JP2002522617A - 1:2クロム錯体染料、その製法、及びその使用 - Google Patents
1:2クロム錯体染料、その製法、及びその使用Info
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Abstract
Description
されたアルミニウム及びアルミニウム合金の構造物、物品、及び部品が、エンジ
ニアリング及び建築構造物、例えば、建築物及び私的又は公的交通手段の構造的
及び/又は装飾的部品として、あるいは、実用的又は芸術的目的で使用されるこ
とが多くなっている。そのような構造物、物品、及び部品の審美的魅力を改善す
るためのよく知られた方法は、それら又はそれぞれの酸化物層を着色することで
ある。したがって、着色層は、できるだけその色を保持すること、及びその結果
として、環境の影響、特に日光の作用への非常に高い堅牢性を有することが望ま
れる。
の色に適合させたり、他の強調され、あるいは輝く色のパーツに対してコントラ
ストを創出させたりするために、又は金属自体の色と競合させるため、しばしば
、その酸化物層上にグレー色を与えることが必要とされる。しかしながら、真に
中性のグレーのシェード、特に様々な染色段階にわたって、高度な色相の一様性
のシェードを創製することは困難である。例えば、黒染料(例えば、英国特許公
開2268183号、又は日本特許公開55−97429号公報に記載されてい
る。)が希釈されて使用される場合、好ましくない黒染料の第2の色相、例えば
、緑、赤み、青が明らかになることがあり、そこで得られるグレーは中性ではな
い。例えば、テキスタイル染料においてみられるように、真に中性のグレーを作
る試みがなされている。しかしながら、上記酸化物層上の染料の染色と堅牢度の
要件、及び染料の浴耐久性要件は、テキスタイルに係る染料の要件よりはるかに
高く、又、一部において、相当異なっているから、上記の基体に相応しい堅牢度
レベルにおいて、又適切な色相一様性と浴耐久性において、中性グレーは、市場
の要望をこれまで満たしていない。
のごとき酸化物層、特に陽極酸化されたアルミニウム、及びアルミニウム合金の
ための高度の中性グレー色相を有するグレー染料として、格別適しており、又、
それを使用する場合、その驚くべき高度の堅牢性と浴耐久性が顕著であることが
見出された。
アルミニウム又はアルミニウム合金上に人工的(主として電気的に)に形成され
た酸化物層を染色するための使用、及びこれら染料を含む組成物に関する。
供する。
を表す。
、あるいは、R1及びR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって5−又は
6−員の飽和へテロ環を形成する。 R3は、水素、C1-2−アルキル、塩素、−COOM、又は、−SO3Mを表す
。 R4は、水素、C1-2−アルキル、C1-2−アルコキシ、塩素、又は、−SO3M を表す。 nは、0〜3を表す。 Mは、各場合において、水素、又は非発色団性カチオンを表し、又M+は、水 素、又は非発色団性カチオンを表す。
くはそれより多い炭素を含む場合、分枝状であってもよく、又は、そのアルキル
基が6つの炭素原子を含む場合、環状であってもよい。アルキル基の間で、より
低分子量のアルキル基が好ましく、特にエチル、とりわけメチルが好ましい。
ってもよい。もし、R3がスルホ基−SO3Mを表すとき、この基は、メタの位置
又はパラの位置にあるのが好ましい。R3がカルボキシル基−COOMを表すと
き、この基は、オルトの位置又はパラの位置にあるのが好ましい。R3がアルキ
ル又は塩素を表し、又は/及び、もしR4がアルキル、アルコキシ、又は塩素を
表すとき、これらの置換基は、利用可能のどのような位置にあってもよいが、フ
