JP2002519526A - 透明化区域を有するセルロース質支持体およびそれらの製造法 - Google Patents

透明化区域を有するセルロース質支持体およびそれらの製造法

Info

Publication number
JP2002519526A
JP2002519526A JP2000556102A JP2000556102A JP2002519526A JP 2002519526 A JP2002519526 A JP 2002519526A JP 2000556102 A JP2000556102 A JP 2000556102A JP 2000556102 A JP2000556102 A JP 2000556102A JP 2002519526 A JP2002519526 A JP 2002519526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clarifying
support
catalyst
mixture
cellulosic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000556102A
Other languages
English (en)
Inventor
メータ,ラジェンドラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Standard Register Co
Original Assignee
Standard Register Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Standard Register Co filed Critical Standard Register Co
Publication of JP2002519526A publication Critical patent/JP2002519526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/14Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by function or properties in or on the paper
    • D21H21/26Agents rendering paper transparent or translucent
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/03Non-macromolecular organic compounds
    • D21H17/05Non-macromolecular organic compounds containing elements other than carbon and hydrogen only
    • D21H17/18Non-macromolecular organic compounds containing elements other than carbon and hydrogen only forming new compounds in situ, e.g. within the pulp or paper, by chemical reaction with itself, or other added substances, e.g. by grafting on the fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H25/00After-treatment of paper not provided for in groups D21H17/00 - D21H23/00
    • D21H25/04Physical treatment, e.g. heating, irradiating
    • D21H25/06Physical treatment, e.g. heating, irradiating of impregnated or coated paper
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24802Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.]
    • Y10T428/24934Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.] including paper layer

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 メーラーまたはエンベロープとして使用するのに適していて、少なくとも1つの透明化部分を有するセルロース質支持体が提供される。トナー接着性の向上と速い浸透速度をもたらし、放射線を照射することによって速やかに且つ完全に硬化する透明化用物質を施すことによってセルロース質支持体を透明化する方法も提供される。さらに、これらの透明化用物質は溶媒を使用する必要なく施すことができる。従って、これらの特徴により、連続的でインラインの透明化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、エンベロープまたはメーラーとして使用するのに適したセルロース
質支持体とその製造法に関し、さらに詳細には少なくとも1つの透明化部分有す
るセルロース質支持体に関する。
【0002】 周知のように、透明窓を有する種々のタイプのエンベロープまたはメーラーが
あり、メーラー支持体における透明窓は透明パッチで被覆されたカットアウト開
口(cut-out opening)からなっている。透明パッチは通常、接着剤によってカッ
トアウト開口上に固定されており、透明物質(例えば、グラシン、セロファン、
あるいはポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、およ
びポリエチレンテレフタレートを含めたポリマー物質)のいかなる適切なフィル
ムからなっていてもよい。一般には接着剤をカットアウト開口の周辺にてメーラ
ー支持体に施し、これにより透明パッチの外側周辺を支持体に接合させる。透明
パッチは、メーラー支持体の内側面と外側面のどちらにでも固定することができ
る。
【0003】 現在の幾つかのメーリングシステムでは、単一シートにノンインパクトプリン
ターによって画像形成した後に、この単一のシートからメーラーが形成されてい
る。これらのシートを投入ホッパー(input hopper)中にて積み重ね、プリンター
を介して単一のプライとして供給し、その後にシートを折りたたんでメーラーを
形成させる。名前と住所が見えるように窓を設ける。ダイカットされた窓の上に
このような窓パッチを設けることで厚さが増すために、誤った形状の積み重ね物
となりやすく、問題のない供給が妨げられるようになる。
【0004】 透明パッチを支持体の上側または下側にて層状にすると、シートの窓部分の厚
さがシートの残部の厚さより大きくなるので、このようなパッチの集成体は一般
的には不利である。その結果、こうしたシートは不安定で不均一な積み重ね物を
形成し、このため積み重ねることのできる最大高さが制限される。この積み重ね
高さの制限は、大きなスケールの印刷操作に対しては厄介な問題である。
【0005】 透明パッチで被覆されたカットアウト開口を有するメーラーがもつ他の欠点は
、透明パッチのエッジが加工機械(例えば、プリンターにおけるシート移送機構)
によってしばしば捕捉されるという点である。この結果メーラーが破られ、通常
は破れたメーラーを除去できるよう加工機械を停止する必要がある。さらに、こ
のような加工機械に熱が加えられると、透明パッチをメーラー支持体に保持して
いる接着剤が軟化することがあり、このためパッチがメーラー支持体から剥がれ
る。
【0006】 集成体のカットアウト/透明パッチタイプに代わるものは、セルロース質メー
ラー支持体の所定部分に透明化用物質を施し、これによって窓を形成させるとい
うものである。例えば、Mehtaによる米国特許第5,418,205号を参照のこと。この
ような方法は、セルロース質メーラー支持体を透明化用物質で含浸させることを
含む。支持体のファイバー間のスペースを透明化用物質で充填する。含浸部分を
透明にするために、透明化用物質は、セルロースの屈折率(1.5)に近い屈折率を
有していなければならない。
【0007】 透明化用物質を使用することによって高品質のセルロース質メーラーを工業的
規模で大量に製造するためには、透明化用物質が少なくとも下記の3つの重要な
機能を達成できる能力を有するのが望ましい。
【0008】 1) 種々の物理的・化学的特性を有する透明化部分を生成しうる能力; 2) 含浸がなされた後に、浸透しつつある液体から固体へと速やかに転化でき
る能力; および 3) できるだけ短い時間で支持体に充分に含浸するために、セルロース質メー
ラー支持体に速やかに浸透する能力。 しかしながら、このような方法でメーラーを製造することの欠点は、ほとんどの
透明化用物質が上記機能のうちの多くとも1つしか果たさない、という点にある
【0009】 物理的には、セルロース質メーラー支持体の透明化部分は機械的強度があって
柔軟性でなければならず(すなわち脆くないこと)、またインクに対して受容性で
なければならない。化学的には、透明化部分は、反射率(透明化部分の下の印字
を読み取れるだけの充分な透明性)およびPCR(“印刷鮮明度”- 透明化部分の下
の背景と印刷との間の充分なコントラスト)に関する米国郵便サービス仕様に適
合しなければならず、また時間が経過しても透明性が失わなれないよう、メーラ
ー支持体上に施された個所からの透明化用物質の移行および/または揮発に対し
て充分な抵抗性を有していなければならない。
【0010】 従来の透明化用物質は、上記の物理的および化学的特性の全てを有するような
透明化窓部分を生成することができない。例えばSteidingerによる米国特許第5,
076,489号は、ワックスまたはオイルを透明化用物質として使用することを開示
している。ワックスは脆性の透明化区域を生成し、この脆性区域は物理的接触に
よって容易に損傷を受けて透明性の低下を引き起こす。さらに、ワックスはイン
クに対して受容性がなく、従ってその上に印刷することができない。オイルは容
易に移行および/または揮発を起こしやすく、このため時間の経過により透明性
が低下する。
【0011】 これらの問題点を解消すべくなされた試みにおいて、特定の重合可能な透明化
用液体組成物が使用された。重合可能な透明化用組成物を使用する場合、ペーパ
ー支持体に重合可能な透明化用液体組成物を含浸させることによって、先ず最初
にペーパー支持体を透明にする。次いで、この重合可能な透明化用液体組成物を
その場で硬化して透明化部分に固化させる。これらの重合可能な透明化用組成物
は、通常は最終物品が高強度で柔軟性があり、時間が経過しても移行および/ま
たは揮発による透明性の低下を起こさない、という点において従来の透明化用物
質(例えばワックスやオイル)を凌ぐ利点をもたらす。しかしながら、これらの重
合可能な透明化用組成物の使用に関連した幾つかの問題点がある。例えば、重合
可能な透明化用液体組成物中のある物質がセルロース質支持体に浸透する速度が
極めて遅いので、透明化用組成物を支持体に施した後に、支持体をある時間をか
けてタイトなロールに巻き上げて、該物質の支持体への含浸を可能にしなければ
ならない。例えば、Mullerらによる米国特許第4,416,950号を参照のこと。この
ような物質は、透明化窓を有するメーラーの高速製造には適さない。公知の重合
可能な透明化用組成物に付きものの遅い浸透速度を解消しようとする試みにおい
て、重合可能な透明化用組成物に溶媒を混合して粘度を低下させ、これによって
透明化用組成物のセルロース質メーラー支持体への浸透速度を増大させた(Verno
isらによる米国特許第4,513,056号を参照)。しかしながら、溶媒を透明化用物質
と共に使用することは、支持体表面から溶媒を気化させて、この気化した溶媒を
回収するのに必要とされるプロセス機械が加わるので望ましくない。透明化用物
質に水もしくは水-アルコール混合物を混合し、これによってセルロース質支持
体への浸透速度を高めることも知られている。Mullerによる米国特許第3,813,26
1号を参照のこと。しかしながら、水を透明化用物質と共に使用することは、セ
ルロース質支持体の表面から水を除去することに関連した時間が必要となるため
に、一般には高速製造には適さないと考えられる。さらに、ほとんどの透明化用
薬剤は無極性であり、水に溶解しない。従って、ほとんどの透明化用薬剤は、セ
ルロース質支持体への透明化用物質の均一な分配に適さないエマルジョンを形成
する。
【0012】 さらに、ほとんどの重合可能な透明化用薬剤は無極性であるのでトナー接着特
が制約され、従って、メーラー上に透明化区域を画像化するのに高速レーザープ
リンターを使用するのが困難になる。このため、セルロース質支持体上に施せる
透明化用物質の量が限定され、従って最終的に得られる透明化セルロース質製品
における透明性の程度が限定される。
【0013】 さらに、これら重合可能な透明化用組成物の多くは熱的に硬化させるけれども
、正確さと経済性の点から放射線硬化のほうが好ましい。放射線硬化可能で無溶
媒の紙透明化用液体組成物が知られているが、上記問題点の1つ以上を有してい
る。例えば米国特許第5,418,205号は、セルロース質支持体に速やかに浸透する
無溶媒透明化用液体物質であって、時間経過後も透明性を失わない強度と柔軟性
のある高品質透明化部分をもたらすような無溶媒透明化用液体物質を開示してい
