JP2001343033A - ラジアル制動式又はスラスト制動式電磁ブレーキ及びラジアル制動式電磁ブレーキ付モータ - Google Patents

ラジアル制動式又はスラスト制動式電磁ブレーキ及びラジアル制動式電磁ブレーキ付モータ

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JP2001343033A
JP2001343033A JP2000128854A JP2000128854A JP2001343033A JP 2001343033 A JP2001343033 A JP 2001343033A JP 2000128854 A JP2000128854 A JP 2000128854A JP 2000128854 A JP2000128854 A JP 2000128854A JP 2001343033 A JP2001343033 A JP 2001343033A
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electromagnetic brake
rotor
braking
radial
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Shinko Murase
真弘 村瀬
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動モータと組み合わせるのに適したラジア
ル制動式電磁ブレーキと、この電磁ブレーキの制動時の
安定性を高め、電磁ブレーキの作動状態を外部から確認
できるようにすること。 【解決手段】 ケーシング10、ケーシング10に固定
された電磁ブレーキ本体20、ケーシング10に回転可
能に保持される回転軸30、回転軸に連結されたロータ
31を備える。ロータ31には永久磁石が組み込まれ、
モータ用コイル12〜15への通電をコントロールする
ことにより回転トルクが発生する。電磁ブレーキ本体2
0の外周、ロータ31の内側には、アーマチュア21
a、21bが設けられている。アーマチュアは、ガイド
部材50により電磁ブレーキ本体20に対してラジアル
方向に平行移動可能である。なお、ホール素子60をア
ーマチュア21a近傍の固定部に設けると、その出力に
基づいて電磁ブレーキの作動状態を外部から容易に確認
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアル制動式電
磁ブレーキと、このような電磁ブレーキとACサーボモ
ータ等の駆動モータとにより構成されるラジアル制動式
電磁ブレーキ付モータ並びにスラスト制動式電磁ブレー
キの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からコピー機やプリンタ等の事務機
器や他の一般機器類にも動力源としてのACサーボモー
タと、モータの回転を制動する電磁ブレーキとが備えら
れている。この種の電磁ブレーキとしては、回転振動を
抑えるために回転部に可動部材のないラジアル制動式電
磁ブレーキが適している。
【0003】ラジアル制動式電磁ブレーキは、モータの
回転軸と一体に回転するドラム状のロータと、このロー
タの内側に配置されてそれぞれラジアル方向に移動可能
な複数のアーマチュアと、これらのアーマチュアを外側
に付勢するスプリングと、励磁によりアーマチュアをス
プリングの付勢力に抗して内側に変位させる励磁コイル
とを備えている。無励磁の際には、アーマチュアはスプ
リングに付勢され、その外周に取り付けられた摩擦シュ
ーをロータの内壁に押しつけることによりロータの回転
を制動する。コイルが通電により励磁されると、アーマ
チュアは内側に移動し、制動が解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ラジアル制動式電磁ブレーキのアーマチュアは、周方向
の一端を板バネにより固定部に固定し、他端をロッドで
支持して回動させる構造であったため、制動時にトルク
を受けると板バネが変形して動作が不安定になりやすい
という問題がある。
【0005】また、従来の電磁ブレーキは、ACサーボ
モータ等の駆動モータとは別部品として独立して取り付
けられていたため、電磁ブレーキを駆動モータに組み付
けた場合、配置に必要なスペースが比較的大きくなり、
機器の小型化を妨げる原因となっていた。
【0006】さらに、励磁コイルの配線が断線した場合
等には、アーマチュアが制動位置で固定され、断線等の
故障箇所を修理するまで被回転物を回転させることがで
きない。したがって、例えばモータおよび電磁ブレーキ
をコピー機の紙送り機構に用いた場合、電磁ブレーキが
修理されるまで送り途中の用紙を取り出すことができな
いといった問題を生じる。
【0007】なお、この種の電磁ブレーキは、通常モー
タを含むケーシング内に格納されるため、アーマチュア
が制動位置にあるか、制動解除位置にあるかを外部から
見て確認することができない。したがって、何らかの障
害により励磁コイルに通電してもアーマチュアが制動解
除位置に移動しない場合には、制動が解除されたものと
してモータを駆動すると、モータに過負荷がかかり、モ
ータを故障させるといった問題を生じ、解決が求められ
ていた。なお、このような問題は、ラジアル制動式電磁
ブレーキに限らず、スラスト式電磁ブレーキにおいて
も、解決が求められていた。
