。すべてのサイズに
おけるすべての可撓性グラファイトは約1.7g/ccの密度に型成形すること
ができるが、あらゆる生産注文において、あらゆるリング、あらゆるサイズで最
大密度1.81g/ccを達成することは実際的でない。1.7g/ccは、製
造の一貫性を得るために日常的に達成可能な最大密度として選択されたものであ
る。この密度レベルは、型成形プロセスにおいておよそ5000psiの圧縮荷
重力を必要とする。アダプタリングは、パッキンアセンブリにおいて他の構成要
素と組み合わせたとき、約5000psiの荷重力を超えるまでいかなる顕著な
変形も拡張も受けない。
【0047】 約1.1g/ccの可撓性グラファイトテープにより型成形されたプレフォー
ムリングと、約1.7g/ccの可撓性グラファイトテープにより型成形された
アダプタとの間に存する密度における相異、すなわち密度差が、これらの新しい
原材料を用いて実用的に達成可能な最大値である。図2または図3の従来技術パ
ッキンアセンブリをバルブに取り付けて圧縮すると、圧縮荷重により、より軟ら
かいプレフォームリング(14、16、38)が変形し半径方向に拡張してバル
ブスタッフィングボックス表面に対して内径および外径のシール接触を形成する
。上記密度差(約1.1g/cc対約1.7g/cc)および上記角度差(約4
5°対約60°)は、この拡張効率を、図1の標準的なフラット複合型リングパ
ッキンアセンブリの拡張効率を数桁上回る大きさにまで向上させる。パッキンア
センブリを漸次高くなる荷重力の下で圧縮するにつれて、約45°のプレフォー
ムリング(14、16、38)角度はアダプタ(18、20、44、46)の角
度60°と匹敵するまでに変形するが、上記密度差は、約5000psi押え荷
重圧縮圧力に到達するまでパッキンアセンブリ特性であり続ける。およそ500
0psiで、プレフォームリング(14、16、38)の密度はアダプタリング
(18、20、44、46)のそれと匹敵する。約5000psiポイントに達
すると、これらの従来技術パッキンアセンブリ設計における拡張効率は、図1の
従来のフラットリング複合型パッキンアセンブリのそれにまで低下する。この約
5000psiの効率の障壁は、可撓性グラファイトテープ材料の使用に内在す
る制約の結果として必要なものであるが、適切に形成されたより高い密度のアダ
プタが利用可能であるとしたら業界が享受できたであろうような性能、寿命等に
対する障壁となってきた。
【0048】 図4のエンドリング64、66において使用されるMICブレード材で行った
型成形試作により、この編組材料の形態は、エンドリング形状に型成形されたと
き、対向するプレフォームリング58の増強された拡張範囲を上記5000ps
iを十分に上回って広げることができることが明らかとなった。次のテーブルに
、可撓性グラファイト製の型成形リングの能力をはるかに超えるMICブレード
材における密度−荷重力値の例をいくつか挙げる。MICブレード−型成形 密度値、 メートル法(英) 圧縮荷重力 1.44g/cc(90 lbs/ft) 750psi 1.68g/cc(105 lbs/ft) 1500psi 1.84g/cc(115 lbs/ft) 2500psi 1.96g/cc(122 lbs/ft) 3500psi 2.12g/cc(132 lbs/ft) 4500psi 2.18g/cc(136 lbs/ft) 5500psi 2.22g/cc(139 lbs/ft) 6500psi 2.28g/cc(142 lbs/ft) 7500psi 2.32g/cc(145 lbs/ft) 8500psi 2.36g/cc(145 lbs/ft) 9500psi 2.40g/cc(150 lbs/ft) 10500psi 2.44g/cc(152 lbs/ft) 11500psi 2.57g/cc(160+ lbs/ft) 38000psi
【0049】 既に述べた通り、従来技術の7リング形および11リング形パッキンアセンブ
リの半径方向の拡張能力の向上における限界は、アダプタリングの生産に使用さ
れる可撓性グラファイトテープの密度限界に基づく。その限界は約5000〜約
6000psiである。上記プレフォームリングは、この約6000psiの限
界を超えてそれらの半径方向拡張能力を延長させる能力を有しているが、その延
長は、圧縮を行う材料がそれに対応して上昇する材料値にまで密度を増大させる
ような材料である場合にのみ可能である。上記MICブレードに関する表に示す
通り、MICブレードエンドリングは約160+ lbs/ftの密度にまで
型成形することができる能力を有している。この密度値を達成するためには、型
成形において約38,000psiの圧縮荷重力が必要となる。約160+ l
bs/ftに対して示されている圧縮荷重力値は、約1インチ×約1 1/2
インチのMICリングの型成形を行った結果として測定したものである。1イン
チ×約1 1/2インチのリングは約0.982平方インチの表面積を有してい
る。これと同じ荷重力を約1/2インチ×約3/4インチのリング(表面積約0
.245平方インチ)に加えると、実効型成形圧力は約150,000psi以
上となり、約170 lbs/ftのエンドリング密度が得られるであろう。
パッキンアセンブリ寸法が約1×約1 1/2の場合、約160 lbs/ft に型成形されたMICブレードエンドリングに対し、プレフォームで強化した
半径方向拡張能力は約750psi〜約38,000psiの圧縮荷重圧力範囲
をカバーするまで向上する。
【0050】 上記バルブパッキンアセンブリは、バルブの使用範囲および運用寿命能力にお
いて弱連結であることが多い。高性能バルブパッキンアセンブリであっても、図
3の従来技術パッキンアセンブリと同様、約6000psiを超える拡張および
材料の流れを提供することはできない。MICブレードエンドリング64、66
と組み合わせ、それらと整合する標準のプレフォームリング58を用いた場合、
図4の5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ56は約38,0
00psiの高レベルに至る性能特性の向上を提供することができ、これは現行
の従来技術パッキンアセンブリの能力をはるかに上回っている。
【0051】 従来技術の炭素圧縮性編組エンドリングは、圧縮性グラファイト撚糸リングに
比べて価格が安く、大きな押え荷重力を加えたときの破砕損傷に対する抵抗が高
いが、炭素撚糸ブレードは、グラファイトのもつ高温曝露に対する抵抗を有して
いない。グラファイト撚糸ブレードは、不利益な影響を殆どあるいは全く伴わず
に約1200Fへの曝露に耐えることができる一方、炭素撚糸は1100F以上
に間断なく曝されるとわずかな劣化を被る。グラファイト撚糸ブレードは価格が
かなり高いが、押え荷重圧力が4000psiを超えると破砕損傷を起こし易く
なる。炭素圧縮性ブレードは4000psiをはるかに超えても破砕損傷を受け
ない。
【0052】 上記5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ56におけるエン
ドリング64、66は、純粋グラファイトとインコネルから成るインコネルMI
Cブレードエンドリングである。より詳細には、MICブレードエンドリングは
、約68%の可撓性グラファイト箔と約32%のインコネル(Inconel;
登録商標)から成り、該可撓性グラファイトにおける炭素含有量が約95%以上
であることが現在のところ好ましい。もっと低い約50%の可撓性グラファイト
や、約70%〜約99.5%の炭素含有量をもつものを使用してもよい。可撓性
グラファイトの使用量は、上は約85%、下は約50%の間で変化させることも
でき、ここで該インコネル(Inconel;登録商標)の割合はそれに対応し
て調整する。
【0053】 上記MICブレードの温度抵抗特性は圧縮性グラファイト撚糸エンドリングと
相等しいが、それらは金属インサートによりグラファイト圧縮性撚糸ブレードを
超える破砕抵抗特性を有する。その結果、パッキンアセンブリ56は、従来利用
可能ないかなる先行技術のパッキンアセンブリをも上回って高温/高抵抗への曝
露に耐えることができる。
【0054】 元来予期されていた通り、上記の5リング形スタッフィングボックスパッキン
アセンブリは、バルブステムの全長もしくはほぼ全長にわたって作動するバルブ
において効果的であることが判明した。しかしながら、この特定の5リング形パ
ッキンアセンブリは、例えば制御バルブのようなある種の用途におけるバルブに
使用したとき、いくつかの欠点が見られた。制御バルブは通常、バルブステムが
全開状態と全閉状態との間をその全長を通じて移動するような従来のオン/オフ
型のバルブと異なり、配管系の流量を調節するのに用いられる。これらの調節用
途においては、制御バルブのステムは、利用できるステムストローク長の約10
%〜約20%のみを通して作動する時間の大半を費やしてしまう場合がある。こ
の環境においては、パッキンアセンブリの最上部および最下部に編組エンドリン
グを用いてワイパ部として機能させ、グラファイト粒子がステム移動の結果とし
てボックスから運び出される機会を減じるようにした代表的な編組エンドリング
/可撓性グラファイト中央リング複合型パッキンアセンブリが望ましいことが分
