JP2002517193A - 子宮内膜症関連遺伝子 - Google Patents

子宮内膜症関連遺伝子

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Abstract

(57)【要約】 本発明は浸潤性プロセス、例えば子宮内膜症に関連する遺伝子、それによってコードされるポリペプチド、該ポリペプチドに対する抗体ならびに核酸、ポリペプチドおよび抗体の医薬品的使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は浸潤性プロセス(invasiver Prozess)、例えば子宮内膜症に関連す
る遺伝子、それにコードされるポリペプチド、そのポリペプチドに対する抗体な
らびに核酸、ポリペプチドおよび抗体の製薬学的使用に関する。
【0002】 子宮内膜症は2番目に多い婦人病であり、子宮外部に子宮粘膜細胞が発生する
こととして定義されている。生殖能力のある年齢において約5人に1人の女性が
、それどころか多産の問題を抱える女性においては2人に1人が子宮内膜症に見
舞われる。
【0003】 正常な状況下では子宮粘膜(子宮内膜)は専ら子宮内に存在する。子宮内膜症
の発病に際し、子宮外部に組織学的に子宮粘膜と見なされる組織が、例えば子宮
外部の腸または膵臓もしくは肺においても見いだされる。これらの子宮内膜症の
病巣が子宮外部に局在しているにもかかわらず、病巣は同様に月経の間に出血し
、従って女性周期のホルモンによって影響される。子宮粘膜と同じように子宮内
膜症の病巣は月経周期において体積変化が進行するので、局在に応じてその体積
変化によって疼痛が引き起こされる。更に身体は炎症反応を伴って子宮内膜症細
胞に反応し、再び疼痛が引き起こされる。更に炎症は卵巣および卵管の領域内で
癒合を引き起こし、かつこれは羅患した女性の、いわゆる機械的不妊化の原因と
なる。しかしながら子宮内膜症の際には伝達物質(例えばサイトカイン、プロス
タグランジン)が遊離され、これらは癒合が存在しない場合でさえ羅患した女性
の妊性を低下させることがある。
【0004】 その病態生物学的特性に基づいて、子宮内膜症の細胞は正常細胞と腫瘍細胞の
間に分類でき;一方では該細胞は腫瘍性の挙動を示さないが、他方では転移性腫
瘍細胞のように、生物中で器官境界を超えて移動し、かつ別の器官に広がる能力
を有する、すなわち子宮内膜症の細胞は浸潤性を示す。これらに基づいて、子宮
内膜症の細胞は文献において“良性腫瘍細胞”と定義されているが、このような
細胞においては今までのところ癌原遺伝子において腫瘍特異的な突然変異が見い
だされていない。
【0005】 今日まで子宮内膜症の病因はまだ完全に明らかになっていなかったので、今ま
でのところ子宮内膜症関連の疾患の有効な治療または予防は不可能であった。
【0006】 本発明の課題は、浸潤性プロセスにおいて重要であり、かつ子宮内膜症の病態
生理学的表現型に関連があることがある新規の遺伝子を同定することである。
【0007】 前記課題は、本発明により子宮内膜症関連遺伝子として表され、かつポリペプ
チドをコードする遺伝子を同定、クローニングおよび特徴付けすることによって
解決される。これらの遺伝子配列はディファレンシャルディスプレーRT−PC
R(Differential-Display-RT-PCR)(Liang und Pardee, Science 257(1992),
967-971)を使用して見いだされた。更に子宮内膜症細胞系統の浸潤性および非
浸潤性の変異体が互いに比較された。その際に子宮内膜症の細胞の浸潤性変異体
に特異的なcDNA配列が見いだされた。4kb長の関連のRNAが見いだされ
た。cDNA−ファージバンクから単離された相応のcDNAは302アミノ酸
の1つのオープンリーディングフレーム(ORF)を有する。
【0008】 本発明の対象は、 (a)配列番号1、3および/または5に示されるヌクレオチド配列、その組合
せまたはタンパク質をコードする断片、 (b)(a)からの配列に遺伝コードの縮重の範囲で相応するヌクレオチド配列
、または (c)(a)および/または(b)からの配列とストリンジェントな条件下でハ
イブリダイズするヌクレオチド配列 を含む核酸である。
【0009】 これらの核酸は、有利には浸潤性プロセスに関連するポリペプチドまたはその
断片をコードする。
【0010】 EMBL−EST−データバンクには以下のアクセッション番号:Z9888
6、Ac003017、AL023586、Aa452993、Aa45285
6を有する以下のヌクレオチド配列が登録されている。これらの配列は本発明に
よる核酸を示していない。第一の両者の配列はヒトの脳から単離され、かつそれ
ぞれヌクレオチド970〜約2000およびヌクレオチド760〜約1450の
断片と90%を上回る塩基同一性を示し、5’−末端に84個の付加的な塩基を
有する配列番号3に関しては配列番号1もしくはヌクレオチド1054〜208
4およびヌクレオチド844〜約1534の断片と90%を上回る塩基同一性を
示す。AL023589は同様にZ98885と非常に類似しており、かつ同様