【0008】本発明は上記の従来技術の問題点を解決す
るものであり、第1の目的は、制動時にもアーマチュア
の動作を安定させることができ、駆動モータと組み合わ
せて用いるのにも適したラジアル制動式電磁ブレーキを
提供することにある。また、第2の目的は、第1の目的
に加え、手動による制動解除を可能とすることにある。
さらに、第3の目的は、ラジアル制動式又はスラスト制
動式の電磁ブレーキの作動を外部から確認できるように
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のラジアル制動式
電磁ブレーキは、上記の第1の目的を達成するために、
固定部に対して回転可能に設けられた回転軸と、回転軸
に連結される円筒状のロータと、ロータの内側に配置さ
れた複数のアーマチュアと、アーマチュアを固定部に対
してラジアル方向に平行移動可能に支持するガイド部材
と、このアーマチュアと固定部との間に介装され、アー
マチュアをロータの内壁面側に付勢するスプリングと、
励磁によりスプリングの付勢力に抗してアーマチュアを
内側に変位させる励磁コイルとを備えて構成することを
特徴とする。
【0010】上記の構成によれば、励磁コイルへの通電
の切り替えによりロータに対してアーマチュアの接触、
離反を切り替えることによりロータの回転に制動をかけ
ることができる。また、ガイド部材は、アーマチュアの
平行移動をガイドすれば足りるため、遊びの少ない強固
な構成を採用することができ、アーマチュアが制動トル
クを受ける際にも、アーマチュアを安定して支持するこ
とができる。
【0011】スプリングは、各アーマチュアの周方向の
中央部を付勢するよう配置されることが望ましい。この
場合、ガイド部材は、スプリングの付勢位置を挟む周方
向の両側に配置されていることが望ましい。
【0012】さらに、ガイド部材は、つば付ボルトの軸
部を円筒状のカラーに挿入し、カラーから突出した軸部
の先端を固定部に螺合させることにより構成することが
できる。この場合、ボルトの中心軸がアーマチュアの移
動方向に対して平行となるようにする。そして、アーマ
チュアには、ガイド部材に対応してガイド孔を形成し、
アーマチュアは、このガイド孔にカラーを通した状態で
平行移動するように設定する。つば付ボルトは、つばと
なるワッシャーがボルトと一体に形成されたボルトであ
ってもよいし、ボルトとワッシャーとの組み合わせで構
成してもよく、つばとなるワッシャーとボルトとが一体
に形成されたつば付ボルトの軸部に、さらに、円筒状の
カラーを一体に形成して構成してもよい。
【0013】前記の第2の目的を達成するためには、固
定部に、アーマチュアを励磁コイルへの通電によらずに
内側へ移動させる手動制動解除機構を装備することが望
ましい。この場合の手動制動解除機構としては、アーマ
チュアに連結されてラジアル方向に延びる連結部材と、
連結部材に接続され、アーマチュアより回転軸に近接し
た位置に当接面を備える連動部材と、固定部に回動可能
に設けられ、通常の待避位置から解除位置まで回動させ
ることにより当接面を回転軸側に変位させて制動を解除
する偏心カム部材とを有する構成とすることができる。
【0014】前記の第3の目的を達成するためには、励
磁コイルによるアーマチュアの変位を検知する動作確認
センサを更に備えることが望ましい。動作確認センサと
しては、励磁コイルにより発生する磁束の強度を検知す
るホール素子、あるいは、アーマチュアの変位を機械的
に検知する押ボタン式マイクロスイッチを用いることが
でき、いずれの場合も、動作確認センサはアーマチュア
の近傍で固定部に取り付けられる。押ボタン式マイクロ
スイッチを用いる場合には、押ボタンの作動ストローク
を確保するため、固定部に固着された回転軸を支点に回
動する操作用テコを併用することが望ましい。操作用テ
コは、その力点をアーマチュアに接触させることにより
前記アーマチュアの変位に連動して揺動し、力点より支
点から離れた作用点で押ボタンを押す。
【0015】なお、上記した構成のラジアル制動式電磁
ブレーキのロータをモータのロータとして兼用し、この
ロータの外周部及び固定部におけるロータ外周に対向す
る部位に、ロータに回転トルクを発生させる回転駆動部
を備えることにより、比較的配置スペースが小さいラジ
アル制動式電磁ブレーキ付モータを構成することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるラジアル制
動式電磁ブレーキを適用したラジアル制動式電磁ブレー
キ付モータの構成の第1の実施の形態を説明する。図1
乃至図6は本発明の第1の実施の形態であるラジアル制
動式電磁ブレーキ付モータを示し、図1は制動状態を示
す回転軸に垂直な面内での断面図、図2は回転軸に平行
な面内での断面図、図3は図1のガイド部材の部分の拡
大断面図、図4は励磁による制動解除状態を示す回転軸
に垂直な面内での断面図、図5は動作確認センサを示す
拡大図、図6は手動による制動解除状態を示す回転軸に
垂直な面内での平面図である。
【0017】第1の実施の形態のラジアル制動式電磁ブ
レーキ付モータ1は、図1に示すように、固定部1A
と、回転部1Bとから構成される。固定部1Aは、図2
に示すように全体をカバーするケーシング10と、この
ケーシング10に固定された電磁ブレーキ本体20とを
備える。また、回転部1Bは、軸受11を介してケーシ
ング10に回転可能に保持される回転軸30と、回転軸
