JP2002519198A - 芳香族オキシカルボン酸の分離方法 - Google Patents

芳香族オキシカルボン酸の分離方法

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JP2002519198A
JP2002519198A JP2000558059A JP2000558059A JP2002519198A JP 2002519198 A JP2002519198 A JP 2002519198A JP 2000558059 A JP2000558059 A JP 2000558059A JP 2000558059 A JP2000558059 A JP 2000558059A JP 2002519198 A JP2002519198 A JP 2002519198A
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oxycarboxylic acid
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サミユエルズ,マイケル・ロバート
ヤブロフ,ロナルド・エム
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EI Du Pont de Nemours and Co
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Abstract

(57)【要約】 選ばれたアルカリ金属塩の存在下において芳香族オキシカルボン酸の(ジ)アルカリ金属塩を電気透析し、遊離の芳香族オキシカルボン酸およびアルカリ金属の水酸化物を製造する方法が提供される。本発明の種々の具体化例はこれらのジアルカリ金属塩からアルカリ金属水酸化物並びに原料の有機化合物を回収する効率的で経済的な方法である。またこれらの方法は電気透析中過電圧を防ぐことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の分野 本発明はモノ−またはジアルキル金属塩から芳香族オキシカルボン酸を分離す
る方法に関する。特に本発明は他の選択されたアルカリ金属塩を存在させこれら
の塩を電気透析し、電気透析の終わり近くにおける過電圧を減少させる方法に関
する。この方法においてはアルカリ金属およびその水酸化物は完全に且つ経済的
に再利用される。
【0002】 本発明の背景 芳香族のオキシカルボン酸およびジカルボン酸は工業的な製品を製造する上で
重要な成分である。例えばp−ヒドロキシ安息香酸(PHBA)はパラベン(p
araben)の製造に使用され、またポリエステル製造用の単量体として使用
されており、またサリチル酸(o−ヒドロキシ安息香酸)はアスピリンの製造に
使用されている。伝統的に芳香族オキシカルボン酸はKolbe−Schmit
t反応を使用して製造されるが、この反応では通常高温、高圧下において芳香族
ヒドロキシ化合物を二酸化炭素と反応させる。Kolbe−Schmitt反応
はここ100年間に亙り芳香族のオキシ酸を製造する標準的な方法であった。例
えばA.S.Lindsey等、Chem.Rev.誌、57巻、583〜62
0頁(1957年)参照。この文献は参考のために本明細書に組み入れられる。
しかしこの反応は複雑であって操作が困難であり、幾つかの製造段階を含むので
最終製品のコストが高くなる。カルボキシル化反応の最初の生成物は芳香族オキ
シカルボン酸のジアルカリ金属塩であるから、実質的なコストは通常NaOHま
たはKOHのような化合物を使用することに因っている。これらの化合物は後で
廃棄される(ナトリウムまたはカリウム塩として)。というのは通常はジアルカ
リ金属塩を強酸と反応させて遊離の芳香族オキシカルボン酸を分離するからであ
る。オキシカルボン酸のジアルカリ金属塩は完全に電気透析して遊離の芳香族オ
キシカルボン酸にすることもできるが、これらの化合物を完全に電気透析しよう
とすれば(また完全な電気透析に近づくにつれて)、電圧が上昇し電流効率が急
激に低下する。そのためこの方法は実用的でないか、および/または不経済であ
る。
【0003】 日本特許出願明細書40−11492号にはテレフタル酸のアルカリ金属塩を
電気透析してテレフタル酸とアルカリ金属水酸化物にする方法が記載されている
【0004】 日本特許出願明細書64−9954号にはヒドロキシ安息香酸のアルカリ金属
