JP2002517961A - 無線装置のデータチャネル機能性を試験するための方法及びシステム - Google Patents

無線装置のデータチャネル機能性を試験するための方法及びシステム

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Abstract

(57)【要約】 移動局は、試験装置からダウンリンク・データを受信する手段(301、302、303、304、326)と、試験装置にアップリンク・データを送る手段(331、310、311、312、313)とを備えている。データ・チャネル動作を試験するために試験ループ(204、332、333)は、試験装置から受信したダウンリンク・データを試験装置にアップリンク方向にループバックするために確立される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、一般に無線装置の機能性を試験することに関する。特に、本発明は
、無線装置のデータチャネルの機能性を試験することに関する。本発明の説明は
、特に無線装置の機能性の試験に認可されたタイプに注目するが無線装置の機能
性は勿論、他の関連(コネクション)、例えば、製品開発、製造、修理及びサービ
スの間でも同様に試験される。
【0002】 (従来の技術) 第2世代ディジタル携帯無線システムまでは、移動局は、主に電話でありかつ
送信される情報は、主にディジタル音声であった。ある一定の通称、トラフィッ
ク・チャネルは、移動局と基地局との間の無線接続の音声送信に対して特定され
ていたし、かつ該トラフィック・チャネルの特性は、ディジタル音声の典型的な
特徴により最適化されていた。しかしながら、拡張が第2世代システムに対して
計画されそして特に第3世代移動無線システムが紹介されるときには、移動局の
使用は、より多様化される。第2世代拡張の良い例は、GSM(Global System
for Mobile telecommunications:移動通信用グローバル・システム)拡張、具体
的には、TDMAフレームの多重タイムスロットが端末と基地局との間の接続に
割り当てられるような、HSCSD(High Speed Circuit Switched Data:高速
回路切換データ)、先に用いられた回路切換え接続の代わりに基地局と端末との
間のパケット切換え接続に基づく、GPRS(General Packet Radio System:
汎用パケット無線システム)、及び変調方法及びチャネル・コーディングを変え
ることによって従来技術のシステムよりも基地局と端末との間でかなりの高速瞬
時送信レートを達成する、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution:
GSMエボルーション用増強データ・レート)として計画されているシステムで
ある。GSMは、900MHz、1800MHz,及び1900MHz動作周波
数における全てのその異なるバージョンを一般に称するが、後者2つは、DCS
1800及びDCS1900(1800/1900MHzにおけるディジタル通
信システム)とも呼ばれている。
【0003】 更に多様化された移動通信では、データ送信は、今日よりもさらに重要性を有
する。データは、ディジタル音声よりも一般的に送信情報と称される。データ送
信は、一般的にリアルタイムではなく、ディジタル音声よりもエラー修正及び送
信レート変動に関して全く異なる要求事項を有していることによって特徴付けら
れる。データ送信は、移動無線システムの端末がコンピュータのような個別のデ
ータ処理補助装置が接続される移動局を備えている場合に特に用いられる。デー
タ送信に対しては、移動通信システムは、特性がデータ送信に対して最適化され
る特別のデータ・チャネルを特定する。
【0004】 端末装置のデータ・チャネル関連情報を試験することは、問題が有ることが立
証されている。データ・チャネルは、個別のデータ端末装置(DTE)が端末ア
ダプタ(TA)を介して端末装置として機能している移動局(MS)に局所的に
接続されたような図1による状況において従来用いられていた。試験中、シミュ
レーション・システム(SS)は、移動無線システムをシミュレートする。デー
タ・チャネルの機能性を試験することは、SSとDTE間にMSを介してワーキ
ング・データ・リンクを確立して、データ送信を必要とする同時実行アプリケー
ションを提供するということを必要とする。問題のアプリケーションは、DTE
でアクティブでなけらばならずかつそれはSSでシミュレートされなければなら
ず、試験における余分な複雑性を結果として生ずる。更に、GSM仕様05.0
5は、、チャネル・コーディングに関するデータ・チャネルに対するかなり高い
コーディング利得を特定し、それは、試験されるべきビット数が容易にかなり大
きくなるということを意味する。これは、結果として、試験の存続期間に加算さ
れる。
【0005】 (発明が解決しようとする課題) 個別のデータ端末装置及びそこで実行するアプリケーションに対する必要性(
ニーズ)並びに長い試験時間は、タイムアウトが対象のアプリケーションで発生
するので又はデータ・チャネルで観察されたエラーの数がアプリケーションで特
定された閾値を超えるので、データ端末装置が試験に対して確立されたデータ接
続をドロップするということを結果として容易にもたらす。更に、ダウンリンク
方向のデータ端末装置によって受信されたフレームをビット毎にSSからアップ
リンク方法のSSにループ・バックする汎用試験プラクティスは、通常、データ
・チャネルの典型的なアップリンク・フレーム番号付けを混乱させて、データ端
末装置にデータ・コールを切断させる。更に、問題は、データ・チャネルで送信
された情報が、基地局と移動局との間の無線接続に対して複数の連続して又は近
接して配置されたバーストに分割されなけらばならないより高いレベルのユニッ
トを備えうるという事実から生起される。情報のエラー無し受信即ち送信を確保
できるようにするために、データ端末装置は、かなりの数のフレームを復号(デ
コード)しかつそれらの中のデータを再編成しなければならない。この全ては、
従来の方法によるデータ・チャネルの機能性の試験が移動局自体の動作よりもほ
とんど移動局に接続されたデータ端末装置及び端末アダプタの動作を試験すると