る。しかしながら、この透明化用物質は無極性である。従って水に対して不溶性
であり、水を加えてもエマルジョンを形成するためにその湿潤能力を高めること
ができない。さらに、この透明化用物質は無極性であるので、限定されたトナー
接着性を示す。従って、最終製品における透明性の程度が限定される。
【0014】 さらに、重合可能な透明化用組成物の多くは、不完全および/または遅い架橋
反応を起こす。不完全な架橋反応が起こると、硬化した透明化層中に未反応のモ
ノマーやオリゴマーが残存した製品となってしまう。硬化した透明化層中に未反
応のモノマーやオリゴマーが存在すると、粘着性を示すことがある。粘着性を示
す未硬化もしくは部分硬化の透明化層は、種々の問題〔例えば、ブロッキング(
すなわち、2つ以上の形態または透明化窓区域が一緒になり、プリンターへの送
りに問題が生じる)や未硬化成分のフューザーローラー(fuser roller)への物質
移送〕をもたらす。さらに、硬化した透明化層中に未反応のモノマーやオリゴマ
ーが存在すると、透明化区域の透明性が悪化することがある。
【0015】 100%ソリッドの重合可能な透明化用組成物に関連した他の問題点は、臭気およ
び接触時の皮膚のかぶれである。 従って、高く安定な積み重ね物にて配置することができて、窓区域の周囲に装
置で捕捉されるようなエッジをもたない、少なくとも1つの透明化部分を有する
メーラーまたはエンベロープとしての用途に適した支持体が当業界において求め
られている。さらに、透明化部分は、溶媒もしくは水を必要とせずにメーラーの
高速製造に適した速度で製造できなければならない。さらに、重合可能な透明化
用液体組成物は良好なトナー接着性を示さなければならない。重合可能な透明化
用液体組成物はさらに、熱重合よりむしろ放射線による硬化を受けやすいもので
なければならず、またこのような放射線硬化は、速やかに且つ完全に起こらなけ
ればならない。このような重合可能な透明化用液体組成物はさらに、臭気ができ
るだけ少なく、皮膚のかぶれをできるだけ起こしにくいものでなければならない
【0016】 上記の要求は本発明によって満たされる。従って本発明は、少なくとも1つの
透明化部分を有するセルロース質支持体(支持体の透明化部分と残部との間に平
滑な界面が存在するのが好ましい)とその製造法を提供する。さらに、透明化部
分は、支持体の残部の厚さ以下の厚さを有するのが好ましい。従って、機械で捕
捉されるようなエッジが存在せず、こうした支持体から造られたメーラーは、支
持体に厚さを付加することなく透明窓を形成することができるので、高くて安定
な積み重ね物を形成する。本発明はさらに、メーラー支持体に極めて速やかに且
つ完全に浸透し、前記の物理的・化学的特性だけでなく改良された透明度を示す
硬化ポリマー透明化部分を形成するような無溶媒透明化用物質を提供する。従っ
て、溶媒を回収する必要なく、高速の連続式インラインプロセスにて、セルロー
ス質メーラー支持体上に極めて高い品質の透明化部分を形成させることができる
。本発明はさらに、良好なトナー接着性を示し、熱重合よりむしろ放射線によっ
て硬化し、そして速やかに且つ完全に硬化する重合可能な透明化用液体組成物を
提供する。さらに、本発明の重合可能な透明化用液体組成物は、臭気が極めて少
なく、また皮膚のかぶれも起こしにくい。
【0017】 本発明は、エンベロープまたはメーラーとして使用するのに適したセルロース
質支持体を提供する。本発明のセルロース支持体は、重合した透明化用物質を含
浸した支持体上の区域を含む少なくとも1つの透明化部分を有する。特定の実施
態様においては、透明化部分は支持体の残部より薄い。透明化部分は、それ自体
と支持体の残部との間に平滑な界面を有するのが好ましく、また支持体の残部の
厚さ以下の厚さを有するのが好ましい。“平滑な界面”とは、加工装置に捕捉さ
れて機械の停止や引き裂きを引き起こすようなルーズまたはシャープなエッジが
存在しない界面を意味している。“透明化された(transparentized)”とは、支
持体の透明化部分の下の印刷を読み取れるだけの充分な透明性があること(赤ス
ペクトルにおいて少なくとも50%の反射率、および緑スペクトルにおいて45%の反
射率)、および透明化部分の下のバックグラウンド部分と印刷との間に少なくと
も30%の印刷鮮明度をもたらすだけの充分なコントラストがあること、を意味し
ている。
【0018】 本発明の放射線硬化可能な透明化用組成物は、ラジカル触媒作用可能な成分(f
ree-radical catalyzable constituent)、 カチオン触媒作用可能な成分(cation
ic catalyzable constituent)、および触媒を含む。本明細書で使用している“
カチオン触媒作用可能な成分”とは、ビニルエーテル、ポリエポキシド、ビニル
エーテルの混合物、ポリエポキシドの混合物、またはビニルエーテルの少なくと
も1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物を表わしている。本明細書
で使用している“ラジカル触媒作用可能な成分”とは、式I
【0019】
【化8】
【0020】 〔式中、 R"は、あらゆる単官能または多官能の有機基であり; RはHまたはCH3であり; R'はHまたは-C(O)C(R)=CH2であって、但し-C(O)C(R)=CH2が少なくとも1つ存在
し; xは0〜4の整数であって、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドに対し
て反応性のR"上の官能基の数を示しており; zは1〜4の整数であって、xおよびnとは独立的に変わってよく; nは0〜20の整数であって、xおよびzとは独立しており; そして R、R'、またはR"のいずれかが1つより多い場合、それらの構造とそれぞれの数
は同一であっても異なっていてもよい〕で示される化合物または式Iの化合物の
混合物を表わしている。本明細書で使用している“触媒”とは、ラジカル触媒、
ラジカル触媒の混合物、リビングカチオン触媒、リビングカチオン触媒の混合物
、またはラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種
との混合物から選ばれる光触媒を表わしている。
【0021】 従って本発明の1つの態様によれば、少なくとも1つの透明化部分を有するセル
ロース質支持体が提供され、このとき前記透明化部分が、 i) 1) ビニルエーテル、2) ポリエポキシド、3) ビニルエーテルの混合物、4
) ポリエポキシドの混合物、または5) ビニルエーテルの少なくとも1種とポリエ
ポキシドの少なくとも1種との混合物、から選ばれるカチオン触媒作用可能な成
分; ii) 式I
【0022】
【化9】
【0023】 〔式中、 R"は、あらゆる単官能または多官能の有機基であり; RはHまたはCH3であり; R'はHまたは-C(O)C(R)=CH2であって、但し-C(O)C(R)=CH2が少なくとも1つ存在
し; xは0〜4の整数であって、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドに対し
て反応性のR"上の官能基の数を示しており; zは1〜4の整数であって、xおよびnとは独立的に変わってよく; nは0〜20の整数であって、xおよびzとは独立しており; そして R、R'、またはR"のいずれかが1つより多い場合、それらの構造とそれぞれの数
は同一であっても異なっていてもよい〕で示される少なくとも1種の化合物から
選ばれるラジカル触媒作用可能な成分; および iii) 1) ラジカル触媒、2) ラジカル触媒の混合物、3) リビングカチオン触
媒、4) リビングカチオン触媒の混合物、または5) ラジカル触媒の少なくとも1
種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種との混合物、から選ばれる触媒成分; を含む重合可能な透明化用物質を含浸させた前記支持体の区域を含み、前記透明
化用物質が放射線で硬化されている。
【0024】 上記の重合可能な透明化用組成物を使用することの利点は、コーティングによ
って得られる透明化部分が高品質であることである。物理的には、透明化部分は
機械的強度があって柔軟性があり、インクおよび/またはトナーに対して受容性
がある。インクおよび/またはトナーに対する受容性が良好であるという利点に
より、透明化部分の下側表面上に反転画像をプリントすることができる。このよ
うにして、透明化部分の上側表面を通して反転画像が通常の画像として見える。
【0025】 化学的には、本発明の透明化部分は、反射率およびPCRに関する米国郵便サー
ビス仕様に適合している。透明化用物質が実質的に完全に支持体に浸透するとい
う事実から、このことは可能であると考えられる。さらに、このようにして得ら
れる透明化部分は、放射線硬化した物質の移行および/または揮発に対して充分
な抵抗性を有しているので、時間が経過しても透明性を失わない。特定の理論で
拘束されるつもりはないけれども、こうした利点は、施される透明化用物質が10
0%ソリッドであるという事実、また透明化用物質が支持体に極めて速やかに浸透
するので、支持体に施した直後に透明化用物質を放射線硬化できるという事実に
よるものと考えられる。
【0026】 本発明の放射線硬化可能な透明化用物質は、オリゴマーまたはプレポリマーな
しで使用したときに最も速く浸透するけれども、透明化部分に特定の物理的およ
び/または化学的特性を付与することのほうが、高速浸透に対する要求より重要
であるという場合もある。このような場合には、オリゴマーおよび/またはプレ
ポリマーをコーティング中に組み込むことができる。例えば、セルロース質支持
体の特質により、硬化した透明化用物質がセルロース質支持体の屈折率に近い屈
折率を確実に有するようにするために透明化用物質の屈折率を調整する必要があ
る場合は、透明化用物質中に1種以上のプレポリマーを組み込むのが望ましい。
この目的に沿った好ましいプレポリマーは、スチレン-無水マレイン酸プレポリ
マー、スチレン-アクリル酸プレポリマー、およびスチレン-メタクリル酸プレポ
リマーからなる群から選ばれる。同様に、状況によっては特別の柔軟性をもった
透明化部分を有する必要がある場合もある。このような場合には、透明化用物質
中にオリゴマーを組み込むことができる。好ましいオリゴマーは、スチレン-ア
クリル酸オリゴマーまたはウレタンアクリレートオリゴマーである。しかしなが
ら、透明化用物質中にプレポリマーおよび/またはオリゴマーを組み込むか否か
に関わらず、透明化用物質は、それが硬化した後に約1.5の屈折率を有するのが
好ましい。さらに、支持体の透明化部分は約0.0005インチ〜約0.002インチ(すな
わち、約1.27×10-3cm〜約5.08×10-3cm)の範囲の厚さを有するのが好ましい。
【0027】 本発明はさらに、好ましくは透明化部分と支持体の残部との間に平滑な界面が
存在するように、そして好ましくは透明化部分が支持体の残部の厚さ以下の厚さ
を有するようにセルロース質の所定部分を透明化する方法を提供する。ある実施
態様においては、本発明の方法は、支持体の所定部分を支持体の残部より薄くす
ること、および透明化用物質を所定部分に施すことを含む。他の実施態様におい
ては、本発明の方法は、透明化用物質を支持体の所定部分に施す前に透明化用物
質を加熱すること、透明化用物質を施す前に支持体の所定部分を加熱すること、
あるいは透明化用物質を施す前に透明化用物質と支持体の所定部分の両方を加熱
することを含む。
【0028】 前述したように、透明化用物質が浸透する速度が高いことから、透明化を連続
的なインラインプロセスにて行うことができる。このようなプロセスは、連続的
なフレキソ印刷プロセス、グラビア印刷プロセス、またはロール・メータリング
プロセス(roll-metering process)のいずれであってもよく(好ましいのはフレキ
ソ印刷プロセスである)、透明化用物質を所定部分に施す工程が連続的印刷プロ
セスにて行われる。本発明の重合可能な透明化用組成物は、印刷法によって施さ
れる“インク”として使用するのに適切な粘度を有する。透明化用組成物は、連
続的プロセスにおける次の工程として直ちに硬化される。これらの工程は、1分
当たり支持体の約75〜約1000リニア・フィート(すなわち、約22.86〜約304.8リ
ニア・メーター)の速度にて行うのが好ましい。
【0029】 透明化用物質の支持体へのさらに速い浸透をもたらすために、所定部分に透明
化用物質を施す工程を、所定部分の上側表面と下側表面の両方に同時に行うこと
ができる。
【0030】 支持体の所定部分が支持体の残部より薄く造られているような実施態様では、
この薄肉化は、支持体から厚みのある部分を除去することによって達成できる。
この除去は、当該部分を機械的に研磨することによって行うのが好ましい。所定
部分は、研磨処理後に約0.0005インチ〜約0.002インチ(すなわち約1.27×10-3cm
〜約5.08×10-3cm)の範囲の厚さ有するのが好ましい。これとは別に、圧縮する
ことによって(例えば、所定部分を所定の厚さに圧延することによって)、所定部
分をより一層薄くすることもできる。このような所定厚さは、所定部分の圧縮後
において約0.0005インチ〜約0.002インチ(すなわち約1.27×10-3cm〜約5.08×10 -3 cm)の範囲であるのが好ましい。
【0031】 従って、本発明の特徴は、メーラーもしくはエンベロープとして使用するのに
適していて、少なくとも1つの透明化部分を有するセルロース質支持体を提供す
ることにある。さらに、これらの透明化用物質は、溶媒を必要とすることなく施
すことができる。本発明はさらに、メーラー支持体を極めて速やかに且つ完全に
浸透し、前記の物理的・化学的特性を有するだけでなく、改良された透明度を示
