JP2002518414A - 処理を施した拭き取り用品 - Google Patents

処理を施した拭き取り用品

Info

Publication number
JP2002518414A
JP2002518414A JP2000555493A JP2000555493A JP2002518414A JP 2002518414 A JP2002518414 A JP 2002518414A JP 2000555493 A JP2000555493 A JP 2000555493A JP 2000555493 A JP2000555493 A JP 2000555493A JP 2002518414 A JP2002518414 A JP 2002518414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
substrate
insoluble
acid
treated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000555493A
Other languages
English (en)
Inventor
ジョン パング,デイヴィッド
リチャード サイン,マーク
ジョン ハセノアール,エリック
ケヴィン シェル,チャールズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002518414A publication Critical patent/JP2002518414A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/34Alcohols
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/34Shaped forms, e.g. sheets, not provided for in any other sub-group of this main group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/10Washing or bathing preparations

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は、一層または二層以上の水不溶性基材、及び乳化剤を必要とせずに基材上及び/または基材中に均一に分布する水不溶性機能成分を含む水性液状組成物を含んでなる、処理を施した拭き取り用品に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一層または二層以上の水不溶性基材、及び乳化剤を必要とせずに基
材上及び/または基材中に均一に分布する水不溶性機能成分を含む水性液状組成
物を含んでなる、処理を施した拭き取り用品に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚を清浄にするため及び爽やかにするための処理を施した拭き取り用品また
はペーパークロスは、市販品として周知であり、消費者は容易に入手可能である
。このような製品は典型的には、水溶性または水分散性成分の水溶液で湿らせた
紙または不織布のシートを含んでなる。これらの成分の難点は、これらが典型的
には疎水性及び水不溶性であることである。疎水性または水不溶性の化粧料成分
が水中油(o/w)型乳剤の形態中に取り込まれることは周知である。1885
年12月17日に発行されスミス(Smith)らに付与された米国特許4,559
,157号、「皮膚湿潤化に有用な化粧料塗布用具」("Cosmetic Applicator U
seful for Skin Moisturizing" 参照。しかしながらエマルションアプローチに
関しては多くの難点がある。一つは、これら乳剤が一般に不安定でありがちなこ
とである。もう一つは、疎水性成分を乳化するために用いられる化学薬品に関す
るものである。具体的には、このような化学的乳化剤は、疎水性物質をヒトの皮
膚に均一に付着することを妨げる傾向がある。さらに、化学的乳化剤は、皮膚に
粘着感やべとつき感を与える傾向がある。
【0003】 本発明者らは、乳化化学薬品または乳化剤を必要とせず、水性液で湿った拭き
取り用品の表面に、疎水性または水不溶性成分を均一に分布させる方法を開発し
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、哺乳類の皮膚及び/または周囲の表面を清浄に
する、または処置するための、処理を施した湿った拭き取り用品を提供すること
である。 また、本発明の目的は、水性液組成物で湿らせた拭き取り用品上または拭き取
り用品中に、乳化剤を必要とせずに均一に分布された水不溶性機能性成分を含ん
でなる湿った拭き取り用品を提供することである。 これら及び他の目的、利点及び新規な特徴は、以下の記載及び特許請求の範囲
から当業者には明らかである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、 a)一層または二層以上の水不溶性基材;並びに b)i)有効量のカプセル化されていない水不溶性機能性成分;及び ii)水性成分 を含む水性液状組成物、を含んでなる処理を施した拭き取り用品(ワイプ)であ
って、 HLB値が約4〜約18の界面活性剤または界面活性剤混合物を実質的に含まな
い水性液状組成物を、基材上に被覆しかつ飽和させて、水不溶性機能性成分を、
基材上及び/または基材中に均一に分布させ、かつ、基材を水性液状組成物で飽
和した状態に保った、処理を施した拭き取り用品に関する。 また、本発明は、開示された拭き取り用品の製造及び使用方法に関する。
【0006】 (発明の詳述) 本発明は、本明細書に記載された発明の必須成分および制限、さらに、本明細
書に記載された追加または任意の成分、構成成分、または限定を含むことができ
、またはそれらから構成され、または本質的に構成され得る。
【0007】 すべての百分率、部および比率は、特に定めない限り、本発明の水性液状組成
物の総重量を基準にしている。記載した成分などに関する全ての重量は活性レベ
ルに基づき、したがって特に定めない限りは、市販材料に含まれ得るキャリアま
たは副産物を包含しない。
【0008】 本発明は、改善された皮膚または表面感特性を提供する、処理を施した拭き取
り用品に関する。本明細書で使用される場合、「処理を施した拭き取り用品」は
、必要(例えば、清浄する、整える、及び/または爽やかにする)に応じて表面
(例えば、皮膚)を処置するために拭き取り用品で表面をこする目的で、一枚ま
たは2枚以上の水不溶性基材に水性液状組成物を染み込ませた製品を言う。本発
明の処理を施した拭き取り用品は、水不溶性基材、及び水不溶性機能性成分を含
む水性液状組成物を含んでなり、水性液状組成物は、基材が水性液状組成物で飽
和し、水不溶性機能性成分が基材上及び/または基材中に均一に分布するように
、基材を被覆しまたは基材中に染み込み、水性液状組成物は、慣用の乳化用界面
活性剤を実質的に含まない。本発明の処理を施した拭き取り用品を製造するため
に用いられる必須及び任意成分、さらに処理を施した拭き取り用品の製造及び使
用方法について、以下に詳細に説明する。
【0009】 必須構成成分 A.水不溶性基材 本発明の製品は水不溶性の基材を含む。「水不溶性」という用語は、基材は水
に溶解しない、または水に浸してもバラバラにならないことを意味する。水不溶
性基材は、本発明の水不溶性機能性成分を処置の必要な表面(例えば皮膚)に送
達するための手段又媒体である。
【0010】 多種多様な物質が基材として用いられている。以下の非限定的な特徴が望まし
い:(i)使用に際しての十分な湿潤強度、(ii)十分な研削性、(iii)
十分な膨らみ及び有孔性、(iv)十分な厚さ、及び(v)適切な大きさ。
【0011】 上記の基準を満たす、適切な不溶性基材の非限定的な例には、不織布基材、織
布基材、水力で巻き込む基材、空気で巻き込む基材、天然の海綿、合成スポンジ
、ポリマーでできた網状メッシュなどが包含される。経済的で、様々な材料が容
易に手に入るために、好ましい実施形態は、不織布基材を用いる。不織布とは、
層が布地に織り上げられるのではなく、むしろシートやマットやパッド層状に形
成された、繊維で構成されていることを意味する。繊維はランダムにすることが
でき(すなわち、無作為に並べる)またはそれらを梳くことができる(すなわち
主として一方向に向けてに梳く)。さらに、不織布基材は、ランダムな繊維層と
梳いた繊維の層を組合せて構成することもできる。
【0012】 不織布基材は天然及び合成された様々な材料で構成してもよい。天然という用
語は、材料が植物、動物、昆虫、または植物、動物、及び昆虫の副産物に由来す
ることを意味する。合成という用語は、材料が主として人工の様々な材料または
改変された天然材料から得られることを意味する。従来の基礎出発物質は通常、
任意の一般の合成または天然の織布長の繊維またはその混合物を含む繊維状の織
布(ウエブ)である。
【0013】 本発明で有用な、天然素材の非限定的な例としては、絹繊維、ケラチン繊維、
及びセルロース性繊維である。ケラチン繊維の非限定的な例としては、羊毛繊維
、ラクダの毛繊維などから成る群から選択されたものが含まれている。セルロー
ス性繊維の非限定的な例には、木材パルプ繊維、綿繊維、大麻繊維、黄麻繊維、
亜麻繊維、及びそれらの混合物から成る群から選択されたものが包含される。
【0014】 本発明で有用な合成素材の非限定的な例としては、アセテート繊維、アクリル
繊維、セルロースエステル繊維、モダクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステ
ル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維、ポリ
ウレタン発泡体及びそれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる
。このような合成素材のいくつかの例には、アクリラン、クレスラン及びアクリ
ロニトリル由来の繊維、オルロンのようなアクリル;セルロースアセテート、ア
