JP2002524619A - デンプンの酸化 - Google Patents
デンプンの酸化Info
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Abstract
Description
散中で行われる。酸化反応の間に、デンプン分子は分解され、分子量の減少した
分子が生じる。
は、例えばコーティングまたはサイジング処理ような紙産業、接着剤産業、織物
産業および食品産業における酸化デンプンの使用を含む。
素酸塩による酸化によって行われている。アルカリ金属次亜塩素酸塩を使用する
デンプンの酸化は、文献に広く述べられている(特に"Modified Starches:Prope
rties and Uses", O. B. Wurzburg, CRC Press Inc., 1987年を参照)。
間で、所望の製品が高収率で得られる経済的な反応であるが、いくつか不都合な
点がある。不都合な点の一つは、酸化の間に、大量の塩、特に塩化物の塩が生じ
ることである。他の不都合な点は、反応の間に塩素が形成される危険性と、許容
できないほどの高いAOXレベルの発生である。
ける試みが行われている。大きな注目を浴びている一つの代替的な酸化剤は、過
酸化水素である。
を使用してデンプンを酸化する方法が説明されている。反応は、半乾きの状態で
60℃より低い温度において行われた。得られた酸化デンプンは、プディングに使
用することが意図されていた。しかし、一方では、この方法では、適当な反応時
間で、高い程度のデンプン分子の分解には至らないことがわかっている。言い換
えれば、開示された方法は非常に遅い。
酸化反応において、金属触媒を使用することが推奨されている。国際特許出願の
国際公開97/35888では、過酸化水素によるデンプンのアルカリスラリー反応にお
いて、触媒として、配位錯体に基づく金属触媒を使用することが推奨されている
。開示された配位錯体は、周期表のVib、VIIb、VIIIbまたはランタニドの系列
から選択される遷移金属に基づく。錯体はさらに、金属と配位する少なくとも3
つの窒素原子を含む有機配位子および橋状の属を含む。
、触媒として銅を使用することが知られている。しかし、この特許は、一般的な
銅の量を5〜100 ppmとして、例に従うと、使用には少なくとも50 ppmが必要であ
ると述べている。
の方法の不都合な点は、適当な反応時間内(24時間以下)で、十分な範囲(固有
粘度0.1〜1.5 dL/g)にデンプンを減成することを可能とするために、望ましく
ない多量の触媒(50 ppm)が必要とされることである。
技術の不都合がない方法を提供することを目的とする。特に、本発明の目的は、
過酸化水素を使用するデンプンの酸化のための方法であって、比較的短い反応時
間で、十分に減成されたデンプン製品が得られる方法を提供することである。
ートすることにより、上記の目的を達成できることがわかった。このように、本
発明は、デンプンの酸化の方法に関し、ここで、デンプンの乾燥基質に基づいて
、少なくとも95重量%のアミロペクチンを含む根または塊茎のデンプンまたはこ
の誘導体が、触媒の存在下で過酸化水素により処理され、触媒は二価の銅イオン
を含む。
に少量の触媒で十分である。本発明の方法は、溶液の場合、短時間で、所望の低
い粘性および高い安定性を有する酸化デンプンを得ることができる。
たは塊茎のデンプンが酸化される。ほとんどのタイプのデンプンは、2つのタイ
プのグルコースポリマーが存在する粒子から成る。これらは、アミロース(乾燥
基質の15〜35重量%)およびアミロペクチン(乾燥基質の65〜85重量%)である
。アミロースは、デンプンのタイプにより、1000から5000の平均重合度を有する
、分枝していないか、またはやや分枝した分子から成る。アミロペクチンは、1,
000,000またはそれ以上の平均重合度を有する、非常に大きな、高度に分枝した
分子から成る。商業的に最も重要なデンプンのタイプ(トウモロコシデンプン、
ジャガイモデンプン、小麦デンプン及びタピオカデンプン)は、15〜30重量%の
アミロースを含む。
の穀類タイプのものは、デンプン粒子がほとんど完全にアミロペクチンから成る
変種がある。乾燥基質の重量%として計算すると、これらのデンプン粒子は、95
%以上、及び通常98%以上のアミロペクチンを含む。これらの穀類デンプン粒子
のアミロース含量は、このため5%より少なく、通常2%より少ない。上記の穀物
の変種はまた、含ロウ穀物穀粒(waxy cereal grains)と呼ばれ、ここから分離
