JP2002523437A - ブドウ球菌性疾患の処置方法 - Google Patents
ブドウ球菌性疾患の処置方法Info
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Abstract
Description
先権を主張する係属出願U. S. Patent Application Serial No. 09/120,030, fi
led July 23, 1998に関する。USSN 09/120,030全体が、引例として本明細書に組
み入れられている。
ン投与に加え、該処置で用いられる製薬学的調製物に関する。本発明は、ブドウ
球菌性心内膜炎、ブドウ球菌性菌血症、ならびに腎臓、肺、皮膚、骨、熱傷、外
傷、および人口装具のブドウ球菌感染など特定の疾患状態に取り組む方法にも関
する。本発明は、野生型リソスタフィンのみならず、組換えリソスタフィン、リ
ソスタフィン変種(遺伝子突然変異(置換、付加、欠失など)、翻訳後の処理、
または遺伝子工学により、発表された成熟ペプチドの「自然な配列」(US Paten
t 4,931,390)とは異なるアミノ酸配列、キメラ融合タンパク質などを備える)
、またはこれらの変種の混合などのリソスタフィンの使用を広く包含する。
cusとして知られる)で同定された酵素で、細菌の細胞壁ペプチドグリカン中の
グリシン含有架橋でのタンパク質分解活性による抗菌活性を有する〔Zygmunt, e
t al., Progr. Drug Res. 16:309-333 (1972)〕。Staphylococcus aureus以外の
ブドウ球菌種への活性が実証されているが(同書に)、Staphylococcus aureus
の細胞壁架橋が高割合のグリシンを含有するために、インビトロでのリソスタフ
ィンは、この種に対して特に活性がある。
的から、腹腔内感染後の腹腔内処置の結果は考慮されない。この実験デザインは
、インビトロ実験と同様である。腹腔内感染モデルでは、総量で約1mg/kgのリ
ソスタフィン調製物の単回または反復皮下投与後の処置マウスの50%の生存に
ついての2つの報告がある〔Schuhardt, et al., J. Bacteriol. 88;815-816 (1
964); Harrison et al., Can. J. Microbiol. 13: 93-97 (1967)〕。これらの試
験の1つにおいて、総投薬量6mg/kgがマウスの100%を保護したことが報告
された〔Harrison et al., Ibid.〕。未処置の感染マウスが短時間内に全く死亡
しなかったことから、両試験で用いられた細菌攻撃の毒力は相当低いようである
。
iorgio strain)の感染後に腎臓の細菌負荷を測定している〔Dixon, et al., Ya
le J. Biol. Med. 41: 62-68 (1968); Schaffner, et al., Yale J. Biol. Med.
39:230-244 (1967); Harrison et al., J. Bacteriol. 93:520-524 (1967)〕。
リソスタフィン調製物が感染後6時間以内に静脈内投与された場合に、1.5mg
/kg以上の投薬量で腎臓の細菌数の有意な減少が観察された。しかし、処置が2
4時間以上控えられた場合には、125または250mg/kgの投薬量のリソスタ
フィン調製物であっても、生成された感染はより抗療性があり、細菌数の減少は
わずかしか見られなかった。反復処置の効果は、試験されていない。
967)〕では、異常な心内膜炎モデルのイヌを少数使用している。イヌモデルは、
さらには開発されていない。Goldberg等の実験は比較的でなく、それ故リソスタ
フィン投与の評価での有用性が限定される。しかしイヌの健康から、ならびに心
臓弁および腎臓の細菌数の減少量から判断して、高投薬量リソスタフィン(少な
くとも50mg/kg/処置)は穏やかな効果しかなかった。
的で、少数のヒト試験が実施された〔Martin, et al., J. Lab. Clin. Med. 70:
1-8 (1967); Martin, et al., J. Lab. Clin. Med. 71:791-797 (1968); Quicke
l, et al., Appl. Microbiol. 22:446-450 (1971)〕。経鼻輸送は、それ自体は
疾患状態ではない。それは、移住した医療従事者に処置された患者の感染、また
は移住した患者の場合には自己感染の危険因子を構成するのである。
抗生物質ゲンタマイシンによる、非常に病状の悪いヒト患者1名の処置を報告し
ている。患者は死亡したが、菌血症の縮小を呈した〔Stark, et al., N. Engl.
