JP2002518108A - シリンジ情報のコード化 - Google Patents

シリンジ情報のコード化

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JP2002518108A
JP2002518108A JP2000554425A JP2000554425A JP2002518108A JP 2002518108 A JP2002518108 A JP 2002518108A JP 2000554425 A JP2000554425 A JP 2000554425A JP 2000554425 A JP2000554425 A JP 2000554425A JP 2002518108 A JP2002518108 A JP 2002518108A
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ディー. ヒーシュマン,アラン
イー.,ザ サード ウバー,オーサー
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メドラッド インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、シリンジ及びシリンジの構成に関するコード化された情報を格納する記憶システムを具える注入器システム間で、シリンジの構成に関する情報を共有する装置に関する。コード化された情報は注入器内の検出回路によって読まれる。1の実施例にて、記憶システムは電子記憶システムであって、内部に注入器の構成に関する情報がコード化されている。本発明の方法は、シリンジの構成に関する情報を、注入器内にてシリンジとともに用いる検出器に搬送する工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連した文献 本願は1998年6月15日に出願された米国特許出願番号第09/097,412号の
一部継続出願であり、この出願を引用することによって該出願の開示内容を本願
の内容に組み入れる。
【0002】発明の分野 本発明は、患者の体内に流体を注入する装置及び方法に関し、特に注入手順に
関するシリンジ情報がコード化され、注入器との間に記録された患者の体内に流
体を注入する装置及び方法に関する。
【0003】発明の背景 患者への造影剤の注入のような注入手順のパラメータには、例えば、流体の注
入可能量、流速、流体圧力、及びピストン移動の最大量がある。注入パラメータ
は、例えばシリンジの直径、シリンジの長さ、及び流体の成分を含む数個の変数
により決定される。
【0004】 注入手順をプログラムするには、例えば、上記の注入パラメータ及び変数のい
くつか又は全てが注入器に入力されなければならない。現在の注入器システムに
於いては、シリンジサイズは以下の何れかで注入器に入力される。(1)作業者が
、注入器のソフトウェアにシリンジのサイズ又はシリンジのタイプを手作業で入
力する、又は(2)シリンジバレル上の凸部又は凹部要素に機械的に連結した、注
入器ヘッド上のスイッチによって自動的に入力する。 しかし、機械的及び電気的な設計上の制約により、そのような自動検出スイッ
チの数は制限される。実際のところ、現在のシステムでは限られたシリンジ構成
のみが自動的に検出される。(ここでは、”シリンジの構成”又は”シリンジの
情報”の語は、シリンジの中身についてのシリンジの機械的特性に関する情報を
含み、しかしこれに限定するのではなく、全ての情報を含む。(例えば長さ、直
径、有効量、圧力限界、有効期日、以前の使用、及び製造業者である。シリンジ
の中身についての情報は、例えば流体量、有効期日、製造業者及び成分である)
【0005】 シリンジ、特に予め充填されたシリンジ、及びその中に含まれる流体の種類が
増えるに従って、注入手順をプログラムし且つ制御するのに、一層大量のシリン
ジ構成の情報が、注入器に入力され、且つ受け入れられなければならない。最小
限の操作により、又は操作者が介在することなく、シリンジからシリンジ構成に
ついての情報を自動的に得ることができる注入器システムを配備することにより
、注入手順は料金計算(billing)、又は他の目的の為に、効果的にプログラムさ
れ、制御され、及び/又は記録される。
【0006】発明の要旨 本発明は、一般にシリンジ構成についての情報を、シリンジと注入器システム
間で分かち合う装置及び方法を提供する。シリンジ又は他の要素によって運ばれ
るシリンジ構成についての情報は、注入器により自動的にアクセスされ、又は注
入器に入力されて、血管造影、CT、MR及び超音波注入手順のような注入手順
をプログラムし、及び/又は制御する。
【0007】 更に、本発明は注入手順に関するデータを生成し保持するのに用いられる。例
えば、在庫管理記録を更新し、医療上及び保険上の料金計算及びコスト情報の要
求を充たす為に、使用されたシリンジのタイプ、使用された造影剤の量、使用さ
れた造影剤のタイプ、消毒日、有効期日、ロットコード、造影剤の特性、及び/
又は他の臨床関連情報のような記録情報が、例えば外部の料金計算、在庫又は管
理コンピュータシステムによる使用のために生成され、保持される。
【0008】 本発明は、駆動部材と、該駆動部材に繋がった検出器又は検出回路を具えた動
力付き注入器に、使用するシリンジを提供する。検出器は注入器に組み入れられ
る。シリンジは、長く延びた本体と、該本体内にスライド可能に配備され駆動部
材に駆動されて動くプランジャを具えるのが望ましい。シリンジはまた、シリン
ジ情報を検出器又は検出回路に伝達するように設けられた手段又は機構を具える
ことが望ましい。
【0009】 シリンジ情報を検出回路に伝達するように設けられた機構は、シリンジ情報の
格納部を具え、シリンジに対し着脱可能であるコード化要素(例えば、シリンジ
プランジャに嵌まるキャップ、又はシリンジに接続される流体パス要素)に含ま
れる。或いは、シリンジ情報を組み込んだ取付け可能な要素が、注入器又は検出
器に接続可能又は取付け可能となっている。
【0010】 一般に、シリンジ情報は、例えば電気、磁気、ラジオ周波数、光、超音波を含
む種々のエネルギー源を用いて運ばれる。有形の目印(physical indicia)もまた
、用いられる。1又は1以上のエネルギー源、と/又は有形の目印を組み合わせ
て用いることもできる。
【0011】 情報がシリンジ上に直にコード化されている場合に於いて、シリンジと他の要
素とが密に接している範囲が、情報を伝達する為に用いられるのが望ましい。例
えば、プランジャと駆動部材は密に接しているから、プランジャと駆動部材の接
合箇所は、シリンジ構成に関する情報を検出回路に伝えるのに都合のよい場所で
ある。本発明は、従って上記のシリンジを提供するものであって、該シリンジ内
にて、シリンジに関してコード化された情報をプランジャ上に有する。この情報
は、注入器の駆動部材内の1又は1以上の読出し部材又はセンサを介して、注入
器の検出器に伝達される。
【0012】 いくつかのシリンジに於いては、圧力ジャケット(一般に頑丈な円筒状要素)を
具えることによって、比較的薄壁のシリンジが高圧で使用することが可能になる
。本発明の1の実施例に於いて、シリンジ上(長く延びた本体上、又はシリンジ
のバレル上が望ましい)に格納された情報は、シリンジから圧力ジャケットに伝
えられる。
【0013】 また、ヒーターが時々シリンジの中身を、例えば体温にまで加熱するのに用い
られる(例えば、米国特許4,006,736号参照)。シリンジとそのようなヒーターの
接合箇所はまた、情報の伝達に有用な接合箇所となる。
【0014】 情報がシリンジ上に直にコード化されている場合、又はシリンジ上に取り付け
られ、或いはシリンジに接続されたコード化要素に直にコード化されている場合
には、シリンジは注入器、圧力ジャケット、又はヒーター要素上の関連する配列
要素に連動する配列要素を含み、シリンジ上のコード化要素を、検出器上の連動
する読出し要素の働きで直線上に並べる。
【0015】 本発明の1の特徴によれば、システムは、患者に流体を注入する動力付き注入
器を具え、これに使用するシリンジが配備される。シリンジは長く延びた本体と
、上記の如く該本体内にスライド可能に配備されたプランジャを具える。動力付
き注入器は、駆動部材を含み、検出器又は検出回路と信号授受する。検出器は少
なくとも1の導電性の読出し接触要素に信号授受可能に接続され、又は少なくと
も1の導電性の読出し接触要素を具えている。
【0016】 システムは更に、読出し接触部材に接して、且つ電気的な接続を形成するよう
に設けられた少なくとも1の導電性のコード接触部材を有する。コード接触部材
は、シリンジ構成に関する情報をコード化し、又はシリンジ構成に関するコード
化された情報に授受するように接続して、読出し接触要素と電気的に接続したと
きに、そのようなコード化された情報を伝えて、検出回路によって読まれるよう
にする。
【0017】 システムは、複数の導電性コード接触部材を有することが望ましい。コード接
触部材の各々は、導電性読出し接触部材のただ1つと接触し、電気的に接続する
ように位置が決められる。
【0018】 ある実施例に於いて、シリンジと動力付き注入器が作動可能な状態で接続して
いるときに、導電性コード接触部材は、動力付き注入器の対応する読出し接触部
材に接してデジタルハイ又はデジタルローの何れかの状態になる。読出し接触部
材の1つは、デジタルグラウンドに維持され、他の読出し接触部材は0でない電
位に維持されるのが望ましい。 デジタルグラウンドである読出し接触部材に電気的に接続されていないコード
接触部材は何れもデジタルローの状態と解され、その一方でデジタルグラウンド
である読出し接触部材に電気的に接続していないコード接触部材は全てデジタル
ハイの状態と解されることが望ましい。
【0019】 2進コード化された信号はこのようにして動力付き注入器の検出回路に伝送さ
れる。1つのコード接触部材と読出し接触部材のペアが、専らデジタルグラウン
ドに繋がっていると仮定すると、2n-1個の明確な2進コードが示される可能性
がある。ここでnはコード接触部材/ 読出し接触部材の数である。本実施例に
於ける検出回路は、2進コード化された情報を読み、認識するマイクロプロセッ
サのような処理ユニットを具えていることが望ましい。各々の特定の2進化コー
ドは、特定のシリンジ構成を表すことが望ましい。
【0020】 他の実施例に於いて、各コード接触部材は、対応する電気的インピーダンス要
素と電気的に接続していることが望ましい。抵抗、容量、インダクタンス、又は
各要素の電圧は、検出回路に読まれることができることが望ましく、そして検出