いうことにに導く。これは、特に移動局に認可されたタイプに関する試験を考慮
する場合には不適切である。
【0006】 切断問題に対する解決策は、DTE動作の方向で検索された、即ち、長い接続
時間及びフレーム番号付けの混乱に対する通常の応答がそのままにされているよ
うに特別試験モードが特定されたことである。しかしながら、これは、移動局を
試験することを意図した試験の結果が、データ送信装置及びその動作を制御して
いるソフトウェアが正確に機能するかどうかに大きく依存するという問題を取り
除かない。
【0007】 本発明の目的は、試験が移動局の動作を意図するように指向されたように移動
局のデータ・チャネルの機能性を試験するための方法を提供することにある。本
発明の別の目的は、データ・チャネルの動作が上記した方法で試験することがで
きるような移動局を提供することにある。
【0008】 (課題を解決するための手段) 本発明の目的は、データが外部データ端末装置介して移動しないように試験さ
れたデータ・チャネルに関するダウンリンク・データを移動局のアップリンク方
向にループ・バックするために必要な機能(関数)を特定することによって達成
される。
【0009】 本発明による方法は、試験装置から受信したある一定のプロトコル・レベルの
コマンドに応じて移動局は、試験装置から受信したダウンリンク・データをアッ
プリンク方向に試験装置にループバックするためにデータ・チャネル試験ループ
を確立し、かつ試験中に、移動局におけるダウンリンク・データの受信及びアッ
プリンク・データの送信は、プロトコル・レベルによって制御されて実行される
【0010】 また、本発明は、プロトコル・レベルによって制御され、ある一定のプロトコ
ル・レベルのコマンドに応じて試験装置から受信したダウンリンク・データをア
ップリンク方向に試験装置にサイクリングする手段を備えている移動局に指向さ
れる。
【0011】 (発明の実施の形態) 本発明によれば、試験状況を制御している通信プロトコルは、試験モードでは
、必要な低いプロトコル・レベル接続だけが移動局と移動無線システムをシミュ
レートしている試験装置との間で開かれるように変更される。外部データ端末装
置を移動局に接続ことの必要性がないし、より高いプロトコル・レベルが確立さ
れた接続を承知していたという意味で適当なデータ接続を確立することの必要性
もない。より高いプロトコル・レベルがあらゆるデータ接続を承知していないの
で、それらに関するい機能(関数)は、接続を時期尚早にドロップしない。試験
データは、適当な試験データをアップリンク方向にループ・バックする移動局に
試験装置からダウンリンクで転送される。
【0012】 移動局の様々な機能を試験するために、移動局においてどのくらいの“深さ”
でアップリンク方向の試験データのルーピング・バックが発生するかが異なる本
発明の複数の実施例を開示することができる。ここで、深さとは、ダウンリンク
試験データがアップリンクにループ・バックされる前に移動局において通る構成
要素及び/又は機能(関数)の数のことを称する。好ましい実施例は、例えば、
試験データのループバック、受信の後、復調、及び暗号化に対する暗号解読、変
調及び送信、及び受信の後、復調、暗号解読及びチャネル符号化に対するチャネ
ル復号化、暗号化、変調及び送信を含む。
【0013】 本発明は、データ・チャネル機能性の試験を、例えば、移動局タイプ認可試験
との関係においてそれらの動作が証明されるべきそれらの移動局部分に指向する
ことを可能にする。更に、試験装置は、より簡単に作ることができかつ試験は、
データ端末装置の動作によってもたらされる困難性を回避する。試験装置と試験
された移動局との間の接続が試験の最中に切断されないということは、本発明の
更なる効果である。本発明の更なる効果は、異なる製造業者によって用いられる
試験方法がより一層均等化され、試験の信頼性を改善するということである。
【0014】 (実施例) ここで、本発明は、例として示された好ましい実施例及び添付した図面を参照
してより詳細に説明される。
【0015】 上記従来技術の説明に関連して、図1を参照したので、以下の本発明の説明及
びその好ましい実施例では、参照は、図2から図5について主になされる。図に
おいて同様な素子は、同様な参照符号によって示される。
【0016】 図2は、試験される移動局202が既知の方法で試験装置201に接続される
構成を示す。後述する目的のために、移動局202が、試験目的のために特に設
計された加入者識別モジュール(SIM)203を備えているということは、有
利であり、SIMは、移動局で一般的用いられるSIMカードのようなスマート
・カード又は移動局のSIMインタフェースとSIMの動作をシミュレートする
特別な装置との間の必要な接続を確立するための特別のSIMシミュレータのよ
うなものでありる。SIMシミュレータとSIMの動作をシミュレートする装置
との組合せが外部データ端末装置を試験される移動局に接続することとは比較に
ならない(匹敵しない)ということに注目すべきである。前者は、移動無線シス
テムの仕様書で規定された試験装置の一部でありかつその動作は、データ・チャ
ネルの機能性を試験するために外部データ端末装置を移動局に接続することに関
して従来技術の説明に開示された問題を含まない。
【0017】 本発明によれば、移動局202は、ある一定のダウンリンク・データ・チャネ
ルで受信したデータは、アップリンク方法にループバックされるということを意
味する、試験ループ204を規定する。試験ループは、ダウンリンク・データを
処理することを意図した構成要素及び機能チェーンのある一定の点から、アップ
リンク・データを処理することを意図した構成要素及び機能チェーンの点への論
理的な接続である。後で、試験ループを用いてアップリンクでループバックされ
るデータをより詳細に開示する。
【0018】 図3は、本発明を適用することができる移動局のブロック図を示す。図3の移
動局は、移動電話であるが、しかし本発明の適用性は、移動電話にあらゆる意味
において限定されるものではない。インタフェース301は、それを介して(試
験の場合に試験装置によって生成される)ダウンリンク無線フレームが移動局に
指向されるアンテナ・インタフェースである。ブロック302は、一般に、それ
