JP2002524514A - タンパク質製剤 - Google Patents

タンパク質製剤

Info

Publication number
JP2002524514A
JP2002524514A JP2000569808A JP2000569808A JP2002524514A JP 2002524514 A JP2002524514 A JP 2002524514A JP 2000569808 A JP2000569808 A JP 2000569808A JP 2000569808 A JP2000569808 A JP 2000569808A JP 2002524514 A JP2002524514 A JP 2002524514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glp
nicotinamide
preparation according
soluble preparation
protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000569808A
Other languages
English (en)
Inventor
ジョゼフ・ビンセント・リネラ・ジュニア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JP2002524514A publication Critical patent/JP2002524514A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/22Hormones
    • A61K38/26Glucagons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/22Hormones
    • A61K38/27Growth hormone [GH] (Somatotropin)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics

Abstract

(57)【要約】 本発明は、医薬として有用なペプチドまたはタンパク質、疎水性保存剤、およびニコチンアミドを含有する安定な可溶性製剤に関し、この貯蔵安定性を有する可溶性製剤は種々の用途の医薬品として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明はヒト医薬に適用するペプチドおよびタンパク質化合物の分野に属する
。詳細には、本発明は、ニコチンアミドおよび疎水性保存剤などを含む可溶性の
安定なペプチドおよびタンパク質製剤の調製に関する。
【0002】
【背景技術】
ニコチンアミドは医薬製剤における広く認識された賦形剤ではない。例えば、
Handbook of Pharmaceutical Excipients, 2nd ed., A Wade & P. Weller, Eds.
(1994)にはニコチンアミドが賦形剤として記載されていない。しかし、ニコチ
ンアミドは、難溶性の非タンパク質の低分子量化合物の溶解性を高めることが知
られている。そのような低分子量化合物には例えば、特定のピペラジドおよびピ
ペラジノ化合物[Fawzi, et al., J. Pharmaceut. Sci. 69:104-106 (1980)]、抗
癌性のヌクレオシドアナログ[Truelove, et al., Int. J. Pharmaceutics 19:17
-25 (1984)]、パラセタモール[Hamza, et al., Drug Dev. Industr. Pharmacy 1
1:1577-1596 (1985)]、ジアゼパム、グリセオフルビン、プロゲステロン、17
β−エストラジオールおよびテストステロン[Rasool, et al., J. Pharmaceut.
Sci. 80:387-393 (1991)]、フェノチアジン誘導体、モリシジン(moricizine)[
Hussain, et al., J. Pharmaceut. Sci. 82:77-79 (1993)]、およびリボフラジ
ン[Coffman, et al., J. Pharmaceut. Sci. 85:951-954 (1996)]などがある。
【0003】 これら文献の製剤では、ニコチンアミドは明らかに屈水化剤(hydrotropic ag
ent)として機能し、ニコチンアミドを高濃度で加えた場合に他の溶質の溶解性
を増大させている。この屈水性現象は、難溶性物質の溶液に別の溶質を加えると
溶解性が低いほうの物質が沈殿する通常の溶解挙動とは正反対の現象である。
【0004】 インスリンおよびニコチンアミド、要すれば保存剤を含有する混合物は既にJo
rgensenの米国特許第5,382,574号に記載されている。この製剤は注射
部位からインスリンの即時吸収を促進すると報告されている。Jorgensenはこの
製剤安定性に対するニコチンアミドの効果は何ら記載していない。さらに、この
明細書には具体的に、リン脂質などの既知の安定化剤を加えて製剤を安定化すべ
きであると推奨されていることから、ニコチンアミドの効果は観察も認知もされ
ていないと思われる。また、ニコチンアミド単独によって得られるインスリン安
定性に対する効果も何ら記載していない。
【0005】 ペプチドおよびタンパク質製剤における分子相互作用は複雑であるが、その理
由は、保存剤、緩衝剤、イオン強度、pH、温度および他の賦形剤などの種々の
因子が絡んでいるからであり、これらを協調させることで製品の規制要件を満た
す製造、輸送および保存に適した比較的安定な製剤を製造しなければならない。
ある種のペプチドまたはタンパク質分子は複雑であり、またペプチドまたはタン
パク質が保存剤を含有する製剤にて凝集し沈殿する傾向にあることから、各因子
が凝集を引き起こす役割は不確かである。この複雑さおよび凝集の傾向を考慮す
ると、比較的低分子の分子に対する屈水化剤としてのニコチンアミドの効果を記
載している従来技術からも、また皮下注射によりインスリンを見かけ上吸収させ
るニコチンアミドの能力からも、疎水性保存剤を含有するペプチドおよびタンパ
ク質製剤の安定性に対するニコチンアミドの効果は予測できるものではない。
【0006】 従って、本発明は医薬として有用なペプチドおよびタンパク質の物理的安定性
を疎水性保存剤の存在下に増大させる条件を提示するものであり、そして商品化
でき、多くの用途を有する可溶性医薬品を種々のヒト疾患の処置に応用すること
を可能にするものである。
【0007】
【発明の概要】
本発明は、医薬として有用なペプチドまたはタンパク質、疎水性保存剤および
ニコチンアミドを含有する安定な可溶性製剤に関する。 本発明はさらに、ペプチドまたはタンパク質、疎水性保存剤およびニコチンア
ミドを混合して上記製剤を調製することを特徴とする、かかる製剤の調製方法に
関する。
【0008】
【詳しい説明および実施の形態】
本明細書に記載し特許請求している本発明の目的に照らし、以下の用語および
略語は次の意味を有する。
【0009】 「投与」−本発明の製剤を必要としている哺乳動物の体内に移送させる効果を
有する活動。投与は通常の知識を有する医師が有効であると知っているあらゆる
経路によって行うことができる。腸管外投与とは通常、滅菌シリンジまたは注入
ポンプなどの他、機械的装置によって体内に投与される注射剤の投与形態として
医学論文では理解されている。腸管外投与の局所経路には静脈内、筋肉内、皮下
および腹腔内の投与経路があるが、これらに限定されない。
【0010】 「アルキルパラベン」とは、C−Cアルキルパラベンまたはそれらの混合
物を意味する。好ましくは、アルキルパラベンはメチルパラベン、エチルパラベ
ン、またはブチルパラベンである。 「クレゾール」とはメタ−クレゾール、オルト−クレゾール、パラ−クレゾー
ル、クロロ−クレゾール、またはそれらの混合物を意味する。
【0011】 「疎水性保存剤」とは、医薬製剤に投与されると抗−微生物剤として機能する
疎水性化合物を意味する。腸管外製剤は、商品化でき多くの用途を有する製品と
して、保存活性のためのガイドラインに適合しなければならない。腸管外製剤と
して有効であり当業界にて許容されている既知の疎水性保存剤の中には、アルキ
ルパラベン、フェノール性保存剤、ベンジルアルコール、クロロブタノールおよ
びそれらの種々の混合物がある。WALLHAUSER, K.-H., DEVELOP. BIOL. STANDARD
. 24, pp.9-28 (Basel, S. Krager, 1974)を参照。
【0012】 「等張化剤」とは、適当な張性を製剤に付与することで細胞膜に正味の水流が
透過しないようにする、生理学的に寛容な化合物を意味する。この目的には既知
濃度のグリセリンなどの化合物が通常使用される。他の可能な等張化剤には、N
aClなどの塩、およびデキストロース、マンニトールおよびスクロースなどの
糖類がある。
【0013】 「ニコチンアミド」とは式:
【化1】 で示される化合物を意味する。
【0014】 「製薬的に許容される緩衝剤」−製剤のpHは生理的に許容される緩衝剤、例
えば限定的ではないが酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム
、酒石酸ナトリウム、TRISまたは塩基性アミノ酸、例えばヒスチジン、リジ
ンもしくはアルギニンなどによって緩衝化することができる。他の製薬的に許容
される緩衝剤は当業者に知られている。緩衝剤の選択とその濃度は当業者ならば
行うことができる。 「フェノール性保存剤」とはフェノールおよびクレゾールを意味する。
【0015】 「可溶性」とは視覚的に認知できる凝集タンパク質が比較的認められない状態
を意味する。製剤におけるタンパク質の凝集の程度は製剤の濁度を測定すること
により推定できる。製剤の濁度が大きくなるほど、製剤中のタンパク質の凝集の
程度が大きくなる。濁度の測定は通常、比濁計によって行い、比濁分析濁度単位
(NTU,Nephalometric Turbidity Units)にて測定する。 「安定な」−「安定」な製剤とは、タンパク質またはペプチドが保存条件下に
長期間、溶けたままである製剤である。
【0016】 「処置」とは本明細書では、疾患、症状または障害と闘う目的で患者を管理し
面倒することであり、本発明製剤を投与して症状または合併症の発現を予防する