回路にシリンジ構成に関する情報を供給する。検出回路は、例えば抵抗、及び/
又はマイクロプロセッサのような処理ユニットを具える。
【0021】 更なる実施例に於いて、システムは少なくとも2つの導電性コード接触部材を
具えることが望ましい。各コード接触部材は、メモリに電気的に繋がる。メモリ
はシリンジ構成に関する情報でコード化される。対応する読出し接触部材に接触
して電気的に接続することにより、コード化された情報は検出回路の処理ユニッ
トに伝送される。
【0022】 導電性コード接触部材は、例えばシリンジ上に位置して、例えば前記した注入
器、圧力ジャケット、又はヒーター要素上に位置する対応した読出し接触部材と
電気的接続を形成する。
【0023】 他の実施例に於いて、システムは読出し接触部材に接して電気的な接続を形成
する少なくとも1つの導電性コード接触部材を含むコード化要素を具える。コー
ド化要素は、例えばシリンジ、シリンジ(例えばそのプランジャ上)に取付け可能
なキャップ、又は読出し部材(例えば注入器の駆動部材上)に取付け可能なキャッ
プと、流体で繋がる流路要素に組み入れられ、又は取り付けられる。そのような
コード化要素は、数個のそれ以後に続くシリンジにシリンジ情報を提供する。1
つの取付け要素又はキャップは例えば、シリンジが入った各箱に供給される(例
えば、50個のシリンジが入った箱に)。新しい箱が開かれたときに、適切にコ
ード化された情報を具えた新たな付属要素又はキャップが取り付けられる。特定
のシリンジのみが特定の取付け要素に嵌まるように、物理的な対応した構造が配
備される。本実施例ではまた、異なる製造業者のシリンジを種々の注入器に使用
することも容易にすることができる。キャップが駆動部材上に取り付けられたな
ら、キャップは半球状(domed)になり、シリンジが係合され、キャップを押して
読出し接触部材に当接するまで、読出し接触部材に接触しない。本実施例の有利
な点は後述する。
【0024】 本発明の導電性コード接触部材は、シリンジが動力付き注入器に作動可能に接
続したときに、読出し接触部材との電気的な接続が略確実となるように形成され
るのが望ましい。ある実施例に於いては、導電性コード接触部材は、シリンジの
本体又はバレルの周囲に延びた導電リングを具える。コード接触部材はまた、プ
ランジャの後面に形成された同軸リングとし、注入器の駆動部材の前面に位置す
る読出し接触部材と信号授受する。
【0025】 本発明はまた、シリンジ及び動力付き注入器とともに使用すべきコード要素を
提供する。注入器は検出器又は検出回路を含み、又は検出器又は検出回路に繋が
っている。コード化要素は、(I)コード化要素をシリンジ、注入器、又は検出器
の1つに接続する取付け機構(II)検出器によって読まれることができるコード化
シリンジ情報の格納手段を具えるのが望ましい。 ある実施例に於いては、コード化要素の取付け機構は、取付け要素をシリンジ
、注入器、又は検出器の1つに取外し可能に接続するように設けられている。
【0026】 本発明はまた、動力付き注入器へ使用するシリンジを提供する。シリンジは上
記の如く、少なくとも1つのコード接触部材を具える。動力付き注入器は、駆動
部材、少なくとも1つの導電性読出し部材を具え、読出し接触部材に電気的に接
続した検出器又は検出回路に繋がっているのが望ましい。
【0027】 上記実施例に於いて、本発明は他のシリンジ構成要素に比して複雑でなく低コ
ストを維持しつつ、コード認識の信頼性を改善する情報のコード化を提供する。
プランジャと駆動部材との間の電気的な接続が起こると、本発明では、プランジ
ャと駆動部材が接続したときに、注入器が感知できるという更なる長所がある。
プランジャがバレルに沿う任意の位置に配置できる予め充填されたシリンジの場
合は、この特徴である”ドッキングの自動検出”は、接続動作を簡単にし、作業
者が介入することなく注入器の駆動部材とシリンジプランジャの動作を容易に止
める。
【0028】 本発明の他の特徴によれば、動力付き注入器に使用するためのシリンジは、長
く延びた本体、該本体内にスライド可能に配備されたプランジャ、電子格納シス
テムを具え、該電子格納システムは、電子格納媒体と検出回路とを接触して接続
することなく、シリンジの構成に関する情報を動力付き注入器の検出回路に伝え
るように設けられている。
【0029】 本発明のこの特徴に於いて、エネルギーは、電子格納システムと検出回路間で
電気的に接触することなく伝えられる。このエネルギーは、シリンジ構成に関す
る情報を検出回路に提供する。情報は、電子格納システムからラジオ周波数(R
F)信号を介して検出回路に伝えられるのが望ましい。電子格納システムは、メ
モリと信号授受可能に接続した中継器を含むのが望ましい。検出回路は、送信器
及び受信器を具えるのが望ましい。送信器はRF信号を中継器に送り、該中継器
はRF信号を受信器に伝えることにより応答する。中継器により伝えられるRF
信号は、シリンジの構成に関する情報を含む。形状及び情報の伝送レートが許容
するときは、RFレンジよりも高く及び非常に低い周波数が用いられるであろう
【0030】 更なる特徴及びそれに伴う有利さとともに、本発明は、添付の図面とともに、
以下の詳細な説明を参照することにより最も良く理解されるであろう。
【0031】発明の詳細な説明 図1A及び図1Bに示す実施例に於いて、プリント回路基板(PCB)(10)の形
に表されたコード化情報は、例えばシリンジプランジャ(20)の後部の溝内に取り
付けられる。プランジャ(20)は、シリンジ(15)のバレル内にスライド可能に配備
されるように設けられており、シリンジ(15)内に含まれる注入流体を加圧する。
プランジャ(20)は、図1Cに示す動力付きのインジェクタ(45)の駆動ピストン(4
0)のような動力付き駆動部材と取外し可能な接続を形成する把持部材(30)のよう
な取付け機構を具えていることが望ましい。一般に本発明の使用に適したシリン
ジ及び注入器の構成例は、米国特許4,006,736号、4,677,980号、5,300,031号、5
,383,858号、及び1998年3月2日出願、発明の名称が”シリンジ及びシリン
ジ内で用いられるプランジャ”である米国特許出願09/033,264号に開示されてお
り、この出願を引用することによって該出願の開示内容を本願の内容に組み入れ
る。
【0032】 シリンジ(15)とプランジャ(20)を説明するに際して、ここで用いられる”軸方
向”及び”軸方向に”の語は、普通は軸Aを指し、シリンジ(15)及びプランジャ
(20)は、軸Aの回りに形成されるのが望ましい(然しながら、必ずしも軸の周り
に対称に形成される必要はない)。”基端部”又は”後方へ”の後は、普通は把
持部材(30)への軸方向を指す。”末端部”又は”前方へ”の語は、普通は把持部
材(30)と反対側のプランジャ(20)端部への軸方向を指す。”半径方向の”の語は
、普通は軸Aに直交する方向を指す。
【0033】 プリント回路基板(10)は、いくつかのプランジャ接触部材を具えていることが
望ましく、プランジャ接触部材は後方を向いた導電面を有する同軸リング(50)(
例えば、図1Bを参照)として形成されるのが望ましい。一の実施例に於いて、
図3A及び図3Bに最もよく示されるように、プリント回路基板(10)は符号50A
から50Fまでの6つの同軸リングを具えている。リング(50A)〜(50F)の導電面は
後方を向き、対応する導電性の読出し接触部材のセット、又は望ましくは注入器
駆動ピストン(40)の前端に位置して設けられたピン(60A)〜(60F)に接触される。 ピン(60A)〜(60F)は、駆動ピストン(40)がプランジャ(20)と接続したときに、
ピン(60A)がリング(50A)に、ピン(60B)がリング(50B)に、ピン(60C)がリング(50
C)に、ピン(60D)がリング(50D)に、ピン(60E)がリング(50E)に、ピン(60F)がリ
ング(50F)に接するように、駆動ピストン(40)の前端上にて放射状に位置してい
ることが望ましい。
【0034】 1の実施例に於いて、ピン(60A)〜(60F)の1本、例えばピン(60A)が電気的に
グラウンドに接続されている。グラウンドに繋がったピン以外の全てのピンは望
ましくは、注入器内に位置している他のプリント基板上の例えば5Vのような予
め判っている電圧(図3Aを参照)に電気的に接続される。駆動ピストン(40)の各
ピンの電圧は、2進コードに於ける1ビットとして電気的に認識(interpret)さ
れることができる。2進コードは独自にシリンジの構成又は特性を識別する。コ
ードがなく、又はコードが不適切に読まれた場合は、注入器は機能しないことが
望ましい。
【0035】 コード化されたプランジャプリント回路基板の一例は、図3Bに示される。同
軸リングの1つ(例えば50A)は、駆動ピストン(40)の端部上の対応するピン(60A)
と接触したときに、該ピンを通って、電気的なグラウンドに接続されることが望
ましい。他の同軸リングは、電気的にリング(50A)に接続されるか、リング(50A)
から絶縁されるであろう。図3Aの回路により電圧が読み出されたときに、リン
グ(50A)に接続されたリングは、論理的に0として読み出され、リング(50A)に接
続されていないリングは、論理的に1として読み出されるであろう。読出し要素
が半径方向上の導電体に接する虞れを避けるべく、はんだマスクのような絶縁層
で覆われることもでき、また両面プリント回路基板が用いられ、孔又は通路を通
って該回路基板の下面上にてプリント結線することにより、同軸リングが選択的
にリング(50A)に接続される。
【0036】 グラウンドリング(50A)に電気的に接続されていないリングは、電気的な高イ
ンピーダンス状態に於いて、”浮いている”ことができる。リング(50A)〜(50F)
に接触したピン(60B)〜(60F)の各々上で測定される電圧は、2進コードに於ける
1ビットとして電子的に認識されることができる。2進コードは独自にシリンジ
の構成又は特性を識別する。図3Bに示す実施例に於いて、デジタルグラウンド
への接続は、デジタルロー状態(0)に等しいが、デジタルグラウンドへ接続しな
いことは、デジタルハイ状態(1)に等しい。プランジャプリント回路基板(10)の
コードは、このように10101である。
【0037】 これにより、プランジャ(20)のプリント回路基板(10)は、シリンジ(15)及びそ
の中身を識別するコードとして作動する。1つのピン/リングペアが専らデジタ
ルグラウンドに繋がっていると、2n1個の2進コードが示されることができ、
ここでnはピン/リングペアの数である。例えば、8つの同軸リングがあり、1
つがデジタルグラウンドに割り当てられていると、27又は128個の2進コー