したアミロペクチン-デンプン粒子は、含ロウ穀物デンプンとされる。
ンから成る根または塊茎の変種は、自然界には知られていない。例えば、ジャガ
イモの塊茎から分離されるジャガイモデンプン顆粒は、通常約20%のアミロース
と80%のアミロペクチンを含む(乾燥基質に基づく重量%)。しかし、過去10年
の間、ジャガイモの塊茎において、95重量%以上(乾燥基質に基づく)のアミロ
ペクチンを含むデンプン顆粒を生成する、遺伝的に修飾されたジャガイモ植物を
培養する試みが成功している。実質的にアミロペクチンのみを含むジャガイモの
塊茎を生産することが実現可能であることがわかった。
これらの酵素のうち、アミロースの形成について、粒子結合デンプン合成酵素(
GBSS)が含まれる。GBSS酵素の存在は、GBSS酵素をコードする遺伝子の活性によ
る。これらの特定の遺伝子の発現の排除及び抑制は、GBSS酵素の精製を阻害する
か、または制限する。これらの遺伝子の排除は、ジャガイモ植物物質の遺伝的修
飾または劣性突然変異により実現される。この例は、GBSS遺伝子における劣性突
然変異により、デンプンが実質的にアミロペクチンのみを含む、アミロースを含
まないジャガイモの突然変異(amf)である。この突然変異技術は、とりわけJ.
H. M. Hovenkamp-Hermelink等の“Isolation of amylose-free starch mutant o
f the potato (Solanum tuberosum L.)”, Theor. Appl. Gent. (1987), 75:217
-221及びE. Jacobsen等の“Introduction of an amylose-free (amf) mutant in
to breeding of cultivated potato, Solanum tuberosum L., Euphytica, (1991
), 53:247-253”に説明されている。
れるものを使用することによっても可能である。このジャガイモの遺伝的修飾は
、R. G. F. Visser等の“Inhibitation of the expression of the gene for gr
anule-bound starch synthase in potato by antisense constructs”, Mol. Ge
n. Genet., (1991), 225:289-296に説明されている。
ミロースを含まない、例えばジャガイモ、ヤムイモまたはキャッサバ(南アフリ
カ特許97/4383)のようなものの根及び茎を栽培し、繁殖させることが可能であ
ることがわかった。ここで述べられるように、アミロペクチン‐ジャガイモデン
プンは、ジャガイモの茎から分離されたジャガイモデンプンであり、乾燥基質の
少なくとも95重量%のアミロペクチン含量を有する。
、もう一方の含ロウ穀物デンプンとの間に重要な相違がある。これは特に、商業
的に非常に、最も重要な含ロウ穀物である含ロウトウモロコシデンプンに当ては
まる。含ロウトウモロコシデンプンの製造に適当な含ロウトウモロコシの栽培は
、オランダ、ベルギー、イギリス、ポーランド、スウェーデン及びデンマークの
ような、寒いか、または温和な気候の国では、商業的に適していない。しかし、
これらの国の気候は、ジャガイモの栽培に適している。キャッサバから得られる
タピオカデンプンは、東南アジア及び南アメリカのような地域に見られるような
、暖かい気候の国で製造することが可能である。
根及び茎のデンプンの組成および性質は、含ロウ穀物デンプンとは異なる。アミ
ロペクチン‐ジャガイモデンプンは、含ロウ穀物デンプンと比較して、脂質及び
タンパク質含量が非常に低い。含ロウ穀物デンプン生成物(自然のもの及び修飾
したもの)を使用した場合に起こり得る、脂質及び/またはタンパク質による臭
い及び泡立ちに関する問題は、対応するアミロペクチン‐ジャガイモデンプン生
成物を使用した場合は、起こらないか、または非常に低い程度で起こる。含ロウ
穀物デンプンと比較して、アミロペクチン‐ジャガイモデンプンは化学的に結合
したリン酸基を含んでいる。この結果、溶解した状態のアミロペクチン‐ジャガ
イモデンプンは、明らかに多電解質の性質を有する。
条件下では、穀物および果物デンプンは所望の性質を有する製品を得るために十
分な範囲まで減成されない。アミロペクチンジャガイモデンプンおよびアミロペ
クチンタピオカデンプンの酸化は、特に利点のある酸化デンプンを得られること