J. Med. 291:239-240 (1977)〕。
目された。リソスタフィン調製物の外来物質によるコンタミネーションが、これ
らの現象の少なくとも幾つかの原因である可能性があった。
酵素のさらなる開発は起きなかった。これはさらに、リソスタフィンを製造し精
製することの困難に起因する可能性があった。
れている(US Patent 4,931,390)。検査室試薬として使用されるリソスタフィ
ンは、Bacillus sphaericusの非病原性組換え株の発酵により製造され、容易に
精製される。
染を除去する効果が高いことを教示しなかったが、より近年になり、反復する比
較的低用量のリソスタフィンのレジメンが、メチシリン耐性Staphylococcus aur
eus(MRSA)またはバンコマイシン中等度感受性S. aureus(VISA)が引
き起こすウサギの実験的心内膜炎の治癒に驚くほど効果的であることが実証され
ている〔U. S. Patent Application Serial No. 09/120,030, filed July 21, 1
998; Climo, et al., Antimicrob. Agents Chemother. 42:1355-1360 (1998)〕
。ウサギモデルでのリソスタフィンの良好な耐容性から、単独または他の抗生物
質と併用するリソスタフィンの反復用量レジメンが、ヒト疾患の処置に実用的で
ある可能性が示唆される。しかし、ヒトブドウ球菌性疾患を処置するためのリソ
スタフィンの使用として最も耐容性があり最も効果的な方法を開発することは、
依然として当業者の目的である。
を含む。特に骨髄炎などの耐性感染は、数週間または数ヶ月もの処置を要する可
能性がある。その他のブドウ球菌感染は、より短期間で処置される可能性がある
が、それでもなお典型的には10〜14日に及ぶ。心内膜炎など極度に生命を脅
かす状態を呈する重度感染では、最も攻撃的な抗生物質療法でさえも、典型的に
は少なくとも数週間の投与期間が予測される。
すことがしばしばある。加えて、ブドウ球菌感染、特にS. aureusでは、初期の
比較的良性の感染から、心内膜炎などの根深い単一または複数器官感染に進行す
る可能性がある。抗生物質の作用が充分に急速でないため、最良の利用可能な抗
生物質を用いても、これらの事象が起こる可能性がある。
あることは公知である。リソスタフィンが動物モデルで悪影響を有することはこ
れまでに示されていないが、その他のタンパク質薬が長期処置後のヒトに免疫原
性の応答を引き起こすことは公知である。長期処置は、タンパク質療法の効果を
漸進的に低下させる中和抗体の生成を誘導する可能性もある。
染の発症を予防する(非常に短期間の投与が予測される)効果的処置レジメンを
提供することは、依然として当業者の目的である。
なくとも50、好ましくは100mg/kg(本明細書で使用されるmg/kgは、あらゆ
る24時間の期間中に投与される体重kgあたりのリソスタフィン類似物mgを表
す)の比較的高投薬量のリソスタフィン投与により達成される。これらの前例に
ない高投薬量は、効果的保護が単回大用量リソスタフィンによりもたらされるよ
うな「単回用量処置」に加え、「短期投与」または「反復用量投与」を包含し得
る。短期投与では、比較的高い投薬量(単回用量投与ほど高くない可能性がある
が、それでも50〜100mg/kg以上の単位)が、2〜5日間連日反復される。
反復用量投与は、初回用量およびその後恐らく少なくとも1日隔てたその投薬量
の1または2回反復を包含する。このように、1日目、3日目、および5日目の
100mg/kg以上のリソスタフィン用量、または投与用量の間により長く隔てら
れるその他の方式もまた、ブドウ球菌感染の根絶に効果的となる可能性がある。
)の投与は、ブドウ球菌感染、特には処置に耐性のある感染、ならびに/または
典型的に有意な罹患率および死亡率に関連する感染の処置に劇的に効果のある治
療である。さらに、この方法での投与により、リソスタフィンは、βラクタム抗
生物質(ペニシリナーゼ安定ペニシリン、バンコマイシン、その他)など利用可
能な抗菌剤に少なくとも一部耐性のあるブドウ球菌に対して効果的であることが
実証されている。