により受信無線周波数信号がベースバンドに変換される全ての既知のRF及びI
F部分を表す。ベースバンド信号の情報は、復調器303で再構築されかつ潜在
的な暗号は、暗号解読ブロック304で暗号解読される。このポイント305に
続いて、受信情報の処理は、それがシグナリング、ディジタル化された音声又は
データを備えているかどうかにより分岐する。シグナリング・チャネル情報は、
チャネル・デコーダ306に指向されかつそこから、マイクロプロセッサであり
かつ移動電話の動作を制御する、制御ブロック307に指向される。アップリン
ク・シグナリング・チャネル情報は、制御ブロック307で生成されかつブロッ
ク308でチャネル−符号化される。ポント309に続いて、チャネル−符号化
されたアップリンク・シグナリング情報は、ちょうどあらゆる他のアップリンク
情報のように処理される、即ち、それは、暗号化ブロック310で暗号化され、
変調器311でベースバンド発振に変調され、かつ送信分岐のRF部分を一般に
表しているブロック312で無線周波数にミックスされ、その後でそれがアンテ
ナ・インタフェース313を介して送信される。アンテナ・インタフェース30
1及び313は、アップリンク及びダウンリンク情報のミキシングが適当なデュ
プレックシング・ブロック(図示省略)によって防げるならば、一つでありかつ
同じものでありうる。
【0019】 ダウンリンク・ディジタル音声は、音声チャネルのためにチャネル・デコーダ
314にポイント305から指向され、かつ該デコーダによって生成された信号
は、更にブロック315で音声デコード(復号)される。ポイント316及び3
17は、それによりディジタル音声情報を試験装置で監視できる通称ディジタル
・オーディオ・インタフェース(DAI)の一部を形成する。DAIを考慮せず
に、音声情報をスピーカ(拡声器)319によって再生可能なアナログ形式に変
換するD/A変換器318への音声デコーダ315からの直接接続が存在する。
アップリンク方向ではマイクロフォン320は、A/D変換器321でディジタ
ル化されそしてDAIを介して試験装置に指向することができる音声をピックア
ップする;DAIのこの部分は、ポイント322及び323によって表される。
ディジタル音声は、また、ブロック321から直接音声エンコーダ324にそし
てそこから音声チャネルのためにチャネル・エンコーダ325にそして更にそこ
から情報の処理がアップリンク・シグナリング情報について上述されたように継
続するポイント309に指向されうる。
【0020】 ダウンリンク・データ・チャネル情報は、ポイント305からデータ・チャネ
ルのためのチャネル・デコーダ326に指向される。移動電話が外部データ端末
装置と一緒に用いられる場合又は移動電話が従来技術の方法を用いて試験される
場合には、チャネル-復号化データ・チャネル情報は、ポイント327を介して端
末アダプタ328にそして更に外部端末装置329に指向される。同様に、アッ
プリンク・データ・チャネル情報は、アップリンク・シグナリング情報に対して
上述したようにポイント309からアンテナ・インタフェース313に向かって
進むデータをチャネル-符号化するデータ・チャネルのためにチャネル・エンコー
ダ331にデータ端末装置329から端末アダプタ328及びポイント330を
介して指向される。
【0021】 図3に示すブロックは、実際の移動電話では別々である必要はないが、しかし
例えば、チャネル符号化(コーディング)及び復号化(デコーディング)ブロッ
ク306、308、314、325、326及び331は、それがシグナリング
、音声又はデータを処理しているかどうかにより異なる方法で動作すべくプログ
ラムされる一つの回路で実現することができる。しかしながら、それが移動電話
の動作を説明することを支援するので個別のブロックとして図3に示したブロッ
クを示すことは、慣習である。
【0022】 ダウンリンク方向からアップリンク方向へのデータ・チャネル関連データの本
発明によるループバックは、その機能性が試験されるべき部分により図3の多く
のポイントで実行することができる。この特許出願は、本発明の二つの例示的実
施例を説明する。第1の実施例では、試験ループは、線332によって示される
ように、ポイント305からポイント309へのデータ・チャネル関連データの
ループバックを表わす。第2の実施例では、試験ループは、線333によって示
されるように、ポイント327からポイント330へのデータ・チャネル関連デ
ータのループバックを表わす。
【0023】 試験ループは、試験された移動局が試験装置から受信するある一定のコマンド
によって確立される。これらのコマンドの背景及び処理を説明するために、図4
を参照して該移動無線システムの仕様書に規定された例示的な移動無線システム
のプロトコル・スタックの一部を次に簡単に説明する。それは、本発明に関して
重要性を有さないグラフィック明瞭化のために図面でマイナーな簡略化を行なっ
たけれども、ETS GSM04.07で特定されるような、GSMシステムの
通称レイヤー3プロトコルに対するシグナリング・アーキテクチャである。
【0024】 図4の最も低いプロトコル・レイヤー401は、複数の個別の論理チャネルを
介して下方向接続を有するRR(Radio Resource Management:無線リソース・マ
ネージメント)レイヤーである。これらのチャネルは、RACH(Random Acces
s Channel:ランダム・アクセス・チャネル)、BCCH(Broadcast Control Cha
nnel:放送制御チャネル)、AGCH+PCH(Access Grant Channel/Paging C
hannel:アクセス・グラント・チャネル/ページング・チャネル)、SDCCH(
Standalone Dedicated Control Channel:スタンドアロン専用制御チャネル)、
FACCH(Fast Associated Control Channel:高速関連制御チャネル)及びS
ACCH(Slow Associated Control Channel:低速関連制御チャネル)である。
無線リソース・マネージメントに関連するチャネルは、RRブロック402に関