かった。上に述べたように、バルブがそのステム長にわたって動作する場合、バ
ルブを操作するたびにこのワイパ作用が働いて実効を発揮する。しかしながら、
ステム移動長におけるリングの1〜2横断面(またはそれ以下)に過ぎない場合
もあるような非常に短いステム動作に機能的な運用寿命の大半が帰着するような
制御バルブでは、したがって、スタッフィングボックス室を貫通するステム表面
の多くが、これらの短いステム動作の間、エンドワイパリングと接触しない。
【0055】 それ以後、エンドワイパリングしか使用しない場合は、ワイパ作用はパッキン
アセンブリの端部にしか発生しない。グラファイト粒子がパッキンアセンブリの
中央において可撓性グラファイトリング材料から分離し、ステム表面の移動によ
りワイパ作用が行われるパッキンアセンブリの端部へ運搬される場合、この運搬
活動は、時間を経て、材料の置換によりパッキンアセンブリの中央領域に空隙を
残す傾向がある。ユニットとしてのスタッフィングボックスから失われるグラフ
ァイト材料はなく、着実に増えるシーリング材の割合がワイパリングに隣り合う
ステム端部に集中するにつれてスタッフィングボックス全域におけるシーリング
材の分布が徐々に変化してゆく。
【0056】 これらの問題を解消もしくは少なくとも最小化しようとする試みとして、図5
に示す1つの代替デザインを開発した。この代替スタッフィングボックスパッキ
ンアセンブリデザインは、ステム全長に比して比較的短い動作ストロークを有す
る制御バルブにおける使用を主眼としており、上記構成で述べたと同様なアダプ
タ部64、66とプレフォーム部58とを含有する。これらの構成要素に加え、
通常約1.8インチ厚に型成形した金属強化可撓性グラファイト編組リングまた
はMICブレードプレフォーム支持リング102、104、106をプレフォー
ムリング58の各々の下部に配する。その結果、図5に示すように、各プレフォ
ームリング58は一対のMICブレードプレフォーム支持リング102間に狭持
される。このように配置されたMICブレードプレフォーム支持リング102、
104、106は、それらが接触するプレフォームリング58と同じ45°の凹
凸角を有する。現在のところ好ましくは、これらのMICブレードプレフォーム
支持リング102、104、106の厚さは、特定のスタッフィングボックスパ
ッキンアセンブリの特定の機能上・設計上の必要に応じて、(約1/16インチ
厚から厚みの全横断面またはそれ以上まで)変化させることができる。図示の特
定の実施形態では8つのリング要素(2つのアダプタまたはエンドリング64、
66、3つのプレフォームリング58、そして3つのMICブレードプレフォー
ム支持リング102、104、106)を含み、5つの横断面+約3/8インチ
のパッキンアセンブリ積層高さを有しているが、プレフォームリング要素の数、
MICブレードプレフォーム支持リング要素の数、およびリング個々の厚さまた
は軸方向高さは、特定のバルブスタッフィングボックス寸法の機能上・設計上の
必要ならびに関与する特定の用途に応じて変化させることができる。実際のとこ
ろ、現在、図5に示すようにエンドリング66に隣り合う第3のMICブレード
プレフォーム支持リング106を含めることは不必要であると考えられている。
【0057】 図4の5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ56のデザイン
を変更してMICブレードプレフォーム支持リング102、104、106を含
めれば、上述の欠点が補正されることが分かっている。図5に示す構成では、編
組支持リングは内部ワイパ部として働き、いずれかのステム14が1つのプレフ
ォームリング58の約1/2〜約1横断面より大きな移動を行うと、そのステム
の全表面がMICブレードプレフォーム支持リングまたはワイパリング102、
104、106の少なくとも1つと接触することが分かっている。MICブレー
ド支持リング102、104を個々のプレフォームリング58のいずれかの側に
有することが、可撓性グラファイト材を個々のプレフォームリングの各々の横断
面内に限定維持するため、パッキンアセンブリ100の最極端に向かっての可撓
性グラファイト材料の移動は起こりえない。MICブレードプレフォーム支持リ
ング102、104、106の約45°の凹凸角は、パッキンアセンブリの種々
の角度や種々の密度設計における半径方向拡張性の向上を支持するものであって
、減じるものではない。
【0058】 具体的には、エンドリング64、66は非常に硬質であり、したがって、最下
部プレフォームリング58の底面および最上部プレフォームリング58の頂部は
、プレフォームリングアセンブリの中央部にある支持物のない軟質の材料より大
きく変形しようとする。図4に照らして図5の実施形態において予測されること
として、プレフォーム要素58間に配置されたMICブレードプレフォーム支持
リング102、104は、MICブレードエンドリング64、66と同様、剛性
または比較的剛性であり、プレフォームリング58よりはるかに高密度を有する
。この結果、荷重が増加するにつれ、中央プレフォームリング58の45度角が
アセンブリ100最上部のエンドリング64における60度角に近づくことを強
いられ、両角間の接触によってそれらにきわめて近接した第1のプレフォームリ
ング58が変形し始める。この結果、各プレフォーム58間の強化硬質MICブ
レードプレフォーム支持リング102、104のために、1つのプレフォームリ
ング58から次のプレフォームリング58、さらに次のプレフォームリング58
へとより一層均等かつ効率的な荷重の伝達が発生すると思われる。この結果、締
付けを行うと、上記硬質のMICブレードプレフォーム支持リング102、10
4、106は、プレフォームリング58ど同様に、実際に移動する。より硬質の
材料であるMICブレードプレフォーム支持リング102、104、106は、
より軟質のプレフォーム58間およびそれに隣接して配置されており、3つの軟
質プレフォーム要素58のすべてを、図4に示すように上記MICブレードプレ
フォーム支持リングが各プレフォーム58間に配置されていない場合に移動する
よりも多く、60度角に向かって強制的に移動させる傾向を有する。
【0059】 MICブレードエンドリング64、66間で圧縮されると、5つのリングのす
べて、少なくとも2つのMICブレードプレフォーム支持リング102、104
、そしておそらく第3のリング106および3つのプレフォームリング58は、
MICブレードエンドリング64、66間に配置されており、ステム14に対し
て相対的に回転し、その結果エンドリング64と第1のプレフォームリング間の
間隙を閉鎖する。こうして、ステム14に最も近いMICブレードプレフォーム
支持リング102/プレフォームリング58間の境界線112の部分110は、
初期にはステム14に比して高い位置にあるが、下方に回動すると共に、MIC
ブレードプレフォーム支持リング102/プレフォームリング58間の境界線の
外側部分114は、スタッフィングボックスの開放部分に向かって上方に回動す
るであろう。言い換えると、上記境界線は、スタッフィングボックスの頂部から
離れてステム表面に沿って低部に向かって移動し、45度角の外側端は、スタッ
フィングボックスの低部から離れて頂部に向かって上方に移動するであろう。し
たがって、必然的に、すべてのMICブレードリングとプレフォーム支持リング
/プレフォームリングの境界線110、112、116〜126が移動し、そし
ておそらく、ある地点では、ステム14と垂直になる場合もあろう。上記各種の
構成要素間における異なる角度の基本的な半径方向拡張性は、図示の各実施形態
において重要であり、また図5の実施形態の利点を提供するのに役立つ。
【0060】 上述のように、可撓性グラファイトから成るMICブレードプレフォーム支持
リング102、104、106は、型成形され、一般的にプレフォームリング5
8より大きな密度および剛性を有している。プレフォーム58の代表的な密度は
約0.50〜約1.4g/ccである。現在好適とされているMICブレードプ
レフォーム支持リング102、104、106の密度は、約1.8g/ccもし
くはそれ以上である。上記MICブレードプレフォーム支持リングをスタッフィ
ングボックスパッキンアセンブリ内部に含有することは、ステムに対する案内/
軸受支持という利得をも提供し、ステム14が動作中にその軸上の中心に保持さ
れることを確実にするのに貢献する。プレフォームリング58の密度のみは、ス
テムに対する案内/軸受支持機能にいくらかでも意味のある貢献をするに足りな
いことが分かっている。
【0061】 実施例1 以下に、図5に示すスタッフィングボックスパッキンアセンブリの利点を数値
化するための2種の機能試験例を説明する。1つの試験例は連続作動制御バルブ
試験装置を用いたものであり、他の試験例は、バルブステムが全ストローク距離
にわたって反復作動する試験装置を用いる。
【0062】 制御バルブ試験: この試験に用いた試験装置は、4インチ、300ポンドクラスのサーク・グロ
コン(Serk Glocon)バルブを、ステムの移動がその中点に心合わせ
された状態で、約10%のステム移動距離にわたって作動するようにセットアッ
プした(通常の運用作動条件)。試験中、ステムは毎分約6サイクル半、サイク
