JP2001509480A - 男性勃起機能不全を治療するための改良された方法及び組成物 - Google Patents

男性勃起機能不全を治療するための改良された方法及び組成物

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JP2001509480A JP2000501742A JP2000501742A JP2001509480A JP 2001509480 A JP2001509480 A JP 2001509480A JP 2000501742 A JP2000501742 A JP 2000501742A JP 2000501742 A JP2000501742 A JP 2000501742A JP 2001509480 A JP2001509480 A JP 2001509480A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】男性勃起機能不全治療薬の提供。 【解決手段】(a)プロスタグランジン血管拡張剤と、(b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤と、(c)室温では固体であり、尿道又は管部(meatus)に挿入された際に成分(a)及び(b)を放出する基剤とを含有する、坐剤の形態を有する医薬組成物の投与は、男性勃起機能不全の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願は、米国特許出願第08/890,445号(1997年7月9日出願)
及び米国特許仮出願第60/068,294号(1997年12月19日出願)
の一部継続出願である。
【0002】 本発明は、男性勃起機能不全の治療方法に関する。本発明は更に、男性勃起機
能不全の治療に有用な医薬組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】
インポテンス、すなわち男性の性交能力の欠如は冗談の話題になることが多い
が、何百万もの男性がこの症状に苦しんでいる。インポテンスは通常、陰茎勃起
維持の不能によって特徴づけられ、しばしば勃起機能不全と称される。勃起機能
不全は、年齢、出生地又は過去の性体験とは関係なく、あらゆる男性に起りうる
【0004】 本発明においては、「勃起機能不全」とは、インポテンス、すなわち性的に機
能する勃起を達成できない状態をもたらす、陰茎の海綿組織及び関連する筋膜の
一定の障害を意味する。インポテンスは、米国だけで少なくとも1,000万人
の男性を悩ませていると推定される。多くの生理的又は心理的因子によって陰茎
に出入りする血流のバランスが維持されるが、インポテンスはこれら因子のいず
れかが乱され、それによって陰茎海綿体(corpus cavernosa)及び尿道海綿体(
corpus spongiosa)を硬直拡張させるのに充分な血液の保持が阻害されることに
よって生じる。本発明においては、「インポテンス」とは、望む時に性的に機能
する勃起を達成できない状態として、広い意味で用いられる。
【0005】 インポテンスの治療には、性心理学的治療、ホルモン治療、ニトログリセリン
及びα−アドレナリン作用性遮断剤(以下、「α−遮断剤」とする)等の血管拡
張剤の投与、血管手術、陰茎への補綴具の埋込、真空デバイス、及び陰茎を支え
るための副木又は陰茎を流れる血流量を変えるための陰茎収縮リング等の外部補
助器具が含まれる(ロバート J.クローズら、N.Eng.J.Med.、v
ol.321、No.24、1989年12月14日を参照)。患者の多くは、
彼ら自身で陰茎海綿体に血管作用剤を注射することによってインポテンスの治療
を行っている(フォワード、第1回勃起薬理学に関する国際シンポジウム、19
89年11月17〜19日、パリ、2ページ;ビラッグら、Angiology
、vol.35、79〜87ページ(1984);及び米国特許第4,127,
118号、4,766,889号及び4,857,059号参照。これら特許は
、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する)。最も普通に使用され
る医薬としては、フェノキシベンズアミン及びフェントラミン等のα−遮断剤、
パパベリン等の平滑筋弛緩薬、プロスタグランジンE1等の血管作用性機能を有 するプロスタグランジン類、及び治療効果を高めるための各種レセプター効果を
有する医薬の併用が挙げられる。パパベリンの海綿間注射投与量は、通常約7.
5〜160mgであり、一方、フェントラミンの投与量は約0.1〜10mg、
プロスタグランジンE1の投与量は約2.5〜50μgである(カークルら、U rol.Clin.of America、vol.15、No.4、625〜
629ページ(1988)及びN.石井ら、J.of Urol.、vol.1
41、323〜325ページ(1989)等参照)。また血管作用性腸性ペプチ
ドも、海綿間注射投与量10〜100μgによって勃起を生じさせるものとして
報告されている(H.ハンデルスマン、インポテンスの診断と治療、U.S.D
ept.of Health Services、Agency for He
alth Care Policy and Research(1990年4
月)参照)。
【0006】 しかし、投与中止の割合が高いことからもわかるように、患者の多くは、血管
作用薬の注射が心理的に不安であり、痛みを伴い、不快であり、また不便である
と感じている(S.アルソーフら、Journal of Sex and M
arital Therapy、vol.15、No.2、121〜129ペー
ジ(1989)参照)。更に、持続勃起症(priapism)、腺小結節(corporeal
nodules)及び広汎性線維症(diffuse fibrosis)、薬剤耐容性(drug toleranc
e)、挫傷(bruising)及び血腫(hematomas)、注射箇所での陰茎皮の膨張及び
潰瘍等の好ましくない副作用も報告されている。
【0007】 米国特許第5,270,323号に開示された勃起性を高めるシルデナフィルの
経口投与は、最近FDAによって承認され、またメディアでも広く報告されてい
る。シルデナフィルは、特定のホスホジエステラーゼによる陰茎内サイクリック
GMPの破壊を阻害することによって作用すると考えられている。シルデナフィ
ルを用いた臨床実験は限られているため、一般の使用に際し、シルデナフィルが
どの程度効果的であるかはわかっていない。シルデナフィルは、勃起機能不全の
男性全体の40%に対しては効果があるだろう。しかし、勃起機能不全の男性全
体におけるシルデナフィルの長期安全性については懸念が広がっており、また、
最近ではシルデナフィルを服用した男性の突然死の報告がある。
【0008】 米国特許第5,731,339号では、男性勃起機能不全に適用しうる治療と
して経口フェントラミンの使用が開示されている。米国泌尿器協会(American U
rological Association)(AUA)の最近の年次ミーティングでの報告では、 経口投与のフェントラミンは、軽い勃起機能不全に苦しむ男性の内わずか20〜
30%にしか効果がないことが示された(ゴールドスタイン、I.ら、抄録#9
19、The Journal of Urology、V.159(5)、1
998年5月、240参照)。
【0009】 米国特許第5,718,917号は、勃起機能不全用の凍結乾燥PGE−1の
経管的投与(meatal dose)の使用を開示している。上で引用したAUAミーテ ィングの報告では、有効性を示す評価の下されていない予備報告となっているの
みである(「インポテンスに関する国際団体」での検討における未公表成績、A
UA 第93回年次ミーティング、1998年5月30日)。
【0010】 米国特許第5,708,031号では、勃起機能不全の治療に際し、尿道内P
GE−2の使用が開示されている。この特許の実施例に記載された投与方法にお
いては、尿カテーテル及び陰茎用クランプが必要である。記載された結果は、良
く言ってもまあまあである。しかし、この程度の結果を得るために、多くの男性
がカテーテルや陰茎用クランプの使用を考えるとは思えない。 米国特許第4,801,587号及びヨーロッパ特許公開第0357581号
では、勃起を生じさせるため、男性の尿道を経由して血管拡張剤を投与すること
が開示されている。また、テストステロンの経尿道投与も報告されている(S.
M.ミルコ、Bulletins et Memoirs de la Soc
ieta Roumaine D’Endocrinologie、Vol.5
、434〜437ページ(1989)参照)。更に、経尿道投与されたコカイン
も勃起に寄与することも提案されている(JAMA、vol.259、No.2
1、3176ページ(1988)参照)。また、ニトログリセリンでコーティン
グされた勃起誘発コンドームが米国特許第4,829,991号で開示されてい
る。
【0011】 しかしながら、現在のところ、男性勃起機能不全に対し完全に効果のある治療
はない。従って、男性勃起機能不全の治療方法はなお必要とされている。また、
男性勃起機能不全の治療に効果的な組成物も必要とされている。特に、痛み、持
続勃起症(priapism)、腺小結節(corporeal nodules)、広汎性線維症(diffu
se fibrosis)及び瘢痕(scarring)をもたらしにくいことを特徴とするインポ テンスの治療方法及び治療用組成物が必要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、本発明の目的は、男性勃起機能不全の新規な治療方法を提供するこ
とである。 本発明の更なる目的は、医薬組成物の局所外用的な、経管的な(meatal)、及
び/又は経尿道の投与、又は海綿間注射を含む男性勃起機能不全の治療方法を提
供することである。 本発明の更なる目的は、痛み又は焼けるような感じを生じにくい、男性勃起機
能不全の治療方法を提供することである。 本発明の更なる目的は、持続勃起症(priapism)を生じにくい、男性勃起機能
不全の治療方法を提供することである。 本発明の更なる目的は、腺小結節(corporeal nodules)を生じにくい、男性 勃起機能不全の治療方法を提供することである。 本発明の更なる目的は、広汎性線維症(diffuse fibrosis)を生じにくい、男
性勃起機能不全の治療方法を提供することである。 本発明の更なる目的は、尿道海綿体(corpora spongiosum)及び陰茎海綿体(
corpora cavernosa)の瘢痕(scarring)を生じにくい、男性勃起機能不全の治 療方法を提供することである。 本発明の更なる目的は、男性勃起機能不全の治療に有用な新規な医薬組成物を
提供することである。 本発明の更なる目的は、痛み又は焼けるような感じを生じにくい、男性勃起機
能不全の治療用医薬組成物を提供することである。 本発明の更なる目的は、持続勃起症(priapism)を生じにくい、男性勃起機能
不全の治療用医薬組成物を提供することである。 本発明の更なる目的は、腺小結節(corporeal nodules)を生じにくい、男性 勃起機能不全の治療用医薬組成物を提供することである。 本発明の更なる目的は、局所外用的に、経管的に(meatally)、及び/又は経
尿道に適用した場合、又は海綿間に注射した場合に効果的な、男性勃起機能不全
の治療用医薬組成物を提供することである。 本発明の更なる目的は、広汎性線維症(diffuse fibrosis)を生じにくい、男
性勃起機能不全の治療用医薬組成物を提供することである。 本発明の更なる目的は、尿道海綿体(corpora spongiosum)及び陰茎海綿体(
corpora cavernosa)の瘢痕(scarring)を生じにくい、男性勃起機能不全の治 療用医薬組成物を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】 以下に記載する詳細な説明によって明らかになるが、上記目的及びその他の目
的は、本発明者の医薬組成物の発見によって達成されたものであり、その組成物
は、 (a)血管拡張剤、及び (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を含有し、
特に男性勃起機能不全の治療に対し少ない投与量で有効である。
【0014】 好ましい一態様においては、前記医薬組成物は尿道坐剤の形態をとり、 (a)プロスタグランジン血管拡張剤、 (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、並びに
(c)室温では固体であり、尿道又は経管(meatus)へ挿入された際に成分(a
)及び(b)を放出する基剤を含有する。
【0015】 好ましい一態様においては、成分(c)は、室温では固体であり、尿道又は管
部(meatus)へ挿入された際に融解あるいは溶解し、成分(a)及び(b)を放
出する基剤である。
【0016】
【発明の実施の形態】
第一の態様において、本発明は、男性勃起機能不全の治療に有用な新規な医薬
組成物を提供する。本発明の医薬組成物は、(a)血管拡張剤及び(b)15−
ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を含有することを特徴と
する。
【0017】 前記血管拡張剤として、生理学的に許容しうる血管拡張剤が使用できる。適切
な血管拡張剤としては、例えば(a)ニトログリセリン、イソソルビドジニトレ
ート、アミルニトレート、イソソルビドモノニトレート、エリスリチルテトラニ
トレート及びナトリウムニトロプルシド等のニトロ血管拡張剤、(b)プラゾシ
ン、フェントラミン、フェノキシベンズアミン、ジベンズアミン、ドキサゾシン
、テラゾシン、トリマゾシン、トラゾリン、コリンタニン、ラウウォルシン(ra
uwolscine)及びピペロキサン等のα−遮断剤、(c)ヨヒンビン、ラベタロー ル、カルベディロール、テルブタリン、ブシンドロール等のその他アドレナリン
受容体剤、(d)パパベリン等の非特異的な血管拡張物質及び(e)血管作用性
腸内ペプチド(VIP)、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連生成物、VI
P類似物、及びコレシストキニン及びCCK8等のコレシストキニン類似物が挙
げられるが、これらに限定されない。
【0018】 血管拡張剤として好ましいのは、プロスタグランジン類である。適切なプロス
タグランジン類としては、例えばPGE−1、PGE−2、PGA−1、PGB
−1、PGD−2、PGE−M、PGF−M、PGH−2、PGI−2、19−
ヒドロキシ−PGA−1、19−ヒドロキシ−PGB−1、PGA−2、PGB
−2、19−ヒドロキシ−PGA−2、19−ヒドロキシ−PGB−2、PGB
−3、16,16−ジメチル−Δ2−PGE−1メチルエステル、15−デオキ シ−16−ヒドロキシ−16−メチル−PGE−1メチルエステル、16,16
−ジメチル−PGE−2、11−デオキシ−15−メチル−PGE−1、16−
メチル−18,18,19,19−テトラヒドロカルバサイクリン、(16RS
)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−PGE−1メチルエス
テル、(+)−4,5−ジデヒドロ−16−フェノキシ−α−テトラノル−PG
E−2メチルエステル、11−デオキシ−11a,16,16−トリメチル−P
GE−2、(+)−11a,16a,b−ジヒドロキシ−1,9−ジオキソ−1
−(ヒドロキシメチル)−16−メチル−トランス−プロステン、9−クロロ−
16,16−ジメチル−PGE−2、アルボプロスチル(arboprostil)、イロ プロスト、CL115,347、16,16−ジメチル−PGE−2、15(S
)−15−メチル−PGE−2、9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジ
メチル−PGE−2カリウム塩、カルバプロスタサイクリン、プロスタグランジ
ンD2、19(R)−ヒドロキシ−PGE−2、13,14−ジヒドロ−PGE −1、11β−PGE−2、19(R)−ヒドロキシ−PGE−1、11−デオ
キシ−16,16−ジメチル−PGE−2、及びこれら天然プロスタグランジン
類の半合成又は合成誘導体、又は血管拡張剤若しくは神経調節物質として作用可
能な誘導体又はプロスタグランジン類似物が挙げられるが、これらには限定され
ない。また、シクロデキストリン複合物も溶液の活性を高め、プロスタグランジ
ンを安定化させるので使用できる。また、これら化合物の内のいずれかのラセミ
体、光学純度の高い立体異性体、又は精製された立体異性体も使用できる。また
、生理学的に許容される塩も使用できる。上記の内、好ましいプロスタグランジ
ンはPGE−1、PGE−2、PGD−2及びCL115,347であり、より
好ましくは、PGE−2又はPGE−1である。 PGE−1、すなわちプロスタグランジンE1は、アルプロスタジル又はPG E1としても知られている。PGE−1の正式な化学名は3−ヒドロキシ−2− (3−ヒドロキシ−1−オクテニル)−5−オキソシクロペンタンへプタン酸で
あり、その構造は下記の通りである。
【0019】
【化1】
【0020】 プロスタグランジンE1はヒツジ精嚢組織から単離することができ、その方法は バーグストロムら、Acta.Chem.Scand.、vol.16、501
ページ(1962)及びJ.Biol.Chem.、vol.238、3555
ページ(1963)に記載されている。また、プロスタグランジンE1の合成も 実施可能であり、その方法は以下の文献に記載されている。コーリーら、J.A
m.Chem.Soc.、vol.91、535ページ(1969);コーリー
ら、J.Am.Chem.Soc.、vol.92、2586ページ(1970
);シーら、J.Am.Chem.Soc.、vol.94、3643ページ(
1972);シーら、J.Am.Chem.Soc.、vol.95、1676
ページ(1973);シャーフら、J.Org.Chem、vol.37、29
21ページ(1974);及びスレイツら、Tetrahedron、vol.