塩の電気透析が記載されている。
【0005】 これらいずれの文献にもアルカリ金属塩を加えて過電圧を防ぐ電気透析法につ
いては記載されていない。従って過電圧を減少または除去することによりその利
点に悪影響を当てることなくこれらの電気透析法を改善することが望まれている
【0006】 本発明の概要 本発明においては、芳香族オキシカルボン酸をそのジアルカリ金属塩から製造
する方法において、式(OR1CO2)Ht2-tの第1の化合物および式Mxz
の第2の化合物の水溶液を電気透析し、式(OR1CO2)Hy2-yの第3の化合
物およびMOHをつくる、 但し式中 R1はアリーレン、 tは0〜約1.90、 各Mは独立に一つのアルカリ金属陽イオンであり、 HzQはその共役酸のpKaが約2以下の陰イオンであり、 xは1以上の整数であってzは0かまたは1以上の整数であるが、x+zはQ
上の負の電荷の総数に等しく、 MはpH2.5においてHzQを付随した濃度が約0.03〜約4モル濃度(
molar)であり、 yは約1.95〜2.00である、 ことを含むことを特徴とする方法が提供され、特許として請求される。
【0007】 本発明は、添付図面を参照すればさらに詳細に理解することができよう。
【0008】 本発明の詳細な説明 本明細書に記載された本発明方法の生成物は芳香族オキシカルボン酸である。
本明細書において「芳香族オキシカルボン酸」と言う言葉は、少なくとも1個の
芳香族炭素環式の環、および少なくとも1個のヒドロキシル基と1個のカルボキ
シル基を含み、この両方の基が芳香族炭素環式の環の炭素原子に結合している化
合物を意味するものとして使用される。このような芳香環が2個以上存在する場
合には、これらの環はナフタレンの場合のように融合していることができ、また
ビフェニルの場合のように共有結合によって連結していることができ、或いはジ
フェニルエーテルの場合にように2価の基によって連結していることができる。
また1個またはそれ以上のアルキル基のように不活性な基が芳香環に結合してい
ることもできる。本発明方法によって製造される化合物にはp−ヒドロキシ安息
香酸、o−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−3−メチル安息香酸、2−ヒ
ドロキシ−5−メチル安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、およびヒドロ
キシナフトエ酸が含まれる。好適な生成物はp−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒド
ロキシ−2−ナフトエ酸、およびo−ヒドロキシ安息香酸であるが、p−ヒドロ
キシ安息香酸が特に好適である。
【0009】 本明細書において使用される「アリーレン」という言葉は、1個または2個の
芳香環の炭素原子への2個の遊離原子価をもった基を意味する。また本明細書に
おいて使用される「ヒドロカルビレン」という言葉は、炭素および水素を含む2
価の基を意味する。さらに本明細書において使用される「置換基」という言葉は
、本明細書記載の反応を妨害しない一つまたはそれ以上の置換基を意味する。適
当な置換基にはアルキルおよびハロゲンが含まれる。
【0010】 本発明方法の原料は芳香族オキシカルボン酸の対応するジアルカリ金属塩また
はその部分的に酸性化された形のものであり、式(OR1CO2)Ht2-tをもっ
ている。ここでtは0〜約1.90であり、好ましくは0〜約1.0、特に好ま
しくは約0.1より小さい。次にこの化合物を電気透析し、tの値をyに増加さ
せる。ここでyは約1.95〜約2.00である。アルカリ金属は唯1種だけ存
在することが好ましい。ナトリウムおよびカリウムは好適なアルカリ金属であり
、カリウムが最も好適である。これらのジアルカリ金属塩は通常芳香族オキシカ
ルボン酸の Kolbe−Schmitt合成の中間生成物として生じる。Ko
lbe−Schmitt法はアルカリ金属の水酸化物を原料として出発する。本
発明方法を用いると、アルカリ金属に関し実質的に閉ループ方法を実現すること
ができる。
【0011】 例えばサリチル酸のKolbe−Schmitt合成では、主生成物は通常サ
リチル酸のナトリウム塩である。下記の式においてSAはサリチル酸ジアニオン
である。
【0012】 NaSA+電気透析→SA+NaOH この方法ではKolbe−Schmitt法を開始させるのに十分な量のNa