に配列番号1と970〜約2000の範囲内でホモロジーを有するヒトの配列で
ある。
【0011】 配列Aa452993およびAa452856はマウスの胚に由来し、かつ配
列番号1の約1060〜約1450もしくは約24〜440のヌクレオチド(n
t)もしくは配列番号3のヌクレオチド位置による約1144〜約1534もし
くは約108〜約524のヌクレオチドと塩基同一性を示す。4種の配列は今ま
で読み枠または機能が割り当てられていなかった。
【0012】 配列番号1に示されるヌクレオチド配列は302アミノ酸長を有するポリペプ
チドに相当するオープンリーディングフレームを有する。このポリペプチドは配
列番号2に示されるアミノ酸配列が挙げられる。配列番号は配列番号1における
ようなヌクレオチド配列を示すが、5’−末端に84個の付加的なヌクレオチド
を有する。これによって、互いに相応するヌクレオチドの位置はそれぞれ84ヌ
クレオチドだけ異なる。配列番号3によってコードされるポリペプチドは従って
N−末端に28個の付加的なアミノ酸を有し、その全部で330個のアミノ酸を
配列番号4において示す。配列番号2および4はネイティブのポリペプチドのC
−末端の断片を表している。
【0013】 評価のために、本発明による子宮内膜症関連遺伝子のcDNAの略図である図
1を示す。5個のエキソンE1〜E5ならびにDDRT−PCRにおいてプロー
ブとして使用される断片1(394nt)の位置が見いだせる。同様にRT−P
CRのために使用されるPCRプライマー(例4の第1表参照)の位置も示され
ている。
【0014】 図1には他のエキソン4aが示されておらず、このヌクレオチド配列は配列番
号5に示されている。このエキソン4aが存在してもよい。存在するならば、エ
キソン4とエキソン5との間にある。これは配列番号3のnt1054〜105
5の間に相当する。従って配列番号1/3の配列と配列番号5の配列の組合せは
、例えば前記の位置にエキソン4aの配列を有する配列である。
【0015】 配列番号1、3および5に示されるヌクレオチド配列ならびにその組合せ、例
えばnt1054と1055との間に配列番号5の配列を有する配列番号3の配
列およびこれらの配列に遺伝コードの縮重の範囲内で相応するヌクレオチド配列
の他に、本発明は前記の配列の1つにハイブリダイズするヌクレオチド配列も含
む。本発明による概念“ハイブリダイゼーション”はサンブローク他(Sambrook
et al)(Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Lab
oratory Press(1989), 1.101-1.104)で使用される。有利には1×SSCおよび
0.1%SDSで50℃、有利には55℃、特に有利には62℃、より有利には
68℃で1時間の洗浄、殊に0.2×SSCおよび0.1%SDSで55℃、有
利には55℃、特に有利には62℃、最も有利には68℃での1時間の洗浄後に
なおもポジティブなハイブリダイゼーションシグナルが観察される場合にストリ
ンジェントなハイブリダイゼーションとする。このような洗浄条件下で1種以上
の配列番号1、3および5に示されるヌクレオチド配列またはこれらの配列に遺
伝コードの縮重の範囲内で相応するヌクレオチド配列とハイブリダイズするヌク
レオチド配列が本発明によるヌクレオチド配列である。
【0016】 有利には本発明によるヌクレオチド配列はDNAである。しかしながら本発明
によるヌクレオチド配列はRNAまたはペプチド性核酸のような核酸類似体を含
む。特に有利には本発明による核酸は配列番号1、3および/または5に示され
るヌクレオチド配列または配列番号1、3または5に示されるヌクレオチド配列
もしくは、有利にはその少なくとも20ヌクレオチド(nt)、特に有利には少
なくとも50nt長の断片に80%より高い、有利には90%より高い、特に有
利には95%より高いホモロジーを有する配列のタンパク質コード断片を含む。
また前記のように配列番号1または3の配列の他に配列番号5の配列を有する核
酸に関しても同様のことが当てはまる。ホモロジーは2つの核酸(もしくはペプ
チド鎖)の比較における同一の位置のパーセントで示され、その際、100%の
ホモロジーは比較される鎖分子の完全な同一性を表す(Herder: Lexikon der Bi
ochemie und Molekularbiologie, Spektrum Akademischer Verlag 1995)。
【0017】 本発明による核酸は、有利にはホニュウ類および、特にヒトから得ることがで
きる。該核酸は、公知の技術によって配列番号1、3および/または5に示され
るヌクレオチド配列の短い断片をハイブリダイゼーションプローブおよび/また
は増幅プライマーとして使用して単離することができる。更にまた本発明による
核酸は化学合成によっても製造でき、その際、通常のヌクレオチド成分の代わり
に、場合により修飾ヌクレオチド成分、例えば2’−O−アルキル化ヌクレオチ
ド成分が使用されてもよい。
【0018】 従って本発明による核酸またはその断片はプライマーおよび、有利にはマーカ
ーもしくは標識基を有するプローブの製造のために使用できる。また種々のmR
