JP2002524408A - 性的機能不全を治療するための製剤 - Google Patents

性的機能不全を治療するための製剤

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アラン ドライゼン
ピーター ロスバート
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な性的機能不全を治療するための製剤を提供する。 【解決手段】 ポリマーマトリクス内に分散された血管拡張を引き起こす薬剤、および所望によりプロスタグランジンE1を含む局所ゲル組成物、および前記組成物を使用して、雄および雌の双方の性的機能不全を含む性的機能不全の治療方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、経皮送達システムの製剤に関する。該製剤は、皮膚の真皮レベルよ
り下の特定の部位に、治療水準の血管拡張を引き起こす薬剤、および所望により
プロスタグランジンE1を送達するように設計されている。特に、該製剤は雄の
インポテンツおよび雌の膣乾燥により引き起こされる性的機能不全を扱う。
【0002】従来技術の説明 何年にもわたり、医薬治療を必要とする哺乳類の身体の部分への治療薬剤の効
率的な送達を達成するために、多くの方法が開発されてきた。液体として室温で
施用されることができるが、しかし、体温に温められたとき、半固形ゲルを形成
する水性液状物の使用は、そのような系が施用の容易さと、哺乳類の体温に温め
られたときにゲルへと転換しない水性組成物の場合よりも、治療を必要とする部
位でのより大きな保持力とを併せ持つので、幾つかの薬剤送達のためのビヒクル
として利用されてきた。米国特許第4,188,373号においては、プルロニ
ックRポリオールが水性組成物中で使用され、熱によりゲル化する水性系を与え
る。ポリマーの濃度を調節することは、所望のゾル−ゲル転移温度を与え、即ち
、ポリマーの濃度が低ければ低い程、ゾル−ゲル転移温度はより高くなり、臨界
最小濃度を超えた後、それより下ではゲルは形成しない。
【0003】 米国特許第4,474,751号および第4,478,822号において、熱
硬化性ゲルを利用する薬剤送達系が記載され、この系の独特な特徴は、該ゲルの
転移温度および/または該ゲルの剛性の双方が、pHおよび/またはイオン強度
を調節することによって、並びにポリマーの濃度によって変更することができる
ことである。
【0004】 薬剤の施用のためのビヒクルとしての水性ゲル組成物に依る医薬組成物を開示
する他の特許は、米国特許第4,883,660号、第4,767,619号、
第4,511,563号、第4,861,760号および第5,318,780
号である。熱硬化性ゲル系はまた、米国特許第4,911,926号において、
胸腔または腹膜腔の傷害を受けた哺乳類組織に施用するために開示される。
【0005】 イオン性多糖は、制御された放出のために薬剤の施用において使用されている
。キトサンまたはナトリウムアルギネートのようなそのようなイオン性多糖は、
ジャーナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンス、第78巻、第11号
、1989年11月、ボドマイアー等において、水不溶性薬剤の球状凝集物を与
えることにおいて有用であることが開示されている。ジャーナル・オブ・コント
ロールド・リリース、(1986)、第229〜233頁、ファイザー等におい
て開示されるように、カルシウムアルギネートゲル配合物はまた、除草剤の制御
された放出のためのマトリクス材料としての使用が見出されている。
【0006】 米国特許第3,640,741号において、親水性コロイドと、液状ポリオー
ルのような架橋剤の反応生成物からなり、またグリセリンのような有機液状媒体
を含有する成形されたプラスチック塊が、薬物または他の添加剤の制御された放
出において有用であることが開示される。該親水性コロイドは、ポリオールと架
橋したカルボキシメチルセルロースガムまたは天然アルギネートガムであること
ができる。該架橋反応は、アルミニウムおよびカルシウム塩の存在下で加速され
る。
【0007】 米国特許第4,895,724号において、組成物が、キトサンのマトリクス
中に含有される薬理学的高分子化合物の制御された放出のために開示される。キ
トサンは、アルデヒド、エピクロロヒドリンおよびベンゾキノンを利用して架橋
することができる。
【0008】 米国特許第4,795,642号において、医薬組成物の放出のためのゼラチ
ン−カプセル化された制御された放出の組成物を開示し、ここでは、該ゼラチン
が、カチオン補助ゲル化によって形成され、医薬活性化合物と一緒に植物ガムを
混入した液状充填組成物の固体マトリクスを囲む。該植物ガムは、アルカリ土類
金属カチオンのようなカチオン性ゲル化剤を利用してゲル化することができるア
ルギネートのような多糖ガムとして開示される。
【0009】 前記従来技術は、水性薬剤送達ビヒクルおよびその等浸透圧性に関して記載し
ていないけれども、浸透剤、補助剤、酵素、薬剤、プロドラッグ、殺虫剤等を保
持する多チャンバー区画を利用する浸透性薬剤送達システムが、米国特許第4,
439,196号において開示される。これらの材料は、該チャンバー内の液が
、該浸透性薬剤送達システムが接触している環境中へ拡散することを可能にする
ように、半透膜によって囲まれる。該薬剤送達手段は、薬剤または他の有益な物
質の送達のための経口摂取、移植、直腸への、腟へのまたは眼への挿入について
寸法決定することができる。この薬剤送達手段は半透膜の浸透性に依って該薬剤
の送達の速度を制御するので、薬剤または定義による他の医薬製剤は、哺乳類の
血液と等浸透圧でない。
【0010】 勃起機能不全の治療のための適した薬剤送達ビヒクルを見出すことは、特に困
難であることが判明している。雄の勃起機能不全、満足な性行為のために十分な
勃起を達成または維持することに対する男性の永続的な不能は、米国における3
千万人までの男性が冒されていると概算される。“オーラル・シルデナフィル・
イン・ザ・トリートメント・オブ・エレクタイル・ディスファンクション”、ニ
ュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン、338:20:1397
(1998)参照。男性の勃起機能不全について多数の原因が存在する。例えば
、中枢神経系、特に脊髄への損傷の形跡の無い運動神経の麻痺による、弛緩であ
り得る。さもなくば、精神的、および心的な問題または不安定性に依存すること
もある。最後に、幾つかの他の障害、例えば末梢領域における神経への傷害のよ
うな、それにより勃起反射の感覚部分が遮断されることによる症候性であること
もある。
【0011】 真空収縮装置、血管作動剤の陰茎海綿体内注射、プロスタグランジンE1(ア
ルプロスタジル)の経尿道送達、シルデナフィルシトレート(ファイザー社より
入手可能なバイアグラR)の経口投与、陰茎プロテーゼの移植、および静脈また
は動脈の手術を含む様々な可能な治療が、雄の勃起機能不全の治療において用い
られてきた。これらの治療のほとんどは、しばしば多数の副作用が関連し変化す
る度合いの成功を有する痛みのある手順を伴った。さらに、多くの人々は、彼ら
の生理的条件の結果として、これらの治療に一つ以上についての候補者ではない
。例えば、シルデナフィルシトレートの経口投与は、有機硝酸塩、例えばニトロ
グリセリンを現在摂取している者について禁忌である。“バイアグラR(シルデ
ナフィルシトレート)タブレッツ”、ファイザー・ラブズ、7(1998)参照
【0012】 雄の勃起機能不全を治療するために最も慣用的に使用される薬物は、平滑筋弛
緩薬であるパパベリン塩酸塩、α−アドレナリンブロッカーであるフェントール
アミンメシレート、およびその血管拡張作用のために使用されている幾つかの他
の薬剤であった。最近のデータは、プロスタグランジンE1が単独またはパパベ
リンとの組み合わせで、改良された勃起応答を生じることを示唆している。これ
らの薬剤の使用はしばしば特別なアプリケーターを必要とし、それは、煩わしい
のみならず、使用するために痛みがある。しかしながら、インポテンツを治療す
るための局所ゲル、クリームおよび軟膏の使用は、、幾つかの刊行物において提
案されている。
【0013】 米国特許第5,583,144号は、医薬的に許容可能なキャリア中にピペロ
キサンを含有する、男性において勃起不能を軽減するための組成物を開示する。
該医薬的に許容可能なキャリアとして、市販で入手可能なゲル、軟膏およびクリ
ーム、例えばヒドロゲル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが所望により使
用される。該特許は、作用部位への送達速度の重要性を扱わない。
【0014】 米国特許第5,256,652号は、陰茎勃起の維持を増大し、また末梢血管
拡張剤、吸収増加剤および、所望により、血管収縮剤およびアルファ受容体を医
薬的に許容可能な局所ビヒクルと組み合わせて含有する局所組成物を開示する。
該特許は、“局所投与された薬剤の有する問題は、皮膚を通した薬剤の制限され
た浸透である”ことを開示し、そして皮膚浸透増加剤の使用を推奨する。第2欄
、第59〜65頁参照。吸収の速度または量が、薬剤の脂肪組織への進入の結果
として、有効であるには高くなり過ぎることの教示または警告は存在しない。
【0015】 米国特許第5,059,603号は、血管拡張剤、血管収縮剤および吸収増大
剤を医薬的に許容可能なキャリア中に含有する、インポテンツを治療するための
局所組成物を開示する。該特許はまた、ニコチニルアルコールが該血管拡張剤と
して使用され得るが、しかし潮紅および胃腸障害を生じうることも教示する。
【0016】 米国特許第4,801,587号は、軟膏基材中の血管拡張剤またはアルファ
−ブロッカーを開示する。しかしながら、該特許は、薬剤キャリヤは、吸収を増
加することが必要なときに、所望にのみ使用されることを教示する。該特許は皮
膚中への吸収を増加することの重要性を主張するが、一方、作用部位で治療有効
量を成し遂げるために必要な吸収の適切な速度を扱わない。