その他の抗菌剤1つ以上による処置が行われる可能性がある、単回または短期高
用量リソスタフィンを要する併用療法を本発明は包含し、この処置レジメンは、
その他の抗菌剤による継続治療を含み(または含まず)2〜10日間隔で追加的
な高投薬量リソスタフィンを1回以上与えることにより反復されてもよい。本発
明によるリソスタフィンと併せて投与される特に好ましい抗生物質は、リファマ
イシン(微生物から単離、あるいはリファンピンなどのように合成的または半合
成的に製造される)、およびグリコペプチド(分子群で、このうち自然に生じた
分子が通常ヘプタペプチドおよび1以上の糖部分を含有するものであり、自然に
生成および単離されるか、またはバンコマイシン、テイコプラニンのような半合
成調製物のいずれか)、その他である。
に拡大する。関連の酵素が同定されており、さらにリソスタフィンと共に、また
はリソスタフィンの代わりに使用することが可能である。
スタフィンのものと同様または異なる特性を有し得る変種酵素の単利が可能であ
る。そのように変化した一酵素(1つのアミノ酸変化を含む)は特徴づけられて
おり、インビトロおよび動物感染モデルで強力な抗ブドウ球菌活性を有すること
が示された〔U. S. Patent Application Serial No. 09/120,030, filed July 2
1, 1998〕。
lococcus capitis EPK1)が記載された。ALE−1は、リソスタフィンとは異
なるが、2種の酵素はかなりのアミノ酸相同性を有する〔Sugai et al., J. Bac
teriol. 179:1193-1202 (1997)〕。リソスタフィンとの相同性は低いが、同じく
エンドペプチダーゼ活性を保有する別のペプチドグリカンヒドロラーゼが、Stre
ptococcus zooepidemicus 4881から製造されるズーシンA(zoocin A)である〔
Simmonds et al., Applied and Environmental Microbiology 62:4536-4541 (19
96); Simmonds et al., Gene 189:255-261 (1997)〕。自然生成されるこのタイ
プの酵素、またはある酵素の結合ドメインを別のものの触媒ドメインに融合させ
ることにより得られるキメラ酵素などのその他のリソスタフィン類似物は、ブド
ウ球菌またはその他の病原菌に引き起こされる、処置が困難な細菌性疾患の取り
組みを可能にする強力な薬剤となるであろう。
る。特定の用語を使用して作用または化合物の分類を記載し、論理的に一まとめ
にされた項目または科学的現象の一般的記述を提供している。
あらゆる組換え体を含むあらゆる酵素、あるいはブドウ球菌の細胞壁ペプチドグ
リカンでのグリシン含有架橋に対するタンパク質分解攻撃というタンパク質分解
能をインビトロおよびインビボで保持する関連の酵素。変種は、タンパク質の翻
訳後の処理により(生産株に存在する酵素によるか、あるいは処理のあらゆる段
階で導入される酵素または試薬による、のいずれか)または構造遺伝子の突然変
異により生成してもよい。突然変異は、部位欠失、挿入、ドメイン除去、および
置換突然変異を含んでもよい。本発明で予測されるリソスタフィン類似物は、組
換えまたは別の方法で発現されてもよい。
び直接潅流による投与、あるいは注射による器官または組織ヘの輸送(例えば髄
内)。吸入による投与も本発明の一部として予測される。
染から生命を脅かす菌血症および生命維持器官の感染まで、種々のヒト疾患の原
因である。S. aureus感染は、急速に制御しなければ初期の感染部位からその他
の器官へ急速に広がる可能性がある。感染の中心が明白でない可能性があるが、
感染に特に感受性がある器官には、心臓弁、腎臓、肺、骨、髄膜、および熱傷患
者の皮膚が挙げられる。外科的創傷または外傷、および異物が存在するあらゆる
領域も、感染されることが多い。地域でまたは入院時に起こり得るこれらの感染
は、有意な罹患率および死亡率の原因であり、最良の利用可能処置が用いられる
場合でも、特定の母集団では重度感染の60%にものぼる可能性がある。他種の
ブドウ球菌(S. epidermidisをはじめとするコアグラーゼ陰性ブドウ球菌)は毒