ェニル基上の2つのオルト位置の少なくとも1つが置換されていることが好まし
い。R3は、水素又は−COOMであるのが特に好ましい。R4は、特に、水素で
あるのが好ましい。
ってよいが、α位が好ましい。nが1〜3の場合、式(b)中のn個のスルホ基
は、n個の任意の利用可能位置にあってよいが、Nへの結合の隣接位置は置換さ
れてないことが好ましい。α−ナフチル及び式(b)の下記のナフチルスルホン
酸基が、特に列挙される。:2−ナフチル−4,6,8−トリスルホン酸、1−
ナフチル−3,6−ジスルホン酸、1−ナフチル−3,7−ジスルホン酸、1−
ナフチル−4,6−ジスルホン酸、1−ナフチル−4,7−ジスルホン酸、2−
ナフチル−4,8−ジスルホン酸、2−ナフチル−5,7−ジスルホン酸、2−
ナフチル−6,8−ジスルホン酸、1−ナフチル−3,−4,−5,−6、又は
−7−スルホン酸、及び2−ナフチル−5−、又は−6−スルホン酸。これらの
基の中で、好ましいのは、nが1のものであり、特に、1−ナフチル−4−、又
は−5−スルホン酸である。
しい。Xは、−SO2NR1R2であるのが好ましい。X及びYの2つの記号の1
つが塩素であるとき、他の1つはスルホ基であるのが好ましい。XがSO2NR1 R2であるとき、Yは水素であるのが好ましい。R1はR1'であること、即ち、水
素、C1-2−アルキル又は式(a)の基であるのが好ましく、水素、フェニル、
又はカルボキシフェニルであるのが特に好ましい。R2はR2'であること、即ち
、水素、C1-2−アルキルであるのが有利であり、水素であるのが特に好ましい
。Xは−SO2NR1'R2'であるのが好ましい。
オンの塩の形態が好ましい。
水素は、ヒドロニウムイオンとして存在する。適切な非発色団性カチオンの例と
して、アルカリ金属カチオン、アンモニウムカチオン、及びアルカリ土類金属カ
チオンがある。アルカリ土類カチオンとしては、例えば、カルシウム及びマグネ
シウムが挙げられる。アンモニウムカチオンとしては、非置換アンモニウム、又
は低分子アミン、主にモノ−、ジ−、若しくはトリ−C1-2アルキル−及び/又
は−β−ヒドロキシ−C2-3−アルキル−アンモニウムのアンモニウムイオン、
即ち、モノ−、ジ−、若しくはトリ−イソプロパノールアンモニウム、モノ−、
ジ−、若しくはトリ−エタノールアンモニウム、又は、N−メチル−N−エタノ
ール−アンモニウムを挙げることができる。適切なアルカリ金属カチオンは、通
常知られたカチオン、即ち、リチウム、ナトリウム、及び/又はカルシウムイオ
ンである。上記のカチオンの中で、アルカリ金属カチオン及びアンモニウムカチ
オンが好ましい。本発明の1実施形態として、M及びM+の記号のいくつかは水素
を表し、その他の残りはアルカリ金属カチオン及び/又はアンモニウムカチオン
を表す。
法で製造することができる。特に、式(I)の1:2クロム錯体染料の製造方法
は、式(II)のモノアゾ化合物の1:1クロム錯体を式(III)の金属化可
能な化合物と反応させること、又は式(III)のモノアゾ化合物の1:1クロ
ム錯体を式(II)の金属化可能な化合物と反応させることに特徴がある。
で製造でき、特に、2−アミノ−1−ヒドロキシベンゼン−4−ニトロ−6−ス
ルホン酸のジアゾ化合物、又は式(IV)のアミンのジアゾ化合物を式(V)、
即ち、γ−酸、又はその塩のカップリング成分にカップリングさせることにより
製造できる。
(IV)の化合物のジアゾ化は、それ自体公知の方法、特に、酸性媒体中(好ま
しくは、pH1〜3で)の亜硝酸ナトリウムにより、低温、好ましくは、−5〜
+15℃の範囲の温度で行われる。ジアゾニウム化合物の式(V)のカップリン
グ成分へのカップリングは、それ自身公知の方法、有利には、−5〜+30℃、