OHを戻して再利用できることに注目されたい。
【0013】 電気透析は良く知られた方法であり、例えばWeinheimのVCH Ve
rlagsgesellschaft mbH 1990年発行、B.Elve
rs等編、Ullmann’s Encyclopedia of Indus
trial Chemistry、第5版、A16巻、209〜213頁および
245〜250頁参照のこと。この文献は参考のために本明細書に組み入れられ
る。本発明の電気透析の過程中アルカリ金属水酸化物が生成し、やはり有機化合
物が存在しているから、これらのおよび他の電気透析工程にはフッ素化された膜
、例えばNafion(R)Perfluorinated Membrane(
米国デラウェア州 WilmingtonのE.I.du Pont de N
emours and Company製)が特に好適に使用される。
【0014】 当業界の専門家には理解できるように、三区画透析槽(カソード区画、中央区
画、アノード区画)を本発明方法に使用することができ、この方法では芳香族オ
キシカルボン酸のジアルカリ金属塩を使用する。これらの原料は中央区画に供給
され、アルカリ金属水酸化物はカソード区画で生成される。アノード区画では酸
素およびプロトンが生成し、中央区画では化合物(OR1CO2)Hy2-yが生成
する。ジアルカリ金属塩の新しい溶液は中央区画に添加することができ、溶液中
の「平均」溶質が上記の(OR1CO2)Hy2-yになるような速度で中央区画の
溶液を取り去る。或いは2個またはそれ以上の透析槽を直列にして操作すること
ができる(中央区画の溶液は一つの透析槽から次の透析槽へ流される)。
【0015】 本発明方法においては、透析槽中に存在する芳香族オキシカルボン酸の塩の水
に対する溶解度が小さい場合、透析槽を加熱して水に対する溶解度を増加させる
ことが望ましい。yが1よりも大きい場合は特に、水に対する溶解度が小さくな
る。何故なら「遊離の」(アルカリ金属塩ではない)芳香族オキシカルボン酸が
存在し、この遊離の有機化合物は冷水中では非常に小さい溶解度をもっているに
過ぎないからである。中央区画の溶液のpHはこの区画の中でyの現在の値が何
であるかを示す指標になる(対照例1参照)。MがカリウムでありR1がp−フ
ェニレンである場合、特にyが約0.9以上の時、本発明方法は温度約80〜約
105℃、で行うことが好ましい。もっと一般的に述べれば、yが約0.9以上
の場合、本発明方法は温度約80〜約105℃で行うことが好適である。
【0016】 本発明方法の生成物、即ち芳香族オキシカルボン酸は最高5モル%の一カリウ
ム塩(y=1.95)を含んでいる。「純粋な」p−ヒドロキシ安息香酸が得ら
れるまで完全な電気透析を行うには過度の電気エネルギーが必要であり、従って
第2のアルカリ金属塩を選んで存在させる。本発明方法の最終生成物ではyが約
1.98またはそれ以上であることが好ましい。
【0017】 式Mx2Qの第2のアルカリ金属化合物においては、実際のpH2.5におい
てこの化合物中に存在する陰イオンはpKaが約2以下の共役酸を有している(
このpKaおよび2.5における溶液のpHはPHBAまたはその塩が存在しな
い希薄溶液で測定)。例えばQが1価の負の電荷を有する陰イオンである場合、
-の共役酸はHQであり、そのpKaは約2以下である。しかしQが1より大き
な負の電荷をもち得る陰イオンの場合、状況はもっと複雑になる。例えばQが3
個の負の電荷をもつことができる場合、可能な共役酸はH3Q、H2-およびH
=である。一般的に述べれば、共役酸中のプロトンが多いほど酸性度は高くな
る(そしてpKaは小さくなる)。Qがオルト燐酸塩陰イオンの場合、それらの
pKaは2.1、7.2および12.7である。このことは、芳香族オキシカル
ボン酸のジアルカリ金属塩にオルト燐酸塩が加えられた場合、主として存在する
燐酸塩はHPO4 -(および恐らくPO4 =も)であろうということを意味している
。その理由は、これらのジアルカリ金属塩の溶液は一般に極めて塩基性が強い(
通常pHが9またはそれ以上)からである。芳香族オキシカルボン酸およびその
塩を含む溶液のpHは電気透析中に低下するから、存在するオルト燐酸塩陰イオ
ンは次第にH2PO4 =になる。pHが2.5の所では(大部分の芳香族オキシカ
ルボン酸がプロトン化した形、即ち塩でない形で存在する)、燐酸塩は主として
