JP2002524187A - 骨折固定システム - Google Patents
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- A61B17/921—Impactors or extractors, e.g. for removing intramedullary devices for intramedullary devices
Abstract
Description
比較的小さな骨の骨折部を固定するための改良された方法及びこれと関連したシ
ステムに関する。
ることは、適切な治癒にとって必須である。しかしながら、骨折の位置によって
は、理想的に定着する上で幾つかの困難がある。
る。しかしながら、中手骨の位置のため、こうした治療では、中手骨の骨折部が
適切に修復される状態を維持することができない。損傷した骨に手術治療によっ
て取り付けたプレート、固定ねじ、及び固定ピンを使用する技術によって強く固
定することができる。このような種類の骨折部修復装置は、比較的大きな骨折で
、例えば尺骨、脛骨、又は大腿骨の骨折で一般的に使用されているけれども、こ
のような手術治療は、一般的にはひどく大きな切開部を残し、骨折部を露呈する
。従って、このような技術は、多くの場合、比較的小さく壊れ易い中手骨につい
ては浸襲度が大き過ぎると判断される。
膚に小さな切開部を形成し、この切開部を通してボーリング工具を挿入し、この
ボーリング工具を使用して中手骨に小さな穴を穿ち、ボーリング工具を取り出し
た後、医師が切開部を通してピンを骨の小さな見えないボア内に供給する。しか
しながら皮膚を通してピンを送り出すのは、ピン及び骨に穿孔した小穴の相対的
位置を医師に示すための手段がない手探りの手術(blind operati
on)である。このように、この技術は、手探りで送り出すことにより周囲組織
に増悪する損傷をもたらす場合があるため、医師にとっても患者にとっても好ま
しくない。更に、埋め込んだピンは、回転に関して定着する必要がある骨折部を
捩じりに関して固定しない。
の骨折に対して安定した固定を可能にする骨折固定システムを提供することであ
る。
折に対して内部経皮的固定を提供する骨折固定システムを提供することである。 本発明の更に別の目的は、中手骨、中足骨、及び指節骨の骨折、及び同様の骨
の骨折に対して捩じり安定性を提供する骨折固定システムを提供することである
。
折に対して大きさを調節できる固定システムを提供する骨折固定システムを提供
することである。
い骨折固定システムを提供することである。 以下に詳細に論じるこれらの目的に従って骨折固定システムが提供される。簡
単のため、骨折固定システムを、全体として、中手骨を参照して説明するが、こ
のシステムは中足骨、指節骨、及び同様の骨にも適用できる。
めの器具を含む。本発明の第1実施例によれば、器具は、主ハンドル及びこの主
ハンドルに対して移動自在のピンハンドルを含む。主ハンドルは、基端、先端、
及びハンドルの先端に開口部を持つ長さ方向スロットを含む。主ハンドルの先端
にボーリングシャフト(ドリル)が連結される。ボーリングシャフトは、先端ボ
ーリングチップ及び固定ピンを髄管内に案内するため、ボーリングチップと基端
方向で隣接したチップガイドを含む。ピンガイドは、好ましくは、シャフトに設
けられた溝である。ピンハンドルは、長さ方向スロット内で摺動自在に移動する
ような形状及び大きさになっており、フィンガグリップ及び固定ピンを内部に受
け入れる先端ボアが設けられている。固定ピンは、好ましくは、実質的に直線状
の基端部分及び中央部分、及び好ましくは尖っていないチップが設けられた先端
部分を含む。先ず最初に、湾曲した先端部分がボーリングシャフトのピンガイド
内に載止する。ピンハンドルを主ハンドルのスロット内で相対的に先端方向に移
動させると、固定ピンの先端部分がピンガイドを通って及びこのガイドを越えて
移動するということは理解されよう。
ベースにボーリングシャフトを皮下的に導入する。シャフトのチップを中手骨の
ベースに導入した後、これをその位置に残し、ピンハンドルを主ハンドルに対し
て先端方向に移動し、固定ピンの先端部分を骨に押し込む。ピンは、これによっ
て、骨の髄管の自然の中空に進入する。次いで、主ハンドルをピンハンドルに対
して基端方向に移動し、ボーリングシャフトを患者の手から取り出し、主ハンド
ルをピンハンドルと係合した状態から外す。次いで、ピンハンドルを更に移動し
、ピンを、髄管を通って骨折部の両側に延び且つ骨折した骨の必要な定着を提供
するまで、骨折した中手骨の髄管の自然の中空を通して押す。チップの先端が尖
っていないため、中手骨の先端を穿刺することがない。最後に、ピンの基端を曲
げ、切断し、好ましくは皮下に着座させる。
ャフトが連結されたシャフトハンドルを含む。ボーリングシャフトは、内部通路
及び先端出口を有する。シャフトハンドルは、シャフトの内部通路と連通した通
孔を含み、この通孔を通して固定ピンを受け入れることができる。ハンドルによ
り、シャフトを手作業で皮下的に挿入し回転させてボーリングシャフトのチップ
を中手骨に入れることができる。先端出口は、軸線方向に設けられているか或い
は横方向に設けられている。随意であるが、突き錐部材を通孔及び内部通路内に
設けてシャフトの先端出口まで延ばすことができる。これは、シャフトを中手骨
に挿入し、次いで固定ピンをシャフトの内部通路及び先端出口を通して延ばすた
めに取り出すために行われる。別の実施例によれば、ボーリングシャフトの通路
には、基端横方向出口、及びシャフトの先端で横方向又は軸線方向のいずれかに
延びる出口が設けられている。
なっているのがよい。ピンの基端部分及び中央部分は比較的直線状であり、十分
に剛性である(骨に強制的に挿入できるけれども固定を提供する)。先端が中央
部分に対して容易に曲がることができ且つ髄管に従って移動できるようにする縮
径部分が先端と隣接して設けられている。好ましくは、ピンに見掛け上一定の直
径を提供するため、コイルが縮径部分の周囲に設けられる。
るように適合でき、即ち固定ピンは、先端直径が比較的小さいのがよい。このよ
うな固定ピンを、中手骨及び中足骨に適合した固定ピンに使用されているのと同
じピンハンドルで使用できるようにするため、固定ピンは、均等な直径を持つ基
端、直径が比較的小さい先端、及び基端と先端との間のテーパ部分又は段部分を