好ましくは25℃未満の範囲、特に好ましくは0〜10℃の範囲の温度、及び明
らかなアルカリ性条件下で、有利には、8〜12のpH範囲、好ましくは、9〜
11のpH範囲で実施される。その反応は、水性媒体中、又は水性/有機媒体中
(この場合、有機媒体は好ましくは水混和性不活性溶剤、即ち、アルコール又は
ジオキサンである。)で行われる。
ム錯体を形成するために、クロム錯体の製造に用いられている、それ自体通常知
られた適切なクロム化合物、例えば、水酸化クロム、又は低分子量カルボン酸又
は鉱酸の水溶性塩、特に、塩化クロム(III)、フッ化クロム(III)、硫
酸クロム、蟻酸クロム、酢酸クロム、硫酸クロムカルシウム、硫酸クロムアンモ
ニウム(即ち、クロムみようばん)、及び任意に還元剤、例えばグルコース、ク
ロム酸ナトリウム、クロム酸カルシウム、重クロム酸ナトリウム、又は重クロム
酸カルシウム、と共に用いられる。
ましくはpH3未満で、かつ95〜130℃の範囲の温度、必要に応じて加圧下
で行われる。この反応は、所望により、有機溶媒を添加し、あるいは有機溶媒の
みの中でも実施できる。適切な有機溶媒は、好ましくは、水に混和性であり、1
00℃を超す沸点を有する溶媒であって、その中にアゾ染料及びその金属塩が可
溶である溶媒、例えば、グリコール、エーテルアルコール、又はアミド(即ち、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、β−メトキシエタノール、β−
エトキシエタノール、ホルムアミド、又はジメチルホルムアミド)である。
して、塩酸、硫酸、又はリン酸)及び/又は低分子量の脂肪族カルボン酸(例え
ば、1〜4の炭素原子を有する、即ち蟻酸又は酢酸)によって調整される。後者
の場合、その方法の特殊の一態様は、錯化性酸(complexing aci
d)、例えば、脂肪族ジカルボン酸、脂肪族α−、又はβ−ヒドロキシカルボン
酸、又は芳香族o−ヒドロキシカルボン酸(例えば、2〜8の炭素原子を有する
、即ち、シュウ酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、グリコール酸、不飽和
サリチル酸、又はメチル置換サリチル酸)を活性キレート化剤として使用するこ
とを含む。その後、1:2クロム錯体は、有利には3〜10の範囲、好ましくは
、4〜9の範囲のpH値で調製される。
成し、不斉1:2クロム錯体を形成するための錯化をし、必要に応じて、塩を形
成し、あるいはイオン交換により、カチオンM又はM+を導入した後に、得られ
た染料又は染料混合物をそれ自体は公知の方法により、例えば、強鉱酸及びろ過
を用いて、塩析、又は酸による析出(acidifying out)により、
又は染料溶液(合成されたそのままの染料溶液あるいはろ過された染料の溶液)
の膜ろ過により、又乾燥を必要とする場合、所望に応じて膜ろ過により脱塩され
た染料溶液のスプレー乾燥により、母液から単離できる。
タイプ混合剤と混合することができる。膜ろ過により脱塩された染料は、所望に
より、乾燥(例えば、スプレー乾燥)の前又は後に非電解質タイプの混合剤(主
として尿素又は/及びオリゴ糖、例えばデキストリン)と混合することができる
。所望の場合、前記染料は、アニオン性界面活性剤、特に炭化水素スルホン酸塩
又は他の有機スルホン酸塩、例えばスルホン化ひまし油、スルホコハク酸塩、又
はリグニンスルホン酸塩と混合することができる。
比は2:98〜10:90の範囲にあるのが有利である。液体の調合に関しては
、前記染料は脱塩された形態で、かつ混合剤の添加をしないのが有利であり、前
記染料含量が物品の質量(重量)に基づいて有利には5〜35質量(重量)%、
好ましくは、10〜25質量(重量)%の範囲内にある濃厚溶液として調製され