【0017】 現在まで、上記薬物の相対的な効能を単独または組合せで比較する客観的デー
タは殆どない。さらに、上述の引用文献において開示された送達系は、薬剤を、
必要とされたときおよび適当な時間の間に、作用部位で治療有効量を与える速度
で送達することの必要性の高度知識を欠いていた。さらに、開示された局所配合
物は一般に、貯蔵安定ではない。
【0018】 性的機能不全は男性に限られないことに注目することも重要である。多くの女
性、特に更年期の女性、自己免疫疾患を罹病している女性および放射線療法を受
けている女性の、特に性行動の間の正常な外陰および膣の分泌物の喪失により引
き起こされる膣乾燥は、性交の達成の困難または不能を経験する。現在、膣乾燥
の問題を扱う限られた数の利用可能な療法のみが存在する。症状の軽い場合にお
いて、局所の衛生用および痒み止め用の軟膏およびクリームが有益であり得るが
、典型的にはさらなる療法が必要とされる。幾つかの現在利用可能な療法は、テ
ストステロンまたはグルココルチコイドのいずれかを含有するホルモンベースの
処方での治療を伴う。米国特許第5,380,757号でパーネルは、ガンマ−
リノレン酸(GLA)およびジホモ−ガンマ−リノレン酸(DGLA)での治療
を伴う療法を開示している。米国特許第4,347,237号は、様々な異なる
種類の水溶性ポリオキシアルキレンポリオール成分からなる膣用座薬を開示する
【0019】 しかしながら、従来技術において開示される配合物は全て不完全なものであり
、それらが用いる送達系は活性治療剤の送達速度を注意深く制御しておらず、そ
れは今度は副作用をもたらす。例えば、現在使用されるテストステロン治療は、
陰核の拡大または他の男性化を生じることがあり、また長期間使用したときにグ
ルココルチコイドは、萎縮を生じることおよび上皮を薄化させることの深刻な危
険をもたらす。
【0020】 それ故、局所的に施用されそして皮膚を通して輸送されるか、または注射によ
り投与され、痛み、副作用、高い感染の危険、不便、または性行動の自発性との
干渉が付随して存在すること無く、そして高い効能を有する結果を伴う、男性お
よび女性における性的障害を治療するための治療組成物、並びにその使用方法に
ついての必要性が存在する。さらに、心臓血管剤、例えば有機硝酸塩と同時に使
用され得る勃起機能不全のための治療についての必要が存在する。
【0021】発明の要約 本発明は、ゲル化組成物の形成、および、雄におけるインポテンツまたは勃起
機能不全、および膣乾燥により引き起こされる雌における性的機能不全を含む性
的機能不全を治療することにおいて、該ゲル化組成物を使用する方法に関する。
本発明の方法は、動物の表面上の特定部位に、液状媒体中に懸濁されたポリマー
マトリクスを含むゲル化組成物内に分散された治療有効量の血管拡張剤を引き起
こす薬剤を局所的に施用することからなり、ここで、該ポリマーマトリクスは、
非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリマーを含有し、そして該負に
帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし0.09
であり、また前記負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.5重量
%の量で存在する。
【0022】 本発明の好ましい態様において、前記ゲル化組成物は、前記血管拡張を引き起
こす薬剤に加えて、プロスタグランジンE1を含有する。
【0023】 本発明のさらなる好ましい態様において、雄の動物における勃起機能不全の治
療方法は、陰茎の表面に、液状媒体中に懸濁されたポリマーマトリクスを含むゲ
ル化組成物内に分散された有効量の血管拡張を引き起こす薬剤、および所望によ
りプロスタグランジンE1を局所的に施用することからなり、ここで、該ポリマ
ーマトリクスは、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリマーを含有
し、そして該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:
0.5ないし0.09であり、また該負に帯電したポリマー、は約2.0重量%
ないし約3.5重量%の量で存在する。
【0024】 本発明の他の好ましい態様において、インポテンツを治療するためのゲル化組
成物は、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリマーを含有するマト
リクス中に分散された治療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤、および所望によ
りプロスタグランジンE1を含み、ここで、該負に帯電したポリマーと該非イオ
ン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし0.09であり、また該負に帯電した
ポリマーは、約1.0重量%ないし約3.5重量%の量で存在する。
【0025】 本発明のさらなる他の態様において、雄の動物における勃起機能不全の治療方
法は、液状媒体中に懸濁されたポリマーマトリクスを含むゲル化組成物内に分散
された治療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤、および所望によりプロスタグラ
ンジンE1を陰茎海綿体に注射することからなり、ここで、該ポリマーマトリク
スは、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリマーを含有し、そして
該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし0
.09であり、また該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.5
重量%の量で存在する。
【0026】 本発明のさらなる態様において、雌の動物における性的機能不全または膣乾燥
の治療方法は、膣の表面に、液状媒体中に懸濁されたポリマーマトリクスを含む
ゲル化組成物内に分散された治療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤、および所
望によりプロスタグランジンE1を局所的に施用することからなり、またここで
、該ポリマーマトリクスは、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリ
マーを含有し、そして該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル
比は、1:4ないし0.09であり、また該負に帯電したポリマーは、約1.0
重量%ないし約3.5重量%の量で存在する。
【0027】 本発明のなおさらなる態様において、膣乾燥を治療するためのゲル化組成物は
、非イオン性ポリマーと混合された、約650,000と約800,000との
間の平均分子量を有する負に帯電したポリマーを含有するマトリクス中に分散さ
れた治療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤、および所望によりプロスタグラン
ジンE1を含み、ここで、該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとの
モル比は、1:4ないし0.09であり、また該負に帯電したポリマーは、約1
.0重量%ないし約3.5重量%の量で存在する。
【0028】発明の詳細な説明 有効治療水準の薬剤が局所投与され、そして皮膚を通して薬剤が治療的に有効
である様々な部位へと経皮送達され得ることが、予期せず発見された。これを成
し遂げるために、活性薬剤を、水および可溶剤中に懸濁または溶解された、特別
なモル比の負に帯電したポリマーおよび非イオン性ポリマーを含有する特別に設
計されたポリマーマトリクス中に、懸濁または捕捉しなければならないことが発
見された。
【0029】 この系は、活性薬剤全体を、投与されたときに、全身循環系または筋肉組織に
徐々に放出されるように、マイクロカプセル化、懸濁および/または捕捉するマ
トリクスを形成して、活性薬剤を身体中の冒された部位に皮膚を通して送達する
方法を与えると考えられている。
【0030】 前記マトリクス中に存在するポリマーのモル比は、本発明において大変重要で
ある。前記負に帯電したポリマーと前記非イオン性ポリマーとのモル比は、1:
4ないし0.09でなければならず、また好ましくは、1:2.5ないし0.1
、また最も好ましくは1:0.4ないし0.2であることが見出された。薬剤の
経皮送達について、これらの水準より高いかまたは低い比率は、能力および効能
の喪失を生じることを伴う、組成物中の許容不可能な乱れおよび空気ポケットを
生じるポリマー剪断効果を生じる。さらに、該溶液は、イオン性モル濃度が適当
でないとき、分離し、そして別個のポリマー層を形成する傾向にある。ゲルおよ
び他の局所療法組成物は一般に、貯蔵安定性との問題に遭遇するけれども、本発
明は、予期し得ない優れた貯蔵安定性を示す。
【0031】 本発明のマトリクスを形成するために使用されるポリマーの少なくとも一方は
、薬剤の分散、カプセル化または可溶化を助けるに十分に負に帯電しなければな
らない。該負に帯電したポリマーの粘度および分子量はまた、本発明に大変重要
である。さらに、本発明のポリマーの少なくとも一方は、非イオン性ポリマーで
なければならない。該非イオン性ポリマーの粘度および分子量はまた、本発明に
大変重要である。5%溶液について約1,500ないし1%溶液について5,5
00の粘度を有する特に好ましい非イオン性ポリマーは、経皮薬剤送達の可能な
ポリマーマトリクスを形成するために適していることが見出された。薬剤送達の
ために、これらの範囲より低い粘度を有する非イオン性ポリマーを使用すること
は、過剰な放出速度を生じて、脂肪組織への薬剤分散を導き、効能の減少を引き
起こし、同時に副作用を伴うより高いレベルの薬剤を要求する。これらの範囲よ
り高い粘度を有する非イオン性ポリマーを使用することは、経皮薬剤送達のため
には適していない固形材料を生じる。
