JP2002518032A - 家畜用飼料混合物を調製するための方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 家畜用飼料混合物、特にポンプにより吸込吐出可能な液状飼料混合物を調製する時に、順次、飼料成分が計量混合容器内に導入され混合される。飼料混合の完了時または完了前には、混合物のｐＨ値を測定され、規定の値を上回った場合には、連続して行われる混合過程中に、飼料混合物の最後の添加物として、規定された値に達するまで酸が添加される。このことのために、計量混合容器の下側領域に、容器壁を貫通案内されたｐＨ値測定プローブが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１の上位概念に記載の、家畜用飼料混合物を調製するための
方法、および請求項１０の上位概念に記載の形式の、この方法を実施するための
装置に関する。

【０００２】 飼料衛生学の見地から、家畜飼料、特に液状飼料が４〜５，有利にはほぼ４．
５のｐＨ値を有することが望まれている。本発明は、飼料供給装置の飼料ステー
ションに設けられた計量混合容器内の飼料混合物、特に相応に大きなチャージ、
つまり装入物がｐＨ値に影響を与えることの問題に取り組む。本発明はこの問題
を請求項１に記載の方法および請求項１０に記載の装置で解決する。別の手段に
ついては請求項２〜９、ならびに、請求項１１および１２を参照されたい。

【０００３】 本発明による方法は、飼料混合物の調製中にそのｐＨ値が測定され、過度に高
いｐＨ値の場合には、そのｐＨ値が予め規定された通りに、酸を徐々に添加する
ことにより低下させられることを保証する。酸の供給は、１つの装入物の本来の
調製過程に続いて行われるので、別の飼料成分を供給することによって、ｐＨ値
調整後になおもｐＨ値の変化が生じることはないということが保証される。さら
に、この方法を実施するために、本発明の構成では計量混合容器が設けられてお
り、この計量混合容器は下側の領域に、容器壁を貫通案内されたｐＨ値測定プロ
ーブを備えている。これに応じてこのような測定プローブの測定フィーラは、混
合過程の経過中に計量混合容器内で汎用の撹拌装置の作用下で発生するような、
特に強力な飼料流の領域内に位置している。従って、生じたｐＨ値変化が迅速に
検出されるので、飼料装入物中の所望の最終値に正確に達することができること
が保証される。

【０００４】 飼料供給装置は計量混合容器１を有している。この計量混合容器は下側の領域
に、容器壁２を貫通案内されたｐＨ値を測定するための測定プローブ３を有して
いる。この測定プローブ３は、容器壁２内に溶接されたスリーブ２’に貫通係合
している。このスリーブ内には測定プローブ２がシールされた状態で位置固定さ
れている。計量混合容器１にはサイロ４から飼料成分を供給することが可能であ
り、この計量混合容器はモータ駆動される撹拌装置５を有している。この撹拌装
置はやはり下側の容器領域内の中央で回転する混合工具を有している。計量混合
容器１の底部領域からは、供給管路６が開口して外方に延びている。この供給管
路を通って、飼料ポンプ７によって飼料が消費装置管路８に供給可能である。中
央コンピュータ９が、ｐＨ値プログラム部分を有することができるプログラムに
基づいて飼料供給装置全体を制御する。