含む。
した骨の髄管内に少なくとも二つの固定ピンを順次埋め込むための器具を含む。
上文中に説明したように、器具には、ピンハンドルに各々を別々に装着可能なピ
ンが設けられている。これらのピンは、同じ直径であってもよいし、様々な直径
のピンを含む組として提供されてもよい。個々のピンの各々は、骨の髄管よりも
小さいが、一つ又はそれ以上の他のピンと組み合わせて埋め込んだ場合に、必要
な固定を提供するため、髄管の内径とほぼ同じになる。各個々のピンを上文中に
説明したように埋め込む。骨折部を安定させるため、少なくとも二つのピンを埋
め込む。好ましくは、ピンを互いに連結することによってピンが相対的に回転し
ないようにするため、コレットがピンの基端上に設けられる。更に、コレットは
、好ましくは、ピンの基端を骨に対して定着するため、骨に連結されるようにな
っている。このように、固定システムは、骨折部の捩じり安定性を提供する。
することにより、当業者には明らかになるであろう。
及び指節骨の骨折の固定にも適用される。次に図1乃至図4を参照すると、これ
らの図には、骨折した中手骨の髄管内に固定ピンを挿入するための中手骨骨折固
定システム10が示してある。このシステム10は、固定ピン12及び固定ピン
を埋め込むための器具14を含む。本発明の第1実施例によれば、器具14は、
定置ドリル40が設けられた主ハンドル16及び固定ピン12を埋め込むために
主ハンドルに対して移動自在のピンハンドル18を含む。
主ハンドル16の長さ方向軸線AH と整合した長さ方向ドリルスロット24(図
1及び図9に最もよく示す)、ドリルスロット24内に延びる二つの半径方向ボ
ア26、28、及びピンハンドル18を以下に説明するように受け入れるための
ピンハンドルスロット30及びピンハンドルボア32(図11及び図15に最も
よく示す)を含む。主ハンドル16には、好ましくは、ピンハンドルスロット3
0の周囲に面取りが施してあり、更に好ましくは、医師の片手(又は両手)の指
が主ハンドル16と容易に係合するようにする複数の窪み34が設けられている
。主ハンドルは、好ましくは、ABS、ナイロン、ポリカーボネート、又はポリ
エチレン等のプラスチックから型成形されるが、デルリン(デルリン(Delr
in)は登録商標である)ロッド又は同様の材料から機械加工で形成できる。
、二つの横方向ボア46、48(図2参照)が設けられた基端44及び以下に詳
細に説明する先端50を持つシャフト42を含む。ドリル40は、二つのピン5
4、56で主ハンドル16に固定されている。これらのピンは、好ましくは締ま
り嵌めで主ハンドル16の横方向ボア26、28を通してドリル40のシャフト
42の横方向ボア46、48内に固定されている。ドリル40は、好ましくは、
直径が3.175mm(0.125インチ)で長さが144.78mm(5.7
インチ)のステンレス鋼製のバーから製造される。シャフトの約43.18mm
(約1.7インチ)がハンドル内に設けられ、シャフトの約101.6mm(約
4インチ)が主ハンドル16から先端方向に延びる。
ングチップ60を含む。このチップは、好ましくは、ボーリングチップを中心と
して互いから約120°のところに配置されており且つ尖端68までテーパした
三つの切断縁部62、64、66を含む。テーパは、長さ方向軸線AS に対して
約13°である。更に、及び本発明の好ましい特徴によれば、先端50には、固
定ピン12を案内する横方向ガイド溝70が設けられている。このガイド溝70
は、基端傾斜部分72及び先端湾曲変向部分74を含む。傾斜部分は、好ましく
は、傾斜部分70の表面76に対して垂直な線LP が、シャフト42の軸線AS
に対して垂直な線LS に対して約5°乃至8°の角度をなすように傾斜している
。湾曲部分74は、好ましくは、約12.7mm(約0.50インチ)の半径を
有する。好ましい実施例では、ガイド溝70は、好ましくはシャフト42内に延
びており、傾斜部分72と湾曲部分74との交差部での溝深さDG は、約2.7
95mm(約0.110インチ)であり、好ましくは、幅WG は、約1.600
mm(約0.063インチ)である。溝深さDG は、好ましくはピン12の直径
以上であり、案内溝70でのピン12及びシャフト42の組み合わせ直径は、シ
ャフトの外径以下である(図13参照)。幅WG は、ピンが結着することなく正
確に案内されるように、好ましくはピンの直径よりも0.0508mm乃至0.
0762mm(0.002インチ乃至0.003インチ)だけ大きい。
ンドル18は、主ハンドル16のピンハンドルスロット30内を摺動自在に移動
するように大きさ及び形状が定められた先端部分80、及び主ハンドル16のピ
ンハンドルボア32内を摺動自在に移動するように大きさ及び形状が定められた
基端部分82を含む。先端部分80の下領域84には、ピンハンドル18を医師
の指で主ハンドル16に対して容易に移動できるようにする複数の窪み86が設
けられている。ピンハンドル18の先端88には面取りが施してあり、固定ピン
12が好ましくは締まり嵌めで固定されるボア90が設けられている。ピンハン
ドル18もまた、主ハンドル16と同様に、好ましくは、ABS、ナイロン、ポ
リカーボネート、又はポリエチレン等のプラスチックから型成形されるが、デル
リンロッド又は同様の材料から機械加工で形成できる。
ドル18の先端88に固定された実質的に直線状の基端部分92、この基端部分
92に対して随意に角度を付けることができる実質的に直線状の中央部分94、
及び好ましくは尖っていないチップ98を持つ湾曲した先端部分96を含む。基
端部分92及び中央部分94が互いに対して角度をなす場合には、この角度は約
5°乃至8°であるのが好ましい。先端チップ96は、好ましくは、約12.7
mm(約0.50インチ)の半径で約33°に亘って湾曲している。固定ピン1
2は、好ましくは、中実の金属製ワイヤ材料、例えばステンレス鋼でできている
。固定ピンは、骨折部の定着に十分な剛性を備えているけれども、ピン12を以
下に説明するように骨の髄管に挿入するのに十分に曲げることができるのに十分
弾性的に撓むことができなければならないということは理解されよう。従って、
システム10は、様々な直径の複数の固定ピン12を含む。一つの好ましい固定
ピン12は、好ましくは約152.4mm(約6.0インチ)の長さを持ち、約