ドが示されることができる。
【0038】 何れかの種類のスイッチが用いられるときは、デバウンス回路(図示せず、接
点間の跳ね返りを除去した回路)が電気的に安定なコードを読むのに配備される
ことが望ましい。デバウンス回路は、ハードウエアを具えることができ、また仮
にマイクロプロセッサがスイッチ(即ち、ピン/リングペア)の接触状態を読むの
に用いられるならば、ソフトウエアを具えることができる。
【0039】 図3Bに示される単純な操作モードに於いて、ピストン(40)とプランジャ(20)
が接触する前に、各ピストンピンの状態は、グラウンドに保持された1本の共通
ピン(60A)を除いて、プルアップ抵抗(70A)〜(70F)によってロジックハイ状態に
保持される。ピストンとプランジャが接して1又は1以上のピン信号が、ロジッ
クロー状態に変わり始めるときには、該信号はピストン(40)とプランジャ(20)が
接近していることを示す注入器検出回路に供給されることが望ましい。適当な時
間が経過し、全てのピンの電気的読込みが安定したときは、共通ピン(60A)に電
気的に接続したコード要素に接するこれらのピンの電位ポテンシャルは、共通ピ
ン、本例ではグラウンドの電位ポテンシャルになる。例えばマイクロプロセッサ
である電子制御装置(65)は、合成2進コードを認識でき、特定のシリンジ構成に
対して注入器システムの動作を変えることができる。
【0040】 プリント回路基板(10)は、同軸リング接触部材(50A)〜(50F)を具えて、プリン
ト回路基板(10)が軸Aの回りにて、どの回転方向にも取り付けられ、これにより
製造工程が簡素になる。しかし、当該技術分野に熟練した者には明らかなように
、他の接触する構成も可能である。いくつかの接触する構成が、以下に述べられ
る。
【0041】 プリント回路基板(10)は、例えばプランジャ(20)の後部内の適切な容器又は溝
に嵌まり、又はインサート成形されることができる。予め充填するシリンジは、
消毒中に高温及び高圧を受けやすいから、滅菌器での消毒に先立って取り付けら
れるプリント回路基板は、滅菌器での消毒条件に持ちこたえることができなけれ
ばならない。望ましい実施例では、プリント回路基板(10)は低い熱膨張係数を有
する高温耐久ポリアミドであるカプトン(商標)から製造される。カプトン上にエ
ッチングされた回路は、約121℃にまで上昇し、約16psiで約3時間かかる
標準的な蒸気消毒サイクル中にて、燃えず、変形せず、ひび割れしない。
【0042】 或いは、プリント回路基板又は他の導電性接触要素のキャリアが、滅菌器での
消毒の後にプランジャ(20)上又はどこかに設けられることができる。実際に、現
行のシリンジプランジャは、容易に改造されて、本発明を実施することができる
。この点に於いて、プリント回路基板又は他の導電性接触要素のキャリアは、例
えばプランジャの後面に取り付けられる”キャップ”の一部となしてもよい。経
済性及び使いやすさにより、キャップは各プランジャに予め取り付けられ、又は
シリンジ及びプランジャを捨てる際に、各キャップの処理に関わるコストを低減
する為に、いくつかのプランジャに1つのキャップがあるとしてもよい。
【0043】 ピン(60A)〜(60F)は金メッキすることが好ましく、円周上のピンは、プランジ
ャのプリント回路基板(10)上の対応する導電リング内に押しつけられることがで
きる。ピン(60A)〜(60F)は、前方に付勢されることが望ましい。図4Aに示すよ
うに、ピン(60A')(60B')(60C')はエラストマー基板(70)に取り付けられて、その
ように前方に付勢される。ピン(60A')〜(60C')を前に付勢することにより、ピン
(60A')〜(60C')を対応する導電リングに沿って動かすことができ、適切な接触を
十分に確実にする。ピンを前方に付勢することにより、プランジャのプリント回
路基板の導電リングの表面にいかなる凹凸があっても、十分に接触を保つ。 図4Bに示す他の実施例に於いて、前方に付勢されたピン(60A'')〜(60C'')は
、対応する導電リング上で該リング上に沿って動く、片持ち支持された板バネ又
はワイパーを具える。ピンは、プリント回路基板との接触箇所に沿ってスライド
するのが望ましい、なぜなら注入の終了時に、シリンジ(15)は例えばシリンジバ
レルを回してプランジャ(10)を駆動ピストン(40)から外すことにより、注入器ヘ
ッドから取り外されるからである。但し、この回転動作により、駆動ピストン(4
0)上の電気的接触箇所を損傷させてはならない。その上、ピンが、対応する導電
リングをぬぐう動作により、ピンの表面から、電気的接触を妨げるいかなる汚れ
又は造影剤も清掃される。
【0044】 ピン(60A)〜(60F)は軸Aの回りに設けられて、対応するリング(50A)〜(50F)と
の接触を夫々十分に確実にするのが望ましいが、軸Aの回りに設けられるピンの
角度は重要ではない。図2A及び図2Bに夫々示すように、ピンは例えば、夫々
螺旋状、又は駆動ピストン(40)の前面に沿った直線状に配置される。ピン(60A)
〜(60F)は、ワイヤハーネス又は可撓性回路(図示せず)に電気的に接続されるの
が好ましく、該ワイヤハーネス又は可撓性回路は、注入器ヘッド内の検出回路(
図示せず)に接続されており、又は注入器の制御装置に繋がっている。
【0045】 特定の半径上に図示しない多数のピンを設けることにより、リングとの接触に
自由度を与えてもよい。これらのピンは、ワイヤリングハーネス内の同じワイヤ
に単に接続されている。又は、ピンは夫々別々に検出回路に接続され、該検出回
路はピンがもはや機能しないがどうかを決定することにより、作業者又はサービ
ス供給者に、コードが読めなくなる前に、ピンが壊れ又は清掃する必要があるこ
とを警告できる。
【0046】 他のエラーチェック方法は、データの1つをパリティビットとして用いる。パ
リティチェックは、ただ1つの付加的なビットを用いる。冗長ビットのいくつか
が利用できるならば、当該技術分野に熟練した者に公知のハミングコード又は他
のエラー検出又は修正コードが用いられる。
【0047】 上記実施例はプリント回路基板を導電要素のキャリアとして用いている。しか
し、導電要素を組み入れた(incorporated)他の多くの方法がある。例えば、剛性
の導電シートを用い、そこへ絶縁性表面材を選択的にリング状に配置して接触を
妨げるようにしてもよい。本実施例では、シートは図3Bに示されるギャップを
設けない。金属及び絶縁体は、消毒中の温度に対してより一層丈夫にすることが
できる利点がある。銅で覆われた鋼のような安価な金属を用いることができる。
絶縁表面は、例えば金属に接合されたテフロン(商標)又はカプトン(商標)を用い
てもよく、又は高温、高湿に耐えるどのタイプの塗料を用いてもよい。
【0048】 別の実施例に於いて、金属リングがプランジャ内にインサート成形される。接
続のパターンは、インサート成形の前に作られ、又は後で折り取られて特定のコ
ードを作るタブを有する。図3Bの導電パターンは、導電金属フィルムを用いて
プランジャ上にホットスタンプされ、又は導電性インクを用いてプリントされる
。或いは、隣接する導電層がプランジャ上にホットスタンプされ、又はプランジ
ャ上にプリントされる。続いて、選択されたセグメントが機械的手段又はレーザ
ートリミングにより除去されて、所望のパターンを作る。或いは、リングは全て
可融性の要素によって共通コード要素に接続される。この可融性の要素はエネル
ギーで適切にパルスを与えることにより開閉される。
【0049】 本発明の他の実施例は、図5A及び図5Bに示される。本実施例に於いて、注
入器システム(200)は、上記の如く、動力付き注入器(210)及びシリンジ(図示せ
ず)を具える。シリンジはプリント回路基板(250)を有するプランジャ(図示せず)
を具え、該基板はプランジャの後面にあることが望ましい。プリント回路基板(2
50)は、上記のものに更に修正を加えたものであって、2進コードを用いている
ものよりも更に広く、コード情報の範囲を広げる。
【0050】 これに関して、1又は1以上の回路要素、例えばZ1、Z2、Z3の一端が共
通接触部材(260D)に接続され、他端が対応する別々の接触部材(260C)(260B)(260
A)に夫々接続されている。インピーダンス要素は、抵抗、コンデンサ、誘電体、
共振回路、ツェナーダイオード、又はより複雑な回路であってもよい。インピー
ダンスは要素について電流と電圧の関係を指す。いくつかの要素にとって、イン
ピーダンスは周波数の関数である。抵抗は最も単純なインピーダンス要素である
。例えば、抵抗Z1、Z2、Z3は、抵抗分配器の脚として設けられる。基準抵抗
Rr(動力付き注入器(210)内に位置するのが望ましい)とともに各抵抗Z1、Z2
、Z3の接点にて測定される電圧(図5AにてA1、A2、A3で示される)は、シリ
ンジの構成についての情報を表す。電圧A1、A2、A3は、アナログ−デジタル(
A/D)変換器を具える検出回路に送信されるのが望ましい。A/D変換器は、
マイクロプロセッサのような処理ユニットに通信可能に接続しているのが望まし
い。
【0051】 電圧A1、A2、A3の測定の分解能(ノイズ及びA/D変換器の分解能により制
限される)により、コード化される固有の状態の数が決まる。例えば、接触部材
を有する回路の各アナログ電圧の測定の分解能が10段階であり、3つの接触部
材があるならば、1000個の状態がコード化されることができる。インピーダ
ンス要素の値の精度によっても、また識別し得るレベルの数は制限される。
【0052】 ツェナーダイオードインピーダンス要素は、同様に作用する。ツェナーダイオ
ードには、広範囲の電流に亘って一定の逆バイアス電圧が掛けられている。こう
して、A1、A2、A3に於ける電圧は、Z1、Z2、Z3に於けるツェナーダイオー
ドの特性及び降伏電圧に制御される。
【0053】 誘導性の、容量性の、又は共振性のインピーダンス要素内にてコード化された
情報を感知するには、励起電圧が時間とともに変わるのが望ましい。そのような
変化は、特定周波数のパルス、方形波、正弦波の形をとることができる。電圧A 1 、A2、A3の測定値は、励起電圧の状態と同等にし、Z1、Z2、Z3のキャパシ
タンス又はインダクタンスの測定を可能にする。共振回路が用いられるならば、
励起電圧は正弦波であるのが望ましく、周波数は変化する。用いられる共振回路
の仕様(specifics)により、周波数の関数としてのA1、A2、A3に於ける電圧は
コード化された情報を与える。共振回路の場合、1のZ要素はいくつかのコイル
及びコンデンサから作られ、複数の共振点を有し、格納される情報の密度は、単
