JP2002522159A - 外耳の形状を矯正する装置とその装置の使用 - Google Patents

外耳の形状を矯正する装置とその装置の使用

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JP2002522159A JP2000564555A JP2000564555A JP2002522159A JP 2002522159 A JP2002522159 A JP 2002522159A JP 2000564555 A JP2000564555 A JP 2000564555A JP 2000564555 A JP2000564555 A JP 2000564555A JP 2002522159 A JP2002522159 A JP 2002522159A
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ソリベス,マイケル,ミラヴェット
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ソリベス,マイケル,ミラヴェット
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    • A61F5/00Orthopaedic methods or devices for non-surgical treatment of bones or joints; Nursing devices; Anti-rape devices
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Abstract

(57)【要約】 外耳の形状、例えば横に張った大きな耳、垂耳、コップ耳又はシュタール耳を矯正するための方法と器具。矯正は、二つの側から、耳(17)の選択された領域に、その領域の軟骨に永久的な変形を与える力で所定の時間作用を及ぼすことによりなされる。装置はヒンジ(22)によって相互に連結され、各側から、耳の選択された領域に、その領域の軟骨に永久的な変形を与える力で比較的長い時間の間、相互作用可能に作用を及ぼす母型(19)と父型(20)を具備する。ヒンジは、軟骨の変形が永久的になるまでネジ(27)によって矯正位置に固定することができる。変形した耳は、本発明により、これまで知られているよりもより簡単かつ効果的に非外科的に矯正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は外耳の形状を矯正するための方法に関する。 かなり多くの人々が、平均からはずれた外耳形状を有している。形状の異常は
、例えば横に張った大きな耳(jug ear:ジャグ耳)、垂耳、コップ耳(cop ear
s)又はシュタール耳のように、耳に特徴のある形状をそれぞれ付与する異なっ
た種類のものである。 変形した耳を持つ殆どの人々は、そのような不幸で目立つ形で他の人々とは異
なっているという事実についてかなり悩んでいる。
【0002】 しかして、ジャグ耳は、子供の間ではからかわれたり心理社会的な問題を生じ
、ある場合には自尊心が傷つけられる。成人の間では、ジャグ耳は美容及び/又
は精神的な問題となりうる。 たち耳の問題もまた純粋に身体的なものとなりうる。夏に自分の耳が日焼けす
ることを経験する人がいる。自転車又は自動二輪車のヘルメットをかぶる際に問
題を経験する人もいる。 変形した耳は外科的に矯正することができ、かなりの割合で実施されている。
デンマークだけで毎年約2000人のジャグ耳の患者が手術を受けている。
【0003】 ジャグ耳を手術するには多くの異なった方法がある。比較的簡単なものがあれ
ば、より複雑なものもある。しかし、外科的な手術にはある程度の苦痛又は痛み
が伴い、これは、手術がなされた後、数ヶ月から数年の期間続くこともある。 他の不具合は、術後に患者は、所望の位置で癒える時間を軟骨に与えるために
ターバンのように見える包帯を十日間つけていなければならないことである。更
に結果が満足できるものとなる前の3週間の間ナイトキャップのようなものをつ
けて寝なければならない患者もいる。
【0004】 更に、手術には通常悪影響が伴う。しかして、不規則な対輪と小さく残った軟
骨の突起が形成されうる。これらは痛みが伴い、患者にとって美容的にも望まし
いものではない。更に、感染と厄介な傷跡の危険がある。 多くの研究者が、新生児期と幼児期においてジャグ耳と耳介の他の奇形を単に
外科手術用テープによって数日で永久的に矯正することが可能であることを示し
た。それは、動脈内で、耳軟骨が柔らかく比較的成形しやすい小さい子供の血液
中にはエストロゲンが高含量であるためであると思われる。
【0005】 外科手術によりジャグ耳を矯正する場合の上述した不具合を解消するために、
ジャグ耳を頭の側部により接近するように引っ張る手段が開発されている。これ
らの場合、如何なる実際の治療もなされない。耳の外観がほんの一時的に美容的
に改善される。 例を挙げると、二枚のディスクが使用され、該ディスクが耳介の後ろと頭の側
部にそれぞれ取り付けられる方法が挙げられる。ついでディスクが互いに押圧さ
れると、耳が頭により接近するように引っ張られる。この方法は国際公開94/