30、819ページ(1974)。 PGE−2、すなわちプロスタグランジンE2は、ジノプロストン又はPGE2 としても知られている。PGE−2の正式な化学名は7−[3−ヒドロキシ−2
−(3−ヒドロキシ−1−オクテニル)−5−オキソシクロペンチル]−5−へ
プテン酸であり、その構造は下記の通りである。
【0021】
【化2】
【0022】 プロスタグランジンE2はヒツジ精嚢組織から単離することができ、その方法は バーグストロムら、Acta.Chem.Scand.、vol.16、501
ページ(1962)に記載されている。また、プロスタグランジンE2は合成可 能であり、その方法は以下の文献に記載されている。コーリーら、J.Am.C
hem.Soc.、vol.92、397ページ(1970);コーリーら、J
.Am.Chem.Soc.、vol.92、2586ページ(1970);及
びヒーサーら、Tetrahedron Letters、2313ページ(1
973)。
【0023】 プロスタグランジンE1及びE2はいずれもシグマケミカル社(ミズーリ州、セ
ントルイス)より入手可能である。PGE−2はまた、ファルマシア&アップジ
ョン社(ミシガン州、カラマズー)からPROSTIN E−2坐剤として、あ
るいはPREPIDIL GELとして商業的に入手可能であり、フォレストフ
ァーマスーティカル社(ミズーリ州、セントルイス)からはCervidilと
して入手可能である。
【0024】 15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−PGE−1メチルエステ
ルはミソプロストールとしても知られており、正式な化学名は、(±)−メチル
−(1R,2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−[(E)−(4RS)−4−ヒ
ドロキシ−4−メチル−1−オクテニル]−5−オキソシクロペンタンヘプタノ
エートである。15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−PGE−1
メチルエステルは米国特許第3,965,143号に記載の方法で調製可能であ
る。この特許を、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0025】 エンプロスチルの正式な化学名は、[1α,2β(1E,3R*),3α]− 7−[3−ヒドロキシ−2−(3−ヒドロキシ−4−フェノキシ−1−ブテニル
)−5−オキソシクロペンチル]−4,5−ヘプタジエン酸メチルエステルであ
る。エンプロスチルは米国特許第4,178,457号に記載の方法で調製可能
である。この特許を、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0026】 PGI−2は、プロスタサイクリン、エポプロステノール、プロスタグランジ
ンI2、プロスタグランジンX、PGI2あるいはPGXとしても知られている。
プロスタサイクリンは米国特許第4,539,333号に記載の方法で調製可能
である。この特許を、本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0027】 16,16−ジメチル−PGE−2の構造を下に示す。
【0028】
【化3】
【0029】 15(S)−15−メチル−PGE−2の構造を下に示す。
【0030】
【化4】
【0031】 9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジメチル−PGE−2カリウム塩
の構造を下に示す。
【0032】
【化5】
【0033】 カルバプロスタサイクリンの構造を下に示す。
【0034】
【化6】
【0035】 プロスタグランジンD2の構造を下に示す。
【0036】
【化7】
【0037】 19(R)−ヒドロキシ−PGE−2の構造を下に示す。
【0038】
【化8】
【0039】 13,14−ジヒドロ−PGE−1の構造を下に示す。
【0040】
【化9】
【0041】 11β−PGE−2の構造を下に示す。
【0042】
【化10】
【0043】 19(R)−ヒドロキシ−PGE−1の構造を下に示す。
【0044】
【化11】
【0045】 11−デオキシ−16,16−ジメチル−PGE−2の構造を下に示す。
【0046】
【化12】
【0047】 残りのプロスタグランジン類は、アレックス グリンガンツ著「医薬品化学へ
の招待」(Wiley−VCH社、ニューヨーク、158〜159ページ及び6
41〜642ページ、(1997))に記載されている。この文献を本明細書の
一部を構成するものとしてここに援用する。 プロスタグランジンのシクロデキストリン複合体はプロスタグランジンの安定
性及び効力を高めるために用いることができる。シクロデキストリン複合体は、
水性溶媒に溶解させたα、β又はγシクロデキストリンに対し、適切な化学量論
比でプロスタグランジンを添加することによって調製可能であり、調製後はその
まま使用するか、又は凍結乾燥して固体クラスレートとし、他剤と混合して用い
る。これら複合体は以下の文献に記載されている。(山村ら、J.Chroma
togr.、vol.331、383〜388ページ(1985);平山ら、C
hem.Pharm.Bull.、vol.32、4237〜4240ページ(
1984);ウエカマら、J.Pharm.Sci.、vol.73、382〜
384ページ(1984);及び山村ら、J.Chromatogr.、vol
.303、165〜172ページ(1984))。これらの文献を本明細書の一
部を構成するものとしてここに援用する。
【0048】 通常、本発明の組成物はプロスタグランジンE1又はプロスタグランジンE2
含むが、その量は単位投与当たり、0.1μg〜10mg、好ましくは、1〜5
00μg(経尿道投与用)、2〜200μg(経管(meatal)投与用)である。
別の血管拡張剤が使用される場合には、上記で規定した量のプロスタグランジン
1及びE2と同じ効果をもたらすような量を存在させる。
【0049】 「15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤」という用語
は、プロスタグランジン分解酵素又は15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒ
ドロゲナーゼ(PGDH)に対して有意に阻害作用を示す化合物のいずれかを意
味する。15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(PGDH)と
して、二種類の形態が知られている。NAD+依存性のTypeIと、NADP+ 依存性のTypeIIである。TypeIは、TypeIIに比べて1オーダー
低いKmで作用し、よって生理学的により高い効果を有する。TypeIPGD
Hは、以下の文献に記載されている。(マックら、Biochimica et
Biophysica Acta、vol.1035、190〜196ページ
(1990);エンサーら、J.Lipid Mediators Cell
Signalling、vol.12、313〜319ページ(1995);及
びベリーら、Biochemical Pharmacology、vol.3
2、no.19、2863〜2871ページ(1983))。これらの文献を本
明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。ベリーら、タイら、村松ら
及びマックらは、TypeIPGDHの阻害割合の測定方法と共にTypeIP
GDHの酵素活性測定用アッセイについても述べている。
【0050】 TypeIIPGDHについては以下の文献に記載されている。(チャンら、
Biochem.Biophys.Res.Commun.、vol.99、7
45〜751ページ(1981);ジャラバックら、Prostaglandi
ns、vol.18、241〜246ページ(1979);及びリンら、Bio
chem.Biophys.Res.Commun.、vol.81、1227
〜1234ページ(1978))。これらの文献を全て本明細書の一部を構成す
るものとしてここに援用する。
【0051】 好適な15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤としては
、例えば、グリシルリジン酸、甘草、グリシルレチン酸、グリシルレチン酸の各
種グリコシド、カルボキセノロン(carboxenolone)、DHEA、スピロノラク トン、ソファルコン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク(etodolac)、
オレイン酸、パルミチン酸、スルファサラジン(sulphasalazine)及びその類似
物、エタクリン酸、フロセミド、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、パパ
ベリン、シス−スリンダクスルフィド、トランス−スリンダクスルフィド、シス
−スリンダク、トランス−スリンダク、グルタチオンチオスルフォネート、二価
の銅カチオン、二価の亜鉛カチオン、セレン、ナファザトロム(nafazatrom)(
Bay g−6575);15−HETE、13−HODD及びHHT等のω−
6ヒドロキシル部位を有するリポキシゲナーゼ及びシクロオキシゲナーゼ由来基
質;ゴシポール(gossypol)、15(R)−プロスタグランジンE−1、15(
R)−プロスタグランジンE−2、15(R)−15−メチルプロスタグランジ
ンE−2が挙げられるが、これらに限定されない。また、TypeI、Type
IIPGDHのいずれかと結合し、阻害する抗体類も使用できる。
【0052】 グリシルリジン酸は、グリシルリジン及びグリシルレチン酸グリコシドとして
も知られている。その正式な化学名は、20β−カルボキシ−11−オキソ−3
0−ノロレアン−12−エン−3β−イル−2−O−β−D−グルコピラヌロノ
シル−α−D−グルコピラノシドウロン酸(glucopyranosiduronic acid)であ り、その構造は下記の通りである。
【0053】
【化13】
【0054】 グリシルリジン酸は、シグマケミカル社(ミズーリ州、セントルイス)より商業
的に入手可能である。 グリシルレチン酸は、非グリコシル化グリシルリジン酸であり、その構造は下
記の通りである。
【0055】
【化14】
【0056】 グリシルレチン酸は、甘草エキスから得ることができる。
【0057】 カルベノキソロン(carbenoxolone)は、3β−ヒドロキシ−11−オキソ− 20β−オレアン−12−エン−29酸ハイドロジェンブタンジオエートとして
も知られており、下記の構造を有する。
【0058】
【化15】
【0059】 カルベノキソロンは米国特許第3,070,623号に記載の方法で合成可能で
ある。この特許を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0060】 甘草は、甘根リコリス(liquorice)及びグリシリザ(glycyrrhiza)としても
知られており、メルクインデックス第10版中、No.4368として次のよう
に記載されている。「グリシリザ、甘草、リコリス;甘根。グリシリザ gla
bra L、同属typica Regel&Herder(スペイン産甘草)
、G.Glabra L.、同属glandulifera(Waldst.&
Kit.)Regel&Herder(ロシア産甘草)、黄色く甘味のある樹木
を産出するその他各種のG.g、又はLeguminosawの乾燥根茎及び根
。南ヨーロッパから中央アジアにかけて分布。成分は、6〜14%のグリシルリ
ジン(グリシルレチン酸のグルコシド)、アスパラギン、糖類、樹脂である。」
甘草は、乾燥根茎又は根から調製される粗調製物であり、それ自身は多数の同
定されていない化合物を含んでいる。乾燥甘草根調製物市販品の簡単な水性エキ
スは次のように調製できる。乾燥甘草根2gを10mlの蒸留水と混合し、完全
に混合するまで室温で攪拌した後、濾過して粒状物を除去する。こうして得た簡
単な水性甘草エキスはPGDHの阻害に有効であり、そのまま本発明に利用でき
る。
【0061】 スピロノラクトンは、アルダクトンA(Aldactone A)又はベロスピロン(Ver
ospiron)としても知られている。スピロノラクトンの正式な化学名は、17− ヒドロキシ−7−メルカプト−3−オキソ−17α−プレグン−4−エン−21