す硬化ポリマー透明化部分を形成する無溶媒の透明化用物質を提供する。このよ
うに、セルロース質メーラー支持体上に、高速で連続的なインラインプロセスに
て、溶媒を回収する必要なく極めて高品質の透明化部分を形成することができる
。本発明はさらに、良好なトナー接着性を示し、熱重合よりむしろ放射線重合に
よって硬化し、そして速やかに且つ完全に硬化する重合可能な透明化用液体組成
物を提供する。さらに、本発明の重合可能な透明化用液体組成物は、臭気が極め
て少なく、また皮膚のかぶれを起こしにくい。従ってこれらの特徴により、連続
的でインラインの透明化が可能となる。
【0032】 本発明の理解がより容易になるように、以下に図面を参照しつつ説明する。 図1は、受取人情報を示す透明化部分を有するメーラーの正面図である。 図2は、所定部分を研磨または圧縮によって薄くした後の、セルロース質支持
体の断面図である。
【0033】 図3は、薄くした部分に透明化用物質を含浸させた後の、セルロース質支持体
の断面図である。 図4は、支持体を薄くすることなく透明化用物質を含浸させたセルロース質支
持体の断面図である。
【0034】 図5は、透明化部分の下側表面上に反転画像が印刷されている場合の、図3また
は図4のセルロース質支持体の正面図である。 図6は、図5に示すセルロース質支持体の下側表面の背面図である。
【0035】 図1を参照すると、本発明のセルロース質支持体12からメーラーまたはエンベ
ロープ10が形成されている。支持体12は透明化部分14を含む。透明化部分14によ
り、メーラー10の内側の受取人情報16をメーラー10の外側から見ることができる
。メーラー10の内側の受取人情報16の例としては、1) 別個のインサート上への
印刷、2) メーラー10の内側背面上への印刷、または3) 透明化部分14の内側背面
への印刷、などがある。メーラー10は、いかなるタイプのメーラーまたはエンベ
ロープであってもよい。例えば、メーラー10は、社内メーラーであっても、ある
いは米国郵便サービスを通して郵送されるメーラーであってもよい。さらに、メ
ーラー10は、ファクシミリ伝送シート中に記載されている情報を受取人情報以外
は極秘にしておきたいために、ファクシミリ伝送シートをファクシミリ伝送装置
から直接受け取るように設計することができる。
【0036】 図2と3を参照すると、支持体12の薄肉化を行っている本発明のセルロース質支
持体の構造が示されており、このとき同じ参照番号は同じ構造物を表わしている
。支持体12の透明化部分14は上側表面18と下側表面20を有する。支持体12を使用
してメーラーを形成する場合、上側表面18はメーラーの外側になり、下側表面20
はメーラーの内側になる。透明化部分14は、 1) 透明化部分14の上側表面18および下側表面20と、 2) 支持体12の残部 との間に平滑な界面22を有するのが好ましい。このようにすれば、プリンターま
たは他の加工機械に捕捉されるようなルーズな又はシャープなエッジは存在しな
くなる。
【0037】 さらに、図2と3において、透明化部分14は支持体の残部の厚さ“t”より小さ
い厚さを有する。従って、透明化部分14が支持体の厚さを増すことはない。従っ
て、支持体12から形成される多くのメーラーまたはエンベロープを、高い安定な
積み重ね物にして配置することができる。前述したように、このような高い積み
重ね物は低い積み重ね物より好都合であり、製造操作と印刷操作を簡単化する。
【0038】 図2を参照すると、支持体12の透明化部分14が、支持体12の残部よりかなり薄
い支持体12の区域24を含む。区域24は支持体12のいかなる所定部分であってもよ
いが、透明化部分に位置するのが望ましい。
【0039】 区域24は、支持体から厚みのセクションを除去することによって、あるいは支
持体を圧縮することによって、支持体12の残部より薄く造ることができる。透明
化部分14は、区域24から厚みのセクションを除去するか又は圧縮した後に、約0.
0005インチ〜約0.002インチ(すなわち、約1.27×10-3cm〜約5.08×10-3cm)の範
囲の厚さを有するのが好ましい。図2は、厚さの減少を透明化部分14の上側表面1
8に対してなされているものとして示しているけれども、厚さの減少は、下側表
面20に対しても、あるいは両方の表面に対しても行うことができる。図2はさら
に、厚さのセクションの除去または圧縮による区域24の厚さの減少を示している
が(区域24に緩い勾配がある)、当業者であれば、このような圧縮または区域24の
厚みの除去は、区域24により急激な勾配が形成されるように(図示せず)行うこと
もできるということが容易にわかる。
【0040】 1つの実施態様においては、区域24の薄肉化は、当該セクションを機械的に研
磨することによって行う。区域24の当該セクションを研磨する好ましい方法は、
大きなロールと小さめの研磨ロールとの間に支持体12を通すという方法である。
透明化部分14の所望のサイズと形状をもつ毛羽立てた突起物(raised projection
)を大きなロールの上に配置する。このように、毛羽立てた突起物の形状にて研
磨ロールによって支持体12を研磨する。このような研磨装置は容易に入手できる
。適切な研磨装置の例が、Rausingらによる米国特許第4,814,043号に記載されて
いる。毛羽立てた突起物の形状により、透明化部分14に小さな孔が形成できるの
が好ましい。好ましい孔サイズは0.10mm以上である。
【0041】 支持体12を区域24にて所定の厚さに圧縮することによって、区域24を支持体12
の残部より薄くすることもできる。このような所定厚さは、支持体12を区域24に
て圧縮した後にて約0.0005インチ〜約0.002インチ(すなわち、約1.27×10-3cm〜
約5.08×10-3cm)の範囲であるのが好ましい。所定厚さは0.002インチ以下(すな
わち5.08×10-3cm以下)であるのがさらに好ましい。支持体12を区域24にて圧縮
するための好ましい方法は、カレンダー装置を使用して支持体12を圧延する(但
し、区域24においてだけ)という方法である。このようにすれば、区域24がより
薄くなり、支持体12の残部より高い密度を有するようになる。選定された区域に
おける圧縮は、一対の回転シリンダー〔一対のうちの一方が、圧縮しようとする
区域に対応する表面上に毛羽立てた区域(raised area)を有する〕によって行う
ことができる。
【0042】 図4は、支持体12の厚さを増さない透明化部分14を得るのに区域24の薄肉化が
必要とされない場合の実施態様を示している。この実施態様は、透明化用物質を
区域24に施す前に区域24に約50〜約100℃の局部的熱を加えることにより区域24
を約1〜約2分加熱することによって、あるいは透明化用物質を区域24に施す前に
透明化用物質を約30℃〜約50℃の温度に加熱することによって、あるいは区域24
に約50℃〜約100℃の局部的熱を加えることにより区域24を約1〜約2分加熱し、
さらにその加熱された区域24に透明化用物質を施す前に透明化用物質を約30℃〜
約50℃の温度に加熱することによって達成される。
【0043】 図3と4に示すように、支持体12の部分14に本発明の放射線硬化可能な透明化用
組成物を含浸させる。部分14は、透明化部分を設けることが要求される支持体12
のいかなる所定部分であってもよい。
【0044】 本発明の放射線硬化可能な透明化用組成物は、ラジカル触媒作用可能な成分、
カチオン触媒作用可能な成分、および触媒を含む。本明細書で使用している“カ
チオン触媒作用可能な成分”とは、ビニルエーテル、ポリエポキシド、ビニルエ
ーテルの混合物、ポリエポキシドの混合物、またはビニルエーテルの少なくとも
1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物を表わしている。本明細書で使
用している“ラジカル触媒作用可能な成分”とは、式I
【0045】
【化10】
【0046】 〔式中、 R"は、あらゆる単官能または多官能の有機基であり; RはHまたはCH3であり; R'はHまたは-C(O)C(R)=CH2であって、但し-C(O)C(R)=CH2が少なくとも1つ存在
し; xは0〜4の整数であって、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドに対し
て反応性のR"上の官能基の数を示しており; zは1〜4の整数であって、xおよびnとは独立的に変わってよく; nは0〜20の整数であって、xおよびzとは独立しており; そして R、R'、またはR"のいずれかが1つより多い場合、それらの構造とそれぞれの数
は同一であっても異なっていてもよい〕で示される化合物または式Iの化合物の
混合物を表わしている。本明細書で使用している“触媒”とは、ラジカル触媒、
ラジカル触媒の混合物、リビングカチオン触媒、リビングカチオン触媒の混合物
、またはラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種
との混合物から選ばれる光触媒を表わしている。
【0047】 従って、1つの実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程;
b) 1) ポリエポキシドの少なくとも1種; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種または
式Iの化合物の混合物; および3) ラジカル触媒の少なくとも1種; を含む透明化
用組成物を支持体の少なくとも一方の表面に施す工程; ならびにc) 透明化用組
成物を放射線で硬化させる工程; を含むセルロース質支持体を透明化する方法が
提供される。
【0048】 他の実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程; b) 1) ビ
ニルエーテルの少なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物; 2)
式Iの化合物の少なくとも1種; および3) ラジカル触媒の少なくとも1種; を含
む透明化用組成物を支持体の少なくとも一方の表面に施す工程; ならびにc) 透
明化用組成物を放射線で硬化させる工程; を含むセルロース質支持体を透明化す
る方法が提供される。
【0049】 他の実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程; b) 1) ポ
リエポキシドの少なくとも1種; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種; および3) リ
ビングカチオン触媒の少なくとも1種; を含む透明化用組成物を支持体の少なく
とも一方の表面に施す工程; ならびにc) 透明化用組成物を放射線で硬化させる
工程; を含むセルロース質支持体を透明化する方法が提供される。
【0050】 他の実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程; b) 1) ビ
ニルエーテルの少なくとも1種; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種; および3) リ
ビングカチオン触媒の少なくとも1種; を含む透明化用組成物を支持体の少なく
とも一方の表面に施す工程; ならびにc) 透明化用組成物を放射線で硬化させる
工程; を含むセルロース質支持体を透明化する方法が提供される。
【0051】 他の実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程; b) 1) ビ
ニルエーテルの少なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物; 2)
式Iの化合物の少なくとも1種; および3) リビングカチオン触媒の少なくとも1
種; を含む透明化用組成物を支持体の少なくとも一方の表面に施す工程; ならび
にc) 透明化用組成物を放射線で硬化させる工程; を含むセルロース質支持体を
透明化する方法が提供される。
【0052】 他の実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程; b) 1) ポ
リエポキシドの少なくとも1種; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種; および3) ラ
ジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種との混合物
; を含む透明化用組成物を支持体の少なくとも一方の表面に施す工程; ならびに
c) 透明化用組成物を放射線で硬化させる工程; を含むセルロース質支持体を透
明化する方法が提供される。
【0053】 他の実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程; b) 1) ビ
ニルエーテルの少なくとも1種; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種; および3) ラ
ジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種との混合物
; を含む透明化用組成物を支持体の少なくとも一方の表面に施す工程; ならびに
c) 透明化用組成物を放射線で硬化させる工程; を含むセルロース質支持体を透
明化する方法が提供される。
【0054】 他の実施態様においては、a) セルロース質支持体を用意する工程; b) 1) ビ
ニルエーテルの少なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物; 2)