2PO4 -として存在し、その共役酸はH3PO4である。従ってpH2.5にお
いては、存在するアルカリ金属塩はMH2PO4であろう。ここでMはアルカリ金
属の陽イオンである。従ってオルト燐酸塩を含む陰イオン1当量当たり1当量の
アルカリ金属が存在するであろう。他の有用な陰イオンには硫酸塩、蓚酸塩、塩
化物、ヨー化物、硝酸塩およびピクリン酸塩の陰イオンが含まれる(無機の陰イ
オンが好適である)。或る種の陰イオンはアノードにおいて電気化学的な副反応
を起こす原因となることがある。例えば塩化物は酸化された塩素酸塩となり、他
の問題を生じる原因となる場合がある。
【0018】 好適な陰イオンは硫酸塩陰イオンSO4 =である。HSO4 -のpKaは1.9で
あるから、pH2.5では大部分の陰イオンはSO4 =であり、アルカリ塩はM2
SO4である。この場合存在する硫酸塩イオン1モル当たり2当量のアルカリ金
属陽イオンが存在する。
【0019】 陰イオンがpKa約2またはそれ以下の共役酸をもたなければならないことを
別の方法で述べれば、可能な陰イオンがそれの付随して1個よりも多くの負の電
荷をもっている場合、すべての潜在的な陰イオンの共役酸の少なくとも一つは約
2以下のpKaをもたなければならないということである。
【0020】 上記のように、pH2.5において一定の数のアルカリ金属陽イオンが陰イオ
ンに付随して存在する。このpHにおいてQに付随したアルカリ金属陽イオンの
濃度は約0.03〜約4モル濃度、好ましくは約0.05〜約1.0モル濃度で
あり、約0.1〜約0.3モル濃度が特に好適である。溶液中に存在する他の陰
イオン、例えば芳香族オキシカルボン酸のモノ陰イオンに付随した他のアルカリ
金属陽イオンも存在することができる。
【0021】 本明細書において上記に述べた第2のアルカリ金属化合物は任意の時に芳香族
オキシカルボン酸またはその塩を含む溶液に加えることができるが、この溶液の
抵抗値が増加することによって生じる過電圧が起こる前に加えることが好ましい
。この第2の化合物は透析槽に入れる前に溶液に加えることができる。アルカリ
金属塩または添加される任意の形の化合物は、透析槽が実際のpH2.5に近づ
きその値に到達する際それに付随したアルカリ金属陽イオンの濃度が所望の範囲
に入るような十分の量で存在していなければならない。
【0022】 この第2のアルカリ金属化合物は塩の形、或いはその場において所望の化合物
を生じる他の形で直接加えることができる。例えばアルカリ金属の硫酸塩はM2
SO4、MHSO4またはH2SO4として「加える」ことができる。芳香族オキシ
カルボン酸のジアルカリ金属塩の溶液に重硫酸塩または硫酸を加える場合、これ
らの化合物は簡単にジアルカリ金属塩をプロトン化し、硫酸塩陰イオンを生成す
る。
【0023】 電気透析槽を出た後、芳香族オキシカルボン酸は例えば溶液を冷却し生成物を
沈澱させることにより溶液から分離することができる。水性相と固体の芳香族オ
キシカルボン酸との間におけるアルカリ金属陽イオンの無機塩に対する分配係数
は、水性相に残った塩に著しく有利である(しかし好ましくは沈澱の中に水性相
が包含されるのを避けなければならない)。このことは、アルカリ金属イオン含
量が特に低い比較的純粋な形の芳香族オキシカルボン酸を得ることができること
を意味する。芳香族オキシカルボン酸を水性相から分離した後、新しい芳香族オ
キシカルボン酸のジアルカリ塩をその中に溶解しこれを電気透析することにより
、水性相(第2のアルカリ金属化合物を含む)を電気透析工程に循環させること
ができる。
【0024】 電気透析中若干の第2のアルカリ金属化合物は電気透析によって「失われる」
。水性相を循環させる場合、若干の調合用の第2のアルカリ金属化合物を水性相
に加え、第2のアルカリ金属化合物の濃度を所望の値に保つことができる。これ
は、芳香族オキシカルボン酸のジアルカリ金属塩を水性相に溶解する前およびそ
の後で行うことができる。
【0025】 本発明方法においては、R1はp−フェニレン、o−フェニレン、または2,
6−ナフチレンが好適である(p−フェニレンが最も好適である)。オキシカル
ボン酸の場合、第2の化合物のアルカリ金属陽イオンが芳香族オキシカルボン酸
のジアルカリ金属塩のアルカリ金属陽イオンと同じことが好適である。R1がp
−フェニレンまたは2,6−ナフチレンの場合、Mがカリウムであることが好ま