NA種の同定のために特に適当であるイントロンにまで及ぶオリゴヌクレオチド
プライマーが有利である。
【0019】 本発明の更なる対象は前記のように定義された核酸によってコードされるポリ
ペプチドである。該ポリペプチドは、有利には (a)配列番号2または4に示されるアミノ酸配列または (b)(a)によるアミノ酸配列に対して70%より高い、有利には80%より
高い、特に90%より高いホモロジー を有する。
【0020】 配列番号2または4に示されるポリペプチドの他に、本発明はまた突然変異タ
ンパク質、変異体およびその断片に関する。これらは配列番号2または4に示さ
れるアミノ酸配列の個々のアミノ酸または短いアミノ酸断片の置換、欠失および
/または挿入によって異なる配列であると解される。
【0021】 概念“変異体”には子宮内膜症タンパク質もしくは組み換えDNA技術(特に
化学合成されたオリゴヌクレオチドを使用するインビトロ突然変異誘発)によっ
て作成され、その生物学的活性および/または免疫学的活性に関しては基本的に
配列番号2または4に示されるタンパク質に相当するタンパク質の自然発生的な
対立遺伝子の変異またはスプライス変異が包含される。同様に前記の概念には化
学的に修飾したポリペプチドも包含される。更に末端および/または反応性アミ
ノ酸側基にアシル化、例えばアセチル化またはアミド化によって修飾されたポリ
ペプチドが包含される。本発明によるアミノ酸配列には配列番号2または4に示
されるアミノ酸配列の少なくとも10アミノ酸長の断片を表すポリペプチド断片
(ペプチド)が包含される。
【0022】 本発明の更なる対象は、本発明による核酸の少なくとも1コピーを有するベク
ターである。該ベクターは、本発明によるDNA配列が、有利には発現シグナル
、例えばプロモーター、オペレーター、エンハンサー等と結合状態にある任意の
原核性または真核性のベクターであってよい。原核性ベクターのための例は染色
体ベクター、例えばバクテリオファージおよび染色体外ベクター、例えばプラス
ミドであり、その際、環状プラスミドベクターが特に有利である。適当な真核性
ベクターは、例えばサンブローク他のsupra、チャプター1〜4に記載され
ている。特に有利には本発明によるベクターは真核性ベクター、例えば酵母ベク
ターまたは高等生物細胞に適当なベクター、例えばプラスミドベクター、ウイル
ス性ベクターまたは植物ベクターである。このようなベクターは当業者に分子生
物学の分野でよく知られているので、このことは本明細書ではより詳細に検討す
る必要はない。特にこの点に関してはサンブローク他のsupra、チャプター
16に教示されている。
【0023】 また本発明は配列番号1、3および/または5に示される配列の21ヌクレオ
チド長の断片またはその組合せを有するベクターに関する。有利には該断片は、
前記の配列のタンパク質コード領域またはタンパク質もしくはポリペプチドの発
現のために重要な領域に由来するヌクレオチド配列を有する。該核酸は、特に治
療的に使用可能な、有利には50ヌクレオチド長までであるアンチセンス核酸の
製造のために適当である。
【0024】 本発明の更なる対象は、本発明による核酸または本発明によるベクターで形質
転換されている細胞である。該細胞は真核細胞であっても、原核細胞であっても
よい。核酸での細胞の形質転換のための方法は一般的な技術水準であり、かつ従
ってより詳細に説明する必要はない。有利な細胞のための例は真核細胞、特に動
物細胞、特に有利にはホニュウ類細胞である。
【0025】 本発明の更なる対象は子宮内膜症遺伝子によってコードされるポリペプチドま
たはその変異体に対する抗体またはそのような抗体の断片である。特に有利には
そのような抗体は、前記遺伝子によってコードされる全てのポリペプチドまたは
配列番号4に示されるアミノ酸配列のアミノ酸1〜330に相当するペプチド配
列に対する。
【0026】 本発明による、浸潤性プロセスおよび、特に子宮内膜症に関連する遺伝子の同
定、単離および発現は、前記の障害を原因とする疾患の診断、治療および予防の
ための必要条件を提供する。
【0027】 本発明によるポリペプチドまたは該ポリペプチドの断片の免疫原としての使用
によって、そのようなポリペプチドに対する抗体を製造することができる。その
際、抗体の製造は慣用の方法で試験動物を全ポリペプチドもしくはその断片で免
役し、引き続き生成するポリクローナル血清を得ることによって実施する。ケー
ラーおよびミルシュタイン(Koehler und Milstein)の方法およびその発展によ
って、試験動物の抗体産生細胞から公知の方法で細胞融合によってモノクローナ
ル抗体を得ることができる。同様に、公知の方法によってヒトのモノクローナル
抗体を製造することができる。これらのような抗体は、特に子宮内膜症細胞組織
の診断的試験のためにも、治療のためにも使用することができる。
【0028】 例えばELISA技術を使用して試料、例えば体液、特にヒトの体液(例えば
血液、リンパ液または髄液)を、一方では子宮内膜症遺伝子によってコードされ
るポリペプチドの存在、他方ではそのようなポリペプチドに対する自己抗体の存
在において試験することができる。子宮内膜症遺伝子によってコードされるポリ