連しておりかつ他のチャネルは、RR−SAP(RR Service Access Point:RR
サービス・アクセス・ポイント)を介してMM(Mobility Management:移動性マ
ネージメント)レイヤー403である次のより高いプロトコル・レイヤーに接続
される。そのレイヤーでは、端末移動性マネージメントに関連するチャネルは、
MMブロック404に接続されかつ他のチャネルは、レイヤー405に更に上方
向にそれらのSAPを介して指向される:コール制御に関連する接続は、MMC
C−SAPを通ってレイヤー405のCC(Call Control:コール制御)部分に
移動し、補助サービスに関連する接続は、MMSS−SAPを通ってレイヤー4
05のSS(Supplementary Services:補助サービス)に移動し、かつショート・
メッセージに関連する接続は、MMSMS−SAPを通ってレイヤー405のS
MS(Short Message Services:ショート・メッセージ・サービス)部分に移動
する。レイヤー405のCC、SS、及びSMS部分及びレイヤー403のMM
ブロック404は、図に示していない次のより高いプロトコル・レベルへの接続
を有する。
【0025】 本発明による移動局試験が開始された場合、試験される移動局が既知の方法で
試験装置及び試験SIMに接続にされる図2による構成がまず確立される。移動
終結(mobile terminating:MT)無線リンクは、図5に示すように試験される
移動局と試験装置との間で確立される。試験装置は、オンである、移動局に、ペ
ージング・チャネル(PCH)でページング・リクエスト501を送り、かつ移
動局は、RACHチャネルで送られたチャネル・リクエスト502に応答する。
その後、試験装置は、移動局に対する異なる命令を含みうる、即時割り当てメッ
セージ(immediate assignment message)503を送る。移動局は、実際にページ
ング応答でありかつSDCCHチャネルに送られる、SABM(Set Asynchrono
us Balanced Mode:セット非同期バランス・モード)メッセージ504を試験装
置に送る。試験装置は、それが受信したSABMメッセージを肯定(確認)応答
するために無番号肯定(確認)応答(unnumbered acknowledge:UA)505を
用いる。
【0026】 図5に示すメッセージのコンテンツ及びフォームは、GSM04.08の仕様
書にほとんど特定されている。しかしながら、あるメッセージは、将来の拡張に
対してリザーブされた部分を有し、その部分は、本発明を供すべくメッセージを
役立たせるために利用することができる。特に、即時割り当て503は、最初の
2つのビットがオクテット(octet)の残り(rest)のコンテンツを示すような通称
レスト・オクテット(rest octets)を含む。(米国において)本発明の出願を行
ったその日に、レスト・オクテット最初の2つのビットの値のバリュー11及び
10がリザーブされたが、バリュー01及び00は、未使用である。本発明の好
ましい実施例によれば、これらのバリューの少なくとも一つは、即時割り当て5
03に応じて試験される移動局がそれ自体を特別試験モードに設定しなければな
らないということを示すためにリザーブすることができる。試験モードは、移動
局と試験装置との間のRR−レベル接続が確立されていたとしても、移動局のプ
ロトコル・スタックのRRレイヤー(図4のレイヤー401)は、MMレイヤー
(図4のレイヤー403)への上方向接続についての表示を送らないように有利
に規定される。MMレイヤー及びその上のプロトコル・レイヤーは、確立された
無線接続の肯定応答を有さない場合には、例えば接続におけるエラーを監視する
ことを試みる、それらのある監視機構特性により、それらは、接続をドロップす
ることを試みない。
【0027】 そこで、試験モードは、試験されるべき移動局がデータ・チャネルに切り替わ
るべく命令されかつレイヤー3シグナリングによりそのまま維持されるというこ
とを意味する。上述した試験モードの規定及び実際における規定の認識は、移動
局がその制御ブロック(図3の参照符号307)の制御下で全て動作するので、
当業者によって実施することが容易である。その結果、制御ブロックは、そのデ
ィスポーザルにおけるメモリ手段に記憶されたプログラムを実行するマイクロプ
ロセッサである。ある一定のレイヤー3コマンドの受信に応じて通知がより高い
プロトコル・レイヤーに送られないようにそのプログラムが書かれている場合に
は、移動局は、本発明により所望の方法で動作すべく構成される。
【0028】 図5による方法で接続が確立された場合には、試験装置は、試験されている移
動局に、接続を気付かない(接続を非承知の)より高いプロトコル・レベルの参
加を必要としないコマンドを送ることができる。以下、試験装置が移動局に復調
及び解読の後でデータ・チャネルで送信されたダウンリンク・データを、即ち、
図3においてマーキングを参照して、矢印332によって示されるようにポイン
ト305からポイント309に、ループバックしてほしい場合をまず説明する。
簡略化のために、この試験ループは、Gループと称することができる。例として
、試験されるべきデータ・チャネルがHSCSDチャネル、即ち、データを無線
フレームの二つ以上のタイムスロットに配置できるようなものである場合につい
て特に考えてみよう。そのようなチャネルは、また、多重スロット・チャネルと
も称される。
【0029】 まず、試験装置は、そのコマンドをCLOSE_Multi-slot_loop_CMDと称すること
ができる、データ・チャネルに関連する試験ループ・クロージング・コマンドを
送る。クロージング・コマンドは、移動局が、それに基づきループがGループで
あるということが分かる識別子を含みうる。代替的に、CLOSE_Multi-slot_loop_
CMDメッセージが特定の識別子を含まない場合には、それがGループのクロージ
ングをオーダーするということを特定することができる。それによって送られた
メッセージが宛先に到達するということを証明することができる試験装置に対し
て、それは、移動局がタイマーに設定されたある一定時間内にメッセージに肯定
応答しなければならいないように、メッセージの送付に関連してタイマーを有利