しく、R1がo−フェニレンである場合、R1はナトリウムであることが好ましい
【0026】 さらに、電気透析される芳香族オキシカルボン酸のアルカリ金属塩の水溶液中
の濃度はあまり重要ではないが、遊離の芳香族オキシカルボン酸が三区画透析槽
の中で晶出するほど高くないことが好ましい。しかしこの濃度は溶液が容易に電
気を伝えるほど高いことが好適である。また溶液の濃度は電気透析の後遊離の芳
香族オキシカルボン酸の分離が簡単化されるほど比較的高いことが好ましい。分
離は、溶液を冷却し晶出した芳香族オキシカルボン酸を分離することによって達
成される。若干の溶解した芳香族オキシカルボン酸を含む濾液を電気透析工程へ
戻して循環させることができる。即ち「新しい」アルカリ金属塩を濾液に溶解し
、溶液を電気透析することができる。溶液中のアルカリ金属塩の好適な濃度は溶
液中の水および遊離の芳香族オキシカルボン酸の全当量に関し遊離の芳香族オキ
シカルボン酸約10〜約35重量%、さらに好ましくは約12〜約25重量%で
ある。
【0027】 下記の実施例を参照すれば当業界の専門家は本発明をさらに容易に理解できる
であろう。下記の実施例および対照例において、報告されたpHは実際に測定さ
れた値であり、温度または溶液中の種々の化学種の活動度に対して補正されてい
ない。PHBAまたはその塩は溶液中で実質的な濃度で存在するから、これは測
定された見かけ上のpHの誤差の原因になる。何故ならpH電極ではこのような
原因で誤差が生じるからである。どのpH値で”y”が所望の値(1.95〜2
.00)に達するかを決定するためには、電気透析を行い、適当な時点で試料を
取り出し、yの値を決定することができる。
【0028】 実施例1 使用した電気透析槽はElectroCell AB(スエーデン、Aker
sberga S−184 00)の「Electro MP Cell」であ
り、二つの三区画透析槽から成り、電流および処理流の両方に関し並列に配列さ
れ、両側で単一のアノードを共有したものである(図1参照)。Nafion(R ) N350半透膜(米国デラウェア州 WilmingtonのE.I.du
Pont de Nemours and Companyから市販されている
)を使用して電気透析槽の区画を分離する。この膜の公称の厚さは0.25mm
であり、この膜は最初に使用する前に予備コンディショニングされプロトン化さ
れている。各アノードおよびカソードの有効面積は0.01m2である。アノー
ドは寸度安定性をもった酸素アノード(DSA)であり、カソードはニッケルの
金属板である。
【0029】 図1にはアノード液、カソード液、および処理用の反応フラスコにそれぞれ1
、2および3の番号が付けられており、これをそれぞれ加熱用のジャケット4、
5および6で加熱する。アノード液、カソード液および処理液はそれぞれポンプ
10、11および12によりライン7、8および9を通って循環され、三区画透
析槽13(上記のように並列に連結された二つの三区画透析槽を表す)を通り、
それぞれ反応フラスコ1、2および3に戻される。ライン14を用い加熱用のジ
ャケット4および5を通して加熱された流体は加熱器15で加熱され、ライン1
7を用い加熱用のジャケット6および加熱用のジャケット16(これはパージタ
ンク19を加熱する)を通る加熱された流体は加熱器18によって加熱される(
加熱ラインにはポンプは図示されていない)。
【0030】 実験用の溶液は次のようにしてつくった。
【0031】 アノード液:1.800リットルの蒸溜水および100gの濃硫酸(100重
量%)を一緒に混合し、3リットルのジャケット付きガラス製のアノード液反応
フラスコ1に装入する。
【0032】 カソード液:2.123リットルの蒸溜水を271gのKOH/水混合物(K
OH45重量%)と混合し、3リットルのジャケット付きガラス製のカソード液
反応フラスコ2に装入する。
【0033】 処理液:1.691リットルの蒸溜水を487gのKOH/水混合物(KOH
45重量%)と混合する。次に540gのPHBAを撹拌しながら徐々にこの混
合物に加える。この混合物を50℃に加熱してPHBAの溶解を容易にする。P
HBAが完全に溶解したら、100mlの蒸溜水に溶解した68gのKHSO4
をこの混合物に加え、得られた溶液を3リットルのジャケット付きガラス製処理
液反応フラスコ3に注いだ。
【0034】 各反応フラスコ1、2および3を高温の循環水で加熱する。各反応フラスコは