と同軸の円筒部を有するACサーボモータ等の駆動モー
タ(以下ACサーボモータの例で説明する)のロータ3
1と、回転軸30とロータ31とを連結する円板状の回
転連結部材32(図2参照)とを備えている。なお、図1
においては、回転部1Bを構成する回転軸30とロータ
31とは共通の太いハッチングで示している。
【0018】第1の実施の形態のラジアル制動式電磁ブ
レーキ付モータ1は、上記のようにロータ31を共通要
素とするACサーボモータとラジアル制動式電磁ブレー
キとの組み合わせで構成される。ロータ31には、周方
向に磁極が変化する永久磁石が組み込まれており、ケー
シング10の内壁には、図1に示すようにロータ31に
対向して90度毎に4個のモータ用コイル12、13、
14、15が取り付けられている。モータ用コイル1
2、13、14、15は、これらへの通電をコントロー
ルすることによりロータ31に回転トルクを発生させる
回転駆動手段としての機能を有している。これらのロー
タ31とモータ用コイル12、13、14、15とによ
りACサーボモータの本体が構成されている。なお、A
Cサーボモータを駆動するためには各モータ用コイルへ
の通電を制御するコントローラが必要であるが、ここで
は図示を省略している。
【0019】次に、固定部1Aの構成について説明す
る。固定部1Aを構成する電磁ブレーキ本体20は、中
心部に回転軸30を挿通させるための軸孔20aが形成
されたリング状の円板形部材である。この電磁ブレーキ
本体20の外周、ロータ31の内側には、2片のアーマ
チュア21a、21bが設けられている。これらのアー
マチュア21a、21bは、図示のように夫々2箇所に
配置されたガイド部材50により、電磁ブレーキ本体2
0に対してラジアル方向に平行移動可能に支持されてい
る。各アーマチュア21a、21bの外周側には、ブレ
ーキライニングB1、B2が装着されている。
【0020】ガイド部材50は、各アーマチュア21
a、21bの周方向の中央部を挟んで両側に、合計4箇
所に配置されている。各ガイド部材50は、図3に拡大
して示したように、ボルト51、ワッシャー52、円筒
状のカラー53により構成されている。この例ではボル
ト51とワッシャー52とによりつば付ボルトが構成さ
れている。このようにワッシャー52が取り付けられた
ボルト51の軸部51aを円筒状のカラー53に挿入
し、カラー53から突出した軸部51aの先端を、電磁
ブレーキ本体20に螺合させる。なお、アーマチュアの
厚さは、図3においてアーマチュア21aの場合で正確
に示しており、図1等ではその変位の様子を明示するた
め、実際より薄く示されている。
【0021】電磁ブレーキ本体20には、ボルト51の
中心軸がアーマチュア21aの移動方向に対して平行と
なるように、ねじ孔20cが形成され、かつ、カラー5
3の下面全体が接触するように、ボルト51の中心軸に
対して垂直な当接面20dが形成されている。
【0022】一方、アーマチュア21a、21bには、
ガイド部材50に対応して段付きのガイド孔55が形成
されている。ガイド孔55は、アーマチュア21a、2
1bの移動方向と平行に穿設された丸孔であり、その外
周側の周囲は、ワッシャー52に全面で接触するように
移動方向に対して垂直な平面55aとして形成されてい
る。アーマチュア21a、21bは、このガイド孔55
にカラー53を通した状態で平行移動するように設定さ
れる。
【0023】ガイド部材50は、アーマチュア21a、
21bの平行移動をガイドすれば足りるため、上記のよ
うにボルト51とカラー53とを用いた遊びの少ない強
固な構成を採用することができる。したがって、アーマ
チュアが制動トルクを受ける際にも、アーマチュアを安
定して支持することができる。また、ガイド部材50
は、図1に示すようにアーマチュアの周方向の中央部を
挟む両側に配置することにより、アーマチュアの移動時
のがたつきを防ぐことができる。
【0024】電磁ブレーキ本体20とアーマチュア21
a、21bとの間には、それぞれのアーマチュア21
a、21bの周方向の中央部をロータ31の内壁面側に
付勢するコイルスプリング22a、22bが介装されて
いる。各コイルスプリング22a、22bは、夫々アー
マチュア21a、21bの中央部に配置することによ
り、アーマチュア全体に対してスプリングの付勢力を平
均的に作用させることができるため、両側に配置された
ガイド部材50と相まって、各アーマチュア21a、2
1bを円滑に移動させることができる。
【0025】また、電磁ブレーキ本体20には、各アー
マチュア21a、21bの中央部から軸孔20aに通じ
る段付孔20bが形成されている。段付孔20bは、外
周側の径が大きく、内周側の径が小さい2段の孔で、上
記の各コイルスプリング22a、22bは、これらの段
付孔20bの大径部内に収納されている。なお、上記の
コイルスプリング22a、22bは、図2に示すよう
に、各アーマチュア21a、21bに対して2本ずつ設
けられている。
【0026】さらに、電磁ブレーキ本体20には、励磁
によりコイルスプリング22a、22bの付勢力に抗し
てアーマチュア21a、21bを内側に変位させるブレ
ーキ用の第1の励磁コイル23a、第2の励磁コイル2
3bが設けられている。図1中の上側に位置するアーマ
チュア21aは、励磁コイル23aの磁力により、下側
に位置するアーマチュア21bは、励磁コイル23bの