17.78mm(約0.70インチ)がピンハンドル18の先端ボア90内に固
定され、及び約1.524mm(約0.060インチ)の直径を有する。
18に位置決めされており、ピンハンドル18は、固定ピン12の湾曲した先端
部分96がドリル40のシャフト42のガイド溝70内に載止し、先端部分96
がシャフトの周囲輪郭を越えて延びないように、主ハンドル16内に収容されて
いる。図14を参照すると、ピンハンドル18を主ハンドル16のピンハンドル
スロット30及びピンハンドルボア32内で主ハンドルに対して先端方向に移動
することにより、固定ピン12の先端部分96をドリル40のシャフト42に対
してガイド溝70を通して、ボーリングチップ60を越えて、シャフトAS の軸
線に対して所定角度で移動する。ピンハンドルは、主ハンドルに連結されたまま
、ピンの先端をシャフトの先端を越えて好ましくは少なくとも(1/4インチ)
、更に好ましくは25.4mm乃至76.2mm(1インチ乃至3インチ)延ば
すように移動できる。更に、ピンハンドル18の主ハンドル16に対する先端方
向移動、即ち主ハンドルのピンハンドルに対する基端方向移動の邪魔になる妨げ
がないということは理解されよう。このように、図15に示すように、ピンハン
ドルは主ハンドルから分離できる。
ーリングチップ60を骨折した中手骨のベースに皮下導入する。ひとたびドリル
40のボーリングチップ60が中手骨のベースに進入した後、中手骨の髄管の自
然の中空を通して固定ピン12を案内するようにガイド溝70が配向されるよう
にドリルを配向する。次いで、ピンハンドル18を主ハンドル16に対して手動
で移動し、固定ピン12の湾曲した先端部分96を骨に押し込む。次いで、主ハ
ンドル16をピンハンドル18に対して基端方向に移動し、ドリル40を骨から
除去し、主ハンドルをピンハンドルから係合解除する。これは、好ましくはピン
ハンドル及びこれに取り付けられた固定ピンをその現在の位置に残したまま行わ
れる。次いで、ピンハンドルを操作し、ピンを、骨折した中手骨の髄管を通して
、ピンが骨折部の両側に延びるまで移動し、骨折した骨の必要な定着を提供する
。固定ピン及び溝が相補的形状をなしている(ピンの基端部分に対するピンの中
央部分の5°乃至8°の角度が、溝の基端部分の5°乃至8°の角度と実質的に
同じであり、ピンの先端部分の12.7mm(0.50インチ)の曲率半径が、
溝の先端部分の12.7mm(0.50インチ)の曲率半径と実質的に同じであ
る)ため、固定ピンが髄管内に容易に差し向けられるということは理解されよう
。固定ピン12のチップ98の先が尖っていないため、ピンが中手骨の先端を穿
刺することがない。最後に、骨折した骨が固定ピンで適正に固定されていること
を外科医が確認した後、ピンハンドル18を操作して固定ピン12を皮膚の進入
穴と隣接して曲げ、ピンを切断し、切断した端部を皮下で着座するか或いは皮膚
の外側の包帯で覆う。骨折が治癒した後、固定ピンを例えばプライヤーで骨から
引き出し、次いで廃棄する。次いで皮膚入口穴を治癒する。
、不当な浸襲度又は多数の工程を必要としないということは理解されよう。更に
、本方法は、適切な治癒に十分に骨折部を定着するのに必要な医師の「手数」を
浸襲手術に対して減少する。
部品には200を加えた同じ参照番号が附してある)、骨折固定システム210
用の器具214の第2実施例が示してある。この器具214は、先端ガイド溝2
70及び先が尖ったボーリング端部260を持つシャフト240を含む。シャフ
ト240は、シャフトを操作するためのシャフトハンドル216を含む。シャフ
トハンドル216は、ピンハンドル218を摺動自在に受け入れるスロット23
0を含む。スロット230は、好ましくは、シャフトに向かって下方に傾斜して
いる。シャフトハンドル216には、シャフトハンドル216を医師の手で安定
的に掴むためのグリップ217が更に設けられている。ピンハンドル218は、
シャフトハンドル216のスロット230を通したピンハンドルの相対的先端方
向移動を容易にするのに使用できる押縁219を含む。ピンハンドル218及び
シャフトハンドル216は、好ましくは、互いに対して積極的に、例えばスナッ
プ嵌めで係合でき、ピンハンドルの押縁219に加えられた十分な力によって係
合解除してピンハンドルをシャフトハンドルに対して移動できる。更に、ハンド
ルが係合解除されており、ピン212のチップ298がシャフト240のボーリ
ングチップ260の僅かに前方に移動されていることの触覚的表示をリリースが
提供できる。スロット230が傾斜しているため、スロット230内に配置され
たピンハンドルをこのスロット内で移動したとき、ピンハンドル内で軸線方向に
設けられた固定ピン212をガイド溝270に向かって及びこの溝を通して差し
向けることができる。ピン212は、好ましくは、ピン212がシャフト240
に向かって差し向けられるように、シャフトハンドル216の長さ方向軸線方向
AS に対して角度をなしている。好ましくは、固定ピン212は、同軸に整合し
た基端部分292及び中央部分294、及び先が尖っていない、好ましくは湾曲
したチップ298が設けられた先端部分296を含む。手術では、シャフト24
0のボーリング端部260を中手骨に挿入した後、ピンハンドル218をシャフ
トハンドルに対して先端方向に移動し、ピン212を骨折した骨の髄管内にガイ
ド溝270を通して移動する。次いで、シャフトハンドル216をピンハンドル
218から取り外し、ピンハンドルを操作して固定ピンを骨の髄管を通して延ば
し、骨を固定する。固定ピンが骨折部を所望の通りに固定した(髄管内で直径方
向に十分に嵌着した)ことを医師が確認した後、ピンを皮膚表面で曲げ、切断す
る。
入したピンの大きさが特定の患者にとって不適当であると判断し、直径が異なる
固定ピンを必要とする場合がある。この目的のため、様々な大きさ(例えば実質
的に1.524mm(0.060インチ)、実質的に1.295mm(0.05
1インチ)、実質的に1.143mm(0.045インチ)、実質的に0.96
5mm(0.038インチ)、及び実質的に0.889mm(0.035インチ
))の先端部分を持つ固定ピンを含む一組の固定ピンを、医師が使用するために
提供する。しかしながら現在手に挿入されているピンを交換のために手から取り