ことで、その症状または合併症を緩和し、または疾患、症状または障害を取り除
くことを含む。本明細書では、処置には美容目的にタンパク質を投与することが
含まれる。美容目的とは、哺乳動物の体重を管理し体型を改善することを目的と
する。
【0017】 本発明は1つの態様として、疎水性保存剤、ニコチンアミドおよび医薬として
有用なペプチドまたはタンパク質を含有する製剤に関し、これは天然ホルモンお
よび機能的アナログ(インスリンおよびインスリンアナログおよびレプチンおよ
びレプチンアナログは除く)、天然サイトカイン類および機能的アナログ、可溶
性タンパク質ワクチン、ならびに抗体およびすべての形態の抗体断片を含有する
ものと規定できる。
【0018】 以下に医薬として有用なペプチドおよびタンパク質を列記するが、これは本発
明を説明するものであり、本発明に適合する医薬として有用なペプチドおよびタ
ンパク質の限定を意図するものでない: オキシトシン、バソプレッシン、副腎
皮質刺激ホルモンホルモンおよびそれらのアナログ、上皮成長因子、血小板誘導
成長因子、プロラクチン、黄体形成ホルモン放出ホルモン、成長ホルモン、成長
ホルモン放出ホルモン、ソマトスタチン、グルカゴン、GLP−1関連化合物、
IL−2、IL−10、IL−15、α、β、γ−インターフェロン、ガストリ
ン テトラガストリン、ペンタガストリン、ウロガストリン、セクレチン、カル
シトニン、エンケファリン類、エンドルフィン類、アンジオテンシン類、甲状腺
刺激ホルモン放出ホルモン、腫瘍壊死因子、神経成長因子、顆粒球コロニー刺激
因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、マクロファージコロニー刺激因
子、レニン、ブラジキニン、バシトラシン類、ポリミキシン類、コリスチン類、
チロシジン、グラミシジン類。
【0019】 本明細書において「I群ポリペプチド」と規定する、より好ましい医薬として
有用なペプチドおよびタンパク質は、アシル化インスリン類、具体的にはインス
リンB鎖のLysのイプシロンアミノ基におけるC−C20アシル化体、特に
C14アシル化LysB28ProB29ヒトインスリン、哺乳動物成長ホルモ
ン、成長ホルモン放出ホルモン、GLP−1関連化合物、赤血球祖先ホルモン(
EPO)、副甲状線ホルモンおよび断片、特に米国特許第4,086,196号
および第5,208,041号に記載されるもの、β−リポタンパク質、繊維芽
細胞成長因子−8およびアナログ、オステオプロテグリン−2および3、インタ
ーロイキン−10および15およびそれらのアナログ、血管上皮成長因子、およ
び濾胞[卵胞]刺激ホルモン(FSH)および変異体などである。
【0020】 本明細書における濾胞[卵胞]刺激ホルモン「FSH」はそれが組換え的に生産
されようと単離されたものであろうと、および濾胞[卵胞]刺激ホルモン変異体「
FSH変異体」は、当業界にて広く知られている。本明細書におけるFSHは全
長の成熟タンパク質として産生されるFSHを意味し、組換え的に生産されよう
と単離されたものとを問わず、これにはヒトFSH即ち「hFSH」が含まれる
がそれに限定されない(Shome B., et al., J. Prot. Chem., 7:325-339, 1988; Saxena B.B. and Rathnam P., J. Biol. Chem., 251:993-1005, 1976; Watkins,
et al., DNA, 6:205-212, 1987; Shome B. and Parlow A.F., J. Clin. Endocr
inol. Metab., 39(1):203-205, 1974; and Beck, et al., DNA, 4:76, 1985; U.
S. 5,405,945, and U.S. 5,639,640を参照、それぞれは引用によって本明細書に
包含される)。さらに、種々のFSH変異体が当業者に知られており、また認識
されている(Shome, J. Clin. Endocrin. Metab 39:187 (1974); Saxena, J. Bio
l Chem 251(4):993-1005 (1976); 1978; Sairam et al., Biochem J 197:541 (1
981);を参照、さらにClosset Eur. J. Biochem. 86:115-120; Fujiki, J. Biol.
Chem. 253:5363-5368 (1978); Sairam, Biochem. J. 197:541-552 (1981)を参
照、これらは引用によって本明細書に包含される)。従来からあるFSHβサブ
ユニットはSacena配列および、(a)進化論的に保存されたアミノ酸およ
び(b)周知かつ特性化されている配列決定における誤りに関するSairamの論評
に関連する一部類(genus)の配列を含んでいるであろう。さらに、従来同定さ
れているアミノ酸を、(i)化学的に類似したアミノ酸または(ii)進化論的
に保存されたアミノ酸と置換しても、hFSHβサブユニットに含まれるFSH
ヘテロダイマーの生物活性に認知し得る影響を与えないことは当業者であれば、
理解されよう。
【0021】 具体的には、Saxena hFSH配列に関するSairamのコンメンタリーお
よび機能的FSH分子間に同定されたアミノ酸置換に関するSairamの論評には、
従来技術の一部類のFSHβ鎖配列が規定されている。詳細には、1981年Sairam
の文献にはSaxenaら、Shomeら、ClossetらおよびFujikiらによる文献に引用され
ている保存アミノ酸配列が同定されている。Sairam,Biochem J 197:541,551(198
1)。従来技術では、(1)SaxenaのFSHβ鎖配列のほうがShomeのそれよりも
優位であることが証明され、(2)カルボキシ末端不均一性が議論され、(3)
該ホルモンの活性に必須でない異種間の相違によって影響される分子部分が説明
され、そして(4)種間および3つのヒト糖タンパク質ホルモンであるFSH、
LHおよびTSHのβ鎖間のホモロジーから導かれる指標に的を絞っている。
【0022】 C末端不均一性は、ブタFSH−sのそれ以外はすべて報告されており、そこ
ではグルタミン酸はC末端残基のみである。27位に関し、Saxenaは1つのトリ
プトファン残基についてこの位置を割り当て、それはFSH−Bでは24位のト
リプトファンであるが、すべての従来の種間にて証明されている進化論的保存に
て支持されることも見出した。44および46位に関し、Saxenaは44位の残基
はリジンの代わりにアルギニン、46位はアルギニンの代わりにリジンであるべ
きと示している。ブタ、ウマおよびヒツジの配列も進化論的圧力を反映して44
位にアルギニンが保存されている。21、22および44位の3つの位置の変異
は立体化学的に保存され、または進化論的に保存(ホモローガス)された置換で
あり、それぞれ生物活性を示す。
【0023】 Sairam、ShomeおよびClossetの文献はそれぞれ、21−22位のイソロイシン
セリン残基を開示しており、Saxenaはロイシン、スレオニンを、そしてFugikiは
イソロイシン、スレオニンをこれらの位置として開示している。これらの開示事
項はそれぞれ、進化論的保存の置換のみならず、構造的保存の置換である。Sair
am、Shome、ClossetおよびFujikiそれぞれに開示されているアスパラギン酸とSa
xena、ClossetおよびSairamに開示されているアスパラギンとの間の41位の変
異は2つの進化論的に保存された残基に関連し、それぞれ生物活性を与える。保
存的置換および進化論的に保存された置換に関するこれら開示は当業者に、hF
SH−B鎖部類(genus)に属される明確なFSHβ鎖変異体を与えるものであ
る。
【0024】 医薬として有用なペプチドおよびタンパク質のさらに好ましいものはGLP−
1関連化合物および天然の哺乳動物成長ホルモンである。 本発明におけるより好ましいペプチドはグルカゴン様ペプチド−1、そのアナ
ログおよび本明細書にて規定される誘導体である。
【0025】 上述のペプチドおよびタンパク質の水溶性共重合体および重合共役体も本発明
の範囲に属し、これには例えば、ポリエチレングリコール、エチレングリコール
/プロピレングリコールの共重合体、カルボキシメチルセルロース、デキストラ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ−1,3−ジオキサン
、ポリ−1,3,6−トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリ
アミノ酸(ホモ重合体またはランダムもしくは非ランダム共重合体共重合体のい
ずれか)、およびデキストランまたはポリ(n−ビニルピロリドン)ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコールホモ重合体ポリプロピレンオキシド/エチ
レンオキシド共重合体、ポリオキシエチレン化ポリオール類、ポリスチレンマレ
エートおよびポリビニルアルコールがある。ポリエチレングリコール プロピオ
ンアルデヒドが好ましい。
【0026】 「GLP−1」なる用語は、その配列および構造が当業界にて周知のヒトグル
カゴン様ペプチド−1を意味する。米国特許第5,120,712号を参照のこ
と(これは引用によって本明細書に包含される)。ヒトGLP−1には2つの天
然型、GLP−1(7−37)OHおよびGLP−1(7−36)NHがあり
、これらは必要な場合のみ区別するものとする。
【0027】 「GLP−1アナログ」なる用語は、GLP−1と比較して1つまたはそれ以
上のアミノ酸置換、欠失、逆位、または付加を有する分子として規定される。多
くのGLP−1アナログが当業界にて知られており、例えば、GLP−1(7−
34)およびGLP−1(7−35)、GLP−1(7−36)、Val−G
LP−1(7−37)、Gln−GLP−1(7−37)、D−Gln−G
LP−1(7−37)、Thr16−Lys18−GLP−1(7−37)、お
よびLys18−GLP−1(7−37)などがある。好ましいGLP−1アナ
ログはGLP−1(7−34)およびGLP−1(7−35)であり、これらは
米国特許第5,118,666号に記載されており、これは引用によって本明細
書に包含される。