ルネル及びアセレのようなセルロースエステル繊維;ナイロンのようなポリアミ
ド(たとえば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610など);フォルトレ
ル、コデル及びポリエチレンテレフタレート繊維、ダクロンのようなポリエステ
ル;ポリプロピレン、ポリエチレンのようなポリオレフィン;ポリビニルアセテ
ート繊維;ポリウレタン発泡体及びそれらの混合物が包含される。そこから調製
される、このような及び他の適切な繊維及び不織布材料は一般に、すべて参考文
献として本明細書に組み入れられる、リーデル(Riedel)「不織布結合形成の方
法と材料」不織布の世界(1987年);アメリカ大百科事典11巻、147〜
153ページ及び26巻、566〜581ページ(1984年);1990年1
月2日に発行されテーマン(Thaman)らに付与された米国特許第4,891,2
27号;及び米国特許第4,891,228号に記載されている。
【0015】 天然素材から作られる不織布基材は、繊維の液状懸濁液でできた細かなワイヤ
ースクリーン上に最も普通に形成された布地またはシートで構成されている。参
考文献として本明細書に組み入れられているC.A.ハンペルら(C.A. Hampe
l)化学百科事典第3版、1973年793〜795ページ(1973年);ア
メリカ大百科事典21巻、376〜383ページ(1984年);及びG.A.スム
ーク(Smook)、パルプと製紙技術のハンドブック、パルプ及び製紙業界技術協
会(1986年)を参照のこと。
【0016】 本発明で有用な天然素材からできた基材は、多種多様な市販品から得ることが
できる。本明細書で有用な、適切な市販の紙の層の非限定的な例には、基本重量
約71gsyを持つ、浮き出し加工をし、空気で平坦にしたセルロース性の層で、
ジェームス・リバー(ワイオミング州グリーンベイ)から市販されているエアテ
ックス(Airtex)(登録商標);及び基本重量約75gsyを持つ、浮き出し加工
をし、空気で平坦にしたセルロース性の層で、ウォーキソフトUSA(ノースカ
ロライナ州マウントホリー)から市販されているウォーキソフト(Walkisoft)
(登録商標)が挙げられる。
【0017】 不織布基材を作る方法は、本技術分野で周知のことである。一般にこれらの不
織布基材は、空式スレー(air‐laying)、水式スレー(water‐laying)、メル
トブロー、コンフォーミング、スパンボンドまたはカージング法によって製造す
ることができる。これらの方法では、先ず、繊維やフィラメントを長いストラン
ドから所定の長さに切断し、水流や空気流中を通過させた後、繊維に積載された
空気や水が通過するスクリーン上に沈着させる。でき上がった層は、その後生産
法または組成法の如何に関わらず、それ自体で支え合う織物を形成するように個
々の繊維を共につなぎ止めるため、いくつかの接合作用の型の少なくとも1つが
実施される。本発明では、さまざまな方法、たとえば不織布層は、水力で巻き込
む方法、熱接合、及びそれらの組合せによって作成できる。さらに本発明の基材
は、単一層または複数層で構成することが可能である。さらに、複数層の基材で
はフィルムやその他の非繊維性の素材を含めることができる。水で絡ませた織物
の製造方法は、当該技術においては周知である。例えば、1969年12月23
日に発行されエヴァンス(Evans)に付与された米国特許第3,485,786
号、;カルワース(Kalwarres)に付与され米国特許第2,862,251号;
及びグリスウォルド(Griswold)に付与された米国特許第3,025,585号
を参照のこと。これら全てに水で絡ませる方法が一般的に記載されており、全て
参考として本明細書に組み入れる。また、1997年10月7日に発行されジェ
ームス(James)らに付与された米国特許第5,674,591号を参照のこと
。この特許には、水で絡ませる方法について、使用される装置など具体的に記載
されており、この方法は模様付きの織物の製造に使用することができる。米国特
許第5,674,591号は全て本明細書に組み入れる。
【0018】 本発明で有用な、合成素材でできた不織布基材は多種多様な市販品から入手す
ることもできる。本発明において有用な、好適な不織布層材料の限定されない例
としては、米国ニュージャージー州デイトンのPGI/チコピー(Chicopee)よ
り販売されている、PGIミラテック・ヘリングボーン(Miratec Herringbone
):レーヨン約30%及びポリエステル70%を含み、秤量約56g/平方ヤー
ド(gsy)の、模様付きの水で絡ませた材料;米国ニュージャージー州デイト
ンのPGI/チコピー(Chicopee)より販売されている、PGIミラテック・ス
ターバースト(Miratec Starburst):レーヨン約30%及びポリエステル70
%を含み、秤量約56g/平方ヤード(gsy)の、模様付きの水で絡ませた材
料;米国マサチューセッツ州ウォルポールのヴェラテック社(Veratec, Inc)
より販売されている、ノボネット(Novonet)(登録商標)149−616:ポ
リプロピレンを約100%含み、秤量約50gsyの、熱結合した格子模様の材料
;米国マサチューセッツ州ウォルポールのヴェラテック社(Veratec, Inc)よ
り販売されている、ノボネット(Novonet)(登録商標)149−801:レー
ヨン約69%、ポリプロピレン約25%及び綿約6%を含み、秤量約75gsyの
、熱結合した格子模様の材料;米国マサチューセッツ州ウォルポールのヴェラテ
ック社(Veratec, Inc)より販売されている、ノボネット(Novonet)(登録商
標)149−191:レーヨン約69%、ポリプロピレン約25%及び綿約6%
を含み、秤量約100gsyの、熱結合した格子模様の材料;米国マサチューセッ
ツ州ウォルポールのヴェラテック社(Veratec, Inc)より販売されている、H
EFナブテックス(Nubtex)(登録商標)149−801:ポリエステルを約1
00%含み、秤量約70gsyの、ネップ及び穴のある(apertured)水で絡ませた
材料;米国ニュージャージー州デイトンのPGI/チコピー(Chicopee)より販
売されている、キーバック(Keybak)(登録商標)951V:レーヨン約75%
及びアクリル酸繊維約25%を含み、秤量約43gsyの、乾燥形成した(dry for
med)穴のある(apertured)材料;米国ニュージャージー州デイトンのPGI/
チコピー(Chicopee)より販売されている、キーバック(Keybak)(登録商標)
1368:レーヨン約75%及びポリエステル約25%を含み、秤量約39gsy
の、穴のある(apertured)材料;米国ニュージャージー州デイトンのPGI/
チコピー(Chicopee)より販売されている、デュラレース(Duralace)(登録商
標)1236:レーヨンを約100%含み、秤量約40〜約115gsyの、穴の
ある(apertured)水で絡ませた材料;米国ニュージャージー州デイトンのPG
I/チコピー(Chicopee)より販売されている、デュラレース(Duralace)(登
録商標)5904:ポリエステルを約100%含み、秤量約40〜約115gsy
の、穴のある(apertured)水で絡ませた材料;及び、デュポン・ケミカル社(D
upont Chemical Corp.)より販売されている、サンタラ(Sontara)8877:
ナイロン約50%及びパルプ約50%を含み、秤量約68gsmの、穴のある(ape
rtured)水で絡ませた材料が挙げられる。
【0019】 あるいは、水不溶性基材は、米国特許第5,650,384号に記載されてい
るような、ポリマーの網目状スポンジであってもよく、内容は全て参考として本
明細書に組み入れる。ポリマーのスポンジは、オレフィン単量体のポリマー付加
及びポリカルボン酸のポリアミド付加のような強い、柔軟性のあるポリマーから
作られた押し出して管状の網目加工した網目の多数の層を含む。このようなポリ
マーのスポンジは、液状の洗剤と組合せて使われるように設計されているが、こ
のタイプのスポンジは本発明の水不溶性基材としても用いることができる。
【0020】 基材は、1平方インチから数百平方インチの範囲の表面部分を持つ、平たいパ
ッド、厚いパッド、薄いシート、球状のもの、不定型なものを包含する多種多様
な形態にすることができる。正確な大きさは、望ましい使用法と製品の特徴に依
存している。特に都合が良いのは、正方形、円形、長方形、または楕円型のパッ
ドで、表面部分が約1インチ2から約144インチ2で、好ましくは約10インチ 2 から約120インチ2、さらに好ましくは約30インチ2から約80インチ2で厚
さが約1milから約500mil、好ましくは約5milから約250mil、より好まし
くは約10milから約100milのものである。
【0021】 B.水性液状組成物 1.水不溶性機能性成分 本発明の拭き取り用品は、基材が水性液状組成物で飽和した状態で保たれるよ
うに、水性液状組成物で被覆かつ飽和される。本明細書において用いられる「被
覆」という用語は、基材に水性液状組成物を加えること及び/または染み込ませ
ることを意味する。本明細書において用いられる「飽和」という用語は、好まし
くは水性液状組成物が吸収性基材シートの重量の約100%〜約400%、好ま
しくは約200%〜約300%となるように、基材が水性液状組成物を含んでな
ることを意味する。本明細書において用いられる「水性液状組成物で飽和した状
態で保たれる」という句は、拭き取り用品が水性液状組成物で飽和してから拭き
取り用品を処置の必要な表面(例えば皮膚)に適用するまでの間に、基材が乾燥
しないことを意味する。本発明において用いられる「処置」という用語は、存在
する疾病または状態を根絶または減ずる能力を言う。また、本発明は、望ましく
ない疾病または状態を防ぐために、予防的に使用することもできる。水性液状組
成物は、有効量の水不溶性のカプセル化されていない水不溶性機能性成分を含む
。水不溶性機能性成分は、固体でも液体でもよいが、好ましくは液体である。本
発明に用いられる水性液状組成物は、水不溶性機能性成分を、好ましくは約0.