に始動する。移動局は、CLOSE_Multi-slot_loop_ACKと呼ぶことができる肯定応
答メッセージを用いて受信したメッセージに肯定応答する。肯定応答メッセージ
を受信したならば、試験装置は、該タイマーを停止する。移動局は、肯定応答の
送付からある一定の期間、試験ループをクローズする。先に特定したある一定の
機能との互換性は、ある一定の値が該期間に対して特定されるということを要求
しうる。GSMシステムの場合には、該期間に対して有利な値は、レポーティン
グ・ピリオドと称されるもの、即ち、104無線フレームの長さに対応する、S
ACCHチャネルのブロックの持続時間である。更に、試験ループが既にクロー
ズされているか又はアクティブ無線接続が図5による方法で確立されていない場
合には、移動局がCLOSE_Multi-slot_loop_CMDメッセージを無視しうるというこ
とを特定することは、有利である。
【0030】 Gループがクローズされると直ぐに試験装置は、試験データを送ることを開始
できる。試験は、情報ビットが所望の“ロー・データ”、即ち、その受信が試験
されるビット・コンビネーションを含むような試験バーストを試験装置が発生す
るように実行されるのが好ましい。機能的に、データ送信及び受信は、レイヤー
1と呼ばれる物理的プロトコル・レベルで発生する。原理的には、試験は、移動
局のより高いプロトコル・レベルを含む必要がない。しかしながら、レイヤー1
は、移動局の動作の制御に関連するコマンドを含まないが、しかし該コマンドを
受信しかつ翻訳するために移動局は、レイヤー3でも同様にアクティブでなけれ
ばならない。しかしながら、本発明によれば、 通常の動作ではアクティブ接続
についての情報が接続を介して送信されたデータに関連するアプリケーション・
レイヤーまでの全てのプロトコル・レイヤーを含むという事実にも係らず、試験
モードの移動局は、これより高いプロトコル・レベルに通知を送らない。
【0031】 Gループがクローズされた場合には、移動局は、ダウンリンク・データ・チャ
ネルで受信した全てのバーストの情報ビットをある一定のアップリンク・バース
トに原則としてループ・バックする。ここではバースティ送信が想定されている
。同じ原理は、送信が連続であるような状況に適用すべく容易に一般化すること
ができる;これは、コード分割多重アクセス(code division multiple access:
CDMA)方法を利用しているシステムにおける移動局の試験を特に考える。例
示的GSMシステムでは、各バーストは、通称スティーリング・フラグ(stealin
g flags)を除いて、ループバックするために114情報ビットを有する。ループ
バックは、通称受信ダウンリンク・バーストのミドアンブル(midamble)のコンテ
ンツに依存しないのが好ましい。アップリンク・バーストでは移動局は、それが
いずれにしろ用いるであろうミドアンブルを用いる。
【0032】 試験装置は、移動局によって送られたアップリンク・バーストを受信しそして
受信したバーストの情報ビットを試験装置によって処理できるようにそれらを復
調しかつ解読する。ビット・エラー比(BER)を計算するために、試験装置は
、受信した情報ビットをそれが移動局に送ったロー・データと比較する。ダウン
リンク・バーストが端末装置に配送される信号レベルは、変数であり試験装置に
よって監視されたビット・エラー比は、特に低い信号レベルにおける移動局の受
信機の感度を記述する。ある一定の最小感度が移動局に要求されるということは
、タイプ認可試験の典型であり、所与の信号レベルにおいてビット・エラー比が
所定の制限値を越えてはならないということを意味する。
【0033】 試験が終わりそうなときには、試験装置は、例えばOPEN_Multi-slot_loop_CMD
と呼ばれる特別なコマンド・メッセージにより移動局に試験ループをオープンさ
せることができる。移動局が一度に一つのアクティブ試験ループだけを有しうる
ということが特定されている場合には、メッセージの試験ループを識別すること
は必要ではない。移動局は、試験ループをオープンして例えば、OPEN_Multi-slo
t_loop_ACKと呼ばれる肯定応答メッセージでそれが受信したメッセージに肯定応
答する。試験ループがオープンされると移動局は、試験モードから通常動作モー
ドに戻る。
【0034】 次に、変調、解読及びチャネル・デコーディングの後で、試験装置が移動局に
データ・チャネルで送信されたダウンリンク・データを、即ち、図3において矢
印333によって示されるように、ポイント327からポイント330に、ルー
プバックしてほしい場合をまず説明する。簡略化のために、この試験ループは、
Hループと呼ぶことができる。試験されるデータ・チャネルをHSCSDチャネ
ルとする。試験装置は、それに基づき移動局はループがHループであるというこ
とが分かる識別子をここで含むのが好ましい、CLOSE_Multi-slot_loop_CMDメッ
セージを送る。数種類のデータ・チャネルがありうる場合には、問題のデータ・
チャネルもまた識別されなければならない。再度、試験装置は、メッセージが送
られるとタイマーを有利に開始し、かつ移動局は、タイマーに設定されたある一
定期間にメッセージに肯定応答しなければならない。移動局は、CLOSE_Multi-sl
ot_loop_ACKでメッセージに肯定応答しかつ試験装置は、該タイマーを停止する
。移動局は、肯定応答の送付からある一定期間で試験ループをクローズする。該
一定期間は、Gループの場合に上述したのものに等しいのが好ましい。
【0035】 Hループによる動作は、データがアップリンクでループバックされる前にチャ
ネル・デコーディングが実行される場合に、移動局が受信したデータ・フレーム
がデータ・フレームに含まれるチェックサムにより明らかにされるエラーを含む
かどうかを試験することができるという点でGループのそれとは異なる。全ての
エラー−フリー受信データ・フレームのコンテンツは、同じデータ・チャネルに
属しているアップリンク・データ・フレームにループ・バックされかつそれらの
アップリンク・データ・フレームは、チャネル・エンコーダに供給される。移動
局が間違ったデータ・フレームを検出した場合には、それは、アップリンク・デ