式Iの化合物の少なくとも1種; および3) ラシセカル触媒の少なくとも1種とリ
ビングカチオン触媒の少なくとも1種との混合物; を含む透明化用組成物を支持
体の少なくとも一方の表面に施す工程; ならびにc) 透明化用組成物を放射線で
硬化させる工程; を含むセルロース質支持体を透明化する方法が提供される。
【0055】 前述したように、本発明において使用するためのラジカル触媒作用可能な成分
は、式I
【0056】
【化11】
【0057】 〔式中、 R"は、あらゆる単官能または多官能の有機基であり; RはHまたはCH3であり; R'はHまたは-C(O)C(R)=CH2であって、但し-C(O)C(R)=CH2が少なくとも1つ存在
し; xは0〜4の整数であって、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドに対し
て反応性のR"上の官能基の数を示しており; zは1〜4の整数であって、xおよびnとは独立的に変わってよく; nは0〜20の整数であって、xおよびzとは独立しており; そして R、R'、またはR"のいずれかが1つより多い場合、それらの構造とそれぞれの数
は同一であっても異なっていてもよい〕で示すことができる。
【0058】 本明細書で使用している“あらゆる有機基”とは、ヒドロキシル部分に結び付
くことのできるあらゆる有機基を表わしている。代表的な例としては、単官能も
しくは多官能の芳香族または脂肪族官能基があり、このとき脂肪族官能基は、そ
の構造が不飽和、飽和、直鎖、枝分かれ鎖、または環式のいずれであってもよい
【0059】 n=0である場合の式Iの化合物の例としては、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタク
リレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、ペンタアク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、1,6-ヘキサンジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、およびトリプロピレングリコー
ルジアクリレートなどがあり、これらはいずれも市販されているか、あるいは当
業者によく知られている方法および手順によって容易に製造することができる。
例えば、トリプロピレングリコールジアクリレートはサルトマー社(Sartomer)ま
たはラドキュアー社(Radcure)から市販されており、ペンタアクリレートはサル
トマー社からSR-2041として市販されている。
【0060】 さらに、nが1〜20の整数である場合の式Iの化合物は、本質的に反応経路Aに示
すように製造することができ、このとき特に明記しない限り、置換基はすべて前
記にて定義した通りである。
【0061】
【化12】
【0062】 スキームAの工程aにおいては、式Iの多価アルコールと式2の過剰のオキシドとを
反応させて式3のポリヒドロキシポリエーテルを生成させる。工程bにおいては、
式3のポリヒドロキシポリエーテルのヒドロキシ官能価の少なくとも1つを塩化ア
クリロイルまたは塩化メタクリロイルでエステル化して式Iの化合物を得る。ス
キームAには、式3の化合物のすべてのヒドロキシ官能価が完全にエステル化され
ているものとして示されているけれども、試剤の割合、反応時間、および反応温
度を変えることによって、式3の化合物の幾つかのヒドロキシ官能価がエステル
化されなくなるのは言うまでもない。
【0063】 式Iの化合物は、式Iから選ばれる個別の化合物として、あるいは式Iから選ば
れる化合物の混合物として、重合可能な透明化用組成物中に使用することができ
る。
【0064】 本発明において使用するための適切なポリエポキシドは脂環式ポリエポキシド
であり、
【0065】
【化13】
【0066】 (式中、Rは、直鎖もしくは枝分かれ鎖で飽和または不飽和のC1-C6アルキルであ
る)などがあるが、これらに限定されない。これらの脂環式ポリエポキシドは市
販されているか、あるいは当業者によく知られている方法によって容易に製造す
ることができる。例えば、脂環式ポリエポキシド1はユニオンカーバイド社からU
VR-6110として市販されている。これらの脂環式ポリエポキシドは、重合可能な
透明化用組成物中に、個別の脂環式ポリエポキシドとしても、あるいは脂環式ポ
リエポキシドの混合物としても使用することができる。線状の脂環式ジエポキシ
ド3は、UCBケミカルグループからE-CADEの商品名で市販されている。メチルヒド
ロキシ脂環式エポキシド2は、UCBケミカルグループからETHBとして市販されてい
る。
【0067】 本発明において使用するための適切なビニルエーテルとしては、ヒニルピロリ
ドン、ヒドロキシブチルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニル
エーテル、ポリエステルビニルエーテル、フルオロアルキルビニルエーテル、ウ
レタンジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ビニル/
エーテル末端ウレタンモノマー、ビニル/エーテル末端ウレタンオリゴマー、ビ
ニルエーテル末端エステルモノマー、およびビニルエーテル末端エステルオリゴ
マーなどがあるが、これらに限定されない。これらのビニルエーテルは、重合可
能な透明化用組成物中に、個別のビニルエーテルとしても又はビニルエーテルの
混合物としても使用することができる。
【0068】 ラジカル触媒が得られる透明化部分の所望の物理的・化学的特性に悪影響を及
ぼさないようであれば、種々のラジカル触媒を使用することができる。本発明に
おいて使用するための適切なラジカル触媒としては、キサントン(例えば、ベン
ゾインエーテルやベンジルジメトキシケトン)、アセトフェノン(例えば、2,2-ジ
エトキシアセトフェノンやt-ブチルトリクロロアセトフェノン)、アルキルベン
ゾインエーテル(例えばベンゾインエーテルベンゾフェノン)、アミンを含んだベ
ンゾフェノン〔例えば、メチルジエタノールアミンジメチルキノキシリンや4,4'
-ビス(ジメチルアミンベンゾフェノン)〕、およびクロロアセトフェノンなどが
あるが、これらに限定されない。好ましい種類の有用なラジカル光触媒はハロア
ルキル置換アリールケトン化合物である。本発明の実施に際して有用なこのよう
な光触媒はいずれも、市販されているかあるいは公知の方法を使用して簡単に製
造することができる。例えば、ラジカル触媒である2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロ
キシ-エトキシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパンは、チバガイギー社からイラキ
ュアー(Iracure)2959として市販されている。ラジカル触媒は、重合可能な透明
化用組成物中に、個別のラジカル触媒としてもあるいはラジカル触媒の混合物と
しても使用することができる。
【0069】 本発明において使用するための適切なリビングカチオン触媒は、一般式III [ArxQ+]y Zy - III (式中、Arは芳香族基であって、それぞれが独立的に置換基で置換されていても
よく; Qはイオウ原子またはヨウ素原子であり; xは、Qがイオウ原子のとき3であ
り; xは、Qがヨウ素原子のとき2であり; yは1または2であり; そしてZはSbF6
たはPF6である)で示すことのできるトリアリールスルホニウム塩の系列またはジ
アリールヨードニウム塩の系列から選ぶことができる。
【0070】 本発明において使用するための式IIIの代表的なリビングカチオン触媒として
は以下のようなものがある。
【0071】
【化14】
【0072】 これらのリビングカチオン触媒は、市販されているか又は当業者によって容易に
製造される。例えば、トリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート
塩はユニオンカーバイド社からUVI6974として市販されており、トリアリールス
ルホニウムヘサフルオロホスフェート塩は、ユニオンカーバイド社からUVI6990
として、あるいはサルトマー社からCD-1011として市販されている。これらのリ
ビングカチオン触媒は、重合可能な透明化用組成物中に、個別のリビングカチオ
ン触媒としても、あるいはリビングカチオン触媒の混合物としても使用すること
ができる。
【0073】 当業者には周知のことであるが、重合可能な透明化用薬剤のポリエポキシド成
分およびビニルエーテル成分はカチオン触媒の影響を特に受けやすいが、式Iの
アクリレートエステルとメタクリレートエステルはラジカル触媒の影響を特に受
けやすい。従って、二重触媒系(すなわち、ラジカル触媒とリビングカチオン触
媒)を使用する場合、重合可能な透明化用組成物は、ほぼ等量のラジカル触媒作
用可能な成分とカチオン触媒作用可能な成分を含んでよい。しかしながら、最適
の結果を得るべくラジカル触媒だけを使用する場合、透明化用組成物中の主要な
モノマーはラジカル触媒作用可能な成分でなければならない。また最適の結果を
得るべくリビングカチオン触媒だけを使用する場合、透明化用組成物中の主要な
モノマーはカチオン触媒作用可能な成分でなければならない。
【0074】 本発明の放射線硬化可能な透明化用物質は、オリゴマーまたはプレポリマーな
しで使用するときに最も速やかに浸透するけれども、透明化部分に特定の物理的
特性および/または化学的特性を付与する要求のほうが、高速浸透に対する要求
より重要である場合がある。このような状況においては、オリゴマーおよび/ま
たはプレポリマーをコーティング中に組み込むことができる。例えば、セルロー
ス質支持体の特質により、硬化した透明化用物質にセルロース質支持体の屈折率
に近い屈折率を確実にもたせるために透明化用物質の屈折率を調節する必要があ
る場合は、透明化用物質中に1種以上のプレポリマーを組み込むのが望ましい。
この目的に適う好ましいプレポリマーは、スチレン-無水マレイン酸プレポリマ
ー、スチレン-アクリル酸プレポリマー、およびスチレン-メタクリル酸プレポリ
マーからなる群から選ばれる。同様に、特定の状況においては、特別の柔軟性を
もった透明化部分を必要とする場合もある。このような状況では、オリゴマーを
、重合可能な透明化用組成物中にラジカル触媒作用可能な反応物の一部として組
み込むことができる。適切なオリゴマーは芳香族もしくは非芳香族のアクリレー
トまたはメタクリレートであり、例えば、ウレタンアクリレート〔ラドキュアー
社から市販のエベクリル(EBECRYL)(商標)6700やエベクリル3500など)、ウレタン
メタクリレート、エポキシアクリレート(ラドキュアー社から市販のエベクリル3
500やエベクリル3201など)、エポキシメタクリレート、ポリエステルアクリレー
ト、ポリエステルメタクリレート、およびこれらの混合物などがある。これらの
オリゴマーは、市販されているか、あるいは当業者によく知られている方法や手
順によって容易に製造することができる。しかしながら、透明化用物質中にプレ
ポリマーおよび/またはオリゴマーを組み込むか否かに関わらず、透明化用物質
は、それが硬化した後に約1.5の屈折率を有するのが好ましい。さらに、支持体
の透明化部分は約0.0005インチ〜約0.002インチ(すなわち、約1.27×10-3cm〜約
5.08×10-3cm)の範囲の厚さを有するのが好ましい。本明細書で使用している“
オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分”とは、個別のオリゴマー、個
別のプレポリマー、オリゴマーの混合物、プレポリマーの混合物、オリゴマーの
少なくとも1種とプレポリマーの少なくとも1種との混合物を表わしている。
【0075】 オリゴマーまたはプレポリマーを使用しないと、本発明の放射線硬化可能な透
明化用物質はセルロース質支持体にかなり速やかに浸透し、“100%ソリッド”と
して施すことができ、高速の浸透を達成することができる。“100%ソリッド”と
は、硬化させたときにその100%をソリッドに転化させることのできる液体を意味
している。従って、“100%ソリッド”は、残留するような揮発分や溶媒を含有し
ていない。しかしながら、より一層速い浸透が要求される場合は、コーティング
に極性有機溶媒を加えて、その粘度を低下させることができる。好ましい溶媒は
、極性であって水と混和しうるような溶媒であり、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、およびアセトンなどがある。
【0076】 本発明の重合可能な透明化用組成物はさらに、支持体中への浸透速度を増大さ
せるために、従って製造速度を高めるために、重合可能な透明化用液体物質の表
面張力を低下させるための添加剤を約0.2%〜約1%含んでよい。これらの添加剤は
、重合可能な透明化用組成物中に、個別の添加剤としても、あるいは添加剤の混
合物としても使用することができる。適切な添加剤は、フルオロカーボン(例え
ば、3M社から市販のFC-171やFC-129)またはシリコンプレポリマー(例えば、ユニ
オンカーバイド社から市販のSILRET77やDC-90)である。
【0077】 本発明の放射線硬化可能な透明化用組成物は、オリゴマー、プレポリマー、ま
たは添加剤を含まない場合には、約10%〜約50%のカチオン触媒作用可能な成分;
約40%〜約80%のラジカル触媒作用可能な成分; および約5%〜約16%の触媒成分;
を含む。従って、本発明の代表的な透明化用組成物は、オリゴマー、プレポリマ
ー、または添加剤を含まない場合には、1) あらゆる種類のビニルエーテル、あ
らゆる種類のポリエポキシド、ビニルエーテルの混合物、ポリエポキシドの混合