ル間の休止期間約10秒で作動させた。試験中に記録された温度/圧力/媒体条
件は、約392°F、約654psi、メタンの使用であった。排出漏れ率の測
定にはFoxboroガス検知器を用いた。試験の目標は、3種の異なるスタッ
フィングボックスパッキンアセンブリにおいて漏れ排出読取値が10,000p
pmを超えるまでに累積できたステム作動回数を測定し記録することであった。
試験結果を以下に示す。
【0063】 1.図1の5リング形フラット複合型スタッフィングボックスパッキン
アセンブリ: 漏れは32時間後1000ppmを超え、 漏れは52時間後5000ppmを超え、 漏れは72時間後10,000ppmを超えた。
【0064】 2.図3の7リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリ: 漏れは68時間後1000ppmを超え、 漏れは102時間後5000ppmを超え、 漏れは126時間後10,000ppmを超えた。
【0065】 3.図5に示すスタッフィングボックスパッキンアセンブリ: 漏れは355時間後1000ppmを超え、 漏れは410時間後5000ppmを超え、 漏れは455時間後10,000ppmを超えた。
【0066】 周知のように、グラファイト粒子のステムへの移行は可撓性グラファイトパッ
キンリングに対して研磨効果を及ぼし、パッキンリングの内径シール表面にグル
ーブを刻む。グラファイトのステム表面上への蓄積が継続して累積されると、こ
れらのグルーブは次第に大きくなり、より多くの量の媒体を外部環境へ漏洩させ
る。上記比較試験結果に見られる通り、上記7リング形スタッフィングボックス
アセンブリは、上記5リング形フラット複合型スタッフィングボックスアセンブ
リを凌ぐ有意な機能的性能改善を提供する。上記7リング形パッキンアセンブリ
デザインと上記5リング形複合型パッキンアセンブリデザインにおけるワイパリ
ングはパッキンアセンブリの端部に配置されているので、それらの配置のために
、パッキンアセンブリ/ステムシール領域の中央部においてグラファイト粒子の
蓄積が発生することを防止するワイパリングの有用性が除去されてしまう。その
結果、アセンブリ中央部におけるワイパ作用がよく見てもかなり制約されてしま
う。さらに、ステム作動期間中にわたって、グラファイト材料の一部の移行がこ
れら両パッキンアセンブリの最極端に向かって起こっているはずである。
【0067】 見られるように、図5のパッキンアセンブリの性能は、上記5リング形フラッ
ト複合型パッキンアセンブリの結果を上回るきわめて顕著な改善、ならびに上記
7リング形パッキンアセンブリの結果を上回る有意な改善を示した。この改善は
MICブレードプレフォーム支持リングの3本の追加細片の内部ワイパ効果に基
づくものと考えられ、結果として、ワイパ作用の向上、グラファイトの区画限定
の向上、ステム案内支持の向上、そしてシール結果の向上につながる。
【0068】 バルブ試験−ステムの全ストローク長距離にわたる循環(モータ作動式バルブ
への応用シミュレーション): このバルブ試験には、モータ作動式アクチュエータを備えたパシフィック(P
acific)バルブ試験装置を用いた。使用した媒体は、約392°Fおよび
約564psiにおけるメタンであった。バルブステムを、全開位置と全閉位置
との間で、繰り返しサイクル循環させた。試験期間中は2回以上の再調整を許可
しなかった。試験の目標は、試験対象の各スタッフィングボックスパッキンアセ
ンブリにおいて漏れが10,000ppmを超えるまでに累積することのできた
ステムストローク回数を測定することであった。
【0069】 1.図1の5リング形フラット複合型パッキンアセンブリ: 漏れは2300サイクル後10,000ppmを超えた。
【0070】 2.図3の7リング形パッキンアセンブリ: 漏れは6000サイクル後10,000ppmを超えた。
【0071】 3.図4のパッキンアセンブリ: 漏れは6500サイクル後10,000ppmを超えた。
【0072】 4.図5のパッキンアセンブリ: 漏れは28,500サイクル後10,000ppmを超えた。
【0073】 図5のパッキンアセンブリの他のパッキンアセンブリに対しての性能改善の理
由は、上記試験の結論で既に述べたのと同じである。区画限定制御の向上は、主
として、先の試験で示された改善に対して、この試験で見られた改善の増大に起
因するものと考えられた。これらの結果はまた、図5のパッキンアセンブリの有
する図4の標準デザインを上回る機能上の利点をも立証した。
【0074】 第2の代替スタッフィングボックスパッキンアセンブリの実施形態を図6に示
す。図6に示すパッキンアセンブリ130は、図4のパッキンアセンブリ56に
おいてアダプタリング64、66の構成に用いられたのと同タイプの材料である
型成形MICブレード編組材料で、全体が構成されている。これらのMICブレ
ード内部また中央リング132、134、136と共に用いる撚糸材料で現在好
適とされているのは、主に可撓性グラファイト箔または薄片材料から構成される
ものである。該撚糸は、本体内、本体上、もしくは本体周囲に(例えば、箔状細
片、線状体、等の)1本またはそれ以上の金属製ストランドをも組み入れている
【0075】 知られているように、可撓性グラファイト自体、広範囲の耐温度性および耐薬
品性を有する傑出したシール材である。可撓性グラファイトは金属表面に優れた
シール接触を形成し、非摩耗性であり、形状可変である。しかしながら、可撓性
グラファイトは一方で、例えば耐摩耗性に乏しく、側面荷重力を受けたときの半
径方向の復元力に乏しい(軸受支持性が乏しい)、等のいくつかの否定的な属性
も有しており、動的な運動や圧縮荷重力に曝されると微小間隙を通じて容易に押
し出される。
【0076】 金属製強化材を上記可撓性グラファイト撚糸に付加すると、上記の否定的属性
の大部分が解消される。図6のMICブレードに用いられている現在のところ好
ましい撚糸の構造においては、可撓性グラファイト箔の芯を覆ってインコネル繊
維(約0.0035インチ径)のワイヤを封止した骨格ニット、そしてその編組
仕上げ品は非摩耗性で、良好なシール特性を有し、かつ高い耐摩耗性、優れた押
出し抵抗を示すことが分かり、そしてまた優れた軸受支持材であった。
【0077】 図6のパッキンアセンブリは、そのアダプタあるいはエンドリング64、66
およびプレフォーム要素/リング132、134、136のすべてに型成形MI
Cブレード可撓性グラファイト編組リングを用いている。上記特定のパッキンア
センブリ130は、1/4回転(あるいはロータリ)バルブへの適用の場合に内
在する問題の特性を打ち消すように開発されたものである。1/4回転バルブは
、通常、(ナイフ、門、玉形弁において共通に使われている往復型または直線型
ステムと対比して)ステム軸の周囲を90°円弧回転して作動するステムを有す
る。ステム14の頂部にある力を加えてこの回転運動を発生させる作用は、自ず
と一定程度の側面荷重をステム14に加えることになり、パッキン材に対して半
径方向圧縮力が行使される結果を生む。型成形された可撓性グラファイトリング
類似品58(非強化)をシール材として用いた場合、この側面荷重が該シール材
の半径方向圧縮力を生み出し、ステム14がその心合わせ位置に復帰する際に半
径方向復元力が殆ど発生しない。その結果生じる間隙が見て明らかな漏れ通路を
開けてしまい、これがパッキンアセンブリのシール寿命および運用寿命を早める
ことになる。アセンブリ中心部に可撓性グラファイトテープリングを用いた型成
形複合型パッキンアセンブリは、直線型ステム運動へ適用する場合にしばしば選
ばれるシーリングの選択肢であるが、上記問題点のためにそれらの回転型への適
用に選択することは厳しく制限される。
【0078】 MICブレード可撓性グラファイトによる型成形編組リングを主要シール部材
として有するパッキンアセンブリの変形例を提供することは、上記側面荷重の問
題を効果的に解消する。図6のパッキンアセンブリにおけるMICブレードプレ
フォームリング132、134、136の強化密度は、ステム14に高度の軸受
支持を与え、バルブ作動時にステムの半径方向運動を効果的に減殺する。これに
より、乏しい半径方向復元力という不利益の減殺を受けることなく、ロータリバ
ルブにおいて可撓性グラファイト材のシール特性の恩恵を最大に引き出すことが
できる。
【0079】 知られているように、グラファイトはグラファイト粒子移行と呼ばれる機能的
属性をもっている。すなわち、グラファイトが移動金属表面に対して圧縮される
と、グラファイトの粒子が刈り取られてその金属表面自体に付着する。この性質
は多くの利点(例えば、摩擦低減、金属表面の微細研磨、等)を有する一方、門
や球体やナイフ弁がするようなあらゆる直線作動に伴ってグラファイトがシール
室から漸進的に運び出されるのを促進する。そのような場合に、このグラファイ
ト粒子移行を打ち消すために可撓性グラファイト含有組織体の対向端に編組ワイ
パリングを使用することが一般に行われている。そのワイパリングは、可撓性グ
ラファイト材をスタッフィングボックスの範囲内に閉じ込めた状態に保持する。
ワイパシステムを追加することは、直線状に移動するステムを備えたバルブに対
してきわめて良好に機能する一方、回転運動バルブにおけるグラファイト粒子移