1〜約50重量%、より好ましくは約0.2〜約40重量%、最も好ましくは約
0.5〜約30重量%含む。本明細書において用いられる「水不溶性」という用
語は、物質が疎水性であり、かつ25℃で蒸留水(または同等の水)中に0.2
重量%、好ましくは0.1重量%の濃度に溶解できないことを意味する。本明細
書において用いられる「カプセル化されていない」という用語は、水不溶性機能
性成分がコーティングまたはカプセル化材料によって直接の環境から分離されて
いないことを意味する。「機能性成分」という用語は、拭き取り用品から放出さ
れたときに、適用された表面に関して何らかの機能を果たすあらゆる成分と定義
することができる。従って、本発明の湿った拭き取り用品をヒトの皮膚に適用す
る場合、活性成分は薬物または美容助剤であってもよく、抗生物質、抗菌剤、殺
真菌剤、制汗剤、脱臭剤、解熱剤、麻酔剤、日焼け止め剤、皮膚軟化剤、コンデ
ィショニングオイル、湿潤剤及び虫よけ剤等の抗感染剤を含み得る。このような
活性物質の好適な例を伴う詳細な説明は、米国特許第5,665,364号及び
同第5,716,920号に記載されており、両特許は全て参考として本明細書
に組み入れる。拭き取り用品を家庭内の周囲の表面(例えば、テーブル、調理台
等)を拭くために用いられる場合、または農業、飲食業、家畜用または医療用に
適用される場合、機能性成分は、ワックスまたは光沢剤、芳香剤、消毒剤または
殺虫剤であってもよい。また、上記の水不溶性機能性成分の混合物を用いてもよ
い。
【0022】 本発明に好ましく用いられる水不溶性機能性成分は、水不溶性抗菌剤である。
有用な抗菌剤の詳細な説明は、米国特許第5,686,089号、同第3,83
5,057号、及び同第4,714,563号に記載されており、これらは全て
参考として本明細書に組み入れる。水不溶性機能性成分が抗菌剤である場合、水
不溶性機能性成分は、好ましくは約0.001〜約5重量%、より好ましくは約
0.05〜約1重量%、さらに好ましくは約0.05〜約0.5重量%、最も好
ましくは約0.1〜約0.25重量%の濃度で存在する。
【0023】 また、抗菌剤として、天然精油と呼ばれる、いわゆる「天然」抗菌活性物質も
有用である。これらの活性物質の名前は、活性物質が自然発生する植物に由来す
る。代表的な天然精油の抗菌活性物質としては、アニス、レモン、オレンジ、ロ
ーズマリー、冬緑樹、タイム、ラベンダー、クローブ、ホップ、茶の木、シトロ
ネラ、小麦、大麦、レモングラス、杉葉、杉材、シナモン、ノミヨケ草、ゼラニ
ウム、ビャクダン、スミレ、クランベリー、ユーカリ、バーベナ、ペパーミント
、ニオイベンゾイン(gum benzoin)、バジル、フェンネル、モミ、バルサム、
メントール、オクメア・オリガナム(ocmea origanum)、ヒダスティス・カラデ
ンシス(Hydastis carradensis)、ベルベリダシアエ・ダセアエ(Berberidacea
e daceae)、ラタフィアエ(Ratanhiae)及びウコン(Curcuma longa)の油が挙
げられる。また、抗菌性の効果を与えることがわかっている植物油の主な化学成
分も、天然精油のこの分類に含まれる。これらの化学物質としては、アネトール
、カテコール、カンフェン、カルバコール(carvacol)、オイゲノール、ユーカ
リプトール、フェルラ酸、フォルネソール、ヒノキチオール、トロポロン(trop
olone)、リモネン、メントール、サリチル酸メチル、チモール、テルピネオー
ル、ベルベノン(verbenone)、ベルベリン、ラタンフィエ(ratanhiae)抽出物
、酸化カリョフェレン(caryophellene)、シトロネリン酸(citronellic acid
)、クルクミン、ネロリドール(nerolidol)及びゲラニオールが挙げられるが
、これらに限定されるものではない。
【0024】 さらなる活性剤は抗菌性金属塩である。この分類としては一般に、3b〜7b
族、8族及び3a〜5a族の金属塩が挙げられる。具体的には、アルミニウム、
ジルコニウム、亜鉛、銀、金、銅、ランタン、スズ、水銀、ビスマス、セレン、
ストロンチウム、スカンジウム、イットリウム、セリウム、プラセオジム、ネオ
ジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、
ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチ
ウムの塩、およびそれらの混合物である。
【0025】 好ましい水不溶性抗菌剤としては、ヘキスト社より販売されているピロクトネ
オールアミン(piroctoneolamine)(以下、オクトピロックス(Octopirox)(
登録商標));チバ・ガイギー社より販売されている2,4,4’−トリクロロ
−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(以下「TCS」またはトリクロサン(
Triclosan)(登録商標));バイエル社より販売されている3,4,4’−ト
リクロロカルバニリド(以下、「TCC」または「トリクロカルバン」(Triclo
carban)(登録商標));ローヌ・プーランより販売されているパラクロロメタ
キシレノール(以下、PCMX);オーリン(Olin)社より販売されているジン
クピリチオン(以下「ZPT」);精油類及びそれらの主要成分、及びそれらの
混合物が挙げられる。
【0026】 また、水不溶性機能性成分としては、コンディショニング剤も好ましく用いら
れる。有用な水不溶性コンディショニング剤は、上記で組み入れた米国特許第5
,665,364号及び同第5,716,920号に詳細に記載されている。好
ましい水不溶性コンディショニング剤としては、脂肪酸、ポリオールポリエステ
ル類、グリセンリンモノエステル類、グリセリンジエステル類、グリセリントリ
エステル類、皮膚軟化エステル類(例えば、イソステアリン酸メチル等のステア
リン酸誘導体)、表皮及び皮脂炭化水素類、ポリエチレンワックス、ラノリン、
鉱油、シリコーン油、シリコーンゴム、植物油、植物油付加物、ワセリン、非イ
オン系ポリマー、及びそれらの混合物が挙げられる。水不溶性機能性成分がコン
ディショニング剤である場合、水不溶性機能性成分の濃度は、好ましくは約0.
1%〜約30%、より好ましくは0.2%〜約10%、最も好ましくは約0.5
%〜約5%である。
【0027】 2.水性成分 また、本発明の水性液状組成物は、約3〜約99重量%、好ましくは約5〜約
97重量%、より好ましくは約10〜約95重量%の水性成分も含む。本発明に
おいて用いられる「水性成分」という句は、水性液状組成物の水部分を言い、水
、水相、水性、水性相などを意味する。「水性成分」という用語は、水相中、他
の全ての成分を除外すると水のみが存在する(例えばエタノールが存在する)こ
とを意味すると解釈すべきではないことも理解すべきである。
【0028】 3.慣用の乳化用界面活性剤を実質的に含まない 本発明は、親水性−親油性バランス(HLB)値が約4〜約18、好ましくは
約2〜約18、より好ましくは約2〜約20、最も好ましくは約1〜約20であ
る界面活性剤または界面活性剤混合物を実質的に含まない。一般に、「実質的に
含まない」という句は、このような界面活性剤または界面活性剤混合物が、約0
.5%、好ましくは0.3%、より好ましくは0.1%、さらに好ましくは0.
05%を越えないレベルであって、最も好ましくは0%であることを意味する。
理論によって限定されないが、このような界面活性剤は表面(例えば皮膚表面)
に粘着様やべとつく様な感触を与える傾向がある。種々の界面活性剤のHLB値
がThe HLB System(ICIアメリカズ社(ICI Americas Inc.)
、1992年5月)に記載されており、これは全て参考として本明細書に組み入
れる。本明細書中に記載されたように、本発明の方法によれば、乳化用界面活性
剤を必要とせずに、水不溶性機能性成分を均一に分散させることができる。
【0029】 任意構成成分 a.アニオン系界面活性剤 水性液状組成物は、HLB値が約4〜約18の範囲外、より好ましくは約2〜
約20の範囲外、最も好ましくは約1〜約25の範囲外である界面活性剤または
界面活性剤混合物を任意に含む。このような界面活性剤としては、アニオン系、
カチオン系、ノニオン系、両性及び双極性の界面活性剤、及びそれらの混合物が
挙げられる。本発明に好ましく用いられるものはアニオン系界面活性剤である。
このようなアニオン系界面活性剤の水性液状組成物中の好ましい濃度は、約0.
05%〜約10%、好ましくは約0.1〜約4%、より好ましくは約0.2%〜
約1%である。
【0030】 本発明の組成物に有用なアニオン系界面活性剤の限定されない例は、マニュフ
ァクチュアリング・コンフェクショナー・パブリッシング社(The Manufacturin
g Confectioner Publishing Co.)より1990年に出版されたマックカチェ
オン(McCutcheon)の「洗浄剤及び乳化剤」(Detergents and Emulsifiers)、
北アメリカ版;1990年に出版されたマックカチェオン(McCutcheon)の「機
能性材料」(Functional Materials)、北アメリカ版;及び、1975年12月
30日に発行されローリン(Laughlin)らに付与された米国特許第3,929,
678号に開示されており、これらは全て参考として組み入れる。
【0031】 本発明においては、広範なアニオン系界面活性剤が潜在的に有用である。アニ
オン系界面活性剤の非限定的な例としては、アルキル及びアルキルエーテル硫酸
塩、硫酸化モノグリセリド、スルホン酸化オレフィン、アルキルアリールスルホ
ネート、第1級または第2級アルカンスルホネート、アルキルスルホスクシネー
ト、アシルタウレート、アシルイセチオネート、アルキルグリセリルエーテルス
ルホネート、スルホン酸化メチルエステル、スルホン酸化脂肪酸、アルキルホス
フェート、アシルグルタメート、アシルサルコシネート、アルキルスルホアセテ
ート、アシル化ペプチド、アルキルエーテルカルボキシレート、アシルラクチレ
ート(lactylate)、アニオン系フッ化界面活性剤、及びそれらの混合物よりな
る群から選択されるものが挙げられる。本発明では、アニオン系界面活性剤を効
果的に使用することができる。
【0032】 本発明における組成物に用いられるアニオン系界面活性剤としては、アルキル
及びアルキルエーテル硫酸塩が挙げられる。これらの材料は、式、R1O‐SO3 M及びR1(C24O)X‐O‐SO3Mをそれぞれ有し、式中、R1は炭素原子数
が約8〜約24の飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状のアルキル基であ
り、Xは1〜10であり、Mはアンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等の