る。微生物の有害作用を規制するための添加剤(例えば、微生物を殺生する剤、
即ち、殺生物剤、若しくは殺微生物剤、又はそれらの成長を禁ずる剤、即ち、主
として細菌発育阻害性、静真菌性、又は/及び静酵母菌性の添加剤)を全液体調
剤に基づく質量(重量)の0.001〜1%濃度で任意に添加できる。
アンモニウム塩は、水への溶解性が非常に高く、又乾燥形態においても、又はそ
の濃厚溶液の形態でも、貯蔵時及び移送時に非常に安定である。その染料は、ア
ニオン性染料として、特にアルミニウム、又はアルミニウム合金上に人工的に形
成した酸化物層の染色に用いられる。
合金、特にマグネシウム、珪素、亜鉛、及び/又は銅との合金、即ち、Al/M
g、Al/Si、Al/Mg/Si、Al/Zn/Mg、Al/Cu/Mg及び
Al/Zn/Mg/Cu、好ましくはアルミニウム含量が少なくとも90質量(
重量)%である合金を主として含む。マグネシウム含量は、好ましくは6質量(
重量)%以下、珪素含量は、好ましくは6質量(重量)%以下、亜鉛含量は、好
ましくは10質量(重量)%以下、銅含量は、有利には2質量(重量)%以下、
好ましくは0.2質量(重量)%以下である。
化により、又は好ましくは陽極酸化により電気的に生成させることができる。多
孔性層の不動態化と形成のためのアルミニウム又はアルミニウム合金の陽極酸化
は、公知の方法、直流、及び/又は交流を利用し、各場合に相応しい電解浴中で
、添加物、例えば硫酸、シュウ酸、クロム酸、クエン酸、又はシュウ酸とクロム
酸、若しくは硫酸とシュウ酸を用いて実施できる。その陽極酸化の技術は、公知
公知技術であり、例えばDS法(直流;硫酸)、DSX法(直流;シュウ酸を添
加した硫酸)、DX法(直流;シュウ酸)、クロム酸を添加したDX法、AX法
(交流;シュウ酸)、AX−DX法(シュウ酸;最初は交流でその後直流)、A
S法(交流;硫酸)、及びクロム酸法(直流;クロム酸)がある。
あり、温度は、例えば5〜50℃の範囲にあり、陽極の電流密度は、例えば0.
3〜5A/dm2の範囲内、好ましくは0.5〜4A/dm2の範囲にあり、2A
/dm2以下の電流密度が通常、多孔性酸化物層を形成するのに適している。よ
り高い電圧及び電流密度、例えば100〜150ボルトで2A/dm2以上、特
に2〜3A/dm2の範囲で、80℃までの温度で、特に硬い、微細な多孔酸化
物層は、例えば、チタン酸塩、及びジルコニウム酸塩の存在下で「Ematal
」法により形成することができる。後に式(I)の染料で吸着により実質的に直
接的に染色される酸化物層を製造するには、実用上それ自体慣用されている好ま
しい方法に従って、電圧は、12〜20ボルトの範囲にあり、この場合の電流密
度は、好ましくは1〜2A/dm2である。
、例えばUllmannの「『Enzyklopaedie der Tech
nischen Chemie』、第4版、第12巻第196〜198頁」、又
はSandozの小冊子「『Sanodal(登録商標)』(Sandoaz
AG、Basel、スイス、刊行物No.9083.00.89)」、又は「『
Ratgeber fur das Adsorptive Farben v
on Anodisiertem Aluminium』、Sandozの刊行
物No.9122.00.80」中に詳細に記載されている。多孔性酸化物層の
厚さは、2〜35μmの範囲、好ましくは2〜25μmの範囲にある。又、式(
I)の染料は、薄い酸化物層、即ち10μm以下のものに対して適しており、又
陽極酸化により着色される酸化物層にプリントするのに適している。陽極酸化さ
れたアルミニウム又は陽極酸化されたアルミニウム合金は染色の前に短期間(1
週間以内)保管される場合、染色前に、例えば非還元性水性鉱酸、例えば硫酸又