−カルボキシリック及びγ−ラクトン、7−アセテートであり、その構造は下記
の通りである。
【0062】
【化16】
【0063】 スピロノラクトンは、シグマケミカル社(ミズーリ州、セントルイス)より商業
的に入手可能である。
【0064】 ソファルコンは、正式には[5−[(3−メチル−2−ブテニル)オキシ]−
2−[3−[4[(3−メチル−2−ブテニル)オキシ]フェニル]−1−オキ
ソ−2−プロペニル]フェノキシ]酢酸として知られており、次の構造を有する
【0065】
【化17】
【0066】 ソファルコンは、米国特許第4,085,135号に記載の方法で調製可能であ
る。この特許を本明細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0067】 DHEAは、正式には3−ヒドロキシアンドロスト−5−エン−17−オン、
デヒドロエピアンドロステロン又はプラステロンとして知られている。DHEA
の構造は下記の通りである。
【0068】
【化18】
【0069】 DHEAは、次の文献に記載の方法で調製可能である(細田ら、J.Org.C
hem.、vol.38、4209ページ(1973))。この文献を本明細書
の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0070】 スルファサラジンは、2−ヒドロキシ−5−[[4−[(2−ピリジニルアミ
ノ)スルホニル]フェニル]アゾ]安息香酸としても知られており、次の構造を
有する。
【0071】
【化19】
【0072】 多数のスルファサラジン類似物がPGDHの阻害剤として示されている(ベリ
ーら、Biochemical Pharmacology、vol.32、2
863〜2871ページ(1983))。本発明の組成物においてPGDH阻害
剤として使用可能なスルファサラジン・アナログの例として、以下の化合物が挙
げられる。
【0073】
【化20】
【0074】
【化21】
【0075】
【化22】
【0076】
【化23】
【0077】 エトドラクは、1,8−ジエチル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ−[3
,4−b]インドール−1−酢酸としても知られている。エトドラクは、米国特
許第3,843,681号に記載の方法で調製可能である。この特許を本明細書
の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0078】 インドメタシンは、1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチ
ル−1H−インドール−3−酢酸としても知られている。インドメタシンは、米
国特許第3,161,654号に記載の方法で調製可能である。この特許を本明
細書の一部を構成するものとしてここに援用する。
【0079】 スリンダクは、5−フルオロ−2−メチル−1−[[4−(メチルスルフィニ
ル)フェニル]メチレン]−1H−インデン−3−酢酸としても知られている。
スリンダクは、米国特許第3,654,349号及び第3,647,858号に
記載の方法で調製可能である。これらの特許を本明細書の一部を構成するものと
してここに援用する。
【0080】 15(R)−プロスタグランジンE−1の構造を下に示す。
【0081】
【化24】
【0082】 15(R)−15−メチルプロスタグランジンE−2の構造を下に示す。
【0083】
【化25】
【0084】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤のその他のタイ
プとして、脂肪族及び芳香族カルボン酸が挙げられる。特に適したカルボン酸と
しては、直鎖又は分岐した、飽和の、一不飽和の、又は多価不飽和の脂肪族で炭
素数8〜31のカルボン酸が挙げられる。本発明の坐剤の成分(b)としての使
用において特に好ましいのは、パルミチン酸、オレイン酸、エライジン酸、ステ
アリン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、リノール酸、アラキジン酸
及びアラカドン酸等の遊離脂肪酸であるが、これらには限定されない。また、こ
れら脂肪酸は、シグマケミカル社(ミズーリ州、セントルイス)より商業的に入
手可能である。
【0085】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤は、単位投与当
たり、PGDH阻害活性のユニットとして通常は25〜100ユニット、好まし
くは50〜100ユニット存在させる。PGDH阻害活性の1ユニットに相当す
る阻害剤の量は、本実施例に記載した特定のアッセイ(分光光度的アッセイ、ラ
ジオケミカルアッセイ、又はアンガード(Anggard)及びサムエルソン(Samuels
son)法)のいずれかを用いた、ブタ陰茎PGDHアッセイ又はヒト胎盤PGD Hアッセイのいずれかによって決定される。340nmに顕著な吸収を示す阻害
剤については、ラジオケミカルアッセイを用いるのが好ましい。あるいは、15
−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤の適切な量は、本実施
例に記載した海綿体動脈血流アッセイを用いて決定してもよい。
【0086】 本発明の医薬組成物は、陰茎海綿体への注射又は経尿道投与経由による陰茎へ
の投与、又は尿道もしくは亀頭皮への局所外用的な塗布に適したあらゆる形態を
とり得る。陰茎海綿体への注射の場合、本発明の医薬組成物は等張生理食塩水溶
液の形態が適する。好ましくは、当医薬組成物は経尿道投与又は経管的(meatal
)投与に適した形態をとり、この場合、当組成物は通常、溶液、軟膏又は坐剤の
形態をとる。
【0087】 好ましくは、本発明の医薬組成物は坐剤の形態をとる。通常、一回の投与で充
分に所望の効果が得られるよう、坐剤には充分量の成分(a)及び(b)が含ま
れるようにする。よって、坐剤は通常、成分(a)として、プロスタグランジン
1を0.1μg〜10mg、好ましくは1〜500μg(経尿道投与用)又は 2〜200μg(経管的投与用)含み、またプロスタグランジンE2を0.1μ g〜10mg、好ましくは1〜500μg(経尿道投与用)又は2〜200μg
(経管的投与用)含む。更に、成分(b)として、15−ヒドロキシプロスタグ
ランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を25〜100ユニット、好ましくは50〜1
00ユニット含む。
【0088】 また、本発明の医薬組成物は更に共剤(coagent)を含んでもよい。適した共 剤の例としては以下のものが挙げられる。 1.カプトプリル、エナラプリル、エナラプリラート、キナプリル、リシノプ
リル、ラミプリル等の本発明方法の効果を増強し、炎症、繊維症反応等の長期間
の合併症を減少させ得るACE阻害剤類。但しはACE阻害剤類は、これらに限
定されない。
【0089】 2.ニトログリセリン、イソソルビドジニトレート、アミルニトレート、イソ
ソルビドモノニトレート、エリスリチルテトラニトレート、ナトリウムニトロプ
ルシド等の、本発明方法の効果を増強し得るニトロ血管拡張剤類。但しニトロ血
管拡張剤類は、これらに限定されない。
【0090】 3.プラゾシン、フェナントラミン、フェノキシベンザミン、ジベンザミン、
ドキサゾシン、テラゾシン、トリマゾシン、トラゾリン、コリンタニン、ラウウ
ォルシン(rauwolscine)、ピペロキサン等の、特に本発明方法の効果を増大さ せ且つ作用を延長するために望まれるα−遮断剤類。但しα−遮断剤類は、これ
らに限定されない。
【0091】 4.ヨヒンビン、ラベタロール、カルベディロール、ブシンドロール等の、本
発明方法の活性を増大させ且つ作用を延長する他のアドレナリン受容体剤類。但
し他のアドレナリン受容体剤類は、これらに限定されない。
【0092】 5.カフェイン、アミノフィリン、テオフィリン、アムリノン、ミルリノン、
ベスナリノン、ビンポセチン、ペモベンダン、シロスタミド、エノキシモン、ペ
ロキシモン、ロリプラム、R020−1724、ザニプラスト、ジピリダモール
、シルデナフィル等の、本発明方法の効果を増大させ且つ作用を延長するのに効
果的なホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤類。但しホスホジエステラーゼ(
PDE)阻害剤類は、これらに限定されない。
【0093】 6.ピロカルピン、エドロホニウム、ベタナコール等のムスカリン性剤。 7.アポモルフィン、ブロモクリプチン等のドーパミン作動性アゴニスト。 8.エルゴタミン及びアセテルガミン、ブラヴェルゴリン、ブロメルグリド、
クラネゴロン、エルゴノヴィン、酒石酸エルゴタミン、ペルゴリド等エルゴタミ
ン類似体等のエルゴアルカロイド。
【0094】 9.ナロキソン、ナルトレキソン、ナルメフェン、ナロルフィン、メチルナル
トレクソン、CTOP、ジプレノルフィン、β−フナルトレキサミン、ナロキソ
ナジン、ノルビナルトルフィミン、ナトリンドール、BNTX、他類似体等の、
オピオイド拮抗性を示すオピエートアンタゴニスト。 10.VIP、カルシトニン遺伝子関連産物、VIP類似体、コレシストキニ
ン及びCCK8等のコレシストキニン類似体等のポリペプチド神経伝達物質。 11.クロモリン、ネドクロモリン、ジロイトン、ピリポスト、MK−886
、MK−0591、ICI−D2318、ドセベノン、ロイコトリエン受容体ア
ンタゴニスト等のマスト細胞安定剤。 12.アデニルサイクラーゼを直接刺激するフォルスコリン及び水溶性アナロ
グ、サイクリックAMP及びサイクリックGMPの量を増加することにより海綿
体組織の緩和を増長し得るジブチリル−サイクリックAMP、ジブチリル−サイ
クリックGMP及びグアニリン等の添加剤。
【0095】 本発明は第二の実施態様において、(a)プロスタグランジンE1、プロスタ グランジンE2又はそれらの混合物及び(b)15−ヒドロキシプロスタグラン ジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を含む医薬組成物を投与することによる男性勃起機
能不全の治療方法を提供する。本方法は、上記の本医薬組成物のいずれかを使用
して有利に実施することができる。 本発明方法において、医薬組成物は尿道管又は亀頭皮膚に局所外用的に投与し
ても、陰茎海綿体に注射又は経尿道投与してもよい。陰茎海綿体への注射は、本
明細書にその一部を援用するボットI.リネ及びフランセスG.オグリンク著の
ニューイングランドジャーナルオブメディスン、334巻、873〜877ペー
ジ(1996年4月4日)の記載のように実施することができる。本発明方法は
局所外用的投与又は経尿道投与することが好ましい。局所外用的投与は、医薬組
成物の溶液を直接尿道管に点滴することで実施できる。あるいは、坐剤を直接尿
道管挿入してもよい。経尿道投与は、溶液、軟膏、エマルジョン、坐剤又は任意
の液体の形態のものを、本明細書にその一部を援用するヘリン・パダム・ナタン
ら著のニューイングランドジャーナルオブメディスン、336巻、1〜7ページ
に(1997年1月2日)及びウォルフソンV.ら著のウロロジー、42巻、7
3〜75ページ(1993)の記載のようにカテーテルを通じて投与して実施で
きる。本発明方法は坐剤を局所外用的投与することが好ましい。坐剤は、本明細
書にその一部を援用するヘリン・パダム・ナタンら著のニューイングランドジャ
ーナルオブメディスン、336巻、1〜7ページ(1997年1月2日)記載さ
れた器具等を使用して経尿道投与することができる。
【0096】 一般的には、上記医薬組成物は性交開始の1〜50分前、好ましくは10〜2
0分前に投与する。本発明方法は上記の本発明医薬組成物の一つを投与して実施
することが好適である。本発明方法は、本発明坐剤を経尿道投与するか、本発明
溶液、クリーム又は軟膏を尿道管に局所外用的投与するかのいずれかで実施する
ことが好ましい。
【0097】 無論、プロスタグランジンE1又はプロスタグランジンE2は15−ヒドロキシ
プロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤と同時に投与する必要はないことも
理解されなければならない。むしろ、15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒ
ドロゲナーゼ阻害剤は前投与してもよい。又、15−ヒドロキシプロスタグラン
ジンデヒドロゲナーゼ阻害剤の前投与又は同時投与は、プロスタグランジン投与
に伴う焼けるような感じを減ずる。更に、PGDHをブロックするとプロスタグ
ランジンの吸収と効果が驚異的に増強されるので必要投与量が顕著に低下する。
【0098】 PGDHは、PGE1やPGE2のみならず、ほとんどの薬理学的に活性なプロ
スタグランジン類を分解するので、血管拡張活性を有することから本発明組成物
に含有させることが適切な任意のプロスタグランジン又はプロスタグランジンア
ナログを、PGDH阻害と組み合わせて使用できる。
【0099】 本発明は、特に好ましい実施態様において、尿道坐剤の形態と以下の成分を含
むことを特徴とする新規な医薬組成物を提供する。この成分は、 (a)プロスタグランジン血管拡張剤; (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤;並びに
(c)室温では固体であり、尿道又は管部へ挿入された際に成分(a)及び(
b)を放出する基剤である。 プロスタグランジン及び15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナー
ゼ阻害剤は上記と同様でもよい。
【0100】 一般的に、本発明組成物は、単位投与あたりプロスタグランジンE1又はプロ スタグランジンE2を0.1μg〜10mg、好ましくは1〜500μg(経尿 道投与)、又は2〜200μg(経管投与)含む。15−ヒドロキシプロスタグ
ランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤は、単位投与あたりPGDH阻害活性ユニット
で25〜100、好ましくは50〜100含む。PGDH阻害活性ユニットに相
当する阻害剤の量は上記の方法を使用して決定する。
【0101】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤がパルミチン酸
、オレイン酸、エライジン酸、ステアリン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、リノール酸、アラキジン酸、アラカドン酸等の脂肪酸であれば、適切な
脂肪酸量は坐剤中約0.1μg〜約20mg、好ましくは約100μg〜約10
mgである。
【0102】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤がエトドラク、
スリンダック又はインドメタシンであれば、坐剤中の15−ヒドロキシプロスタ
グランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤の適切な量は、プロスタグランジンの単位用
量あたり0.1mg〜20mg、好ましくは0.5mg〜10mgであろう。
【0103】 成分(c)は基剤又はキャリアー剤であり、成分(a)であるプロスタグラン
ジン血管拡張剤及び成分(b)である15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒ
ドロゲナーゼ阻害剤との相溶性を有する任意の材料又はそれらの混合物を含むこ
とができ、管部又は尿道へ挿入された際に成分(a)及び(b)を放出する。管
部又は尿道へ坐剤を挿入した際に成分(a)及び(b)を放出する成分(c)と
して使用するのに適切な材料の例としては、成分(a)及び(b)を含むか成分
(a)及び(b)で飽和しているヒドロゲル等の材料が挙げられる。 適切なゲルの例としては、トリアセチン;ヒドロキシセルロース;水、プロピ
レングリコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなるゲル及びプロス
タグランジンとの相溶性を有する他の任意のゲルが挙げられる。特に好ましいゲ
ルは、本明細書にその一部を援用するH.ウィリマンら著の「薬剤の経皮輸送用
のマトリックスとしてのレシチンオルガノゲル」、J.Pharm.Sci.、
vol.81(9)、871〜874ページ(1992)に従って調製されたレ
シチンオルガノゲルである。この特別な調剤は、非常に増強された効果を示す。
【0104】 一種以上のプロスタグランジン類又は共剤が放出制御様式(即ち、経時的放出
)により放出されて組成物の効果を延長するゲルを使用することもできる。例え
ば、生体組織に良く耐容され、成分(a)及び(b)を放出制御的に放出する架
橋ポリエチレンオキシド/ウレタンポリマーに成分(a)及び(b)を調合する
ことができる。放出制御組成物は、本明細書にその一部を援用するD.H.ルイ
ス著の「殺虫剤及び医薬の放出制御」、プレナムプレス、ニューヨーク、198
1及びA.F.キドニュース著の「放出制御の技術;方法、理論及び応用」、C
RCプレス、ボカ・ラトン、1980に開示されている。
【0105】 好ましい実施態様においては、成分(a)であるプロスタグランジン血管拡張
剤及び成分(b)である15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ
阻害剤と相溶性を有する材料又はそのような材料の混合物であり、この成分(c
)の添加によって、融点が約70〜約100°F、好ましくは約70〜約90°
Fの範囲である最終組成物がもたらされる。
【0106】 成分(c)に使用するのに適切な材料の具体例としては、ステアリン酸エチル
、ステアリン酸メチル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、乳酸
セチル等の脂肪酸エステル;ラウレス9等の脂肪酸エーテル;オレイン酸コレス
テリル、パルミチン酸コレステリル等のコレステロールエステル;コレステロー
ルエーテル;脂肪酸ジグリセリド;脂肪酸トリグリセリド;脂肪酸;リン脂質;
糖脂質及びスフィンゴリピッドが挙げられるが、これらに限定されない。成分(
c)に使用するのに特に好ましいのはステアリン酸エチルである。
【0107】 成分(c)に使用するのに適切な材料の他の例としては、ポリエチレングリコ
ール(PEG)が挙げられる。PEGは、室温で固体又は半固体の坐剤が尿道内
で迅速に融解/溶解するように選択される。平均分子量約1450を有するPE
Gを使用した場合に好結果が得られている。 本実施態様の坐剤は、更に上記と同様の共剤を含んでいてもよい。 特に好ましい組成物はα−遮断剤及び/又はPDE阻害剤を含む。上記単一化
合物群中の任意の組合せ又は異なる化合物や異なる基の多数の組合せを適用でき
る。一種以上の共剤で前もって処理することが有利なこともある。例えば、PG
DH阻害剤で処理し、続いてPGEで処理すると本発明方法の効果は増強される
であろう。
【0108】 本発明に係る尿道坐剤は、通常長さ対幅のアスペクト比が約1:1〜約75:
1、好ましくは約5:1〜約20:1の楕円形状であろう。坐剤の長さは約1m
m〜約100mm、好ましくは約2mm〜約75mmをとり得る。坐剤の長さは
、尿道管又は陰茎尿道のいずれかへのプロスタグランジン投与を指向するように
適合させることができる。尿道管へ投与したい場合の坐剤の長さは、好ましくは
約2mm〜約60mm、さらに好ましくは約5mm〜約50mm、最も好ましく
は約10mm〜約40mmである。逆に、陰茎尿道へ投与したい場合の坐剤の長
さは、好ましくは約50mm〜約100mm、さらに好ましくは約60mm〜1
00mm、最も好ましくは約60mm〜約80mmである。
【0109】 図2〜6は本坐剤のいくつかの実施態様の形状ないし側面図を表し、図7〜1
0は本坐剤のいくつかの実施態様の断面図を表している。図2は、直線状の軸1
と丸められた先端2を有する坐剤の側面図を表す。図3は、直線状の軸1ととが
った先端2を有する坐剤の側面図を表す。図4は、直線状の軸1、丸められた先
端2及び軸1の先端2に対する末端に取り付けられた平坦な底又はストップ3を
有する坐剤の側面図を表す。図5は、直線状の軸1、とがった先端2及び軸1の
先端2に対する末端に取り付けられたフレアー状の底又はストップ3を有する坐
剤の側面図を表す。図6は、軸1全体に沿ってテーパー状になり、丸められた先
端2を有する坐剤の側面図を表す。 本坐剤は、ある特定の断面形状に制限されない。図7〜10に示すように、本
坐剤は円形、長円形、楕円形又はフットボール型のいずれかの断面形状であって
もよい。円形及び長円形の断面形状が好ましい。図7は、底又はストップ3を有
さず、軸1が実質的に円形の断面形状を有する坐剤の側面図を表す。図8は、底
又はストップ3を有さず、軸1が実質的に楕円形の断面形状を有する坐剤の側面
図を表す。図9は、実質的に円形の底又はストップ3を有し、軸1が実質的に円
形の断面形状を有する坐剤の側面図を表す。図10は、実質的に円形の底又はス
トップ3を有し、軸1が実質的に楕円形の断面形状を有する坐剤の側面図を表す
。 好ましい一実施態様において本坐剤は、尿道への進入を容易にするために丸め
られた又はとがった先端を有する(図2〜5参照)。あるいは、本坐剤は全長又
は少なくとも長さの実質的一部分に沿ってテーパー加工されてもよい(図6参照
)。坐剤の底は膨張していても、又挿入深度が坐剤の先端からフレアーの始まり
までの距離によって決定されるように、ビルトインストップを提供するためにフ
レアー形状になっていてもよい。あるいは坐剤の底は、挿入深度を設定するため
に、ホイル片、プラスチック片又は紙片に取り付けられるか、コンドームの先端
内面に取り付けられてもよい。
【0110】 通常本発明尿道坐剤は、尿道に挿入される坐剤部分における径の最大寸法が約0
.1mm〜約25mm、好ましくは約1mm〜約10mm、特に約2mm〜約6
mmであろう。尿道に挿入をされる坐剤部分における最小断面径に関する下限は
原理的にはないものの、実用的に言えば、坐剤は、断裂したり大きく屈曲するこ
となしに尿道への坐剤挿入を可能ならしめるのに十分な構造的完全性を維持する
のに十分な厚みを有すべきである。
【0111】 上記のように、本発明坐剤は、その基部が膨張した又はフレアー形状(disten
ded or flared)を有してもよい。本坐剤の膨張ないしフレアー部の寸法は、通 常、最低でも約5mmであり、好ましくは、少なくとも約10mmである。原則
として、坐剤の膨張ないしフレアー部の最大断面寸法についての上限はないが、
実用上、その膨張ないしフレアー部が始まる箇所を超えて坐剤が尿道に挿入され
ることを防ぐのに必要なサイズ以上にその膨張ないしフレアー部を大きくする必
要はない。
【0112】 通常、本発明坐剤は、一回の投与で所望する結果が得られるよう、充分量の成分
(a)及び(b)を含んでいる。従って、坐剤一個につき成分(a)として、プ
ロスタグランジンE1を通常、0.1μg〜1.0mg、好ましくは、1〜50 0μg(経尿道投与用)若しくは2〜200μg(経管的投与用)、あるいは、
プロスタグランジンE2を通常、0.1μg〜1.0mg、好ましくは、1〜5 00μg(経尿道投与用)若しくは2〜200μg(経管的投与用)含む。更に
、成分(b)として15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害
剤を通常、25〜100ユニット、好ましくは50〜100ユニット含む。
【0113】 特に好ましい実施態様において、本発明の坐剤は、プロスタグランジンE21 mg当たりオレイン酸を1〜20mg含む(すなわち、重量比でオレイン酸:プ
ロスタグランジンE2は1:1〜20:1である)。別の特に好ましい実施態様 においては、本発明の坐剤は、プロスタグランジンE2及びパルミチン酸を含み 、重量比でパルミチン酸:プロスタグランジンE2は1:1〜20:1である。
【0114】 好ましい実施態様において、本発明の坐剤はpHが3〜7、好ましくは4〜6
であることを特徴とする。このような坐剤は、医薬的に許容しうる酸又は塩基(
例、HCl、NaOH)を充分量添加し、pHを所望の値に調整するだけで、調
製することができる。あるいは、約0.5μlの希釈していない乳酸を約30m
gの坐剤に添加し、融解時に乳酸を放出して尿道のpHを3.5〜4.5に低下
させるような固形製剤を生成することができる。特に好ましい実施態様において
、各単位用量に対し、医薬的に許容しうるクエン酸塩(例えば、クエン酸ナトリ
ウム)の所望のpHを有する0.01M水溶液(0.01〜0.5ml)から得
た残渣粉末を添加することができる。例えば、pH4.5の0.01Mクエン酸