水溶性カチオンである。アルキルスルフェートは、代表的には、三酸化イオウを
用いた(炭素数約8〜約24の)一価アルコールの硫酸化、または他の公知硫酸
化技術によって製造される。アルキルエーテル硫酸塩は、典型的には、エチレン
オキサイドと(炭素数約8〜約24の)一価アルコールとの縮合産物を硫酸化し
て製造される。これらのアルコールは、例えばヤシ油、獣脂等の脂肪から誘導す
ることができ、または合成することもできる。本発明における組成物に用いられ
得るアルキル硫酸塩の具体例には、ラウリルまたはミリスチル硫酸塩の、ナトリ
ウム、アンモニウム、カリウム、マグネシウムまたはTEA塩がある。用いられ
得るアルキルエーテルサルフェートの例としては、アンモニウム、ナトリウム、
マグネシウムまたはTEAラウレス−3サルフェートが挙げられる。
【0033】 アニオン系界面活性剤の別の好適な種類は、式R1CO‐O‐CH2‐C(OH
)H‐CH2‐O‐SO3Mの硫酸化モノグリセリドである。式中、R1は、炭素
数約8〜約24の、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状のアルキル基で
あり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミン等の水溶性カチオン
である。これらは典型的には、グリセリンと(炭素数約8〜約24の)脂肪酸を
反応させてモノグリセリドを形成し、続いてこのモノグリセリドを三酸化イオウ
で硫酸化することによって製造される。硫酸化モノグリセリドの例には、硫酸コ
コモノグリセリドがある。
【0034】 他の好適なアニオン系界面活性剤としては、式:R1SO3Mのオフィンスルホ
ネートが挙げられる。式中、R1は炭素数約12〜約24のモノオレフィンであ
り、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミンなどの水溶性カチオン
である。これらの化合物は、α−オレフィンを非錯体の三酸化イオウを用いてス
ルホン化した後、反応によって形成された任意のスルトン類が加水分解されて対
応するヒドロキシアルカンスルホネートを得るような条件で、酸反応混合物を中
和することによって製造することができる。スルホン化オレフィンの例には、硫
酸C14/C16α−オレフィンナトリウムがある。
【0035】 他の好適なアニオン系界面活性剤は、式R1−C64−SO3Mの線状アルキル
ベンゼンスルホネートである。式中、R1は、炭素数約8〜約24の、飽和また
は不飽和の、分枝状または非分枝状のアルキル基であり、Mは、アンモニウム、
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノールアミン、ジエタノールア
ミン及びモノエタノールアミン等の水溶性カチオンである。これらは線状アルキ
ルベンゼンを三酸化イオウでスルホン化することによって形成される。このアニ
オン系界面活性剤の例には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムがある。
【0036】 本発明における組成物に好適なさらに他のアニオン系界面活性剤としては、式
1SO3Mの第1級または第2級アルカンスルホネートが挙げられる。式中、R 1 は、炭素数約8〜約24の、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状のア
ルキル鎖であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミン等の水溶
性カチオンである。これらは通常、塩素及び紫外線の存在下での二酸化イオウに
よるパラフィンのスルホン化、または別の公知スルホン化方法によって形成され
る。スルホン化はアルキル鎖の2位または1位で起こり得る。本発明において有
用なアルカンスルホネートの例には、アルカリ金属またはアンモニウムC13‐C17 パラフィンスルホネートがある。
【0037】 さらに別の好適なアニオン系界面活性剤はアルキルスルホスクシネートであり
、N‐オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ア
ンモニウム、N‐(1,2‐ジカルボキシエチル)‐N‐オクタデシルスルホコ
ハク酸四ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル、スルホコ
ハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル、およびスルホコハク酸ナトリウムのジ
オクチルエステルが挙げられる。
【0038】 2−アミノエタンスルホン酸としても知られるタウリンに基づいたタウリン酸
塩も有用である。タウリン酸塩の例としては、本明細書に全て参考として組み入
れられる米国特許第2,658,072号の教示に従って、イセチオン酸ナトリ
ウムとドデシルアミンを反応させて作成するもののような、N−アルキルタウリ
ン類が挙げられる。タウリンに基づく他の例としては、n−メチルタウリンと(
炭素数約8〜約24の)脂肪酸との反応によって形成されるアシルタウリン類が
挙げられる。
【0039】 本発明における組成物に好適に用いられる別の種類のアニオン系界面活性剤は
、アシルイセチオネートである。アシルイセチオネートは、典型的には、式:R 1 CO‐O‐CH2CH2SO3Mを有する。式中、R1は炭素数約10〜約30の
、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状のアルキル基であり、Mはカチオ
ンである。これらは典型的には、(炭素数約8〜約30の)脂肪酸とアルカリ金
属イセチオネートとの反応によって形成される。これらイセチオネートの非限定
的な例としては、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルイセチオン酸ナ
トリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム及びそれらの混合物が挙げられる
【0040】 さらに別のアニオン系界面活性剤は、式R1‐OCH2‐C(OH)H‐CH2
‐SO3Mのアルキルグリセリルエーテルスルホネートである。式中、R1は、炭
素数約8〜約24の、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状のアルキル基
であり、Mは、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン及びモノエタノールアミン等の水溶性カチオ
ンである。これらは、エピクロロヒドリン、亜硫酸水素ナトリウム、及び(炭素
数約8〜約24の)脂肪族アルコールの反応、または他の公知の方法によって形
成し得る。一例は、ココグリセリルエーテルスルホン酸ナトリウムである。
【0041】 他の好適なアニオン系界面活性剤としては、式:R1−CH(SO4)−COO
Hのスルホン化脂肪酸、及び式:R1−CH(SO4)−CO−O−CH3のスル
ホン化メチルエステルが挙げられる。式中、R1は、炭素数約8〜約24の、飽
和または不飽和の、分枝状または非分枝状のアルキル基である。これらは、三酸
化イオウによる(炭素数約8〜約24の)脂肪酸またはアルキルメチルエステル
のスルホン化、または別の公知スルホン化技術によって製造され得る。例えば、
α−スルホン化ヤシ脂肪酸及びラウリルメチルエステルが挙げられる。
【0042】 他のアニオン系物質としては、五酸化リンと、炭素数約8〜約24の分岐状ま
たは非分岐状一価アルコールとの反応によって形成される、モノアルキル、ジア
ルキル、及びトリアルキルリン酸塩等のリン酸塩が挙げられる。これらもまた他
の公知のリン酸化方法によって形成される。界面活性剤のこの種類の例には、モ
ノまたはジラウリルリン酸ナトリウムがある。
【0043】 他のアニオン系物質としては、式:R1CO−N(COOH)−CH2CH2
CO2Mに対応するアシルグルタメートが挙げられる。式中、R1は炭素数約8〜
約24の、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状の、アルキルまたはアル
ケニル基であり、Mは水溶性カチオンである。この物質の非限定的な例としては
、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、及びココイルグルタミン酸ナトリウムが
挙げられる。
【0044】 他のアニオン系物質としては、式:R1CON(CH3)−CH2CH2−CO2
Mに対応するアルカノイルサルコシネートが挙げられる。式中、R1は炭素数約
10〜約20の、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状の、アルキルまた
はアルケニル基であり、Mは水溶性カチオンである。それらの非限定的な例には
ラウロイルサルコシンナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム、およびラウ
ロイルサルコシンアンモニウムが挙げられる。
【0045】 他のアニオン系物質としては、式:R1−(OCH2CH2X−OCH2−CO2 Mに対応するアルキルエーテルカルボン酸塩が挙げられる。式中、R1は炭素数
約8〜約24の、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状の、アルキルまた
はアルケニル基であり、xは1〜10であり、Mは水溶性カチオンである。それ
らの非限定的な例としては、ラウレスカルボン酸ナトリウムが挙げられる。
【0046】 他のアニオン系物質としては、式:R1CO−[O−CH(CH3)−CO]X
−CO2Mに対応するアシルラクチレートが挙げられる。式中、R1は炭素数約8
〜約24の、飽和または不飽和の、分枝状または非分枝状の、アルキルまたはア
ルケニル基であり、Mは水溶性カチオンである。それらの非限定的な例としては
、ココイルラクチレートナトリウム(sodium cocoyl lactylate)が挙げられる
【0047】 他のアニオン系物質としてはカルボン酸塩が挙げられ、それらの非限定的な例
としては、ラウロイルカルボン酸ナトリウム、ココイルカルボン酸ナトリウム、
およびラウロイルカルボン酸アンモニウムが挙げられる。また、アニオン系フッ
化界面活性剤も用いることができる。
【0048】 任意の対カチオンであるMが、アニオン系界面活性剤に用いることができる。
好ましくは、対カチオンは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンからなる群より選
択される。より好ましくは、対カチオンはアンモニウムである。
【0049】 本発明において有用な好ましいアニオン系界面活性剤の非限定的な例としては