行を低減するために、図5のように、エンドワイパ部または内部ワイパ部102
、104、106を使用することが無駄になる。ステム14の動きのために、ア
センブリ100の端部のワイパ64、66は活動を始めない。ステム14上にグ
ラファイト粒子の蓄積が起こるにつれ、ステムの移動は、残ったままの可撓性グ
ラファイトシールリング58の内径シール表面内に周方向のグルーブを刻み付け
る結果になる。可撓性グラファイト材はそれ自身をすり減らし、その結果生じる
グルーブがシーリングパッキンアセンブリを貫いて漏れ通路を作り出す。
【0080】 図6のパッキンアセンブリ130において、ブレードを作るために用いられて
いる可撓性グラファイト撚糸は、撚糸の各ストランドに親和的であってそれら自
身の金属補強材ストランド構造を含んでいる。そのブレードの構造における前記
金属補強材の存在は、回転運動ステムに対して効果的な内蔵ワイパシステムとし
て作用し、優れた仕事をする。ステム表面に付着するいかなるグラファイトも、
1本の編組撚糸ストランドの幅を移動することができる前に拭き取られてしまう
【0081】 従来、上記2つの問題領域のために、圧縮パッキン業界は従来の(炭素または
グラファイト繊維系撚糸システムを用いた)編組パッキンセットに大きく依存し
なければならかった。可撓性グラファイト製品の秀でた性能は広く認識されてい
るが、一方、上記2つの問題領域(低い半径方向復元力または軸受支持性と、効
果的なワイパシステムの不在)が回転型の用途における可撓性グラファイトの使
用を制限してきた。図6のパッキンアセンブリ130を用いれば、いずれの問題
領域も効果的に解消され、可撓性グラファイトの性能利点をフルに活用できる。
【0082】 実施例2 比較機能試験評価において、次の2種の異なるパッキンアセンブリデザインに
ついて業界で一般的なロータリバルブを用いて比較試験を行った: 1.図6のパッキンアセンブリと類似したパッキンアセンブリ、ただし
中央リングは2個のみ備える; 2.図1のパッキンアセンブリと類似した4リング形フラット複合型パ
ッキンアセンブリ、ただし中央可撓性グラファイトパッキンリングは2個のみ備
える。
【0083】 最上部および最下部の編組炭素押出し防止エンドリングに、断面方形の2つの
可撓性グラファイト中央リングを加えて複合型パッキンアセンブリ(図1)を構
成した。上記可撓性グラファイトリングはリング金属補強材を含有せず、シール
性と軸受支持性とのバランスを最大化するために約1.4g/ccの密度に型成
形した。試験装置は、Unitorq M148 DA アクチュエータを備え
たKuka 3インチ、150番クラスのボールバルブを使用した。水を用い、
300psiでこのシステムを加圧した。試験の目標は、スタッフィングボック
スから漏れ出す水の浸出が検知される時まで1/4回転ステムサイクル(6ステ
ムサイクル/分または3000ステムサイクル/日)にわたってバルブを作動さ
せることであった。その試験の結果を以下に示す。
【0084】 図1のものと類似の上記4リング形フラット複合型パッキンアセンブリにおい
て、10,000ステムサイクルでスタッフィングボックス最上部において検出
可能かつ回収可能な量の水の漏出が存在した。試験後のパッキングランドおよび
ステム表面の調査によって、有意な程度のグラファイト粒子の蓄積が上記ステム
表面上で発生していたこと、および上記ステムはパッキン押えとの側面荷重接触
の結果としてのゴーリング損傷を被っていたことが示された。
【0085】 図6のものと類似の上記パッキンアセンブリにおいて、100,059ステム
サイクルの後は試験を最終的に切り上げて、水の浸出は検知されなかった。試験
後のパッキングランドおよびステム表面の調査によって、水あるいはグラファイ
トの蓄積の痕跡は見られなかった。
【0086】 図6のものと類似の上記パッキンアセンブリは、ステム14を軸中心に保持す
るのに必要な軸受支持を与えることができ、可撓性グラファイトリング部におけ
る金属補強材は、グラファイト粒子の蓄積が発生するのを防止したと考えられる
【0087】 直線型ステム運動バルブに関し、このステムの軸受支持特徴は、ロータリバル
ブの性能には決定的に重要であり、また多くの直線型ステム運動バルブにおける
非常に価値の高い機能的特徴でもある。摩耗、加工制御や加工精度の間違いや誤
り、バルブとアクチュエータ間の接続のミスアラインメント、等に起因して、直
線型ステム移動バルブは、付加的な軸受支持要素(例えば、ブッシュ、押え輪、
アングルブロック、等)をパッキンアセンブリに加えると、シール性能が改善さ
れることが多い。スタッフィングボックスの深さが十分にあれば、これらの付加
的要素のための必要スペースを取ることは容易である。但し、新たなスタッフィ
ングボックスでは、浅い(5リング形またはそれ以下)スタッフィングボックス
深さとするのが業界の通例となっている。
【0088】 図6のパッキンアセンブリ130は、シール部も軸受支持部として機能すると
いう点で独自の長所を備えている。したがって、この点で、図6のものに類似し
たパッキンアセンブリを用いたときには、浅いボックスデザインということはも
はや関心の対象にならない。図6のパッキンアセンブリ130は直線型および回
転型のバルブ使用に長所を有しており、リング部の型成形厚およびパッキンアセ
ンブリに組み込まれるリング数に応じて、パッキン積層の高さを2横断面深さの
セットからそれ以上にどこでも変更することができる。図6のパッキンアセンブ
リは、種々の角度に基づく半径方向拡張性の向上という利点をも有していること
が理解さるべきである。
【0089】 図7に示すスタッフィングボックスパッキンアセンブリ140は、図5(10
0)および図6(130)に示す各スタッフィングボックスパッキンアセンブリ
の組合わせである。図7に示すように、最上部142と最下部144のプレフォ
ームリングはMICブレード型式#1303の型成形凹凸リングであり、中央プ
レフォームリング58のみが型成形可撓性グラファイトテープから構成されてい
る。
【0090】 図5および図6のパッキンアセンブリの場合と同様、高密度に型成形したMI
Cブレードプレフォーム支持リング142、144のこの特定の配置構成は、ワ
イパ作用の改善および軸受支持の向上をもたらす。この特定のパッキンアセンブ
リは、軸受支持設計の不足が原因でステムがその作動時に揺動運動を起こす傾向
があるような非回転型の用途に有用である。図7に示すパッキンアセンブリ14
0は、ステムをスタッフィングボックス内に相対的に心合わせされた状態で保持
するのに必要な付加的軸受支持を提供している。
【0091】 ときに、特定業界のバルブ適用用途においては、選ばれた用途に対して正しく
選択された高性能バルブパッキンアセンブリデザインによってバルブが適切にパ
ッキングされているにも拘らず、良好なシール性能を提供できないことがある。
その性能不足の理由は、種々多様である(例えば、バルブ構成部品の機械的損傷
、予期せぬ未計画の使用環境条件、等)。これらの場合によく遭遇する具体的な
原因の1つは、ステムが作動したときスタッフィングボックスの中心軸から外れ
出ることが関与している。この心外れを伴う作動の問題は、アクチュエータの力
の結果として側面荷重または変位運動が誘発されることや、弁おおいヨークナッ
トのねじ山の摩耗の結果としての揺動運動や、ステム加工時のスタッフィングボ
ックスの心軸とのミスアラインメント、水平軸を有するバルブステムの直径が大
きいこと(ステム重量の大半がスタッフィングボックスパッキンセットによって
支持されている)、等に起因して起こる可能性がある。スタッフィングボックス
が十分深ければ、これらのミスアラインメントの問題は、ブッシュ、アングルブ
ロック等の付加的な軸受支持素子を使用することで補正することができる。残念
ながら、また着実に増加していることであるが、これらのバルブは付加的な軸受
支持要素の使用を組み入れるにはボックス深さが不十分な浅いものである。
【0092】 図7に示す通りの上記パッキンアセンブリ140のデザインは、この付加的な
ボックス深さに関する要求事項の必要性および/または付加的軸受支持要素の必
要性をなくしてしまうことが分かった。図7に示されているように、上記パッキ
ンアセンブリ140は、2つの高密度MICブレードアダプタエンドリング64
、66と2つの高密度MICブレードプレフォームリング142、144を含む
5つのリングを有している。これらの4つのリング64、66、142、144
は、それらが接触するいずれかのステム、スリーブ材またはシャフト材に対する
軸受支持度を向上させる。
【0093】 図7に示す上記パッキンアセンブリ140は、上記2つの高密度MICブレー
ドプレフォームリング142、144、および1つの低密度中央可撓性グラファ
イトプレフォームリング58、はすべて上記MICブレードアダプタエンドリン
グ64、66からの角度が異なっているという点でシール性特徴の向上をもたら
す。その異なる角度が、加えられた圧縮荷重の結果としての半径方向拡張性の増
大を保証している。図7に示す実施形態では、個別の各シール要素や個別の各軸
受支持要素に対する必要性が、これらの両機能とも本デザインに存在する多機能
要素によって与えられているためになくなっている。
【0094】 単一の可撓性グラファイト(非強化)プレフォームリング58がそのいずれか