は硝酸による処理手段を使用して基体を湿潤し、及び/又は活性化することが有
利である。
を使用し、特に染料溶液を例えばスプレーすることにより、又はローラーを利用
することにより(基体の形状に基づいて)、あるいはプリントにより、好ましく
は染浴中に染色するために物品を浸漬することにより、酸化物層表面に適用でき
る。本発明の染色方法の一特徴において、陽極酸化された金属物品は、陽極酸化
処理及び洗浄の後、陽極酸化が行われた同じ容器中の染浴で処理されるか、又は
もう少し後で、染色されるべき物品は、陽極酸化処理及び洗浄の後、前記容器か
ら取り出されて、直接に、又は乾燥し、任意に一時的保管した後、第2ユニット
で染色される。その物品が一時的に保管される場合、染色する前に(例えば、硫
酸又は硝酸で簡単な処理をすることにより)活性化をすることが薦められる。こ
の点に関して、一時的保管をする場合には、限定された短期間、即ち1週間未満
、特に2日以下とするのが好ましいことに留意すべきである。一般に慣用の好ま
しい方法に従えば、染色は、陽極酸化し、その後洗浄した直後に行われる。
くは20〜75℃の範囲、特に20〜60の温度で行うのが賢明である。前記染
液のpHは、例えば明らかな酸性から弱塩基性の範囲にあり、例えば3〜8のp
H範囲にあり、弱酸性から中性近くの条件が好ましく、特に好ましくは4〜6の
pH範囲にある。染料濃度及び染色時間は、基体及び所望の色彩効果に基づいて
非常に大きく変化する。適正な染料濃度は、0.01〜20g/lの範囲、有利
には0.1〜10g/l、特に0.2〜2g/lの範囲の濃度である。
、非常に繊細で強い染色は、5〜25μmの範囲の厚さを有する酸化物層上を、
前記好ましい範囲のpH値及び温度で、5〜30分間染色することにより得るこ
とができる。本発明に従って採用すべき染料は、水に非常に溶解性があるので、
又、要求されるままの濃度に染浴の染料濃度に調整し、あるいは修正するために
、その染料をあらゆる所望の濃度の保管溶液又は強化液体を準備するのに利用す
ることも可能である。同じ染浴で染色を何回もした後でも、その高度の浴耐用性
及び色相一様性があるので、最適のシェード再生性が可能となる。
有利である。シーリングは、それ自体従来公知の方法により、場合により適当な
添加剤を利用して、実施することができる。シーリングは、例えば1又は2段階
にわたって実施される。手順が2段階である場合、第1段階は、温水(例えば、
70〜90℃の温度範囲)で処理することから構成されることが有利である。第
2段階(後シーリング又は主シーリング)のため、又は単一段階の工程のために
、シーリングは、例えば、脱イオン化された水(例えば、95℃以上で、5.5
〜6の範囲のpH値で、かつ処理時間30〜60分間)を用いて煮沸により実施
されるか、又は、蒸気処理が、0.4〜0.6MPa(4〜6バール)超大気圧
(superatmospheric pressure)}で行われる。
の範囲のpH値で、金属塩、若しくは酸化物(例えば、酢酸ニッケル又は酢酸コ
バルト)を利用して、又はクロマートを用いて実行してもよい。金属化合物によ
る(例えば、酢酸ニッケルによる)そのようなシーリングは、特に染料のブリー
ドを効果的に抑制できる。別の方法は、有機シーラント(sealants)を
利用して、例えば有機ホスフェート及びジホスフェート、又は水溶性(シクロ)
脂肪族ポリカルボン酸、又は芳香族オルト−ヒドロキシカルボン酸(例えば、ド
イツ特許公開3327191号公報に記載されているごとき)を用いて、例えば
4.5〜8の範囲のpH値で実施できる。そのシーラントは、非常に低濃度で、
例えば0.001〜2g/l、好ましくは0.002〜0.1g/lの濃度で利
用することができる。そのシーリング温度は、その助剤に基づき、又選択した方