、アルキル硫酸ナトリウム及びアンモニウム、及び主に炭素数12〜14の炭素
鎖を有する硫酸エステル、主に炭素数14〜16の炭素鎖を有するオレフィンサ
ルフェート、及び炭素数13〜17の炭素鎖を有するパラフィンスルホネート、
及びそれらの混合物よりなる群から選択されるものが挙げられる。本発明に用い
るより好ましいものは、ラウリル硫酸アンモニウム及びナトリウム、ミリスチル
硫酸アンモニウム及びナトリウム、ラウレス−1〜ラウレス−4硫酸アンモニウ
ム及びナトリウム、C14〜C16オレフィンスルホネート、C13〜C17パラフィン
スルホネート、及びそれらの混合物である。最も好ましくはラウリル硫酸アンモ
ニウムである。
【0050】 好ましいアニオン系界面活性剤の別の種類は、pKaが4.0より大きい界面
活性剤からなる。これらの酸性界面活性剤としては、アシルサルコシネート、ア
シルグルタメート、アルキルエーテルカルボン酸塩、及びそれらの混合物からな
る群が挙げられる。酸性界面活性剤はより効果の高い界面活性剤であることが判
っている。理論によって限定されないが、これらの界面活性剤によって、酸性及
びアニオン性界面活性剤の両方の利点が一つの成分で得られると考えられている
。これらの酸性界面活性剤を含んでなる抗菌性拭き取り用品は、他の界面活性剤
よりも優れた抗菌効果を奏する。また、それらの酸性特性によって、別のプロト
ン供与剤の使用を少なくすることができ、本発明における抗菌性清浄組成物の低
刺激性がさらに改善される。使用に際し、酸性界面活性剤は、本発明における清
浄組成物中、約0.1〜約10%、好ましくは約0.2%〜約8%、より好まし
くは約0.3〜約5%、さらに好ましくは約0.4%〜約2%、最も好ましくは
約0.5%〜約1%程度用いられる。
【0051】 b.プロトン供与剤 本発明の身体用清浄拭き取り用品を構成する水性清浄組成物は、清浄組成物の
重量に対して、約0.1%〜約10%、好ましくは約0.5%〜約8%、より好
ましくは約1%〜約5%のプロトン供与剤を任意に含むことができる。「プロト
ン供与剤」とは、使用後の皮膚に解離されていない酸を生じる、あらゆる酸化合
物およびそれらの混合物を意味する。プロトン供与剤は、重合性の酸、鉱酸、ま
たはそれらの混合物を含む、有機酸であり得る。
【0052】 プロトン供与剤として使用され得る有機酸の非排他的な列挙には、アジピン酸
、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、グリコール酸、グルタ
ル酸、安息香酸、マロン酸、サリチル酸、グルコン酸、ポリマー性の酸類、それ
らの塩、それらの前駆体、それらの塩、およびそれらの混合物がある。本発明に
おいて用いられる鉱酸の非排他的な列挙には、塩酸、リン酸、硫酸、及びそれら
の混合物がある。
【0053】 ポリマー性の酸及びグルコン酸は、他の酸よりも皮膚を刺激しないという観点
から、本発明において特に好ましく使用される。本明細書において用いられる場
合、「ポリマー性の酸」という用語は、一本の鎖になったカルボン酸基の繰り返
し単位を有する酸を言う。好適なポリマー性の酸としては、ホモポリマー、コポ
リマー及びターポリマーを挙げることができるが、これらはカルボン酸基を少な
くとも30モル%含まなければならない。本発明において有用な、好適なポリマ
ー性の酸の具体例としては、直鎖ポリ(アクリル)酸及びそのコポリマー、イオ
ン系及び非イオン系のもの、(例えば、マレイン酸−アクリル酸、スルホン酸−
アクリル酸、及びスチレン−アクリル酸コポリマー)、分子量が約250,00
0未満、好ましくは約100,000未満の架橋ポリアクリル酸のコポリマー、
ポリ(α−ヒドロキシ)酸、ポリメタクリル酸、及び、カラギーン酸、カルボキ
シメチルセルロース、アルギン酸などの自然発生のポリマー性の酸が挙げられる
。本発明においては直鎖ポリ(アクリル)酸が好ましく用いられ、直鎖ポリ(ア
クリル)酸はローム・アンド・ハース(Rohm and Haas)社より販売されている
。また、本発明においては、グルコノラクトン等の有機酸前駆体も好ましく用い
られる。理論によって限定されないが、グルコノラクトンは水中で加水分解して
グルコン酸を形成する。グルコン酸及びグルコノラクトンは、ユングブンツロイ
ヤー(Jungbunzlauer)社などの製造業者より販売されている。
【0054】 本発明の好ましい形態において、プロトン供給剤は、水性清浄組成物のpHを
約3.0〜約6.0、より好ましくは約3.0〜約5.0、最も好ましくは約3
.5〜約4.5に調整するために用いられる。
【0055】 c.水溶性コンディショニング剤 本発明は、水溶性コンディショニング剤をも任意に含むことができる。このよ
うな水溶性コンディショニング剤は典型的には、本発明において使用される水性
清浄組成物中、水性清浄組成物の重量に対して、約0.1%〜約2%、好ましく
は約0.2%〜約1.5%、より好ましくは約0.5%〜約1%の範囲で含まれ
る。
【0056】 水溶性コンディショニング剤として有用なコンディショニング剤の非限定的な
例としては、多価アルコール類、ポリプロピレングリコール類、ポリエチレング
リコール類、尿素類、ピロリドンカルボン酸類、エトキシ化及び/またはプロポ
キシ化C3−C6ジオール類及びトリオール類、α−ヒドロキシC2−C6カルボン
酸類、エトキシ化及び/またはプロポキシ化糖類、ポリアクリル酸コポリマー類
、炭素数約12以下の糖類、炭素数約12以下の糖アルコール類、及びそれらの
混合物からなる群より選択されるものが挙げられる。有用な水溶性コンディショ
ニング剤の具体例としては、尿素;グアニジン;グリコール酸およびグリコール
酸塩(例えばアンモニウムおよび第四級アルキルアンモニウム);乳酸および乳
酸塩(例えばアンモニウムおよび第四級アルキルアンモニウム);サッカロース
、フルクトース、グルコース、エルスロース、エリスリトール、ソルビトール、
マニトール、グリセロール、ヘキサントリオール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ヘキシレングリコールなど;PEG−2、PEG−3、PEG
−30、PEG−50のようなポリエチレングリコール、PPG−9、PPG−
12、PPG−15、PPG−17、PPG−20、PPG−26、PPG−3
0、PPG−34のようなポリプロピレングリコール;アルコキシ化グルコース
;ヒアルロン酸;及びそれらの混合物などの物質が挙げられる。また、あらゆる
形態の真性アロエ(例えば、真性アロエジェル)、キチン、サンウエット(登録
商標)IM−1000、IM−1500、およびIM−2500(米国バージニ
ア州、ポーツマスのセラニーズ・スーパーアブソーベント・マテリアルから販売
されている)等のデンプンがグラフトしたナトリウムポリアクリレート;ラクト
アミドモノエタノールアミン;アセトアミドモノエタノールアミン;およびそれ
らの混合物等の物質も有用である。1990年12月11日に発行されオーアら
に付与された米国特許第4,976,953号に記載されているプロポキシ化グ
リセロールに記載されているようにプロポキシ化グリセロールも有用であり、本
明細書ではそのまま参考として引用している。
【0057】 d.乾燥剤 乾燥剤は、拭き取り用品を皮膚にこすりつけることによって液状組成物を皮膚
に適用する際に、液状組成物の乾燥率を上げるために、本発明において使用され
る水性清浄(クレンジング)組成物中に使用することができる。ある種の水性清
浄組成物は、皮膚に適用した際、特に組成物が乾くまでの間、べたつく印象を与
えることがあり得る。即乾性の組成物は、べたつきが少なく、より柔らかくなめ
らかな皮膚の感触を与えることが判っている。好適な乾燥剤としては、イソパラ
フィン、アルコール類、及びそれらの組み合わせが挙げられる。イソパラフィン
とエタノールの混合物が特に好ましい。乾燥剤は、典型的には、本発明において
使用される清浄組成物中に、約1〜約60重量%、好ましくは約3〜約40重量
%、より好ましくは約5〜約20重量%の範囲で含まれる。
【0058】 e.その他の任意成分 本発明の水性液状組成物は、広範なその他の任意成分を含むことができる。こ
れらの追加成分は、哺乳類の皮膚に用いられた際に、薬学的に許容されるべきで
ある。本明細書で参考として引用しているCTFA「化粧品成分ハンドブック」
第2版、1992年は、スキンケア業界で通常使われており、本発明の組成物で
発明者にとって好適であるような化粧品成分や医薬品成分を無制限に数多く記載
している。この書籍の537ページに成分の機能的分類について非限定的な例が
記載されている。これら及びその他の機能的部類の例としては、研磨剤、吸収剤
、抗粘結剤、酸化防止剤、ビタミン類、接合剤、生物添加剤、緩衝剤、増量剤、
キレート剤、化学添加剤、着色料、化粧用収斂剤、化粧用殺生物剤、変性剤、医
薬用収斂剤、外用鎮痛剤、被膜形成剤、芳香成分、湿潤剤、乳白剤、pH調整剤
、保存剤、圧縮不活性ガス、還元剤、皮膚漂白剤、及び日焼け止め剤が挙げられ
る。 また、香料、顔料、着色剤、植物性揮発油、皮膚感覚剤、収斂剤、皮膚鎮静剤
、および皮膚回復剤などの美的成分も本発明において有用である。
【0059】 f.水性液状組成物の粘度 本発明の拭き取り用品に使用される水性液状組成物は、粘度が、ブックフィー
ルド(Brookfield)・デジタル粘度計、モデルDV−II+、バージョン3.2
を用い、マニュアルNo.M/92−161−H895に示される操作説明に従
って測定した場合に、約1〜約1000、好ましくは約5〜約200センチポア
ズの範囲である。
【0060】 本発明において好適に用いられる水性液状組成物の例は、以下の米国特許及び
米国特許出願に示され、これらは全て参考として本明細書に組み入れる:米国特
許出願第08/727,807号、第3−6及び8頁;米国特許出願第08/8
68,668号、1997年6月4日出願;1990年7月17日に発行されリ
チャーズ(Richards)らに付与された米国特許第4,941,995号、;19
90年2月27日に発行されヨー(Yoh)に付与された米国特許第4,904,
524号;プチャルスキ(Puchalski)に付与された米国特許第5,043,1
55号;フォウラー(Fowler)に付与された米国特許第5,534,265号;
ブリーツナー(Blieszner)らに付与された米国特許第5,648,083号;
及び、米国特許出願第08/736,471号、1996年10月24日出願。
【0061】 g.発泡抑制剤 本発明の水性液状組成物は、泡やあぶくの形成を低減または抑制するための化
合物も含むことができる。好適な発泡抑制剤または抗発泡剤は、米国特許第5,
756,444号に詳細に記載されており、全て参考として本明細書に組み入れ
る。有用な発泡抑制剤としては、シリコーン系発泡抑制剤、シリカ類、及びそれ
らの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。有用なシリコーン系発泡抑