【0028】 「GLP−1誘導体」なる用語は、GLP−1またはGLP−1アナログのア
ミノ酸を有しているが、さらに1つまたはそれ以上のアミノ酸側鎖基、α−炭素
原子、末端アミノ基または末端カルボン酸基に化学的修飾を有している分子とし
て規定される。化学的修飾には、化学的部分の付加、新たな結合の創製、および
化学的部分の除去等があるが、これらに限定されない。アミノ酸側鎖基の修飾に
は、リジンe−アミノ基のアシル化、アルギニン、ヒスチジンもしくはリジンの
N−アルキル化、グルタミン酸もしくはアスパラギン酸のカルボン酸基のアルキ
ル化、およびグルタミンもしくはアスパラギンの脱アミド化があるが、これらに
限定されない。末端アミノの修飾には、デス−アミノ、N−低級アルキル、N−
ジ−低級アルキル、およびN−アシル修飾があるが、これらに限定されない。末
端カルボキシ基の修飾には、アミド、低級アルキルアミド、ジアルキルアミドお
よび低級アルキルエステル修飾があるが、これらに限定されない。さらに、1つ
またはそれ以上の側鎖基または末端基はタンパク質化学の当業者に知られている
保護基によって保護することができる。アミノ酸のα−炭素はモノ−またはジ−
メチル化してもよい。
【0029】 「GLP−1分子」なる用語は、GLP−1、GLP−1アナログまたはGL
P−1誘導体を意味する。 GLP−1アナログの別の好ましいものは、式:
【化2】 で示されるアナログ、およびその製薬的に許容される塩である[式中、RはL
−ヒスチジン、D−ヒスチジン、デスアミノ−ヒスチジン、2−アミノヒスチジ
ン、b−ヒドロキシヒスチジン、ホモヒスチジン、α−フルオロメチルヒスチジ
ン、およびα−メチルヒスチジンからなる群から選ばれ、XはAla、Gly、
Val、Thr、Ile、およびα−メチル−Alaからなる群から選ばれ、Y
はGlu、Gln、Ala、Thr、SerおよびGlyからなる群から選ばれ
、ZはGlu、Gln、Ala、Thr、SerおよびGlyからなる群から選
ばれ、そしてRはNHおよびGly−OHのからなる群から選ばれる。ただ
し、RがHis、XがAla、YがGluおよびZがGluである場合、R はNHでなければならない。]。
【0030】 本発明にかかるGLP−1化合物のさらに好ましいものは、WO91/114
57(米国特許第5,545,618号、引用により本明細書に包含される)に
記載されており、それは実質的に、以下に示す群から選ばれる少なくとも1つの
修飾を有するGLP−1(7−34)、GLP−1(7−35)、GLP−1(
7−36)またはGLP−1(7−37)またはそれらのアミド体およびそれら
の製薬的に許容される塩からなる: (a)26位および/または34位のリジンにおけるグリシン、セリン、システ
イン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、
イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、アルギニン、または
D−リジンとの置換;または36位のアルギニンにおけるグリシン、セリン、シ
ステイン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリ
ン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、リジンまたはD
−アルギニンとの置換;および
【0031】 (b)31位のトリプトファンにおける酸化−耐性アミノ酸との置換;および (c)16位のバリンにおけるチロシンとの、18位のセリンにおけるリジンと
の、21位のグルタミン酸におけるアスパラギン酸との、22位のグリシンにお
けるセリンとの、23位のグルタミンにおけるアルギニンとの、24位のアラニ
ンにおけるアルギニンとの、および26位のリジンにおけるグルタミンとの、少
なくとも1つの置換;および
【0032】 (d)8位のアラニンにおけるグリシン、セリンまたはシステインとの;9位の
グルタミン酸におけるアスパラギン酸、グリシン、セリン、システイン、スレオ
ニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシン
、ロイシン、メチオニンまたはフェニルアラニンとの;10位のグリシンにおけ
るセリン、システイン、スレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、ア
ラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、メチオニンまたはフェニルアラニン
との;および15位のアスパラギン酸におけるグルタミン酸との、少なくとも1
つの置換;および
【0033】 (e)7位のヒスチジンにおけるグリシン、セリン、システイン、スレオニン、
アスパラギン、グルタミン、チロシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイ
シン、メチオニンまたはフェニルアラニン、またはヒスチジンのD−もしくはN
−アシル化もしくはアルキル化体との置換; ここに、(a)、(b)、(c)、(d)および(e)における置換では、置換
されるアミノ酸はD体であってもよく、7位に置換されるアミノ酸はN−アシル
化またはN−アルキル化体であってもよい。
【0034】 本発明にかかるさらなる別のGLP−1分子はWO98/08871に記載さ
れており、それにはN−末端またはC−末端アミノ酸に結合している、アルキル
基またはオメガカルボン酸を有する基である脂肪親和性置換分がある。
【0035】 酵素、ジペプチジル−ペプチダーゼIV(DPP IV)は前記GLP−1の
観察される迅速なインビボ失活[Mentlein, R., et al., Eur. J. Biochem., 214
:829-835 (1993)を参照]に関与している可能性があるので、DPP IVの活性
から保護してGLP−1アナログおよび誘導体を投与するのが好ましく、Gly −GLP−(7−36)NH、Val−GLP−1(7−37)OH、α−メ
チル−Ala−GLP−1(7−36)NH、およびGly−Gln21
GLP−1(7−37)OHまたはその製薬的に許容される塩を投与するのが、よ
り好ましい。
【0036】 米国特許第5,188,666号にて特許請求されている分子を本発明におい
て使用するのが好ましい(これは引用によって本発明に包含される)。このよう
な分子はアミノ酸配列:
【化3】 [式中、XはLysおよびLys−Glyから選ばれる]で示されるペプチド、
および該ペプチドの誘導体からなる群から選択される(ここに、該ペプチドは該
ペプチドの製薬的に許容される酸付加塩、該ペプチドの製薬的に許容されるカル
ボン酸塩、該ペプチドの製薬的に許容される低級アルキルエステル、およびアミ
ド、低級アルキルアミドおよび低級ジアルキルアミドから選ばれる該ペプチドの
製薬的に許容されるアミドの中から選ばれる)。
【0037】 本発明にて使用されるGLP−1分子の別の好ましいものは米国特許第5,5
12,549号に記載されている、一般式1:
【化4】 [式中、Rは4−イミダゾプロピオニル、4−イミダゾアセチル、または4−
イミダゾ−a、ジメチルアセチルであり、RはC−C10非分枝状アシルま
たは不存在であり、RはGly−OHまたはNHであり、XaaはLysま
たはArgである]で示される化合物および製薬的に許容されるその塩であり、
これらは本発明にて使用することができる。
【0038】 本発明にて使用される式1で示される化合物のうちより好ましいものは、Xa
aがArgであり、RがC−C10非分枝状アシルである化合物である。 さらに好ましい本発明にて使用される式1の化合物は、XaaがArgであり
、RがC−C10非分枝状アシルであり、RがGly−OHである化合物
である。 さらに、より好ましい本発明にて使用される式1の化合物は、XaaがArg
であり、RがC−C10非分枝状アシルであり、RがGly−OHであり
、Rが4−イミダゾプロピオニルである化合物である。 最も好ましい本発明にて使用される式1の化合物は、XaaがArgであり、
がC8非分枝状アシルであり、RがGly−OHであり、Rが4−イミ
ダゾプロピオニルである化合物である。
【0039】 米国特許第5,705,483号にて特許請求されているVal−GLP−
1(7−37)OHまたはその製薬的に許容される塩(これは引用により本明細
書に包含される)を本発明にて使用することはより好ましい。
【0040】 本発明にて有用なGLP−1、GLP−1アナログまたはGLP−1誘導体を
製造する方法は当業界にて周知であり、タンパク質化学または生化学の分野の当
業者であれば容易に行える。本発明にて使用される活性化合物またはその前駆物
質のアミノ酸部分は、固相合成化学、天然供給源からのGLP−1分子の精製ま
たは組換えDNA法のいずれかによって調製することができる。通常の合成有機
化学的手法により、GLP−1誘導体のアルキル化およびアシル化を行うことが
できる。
【0041】 「GLP−1関連化合物」なる用語はGLP−1、GLP−1アナログまたは
GLP−1誘導体の定義に包含されるあらゆる化合物を意味する。 製剤の安定性に対するニコチンアミドの予期しない効果が、本発明の製剤を調
製しその濁度をニコチンアミドを欠く対照の濁度を比較することにより証明され
た。
【0042】 本発明の腸管外製剤は、通常の溶解および混合手法によって調製することがで
きる。製剤学分野の当業者であれば、医薬として有用なペプチドまたはタンパク
質、疎水性保存剤およびニコチンアミドの添加順序は得られる製剤の安定性を損
なう事無く変動させることが理解できよう。
【0043】 本発明の1つの態様では、ニコチンアミドを精製したペプチドまたはタンパク
質溶液に加え、次いで固体状での化学的または物理的安定性に悪影響を与えない
よう凍結乾燥すればよい。疎水性保存剤を含有しニコチンアミドを含有する希釈
液によって再構成する際には、製剤中に存在するニコチンアミドのおかげでタン
パク質製剤は物理的に優れた安定性を示す。逆に言えば、本発明の安定な製剤は
、測定した精製凍結乾燥タンパク質を水に溶解し、次いで測定した容量のニコチ
ンアミドおよび疎水性保存剤溶液を所望の濃度を与えるに充分な量加えることに
よって調製することができる。等張化剤または製薬的に許容される緩衝剤などの
任意の化合物も加えることができる。製剤のpHは例えば塩酸または水酸化ナト