ナトリウム(0.5ml)を凍結乾燥させ、粉末化した残渣をステアリン酸エチ
ルに溶解したプロスタグランジンE2の単位用量に添加する。この用量を尿道に 挿入すると、凍結乾燥したクエン酸塩が溶解し、尿道のpHを4.5に緩衝する
のでステアリン酸エチルのペレットが溶解するにつれてプロスタグランジンE2 の活性が高まる。
【0115】 本発明は、第二の実施態様において、男性勃起機能不全の治療方法を提供する
が、これは本発明の坐剤を患者に投与することによって行われる。本発明の治療
方法は、本発明の坐剤を経尿道に投与するか又は経管的に投与することによって
実施できる。
【0116】 図1に示すように、男性の陰茎尿道は3つの部分(segment)、すなわち、延 髄尿道(bulbar urethra)、下垂尿道(pendulous urethra)及び舟状窩(navic
ular fossa)から成る。本明細書における「経尿道投与」とは、偽重層の(pseu
dostratified)又は重層(stratified)の円柱上皮で覆われた延髄尿道及び下垂
尿道への剤の投与を意味する。また、本明細書における「経管的(meatal)投与
」とは、舟状窩(navicular fossa)及び/又は重層扁平上皮で覆われた陰茎管 部(penile meatus)(図1参照)への剤の投与を意味する。よって、経管的(m
eatal)投与は、効果的経皮用量を投与することの困難性において、本質的に局 所外用的投与と同等である。厚い上皮層を通過させるのが困難であったため、従
来、血管作用性プロスタグランジンの経管的(meatal)用量は、経尿道用量に比
べて通常は10〜20倍(又はそれ以上)とされていた。しかし、本発明坐剤に
おいては、経尿道投与の場合と同じ投与量であっても、同様の効果が得られる経
管的投与を可能にする改良がなされている。
【0117】 多くの理由から、経管的投与の方が経尿道投与よりも好ましい。一般に経管的
投与が経尿道投与に比べて実施しやすく、また、経管的投与は尿道の細い患者や
尿道に傷のある患者に対し、唯一可能な投与手段となりうる。経管的投与におけ
る坐剤挿入の深さは、個人差や投与時の陰茎腫脹の程度にもよるが、陰茎の外部
開口部から測って一般に2〜60mmである。これに対し、経尿道投与における
坐剤挿入の深さは、個人差や投与時の陰茎腫脹の程度にもよるが、陰茎の外部開
口部から測って一般に50mmを超える。経管的投与又は経尿道投与は、適当な
長さの軸部と膨張ないしフレア状の基部を有する坐剤の選択、並びに膨張ないし
フレア状基部の深さまで坐剤を挿入することによって容易に実施することができ
る。
【0118】 実際のところ、これら組成物は直接亀頭外皮に塗布しても、勃起をもたらすこ
とが可能である。そのように使用する場合には、プロスタグランジンE−1又は
E−2の用量を阻害剤の相当量に応じて250mcg〜2.5mgまで増加させ
る必要がある。
【0119】 本発明の坐剤は、性交開始時に先立って、通常尿道に1〜50分、好ましくは
10〜20分挿入する。経管的投与の場合、活性成分の効果が現れるのが遅いた
め、経尿道投与に比べて早めに実施するのが好ましい。
【0120】 尿道内で成分(c)が溶解あるいは融解するようなこれら坐剤は、尿道に簡単
に挿入される。成分(c)が尿道内で成分(a)並びに(b)を放出し、成分(
c)自体は尿道内で溶解あるいは融解することのないようなこれら坐剤は、好ま
しくは、尿道から坐剤の一部を突き出すような深さまで尿道内へ挿入し、所望の
効果が得られるまで尿道内でそのままにしておき、その後、その突き出た部分を
持って尿道から取り除く。
【0121】 当然の事ながら、プロスタグランジンE1あるいはプロスタグランジンE2を1
5−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤と同時に投与する必
要のないことも理解されよう。むしろ、15−ヒドロキシプロスタグランジンデ
ヒドロゲナーゼ阻害剤を第一の坐剤において予め投与し、その後、第二の坐剤に
おいてプロスタグランジンを用いた治療を行ってもよい。15−ヒドロキシプロ
スタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を用いた前治療又は同時治療によって、
プロスタグランジン投与に伴う焼けるような感じが抑えられる。更に、PGDH
をブロックすることによって、プロスタグランジンの吸収及び有効性が非常に高
まり、その結果、必要投与量がかなり抑えられる。
【0122】 本発明の坐剤は、当技術分野において周知の標準的な方法、すなわち、押出し
成形、鋳造及び射出成形等によって製造することができるが、これらに限定され
ない。例えば、本発明の坐剤は、無菌条件下で、成分(a)、(b)及び(c)
を適切な相対量において含む、よく混ぜられた混合物を、成分(c)の融点を超
える温度で形成し、その後、押出し成形、鋳造又は射出成形により所望の形状の
坐剤を形成することによって調製できる。
【0123】 本発明の坐剤及び治療方法は、従来の男性勃起機能不全治療用組成物及び治療
方法に比べて多くの利点を提供する。特に、本発明の坐剤及び治療方法において
、 1.活性成分を投与するためのデバイスを必要としない。 2.プロスタグランジンの投与量が、従来の経尿道投与デバイスを用いた場合
の投与量に比べてかなり抑えられる。 3.非常に簡便なプロセスで組成物が製造できる。 4.製造時に、品質劣化に影響する、光、熱、湿気に対してプロスタグランジ
ンの曝露を抑えられる。 5.従来法に比べて、尿道/管部への刺激を低くすることができる。 6.天然のプロスタグランジン及び遊離脂肪酸を生理的濃度で使用することが
可能である。 7.例外的な尿道切開(abnormal urethral anatomy)を受けた患者の治療が 可能である 8.プロスタグランジンの管部(meatal)用量をこれまでよりも大幅に少なく
することが可能である。 本発明の他の特徴は、本発明の例証として記載する以下の例示的な実施態様に
おいて、明らかになるであろう。但し、本発明はこれらに限定されない。
【0124】
【実施例】
I. PGDH活性 A.ブタ陰茎尿道粘膜の調製:地方屠殺場より性的に成熟したブタの陰茎を得
る。これらはすばやく水道水で洗い、次いで氷冷した標準生理食塩水で洗う。尿
道の舟状窩から膜性領域までに渡る部分に相当する個所を尿道海綿体より分離す
る。この領域は陰茎尿道と呼ばれ、相当する尿道の長さをミリメーター単位で測
定し記録する。尿道の重量も記録する。粘膜は、1mM EDTA及び1mMジ
チオスレイトールを含む氷冷した100mMリン酸カリウムバッファー(pH7
.4)の四倍量(体積)とホモジナイズする。続いて、15,000gで15分
遠心し、上清フラクションを陰茎粘膜の酵素源として用いる。
【0125】 B.15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ(PGDH)活性
の決定: 分光光学的分析: 基質としてプロスタグランジンE1を上記のように調製したブタ陰茎尿道粘膜 と共にインキュベートする。ブタ陰茎尿道粘膜の調製のために上記で使用したの
と同様のバッファー全容量2.0mlに反応混合物を混合する。 プロスタグランジンE1(50μM)及びNAD(300μM)を基質とする 。プロスタグランジンE1の添加により反応を開始する。37℃でインキュベー トを行い、0.5mLの2NaOHを添加して停止する。プロスタグランジンの
酸化は、340nmにおけるNAD+の還元をスペクトロフォトメーターでモニ
ターして評価する。反応時間は、プロスタグランジンの初期量の50〜80%が
酸化されるように調整する。
【0126】 放射化学的定量:典型的基質としてデュポン・ドゥ・ヌムールから入手した(
5,6,8,11,12,14,15(n)−3H)−プロスタグランジンE2
比活性、171Ci、mmol)を用いること以外は分光光学的分析で挙げたと
ものと同一な条件を適用する。本アッセイでは、他のトリチウム化プロスタグラ
ンジン基質も任意に使用できる。 反応を終了するには、メタノール沈殿(75%体積/体積)を行い、引き続き
水を添加してメタノールを10体積%に希釈する。溶解した相の抽出はオクタデ
シル18−Cシリカカートリッジ(J.T.ベーカー、デベンター、オランダ)
を用いて行う。4mlの無水メタノールを用いプロスタグランジンをこのカート
リッジから溶離し、乾燥アルゴン気流で乾燥する。乾燥後の抽出物は、有機相に
酢酸エチル/酢酸/イソオクタン/水(11:2:5:10)を用い、20X2
0の60Aシリカプレートに展開する。オーセンティックなプロスタグランジン
2、15−ケト−プロスタグランジンE2、13,14−ジヒドロ−15−ケト
プロスタグランジンE2は別々なレーンに泳動する。ホスホモリブデン酸をスプ レーしてこれら化合物を固定し、シリカを削り取り、放射能計測によりプロスタ
グランジンE2及び15−ケト−プロスタグランジンE2の量をそれぞれ決定する
。37℃、pH7.4において一分あたり1nmolのプロスタグランジンE1 又はE2を酸化する酵素の量を「mU」と定義する。ブタ陰茎尿道1mmあたり のPGDHのmU数は、全mU数を酵素調製に使用した尿道のmm数で除して計
算する。
【0127】 II. PGDH阻害活性の決定 本発明においては、PGDH阻害活性の1ユニットは、以下に示すアッセイの
一つを用いて、存在するプロスタグランジンの1パーセントが酸化されるのを阻
害する阻害剤の量で定義される。上記のようにPGDHはブタ陰茎PGDHであ
っても、又下記のようにヒト胎盤由来PGDHであってもよい。ブタ陰茎PGD
Hの場合、酵素活性及び阻害率(%)はすぐ下に記載する方法で測定することが
好ましい。ヒト胎盤由来PGDHの場合、酵素活性及び阻害率(%)はアンガー
ル(Anggard)E.及びサミュエルソンB.ら著のArk.Kem.25、29 3−340に記載するように測定することが好ましい。
【0128】 分光光学的分析:PGDH活性に関して上記に挙げた分光光学的分析システム
を用いて、プロスタグランジンE1を添加する前に、問題の阻害剤を反応混合物 に添加して37℃で15分間プレインキュベートする。反応終了時に分解したプ
ロスタグランジンE1の量を計算し、阻害剤を加えない反応と比較する。阻害率 (%)はB/A×100で定義される。ここで、 A=阻害剤なしで酸化されたプロスタグランジン(nmol)及び B=阻害剤により酸化されたプロスタグランジン(nmol)である。 例えば、A=50nmolで、阻害剤C存在下でB=25nmolならば、阻
害剤Cは25/50×100、即ち50%の阻害をこのアッセイにおいて与えた
ことになる。
【0129】 放射化学的定量:本阻害アッセイは、PGDH活性の決定において挙げたよう
な阻害剤の存在下及び非存在下、放射化学的に行う。分析対象のプロスタグラン
ジンE2を添加する直前に、与えられた阻害剤を反応混合物に添加し、前記のよ うに分析を行う。酸化されたプロスタグランジンの量は、阻害活性に関する分光
光学的分析で挙げたように計算し、解釈する。
【0130】 III. ヒト胎盤由来のPGDH活性 胎盤は、タイプI及びタイプIIの双方を大量に含むPGDHの非常に豊富な
ソースの一つである。従って、胎盤由来PGDHは、PGDH酵素阻害活性の決
定のための、及び本発明の単位用量に添加すべきプロスタグランジンとPGDH
阻害剤との相対量の決定における酵素源として手近に使用可能である。
【0131】 正常な初回分娩の健全な母体より得た胎盤を、分娩直後直ちに氷上に添加した
。分娩後1時間以内に胎盤の一部分(約1/2)を得、1リットルあたり10m
Mリン酸カリウム(pH7.4)、20%グリセロール、1mM EDTA、1
mMジチオスレイトール及び100単位のヘパリンを含む氷冷(1〜5℃)ホモ
ジネートバッファーを用い、血液及び粘液全てを目視できなくなるまで除去する
まで繰り返し洗浄した。続いて、膜を切除し、組織を小片に切断した。胎盤は非
常に血管に富んでいるので、できる限りヘモグロビンを除くためにバッファーに
よる洗浄を繰り返した。組織を計量し(188.4g)、市販のブレンダーによ
り5倍量(体積)の氷冷バッファーと共に高速で2分間ホモジナイズした。チー
ズクロスにより濾過し、ホモジネートを約800gで15分間遠心した。上清を
更にグラスファイバーフィルター(リテンション>2.3μ、シグマケミカル社
、品番#F−6269)で濾過し、最後に0.22μのポリエーテルスルホン膜