物、またはビニルエーテルの少なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種と
の混合物を約10%〜約50%; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約80%; お
よび3) ラジカル触媒の少なくとも1種、リビングカチオン触媒の少なくとも1種
、またはラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種
との混合物を約5%〜約16%含む。
【0078】 従って、上記説明によれば、代表的な放射線硬化可能な透明化用組成物は、オ
リゴマー、プレポリマー、または添加剤を含まない場合には、下記の実施例1〜8
で示される。
【0079】 実施例1 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約25%〜約40%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約60%; および c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%。
【0080】 実施例2 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約30%〜約35%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約55%〜約60%; および c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約8%〜約10%。
【0081】 実施例3 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約30%〜約40%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約60%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約3%〜約8%; および d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約3%〜約8%。
【0082】 実施例4 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約30%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; および c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約8%〜約12%。
【0083】 実施例5 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約20%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約5%〜約6%; および d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約7%。
【0084】 実施例6 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約50%; および d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%。
【0085】 実施例7 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約50%; および d) ラジカル触媒の少なくとも1種を約8%〜約10%。
【0086】 実施例8 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) ラジカル触媒の少なくとも1種を約4%〜約6%; および e) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約8%〜約10%。
【0087】 本発明の放射線硬化可能な透明化用組成物は、オリゴマーまたはプレポリマー
を含まずに添加剤を含む場合には、約10%〜約50%のカチオン触媒作用可能な成分
; 約40%〜約80%のラジカル触媒可能な成分; 約5%〜約13%の触媒成分; および約0
.5%〜約3%の添加剤成分; を含む。従って、本発明の代表的な透明化用組成物は
、オリゴマーまたはプレポリマーを含まずに添加剤を含む場合には、1) あらゆ
る種類のビニルエーテル、あらゆる種類のポリエポキシド、ビニルエーテルの混
合物、ポリエポキシドの混合物、またはビニルエーテルの少なくとも1種とポリ
エポキシドの少なくとも1種との混合物を約10%〜約50%; 2) 式Iの化合物の少な
くとも1種を約40%〜約80%; 3) ラジカル触媒の少なくとも1種、リビングカチオ
ン触媒の少なくとも1種、またはラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオ
ン触媒の少なくとも1種との混合物を約5%〜約13%; および4) 添加剤または添加
剤の混合物を約0.5%〜約3%; 含む。
【0088】 従って、上記説明によれば、代表的な放射線硬化可能な透明化用組成物は、オ
リゴマーまたはプレポリマーを含まずに添加剤を含む場合には、下記の実施例9
〜16で示される。
【0089】 実施例9 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約25%〜約35%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約70%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%; および d) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約3%。
【0090】 実施例10 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約30%〜約35%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約55%; c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約8%〜約10%; および d) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約2%。
【0091】 実施例11 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約25%〜約40%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約60%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約2%〜約5%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約4%〜約6%; および e) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約2%。
【0092】 実施例12 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約20%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約8%〜約10; および d) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約2%。
【0093】 実施例13 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約20%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約5%〜約6%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約7%; および e) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約2%。
【0094】 実施例14 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約50%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約10; および e) 添加剤または添加剤の混合物を約0.5%〜約1%。
【0095】 実施例15 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約50%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約10; および e) 添加剤または添加剤の混合物を約0.5%〜約1%。
【0096】 実施例16 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) ラジカル触媒の少なくとも1種を約3%〜約5%; e) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約6%〜約8%; および f) 添加剤または添加剤の混合物を約0.5%〜約1%。
【0097】 本発明の放射線硬化可能な透明化用組成物は、オリゴマーおよび/またはプレ
ポリマーを含んでいて添加剤を含んでいない場合には、約10%〜約50%のカチオン
触媒作用可能な成分; 約40%〜約80%のラジカル触媒作用可能な成分; 約5%〜約13
%の触媒成分; ならびに約2%〜約50%(好ましくは約2%〜約12%)のオリゴマー成分
および/またはプレポリマー成分; を含む。従って、本発明の代表的な透明化用
組成物は、オリゴマーおよび/またはプレポリマーを含んでいて添加剤を含んで
いない場合には、1) あらゆる種類のビニルエーテル、あらゆる種類のポリエポ
キシド、ビニルエーテルの混合物、ポリエポキシドの混合物、またはビニルエー
テルの少なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物を約10%〜約5
0%; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約80%; 3) ラジカル触媒の少なく
とも1種、リビングカチオン触媒の少なくとも1種、またはラジカル触媒の少なく
とも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種との混合物を約5%〜約13%; な
らびに4) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約2%〜約50%(好まし
くは約2%〜約12%); 含む。
【0098】 従って、上記説明によれば、代表的な放射線硬化可能な透明化用組成物は、オ
リゴマーおよび/またはプレポリマーを含んでいて添加剤成分を含んでいない場
合には、下記の実施例17〜24で示される。
【0099】 実施例17 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約25%〜約35%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約70%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約4%〜約6%; ならびに d) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約3%〜約6%。
【0100】 実施例18 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約30%〜約35%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約55%; c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%; ならびに d) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約5%〜約8%。
【0101】 実施例19 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約30%〜約40%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約60%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約3%〜約4%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約4%〜約6%; ならびに e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約3%〜約4%。
【0102】 実施例20 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約12%〜約20%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約8%〜約10%; ならびに d) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約5%〜約10%。