磁力により、ラジアル方向に平行移動する。以上が第1
の実施の形態のラジアル制動式電磁ブレーキ付モータの
基本構成である。上記の基本構成によれば、モータとブ
レーキとを一体に構成することにより、部品を共用化
し、配置に必要なスペースを小さくすることができる。
また、ロータ31と回転軸30とを予め連結することに
より、モータとブレーキとを別部品で組み付ける場合の
ような組み付け時のブレーキロータと回転軸とのずれ等
の発生を防ぎ、回転時の振動を小さく抑えることができ
る。
【0027】第1の実施の形態のラジアル制動式電磁ブ
レーキ付モータ1は、上記の基本構成に加え、電磁ブレ
ーキの故障時等に制動を手動で解除するため、各アーマ
チュア21a、21bを励磁コイル23a、23bへの
通電によらずに内側へ移動させる手動制動解除機構を備
えている。
【0028】手動解除機構は、図6に示すように連結部
材としての連結ボルト24a、24bと、軸孔20a内
でそれぞれの連結ボルトが固定されたセグメントリング
25a、25bと、電磁ブレーキ本体20に回転ピン2
7a、27bを介して回動可能に設けられた解除用レバ
ー26a、26bとから構成されている。
【0029】連結ボルト24a、24bは、コイルスプ
リング22a、22bの中心空間を通り、各段付孔20
bを貫通して配置されており、一端が各アーマチュア2
1a、21bの中央部に連結され、他端が軸孔20a内
に突出している。連結ボルト24aは、図1中上側のセ
グメントリング25a、連結ボルト24bは、下側のセ
グメントリング25bに取り付けられている。
【0030】なお、各セグメントリング25a、25b
は、アーマチュアより回転軸に近接した位置に当接面を
備える連動部材としての機能を有しており、解除用レバ
ー26a、26bは、当接面を回転軸側に変位させて制
動を解除する偏心カム部材としての機能を有している。
【0031】さらに、第1の実施の形態のラジアル制動
式電磁ブレーキ付モータ1は、図2に示すように、一方
の励磁コイル、例えば23aによるアーマチュア21a
の変位を検知する動作確認センサを備えている。動作確
認センサは、励磁コイル23aにより発生する磁束の強
度を検知するホール素子60であり、アーマチュア21
aの近傍でケーシング10の内壁に取り付けられてい
る。ホール素子60は、励磁コイル23a以外からの磁
束の影響を低減するため、非磁性体カバー61により周
囲を覆われている。
【0032】なお、動作確認センサとして、ホール素子
60を用いると、極めて小さいスペースでセンサを配置
することができ、かつ、アーマチュア21aの微少な変
位を確実に検知することができる。
【0033】次に、上記の構成によるラジアル制動式電
磁ブレーキ付モータ1の動作について説明する。最初
に、基本構成の動作について説明する。励磁コイル23
a、23bへ電流が通電されていない状態では、図1及
び図2に示すように、各アーマチュア21a、21b
は、各コイルスプリング22a、22bの付勢力により
外側に付勢され、ブレーキライニングB1、B2をロー
タ31の内面に接触させ、その摩擦抵抗によりロータ3
1、回転軸30の回転に制動がかかる。
【0034】励磁コイル23a、23bへ電流を通電す
ると、図4に示すように、各アーマチュア21a、21
bは、励磁コイル23a、23bの磁力により各コイル
スプリング22a、22bの付勢力に抗して内側に変位
する。各アーマチュアはガイド部材50のカラー53に
沿って円滑に平行移動する。
【0035】したがって、励磁コイル23a、23bへ
の通電時には、アーマチュア21a、21bは電磁ブレ
ーキ本体20に吸着され、ブレーキライニングB1、B
2とロータ31との接触による制動が解除されるため、
ロータ31はフリーとなり、モータ用コイル12、1
3、14、15への通電により回転する。
【0036】励磁コイル23aに通電すると、主磁束は
励磁コイル23aの周囲に電磁ブレーキ本体20からア
ーマチュア21aを回る磁路を形成する。そして、アー
マチュア21aが電磁ブレーキ本体20に吸着された状
態では、図5(A)に示すように漏れ磁束MF1はアーマ
チュア21a及び電磁ブレーキ本体20の外部には殆ど
漏洩しない。したがって、ホール素子60は磁束を検知
しない。
【0037】一方、励磁コイル23aに通電したにもか
かわらず、アーマチュア21aが電磁ブレーキ本体20
に吸着されずに両者の間にギャップが生じた場合には、
図5(B)に示すように漏れ磁束MF2がアーマチュア2
1a及び電磁ブレーキ本体20の外部に漏洩する。した
がって、ホール素子60は磁束を検知する。
【0038】動作確認センサを構成するホール素子60
は、ホール効果を利用することにより磁束の強度を電気
信号に変換する素子である。定電圧、あるいは定電流で
駆動され、磁束の変化により出力電圧が変化する。出力
電圧は、ホール素子の定格、温度、ギャップの大きさ、
ギャップまでの距離等の要因により変化するが、一例を
挙げると、図5(A)に示す吸着状態での出力電圧を0m
Vとして、図5(B)に示す非吸着状態での出力電圧が4
00mVという結果が得られた。
【0039】したがって、ホール素子60の出力電圧を
検知することにより、励磁コイルへの通電によりアーマ
チュアが制動解除位置に移動したか否かを外部から確実
に判断することができる。このため、何らかの障害によ
り励磁コイルへの通電によってもアーマチュアが変位し
ない場合には、モータの駆動を禁止することにより、モ