がわかっている。
は、デンプンの架橋、エーテル化若しくはエステル化または先の修飾の2つまた
はそれ以上を組み合わせることにより、得ることが可能である。これらの修飾は
、既知の方法により行うことができる。所望の誘導体を得るための適当な方法の
例は、例えば“Modified Starches: Properties and Uses”, O. B. Wurzburg,
CRC Press Inc., 1987に開示されている。
、アニオンおよび両性デンプンである。カチオン基の導入において、好適には2-
ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム基が、デンプンに導入される。こ
の第四アンモニウム化合物のアルキル鎖は、炭素原子数が1〜20に変化し得る。
例えば、1-クロロ-2-ヒドロキシプロピルトリアルキルアンモニウム塩、グリシ
ジルトリメチルアンモニウム塩、1-クロロ-2-ヒドロキシプロピルジメチルアリ
ルアンモニウム塩または1-クロロ-2-ヒドロキシプロピルメチルジアリルアンモ
ニウムをカチオン化剤として適用することができる。エーテル結合を通じて、ア
ニオン置換基をこのデンプンに結合させることができる。このことは、例えばク
ロロ酢酸塩のクロロ酢酸による反応で達成することができる。両性誘導体は、上
記のカチオンまたはアニオン基のあらゆる組み合わせを含むことができる。
酸化水素の量は、デンプンの乾燥基質に基づいて、約0.01〜5.0重量%、好適に
は約0.05〜2.5重量%の無水過酸化水素である。過酸化水素は、一般的に商業的
に供給されているように、通常、水溶液の形態で使用される。
われ、そこに過酸化水素またはその水溶液が添加される。好適には、過酸化水素
はバッチ態様またはドロップ態様で添加される。
基づいて、10重量%と50重量%の間、好適には20重量%と40重量%の間である。
酸化反応の間のpHは、好適には中性付近か、pH 6.5とpH 9.0の間にある。懸濁中
における酸化反応の間の温度は、好適には60℃以下であり、より好適には20℃と
50℃の間である。反応が溶液または分散中で行われる場合、温度は通常60℃と20
0℃の間で選択され、好適には100℃と160℃の間で選択される。反応を100℃以上
の温度で行うために、好適にはジェットクッカー(jet cooker)が使用される。
触媒の存在下で行われる。触媒は、好適には塩の形態で使用される。原理的には
、水に溶解可能なあらゆる銅(II)の塩を使用することができる。適当に、塩の
アニオンを、塩化物、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、臭化物およびこれら
の混合物から成る群より選択することができる。
までの酸化反応が非常に速く進むことは、本発明の大きな利点の一つである。さ
らに、このような少量の触媒が、最終的な加工水(母液)中の金属イオンの量を
許容可能な程度に低くさせることがわかっている。このような工程水は、汚泥中
の微生物が根絶されているため、危険に遭うことなく、通常の汚泥処理とともに
、都合よく処理することができる。
ppb〜約5000 ppb、より好適には約100 ppb〜約1000 ppbである。酸化反応が溶液
または分散で実施される場合、懸濁液で反応が行われる場合よりも、銅の量が少
なくてもよい(例えば約5 ppbと1000ppbの間)。
ンガン、鉄および/またはタングステンイオンにより強化される。これらのイオ
ンについての対イオンは、銅の触媒と同じタイプでよい。これらの付加的な塩は
、好適には、デンプンの乾燥基質に基づいて、約100 ppmと約2000ppmの間の量で
使用される。
し、紙、接着剤、繊維および食品産業におけるこの酸化デンプンの使用に関する
。
使用されてきた。コーティング紙の主な目的は、印刷適性を向上させることであ
る。コーティングの最も重要な成分(コーティング色にもあてはまる)は、酸化
チタニウム、炭酸カルシウム、粘土等のような顔料、ラテックス、デンプン、PV
OH、タンパク質等のようなバインダー、および水である。本発明の酸化デンプン
は、溶液または分散における場合の良好な粘性安定性のような、完全な性質を有
することがわかっている。この性質は、これらを紙コーティングのバインダーと
して使用するのに、非常に適したものとする。
体から調整された場合は、アルキルケテンダイマー、アルキル無水こはく酸また
はアルキルイソシアネート(例えば、国際特許公開96/31650、欧州特許公開0 82