【0103】 実施例21 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約20%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約5%〜約6%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約7%; ならびに e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約4%〜約5%。
【0104】 実施例22 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%; ならびに e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約4%〜約5%。
【0105】 実施例23 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) ラジカル触媒の少なくとも1種を約8%〜約10%; ならびに e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約4%〜約5%。
【0106】 実施例24 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) ラジカル触媒の少なくとも1種を約3%〜約5%; e) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約6%〜約8%; ならびに f) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約3%〜約5%。
【0107】 本発明の放射線硬化可能な透明化用組成物は、オリゴマーおよび/またはプレ
ポリマーを含んでいて且つ添加剤も含んでいる場合には、約10%〜約50%のカチオ
ン触媒作用可能な成分; 約30%〜約80%のラジカル触媒作用可能な成分; 約5%〜約
13%の触媒成分; 約1%〜約50%(好ましくは約1%〜約10%)のオリゴマー成分および/
またはプレポリマー成分; ならびに約0.2%〜約2%の添加剤; を含む。従って、本
発明の代表的な透明化用組成物は、オリゴマーおよび/またはプレポリマーを含
んでいて且つ添加剤も含んでいる場合には、1) あらゆる種類のビニルエーテル
、あらゆる種類のポリエポキシド、ビニルエーテルの混合物、ポリエポキシドの
混合物、またはビニルエーテルの少なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1
種との混合物を約10%〜約50%; 2) 式Iの化合物の少なくとも1種を約30%〜約80%;
3) ラジカル触媒の少なくとも1種、リビングカチオン触媒の少なくとも1種、ま
たはラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種との
混合物を約5%〜約13%; 4) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約1
%〜約50%(好ましくは約1%〜約10%); ならびに5) 添加剤または添加剤の混合物を
約0.2%〜約2%; 含む。
【0108】 従って、上記説明によれば、代表的な放射線硬化可能な透明化用組成物は、オ
リゴマーおよび/またはプレポリマーを含んでいて且つ添加剤成分も含んでいる
場合には、下記の実施例25〜32で示される。
【0109】 実施例25 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約25%〜約35%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約70%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約4%〜約6%; d) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約3%〜約5%; ならびに e) 添加剤または添加剤の混合物を約0.5%〜約2%。
【0110】 実施例26 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約30%〜約35%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約55%; c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%; d) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約5%〜約8%; ならびに e) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約2%。
【0111】 実施例27 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約10%〜約30%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約30%〜約60%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約3%〜約6%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約2%〜約6%; e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約1%〜約10%; ならびに f) 添加剤または添加剤の混合物を約0.2%〜約1%。
【0112】 実施例28 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約20%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; c) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約8%〜約10%; d) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約5%〜約10%; ならびに e) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約2%。
【0113】 実施例29 a) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約20%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約60%〜約70%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約5%〜約6%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約7%; e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約4%〜約5%; ならびに f) 添加剤または添加剤の混合物を約1%〜約2%。
【0114】 実施例30 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%; e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約4%〜約6%; ならびに f) 添加剤または添加剤の混合物を約0.5%〜約1%。
【0115】 実施例31 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) ラジカル触媒の少なくとも1種を約5%〜約10%; e) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約4%〜約6%; ならびに f) 添加剤または添加剤の混合物を約0.5%〜約1%。
【0116】 実施例32 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約20%〜約30%; b) ビニルエーテルの少なくとも1種を約10%〜約15%; c) 式Iの化合物の少なくとも1種を約40%〜約45%; d) ラジカル触媒の少なくとも1種を約3%〜約5%; e) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約6%〜約8%; f) オリゴマー成分および/またはプレポリマー成分を約3%〜約5%; ならびに g) 添加剤または添加剤の混合物を約0.5%〜約1%。
【0117】 本発明の好ましい放射線硬化可能な透明化用組成物は、 a) 式
【0118】
【化15】
【0119】 で示されるポリエポキシドを約30%〜約40%; b) トリプロピレングリコールジアクリレートを約50%〜約60%; c) ペンタアクリレートを約3%〜約6%; d) 2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロキシ-エトキシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパ
ンを約4.5%; および e) 式
【0120】
【化16】
【0121】 で示されるトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩を約5.5%;
含む。 本発明のさらに好ましい放射線硬化可能な透明化用組成物は、 a) 式
【0122】
【化17】
【0123】 で示されるポリエポキシドを約30%〜約32%; b) トリプロピレングリコールジアクリレートを約52%〜約55%; c) ペンタアクリレートを約4%〜約5%; d) 2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロキシ-エトキシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパ
ンを約4.5%; および e) 式
【0124】
【化18】
【0125】 で示されるトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩を約5.5%;
含む。 本発明のさらに好ましい放射線硬化可能な透明化用組成物は、 a) 式
【0126】
【化19】
【0127】 で示されるポリエポキシドを約31.5%; b) トリプロピレングリコールジアクリレートを約54%; c) ペンタアクリレートを約4.5%; d) 2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロキシ-エトキシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパ
ンを約4.5%; および e) 式
【0128】
【化20】
【0129】 で示されるトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩を約5.5%;
含む。 本発明のさらに好ましい放射線硬化可能な透明化用組成物は、 a) 式
【0130】
【化21】
【0131】 で示されるポリエポキシドを約31.5%; b) トリプロピレングリコールジアクリレートを約54%; c) ペンタアクリレートを約4.5%; d) 2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロキシ-エトキシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパ
ンを約4.5%; および e) 式
【0132】
【化22】
【0133】 で示されるトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩を約5.5%;
含む。 重合可能な透明化用組成物は、放射線(電子ビーム、可視線、または紫外線の
いずれか)を照射することによって硬化させるのが好ましい。硬化処理によって
透明化用物質の重合可能な成分が重合を起こし、これにより永久的に透明化され
た部分が形成される。透明化用組成物がいったん硬化すると、固体となって移行
や揮発を起こさない。好ましいことに、本発明の透明化用物質が支持体に浸透す
る速度が速いことから、支持体に施した直後に硬化が可能であり、従って、施さ
れた区域から透明化用物質が移行または揮発するような状況は実質的にもたらさ
れない。本発明の重合可能な透明化用液体組成物は速やかに且つ完全に硬化され
る。例えば、ラジカル触媒とリビングカチオン触媒とを含有する本発明の透明化
用組成物は通常、架橋反応の95%以上が完了する。さらに、リビングカチオン触
媒を含有する(リビングカチオン触媒単独またはラジカル触媒との併用)組成物は
、放射線への暴露を停止した後でもある程度硬化し続ける。放射線の照射だけで
、重合可能な透明化用組成物のラジカル触媒成分とリビングカチオン触媒成分の
両方が活性化されて架橋反応を開始するけれども、架橋反応の速度は、熱(赤外
線によって簡便に供給される)を加えることによって高めることができる。熱は
、カチオ触媒の活性を促進する際に特に有効である。
【0134】 本発明の透明化用物質が支持体12に浸透する速度が高いことから、透明化を連
続的なインラインプロセスにて行うことができる。このようなプロセスは、従来
のいかなる印刷法(フレキソ印刷法、グラビア印刷法、またはスクリーン印刷法)
も含むことができる。先ず透明化用物質をフレキソ印刷プレスにて区域24に施し
、次いで電子ビーム、可視線、または紫外線によって直ちに硬化させる、という
連続的透明化プロセスをつくり上げることができる。
【0135】 例えば、フレキソ印刷プレスと紫外線硬化とを組合わせる場合、受け入れ可能
な透明化速度(すなわち、透明化用物質を支持体12に施して硬化させる速度)は、
1分当たり支持体約75〜約150リニアフィート(すなわち、約22.9メートル〜約45.