性がより低いが、カテーテルまたは人口装具に入り込む可能性があり、例えば人
口装具が移植された心臓弁の場合に、これは破滅的結論を有する可能性がある。
aureusでのペニシリン耐性に始まり、ブドウ球菌で特に容易に発生するようで
ある。地域または病院で起こる実質的に全てのブドウ球菌感染が、ペニシリナー
ゼを産生するためにもはや第一世代ペニシリンへの感受性はない。ペニシリナー
ゼ安定ペニシリン(メチシリンなど)への耐性もある菌株も、現在では特に院内
感染での重大な問題である〔Center for Disease Control and Prevention, 199
7. Reduced susceptibility of Staphylococcus aureus to vancomycin - Japan
, 1996. Morbidity and Mortality Weekly Report 1997; 46:624-626.〕
置となっている。しかし、高死亡率から明白なように、感染がしばしば血流を通
して広がる心臓およびその他の器官への不可逆的損傷を予防するために、細菌数
が急速に減少される必要があるS. aureus性心内膜炎および菌血症などの特定疾
患に理想的なものは、現在利用可能な処置にはない。現在利用可能な治療が不可
能である理由の一つは、それらが特にインビボで比較的緩やかに作用するためで
あるが、患者の完全で急速な回復には、感染部位の急速な滅菌が必要となる可能
性がある。そのような生命を脅かす状況、およびその他の感染の一部(例えば骨
髄炎のように処置レジメンが非常に長期のもの)では、新規治療または新しい併
用治療が患者の転帰を大きく改善する可能性がある。
投薬量が感染治癒に驚くほど効能があることが発見された。これは以下のように
、非常に重度の、特徴の明白な動物感染モデルにおいて、メチシリン耐性のS. a
ureus(MRSA)およびバンコマイシン中等度感受性S. aureus(VISA)の
S. aureus株により引き起こされたウサギの心内膜炎で実証される。特に我々は
、その動物ほとんどの心臓弁増殖物および腎臓の完全な滅菌を実証する
他の状況(緊急または短期の状況など)にはない懸念が与えられる可能性がある
が、細菌の無傷組換え株の発酵により得られるリソスタフィン類似物の適度に純
粋な調製物は、免疫原性またはその他の副作用を誘発する証拠が少ないと予期さ
れる。加えて、投与される用量数の制限が、タンパク質療法への免疫応答のリス
クを低下させると予期される。
くは静脈内(i. v.)、筋肉内(i. m.)、皮下(s. c.)、または腹腔内
(i. p.)経路、鞘内、吸引または感染部位への直接点滴による)に適した水
性溶液または液体で再生する乾燥調製物(例えば浸透圧平衡のための追加的溶質
を含む(または含まない)凍結乾燥品、結晶、または非晶質)を包含し、それに
より活性剤の最小発育阻止濃度(MIC)を超過する血液および組織レベルが達
せられ、こうして感染の治癒または軽減のための細菌力価減少が果たされる。そ
の上、活性リソスタフィン類似物は、その他の抗菌剤を同時にまたは連続して併
用投与することにより、感染性疾患をより効果的に処置ことが可能である。製剤
は、ボーラスi. v.もしくは末梢血注射に適した少量の液体中であっても、ま
たはそれで再生してもよく、あるいはより大量のi. v.点滴溶液に添加するこ
とにより再生してもよく、あるいは緩徐なi. v.輸液により投与されるより大
量の(液体)中であっても、またはそれで再生してもよい。
器官の感受性に応じて変動させてもよい。投薬量は、50〜2000mg/kg、好
ましくは100〜500mg/kgで、単回用量または分割用量として、あるいは2
4時間中に連続注入として与え、必要に応じて2〜14日間隔、好ましくは5〜
10日間隔で、1回以上反復してもよい。
記載されるリソスタフィン遺伝子を含有するよう処理された組換えB. sphaericu
s株の発酵により生成した変種酵素、あるいはそれの突然変異体を用いて実施し
た。特にB. sphaericusの発酵により調製したリソスタフィン類似物は、N末端
に2個少ないアミノ酸または2個以下の追加のアミノ酸を有することにより、発