【0032】 本明細書において議論するように、粘度、または溶液粘度は、溶液中でのポリ
マーの固有粘度(結合していないポリマー分子が溶液に与える粘度)に関し、ま
た分子量の関数でありそして容易に測定される。固有粘度は制御目的のために慣
用的に使用され、そしてその値は、浸透圧、光散乱または沈降測定での較正によ
り分子量へ変換することができる。本明細書において使用される粘度測定および
範囲は、アクアロン、ハーキュレス,インコーポレイションの分社による、ナト
ロソルR(ヒドロキシエチルセルロース)についての製品仕様書において与えら
れ、また全ては、25℃で測定されたブルックフィールド粘度である。本発明に
より特定される範囲内のポリマーを得るおよび/または識別することは、十分に
当業者の能力の範囲内である。
【0033】 約800,000未満の平均分子量、また好ましくは650,000と800
,000との間の分子量を有する特に好ましい負に帯電したポリマーは、経皮送
達のために使用可能なポリマーマトリクスを形成するために許容可能であること
が見いだされた。700,000と775,000との間の平均分子量を有する
ポリマーが最も好ましい。約800,000より高い分子量を有するポリマーは
溶液中で固形ゲルを形成し、そして経皮送達系の一部として役立つことができな
い。さらに、該ポリマーは滅菌可能で、また、最終経皮送達形態に配合されたな
らば、ポリマーが分子量を喪失しないように、滅菌の間に安定でなければならな
い。
【0034】 例えば、この分子量ポリマーの原料として使用され得る化合物の非限定的な例
は、ポリ硫酸化グルコソグリカン、グルコサミノグリカン、およびムコ多糖、そ
れらの誘導体およびそれらの混合物を含む。特に好ましいムコ多糖は、コンドロ
イチン硫酸塩およびヒアルロン酸塩である。例えば、ヒアルロン酸塩は、ナトリ
ウム、カルシウム、カリウムおよびマグネシウム塩を含み、ヒアルロン酸ナトリ
ウムが最も好ましい。
【0035】 ヒアルロン酸(NAHA)は関節滑液中に天然に生じ、そこで潤滑の役目をし
、また生物学的活性をも有し得る。NAHAはムコ多糖であり、グルコサミノグ
リカンとして参照されてもよい。ヒアルロン酸分子の繰り返し単位は、D−グル
クロン酸およびN−アセチル−D−グルコサミンからなる二糖である。ヒアルロ
ン酸は、中性のpHで負の電荷を有するので、水に可溶であり、高粘度の溶液を
形成する。D−グルクロン酸単位およびN−アセチル−D−グルコサミン単位は
、グリコシドのベータ(1−3)結合を通して結合され、一方、各々の二糖単位
は、次の二糖単位にベータ(1−5)結合を通して結合される。ベータ(1−4
)結合は、酵素ヒアルロニダーゼでの加水分解を通して破壊され得る。
【0036】 一般にヒアルロン酸として参照される様々な物質は、多くの方法により、臍帯
、皮膚、ガラス体液、滑液、腫瘍、溶血性連鎖球菌に感染して疾患を起こしたブ
タの皮膚、鶏冠、並びに静脈および動脈の壁を含む様々な組織原料から単離され
る。また、人工的かつ組換え技術により合成される。
【0037】 ヒアルロン酸の慣用の入手方法は、異なる特性および広範囲の粘度を有する生
成物を生じる。ハディアンへの米国特許第2,585,546号は、アセトン洗
浄した臍帯を希釈塩溶液で抽出すること、生じた抽出液を酸性化すること、そう
して形成された塊を除去すること、硫酸アンモニウムで酸性化した抽出液からタ
ンパク質と共に幾らかのヒアルロン酸を沈殿させること、該液をピリジンと共に
攪拌すること、タンパク質で高度に汚染された他の画分を沈殿させ、その後さら
なる硫酸アンモニウムによって、幾らかのピリジンを高粘度のヒアルロン酸と共
に溶液から取り出すことを伴うヒアルロン酸の入手方法の例を開示する。該ヒア
ルロン酸は二つの液相の界面に集まり、そしてろ過、遠心分離または他の通常の
手順によって分離し得る。この方法の改良法は、臍帯からのアルコールおよび硫
酸アンモニウムでの酸性塩抽出液の分画を伴う。アルコールを該酸性塩抽出液に
添加し、そして生じた沈殿物を除去する。固形硫酸アンモニウムを該液に飽和ま
で添加し、そして該溶液は界面でのヒアルロン酸の沈殿を伴う二相を形成する。
【0038】 米国特許第4,517,296号は、嫌気性条件下、CO2に富んだ成長培地
中でバクテリアにより発酵させ、該バクテリアを生じたブイヨンから分離し、そ
してブイヨンの残存成分からヒアルロン酸を単離することによる、ストレプトコ
ッカスバクテリアからの高収率でのヒアルロン酸の生成に向けられている。該ヒ
アルロン酸からの微生物の分離は、トリクロロ酢酸で害バクテリアを死滅させる
ことにより一層容易にされる。該バクテリア細胞の除去およびより高分子量発酵
生成物の濃縮の後、該ヒアルロン酸は沈殿、再懸濁および再沈殿によって単離お
よび精製される。
【0039】 本発明に従う優秀なマトリクス形成を示すヒアルロン酸(HA)のある特別な
画分は、650,000〜800,000、好ましくは700,000〜775
,000の間の平均分子量を有し、関連ムコ多糖の汚染物を95〜105%、ま
た好ましくは少なくとも98%有さない高度な純度を伴うヒアルロン酸ナトリウ
ムである。さらに、このヒアルロン酸は、15%未満の硫酸化灰分含有量、およ
び5%未満のタンパク質含有量を有する。使用可能な塩基性塩の例は、動物およ
び人間の使用に安全であるもの、例えばナトリウム、カリウム、カルシウムおよ
びマグネシウム塩等を含む。
【0040】 HAとは対照的に、コンドロイチンは、D−グルクロン酸およびN−アセチル
−D−ガラクトサミンの繰り返し単位を含むムコ多糖である。コンドロイチン硫
酸塩は軟骨および骨の重要な成分であり、そして本発明におけるポリマーマトリ
クスを生成するために優秀である。
【0041】 負に帯電したポリマーは一般に、半固体ゲルを形成することが可能な量で系中
に存在する。一般に、ゲルは、約1.0重量%ないし約3.5重量%の量を使用
して形成され、約2.1重量%ないし約2.5重量%の量が、局所ゲルとしての
使用のために好ましい。3.5%より高い負に帯電したポリマーの濃度は、医薬
使用について適していない固形物を生じる。
【0042】 本発明のゲルを生成するために使用される溶液は、様々な方法において生成さ
れ得る。例えば、ポリマーが水中に溶解され、そして別々にまたは一緒に精製さ
れることができ、そしてその後、所望の活性薬剤が系に添加される。
【0043】 特に好ましい手順は、非イオン性ポリマーを水中に別々に溶解し、そして材料
を遠心分離して溶液を形成し、そして不純物を除去することを伴う。これは、2
,000rpmの回転速度で、約30分ないし約2時間の間で都合よく行われ得
る。
【0044】 対照的に、負に帯電したポリマーは、溶解するまで、水中で混合および攪拌さ
れ得る。この作業は、気泡の形成を避けかつポリマーがその静電活性を有さない
ように行われなければならない。さらに、該ポリマーの分子量は、処理の間、著
しく変化してはならず、そしてそれ故、穏やかな作業条件が必要とされる。40
0〜3,000rpmで16〜24時間の期間の処理条件が、帯電したポリマー
の安定な溶液またはゲルを生成するために許容可能であることが見出された。
【0045】 慣用の医薬的に許容可能な乳化剤、懸濁剤、酸化防止剤(例えば、ナトリウム
メタ−ビサルフェート)および防腐剤(例えば、ベンジルアルコール)がその後
、この系に添加され得る。全ての成分が400〜3,000rpmで1ないし4
時間混合することによるようにして一緒に混合されれば、該系はチューブに充填
されてそして滅菌される。生じた系は数年間貯蔵安定な透明なゲルである。
【0046】 薬剤は、水中に溶解または分配されたならば、別々に均質な溶液またはゲルに
添加され得る。乳化剤、懸濁剤および防腐剤は、その後、この系に添加され得る
。水不溶性薬剤を可溶化するためのある特別な非制限的な有効材料は、メトキシ
ポリエチレングリコール(MPEG)である。全ての成分が、400〜3,00
0rpmで1ないし4時間、一緒に混合されたならば、該系はチューブに充填さ
れ、そして滅菌される。生じた系は数年間貯蔵安定である。
【0047】 配合物は局所的に使用でき、そしてまた当業者に良く知られている慣用の医薬
的に許容可能な助剤、例えば界面活性剤、懸濁剤、乳化剤、浸透強化剤、増量剤
および希釈剤、pH改変剤並びに香料、着色剤、香味料および他の添加剤を含み
得る。
【0048】 本明細書で使用されるように、“性器部分”は、生殖器官を含むかまたは取り
巻く雄またはメスの一般的な部分に関する。本組成物は、該性器部分の表皮上の
あらゆる部分に直接施用され得る。雄における最も高い効能のために、本組成物
は陰茎および睾丸の表皮に施用されるべきである。雌における最も高い効能のた
めに、本組成物は膣に直接施用されるべきである。
【0049】 上記で示されるように、活性薬剤は、水性ポリマーマトリクスと製造時に混合
され得る。それ故、水溶性固形物の形態にあるときの薬剤は、滅菌水またはポリ
マーマトリクス溶液で単純に希釈され、ゲル形態に生成される。
【0050】 投薬系は、医薬的に許容可能な防腐剤の使用を伴ってまたは伴わずに形成され
ることができる。本発明の系の投薬形態の著しい利点は、投与されたときに、薬
剤が組織を通してゆっくり拡散することを可能にして、それ故、有効治療投薬量
が長時間、即ち15分ないし数時間の間存在することを可能にする能力に関する
【0051】 これに関して、治療有効投薬量についての指示は慣用の投薬水準に必ずしも関
係せず、投薬量は用いた投薬量で有効治療水準を達成する薬剤水準に関係し、そ
れは、経口的にまたは注射により摂取される薬剤について以前要求された投与と
同じ水準であり得るが、同じ頻度でなくても良いことに注意すべきである。これ
は、同じ効果を達成するために要求される投薬の回数を著しく減じるだけでなく
、慣用の治療療法に伴う費用、保守および健康障害をも減じる。
【0052】 投薬量は、治療される状態の種類および深刻さ並びに投与される薬剤に依存し
て患者毎に変化し得る。一般に、150mcgないし1,000mcgの投薬量
は、ゲル化マトリクス系中に分配された薬剤200ないし500mcgを使用し
て好ましい投薬量で投与され得る。薬剤を有するゲル化マトリクスの全投薬量は
、通常、体積において0.5mlないし5mlである。血管拡張を引き起こす薬