リウム溶液によって調整できる。本発明の製剤は調製されれば、一般に投与前に
滅菌濾過する。本発明の製剤は当業者に容易に分かる他の多くの方法によっても
調製することができる。例えば、成分を一緒にする方法および条件、pHの調整
に使用する酸または塩基のタイプ、および製剤の滅菌方法は当業者によって適宜
最適化される。
【0044】 本発明製剤にて使用される疎水性保存剤およびニコチンアミドは、ヒトに投与
するための規則要件を満たす充分な品質で市販されているものから容易に入手可
能である。
【0045】 本発明の製剤は要すれば、医薬として有用なペプチドまたはタンパク質、疎水
性保存剤およびニコチンアミドのほかに他の成分を含有することができる。例え
ば、Tween20(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート)
、Tween40(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート)、
Tween80(ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート)、プ
ルロニックF68(ポリオキシエチレン ポリオキシプロピレンブロック共重合
体)、およびPEG(ポリエチレングリコール)のような可溶化剤を製剤に加え
て、要すれば凝集を抑えることができる。これらの添加剤はポンプまたはプラス
チック容器を製剤の投与に使用する際には特に有用である。製薬的に許容される
界面活性剤もさらにタンパク質の凝集を減少させる。等張化剤、好ましいグリセ
リンも可溶性腸管外製剤に加えることができる。等張化剤の濃度は腸管外製剤に
て当業者に知られている範囲であるが、好ましくは約1−25mg/ml、より
好ましくは約8−16mg/mlまたは約16mg/ml−約25mg/mlで
あり、さらに好ましくは約16mg/mlである。製薬的に許容される緩衝剤も
pHの制御のために加えることができる。
【0046】 上述のように、本発明は、医薬として有用なペプチドまたはタンパク質、疎水
性保存剤およびニコチンアミドを含有する可溶性製剤を提供する。好ましくは、
ニコチンアミドの濃度は0.01−2モル濃度である。他の好ましいニコチンア
ミド濃度の範囲は0.05モル濃度−1.5モル濃度、0.1モル濃度−1.0
モル濃度、0.1モル濃度−0.5モル濃度、0.5モル濃度−1.0モル濃度
、および0.15モル濃度−0.25モル濃度の範囲である。製剤にニコチンア
ミドを加えると、特定の保存剤の存在下にペプチドおよびタンパク質が溶液中に
残り、タンパク質の凝集が比較的無くなった多目的用途の腸管外製剤が得られる
【0047】 単独にてまたは組合わせて使用されるフェノール性保存剤が本発明製剤に使用
できる好ましい保存剤である。他の好ましい保存剤はアルキルパラベン保存剤で
ある。ベンジルアルコールおよび安息香酸は別の好ましい保存剤である。さらに
好ましい保存剤は単独にてまたは組合わせて使用されるフェノールおよびm−ク
レゾールである。組合せて使用する場合、製剤中のフェノールとm−クレゾール
のモル比は3:1から1:3の比率が好ましく、その際保存剤の総濃度は約1m
g/ml−10mg/mlが好ましい。保存剤の濃度は保存効果を維持するに必
要とされる濃度であり、それは保存剤の種類、その溶解性、および製剤の温度や
pHなど他の変動要素によって変わってくる。一般には、必要とされる保存剤の
量は例えばWALLHAUSER, K.-H., DEVELOP. BIOL. STANDARD. 24, pp.9-28 (Basel
, S. Krager, 1974) を参照して決定することができる。
【0048】 一般には、医薬として有用なペプチドまたはタンパク質の濃度は、使用するタ
ンパク質またはペプチドの薬理に応じて約0.01−約100mg/mlとする
ことができる。例えば、ヒト成長ホルモンの濃度は約0.25mg/ml−約4
0mg/mlである。好ましくは、この濃度は約0.25mg/ml−25mg
/mlである。より好ましい濃度は約0.5mg/ml−約10mg/mlであ
る。他の好ましい濃度範囲は約0.5mg/ml−約15mg/mlである。
【0049】 GLP−1関連分子の濃度は約0.01mg/ml−10mg/mlの範囲で
あり、好ましくは約0.1mg/ml−約5mg/mlであり、より好ましくは
約0.25mg/ml−約1mg/mlである。より好ましい濃度は約0.5m
g/ml−約1.0mg/mlである。
【0050】 本発明製剤における医薬として有用なペプチドまたはタンパク質の溶解性は製
剤の濁度が50NTU以下となるようなものである。より好ましくは、濁度が2
0NTU以下である。最も好ましくは、濁度は10NTU以下である。
【0051】 末梢の腸管外投与が好ましい。本発明に従って調製される製剤はシリンジ、注
射器、ポンプ、または腸管外投与として当業者に認知されている他の器具を用い
て投与することができる。特定の疾患を処置するために投与される本発明製剤の
量は、患者の性別、体重おyび年齢、疾患の原因、投与経路およびバイオアベイ
ラビリティーおよび使用するペプチドまたはタンパク質の活性度など(これらに
限定されない)の多くの因子によって変動する。投与を間欠的に行う場合も、1
回の投与当たりの量は投与間隔、および製剤からのタンパク質のバイオアベイラ
ビリティーを考慮する。本発明製剤の投与は連続して行うことができる。所望の
臨床結果を得るために本発明製剤の投与量、投与速度あるいは頻度を決めるのは
、臨床の当業者の常識内である。
【0052】 本発明は以下の実施例を参照して理解するのが良好である。以下の実施例は本
発明の特定の態様を代表するものであり、本発明の範囲を限定するものでない。
【0053】実施例1 以下の保存溶液を調製し、被検製剤の調製に用いた。 米国特許第5,705,483号に記載されているV−GLP−1(7−3
7)OHを組換え大腸菌において生合成し、ほぼ均質になるまで精製し、次いで
凍結乾燥した。凍結乾燥ペプチドの試料を、前もって5N NaOHにてpH9
.0に調整しておいた水に溶解し、終濃度2mg/mlとした。次いで、この貯
蔵溶液を10%HClを用いてpH7.8に調整した。 1Mニコチンアミド水溶液 100mMリン酸ナトリウム水溶液、pH7.8 2%フェノール(w/v)水溶液 2%m−クレゾール(w/v)水溶液 純品ベンジルアルコール 洗浄用の滅菌水。
【0054】 以下に示すすべての製剤を、終濃度5mMリン酸緩衝液および0.5mg/m
l V−GLP−1(7−37)OHにて調製した。リン酸緩衝液、ニコチン
アミドおよびV−GLP−1(7−37)OH貯蔵溶液は使用前に0.22μ
mフィルターにて濾過した。貯蔵溶液および試薬を、以下の製剤を得るのに適切
な比率で混合した。添加の順序は、保存剤、ニコチンアミド、緩衝剤、滅菌水お
よびV−GLP−1であった。製剤の最終pHをチェックし、要すればpH7
.8に調整した。HACH 2100AN濁度測定器を用い、試料の清澄さを測
定した。
【0055】
【表1】
【0056】実施例2 70mMリン酸緩衝液(pH7.4)に5mg/mlでGLP−1(7−37
)OHを含む貯蔵溶液を調製し、0.22μmフィルターで滅菌濾過した。水で
1%m−クレゾール貯蔵液を調製し、0.22μmフィルターで滅菌濾過した。
水で2Mニコチンアミド貯蔵溶液を調製し、0.22μmフィルターで滅菌濾過
した。これら貯蔵液を以下のようにして混合した:
【表2】
【0057】 すべての最終製剤は4.0ml容量で調製し、これらは1mg/mlGLP−
1(7−37)OH、14mMリン酸緩衝液(pH7.4)、および保存剤とし
て0.3%m−クレゾールを含んでいた。ニコチンアミドおよびタンパク質は常
に、保存剤の添加前に混合した。GLP製剤は25℃にて保存した。すべてのニ
コチンアミド含有製剤は、4日間にわたり10NTU以下と測定される良好な物
理的安定性を示した。ニコチンアミドを加えていないすべての製剤は65NTU
以上と測定された。
【0058】実施例3 20mMクエン酸緩衝液(pH7.5)に20mg/mlでhGHを含む貯蔵
液を調製し、0.22μmフィルターで滅菌濾過した。水で1.5%m−クレゾ
ール貯蔵液を調製し、0.22μmフィルターで滅菌濾過した。これら貯蔵液を
以下のようにして混合した:
【表3】
【0059】 すべての最終製剤は10ml容量で調製し、これらは10mg/mlhGH、
10mMクエン酸緩衝液(pH6.0)、および保存剤として0.3%m−クレ
ゾールを含んでいた。ニコチンアミドおよびタンパク質は常に、保存剤の添加前
に混合した。得られた結果を図1に示す。ニコチンアミドを加えていない製剤は
200NTU値であり、これは使用した装置の検出限界であった。実際の値はお
そらくそれ以上である。 本発明の原理、好ましい態様および形態を本明細書にて説明してきた。しかし
、本願にて保護を求めようとしている発明はここに開示している特定の形態に限
定されず、これは限定的なものでなく、単なる説明だからである。当業者であれ
ば、本発明の範囲を逸脱することなく改変、変更を行うことができよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 種々の濃度のニコチンアミドを含有する製剤におけるタンパク質
安定性の比較を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/22 A61K 37/02 A61P 3/10 37/28 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C076 AA12 BB11 CC29 CC30 DD22 DD26 DD30 DD37 DD41 DD45 DD60 FF15 FF36 GG45 GG46 4C084 AA01 AA02 AA03 AA17 BA44 CA18 CA53 CA59 DA01 DA12 DA14 DA19 DA22 DA23 DA24 DA25 DA43 DB01 DB06 DB07 DB08 DB09 DB14 DB21 DB22 DB23 DB26 DB28 DB29 DB31 DB32 DB34 DB35 DB38 DB41 DB53 DB54 DB55 DB56 DB59 MA05 MA17 MA55 MA66 NA02 NA03 ZB02 ZC03 ZC35