法に基づいて、例えば20〜100℃の範囲で変化する。例えば、ホットシーリ
ングに対しては、60〜100℃、有利には80〜100℃、コールドシーリン
グに対しては、例えば20〜30℃の範囲の温度であり、ニッケル塩又はコバル
ト塩がアルカリ金属フッ素化合物、例えばNaFと共に使用される場合、特にコ
ールドシーリングに対しては、20〜30℃の範囲である。必要の場合、染色さ
れ、又シールされたアルミニウム酸化物層又はアルミニウム合金酸化物層は、そ
の後、このコーティングが透明であるとき、例えばワックス、レジン、オイル、
又はパラフィンにより、コートすることができる。
剤、例えば硫酸、酢酸、アンモニア、水酸化ナトリウム又は炭酸ナトリウム、及
び/又は酢酸ナトリウムを使用することができる。必要の場合、任意に又は代替
的に、抗スマット添加剤(antismut additives)、及び/又
は界面活性剤(例えば、湿潤剤)、特にC9-14−アルカンスルホナート、アルキ
ル基中に合計4〜18の炭素原子を含むモノ−又はジ−アルキルベンゼンスルホ
ナート、及びホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸のオリゴマ−縮合物のご
ときアニオン性界面活性剤を使用することができる。
繊細なグレーの色相を有する。例えば、最大吸収で0.6cm-1の吸収に対応す
る濃度の溶液において、それらの染料は、有利には50〜70、好ましくは56
〜64の範囲の明度L*、及び10以下、有利には0〜8、好ましくは0〜7、
特に0〜5.5の範囲の彩度(chroma)C*のCIELABの色座位(c
olour locus)を有する。それらの染料は、優れた染浴堅牢度におい
ても顕著である。式(I)の染料により得られた染色は、非常に繊細で、ほほ中
性で、完全にグレー色相を有しており、又その高い色歩留まり(colour
yields)及び色相の再生性において、さらにその高い堅牢度、特に明度の
堅牢度(湿潤明度堅牢度及び天候堅牢度を含めて)において顕著である。
量パーセント(重量パーセント)を表す。温度は、℃で表した。色空間座標及び
λmax値(光吸収最大値)は、水性の希釈NaOH溶液中で測定した。色空間座
標は、最大吸収で0.6cm-1の吸収に対応する濃度におけるCICLAB単位
(明度L*、彩度C*、色相h)で表した。λmax値は、黄色(λmax1)及び青色
(λmax2)領域中の吸収最大値である。
アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸から調製されたモノアゾ染
料24.2g(0.05モル)を水300gに懸濁する。pHは、塩酸で2.2
に調整して、サリチル酸2g及び硫酸クロム(III)の形態でクロム0.05
モルを添加した。反応混合物は沸騰するまで加熱し、水酸化ナトリウム溶液で2
.2にpHを保って24時間沸騰する。この期間が過ぎると、原染料は完全に消
失する。1:1クロム錯体染料は、ろ過により単離し、水で洗浄し、乾燥する。
それは、それぞれモノアゾ染料/アコ、及びモノアゾ染料/サリチル酸/アコク
ロム錯体の混合物である。
ノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸からのモノアゾ染料の製造 2−アミノ−1−ヒドロキシベンゼン−4−スルホンアミド9.4g(0.0
5モル)を水30mlと30%塩酸10mlに攪拌しながら入れる。冷却しなが
ら水10ml中の硝酸ナトリウム3.5g(0.05モル)を点滴添加し、1時
間攪拌を続けて、その後、依然として存在する硝酸塩は、少量のアミノスルホン
酸で駆除する。2−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸11.