72メートル)である。製造速度を高めるための1つの方法は、支持体および/また
は透明化用物質を穏やかに加熱して(50℃〜100℃)粘度を効果的に低下させ、こ
れにより浸透速度を増大させるという方法である。25℃におけるコーティングの
好ましい粘度は約30〜約100センチポイズ(さらに好ましくは約30〜約70センチポ
イズ)である。硬化のための紫外線の好ましい波長は約200〜約400ナノメートル
であり、硬化のための紫外線の好ましいキャパシティは支持体の幅1インチ当た
り約300〜約600ワットである。
【0136】 透明化用物質は、区域24にて支持体12の一方の側に施すことも、あるいは両方
の側に施すこともできる。しかしながら、区域24の両方の側に同時に施すのが好
ましい。このような同時的処理により、透明化用物質の支持体へのより一層速い
浸透が得られる。
【0137】 有利なことに、本発明の重合可能な透明化用組成物を使用すると、オリゴマー
またはプレポリマーを含まない場合は、支持体12に速やかに浸透するだけでなく
、全ての所望する物理的・化学的特性をもつ透明化部分14を生成する透明化用物
質が得られる。物理的には、透明化部分14は強度があって柔軟性であり、粗雑な
取り扱いを受けてもその透明性を保持する程度の耐久性がある。透明化部分14は
さらに、インクおよび/またはトナーに対して極めて受容性がある。インクおよ
び/またはトナーに対してこうした良好な受容性を有するという利点により、透
明化部分の下側表面上に反転画像を印刷することができる。この特徴については
後述にてより詳細に説明する。
【0138】 化学的には、透明化部分14は、紫外線に対して充分な抵抗性を有しているので
、時間が経過してもその透明性を失うことはない。この透明化部分は、反射率お
よびPCRに関して米国郵便サービス仕様に適合する。これは、上記モノマーが支
持体12への実質的に完全な浸透を達成する、という事実によるものと考えられる
。透明化部分14はさらに、放射線硬化した透明化用物質の移行および/または揮
発に対して充分な抵抗性を有しているので、時間が経過してもその透明性を失う
ことはない。透明化用物質の支持体12への浸透が速いために、透明化用物質は、
区域24に施されると直ちに硬化することができる。さらに、本発明の透明化用物
質は、極性有機溶媒に対して相溶性であるけれども、有機溶媒を使用する必要は
ない。従って、有機溶媒を含有している透明化用物質より硬化後の揮発性が低く
、このため移行または揮発がさらに起こりにくくなる。
【0139】 透明化用物質は、いったん硬化したら支持体12の屈折率にできるだけ近い屈折
率を有するのが好ましい。これにより、透明化部分14は確実に充分に透明となる
。ほとんどのセルロース質支持体は約1.5の屈折率を有する。従って、硬化した
コーティングの好ましい屈折率は同様に約1.5である。
【0140】 しかしながら、ある種のセルロース質支持体は1.5より大きい屈折率を有する
。このような支持体の場合、硬化した透明化用物質の屈折率を増大させて支持体
の屈折率と実質的に調和させるために、透明化用物質中に1種以上のプレポリマ
ーを組み込むのが望ましい。一般には、硬化した透明化用物質の屈折率をこのよ
うにして達成する必要のある最も高い値は1.55である。こうした機能を得るため
の好ましいプレポリマーとしては、スチレン-無水マレイン酸プレポリマー、ス
チレン-アクリル酸プレポリマー、およびスチレン-メタクリル酸プレポリマーな
どがある。このうち最も好ましいプレポリマーはスチレン-無水マレイン酸プレ
ポリマーである。
【0141】 ある特定の状況においては、特別の柔軟性をもった透明化部分を有するのが好
ましいことがある。この目的に対しては、透明化用物質中にオリゴマーを組み込
むことができる。この点に関して好ましいオリゴマーは、ウレタン-アクリレー
トオリゴマーおよびスチレン-アクリルオリゴマーである。
【0142】 図5と6を参照すると、本発明の反転画像印刷機構が示されている。図6は支持
体12の下側表面30の表示であり、反転画像80(透明化部分14の下側表面20に印刷
されている)を示している。反転画像80は、従来のいかなる印刷法(例えば、レー
ザー印刷法、イオン付着印刷法、インクジェット印刷法、または熱転写法)でも
印刷することができる。図5は支持体12の上側表面82の表示であり、透明化部分1
4の上側表面18を通して見える反転画像80(すなわち通常の画像として見える)を
示している。支持体12を使用してメーラーを形成すると、反転画像80の通常の画
像(normal image)が観察者が見る画像となる。
【0143】 本発明を例証するために代表的な実施態様と特定の詳細について説明してきた
が、当業者にとっては、本発明の範囲を逸脱することなく、本明細書および特許
請求の範囲に開示の方法と装置に対する種々の変形が可能であることは明らかで
ある。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月28日(2000.8.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、 R"は、あらゆる単官能または多官能の有機基であり; RはHまたはCH3であり; R'はHまたは-C(O)C(R)=CH2であって、但し-C(O)C(R)=CH2が少なくとも1つ存在
し; xは0〜4の整数であって、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドに対し
て反応性のR"上の官能基の数を示しており; zは1〜4の整数であって、xおよびnとは独立的に変わってよく; nは0〜20の整数であって、xおよびzとは独立しており; そして R、R'、またはR"のいずれかが1つより多い場合、それらの構造とそれぞれの数
は同一であっても異なっていてもよい〕で示される少なくとも1種の化合物から
選ばれるラジカル触媒作用可能な成分; および iii) 少なくとも1種のラジカル触媒と少なくとも1種のリビングカチオン触媒
とを含む触媒成分; を含む重合可能な透明化用物質を含浸させた前記支持体の区域を含み、前記透明
化用物質が放射線で硬化されている、前記セルロース質支持体。
【化2】
【化3】 または
【化4】 (式中、Rは、直鎖もしくは枝分かれ鎖で飽和または不飽和のC1-C6アルキレンで
ある)から選ばれる、請求項1記載のセルロース質支持体。
【化5】 から選ばれる、請求項5記載のセルロース質支持体。
【化6】 で示されるポリエポキシドを約30%〜約40%; b) トリプロピレングリコールジアクリレートを約50%〜約60%; c) ペンタアクリレートを約3%〜約6%; d) 2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロキシ-エトキシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパ
ンを約4.5%; および e) 式
【化7】 で示されるトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩を約5.5%;
含む、請求項1記載のセルロース質支持体。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの透明化部分を有するセルロース質支持体で
    あって、前記透明化部分が、 i) 1) ビニルエーテル、2) ポリエポキシド、3) ビニルエーテルの混合物、4
    ) ポリエポキシドの混合物、または5) ビニルエーテルの少なくとも1種とポリエ
    ポキシドの少なくとも1種との混合物、から選ばれるカチオン触媒作用可能な成
    分; ii) 式I 【化1】 〔式中、 R"は、あらゆる単官能または多官能の有機基であり; RはHまたはCH3であり; R'はHまたは-C(O)C(R)=CH2であって、但し-C(O)C(R)=CH2が少なくとも1つ存在
    し; xは0〜4の整数であって、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドに対し
    て反応性のR"上の官能基の数を示しており; zは1〜4の整数であって、xおよびnとは独立的に変わってよく; nは0〜20の整数であって、xおよびzとは独立しており; そして R、R'、またはR"のいずれかが1つより多い場合、それらの構造とそれぞれの数
    は同一であっても異なっていてもよい〕で示される少なくとも1種の化合物から
    選ばれるラジカル触媒作用可能な成分; および iii) 1) ラジカル触媒、2) ラジカル触媒の混合物、3) リビングカチオン触
    媒、4) リビングカチオン触媒の混合物、または5) ラジカル触媒の少なくとも1
    種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種との混合物、から選ばれる触媒成分;
    を含む重合可能な透明化用物質を含浸させた前記支持体の区域を含み、前記透明
    化用物質が放射線で硬化されている、前記セルロース質支持体。
  2. 【請求項2】 前記ポリエポキシドが、 【化2】 【化3】 または 【化4】 (式中、Rは、直鎖もしくは枝分かれ鎖で飽和または不飽和のC1-C6アルキレンで
    ある)から選ばれる、請求項1記載のセルロース質支持体。
  3. 【請求項3】 前記ビニルエーテルが、ビニルピロリドン、ヒドロキシブチ
    ルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、ポリエステ
    ルビニルエーテル、フルオロアルキルビニルエーテル、ウレタンジビニルエーテ
    ル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ビニル/エーテル末端ウレタン
    モノマー、ビニル/エーテル末端ウレタンオリゴマー、ビニルエーテル末端エス
    テルモノマー、またはビニルエーテル末端エステルオリゴマーから選ばれる、請
    求項1記載のセルロース質支持体。
  4. 【請求項4】 前記ラジカル触媒が、2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロキシ-エト
    キシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパン、ベンゾインエーテルベンゾフェノン、メ
    チルジエタノールアミンジメチルキノキシリン-4,4'-ビス(ジメチルアミンベン
    ゾフェノン)、2,2-ジエトキシアセトフェノン、またはt-ブチルトリクロロアセ
    トフェノンから選ばれる、請求項1記載のセルロース質支持体。
  5. 【請求項5】 前記リビングカチオン触媒が、式 [ArxQ+]y Zy - (式中、Arは、それぞれ独立的に置換されていてもよい芳香基であり; Qはイオウ
    原子またはヨウ素原子であり; xは、Qがイオウ原子のときに3であって、Qがヨウ
    素原子のときに2であり; yは1または2であり; そしてZはSbF6またはPF6である)
    で示されるトリアリールスルホニウム塩またはジアリールヨードニウム塩である
    、請求項1記載のセルロース質支持体
  6. 【請求項6】 前記リビングカチオン触媒が 【化5】 から選ばれる、請求項5記載のセルロース質支持体。
  7. 【請求項7】 前記透明化用組成物が、オリゴマー、プレポリマー、または
    これらの混合物をさらに含む、請求項1記載のセルロース質支持体。
  8. 【請求項8】 前記プレポリマーが、スチレン-無水マレイン酸プレポリマ
    ー、スチレン-アクリル酸プレポリマー、またはスチレン-メタクリル酸プレポリ
    マーから選ばれる、請求項7記載のセルロース質支持体。
  9. 【請求項9】 前記オリゴマーが、スチレン-アクリル酸オリゴマーまたは
    ウレタンアクリレートオリゴマーから選ばれる、請求項7記載のセルロース質支
    持体。
  10. 【請求項10】 前記透明化用物質が添加剤または添加剤の混合物をさらに
    含む、請求項1記載のセルロース質支持体。
  11. 【請求項11】 前記添加剤がフルオロカーボンまたはシリコンプレポリマ
    ーである、請求項10記載のセルロース質支持体。
  12. 【請求項12】 前記透明化用物質が、オリゴマー、プレポリマー、または
    これらの混合物をさらに含む、請求項10記載のセルロース質支持体。
  13. 【請求項13】 前記カチオン触媒作用可能な成分がポリオキシドの少なく
    とも1種を含み、前記触媒成分がラジカル触媒の少なくとも1種を含む、請求項1
    記載のセルロース質支持体。
  14. 【請求項14】 前記カチオン触媒作用可能な成分が、ビニルエーテルの少
    なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物を含み、前記触媒成分
    がラジカル触媒の少なくとも1種を含む、請求項1記載のセルロース質支持体。
  15. 【請求項15】 前記カチオン触媒作用可能な成分がポリオキシドの少なく
    とも1種を含み、前記触媒成分がリビングカチオン触媒の少なくとも1種を含む、
    請求項1記載のセルロース質支持体。
  16. 【請求項16】 前記カチオン触媒作用可能な成分がビニルエーテルの少な
    くとも1種を含み、前記触媒成分がリビングカチオン触媒の少なくとも1種を含む
    、請求項1記載のセルロース質支持体。
  17. 【請求項17】 前記カチオン触媒作用可能な成分が、ビニルエーテルの少
    なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物を含み、前記触媒成分
    がリビングカチオン触媒の少なくとも1種を含む、請求項1記載のセルロース質支
    持体。
  18. 【請求項18】 前記カチオン触媒作用可能な成分がポリエポキシドの少な
    くとも1種を含み、前記触媒成分が、ラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカ
    チオン触媒の少なくとも1種との混合物を含む、請求項1記載のセルロース質支持
    体。
  19. 【請求項19】 前記透明化用物質が、 a) ポリエポキシドの少なくとも1種を約30%〜約40%; b) 式Iの化合物の少なくとも1種を約50%〜約60%; c) ラジカル触媒の少なくとも1種を約3%〜約8%; および d) リビングカチオン触媒の少なくとも1種を約3%〜約8%; 含む、請求項1記載のセルロース質支持体。
  20. 【請求項20】 前記透明化用物質が、 a) 式 【化6】 で示されるポリエポキシドを約30%〜約40%; b) トリプロピレングリコールジアクリレートを約50%〜約60%; c) ペンタアクリレートを約3%〜約6%; d) 2-ヒドロキシ-1-[4-(ヒドロキシ-エトキシ)フェニル]-2-メチル-1-プロパ
    ンを約4.5%; および e) 式 【化7】 で示されるトリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート塩を約5.5%;
    含む、請求項1記載のセルロース質支持体。
  21. 【請求項21】 前記カチオン触媒作用可能な成分がビニルエーテルの少な
    くとも1種を含み、前記触媒成分が、ラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカ
    チオン触媒の少なくとも1種との混合物を含む、請求項1記載のセルロース質支持
    体。
  22. 【請求項22】 前記カチオン触媒作用可能な成分が、ビニルエーテルの少
    なくとも1種とポリエポキシドの少なくとも1種との混合物を含み、前記触媒成分
    が、ラジカル触媒の少なくとも1種とリビングカチオン触媒の少なくとも1種との
    混合物を含む、請求項1記載のセルロース質支持体。
  23. 【請求項23】 前記透明化用物質が100%ソリッド液体として支持体に施さ
    れる、請求項1記載のセルロース質支持体。
  24. 【請求項24】 前記透明化用物質が、硬化されると約1.5の屈折率を有す
    る、請求項1記載のセルロース質支持体。
  25. 【請求項25】 支持体が少なくとも第1のプライと第2のプライを有するエ
    ンベロープまたはメーラーの形態をとっていて、前記第1のプライ上に透明化部
    分が存在する、請求項1記載のセルロース質支持体。
JP2000556102A 1998-06-25 1999-06-09 透明化区域を有するセルロース質支持体およびそれらの製造法 Pending JP2002519526A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/104,573 US6103355A (en) 1998-06-25 1998-06-25 Cellulose substrates with transparentized area and method of making same
US09/104,573 1998-06-25