出す場合、骨の入口穴の位置を変えるのは困難である。従って、図17に示すよ
うに、補助的再ガイド工具300を本発明のシステムに提供するのがよい。再ガ
イド工具300は、ハンドル302、このハンドルの一端306から延びる、前
縁308を持つスロット付きシャフト304、及びハンドルの他端312から延
びるチューブ状曲げ部分310を含む。ハンドル302には、好ましくは、医師
の親指を置くことができることによりハンドルを掴み易くする窪み314が更に
設けられている。
る工具ピン上に手の入口穴を通して骨の穴内に延ばすことができる。前縁308
が傾斜しているため、シャフトが手の傷口を通して容易に挿入され、その領域に
残す傷が最小になる。スロット付きシャフト設計は、皮膚の入口穴から骨までの
通路を維持する、骨シャフト(ドリル)の先端を再挿入するよりも傷が少ないと
いうことは理解されよう。次いで、工具ピンを取り出すことができる。この際、
スロット付きシャフト304は交換ピン用のガイドとして作用する。最終的に適
正な固定ピンを決定した後、ピンを切断し、再ガイド工具300を逆にし、切断
したピン上に曲げ部分310を延ばし、これに続いて皮下的に着座させるため、
曲げ部分を使用して梃の作用でピンを曲げる。ガイド工具300は、最も適当に
は、本発明の第1及び第2の実施例(これらの実施例には横方向ピンガイドが設
けられている)で使用されるが、ガイド工具は、以下の実施例のうちの任意の実
施例でも使用できるということは理解されよう。
用の器具414の第3実施例が示してある。器具414は、軸線方向通孔424
を持つシャフトハンドル416、及びその先端に連結されたボーリングシャフト
440を含む。シャフト440はカニューレになっている。即ち、シャフト44
0には内部通路470が設けられており、好ましくは軸線方向通路出口471及
び好ましくは先が尖った環状切断縁部473を持つ先端チップ460を含む。軸
線方向通孔424及び内部通路470は互いに連通しており、好ましくは軸線方
向で整合している。基端ハンドル421が設けられたロッド状突き錐419は、
通路470を通して延ばすことができ、及び通路470から取り外すことができ
る。突き錐419は、好ましくは、そのハンドル421をシャフトハンドル41
6に面一に着座させた場合にそのチップ423が通路出口471を通って延び、
ボーリングチップとして作動する長さを有する。骨に挿入するため、内突き錐及
びシャフトを互いに係止できる。次いで、固定ピン412を通路470を通して
供給できるようにするため、及び通路出口471から出す(図19参照)ため、
突き錐を係止解除し、内部通路470から取り出す。
し、突き錐419のチップ423及びシャフト440のチップ460を中手骨に
挿入する。次いで、突き錐ハンドル421を通路470から取り外し、固定ピン
412を通路を通して操作し、髄管に入れる。固定ピンを髄管内に十分に延ばし
て骨を骨折部の両側で固定した後、主ハンドル416をピン412を越えて手前
側に取り外す。次いでピンを更に操作し、最終的に所望の長さに切断する。
4の第4実施例が示してある。器具514は、通孔524を持つ主ハンドル51
6及びこのハンドルの先端に連結されたボーリングシャフト540を含む。ボー
リングシャフト540はカニューレになっており、その先端には先の尖ったボー
リング先端チップ560及び横方向通路出口571が設けられている。通路57
0内には、通路出口571を閉鎖することにより、骨内へのシャフト540の挿
入を容易にするように、ロッド(図示しないけれども、第2実施例に関して説明
した突き錐と同様である)が設けられているのがよい。ロッドは、設けられてい
る場合には、これに続いて取り外される。次いで、固定ピン512を通路570
を通して中手骨の髄管内に延ばす。
4の第5実施例が示してある。器具614は、カニューレ状ボーリングシャフト
640を含む。このシャフトには、好ましくは、基端シャフトハンドル616及
び固定ピン612が設けられている。固定ピン612の基端には、随意であるが
、ピンハンドルが設けられている。カニューレ状シャフト640は、シャフト6
40の軸線方向通路670に続く基端横方向ピン入口669、及びピンを髄管内
に案内するように配向された先端横方向通路出口671を含む。随意であるが、
通路出口671は、ピンを軸線方向に案内するため、通路670と軸線方向に整
合している。シャフト640を中手骨に挿入した後、ピン612をシャフト64
0を通して骨折した骨の髄管内に操作し、骨を固定する。ピンハンドルが設けら
れていない場合には、シャフト640及びシャフトハンドル616をピン612
を越えて基端方向に引っ張り、ピンを操作する。ピンの操作は、ピンが十分に挿
入され、曲げられ、及び最終的に所望の長さに合わせて切断されるように行われ
る。随意のピンハンドル618を使用する場合には、シャフト640をピン61
2を越えて手前側に移動し、ピンを更に操作し、所望の長さに合わせて切断する
。
別の態様が示してある。例えば、固定ピン712には、チップ720と隣接して
狭幅部分722(即ち縮径部分)が設けられており、好ましくは、この部分の周
囲にコイル724が位置決めされている。この形体により、固定ピンの先端71
8は更に容易に曲がるようになり、固定ピンが、好ましくは自己案内で髄管に従
って移動するようになる。更に、ステンレス鋼に対する別態様として、ピン71
2は、チタニウム、又は他の構造的支持性を持つ生体親和性材料で形成できる。
の固定ピンが提供される。これらのピンは、実質的に第1実施例に関して上文中
に説明したのと同様であるが、様々な先端寸法を有する。例えば、先端直径が中
手骨について望ましいよりも比較的小さいピン812を指節骨髄管に挿入するの
が望ましい。しかしながら、ピンハンドル818を容易に収容できるようにする
ため、及び様々な先端寸法のピンを安定的に保持するため、ピンの基端部分89
2の寸法には、好ましくは均等な寸法が設けられる。このように、幾つかの固定
ピン812は、ピンの基端部分892に沿って夫々の先端寸法まで先端方向にテ
ーパした部分813(又は別の態様では、破線で示す段813a)を備えている
のがよい。
か或いは異なる複数の又は組900をなした固定ピン912a、912b、91
2cを含む。個々のピンの各々は、骨の髄管よりも小さいが、必要な固定を提供
するために組のうちの一つ又はそれ以上の他のピンを埋め込むと、ほぼ髄管の内