制剤の例としては、ゼネラル・エレクトリック社より販売されているAF−60
、AF−66、AF−70、AF−72、AF−75、AF−93、及びAF−
9020、及び、ダウ・コーニング社の抗発泡系品(1500シリコーン・アン
チフォーム(Antifoam)、1520シリコーン・アンチフォーム、アンチフォー
ムA、アンチフォームB、DB−31アンチフォーム、DB−110Aアンチフ
ォーム、及びH−10アンチフォーム)が挙げられるが、これらに限定されない
。発泡抑制剤の水性液状組成物中の濃度は、好ましくは約0.01%〜約3%で
あり、より好ましくは約0.25%〜約2%であり、最も好ましくは約0.5%
〜約1%である。
【0062】 h.アミド系発泡剤を実質的に含まない 本発明の組成物は好ましくはアミド系発泡剤を実質的に含まない。「実質的に
含まない」とは、本発明の組成物がこれらの物質をそれぞれ約1重量%以下、好
ましくは約0.5重量%以下、より好ましくは約0.25重量%以下しか含むこ
とができず、最も好ましくはこれらの物質が実質的に0%であることを意味する
。理論によって限定されないが、アミド系発泡剤の存在は、本発明の水不溶性機
能性成の析出に悪影響を及ぼすことがあり得る。このようなアミド系発泡剤の例
は米国特許第5,648,323号に記載されており、全て参考として本明細書
に組み入れる。
【0063】 水性液状組成物を染み込ませた拭き取り用品の製造方法 本発明の処理を施した、湿った拭き取り用品は、水不溶性機能性成分を含む水
性液状組成物を、水不溶性基材に加えるかまたは染み込ませることによって製造
される。
【0064】 水不溶性基材を被覆または水不溶性基材に染み込ませる技術は当業界では周知
であり、これについては詳述しない。好ましくは、本発明の水性液状組成物は、
少なくとも2工程を含む方法によって被覆される。第一の工程は、水不溶性機能
性成分を基材に適用することを含む。これは、当業者に公知のあらゆる手段によ
って達成することができる:例えば、噴霧、プリント、飛散、浸染、浸漬または
被覆など。もう一つの工程は、水性成分または水相を水不溶性基材に適用するこ
とを含む。これは、フラッド(flood)コーティング、スプレーコーティング、
または計量添加(metered dosing)等の方法によって達成することができるが、
これらに限定されない。典型的には、マイヤーロッド(Meyer Rod)、フローテ
ィング(floating)ナイフまたはドクターブレード(blade)等の、より特殊な
技術を用い、水不溶性基材に染み込ませるが、これらの技術も本発明において使
用され得る。
【0065】 被覆工程または染み込ませる工程の後、水性液状組成物は、好ましくは水不溶
性基材の約100〜約400重量%、より好ましくは約200〜約300重量%
を含むべきである。
【0066】 水性液状組成物を基材に染み込ませる前、または染み込ませた後に、基材は折
り畳んで積み重ねてもよい。典型的には、基材は次に、当業界で公知の、任意の
水分及び水蒸気非透過性の容器中に包装される。
【0067】 処理を施した拭き取り用品の使用方法 処置するために、処理を施した拭き取り用品を局所適用によって表面(例えば
、皮膚表面)に適用し、有効量の水性液状組成物が放出または付着し、所望の機
能が発揮される。好ましくは、本発明の処理を施した拭き取り用品は、哺乳類の
皮膚を清浄にし、爽やかにするために使用される。拭き取り用品から送達される
水不溶性機能性成分の量及び局所適用の頻度は、個々の必要性に応じて広く異な
る。皮膚への身体的適用については、およそ1日1回〜およそ1日4回、好まし
くはおよそ1日2回〜およそ1日3回の範囲で適用することができる。適用ごと
に使用される拭き取り用品の数は、1〜約4枚、好ましくは1〜約2枚の範囲で
あり得る。適用される水不溶性機能性成分の量は、一般に皮膚1cm2当たり、
約1mg〜約2mgである。また、本発明の処理を施した拭き取り用品は、望ま
しくない皮膚の状態及び/または感染から保護するため、またはこれらを防ぐた
めに、前述の投薬計画を使用して健康な皮膚表面に適用することによって予防的
に用いることもできる。
【0068】
【実施例】
以下の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施の形態を更に説明するもので
ある。実施例は説明のためにのみ示され、本発明の限定とみなされるべきではな
い。本発明の精神と範囲から逸脱することなく、本発明の多くの変形が可能だか
らである。 成分は化学名、すなわちCTFA名により識別される。
【0069】 実施例1 以下は、本発明で使用される水不溶性基材の一例である。 格子模様の水で絡ませた不織布基材であって、秤量が56gmsであり、ポリエ
ステル70%及びレーヨン30%を含み、幅約6.5インチ、長さ約7.5イン
チ、厚さ約0.80mmの基材。
【0070】 実施例2 以下は、抗菌性の湿った拭き取り用品(ウエットワイプ)の一例である。
【表1】
【0071】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、トリクロ
サン(Triclosan、登録商標)、安息香酸ナトリウム、EDTAテトラナトリウ
ム、d−グルコン酸、アルコール、香料、及び水を室温で混合し、水相を形成す
る。別に、好適な容器中、イソステアリン酸メチル、ポリエチレンワックス、及
びジメチコーンを加温下で混合し、水不溶性相を形成する。次に、水不溶性相を
90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温まで冷却した後、0.018”スプレ
ーノズルを有するホット・メルト・スプレー・ユニット(KS10 Slautterback
Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、種々の空気圧力及び織布(ウエブ)か
らの距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動させながらスプレーする。
次に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動させる。ローションバーを
用いて基材上に水相を適用する。
【0072】 実施例3 以下は、抗菌性の湿った拭き取り用品の一例である。
【表2】
【0073】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、トリクロ
サン(Triclosan、登録商標)、安息香酸ナトリウム、EDTAテトラナトリウ
ム、d−グルコン酸、アルコール、香料、及び水を室温で混合し、水相を形成す
る。別に、好適な容器中、イソステアリン酸メチル、ポリエチレンワックス、及
びジメチコーンを加温下で混合し、水不溶性相を形成する。次に、水不溶性相を
90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温まで冷却した後、0.018”スプレ
ーノズルを有するホット・メルト・スプレー・ユニット(KS10 Slautterback
Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、種々の空気圧力及び織布からの距離で
、実施例1の基材の織布上に、織布を移動させながらスプレーする。次に被覆し
た巻物を装着用の水相適用システムに移動させる。ローションバーを用いて基材
上に水相を適用する。
【0074】 実施例4 以下は、抗菌性の湿った拭き取り用品の一例である。
【表3】
【0075】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、トリクロ
サン(Triclosan、登録商標)、安息香酸ナトリウム、EDTAテトラナトリウ
ム、d−グルコン酸、アルコール、及び水を室温で混合し、水相を形成する。別
に、好適な容器中、ジメチコーン及び香料を加温下で混合し、水不溶性相を形成
する。次に、水不溶性相を90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温まで冷却し
た後、0.018”スプレーノズルを有するホット・メルト・スプレー・ユニッ
ト(KS10 Slautterback Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、種々の空気
圧力及び織布からの距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動させながら
スプレーする。次に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動させる。ロ
ーションバーを用いて基材上に水相を適用する。
【0076】 実施例5 以下は、抗菌性の湿った拭き取り用品の一例である。
【表4】
【0077】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、トリクロ
カルバン(Triclocarban、登録商標)、安息香酸ナトリウム、EDTAテトラナ
トリウム、グルコノラクトン、アルコール、香料、及び水を室温で混合し、水相
を形成する。別に、好適な容器中、イソステアリン酸メチル、ポリエチレンワッ
クス、及びジメチコーンを加温下で混合し、水不溶性相を形成する。次に、水不
溶性相を90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温まで冷却した後、0.018
”スプレーノズルを有するホット・メルト・スプレー・ユニット(KS10 Slaut
terback Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、種々の空気圧力及び織布から
の距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動させながらスプレーする。次
に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動させる。ローションバーを用
いて基材上に水相を適用する。
【0078】 実施例6 以下は、抗菌性の湿った拭き取り用品の一例である。
【表5】
【0079】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、トリクロ
サン(登録商標)、安息香酸ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、グルコノ
ラクトン、アルコール、及び水を室温で混合し、水相を形成する。別に、好適な
容器中、ジメチコーン及び香料を加温下で混合し、水不溶性相を形成する。次に
、水不溶性相を90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温まで冷却した後、0.