純な導体、抵抗、容量、誘電体、又はツェナダイオードよりも濃い。集積回路が
複雑化すれば、励起電圧が変わるにつれて、読出し電圧A1を上昇させ、下降さ
せる複雑なインピーダンス機能を具えた回路を容易に作り上げることができる。
ある点では、この集積回路の精細さは、後記するデジタルメモリのそれに近づき
、このメモリは望ましい格納装置になる。
【0054】 もしこうすることが有用であれば、励起電圧を変動させるとの概念を適用して
、共通の接触点を省略することができる。共通との接触は、基準電圧又はグラウ
ンドへの容量結合に置き換えることができる。導電性の共通接触は必要ではない
。各インピーダンス要素についての、異なる励起電圧中のの最大値を上限とする
多数の励起電圧がある。
【0055】 図5Cは、本発明の他の実施例を示し、図5Bの個々の抵抗又は他のインピー
ダンス要素は、プリントされた抵抗接触部材又は接触要素R1'、R2'、R3'に置
き換えられる。本実施例に於いて、接触点に於ける電圧は、同軸の抵抗接触要素
1'、R2'、R3'上の位置により敏感に変わるから、プリント回路基板(250')の
向きは周知の方法で決められるのが望ましい。これに関して、キースロット(280
)がプリント回路基板(250’)内に配備されているのが望ましく、プランジャに対
してプリント回路基板(250’)を適切に配置することを確実にする。後記するよ
うに、確実に正確な読出しをするには、コード要素と読出し要素間の整列路(ali
gnment path)が必要である。
【0056】 例として、接触点は図5Cにて、抵抗接触要素R1'、R2'、R3'上の円として
示される。グラウンドに接続された要素(275)(270)に励起電圧が加えられると、
コード要素接触点に於ける電圧は、コード要素接触点から要素(270)までの抵抗
を、抵抗(275)から抵抗(270)までの総和で割った抵抗比の関数である。抵抗比は
異なる抵抗率のインクでプリントし、又は抵抗セグメントの幅を変えることによ
り、変えることができる。抵抗セグメントの一部に、導電性インクを用いて抵抗
セグメントの抵抗を更に下げることもできる。セグメント製造後にレーザー、物
理的な手段又は他のトリミングもまた、抵抗値を変えるのに用いられる。読出し
回路は抵抗Rrを有する必要はない、なぜなら接触点から励起電圧までの抵抗は
、プリント回路基板に含まれているからである。
【0057】 整列した路を設ける必要を避けるために、両面回路基板が用いてもよい。プリ
ントされた抵抗と反対側の面には、環状の同軸リングが配備される。図5Cに示
す接触点は、離れた同軸リングへの給電箇所を表す。整列した路を避ける第2の
方法は、上記の如く、接触点とリングを逆にすることである。接触点が図4Bに
示すのと似たようなバネ接触を含み、駆動要素上の読出し要素が同軸リングであ
れば、回転方向の整列(alignment)は必要ではない。
【0058】 加えて、他の製造方法が上記のインピーダンスのアッセンブリを作るのに用い
られる。これらの方法では、インピーダンス要素は、リードフレームに取り付け
られ、エポキシのような保護材料で覆われ、プランジャ内にインサート成形され
、リードフレームの取付けバーを折り取って切り離されたインピーダンスを供給
する。この技術はSIP抵抗パッケージの製造に似ており、当該技術分野に熟練
した者に知られている。
【0059】 一般に、先に記載した導電性コード方法は、インピーダンスの特殊な場合であ
り、インピーダンス値Z1、Z2、Z3が、Rrよりも非常に小さいときと、非常に
大きなときに限られる。これにより回路は単純になる、なぜなら各インピーダン
ス要素に1ビットの情報のみを伝達する費用で、ロジックレベルはA/D変換器
に置き換わるからである。
【0060】 本発明の他の実施例は、図6に示される。図6の実施例に於いて、プリント回
路基板(110)は上記の如く、プランジャの後端(図示せず)に設けられ、又は取り
付けられる。一般に上記の如く、電気的接触(図示せず)の対応相手のセットは、
駆動ピストン(図示せず)の前端に配備される。図6の実施例に於いて、図1Aか
ら図5Cまでの実施例の、パッシブプリント回路基板(電力供給源を含まない)又
はカードは、アクティブメモリ(115)(電力供給源を含むメモリ)を具えたプリン
ト回路基板(110)に置き換えられる。メモリ(115)は、例えばプリント回路基板(1
10)の表面に取り付けられることができるROM、EPROM、EEPROMを
具え、例えばプリント回路基板はプランジャ(120)の後面上に位置して、駆動ピ
ストンの前面上の接触ピン(図示せず)が接する5つの電気的接触箇所(150A)〜(1
50E)を有する。 プリント回路基板の接触箇所(150A)〜(150E)は、上記の如く同軸リングを具え
ていることが望ましい。接触箇所(150A)〜(150E)は、例えば5ボルト箇所、グラ
ウンド、データイン、データアウト、クロックを具える。EPROM、又はEE
PROMは、プリント回路基板(110)の製造の前後のいずれにおいても、プログ
ラムされる(ROMは製造時にプログラムされる)。EPROMは、プランジャへ
の挿入の直前にも、プログラムされる。数百のコードビット(及び冗長チェック
ビット)を有する精密コード(elaborate codes)がメモリ(115)にプログラムされ
て、生産中に決まるシリンジの構成/特性を独自に識別する。
【0061】 更に、Dallas Semiconductor社からのDS1991 Touch Memory Button(商標)のよ
うな最近の新製品は、2つの電極(グラウンドとデータ)のみでEPROMに接し
て読むことができ、コードエラー組込み検査に備えている。パワー及びクロック
はシリアルデータラインから引き出される。
【0062】 プランジャ(120)とピストン(図示せず)の接触時に、電力がメモリ(115)に供給
され、格納されたコードが読み出される。コードは注入器内のプロセッサにより
認識されて、その結果、システムの動作を修正する。動作中に修正されるのは、
上記の如く、例えば注入量、流体圧力測定、流速、ピストン移動の最大量、及び
圧力限界に関する。後者のパラメータの全てが、メモリ(115)内にてコード化さ
れ得るようにシリンジパラメータにより修正される(affected)。
【0063】 メモリ(115)はまた、注入器によってプログラムされることができる不揮発性
メモリ要素を具え、該メモリ要素は注入が完了した流体のパラメータを記録する
。そのようなシステムはまた、続いて再利用されることを防ぐために、シリンジ
が以前に使用されたか否かをも記録する。
【0064】 上記ピンと対になる環状要素は軸上に配置されることが必要であるが、回転方
向に配置されることは必要でないことは注目すべきである。シリンジ取付け手段
により共通して提供された軸方向の整列の程度は十分である。もし、ピンがプラ
ンジャ上にあり、リングが駆動部材上にあるならば、回転方向の整列ミスが同程
度の粗さで生じる。ピンは基板面の稍下方にて単に折り取られて、環状要素との
接触を防ぎ、情報をコード化する。これにより、プランジャ内にインサート成形
により、インピーダンス又は導電要素を組み入れることがより容易になる。例え
ば、この構成はSIP回路パッケージの製造に似ている。
【0065】 他のタイプの配列もまた可能である。このシリンジプランジャは180度回転
しても同じである。この特性を用いて、導電要素は、180度回転しても同じに
なるくさび状要素に分けられる。図7Aは、図3Bの環状パターン(コード接触
部材(50A)(50B-F)(50B'-F')の形状)の2倍の情報を含むパターンを示している。
回転して配置しても同じになることが十分に保証されるならば、より多くのくさ
び状要素が用いられて、より多くの情報がコード化される。 このことは、2次元情報パターンを使用することに繋がる。情報パターンは、
くさび状に限られず、外側要素にその周囲に格納されたビット情報よりも多くの
ビットを有することを可能にする一定角のセグメントも可能である。図7Bは、
X−Yで方向づけられて用いる2次元パターンを示しているが、軸Aに近い領域
ほど、回転方向のズレがあるとより強い影響を受ける。25個のコード要素を含
み、1つが共通との接触に用いられる例では、24ビットの情報がこのようにコ
ード化されることができる。黒で示された領域は、導電的に接続されている。
【0066】 読出し部材から、注入器ヘッド、シリンジ取付け手段、シリンジ本体、プラン
ジャ及びプランジャ上のコード要素までの整列路を、米国特許4,677,980号に記
載されているように、注入器からプランジャ取付け部材への整列路のようにする
ことによって十分な整列が確保される。図8A〜図8Eを参照すると、シリンジ
(18')のテーパを有する首部は、一方向のみから圧力ジャケット(16')に滑り込む
拡大ガイド(26')(28')(30')(夫々拡大ガイドノッチ又はパス(46')(48')(50')と
連繋する)を含むことが好ましい。圧力ジャケット(16')は、注入器ヘッド上に一
方向にのみから取り付けられるのが望ましく、例えば駆動部材(図8A〜図8E
では図示せず)内に読出し要素を設ける設計により、読出し要素は特定の方向に
取り付けられる。 また、シリンジ(18')を製造中に、プランジャ(20)は、拡大ガイド(26')(28')(
30')に対して所定の方向に向けられたコード要素(例えば図7B参照)とともに、
シリンジ(18')のバレル内に挿入されることが望ましい。この設計構成と制御さ
れたアッセンブリとの組み合わせにより、シリンジには、シリンジ上のガイド部
材から、本例ではプランジャ上であるコード要素に達する整列路のパスが配備さ
れ、シリンジ取付け機構から読出し機構までの整列路と連繋して、図7Bに示す
ようなデータの豊富なコードを読み出すことができる。
【0067】 この整列路は、コード要素がシリンジ(18')上のどこに置かれても有用である
。例えば、コード要素は拡大ガイド(28')上に置くことができる。本実施例にて
、プランジャ(20)は整列路の一部となる必要はない。コード要素がシリンジ(18'
)上のどこか、例えば長く延びた本体又はバレル上に置かれると、整列路は容易
に作られて、読出し要素の整列(alignment)と読出し要素による読出しを容易に
する。
【0068】 米国特許5,383,858号に記載されたように取り付けられるシリンジの場合、シ
リンジ上の種々の保持フランジは、整列機能を発揮する、なぜならフランジは注
入器ヘッド上の保持フランジと嵌まり合うまで回転されるからである。回転が停
止したとき、シリンジバレルは注入器ヘッドと明らかに一直線になる。注入器と
シリンジが上記の如く設計され、組み立てられるならば、コード要素は読出し要