ータに過負荷がかかるのを防ぐことができる。
【0040】次に、前述した手動制動解除機構の動作に
ついて説明する。励磁コイルの故障等により通常の解除
が不可能となった場合には、手動制動解除機構の操作に
より、次のように制動を解除することができる。図6に
示すように、解除用レバー26a、26bの先端部に取
り付けられた解除用ロープ40を図中右側に引くと、解
除用レバー26a、26bが図中破線で示した通常の待
避位置から、実線で示した解除位置まで回動する。
【0041】解除用レバー26a、26bは、セグメン
トリング25a、25bに当接する部分が、退避位置で
は円弧状、解除位置ではこの円弧より突出した直線状で
ある。そして、回転ピン27a、27bは、円弧の中心
から偏心した位置に設けられているため、解除用レバー
26a、26bの回転によりセグメントリング25a、
25bへの接触位置が徐々に回転軸30側に移動し、こ
れによりセグメントリング25a、25bを回転軸30
側に変位させる。
【0042】各セグメントリング25a、25bには、
各アーマチュア21a、21bに連結された連結ボルト
24a、24bが取り付けられているため、上記の各セ
グメントリング25a、25bの変位に応じて各アーマ
チュア21a、21bがラジアル方向に内側に移動す
る。これにより、ブレーキライニングB1、B2とロー
タ31との接触が解除され、制動が解除されてモータの
回転が可能となる。
【0043】図7乃至図9は、本発明の第2の実施の形
態であるラジアル制動式電磁ブレーキ付モータ2を示
し、図7は制動解除状態を示す回転軸に垂直な面内での
断面図、図8は動作確認センサ部分を拡大して示す回転
軸に平行な面内での断面図、図9は動作確認センサ部分
を拡大して示す回転軸に垂直な面内での平面図である。
なお、第1の実施の形態の図面と同様に、アーマチュア
の厚さは、拡大図である図9において正確に示されてお
り、図7では実際より薄く示されている。
【0044】第2の実施の形態は、動作確認センサ部分
の構成のみが第1の実施の形態と異なり、他の部分の構
成は第1の実施の形態と同一である。よって、以下、同
一部材には同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0045】第2の実施の形態における動作確認センサ
は、アーマチュアの変位を機械的に検知する押ボタン式
マイクロスイッチ70であり、図7に示すように、各ア
ーマチュア21a、21bの近傍で固定部である電磁ブ
レーキ本体20に取り付けられている。
【0046】この種の押ボタン式マイクロスイッチの押
ボタンの作動ストロークは、約1mm程度が必要である
のに対し、実施の形態におけるアーマチュア21a、2
1bの移動ストロークは、0.3mm程度である。した
がって、マイクロスイッチにより直接アーマチュアの変
位を検知することは難しい。
【0047】そこで、第2の実施の形態では、操作用テ
コ71を用いてアーマチュア21a、21bの移動スト
ロークを増幅して押ボタン式マイクロスイッチ70を作
動させるようにしている。
【0048】図8及び図9に示すように、押ボタン式マ
イクロスイッチ70は、操作部である押ボタン70aを
アーマチュア21a側に向けて電磁ブレーキ本体20の
側面に固着されている。符号70bはスイッチのリード
線である。
【0049】一方、アーマチュア21aには、その移動
方向に沿って中央にねじ穴が形成された保持片72が固
着されており、ねじ穴の内側からストローク調整用の第
1セットビス73、外側から固定用の第2セットビス7
4がねじ込まれている。第1セットビス73を調整する
ことにより、アーマチュア21aの操作用テコ71に対
する押圧のストロークを調整することができ、第2セッ
トビス74を第1セットビス73に突き当てることによ
り、調整されたストロークを固定することができる。
【0050】操作用テコ71は、電磁ブレーキ本体20
に固着された回転軸75を支点として回動自在に取り付
けられている。操作用テコ71は、テコの力点となる作
動用突起71aをアーマチュア21aの保持片72にね
じ込まれた第1セットビス73に対向させ、力点より支
点から離れた作用点となる操作部71bを押ボタン式マ
イクロスイッチ70の押ボタン70aに対向させてい
る。また、操作用テコ71は、回転軸75に巻回された
スプリング76により、図9中の反時計回りに回動付勢
されており、このスプリング76の付勢力により、作動
用突起71aを常時第1セットビス73に圧接させてい
る。
【0051】次に、上記の第2の実施の形態における動
作確認センサの作動について図9に基づき、図7、図8
も参照して説明する。励磁コイル23a、23bへ電流
が通電されていない状態では、アーマチュア21aは、
コイルスプリング22aの付勢力により外側に付勢さ
れ、ブレーキライニングB1をロータ31(図7参照)の
内面に接触させ、その摩擦抵抗によりロータ31、回転
軸30の回転に制動がかかる。このとき、アーマチュア
21aが電磁ブレーキ本体20から離れるため、操作用
テコ71の作動用突起71aには押圧力がかからず、操
作用テコ71はスプリング76の付勢力により図中の一
点鎖線で示す位置に回動し、操作部71bが押ボタン7
0aを押し込み、押ボタン式マイクロスイッチ70がオ
ンする。
【0052】励磁コイル23a、23bへ電流を通電す
ると、アーマチュア21aは、励磁コイル23aの磁力