018”スプレーノズルを有するホット・メルト・スプレー・ユニット(KS10
Slautterback Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、種々の空気圧力及び織
布からの距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動させながらスプレーす
る。次に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動させる。ローションバ
ーを用いて基材上に水相を適用する。
【0080】 実施例7 以下は、抗菌性の湿った拭き取り用品の一例である。
【表6】
【0081】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、パラクロ
ロメタキシレノール、安息香酸ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、グルコ
ノラクトン、アルコール、香料、及び水を室温で混合し、水相を形成する。別に
、好適な容器中、イソステアリン酸メチル、ポリエチレンワックス、及びジメチ
コーンを加温下で混合し、水不溶性相を形成する。次に、水不溶性相を90℃に
加熱する。水不溶性混合物を室温まで冷却した後、0.018”スプレーノズル
を有するホット・メルト・スプレー・ユニット(KS10 Slautterback Unit)で
再加熱する。溶液を90℃にし、種々の空気圧力及び織布からの距離で、実施例
1の基材の織布上に、織布を移動させながらスプレーする。次に被覆した巻物を
装着用の水相適用システムに移動させる。ローションバーを用いて基材上に水相
を適用する。
【0082】 実施例8 以下は、べとつかずしっとりさせる、湿った拭き取り用品の一例である。
【表7】
【0083】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、安息香酸
ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、d−グルコン酸、アルコール、香料、
及び水を室温で混合し、水相を形成する。別に、好適な容器中、イソステアリン
酸メチル、ポリエチレンワックス、及びジメチコーンを加温下で混合し、水不溶
性相を形成する。次に、水不溶性相を90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温
まで冷却した後、0.018”スプレーノズルを有するホット・メルト・スプレ
ー・ユニット(KS10 Slautterback Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、
種々の空気圧力及び織布からの距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動
させながらスプレーする。次に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動
させる。ローションバーを用いて基材上に水相を適用する。
【0084】 実施例9 以下は、べとつかずしっとりさせる、湿った拭き取り用品の一例である。
【表8】
【0085】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、安息香酸
ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、d−グルコン酸、香料、及び水を室温
で混合し、水相を形成する。別に、好適な容器中、イソステアリン酸メチル、ポ
リエチレンワックス、及びジメチコーンを加温下で混合し、水不溶性相を形成す
る。次に、水不溶性相を90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温まで冷却した
後、0.018”スプレーノズルを有するホット・メルト・スプレー・ユニット
(KS10 Slautterback Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、種々の空気圧
力及び織布からの距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動させながらス
プレーする。次に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動させる。ロー
ションバーを用いて基材上に水相を適用する。
【0086】 実施例10 以下は、べとつかずしっとりさせる、湿った拭き取り用品の一例である。
【表9】
【0087】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、安息香酸
ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、d−グルコン酸、アルコール、及び水
を室温で混合し、水相を形成する。別に、好適な容器中、ジメチコーン及び香料
を加温下で混合し、水不溶性相を形成する。次に、水不溶性相を90℃に加熱す
る。水不溶性混合物を室温まで冷却した後、0.018”スプレーノズルを有す
るホット・メルト・スプレー・ユニット(KS10 Slautterback Unit)で再加熱
する。溶液を90℃にし、種々の空気圧力及び織布からの距離で、実施例1の基
材の織布上に、織布を移動させながらスプレーする。次に被覆した巻物を装着用
の水相適用システムに移動させる。ローションバーを用いて基材上に水相を適用
する。
【0088】 実施例11 以下は、日焼け止めの湿った拭き取り用品の一例である。
【表10】
【0089】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、安息香酸
ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、香料、及び水を室温で混合し、水相を
形成する。別に、好適な容器中、イソステアリン酸メチル、ポリエチレンワック
ス、ジメチコーン、オキシベンゾン、p−メトキシケイ皮酸エチルヘキシルを加
温下で混合し、水不溶性相を形成する。次に、水不溶性相を90℃に加熱する。
水不溶性混合物を室温まで冷却した後、0.018”スプレーノズルを有するホ
ット・メルト・スプレー・ユニット(KS10 Slautterback Unit)で再加熱する
。溶液を90℃にし、種々の空気圧力及び織布からの距離で、実施例1の基材の
織布上に、織布を移動させながらスプレーする。次に被覆した巻物を装着用の水
相適用システムに移動させる。ローションバーを用いて基材上に水相を適用する
【0090】 実施例12 以下は、固い表面を清浄にしワックスするための湿った拭き取り用品の一例で
ある。
【表11】
【0091】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、安息香酸
ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、香料、及び水を室温で混合し、水相を
形成する。別に、好適な容器中、ポリエチレンワックス、ジメチコーン、オキシ
ベンゾン、p−メトキシケイ皮酸エチルヘキシルを加温下で混合し、水不溶性相
を形成する。次に、水不溶性相を90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温まで
冷却した後、0.018”スプレーノズルを有するホット・メルト・スプレー・
ユニット(KS10 Slautterback Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、種々
の空気圧力及び織布からの距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動させ
ながらスプレーする。次に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動させ
る。ローションバーを用いて基材上に水相を適用する。
【0092】 実施例13 以下は、虫よけの湿った拭き取り用品の一例である。
【表12】
【0093】 好適な容器中、ラウリル硫酸アンモニウム、シリコーン系抗発泡剤、安息香酸
ナトリウム、EDTAテトラナトリウム、香料、及び水を室温で混合し、水相を
形成する。別に、好適な容器中、イソステアリン酸メチル、ポリエチレンワック
ス、ジメチコーン、ディート−ジエチルトルムアミドを加温下で混合し、水不溶
性相を形成する。次に、水不溶性相を90℃に加熱する。水不溶性混合物を室温
まで冷却した後、0.018”スプレーノズルを有するホット・メルト・スプレ
ー・ユニット(KS10 Slautterback Unit)で再加熱する。溶液を90℃にし、
種々の空気圧力及び織布からの距離で、実施例1の基材の織布上に、織布を移動
させながらスプレーする。次に被覆した巻物を装着用の水相適用システムに移動
させる。ローションバーを用いて基材上に水相を適用する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 サイン,マーク リチャード アメリカ合衆国オハイオ州、モロー、イー スト、ユーエス 22 アンド 3 2631 (72)発明者 ハセノアール,エリック ジョン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 アイルスボロ、アベニュー 3809 (72)発明者 シェル,チャールズ ケヴィン アメリカ合衆国オハイオ州、ラヴランド、 アイアンウッド、ドライブ 6405 Fターム(参考) 4C083 AA121 AA161 AC011 AC012 AC062 AC212 AC291 AC301 AC302 AC311 AC312 AC331 AC332 AC342 AC351 AC352 AC401 AC421 AC471 AC472 AC532 AC642 AC782 AC811 AC812 AC851 AD091 AD151 AD152 AD511 BB32 BB41 BB48 BB60 CC24 CC31 DD12 4H003 AA03 AB27 AB46 BA22 DA02 DA05 EB07 EB08 EB09 EB11 EB13 EB16 EB29 EB30 EB37 EB40 ED02 FA21 FA27 FA34 4H011 AA02 AC06 BA01 BB03 BB06 BB09 BB14 BB22 BC01 BC06 BC07 BC09 BC16 BC18 BC19 BC20 BC22 DA07 DA14 DH04 DH13

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)一層または二層以上の水不溶性基材;並びに b)i)有効量のカプセル化されていない水不溶性機能性成分;及び ii)水性成分 を含む水性液状組成物、を含んでなる処理を施した拭き取り用品であって、 HLB値が約4〜約18の界面活性剤または界面活性剤混合物を実質的に含まな
    い水性液状組成物を、基材上に被覆しかつ飽和させて、水不溶性機能性成分を、
    基材上及び/または基材中に均一に分布させ、かつ、基材を水性液状組成物で飽
    和した状態に保った、処理を施した拭き取り用品。
  2. 【請求項2】 水不溶性機能性成分が、抗生物質、抗菌剤、殺真菌剤、制汗
    剤、脱臭剤、解熱剤、麻酔剤、日焼け止め剤、皮膚軟化剤、コンディショニング
    剤、湿潤剤及び虫よけ剤、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求
    項1に記載の処理を施した拭き取り用品。
  3. 【請求項3】 水不溶性機能性成分が、2,4,4’−トリクロロ−2’−
    ヒドロキシジフェニルエーテル;3,4,4’−トリクロロカルバニリド;ピリ
    チオン類及びそれらの塩類;パラクロロメタキシレノール;天然精油及びそれら
    の主成分;及びそれらの混合物からなる群より選択される抗菌活性体である、請
    求項2に記載の処理を施した拭き取り用品。
  4. 【請求項4】 抗菌活性体が、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキ
    シジフェニルエーテルである、請求項3に記載の処理を施した拭き取り用品。
  5. 【請求項5】 水不溶性機能性成分がコンディショニング剤である、請求項
    2に記載の処理を施した拭き取り用品。
  6. 【請求項6】 コンディショニング剤が、脂肪酸エステル類、ポリオールポ
    リエステル類、グリセリンモノエステル類、グリセリンジエステル類、グリセリ
    ントリエステル類、イソステアリン酸メチル、ポリエチレンワックス、表皮及び
    皮脂炭化水素類、ラノリン、鉱油、シリコーン油、シリコーンゴム、植物油、植
    物油付加物、ペトロラクタム、非イオン系ポリマー、及びそれらの混合物からな
    る群より選択される、請求項5に記載の処理を施した拭き取り用品。
  7. 【請求項7】 さらにプロトン供与剤を含んでなる、請求項1に記載の処理
    を施した拭き取り用品。
  8. 【請求項8】 プロトン供与剤が、アジピン酸、酒石酸、クエン酸、マレイ
    ン酸、リンゴ酸、コハク酸、グリコール酸、グルタル酸、安息香酸、マロン酸、
    サリチル酸、グルコン酸、ポリアクリル酸、それらの前駆体、それらの塩、およ
    びそれらの混合物からなる群より選択される有機酸である、請求項7に記載の処
    理を施した拭き取り用品。
  9. 【請求項9】 プロトン供与剤がグルコン酸である、請求項8に記載の処理
    を施した拭き取り用品。
  10. 【請求項10】 プロトン供与剤が有機酸前駆体である、請求項8に記載の
    処理を施した拭き取り用品。
  11. 【請求項11】 有機酸前駆体がグルコノラクトンである、請求項10に記
    載の処理を施した拭き取り用品。
  12. 【請求項12】 i)有効量のカプセル化されていない水不溶性機能性成分
    ;及び ii)水性成分 を含み、HLB値が約4〜約18の界面活性剤または界面活性剤混合物を実質的
    に含まない水性液状組成物を、水不溶性基材上に被覆及び/または飽和させ、水
    不溶性機能性成分を基材上及び/または基材中に均一に分布させ、且つ基材を水
    性液状組成物で飽和した状態に保つ工程を含んでなる、処理を施した拭き取り用
    品の製造方法。
  13. 【請求項13】 水不溶性機能性成分と水性成分とを別個に水不溶性基材に
    適用することにより、水性液状組成物を水不溶性基材に適用する請求項12に記
    載の製造方法。
  14. 【請求項14】 清浄及び/または処置の必要に応じて、処理を施した拭き
    取り用品を皮膚または毛髪に施すことによる、皮膚及び毛髪の清浄及び/または
    処置方法であって、処理を施した拭き取り用品が、 a)一層または二層以上の水不溶性基材;並びに b)i)有効量のカプセル化されていない水不溶性機能性成分;及び ii)水性成分 を含む水性液状組成物を含んでなり、 HLB値が約4〜約18の界面活性剤または界面活性剤混合物を実質的に含まな
    い水性液状組成物を基材上に被覆しかつ飽和させて、水不溶性機能性成分を基材
    上及び/または基材中に均一に分布させ、かつ、基材を水性液状組成物で飽和し
    た状態に保ったものである、皮膚及び毛髪の清浄及び/または処置方法。
  15. 【請求項15】 清浄及び/または処置の必要に応じて、処理を施した拭き
    取り用品を周囲の表面に施すことによる、周囲の表面の清浄及び/または処置方
    法であって、処理を施した拭き取り用品が、 a)一層または二層以上の水不溶性基材;並びに b)i)有効量のカプセル化されていない水不溶性機能性成分;及び ii)水性成分 を含む水性液状組成物を含んでなり、 HLB値が約4〜約18の界面活性剤または界面活性剤混合物を実質的に含まな
    い水性液状組成物を基材上に被覆しかつ飽和させて、水不溶性機能性成分を基材
    上及び/または基材中に均一に分布させ、かつ、基材を水性液状組成物で飽和し
    た状態に保ったものである、周囲の表面の清浄及び/または処置方法。
JP2000555493A 1998-06-22 1999-06-04 処理を施した拭き取り用品 Withdrawn JP2002518414A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US9015298P 1998-06-22 1998-06-22
US60/090,152 1998-06-22