素とは所定の整列となるであろう。米国特許5,383,858号に開示されているよう
に、シリンジが180度回転しても、シリンジは同様に良好に取り付けられる。
コード密度を高める必要があるならば、1のフランジを他方のフランジよりも大
きくし、又は多数のフランジを非対称に配置することにより、対称性をなくすこ
とができる。コード化方法の密度がより濃くなれば(単位面積当たりのビット、
長さ、回転角度、その他)、読出し要素からコード要素までの整列路は、望まし
くは、より再現性があり、正確になるべきである。
【0069】 上記実施例は、コード要素と読出し部材がいかに相対的に回転動作しても、接
触が独立して保たれることについて記載している。読出し要素は、コード要素と
直ちに接触するように動かされる。又は、相対的に並進運動した後に読み出され
る。米国特許5,383,858号に記載されたこのシリンジは、軸の周りで回転して、
注入器に取り付けられる。米国特許4,677,980号に記載されたシリンジは、異な
る軸の周りを動き(translate)、又は回転する。この動作により、後続のセグメ
ントが読出し要素に接触する。他のどこかで述べたように、この”ぬぐう”こと
は接点をきれいにする利点がある。加えて、電子制御装置は、種々の導電要素が
読出し要素上を動くときに、それらを感知することができる。電子制御装置は、
連続した接触箇所を跳ね返り除去(debounce)するように、十分に速いことが望ま
しい。導電要素の動作中に、それらを読み出すことは、後記する磁気的及び光学
的な方法のような他のコード化方法にとって特に有利である。
【0070】 図9Aは、コード要素を放射状に配列した1の実施例を示し、全てのコード要
素は外側の共通接触(280)に接続されている。読出し要素は、共通コード要素に
接触し、グラウンドに保持されていることが望ましい。シリンジが回転するとき
、第1の読出し要素はクロックパス(281)を進み、第2の読出し要素はデータパ
ス(282)を進む。図3Aの回路と似た回路が用いられる。クロックパスを進む読
出し要素は、コード要素上の導電体と接触するときは、いつもローになる。この
とき、電子制御装置(65)はデータパス(282)を進む読出し要素の値を観測する(適
切なデバウンシングの後に)。読出し要素がコード要素に接続されていないなら
、読出し要素はローになるだろう。図9Aのパターンは、シリンジが180度回
転したならば、1つのデータ読出し要素で読まれ、90度回転したなら、パス(2
82)上で互いに90度離れた2つのデータ読出し要素で読まれる。
【0071】 図9Bは、一般に第1のデータパス(282)と同軸である第2のデータパス(283)
を示しており、より多くのデータを運ぶ。図9Cは、米国特許4,677,980号に記
載されたシリンジ取付け用の共通接触(280')、クロックパス(281')、データパス
(282')を示している。この場合に於いて、シリンジプランジャが設置されたとき
に描くパス(経路)は、シリンジ軸から数センチ離れた回転中心の周りの円弧であ
る。同じ様に、オーバーラップしない並進するどんな円弧も可能である。 図9
Aから図9Cまでの実施例に於いて、読出し要素とコード要素の接触は、或いは
当該技術分野で熟練した者に知られた”セルフクロッキング”パターンの1つで
構成され、分離されたクロックパス読出し要素は省略される(eliminate)。多数
のデータパスが各実施例に於いて用いられる。
【0072】 上記の実施例に於いて、シリンジ内の導電性接触部材と、動力付き注入器内の
対応する導電性接触部材とは導電的に接触し、シリンジ内にて(プランジャ内に
あるのが望ましい)電気的にコード化された情報を、動力付き注入器に通信可能
に接続した検出回路に伝達する。シリンジ内にて電子的に格納されたコード化情
報はまた、コード要素と読出し又は検出回路が接触することなく、動力付き注入
器に伝達される。そのような場合に於いて、エネルギーは、シリンジと検出回路
とが接触することを必要とせずに、シリンジから検出回路に伝達される。望まし
い実施例に於いて、シリンジから検出回路までの情報は、高周波によって伝達さ
れる。
【0073】 図10Aに示す望ましい実施例に於いて、例えば小型のRF中継器(210)がシ
リンジ(215)のプランジャ(220)に埋め込まれ、又は取り付けられている。中継器
(210)は、中継器(210)に繋がった半導体メモリのような情報記憶ユニット(225)
内に格納されたコードでプログラムされるのが望ましい。コードは、生産工程中
又は生産工程後の略随時、中継器(210)内にプログラムされる。動力付き注入器(
245)内に位置するのが望ましい送信/受信装置により、外部RFフィールドが生
成されるのが望ましい。送信/受信装置は、図10Aに示すように、動力付き注
入器(245)の駆動部材(240)(例えばピストン)内に置かれたアンテナ(250)を具え
ることが望ましい。アンテナ(250)を介して送信/受信装置から伝えられるエネ
ルギーは、中継器(210)に受信され、該中継器はその動力を、伝達されたRFフ
ィールドから引き出す。中継器(210)が十分な動力を引き出した後に、中継器は
活性化されて、メモリ(210)内に格納されたコードを周波数変調された信号とし
て、アンテナ(240)を介して送信/受信装置に連続的に伝達する。斯種の中継器
及びデコーダー(複号器)システムとしては、例えばDestron-Fearing社、又はTex
as Instruments社から出されている(商標 TIRIS)が使用できる。斯種の中継器は
2メートルの範囲を限度として作動する。
【0074】 他の一般的な非接触RF識別方法は、いくつかのパッシブ(電力供給源を含ま
ない)な同調回路(tuned circuit)を有する情報格納ユニット上の情報をコード化
し、各回路はデジタルコードにて2進化値を示す。これらのシステムは、同調回
路の共振高周波(RF)応答の測定値を基にして作動し、該回路は、シリンジプラ
ンジャ内に埋め込まれた1又は1以上のプリント回路として実施される。
【0075】 図10Bに示すように、動力付き注入器(245)内に位置し、又は動力付き注入
器に繋がった送信/受信装置は、特定の周波数範囲にて周波数が時間の関数とし
て変化する一連のRFパルスを送り出す。コード化要素は、一般には、特定の周
波数にて伝送されたRFフィールドからエネルギーを吸収する同調回路である。
アンテナ(250)は、送信器のパルスが消えた後に、同調回路により放射されたエ
ネルギーを受信する。この動作モードは、磁気共振で観察されるパルスを発する
高周波(RF)システムに幾分か似ており、同調回路からの”エコー”により、伝
送パルスが続いて起こることを思い浮かべる。同調回路があるとき、エコー応答
は最初は強く、然るにエネルギーが空間内に発散するにつれて減衰する。しかし
、エコーは同調回路がなければ、存在しない。別々の送信及び受信アンテナを用
いることは可能であるが、一般の実務では送信と受信に同じアンテナを用いてい
る。受信器はパルス送信中に減結合(decouple)される。
【0076】 同調回路は、様々な方法で形成される。当該技術分野に公知の1つの方法は、
導電トレース(trace)を用いて、コンデンサに繋がった誘電体を形成し、共振”
タンク”回路(インダクタンスと容量からなる回路)を形成することである。共振
回路はパルスの送信中に、正確な周波数のエネルギーを格納し、同じ周波数の減
衰波形としてエネルギーを受信器に戻す。基本周波数の調和振動は、通常は受信
器内のフィルタにて除去される。
【0077】 2進化コードを実行する為に、いくつかのそのような共振回路が、プリント回
路基板上に作られる。しかし、多数の共振回路間のカップリングは、回路の数が
増えるにつれ、問題となる。それに関して、各回路は、他の回路から影響を受け
る結果として、”共振点から離れて同調減衰を上げる(detuned)”状態になる。
数個の回路間のカップリングが望ましくないから、共振周波数を十分遠くに離し
て、回路間の相互カップリングを最小にする注意が払われることが望ましい。こ
の結果は、コンデンサの値を適切に選択する、又は回路を物理的に十分遠くに離
すことにより得られる。
【0078】 図10Bは、100メガヘルツ(MHz)、1MHz、100キロヘルツの共振
回路を含む回路基板から送信する、又は回路基板が受信する連続パルスの一般的
なものを示している。共振周波数は、因数10だけ離れていて、共振回路の中で
同調を下げようとする(tends to detune)望ましからぬカップリングを減らすの
が望ましい。本実施例に於いて、10MHzの共振回路が欠けており、10MH
zのパルスに対する応答は受信されない。故に、実施される2進化コードは”1
011”である。
【0079】 共振回路に関して上記のインピーダンスの非接触測定は、抵抗、容量、インダ
クタンス、ツェナー電圧又は他のインピーダンスを計るのに用いることができる
。前記のインピーダンスを計る実施例と異なるのは、直流パスがないときには、
電気エネルギーは容量的にカップリングされるか、又は誘導的にカップリングさ
れるかの何れかである。多くの場合、これらのカップリングはカップリング部材
間の距離に感応しやすく、一般的に近接していることが求められる(誘導的カッ
プリングよりも容量的カップリングにて)。しかし、インピーダンス要素Z1、Z 2 、Z3の比を測定することにより、この距離に対して感応しやすいことを克服で
きる。
【0080】 上記の中継器(210)及び同調回路のような情報格納ユニットは、シリンジ(215)
のプランジャ(220)上に配置され、又は埋め込まれる。情報格納ユニットはシリ
ンジ(251)を含む包装内のシリンジ本体上、又はそこからシリンジの構成情報が
注入器に連繋した検出器に伝えられる適切な場所に配置されることも考えられる
【0081】 高圧注入器にとって、プランジャと駆動手段の接続は、頑丈で堅固であるべき
である。この接合箇所(location/interface)は、コード化された情報を伝送する
には、良好な場所である。プランジャと駆動部材の接合箇所に於いて利用される
情報のコード化方法がある。その1つは、光学的コードである。光学的に読み出
す集積回路は、駆動部材の端部に置かれ、又は例えばプランジャと駆動手段から
離れて設けられ、光ファイバーにてプランジャと駆動手段に結合される。単純な
フォトトランジスターの線形配列が、図3Bに示すように、例えば同軸リングの
光学的パターンで用いられることができる。光学的に読み出すことの長所は、共
通との接触を省くことができることである。光学的に読み出すことはまた、駆動