09731号公報に開示されている。
【0006】 上述した種類の美容的手段は更に米国特許第516135号、米国特許第54
3455号、米国特許第1062654号、米国特許第1338090号、米国
特許第2339572号、米国特許第2896613号、米国特許第31540
71号、米国特許第3238938号、米国特許第3695256号、米国特許
第4187838号及び米国特許第1050744号において知られている。
【0007】 本発明の目的は、変形した耳を従来よりもより簡単にかつ効果的に非侵襲的に
矯正することができる、最初の段落に記載した方法を提供することにある。 これが達成される本発明における新規でかつ独特の特徴は、耳の選択された領
域に、比較的長い時間、該領域の軟骨に永久的な変形を与える力で作用を二つの
側から及ぼすことにより、矯正を行うということにある。 応力を及ぼすと、上記領域の軟骨に撓み、引き伸ばし及び圧搾力が生じる。そ
れによって、軟骨の軟骨膜が亀裂し、撓みの凸側の軟骨膜に対応する軟骨の付加
成長が続く。これによって軟骨の厚みが増大し、軟骨の永久的な折り畳みが達成
される。この効果は幼児期において最も良く得られる。
【0008】 本発明はまた外耳の形状を矯正するための装置(器具)に関する。本発明にお
ける新規でかつ独特の特徴は、装置が、回動連結により相互に連結され、耳の選
択された領域に、比較的長い時間の間、該領域の軟骨に永久的な変形を与える力
で相互作用的に作用を及ぼすように形成された第1の部材と第2の部材とを具備
していることにある。 この装置は外科的な処置を行わないで選択領域の軟骨に正確に応力を及ぼし、
それにより耳の望ましい変形が効果的に達成される。装置は操作が非常に簡単で
あるので、患者が自分自身でそれを耳に取り付けたり、必要に応じて再び取り外
すことができる。 更に装置は、例えばジャグ耳の手術を受けることを選んだ患者でも一般的なタ
ーバン状の包帯の代わりに術後に使用することができる。
【0009】 特に有利な実施態様では、回動連結は、一端が第1の部材又は第2の部材の何
れかに連結され、他端に相互の関節枢軸のための回動基部を有するアームを持つ
ヒンジとして構成することができる。枢軸は更にネジとして構成される一方、ヒ
ンジ基部の一つがネジに螺合する雌ネジを有する。少なくとも二つの隣接する基
部の対向面には、ネジを締めたときに選択された相互の角度位置にアームを係止
する半径方向溝とリブを交互に形成することができる。
【0010】 装置が適用される場合、二つの部材は軽い手での圧力により、例えば対輪が形
成される領域のまわりに取り付けられる。ついで、その位置は、ネジを締めつけ
ることによりロックされる。しかして、器具が耳に固定して取り付けられる。こ
の間、その二つの部材が矯正領域の軟骨に一定の圧力を作用させ、それによって
構造を徐々に変化させる。数週間から数ヶ月と変わりうる時間の後に、その領域
は強制的に所望の新しい形状を永久的に呈するようになる。これで耳が矯正され
、装置が取り除かれる。 当然ながら、装置は例えばパーソナルな衛生目的のために矯正中に取り外すこ
ともできる。それによって、圧力が矯正領域から一時的に解かれるが、装置が耳
に再び取り付けられると上述の連続的な構造変化過程が継続する。
【0011】 装置は目に付きやすくならず耳の外観を損じずに耳にきつくフィットする。従
って、患者は美容的な不具合なしに毎日器具をつけることができ、これは所望の
形状が既に得られた耳の場合でもしかりである。 装置の二つの部材は、適切には耳の各側からの力で相互作用的に所定領域にそ
れぞれ作用を及ぼすための父型と母型でありうる。耳の後部から、耳輪と耳甲介
の間の領域を母型に折り畳むことにより、耳の前部に作用し、永久的な対輪がこ
の構造で形成することができる。コップ耳は同じようにして矯正することができ
、垂耳とシュタール耳は逆に作用させる方法により矯正することができる。 矯正領域の軟骨はわずかに異なった厚みを持ち得、従って、上述の母型が、所
定領域の軟骨の寸法に母型自身を弾性的に適合させることが可能になる比較的薄
肉の弾性材料で形成されていれば有利であろう。
【0012】 耳の軟骨への血液供給を確実にするために、母型の内側と父型の外側は更に例
えば突起の形状の異なったパターンを有しうる。最も良い結果は、装置が使用状
態にあるときに母型のパターンが父型のパターンに対称であるときに得られる。 特に簡単な実施態様では、回動連結は、装置が装飾のように見えるように有利
にはイヤリングとして構成することができる主としてU字形のバネとできる。 U字の二つの脚部が同時に装置の第1及び第2の部材をそれぞれ形成する場合
、装置の二つの部材が耳の同じ側から作用を有しうる。 図面を参照して例示に過ぎない実施態様を記載することにより、本発明を以下
により詳細に説明する。
【0013】 図1は、外耳ひだである耳輪1と耳輪の前のひだである対輪2を持つ正常な耳
を示している。該耳には更に耳輪と対輪の間の溝であるスカーファ(scarpha)
3と、外耳道5のすぐ前の漏斗溝である甲介4がある。 図2は、通常は存在する対輪が部分6に存在していないことが特徴であるジャ
グ耳(横に張った大きな耳)を示している。この奇形はそれぞれの患者にとって
異なった態様でかなり不具合なものであり、よってこの部分6に対輪を形成する