PCT/IB1999/001031 WO1999066793A1 (en) 1998-06-22 1999-06-04 Treated wipe articles

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002518414A true JP2002518414A (ja) 2002-06-25

Family

ID=22221543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000555493A Withdrawn JP2002518414A (ja) 1998-06-22 1999-06-04 処理を施した拭き取り用品

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1089621A1 (ja)
JP (1) JP2002518414A (ja)
KR (1) KR20010043992A (ja)
CN (1) CN1306393A (ja)
AU (1) AU3950199A (ja)
BR (1) BR9911505A (ja)
CA (1) CA2335281A1 (ja)
WO (1) WO1999066793A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010138145A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Kaneka Corp 抗菌抗カビ剤、及びそれを含む樹脂組成物ならびに樹脂組成物の抗菌抗カビ処理方法
JP2011057687A (ja) * 2002-08-12 2011-03-24 Lonza Inc 抗菌性組成物
CN102783925A (zh) * 2012-09-03 2012-11-21 四川大学 乙酸湿纸巾
JP2019081735A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 帝人フロンティア株式会社 布帛型毛髪用化粧料
JP2020132580A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 帝人フロンティア株式会社 布帛型毛髪用化粧料

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6294182B1 (en) 1999-03-18 2001-09-25 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Towelette product for minimizing facial fine lines and wrinkles
WO2002007701A2 (en) * 2000-07-24 2002-01-31 The Procter & Gamble Company Wet wipes
US6446795B1 (en) 2000-07-31 2002-09-10 The Gillette Company Towelette packaging
US6939553B2 (en) 2000-09-11 2005-09-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Treated substrate with improved transfer efficiency of topical application
US20020071859A1 (en) * 2000-10-23 2002-06-13 Unilever Home & Personal Care Usa, Division Of Conopco, Inc. Towelette product with sunscreen agent
JP2005505660A (ja) * 2001-10-09 2005-02-24 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ポリマービグアニドを含む表面処理用予備湿潤拭き取り用品
DE60233579D1 (de) * 2001-10-09 2009-10-15 Procter & Gamble Angefeuchtetes wischtuch zur oberflächenbehandlung
US6806213B2 (en) 2001-12-20 2004-10-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Disposable wash cloth and method of using
US20050058673A1 (en) 2003-09-09 2005-03-17 3M Innovative Properties Company Antimicrobial compositions and methods
EP1543820B1 (en) * 2003-12-18 2009-03-11 The Procter & Gamble Company Enhancing the colour perception of artificially coloured hair
KR20070049653A (ko) * 2004-09-07 2007-05-11 다우 코닝 코포레이션 발한 억제제를 함유하는 실리콘 접착제 제형
US9028852B2 (en) 2004-09-07 2015-05-12 3M Innovative Properties Company Cationic antiseptic compositions and methods of use
MX2007010908A (es) 2005-03-10 2007-12-05 3M Innovative Properties Co Composiciones antimicrobianas que comprenden esteres de acidos hidroxicarboxilicos.
US10918618B2 (en) 2005-03-10 2021-02-16 3M Innovative Properties Company Methods of reducing microbial contamination
CA2667307C (en) 2006-10-27 2015-12-01 3M Innovative Properties Company Antimicrobial compositions comprising a c2-c5 lower alcohol, a cationic antimicrobial agent, and a fatty component containing free hydroxyl groups
AU2010229841B2 (en) 2009-03-27 2013-10-03 3M Innovative Properties Company Hydrophilic polypropylene melt additives
CN103054788A (zh) * 2013-01-15 2013-04-24 金红叶纸业集团有限公司 护肤组合物及应用其的纸巾
CN103142419A (zh) * 2013-02-26 2013-06-12 金红叶纸业集团有限公司 护肤组合物及应用其的纸巾
EP3473615B1 (en) 2013-02-28 2022-01-19 Journey Medical Corporation Glycopyrrolate salts
US9006462B2 (en) 2013-02-28 2015-04-14 Dermira, Inc. Glycopyrrolate salts
US8558008B2 (en) 2013-02-28 2013-10-15 Dermira, Inc. Crystalline glycopyrrolate tosylate
WO2016179017A1 (en) 2015-05-01 2016-11-10 L'oreal Use of active agents during chemical treatments
JP6930994B2 (ja) 2015-11-24 2021-09-01 ロレアル 毛髪をトリートメントするための組成物
EP3380199A4 (en) 2015-11-24 2019-05-22 L'oreal DEVICE FOR TREATING HAIR
JP6758377B2 (ja) 2015-11-24 2020-09-23 ロレアル 毛髪を処置するための組成物
WO2017216602A1 (en) * 2016-06-14 2017-12-21 Karimi Javad Paper products and methods of making paper products with antimicrobial properties
US11135150B2 (en) 2016-11-21 2021-10-05 L'oreal Compositions and methods for improving the quality of chemically treated hair
US9974725B1 (en) 2017-05-24 2018-05-22 L'oreal Methods for treating chemically relaxed hair
KR20200003918A (ko) 2017-05-31 2020-01-10 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 아실 락틸레이트 및 글리콜을 포함하는 항균 조성물 및 이를 이용한 미생물 생장 억제 방법
WO2019133785A1 (en) 2017-12-29 2019-07-04 L'oreal Compositions for altering the color of hair
US11090249B2 (en) 2018-10-31 2021-08-17 L'oreal Hair treatment compositions, methods, and kits for treating hair
US11419809B2 (en) 2019-06-27 2022-08-23 L'oreal Hair treatment compositions and methods for treating hair

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4437253A (en) * 1983-04-04 1984-03-20 Kinnear Duane W Fisherman's hand towel and method
GB8500108D0 (en) * 1985-01-03 1985-02-13 Unilever Plc Disinfectant compositions
DE69426727D1 (de) * 1993-12-23 2001-03-29 Procter & Gamble Antimikrobielle zusammensetzungen für abwischtücher
CZ216898A3 (cs) * 1996-01-12 1998-12-16 The Procter & Gamble Company Desinfekční prostředky a způsoby desinfekce povrchů
FR2747014B1 (fr) * 1996-04-04 1998-06-26 Elysees Balzac Financiere Compositions desinfectantes, leur preparation et supports impregnes de celles-ci
ATE229316T1 (de) * 1996-10-24 2002-12-15 Procter & Gamble Hautgeruchsreduzierungskompositionen
US6258368B1 (en) * 1997-06-04 2001-07-10 The Procter & Gamble Company Antimicrobial wipes
EP0984769A1 (en) * 1997-06-04 2000-03-15 The Procter & Gamble Company Mild, antimicrobial wipes
DE69811391T2 (de) * 1997-11-19 2004-02-12 The Procter & Gamble Company, Cincinnati Körperreinigungswischgegenstände mit verbesserter weichheit

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011057687A (ja) * 2002-08-12 2011-03-24 Lonza Inc 抗菌性組成物
JP2010138145A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Kaneka Corp 抗菌抗カビ剤、及びそれを含む樹脂組成物ならびに樹脂組成物の抗菌抗カビ処理方法
CN102783925A (zh) * 2012-09-03 2012-11-21 四川大学 乙酸湿纸巾
JP2019081735A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 帝人フロンティア株式会社 布帛型毛髪用化粧料
JP2020132580A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 帝人フロンティア株式会社 布帛型毛髪用化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
EP1089621A1 (en) 2001-04-11
BR9911505A (pt) 2001-03-27
CN1306393A (zh) 2001-08-01
WO1999066793A1 (en) 1999-12-29
CA2335281A1 (en) 1999-12-29
KR20010043992A (ko) 2001-05-25
AU3950199A (en) 2000-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002518414A (ja) 処理を施した拭き取り用品
KR100399627B1 (ko) 항균성 와이프
EP0365160B1 (en) Wet wipes
KR100446824B1 (ko) 방향제 전달성이 개선된 피부 또는 모발용 세정 및컨디셔닝 제품
CZ144799A3 (cs) Čistící prostředky
CZ20023453A3 (cs) Mycí prostředek
KR20010013379A (ko) 온화한 항균성 와이프
JP2002540898A (ja) 抗菌材
CZ144999A3 (cs) Čistící prostředky
MXPA01010371A (es) Toallas antimicrobianas que proveen reduccion inmediata mejorada de germenes.
JP2002541181A (ja) 抗菌拭き取り用品
KR20050099968A (ko) 시트와 왁스 분산액을 포함하는 제품
JP2005530740A (ja) 識別可能な活性ゾーンを有している身体手入れ用製品
JP2001503410A (ja) クレンジング製品
AU2004315104B2 (en) Products comprising an applicator and a wax dispersion
JP2001503058A (ja) 洗浄用製品
JP2007191469A (ja) ワイプ
KR20070045968A (ko) 발열성 세정 제품
WO2002049604A1 (en) Wet wipe
JPH11130664A (ja) シート状パック及びその製造方法
JP2001503059A (ja) クレンジング製品
MXPA01000084A (en) Treated wipe articles
CZ20004567A3 (cs) Impregnované utěrky a způsob jejich výroby
CZ425599A3 (cs) Antimikrobilní ubrousky
JP2002255702A (ja) 繊維製品含浸用薬液組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905