表された配列とは異なる。特に本明細書のデータは、リソスタフィン類似物(成
分の大部分が発表された配列の2個のN末端アミノ酸を欠くもの)の調製物を用
いた試験に大きく由来されている。しかし、研究結果がこの調製物に限定される
ことはない。適した純度および活性を有するあらゆる調製物により、同様の結果
が得られる可能性がある。
日本の臨床的単離物1種、および検査室からの突然変異体を含む)でのリソスタ
フィンの最小発育阻止濃度(MIC)を測定したところ、0.015〜0.03
μg/mlであった。標準ブロス微量希釈法を用いており〔National Committee for
Clinical Laboratory Standards, 1993. Approved Standard M7-A3. Methods f
or dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow ae
robically - Third edition. National Committee for Clinical Laboratory St
andards, Villanova, PA〕、プラスチックピペットおよびミクロタイタートレイ
へのリソスタフィンの吸着を予防するために、0.1%(重量/容積)ウシ血清
アルブミンを添加した。これらの菌株でのバンコマイシンのMICは8μg/mlで
あり、この抗生物質への完全な感受性として一般に許容されるカットオフの2倍
であった〔National Committee for Clinical Laboratory Standards, 1993. Ap
proved Standard M2-A5. Performance standards for antimicrobial disk susc
eptibility tests - Fifth edition. National Committee for Clinical Labora
tory Standards, Villanova, PA〕。
ンの効能 体重約3kgのニュージーランド白ウサギで、大動脈弁心内膜炎を作成した。
ウサギに麻酔をかけ、右頚動脈を外科的に露出させて、ポリエチレンカニューレ
を挿入して左心室へ進めた。少なくとも24時間後に、106〜107細胞のMR
SA VISA株HP5827(ミシガン株)または106〜107細胞のMRS
A VISA株Mu−50(日本株)でウサギを静脈内感染させた。24時間後
に、動物を異なる処置群(未処置対照、陽性対照、バンコマイシン30mg/kg1
日2回3日間、リソスタフィン30mg/kg1日2回3日間、リソスタフィン10
0mg/kg単回、リソスタフィン250mg/kg単回、リソスタフィン500mg/kg単
回)に無作為に割り付けた。処置前の血液培養により感染が確認されなったあら
ゆるウサギを除外した。加えて、分析に組み入れたウサギは全て、作成された心
内膜炎感染を有していることを剖検で確認した(進行中または過去に存在した疾
患状態を示す大動脈増殖物の存在により判定)。処置は全て静脈内で、注入ポン
プを用い単回高用量のリソスタフィンを30分かけて投与した。ウサギの健康状
態を時折評価した。単回高用量リソスタフィンで処置したウサギから、1、2、
および3日目(処置の開始が1日目)に細菌を培養するための血液試料を採取し
た。ウサギは全て処置開始後4日目に殺処分した(反復用量レジメンでは最終処
置後18時間目、単回用量の場合は処置後72時間目)。大動脈増殖物を除去し
て、計量、処理し、生菌数(log10CFU/gで表す)を測定した。検出限界
は、102CFU/g(log10CFU/g=2.0)であった。感染した膿瘍
が発生した腎臓もホモジナイズして、生菌数を測定した。組織gあたりの平均細
菌力価をボンフェロニt検定で比較した。フィッシャーの正確検定を用いて滅菌
率の比較を行った。統計学的有意性は、P値が0.05以下であることと定義し
た。
HP5827(VISA株)に対しては本質的に無効であった。用いたバンコマ
イシンのレジメン(30mg/kg1日2回3日間静脈内投与)は標準的レジメンで
あり、この感染モデルでは非VISA MRSA株に対しては活性があった〔U.