の側でMICブレード高密度プレフォームリング142、144により囲い込ま
れていることにより、図7のデザインは、図5のパッキンアセンブリ100の説
明で開示した内部ワイパの恩恵が有利に働くような制御バルブにおける使用に適
したものとなっている。
【0095】 図7に示すパッキンアセンブリのデザインはまた、摩耗性の高い適用環境(例
えば、薬品スラリー用途)で最適なシール性結果が要求されるような浅いスタッ
フィングボックスを有するバルブに対して非常に適切な選択となるであろう。上
記2つのMICブレードアダプタエンドリング64、66および上記2つのMI
Cブレードプレフォームリング142、144は耐摩耗性を向上させる助けとな
り、摩耗性媒体をより軟質の中央可撓性グラファイトプレフォームリング58と
の接触およびその劣化から守る。
【0096】 図7に示されている多種多様なリング64、66、142、144、58の個
々の厚さを変化させて、特定のバルブスタッフィングボックスのデザインの要求
事項に従い、パッキンアセンブリの仕上げ積層高さを変更することができる。
【0097】 明らかなことであるが、バルブ業界は、バルブ用スタッフィングボックスパッ
キンアセンブリから導き出すことのできる性能の着実な発展を見てきた。この発
展は、アスベストブレード型式から、炭素およびグラファイトブレードへ、複合
型パッキンアセンブリデザイン(図1)へ、カップアンドコーン複合型パッキン
アセンブリ技術へ、例えば11個の構成要素から成るEVSPアセンブリ(図2
)、7個の構成要素から成るEVSPアセンブリ(図3)等へと遷移してきた。
いずれの場合にも性能の向上が達成されたが、殆どの場合、スタッフィングボッ
クス内におけるパッキンアセンブリの位置決めがより簡単になり、時間や労力が
少なくて済むようになったという点で、密封パッキンアセンブリの設計は、より
簡素なものとなり、バルブ保守業務へ適用し易くなった。図4〜7に示されてい
る各スタッフィングボックスパッキンアセンブリは更なる発展の数例であり、次
第に浅くなるスタッフィングボックス空洞に適応可能な多機能構成要素を含む新
規なパッキンアセンブリデザインを活用して運用性能の向上を生み出している。
【0098】 本明細書に記載の物品はこの発明の好ましい実施形態を構成するが、この発明
はこれらの詳細な物品に限定されるものではないこと、および添付のクレームに
おいて規定されるこの発明の範囲から逸脱することなく種々の変更を行うことが
可能であることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術のスタッフィングボックス、ステム、およびフラットな
5リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブリの断面図である。
【図2】 従来技術の11リング形スタッフィングボックスパッキンアセン
ブリの断面図である。
【図3】 従来技術の7リング形スタッフィングボックスパッキンアセンブ
リの断面図である。
【図4】 この発明のスタッフィングボックス、ステム、および5リング形
スタッフィングボックスパッキンアセンブリの断面図である。
【図5】 この発明のスタッフィングボックス、ステム、および代替スタッ
フィングボックスパッキンアセンブリの断面図である。
【図6】 この発明のスタッフィングボックス、ステム、および第2の代替
スタッフィングボックスパッキンアセンブリの断面図である。
【図7】 この発明のスタッフィングボックス、ステム、および第3の代替
スタッフィングボックスパッキンアセンブリの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 ることを含んでいる。さらにもう1つの実施形態は、そ れぞれ角度付き対向表面を備えて型成形されたグラファ イトから成る高密度金属インサート編組エンドリングで 構成されるエンドリングおよび中央リングを有すること を含んでいる。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタッフィングボックス用パッキンであって、 少なくとも1つの中央リングと、 軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられたとき応答し、上記少なくとも1つ
    の中央リングの第1の端部の1つの半径方向縁部に隣接する材料を強制的に軸方
    向および半径方向において上記少なくとも1つの中央リングから遠ざかる方向に
    移動させ、さらに上記材料を不浸透性でかつ効果的な密封状態に圧縮するエンド
    リングとから成るスタッフィングボックス用パッキンにおいて、上記エンドリン
    グは、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサ
    ートとから成ることを特徴とするスタッフィングボックス用パッキン。
  2. 【請求項2】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングの第1の端
    部が内径シールを形成し、この内径シールにおいて、その鋭角が軸方向内方に向
    かい、かつ上記少なくとも1つの中央リングおよびエンドリング対向表面の鋭角
    がそれぞれ約45°および60°であることを特徴とするパッキン。
  3. 【請求項3】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが高い耐押
    出し性および耐摩耗性を有していることを特徴とするパッキン。
  4. 【請求項4】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが上記少な
    くとも1つの中央リングを支持し、かつバルブステムを拭き取ることを特徴とす
    るパッキン。
  5. 【請求項5】 請求項1のパッキンにおいて、上記少なくとも1つの中央リ
    ングが、 2つのエンドリングの間に作用可能に配置された角度付き対向表面を有する3
    つの低密度グラファイトプレフォームリングから成ることを特徴とするパッキン
  6. 【請求項6】 請求項1のパッキンにおいて、上記少なくとも1つの中央リ
    ングが、 少なくとも2つの低密度グラファイトプレフォームリングと、 両リング間に作用可能に配置された少なくとも1つの追加リングとから成り、
    上記少なくとも1つの追加リングが、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 2つのエンドリングの間に作用可能に配置された角度付き対向表面を有する上
    記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサート
    とから成ることを特徴とするパッキン。
  7. 【請求項7】 請求項1のパッキンにおいて、上記少なくとも1つの中央リ
    ングが、 2つのエンドリングの間に作用可能に配置された角度付き対向表面を有する少
    なくとも3つの低密度グラファイトプレフォームリングと、 隣接する低密度プレフォームリングの間に作用可能に配置された少なくとも1
    つの追加リングとから成り、上記少なくとも1つの追加リングが、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 2つのエンドリングの間に作用可能に配置された角度付き対向表面を有する上
    記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサート
    とから成ることを特徴とするパッキン。
  8. 【請求項8】 請求項1のパッキンにおいて、上記少なくとも1つの中央リ
    ングが、 2つの追加リングの間に作用可能に配置された角度付き対向表面を有する1つ
    の低密度グラファイトプレフォームリングから成り、上記追加リングが2つのエ
    ンドリングの間に作用可能に配置されており、上記追加リングが、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 2つのエンドリングの間に作用可能に配置された角度付き対向表面を有する上
    記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサート
    とから成ることを特徴とするパッキン。
  9. 【請求項9】 請求項1のパッキンにおいて、上記少なくとも1つの中央リ
    ングが、 少なくとも3つのリングから成り、それらリングの各々が、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 2つのエンドリングの間に作用可能に配置された角度付き対向表面を有する上
    記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサート
    とから成ることを特徴とするパッキン。
  10. 【請求項10】 請求項1のパッキンにおいて、上記編組グラファイトテー
    プ基部における上記インサートが、 支持スペーサおよびワイパ機能を果たすことのできる金属または他の材料の細
    片、ワイヤ、線条、薄葉であることを特徴とするパッキン。