PCT/US1999/013047 WO1999067465A1 (en) 1998-06-25 1999-06-09 Cellulose substrates with transparentized area and method of making same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002519526A true JP2002519526A (ja) 2002-07-02

Family

ID=22301200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000556102A Pending JP2002519526A (ja) 1998-06-25 1999-06-09 透明化区域を有するセルロース質支持体およびそれらの製造法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6103355A (ja)
EP (1) EP1088132A1 (ja)
JP (1) JP2002519526A (ja)
AU (1) AU752118B2 (ja)
BR (1) BR9911501A (ja)
CA (1) CA2334314C (ja)
WO (1) WO1999067465A1 (ja)
ZA (1) ZA200006538B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183997A (ja) * 2001-12-11 2003-07-03 Osaka Insatsu Ink Seizo Kk 透明加工紙およびその製造方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8133421B2 (en) * 1999-02-23 2012-03-13 Warsaw Orthopedic, Inc. Methods of making shaped load-bearing osteoimplant
US6358596B1 (en) * 1999-04-27 2002-03-19 The Standard Register Company Multi-functional transparent secure marks
US6902770B1 (en) 2000-04-28 2005-06-07 Infoseal L.L.C. Method of transparentizing paper subtrate and paper assembly with transparentized window
JP4162421B2 (ja) * 2002-04-16 2008-10-08 日華化学株式会社 紙用透明化剤及び透明紙の製造方法
JP4298217B2 (ja) * 2002-04-18 2009-07-15 日華化学株式会社 紙用透明化剤及び透明紙の製造方法
US6677022B2 (en) 2001-05-22 2004-01-13 The Standard Register Company Integrated waterproof card or label and method thereof
US20030015866A1 (en) * 2001-07-19 2003-01-23 Cioffi Mark M. Integrated optical viewer for secure documents
US6607813B2 (en) 2001-08-23 2003-08-19 The Standard Register Company Simulated security thread by cellulose transparentization
US20030181978A1 (en) * 2002-03-25 2003-09-25 Brown Kelly R. Channeled biomedical foams and method for producing same
US20050252955A1 (en) * 2004-05-17 2005-11-17 Kiyoshi Sugai Recyclable single-sheet mailer
US7641116B2 (en) * 2005-10-31 2010-01-05 Pitney Bowes Inc. Vote by mail envelope
US7922208B2 (en) * 2006-12-11 2011-04-12 Pitney Bowes Inc. Method and system for protecting privacy of signatures on mail ballots
US7673790B2 (en) * 2007-06-25 2010-03-09 Pitney Bowes Inc. Vote by mail envelope that protects integrity of ballot during signature verification
US9623622B2 (en) 2010-02-24 2017-04-18 Michael Baines Packaging materials and methods

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL87862C (ja) * 1951-08-20
US3043805A (en) * 1958-08-05 1962-07-10 Du Pont Polymeric amides and their preparation
US3261686A (en) * 1963-04-23 1966-07-19 Du Pont Photopolymerizable compositions and elements
US3380831A (en) * 1964-05-26 1968-04-30 Du Pont Photopolymerizable compositions and elements
US3469982A (en) * 1968-09-11 1969-09-30 Jack Richard Celeste Process for making photoresists
US3661576A (en) * 1970-02-09 1972-05-09 Brady Co W H Photopolymerizable compositions and articles
US3936557A (en) * 1971-05-18 1976-02-03 American Can Company Epoxide blend for polymerizable coating compositions and process
US3813261A (en) * 1971-07-23 1974-05-28 Andrews Paper & Chem Co Inc Transparentized fibrous materials and process for making same
US3936577A (en) * 1971-12-15 1976-02-03 E. I. Du Pont De Nemours & Company Method for concomitant particulate diamond deposition in electroless plating, and the product thereof
US4128437A (en) * 1973-11-26 1978-12-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Transparentizing agent for paper
US4319009A (en) * 1978-01-03 1982-03-09 The Dow Chemical Company Cycloaliphatic acrylate compositions
US4362848A (en) * 1978-10-13 1982-12-07 The Dow Chemical Co. Cycloaliphatic acrylate compositions
US4198465A (en) * 1978-11-01 1980-04-15 General Electric Company Photocurable acrylic coated polycarbonate articles
US4237185A (en) * 1979-01-22 1980-12-02 The Richardson Company Radiation curable transparentizing resin systems, methods and products
US4271227A (en) * 1979-04-26 1981-06-02 Andrews Paper & Chemical Co., Inc. Transparent fibrous sheets and process for making
US4279717A (en) * 1979-08-03 1981-07-21 General Electric Company Ultraviolet curable epoxy silicone coating compositions
FR2524026B1 (fr) * 1982-03-25 1985-09-13 Arjomari Prioux Matieres cellulosiques transparentisees et leurs applications, leur procede de fabrication et les compositions de transparentisation correspondantes
US4416950A (en) * 1982-04-29 1983-11-22 Andrews Paper & Chemical Co. Transparent fibrous sheets
US4526803A (en) * 1983-06-20 1985-07-02 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Transparentizing
US4569888A (en) * 1984-07-13 1986-02-11 Andrews Paper & Chemical Co., Inc. Transparentized paper sheet
GB2172550B (en) * 1985-01-24 1988-11-16 Svecia Antiqua Ltd A method for the manufacture of a material in the form of paper sheets or a paper web provided with a watermarklike pattern.
US4761435A (en) * 1986-10-03 1988-08-02 Desoto, Inc. Polyamine-polyene ultraviolet coatings
US4729506A (en) * 1987-02-04 1988-03-08 Transkrit Corporation Mailer with transparent patch
US5055354A (en) * 1989-07-27 1991-10-08 Phomat Reprographics, Inc. Transparentized paper and method for its manufacture
US5207871A (en) * 1991-06-13 1993-05-04 Dsm N.V. Process for making transparent paper using a UV curable compositions of maleate, vinyl monomer and an allyl compound
US5232812A (en) * 1992-09-18 1993-08-03 Xerox Corporation Method of forming images using curable liquid
JPH06280198A (ja) * 1993-03-25 1994-10-04 Toyo Ink Mfg Co Ltd 紙用透明化処理剤
US5418205A (en) * 1993-04-15 1995-05-23 The Standard Register Company Cellulosic substrate with transparentized portion and carbonless imaging
US5663264A (en) * 1993-12-27 1997-09-02 Hitachi Chemical Company, Ltd. Transparent resin and plastic lens
JP2949121B2 (ja) * 1995-03-13 1999-09-13 桐山 義行 紫外線硬化方法
JPH09119095A (ja) * 1995-09-18 1997-05-06 Xerox Corp ベラムペーパのための硬化性樹脂透明化システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183997A (ja) * 2001-12-11 2003-07-03 Osaka Insatsu Ink Seizo Kk 透明加工紙およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
ZA200006538B (en) 2002-02-11
BR9911501A (pt) 2001-03-20
CA2334314A1 (en) 1999-12-29
AU752118B2 (en) 2002-09-05
US6103355A (en) 2000-08-15
AU4431699A (en) 2000-01-10
WO1999067465A1 (en) 1999-12-29
EP1088132A1 (en) 2001-04-04
CA2334314C (en) 2007-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002519526A (ja) 透明化区域を有するセルロース質支持体およびそれらの製造法
US6358596B1 (en) Multi-functional transparent secure marks
EP2912125B1 (en) Protective coatings for security documents
US5992314A (en) UV curable adhesive for stencil media
DE1671637A1 (de) Wasserfreie Flachdruckplatte und Flachdruckverfahren
US6025017A (en) Photopolymerizable coating formulation for thermal transfer media
US6040040A (en) Multi-layer thermal transfer media from selectively curable formulations
US5418205A (en) Cellulosic substrate with transparentized portion and carbonless imaging
US6143120A (en) Cellulose substrates with transparentized area and method of making
US6607813B2 (en) Simulated security thread by cellulose transparentization
US6692819B1 (en) Method of transparentizing a cellulose substrate
DE102007051195A1 (de) Mit einem Bild versehenes Druckelement, Verfahren und System zu seiner Herstellung
DE2460038C2 (de) Kupferdruckverfahren und Druckfarbe zur Durchführung desselben
US6677022B2 (en) Integrated waterproof card or label and method thereof
DE3012953C2 (de) Verfahren zur Herstellung von Trockenflachdruckformen
JP3277365B2 (ja) 放射線硬化性インキ及びこれを用いた印刷物
DE2727194C3 (de) Verwendung von Desensibilisatoren in Desensibilisierungstintenzusammensetzungen für kohlefreies Kopierpapier
JP2987534B2 (ja) 感熱転写記録シート
JPH07150093A (ja) 透かし印刷用インキ及びこれを使用する透かし印刷方法
JP3068774U (ja) 自動搬送仕分け用複写封筒
JP2019157033A (ja) 紫外線硬化型孔版インキ及び該インキを用いた孔版印刷方法
JPH0267177A (ja) 記録用シート
JPH04299143A (ja) オフセットマスター用シート
JPH06166989A (ja) 耐水化紙