ペプチドまたはその断片を、かかる試料中で特異抗体、例えば本発明による抗体
を使用して検出することができる。自己抗体の検出のために、有利には一部もし
くはドメインまたは子宮内膜症遺伝子によってコードされる全ポリペプチドを有
し、かつ検出を可能にするタンパク質ドメイン、例えばマルトース−結合タンパ
ク質(MBP)と融合された組み換え融合タンパク質を使用してよい。
【0029】 診断的検査は核酸レベル、例えば遺伝子レベルまたは転写レベルでの検出のた
めに特異的な核酸プローブを使用して実施できる。
【0030】 更に本発明によるヌクレオチド配列およびアミノ酸配列および抗体の調製はポ
リペプチド/タンパク質のエフェクターによる集中的な調査を可能にする。エフ
ェクターは、本発明によるポリペプチドに対して阻害作用または活性化作用があ
り、かつポリペプチドによって制御される細胞機能に選択的に影響を与える物質
である。更にこれらを相応の病因、例えば浸潤性プロセスの原因となるものの治
療において使用できる。従って本発明の対象は子宮内膜症タンパク質のエフェク
ターの同定のための方法であり、その際、タンパク質を発現する細胞と種々の潜
在的なエフェクター物質、例えば低分子物質とを接触させ、かつ該細胞を変化、
例えば細胞活性、細胞阻害、細胞増殖および/または細胞遺伝の変化において分
析する。前記のように子宮内膜症タンパク質の結合ターゲットも同定することが
できる。
【0031】 多くの腫瘍疾患は浸潤性プロセスと併発するので、本発明による遺伝子の発見
は更に癌性疾患の診断、予防および治療を可能にする。
【0032】 浸潤性プロセスの原因でもある遺伝子の発見は、かかる細胞変化を原因とする
疾患の治療可能性が開けるだけでなく、本発明による配列を使用して、かかるプ
ロセスを有効にさせることができる。これは、例えば胚の着床において重要であ
る。
【0033】 従って本発明は、同様に活性成分として前記のような核酸、ベクター、細胞、
ポリペプチド、ペプチドおよび/または抗体を含む医薬品組成物に関する。
【0034】 本発明による医薬品組成物は更に医薬品に慣用の賦形剤物質、助剤物質および
/または添加剤物質、ならびに場合により他の活性成分を含有していてよい。該
医薬品組成物は、特に浸潤性プロセスに関連する疾患の診断、治療または予防の
ために使用できる。また更に本発明による組成物は、特に子宮内膜症のリスクの
診断においてかかる疾患に関する素因の診断のために使用できる。
【0035】 本発明を以下の図、配列表および実施例によってより詳細に説明する。
【0036】 図1は子宮内膜症関連遺伝子のcDNAの概略図を示し、その際、単にエキソ
ンE1〜E5が示されているにすぎない。
【0037】 配列番号1は子宮内膜症関連遺伝子をコードする遺伝情報を有するヌクレオチ
ド配列を示し、その際、オープンリーディングフレームはヌクレオチド3から9
11に及ぶ。
【0038】 配列番号2は配列番号1に示されるヌクレオチド配列のオープンリーディング
フレームのアミノ酸配列を示し、その際、オープンリーディングフレームのアミ
ノ酸配列はアミノ酸1から302に及ぶ。
【0039】 配列番号3は配列番号1のようであるが、5’−末端に付加的な84ヌクレオ
チドを有するヌクレオチド配列を示し、そのオープンリーディングフレームはヌ
クレオチド3から995に及ぶ。
【0040】 配列番号4は配列番号3に示されるヌクレオチド配列のオープンリーディング
フレームのアミノ酸配列を示し、その際、該アミノ酸は320アミノ酸を有し、
その内でC−末端の302個は配列番号2の配列と同一である。
【0041】 配列番号5は、場合により存在する、示された218ntからなる付加的なエ
キソン4aのヌクレオチド配列を示し、その際、エキソン4aは存在するならば
ヌクレオチド1054と1055(配列番号3に関して)との間に存在する。
【0042】 実施例 例1 細胞の培養 子宮内膜症関連遺伝子の同定のために、上皮性の子宮内膜症細胞系統EEC1
45T+の浸潤性および非浸潤性の細胞を使用した。該細胞を10%仔ウシ血清
を有するダルベッコ培地(DMEM)中で培養し、1週間に2回、1:5に希釈
した(継代)。DDRT−PCR(以下参照)による発現パターンの比較のため
に、継代17の浸潤性細胞および継代33の非浸潤性細胞を使用した。これらの
細胞をSV40で形質転換し、かつディファレンシャルディスプレー逆転写ポリ
メラーゼ連鎖反応(DDRT−PCR)によって分析した。
【0043】 例2 DDRT−PCR リアングおよびパルデー(Liang und Pardee)によって開発された方法は種々
の細胞種の発現パターンまたは種々の生存条件下または可変の発生段階の間の1
つの細胞種の可変の発現パターンの調査のための方法である(Liang und Pardee
(1992), Science 257, 967-971)。DDRT−PCR技術の基礎は、それぞれの
細胞において約15000個の遺伝子が発現され、かつ原則的にそれぞれの個々
のmRNA分子が逆転写および予期せぬプライマーによる増幅によって形成され
るという考えを基礎としている。