剤がナイアシンであるとき、好ましくは、全組成物の約1重量%ないし約15重
量%の範囲内にわたる。より好ましくは、全組成物中のナイアシンの量は、約2
重量%ないし約12重量%の範囲にわたる。最も好ましくは、全組成物中のナイ
アシンの量は、約3重量%ないし約6重量%の範囲にわたる。各々の投与量にお
ける全組成物の好ましい量は、体積において1mlと3mlとの間に範囲する。
【0053】 共通の生理学的応答を有するので、雄および雌の双方の性的機能不全の一緒の
治療についての生理学的基準が存在する。フォアマン、米国特許第4,521,
421号参照。雄の性的機能不全に関して、主要な勃起機能不全はほとんど常に
精神内部因子によることが、一般的に認識される。稀な場合においては、通常は
低いテストステロン水準に関係し、そして視床下部−下垂体−生殖腺軸の障害を
反映する生物起源因子が、主な病因を与える。時には、血管異常が見出される。
身体的因子は、全身性疾患(例えば、糖尿病[最も一般的]、梅毒、アルコール
中毒症、薬物依存症、下垂体機能低下症および甲状腺機能低下症);局所性疾患
(例えば、性器の先天性異常および炎症性疾病);大動脈瘤およびアテローム性
動脈硬化症のような血管障害(例えば、ルリーシュ症候群);神経性疾患(例え
ば、多発性硬化症、脊椎損傷、過プロラクチン症を伴う下垂体ミクロアデノーマ
、および心血管発作);高血圧剤、鎮静剤、トランキライザー、およびアンフェ
タミンのような薬剤;並びに交感神経切除、前立腺切除および精巣除去等の外科
的手順は種々の作用を引き起こす。インポテンツは、通常、経尿道前立腺切除に
よって誘発されないが、一方、会陰前立腺切除後にほとんど常に発生する。しか
しながら、退行した射精が、前立腺切除法の種類に無関係に、非常に多数の男性
において生じる。
【0054】 薬理学的勃起治療は、雄の勃起機能不全を治療するために有効な方法である。
最も慣用的に使用される薬物は、平滑筋弛緩剤であるパパベリン塩酸塩、および
α−アドレナリンブロッカーであるフェントールアミンメシレートであった。最
近のデータは、プロスタグランジンE1が単独またはパパベリンとの組み合わせ
において、改良された勃起応答を生じることを示唆している。
【0055】 現在、プロスタグランジンE1が薬理学的勃起治療のための現在唯一の最も有
効な薬剤であることの証拠が増大している。薬剤が血管拡張を引き起こす場合に
おいて、血管拡張を引き起こす薬剤単独では有効で無い場合に、その薬剤と一緒
に触媒としてプロスタグランジンE1を使用することを本発明は意図する。記載
された本発明の薬剤送達系と一緒の、血管拡張を引き起こす薬剤とプロスタグラ
ンジンE1との組み合わせが、他の利用可能な療法が有効でない全ての人につい
て、副作用または痛みを伴うこと無く問題となる応答を引き起こし得るところの
、非常に高い能力でかつ有効な療法物質を与える。プロスタグランジンE1は、
陰茎海綿体組織内で局所的に代謝される生理学的薬剤であり、そして、その使用
に関連して、海綿体線維症、プロアピスムまたは全身性反応の発生率は低いよう
である。主観的な評価を使用する幾つかの研究は、プロスタグランジンE1がパ
パベリンとフェントールアミンとの組み合わせよりもより有効であることを表し
ている。リー等は、パパベリンおよびフェントールアミンでの海綿体内療法が以
前に失敗した男性の3分の2が、プロスタグランジンE1で十分な勃起を達成し
たことを見出した。プロスタグランジンE1はまた、幾つかの他の研究において
、単一の薬剤として極めて有効であることも見出されている。リュー等は、プロ
スタグランジンE1が、ダブラー音波計により測定した陰茎血流を増加させるこ
とにおいて、少なくともパパベリンと同じ位に有効であることを最近報告した。
プロスタグランジンE1は、より遅い開始、より長い維持およびプリアピスムの
より少ない機会という、パパベリンを超える利点を有する。しかしながら、これ
らの利点にもかかわらず、プロスタグランジンE1は、著しい陰茎の不快感の発
生を伴う。
【0056】 プロスタグランジンE1は、ほとんどの哺乳類組織により脂肪酸前駆体から合
成され、そして様々な薬理学的効果を有する天然発生酸性脂質である。ヒトの精
液は、PGE1およびPGE2を含むプロスタグランジンの豊富原料であり、そし
て射精におけるプロスタグランジンの全濃度は、およそ100〜200mcg/
mLであると概算されている。インビトロにおいて、アルプロスタジル(PGE 1 )は、単離した陰茎海綿体および尿道海綿体の調製物において、投与量依存性
の平滑筋弛緩を引き起こすことが表されている。加えて、血管拡張は、ノルエピ
ネフリンまたはプロスタグランジンE2αのいずれかで予め収縮させた単離した
海綿体動脈切片において示されている。海綿体動脈および陰茎海綿体の小柱平滑
筋についてのアルプロスタジルの血管拡張効果は、急速な動脈血流入および海綿
体内の空隙空間の拡張を生じる。拡張した海綿体洞様毛細血管は白膜に対して圧
縮されるので、白膜下脈管を通した静脈からの流出は妨げられ、そして陰茎の硬
直が生じる。この過程は、海綿体の静脈−閉塞性機構として参照される。
【0057】 最も注目すべきアルプロスタジルの全身性作用は、血管拡張、血小板凝集の阻
害、および腸および子宮の平滑筋の刺激である。体重1kgについて1ないし1
0マイクログラムの静脈内投薬は、末梢抵抗を減ずることにより哺乳類における
血圧を低下させる。心拍出量および心拍数におけるを反射性増加は、これらの効
果に伴い得る。
【0058】 アルプロスタジルは、15−ヒドロキシル基の酵素的酸化により、15−ケト
−PGE1へと局所的に急速に代謝される。この過程を触媒する酵素は、尿道、
前立腺および海綿体を含む下部の尿生殖器における多くの組織から単離されてい
る。15−ケト−PGE1は、PGE1の生物学的活性をほとんど保持しない(1
〜2%)。15−ケト−PGE1は、C13〜C14位で急速に還元されて、血漿中
の最も豊富な代謝物、13,14−ジヒドロ,15−ケト−PGE1(DKH−
PGE1)を形成し、それは生物学的に不活性である。DKH−PGE1の大部分
は、より小さいプロスタグランジン残体にさらに代謝され、それは腎臓および肝
臓により主に排出される。60%と90%との間のPGE1は、肺の毛細血管床
を一度通過した後に代謝されることが表されている。本発明の配合物の単独また
は様々な治療薬と組み合わせでの使用は、これらの従来技術の欠点の全てを克服
する。
【0059】 血管拡張を引き起こす薬剤は、動物に投与されたときに、直接的または間接的
にあらゆる血管拡張を引き起こすあらゆる医薬的に許容可能な物質であり得る。
特に、該血管拡張を引き起こす薬剤は、制限を伴わずに、以下の分類の一つに分
類されるあらゆる薬剤であり得る:血管拡張剤、ニトロ血管拡張剤、ACE阻害
剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、ホスホジエステラーゼ阻害剤、直接血管拡
張剤、アドレナリン受容体拮抗剤、カルシウムチャネルブロック剤、アルファブ
ロッカー、ベータブロッカー、リンパ液模倣剤、ビタミン、有機硝酸塩、セロト
ニン受容体ブロック剤、アンギナブロック剤、他の抗高血圧剤、心臓刺激剤、腎
動脈機能を改良する薬剤、交感神経作用アミンおよびそれらの混合物。
【0060】 特に好ましい血管拡張を引き起こす薬剤は、制限を伴わずに、以下のいずれか
を含む:ナイアシン、ニトログリセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレ
ン、フェノキシベンザミン、ジクロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ヒ
ドラザリン、塩酸塩、ヒドラクロロジアジド、ナトリウムニトロプルスサイド、
イソキサプリン塩酸塩、エポプロステノールナトリウム、ニリドリン塩酸塩、ト
ラゾリン塩酸塩、ニコチニルアルコール、フェントールアミン、フェントールア
ミンメシレート、フェントールアミン塩酸塩、ヨヒンビン、チモキサミンイミプ
ラミン、ベラパミル、イソキスプリン、ナフチドロフリル、トラゾリン、ヒドロ
イソソルバイド、ジベナミン、ジニトレート、カプトプリル、エナラプリル、エ
ナラプリラット、キナプリル、リジノプリル、ラミプリル、ロサルタン、アムリ
ノン、ミルリノン、ベスナリノン、ニコランジル、プラゾジン、ラベタロール、
セリプロロール、カルベリドール、ブシンドロール、ニフェジピン、ドブタミン
、ミノキシジル、およびそれらの塩、それらの誘導体、それらの前駆体およびそ
れらの混合物。
【0061】 最も好ましくは、血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニコチン酸、ニ
コチン酸前駆体、ニコチン酸のエステルおよびそれらの混合物からなる群より選
択される。
【0062】 選ばれた投薬の経路に関わらず、本発明の配合物は、医薬的に許容可能な投薬
形態に、医薬技術において既知の慣用の方法により配合される。
【0063】 上記で議論したように、系の有効であるが非毒性である量が治療において用い
られる。薬剤を投与することまたは様々な状態、例えば上記されたような痛みを
治療することについての投薬管理は、種類、年齢、体重、性別および被検者の医
療条件、痛みの深刻さ、投与の経路および用いられる薬剤の特定の複合または組
み合わせを含む様々な因子に従って選択される。特定の事態についての適切な投
薬量の決定は、当業者の技術の範囲内である。一般に、治療は、化合物の最適投
薬量より少ない、より少ない投薬量で開始される。その後、投薬量は、状況下で
の最適な効果が達成されるまで、少ない増加量により増加される。都合良くは、
一日投薬量全体が分割され、そして所望により一部づつ一日の間に投与され得る
。一般に、薬剤の量は、0.5ないし5mlの濃度、また好ましくは1ないし3
mlの量において局所的に使用するとき、系の0.0001重量%ないし約75
重量%に変化し得る。
【0064】 本発明の配合物は、従来注射によってのみ投与されることができた薬剤の投与
において特に有用である。
【0065】 本明細書において記載される経皮送達系は、特に、注射による刺激および/ま