部材がプランジャに接近したことを感知するのにも用いられる。十分な分解能を
有する2次元光学読出し装置を用いて、読出し後に、接触列(alignment)はマイ
クロプロセッサ内で修正さる。従って接触列を整列することの重要性は低くなり
(less critical)、より精巧なデータコード化が可能になる。文字認識さえも可
能である。例えば、光学的コードは、吸収と反射が異なる単純な蛍光剤、又は当
該技術分野に知られた他の方法を用いることができる。赤外線、可視光、又は紫
外線を含む便利な電磁気放射のいかなるタイプをも用いることができる。
【0082】 種々の磁気的コード化要素もまた用いることができる。最も単純なものは、特
定の位置に於いて、磁性材料が現れたり消えたりするものである。例えば、鋼製
の同軸リングが特定の位置に於いて、磁気的性質が現れたり消えたりすることが
できる。読出し機構は、接触ピンに代えて、小さな誘導コイル又はホール効果セ
ンサである。永久磁石要素がプランジャの中に組み込まれる。磁気ひずみ要素も
代わりに用いられる。 プラスチック内に混ぜられた磁気的粒子を用いる磁気インクが、プランジャ上
又はプラスチックパターン上にプリントされている。適切な読出し要素は、例え
ばコイル、ホール効果素子、カー効果センサ、及び磁気材料の存在により共振周
波数が変わる共振回路を含む。
【0083】 プランジャの表面は、作動位置に置かれた駆動要素に抗して押される有形の目
印を有する。これらの目印は、隆起、窪み、隆線、溝を含む。目印は、スイッチ
又はパターン接触する圧電性材料により読まれるのが望ましい。目印はこれらに
代えて、力センサ、又は光学的センサによっても読まれる。繰り返すが、回転位
置に対する許容度が大きいから、同軸リング(図3Bに示すものに似ている)のよ
うな回転対称な方法が望ましい。しかし、上記の整列路に対しては、より精巧な
パターンが用いられることができる。
【0084】 他のコード化方法として、超音波共振器がある。いくつかの共振器がプランジ
ャに組み込まれることができる。超音波共振器の動作は、送受信されるエネルギ
ーは電気的エネルギーよりむしろ特定周波数の音響エネルギーである点を除いて
、上記の電気的共振器に似ており、図10A及び図10Bに示される。
【0085】 種々のコード化要素が記載されてきた。いくつかのコード化要素は、多数のタ
イプの読出し要素により読まれる。又は、多数のタイプのコード化要素が順次に
、又は同時に用いられることができる。このことはコード化要素の設計者にとっ
ては、選択の柔軟性があるという利点がある。読出しの冗長自由度があるとの利
点もある。3番目の利点は、第2の読出し方法が実際のデータを読み出している
間中、第1の読出し方法が、スキャン読出し中にタイミングを決定するのに用い
られることである。4番目の利点は、第2の読出し方法がデータを読み出してい
る間中、第1の方法がプランジャと駆動要素の接近を検出するのに用いられるこ
とである。例えば、絶縁リングが選択的に配備される金属製ディスクは、用いら
れる波長に対して絶縁リングが吸収性があり、且つ金属が反射的であれば、読出
し要素が直接に接触することにより、又は光学的に読み出されることができる。
【0086】 上記の如く、プランジャと駆動部材は、密着している。しかし、この密着して
いることにより、プランジャと駆動手段の接合箇所(interface)に於いて、遂行
される他の機能がある。そのような機能又は使用がある故に、コード要素及び読
出し要素をシリンジの他のどこかに設けて、プランジャと駆動手段の接合箇所を
解除することが必要であろう。
【0087】 図11に示す実施例に於いて、情報は圧力ジャケット(318)を介して伝達され
る。圧力ジャケット(318)は一般には頑丈で、高圧で用いられる比較的薄壁のシ
リンジ(316)を用いることができる円筒状要素である。圧力ジャケットは、米国
特許4,006,736号及び4,667,980号に示されている。読出しピン(360A-D)は、例え
ば圧力ジャケット(318)の後部近傍にて、軸上の異なる位置にて線状に配列され
ることができる。コード要素(350A-D)は、例えば長く延びた本体又はシリンジ(3
16)のバレルの外側に巻かれた環状のバンドを形成している。上記した他の多く
の優れたコード化方法及び読出し方法が、この箇所に同様に適用される。
【0088】 読出し要素が接するのに都合良く用いられる他の箇所は、圧力ジャケットを用
いないシリンジ用のシリンジ取付けフランジである(例えば、米国特許5,383,858
号に記載されている)。米国特許5,383,858号は、シリンジの取付けフランジの直
ぐ前方の領域にあるバーコード又は有形の目印を示している。図12は、シリン
ジの選択された面を示している。商業的に有用な注入器に於いて、Medrad社から
発売されており、シリンジ取付けフランジ(400)の後部(400R)に有形の目印(凹み
)を設けたEnvision(商標)は、コード要素として用いられる。これらの有形の目
印/凹みは、有形の目印の有無により、押されたり、押されなかったりするピン
により感知される。本発明にて上記した種々のコード要素を取付けフランジに適
用すれば、現在用いられているものよりも、コード密度を濃く改善できるであろ
う。本実施例ではピンである読出し要素は注入器ヘッドに取り付けられることが
でき、シリンジ取付けフランジ(400)の後面(400R)に取り付けられた導電性コー
ド要素に接する。この場合に於いて、読出しピンは環状に配置されることが望ま
しく、コード要素は軸方向に配置されている。コードを取付けフランジ(400)の
前面(400F)又は外周面(400S)に置くことも可能である。非接触方法が用いられる
ならば、回路はフランジ内に取り付けられることができる。
【0089】 図13A及び図13Bは、シリンジ(15')に対向して配備されて、シリンジを
加熱するヒータージャケット(410)を示している。コード化要素(420A)〜(460D)
は、例えばシリンジ(15')の側部に配備され、読出し要素(460A)〜(460D)はシリ
ンジヒーター(410)上に位置している。読出し接触又は要素(460A-D)は、シリン
ジヒーター(410)が所定の位置にあるときに、コード接触又は要素(420A-D)に接
する。コード情報は、例えばワイヤハーネス(415)を通って電子制御装置(図示せ
ず)に伝送される。 本実施例に於いて、シリンジヒーター上の溝部(411)と対になるシリンジ上の
ガイド部材(412)により、整列路が配備される。溝部とガイド部材が十分に係合
するときは、読出し要素(460A-D)は、コード化要素(420A-D)に接している。これ
は、注入器を通らない整列路の例である。この場合、整列路はコード要素からシ
リンジへ、シリンジガイド部材(412)へ、溝(411)を介した読出し要素の支持部材
(410)へ、コード要素自身へ繋がっている。最も単純な整列路は、読出し部材を
真っ直ぐコード部材へ向けることであろう。例えば、読出し要素自身がコード要
素内の対応する孔に嵌まるピンであれば、この結果が得られる。もし、読出し要
素が孔と適切に対になっていなければ、コード又はエラーコードは読まれず、読
出し要素は所定の位置になく、又は物理的に所定の位置に置かれない。
【0090】 一般に、ここで開示された方法は、シリンジ上の他の多くの位置に適用される
(placed)。Liebel Flarsheim社から発売されている商業的に有用な注入器(PCT公
開公報WO98/22168号に記載されている)は、シリンジの首部内の空気を検出する
装置を用いる。 それは一貫してシリンジと繰返して接触するから、ここで記載した方法のどれ
かを用いる読出し要素は、空気検出器の中にあるか、又は空気検出器に隣接して
いる。特に、環状リングは電気的、光学的のいずれにも読まれるコード要素とな
り得るだろう。
【0091】 加えて、いくつかのシリンジには、図14に示すように、シリンジに予め接続
されているか、又はシリンジに包装されているかの何れかである流体パス要素が
配備されている。ここでは、流体パス要素は、接続チューブ(440)及び逆止弁を
含む。コード化要素(445)は、シリンジ(15'')よりもむしろそのような付加的な
流体パス要素に繋がっており、流体パス要素及び/又は流体パス要素を包装する
シリンジ(15'')の存在及び特性(圧力限界のような)についての情報を有すること
ができる。コード化要素は、注入器ヘッド上のバーコードリーダー上を通すこと
により読まれるバーコードラベルと同じくらい単純である。或いは、上記の遠隔
読出しタグの1つを用いることができる。
【0092】 プランジャから分かれているが、使用時にはプランジャに繋がる本発明のコー
ド要素を具えるに際して、コスト低減策がある(使用の容易さも低減するが)。上
記の如く、コード化取付け要素又はキャップ(例えば、図7Bに示すように後面(
500)を有する)は、当該技術分野で知られたスナップフィットのような取付け機
構を介して、プランジャ上又は駆動部材上に嵌められる。キャップは、選ばれた
コード化方法に対するコード要素を含む。あるキャップは、いくつものシリンジ
に嵌められ、別のあるキャップはただ1つのシリンジに嵌められる。そのような
キャップは、シリンジを注入器上に設置する前に、駆動要素又はプランジャの上
へ設けられる。
【0093】 キャップは、1又は1以上のシリンジに連繋し、全てのシリンジに共通である
注入器情報を伝達するのに用いられる別個のコード化要素を表すものとして一般
化される。ある実施例に於いて、キャップ(共通データ要素)及びカスタムコード
化されたシリンジデータは、組み合わせて用いられる。例えば、読出しピンがキ
ャップ内のシリンジコード要素に接触している間中、何本かの読出しピンをシリ
ンジコード要素に接触させる孔を有することができる。キャップはここで開示さ
れたどのコード化読出し機構/方法の何れをも用いることができる。類似の”キ
ャップ”(即ち、取付け要素)が、コード化された情報を、読出し要素が設けられ
る全ての場所に伝達するのに用いることができる。
【0094】 情報が本発明のコード要素内にコード化される時が、何回かある。例えば、情
報は以下の時にコード化されることができる。 ・プランジャ(又はシリンジバレル)が最初に作られたとき:例えば、導電体を
インサート成形する、または有形の目印に成形されるとき。 ・部品がシリンジに組み立てられるとき:例えば、金属片を折り取り、有形の
目印を穿設し、プリント回路基板を挿入し、フューズを開くとき。 ・シリンジの充填時:例えば上記の方法で、シリンジが充填されるとき。 ・消毒後:例えば上記の方法で、消毒されるとき。 ・出荷されるとき:例えばコード化されたキャップ、又は同様の取付け要素を