【0044】 この例において細胞のポリA+−RNAをまず複数の種々のdT11VX−プラ
イマー(ダウンストリームプライマー、アンカープライマー)を使用してcDN
Aに転写する。得られたcDNAポピュレーションをゲンフンター社(Firma Ge
nhunter)(Nashville(1994))のRNA−MapTM−キットからの4個のダウン
ストリームプライマーおよび20個のアップストリームプライマーを使用して放
射性標識されたヌクレオチドの添加下にPCR増幅した。増幅後に、反応バッチ
を真空中に圧縮し、かつ得られたcDNA断片を6%のネイティブなPAAゲル
(ポリアクリルアミド)中で分離した。DNA検出をオートラジオグラフィーで
実施した。調査すべき両者の細胞変異体に関して明らかなバンド型の差異を示す
PCRバッチを2回繰り返し、生殖能力を調べた。事前に明らかにされている差
異が確認されたら、バンドを公知の方法によってゲルから溶出させ、再増幅させ
、クローニングし、かつ配列決定した。
【0045】 該方法によって、浸潤性の細胞変異体に特異的な394bp長の断片(断片1
、配列番号1に示される核酸配列のヌクレオチド1235〜1628、図1も参
照のこと)が見いだされた。この断片1はノーザンブロット分析(以下参照)に
おいてプローブとして使用した。
【0046】 例3 ヒトのノーザンブロット分析における断片1−発現プロフィールの分析 DDRT−PCR−断片1に関する発現パターンの調査のために、ノーザンブ
ロット分析を実施した。そのために20μgの全RNAもしくは4μgのポリA
+−RNAを1%の変性アガロースゲル中で分離し、ナイロンメンブレン上に一
晩移した。RNAをUV光のメンブレン上への照射によって固定した。32P−標
識されたプローブ(アマシャム社のRPL−キットによる標識)でのハイブリダ
イゼーションをホルムアミド含有のハイブリダイゼーション溶液中で42℃で一
晩実施した。引き続きメンブレンを高度にストリンジェントな条件で、個々の点
についての放射線強度が測定できるまで洗浄した。ハイブリダイゼーション型を
X線フィルム(NEF−NEN:デュポン社)の載置および複数日に亘る暴露に
よって現像した。DDRT−PCR−断片1に関する発現パターンの決定のため
に、以下の細胞もしくは組織からのRNAでのノーザンブロット分析を実施した
【0047】 − 上皮性の子宮内膜症細胞系統EEC145T+の浸潤性細胞(継代17) − 上皮性の子宮内膜症細胞系統EEC145T+の非浸潤性細胞(継代33) − 腹腔内の細胞系統EEC143T+の細胞 − 子宮内膜症組織 − 浸潤性のヒトの膀胱癌細胞系統EJ28の細胞 − 非浸潤性のヒトの膀胱癌細胞系統RT112の細胞 DDRT−PCR−断片1のためのプローブでのハイブリダイゼーションの後
に、主に子宮内膜症細胞系統EEC145T+の浸潤性変異体において検出でき
る約4kb長のmRNAが検出できた。
【0048】 他のヒト組織を試験した。脾臓においては断片1と明らかにハイブリダイズす
る4kb長のmRNAが見いだされ、かつ脳においてはそれぞれ4kbおよび>
9kb長のmRNAが見いだされた。
【0049】 ノーザンブロット分析は、クロンテック社(Fa. Clontech)の2種のヒトの多
種組織ノーザン(Multiple Tissue Northern)(MTN)ブロットを使用して製
造者のプロトコールに従い実施した。その際、以下の組織における発現を調査し
た:大腸、小腸、心臓、脳、睾丸、肝臓、肺、脾臓、腎臓、卵巣、膵臓、末梢血
液白血球、胎盤、前立腺、骨格筋、胸腺。放射性標識した3’−プロープ“DD
RT−PCR−断片1”で得られる発現パターンは以下のように示される: 4kbのmRNA(期待される大きさ):脳 脾臓 膵臓 9.5kbのmRNA :脳 残りの組織には、特異的なハイブリダイゼーションは検出できなかった。
【0050】 インサイチューハイブリダイゼーション 細胞の発現パターンの解明のために、mRNAを種々の組織の10μmのパラ
フィン切片にインサイチューハイブリダイゼーションさせた。そのために、“D
DRT−PCR−断片1”をジゴキシゲニン標識されたRNAプローブとして使
用した。検出反応をジゴキシゲニン特異的な、アルカリホスファターゼ(A)に
カップリングさせた抗体によって実施した。APの基質としてBMパープル(BM
Purple)が使用され、これは脱リン酸化の後に青色の沈殿物を生ずる。結果を
以下の表に挙げ、かつ浸潤性/移動性細胞(migrienden Zell)において大部分
が発現を示している。
【0051】
【表1】
【0052】 例4 RT−PCR 発現パターンの調査のための感度の高い方法はRT−PCR(逆転写PCR)
を提供する。
【0053】 そのために、それぞれのポリA+−RNA1μgを400UのM−MLVリバ
ーストランスクリプターゼ(ギブコ−BRL社)を使用して30μlの全容量に
おいてcDNAに転写した。その1μlを引き続いての種々のプライマー組合せ
を使用するPCRのために使用した。
【0054】 使用されるPCR−プライマーP1〜P7を第1表に示す(図1参照)。
【0055】
【表2】