たは痛みに伴う望ましくない副作用の経歴を有する者について、優れた代替案を
提提供する。同様に、既に損傷を被っている患者についても、本明細書に記載さ
れる経皮製剤は、有効な治療および痛みのある症状の軽減を与える新たな方法を
示す。
【0066】 女性の性的機能不全は一般に、膣乾燥により引き起こされる。最も膣乾燥を受
けやすい女性は、閉経期の女性、放射線療法を受けている女性、および自己免疫
疾患を罹病している女性を含む。しかしながら、膣乾燥はそのような女性に限定
されることなく、そして非常に多くの因子により引き起こされ、その多くは未だ
確認されていない。女性の性的機能不全は男性の性機能不全よりも伝統的に著し
く僅かな注意しか引くことがなかったので、該問題について利用可能な文献は僅
かしか存在しない。
【0067】 多くの場合、膣乾燥は、直接、外陰ジストロフィにより引き起こされる。外陰
ジストロフィは、外陰の様々な部分が萎縮またはジストロフィになる障害の一般
的な群である。外陰ジストロフィは更年期後に一般的であるが、それらは一生の
あらゆる時期、幼児期の間でさえも発生することができる。治療はしばしば不満
足である。ホロビン、米国特許第5,380,757号参照。局所的な衛生用お
よび痒み止め用の軟膏およびクリームが有益であり得るが、グルココルチコイド
または男性性ホルモンであるテストステロンを含む局部製剤が通常必要とされる
。これらのホルモンをベースとした製剤はしばしば有効であるけれども、グルコ
コルチコイドは、長期間使用したときに、萎縮を生じることおよび上皮を薄弱化
することの深刻な危険をもたらし、一方、テストステロン製剤は、陰核の拡大ま
たはその他の男性化を生じ得る。
【0068】 膣乾燥はまた、例えば、利尿薬、抗関節炎薬および抗うつ薬を含む多くの薬物
の慣用の副作用として、薬理学的影響により引き起こされることも出来る。一般
的に、限定された効力を有する合成潤滑剤または合成湿潤剤が、そのような事態
に対して処方される。
【0069】 本発明の方法および組成物は、雌の性的機能不全の治療を、その最も広い発現
において考慮するものである。本発明が具体的に示す薬剤送達系は、活性薬剤を
含有し、そして制御された様式において該薬剤を放出して、従来技術に開示され
る送達系を使用したときに、同じ薬剤に伴い得る副作用無しに、効率的な経皮薬
剤送達を達成することが可能な、配合物の局所施用のために理想的に適している
。本発明の配合物は膣の表面に施用され、そうして治療有効量の膣乾燥を治療す
る薬剤が、制御された様式で放出され、そしてそれ故、該薬剤が膣の外層に浸透
して前記膣乾燥を軽減し得る。
【0070】 負に帯電したポリマーに加えて、経皮ポリマーマトリクスは、皮膚を通した活
性薬剤の吸収を遅らせることを促進し、また、動物における負に帯電したポリマ
ーの自然吸収を遅延または低速化する非イオン性ポリマーを含まなければならな
い。
【0071】 この成分の存在が無ければ、活性薬剤は、治療について目標とされる部位に、
治療的に有効である水準で経皮的に送達されない。この系において記載される非
イオン性ポリマーに加えて、これらの材料は、表皮、真皮および脂肪組織層を包
くむ皮膚層の完全な浸透を与えるために必要である。
【0072】 特に好ましい非イオン性ポリマーはセルロース誘導体であり、また特に、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロースおよびそれらの混合物からなる群より選択される。これらの
特別なポリマーは、例外的な能力を有して、負に帯電したポリマーとの組み合わ
せにおいて使用されたとき、持続した放出のマトリクス配合物を形成するするこ
とが見出されている。そのようなポリマーは一般に、約0.1%ないし約1.5
%、また好ましくは約0.5ないし約1.4%の量で用いられる。約1.5%以
上の量は、負に帯電したポリマーと共に使用されたとき、固体ゲルの形成を生じ
る。約0.1%未満の量は、薬剤放出を持続する貯蔵安定な製品を生成するため
に適していることが見いだされていない。
【0073】 特に好ましいHEC濃度は、マトリクスについて約0.2重量%ないし約1.
0重量%である。
【0074】 局所的に投与され得る広範囲にわたる様々な薬剤が、本発明に従う送達系にお
いて使用され得る。これら薬剤は、制限を伴わずに、パパベリン塩酸塩、フェン
トールアミンメシレートおよびプロスタグランジンE1、ニコチン酸、グリセロ
ール、プロピレングリコール、テストステロン、テストステロンプロピオネート
、グルココルチコイド、ヒドロコルチゾン、ガンマ−リノレン酸(GLA)、ジ
ホモ−ガンマ−リノレン酸(DGLA)、サンタ草抽出物およびそれらの混合物
を含む。
【0075】 薬剤のある特別な基準は、それらが、局所投与されるために、ポリマーマトリ
クス溶液中に可溶化されなければならないことである。
【0076】 本発明の組成物および方法は、高血圧を予防または治療する薬物(例えば、抗
高血圧薬物)または心臓疾患を予防または治療する薬物、例えば有機硝酸塩を使
用している者に対して特に役立つ。勃起機能不全を治療する多くの現在利用可能
な療法は、そのような薬物についての者にとって禁忌であるけれども、本発明は
それほど禁忌ではない。例えば、シルデナフィルシトレート(バイアグラR、フ
ァイザー社より入手可能)の経口投与は、有機硝酸塩、例えばニトログリセリン
を現在摂取している者について禁忌である。“バイアグラR(シルデナフィルシ
トレート)タブレッツ”、ファイザー・ラブズ、7(1998)参照。それ故、
本発明の組成物および方法は、有機硝酸塩または、高血圧または心臓疾患を治療
するために使用され得る他の薬剤を現在摂取している者により使用され得る。さ
らに、抗高血圧薬物と一緒の使用について特別に考慮していない他の現在使用可
能な療法では、療法の投薬は、副作用を避けるために注意深く調製されなければ
ならず、それ故、典型的には、治療有効量の薬剤が活性部位に送達されることを
妨げる。従って、本発明の方法が唯一の安全で効果的な療法であり得る者の大群
が存在する。
【0077】 上記で述べたように、男性の勃起機能不全について多数の原因が存在する。例
えば、中枢神経系、特に脊髄への損傷の形跡の無い運動神経の麻痺による、弛緩
であり得る。さもなくば、精神的、および心的な問題または不安定性に依存する
こともある。最後に、幾つかの他の障害、例えば末梢領域における神経への傷害
のような、それにより勃起反射の感覚部分が遮断されることによる症候性である
こともある。本発明の組成物および方法は、特別な原因とは無関係に作用する。
【0078】 さらに、インポテンツは異なる度合いであり得る。例えば、インポテンツは、
完全に全ての性的な種類を伴うか、または性欲は必然的でないが、全体に全ての
性的機能に影響するか、または部分的に勃起の硬直性または期間に影響し得る。
インポテンツの原因が、性的な系におけるあらゆる部分における構造変化、疾患
またはある示すことができる機能損傷のような器質的なものか、老齢または性的
な飽きによる精神性のものであるかにかかわらず、結果は同じで、十分な勃起の
喪失により性的行動において嵌合することの少なくとも部分的な不能である。本
発明の組成物および方法は、これらの異なる度合いとは無関係に作用する。
【0079】 以下の例は、本発明の好ましい態様の説明であり、そして本発明をそれらに限
定するように解釈されるものではない。全てのポリマー分子量は平均分子量であ
る。全ての百分率は、他に示されない限り、最終的な送達系または生成された配
合物の重量百分率に基づき、全合計は100重量%に等しい。
【0080】実施例1 本例は、アルプロスタジルの経皮製剤の形成を示す。 該薬剤についての投薬量範囲は2〜3mlの間である。 材料 アルプロスタジル 250mcg ヒアルロン酸ナトリウム(NAHA) 2.5% ヒドロキシエチルセルロース(HEC) 0.7% メトキシポリエチレングリコール(MPEG) 10% ベンジルアルコール 1% 水 残部 バッチ寸法1,000ml 1. 滅菌ガラス容器中に、滅菌水1062.5mlを添加し、1,500ない
し2,000rpmで攪拌する。700,000ないし775,000付近の分
子量および上記した純度を有するNAHA34.5グラムを徐々に添加する。全
てのNAHAポリマーが水中に溶解し、そして極めて透明の粘稠溶液が形成され
るまで16ないし20時間攪拌する。 2. HECの0.7%溶液を、固形材料10.5グラムを無菌条件下で滅菌水
250mlに添加することによって生成する。1,500ないし2,000rp
mで攪拌しながら1ないし2時間溶解する。該HEC溶液を充分な量の前記NA
HA溶液に添加し、そして均質な溶液が生成するまで10ないし15時間混合す
る。 3. 10%メトキシポリエチレングリコール(MPEG)100mlを、該混
合物に注意深く量り入れる。RPM速度を混合物について増加させ、この工程を
2,500prmで行う。このように形成し生じた混合物を、2,000rpm
でさらに3ないし4時間混合する。 4. この時点で、ベンジルアルコールの1%または10mlを該混合物に添加
する。再び、rpm速度を手順のこの部分の間に2,500に増加させる。該混
合物を、3ないし5時間2,000rpmで混合する。 5. 安全な技術を使用して、アルプロスタジル250mgを該混合物に徐々に
添加する。再び、rpm速度を、薬剤の添加の目的のために2,500に増加さ
せ、そして全薬剤が15分以内に完成する。 2,000rpmでの15ないし20時間のさらなる混合後、最終混合物はわ
ずかに色のついた透明である。最終生成物を、無菌技術を使用して、1〜5ml
のチューブに移されるべきである。 使用時には、マトリクスおおよそ2mlを、性交前10ないし15分に陰茎の
外表面に施用する。さもなければ、おおよそ2mlを、性交前10ないし15分
に尿道内に注入し得る。どちらの技術も勃起の形成が生じた。
【0081】実施例2 実施例1の手法において、以下の成分でアルプロスタジルの経皮製剤を生成す
る。 アルプロスタジル 0.15% ヒアルロン酸ナトリウム(NAHA) 2.6% ヒドロキシエチルセルロース(HEC) 0.3% メトキシポリエチレングリコール(MPEG) 5% ベンジルアルコール 1.5% 水 残部 該薬剤についての投薬量範囲は2〜3mlの間である。