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医薬として有用なペプチドまたはタンパク質、疎水性保存剤
    およびニコチンアミドを含有する可溶性製剤。
  2. 【請求項2】 医薬として有用なペプチドまたはタンパク質がI群ポリペプ
    チドから選ばれる、請求項1記載の可溶性製剤。
  3. 【請求項3】 医薬として有用なペプチドまたはタンパク質がGLP−1(
    7−37)OH、GLP−1(7−36)NH、GlyGLP−1(7−3
    7)OH、ValGLP−1(7−37)OH、およびAspGLP−1(
    7−37)OHの中から選ばれる、請求項1または2記載の可溶性製剤。
  4. 【請求項4】 医薬として有用なペプチドまたはタンパク質の濃度が0.0
    1mg/mlから100mg/mlの範囲にある、請求項1から3までのいずれ
    かに記載の可溶性製剤。
  5. 【請求項5】 保存剤が、フェノール、クレゾール、アルキルパラベン、ベ
    ンジルアルコール、安息香酸、クロロブタノールおよびそれらの混合物の中から
    選ばれる、請求項1から4までのいずれかに記載の可溶性製剤。
  6. 【請求項6】 保存剤が、フェノール、m−クレゾール、メチルパラベン、
    プロピルパラベン、クロロクレゾール、ベンジルアルコール、またはそれらの混
    合物である、請求項1から5までのいずれかに記載の可溶性製剤。
  7. 【請求項7】 ニコチンアミドの濃度が0.01モル濃度以上であり、2.
    0モル濃度以下である、請求項1から6までのいずれかに記載の可溶性製剤。
  8. 【請求項8】 ニコチンアミドの濃度が0.1モル濃度以上であり、1.0
    モル濃度以下である、請求項1から7までのいずれかに記載の可溶性製剤。
  9. 【請求項9】 等張化剤をさらに含有する、請求項1から8までのいずれか
    に記載の可溶性製剤。
  10. 【請求項10】 製薬的に許容される緩衝剤をさらに含有する、請求項1か
    ら9までのいずれかに記載の可溶性製剤。
  11. 【請求項11】 医薬として有用なペプチドまたはタンパク質、疎水性保存
    剤およびニコチンアミドを混合し、請求項1から10までのいずれかに記載の可
    溶性製剤を製する、該請求項1から10までのいずれかに記載の可溶性製剤を調
    製するための方法。
  12. 【請求項12】 哺乳動物における糖尿病を処置するための方法であって、
    該哺乳動物に請求項3記載の可溶性製剤を投与することを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 パッケージング材および、請求項1記載の製剤の溶液を含
    有するバイアルを含む製品であり、該パッケージング材がその溶液が糖尿病の処
    置に使用できる旨を表示するラベルを含んでいる製品。
JP2000569808A 1998-09-17 1999-09-14 タンパク質製剤 Withdrawn JP2002524514A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10068798P 1998-09-17 1998-09-17
US60/100,687 1998-09-17
PCT/US1999/021055 WO2000015224A1 (en) 1998-09-17 1999-09-14 Protein formulations