箱内に挿入したとき。 ・最終ユーザーにて:これはEPROM、EEPROMのような電子的手段に
より最も簡単に成される。磁気的方法、可融的方法、インピーダンス、又は最終
ユーザーにて修正されることが可能な開示された方法の何れかによっても成され
る。シリンジが、ユーザーにて充填されるならば、中身についての情報は、例え
ばバーコードラベルを用いることにより、ユーザーで付加される。 ・注入器に取り付けられるとき(前記と同様に): ・使用後:そのようなコード化のタイミングは、再利用を阻止し、病院薬局又
は納入業者に戻される使用情報をコード化するのに用いることができる。例えば
、シリンジが取り外されるとき、タブは折り取られる。コード化時のこのコード
変更は作業者が使用済みのシリンジを再び取り付ける場合に、読み出すことがで
きることが望ましい。或いは、使用後はフューズは開かれる。上記した他のコー
ド化方法もまた用いられる。
【0095】 動力付き注入器にシリンジの構成に関する情報を供給するのに加えて、本発明
は注入手順に関するデータ記録を作成し、維持する。例えば、在庫管理記録を更
新し、医療上及び保険上の料金計算及びコスト情報の要求を満たす為に、使用さ
れたシリンジのタイプのような情報の記録、使用された造影剤の量、使用された
造影剤のタイプ、消毒した日、有効期日、ロットコード、造影剤の特性、及び/
又は他の臨床関連情報が、例えば外部の料金計算、在庫又は制御コンピュータシ
ステムによって、使用に備えて生成され、且つ維持される。
【0096】 望ましい実施例に於いて、病院又は供給業者のコンピュータシステムは、アク
セスポートを介して注入器に繋がり、料金計算、保険、在庫、及び/又は患者の
記録保持の目的でシリンジ構成の情報にアクセスし、又は該情報を処理する。
【0097】 本発明は上記例に関して詳細に述べられてきたけれども、そのような詳細な記
載は単に説明のためであり、当業者ならば発明の精神から離れることなく、請求
の範囲に記載の範囲で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1Aは、シリンジ内にスライド可能に配置された本発明のプランジャの側面断
面図である。図1Bは、図1Aのプランジャの背面斜視図である。図1Cは、図
1Aのシリンジ及びプランジャを具える注入器システムの側面断面図である。
【図2】 図2Aは、数本の導電性接触ピンを有する駆動部材の正面斜視図である。図2B
は、駆動部材に接した本発明のプランジャの側面断面図である。
【図3】 図3Aは、駆動部材に於ける接続ピンの電気回路の図である。図3Bは、プラン
ジャのリング間を電気的に接続する一の実施例の図である。
【図4】 図4Aは、接触ピンを具えるプリント回路基板の実施例を示している。図4Bは
、接触ピンを具えるプリント回路基板の他の実施例を示している。
【図5】 図5Aは、インピーダンス要素を用いてシリンジの構成に関する情報をコード化
するシステムの電気的構成の概略図である。図5Bは、図5Aの注入器システム
に用いるプランジャプリント回路基板の実施例を示す。図5Cは、表面プリント
抵抗を有する図5Aの注入器システムに用いるプランジャのプリント回路基板の
他の実施例を示す。
【図6】 図6は、本発明のプランジャの背面を示し、プランジャは注入手順に関する情報
を格納するメモリを有するプリント回路カードを具える。
【図7】 図7A及び図7Bは、関係する読出し接触箇所による2次元に配置されたコード
化情報の例を示している。
【図8】 図8Aは、整列用のガイドを組み込んだシリンジの断面図である。図8Bは、図
8Aのシリンジのテーパが設けられた首部の平面図である。図8Cは、図8Aを
4−4線に沿って破断した横断面図である。図8Dは、圧力ジャケットとシリン
ジのアッセンブリの側面図であって整列したパスを構成している。図8Eは、図
8Dの圧力ジャケットの正面図である。
【図9】 図9A、図9B、図9Cは、一連のタイミング接触のコード化、及び"ワイピン
グ"又はスキャン動作中に用いられる一連のデータ接触箇所を示す。
【図10】 図10Aは、本発明の注入器システムの他の実施例の側面断面図であって、シリ
ンジ内のコード化された情報は注入器によって非接触の方法で読まれる。図10
Bは、図7Aの注入器システムのプランジャ中継器によって生成されるRF信号
の例を示す。
【図11】 図11は、圧力ジャケットを通って読まれるシリンジ上のコード化された情報の
例を示している。
【図12】 図12は、シリンジ取付けフランジに対してコード化情報を設ける種々の位置を
示している。
【図13】 図13A及び図13Bは、シリンジバレル上のコード化要素、及びシリンジバレ
ルと対になるシリンジヒーター上の読出し要素を示している。
【図14】 図14は、取り付けられた流体パス要素に繋がるコード化要素を示している。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年8月18日(1999.8.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月13日(2000.1.13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】 図13は、シリンジ(図示せず)に対向して配備されて、シリンジを加熱するヒ
ータージャケット(410)を示している。コード化要素(図示せず)は、例えばシリ
ンジ(15')の側部に配備され、読出し要素(460A)〜(460D)はシリンジヒーター(41
0)上に位置している。読出し接触又は要素(460A-D)は、シリンジヒーター(410)
が所定の位置にあるときに、コード接触又は要素(図示せず)に接する。コード情
報は、例えばワイヤハーネス(415)を通って電子制御装置(図示せず)に伝送され
る。 本実施例に於いて、シリンジヒーター上の溝部(411)と対になるシリンジ上の
ガイド部材(412)により、整列路が配備される。溝部とガイド部材が十分に係合
するときは、読出し要素(460A-D)は、コード化要素(図示せず)に接している。こ
れは、注入器を通らない整列路の例である。この場合、整列路はコード要素から
シリンジへ、シリンジガイド部材(412)へ、溝(411)を介した読出し要素の支持部
材(410)へ、コード要素自身へ繋がっている。最も単純な整列路は、読出し部材
を真っ直ぐコード部材へ向けることであろう。例えば、読出し要素自身がコード
要素内の対応する孔に嵌まるピンであれば、この結果が得られる。もし、読出し
要素が孔と適切に対になっていなければ、コード又はエラーコードは読まれず、
読出し要素は所定の位置になく、又は物理的に所定の位置に置かれない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】図13は、 シリンジバレル(図示せず)上のコード化要素と対になるシリンジヒー
ター上の読出し要素を示している。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月19日(2000.6.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】発明の分野 本発明は、患者の体内に流体を注入する装置及び方法に関するものである。特
に、注入手順に関するシリンジ情報がコード化され、注入器との間に分配される
、患者の体内に流体を注入する装置及び方法に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】発明の背景 国際公開公報WO 94/25089号に開示されているように、医療用シリンジは、そ
の中にプランジャロッドにより軸方向に駆動されるプランジャを有する円筒状の
バレルを具える。プランジャロッドは、指グリップの中央に開設された開口を通
り、該指グリップはその両側に2つの指グリップ突起を設けている。 電気的に又は磁気的に作動する装置であるデータキャリア手段は、2つの指グ
リップ突起のうち、1つの端部近傍に設けられており、各指グリップの端部近傍
に設けられる装置とともに取り付けられるのが好ましい。装置はシリンジが含み
、又はシリンジ内に含まれる薬剤に関するデータを搬送し、シリンジがシリンジ
ポンプに取り付けられてシリンジポンプに駆動されるときに、適切に改造された
シリンジポンプによって読まれることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 患者への造影剤の注入のような注入手順のパラメータには、例えば、流体の注
入可能量、流速、流体圧力、及びピストン移動の最大量がある。注入パラメータ
は、例えばシリンジの直径、シリンジの長さ、及び流体成分を含む数個の変数に
より決定される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】 注入手順をプログラムするには、例えば、上記の注入パラメータ及び変数のい
くつか又は全てが注入器に入力されなければならない。現在の注入器システムに
於いて、シリンジサイズは、以下の何れかで注入器に入力される。(1)作業者が
、注入器のソフトウェアにシリンジのサイズ又はシリンジのタイプを手作業で入
力する 又は米国特許第5,383,858号に開示されているように、(2)シリンジバ
レル上の凸部又は凹部要素に機械的に連結した、注入器ヘッド上のスイッチによ
って自動的に入力する。 しかし、機械的及び電気的な設計上の制約により、そのような自動検出スイッ
チの数は制限される。実際のところ、現在のシステムでは限られたシリンジ構成
のみが自動的に検出される。(ここでは、”シリンジの構成”又は”シリンジの
情報”の語は、シリンジの中身についてのシリンジの機械的特性に関する情報を
含み、しかしこれに限定するのではなく、全ての情報を含む。(例えば長さ、直
径、有効量、圧力限界、有効期日、以前の使用、及び製造業者である。シリンジ
の中身についての情報は、例えば流体量、有効期日、製造業者及び成分である)
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】 本発明は上記例に関して詳細に述べられてきたけれども、そのような詳細な記
載は単に説明のためであり、当業者ならば種々の変更が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C066 AA09 BB01 CC01 CC03 DD12 EE14 HH01 LL30 QQ53 QQ54 QQ82 QQ83 【要約の続き】

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部材を有し検出回路と信号授受する動力付き注入器に使