ことが望ましい。
【0014】 この対輪は、図3及び図4に示されているように、後部に作用する父型8と前
部に作用する母型9(図3)及び10(図4)の間で部分6の領域7を圧縮して
、ひだ11を形成することにより、形成される。 これによって、図5に示した応力状態が上記領域の軟骨に生じる。父型と母型
は、それぞれ矢印によって示された後部及び前部に作用する圧縮力により横断方
向にひだ11の軟骨を圧縮する。ひだの軟骨の長さ方向に沿って、圧縮力は、矢
印で示したように外側と内側に同時に生じる。応力集中はひだの内側及び外側の
頂点でそれぞれ最大である。
【0015】 軟骨における引張力が応力の量と方向に応じて軟骨を圧縮し引き伸ばす。短期
間の負荷では一般に言って弾性的であるこれらの変形は長い期間では永久変形の
特徴を呈する。よって、軟骨の折り畳みが永久的になり、装置が耳から取り外さ
れたとき、ひだが残って正しい対輪を形成する。このようにして、ジャグ耳が容
易にかつ痛みを伴わないで矯正され、明らかに外科手術に伴う不具合もない。 耳への血液の供給を確実にするために、母型は例えば波状のリブの形状の複数
の突起12を有している。耳の外側は、図示されているように、母型の内側に触
れないで突起の間をフリーに延びており、よってこれらのフリーな領域は囲まれ
ている領域ほど応力を受けていない。
【0016】 更に突起の底部は耳の皮膚が呼吸をすることができるように複数の透孔13に
よって開放空気と連通している。 透孔は更に母型と父型がひだの回りに締め付けられるとき、ひだ7の外側と母
型の間に正の圧力が発生しないようにする。 父型の外側は図示した場合では滑らかであるが、母型のように父型も突起と呼
吸孔を有しうる。しかし、これらの必要性は、父型はひだの内側と接触している
面積がずっと小さいので母型の場合ほど大きくはない。 図3では、母型9は対輪の外側の相補的な形状に対応する形状の内側面を有し
ている。
【0017】 図4では、母型10の内側は、断面図から分かるように、より尖った形状を有
している。このため、母型は底部はひだの外側に当接せず、側面のいくらかだけ
が当接している。この構造の利点は、母型が異なった耳軟骨の厚みを持つ耳にも
適用することができることである。母型の作用の領域は各人の耳の軟骨の厚みに
応じて、程度の差はあれ母型の側面に沿って単に移動する。従って、この実施態
様では装置はフレキシブルである。更に、好適には軟骨を引き伸ばされた状態に
保つように作用する応力でひだの耳軟骨に作用を及ぼし、矯正工程を促進する。 上述の過程により対輪の形状の永久的なひだがジャグ耳に形成された。
【0018】 図6は本発明に係る装置によって垂耳14が如何に矯正されるかを示している
。垂耳は正常な耳には存在しないひだを有していることが特徴である。ひだは破
線で示されるように耳の上端が垂れ下がるという影響を持つ。従って、実線で示
されるように耳が折り畳まれていないように望ましくないひだをまっすぐにする
ことにより矯正がなされる。 このために、父型15がひだの外側に母型16が内側に配される。二つの部材
15及び16は矢印により示されているようにひだのまわりに圧縮されている。
よって、ひだは耳の二つの部分が隆起される反対方向に変形される。耳への装置
の応力は、先に述べたものと同じようにして、継続して永久的な変形を耳の軟骨
に付与する。装置が取り外されると、耳は強制位置に主として上向きのままで残
る。耳の形は矯正されている。
【0019】 図7には本発明に係る装置18の好適な実施態様により失われた対輪が矯正さ
れているジャグ耳17が示されている。図はいささか不正確に描かれており、装
置の上部は耳の前から通常通りに示される一方、底部は明瞭化のために耳が断面
で示されている。 上記装置は、図8及び9にも示すが、ジャグ耳の対輪のない部分にひだ21を
圧縮により形成するための母型19と父型20を有しており、それによって、図
3、4及び5を参照して先に述べたようにして対輪を形成する。 母型19と父型20はそれぞれヒンジ22のアーム23及び24の端部に配さ
れている。他端には、アーム23は回動基部25を有し、アーム24は回動基部
26を有している。アーム23及び24はこの場合はネジの締結のための把持頭
部28を持つネジ27として形成されている相互の関節枢軸27の回りを回動可
能である。把持頭部に対向する回動基部26には、ネジにネジ部に合致する雌ネ
ジが形成されている。 二つの隣接する基部の反対の面29には、相補的な形状のリブと上記反対の面
29上の溝からなる継手30が形成されている。
【0020】 最初は、ネジは締め付けられていない。従って、母型19と父型20をそれぞ
れ有するアームは枢軸又はネジ27の回りを自由に回動可能である。母型と父型
はついで対輪が形成されるべき領域の位置に移動され、軽い指圧により圧縮され
て、父型がその領域を圧縮して母型のひだにするように圧縮する。最後に、ネジ
27は指で把持頭部28を回すことにより締め付けられる。それにより継手30
は、指がそれらを配置した相互の角度位置にアーム部23及び24を係止する。
装置は先に述べた矯正機能を今実施する耳の場所に素早く、簡単にかつしっかり
と取り付けられる。 図示されていないこの実施態様の変形例では、継手は通常はバネ機構によって