4 161および欧州特許公開0 369 328に記載されているものと類似)のための乳化
剤としてまたは製造の間に、使用することができる。
シメチルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロースのような高粘性のヒドロ
コロイドと置換するのに非常に適していることがわかっている。
らにもう一つの用途は、接着剤である。本発明の酸化デンプンは、二つまたはそ
れ以上の紙の層を互いに接着させ、多層紙または厚紙(ボール紙)を形成するた
めに使用することができる。また、本発明に従った酸化デンプンの使用により、
紙の上にアルミニウムホイルを適当に接着させることができる。さらに、本発明
の酸化デンプンは、紙袋の接着剤または壁紙の接着剤の成分として使用すること
が可能であり、向上された結合強度を提供する接着剤が得られる。さらに、切手
または封筒を製造するために、本発明の酸化デンプンにより、紙およびテープを
接着することができる。研磨紙または研磨リネンにおいて、砂のような研磨粒子
を紙またはリネンに接着するために、本発明の酸化デンプンを使用することがで
きる。さらに、本発明の酸化デンプンは、種子または肥料の接着剤として使用す
ることができる。
エマルジョンのような、接着剤産業において使用されるエマルジョンに関する。
本発明に従った酸化デンプンは、所望の安定性を提供するための保護コロイドと
して使用することができる。
、製織動作または製織効率を向上させるために使用することができる。このこと
は、製織工程の間、縦糸の磨耗耐性を向上させ、縦糸の端部の損傷を少なくする
。本発明の酸化デンプンはさらに、繊維に滑らかで引き締まった手触りを与える
ために、仕上げ剤として適用することができる。本発明の酸化デンプンはまた、
ガラス繊維(織物および不織)のコーティングに使用することができる。さらに
、捺染工業における毛布の接着剤として使用することができる。
た酸化デンプンに置き換えることができる。また、本発明の製品は、ソースのよ
うな様々な食品製品における濃化剤として非常に適していることがわかっている
。本発明の酸化デンプンの完全な安定性は、これらの用途において、より透明な
食品製品をもたらす。
について、より多くの用途が考えられることは、当業者に明らかである。実際に
は、本発明の製品は、酸化デンプンが好都合に使用されるあらゆる用途において
使用することができる。
(分散)で、Brookfield粘度計(model RTV-II+, 20rpm)により測定される。デ
ンプン溶液の安定性は、50℃で24時間貯蔵した後に、Brookfield粘性を測定する
ことにより決定された。
40, 595頁 (1963年) に述べられているように、ウッベローデ粘度計と溶媒とし
て、水に1M水酸化ナトリウムを入れたものとを使用する、既知の方法により決定
される。
物試験が行われる。試験は、ポジティブであれば、反応混合物中にまだいくらか
の過酸化水素が存在することを示し、ネガティブであれば、過酸化水素が消費さ
れたことを示した。
れた。懸濁液の温度は40℃まで上昇され、1リットルの脱イオン水に550 mgのCu
SO4・5H2Oを入れた溶液2.7ミリリットルが添加された。水に30重量%過酸化水素
を入れた溶液20ミリリットルが添加された。酸化の間、脱イオン水に4.4%水酸
化ナトリウムを入れた溶液を添加することにより、pH は7.0に保持された。反応
混合の24時間後、過酸化物試験が行われた。続いて、混合物は10 N H2SO4の添加
によりpH 5.0に中和され、それから製品は脱水され、乾燥前に洗浄された。
トウモロコシデンプンまたはタピオカデンプンがスタート物質として使用された
。さらに、1リットルの脱イオン水に550 mgのCuSO4・5H2Oを入れた溶液が、2.7
ミリリットルではなく、5.4ミリリットル添加された。
ンプンの過酸化水素減成が、含ロウデンプン<タピオカデンプン<ジャガイモデ
ンプン<アミロペクチンジャガイモデンプンの順番で効率的であることを示して
いる。銅イオンの添加がないと、ジャガイモデンプンの過酸化水素はごく少量で
ある。同様の反応条件下で、アミロペクチンジャガイモデンプンは、ゆっくり反
応する。さらに、減成されたアミロペクチンジャガイモデンプンの溶液の粘度は
、50℃での貯蔵の間、非常に安定している。減成されたジャガイモデンプンの溶
液は、非常に不安定であり、ゲルが形成される。
カルシウムイオンについて、例1の反応が繰り返された。結果は、表2に示され
ている。