径と等しい固定システムが提供される。図25を参照すると、ピンは、骨折した
骨の髄管に、実質的に上文中に説明したように、即ちガイド溝を持つシャフトを
含み且つシャフトを操作するためのシャフトハンドルが設けられ、ピンハンドル
がピンの基端に連結された器具を使用して個々に挿入される。第1ピン912a
をピンハンドルに設置し、骨915の髄管913に挿入し、上文中に説明したよ
うに骨の骨折部911を横切って延長する。第2ピン912bを第1ピン912
aの側方に沿って挿入し、随意の追加のピン、例えばピン912cを、同様に挿
入する。ピンの先端は、末広がりになって、図示のように骨の様々な部分に載止
し又は埋め込まれるか或いは、実質的に整合した状態を保持する。図25及び図
26を参照すると、円筒形コレット917を、次いで、ピンの露呈された基端上
に位置決めし、ピンの相対的軸線方向回転を実質的に阻止するようにピンを互い
に拘束する。コレット917は、好ましくは、ピンを安定的に固定するようにな
った中央開口部919を含む。例えば、3本のピンについては、中央開口部91
9は、3本のピンを互いに保持するようになった直径を持つ円形であるのがよい
。更に、コレット917は、好ましくは、コレット及び従って固定ピンの基端を
骨折した骨に固定するための手段、例えば雄ねじ及び好ましくはセルフタッピン
グねじ921を含む。好ましくは、コレットを骨の所望の深さに着座するのを補
助するようになった外フランジ923が更に設けられている。このように、固定
システムは骨折部に捩じり安定性を提供する。
、二つのピン1012a、1012bを骨1015に挿入し、骨折部1011を
上文中に説明したように橋渡しする。三つの開口部1019a、1019b、1
019cを持つコレット1017(又は図29に示すように単一のクローバー形
状の開口部1119を持つコレット1117)をピンの基端に設ける。ピンは、
これらの開口部のうちの二つの開口部1019a、1019bを通って延びる。
残りの開口部1019cは、コレット1017を骨に対して定着するために釘1
121を骨に固定するために用いられる。
特定的な実施例を説明したけれども、これは、本発明をこれらの実施例に限定し
ようとするものではなく、本発明は当該技術が許す限りにおいて広く、本明細書
もそのように読まれるべきである。かくして、固定システムの幾つかの実施例を
特に骨折した中手骨の固定について説明したが、本システムは、骨折部の固定に
関して同様の問題点が存在する同様の又は比較的小さな骨、例えば足の中足骨及
び指及び爪先の指節骨の固定に使用できる。更に、小児の腕骨、例えば尺骨及び
橈骨を同様に治療できる。従って、本発明の教示は、本発明のシステムの同様の
骨に関する使用についてである。更に、本発明のシステムの様々な構成要素に関
して特定の材料を開示したが、他の適当な材料を同様に使用できるということは
理解されよう。例えば、金属製固定ピンを説明したが、固定ピン用の金属程には
好ましくない別の材料は、非金属、詳細には生体吸収性材料である。例えば、特
定の寸法及び角度を開示し、これが優れた結果をもたらしたが、システムで中手
骨等を定着するために使用されるようになっている限り、構成要素の大きさを他
の適当な寸法及び角度にできるということは理解されよう。例えば固定ピンの先
端部分及び溝の先端表面は、両方とも、好ましくは5°乃至8°の角度が付けて
あるが、他の適当な角度、例えば3°乃至15°を使用することもできる。更に
、指で掴むための手段として窪みを開示したが、指で掴むための他の手段、例え
ばローレット目、押縁、溝、及びこぶを追加に又は代替として使用できる。更に
、骨ボーリングシャフト構成要素を第1実施例でドリルとして説明したが、シャ
フト構成要素に何等かの切断縁部を設ける必要はなく、骨に進入するための尖端
が設けられていてもよいということは理解されよう。更に、固定ピンをシャフト
構成要素に対して移動するための機械加工を施したハンドルが開示されているが
、プライヤー等を同様に使用してピンを保持しピンをシャフトのガイド手段を通
って移動するということは理解されよう。更に、ドリルシャフトを主ハンドルに
保持するためのピンを説明したが、ドリルをハンドルに固定するための他の手段
を使用できるということは理解されよう。更に、ピンの基端を互いに保持する円
筒形コレットを示したが、ピンの端部を互いに拘束するために形状及び形体が異
なる装置を同様に使用できるということは理解されよう。例えば、スリーブ、バ
ンド、クリップ、ステープル、等を使用できる。更に、一実施例では、コレット
を通って延びる釘を示したが、ねじ又は同様のファスナを同様に使用できるとい
うことは理解されよう。従って、本発明に対し、特許請求の範囲の精神及び範疇
から逸脱することなく、更に他の変向を行うことができるということは当業者に
は理解されよう。
である。
る。
る。
る。
に移動した形体を示す、本発明の第1実施例のシステムの斜視図である。
本発明の第1実施例のシステムの斜視図である。
ステムの器具の第2実施例の側面図である。
第2実施例の側面図である。
である。
である。
Claims (75)
- 【請求項1】 人間の骨の骨折を安定化するための骨折固定システムにおい
て、 a)基端及び先端を持ち、骨の髄管内にぴったりと嵌まる大きさになっており、
骨折を定着するのに十分な剛性及び髄管への挿入を容易にするために曲げること
ができるのに十分な可撓性を有する固定ピン、及び b)基端と、骨に穴を穿つためのボーリング手段が設けられた先端と、前記固定
ピンを髄管内に案内するために前記先端と隣接して設けられた手段とを含む細長
いシャフトを有し、 前記固定ピン及び前記シャフトは、両方とも、前記固定ピンの前記先端が前記
シャフトの前記先端を越えて移動できるようになっている、骨折固定システム。 - 【請求項2】 c)前記固定ピンの前記シャフトに対する前記ピンガイドを
通した移動を容易にする、前記固定ピンの前記基端に連結された第1ハンドルを
更に含む、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項3】 前記第1ハンドルは、髄管内への前記固定ピンの移動を容易
にする、指が係合できる構造を備えている、請求項2に記載の骨折固定システム