【0082】実施例3 実施例1の手法において、以下の成分でアルプロスタジルの経皮製剤を生成す
る。 アルプロスタジル 0.3% ヒアルロン酸ナトリウム(NAHA) 3.3% ヒドロキシエチルセルロース(HEC) 0.5% メトキシポリエチレングリコール(MPEG) 10% ベンジルアルコール 2.5% 水 残部 該薬剤についての投薬量範囲は2〜3mlの間である。
【0083】実施例4 アルプロスタジル、プロスタグランジン−E1−γ−シクロデキストリン複合
体(プロスタグランジンE1の水溶性供給源)処方の経皮製剤を以下の方法にお
いて製造した。 最初に、滅菌ガラス容器中に、滅菌水1062.5mlを添加し、1,500
ないし2,000rpmで攪拌した。その溶液に、700,000ないし775
,000付近の分子量および上記した純度を有するNAHA34.5グラムを徐
々に添加した。その後、生じた溶液を、全てのNAHAポリマーが水中に溶解し
、そして極めて透明の粘稠溶液を形成するまで、16ないし20時間攪拌した。 次に、HECの0.7%溶液を、固形材料10.5グラムを無菌条件下で滅菌
水250mlに添加することによって生成した。該HEC溶液をその後、1,5
00ないし2,000rpmで攪拌しながら1ないし2時間溶解させた。 その後、HEC溶液を充分な量のNAHA溶液に添加し、そして均質な溶液が
生成されるまで、10ないし15時間混合した。注意深く計量したメトキシポリ
エチレングリコール(MPEG)10%の100mlを該混合物に添加した。攪
拌速度を、この段階が行われた間に、該混合物について2,500rpmに増加
させた。このように形成され得られた混合物を、2,000rpmでさらに3な
いし4時間混合させた。次に、ベンジルアルコール(1%)の10mlを該混合
物に添加した。再び、攪拌速度を、本手順のこの部分の間に、2,500rpm
に増加させた。その後、該混合物を3ないし5時間2,000rpmで混合した
。 最後に、このように形成したNAHA/HECポリマーマトリクス6.6ml
に粉末化アルプロシタジル(プロスタグランジン−E1−γ−シクロデキストリ
ン)複合体20mgを添加した。生じた混合物をその後、アプロスタジルが溶液
中にあり、かつ該ゲルが透明であることを確実にするために、30分間手で混合
した。この混合物をその後冷蔵して、気泡が表面に来てそして消失させた。この
ように生成したゲル1mlを、一回の投薬当りアルプロスタジル1200mcg
を与えるように3mlの注射器中に充填した。
【0084】実施例5 アルプロスタジル(プロスタグランジンE1)処方の経皮製剤を以下の手法に
おいて生成した。 最初に、プロスタグランジンE120mlを、プロピレングリコール1.5m
l中に溶解した。生じた溶液を、プロスタグランジンE1が完全に溶解したよう
になるまで手で混合した。次に、実施例4において記載したように生成したNA
HA/HECポリマーゲル5mlを、該溶液に添加した。該物質をその後、電動
攪拌機により2時間混合した。0.5mlの試料を、生じた混合物から取り出し
た。該混合物中の僅かな分離が観察された。さらなるプロピレングリコール1m
lを該混合物に添加し、その後さらに1時間混合した。生じた混合物は、非常に
不透明であることを観察した。
【0085】実施例6 アルプロスタジル(0.4%)処方の経皮製剤を以下の手法において生成した
。 最初に、混合物を、ヒアルロン酸ナトリウム(NAHA)14.7グラムを水
350ml中に溶解し、その後生じた溶液を最初1800rpmで攪拌し、80
0rpmに減じ、そして2時間攪拌し、そしてその後、低速で一晩中攪拌するこ
とによって生成した。生じた混合物に、MPEG75mlの混合物を添加し、そ
の後ベンジルアルコール12.5mlを、30分間攪拌して添加した。生じた混
合物をその後2時間攪拌した。 次に、溶液を、HEC3.5g(0.7%)を水75mlに添加し、そして3
5分間攪拌することによって生成した。生じた溶液をその後、上記で形成した混
合物に添加し、そして中速度で一晩中攪拌してNAHA/HECポリマーマトリ
クスを形成した。 その後、プロスタグランジンE140mgを、前記NAHA/HECポリマー
マトリクス10mlに添加した。該混合物を2時間攪拌した。生じたゲル0.5
ないし0.75mlを注射器に詰め、そして冷蔵庫中で保存した。
【0086】実施例7 膣乾燥を治療するための局所ゲル処方を、プロスタグランジンE1の代わりに
ニコチン酸およびグリセロールの混合物を使用することにより、実施例6の手法
において生成した。
【0087】実施例8 膣乾燥を治療するための局所ゲル処方を、プロスタグランジンE1の代わりに
ステロイド、例えばテストステロンを使用することにより、実施例6の手法にお
いて生成した。
【0088】実施例9 アルプロスタジル(0.4%)処方の経皮製剤(バッチ寸法1,000ml)
を以下の手法において生成した。 最初に、混合物を、ヒアルロン酸ナトリウム(NAHA)24グラムを水71
0ml中に溶解し、高速で2時間または透明になるまで混合し、その後速度を2
00〜500rpmに減じ、そして24時間攪拌を継続することによって生成し
た。 次に、溶液を、HEC粉末5グラムを水200mlに添加し、そして高速(2
,000〜2,500rpm)で35分間攪拌することによって生成した。生じ
た溶液をその後、上記で形成した混合物に添加し、そして24時間混合した。 その後、ナイアシン5グラム(5%)を、上記混合物に添加し、そして24時
間混合した。生じたゲルをテフロン(登録商標)で内側を形成したキャップを有 する30mlガラスビンに詰めた。
【0089】実施例10 アルプロスタジルおよびナイアシン処方の経皮製剤(バッチ寸法1,000m
l)を以下の手法において生成した。 最初に、混合物を、ヒアルロン酸ナトリウム(NAHA)24グラム(2.4
%)を水710ml中に溶解し、生じた溶液を2,000rpmで2時間または
透明になるまで混合し、その後速度を200〜500rpmに減じ、そして24
時間攪拌を継続することによって生成した。 次に、溶液を、HEC粉末5グラムを水200mlに添加し、そして35分間
攪拌することによって生成した。生じた溶液を上記で形成した混合物に添加し、
そして24時間混合した。この溶液に、ナイアシン5グラム(5%)を添加し、
そして24時間混合した。 その後、MPEG80mlを、アルプロスタジル1グラムに徐々に添加し、そ
して600rpmの速度で完全に溶解するまでであるが、しかし少なくとも5時
間混合し、速度を300rpmに減じ、そして混合を12時間継続した。 最後に、無菌技術を使用して、適したアプリケーターを完成したマトリクス2
.4mlで充填した。最終投薬形態を、冷蔵庫中、0〜3セルシウス温度で貯蔵
した。
【0090】実施例11 アルプロスタジル(プロスタグランジンE1)処方の経皮製剤を以下の手法に
おいて生成した。 最初に、混合物を、ヒアルロン酸ナトリウム(NAHA)24グラム(2.4
%)を710ml中に溶解し、生じた溶液を2,000rpmで2時間または透
明になるまで混合し、その後速度を200〜500rpmに減じ、そして24時
間攪拌を継続することによって生成した。 次に、溶液を、HEC粉末5グラムを水200mlに添加し、2,000〜2
,500rpmで35分間攪拌することによって生成した。生じた溶液をその後
、上記で形成した混合物に添加し、そして24時間混合した。 その後、溶液を、アルプロスタジル(プロスタグランジンE1)1グラムをM
PEG80mlに徐々に添加し、そして600rpmの速度で完全に溶解するま
でであるが、しかし少なくとも5時間混合し、その後300rpmで12時間混
合することにより生成した。 最後に、無菌技術を使用して、適したアプリケーターを完成したマトリクス2
.4mlで充填した。最終投薬形態を、冷蔵庫中、0〜3セルシウス温度で貯蔵
した。
【0091】 このように記載した本発明について、同じものが多くの方法において変化され
得ることは明らかである。この様な変更は、本発明の真意および範囲から離れる
と見なされるものでなく、そして全てのこのような変更は、以下の請求の範囲の
見地に含まれることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/38 A61K 47/38 A61P 15/10 A61P 15/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZA,ZW (72)発明者 ロスバート ピーター カナダ国 エム4アール 1エッチ5 オ ンタリオ トロント クレメンツ アベニ ュー ストリート 2475 (72)発明者 ナス ゲーリー エム アメリカ合衆国 メリーランド 20817 ベセスダ ゴールドツリー ウェイ 6106 Fターム(参考) 4C076 AA16 BB30 BB36 CC11 CC17 DD37 EE23 EE30 EE32 FF67 4C084 AA17 AA27 MA23 MA56 NA06 ZA81 ZC61 4C086 AA01 DA02 MA03 MA05 MA23 NA06 ZA81

Claims (102)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物における性的機能不全の治療方法であって、 液状媒体中に懸濁されたポリマーマトリクスを含むゲル化組成物内に分散され
    た治療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤を、該動物の生殖器部分上の表皮層に
    局所施用することからなり、ここで、 該ポリマーマトリクスは、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリ
    マーを含有し、そして 該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし
    0.09であり、また該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.