係合される噛み合い継手である。フィンガー部を備えた装置の母型と父型が、対
輪が形成される領域のまわりで圧縮されると、噛み合い継手が選ばれた位置に装
置を自動的に係止する。バネ機構が解かれると、装置は簡単に開かれ取り外され
る。この構造は取り扱いが特に簡単で簡便である。
【0021】 図10はその矯正機能の他にイヤリングのように見える美容的な利点を有して
いる装置31の実施態様を示す。 装置31は、折曲チューブ32を具備している。該チューブは、図示されてい
るように、円形に延びるものとできるが、形状は任意の適当なものでもよく、例
えば三角形又は楕円形でもよい。 父型34はチューブと同じ曲率を有する棒体36の端部に取り付けられている
。母型33はチューブの他端に取り付けられている。父型34は、チューブ壁の
長いスリット(図示せず)に沿って延びている、父型の棒体36にノブ部37を
作用させることにより、その棒体と共にチューブに対してずらすことができる。 チューブ32内の予め締め付けられたコイルバネ39が父型34を備えた棒体
36を母型33に向けて押圧している。バネの力はまたチューブ壁の図示しない
スリットを通って延びる他のノブ38により調節することができる。ノブの内方
端にはバネの端部に当接する当接部35が配される。バネの力の大きさはノブ3
8を図示しないスリット中で前後に移動させ、コイルバネをより多く又は少なく
締め付けることにより調節される。 図10に示した装置が用いられるときは、父型と母型が耳の上を通過し永久的
な変形が望まれる領域上の位置まで移動するようにノブ部37を作用させること
により、父型34が母型33からフリーに引き抜かれる。ついでノブ37が丁寧
に離され、装置は他の実施態様に記載されたものと同じようにして作用する。
【0022】 図11は、この実施態様における装置は耳に取り付けられるイヤリングのよう
に見えることを示している。 図12は、本発明に係る装置の更なる実施態様41により矯正されるジャグ耳
40を示している。この構造は特に簡単で、使用のときは対輪を形成することが
望まれる耳に配置されるU字形の弾性クリップから単になる。クリップは呼吸孔
42を持つ比較的薄肉の弾性シート材から製作することができる。
【0023】 全ての場合において、少なくとも耳と接触する装置面は、好適には、例えばシ
リコーン、ポリエチレン又はフォームのような、アレルギー試験をした弾性材料
でコートすることができる。 装置は好適には、例えばプレキシグラス、ポリエチレン、アルキドプラスチッ
ク、ポリスチレン、ポリアミドプラスチック、メラミンプラスチック、PVC、
ポリエステル、熱可塑性プラスチック、カーボネートプラスチック、ポリプロピ
レン、ポリオキシメチレンプラスチック、エーテルプラスチック、フォーム、シ
リコーンフォーム、レストンフォーム、シリコーンからなる群から選択される可
撓性のプラスチックから製作することができる。 用いられるプラスチックは更に少なくとも部分的に永久的に変形させることが
できる種類のものとできる。これによって、装置の作動部分を個々の耳に手で適
合させることができる。
【0024】 装置は、また全体を又は部分的に金属、例えばバネ鋼、ステンレス鋼、チタン
、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、及び真鍮から製作することができる。使用さ
れる金属は更に上述の群のプラスチックでコートすることができる。 図面に示し上述した装置の実施態様は単に例示のためのものである。多くの他
の実施態様が本発明の範囲内で可能である。 よって、装置は、耳の予め作られた孔を通して挿入される一又は複数のネジに
より永久的な変形が与えられる耳の領域で圧縮される二つの部材から単になりう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正常な耳を示す。
【図2】 対耳輪のないジャグ耳を示す。
【図3】 ジャグ耳に取り付けた本発明に係る装置の第1実施態様の部分断
面図である。
【図4】 ジャグ耳に取り付けた本発明に係る装置の第2実施態様の部分断
面図である。
【図5】 図3及び図4に示した装置の作用により耳の軟骨の領域が受ける
応力状態の拡大した概略図である。
【図6】 ジャグ耳が本発明に係る装置によりどのようにして矯正されるか
を示す断面図である。
【図7】 欠失対輪が矯正されるべき耳に取り付けられた本発明に係る装置
の部分的に断面で示した斜視図である。
【図8】 上方から見た状態での図7に示した装置を示す。
【図9】 同じ図であるが側方から見た部分断面図である。
【図10】 イヤリングの形状の本発明に係る装置の一実施態様の側面から
の部分断面図である。
【図11】 上記のものを耳に取り付けた状態を示す。
【図12】 クリップの形状の本発明に係る装置の一実施態様を取り付けた
ジャグ耳を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月14日(2001.2.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 外耳の形状を矯正する装置とその装置の使用