。 - 【請求項4】 d)骨内への前記シャフトの移動を容易にするため、前記シ
ャフトの前記基端に連結された第2ハンドルを更に含む、請求項2に記載の骨折
固定システム。 - 【請求項5】 前記第2ハンドルには、前記第1ハンドルを先端方向に摺動
自在に受け入れる長さ方向開口部が設けられている、請求項4に記載の骨折固定
システム。 - 【請求項6】 前記第2ハンドルは、前記長さ方向開口部から取り外すこと
ができる、請求項5に記載の骨折固定システム。 - 【請求項7】 前記第2ハンドルは、前記スロット内に取り外し自在に係合
できる、請求項5に記載の骨折固定システム。 - 【請求項8】 前記ピンガイドは、前記シャフトの前記先端に又は先端と隣
接して前記シャフトに設けられた溝である、請求項1に記載の骨折固定システム
。 - 【請求項9】 前記溝は、傾斜した基端面及び湾曲した先端面を含む、請求
項8に記載の骨折固定システム。 - 【請求項10】 前記ボーリング手段は、尖端で合一する複数の切断縁部を
含む、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項11】 前記ピンガイドは、前記シャフトに設けられた先端軸線方
向出口ボアである、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項12】 前記シャフトは、前記出口ボアの周囲に切断縁部を有する
、請求項11に記載の骨折固定システム。 - 【請求項13】 前記ピンガイドは、前記シャフトに設けられた先端横方向
出口ボアである、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項14】 前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルのうちの少なくと
も一方には、人の手で掴むための手段が設けられている、請求項5に記載の骨折
固定システム。 - 【請求項15】 前記第2ハンドルには通孔が設けられており、前記シャフ
トは前記通孔と連通した軸線方向通路を含み、前記固定ピンは、前記通孔及び前
記軸線方向通路を通して軸線方向に移動自在である、請求項5に記載の骨折固定
システム。 - 【請求項16】 前記シャフトの前記軸線方向通路は、前記シャフトの前記
先端に又は先端と隣接して軸線方向出口及び横方向出口の一方を含む、請求項1
5に記載の骨折固定システム。 - 【請求項17】 前記シャフトは、通路、この通路内への横方向基端入口、
及び前記通路からの先端出口を含み、前記固定ピンは、前記横方向入口、前記通
路、及び前記出口の一方を通って延びるようになっている、請求項1に記載の骨
折固定システム。 - 【請求項18】 前記出口は、前記シャフトの横方向部分及び軸線方向部分
のうちの一方に設けられている、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項19】 d)前記固定ピン上に装着する大きさの横方向開口部を持
つスロットが設けられたシャフトを持つガイド工具を更に含む、請求項4に記載
の骨折固定システム。 - 【請求項20】 前記固定ピンは、基端部分、中央部分、及び湾曲した先端
部分を持つ細長いロッドを含む、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項21】 前記基端部分は直線状であり、前記中央部分は直線状であ
る、請求項20に記載の骨折固定システム。 - 【請求項22】 前記中央部分は、前記基端部分に対して所定の角度をなし
ている、請求項20に記載の骨折固定システム。 - 【請求項23】 前記角度は5°乃至8°であり、前記湾曲した先端部分は
、約12.7mm(約0.5インチ)の曲率半径を有する、請求項22に記載の
骨折固定システム。 - 【請求項24】 前記固定ピンの前記先端には、実質的に尖っていないチッ
プが設けられている、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項25】 前記固定ピンには、前記固定ピンの前記先端と隣接して縮
径部分が設けられている、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項26】 前記縮径部分の周囲にコイルが設けられている、請求項2
5に記載の骨折固定システム。 - 【請求項27】 前記固定ピンは、人間の中手骨、人間の中足骨、人間の指
節骨、小児の尺骨、及び小児の橈骨のうちの一つの髄管に嵌まる大きさになって
いる、請求項1に記載の骨折固定システム。 - 【請求項28】 人間の中手骨、中足骨、又は指節骨の骨折を安定化するた
めの骨折固定システムにおいて、 a)基端及び先端を持ち、中手骨、中足骨、又は指節骨の髄管内にぴったりと嵌
まる大きさになっており、骨折を定着するのに十分な剛性及び髄管への挿入を容
易にするために曲げることができるのに十分な可撓性を有する固定ピン、 b)基端と、先端と、この先端と隣接した出口を持つ、前記固定ピンを受け入れ
るようになった軸線方向通路と、前記固定ピンを髄管内に案内するため、前記シ
ャフトの前記先端と隣接した手段と、基端ハンドルとを含む細長いシャフト、及
び c)前記軸線方向通路内を延びる大きさを持つ、前記軸線方向通路から基端方向
に取り外すことができる、基端ハンドルを持つロッドを有し、 前記固定ピン及び前記シャフトは、両方とも、前記ロッド部材を前記軸線方向
通路から取り外して前記固定ピンを前記軸線方向通路内に設置したときに前記固
定ピンの前記先端が前記シャフトの前記先端を越えて少なくとも6.35mm(
1/4インチ)移動できるようになっている、骨折固定システム。 - 【請求項29】 前記ロッド部材はボーリングチップを有する、請求項28
に記載の骨折固定システム。 - 【請求項30】 前記ロッド部材は、前記シャフトに対して軸線方向に係止
できる、請求項28に記載の骨折固定システム。 - 【請求項31】 人間の中手骨、中足骨、又は指節骨の骨折を安定化するた
めの骨折固定システムにおいて、 a)基端及び先端を持ち、中手骨、中足骨、又は指節骨の髄管内に嵌まる大きさ
になっており、骨折を定着するのに十分な剛性を有する中実の固定ピン、及び b)基端と、骨に穴を穿つためのボーリング手段が設けられた先端と、長さ方向
軸線と、前記固定ピンを前記シャフトに対して先端方向に移動するとき、前記固