S. Patent Application Serial No. 09/120,030, filed July 21, 1998; Climo
, et al., Ibid.〕。同投薬量のリソスタフィンは、心臓弁増殖物および腎臓で
も細菌数を減少させる効能が高く、その上ウサギ6匹の5個の心臓弁およびウサ
ギ6匹の4個の腎臓の細菌を完全に根絶させることが可能であった。過去に検査
室由来の突然変異VISA株を用いて同様のデータが作成されたが、これらの結
果は予測されなかった。しかしこのデータから、リソスタフィンがウサギ感染モ
デルでの臨床的VISA単離物に対して同等の活性があることが確認された(こ
の同等性はバンコマイシンには当てはまらず、検査室VISA株に対しては若干
良好な活性を有した〔同書に〕)。日本での別の臨床的VISA単離物での結果
は、上記と同様であった(表2)。
に感染した数匹のウサギを、100〜500mg/kgの範囲のより高投薬量のリソ
スタフィンで単回静脈内処置した。これらのウサギは全てリソスタフィンを耐容
したため、それらは継続され観察されて、その後心臓弁および腎臓の細菌数を評
価するために殺処分された。
ントン寒天にのせて細菌を検出した。全ての例で血液培養物が滅菌されていた(
検出限界は10生菌数/ml)。60mg/kgバンコマイシンまたは15mg/kgリソ
スタフィンの単回投薬量によるこれまでの実験では、細菌の一時的減少しかもた
らされず、処置後24時間以内に生菌が血液中に再検出されたため〔Climo, et
al., Ibid〕、これは驚くべき結果であった。
で処置されたウサギ4匹では、殺処分の時点(4日目)での心臓弁増殖物の平均
細菌数は、30mg/kgリソスタフィン(総用量180mg/kg)での1日2回処置を
3日間受けたウサギとほぼ同程度に減少し、有意には、ウサギ4匹中2匹が完全
に滅菌された弁を有した(log10=2細菌/g未満)。加えて、100mg/kg
リソスタフィンで単回処置されたウサギ4匹全てが、腎臓に検出可能な細菌を有
しなかった。
ンで処置した。これらの動物は両者とも完全に滅菌された心臓弁増殖物および腎
臓を有した。
単回処置後3日間持続する血液の急速な滅菌は、この感染モデルでのいかなる抗
菌剤でも、以前には決して見られずまた報告されていない。加えて、単回用量の
100、250、または500mg/kgリソスタフィンの処置によるウサギ6匹全
ての腎臓およびウサギ6匹中4匹の心臓弁増殖物の完全な滅菌は前例がない。イ
ンビボでの単回高用量リソスタフィンの急速な作用から、抗菌剤リソスタフィン
酵素または類似物の短期または間欠的レジメンが、細菌負荷の急速な減少を必要
とする重篤なブドウ球菌感染患者の転帰を大きく改善する可能性を示唆している
。
性S. aureus(VISA)の両者に対するリソスタフィンの効能を実証している
。これらの有機体は、新たに発生した問題である。
感染を治癒する抗菌剤の能力の厳密なテストとして許容されている。ウサギ心内
膜炎モデルでリソスタフィンを用いた過去の研究から、バンコマイシンなどの別
の抗生物質を伴う(または伴わない)伝統的反復用量での複数日処置レジメンで
リソスタフィンを投与した時に、抗生物質耐性S. aureusを繁殖させることによ
り引き起こされる感染に対するリソスタフィンの効能が実証された。イヌの心内
膜炎モデルでのより初期の研究結果は、50〜250mg/kg/処置もの単回または
反復処置では、一貫する結果を示すことができなかった〔Goldberg, et al., An
timicrob. Ag. Chemother. 1967:45-53 (1967)〕。
スタフィンの予期せぬ効果だけを実証したのではなく、そのような効能が標準的
処置で予期されるものをはるかに上回ることを示している。不可逆的な組織損傷
をまねく可能性があり、そのためにそのような損傷に加えてその他の生命維持器
官への感染という転移的広範化を予防するための急速な細菌数減少を必要とする
生命を脅かす感染の処理には、現在利用できる処置は効果的でないことがしばし
ばある。上記結果から、単独または他剤の標準的投薬量レジメンと併用する高用
量リソスタフィン類似物の単回または数回処置が、そのような感染の処置への効
果の可能性を有することが示される。その上、ブドウ球菌に対するリソスタフィ
ンのインビトロ活性に基づき〔U. S. Patent Application Serial No. 09/120,0
30, filed July 21, 1998〕、かつ非常に高用量のリソスタフィンがウサギに良
好に耐容されるという事実から、単独または他剤と併用するリソスタフィン類似
物が、S. aureus以外のブドウ球菌種に対しても有用であると予期されるはずで