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002524514A true JP2002524514A (ja) 2002-08-06

Family

ID=22281033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000569808A Withdrawn JP2002524514A (ja) 1998-09-17 1999-09-14 タンパク質製剤

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6440930B1 (ja)
EP (1) EP1113799A4 (ja)
JP (1) JP2002524514A (ja)
CN (1) CN1317967A (ja)
AU (1) AU765584B2 (ja)
BR (1) BR9913857A (ja)
CA (1) CA2343268A1 (ja)
WO (1) WO2000015224A1 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006022301A1 (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Daiichi Asubio Pharma Co., Ltd. 生理活性ペプチド液状製剤
JP2007524592A (ja) * 2003-06-03 2007-08-30 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 安定化された薬学的ペプチド組成物
JP2008500262A (ja) * 2003-06-03 2008-01-10 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 安定化された薬学的ペプチド組成物
US8114833B2 (en) 2003-11-20 2012-02-14 Novo Nordisk A/S Propylene glycol-containing peptide formulations which are optimal for production and for use in injection devices
US8440628B2 (en) 2002-05-21 2013-05-14 Daiichi Sankyo Company, Limited Medical compositions containing ghrelin
JP2013527189A (ja) * 2010-05-28 2013-06-27 ノヴォ ノルディスク アー/エス 抗体及び防腐剤を含む安定した多用量組成物
WO2014010586A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 武田薬品工業株式会社 注射用製剤
US8748376B2 (en) 2004-11-12 2014-06-10 Novo Nordisk A/S Stable formulations of peptides
US8846618B2 (en) 2001-06-28 2014-09-30 Novo Nordisk A/S Stable formulation of modified GLP-1
JP2021523149A (ja) * 2018-05-07 2021-09-02 ノヴォ ノルディスク アー/エス Glp−1アゴニストとn−(8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩とを含む固体組成物
US11318191B2 (en) 2020-02-18 2022-05-03 Novo Nordisk A/S GLP-1 compositions and uses thereof
US11752198B2 (en) 2017-08-24 2023-09-12 Novo Nordisk A/S GLP-1 compositions and uses thereof