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は第1の部材と第2の部材を具備してなる外耳の形状を矯正するための
装置に関する。 かなり多くの人々が、平均からはずれた外耳形状を有している。形状の異常は
、例えば横に張った大きな耳(jug ear:ジャグ耳)、垂耳、コップ耳(cop ear
s)又はシュタール耳のように、耳に特徴のある形状をそれぞれ付与する異なっ
た種類のものである。 変形した耳を持つ殆どの人々は、そのような不幸で目立つ形で他の人々とは異
なっているという事実についてかなり悩んでいる。
【0002】 しかして、ジャグ耳は、子供の間ではからかわれたり心理社会的な問題を生じ
、ある場合には自尊心が傷つけられる。成人の間では、ジャグ耳は美容及び/又
は精神的な問題となりうる。 たち耳の問題もまた純粋に身体的なものとなりうる。夏に自分の耳が日焼けす
ることを経験する人がいる。自転車又は自動二輪車のヘルメットをかぶる際に問
題を経験する人もいる。 変形した耳は外科的に矯正することができ、かなりの割合で実施されている。
デンマークだけで毎年約2000人のジャグ耳の患者が手術を受けている。
【0003】 ジャグ耳を手術するには多くの異なった方法がある。比較的簡単なものがあれ
ば、より複雑なものもある。しかし、外科的な手術にはある程度の苦痛又は痛み
が伴い、これは、手術がなされた後、数ヶ月から数年の期間続くこともある。 他の不具合は、術後に患者は、所望の位置で癒える時間を軟骨に与えるために
ターバンのように見える包帯を十日間つけていなければならないことである。更
に結果が満足できるものとなる前の3週間の間ナイトキャップのようなものをつ
けて寝なければならない患者もいる。
【0004】 更に、手術には通常悪影響が伴う。しかして、不規則な対輪と小さく残った軟
骨の突起が形成されうる。これらは痛みが伴い、患者にとって美容的にも望まし
いものではない。更に、感染と厄介な傷跡の危険がある。 多くの研究者が、新生児期と幼児期においてジャグ耳と耳介の他の奇形を単に
外科手術用テープによって数日で永久的に矯正することが可能であることを示し
た。それは、動脈内で、耳軟骨が柔らかく比較的成形しやすい小さい子供の血液
中にはエストロゲンが高含量であるためであると思われる。
【0005】 外科手術によりジャグ耳を矯正する場合の上述した不具合を解消するために、
ジャグ耳を頭の側部により接近するように引っ張る手段が開発されている。これ
らの場合、如何なる実際の治療もなされない。耳の外観がほんの一時的に美容的
に改善される。 例を挙げると、二枚のディスクが使用され、該ディスクが耳介の後ろと頭の側
部にそれぞれ取り付けられる方法が挙げられる。ついでディスクが互いに押圧さ
れると、耳が頭により接近するように引っ張られる。この方法は国際公開94/
09731号公報に開示されている。
【0006】 上述した種類の美容的手段は更に米国特許第516135号、米国特許第54
3455号、米国特許第1062654号、米国特許第1338090号、米国
特許第2339572号、米国特許第2896613号、米国特許第31540
71号、米国特許第3238938号、米国特許第3695256号、米国特許
第4187838号及び米国特許第1050744号において知られている。
【0007】 本発明の目的は、変形した耳を従来よりもより簡単にかつ効果的に非侵襲的に
矯正することができる、最初の段落に記載した装置を提供することにある。 これが達成される本発明における新規でかつ独特の特徴は、第1の部材と第2
の部材が、回動連結により相互に連結され、耳の選択された領域に、比較的長い
時間、該領域の軟骨に永久的な変形を与える力で作用を二つの側から及ぼすよう
にされた点にある。 応力を及ぼすと、上記領域の軟骨に撓み、引き伸ばし及び圧搾力が生じる。そ
れによって、軟骨の軟骨膜が亀裂し、撓みの凸側の軟骨膜に対応する軟骨の付加
成長が続く。これによって軟骨の厚みが増大し、軟骨の永久的な折り畳みが達成
される。この効果は幼児期において最も良く得られる。
【0008】 本発明はまた外耳の形状を矯正するための装置(器具)の使用に関する。本発
明における新規でかつ独特の特徴は、装置が、回動連結により相互に連結され、
耳の選択された領域に、比較的長い時間の間、該領域の軟骨に永久的な変形を与
える力で相互作用的に作用を及ぼすように形成された第1の部材と第2の部材と
を具備していることにある。 この装置は外科的な処置を行わないで選択領域の軟骨に正確に応力を及ぼし、
それにより耳の望ましい変形が効果的に達成される。装置は操作が非常に簡単で
あるので、患者が自分自身でそれを耳に取り付けたり、必要に応じて再び取り外
すことができる。 更に装置は、例えばジャグ耳の手術を受けることを選んだ患者でも一般的なタ
ーバン状の包帯の代わりに術後に使用することができる。
【0009】 特に有利な実施態様では、回動連結は、一端が第1の部材又は第2の部材の何
れかに連結され、他端に相互の関節枢軸のための回動基部を有するアームを持つ
ヒンジとして構成することができる。枢軸は更にネジとして構成される一方、ヒ
ンジ基部の一つがネジに螺合する雌ネジを有する。少なくとも二つの隣接する基
部の対向面には、ネジを締めたときに選択された相互の角度位置にアームを係止
する半径方向溝とリブを交互に形成することができる。