95g(0.05モル)を水40ml及び水酸化ナトリウム5mlに溶解する。
氷で冷却しながら、水酸化ナトリウム溶液でpHを8〜9に保持しながら、上記
ジアゾニウム塩分散液を点滴添加する。沈殿した染料をろ過分離して、水で洗浄
し、乾燥する。遊離酸の形態であり、下式に一致する。
ゾ染料21.9gを水300ml中に懸濁する。pH値は、水酸化ナトリウム溶
液で8に調整し、混合物は、90℃に加熱する。90℃で2時間加熱した後、残
った原料はない。
式に一致し、ナトリウム/カルシウム塩として得る。この染料は、陽極酸化した
アルミニウムを中性グレーのシェードに染色する。明度(L*):60.5、彩
度(C*):4.2、色相(h):37.2°、λmax1は489.4nm、λmax 2 は578.4nmである。
1に記載したものと類似の方法により製造することができ、ナトリウム/カルシ
ウム塩の形態で実施例1と同様の方法で得ることができ、陽極酸化したアルミニ
ウム上をグレーに染色する。
ることにより、実施例1〜7の染料をそのアンモニウム塩及び/又はリチウム塩
の形態で得ることもできる。例えば硫酸を用いた酸性化、及び酸性化された染料
のろ過、及びトリエタノールアミンによる中性化により、染料を対応するアミン
塩の形態で得ることができる。
整し、40〜50℃、圧力2〜3MPa(20〜30バール)で膜により透析す
る。2〜3の透析ファクターを使用し、ほとんど塩のない溶液を得る。その後、
この溶液を同じ透析条件の下に濃縮する。純粋な染料20%及び鉱物塩1%未満
を含む、非常に低い塩含量の貯蔵安定性のよい、濃縮された溶液を得る。その染
料は、アルミニウム酸化物層をグレーのシェードに染色する。
2〜7の1:2クロム錯体染料の製造から得た染料を使用する点は別として、染
料溶液1について記載されたと同様の方法を実施する。
2%硫酸及び0.5〜1.5%アルミニウムイオン濃度の硫酸及び硫酸アルミニ
ウムを含む水性溶液中で、18〜20℃の温度、15〜17ボルトの電圧で、1
.5A/dm2の電流密度の直流で、30分間酸化する。12〜15μm厚の酸化
物層が形成される。水で洗浄した後、アルミニウムシートのワークピースを10
00部の脱イオン水中に実施例1で製造した1:2クロム錯体染料0.5部を含有
する染浴中で、5.5〜5.7のpHで(酢酸と酢酸ナトリウムで調整して)、
20〜25℃で20分間染色する。染色されたワークピースは、水で洗浄し、又
その後、98〜100℃で40分間、脱イオン水でシールされる。シーリングの
間に崩壊性の沈積が形成されるのを防ぐために、抗スマット剤をシーリングに使
用する脱イオン水に添加することができる。高い色歩留まりでグレーに染色され
たワークピースが得られ、染浴を繰り返して使用した後でも、その良好な色相の
一様性と再生性において、又明度の堅牢度(明度堅牢度7〜8)において、さら
に天候堅牢度において顕著である。
合物0.5部と共に酢酸ニッケル3部を含む溶液を用いてシーリングを実施する
点は別として、応用例Aに記載した方法を繰り返す。高い染料歩留まりで、色相
再生性で、良好な明度及び天候堅牢度のグレーの染色が得られる。
点は別として、応用例Bに記載した方法を繰り返す。高い染料歩留まりで、色相
再生性で、良好な明度及び天候堅牢度のグレーの染色が得られる。
た方法を繰り返して20〜25μm厚の酸化物層を得る。高い染料歩留まりで、
色相再生性で、高い明度(明度堅牢度10以上)及び天候堅牢度のダーク{無煙
炭(anthracite)}グレーの染色が得られる。
有し、1.5の置換度を有するメチルセルロース100部からなる高粘度溶液に
攪拌して入れる。このようにして得た印刷インキは、硫酸濃度17〜22%、及
びアルミニウムイオン濃度0.5〜1.5%の水性の硫酸及び硫酸アルミニウム
中で、18〜20℃、15〜17ボルトの電圧、1.5A/dm2の電流密度の
直流で、30分間、Al/Mg/Siタイプのアルミニウム合金を陽極酸化する
ことにより得た乾燥した酸化処理アルミニウムシートにスクリーン印刷する。印
刷されたシートは、沸騰水中に40〜50分間浸漬し、又冷水で完全に洗浄する
。これにより、陽極酸化されたアルミニウム合金のそれ自体の色の非着色金属基
板にダークグレーのパターンを生成する。
のオリゴマ−縮合生成物0.5部と一緒に酢酸ニッケル3部を含む溶液で行う点
は別として、応用例Eに記載の方法を繰り返す。
例A、B、C、D、E、及びFで用いる。各ケースにおいて、その染色又はプリ
ントの明度及び天候堅牢度が顕著であり、繰り返し染浴を使用した後でも、その
染色又はプリントが彩度の一様性かつ再生性で顕著であるグレーの染色又はプリ
ントを得ることができる。1〜7の染料溶液は、同様な方法で利用できる。
って、キセノンアークランプを装備したアトラスウエザー−オー−メーター65
WRC(Atlas Weather−O−meter 65WRC)中の標準
光に200時間の暴露サイクルで試料を乾燥暴露し、あるいはISO基準No.