Families Citing this family (53)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030166525A1 (en) * 1998-07-23 2003-09-04 Hoffmann James Arthur FSH Formulation
US6663602B2 (en) 2000-06-16 2003-12-16 Novo Nordisk A/S Injection device
US6468989B1 (en) * 2000-07-13 2002-10-22 Dow Pharmaceutical Sciences Gel compositions containing metronidazole
AU2002257052A1 (en) * 2001-03-16 2002-10-03 Centocor, Inc. Reg-like protein immunoglobulin derived proteins, compositions, methods and uses
US20040005999A1 (en) * 2002-03-07 2004-01-08 Andreasen Kasper Huus Polyamino acid-based particle insulin preparation
US7772188B2 (en) 2003-01-28 2010-08-10 Ironwood Pharmaceuticals, Inc. Methods and compositions for the treatment of gastrointestinal disorders
EP1609855A4 (en) * 2003-03-28 2008-06-11 Nat Inst Of Agrobio Sciences METHOD FOR PRODUCING A VEGETABLE STORAGE ORGANIZATION HIGH PRODUCTION OF RECOMBINANT PROTEIN AND NEW RECOMBINANT PROTEIN
CA2518903C (en) * 2003-04-02 2013-02-05 Ares Trading S.A. Liquid pharmaceutical formulations of fsh and lh together with a non-ionic surfactant
EP1638595B1 (en) * 2003-06-20 2013-03-20 Ares Trading S.A. Freeze-dried fsh / lh formulations
WO2006012627A2 (en) 2004-07-23 2006-02-02 Acceleron Pharma Inc. Actrii receptor polypeptides, methods and compositions
ES2442223T3 (es) 2004-08-31 2014-02-10 Novo Nordisk A/S Uso de tris(hidroximetil) aminometano para la estabilización de péptidos, polipéptidos y proteínas
ATE444090T1 (de) 2004-10-21 2009-10-15 Novo Nordisk As Wählmechanismus für einen drehstift
EP2505207B1 (en) 2005-01-14 2015-04-22 Wuxi Grandchamp Pharmaceutical Technology Co., Ltd. Modified exendins and uses thereof
US8128933B2 (en) 2005-11-23 2012-03-06 Acceleron Pharma, Inc. Method of promoting bone growth by an anti-activin B antibody
JP5261187B2 (ja) 2005-11-23 2013-08-14 アクセルロン ファーマ, インコーポレイテッド アクチビン−ActRIIaアンタゴニストおよび骨成長を促進するための使用
JP5096363B2 (ja) 2005-12-16 2012-12-12 ネクター セラピューティックス Glp−1のポリマ複合体
US8895016B2 (en) 2006-12-18 2014-11-25 Acceleron Pharma, Inc. Antagonists of activin-actriia and uses for increasing red blood cell levels
TWI480048B (zh) * 2007-02-01 2015-04-11 Acceleron Pharma Inc 活化素-ActRIIa拮抗劑及其治療或預防乳癌之用途
TWI548647B (zh) 2007-02-02 2016-09-11 艾瑟勒朗法瑪公司 衍生自ActRIIB的變體與其用途
CN104548056B (zh) 2007-02-09 2022-09-09 阿塞勒隆制药公司 活化素-actriia拮抗剂和促进癌症患者骨骼生长的用途
CN107412734A (zh) 2007-09-18 2017-12-01 阿塞勒隆制药公司 活化素‑actriia拮抗剂和减少或抑制fsh分泌的用途
NZ590327A (en) * 2008-06-26 2013-12-20 Acceleron Pharma Inc Methods for dosing an activin-actriia antagonist and monitoring of treated patients
PT3494986T (pt) 2008-08-14 2020-07-14 Acceleron Pharma Inc Armadilhas para gdf
US8216997B2 (en) 2008-08-14 2012-07-10 Acceleron Pharma, Inc. Methods for increasing red blood cell levels and treating anemia using a combination of GDF traps and erythropoietin receptor activators
CN102149411A (zh) 2008-09-12 2011-08-10 诺沃—诺迪斯克有限公司 酰化肽或蛋白的方法
CA2749544A1 (en) 2009-01-13 2010-07-22 Acceleron Pharma Inc. Methods for increasing adiponectin
EP2440576A4 (en) 2009-06-08 2013-11-20 Acceleron Pharma Inc PROCESS FOR INCREASING THE NUMBER OF THERMOUS ADIPOCYTES
KR20120028358A (ko) 2009-06-12 2012-03-22 악셀레론 파마 인코포레이티드 절두된 ActRIIB-FC 융합 단백질
KR20120062874A (ko) * 2009-09-09 2012-06-14 악셀레론 파마 인코포레이티드 ActRIIb 길항제들와 이의 투약 및 용도
AU2010315245B2 (en) * 2009-11-03 2016-11-03 Acceleron Pharma Inc. Methods for treating fatty liver disease
EP2501400B1 (en) * 2009-11-17 2017-11-01 Acceleron Pharma, Inc. Actriib proteins and variants and uses therefore relating to utrophin induction for muscular dystrophy therapy
JP2013520476A (ja) 2010-02-26 2013-06-06 ノヴォ ノルディスク アー/エス 安定な抗体含有組成物
AU2011326586A1 (en) 2010-11-08 2013-05-30 Acceleron Pharma, Inc. ActRIIA binding agents and uses thereof
JP6069351B2 (ja) 2011-12-29 2017-02-01 ノボ・ノルデイスク・エー/エス ダイアルアップ/ダイアルダウン投与機構を有するねじりバネ式ねじ巻き自動注射器
UA116217C2 (uk) 2012-10-09 2018-02-26 Санофі Пептидна сполука як подвійний агоніст рецепторів glp1-1 та глюкагону
WO2014071158A1 (en) 2012-11-02 2014-05-08 Celgene Corporation Activin-actrii antagonists and uses for treating bone and other disorders
EP2934569A1 (en) 2012-12-21 2015-10-28 Sanofi Exendin-4 derivatives
CN103405753B (zh) * 2013-08-13 2016-05-11 上海仁会生物制药股份有限公司 稳定的促胰岛素分泌肽水针药物组合物
EP3080152A1 (en) 2013-12-13 2016-10-19 Sanofi Non-acylated exendin-4 peptide analogues
TW201609799A (zh) 2013-12-13 2016-03-16 賽諾菲公司 雙重glp-1/gip受體促效劑
TW201609795A (zh) 2013-12-13 2016-03-16 賽諾菲公司 作為雙重glp-1/gip受體促效劑的艾塞那肽-4(exendin-4)胜肽類似物
WO2015086733A1 (en) 2013-12-13 2015-06-18 Sanofi Dual glp-1/glucagon receptor agonists
TW201625669A (zh) 2014-04-07 2016-07-16 賽諾菲公司 衍生自艾塞那肽-4(Exendin-4)之肽類雙重GLP-1/升糖素受體促效劑
TW201625670A (zh) 2014-04-07 2016-07-16 賽諾菲公司 衍生自exendin-4之雙重glp-1/升糖素受體促效劑
TW201625668A (zh) 2014-04-07 2016-07-16 賽諾菲公司 作為胜肽性雙重glp-1/昇糖素受體激動劑之艾塞那肽-4衍生物
EP3154566B1 (en) 2014-06-13 2022-08-03 Acceleron Pharma Inc. Actrii antagonist for the treatment or prevention of a cutaneous ulcer in a subject that has anemia
US9932381B2 (en) 2014-06-18 2018-04-03 Sanofi Exendin-4 derivatives as selective glucagon receptor agonists
US20160015789A1 (en) * 2014-07-17 2016-01-21 Teva Pharmaceutical Industries, Ltd. FORMULATIONS OF AN ALBUMIN hGH FUSION PROTEIN
MA41052A (fr) 2014-10-09 2017-08-15 Celgene Corp Traitement d'une maladie cardiovasculaire à l'aide de pièges de ligands d'actrii
PT3227675T (pt) 2014-12-03 2023-05-30 Celgene Corp Antagonistas da ativina-actrii e utilizações para tratamento da síndrome mielodisplásica
AR105319A1 (es) 2015-06-05 2017-09-27 Sanofi Sa Profármacos que comprenden un conjugado agonista dual de glp-1 / glucagón conector ácido hialurónico
TW201706291A (zh) 2015-07-10 2017-02-16 賽諾菲公司 作為選擇性肽雙重glp-1/升糖素受體促效劑之新毒蜥外泌肽(exendin-4)衍生物
KR20230133595A (ko) * 2022-03-11 2023-09-19 한국한의약진흥원 등검은말벌독에 함유된 세로토닌의 안정성을 유지하기 위한 조성물