1リットルの脱イオン水に550 mgのCuSO4・5H2Oを入れた溶液2.7ミリリットルの
代わりに、1リットルの脱イオン水に550 mgのCuSO4・5H2Oを入れた溶液0.36ミ
リリットルについて、例1の反応が繰り返された。結果は、表2に示されている
。
より触媒作用を及ぼされる。カルシウムイオンは銅イオンよりも効率的でない。
カルシウムイオンと銅イオンとの組み合わせは、アミロペクチンジャガイモデン
プンのより効率的な減成を導く。
33gの脱イオン水に懸濁された。懸濁液の温度は40℃まで上昇され、1リットル
の脱イオン水に550 mgのCuSO4・5H2Oを入れた溶液2.7ミリリットルが添加された
。水に30重量%過酸化水素を入れた溶液1.25ミリリットルが添加された。酸化の
間、脱イオン水に4.4%水酸化ナトリウムを入れた溶液を添加することにより、p
Hは7.0に保持された。反応混合の24時間後、過酸化物試験が行われた。続いて、
混合物は10 N H2SO4の添加によりpH 5.0に中和され、それから製品は脱水され、
乾燥前に洗浄された。
イモデンプン(Msin=0.035)がスタート物質として使用された。さらに、1.25ミ
リリットルの代わりに、2.5、5.0または7.5ミリリットルの30重量%過酸化水素
水溶液が添加された。結果は、表3に要約されている。
の25%溶液が120g添加された。懸濁は、90℃で30分間攪拌された。続いて、過
酸化水素の30%水溶液が75g添加され、同じ温度で攪拌が続けられた。使用され
た条件は、熱化学的転換プロセスの実例となる。
PS)であり、1回はデンプンがアミロペクチンジャガイモデンプン(APS)であ
った。APSの場合、完了は、過酸化水素が存在しないことが確証されることによ
り決定され、反応は30分で完了した。得られた製品は安定していた。PSの場合、
完了は、過酸化水素が存在しないことが確証されることにより決定され、反応は
60分で完了した。得られた製品は、90℃で濃化の効果が観察されたが、非常に不
安定であった。
Claims (10)
- 【請求項1】デンプンを酸化する方法であって、 デンプンの乾燥基質に基づいて、少なくとも95重量%のアミロペクチンを含む
根または塊茎のデンプンまたはその誘導体が、触媒の存在下で、過酸化水素によ
り処理され、 前記触媒は、二価銅イオンを含む、 ところの方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の方法であって、 前記触媒は、塩化銅(II)、硫酸銅(II)、リン酸銅(II)、硝酸銅(II)塩
、酢酸銅(II)塩、臭化銅(II)塩またはこれらの混合物である、 ところの方法。 - 【請求項3】先のいずれかの1の請求項に記載方法であって、 前記触媒は、デンプンの乾燥基質に基づいて、約5 ppb〜約5000 ppb、好適に
は約100 ppb〜約1000 ppbの範囲の量で存在する、 ところの方法。 - 【請求項4】先のいずれかの1の請求項に記載方法であって、 二価銅イオンの作用は、カルシウム、ヴァナジウム、マンガン、鉄および/ま
たはタングステンイオンのうちの1つまたはそれ以上により強化される、 ところの方法。 - 【請求項5】先のいずれかの1の請求項に記載方法であって、 前記デンプンは、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプンである、 ところの方法。
- 【請求項6】先のいずれかの1の請求項に記載方法であって、 前記過酸化水素は、デンプンの乾燥基質に基づいて、約0.01〜5.0重量%、好
適には約0.05〜2.5重量%の範囲の量で使用される、 ところの方法。 - 【請求項7】先のいずれかの1の請求項に記載方法であって、 前記デンプンの誘導体は、カチオン性、アニオン性または両性デンプンである
、 ところの方法。 - 【請求項8】先のいずれかの1の請求項に記載方法により得ることができる
酸化デンプン。 - 【請求項9】紙コーティングまたはまたは表面サイジングにおけるバインダ
ーとして、縦糸サイジングにおける接着剤として、ガラス繊維のコーティングと
して、毛布の接着剤として、および研磨紙または食品製品における、請求項8に
従った酸化デンプンの使用。 - 【請求項10】アルキル無水こはく酸、アルキルケテンダイマーまたはアル
キルイソシアネートのための乳化剤としての、請求項8に従った酸化デンプンの
使用。
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