【0056】 種々の細胞系統および組織からのポリA+−RNAを使用してRT−PCR試
験を種々のプライマーの組合せの使用下に実施した。結果を以下の第2表に示す
【0057】
【表3】
【0058】 PK=プライマーの組合せ P17=子宮内膜症細胞系統EEC145T、継代17、浸潤性 P33=子宮内膜症EEC145T、継代33、非浸潤性 Per=腹膜細胞系統Per143T EM=子宮内膜組織 EJ28=浸潤性膀胱癌細胞系統 RT112=非浸潤性膀胱細胞系統 E=子宮内膜組織 EE=子宮内膜症患者の子宮内膜組織 PEE=腹腔内子宮内膜症生検 n.g.=試験せず RT−PCRの結果によって子宮内膜症細胞系統EEC145T+の早期の継
代(継代17,継代20)において断片1に特異的な発現が確認された。ノーザ
ンブロット分析とは異なり、付加的に子宮内膜において弱い発現が現れた。
【0059】 イントロンにまで及ぶプライマー(intronueberspannen Primer)でのRT−
PCR分析 場合により選択的なエキソンの調査のために、イントロンにまで及ぶプライマ
ーを使用してRT−PCR試験を実施した。その際、前記のmRNAの他に4エ
キソンと5エキソンとの間に218bp長の他のエキソン(4a)を有するmR
NA種が存在することを示すことができた。該エキソンは3’−UTR(非翻訳
領域)中、すなわちコーディング領域に引き続き存在する。エキソン4aの配列
を以下に記載する。
【0060】
【外1】
【0061】 選択的なエキソン4aのヌクレオチド配列 例5 cDNAファージバンクEEC14の作成 cDNAファージバンクEEC14をショート,J.M他(Short, J.M.et al
)の方法((1988) Nucleic Acid Res. 16:7583-7600)によって作成した。
【0062】 まず上皮性の子宮内膜症細胞系統EEC145T+の浸潤性細胞(継代17)
のポリA+−RNAの逆転写を実施した。そのために使用されるプライマーはX
hoI切断部位ならびに18ヌクレオチド長のポリ(dT)配列からなる。Ec
oRI切断部位を有するアダプターを、生成したcDNA断片にライゲーション
した。両方の制限切断部位は、ZAP ExpressTMベクター中でのcDN
A断片の一方向性の挿入を可能にした。インサートはカナマイシン耐性pBK
CMVファージミドの形でファージから切り出すことができた。
【0063】 例6 ファージバンクスクリーニング DDRT−PCR−断片1(394bp)をプローブとして使用して、106
pfu(プラーク形成単位)のcDNA−ファージバンクEEC14を製造者(
ストラタジーン社)のプロトコールに従って詳しく調査した。ジゴキシゲニン(
ベーリンガーマンハイム社)でのプローブの標識をPCRを使用して実施した。
細菌株XL1blueMRF’の感染後に生じるプラークをナイロンメンブレン
上に移し、かつその上に前記のプローブでハイブリダイゼーションさせた。ハイ
ブリダイズしたジゴキシゲニン標識したプローブの検出をベーリンガーマンハイ
ム社の化学発光プロトコールによって実施した。
【0064】 ポジティブなプローブを選択し、かつ再クリーニングを施した。再クリーニン
グにおいてポジティブなプラークを切り出しのために使用した。ExAssis
tヘルパーファージを使用するファージからのベクター部分の切り出しによって
、細菌株XLOLRTM中での増大後に単離し、配列決定できるカナマイシン耐性
pBK CMVファージミドが生じた。単離したファージミドクローンQ2Aは
、規定されかつ配列番号1に示された配列を有する2.3kb長の最も長いイン
サートを有する。DDRT−PCR−断片1の配列は配列番号1に関連するヌク
レオチド1235〜1628に見いだせる。
【0065】 例7 サザンブロット分析 女性および男性のヒトのゲノムDNA10μgを種々の制限エンドヌクレアー
ゼで切断した。これらの断片をアガロースゲル中で分離し、ナイロンメンブレン
上に移した。該メンブレン上で、ジゴキシゲニン標識したDDRT−PCR−断
片1でのハイブリダイゼーションを実施した。
【0066】 ハイブリダイゼーションはベーリンガー社のプロトコールに従って化学発光に
よって検出できた。種々の制限エンドヌクレアーゼを使用する場合に、女性のD
NAプローブを使用しても、男性のDNAプローブを使用しても、その都度に一
本のバンドが検出されるだけであった。この結果によって断片1の基礎を置く遺
伝子が一本鎖の性特異的遺伝子であると判明した。その間にDDRT−PCR−
断片1を使用して2種のゲノムクローンPAC J1472およびPAC N19
77を単離した。
【0067】 例8 蛍光インサイチューハイブリダイゼーション(FISH) 例7で得られるゲノムクローンを蛍光インサイチューハイブリダイゼーション
によって染色体1(1p36)上に局在させた(Lichter et al. (1990), Scien
ce 247:64-69)。
【0068】 例9 特異抗体の製造 前記のcDNA配列のヌクレオチド584〜909を適当な制限切断部位を介
して発現ベクターpMAL cRI中にクローニングした。配列の発現のために