によりコイルスプリング22aの付勢力に抗して内側に
変位し、ブレーキライニングB1とロータ31との接触
による制動が解除される。このとき、第1セットビス7
3が操作用テコ71の作動用突起71aを押圧するた
め、操作用テコ71はスプリング76の付勢力に抗して
図中実線で示す位置まで時計回りに回動し、操作部71
bが押ボタン70aから離れ、押ボタン式マイクロスイ
ッチ70がオフする。
【0053】したがって、押ボタン式マイクロスイッチ
70のオンオフを検知することにより、アーマチュアが
制動解除位置に移動したか否かを外部から確実に判断す
ることができる。なお、操作用テコ71は、回転軸75
から作動用突起71aまでの距離より、回転軸75から
操作部71bまでの距離の方が大きくなるよう構成され
ているため、アーマチュアの移動ストロークを増幅して
スイッチ側に伝達することができ、アーマチュアの移動
ストロークに対して押ボタン式マイクロスイッチの作動
ストロークが大きい場合にも、スイッチを確実に作動さ
せることが可能となる。
【0054】本発明は上記の実施の形態に示した構成に
限定されず、各図に示した構成は一例であって、同様の
機能を有する他の構成で置換できる。例えば、軸受11
は摺動軸受のように示したが、玉軸受で構成することも
できる。また、図1に示す第1の実施の形態では、アー
マチュア21a、21bを上下の180度隔てた位置に
設けて、ガイド部材50を設ける場合について説明した
が、アーマチュア21a、21bを図1の左右に180
度隔てて配置してもよいし、90度間隔で上下左右の合
計4箇所に配置してもよい。
【0055】さらに、上記第1、第2の実施の形態で
は、図1および図7に示すようにブレーキライニングB
1、B2をアーマチュア21a、21bの略中央部の所
定幅の面に対してのみ配置しているが、これらをアーマ
チュア21a、21bの全面に設けるようにしてもよ
い。また、上記第1、第2の実施の形態では、図3に示
すようにガイド部材50を別体のボルト51、ワッシャ
ー52、円筒状のカラー53を組み合わせて構成した例
を示したが、このような構成に代えて次のような構成を
採用することもできる。すなわち、ボルトとワッシャー
とを一体に形成したつば付ボルトの軸部に、さらに円筒
状のカラーをつば付ボルトと一体に形成し、カラーから
突出した軸部の先端を固定部に螺合させる。そして、ボ
ルトの中心軸をアーマチュアの移動方向に対して平行と
し、アーマチュアに、ガイド部材に対応してガイド孔を
形成し、このアーマチュアをガイド孔にカラーを通した
状態で平行移動させる構成である。
【0056】また、ラジアル制動式電磁ブレーキ付モー
タの基本構成に手動制動解除機構を備える方がフェイル
セイフ機能をもたせるためには望ましいが、手動制動解
除機構を装備せず基本構成のみの構成であっても本発明
の第1の目的を達成できる。
【0057】また、上記の実施形態では、動作確認セン
サ60を、一方のアーマチュア21a側の固定部に配置
する場合で説明したが、これに代え、他方のアーマチュ
ア21b側の固定部に配置するようにしてもよく、さら
に、これら両者のアーマチュア21a、21bの固定部
に配置してもよい。さらに、上記の実施の形態では、電
磁ブレーキとしては、この種用途に主として使用される
ラジアル制動式電磁ブレーキの場合について説明した
が、本発明の動作確認センサを内蔵する技術思想は、ス
ラスト制動式の電磁ブレーキにも適用可能である。
【0058】なお、説明の都合上、上記の実施の形態で
は、ラジアル制動式電磁ブレーキ付モータ(手動制動解
除機構付も含む)の形で説明したが、基本的には、AC
サーボモータ等の駆動モータに適用されるラジアル制動
式電磁ブレーキの構成自身に発明が存在するものであ
り、この結果として、上記の実施の形態に示したように
ラジアル制動式電磁ブレーキとこの電磁ブレーキが適用
されるACサーボモータ等の駆動モータとを組み合わせ
たラジアル制動式電磁ブレーキ付モータとしての構成に
も、発明が存在する。
【0059】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるから、
次に示すような優れた効果を有する。 (1)請求項1に記載のようにラジアル制動式電磁ブレ
ーキを構成すると、ガイド部材は、アーマチュアの平行
移動をガイドすれば足りるため、遊びの少ない強固な構
成を採用することができ、アーマチュアが制動トルクを
受ける際にも、アーマチュアを安定して支持することが
できる。したがって、電磁ブレーキの制動時の作動を安
定させることができる。
【0060】(2)請求項2に記載のようにスプリング
をアーマチュアの中央部に配置すると、アーマチュア全
体に対してスプリングの付勢力を平均的に作用させるこ
とができ、かつ、ガイド部材をその両側に配置すること
により、アーマチュアの移動時のがたつきを防ぐことが
でき、結果的に各アーマチュアを円滑に移動させること
ができる。
【0061】(3)請求項3又は4に記載のようにガイ
ド部材を構成すると、アーマチュアはカラーに沿って摺
動するため、アーマチュアの平行移動をスムースにガイ
ドすることができる。
【0062】(4)請求項5に記載のように手動制動解
除機構を装備すると、コイルが故障したためコイル励磁
によるブレーキ解放が行えない事態が生じた場合にも、
手動によるブレーキの解放を適切に行えるというフェイ