  11. 【請求項11】 請求項6のパッキンにおいて、上記金属が、 スチール、銅、真鍮、アルミニウム、および亜鉛 から成るグループから選ばれたことを特徴とするパッキン。
  12. 【請求項12】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが、 インコネル(Inconel;登録商標)を用いたMICブレードから成るこ
    とを特徴とするパッキン。
  13. 【請求項13】 請求項6のパッキンにおいて、上記インサートが上記エン
    ドリングを実質的にいかなる所望の形状にも適合させ堅固に保持させることを特
    徴とするパッキン。
  14. 【請求項14】 請求項10のパッキンにおいて、各エンドリングが、約7
    50psi〜約38,000psiの範囲内の圧縮荷重値で型成形されることを
    特徴とするパッキン。
  15. 【請求項15】 少なくとも2つの低密度中央リングと、 両リング間に作用可能に配置された少なくとも1つの追加リングとから成るス
    タッフィングボックス用パッキンにおいて、上記少なくとも1つの追加リングが
    、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 角度付き対向表面を有する上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作
    用可能に分散されたインサートと、 軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられたとき応答し、上記少なくとも2つ
    の低密度中央リングのうちの1つの第1の端部の1つの半径方向縁部に隣接する
    材料を強制的に軸方向および半径方向において上記少なくとも2つの中央リング
    のうちの1つから遠ざかる方向に移動させ、さらに上記材料を不浸透性でかつ効
    果的な密封状態に圧縮するエンドリングとから成るスタッフィングボックス用パ
    ッキンにおいて、上記エンドリングは、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサ
    ートとから成ることを特徴とするスタッフィングボックス用パッキン。
  16. 【請求項16】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングの第1の
    端部が内径シールを形成し、この内径シールにおいて、その鋭角が軸方向内方に
    向かい、かつ上記少なくとも1つの中央リングおよびエンドリング対向表面の鋭
    角がそれぞれ約45°および60°であることを特徴とするパッキン。
  17. 【請求項17】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが高い耐
    押出し性および耐摩耗性を有していることを特徴とするパッキン。
  18. 【請求項18】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが上記少
    なくとも1つの中央リングを支持し、かつバルブステムを拭き取ることを特徴と
    するパッキン。
  19. 【請求項19】 請求項1のパッキンにおいて、上記編組グラファイトテー
    プ基部における上記インサートが、 支持スペーサおよびワイパ機能を果たすことのできる金属または他の材料の細
    片、ワイヤ、線条、薄葉であることを特徴とするパッキン。
  20. 【請求項20】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが、 インコネル(Inconel;登録商標)を用いたMICブレードから成るこ
    とを特徴とするパッキン。
  21. 【請求項21】 2つのエンドリングの間に作用可能に配置された角度付き
    対向表面を有する少なくとも3つの低密度グラファイトプレフォームリングと、 隣接する低密度プレフォームリングの間に作用可能に配置された少なくとも1
    つの追加リングとから成るスタッフィングボックス用パッキンにおいて、上記少
    なくとも1つの追加リングが、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 角度付き対向表面を有する上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作
    用可能に分散されたインサートと、 軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられたとき応答し、上記少なくとも3つ
    の低密度中央リングのうちの1つの第1の端部の1つの半径方向縁部に隣接する
    材料を強制的に軸方向および半径方向において上記少なくとも3つの中央リング
    のうちの1つから遠ざかる方向に移動させ、さらに上記材料を不浸透性でかつ効
    果的な密封状態に圧縮するエンドリングとから成るスタッフィングボックス用パ
    ッキンにおいて、上記エンドリングは、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサ
    ートとから成ることを特徴とするスタッフィングボックス用パッキン。
  22. 【請求項22】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングの第1の
    端部が内径シールを形成し、この内径シールにおいて、その鋭角が軸方向内方に
    向かい、かつ上記少なくとも1つの中央リングおよびエンドリング対向表面の鋭
    角がそれぞれ約45°および60°であることを特徴とするパッキン。
  23. 【請求項23】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが高い耐
    押出し性および耐摩耗性を有していることを特徴とするパッキン。
  24. 【請求項24】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが上記少
    なくとも1つの中央リングを支持し、かつバルブステムを拭き取ることを特徴と
    するパッキン。
  25. 【請求項25】 請求項1のパッキンにおいて、上記編組グラファイトテー
    プ基部における上記インサートが、 支持スペーサおよびワイパ機能を果たすことのできる金属または他の材料の細
    片、ワイヤ、線条、薄葉であることを特徴とするパッキン。
  26. 【請求項26】 請求項1のパッキンにおいて、上記エンドリングが、 インコネル(Inconel;登録商標)を用いたMICブレードから成るこ
    とを特徴とするパッキン。
  27. 【請求項27】 請求項10のパッキンにおいて、各エンドリングが、約7
    50psi〜約38,000psiの範囲内の圧縮荷重値で型成形されることを
    特徴とするパッキン。
  28. 【請求項28】 中央リングアセンブリを備えたスタッフィングボックス用
    パッキンにおいて、上記中央リングアセンブリは、 角度付き対向表面を有する1つの低密度グラファイトプレフォームリングと、 2つのプレフォーム支持リングとから成り、上記低密度グラファイトプレフォ
    ームリングは、上記2つのプレフォーム支持リングの間に作用可能に配置されて
    おり、上記2つのプレフォーム支持リングは、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサ
    ートと、 軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられたとき応答し、上記材料を不浸透性
    でかつ効果的な密封状態に圧縮するエンドリングとから成り、上記エンドリング
    は、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサ
    ートとから成ることを特徴とするスタッフィングボックス用パッキン。
  29. 【請求項29】 請求項10のパッキンにおいて、各エンドリングが、約7
    50psi〜約38,000psiの範囲内の圧縮荷重値で型成形されることを
    特徴とするパッキン。
  30. 【請求項30】 少なくとも3つの中央プレフォームリング備えたスタッフ
    ィングボックス用パッキンにおいて、上記少なくとも3つの中央プレフォームは
    、 角度付き対向表面を有し、かつ少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編
    組グラファイトテープ基部と、 上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサ
    ートと、 軸方向の圧縮力が上記パッキンに加えられたとき応答し、上記低密度中央リン
    グのうちの1つの第1の端部の1つの半径方向縁部に隣接する材料を強制的に軸
    方向および半径方向において上記少なくとも3つの中央リングのうちの1つから
    遠ざかる方向に移動させ、さらに上記材料を不浸透性でかつ効果的な密封状態に