    用され、 長く伸びた本体と、 本体内にスライド可能に配備され、駆動部材によって駆動されて動くプランジ
    ャとを有するシリンジに於いて、、 シリンジ情報を検出回路に伝える手段を設けたことを特徴とするシリンジ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシリンジに於いて、 シリンジ情報は、電磁気信号を介して検出回路に伝えられる。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシリンジに於いて、 シリンジ情報を伝える手段は、中継器を具える。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシリンジに於いて、 中継器は、メモリに信号授受可能に接続されている。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のシリンジに於いて、 中継器は、複数の同調回路に通信可能に接続されている。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のシリンジに於いて、 検出回路は、電磁気信号を中継器に伝える送信器、及び中継器からの電磁気信号
    を受信する受信器を具える。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のシリンジに於いて、 検出回路は、マイクロプロセッサを具える。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のシリンジに於いて、 シリンジ情報を伝える手段は、長く伸びた本体に連繋している。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のシリンジに於いて、 シリンジ情報を伝える手段は、少なくとも1つの導電性読出し部材と電気的に接
    続をするように設けられた導電性コード接触部材を具えており、シリンジ情報を
    検出回路に伝える。
  10. 【請求項10】 請求項1又は9に記載のシリンジに於いて、 シリンジ情報を伝える手段は、プランジャに連繋している。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載のシリンジに於いて、 少なくとも1つのコード接触部材は、複数のコード接触部材を具える。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のシリンジに於いて、 少なくとも1つの読出し接触部材は、複数の読出し接触部材を具える。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のシリンジに於いて、 シリンジと動力付き注入器が作動状態に接続されているときに、各コード接触部
    材は、複数の読出し接触部材に接してデジタルハイ又はデジタルローの何れかの
    状態になり、各読出し接触部材は、複数のコード接触部材のただ1つと接触する
    ように配置される。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載のシリンジに於いて、 コード接触部材は、プランジャの後面に配置され、コード接触部材は注入器の駆
    動部材の前面に位置する対応する読出し接触部材と電気的な接続を形成するよう
    に設けられている。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のシリンジに於いて、 コード接触部材は、同軸リングを具える。
  16. 【請求項16】 請求項9又は10に記載のシリンジに於いて、 少なくとも1つのコード接触部材は抵抗に電気的に接続し、該抵抗の抵抗値は検
    出回路によって読まれることができる。
  17. 【請求項17】 請求項9又は10に記載のシリンジに於いて、 少なくとも1つのコード接触部材はメモリに電気的に接続し、メモリは検出回路
    によって読まれることができる。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のシリンジに於いて、 メモリはEPROM、又はEEPROMメモリである。
  19. 【請求項19】 請求項9又は10に記載のシリンジに於いて、 コード接触部材は、シリンジが動力付き注入器に作動状態に接続されているとき
    に、デジタルハイ又はデジタルローの何れかの状態になり、それによって少なく
    とも1つのコード接触部材はシリンジ情報を示す2進化コードを表す。
  20. 【請求項20】 請求項9又は10に記載のシリンジに於いて、 検出回路は、読出し接触部材とコード接触部材とが電気的に接触しているか否か
    を決定するように設けられている。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至20の何れかに記載のシリンジ、及び駆動部
    材と検出回路を有する動力付き注入器を具えた注入器システム。
  22. 【請求項22】 シリンジ情報を注入器に伝える方法であって、 駆動部材を有する注入器を配備する工程; 注入器と信号授受する検出器を配備する工程; 駆動部材に駆動されて作動するプランジャを具えたシリンジを配備する工程; シリンジ情報を含む情報格納システムを配備する工程; シリンジ構成情報を検出器に伝える工程を有する方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の方法に於いて、 シリンジ情報を用いて注入器に対する作動パラメータを更に定める工程を有する
  24. 【請求項24】 請求項22に記載の方法に於いて、 注入器にシリンジを取り付ける工程を更に有する。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載の方法に於いて、 シリンジ情報は電磁気信号を介して検出器に伝えられる。
  26. 【請求項26】 請求項22に記載の方法に於いて、 情報格納システムは、中継器を具える。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の方法に於いて、 検出器は電磁気信号を中継器に伝える送信器、及び中継器からの電磁気信号を受
    信する受信器を具える。
  28. 【請求項28】 請求項22に記載の方法に於いて、 情報格納システムは、少なくとも1つの導電性コード接触部材を具え、検出器は
    少なくとも1つの導電性読出し接触部材を具え、コード接触部材を読出し接触部
    材に接続してシリンジ情報を検出器に伝える工程を更に有する。
  29. 【請求項29】 請求項22又は28に記載の方法に於いて、 情報格納システムはプランジャに連繋している。
  30. 【請求項30】 請求項28又は29に記載の方法に於いて、 少なくとも1つのコード接触部材は、複数のコード接触部材を具える。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の方法に於いて、 少なくとも1つの読出し接触部材は、複数の読出し接触部材を具える。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の方法に於いて、 シリンジと動力付き注入器が作動状態に接続しているときに、コード接触部材の
    各々は、複数の読出し接触部材に接してデジタルハイ又はデジタルローの何れか
    の状態になり、各読出し接触部材は、複数のコード接触部材のただ1つに接触す
    るように配置される。
  33. 【請求項33】 請求項31に記載の方法に於いて、 コード接触部材は、プランジャの後面に配置され、コード接触部材は、注入器の
    駆動部材の前面に配備された対応する読出し接触部材と電気的接続を形成するよ
    うに設けられている。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の方法に於いて、 コード接触部材は、同軸リングを具える。
  35. 【請求項35】 請求項28又は29に記載の方法に於いて、 少なくとも1つのコード接触部材は、インピーダンス要素と電気的に接続し、該
    インピーダンス要素のインピーダンスは検出回路によって読まれることができる
  36. 【請求項36】 請求項28又は29に記載の方法に於いて、 少なくとも1つのコード接触要素は、メモリと電気的に接続し、メモリは検出回
    路によって読まれることができる。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の方法に於いて、 メモリはROM、EPROM、又はEEPROMメモリである。
  38. 【請求項38】 請求項29に記載の方法に於いて、 コード接触部材が読出し接触部材に接したときに、シリンジ内のプランジャの位
    置を決定する工程を更に有する。
  39. 【請求項39】 長く伸びた本体内にプランジャをスライド可能に配備した
    シリンジ; 駆動部材を有する動力付き注入器; 注入器と信号授受する検出器; 検出器によって読まれるシリンジ情報の格納手段; を具えたシステム。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の方法に於いて、 シリンジ情報の格納手段は、シリンジ情報を検出器に伝える為に、少なくとも1
    つの導電性接触部材を具える。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の方法に於いて、 導電性接触部材は、シリンジ上に位置している。
  42. 【請求項42】 請求項40に記載の方法に於いて、 導電性接触部材は、シリンジ、注入器、検出器の少なくとも1つに接続可能な要
    素上に配備されている。
  43. 【請求項43】 シリンジ及び検出器と信号授受する動力付き注入器ととも
    に用いられるコード化要素であって; コード化要素を、シリンジ、検出器、又は注入器の少なくとも1つに接続する
    取付け機構と、検出器によって読まれることができるコード化されたシリンジ情
    報を、記憶する格納システムを具えているコード化要素。
  44. 【請求項44】 請求項43に記載のコード化要素取付け機構に於いて、 取付け機構は、コード化要素をシリンジ又は注入器の1つに取外し可能に接続す
    るように設けられている。
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