ルセーフ機能を発揮できる。
【0063】(5)請求項6に記載のように手動制動解
除機構を構成すると、的確に動作できる手動制動解除機
構を簡単な構成で実現できる。
【0064】(6)請求項7及び12に記載のように、
電磁ブレーキに動作確認センサを設けることにより、ア
ーマチュアの位置を外部から見て確認できない場合に
も、励磁コイルへの通電によりアーマチュアが制動解除
位置に移動したか否かを電気信号により外部から検出す
ることができる。したがって、何らかの障害により励磁
コイルへの通電によってもアーマチュアが変位しない場
合には、モータの駆動を禁止することにより、モータに
過負荷がかかるのを確実に防止することができる。
【0065】(7)請求項8及び13に記載のように、
動作確認センサとしてホール素子を用いた場合には、配
置のために大きなスペースを確保する必要がないために
ブレーキ自体の小型化を妨げず、しかも、漏れ磁束を検
知することによりアーマチュアの移動の有無を確実に検
出することができる。
【0066】(8)請求項9に記載のように、動作確認
センサとして押ボタン式マイクロスイッチを用いた場合
には、配置のために大きなスペースを確保する必要がな
いためにブレーキ自体の小型化を妨げず、しかも、スイ
ッチのオンオフによりアーマチュアの移動の有無をより
確実に検出することができる。
【0067】(9)請求項10に記載のように、押ボタ
ン式マイクロスイッチに操作用テコを併用することによ
り、アーマチュアの移動ストロークを増幅してスイッチ
側に伝達することができ、アーマチュアの移動ストロー
クに対して押ボタン式マイクロスイッチの作動ストロー
クが大きい場合にも、スイッチを確実に作動させること
が可能となる。
【0068】(10)請求項11に記載のように、前記
したラジアル制動式電磁ブレーキを用いてラジアル制動
式電磁ブレーキ付モータを構成すると、モータとブレー
キとを一体に構成することにより、部品を共用化し、配
置に必要なスペースを小さくすることができる。また、
ロータと回転軸とを予め連結することにより、モータと
ブレーキとを別部品で組み付ける場合のような組み付け
時のブレーキロータと回転軸とのずれ等は生じず、回転
時の振動を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるラジアル制動
式電磁ブレーキ付モータの制動状態を示す回転軸に垂直
な面内での断面図である。
【図2】図1に示すラジアル制動式電磁ブレーキ付モー
タの制動状態を示す回転軸に平行な面内での断面図であ
る。
【図3】図1に示すラジアル制動式電磁ブレーキ付モー
タのガイド部材部分の拡大断面図である。
【図4】図1に示すラジアル制動式電磁ブレーキ付モー
タの励磁による制動解除状態を示す回転軸に垂直な面内
での断面図である。
【図5】同図(A)、(B)は図1に示すラジアル制動
式電磁ブレーキ付モータに設けられた動作確認センサを
示す拡大図で、同図(A)はアーマチュアが吸引されて
いる非制動時の場合を、同図(B)はアーマチュアが吸
引されていない制動時の場合を示すものである。
【図6】図1に示すラジアル制動式電磁ブレーキ付モー
タの手動による制動解除状態を示す回転軸に垂直な面内
での平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態であるラジアル制動
式電磁ブレーキ付モータの制動解除状態を示す回転軸に
垂直な面内での断面図である。
【図8】図7に示すラジアル制動式電磁ブレーキ付モー
タの動作確認センサ部分を拡大して示す回転軸に平行な
面内での断面図である。
【図9】図7に示すラジアル制動式電磁ブレーキ付モー
タの動作確認センサ部分を拡大して示す回転軸に垂直な
面内での平面図である。
【符号の説明】
1:ラジアル制動式電磁ブレーキ付モータ 10:ケーシング 11:軸受 12〜15:モータ用コイル 20:電磁ブレーキ本体 21a、21b:アーマチュア 22a、22b:コイルスプリング 23a、23b:励磁コイル 24a、24b:連結ボルト 25a、25b:セグメントリング 26a、26b:解除用レバー 30:回転軸 31:ACサーボモータのロータ 60:ホール素子 61:非磁性体カバー 70:押ボタン式マイクロスイッチ 71:操作用テコ 75:回転軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部に対して回転可能に設けられた回
    転軸と、 前記回転軸に連結される円筒状のロータと、 前記ロータの内側に配置された複数のアーマチュアと、 前記アーマチュアを前記固定部に対してラジアル方向に
    平行移動可能に支持するガイド部材と、 前記アーマチュアと前記固定部との間に介装され、前記
    アーマチュアを前記ロータの内壁面側に付勢するスプリ
    ングと、 励磁により前記スプリングの付勢力に抗して前記アーマ
    チュアを内側に変位させる励磁コイルと、を備えること
    を特徴とするラジアル制動式電磁ブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記スプリングは、前記各アーマチュア
    の周方向の中央部を付勢するよう配置され、前記ガイド
    部材は、前記スプリングの付勢位置を挟む周方向の両側
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のラ