    圧縮する少なくとも2つのエンドリングとから成り、上記少なくとも2つのエン
    ドリングは、 少なくとも約1.8g/ccの密度を有する編組グラファイトテープ基部と、 上記編組グラファイトテープ基部全体にわたって作用可能に分散されたインサ
    ートとから成ることを特徴とするスタッフィングボックス用パッキン。
JP2000570483A 1998-09-14 1999-09-09 改良スタッフィングボックスパッキンアセンブリ Expired - Fee Related JP4693991B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/152,768 1998-09-14
US09/152,768 US6182974B1 (en) 1996-03-22 1998-09-14 Stuffing box packing assembly
PCT/US1999/020761 WO2000015981A1 (en) 1998-09-14 1999-09-09 Improved stuffing box packing assembly

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002525510A true JP2002525510A (ja) 2002-08-13
JP2002525510A5 JP2002525510A5 (ja) 2006-09-14
JP4693991B2 JP4693991B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=22544357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000570483A Expired - Fee Related JP4693991B2 (ja) 1998-09-14 1999-09-09 改良スタッフィングボックスパッキンアセンブリ

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6182974B1 (ja)
EP (1) EP1114265B1 (ja)
JP (1) JP4693991B2 (ja)
KR (1) KR100671245B1 (ja)
AR (1) AR020396A1 (ja)
AU (1) AU5917199A (ja)
BR (1) BR9913965A (ja)
CO (1) CO5021179A1 (ja)
DE (1) DE69925611T2 (ja)
PE (1) PE20000838A1 (ja)
WO (1) WO2000015981A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202304A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 日本ピラー工業株式会社 グランドパッキン

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0007966D0 (en) * 2000-04-01 2000-05-17 Klinger Limited Sealing system
US20040118553A1 (en) * 2002-12-23 2004-06-24 Graftech, Inc. Flexible graphite thermal management devices
US20050082766A1 (en) * 2003-10-15 2005-04-21 Fisher Controls International Low adhesion additive
WO2007033047A2 (en) * 2005-09-12 2007-03-22 Garlock Sealing Technologies Llc Two-piece sealing device
US7726339B2 (en) * 2006-01-14 2010-06-01 Dresser, Inc. Seal cartridge control valve
US20070296161A1 (en) * 2006-06-21 2007-12-27 Dudman Richard L Seal, Sealing System, and Method for Sealing
US8794638B2 (en) * 2009-02-27 2014-08-05 Halliburton Energy Services, Inc. Sealing array for high temperature applications
JP5479938B2 (ja) * 2010-02-15 2014-04-23 カヤバ工業株式会社 流体圧シリンダ
TWM453066U (zh) * 2013-01-17 2013-05-11 wan-rong Gong 閥的填料總成
TWI601894B (zh) * 2013-10-18 2017-10-11 進典工業股份有限公司 具韌性之盒封式封環
US9234588B2 (en) * 2013-12-08 2016-01-12 Jdc Control Valves Co., Ltd. Flexible stuffing box packing assembly
US9963395B2 (en) 2013-12-11 2018-05-08 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Methods of making carbon composites
CN103759012B (zh) * 2014-01-23 2016-07-06 章华 一种柔性石墨低泄漏组合成型填料
CN104154243B (zh) * 2014-06-19 2018-07-27 宁波天生密封件有限公司 具有密度梯度的压缩填料的密封方法及其压缩填料
US9325012B1 (en) 2014-09-17 2016-04-26 Baker Hughes Incorporated Carbon composites
US10315922B2 (en) 2014-09-29 2019-06-11 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Carbon composites and methods of manufacture
US10480288B2 (en) 2014-10-15 2019-11-19 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Articles containing carbon composites and methods of manufacture
US9962903B2 (en) 2014-11-13 2018-05-08 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Reinforced composites, methods of manufacture, and articles therefrom
US9745451B2 (en) 2014-11-17 2017-08-29 Baker Hughes Incorporated Swellable compositions, articles formed therefrom, and methods of manufacture thereof
US11097511B2 (en) 2014-11-18 2021-08-24 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Methods of forming polymer coatings on metallic substrates
US9714709B2 (en) 2014-11-25 2017-07-25 Baker Hughes Incorporated Functionally graded articles and methods of manufacture
US10300627B2 (en) 2014-11-25 2019-05-28 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Method of forming a flexible carbon composite self-lubricating seal
KR101733280B1 (ko) 2015-04-02 2017-05-08 한전케이피에스 주식회사 패킹 조임 공구
US10408350B2 (en) * 2015-04-10 2019-09-10 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Gland packing and gland packing manufacturing method
US9840887B2 (en) * 2015-05-13 2017-12-12 Baker Hughes Incorporated Wear-resistant and self-lubricant bore receptacle packoff tool