ータ・フレームがチャネル・エンコードに供給される前に例えば適当なアップリ
ンク・データ・フレームをゼロで満たすことによって試験装置に通知する。GS
Mシステムでは、移動局は、フレームがFACCHチャネルに関連するデータを
含むということを、スティーリング・フラグの値に基づきデコーディングに関連
して検出することも可能である。本発明は、試験状況におけるそのようなフレー
ムの処理を制限しない。有利な解決策は、アップリンク及びダウンリンクFAC
CHチャネルの両方を試験状況において通常に動作させることであり、ダウンリ
ンクFACCHチャネルに属しているフレームの受け取り対して試験応答を特定
しない。同じことは、SACCHにも適用する。Hループのオープニングは、上
述したGループのオープニングと同じ方法で実行される。
【0036】 上記では移動局が試験ループのクロージング後にアップリンクで全ての受信デ
ータをループバックすると言った。しかしながら、これは、ほんの一般的な原理
である。データ・チャネルは、一般的に、アップリンク方向とダウンリンク方向
との間で非対称でありうる、即ち、多重スロット・チャネルは、例えば、フレー
ム毎にアップリンク・タイムスロットよりも多くのダウンリンク・タイムスロッ
トを有しうる。これを考慮に入れると、Gループの場合及びHループの場合の両
方における利点的な動作は、二つの代替メカニズムを含み、かつ試験装置は、そ
の一つのメカニズムが起動されるそのCLOSE_Multi-slot_loop_CMPメッセージで
示すことができる。
【0037】 第1のメカニズムによれば、移動局は、所与のダウンリンク・タイムスロット
で受信したデータを、HSCSDでは主アップリンク・スロットと呼ばれかつG
PRSではアップリンクPACCHタイムスロットと呼ばれるアップリンク・チ
ャネルのある一定のタイムスロットにループバックする。そのルーピング・バッ
クが従って特定されるダウンリンク・タイムスロットは、タイムスロットXと呼
ばれる。本発明は、タイムスロットXの仕様を限定しない。
【0038】 第2のメカニズムによれば、移動局は、ある一定の規則に従ってアップリンク
方向において可能な限り多くの受信ダウンリンク・タイムスロットのコンテンツ
をループバックする。HSCSD及びGPRSに対して利点的な規則は、以下の
通りである: *HSCSD:全ての双方向性タイムスロットをループバックしかつ一方向性ダ
ウンリンク・タイムスロットを無視する。この構成は、HSCSDにおいて特定
される、双方向性タイムスロットとの論理関連を維持する。 *GPRS:フレームの第1のダウンリンク・タイムスロットで開始しかつそれ
を第1のアップリンク・タイムスロットにループバックする。フレームの全ての
ダウンリンク・タイムスロットがループバックされるか又はもはやアップリンク
・タイムスロットが利用可能でなくなるまで、フレームの第2のダウンリンク・
タイムスロットを第2のアップリンク・タイムスロットにループバックする、等
である。
【0039】 以下の一般的規則は、全てのデータ・チャネル試験ループに適用されるのが好
ましい: −受信ダウンリンク・データの順番は、ループバックにおいて保存されること、
−一つのOPEN_Multi-slot_loop_CMDメッセージは、全てのアクティブ・データ・
チャネル試験ループをオープンすること、 −新しい多重スロット・チャネル・タイムスロット構成に対する割り当ては、既
存の試験ループをオープンするためにOPEN_Multi-slot_loop_CMDメッセージによ
って先行されること、 −試験に対する正しい構成を確保することは、試験装置の責任である、 −データ・コールの切断は、OPEN_Multi-slot_loop_CMDメッセージと同じ方法で
試験ループをオープンすること、 −送信パワーを変えることにより、新しいチャネル割り当て又はハンドオーバー
が試験ループに影響を及ぼさないこと、 −試験装置は、新しいチャネル割り当て、ハンドオーバー又は再構成が、試験ル
ープに影響を及ぼすタイムスロット構成を含まないということを確保すること、
−上記第1のメカニズムが用いられかつ現行タイムスロット構成に属さないタイ
ムスロットが新しいタイムスロットXとして特定された場合には、移動局は、タ
イムスロットXの新しい仕様を無視しかつネガティブ肯定応答を送ること;試験
ループ状態を変えないこと、 −一度試験ループがクローズされたならば、新しいCLOSE_Multi-slot_loop_CMD
メッセージが先のものをオーバーライドすること(複数のCLOSE_Multi-slot_loo
p_CMDメッセージは加算されない)、 −データ・コールが切断されかつ試験ループが従ってオープンされる場合には、
別のCLOSE_Multi-slot_loop_CMDメッセージを送る必要はない、 −データ・チャネル試験ループは、問題のデータ・チャネルだけに影響を及ぼし
、例えば、FACCH又はSACCHチャネルの動作には影響を与えない、そし
て −データ・チャネル試験ループは、可能な他の同時試験ループの動作に影響を与
えないしそれらに依存もしない。
【0040】 以下の表1〜表4は、上記コマンドに対する好ましいフォームを示す。表にお
いて、Mは、“強制的存在(mandatory presence)”を表す。Vは、“値(value)
”を表す。情報素子の長さは、オクテットで与えられる。
【0041】
【表1】 CHC、チャネル・コーディング 00=チャネル・コーディング不要、起動すべき試験ループは、Gループ 01=チャネル・コーディング要、起動すべき試験ループは、Hループ 他の値は、リザーブされる ループ・メカニズム 000=メカニズム1 001=メカニズム2 他の値は、リザーブされる TN、タイムスロット番号 タイムスロット番号は、ループ・メカニズムがメカニズム2を表す場合にだ け用いられる TNフィールドは、仕様書に規定されるようにタイムスロット番号の2進表 現として符号化される GSM05.10 範囲:0〜7
【0042】
【表2】 CHC、チャネル・コーディング 00=チャネル・コーディング不要、起動すべき試験ループは、Gループ 01=チャネル・コーディング要、起動すべき試験ループは、Hループ 他の値は、リザーブされる ループ・メカニズム 000=メカニズム1 001=メカニズム2 他の値は、リザーブされる エラーInd.エラー・インディケータ 0=連続的に接続されたマルチ−スロット・チャネル試験ループ 1=失敗したマルチ−スロット・チャネル試験ループ接続