図1に示すように電気透析槽13の適当な区域に溶液を送り出す自分自身の循環
ポンプ10、11および12をそれぞれ有している。循環水の温度は反応フラス
コ1、2および3の中で温度を90℃に保持するように設定される。内部抵抗に
著しく差が生じた場合、二つの個別的な電源(図示せず)によって13の各槽に
対しかけられる電圧を独立に調節する。この方法で各実験の間を通して各槽に対
し15アンペアの一定の電流が保持される(但し膜がガスで埋まることによって
槽の電圧が劇的に増加する実験終了時の数分間は除く。このような条件下では電
源は15アンペアの電流を維持することはできない。)。処理液反応フラスコ3
のpHは処理液の中に吊り下げられたCole−Parmer pH電極(#J
U−05994−27型)によって連続的に監視される。電気透析の間に生成す
る水素および酸素は個々の循環流の各々(カソード液では水素、アノード液に対
しては酸素)の各々の高所排気装置(high point vent)(図示
せず)から排気される。実験のほぼ中間点で反応フラスコ1に少量の水を加え、
電気的浸透作用により半透膜を通して水が輸送されることによる損失を補填した
【0035】 下記に示すように時間の関数として槽の電圧およびpHが記録された。
【0036】
【表1】
【0037】 この実験の終わりに極めて近い時点で透析槽の電圧に若干の変動が認められた
が、槽1個当たり15アンペアの電流が実験全体を通じて維持され、いずれの時
点でも電圧が急激に8v以上に上昇することはなかった。電流を遮断する前に瞬
間的に少量のPHBAの固体が加熱しない循環処理ラインの一つに沈殿した。
【0038】 電流を遮断した後、加熱器18も遮断し、処理溶液を室温に冷却した。冷却中
に固体のPHBAが沈殿した。固体のPHBAを濾過により回収し洗滌した。
【0039】 対照例1 製造方法は実施例1と同じであるが、蒸留水1.341リットル、45%KO
H水溶液974.7g、およびPHBA540gをフラスコ中で混合して処理液
をつくった点が異なっていた。次にこの混合物を約50℃に加熱し、固体分が完
全に溶解するまで撹拌した。前記のようにして得られた溶液を反応フラスコ3に
移す。処理液の中には硫酸塩イオンは存在していない。時間の関数としての槽の
電圧は下記のとおりである。
【0040】
【表2】
【0041】 処理液のpHが約4.5以下に落ちると、各槽に対し電源が一定の15アンペ
アの電流を保持しようとするために、槽の電圧は変動し始める。pHの低下と共
にこのような変動は大きくなり、最後にpHが2.5以下に低下した際、変動は
非常に大きくなって電源は電流を維持することができなかった。槽の出口での液
流を観測した結果、pHが3.0よりも低くなると、アノード液流およびカソー
ド液流の両方に多数の非常に大きな気泡が存在することが見られた。多量のガス
が発生することおよび槽電圧が高いことが組み合わされ、カリウムイオンの電荷
移送体としての性質が失われたため、処理液および膜の電気伝導率が低下した時
に、非常に多量の抵抗熱が発生することによって極めて大量の水蒸気が生成した
ことが示差された。槽の抵抗が増加し始めると、抵抗熱によって局所的な沸騰が
起こり、これによって気泡が生成して膜および電極を覆ってしまい、さらに槽の
抵抗、電圧およびエネルギー消費速度が増加し、これによって気泡の生成はます
ます増加する。これらすべてのことはカリウムまたは他のアルカリ金属イオンを
加えて操作しなかったことにより困難を来したことを示しており、またこのよう
な付加的なイオンを加えない場合には過電圧により電力が空費されることを示し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例および対照例に使用された装置の前立面図および
その配置図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月7日(2000.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 日本特許出願明細書64−9954号にはヒドロキシ安息香酸のアルカリ金属
塩の電気透析が記載されている。 国際特許公開明細書WO97/37751号、米国特許US4092230号
、国際特許公開明細書WO0932599号および英国特許GB1030969