、該構築物をE.コリDH5α細胞に形質転換した。翻訳されたタンパク質断片
をSDSポリアクリルアミドゲルから切り出し、かつ仔ウサギの免疫のために使
用した。
【0069】 例10 RACE(rapid amplification of cDNA ends) cDNAクローンQ2A(例6参照)の長さが検出されたmRNA(約4kb
)の大きさとは異なるので、更なる配列情報を得るためにRACE試験を実施し
た。この方法を使用して、cDNA配列をmRNA鋳型から、定義された内部配
列と未知の配列との間で5’末端もしくは3’末端に得ることができる。3’−
RACE実験によって5エキソンからクローンQ2Aの3’末端を確認できる。
【0070】 5’RACEのためにcDNA−一本鎖合成を1エキソンにハイブリダイズす
る遺伝子特異的プライマーを使用して実施し、引き続きターミナルトランスフェ
ラーゼ酵素を使用してホモポリマーのヌクレオチドテールを付加した。この付加
された配列は、遺伝子特異的プライマーとホモポリマーのヌクレオチドテールと
の間に見られる配列範囲の増幅を可能にする。その際、Q2A配列の5’であり
かつ第1のエキソンに見られる以下の付加的な配列を有してよい:
【0071】
【外2】
【0072】 下線部の配列はQ2A配列の最初のヌクレオチドを示し、その前の配列は5’
RACEによって得られた新規の配列に相当する。オープンリーディングフレー
ムは既に断片に関し得推定されたオープンリーディングフレームに適合し、かつ
2つの推定される開始コドン(下線部)を有する。
【0073】 前記で得られ、かつ配列番号1に示される配列ならびに付加的な84ntを5
’末端に有するヌクレオチド配列を配列番号3に示す。 配列表
【0074】
【外3】
【0075】
【外4】
【0076】
【外5】
【0077】
【外6】
【0078】
【外7】
【0079】
【外8】
【0080】
【外9】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明による子宮内膜症関連遺伝子のcDNAの略図を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月15日(2000.5.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 配列番号1に示されるヌクレオチド配列は302アミノ酸長を有するポリペプ
チドに相当するオープンリーディングフレームを有する。このポリペプチドは配
列番号2に示されるアミノ酸配列が挙げられる。配列番号は配列番号1におけ
るようなヌクレオチド配列を示すが、5’−末端に84個の付加的なヌクレオチ
ドを有する。これによって、互いに相応するヌクレオチドの位置はそれぞれ84
ヌクレオチドだけ異なる。配列番号3によってコードされるポリペプチドは従っ
てN−末端に28個の付加的なアミノ酸を有し、その全部で330個のアミノ酸
を配列番号4において示す。配列番号2および4はネイティブのポリペプチドの
C−末端の断片を表している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 16/18 G01N 33/53 D 4C086 C12N 5/10 33/574 A 4H045 C12Q 1/68 C12N 15/00 ZNAA G01N 33/53 A61K 37/02 33/574 C12N 5/00 A (72)発明者 ハイケ ハンドロウ−メッツマッハー ドイツ連邦共和国 フランクフルト アム マイン アルト エッシェルスハイム 45 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA44 CA04 CA09 CA11 DA02 EA02 EA04 GA11 HA01 HA03 HA12 4B063 QA01 QA19 QQ01 QQ03 QQ42 QQ52 QR08 QR42 QR56 QR62 QS25 QS36 QX02 4B065 AA90X AA90Y AB01 BA02 CA24 CA25 CA45 CA46 4C084 AA02 AA07 BA01 BA08 BA22 BA23 MA01 NA14 ZA812 ZB262 4C085 AA13 CC32 EE01 GG01 4C086 AA01 AA02 AA03 EA16 MA01 MA04 NA14 ZA81 ZB26 ZC78 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA40 DA76 EA20 EA50 FA72 FA74

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核酸において、 (a)配列番号1、3および/または5に示されるヌクレオチド配列、その組合
    せまたはタンパク質をコードする断片、 (b)(a)からの配列に遺伝コードの縮重の範囲内で相応するヌクレオチド配
    列、または (c)(a)および/または(b)からの配列とストリンジェントな条件下でハ
    イブリダイズするヌクレオチド配列 を含むが、但しデータバンクEMBL ESTにおいてアクセッション番号Z9