CN105422861B (zh) * 2015-12-29 2017-12-29 浙江工业大学 一种内置增强环的填料密封结构
US10125274B2 (en) 2016-05-03 2018-11-13 Baker Hughes, A Ge Company, Llc Coatings containing carbon composite fillers and methods of manufacture
US10344559B2 (en) 2016-05-26 2019-07-09 Baker Hughes, A Ge Company, Llc High temperature high pressure seal for downhole chemical injection applications
JP6533631B1 (ja) * 2019-01-16 2019-06-19 株式会社加地テック ガス圧縮機及びガス圧縮機の製造方法
CN112283440B (zh) * 2020-10-20 2022-03-08 吴忠仪表有限责任公司 直行程无料损高温常压填料密封结构
US11692544B2 (en) * 2020-11-20 2023-07-04 Gd Energy Products, Llc Scraper ring assembly
CN114544097A (zh) * 2022-01-12 2022-05-27 合肥通用机械研究院有限公司 一种阀门逸散性试验测试装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4328974A (en) * 1980-02-19 1982-05-11 White Richard E Stuffing box packing system and method
WO1997035129A1 (en) * 1996-03-22 1997-09-25 Garlock, Inc. Compact five ring stuffing box packing assembly

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1529912A (en) 1975-02-04 1978-10-25 Latty C Method for manufacturing sealing rings
US4256317A (en) 1980-04-24 1981-03-17 Union Carbide Corporation High-temperature, high-pressure valve packing system
IN165419B (ja) 1985-12-26 1989-10-14 Electric Power Res Inst
US5240769A (en) 1986-11-25 1993-08-31 Nippon Pillar Packing Co. Ltd. Packing material and packing made of the same
JPS63135653A (ja) 1986-11-25 1988-06-08 Nippon Pillar Packing Co Ltd パツキン材料
US5228701A (en) 1988-03-22 1993-07-20 Ucar Carbon Technology Corporation Flexible graphite articles with an amorphous carbon phase at the surface
US5370405A (en) 1991-08-30 1994-12-06 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Packing
US5225262A (en) 1991-04-29 1993-07-06 A. W. Chesterton Co. Braided high-temperature packing comprising a core of folded flexible graphite sheet
JP2769523B2 (ja) * 1994-01-31 1998-06-25 株式会社キッツ パッキンリングの構造とその製造方法並びにそれを用いたシール装置
US5419568A (en) * 1992-11-06 1995-05-30 Seal Company Of New England, Inc. Method and apparatus for reducing packing ring spin for trapezoidally shaped mechanically braided packing
GB2287772A (en) 1994-03-10 1995-09-27 Raymond George Coughlin Gate valve stem sealing arrangement

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4328974A (en) * 1980-02-19 1982-05-11 White Richard E Stuffing box packing system and method
WO1997035129A1 (en) * 1996-03-22 1997-09-25 Garlock, Inc. Compact five ring stuffing box packing assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014202304A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 日本ピラー工業株式会社 グランドパッキン

Also Published As

Publication number Publication date
KR100671245B1 (ko) 2007-01-18
AU5917199A (en) 2000-04-03
PE20000838A1 (es) 2000-09-07
BR9913965A (pt) 2002-01-15
CO5021179A1 (es) 2001-03-27
DE69925611D1 (de) 2005-07-07
DE69925611T2 (de) 2006-04-27
KR20010075113A (ko) 2001-08-09
EP1114265B1 (en) 2005-06-01
US6182974B1 (en) 2001-02-06
AR020396A1 (es) 2002-05-08
EP1114265A1 (en) 2001-07-11
WO2000015981A1 (en) 2000-03-23
JP4693991B2 (ja) 2011-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002525510A (ja) 改良スタッフィングボックスパッキンアセンブリ
EP0888506B1 (en) Compact stuffing box packing
US6105596A (en) Sealing system
US6273431B1 (en) Forged valve stem packing set
US4256317A (en) High-temperature, high-pressure valve packing system
KR20140101885A (ko) 스프링-활성화된 동적 실링 조립체를 위한 시스템, 방법 및 장치
US4327923A (en) Packing
US1969008A (en) Machinery packing
JP2003097719A (ja) グランドパッキンおよびそれを用いた密封装置
US4667969A (en) Packing materials for shaft seals
JPH04102766A (ja) ピストン又はロッドパッキン
US6045136A (en) Split sealing element
WO2002033293A2 (en) Packing set for a rotary shaft and method of making the same
CN212716516U (zh) 一种油井盘根用密封条及盘根
US5795518A (en) Process for producing sealing rings from expandable graphite
EP0801254A1 (en) Preferred orientation sealing material
RU2265767C1 (ru) Герметизирующее устройство
RU2061917C1 (ru) Уплотнительный узел для штока
JPS6350590B2 (ja)
JPH08200513A (ja) 膨張黒鉛製グランドパッキンおよびその製造方法
GB2311072A (en) PTFE sealing material

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100105

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees