JP3192817B2 - ブレーキ付モータ - Google Patents

ブレーキ付モータ

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JP3192817B2
JP3192817B2 JP07189593A JP7189593A JP3192817B2 JP 3192817 B2 JP3192817 B2 JP 3192817B2 JP 07189593 A JP07189593 A JP 07189593A JP 7189593 A JP7189593 A JP 7189593A JP 3192817 B2 JP3192817 B2 JP 3192817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦式のブレーキ装置
を備えて構成されたブレーキ付モータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のブレーキ付モータとして、無励
磁作動形のブレーキ付モータの一例を図5に示す。この
図5において、ほぼ円筒状をなすモータフレーム1内に
は、固定子2及び回転子3が配設されている。固定子2
は、固定子鉄心4に固定子巻線5を巻装してなる。回転
子3の回転軸6は、モータフレーム1の両端に取付けら
れた軸受ブラケット7、7に軸受8、8を介して回転可
能に支承されている。
【0003】そして、図5中左側の軸受ブラケット7の
左側には、摩擦式のブレーキ装置9が設けられている。
このブレーキ装置9のブレーキフレーム10は、ほぼ円
筒状をなし、左側の軸受ブラケット7に取付け固定され
ている。また、上記回転軸6の左端部は、ブレーキフレ
ーム10内に突出しており、該左端部に2枚のブレーキ
ライニング11が取付け固定されている。更に、ブレー
キフレーム10の左端部には、支持板12がギャップ調
節ねじ13により締め付け固定されており、この支持板
12の右側面部に電磁石14が配設されている。また、
支持板12の中心部には、ボルト15が右方に向けて突
設されており、このボルト15に可動板16が左右方向
へ移動可能に支持されている。この可動板16と支持板
12との間には、圧縮コイルばね17が設けられてお
り、この圧縮コイルばね17のばね力により、可動板1
6が右方へ付勢されている。尚、可動板16は、ボルト
15の右端部の頭部15aにより抜け止めされている。
【0004】また、可動板16には、その左側面部に可
動鉄心18が上記電磁石14と対向するように取付けら
れていると共に、右側面部にブレーキシュー19が上記
ブレーキライニング11と接触可能に取付けられてい
る。この構成の場合、電磁石14が断電された状態で、
圧縮コイルばね17のばね力により可動板16ひいては
ブレーキシュー19が左方へ付勢されてブレーキライニ
ング11と強く接触して制動されるように構成されてい
る。そして、電磁石14が通電励磁された状態では、電
磁石14の吸引力により、可動鉄心18が圧縮コイルば
ね17のばね力に抗して左方へ移動されて、ブレーキシ
ュー19が左方へ移動され、ブレーキシュー19とブレ
ーキライニング11とが接触しなくなり、ブレーキライ
ニング11ひいては回転軸6の回転が許容されるように
構成されている。尚、支持板12及び電磁石14は、ブ
レーキフレーム10にねじ止めされたブレーキカバー2
0により覆われている。
【0005】上記構成の場合、モータを起動するとき
は、固定子巻線5及びブレーキ装置9の電磁石14に通
電する。これにより、ブレーキ装置9が非制動状態とな
って回転子3が回転し始める。また、モータを停止させ
るときは、固定子巻線5及びブレーキ装置9の電磁石1
4を断電すると、ブレーキ装置9のブレーキシュー19
がブレーキライニング11に強く接触して制動状態とな
り、その摩擦制動力により、回転子3が停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、ブ
レーキ装置9の制動を繰り返すと、ブレーキライニング
11がブレーキシュー19との摩擦により摩耗する。そ
して、ブレーキライニング11の摩耗量が多くなってブ
レーキライニング11が薄くなると、図5にてAで示す
ギャップが広がる。この場合、ギャップAがある程度広
くなると、電磁石14の励磁力により可動鉄心18を吸
引できなくなってブレーキ装置9の制動を解除すること
ができなくなる。このような場合、固定子巻線5又は電
磁石14を焼損するおそれがあった。
【0007】このため、上記構成のモータでは、定期的
にギャップAの寸法を測定して、該ギャップAの寸法が
正常範囲内に入るようにギャップ調整を行う必要があっ
た。具体的には、ブレーキカバー20を取り外して、ブ
レーキフレーム10に形成されたギャップ点検窓10a
からギャップゲージを挿入してギャップAの寸法を測定
し、ギャップAの寸法が正常範囲を越えそうな場合に
は、ギャップ調節ねじ13を回してギャップAの寸法を
調整していた。従って、かなり面倒なギャップ点検作業
を定期的に行なわなければならないという問題点があっ
た。
【0008】一方、固定子の磁界の一部を利用したスプ
リング制動のブレーキ付モータいわゆるプルロータモー
タの一例を図6に示す。この図6において、ほぼ円筒状
をなすフレーム21内には、右側に固定子22及び回転
子23が配設されていると共に、左側にブレーキ装置2
4が配設されている。固定子22は、固定子鉄心25に
固定子巻線26を巻装してなる。回転子23の回転軸2
7は、フレーム21の両端に取付けられた軸受ブラケッ
ト28、28に軸受29、29を介して回転可能に支承
されている。尚、回転子23の左端部には、磁性円板3
0が設けられている。
【0009】そして、上記ブレーキ装置24について述
べるに、3枚のブレーキライニング31がフレーム21
内の左端部にピン32により軸方向へ移動可能且つ回転
阻止状態に配設されている。また、回転軸27のうちの
左端部分には、ブレーキライニング31と接触可能にな
るように中間シュー33がスプライン係合により軸方向
へ移動可能且つ一体回転するように設けられている。そ
して、回転軸27のうちのブレーキライニング31と磁
性円板30との間には、摺動体34がスプライン係合に
より軸方向へ移動可能且つ一体回転するように設けられ
ている。摺動体34の右側面には、磁極35が取付けら
れている。上記摺動体34及び磁極35は、圧縮コイル
ばね36のばね力により左方へ付勢されている。尚、回
転軸27の左端部には、ファン37が取付けられてお
り、このファン37を覆うファンカバー38が左側の軸
受ブラケット28に取付けられている。
【0010】上記構成の場合、モータを起動するとき
は、固定子巻線26に通電する。すると、固定子巻線2
6の励磁力により磁極35及び摺動体34が吸引されて
回転子23側へ移動し、ブレーキライニング31と中間
シュー33とが非接触状態となり、ブレーキ装置24が
非制動状態となって回転子23が回転し始める。また、
モータを停止させるときは、固定子巻線26を断電する
と、磁極35に作用していた吸引力がなくなり、圧縮コ
イルばね36のばね力により磁極35及び摺動体34が
左方へ移動され、ブレーキライニング31と中間シュー
33とが強く接触して制動状態となり、この摩擦制動力
により回転子23が停止する。
【0011】上記構成の場合も、ブレーキ装置24の制
動を繰り返すと、ブレーキライニング31が摩耗し、そ
の摩耗量が多くなると、図6にてBで示すギャップが広
がる。そして、このギャップBがある程度広くなると、
固定子巻線26の励磁力により磁極35を吸引できなく
なり、ブレーキ装置24の制動を解除できなくなる。こ
のため、上記構成のモータにおいても、定期的にギャッ
プBの寸法を測定して、該ギャップBの寸法が正常範囲
内に入るようにギャップ調整を行う必要があった。具体
的には、ファンカバー38を取り外して、軸受ブラケッ
ト28に形成されたギャップ点検窓28aからねじを締
め付ける。そして、ねじを緩めたときのねじの回転数に
基づいてギャップBの寸法を測定していた。従って、図
5に示すモータと同様にして、かなり面倒なギャップ点
検作業を定期的に行なわなければならないという問題点
があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、面倒なギャップ
点検作業をすることなく、ギャップ異常を容易に検知す
ることができて、取扱い作業性を大幅に向上し得るブレ
ーキ付モータを提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のブレーキ付モー
タは、摩擦式のブレーキ装置を備えて成るブレーキ付モ
ータにおいて、前記ブレーキ装置の摩擦制動部材の摩耗
量が正常範囲にあるときにおける所定負荷運転時のモー
タ負荷電流値を記憶する記憶手段を備えると共に、モー
タ負荷電流を検出する負荷電流検出手段を備え、そし
て、前記所定負荷と同一の負荷運転時に前記負荷電流検
出手段により検出したモータ負荷電流検出値と前記記憶
手段に記憶されたモータ負荷電流値とを比較することに
より前記ブレーキ装置の異常を検知する異常検知手段を
備えたところに特徴を有する。
【0014】この場合、予め決められた運転パターンを
繰り返し行うように運転制御する運転制御手段を備え、
前記異常検知手段は、前記運転パターンのうちの前記所
定負荷と同一の負荷となる運転時の度に、前記ブレーキ
装置の異常を繰り返し検知するように構成することも好
ましい。
【0015】
【作用】ブレーキ付モータにおいて、ブレーキ装置の摩
擦制動部材の摩耗量が多くなると、ブレーキ装置の制動
が解除され難くなり、モータにかかる負荷が大きくな
る。このため、ブレーキ装置の摩擦制動部材の摩耗量が
多くなったときの即ち異常時のモータ負荷電流の大きさ
は、正常時のモータ負荷電流の大きさに比べて大きくな
る。従って、正常時において所定負荷(無負荷を含む)
運転時のモータ負荷電流値を予め測定して記憶してお
き、上記所定負荷と同一の負荷運転時にモータ負荷電流
の大きさを検出し、検出したモータ負荷電流検出値と記
憶しておいたモータ負荷電流値とを比較すれば、ブレー
キ装置の異常を検知することが可能であることを、本発
明者は発見した。本発明は、上記した点に着目して成さ
れたものである。
【0016】即ち、上記手段によれば、ブレーキ装置の
摩擦制動部材の摩耗量が正常範囲にあるときにおける所
定負荷運転時のモータ負荷電流値を予め記憶しておき、
所定負荷と同一の負荷運転時に負荷電流検出手段により
検出したモータ負荷電流検出値と、記憶しておいたモー
タ負荷電流値とを比較することにより、ブレーキ装置の
異常を検知するようにした。これにより、面倒な手作業
によるギャップ点検作業をすることなく、ギャップ異常
を容易に検知することができ、従って、取扱い作業性が
大幅に向上する。
【0017】この場合、予め決められた運転パターンを
繰り返し行うように運転制御する構成の場合には、運転
パターンのうちの所定負荷と同一の負荷となる運転時の
度に、ブレーキ装置の異常を繰り返し検知するように構
成すれば、ブレーキ装置の異常を自動的に繰り返し検知
することができるから、異常を一層確実に検知すること
が可能になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を無励磁作動形のブレーキ付モ
ータに適用した第1の実施例について図1を参照しなが
ら説明する。第1の実施例のブレーキ付モータの全体構
成は、図5に示す従来構成と同じ構成であるので、図示
することを省略する。そして、第1の実施例の電気的構
成(上記ブレーキ付モータを通電駆動制御するためのも
の)を図1に示す。
【0019】この図1において、ブレーキ付モータ41
は例えば三相誘導モータから構成されており、その固定
子巻線5はインバータ装置42により通電制御される構
成となっている。このインバータ装置42は、三相交流
電源43から三相交流を電源スイッチ44を介して受け
て、該交流を直流に変換すると共に、この変化した直流
を再び三相交流に変換してブレーキ付モータ41へ供給
するように構成されている。この場合、インバータ装置
42は、内蔵するスイッチング素子を駆動制御すること
により、ブレーキ付モータ41へ供給する三相交流の周
波数を可変制御し、もって、ブレーキ付モータ41の回
転速度を所望の速度に可変制御できる構成となってい
る。
【0020】また、ブレーキ付モータ41のブレーキ装
置9の電磁石14は、三相交流電源43からの三相交流
のうちの2相分がブレーキスイッチ45を介して与えら
れるようになっている。この場合、電源スイッチ44が
オンされると共に、ブレーキスイッチ45がオンされる
と、電磁石14が通電励磁されてブレーキ装置9の制動
が解除されるように構成されている。また、電源スイッ
チ44及びスイッチ45のうちの少なくとも一方がオフ
されると、電磁石14が断電されてブレーキ装置9が制
動状態となるようになっている。
【0021】さて、上記インバータ装置42内には、次
の各回路が設けられている。まず、ブレーキ付モータ4
1(固定子巻線5)に流れる電流即ちモータ負荷電流を
検出する負荷電流検出手段として、例えば電流検出回路
46が設けられている。また、記憶手段として例えばR
AM等からなる電流値記憶回路47が設けられており、
この電流値記憶回路47は、ブレーキ装置9の摩擦制動
部材であるブレーキライニング11(又はブレーキシュ
ー19)の摩耗量が正常範囲にある場合において、所定
負荷運転時例えば無負荷運転時のモータ負荷電流値を記
憶している。
【0022】更に、インバータ装置42内には、ブレー
キ装置9の異常を検知する異常検知手段48が設けられ
ており、この異常検知手段48は比較器49と異常信号
発生回路50とから構成されている。上記比較器49
は、外部から点検モード指令を受けることを条件に、電
流検出回路46からのモータ負荷電流検出信号Iと、電
流値記憶回路47に記憶されたモータ負荷電流値Icと
を受けて両者を比較し、例えば両者の差(I−Ic)の
大きさが予め決めた設定値以上となったときにギャップ
Aが正常範囲を越えて異常状態となったと判断し、ブレ
ーキ異常検知信号を出力する構成となっている。この場
合、外部からの点検モード指令は、比較器49のイネー
ブル信号となっている。そして、異常信号発生回路50
は、比較器49からブレーキ異常検知信号を受けると、
ブレーキ異常信号を発生して該ブレーキ異常信号を外部
へ出力するように構成されている。
【0023】次に、上記構成の作用を説明する。まず、
ブレーキ装置9が正常であるときに、電流値記憶回路4
7にモータ負荷電流値を記憶させておく。具体的には、
ブレーキライニング11(又はブレーキシュー19)の
摩耗量が正常範囲にある場合に、即ち、ブレーキ装置9
のギャップA(図5参照)が正常範囲にある場合に、ブ
レーキ付モータ41を無負荷で運転させる。そして、そ
の無負荷運転中に、外部から記憶指令を与えることによ
り(例えばオペレータが記憶指令用操作スイッチを操作
することにより)、そのときブレーキ付モータ41に流
れるモータ負荷電流を電流検出回路46により検出する
と共に、その検出したモータ負荷電流値を電流値記憶回
路47に記憶させる。これにより、ブレーキ装置9が正
常である場合のモータ負荷電流値が電流値記憶回路47
に記憶される。
【0024】さて、ブレーキ装置9のギャップAが正常
であるか否かを点検する場合、ブレーキ付モータ41を
無負荷で運転させた状態で、例えばオペレータが点検モ
ード指令用操作スイッチを操作することにより、外部か
ら点検モード指令を与えると、比較器49は、点検モー
ド指令を受けることを条件に、電流検出回路46からの
モータ負荷電流検出信号Iと電流値記憶回路47に記憶
されたモータ負荷電流値Icとを比較する。ここで、ブ
レーキ装置9のブレーキライニング11(又はブレーキ
シュー19)の摩耗量が正常範囲を越えて異常範囲にあ
ると、ブレーキ装置9の制動を完全に解除することがで
きないから、負荷がかかっている状態となる。このた
め、モータ負荷電流検出信号Iが大きくなるから、上記
差(I−Ic)の大きさが予め決めた設定値以上とな
り、ブレーキ装置9のギャップAが正常範囲を越えて異
常状態となったと判断され、ブレーキ異常検知信号が出
力される。このブレーキ異常検知信号を受けて、異常信
号発生回路50は、ブレーキ異常信号を外部へ出力す
る。そして、外部においては、上記ブレーキ異常信号を
受けたときに、例えばディスプレイにブレーキ装置9の
ギャップ異常を表示する(またはギャップ異常表示用の
発光ダイオードを点灯する)。
【0025】一方、ブレーキ装置9のブレーキライニン
グ11(又はブレーキシュー19)の摩耗量が正常範囲
内にあると、ブレーキ装置9の制動を完全に解除するこ
とができるから、無負荷状態となる。このため、モータ
負荷電流検出信号Iが大きくならないから、上記差(I
−Ic)の大きさが予め決めた設定値未満となり、ブレ
ーキ装置9のギャップAが正常範囲にあると判断され、
ブレーキ異常検知信号が出力されない。従って、異常信
号発生回路50は、ブレーキ異常信号を外部へ出力しな
い。そして、外部においては、上記ブレーキ異常信号を
受けないから、ディスプレイにブレーキ装置9のギャッ
プ異常を表示しない(またはギャップ異常表示用の発光
ダイオードを点灯しない)。
【0026】この結果、オペレータは、ディスプレイ
(またはギャップ異常表示用の発光ダイオード)を見る
だけで、ブレーキ装置9のギャップAの異常を容易に確
認することができる。従って、本実施例によれば、従来
構成とは異なり、面倒なギャップ点検作業を行う必要が
なくなるから、ギャップ異常を容易に検知することがで
き、取扱い作業性を大幅に向上させることができる。
【0027】尚、上記実施例では、比較器49は差(I
−Ic)の大きさが予め決めた設定値以上となったとき
にブレーキ異常検知信号を出力するように構成したが、
これに限られるものではなく、モータ負荷電流値Icに
上記予め決めた設定値を加算した値を比較基準値として
電流値記憶回路47に記憶させておき、この比較基準値
と電流検出回路46からのモータ負荷電流検出信号Iと
を比較し、モータ負荷電流検出信号Iが比較基準値以上
のときにブレーキ異常検知信号を出力するように構成し
ても良い。
【0028】図2は、本発明の第2の実施例を示すもの
であり、第1の実施例と異なるところは、比較器49に
イネーブル信号として外部から点検モード指令を与える
代わりに、比較器49と異常信号発生回路50との間に
点検モードスイッチ51を設ける構成とした点である。
尚、これ以外の構成は、第1の実施例と同じ構成であ
る。この第2の実施例では、ブレーキ装置9のギャップ
Aが正常であるか否かを点検する場合、ブレーキ付モー
タ41を無負荷で運転させた状態で、点検モードスイッ
チ51をオンすれば良い。従って、この第2の実施例に
おいても、第1の実施例とほぼ同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0029】図3は、本発明の第3の実施例を示すもの
であり、第2の実施例と異なるところは、点検モードス
イッチ51に代えて、点検モードスイッチ52を異常信
号発生回路50と外部との間に設けるように構成した点
である。この第3の実施例の場合も、ブレーキ付モータ
41を無負荷で運転させた状態で、点検モードスイッチ
52をオンすれば、ブレーキ装置9のギャップAが正常
であるか否かを点検することができる。従って、この第
3の実施例においても、第2の実施例とほぼ同様な作用
効果を得ることができる。
【0030】尚、上記各実施例では、電流値記憶回路4
7にモータ負荷電流値を記憶させる場合及び点検を行う
場合に、ブレーキ付モータ41を無負荷で運転させる構
成としたが、予め決めた所定負荷で運転させる構成とし
ても良い。また、上記各実施例では、図5に示す無励磁
作動形のブレーキ付モータに適用したが、これに代え
て、図6に示すプルロータモータに適用しても良い。こ
の場合、図1ないし図3に示す各電気回路において、ブ
レーキ装置9の電磁石14を通断電するための回路部分
を削除した残りの電気回路にて上記プルロータモータを
通電駆動制御することができる。また、上記各実施例で
は、ブレーキ装置の異常検出機能をインバータ装置52
内部のハードウエア構成にて実現したが、これに代え
て、ソフトウエア構成にて実現しても良い。更に、ブレ
ーキ装置の異常検出機能をインバータ装置52に内蔵す
る構成としたが、インバータ装置52を使用しない構成
(モータの駆動制御回路)に適用しても良い。
【0031】また、インバータ装置が、予め決められた
運転パターンを繰り返し行うように運転制御する運転制
御手段を備えている場合、具体的には、図4に示すよう
に、予め決められた3段階の回転速度(各回転速度で運
転される運転時間もそれぞれ予め決められている)の運
転パターンを繰り返し実行する機能を備えた構成の場
合、パターン運転中に同一負荷となると共に同一回転速
度となる時点の度に、具体的には、図4において時刻T
c1、時刻Tc2、………において自動的に点検モード
となり、ブレーキ装置9のギャップ異常の点検が繰り返
し行なわれるようになっている。この場合、ブレーキ装
置9が正常である場合に、パターン運転中に同一負荷と
なると共に同一回転速度となる時点で、外部から記憶指
令を与えることにより、そのときブレーキ付モータ41
に流れるモータ負荷電流を電流検出回路46により検出
すると共に、その検出したモータ負荷電流値を電流値記
憶回路47に記憶させておく。そして、上記各自動点検
時には、この記憶しておいたモータ負荷電流値と、電流
検出回路46により検出したモータ負荷電流検出信号I
とを比較することにより、前述した異常検知と同様にし
てブレーキ装置9の異常を検出するようになっている。
【0032】この構成によれば、予め決められた運転パ
ターンが繰り返し行なわれるときに、運転パターンのう
ちの所定負荷と同一の負荷となる運転時、即ち、運転パ
ターン中の同一負荷となると共に同一回転速度となる時
点(即ち図4中時刻Tc1、時刻Tc2、………)の度
に、ブレーキ装置9の異常を繰り返し検知するように構
成したので、ブレーキ装置9の異常を自動的に繰り返し
検知することが可能となり、ブレーキ装置9の異常を一
層確実に検知することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、ブレーキ装置の摩擦制動部材の摩耗量が正常範囲に
あるときにおける所定負荷運転時のモータ負荷電流値を
予め記憶しておき、所定負荷と同一の負荷運転時に負荷
電流検出手段により検出したモータ負荷電流検出値と、
記憶しておいたモータ負荷電流値とを比較することによ
り、ブレーキ装置の異常を検知するように構成したの
で、手作業による面倒なギャップ点検作業を不要にで
き、取扱い作業性を大幅に向上し得るという優れた効果
を奏する。この場合、予め決められた運転パターンを繰
り返し行うように運転制御する構成の場合には、運転パ
ターンのうちの所定負荷と同一の負荷となる運転時の度
に、ブレーキ装置の異常を繰り返し検知するように構成
すれば、ブレーキ装置の異常を自動的に繰り返し検知す
ることができ、ブレーキ装置の異常を一層確実に検知す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】本発明の第2の実施例を示す電気回路図
【図3】本発明の第3の実施例を示す電気回路図
【図4】本発明の第4の実施例を示すもので、モータの
運転パターンを示すグラフ
【図5】従来構成の無励磁作動形のブレーキ付モータの
縦断側面図
【図6】従来構成のプルロータモータの縦断側面図
【符号の説明】
2は固定子、3は回転子、9はブレーキ装置、11はブ
レーキライニング、14は電磁石、17は圧縮コイルば
ね、18は可動鉄心、19はブレーキシュー、22は固
定子、23は回転子、24はブレーキ装置、26は固定
子巻線、31はブレーキライニング、33は中間シュ
ー、34は摺動体、35は磁極、36は圧縮コイルば
ね、41はブレーキ付モータ、42はインバータ装置、
46は電流検出回路(負荷電流検出手段)、47は電流
値記憶回路(記憶手段)、48は異常検知手段、49は
比較器、50は異常信号発生回路、51、52は点検モ
ードスイッチを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00,7/00 H02K 7/102 H02K 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦式のブレーキ装置を備えて成るブレ
    ーキ付モータにおいて、 前記ブレーキ装置の摩擦制動部材の摩耗量が正常範囲に
    あるときにおける所定負荷運転時のモータ負荷電流値を
    記憶する記憶手段と、 モータ負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、 前記所定負荷と同一の負荷運転時に前記負荷電流検出手
    段により検出したモータ負荷電流検出値と、前記記憶手
    段に記憶されたモータ負荷電流値とを比較することによ
    り、前記ブレーキ装置の異常を検知する異常検知手段と
    を備えたことを特徴とするブレーキ付モータ。
  2. 【請求項2】 予め決められた運転パターンを繰り返し
    行うように運転制御する運転制御手段を備え、 前記異常検知手段は、前記運転パターンのうちの前記所
    定負荷と同一の負荷となる運転時の度に、前記ブレーキ
    装置の異常を繰り返し検知するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のブレーキ付モータ。
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