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】 ある一定のシステム又は装置に関連付けられるこの特許出願において示した名
前及び仕様は、例として与えられたものであり、移動局がデータ・チャネルで動
作することができるような全ての移動通信システムにおける本発明の適用性に影
響を及ぼさない。更に、本発明は、特許請求の範囲によって規定される発明的ア
イデアの範疇内にて多くの方法で変更されうる。例えば、試験モードにおける試
験ループのクロージング及び移動局のセッティング、並びに試験ループのオープ
ニング及び移動局を通常のモードに戻すことは、本発明の変更において、試験装
置によって送られるコマンドによるよりも他の方法で認識されうる。これらの機
能は、移動局のスイッチ又はコネクタを所望の位置に設定することによって、マ
ニュアル的に実行されることも考えられうる。しかしながら、試験フリュエンシ
ー及び自動化に関する限り、試験装置によって送られるコマンドを用いてこれら
の機能を実行することができるということは、有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による試験を示す図である。
【図2】 本発明の原理を説明する図である。
【図3】 本発明による移動局のブロック図を示す。
【図4】 データ通信プロトコルのプロトコル・レベルのアーキテクチャを示す図である
【図5】 本発明による方法を説明する図である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月18日(2000.12.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 タピオ サーリネン フィンランド ケロ FIN−90820 ヘ ッカランラーデンティエ 9 (72)発明者 ぺトゥリ コティライネン フィンランド タンペレ FIN−33710 イルッティカツ 17 ディー 8 Fターム(参考) 5K042 AA06 BA01 CA02 CA11 CA12 DA27 EA01 FA11 5K067 AA33 BB04 BB21 CC04 DD17 EE02 EE10 LL08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験装置からダウンリンク・データを受信する手段と、前記
    試験装置にアップリンク・データを送信する手段とを備えている、移動局のデー
    タ・チャネルの機能性を試験する方法であって、 前記試験装置から受信したある一定のプロトコル・レベルのコマンドに応じて
    前記移動局は、前記試験装置から受信したダウンリンク・データを前記アップリ
    ンク方向に前記試験装置にループバックするためにデータ・チャネル試験ループ
    を確立し、かつ試験中に、前記移動局におけるダウンリンク・データの受信及び
    アップリンク・データの送信は、前記プロトコル・レベルによって制御されて実
    行されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記試験装置から受信したある一定のプロトコル・レベルの
    前記コマンドに応じて、前記移動局は、前記試験装置と移動局との間に確立され
    た接続についての通知が前記プロトコル・レベルよりも高いプロトコル・レベル
    に送られないような試験モードに設定されることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 前記プロトコル・レベルは、レイヤー3RRレベルであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記試験ループが確立された場合に、ダウンリンク・データ
    は、前記試験装置から前記移動局に送られかつ前記ダウンリンク・データは、前
    記試験ループにより前記試験装置にアップリンクでループバックされ、かつ前記
    ダウンリンク・データのオリジナル・コンテンツは、前記移動局におけるビット
    ・エラー比を測定するためにアップリンク方向で前記試験装置に送り戻された前
    記データのコンテンツと比較されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記受信したダウンリンク・データをベースバンドに変換す
    る手段と、前記ベースバンドに変換されたデータを復調し、解読し、かつチャネ
    ル・復号する手段とを備えている移動局において、 前記ダウンリンク・データは、前記復調及び解読の後で、しかしチャネル復号
    の前に前記アップリンク方向にループバックされることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 バースティ送信を用いて通信システムの移動局は、ダウンリ
    ンク・データ・チャネルで受信したバーストに含まれる情報ビットをある一定の
    アップリンク・バーストにループバックすることを特徴とする請求項5に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記受信したダウンリンク・データをベースバンドに変換す
    る手段と、前記ベースバンドに変換されたデータを復調し、解読しかつチャネル
    ・復号する手段とを備えている移動局において、 前記ダウンリンク・データは、前記復調、解読及びチャネル復号の後で前記ア
    ップリンク方向にループバックされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 データ・チャネルのデータ・フレームを用いる通信システム
    の移動局は、ダウンリンク・データ・フレームをエラー・フリーで受信した場合
    に、ダウンリンク・データ・チャネルで受信したデータ・フレームに含まれる情
    報ビットをある一定のアップリンク・データ・フレームにループバックし、かつ