号にはすべて種々の酸のアルカリ金属塩の電気分解/電気透析法について記載さ
れている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 これらいずれの文献にもアルカリ金属塩を加えて芳香族オキシカルボン酸の
電圧を防ぐ電気透析法については記載されていない。従って過電圧を減少または
除去することによりその利点に悪影響を当てることなくこれらの電気透析法を改
善することが望まれている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 65/11 C02F 1/46 103 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG,BR ,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KP,KR,L C,LK,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX ,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,SL, TR,TT,UA,US,UZ,VN,YU,ZA Fターム(参考) 4D006 GA17 KD30 KE12R PA01 PB20 PC80 4D061 DA10 DB18 DC09 EA09 EB04 ED12 4H006 AA02 AC46 AD32 BC34 BD32 BD52 BE10 BJ50 BN30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族オキシカルボン酸をそのジアルカリ金属塩から製造す
    る方法において、式(OR1CO2)Ht2-tの第1の化合物および式MxzQの
    第2の化合物の水溶液を電気透析し、式(OR1CO2)Hy2-yの第3の化合物
    およびMOHをつくる、 但し式中 R1はアリーレン、 tは0〜約1.90、 各Mは独立に一つのアルカリ金属陽イオンであり、 HzQはその共役酸のpKaが約2以下の陰イオンであり、 xは1以上の整数であってzは0かまたは1以上の整数であるが、x+zはQ
    上の負の電荷の総数に等しく、 MはpH2.5においてHzQを付随した濃度が約0.03〜約4モル濃度で
    あり、 yは約1.95〜2.00である、 ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 該第1の化合物、該第2の化合物、該第3の化合物、および
    MOHの中のMは同じアルカリ金属であることを特徴とする請求項1記載の方法
  3. 【請求項3】 R1がp−フェニレンでありMがカリウムであることを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 R1がo−フェニレンでありMがナトリウムであるか、R1
    2,6−ナフチレンでありMがカリウムであることを特徴とする請求項1記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 Mの該濃度は約0.1〜約0.3モル濃度であることを特徴
    とする請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 Qが硫酸塩であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 Qが硫酸塩であることを特徴とする請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】 Qが硫酸塩であることを特徴とする請求項3記載の方法。
  9. 【請求項9】 Qが硫酸塩であることを特徴とする請求項4記載の方法。
  10. 【請求項10】 yは約1.98〜約2.00であることを特徴とする請求
    項3記載の方法。
  11. 【請求項11】 該硫酸塩は硫酸、重硫酸カリウム、または硫酸カリウムの
    形で加えられることを特徴とする請求項6記載の方法。
  12. 【請求項12】 該第2の化合物を該処理工程を通して水溶液中で循環させ
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
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