105B02(USA)に従って、キセノンアークランプを装備したアトラスウ
エザー−オー−メーターCi35A(Atlas Weather−O−met
er Ci35A)中の標準光に100時間の暴露サイクルで試料を乾燥暴露し
、そして、その暴露試料をブルースケール上で明度評価6(グレースケール評価
約3に対応する)の評価パターンと比較するか、又は評価6のブルースケール評
価パターンと直接に比較することにより決定する。
Claims (10)
- 【請求項1】 式(I)の不斉1:2クロム錯体染料。 【化1】 (式中、 Xは、−SO3M、−SO2NR1R2、又は塩素を表し、 Yは、水素、−SO3M、又は塩素を表し、 R1は、水素、C1-6−アルキル、C2-3−ヒドロキシアルキル、又は式 【化2】 の基を表し、 R2は、水素、C1-6−アルキル、又はC2-3−ヒドロキシアルキルを表し、 R1とR2は、それらが結合する窒素原子と一緒に、5−又は6−員の飽和へテ
ロ環を形成し、 R3は、水素、C1-2−アルキル、塩素、−COOM、又は−SO3Mを表し、 R4は、水素、C1-2−アルキル、C1-2−アルコキシ、塩素、又は−SO3Mを
表し、 nは、0〜3を表し、 Mは、各場合において、水素、又は非発色団性カチオンを表し、又、 M+は、水素、又は非発色団性カチオンを表す。) - 【請求項2】 式(II) 【化3】 のモノアゾ化合物の1:1クロム錯体と 式(III) 【化4】 の金属化可能の化合物とを反応させること、又は、式(III)のモノアゾ化合
物の1:1クロム錯体と式(II)の金属化可能の化合物とを反応させることを
特徴とする、請求項1に記載の不斉1:2金属錯体染料の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の方法により得られる、不斉1:2クロム錯
体染料。 - 【請求項4】 請求項1又は3に記載の少なくとも1つの不斉1:2クロム
錯体染料の染料組成物。 - 【請求項5】 請求項1又は3に記載の式(I)の不斉1:2クロム錯体染
料、及び任意に混合剤、及び/又はその他の添加剤を含む、請求項4に記載の染
料組成物。 - 【請求項6】 純粋染料に基づいて5%未満の無機塩を含む、式(I)の不
斉1:2クロム錯体染料の濃縮水溶液、又は乾燥粒子である、請求項4又は5に
記載の染料組成物。 - 【請求項7】 アルミニウム又はアルミニウム合金上に人工的に製造された
酸化物層を染色するための、任意に請求項4〜6のいずれかに記載の組成物の形
態である、請求項1又は3に記載の不斉1:2クロム錯体染料の使用。 - 【請求項8】 任意に式(I)と同じ染料により補強して、同じ染料浴を繰
り返し使用することによる、陽極酸化されたアルミニウム、及び/又は陽極酸化
されたアルミニウム合金を染色するための、請求項7に記載の使用。 - 【請求項9】 式(I)の染料で染色した後、多孔性染色酸化物層をシール
することを特徴とする、請求項7又は8に記載の使用。 - 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の方法により染色された酸
化物層。
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