【0010】 装置が適用される場合、二つの部材は軽い手での圧力により、例えば対輪が形
成される領域のまわりに取り付けられる。ついで、その位置は、ネジを締めつけ
ることによりロックされる。しかして、器具が耳に固定して取り付けられる。こ
の間、その二つの部材が矯正領域の軟骨に一定の圧力を作用させ、それによって
構造を徐々に変化させる。数週間から数ヶ月と変わりうる時間の後に、その領域
は強制的に所望の新しい形状を永久的に呈するようになる。これで耳が矯正され
、装置が取り除かれる。 当然ながら、装置は例えばパーソナルな衛生目的のために矯正中に取り外すこ
ともできる。それによって、圧力が矯正領域から一時的に解かれるが、装置が耳
に再び取り付けられると上述の連続的な構造変化過程が継続する。
【0011】 装置は目に付きやすくならず耳の外観を損じずに耳にきつくフィットする。従
って、患者は美容的な不具合なしに毎日器具をつけることができ、これは所望の
形状が既に得られた耳の場合でもしかりである。 装置の二つの部材は、適切には耳の各側からの力で相互作用的に所定領域にそ
れぞれ作用を及ぼすための父型と母型でありうる。耳の後部から、耳輪と耳甲介
の間の領域を母型に折り畳むことにより、耳の前部に作用し、永久的な対輪がこ
の構造で形成することができる。コップ耳は同じようにして矯正することができ
、垂耳とシュタール耳は逆に作用させる方法により矯正することができる。 矯正領域の軟骨はわずかに異なった厚みを持ち得、従って、上述の母型が、所
定領域の軟骨の寸法に母型自身を弾性的に適合させることが可能になる比較的薄
肉の弾性材料で形成されていれば有利であろう。
【0012】 耳の軟骨への血液供給を確実にするために、母型の内側と父型の外側は更に例
えば突起の形状の異なったパターンを有しうる。最も良い結果は、装置が使用状
態にあるときに母型のパターンが父型のパターンに対称であるときに得られる。 特に簡単な実施態様では、回動連結は、装置が装飾のように見えるように有利
にはイヤリングとして構成することができる主としてU字形のバネとできる。 U字の二つの脚部が同時に装置の第1及び第2の部材をそれぞれ形成する場合
、装置の二つの部材が耳の同じ側から作用を有しうる。 図面を参照して例示に過ぎない実施態様を記載することにより、本発明を以下
により詳細に説明する。
【0013】 図1は、外耳ひだである耳輪1と耳輪の前のひだである対輪2を持つ正常な耳
を示している。該耳には更に耳輪と対輪の間の溝であるスカーファ(scarpha)
3と、外耳道5のすぐ前の漏斗溝である甲介4がある。 図2は、通常は存在する対輪が部分6に存在していないことが特徴であるジャ
グ耳(横に張った大きな耳)を示している。この奇形はそれぞれの患者にとって
異なった態様でかなり不具合なものであり、よってこの部分6に対輪を形成する
ことが望ましい。
【0014】 この対輪は、図3及び図4に示されているように、後部に作用する父型8と前
部に作用する母型9(図3)及び10(図4)の間で部分6の領域7を圧縮して
、ひだ11を形成することにより、形成される。 これによって、図5に示した応力状態が上記領域の軟骨に生じる。父型と母型
は、それぞれ矢印によって示された後部及び前部に作用する圧縮力により横断方
向にひだ11の軟骨を圧縮する。ひだの軟骨の長さ方向に沿って、圧縮力は、矢
印で示したように外側と内側に同時に生じる。応力集中はひだの内側及び外側の
頂点でそれぞれ最大である。
【0015】 軟骨における引張力が応力の量と方向に応じて軟骨を圧縮し引き伸ばす。短期
間の負荷では一般に言って弾性的であるこれらの変形は長い期間では永久変形の
特徴を呈する。よって、軟骨の折り畳みが永久的になり、装置が耳から取り外さ
れたとき、ひだが残って正しい対輪を形成する。このようにして、ジャグ耳が容
易にかつ痛みを伴わないで矯正され、明らかに外科手術に伴う不具合もない。 耳への血液の供給を確実にするために、母型は例えば波状のリブの形状の複数
の突起12を有している。耳の外側は、図示されているように、母型の内側に触
れないで突起の間をフリーに延びており、よってこれらのフリーな領域は囲まれ
ている領域ほど応力を受けていない。
【0016】 更に突起の底部は耳の皮膚が呼吸をすることができるように複数の透孔13に
よって開放空気と連通している。 透孔は更に母型と父型がひだの回りに締め付けられるとき、ひだ7の外側と母
型の間に正の圧力が発生しないようにする。 父型の外側は図示した場合では滑らかであるが、母型のように父型も突起と呼
吸孔を有しうる。しかし、これらの必要性は、父型はひだの内側と接触している
面積がずっと小さいので母型の場合ほど大きくはない。 図3では、母型9は対輪の外側の相補的な形状に対応する形状の内側面を有し
ている。
【0017】 図4では、母型10の内側は、断面図から分かるように、より尖った形状を有
している。このため、母型は底部はひだの外側に当接せず、側面のいくらかだけ
が当接している。この構造の利点は、母型が異なった耳軟骨の厚みを持つ耳にも
適用することができることである。母型の作用の領域は各人の耳の軟骨の厚みに
応じて、程度の差はあれ母型の側面に沿って単に移動する。従って、この実施態
様では装置はフレキシブルである。更に、好適には軟骨を引き伸ばされた状態に