    5重量%の量で存在する方法。
  2. 【請求項2】 前記負に帯電したポリマーは、約800,000未満の平均
    分子量を有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記負に帯電したポリマーは、700,000と775,0
    00との間の平均分子量を有する、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記負に帯電したポリマーはナトリウム塩であり、そして約
    650,000ないし約800,000の平均分子量、約15%未満のスルホン
    化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも98%の純度を有
    する、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記非イオン性ポリマーは、5%溶液について約1,500
    ないし1%溶液について約5,500の粘度を有する、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、雄のインポテンツを治療
    することにおいて有効である、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、雌の膣乾燥を治療するこ
    とにおいて有効である、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記負に帯電したポリマー材料は、グルコサミノグリカン、
    ムコ多糖およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の方法
  9. 【請求項9】 前記負に帯電したポリマー材料は、コンドロイチン硫酸塩ま
    たはナトリウム、カルシウム、カリウムもしくはマグネシウムのヒアルロン酸塩
    である、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ヒアルロン酸塩はナトリウム塩であり、そして約15
    %未満のスルホン化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも
    98%の純度を有する、請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記非イオン性ポリマーは、カルボキシメチルセルロース
    ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよ
    びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、血管拡張剤、ニトロ血
    管拡張剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、ホスホジエステラー
    ゼ阻害剤、直接血管拡張剤、アドレナリン受容体拮抗剤、カルシウムチャネルブ
    ロック剤、アルファブロッカー、ベータブロッカー、リンパ液模倣剤、ビタミン
    、有機硝酸塩およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニトログ
    リセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレン、フェノキシベンザミン、ジ
    クロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ナトリウムニトロプルスサイド、
    イソキサプリン塩酸塩、ニリドリン塩酸塩、トラゾリン塩酸塩、ニコチニルアル
    コール、フェントールアミンおよびそれらの混合物からなる群より選択される、
    請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニコチン
    酸、ニコチン酸前駆体、ニコチン酸のエステルおよびそれらの混合物からなる群
    より選択される、請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記ナイアシン、ニコチン酸、ニコチン酸前駆体、ニコチ
    ン酸のエステルまたはそれらの混合物は、約1重量%ないし約15重量%の量で
    存在する、請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記治療有効量の薬剤は陰茎の外層に浸透して、運動また
    は感覚機能を著しく変更することなしに、勃起を引き起こす、請求項1記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 前記治療有効量の薬剤は膣の表面に施用され、そして膣の
    外層に浸透して、膣乾燥を緩和する、請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記薬剤の治療有効量は、約1mlないし約3mlである
    、請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記動物は、高血圧または心臓疾患を予防または治療する
    薬物を使用している、請求項1記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記動物は抗高血圧薬物を現在摂取している、請求項1記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ポリマーマトリクスは貯蔵安定である、請求項1記載
    の方法。
  22. 【請求項22】 前記非イオン性ポリマーはヒドロキシエチルセルロースで
    あり、そして約0.1%ないし約1.5%の量で存在する、請求項1記載の方法
  23. 【請求項23】 動物における性的機能不全の治療方法であって、 液状媒体中に懸濁されたポリマーマトリクスを含むゲル化組成物内に分散され
    た治療有効量のプロスタグランジンE1および血管拡張を引き起こす薬剤を、該
    動物の生殖器部分上の表皮層に局所施用することからなり、ここで、 該ポリマーマトリクスは、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリ
    マーを含有し、そして 該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし
    0.09であり、また該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.
    5重量%の量で存在する方法。
  24. 【請求項24】 前記負に帯電したポリマーは、約800,000未満の平
    均分子量を有する、請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記負に帯電したポリマーは、700,000と775,
    000との間の平均分子量を有する、請求項23記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記負に帯電したポリマーはナトリウム塩であり、そして
    約650,000ないし約800,000の平均分子量、約15%未満のスルホ
    ン化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも98%の純度を
    有する、請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記非イオン性ポリマーは、5%溶液について約1,50
    0ないし1%溶液について約5,500の粘度を有する、請求項23記載の方法
  28. 【請求項28】 前記負に帯電したポリマー材料は、グルコサミノグリカン
    、ムコ多糖およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項23記載の
    方法。
  29. 【請求項29】 前記負に帯電したポリマー材料は、コンドロイチン硫酸塩
    またはナトリウム、カルシウム、カリウムもしくはマグネシウムのヒアルロン酸
    塩である、請求項23記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記ヒアルロン酸塩はナトリウム塩であり、そして約15
    %未満のスルホン化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも
    98%の純度を有する、請求項23記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記非イオン性ポリマーは、カルボキシメチルセルロース
    ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよ
    びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項23記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記治療有効量の投薬物は陰茎の外層に浸透して、運動ま
    たは感覚機能を著しく変更することなしに、勃起を引き起こす、請求項23記載
    の方法。
  33. 【請求項33】 前記プロスタグランジンE1は、前記ポリマーマトリクス
    の約400mg/mlないし前記ポリマーマトリクスの約1200mg/mlの
    量で存在する、請求項23記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、血管拡張剤、ニトロ血
    管拡張剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、ホスホジエステラー
    ゼ阻害剤、直接血管拡張剤、アドレナリン受容体拮抗剤、カルシウムチャネルブ
    ロック剤、アルファブロッカー、ベータブロッカー、リンパ液模倣剤、ビタミン
    、有機硝酸塩およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項23記載
    の方法。
  35. 【請求項35】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニトログ
    リセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレン、フェノキシベンザミン、ジ
    クロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ナトリウムニトロプルスサイド、
    イソキサプリン塩酸塩、ニリドリン塩酸塩、トラゾリン塩酸塩、ニコチニルアル
    コール、フェントールアミンおよびそれらの混合物からなる群より選択される、
    請求項23記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニコチン
    酸、ニコチン酸前駆体、ニコチン酸のエステルおよびそれらの混合物からなる群
    より選択される、請求項23記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記ナイアシン、ニコチン酸、ニコチン酸前駆体、ニコチ
    ン酸のエステルまたはそれらの混合物は、約1重量%ないし約15重量%の量で
    存在する、請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記薬剤の治療有効量は、約1mlないし約3mlである
    、請求項23記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記動物は、高血圧または心臓疾患を予防または治療する
    薬物を使用している、請求項23記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記動物は抗高血圧薬物を現在摂取している、請求項23
    記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記ポリマーマトリクスは貯蔵安定である、請求項23記
    載の方法。
  42. 【請求項42】 前記非イオン性ポリマーはヒドロキシエチルセルロースで
    あり、そして約0.1%ないし約1.5%の量で存在する、請求項23記載の方
    法。
  43. 【請求項43】 性的機能不全を治療するためのゲル化組成物であって、 非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリマーを含むマトリクス内に
    分散された治療有効量の薬剤を含み、ここで、 該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし
    0.09であり、また 該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.5重量%の量で存在
    するゲル化組成物。
  44. 【請求項44】 前記負に帯電したポリマーは、約800,000未満の平
    均分子量を有する、請求項43記載のゲル化組成物。
  45. 【請求項45】 前記負に帯電したポリマーは、700,000と775,
    000との間の平均分子量を有する、請求項43記載のゲル化組成物。
  46. 【請求項46】 前記負に帯電したポリマーはナトリウム塩であり、そして
    約650,000ないし約800,000の平均分子量、約15%未満のスルホ
    ン化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも98%の純度を
    有する、請求項43記載のゲル化組成物。
  47. 【請求項47】 前記非イオン性ポリマーは、5%溶液について約1,50
    0ないし1%溶液について約5,500の粘度を有する、請求項43記載のゲル
    化組成物。
  48. 【請求項48】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、血管拡張剤、ニトロ血
    管拡張剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、ホスホジエステラー
    ゼ阻害剤、直接血管拡張剤、アドレナリン受容体拮抗剤、カルシウムチャネルブ
    ロック剤、アルファブロッカー、ベータブロッカー、リンパ液模倣剤、ビタミン
    、有機硝酸塩およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項43記載
    のゲル化組成物。
  49. 【請求項49】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニトログ
    リセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレン、フェノキシベンザミン、ジ
    クロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ナトリウムニトロプルスサイド、
    イソキサプリン塩酸塩、ニリドリン塩酸塩、トラゾリン塩酸塩、ニコチニルアル
    コール、フェントールアミンおよびそれらの混合物からなる群より選択される、
    請求項43記載のゲル化組成物。
  50. 【請求項50】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニコチン
    酸、ニコチン酸前駆体、ニコチン酸のエステルおよびそれらの混合物からなる群
    より選択される、請求項43記載のゲル化組成物。
  51. 【請求項51】 前記ナイアシン、ニコチン酸、ニコチン酸前駆体、ニコチ
    ン酸のエステルまたはそれらの混合物は、約1重量%ないし約15重量%の量で
    存在する、請求項50記載のゲル化組成物。
  52. 【請求項52】 前記薬剤の治療有効量は、約1mlないし約3mlである
    、請求項43記載のゲル化組成物。
  53. 【請求項53】 前記動物は、高血圧または心臓疾患を予防または治療する
    薬物を使用している、請求項43記載のゲル化組成物。
  54. 【請求項54】 前記動物は抗高血圧薬物を現在摂取している、請求項43
    記載のゲル化組成物。
  55. 【請求項55】 前記ポリマーマトリクスは貯蔵安定である、請求項43記
    載のゲル化組成物。
  56. 【請求項56】 前記非イオン性ポリマーはヒドロキシエチルセルロースで
    あり、そして約0.1%ないし約1.5%の量で存在する、請求項43記載のゲ
    ル化組成物。
  57. 【請求項57】 性的機能不全を治療するためのゲル化組成物であって、 非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリマーを含むマトリクス内に
    分散された治療有効量のプロスタグランジンE1および血管拡張を引き起こす薬
    剤を含み、ここで、 該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし
    0.09であり、また 該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.5重量%の量で存在
    するゲル化組成物。
  58. 【請求項58】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、血管拡張剤、ニトロ血
    管拡張剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、ホスホジエステラー
    ゼ阻害剤、直接血管拡張剤、アドレナリン受容体拮抗剤、カルシウムチャネルブ
    ロック剤、アルファブロッカー、ベータブロッカー、リンパ液模倣剤、ビタミン
    、有機硝酸塩およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項57記載
    のゲル化組成物。
  59. 【請求項59】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニトログ
    リセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレン、フェノキシベンザミン、ジ
    クロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ナトリウムニトロプルスサイド、
    イソキサプリン塩酸塩、ニリドリン塩酸塩、トラゾリン塩酸塩、ニコチニルアル
    コール、フェントールアミンおよびそれらの混合物からなる群より選択される、
    請求項57記載のゲル化組成物。
  60. 【請求項60】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニコチン
    酸、ニコチン酸前駆体、ニコチン酸のエステルおよびそれらの混合物からなる群
    より選択される、請求項57記載のゲル化組成物。
  61. 【請求項61】 前記ナイアシン、ニコチン酸、ニコチン酸前駆体、ニコチ
    ン酸のエステルまたはそれらの混合物は、約1重量%ないし約15重量%の量で
    存在する、請求項57記載のゲル化組成物。
  62. 【請求項62】 前記薬剤の治療有効量は、約1mlないし約3mlである
    、請求項57記載のゲル化組成物。
  63. 【請求項63】 前記動物は、高血圧または心臓疾患を予防または治療する
    薬物を使用している、請求項57記載のゲル化組成物。
  64. 【請求項64】 前記動物は抗高血圧薬物を現在摂取している、請求項57
    記載のゲル化組成物。
  65. 【請求項65】 前記ポリマーマトリクスは貯蔵安定である、請求項57記
    載のゲル化組成物。
  66. 【請求項66】 前記非イオン性ポリマーはヒドロキシエチルセルロースで
    あり、そして約0.1%ないし約1.5%の量で存在する、請求項57記載のゲ
    ル化組成物。
  67. 【請求項67】 動物における性的機能不全の治療方法であって、 液状媒体中に懸濁されたポリマーマトリクスを含むゲル化組成物内に分散され
    た治療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤を、該動物の陰茎海綿体に注射するこ
    とからなり、ここで、 該ポリマーマトリクスは、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリ
    マーを含有し、そして 該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし
    0.09であり、また該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.