【０００５】 飼料装入物を調製するために順次、飼料の液状および固体状の成分が計量混合
容器１内に搬送される。この計量混合容器においては、供給に応じて増大する飼
料量が常に混合される。飼料装入物のこのような合成中に既に、連続的にまたは
規則的なインターバルを置いてｐＨ値が測定されるので、装入完了時には実際値
と目標値との比較によって、所望のｐＨ値を調整するために酸を付け加えること
が必要か否かを決定することができる。このことは、飼料調製過程を全ての詳細
にわたって制御する、ｐＨ値プログラム部分を有するコンピュータプログラムに
よって、または、測定機器として形成されていると同時に制御パルス発生器とし
ても形成可能な測定プローブ３によって行われる。この制御パルス発生器は、規
定された、有利には調整可能な目標値に達するまで酸添加を制御する。飼料の酸
性化が必要とされる場合には、いわば飼料混合物の最後の成分として、食料とし
て適合性を有する酸、例えばプロピオン酸、酢酸等が小さな量流で連続的に添加
される（この場合、計量混合容器１内の混合過程が連続的に続けられる）か、ま
たは所定のインターバルを置いて小さな部分量が調量される。酸の添加中には、
ｐＨ値が相連続するインターバルを置いて、または、連続的に測定されるので、
連続的なまたはインターバルを置いた酸の供給の遮断を適時に行って、混合終了
後に所望のｐＨ値が飼料装入物中に存在するようにすることができる。このｐＨ
値は４．５であると有利である。次いで、計量混合容器１からの飼料導出を開始
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 飼料供給装置を示す概略図である。

【図２】 容器壁のｐＨ値測定装置の領域を部分的に示す図である。

【符号の説明】

１ 計量混合容器、 ２ 容器壁、 ２’ スリーブ、 ３ 測定プローブ、 ４ サイロ、 ５ 撹拌装置、 ６ 飼料ポンプ、 ８ 消費装置管路、 ９ 中央コンピュータ

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 順次、飼料成分を計量混合容器内に導入して混合する、家畜
   用飼料混合物、特にポンプにより吸込吐出可能な液状飼料混合物を調製するため
   の方法において、 飼料混合の完了時または完了前に、混合物のｐＨ値を測定し、規定の値を上回
   った場合には、連続して行われる混合過程中に、飼料混合物の最後の添加物とし
   て、規定された値に達するまで酸を添加することを特徴とする、家畜用飼料混合
   物を調製するための方法。
2. 【請求項２】 飼料混合物のｐＨ値を約４．５に調整する、請求項１記載の
   方法。
3. 【請求項３】 プロピオン酸のような、食料品として適合性を有する酸を添
   加する、請求項１または２記載の方法。
4. 【請求項４】 １つの飼料装入物の調製過程全体にわたって、計量混合容器
   内のｐＨ値を連続的にまたは規則的なインターバルを置いて測定し、飼料混合の
   完了後、酸の添加中には、ｐＨ値を連続的に測定する、請求項１から３までのい
   ずれか１項記載の方法。
5. 【請求項５】 酸を連続的な、小さな量流で添加する、請求項１から４まで
   のいずれか１項記載の方法。
6. 【請求項６】 酸を、所定のインターバルを置いて小さな部分量で添加し、
   部分量添加に対して時間的な間隔を置いてｐＨ値を測定し、更なる部分量添加を
   行うかまたは調製過程を終了する、請求項１から４までのいずれか１項記載の方
   法。
7. 【請求項７】 飼料調製の開始から終了までの方法経過を中央コンピュータ
   によって制御する、請求項１から６までのいずれか１項記載の方法。
8. 【請求項８】 ｐＨ実際値とｐＨ目標値との比較を中央コンピュータによっ
   て、ｐＨ値制御プログラムに基づいて行う、請求項７記載の方法。
9. 【請求項９】 ｐＨ値測定値センサによって、実際値と目標値との比較を行
   い、直接に酸添加を制御する、請求項１から７までのいずれか１項記載の方法。
10. 【請求項１０】 請求項１に記載の方法を実施するための装置であって、計
    量混合容器が設けられている形式のものにおいて、 容器（１）の下側領域に、容器壁（２）を貫通案内されたｐＨ値測定プローブ
    （３）が設けられていることを特徴とする装置。
11. 【請求項１１】 測定プローブが純然たる測定値センサとして形成されてい
    る、請求項１０記載の装置。
12. 【請求項１２】 測定プローブが測定機器および制御パルス発生器として形
    成されている、請求項１０記載の装置。