    ジアル制動式電磁ブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は、つば付ボルトの軸部
    を円筒状のカラーに挿入し、該カラーから突出した軸部
    の先端を前記固定部に螺合させることにより構成され、
    前記ボルトの中心軸が、前記アーマチュアの移動方向に
    対して平行であり、前記アーマチュアには、前記ガイド
    部材に対応してガイド孔が形成され、このアーマチュア
    は、前記ガイド孔に前記カラーを通した状態で平行移動
    することを特徴とする請求項1または2に記載のラジア
    ル制動式電磁ブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材は、ボルトとワッシャー
    とを一体に形成したつば付ボルトの軸部に、さらに円筒
    状のカラーを一体に形成し、前記カラーから突出した軸
    部の先端を前記固定部に螺合させることにより構成さ
    れ、前記ボルトの中心軸が、前記アーマチュアの移動方
    向に対して平行であり、前記アーマチュアには、前記ガ
    イド部材に対応してガイド孔が形成され、このアーマチ
    ュアは、前記ガイド孔に前記カラーを通した状態で平行
    移動することを特徴とする請求項1または2に記載のラ
    ジアル制動式電磁ブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記固定部には、前記アーマチュアを前
    記励磁コイルへの通電によらずに内側へ移動させる手動
    制動解除機構が設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至4に記載のラジアル制動式電磁ブレーキ。
  6. 【請求項6】 前記手動制動解除機構は、前記アーマチ
    ュアに連結されてラジアル方向に延びる連結部材と、該
    連結部材に接続され、前記アーマチュアより前記回転軸
    に近接した位置に当接面を備える連動部材と、 前記固定部に回動可能に設けられ、通常の待避位置から
    解除位置まで回動させることにより前記当接面を前記回
    転軸側に変位させて制動を解除する偏心カム部材とを有
    することを特徴とする請求項5に記載のラジアル制動式
    電磁ブレーキ。
  7. 【請求項7】 前記励磁コイルによる前記アーマチュア
    の変位を検知する動作確認センサを更に備えることを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のラジアル制
    動式電磁ブレーキ。
  8. 【請求項8】 前記動作確認センサは、前記励磁コイル
    により発生する漏れ磁束の強度を検知するホール素子で
    あり、前記アーマチュアの近傍で前記固定部に取り付け
    られていることを特徴とする請求項7に記載のラジアル
    制動式電磁ブレーキ。
  9. 【請求項9】 前記動作確認センサは、前記アーマチュ
    アの変位を機械的に検知する押ボタン式マイクロスイッ
    チであり、前記アーマチュアの近傍で前記固定部に取り
    付けられていることを特徴とする請求項7に記載のラジ
    アル制動式電磁ブレーキ。
  10. 【請求項10】 前記固定部には、該固定部に固着され
    た回転軸を支点に回動する操作用テコが設けられ、該操
    作用テコは、その力点を前記アーマチュアに接触させる
    ことにより前記アーマチュアの変位に連動して揺動し、
    前記力点より前記支点から離れた作用点で前記押ボタン
    式マイクロスイッチの押ボタンを押すことを特徴とする
    請求項9に記載のラジアル制動式電磁ブレーキ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至6のいずれかに記載のラ
    ジアル制動式電磁ブレーキのロータをモータのロータと
    して兼用し、前記ロータの外周部及び前記固定部におけ
    る前記ロータ外周に対向する部位に、該ロータに回転ト
    ルクを発生させる回転駆動部を配置したことを特徴とす
    るラジアル制動式電磁ブレーキ付モータ。
  12. 【請求項12】 固定部に対して回転可能に設けられた
    回転軸と、 前記回転軸に連結されるロータと、 前記固定部に対し、スライド可能、かつ、回転不能に支
    持されたアーマチュアと、 前記アーマチュアと前記固定部との間に介装され、前記
    アーマチュアを前記ロータ側に付勢するスプリングと、 励磁により前記スプリングの付勢力に抗して前記アーマ
    チュアを前記ロータから離れる側に変位させる励磁コイ
    ルと、 前記励磁コイルによる前記アーマチュアの変位を検知す
    る動作確認センサと、を備えることを特徴とするスラス
    ト制動式電磁ブレーキ。
  13. 【請求項13】 前記動作確認センサは、前記励磁コイ
    ルにより発生する磁束の強度を検知するホール素子であ
    り、前記アーマチュアの近傍で前記固定部に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項12に記載の電磁ブレ
    ーキ。
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