ある。リソスタフィンとの使用に適した薬剤は、バンコマイシンおよびその他の
グリコペプチド、リファンピンおよびその他のリファマイシン、ならびにブドウ
球菌に対する活性を有するその他の抗感染剤である。
潜在的な致命的ブドウ球菌性疾患(菌血症ならびに腎臓、肺、皮膚、および骨な
どその他の生命維持器官の感染など)で使用されてもよい。本発明の方法は、熱
傷、外傷、および人口装具の感染の処置にも適用できる。これらと同じ方法が、
特に骨髄炎など現在使用される抗菌剤での長期処置が必要な型または重度の感染
が来す疾患の処置に用いられてもよい。本発明はさらに、そのような感染および
疾患が日常的に使用される抗生物質に耐性のあるブドウ球菌により引き起こされ
る場合には、それらを処置するリソスタフィン類似物の使用にまで及ぶ。
明は、同定された各種に限定されることなく、また実施例が限定として解釈され
てはならない。本発明の実施では、併用剤の使用が可能であると同時に、実に様
々なリソスタフィン類似物が使用できる。そのような変形例に加えて投与方法の
変形例および発明の権限を行使することなく当業者が想定するその他の変形例は
本発明の範囲に含まれ、以下に説明する特許請求の範囲の詳説により除外される
ことはない。
Claims (20)
- 【請求項1】 患者におけるブドウ球菌感染の処置方法であって、単回用量
のリソスタフィン類似物を少なくとも50mgリソスタフィン/kg体重(mg/kg)
の投薬量で該患者に投与することを含み、該投与が継続されず、該感染が低減さ
れる方法。 - 【請求項2】 該感染が根絶される、請求項1記載の方法。
- 【請求項3】 該投薬量が、100mg/kg〜2,000mg/kgである、請求項
1記載の方法。 - 【請求項4】 該感染が、心内膜炎、菌血症、腎臓感染、肺感染、皮膚感染
、骨感染、熱傷感染、外傷感染、人工補綴材の感染、およびそれらの組合せから
なる群から選択されるものである、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 該患者がヒトである、請求項1記載の方法。
- 【請求項6】 該方法が、さらに該ブドウ球菌感染の処置に効果的な第二の
抗生物質を投与することを含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 患者におけるブドウ球菌感染の処置方法であって、リソスタ
フィン類似物を少なくとも50mg/kg/日の投薬量で該患者に投与することを含み
、該投与が1〜5日間継続され、該感染が低減される方法。 - 【請求項8】 該感染が根絶される、請求項7記載の方法。
- 【請求項9】 該投薬量が、100mg/kg〜2,000mg/kgである、請求項
7記載の方法。 - 【請求項10】 該感染が心内膜炎、菌血症、腎臓感染、肺感染、皮膚感染
、骨感染、熱傷感染、外傷感染、人工器官の感染、およびそれらの組合せからな
る群から選択されるものである、請求項7記載の方法。 - 【請求項11】 該患者がヒトである、請求項7記載の方法。
- 【請求項12】 該方法が、さらに該ブドウ球菌感染の処置に効果的な第二
の抗生物質を投与することを含む、請求項7記載の方法。 - 【請求項13】 患者におけるブドウ球菌感染の処置方法であって、リソス
タフィン類似物を処置の初日に少なくとも50mg/kgの投薬量レベルで該患者に
投与して、該投与を1または2回反復することを含み、該反復それぞれがリソス
タフィンを投与されない少なくとも1日で隔てられる方法。 - 【請求項14】 該感染が根絶される、請求項13記載の方法。
- 【請求項15】 該投薬量が、100mg/kg〜2,000mg/kgである、請求
項13記載の方法。 - 【請求項16】 該感染が、心内膜炎、菌血症、腎臓感染、肺感染、皮膚感
染、骨感染、熱傷感染、外傷感染、人口補綴材の感染、およびそれらの組合せか
らなる群から選択されるものである、請求項13記載の方法。 - 【請求項17】 該患者がヒトである、請求項13記載の方法。
- 【請求項18】 該方法が、さらに該ブドウ球菌感染の処置に効果的な第二
の抗生物質を投与することを含む、請求項13記載の方法。 - 【請求項19】 患者におけるブドウ球菌感染の処置に効果的なリソスタフ
ィンの単回投薬量製剤を含み、該単回投薬量組成物が少なくとも2,200mgリ
ソスタフィン類似物および薬学的に許容される担体を含む組成物。 - 【請求項20】 該組成物が、該リソスタフィン類似物に加えて追加の抗生
剤を含む、請求項19記載の組成物。
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