定ピンの前記先端を前記シャフトの前記長さ方向軸線に対して所定の角度で偏向
するようになった、前記先端と隣接して設けられたピンガイドとを含む細長いシ
ャフトを有する、骨折固定システム。 - 【請求項32】 c)前記固定ピンの前記シャフトに対する前記ピンガイド
を通した移動を容易にするため、前記固定ピンの前記基端に連結された第1ハン
ドル、及び d)前記シャフトの前記基端に連結された第2ハンドルを更に含む、請求項31
に記載の骨折固定ピン。 - 【請求項33】 前記ピンガイドは、前記シャフトの前記先端に又はこの先
端と隣接して前記シャフトに設けられた溝である、請求項31に記載の骨折固定
システム。 - 【請求項34】 前記溝は、傾斜した基端面及び湾曲した先端面を含む、請
求項33に記載の骨折固定システム。 - 【請求項35】 人間の中手骨、中足骨、又は指節骨の骨折を安定化するた
めの骨折固定システムにおいて、 a)基端部分及び先端部分を持ち、中手骨、中足骨、又は指節骨の髄管内に嵌ま
る大きさになっており、前記先端部分は非直線状形状を有する固定ピン、及び b)基端部分と、ボーリングチップを持つ先端部分と、長さ方向軸線と、前記先
端部分に設けられた、前記ボーリングチップが中手骨、中足骨、又は指節骨に進
入し、前記固定ピンを前記シャフトに対して先端方向に移動したときに前記固定
ピンを中手骨、中足骨、又は指節骨の髄管内に前記長さ方向軸線に対して所定の
角度で案内するように、前記固定ピンの前記先端部分の前記非直線状形状とほぼ
同様の非直線状形状を画成するピンガイドとを含む細長いシャフトを有する、骨
折固定システム。 - 【請求項36】 前記固定ピンの前記先端部分の前記非直線状形状は、直線
状基端第1部分及び湾曲した先端第2部分を含む、請求項35に記載の骨折固定
システム。 - 【請求項37】 前記ピンガイドは、前記シャフトに設けられた溝を含み、
前記溝は、前記長さ方向軸線に対して約5°乃至8°の角度をなす第1部分及び
約12.7mm(約0.5インチ)の曲率半径を持つ第2部分を持つ表面を含む
、請求項36に記載の骨折固定システム。 - 【請求項38】 前記先端部分の前記第1部分は、前記固定ピンの前記基端
部分に対して約5°乃至8°の角度をなしており、前記先端部分の前記第2部分
は約12.7mm(約0.5インチ)の曲率半径を有する、請求項37に記載の
骨折固定システム。 - 【請求項39】 c)前記固定ピンの前記シャフトに対する前記ピンガイド
を通る移動を容易にする、前記固定ピンの前記基端に連結された第1ハンドル、
及び d)前記シャフトの前記中手骨内への移動を容易にする、前記シャフトの前記基
端に連結された第2ハンドルを更に含む、請求項35に記載の骨折固定システム
。 - 【請求項40】 人間の中手骨、中足骨、又は指節骨の骨折を安定化するた
めの骨折固定システムにおいて、 a)基端及び先端を持ち、中手骨、中足骨、又は指節骨の髄管内に嵌まる大きさ
になっており、骨折を定着するのに十分な剛性及び髄管への挿入を容易にするた
めに曲げることができるのに十分な可撓性を有する中実の固定ピン、及び b)基端と、中手骨、中足骨、又は指節骨に穴を穿つためのボーリング手段が設
けられた先端と、長さ方向軸線と、前記固定ピンを髄管内に案内するためのガイ
ド手段とを含むシャフト、及び c)前記固定ピンの前記先端が実質的に前記シャフトの前記先端を越えて延びる
ように、前記固定ピンを、前記シャフトに対して前記ガイド手段を通して先端方
向に移動するハンドルを含む、骨折固定システム。 - 【請求項41】 前記ガイド手段は、前記固定ピンを髄管内に前記ボーリン
グ手段の前記長さ方向軸線に対して所定の角度で案内するための手段である、請
求項40に記載の骨折固定システム。 - 【請求項42】 前記固定ピン及び前記ガイド手段は、相補的な非直線状形
状を備えている、請求項40に記載の骨折固定システム。 - 【請求項43】 基端と、骨折した中手骨、中足骨、又は指節骨のベースに
穴を穿つためのボーリング手段を持つ先端と、中手骨、中足骨、又は指節骨の髄
管内に前記固定ピンを案内するためのガイド手段とを含むシャフトを有する、骨
折固定システム用の固定ピンにおいて、 中手骨又は中足骨の髄管を通って延びるように直径方向の大きさが定められた
中実のワイヤであって、骨折部を定着するのに十分な剛性を持ち、骨のベースに
設けられた穴内にこの穴を通して及び髄管を通して前記ワイヤを曲げることがで
きるのに十分な可撓性を持ち、基端部分、直線状中央部分、及び湾曲した先端部
分を有し、前記中央部分が前記基端部分に対して角度をなしており、前記先端部
分には約12.7mm(約0.5インチ)の曲率半径が設けられている中実のワ
イヤを含む、固定ピン。 - 【請求項44】 前記固定ピンの前記先端部分は、実質的に尖っていないチ
ップを有する、請求項43に記載の固定ピン。 - 【請求項45】 前記中央部分は前記基端部分に対して3°乃至15°の角
度をなしている、請求項43に記載の固定ピン。 - 【請求項46】 前記中央部分は前記基端部分に対して5°乃至8°の角度
をなしている、請求項43に記載の固定ピン。 - 【請求項47】 基端と、骨折した中手骨、中足骨、又は指節骨のベースに
穴を穿つためのボーリング手段を持つ先端と、中手骨、中足骨、又は指節骨の髄
管内に前記固定ピンを案内するためのガイド手段とを含むシャフトを有する、骨
折固定システム用の固定ピンにおいて、 中手骨、中足骨、又は指節骨の髄管を通って延びるように直径方向の大きさが
定められたワイヤであって、骨折部を定着するのに十分な剛性を持ち、基端部分
、先端を持つ先端部分を有し、前記先端部分は、前記先端と隣接して縮径部分を
有するワイヤを含む、固定ピン。 - 【請求項48】 前記縮径部分の周囲にコイルが設けられている、請求項4
7に記載の固定ピン。 - 【請求項49】 骨の骨折を安定化するための骨折固定システムにおいて、 a)基端及び先端を各々有する複数の固定ピンであって、各々が骨の髄管内に互
いに嵌まる大きさになっており、骨折を定着するのに十分な複合剛性を有し、髄
管内への挿入を容易にするために前記複数の固定ピンの各々を曲げることができ
るのに十分な個々の可撓性を持つ、複数の固定ピン、及び b)基端と、骨に穴を穿つためのボーリング手段が設けられた先端と、前記固定
ピンの各々を髄管内に案内するために前記先端と隣接して設けられた手段とを含