    8886、Ac003017、Aa452993、AL023586およびAa
    452856で挙げられる配列とは異なる核酸。
  2. 【請求項2】 配列番号1、3および/または5に示されるヌクレオチド配
    列のタンパク質をコードする断片を含む、請求項1記載の核酸。
  3. 【請求項3】 配列番号1、3および/または5に示されるヌクレオチド配
    列またはその断片に80%より高いホモロジーを有する、請求項1記載の核酸。
  4. 【請求項4】 浸潤性プロセスに関連するポリペプチドまたはその断片をコ
    ードする、請求項1から3までのいずれか1項記載の核酸。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれか1項記載のヌクレオチド配列
    を含む、修飾された核酸または核酸類似体。
  6. 【請求項6】 請求項1から4までのいずれか1項記載の核酸によってコー
    ドされ、その際、請求項1の但し書きを考慮しなくてよいポリペプチド。
  7. 【請求項7】 ポリペプチドにおいて、 (a)配列番号2または4に示されるアミノ酸配列、または (b)(a)によるアミノ酸配列に70%より高いホモロジー を有する請求項6記載のポリペプチド。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載のアミノ酸配列を含む、修飾されたポ
    リペプチド。
  9. 【請求項9】 配列番号2または4に示されるアミノ酸配列の少なくとも1
    0アミノ酸長の断片を示すペプチド。
  10. 【請求項10】 請求項1から4までのいずれか1項記載の核酸またはその
    断片の少なくとも1コピーを有するベクター。
  11. 【請求項11】 核酸の発現を適当な宿主細胞において可能にする、請求項
    10記載のベクター。
  12. 【請求項12】 請求項1から4までのいずれか1項記載の核酸または請求
    項10または11記載のベクターで形質転換されている細胞。
  13. 【請求項13】 請求項6から8までのいずれか1項記載のポリペプチドま
    たは請求項9記載のペプチドに対する抗体。
  14. 【請求項14】 全ポリペプチドまたは配列番号4からのアミノ酸1〜33
    0の断片から選択されるその断片に対する、請求項13記載の抗体。
  15. 【請求項15】 医薬品組成物において、活性成分として (a)請求項1の但し書きを考慮しなくてよい、請求項1から5までのいずれか
    1項記載の核酸、 (b)請求項10または11記載のベクター、 (c)請求項12記載の細胞、 (d)請求項6から8までのいずれか1項記載のポリペプチド (e)請求項9記載のペプチドおよび/または (f)請求項13または14記載の抗体 を含む医薬品組成物。
  16. 【請求項16】 更に医薬品に慣用の賦形剤物質、助剤物質および/または
    添加剤物質を含有する、請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 抗体の製造のための免疫原としての、請求項6から8まで
    のいずれか1項記載のポリペプチドまたはこれらのポリペプチドの断片の使用。
  18. 【請求項18】 浸潤性プロセスに関連がある疾患の診断のための、請求項
    15または16記載の組成物の使用。
  19. 【請求項19】 浸潤性プロセスに関連がある疾患素因の診断のための、請
    求項15または16記載の組成物の使用。
  20. 【請求項20】 浸潤性プロセスに関連がある疾患の治療または予防のため
    の、請求項15または16記載の組成物の使用。
  21. 【請求項21】 子宮内膜症の診断、治療または予防のための、請求項15
    または16記載の組成物の使用。
  22. 【請求項22】 腫瘍疾患の診断、治療または予防のための、請求項15ま
    たは16記載の組成物の使用。
  23. 【請求項23】 遺伝子治療のための薬剤としての、請求項15または16
    記載の組成物の使用。
  24. 【請求項24】 アンチセンス−インヒビターとしての、請求項15または
    16記載の組成物の使用。
  25. 【請求項25】 胚の着床における、請求項15または16記載の組成物の
    使用。
  26. 【請求項26】 請求項6から8までのいずれか1項記載のポリペプチドの
    インヒビターおよび/またはポリペプチドに結合できる分子のインヒビターの同
    定のための、請求項15または16記載の組成物の使用。
  27. 【請求項27】 試料での子宮内膜症関連タンパク質またはその断片に対す
    る抗体の検出のための、請求項6から8までのいずれか1項記載のポリペプチド
    またはこれらのポリペプチドの断片の使用。
  28. 【請求項28】 子宮内膜症関連タンパク質またはその断片の検出のための
    、請求項13または14記載の抗体またはこれらの抗体の断片の使用。
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