JP2002519980A - 電動モータ - Google Patents

電動モータ

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JP2002519980A
JP2002519980A JP2000556539A JP2000556539A JP2002519980A JP 2002519980 A JP2002519980 A JP 2002519980A JP 2000556539 A JP2000556539 A JP 2000556539A JP 2000556539 A JP2000556539 A JP 2000556539A JP 2002519980 A JP2002519980 A JP 2002519980A
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brake shoe
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ギュンター クラウス
キルン マンフレート
ホルヌング フリードリッヒ
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Robert Bosch GmbH
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に電動工具のための電動モータであって、切換手段を介して電圧供給源に接続可能な駆動手段及び、電動モータと電圧供給源との間の遮断に際して及び/又は遮断スイッチの操作に際して駆動軸の制動のために機械的に作用するブレーキ装置を備えている形式のものに関する。電動モータ(10)のトルク形成のために役立つロータ(回転子14)が供給電圧源(48)の遮断に際して機械的なブレーキ力(F1)で負荷可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、殊に電動工具のための電動モータであって、切換手段を介して電圧
供給源に接続可能な駆動手段を備えた、請求項1の上位概念に記載の形式のもの
に関する。
【0002】 背景技術 電動工具は公知である。電動工具は電動モータを有しており、電動モータの駆
動軸が工具保持体、例えば工具の受容のための締め付け部材を駆動するようにな
っている。この種の公知の電動工具は、例えば穿孔機械(Bohrmaschine)、アング
ルグラインダ(Winkelschleifer)、丸のこ及び類似のものである。電動工具の遮
断のために、電動工具が電圧供給源から特にオン・オフスイッチを介して切断さ
れる。この場合には遮断の後に停止するまでの時間が、回転する工具に蓄えられ
た回転エネルギに基づき極めて長い。これによって、不注意な使用者は危険な状
態を被ることにもなる。損傷のおそれのほかに、電動工具は、工具を停止させる
まで長い間をとってしか監視することなしには下ろされない。
【0003】 電動工具の停止するまでの時間を短くするために、電動工具にブレーキ装置を
配置することは公知である。電動モータを電動工具の遮断の後にモータ運転から
発電運転に切り換える電力式のブレーキのほかに、機械的に作用するブレーキ装
置も公知である。公知の電動工具においては電動モータの駆動軸に別個のブレー
キディスクが配置されており、該ブレーキディスクに電圧供給源からの電動モー
タの切断に際してリング状のブレーキライニングが押し付けられる。このような
手段においては欠点として、ブレーキディスク及びブレーキライニングの配置の
ために電動工具内に付加的なスペースが設けられねばならない。
【0004】 本発明の利点 請求項1に記載の構成を有する本発明に基づく電動モータにおいては利点とし
て、機械的に作用するブレーキ装置が簡単な形式で電動モータ内に統合されてお
り、付加的なスペースが不要である。電動モータのトルク発生に役立つロータが
供給電圧の遮断に際して機械的なブレーキ力で負荷可能であることによって、ロ
ータの制動、ひいてはロータに相対回動不能に連結された駆動軸が付加的な構成
エレメントなしに制動される。特に、ロータが電動モータの回転子として形成さ
れていて、回転子のほぼ円筒形の外側表面がブレーキ面として用いられる場合に
は、いずれにしても構造的に電動モータに存在する面がブレーキ面として用いら
れ、これによって電動モータの機能に不都合な影響が生じることはない。
【0005】 本発明の有利な構成では、ブレーキ力が電動モータの固定子によって、若しく
は固定子の少なくとも一部分によって形成されるようになっており、この場合、
ブレーキ力を形成する部分が、有利には供給電圧の作用に関連して回転子に対し
て半径方向に移動可能である。これによって有利に、供給電圧の遮断に際して若
しくはオン・オフスイッチの操作に際して固定子の一部分が半径方向で電動モー
タの回転子に向かって運動可能であり、従って固定子が回転子と機械的に接触し
て、ブレーキ部材として機能する。固定子の、回転子と機械的に接触する部分が
有利には、接触面に、回転子の表面に適合されたブレーキライニングを有してお
り、従って比較的大きなブレーキ面を介して電動モータの回転子の急速な停止が
行われる。
【0006】 本発明のさらに有利な構成では、半径方向で電動モータの回転子に向かって運
動可能な部分を供給電圧の印加に際してブレーキ力と逆方向の解離力で負荷する
手段が設けられており、この場合、解離力がブレーキ力よりも大きくなっており
、従って電動モータの規定通りの使用に際してブレーキ作用が確実に相殺されて
いる。供給電圧の遮断に際して若しくはオフ・状態へのオン・オフスイッチの操
作に際して、ブレーキが自動的に作用し、従って付加的な操作が不要である。
【0007】 本発明のさらなる構成が従属項に記載してある。次に本発明を図示の実施例に
基づき詳細に説明する。
【0008】 実施例の説明 図1には、ユニバーサルモータ(Universalmotor)10の構造が概略的な斜視図
で示してある。固定子12内に、軸受(図示せず)を介して回転子14が回転対
称的に支承されている。回転子14は詳細には示してない回転子巻線を保持して
おり、回転子巻線は回転子の溝内に配置されて、整流子16を介して電気的に接
続されている。回転子14はユニバーサルモータ10の駆動軸18に配置されて
おり、駆動軸が回転運動の取り出しのために役立っている。固定子12が極片2
0を形成しており、極片が詳細には示してない巻線を保持している。ユニバーサ
ルモータの構造及び作用は一般的に周知であり、従って詳細はここでは省略する
。この種のユニバーサルモータ10は例えば電動工具の駆動のために用いられ、
この場合、駆動軸18が工具の受容のための工具保持体を駆動する。このために
、ユニバーサルモータ10が供給電圧に接続され、その結果、回転子14が公知
の形式で回転させられる。供給電圧の遮断の後、可動子14は、該回転子14自
体内に、若しくは駆動軸18に取り付けられた工具、例えば丸のこののこ身、ア
ングルグラインダの研磨ディスク(Schleifblatt)及び類似のもの内に蓄えられた
回転エネルギに基づき引き続き回転する。供給電圧の遮断の後に回転子14、ひ
いては工具をできるだけ即座に制動するために、機械的に作用するブレーキ装置
が設けられている。
【0009】 図1に示す実施例ではブレーキシュー22を設けてあり、ブレーキシューが基
板24及びブレーキライニング26から成っている。ブレーキシュー22の軸線
方向の長さは回転子14の軸線方向の長さに相応している。ブレーキライニング
26のブレーキ面28は湾曲を成して延びており、該湾曲は回転子14の表面3
0の湾曲に相応している。固定子12がブレーキシュー22の領域に、軸線方向
に延びるスリット31を有しており、スリットの間隙幅Wはブレーキシュー22
のブレーキ面28と回転子14の表面30との間の行程hのほぼ二倍よりも大き
くなっている。行程hは例えば0.5乃至1mmである。
【0010】 ユニバーサルモータ10を部分的に破断して示す図2から明らかなように、基
板24は少なくとも1つ、図示の実施例では4つのばねエレメント32を有して
おり、ばねエレメントが固定子12に支えられている。これによって、ブレーキ
シュー22のブレーキ面28がばねエレメント32を介して回転子14の表面3
0に押し付けられて、制動モーメントを生ぜしめる。制動モーメントは、ばねエ
レメント32によって生ぜしめられるばね力の強さに比例している。ばね力に相
応するブレーキ力は、ユニバーサルモータ10のその他の構成部分及び使用条件
に左右されず、従ってロータ(Rotor)14の前述の制動中に一定である。これに
よって、ほぼ衝撃のない緩やかで滑らかな制動経過が得られる。選ばれたばねエ
レメント32のばね力に基づき制動時間が調節可能である。これによって、ブレ
ーキ装置はユニバーサルモータ10の運転状態に全く左右されることなく機能し
て、ユニバーサルモータ10への電圧供給の中断の後に直ちに作用する。従って
例えば、電圧供給の偶発的な中断に際してもブレーキ装置のブレーキ作用が直ち
に生ぜしめられる。
【0011】 前述の実施例は1つのブレーキシュー22を設けたものである。別の実施例に
おいて2つ若しくは複数のブレーキシュー22を可動子14に関連して例えば直
径方向に相対して配置することも可能である。
【0012】 ユニバーサルモータ10の規定に適った使用に際してブレーキ装置の機能を遮
断するために、ブレーキ装置が所定の解離力F2で負荷され、該解離力(Loesekra
ft)は、ばねエレメント32によって生ぜしめられるブレーキ力F1よりも大きく
なっており、それというのは、そうでない場合にはブレーキシュー22が常に回
転子14上をスリップすることになるからである。ブレーキ力F1が半径方向で
回転子14に作用し、解離力F2が向きを180°ずらされたベクトルで同じく
半径方向に作用する。ブレーキ装置の機能を保証するために、解離力F2がユニ
バーサルモータ10と供給電圧源との接続に際して有効にされて、ブレーキ力F 1 が相殺される。供給電圧源の遮断に際して解離力F2が直接に無効にされ、その
結果、ブレーキ力F1が回転子14に作用する。解離力F2は種々の実施例に基づ
き電磁的、機械的若しくは空気力的に生ぜしめられ得る。
【0013】 図1及び図2に示す実施例では、解離力F2は電磁的に生ぜしめられる。ユニ
バーサルモータ10の遮断状態では、ブレーキシュー22が回転子14に当接し
ている。これによって、固定子12と基板24との間に空隙が生じる。該隙間は
行程hに相応している。スリット31の幅Wが行程hのほぼ二倍よりも大きくな
っているので、固定子12と基板24との間に生じる空隙の全長は、幅Wよりも
小さくなっている。これによって、ユニバーサルモータ10の接続に際して生じ
る磁場B(図1、概略的に示す)はほぼブレーキシュー22の基板24を介して
閉じる。形成される磁束硫φが、解離力F2として作用する磁力を生ぜしめ、磁
力はばねエレメント32のブレーキ力F1よりも大きくなっている。これによっ
て、ブレーキシュー22の基板24が固定子12に向けて引っ張られて、ブレー
キシュー22が回転子14から解離される。
【0014】 解離力F2の電磁的な形成をユニバーサルモータ10の交流電圧による運転に
際しても保証するために、交流電圧の零通過時に生じる磁束硫φの減少を補償す
ることが必要である。補償なしにはブレーキシュー22が振動してしまうことに
なる。従って図3に基づき、ブレーキシュー22の基板24に、軸線方向に延び
る溝34を設けてあり、該溝内に短絡巻線(Kurzschlusswindung)36を取り付け
てある。この場合、短絡巻線36は基板24の区分38を取り囲んでおり、該区
分の全平面面積は基板24の、スリット31と重なっている部分の面積を差し引
いた平面面積のほぼ半分に相応している。短絡巻線によって取り囲まれた部分流
は、短絡巻線によって周知のように移相される。両方の部分流の総計は何れの時
点でも零になることはなく、これによって零通過の領域でのブレーキシュー22
の落下が防止される。図3に示すブレーキシュー22はさらに、ここには図面を
見易くする理由から図示していないばねエレメント32を備えている。
【0015】 図4には、短絡巻線36を組み込むことの別の可能性が示してある。このため
に固定子12が、スリット31に対して平行に軸線方向に延びる溝(Nut)38を
有しており、該溝は回転子14に向かって開いている。溝38は短絡巻線36の
受容のために役立っている。この場合にも、短絡巻線によって取り囲まれた面積
は、基板24の、該基板24とスリット31との重なり面積を差し引いた面積の
半分である。
【0016】 ユニバーサルモータ10を例えば電動工具において例えば回転数調節のための
制御電子装置と組み合わせることは公知である。このために通常は位相制御装置
を用いてあり、位相制御装置は供給電圧、ひいては磁束内に隙間を生ぜしめる。
この場合、電圧位相内においてもブレーキ力F1よりも大きな解離力F2を得るた
めに、ブレーキシュー22の図5に示す構造が用いられてよい。基板24内に、
軸線方向に延びる溝40を設けてあり、該溝がコイル巻線42の受容のために役
立っている。溝40は、該溝40間にコア45を形成して、該コアの周囲にコイ
ル巻線42を配置できるように形成されている。コイル42は電圧源44に接続
されており、電圧源は例えば位相角なしの交流電圧源若しくは直流電圧源である
。これによって、基板24内に磁場を形成することができ、磁場がブレーキシュ
ー22を固定子12に向けて引っ張り、ひいては回転子14を解放する。
【0017】 可能な回路が図7に示してある。ユニバーサルモータ10はオン・オフスイッ
チ46を介して供給電圧源48に接続可能である。モータ10(図1)の制御の
ために、電子制御装置52を設けてあり、電子制御装置が例えば位相制御装置を
介してユニバーサルモータ10の回転数調節を行う。ここでは概略的にしか示し
ていないブレーキシュー22が、コイル42を備えており、コイルが電圧源44
を介して制御可能である。電圧源44が整流器ユニット54を備えており、整流
器ユニットが供給電圧源48の交流電圧からコイル42の負荷のための直流電圧
を形成する。さらに妨害防止コンデンサ56を設けてある。
【0018】 図7に示す回路によって、コイル42が電圧を供給されるようになっており、
電圧は機械内部の電圧線路110,111内のオン・オフスイッチ46と電子制
御装置52との間で取り出される。従って、ユニバーサルモータ10のスイッチ
・オンによって解離力F2を確実に生ぜしめることができ、該解離力はユニバー
サルモータ10の位相制御された電圧の影響を受けない。従って、ユニバーサル
モータ10のスイッチ・オンによって解離力F2が直ちにブレーキ力F1に重畳し
て、該ブレーキ力を相殺し、かつ、ユニバーサルモータ10のスイッチ・オフに
際して解離力F2が直ちにゼロになり、その結果、ブレーキ力F1がブレーキシュ
ー22を半径方向に回転子14上へ移動させる。
【0019】 解離力F2を形成する別の可能性が図8の変化例によって示してある。前に説
明の図面の部分と同じ部分には同じ符号を付けてあり、説明の繰り返しは避ける
。解離力F2はここでは機械的な手段で形成される。ユニバーサルモータ10の
オン・オフスイッチ46は例えばレバースイッチ58として形成されており、レ
バースイッチはスイッチ・オン若しくはスイッチ・オフのために所定の角度αに
わたって支承される。レバースイッチ58の回転軸60に対応してボス62を配
置してあり、ボスが、ここでは概略的に示した巻き上げロープ64を介してブレ
ーキシュー22に作用結合されている。巻き上げロープ64は構造条件に応じて
少なくとも1つの転向ローラ65を介して転向されてよい。巻き上げロープ64
は、オン・オフスイッチ46の操作に際して、特にユニバーサルモータ10の操
作に際して該巻き上げロープを介して解離力F2をブレーキシュー22に作用さ
せるように配置されており、これによってブレーキシュー22が回転子14(図
1)から持ち上げられる。
【0020】 巻き上げロープ64による図示の解決策の代わりに、例えば偏心体による別の
適切な解決策も用いられ得る。さらに解離力F2を液力的に、若しくは空気力的
に生ぜしめることも考えられる。
【0021】 ブレーキ装置を作動させる、即ちブレーキシュー22を回転中の回転子14に
接触させると、ブレーキシュー22に接線方向力F3が生じる。接線方向力は回
転子14の回転方向で作用する。接線方向力F3を受け止めるために、ロータ1
2の両側でユニバーサルモータ10のケーシング66内に切欠き68が設けられ
ており、切欠き内にブレーキシュー22が少なくとも適当に軸線方向で延長され
た基板24で以て係合している。別の可能性として、基板24が軸線方向に延び
る突起部70を備えており、突起部が相応に形成された切欠き72内に係合して
いる。従って、発生する接線方向力F3がケーシング66によって受け止められ
る。
【0022】 接線方向力F3を受け止めるための別の可能性が、図6の実施例で示してある
。この場合、ブレーキシュー22の基板24が軸線方向で固定子12を越えて延
長されている。延長された区分74で基板24の軸線方向の端面76内に縁部に