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5639639A (en) 1983-11-02 1997-06-17 Genzyme Corporation Recombinant heterodimeric human fertility hormones, and methods, cells, vectors and DNA for the production thereof
US4816401A (en) * 1985-09-09 1989-03-28 University Of Rochester Serum free cell culture medium
US5120712A (en) 1986-05-05 1992-06-09 The General Hospital Corporation Insulinotropic hormone
US5118666A (en) 1986-05-05 1992-06-02 The General Hospital Corporation Insulinotropic hormone
EP0461200B1 (en) 1989-02-21 1997-01-22 Washington University Modified forms of reproductive hormones
JP3122128B2 (ja) * 1989-12-21 2001-01-09 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ ペプチド製剤
US5545618A (en) 1990-01-24 1996-08-13 Buckley; Douglas I. GLP-1 analogs useful for diabetes treatment
DE69129226T2 (de) 1990-01-24 1998-07-30 Douglas I Buckley Glp-1-analoga verwendbar in der diabetesbehandlung
US5705483A (en) 1993-12-09 1998-01-06 Eli Lilly And Company Glucagon-like insulinotropic peptides, compositions and methods
US5512549A (en) 1994-10-18 1996-04-30 Eli Lilly And Company Glucagon-like insulinotropic peptide analogs, compositions, and methods of use
US5686113A (en) * 1995-03-21 1997-11-11 Temple University Of The Commonwealth System Of Higher Education Microcapsules of predetermined peptide(s) specificity (ies), their preparation and uses
DE122009000079I2 (de) 1996-08-30 2011-06-16 Novo Nordisk As Novo Alle Glp-1 derivate

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8846618B2 (en) 2001-06-28 2014-09-30 Novo Nordisk A/S Stable formulation of modified GLP-1
US8440628B2 (en) 2002-05-21 2013-05-14 Daiichi Sankyo Company, Limited Medical compositions containing ghrelin
JP2007524592A (ja) * 2003-06-03 2007-08-30 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 安定化された薬学的ペプチド組成物
JP2008500262A (ja) * 2003-06-03 2008-01-10 ノボ・ノルデイスク・エー/エス 安定化された薬学的ペプチド組成物
US8114959B2 (en) 2003-06-03 2012-02-14 Novo Nordisk A/S Stabilized pharmaceutical peptide compositions
US8614181B2 (en) 2003-06-03 2013-12-24 Novo Nordisk A/S Stabilized pharmaceutical peptide compositions
US8114833B2 (en) 2003-11-20 2012-02-14 Novo Nordisk A/S Propylene glycol-containing peptide formulations which are optimal for production and for use in injection devices
WO2006022301A1 (ja) * 2004-08-24 2006-03-02 Daiichi Asubio Pharma Co., Ltd. 生理活性ペプチド液状製剤
US8969298B2 (en) 2004-08-24 2015-03-03 Daiichi Sankyo Co., Ltd. Liquid preparation of physiologically active peptide
US8748376B2 (en) 2004-11-12 2014-06-10 Novo Nordisk A/S Stable formulations of peptides
JP2018030879A (ja) * 2010-05-28 2018-03-01 ノヴォ ノルディスク アー/エス 抗体及び防腐剤を含む安定した多用量組成物
JP2013527189A (ja) * 2010-05-28 2013-06-27 ノヴォ ノルディスク アー/エス 抗体及び防腐剤を含む安定した多用量組成物
WO2014010586A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 武田薬品工業株式会社 注射用製剤
JPWO2014010586A1 (ja) * 2012-07-10 2016-06-23 武田薬品工業株式会社 注射用製剤
US11752198B2 (en) 2017-08-24 2023-09-12 Novo Nordisk A/S GLP-1 compositions and uses thereof
JP2021523149A (ja) * 2018-05-07 2021-09-02 ノヴォ ノルディスク アー/エス Glp−1アゴニストとn−(8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩とを含む固体組成物
JP7164628B2 (ja) 2018-05-07 2022-11-01 ノヴォ ノルディスク アー/エス Glp-1アゴニストとn-(8-(2-ヒドロキシベンゾイル)アミノ)カプリル酸の塩とを含む固体組成物
US11622996B2 (en) 2018-05-07 2023-04-11 Novo Nordisk A/S Solid compositions comprising a GLP-1 agonist and a salt of N-(8-(2-hydroxybenzoyl)amino)caprylic acid
US11318191B2 (en) 2020-02-18 2022-05-03 Novo Nordisk A/S GLP-1 compositions and uses thereof

Also Published As

Publication number Publication date
CA2343268A1 (en) 2000-03-23
AU1091500A (en) 2000-04-03
EP1113799A4 (en) 2004-06-09
AU765584B2 (en) 2003-09-25
EP1113799A1 (en) 2001-07-11
US6440930B1 (en) 2002-08-27
WO2000015224A1 (en) 2000-03-23
BR9913857A (pt) 2001-06-12
CN1317967A (zh) 2001-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6440930B1 (en) Protein formulations
US6573237B2 (en) Protein formulations
JP7202272B2 (ja) インスリン分泌性ペプチドの安定な水性非経口医薬組成物
JP7354350B2 (ja) グルカゴン受容体選択的ポリペプチド及びその使用方法
JP4689833B2 (ja) グルカゴン様ペプチド−1の貯蔵安定性製剤
CN1273187C (zh) 稳定性提高的无锌或低锌胰岛素制剂
EP2586459B1 (en) Vegf antagonist formulations
EP1478233B1 (en) Method for administering glp-1 molecules
US7238663B2 (en) Pre-mixes of GLP-1 and basal insulin
AU2003238862B9 (en) Formulations for amylin agonist peptides
KR101772372B1 (ko) Glp-1 효능제 및 메티오닌을 포함하는 약제학적 조성물
EP2347762A1 (en) Exendin for treating diabetes and reducing body weight
EP3295952B1 (en) Pharmaceutical formulation comprising glp-1 analogue and preparation method thereof
JP2001525371A (ja) Glp−1製剤
KR101149454B1 (ko) 생리활성 펩티드의 액상 제제
WO2023083301A1 (zh) Glp-1受体和gip受体双重激动剂的药物组合物及其用途
EP1600162A1 (en) Shelf-stable formulation of glucagon-like peptide-1
MXPA01002339A (en) Protein formulations
WO1998041222A1 (en) Obesity protein formulations
EP2606908A1 (en) Novel pharmaceutical composition for a long acting growth hormone fusion protein (LAGH)
WO2022197963A1 (en) Long-acting growth hormone compositions
JPWO2020109526A5 (ja)
AU2002313662A1 (en) Pre-mixes of GLP-1 and basal insulin
JP2009149684A (ja) アミリン作動薬ペプチド用製剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060809

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070222