む細長いシャフトを有し、 前記固定ピン及び前記シャフトは、両方とも、前記固定ピンの前記先端が前記
シャフトの前記先端を越えて移動できるようになっている、骨折固定システム。 - 【請求項50】 c)前記固定ピンのうちの一つの固定ピンの前記シャフト
に対する前記ピンガイドを通した移動を容易にする、前記固定ピンのうちの一つ
の固定ピンの前記基端に連結された第1ハンドルを更に含む、請求項49に記載
の骨折固定システム。 - 【請求項51】 前記第1ハンドルは、前記固定ピンのうちの一つの固定ピ
ンの髄管内への移動を容易にする、指が係合できる構造を備えている、請求項5
0に記載の骨折固定システム。 - 【請求項52】 前記ピンガイドは、前記シャフトの前記先端に又は先端と
隣接して前記シャフトに設けられた溝である、請求項49に記載の骨折固定シス
テム。 - 【請求項53】 前記溝は、傾斜した基端面及び湾曲した先端面を含む、請
求項52に記載の骨折固定システム。 - 【請求項54】 前記ボーリング手段は、尖端で合一する複数の切断縁部を
含む、請求項49に記載の骨折固定システム。 - 【請求項55】 前記複数の固定ピンは、第1先端直径を持つ少なくとも一
つの固定ピン及び前記第1先端直径と異なる第2先端直径を持つ少なくとも一つ
の固定ピンを含む、請求項49に記載の骨折固定システム。 - 【請求項56】 前記複数の固定ピンの各々は、約0.889mm乃1.5
24mm(約0.035インチ乃至0.060インチ)の先端直径を有する、請
求項55に記載の骨折固定システム。 - 【請求項57】 前記ピンのうちの少なくとも一つのピンは、第1直径を持
つ基端部分及び前記第1直径よりも小さい第2直径を持つ先端部分を有する、請
求項49に記載の骨折固定システム。 - 【請求項58】 c)前記固定ピンの前記基端を互いに固定するための手段
を更に含む、請求項49に記載の骨折固定システム。 - 【請求項59】 前記固定手段は、更に、前記固定ピンを骨に固定する、請
求項58に記載の骨折固定システム。 - 【請求項60】 前記固定手段は、前記固定ピンの前記基端を取り囲むコレ
ット、及び前記コレットを通って骨内に延びるファスナを含む、請求項58に記
載の骨折固定システム。 - 【請求項61】 c)前記固定ピンの前記基端を前記骨に固定するための手
段を更に含む、請求項49に記載の骨折固定システム。 - 【請求項62】 前記固定手段には、骨と係合するセルフタッピングねじが
設けられている、請求項61に記載の骨折固定システム。 - 【請求項63】 前記固定ピンは、人間の中手骨、人間の中足骨、人間の指
節骨、小児の尺骨、及び小児の橈骨のうちの一つの髄管内に互いに嵌まるような
大きさになっている、請求項49に記載の骨折固定システム。 - 【請求項64】 骨折を安定するための骨折固定システムにおいて、 a)基端部分及び先端部分を持ち、骨の髄管内に嵌まる大きさを備え、前記基端
部分は第1直径を有し、前記先端部分は非直線状形状を持ち且つ前記第1直径よ
りも小さい前記第2直径を有する、固定ピン、及び b)基端部分と、ボーリングチップを持つ先端部分と、長さ方向軸線と、前記先
端部分に設けられたピンガイドとを含み、このピンガイドは、前記シャフトの前
記ボーリングチップが骨に進入し、前記固定ピンを前記シャフトに対して先端方
向に移動したとき、前記固定ピンを骨の前記髄管内に前記長さ方向軸線に対して
所定の角度で案内するように、前記固定ピンの前記先端部分の前記非直線状形状
と実質的に同様の非直線状形状を画成する、細長いシャフトを含む、骨折固定シ
ステム。 - 【請求項65】 前記ピンは、前記第1直径と前記第2直径との間にテーパ
及び段のうちの一方を含む、請求項64に記載の骨折固定システム。 - 【請求項66】 前記固定ピンの前記先端部分の前記非直線状形状は、直線
状基端第1部分及び湾曲した先端第2部分を含む、請求項64に記載の骨折固定
システム。 - 【請求項67】 前記固定ピンは、人間の中手骨、人間の中足骨、人間の指
節骨、小児の尺骨、及び小児の橈骨のうちの一つの髄管内に互いに嵌まるような
大きさになっている、請求項64に記載の骨折固定システム。 - 【請求項68】 基端、骨折した骨のベースに穴を穿つためのボーリング手
段が設けられた先端、及び前記固定ピンを骨の髄管内に案内するためのガイド手
段を持つシャフトを含む、骨折固定システム用の固定ピンキットにおいて、 骨折部を定着するのに十分な剛性、及び骨の前記ベースの穴内にこの穴を通し
て及び髄管を通して曲げることができるのに十分な可撓性を各々備えた少なくと
も二つの中実のワイヤであって、基端部分、直線状中央部分、及び湾曲した先端
部分を有し、前記中央部分及び前記先端部分は、骨の髄管を通って延びる直径方
向の大きさを有し、前記中央部分は、前記基端部分に対して角度をなしている中
実のワイヤを有する、固定ピンキット。 - 【請求項69】 各中実ワイヤの前記先端部分には、約12.7mm(約0
.5インチ)の曲率半径が設けられている、請求項68に記載の固定ピンキット
。 - 【請求項70】 各中実ワイヤの前記基端部分は第1直径を有し、前記先端
部分は比較的小さな第2直径を有する、請求項68に記載の固定ピンキット。 - 【請求項71】 前記中実ワイヤは、前記第1直径と前記第2直径との間に
テーパ及び段のうちの一方を含む、請求項70に記載の固定ピンキット。 - 【請求項72】 前記中実ワイヤの前記先端部分は、実質的に尖っていない
チップを有する、請求項68に記載の固定ピンキット。 - 【請求項73】 前記中央部分は前記基端部分に対して3°乃至15°の角
度をなしている、請求項68に記載の固定ピンキット。 - 【請求項74】 前記先端部分は、約0.889mm乃1.524mm(約
0.035インチ乃至0.060インチ)の直径を有する、請求項68に記載の
固定ピンキット。 - 【請求項75】 前記固定ピンは、人間の中手骨、人間の中足骨、人間の指
節骨、小児の尺骨、及び小児の橈骨のうちの一つの髄管内に互いに嵌まるような
大きさになっている、請求項68に記載の固定ピンキット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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