向かって開いた切り込み78が設けられている。切り込み78内に、保持部材8
2の半径方向に延びる突起部80が係合している。保持部材82は非磁性の材料
、例えばプラスチックから成っている。保持部材82はスリット31内に形状接
続的(formschluessig)に差し込まれている。このために固定子12の相対する側
縁面84が錐形(konischer Verlauf)を成していてよく、保持部材82の対応す
る軸線方向溝86内に係合する。本発明のこのような配置に基づき、切り込み7
8内に係合する突起部80によって接線方向の力F3が受け止められるのに対し
て、ブレーキシュー22の半径方向の行程運動は可能である。保持部材82は同
時に有利な形式で、スリットの切られた固定子12のスペーサとして役立ってい
る。
【0023】 ばねエレメント32(図6には示さず)を配置するために、保持部材82がブ
レーキシュー22に向かって開いた袋穴を備えていてよく、該袋穴内にばねエレ
メント32が係合する。これによって、ばねエレメント32のばね寸法が固定子
12の内面での支持に比べて長くされ得る。これによって柔らかいばね特性が得
られ、かつ相応に適合されたブレーキ特性が得られる。
【0024】 図10にユニバーサルモータ10の別の実施例が示してある。前に説明の図面
の部分と同じ部分には同じ符号を付けてあり、説明の繰り返しを避ける。主要な
相違点として、少なくとも1つのブレーキシュー22の付加的な配置が省略され
ている。機械的に作用するブレーキがここでは固定子12の少なくとも1つの極
片(Polschuh)20によって形成されている。このために、固定子12がヒンジ状
の継ぎ手88を介して互いに結合された2つの固定子半部(Statorhaelfte)90
,92に分割されている。固定子部分90,92は、継ぎ手88に相対する側で
少なくとも1つの引っ張りばね94を用いて互いに伝力接続的(kraftschluessig
)に連結されている。引っ張りばね94のばね力を介して固定子部分90,92
が互いに接近する方向に運動させられ、その結果、固定子部分90.92の少な
くとも1つが継ぎ手88の回転軸を中心として半径方向内側に運動する。従って
、引っ張りばね94を介してブレーキ力F1が生ぜしめられる。少なくとも1つ
の固定子部分90若しくは92は、極片20が回転子14の表面30と接触して
かつブレーキモーメントを生ぜしめる得る程度に半径方向に移動可能である。ヒ
ンジ88は、ユニバーサルモータ10の運転に必要な磁束を損なわないように構
成されている。このために、例えば固定子部分90,92の歯部96が用いられ
ていてよい。
【0025】 解離力F2を形成するために、オン・オフスイッチ46が該オン・オフスイッ
チの回転軸60に配置された偏心体98を備えている。偏心体98がボス62に
相対回動不能に結合されている。この場合、偏心体98は固定子部分90,92
間に形成されたスリット31内に係合している。偏心体98は、ユニバーサルモ
ータ10の、オン・オフスイッチ46を介したスイッチ・オンによって固定子部
分90,92の拡開のために回転運動がばねエレメント94のばね力に抗して行
われるように、配置されている。偏心体98の回転運動とオン・オフスイッチの
スイッチオン位置とは、固定子部分90,92の拡開が少なくとも部分的に行わ
れてはじめて、供給電圧源との接続が行われるように互いに合わせられている。
これによって、供給電圧は少なくとも1つの極片20が回転子14ともはや接触
しなくなった時点ではじめて作用する。ユニバーサルモータ10の運転中に磁束
を維持するために、偏心体98が磁性材料から製造されており、従って磁束が固
定子12内を流れる。
【0026】 ユニバーサルモータ10のスイッチ・オフに際して偏心体が回転方向100と
逆向きに回動され、その結果、固定子部分90,92が引っ張りばね94を介し
て互いに接近運動させられ、少なくとも1つの極片20が回転子14の表面30
に接触させられて、回転子を制動する。
【0027】 全体的に明らかなことは、機械的及び/又は電気的な簡単な構成部分を用いて
機械的に作用する制動装置を形成することができ、該制動装置がユニバーサルモ
ータの備えられた電動工具内に付加的な組み込みスペースを必要としないことで
ある。本発明の手段によって回転子14の、一面でトルク形成のための部材とし
て、かつ他面でブレーキ部材としての二重機能が得られる。図10に示す実施例
によって、固定子も二重機能を有し、一面で極片ユニットとして機能しかつ他面
でブレーキシューとして機能する。機械的に作用するブレーキ装置の個別の部分
は、簡単な製造手段、例えば打ち抜き、穿孔、射出成形などによって形成されて
よく、ユニバーサルモータ10の製造段階で容易に組み込まれ、かつ代替品若し
くは摩耗品として容易に交換され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ユニバーサルモータの部分的な斜視図
【図2】 図1のユニバーサルモータの部分的に破断して示す斜視図
【図3】 ブレーキシューの斜視図
【図4】 固定子ユニットの斜視図
【図5】 ブレーキシューの斜視図
【図6】 固定子ユニットの斜視図
【図7】 ユニバーサルモータのブレーキ装置のための回路装置を示す図
【図8】 ブレーキシューの概略的な斜視図
【図9】 ブレーキシューの概略的な斜視図
【図10】 別の実施例のユニバーサルモータの一部分の概略的な斜視図
【符号の説明】
10 ユニバーサルモータ、 12 固定子、 14 回転子、 16
整流子、 18 駆動軸、 20 極片、 22 ブレーキシュー、
24 基板、 26 ブレーキライニング、 28 ブレーキ面、 3
0 表面、 31 スリット、 32 ばねエレメント、 34 溝、
36 短絡巻線、 42 コイル巻線、 44 電圧源、 45 コア
、 46 オン・オフスイッチ、 48 供給電圧源、 52 電子制御
装置、 54 整流器ユニット、 56 妨害防止コンデンサ、 58
レバースイッチ、 60 回転軸、 62 ボス、 64 巻き上げロー
プ、 70 突起部、 74 区分、 76 端面、 78 切り込み
、 80 突起部、 82 保持部材、 86 軸線方向溝、 88
継ぎ手、 98 偏心体、 100 回転方向、 h 行程、 W 間
隙幅、 F1 ブレーキ力、 F2 解離力
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年7月30日(1999.7.30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 電動モータ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、殊に電動工具のための電動モータであって、切換手段を介して電圧
供給源に接続可能な駆動手段を備えた、請求項1の上位概念に記載の形式のもの
に関する。
【0002】 背景技術 電動工具は公知である。電動工具は電動モータを有しており、電動モータの駆
動軸が工具保持体、例えば工具の受容のための締め付け部材を駆動するようにな
っている。この種の公知の電動工具は、例えば穿孔機械(Bohrmaschine)、アング
ルグラインダ(Winkelschleifer)、丸のこ及び類似のものである。電動工具の遮
断のために、電動工具が電圧供給源から特にオン・オフスイッチを介して切断さ
れる。この場合には遮断の後に停止するまでの時間が、回転する工具に蓄えられ
た回転エネルギに基づき極めて長い。これによって、不注意な使用者は危険な状
態を被ることにもなる。損傷のおそれのほかに、電動工具は、工具を停止させる
まで長い間をとってしか監視することなしには下ろされない。
【0003】 電動工具の停止するまでの時間を短くするために、電動工具にブレーキ装置を
配置することは公知である。電動モータを電動工具の遮断の後にモータ運転から
発電運転に切り換える電力式のブレーキのほかに、機械的に作用するブレーキ装
置も公知である。公知の電動工具においては電動モータの駆動軸に別個のブレー
キディスクが配置されており、該ブレーキディスクに電圧供給源からの電動モー
タの切断に際してリング状のブレーキライニングが押し付けられる。このような
手段においては欠点として、ブレーキディスク及びブレーキライニングの配置の
ために電動工具内に付加的なスペースが設けられねばならない。
【0004】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第2401846号公報によってモータのため
のブレーキ装置が公知であり、この場合、固定子内に組み込まれたブレーキ片が
ばねエレメントの力によって固定子に向けて押圧可能である。ブレーキ片に対す
る解離力が1つの磁場によって形成される。
【0005】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第1114573A号公報によって電動モータ
のブレーキ装置が公知であり、この場合、固定子の磁気回路の作動部分がブレー
キ装置の構成部分を形成しており、該構成部分が固定子磁極の磁気回路内に埋め
込まれている。
【0006】 国際公開97/09769A1号明細書が、電動モータの別のブレーキ装置を
開示しており、この場合、機械的に作用するブレーキ装置が固定子内に組み込ま
れている。
【0007】 本発明の利点 請求項1に記載の構成を有する本発明に基づく電動モータにおいては利点とし
て、機械的に作用するブレーキ装置が簡単な形式で電動モータ内に統合され、付
加的なスペースを必要とせず、かつ電動モータの運転特性に影響を及ぼさない。
スリットの領域内に少なくとも1つの短絡巻線を配置してあることによって、解
離力の電磁的な形成が、交流電圧で運転されるユニバーサルモータにおいても保
証される。短絡巻線によって、交流電圧の零通過に際して磁束の減少が補償され
る。これによって、磁化可能でロータの制動のために半径方向に移動可能な部分
の振動が避けられる。
【0008】 本発明の有利な構成が従属項に記載してある。次に本発明を図示の実施例に基
づき詳細に説明する。
【0009】 実施例の説明 図1には、ユニバーサルモータ(Universalmotor)10の構造が概略的な斜視図
で示してある。固定子12内に、軸受(図示せず)を介して回転子14が回転対
称的に支承されている。回転子14は詳細には示してない回転子巻線を保持して
おり、回転子巻線は回転子の溝内に配置されて、整流子16を介して電気的に接
続されている。回転子14はユニバーサルモータ10の駆動軸18に配置されて
おり、駆動軸が回転運動の取り出しのために役立っている。固定子12が極片2
0を形成しており、極片が詳細には示してない巻線を保持している。ユニバーサ
ルモータの構造及び作用は一般的に周知であり、従って詳細はここでは省略する
。この種のユニバーサルモータ10は例えば電動工具の駆動のために用いられ、
この場合、駆動軸18が工具の受容のための工具保持体を駆動する。このために
、ユニバーサルモータ10が供給電圧に接続され、その結果、回転子14が公知
の形式で回転させられる。供給電圧の遮断の後、可動子14は、該回転子14自
体内に、若しくは駆動軸18に取り付けられた工具、例えば丸のこののこ身、ア
ングルグラインダの研磨ディスク(Schleifblatt)及び類似のもの内に蓄えられた
回転エネルギに基づき引き続き回転する。供給電圧の遮断の後に回転子14、ひ
いては工具をできるだけ即座に制動するために、機械的に作用するブレーキ装置
が設けられている。
【0010】 図1に示す実施例ではブレーキシュー22を設けてあり、ブレーキシューが基
板24及びブレーキライニング26から成っている。ブレーキシュー22の軸線
方向の長さは回転子14の軸線方向の長さに相応している。ブレーキライニング
26のブレーキ面28は湾曲を成して延びており、該湾曲は回転子14の表面3
0の湾曲に相応している。固定子12がブレーキシュー22の領域に、軸線方向
に延びるスリット31を有しており、スリットの間隙幅Wはブレーキシュー22
のブレーキ面28と回転子14の表面30との間の行程hのほぼ二倍よりも大き
くなっている。行程hは例えば0.5乃至1mmである。
【0011】 ユニバーサルモータ10を部分的に破断して示す図2から明らかなように、基
板24は少なくとも1つ、図示の実施例では4つのばねエレメント32を有して
おり、ばねエレメントが固定子12に支えられている。これによって、ブレーキ
シュー22のブレーキ面28がばねエレメント32を介して回転子14の表面3
0に押し付けられて、制動モーメントを生ぜしめる。制動モーメントは、ばねエ
レメント32によって生ぜしめられるばね力の強さに比例している。ばね力に相
応するブレーキ力は、ユニバーサルモータ10のその他の構成部分及び使用条件
に左右されず、従ってロータ(Rotor)14の前述の制動中に一定である。これに
よって、ほぼ衝撃のない緩やかで滑らかな制動経過が得られる。選ばれたばねエ
レメント32のばね力に基づき制動時間が調節可能である。これによって、ブレ
ーキ装置はユニバーサルモータ10の運転状態に全く左右されることなく機能し
て、ユニバーサルモータ10への電圧供給の中断の後に直ちに作用する。従って
例えば、電圧供給の偶発的な中断に際してもブレーキ装置のブレーキ作用が直ち
に生ぜしめられる。
【0012】 前述の実施例は1つのブレーキシュー22を設けたものである。別の実施例に
おいて2つ若しくは複数のブレーキシュー22を可動子14に関連して例えば直
径方向に相対して配置することも可能である。
【0013】 ユニバーサルモータ10の規定に適った使用に際してブレーキ装置の機能を遮
断するために、ブレーキ装置が所定の解離力F2で負荷され、該解離力(Loesekra
ft)は、ばねエレメント32によって生ぜしめられるブレーキ力F1よりも大きく
なっており、それというのは、そうでない場合にはブレーキシュー22が常に回
転子14上をスリップすることになるからである。ブレーキ力F1が半径方向で
回転子14に作用し、解離力F2が向きを180°ずらされたベクトルで同じく
半径方向に作用する。ブレーキ装置の機能を保証するために、解離力F2がユニ
バーサルモータ10と供給電圧源との接続に際して有効にされて、ブレーキ力F 1 が相殺される。供給電圧源の遮断に際して解離力F2が直接に無効にされ、その
結果、ブレーキ力F1が回転子14に作用する。解離力F2は種々の実施例に基づ
き電磁的、機械的若しくは空気力的に生ぜしめられ得る。
【0014】 図1及び図2に示す実施例では、解離力F2は電磁的に生ぜしめられる。ユニ
バーサルモータ10の遮断状態では、ブレーキシュー22が回転子14に当接し
ている。これによって、固定子12と基板24との間に空隙が生じる。該隙間は
行程hに相応している。スリット31の幅Wが行程hのほぼ二倍よりも大きくな
っているので、固定子12と基板24との間に生じる空隙の全長は、幅Wよりも
小さくなっている。これによって、ユニバーサルモータ10の接続に際して生じ
る磁場B(図1、概略的に示す)はほぼブレーキシュー22の基板24を介して
閉じる。形成される磁束硫φが、解離力F2として作用する磁力を生ぜしめ、磁
力はばねエレメント32のブレーキ力F1よりも大きくなっている。これによっ
て、ブレーキシュー22の基板24が固定子12に向けて引っ張られて、ブレー
キシュー22が回転子14から解離される。
【0015】 解離力F2の電磁的な形成をユニバーサルモータ10の交流電圧による運転に
際しても保証するために、交流電圧の零通過時に生じる磁束硫φの減少を補償す
ることが必要である。補償なしにはブレーキシュー22が振動してしまうことに
なる。従って図3に基づき、ブレーキシュー22の基板24に、軸線方向に延び
る溝34を設けてあり、該溝内に短絡巻線(Kurzschlusswindung)36を取り付け
てある。この場合、短絡巻線36は基板24の区分38を取り囲んでおり、該区
分の全平面面積は基板24の、スリット31と重なっている部分の面積を差し引
いた平面面積のほぼ半分に相応している。短絡巻線によって取り囲まれた部分流
は、短絡巻線によって周知のように移相される。両方の部分流の総計は何れの時
点でも零になることはなく、これによって零通過の領域でのブレーキシュー22
の落下が防止される。図3に示すブレーキシュー22はさらに、ここには図面を
見易くする理由から図示していないばねエレメント32を備えている。
【0016】 図4には、短絡巻線36を組み込むことの別の可能性が示してある。このため
に固定子12が、スリット31に対して平行に軸線方向に延びる溝(Nut)38を
有しており、該溝は回転子14に向かって開いている。溝38は短絡巻線36の
受容のために役立っている。この場合にも、短絡巻線によって取り囲まれた面積
は、基板24の、該基板24とスリット31との重なり面積を差し引いた面積の
半分である。
【0017】 ユニバーサルモータ10を例えば電動工具において例えば回転数調節のための
制御電子装置と組み合わせることは公知である。このために通常は位相制御装置
を用いてあり、位相制御装置は供給電圧、ひいては磁束内に隙間を生ぜしめる。
この場合、電圧位相内においてもブレーキ力F1よりも大きな解離力F2を得るた
めに、ブレーキシュー22の図5に示す構造が用いられてよい。基板24内に、
軸線方向に延びる溝40を設けてあり、該溝がコイル巻線42の受容のために役
立っている。溝40は、該溝40間にコア45を形成して、該コアの周囲にコイ
ル巻線42を配置できるように形成されている。コイル42は電圧源44に接続
されており、電圧源は例えば位相角なしの交流電圧源若しくは直流電圧源である
。これによって、基板24内に磁場を形成することができ、磁場がブレーキシュ
ー22を固定子12に向けて引っ張り、ひいては回転子14を解放する。
【0018】 可能な回路が図7に示してある。ユニバーサルモータ10はオン・オフスイッ
チ46を介して供給電圧源48に接続可能である。モータ10(図1)の制御の
ために、電子制御装置52を設けてあり、電子制御装置が例えば位相制御装置を
介してユニバーサルモータ10の回転数調節を行う。ここでは概略的にしか示し
ていないブレーキシュー22が、コイル42を備えており、コイルが電圧源44
を介して制御可能である。電圧源44が整流器ユニット54を備えており、整流
器ユニットが供給電圧源48の交流電圧からコイル42の負荷のための直流電圧
を形成する。さらに妨害防止コンデンサ56を設けてある。
【0019】 図7に示す回路によって、コイル42が電圧を供給されるようになっており、
電圧は機械内部の電圧線路110,111内のオン・オフスイッチ46と電子制
御装置52との間で取り出される。従って、ユニバーサルモータ10のスイッチ
・オンによって解離力F2を確実に生ぜしめることができ、該解離力はユニバー
サルモータ10の位相制御された電圧の影響を受けない。従って、ユニバーサル
モータ10のスイッチ・オンによって解離力F2が直ちにブレーキ力F1に重畳し
て、該ブレーキ力を相殺し、かつ、ユニバーサルモータ10のスイッチ・オフに
際して解離力F2が直ちにゼロになり、その結果、ブレーキ力F1がブレーキシュ
ー22を半径方向に回転子14上へ移動させる。
【0020】 ブレーキ装置を作動させる、即ちブレーキシュー22を回転中の回転子14に
接触させると、ブレーキシュー22に接線方向力F3が生じる(図8)。接線方
向力は回転子14の回転方向で作用する。接線方向力F3を受け止めるために、
ロータ12の両側でユニバーサルモータ10のケーシング66内に切欠き68が
設けられており、切欠き内にブレーキシュー22が少なくとも適当に軸線方向で
延長された基板24で以て係合している。別の可能性として、基板24が軸線方
向に延びる突起部70を備えており、突起部が相応に形成された切欠き72内に
係合している。従って、発生する接線方向力F3がケーシング66によって受け
止められる。
【0021】 接線方向力F3を受け止めるための別の可能性が、図6の実施例で示してある
。この場合、ブレーキシュー22の基板24が軸線方向で固定子12を越えて延
長されている。延長された区分74で基板24の軸線方向の端面76内に縁部に
向かって開いた切り込み78が設けられている。切り込み78内に、保持部材8
2の半径方向に延びる突起部80が係合している。保持部材82は非磁性の材料
、例えばプラスチックから成っている。保持部材82はスリット31内に形状接
続的(formschluessig)に差し込まれている。このために固定子12の相対する側
縁面84が錐形(konischer Verlauf)を成していてよく、保持部材82の対応す
る軸線方向溝86内に係合する。本発明のこのような配置に基づき、切り込み7
8内に係合する突起部80によって接線方向の力F3が受け止められるのに対し
て、ブレーキシュー22の半径方向の行程運動は可能である。保持部材82は同
時に有利な形式で、スリットの切られた固定子12のスペーサとして役立ってい
る。
【0022】 ばねエレメント32(図6には示さず)を配置するために、保持部材82がブ
レーキシュー22に向かって開いた袋穴を備えていてよく、該袋穴内にばねエレ
メント32が係合する。これによって、ばねエレメント32のばね寸法が固定子
12の内面での支持に比べて長くされ得る。これによって柔らかいばね特性が得
られ、かつ相応に適合されたブレーキ特性が得られる。
【0023】 全体的に明らかなことは、機械的及び/又は電気的な簡単な構成部分を用いて
機械的に作用する制動装置を形成することができ、該制動装置がユニバーサルモ
ータの備えられた電動工具内に付加的な組み込みスペースを必要としないことで
ある。本発明の手段によって回転子14の、一面でトルク形成のための部材とし
て、かつ他面でブレーキ部材としての二重機能が得られる。機械的に作用するブ
レーキ装置の個別の部分は、簡単な製造手段、例えば打ち抜き、穿孔、射出成形
などによって形成されてよく、ユニバーサルモータ10の製造段階で容易に組み
込まれ、かつ代替品若しくは摩耗品として容易に交換され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ユニバーサルモータの部分的な斜視図
【図2】 図1のユニバーサルモータの部分的に破断して示す斜視図
【図3】 ブレーキシューの斜視図
【図4】 固定子ユニットの斜視図
【図5】 ブレーキシューの斜視図
【図6】 固定子ユニットの斜視図
【図7】 ユニバーサルモータのブレーキ装置のための回路装置を示す図
【図8】 ブレーキシューの概略的な斜視図
【符号の説明】 10 ユニバーサルモータ、 12 固定子、 14 回転子、 16
整流子、 18 駆動軸、 20 極片、 22 ブレーキシュー、
24 基板、 26 ブレーキライニング、 28 ブレーキ面、 3