保つように作用する応力でひだの耳軟骨に作用を及ぼし、矯正工程を促進する。 上述の過程により対輪の形状の永久的なひだがジャグ耳に形成された。
【0018】 図6は本発明に係る装置によって垂耳14が如何に矯正されるかを示している
。垂耳は正常な耳には存在しないひだを有していることが特徴である。ひだは破
線で示されるように耳の上端が垂れ下がるという影響を持つ。従って、実線で示
されるように耳が折り畳まれていないように望ましくないひだをまっすぐにする
ことにより矯正がなされる。 このために、父型15がひだの外側に母型16が内側に配される。二つの部材
15及び16は矢印により示されているようにひだのまわりに圧縮されている。
よって、ひだは耳の二つの部分が隆起される反対方向に変形される。耳への装置
の応力は、先に述べたものと同じようにして、継続して永久的な変形を耳の軟骨
に付与する。装置が取り外されると、耳は強制位置に主として上向きのままで残
る。耳の形は矯正されている。
【0019】 図7には本発明に係る装置18の好適な実施態様により失われた対輪が矯正さ
れているジャグ耳17が示されている。図はいささか不正確に描かれており、装
置の上部は耳の前から通常通りに示される一方、底部は明瞭化のために耳が断面
で示されている。 上記装置は、図8及び9にも示すが、ジャグ耳の対輪のない部分にひだ21を
圧縮により形成するための母型19と父型20を有しており、それによって、図
3、4及び5を参照して先に述べたようにして対輪を形成する。 母型19と父型20はそれぞれヒンジ22のアーム23及び24の端部に配さ
れている。他端には、アーム23は回動基部25を有し、アーム24は回動基部
26を有している。アーム23及び24はこの場合はネジの締結のための把持頭
部28を持つネジ27として形成されている相互の関節枢軸27の回りを回動可
能である。把持頭部に対向する回動基部26には、ネジにネジ部に合致する雌ネ
ジが形成されている。 二つの隣接する基部の反対の面29には、相補的な形状のリブと上記反対の面
29上の溝からなる継手30が形成されている。
【0020】 最初は、ネジは締め付けられていない。従って、母型19と父型20をそれぞ
れ有するアームは枢軸又はネジ27の回りを自由に回動可能である。母型と父型
はついで対輪が形成されるべき領域の位置に移動され、軽い指圧により圧縮され
て、父型がその領域を圧縮して母型のひだにするように圧縮する。最後に、ネジ
27は指で把持頭部28を回すことにより締め付けられる。それにより継手30
は、指がそれらを配置した相互の角度位置にアーム部23及び24を係止する。
装置は先に述べた矯正機能を今実施する耳の場所に素早く、簡単にかつしっかり
と取り付けられる。 図示されていないこの実施態様の変形例では、継手は通常はバネ機構によって
係合される噛み合い継手である。フィンガー部を備えた装置の母型と父型が、対
輪が形成される領域のまわりで圧縮されると、噛み合い継手が選ばれた位置に装
置を自動的に係止する。バネ機構が解かれると、装置は簡単に開かれ取り外され
る。この構造は取り扱いが特に簡単で簡便である。
【0021】 図10はその矯正機能の他にイヤリングのように見える美容的な利点を有して
いる装置31の実施態様を示す。 装置31は、折曲チューブ32を具備している。該チューブは、図示されてい
るように、円形に延びるものとできるが、形状は任意の適当なものでもよく、例
えば三角形又は楕円形でもよい。 父型34はチューブと同じ曲率を有する棒体36の端部に取り付けられている
。母型33はチューブの他端に取り付けられている。父型34は、チューブ壁の
長いスリット(図示せず)に沿って延びている、父型の棒体36にノブ部37を
作用させることにより、その棒体と共にチューブに対してずらすことができる。 チューブ32内の予め締め付けられたコイルバネ39が父型34を備えた棒体
36を母型33に向けて押圧している。バネの力はまたチューブ壁の図示しない
スリットを通って延びる他のノブ38により調節することができる。ノブの内方
端にはバネの端部に当接する当接部35が配される。バネの力の大きさはノブ3
8を図示しないスリット中で前後に移動させ、コイルバネをより多く又は少なく
締め付けることにより調節される。 図10に示した装置が用いられるときは、父型と母型が耳の上を通過し永久的
な変形が望まれる領域上の位置まで移動するようにノブ部37を作用させること
により、父型34が母型33からフリーに引き抜かれる。ついでノブ37が丁寧
に離され、装置は他の実施態様に記載されたものと同じようにして作用する。
【0022】 図11は、この実施態様における装置は耳に取り付けられるイヤリングのよう
に見えることを示している。 図12は、本発明に係る装置の更なる実施態様41により矯正されるジャグ耳
40を示している。この構造は特に簡単で、使用のときは対輪を形成することが
望まれる耳に配置されるU字形の弾性クリップから単になる。クリップは呼吸孔
42を持つ比較的薄肉の弾性シート材から製作することができる。
【0023】 全ての場合において、少なくとも耳と接触する装置面は、好適には、例えばシ
リコーン、ポリエチレン又はフォームのような、アレルギー試験をした弾性材料