フィルター(コーニング・コースター・コーポレーション、ケンブリッジ、MA
)で濾過して、そのまま使用するのに適した粗胎盤ホモジネートを得た。このホ
モジネートは文献(既出マク及びエンサー著)に報告された手続きにしたがって
さらに精製してもよい。あるいは、ブレンダーからホモジネートを取りだし、0
〜4℃、100,000gで60分間遠心し、上清を粗ホモジネートとして使用
することもできる。
【0132】 PGDH活性は、アンガール(Anggard)及びサミュエルソン(アンガール(A
nggard)E.及びサミュエルソンB.(1966)Ark.Kem.25、29
3−340)に従って分析した。しかし、この報告に記載の二方法の外、他の任
意の適合性のある方法であれば適用可能である。粗胎盤ホモジネートの分割量(
100〜200μl)を、200μMのPGE2、50mMリン酸カリウム(p
H7.4)、2.5mMのNADを含む全量1mlにおいて37℃で45分間ア
ッセイし、反応混合物を氷上で冷却し、1.3mlの1NNaOHを添加し、生
成したクロモフォアの吸光度をSPECTRONIC20GENESYSスペク
トロフォトメーター(スペクトロニックインストルメンツ、ロチェスター、NY
)を用い1分以内に500nmで読み取った。ブランクにはホモジネートを含ま
ないものを用いた。タンパク質濃度は改変ローリー法(カタログ#P5656、
シグマケミカル、セントルイス、MO)を用いて決定した。吸光度はそのまま用
いても、計算された酵素の比活性であってもよい。PGDH活性の典型的な数値
として4.85〜6.25pmol(15−ケトプロスタグランジンE2)/m
in−ml(ホモジネート)が得られた。本アッセイにより、ヒト陰茎に存在が
期待されるPGDH活性のおよその量が示される(ロイ、A.C.、アダイカン
、P.G.、セン、D.K.及びラトナム、S.S.(1989)ブリティッシ
ュJ.ウロロジー、64、180)。本テストシステムは、本発明が対象として
いる環境とかなり近似すると合理的に期待できる。
【0133】 阻害活性は、PGE2を添加する上記のアッセイを開始する前に、被験化学物
質をアッセイバッファーに溶解し、阻害剤とホモジネートとを15分間プレイン
キュベートすることにより決定することができる。図11は誘導されたデータ例
を示す。脂肪酸類はあまり水溶性でないため95%エタノールに溶解し、約25
μl量として添加した。この程度の量のアルコールが存在しても酵素活性には影
響がない。NaOHを添加すると、ある種の脂肪酸ナトリウム塩類が沈殿するで
あろう。目にみえる沈殿は、吸光度の測定結果を正確なものにするため0.22
μフィルターで濾別すべきである。
【0134】 繊細な酵素システムの場合は、アッセイ間のばらつきが大きくなる可能性があ
ることを注意すべきである。更に、異なる人々から得られたヒト由来酵素、特に
あまり良く精製していない酵素源を用いた場合には、正確に等しい結果が得られ
ないであろう。しかしながら、粗ホモジネートを用いた結果は、本発明の実際の
投与量が実際の患者へ投与されるであろう内部環境(PGDHI及びIIが共に
存在する)を、高度に精製したPGDHを使用した阻害剤研究よりもより良く近
似しているはずである。数種の異なる胎盤からプールした酵素試料を使用するこ
とは、この状況に近づくための一つの有利な方法である。これらの阻害剤アッセ
イは、ヒトにおける後のテストの必要性を大幅に減少させるであろう単位用量あ
たりに必要な阻害剤量の近似値をもたらすはずである。次の例は、投与量の組合
せに関するヒトスクリーニングの非常に簡便化された方法を記載する。この方法
は、上記の方法と組み合わせて用いて、最適な用量の組合せに到達するのに必要
なテスト量を減少させる。
【0135】 一般に、このアッセイにおいて>50%の阻害を与える阻害剤量を単位用量に
含有させることが望ましい。従って、PGDHの>50%の阻害を与えるための
パルミチン酸の単位用量は、PGE2のモル量の2倍以上であるべきである。オ
レイン酸の単位用量は、PGE2のモル量の約2倍以上であるべきである。この
方法を用いて、適切な溶媒中での本アッセイでテストされる阻害剤を変更し且つ
選択した溶媒が酵素を阻害しないことを確認することにより、容易に単位投与量
あたりに必要な阻害剤の量の近似値を決定することができる。異なるプロスタグ
ランジンを用いようとする場合、上記アッセイにおいてはPGE2を置換すべき
である。プロスタグランジン以外の血管拡張剤を用いようとする場合、上記アッ
セイにおいてPGE2とオレイン酸を用いて誘導される阻害剤の実際の重量を単
位用量に含有させるべきである。
【0136】 IV. 海綿体動脈血流を用いる阻害剤投与量のタイトレーション 単位用量に使用する阻害剤の最適量を決定するための他の方法は、坐剤形態に
おける単位用量あたりの種々の量の阻害剤を調合することである。続いて、これ
らの種々の量の阻害剤を患者に投与し、収縮期血流ピークを測定し且つ誘起され
た勃起の程度を評価することができる。この方法を用いて、任意に阻害剤の適切
な用量を導くことができる。 本発明に係る単位用量中に必要な阻害剤の最適量を決定するためのこれら方法
においては、最終製品において考慮すべき要因がある。例えば、PGE−2/ス
テアリン酸エチル/20:1オレイン酸混合物には室温で固体でないものがあり
、PGE−2/ステアリン酸エチル/20:1パルミチン酸混合物には通常の体
温で尿道内で融解しないものもあろう。
【0137】参考例 PGE2を250μgと、塩酸フェントラミン150μgを含む水溶液を、勃
起機能不全の病歴を持つ42歳の男性の尿道に直接適用した。勃起は10分間内
に起こり、60分継続した。
【0138】実施例1 ステアリン酸エチル1,500g、PGE2を6.25mg、オレイン酸62
.5mgをパイレックス製試験管に入れ、定期的に攪拌しながら、ホットプレー
ト上で約100°Fに熱した。その混合物は急速に溶解し、透明な溶液になった
。この溶液に、実験室用標準マイクロピペット(Justor 1100BG( ニチリョウ(Nichiryo)製、米国ミズーリー州セントルイス所在シグマ(Sigma )社より入手可能、分配体積は10.0から100.0μlへ調節可能)と、シ
グマピペットティップ、カタログ#B−6429)を繰り返し浸し、体積を37
μlにセットして吸引した。溶液は室温(71F)で急速に固化し、得られた坐
剤は、ピペットの先端に紙製のクリップを押し込んで取り出した。本方法により
、2時間に約100個の坐剤を製造した。この後秤量したところ、坐剤の96%
が31±0.5mgであった。オレイン酸をパルミチン酸で代用しても、同様の
結果が得られた。
【0139】実施例2 実施例1で述べた方法で製造したステアリン酸エチル30mg中に、PGE2
を125μgとオレイン酸1.25mgを含む、長さ18mm、最大直径約2m
mの坐剤を、勃起機能不全の病歴をもたない5人の男性の尿道管部(urethral m
eatus)に挿入した。海綿体動脈ピーク収縮期血流の変化を、挿入の前後に、K noll/Midas(登録商標)ドップラー超音波装置でモニタリングした。
結果を図12に示す。5名とも挿入に十分な勃起レスポンスを経験した。この長
さの坐剤は経管的用量をデリバーする。
【0140】実施例3 アテローム硬化症、喫煙、抗鬱薬の服用、30年にわたる包茎と、その結果の
傷による陰茎亀頭の閉塞など、勃起機能不全の多くの病因をもつ46歳の白人男
性について、効果を調べた。尿道狭窄(瘢痕組織による)のため、尿道は陰茎の
先端近くで約2mmに狭まり、カテーテルの挿入は不可能であった。(実施例1
に記載のような)坐剤は狭窄部では尿道を閉塞しながら、尿道にたやすく、痛み
無しに挿入された。20分後、患者は堅固な勃起を経験し、それは60分続いた
【0141】実施例4 全員勃起機能不全の病歴を持つ5人の男性に対し、実施例1と同様の坐剤を各
人の尿道に挿入した。海綿体動脈ピーク収縮期血流の変化を、挿入の前後に、K
noll/Midas(登録商標)ドップラー超音波装置でモニタリングした。
結果を図13に示す。5名とも更に30分間にわたり、挿入に十分な勃起レスポ
ンスを経験した。
【0142】実施例5 勃起機能不全の病歴を持つ42歳の男性の尿道を、0.9%(w/v)のDH
EA水溶液1mlで予備処理した。15分後、PGE2を250μgと塩酸フェ
ントラミン150μgとを含む水溶液を、尿道に直接適用した。焼けるような感
じは起こらず、高い効果が見られた。
【0143】実施例6 PGE2を500μgとフェントラミン500μgとを含むリポソームの適用
前に、10%(w/v)のカルベノキソロン0.1mlを含む水溶液を、勃起機
能不全の病歴を持つ42歳の男性の尿道管部(urethral meatus)に、5分間局 所的に適用した。勃起は15分間内に起こり、90分継続した。
【0144】実施例7 勃起機能不全の病歴のない47歳の白人男性について、海綿体動脈血流を、ウ
ロメトリックス社(Urometrics, Inc.)のKNOLL/MIDUSシステム超音
波ドップラー流量分析器で調べた。陰茎の海綿体動脈における無刺激状態での血
流のベースラインは、0.025m/秒であった(図14参照)。#12フレン
チカテーテルを尿道に4cm挿入し、PGE2150nmolと塩酸フェントラ ミンを注入する15分前に前処置としてカルベノキソロン(PGDH阻害剤)1
50nmolを、注入した(酵素阻害剤のプロスタグランジンに対するモル比は
1:1)。海綿体動脈血流は、15分間にわたり0.45m/秒に増加し、これ
は海綿血流において18倍の増加にあたる(図14参照)。 阻害剤のPGE2に対するモル比が10:1の場合、海綿血流は15分で0. 72m/秒になり、これは海綿体動脈血流において29倍の増加にあたる。
【0145】実施例8 間欠性の勃起困難の病歴をもつ46歳の白人男性について、海綿体動脈血流の
ベースラインを、KNOLL/MIDUSシステムで調べた。(弛緩状態での)
ベースライン血流は、検知されなかった。前処置としてカルベノキソロン150
nmolを使用し、実施例7と同様に、引き続いてPGE2150nmolとフ ェントラミンを注入した。15分後、海綿血流は0.3m/秒になり、これは少
なくとも陰茎への血流において12倍の増加にあたる。阻害剤のPGE2に対す るモル比を10:1で投与した場合、二次海綿体動脈血流は15分で0.35m
/秒になり、これは少なくとも血流において14倍の増加にあたる(図14参照
)。
【0146】実施例9 勃起機能不全の病歴をもつ42歳の白人男性を、KNOLL/MIDUSシス
テムを用いて調べた。(弛緩状態での)ベースライン血流は、0.03m/秒で
あった。#12フレンチカテーテルを尿道に4cm挿入し、プロスタグランジン
の分解を防ぐため、カルベノキソロン3.0μmolで前処置した。その後、P
GE20.75μmolと塩酸フェントラミンを尿道内に注入した(阻害剤のP GE2に対するモル比は4:1)。15分後、海綿血流は0.49m/秒に増加 し、これは海綿体動脈血流において16.3倍の増加にあたる(図14参照)。
【0147】実施例10 KNOLL/MIDUSシステムを用いて、勃起機能不全の42歳白人男性の
ベースとなる(弛緩状態での)海綿体動脈血流を調べた結果、0.03m/秒で
あった。6.6μmolのカルベノキソロンを含むポリエチレングリコールMW
1450の坐剤を、尿道管部(urethral meatus)に入れ、15分間溶解させた 後、PGE20.83μmolとフェントラミンを投与した(阻害剤のPGE2
対するモル比は8:1)。その後15分間にわたり、海綿体動脈血流は0.43
m/秒に増加し、これは血流において14倍の増加にあたる(図14参照)。
【0148】実施例11 勃起障害の47歳の男性に、PGE−2を125mcg含む長さ16mm、直
径2mmの経管坐剤を投与し、その男性のレスポンスを、ピーク海綿体動脈血流
を経時的に測定することにより調べた。また別の日に、その男性にPEG−2を
125mcgとPGDH阻害剤としてオレイン酸1.25mgを含む経管坐剤を
投与した。図15の結果は、本発明によってもたらされたピークレスポンスとそ
の反応の長さの劇的な増加を示す。
【0149】実施例12 多くの病因をもつ完全な勃起機能不全の72歳の男性に、異なる日に以下のも
のを投与した。(1)カテーテルを通し経尿道で、生理食塩水溶液としてPGE
−2を500mcg、(2)経尿道で、市販の500mcgPGE−1ペレット
(PEG1450中)、及び(3)PGE−2を125mcgとオレイン酸1.