    5重量%の量で存在する方法。
  68. 【請求項68】 前記負に帯電したポリマーは、約800,000未満の平
    均分子量を有する、請求項67記載の方法。
  69. 【請求項69】 前記負に帯電したポリマーは、700,000と775,
    000との間の平均分子量を有する、請求項67記載の方法。
  70. 【請求項70】 前記負に帯電したポリマーはナトリウム塩であり、そして
    約650,000ないし約800,000の平均分子量、約15%未満のスルホ
    ン化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも98%の純度を
    有する、請求項67記載の方法。
  71. 【請求項71】 前記負に帯電したポリマー材料は、グルコサミノグリカン
    、ムコ多糖およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項67記載の
    方法。
  72. 【請求項72】 前記負に帯電したポリマー材料は、コンドロイチン硫酸塩
    またはナトリウム、カルシウム、カリウムもしくはマグネシウムのヒアルロン酸
    塩である、請求項67記載の方法。
  73. 【請求項73】 前記ヒアルロン酸塩はナトリウム塩であり、そして約15
    %未満のスルホン化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも
    98%の純度を有する、請求項67記載の方法。
  74. 【請求項74】 前記非イオン性ポリマーは、カルボキシメチルセルロース
    ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよ
    びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項67記載の方法。
  75. 【請求項75】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニトログ
    リセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレン、フェノキシベンザミン、ジ
    クロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ナトリウムニトロプルスサイド、
    イソキサプリン塩酸塩、ニリドリン塩酸塩、トラゾリン塩酸塩、ニコチニルアル
    コール、フェントールアミンおよびそれらの混合物からなる群より選択される、
    請求項67記載の方法。
  76. 【請求項76】 前記治療有効量の投薬物は陰茎の外層に浸透して、運動ま
    たは感覚機能を著しく変更することなしに、勃起を引き起こす、請求項67記載
    の方法。
  77. 【請求項77】 前記ゲル化組成物さらにプロスタグランジンE1を含む、
    請求項67記載の方法。
  78. 【請求項78】 動物における膣乾燥から生じる性的機能不全の治療方法で
    あって、 液状媒体中に懸濁されたポリマーマトリクスを含むゲル化組成物内に分散され
    た治療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤を、膣に局所施用することからなり、
    ここで、 該ポリマーマトリクスは、非イオン性ポリマーと混合された負に帯電したポリ
    マーを含有し、そして 該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし
    0.09であり、また該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.
    5重量%の量で存在する方法。
  79. 【請求項79】 前記負に帯電したポリマーは、約800,000未満の平
    均分子量を有する、請求項78記載の方法。
  80. 【請求項80】 前記負に帯電したポリマーは、700,000と775,
    000との間の平均分子量を有する、請求項78記載の方法。
  81. 【請求項81】 前記負に帯電したポリマーはナトリウム塩であり、そして
    約650,000ないし約800,000の平均分子量、約15%未満のスルホ
    ン化灰分含有量、約5%未満の蛋白質含有量、および少なくとも98%の純度を
    有する、請求項78記載の方法。
  82. 【請求項82】 前記非イオン性ポリマーは、5%溶液について約1,50
    0ないし1%溶液について約5,500の粘度を有する、請求項78記載の方法
  83. 【請求項83】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、血管拡張剤、ニトロ血
    管拡張剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、ホスホジエステラー
    ゼ阻害剤、直接血管拡張剤、アドレナリン受容体拮抗剤、カルシウムチャネルブ
    ロック剤、アルファブロッカー、ベータブロッカー、リンパ液模倣剤、ビタミン
    、有機硝酸塩およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項78記載
    の方法。
  84. 【請求項84】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニトログ
    リセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレン、フェノキシベンザミン、ジ
    クロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ナトリウムニトロプルスサイド、
    イソキサプリン塩酸塩、ニリドリン塩酸塩、トラゾリン塩酸塩、ニコチニルアル
    コール、フェントールアミンおよびそれらの混合物からなる群より選択される、
    請求項78記載の方法。
  85. 【請求項85】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニコチン
    酸、ニコチン酸前駆体、ニコチン酸のエステルおよびそれらの混合物からなる群
    より選択される、請求項78記載の方法。
  86. 【請求項86】 前記ナイアシン、ニコチン酸、ニコチン酸前駆体、ニコチ
    ン酸のエステルまたはそれらの混合物は、約1重量%ないし約15重量%の量で
    存在する、請求項85記載の方法。
  87. 【請求項87】 前記薬剤の治療有効量は、約1mlないし約3mlである
    、請求項78記載の方法。
  88. 【請求項88】 前記動物は、高血圧または心臓疾患を予防または治療する
    薬物を使用している、請求項78記載の方法。
  89. 【請求項89】 前記動物は抗高血圧薬物を現在摂取している、請求項78
    記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記ポリマーマトリクスは貯蔵安定である、請求項78記
    載の方法。
  91. 【請求項91】 前記非イオン性ポリマーはヒドロキシエチルセルロースで
    あり、そして約0.1%ないし約1.5%の量で存在する、請求項78記載の方
    法。
  92. 【請求項92】 膣乾燥から生じる性的機能不全を治療するためのゲル化組
    成物であって、 非イオン性ポリマーと混合され、約650,000と800,000の間の平
    均分子量を有する負に帯電したポリマーを含有するマトリクス内に分散された治
    療有効量の血管拡張を引き起こす薬剤を含み、ここで、 該負に帯電したポリマーと該非イオン性ポリマーとのモル比は、1:4ないし
    0.09であり、また 該負に帯電したポリマーは、約1.0重量%ないし約3.5重量%の量で存在
    するゲル化組成物。
  93. 【請求項93】 前記非イオン性ポリマーは、5%溶液について約1,50
    0ないし1%溶液について約5,500の粘度を有する、請求項92記載のゲル
    化組成物。
  94. 【請求項94】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、血管拡張剤、ニトロ血
    管拡張剤、ACE阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、ホスホジエステラー
    ゼ阻害剤、直接血管拡張剤、アドレナリン受容体拮抗剤、カルシウムチャネルブ
    ロック剤、アルファブロッカー、ベータブロッカー、リンパ液模倣剤、ビタミン
    、有機硝酸塩およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項92記載
    のゲル化組成物。
  95. 【請求項95】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニトログ
    リセリン、ニラトリン塩酸塩、ペントキシフィレン、フェノキシベンザミン、ジ
    クロフェナック、パパベリン、ヒドララジン、ナトリウムニトロプルスサイド、
    イソキサプリン塩酸塩、ニリドリン塩酸塩、トラゾリン塩酸塩、ニコチニルアル
    コール、フェントールアミンおよびそれらの混合物からなる群より選択される、
    請求項92記載のゲル化組成物。
  96. 【請求項96】 前記血管拡張を引き起こす薬剤は、ナイアシン、ニコチン
    酸、ニコチン酸前駆体、ニコチン酸のエステルおよびそれらの混合物からなる群
    より選択される、請求項92記載のゲル化組成物。
  97. 【請求項97】 前記ナイアシン、ニコチン酸、ニコチン酸前駆体、ニコチ
    ン酸のエステルまたはそれらの混合物は、約1重量%ないし約15重量%の量で
    存在する、請求項96記載のゲル化組成物。
  98. 【請求項98】 前記薬剤の治療有効量は、約1mlないし約3mlである
    、請求項92記載のゲル化組成物。
  99. 【請求項99】 前記動物は、高血圧または心臓疾患を予防または治療する
    薬物を使用している、請求項92記載の方法。
  100. 【請求項100】 前記動物は抗高血圧薬物を現在摂取している、請求項9
    2記載の方法。
  101. 【請求項101】 前記ポリマーマトリクスは貯蔵安定である、請求項92
    記載の方法。
  102. 【請求項102】 前記非イオン性ポリマーはヒドロキシエチルセルロース
    であり、そして約0.1%ないし約1.5%の量で存在する、請求項92記載の
    方法。
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