    ダウンリンク・データ・フレームを誤って受信した場合には、アップリンク・イ
    ンジケータ・データ・フレームを発生することを特徴とする請求項7に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 前記アップリンク・インジケータ・データ・フレームは、情
    報ビットの代わりにゼロ・ビットによって構成されていることを特徴とする請求
    項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 一度前記試験ループが確立されたならば、ダウンリンク・
    チャネルのある所定のタイムスロットで受信したデータは、アップリンク・チャ
    ネルのある所定の最も重要なタイムスロットにループバックされることを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 ダウンリンク及びアップリンク・チャネルから構成された
    エンティティは、HSCSDチャネルであり、前記アップリンク・チャネルの前
    記所定の最も重要なタイムスロットは、前記アップリンク・チャネルの主アップ
    リンク・タイムスロットであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ダウンリンク及びアップリンク・チャネルから構成された
    エンティティは、GPRSチャネルであり、前記アップリンク・チャネルの前記
    所定の最も重要なタイムスロットは、前記アップリンク・チャネルのPACCH
    タイムスロットであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記試験ループが確立された場合には、双方向性であると
    規定された全てのタイムスロットは、アップリンク方向にループバックされ、か
    つ一方向性ダウンリンク・タイムスロットは、無視されることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ダウンリンク・フレームの全てのダウンリンク・タイ
    ムスロットがループバックされるか、又は前記アップリンク・フレームがもはや
    アップリンク・タイムスロットを利用可能ではなくなるまで、前記試験ループが
    確立された場合には、前記ダウンリンク・フレームの第1のダウンリンク・タイ
    ムスロットは、前記アップリンク・フレームの第1のアップリンク・タイムスロ
    ットにループバックされ、前記ダウンリンク・フレームの第2のダウンリンク・
    タイムスロットは、前記アップリンク・フレームの第2のアップリンク・タイム
    スロットにループバックされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 試験装置からダウンリンク・データを受信する手段と、前
    記試験装置にアップリンク・データを送る手段とを備えている移動局であって、 前記プロトコル・レベルによって制御され、ある一定のプロトコル・レベルの
    コマンドに応じて前記試験装置から受信したダウンリンク・データを前記アップ
    リンク方向に前記試験装置にループバックする手段を備えていることを特徴とす
    る移動局。
  16. 【請求項16】 前記コマンドがある所定のプロトコル・レベルのコマンド
    であり、かつ前記コマンドの受信に応じて、前記移動局がそれが試験装置と移動
    局との間で確立された接続の通知を前記プロトコル・レベルよりも高いプロトコ
    ル・レベルに送らないような試験モードに入るように構成されるようにある一定
    のプロトコル・スタックによりプロトコルの制御下で動作するように構成される
    ことを特徴とする請求項15に記載の移動局。
  17. 【請求項17】 受信したダウンリンク・データをベースバンドに変換する
    手段、ベースバンドに変換された前記データを復調する復調器、前記復調された
    データを解読する解読ブロック、及び前記復調されかつ解読されたデータをチャ
    ネル・デコーディングするチャネル・デコーダと、 アップリンク・データをチャネル・エンコーディングするチャネル・エンコー
    ダ、前記チャネル・エンコードされたアップリンク・データを暗号化する暗号ブ
    ロック、前記暗号化されたチャネル・エンコードされたアップリンク・データを
    ベースバンド発振に変調する変調器、結果として得られたアップリンク信号を送
    信周波数に変換しかつ該信号を送信する手段を備えており、 前記ダウンリンク・データを前記アップリンク方向にループバックする前記手
    段は、前記解読ブロックの出力から前記暗号化ブロックの入力への接続を確立す
    る手段を備えていることを特徴とする請求項15に記載の移動局。
  18. 【請求項18】 受信したダウンリンク・データをベースバンドに変換する
    手段、ベースバンドに変換された前記データを復調する復調器、前記復調された
    データを解読する解読ブロック、及び前記復調されかつ解読されたデータをチャ
    ネル・デコーディングするチャネル・デコーダと、 アップリンク・データをチャネル・エンコーディングするチャネル・エンコー
    ダ、前記チャネル・エンコードされたアップリンク・データを暗号化する暗号ブ
    ロック、前記暗号化されたチャネル・エンコードされたアップリンク・データを
    ベースバンド発振に変調する変調器、結果として得られたアップリンク信号を送
    信周波数に変換しかつ該信号を送信する手段を備えており、 前記ダウンリンク・データを前記アップリンク方向にループバックする前記手
    段は、前記チャネル・デコータの出力から前記チャネル・エンコーダの入力への
    接続を確立する手段を備えていることを特徴とする請求項15に記載の移動局。
  19. 【請求項19】 HSCSD機能を備えたGSM移動局であることを特徴と
    する請求項15に記載の移動局。
  20. 【請求項20】 GPRS機能を備えたGSM移動局であることを特徴とす
    る請求項15に記載の移動局。
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