25mgを含む経管坐剤。図16に、これら3種の用量へのレスポンスを示す。
プロスタグランジンの非常に少量の用量にも拘わらず、経管投与により素晴らし
いレスポンスが見られたことは注目に値する。
【0150】実施例13 勃起障害の43歳の男性に、ステアリン酸エチルと、PGDH阻害剤としての
パルミチン酸と25mcg−125mcgの範囲でPEG−2(阻害剤のPGE 2 に対する重量比で10:1)を含む経管坐剤を投与した(図17参照)。25 mcgの用量が、125mcgのPGE−2用量と同じピーク流量レスポンスを
示していることは、注目に値する。この25mcg経管用量によって、本発明方
法の顕著な効果を実証している海綿間注射で見られるレスポンスと同等のレスポ
ンスが得られた。
【0151】実施例14 勃起機能不全の42歳の男性に、以下の経管坐剤を投与した。(1)PGE−
2を125mcg、(2)PGE−2を125mcgとオレイン酸1.25mg
、(3)PGE−2を125mcgとパルミチン酸1.25mg。基剤はステア
リン酸エチルであった。図18は、両方のPGDH阻害剤(重量比で10:1)
によって、レスポンスの劇的な向上が得られることを示している。
【0152】 明らかに、上記記載に鑑みて、本発明の数多くの改良並びに変形が可能である
。従って、本発明は添付されたクレームの範囲内において、具体的に本明細書に
記載した以外のことが実施されることは、理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
添付図面を参照して以下に記載する詳細な説明によって本発明をよく理解すれ
ば、本発明の他の目的、特徴及びそれに付随する利益は充分に了解されるであろ
う。添付図面において、同一の参照文字は、同一の又は対応する部分を示すもの
である。
【図1】 男性の尿道の断面図である。
【図2】 本発明尿道坐剤の一実施態様の形状を示すものである。
【図3】 本発明尿道坐剤の一実施態様の形状を示すものである。
【図4】 本発明尿道坐剤の一実施態様の形状を示すものである。
【図5】 本発明尿道坐剤の一実施態様の形状を示すものである。
【図6】 本発明尿道坐剤の一実施態様の形状を示すものである。
【図7】 本発明尿道坐剤の一実施態様の断面図を示すものである。
【図8】 本発明尿道坐剤の一実施態様の断面図を示すものである。
【図9】 本発明尿道坐剤の一実施態様の断面図を示すものである。
【図10】 本発明尿道坐剤の一実施態様の断面図を示すものである。
【図11】 パルミチン酸(◆)及びオレイン酸(▲)におけるPGDH阻
害アッセイの結果を示すものである。
【図12】 対照群として勃起機能不全ではない5名の男性(◆、■、▲、
×及び*)に本発明の組成物を投与した後、時間の関数としての海綿体動脈(C
A)ピーク収縮期血流の変化をグラフで示したものである。
【図13】 勃起機能不全患者5名(◆、■、▲、×及び*)に本発明の組
成物を投与した後、時間の関数としての海綿体動脈(CA)ピーク収縮期血流の
変化をグラフで示したものである。
【図14】 患者4名(◆、■、▲及び×)に本発明の組成物を投与した後
、時間の関数としての海綿体動脈(CA)ピーク収縮期血流の変化をグラフで示
したものである。
【図15】 125mcgのPGE−2を含有する組成物(◆)及び125
mcgのPGE−2と1.25mgのオレイン酸を含有する組成物(■)を投与
した後、時間の関数としての海綿体動脈(CA)ピーク収縮期血流の変化をグラ
フで示したものである。
【図16】 500mcgのPGE−2を含有する組成物(◆)、500m
cgのPGE−1を含有する組成物(■)及び125mcgのPGE−2と1.
25mgのオレイン酸を含有する組成物(+)を投与した後、時間の関数として
の海綿体動脈(CA)ピーク収縮期血流の変化をグラフで示したものである。
【図17】 25mcgのPGE−2と250mcgのパルミチン酸を含有
する組成物(◆)、100mcgのPGE−2と1mgのパルミチン酸を含有す
る組成物(■)及び125mcgのPGE−2と1.25mgのパルミチン酸を
含有する組成物(▲)を投与した後、時間の関数としての海綿体動脈(CA)ピ
ーク収縮期血流の変化をグラフで示したものである。
【図18】 125mcgのPGE−2を含有する組成物(◆)、125m
cgのPGE−2と1.25mgのオレイン酸を含有する組成物(■)及び12
5mcgのPGE−2と1.25mgのパルミチン酸を含有する組成物(▲)を
投与した後、時間の関数としての海綿体動脈(CA)ピーク収縮期血流の変化を
グラフで示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/122 A61K 31/122 31/19 31/19 31/192 31/192 31/194 31/194 31/198 31/198 31/20 31/20 31/201 31/201 31/215 31/215 31/5575 31/5575 35/78 35/78 J A61P 15/10 A61P 15/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C076 AA06 AA11 AA51 BB28 BB31 CC17 EE23 4C084 AA20 MA02 MA17 MA28 MA31 MA56 MA60 MA63 NA05 ZA811 ZA812 ZC752 4C086 AA01 AA02 BA03 BC15 BC17 BC89 DA03 DA13 EA19 HA01 HA03 MA02 MA03 MA04 MA05 MA16 MA28 MA31 MA56 NA05 ZA81 ZC75 4C088 AB60 BA08 MA16 MA28 MA56 MA63 NA05 ZA81 ZC75 4C206 AA01 AA02 CB12 CB24 DA28 DB07 DB13 DB52 DB56 KA05 MA02 MA03 MA04 MA05 MA36 MA48 MA76 MA83 NA05 ZA81 ZC75

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)血管拡張剤及び、 (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナー
    ゼ阻害剤を含有する医薬組成物。
  2. 【請求項2】 血管拡張剤が、プロスタグランジンE1である、請求項1記 載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 血管拡張剤が、プロスタグランジンE2である、請求項1記 載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害
    剤が、グリシルリジン酸、甘草、グリシルレチン酸、グリシルレチン酸の各種グ
    リコシド、カルボキセノロン(carboxenolone)、DHEA、スピロノラクトン 、ソファルコン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク(etodolac)、エラ
    イジン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
    酸、アラキジン酸、オレイン酸、リノール酸、アラカドン酸、スルファサラジン
    (sulphasalazine)とそのアナログ類、エタクリン酸、フロセミド、クロロチア
    ジド、ヒドロクロロチアジド、パパベリン、シス−スリンダクスルフィド、トラ
    ンス−スリンダクスルフィド、シス−スリンダク、トランス−スリンダク、グル
    タチオンチオスルフォネート、二価の銅カチオン、二価の亜鉛カチオン、セレン
    、ナファザトロム(nafazatrom)(Bay g−6575);15−HETE、
    13−HODD及びHHT等のω−6ヒドロキシル部位を有するリポキシゲナー
    ゼ及びシクロオキシゲナーゼ由来基質;ゴシポール(gossypol)、15(R)−
    プロスタグランジンE−1、15(R)−プロスタグランジンE−2及び15(
    R)−15−メチルプロスタグランジンE−2からなる群から選択される、請求
    項1記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 溶液、軟膏、及び坐剤からなる群から選択される形態を有す
    る、請求項1記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 坐剤である、請求項1記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 さらにポリエチレングリコールを含有する、請求項1記載の
    医薬組成物。
  8. 【請求項8】 0.01〜2.0mgのプロスタグランジンE1及び25〜 100ユニットのプロスタグランジン分解酵素阻害剤を含有する、請求項2記載
    の医薬組成物。
  9. 【請求項9】 0.01〜2.0mgのプロスタグランジンE2及び50〜 100ユニットのプロスタグランジン分解酵素阻害剤を含有する、請求項3記載
    の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 治療を必要とする患者に、 (a)血管拡張剤;及び (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤をそれら
    の有効量投与することを特徴とする、男性勃起機能不全を治療するための方法。
  11. 【請求項11】 血管拡張剤が、プロスタグランジンE1である、請求項1 0記載の方法。
  12. 【請求項12】 血管拡張剤が、プロスタグランジンE2である、請求項1 0記載の方法。
  13. 【請求項13】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻
    害剤が、グリシルリジン酸、甘草、グリシルレチン酸、グリシルレチン酸の各種
    グリコシド、カルボキセノロン(carboxenolone)、DHEA、スピロノラクト ン、ソファルコン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク(etodolac)、エ
    ライジン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
    ン酸、アラキジン酸、オレイン酸、リノール酸、アラカドン酸、スルファサラジ
    ン(sulphasalazine)とそのアナログ類、エタクリン酸、フロセミド、クロロチ
    アジド、ヒドロクロロチアジド、パパベリン、シス−スリンダクスルフィド、ト
    ランス−スリンダクスルフィド、シス−スリンダク、トランス−スリンダク、グ
    ルタチオンチオスルフォネート、二価の銅カチオン、二価の亜鉛カチオン、セレ
    ン、ナファザトロム(nafazatrom)(Bay g−6575);15−HETE
    、13−HODD及びHHT等のω−6ヒドロキシル部位を有するリポキシゲナ
    ーゼ及びシクロオキシゲナーゼ由来基質;ゴシポール(gossypol)、15(R)
    −プロスタグランジンE−1、15(R)−プロスタグランジンE−2及び15
    (R)−15−メチルプロスタグランジンE−2からなる群から選択される、請
    求項10記載の方法。
  14. 【請求項14】 成分(a)及び(b)が、溶液、軟膏、及び坐剤からなる
    群から選択される形態を有する医薬組成物に含有される、請求項10記載の方法
  15. 【請求項15】 成分(a)及び(b)が、坐剤の形態を有する医薬組成物
    に含有される、請求項10記載の方法。
  16. 【請求項16】 0.01〜2.0mgのプロスタグランジンE1及び25 〜100ユニットのプロスタグランジン分解酵素阻害剤を投与することを特徴と
    する、請求項11記載の方法。
  17. 【請求項17】 0.01〜2.0mgのプロスタグランジンE2及び50 〜100ユニットのプロスタグランジン分解酵素阻害剤を投与することを特徴と
    する、請求項12記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記医薬組成物を、患者の陰茎海綿体(corpora cavernos
    a)に注射するかあるいは経尿道的に投与する、請求項10記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記医薬組成物を経尿道的に投与する、請求項10記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 前記医薬組成物を局所外用的に尿道に投与する、請求項1
    0記載の方法。
  21. 【請求項21】 (a)プロスタグランジン (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナ
    ーゼ阻害剤、並びに (c)室温では固体であり、尿道又は管部(meatus)に挿
    入された際に成分(a)及び(b)を放出する基剤、 を含有する医薬組成物であって、当該組成物が坐剤の形態を有する医薬組成物。
  22. 【請求項22】 成分(c)が、尿道に挿入された際に融解若しくは溶解し
    、成分(a)及び(b)を放出するものである、請求項21記載の組成物。
  23. 【請求項23】 成分(c)が、尿道に挿入された際に融解若しくは溶解せ
    ずに成分(a)及び(b)を放出するものである、請求項21記載の組成物。
  24. 【請求項24】 プロスタグランジン血管拡張剤が、プロスタグランジンE
    −1、プロスタグランジンE−2、プロスタグランジンA−1、プロスタグラン
    ジンB−1、プロスタグランジンD−2、プロスタグランジンE−M、プロスタ
    グランジンF−M、プロスタグランジンH−2、プロスタグランジンI−2、1
    9−ヒドロキシ−プロスタグランジンA−1、19−ヒドロキシ−プロスタグラ
    ンジンB−1、プロスタグランジンA−2、プロスタグランジンB−2、19−
    ヒドロキシ−プロスタグランジンA−2、19−ヒドロキシ−プロスタグランジ
    ンB−2、プロスタグランジンB−3、16,16−ジメチル−Δ2−プロスタ グランジンE−1メチルエステル、15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−
    メチル−プロスタグランジンE−1メチルエステル、16,16−ジメチル−プ
    ロスタグランジンE−2、11−デオキシ−15−メチル−プロスタグランジン
    E−1、16−メチル−18,18,19,19−テトラヒドロカルバサイクリ
    ン、(16RS)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−プロス
    タグランジンE−1メチルエステル、(+)−4,5−ジデヒドロ−16−フェ
    ノキシ−α−テトラノル−プロスタグランジンE−2メチルエステル、11−デ
    オキシ−11a,16,16−トリメチル−プロスタグランジンE−2、(+)
    −11a,16a,b−ジヒドロキシ−1,9−ジオキソ−1−(ヒドロキシメ