でコートすることができる。 装置は好適には、例えばプレキシグラス、ポリエチレン、アルキドプラスチッ
ク、ポリスチレン、ポリアミドプラスチック、メラミンプラスチック、PVC、
ポリエステル、熱可塑性プラスチック、カーボネートプラスチック、ポリプロピ
レン、ポリオキシメチレンプラスチック、エーテルプラスチック、フォーム、シ
リコーンフォーム、レストンフォーム、シリコーンからなる群から選択される可
撓性のプラスチックから製作することができる。 用いられるプラスチックは更に少なくとも部分的に永久的に変形させることが
できる種類のものとできる。これによって、装置の作動部分を個々の耳に手で適
合させることができる。
【0024】 装置は、また全体を又は部分的に金属、例えばバネ鋼、ステンレス鋼、チタン
、アルミニウム、亜鉛、ニッケル、及び真鍮から製作することができる。使用さ
れる金属は更に上述の群のプラスチックでコートすることができる。 図面に示し上述した装置の実施態様は単に例示のためのものである。多くの他
の実施態様が本発明の範囲内で可能である。 よって、装置は、耳の予め作られた孔を通して挿入される一又は複数のネジに
より永久的な変形が与えられる耳の領域で圧縮される二つの部材から単になりう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 正常な耳を示す。
【図2】 対耳輪のないジャグ耳を示す。
【図3】 ジャグ耳に取り付けた本発明に係る装置の第1実施態様の部分断
面図である。
【図4】 ジャグ耳に取り付けた本発明に係る装置の第2実施態様の部分断
面図である。
【図5】 図3及び図4に示した装置の作用により耳の軟骨の領域が受ける
応力状態の拡大した概略図である。
【図6】 ジャグ耳が本発明に係る装置によりどのようにして矯正されるか
を示す断面図である。
【図7】 欠失対輪が矯正されるべき耳に取り付けられた本発明に係る装置
の部分的に断面で示した斜視図である。
【図8】 上方から見た状態での図7に示した装置を示す。
【図9】 同じ図であるが側方から見た部分断面図である。
【図10】 イヤリングの形状の本発明に係る装置の一実施態様の側面から
の部分断面図である。
【図11】 上記のものを耳に取り付けた状態を示す。
【図12】 クリップの形状の本発明に係る装置の一実施態様を取り付けた
ジャグ耳を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耳の選択された領域(7)に、二つの側から、ある時間の間
    、領域(7)の軟骨に永久的な変形を与える力で作用を及ぼすことにより、矯正
    を行うことを特徴とする外耳の形状の矯正方法。
  2. 【請求項2】 回動連結により相互に連結され、耳の選択された領域(7)
    に、比較的長い時間の間、該領域(7)の軟骨に永久的な変形を与える力で相互
    作用的に作用を及ぼす第1の部材と第2の部材を具備してなることを特徴とする
    外耳の形状を矯正する装置(18)。
  3. 【請求項3】 第1の部材と第2の部材が、それぞれ耳の各側からの力で領
    域(7)に相互作用的に作用を及ぼす父型(8)と母型(9,10)であること
    を特徴とする請求項2記載の装置(18)。
  4. 【請求項4】 母型(9,10)は、比較的薄肉の弾性材料製であり、主に
    U字又はV字形を有していることを特徴とする請求項3に記載の装置(18)。
  5. 【請求項5】 母型(9,10)の内側と父型(8)の外側に、例えば突起
    (12)の形状の異なるパターンが設けられ、母型(9,10)のパターンが、
    装置の使用状態において、父型(8)のパターンと主に対称であることを特徴と
    する請求項3又は4に記載の装置(18)。
  6. 【請求項6】 回動連結が、一端が第1の部材又は第2の部材の何れかに連
    結され、他端に関節枢軸(27)のための回動基部(25,26)を有するアー
    ム(23,24)を持つヒンジ(22)として構成され、枢軸(27)がネジと
    して構成される一方、ヒンジ(22)の基部の一つがネジに螺合する雌ネジを有
    し、少なくとも二つの隣接する基部(25,26)の対向面(29)が、ネジが
    締められたときに複数の予め選択された相互の角度位置にアーム(23,24)
    を係止する係止手段を有していることを特徴とする請求項2ないし5の何れか1
    項に記載の装置(18)。
  7. 【請求項7】 係止手段が少なくとも2つの隣接する基部の対向端面に形成
    された交互の半径方向溝とリブからなることを特徴とする請求項2ないし6の何
    れか1項に記載の装置(18)。
  8. 【請求項8】 回動連結が主にU字形のバネであることを特徴とする請求項
    2、3又は4に記載の装置(18)。
  9. 【請求項9】 U字形の二つの脚部が装置の第1の部材と第2の部材をそれ
    ぞれ形成することを特徴とする請求項6に記載の装置(18)。
  10. 【請求項10】 回動連結がイヤリングとして構成されていることを特徴と
    する請求項2、3又は4に記載の装置(18)。
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