0 表面、 31 スリット、 32 ばねエレメント、 34 溝、
36 短絡巻線、 42 コイル巻線、 44 電圧源、 45 コア
、 46 オン・オフスイッチ、 48 供給電圧源、 52 電子制御
装置、 54 整流器ユニット、 56 妨害防止コンデンサ、 70
突起部、 74 区分、 76 端面、 78 切り込み、 80 突
起部、 82 保持部材、 86 軸線方向溝、 h 行程、 W 間
隙幅、 F1 ブレーキ力、 F2 解離力
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フリードリッヒ ホルヌング ドイツ連邦共和国 シユツツトガルト ア ム オクセンヴァルト 10アー Fターム(参考) 5H607 AA00 AA12 BB01 BB04 CC03 DD01 DD16 EE07 5H623 GG01 GG22 HH01 LL13 LL14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータ、殊に電動工具のためのものであって、切換手段
    を介して電圧供給源に接続可能な駆動手段及び、電動モータと電圧供給源との間
    の遮断に際して駆動軸の制動のために機械的に作用するブレーキ装置を備えてい
    る形式のものにおいて、電動モータ(10)のトルク形成のために役立つロータ
    (回転子14)が供給電圧源(48)の遮断に際して機械的なブレーキ力(F1
    )で負荷可能であることを特徴とする電動モータ。
  2. 【請求項2】 回転子(14)のほぼ円筒形の表面(30)がブレーキ面と
    して用いられている請求項1記載の電動モータ。
  3. 【請求項3】 ブレーキ力(F1)が電動モータ(10)の固定子(12)
    によって、若しくは固定子(12)の少なくとも一部分によって形成されるよう
    になっている請求項1又は2記載の電動モータ。
  4. 【請求項4】 固定子(12)の、ブレーキ力(F1)を形成する部分(2
    2,90,92)が回転子(14)に対して半径方向に移動可能である請求項1
    から3のいずれか1項記載の電動モータ。
  5. 【請求項5】 固定子(12)が少なくとも2つの部分(90,92)から
    成っており、該部分(90,92)の少なくとも1つが半径方向で移動可能であ
    り、若しくは固定子(12)内に半径方向で移動可能な部分(22)が組み込ま
    れている請求項1から4のいずれか1項記載の電動モータ。
  6. 【請求項6】 半径方向に移動可能な少なくとも1つの部分(90,92,
    22)が、ブレーキ力(F1)の方向と逆の方向に向けられた解離力(F2)で負
    荷可能であり、この場合、解離力(F2)がブレーキ力(F1)よりも大きくなっ
    ている請求項1から5のいずれか1項記載の電動モータ。
  7. 【請求項7】 半径方向に移動可能な部分(22)が、ブレーキシュー(2
    2)であり、ブレーキシューが固定子(12)内に組み込まれている請求項1か
    ら6のいずれか1項記載の電動モータ。
  8. 【請求項8】 ブレーキシュー(22)が磁化可能な材料から成る基板(2
    4)で以て固定子(12)の軸線方向のスリット(31)を被っている請求項1
    から7のいずれか1項記載の電動モータ。
  9. 【請求項9】 スリット(31)の幅(W)が、ブレーキシュー(22)の
    ブレーキ面(28)と回転子(14)の表面(30)との間の行程(h)の二倍
    よりも大きくなっている請求項8記載の電動モータ。
  10. 【請求項10】 ブレーキ力(F1)が少なくとも1つのばねエレメント(
    32)によって形成されるようになっており、ばねエレメントが一方でブレーキ
    シュー(22)に支えられかつ他方で固定子(12)に、若しくは電動モータ(
    10)の別の不動の部分に支えられている請求項7から9のいずれか1項記載の
    電動モータ。
  11. 【請求項11】 解離力(F2)が電磁的に、機械的に、空気力的に若しく
    は液力的にブレーキシュー(22)に作用せしめられるようになっている請求項
    1から10のいずれか1項記載の電動モータ。
  12. 【請求項12】 ブレーキシュー(22)内にコイル(42)を組み込んで
    あり、コイルが供給電圧源(44)に接続可能であり、該供給電圧源が電動モー
    タ(10)の運転パラメータに影響を及ぼす電子制御装置(52)に対して独立
    している請求項1から11のいずれか1項記載の電動モータ。
  13. 【請求項13】 供給電圧源(44)が機械内部の電圧線路(110,11
    1)によって形成されており、該電圧線路が電気的にオン・オフスイッチ(46
    )の後ろでかつ電子制御装置(52)の前に接続されている請求項12記載の電
    動モータ。
  14. 【請求項14】 スリット(31)の領域で基板(24)若しくは固定子(
    12)に少なくとも1つの短絡巻線(36)が配置されている請求項11記載の
    電動モータ。
  15. 【請求項15】 解離力(F2)が電動モータ(10)のオン・オフスイッ
    チ(46)の操作によって機械的にブレーキシュー(22)若しくは固定子部分
    (90)に作用せしめられるようになっている請求項1から14のいずれか1項
    記載の電動モータ。
  16. 【請求項16】 ブレーキシュー(22)が変位に対して接線方向力(F3
    )によって確保されている請求項1から15のいずれか1項記載の電動モータ。
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