    チル)−16−メチル−トランス−プロステン、9−クロロ−16,16−ジメ
    チル−プロスタグランジンE−2、アルボプロスチル(arboprostil)、イロプ ロスト、CL115,347、16,16−ジメチル−PGE−2、15(S)
    −15−メチル−PGE−2、9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジメ
    チル−PGE−2カリウム塩、カルバプロスタサイクリン、プロスタグランジン
    2、19(R)−ヒドロキシ−PGE−2、13,14−ジヒドロ−PGE− 1、11β−PGE−2、19(R)−ヒドロキシ−PGE−1及び11−デオ
    キシ−16,16−ジメチル−PGE−2からなる群から選択される、請求項2
    1記載の医薬組成物。
  25. 【請求項25】 プロスタグランジン血管拡張剤が、プロスタグランジンE
    −1、プロスタグランジンE−2、及びプロスタグランジンD−2からなる群か
    ら選択される、請求項21記載の医薬組成物。
  26. 【請求項26】 プロスタグランジン血管拡張剤がプロスタグランジンE1 である、請求項21記載の医薬組成物。
  27. 【請求項27】 プロスタグランジン血管拡張剤がプロスタグランジンE2 である、請求項21記載の医薬組成物。
  28. 【請求項28】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻
    害剤が、グリシルリジン酸、甘草、グリシルレチン酸、グリシルレチン酸の各種
    グリコシド、カルボキセノロン(carboxenolone)、DHEA、スピロノラクト ン、ソファルコン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク(etodolac)、エ
    ライジン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
    ン酸、アラキジン酸、オレイン酸、リノール酸、アラカドン酸、スルファサラジ
    ン(sulphasalazine)とそのアナログ類、エタクリン酸、フロセミド、クロロチ
    アジド、ヒドロクロロチアジド、パパベリン、シス−スリンダクスルフィド、ト
    ランス−スリンダクスルフィド、シス−スリンダク、トランス−スリンダク、グ
    ルタチオンチオスルフォネート、二価の銅カチオン、二価の亜鉛カチオン、セレ
    ン、ナファザトロム(nafazatrom)(Bay g−6575);15−HETE
    、13−HODD及びHHT等のω−6ヒドロキシル部位を有するリポキシゲナ
    ーゼ及びシクロオキシゲナーゼ由来基質;ゴシポール(gossypol)、15(R)
    −プロスタグランジンE−1、15(R)−プロスタグランジンE−2及び15
    (R)−15−メチルプロスタグランジンE−2からなる群から選択される、請
    求項21記載の医薬組成物。
  29. 【請求項29】 0.1μg〜10mgのプロスタグランジンE1及び25 〜100ユニットの15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害
    剤を含有する、請求項26記載の医薬組成物。
  30. 【請求項30】 0.1μg〜10mgのプロスタグランジンE1及び0. 1μg〜20mgの、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
    ステアリン酸、アラキジン酸、エライジン酸、オレイン酸、リノール酸、及びア
    ラカドン酸からなる群から選択される15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒ
    ドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項26記載の医薬組成物。
  31. 【請求項31】 0.1μg〜10mgのプロスタグランジンE1及び0. 1mg〜20mgの、エトドラク(etodolac)、インドメタシン、及びスリンダ
    クからなる群から選択される15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナ
    ーゼ阻害剤を含有する、請求項26記載の医薬組成物。
  32. 【請求項32】 0.1μg〜10mgのプロスタグランジンE2及び25 〜100ユニットの15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害
    剤を含有する、請求項27記載の医薬組成物。
  33. 【請求項33】 0.1μg〜10mgのプロスタグランジンE2及び0. 1μg〜20mgの、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
    ステアリン酸、アラキジン酸、エライジン酸、オレイン酸、リノール酸、及びア
    ラカドン酸からなる群から選択される15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒ
    ドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項27記載の医薬組成物。
  34. 【請求項34】 0.1μg〜10mgのプロスタグランジンE2及び0. 1mg〜20mgの、エトドラク(etodolac)、インドメタシン、及びスリンダ
    クからなる群から選択される15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナ
    ーゼ阻害剤を含有する、請求項27記載の医薬組成物。
  35. 【請求項35】 治療を必要とする患者に、 (a)プロスタグランジン、 (b)15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤並びに、
    (c)室温では固体であり、尿道又は管部(meatus)に挿入された際に成分(
    a)及び(b)を放出する基剤、 を含有する医薬組成物の有効量を投与することを特徴とする、男性勃起機能不全
    を治療するための方法であって、前記医薬組成物が坐剤の形態を有する、男性勃
    起機能不全を治療するための方法。
  36. 【請求項36】 成分(c)が、尿道に挿入された際に融解若しくは溶解し
    、成分(a)及び(b)を放出するものである、請求項35記載の方法。
  37. 【請求項37】 成分(c)が、尿道に挿入された際に融解若しくは溶解せ
    ずに成分(a)及び(b)を放出するものである、請求項35記載の方法。
  38. 【請求項38】 プロスタグランジン血管拡張剤が、プロスタグランジンE
    −1、プロスタグランジンE−2、プロスタグランジンA−1、プロスタグラン
    ジンB−1、プロスタグランジンD−2、プロスタグランジンE−M、プロスタ
    グランジンF−M、プロスタグランジンH−2、プロスタグランジンI−2、1
    9−ヒドロキシ−プロスタグランジンA−1、19−ヒドロキシ−プロスタグラ
    ンジンB−1、プロスタグランジンA−2、プロスタグランジンB−2、19−
    ヒドロキシ−プロスタグランジンA−2、19−ヒドロキシ−プロスタグランジ
    ンB−2、プロスタグランジンB−3、16,16−ジメチル−Δ2−プロスタ グランジンE−1メチルエステル、15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−
    メチル−プロスタグランジンE−1メチルエステル、16,16−ジメチル−プ
    ロスタグランジンE−2、11−デオキシ−15−メチル−プロスタグランジン
    E−1、16−メチル−18,18,19,19−テトラヒドロカルバサイクリ
    ン、(16RS)−15−デオキシ−16−ヒドロキシ−16−メチル−プロス
    タグランジンE−1メチルエステル、(+)−4,5−ジデヒドロ−16−フェ
    ノキシ−α−テトラノル−プロスタグランジンE−2メチルエステル、11−デ
    オキシ−11a,16,16−トリメチル−プロスタグランジンE−2、(+)
    −11a,16a,b−ジヒドロキシ−1,9−ジオキソ−1−(ヒドロキシメ
    チル)−16−メチル−トランス−プロステン、9−クロロ−16,16−ジメ
    チル−プロスタグランジンE−2、アルボプロスチル(arboprostil)、イロプ ロスト、CL115,347、16,16−ジメチル−PGE−2、15(S)
    −15−メチル−PGE−2、9−デオキシ−9−メチレン−16,16−ジメ
    チル−PGE−2カリウム塩、カルバプロスタサイクリン、プロスタグランジン
    2、19(R)−ヒドロキシ−PGE−2、13,14−ジヒドロ−PGE− 1、11β−PGE−2、19(R)−ヒドロキシ−PGE−1、及び11−デ
    オキシ−16,16−ジメチル−PGE−2からなる群から選択される、請求項
    35記載の方法。
  39. 【請求項39】 プロスタグランジン血管拡張剤が、プロスタグランジンE
    −1、プロスタグランジンE−2及びプロスタグランジンD−2からなる群から
    選択される、請求項35記載の方法。
  40. 【請求項40】 プロスタグランジン血管拡張剤が、プロスタグランジンE 1 である、請求項35記載の方法。
  41. 【請求項41】 プロスタグランジン血管拡張剤が、プロスタグランジンE 2 である、請求項35記載の方法。
  42. 【請求項42】 15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻
    害剤が、グリシルリジン酸、甘草、グリシルレチン酸、グリシルレチン酸の各種
    グリコシド、カルボキセノロン(carboxenolone)、DHEA、スピロノラクト ン、ソファルコン、インドメタシン、スリンダク、エトドラク(etodolac)、エ
    ライジン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
    ン酸、アラキジン酸、オレイン酸、リノール酸、アラカドン酸、スルファサラジ
    ン(sulphasalazine)とそのアナログ類、エタクリン酸、フロセミド、クロロチ
    アジド、ヒドロクロロチアジド、パパベリン、シス−スリンダクスルフィド、ト
    ランス−スリンダクスルフィド、シス−スリンダク、トランス−スリンダク、グ
    ルタチオンチオスルフォネート、二価の銅カチオン、二価の亜鉛カチオン、セレ
    ン、ナファザトロム(nafazatrom)(Bay g−6575);15−HETE
    、13−HODD及びHHT等のω−6ヒドロキシル部位を有するリポキシゲナ
    ーゼ及びシクロオキシゲナーゼ由来基質;ゴシポール(gossypol)、15(R)
    −プロスタグランジンE−1、15(R)−プロスタグランジンE−2、及び1
    5(R)−15−メチルプロスタグランジンE−2からなる群から選択される、
    請求項35記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記医薬組成物が0.1μg〜10mgのプロスタグラン
    ジンE1及び25〜100ユニットの15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒ ドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項40記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記医薬組成物が0.1μg〜10mgのプロスタグラン
    ジンE1及び0.1μg〜20mgの、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸 、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、エライジン酸、オレイン酸、リ
    ノール酸、及びアラカドン酸からなる群から選択される15−ヒドロキシプロス
    タグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項40記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記医薬組成物が0.1μg〜10mgのプロスタグラン
    ジンE1及び0.1mg〜20mgの、エトドラク(etodolac)、インドメタシ ン、及びスリンダクからなる群から選択される15−ヒドロキシプロスタグラン
    ジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項40記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記医薬組成物が0.1μg〜10mgのプロスタグラン
    ジンE2及び25〜100ユニットの15−ヒドロキシプロスタグランジンデヒ ドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項41記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記医薬組成物が0.1μg〜10mgのプロスタグラン
    ジンE2及び0.1μg〜20mgの、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸 、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、エライジン酸、オレイン酸、リ
    ノール酸、及びアラカドン酸からなる群から選択される15−ヒドロキシプロス
    タグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項41記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記医薬組成物が0.1μg〜10mgのプロスタグラン
    ジンE2及び0.1mg〜20mgの、エトドラク(etodolac)、インドメタシ ン、及びスリンダクからなる群から選択される15−ヒドロキシプロスタグラン
    ジンデヒドロゲナーゼ阻害剤を含有する、請求項41記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記医薬組成物が経尿道的に投与されるものである、請求
    項45記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記医薬組成物が経管的に(meatally)投与されるものであ
    る、請求項45記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記医薬組成物が亀頭皮膚に局所外用的に投与されるもの
    である、請求項45記載の方法。
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