JP2002517084A - 抵抗の温度係数が低い抵抗体およびその製造方法 - Google Patents

抵抗の温度係数が低い抵抗体およびその製造方法

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JP2002517084A JP2000551400A JP2000551400A JP2002517084A JP 2002517084 A JP2002517084 A JP 2002517084A JP 2000551400 A JP2000551400 A JP 2000551400A JP 2000551400 A JP2000551400 A JP 2000551400A JP 2002517084 A JP2002517084 A JP 2002517084A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、抵抗の温度係数が低い抵抗体を製造する方法に関する。本発明は、第1抵抗体層(18)を形成する段階と第1抵抗体層(18)上に第2抵抗対層を形成する段階とからなり、第1抵抗体層(18)または第2抵抗体層のいずれかはダイヤモンド状材料からなり、ダイヤモンド状材料は、炭素、水素、および金属を含み、抵抗の温度係数が低いことを特徴とする。本発明はまた、上記の方法によって製造される抵抗体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 <発明の分野> 本発明は、概して抵抗の温度係数が低い抵抗体およびその抵抗体を製造する方
法に関する。
【0002】 <発明の背景> よく知られているように、集積回路や薄膜装置は回路の一部に抵抗体を必要と
することが多く、通常、膜状の抵抗体が用いられている。一般的に、薄膜抵抗体
は、絶縁材料からなる層または基板上にスパッタ法などによって蒸着された抵抗
材料の薄膜からなり、抵抗材料上には端末結合部が形成され、この端末結合部す
なわち配線は従来知られている方法で回路構成部品に接続される。
【0003】 抵抗体は、装置の設計および作動の観点から、良好な温度依存性を有している
ことが望まれる。そのような抵抗体の温度依存性はできる限り小さい方が好まし
い。抵抗の温度依存性は、抵抗の温度係数(TCR)と呼ばれている。すなわち
、抵抗体のTCRが低いほど、その抵抗体は良好である。
【0004】 市販されている薄膜抵抗体は、主に、真性または不純物が添加されたポリシリ
コン、酸素または窒素などの不純物を低減させた導電性の半絶縁性多結晶シリコ
ン(米国特許第5,712,534号)、窒化タンタル(TaN)、ニクロム(
NiCr)、オキシ窒化チタン、オキシ窒化タンタルなどを抵抗材料として製造
されている。しかし、このような材料は、適用できる電気的用途が制限され、T
CRが高く、および/または安定性に限界がある、などの欠点を有している。
【0005】 TCRは抵抗値の大小に比例して変化し、例えば、抵抗値が高くなると、TC
Rも高くなる。従って、低いTCRと高い抵抗値の両方を満足させる抵抗体を製
造するには、極めて高度の技術を必要とする。
【0006】 本発明の目的は、前述の欠点を克服することができる抵抗体を提供することに
ある。
【0007】 <発明の要約> 本発明は、その一側面として、抵抗の温度係数が低い抵抗体である。該抵抗体
は、導電材料の層と、導電材料の層と接触する抵抗材料の層を備え、抵抗材料の
層はC、Hおよび金属を含むダイヤモンド状材料からなり、ダイヤモンド状材料
は抵抗の温度係数が低いことを特徴とする。
【0008】 本発明は、他の側面として、抵抗の温度係数が低い抵抗体を製造する方法であ
る。該方法は、基板上に第1抵抗体層を設け、第1抵抗体層上に第2抵抗体層を
設け、第1抵抗体層または第2抵抗体層のいずれかはC、Hおよび金属を含むダ
イヤモンド状材料からなり、ダイヤモンド状材料は抵抗の温度係数が低いことを
特徴とする。
【0009】 本発明の抵抗体は、抵抗の温度係数(TCR)が低い材料を用いているので、
低いTCRを確保することができる。また、本発明に用いられる材料は、極めて
硬く、また、耐磨耗性、耐久性、不浸透性、および熱安定性にすぐれている。さ
らに、本発明に用いられる材料は種々の基板材料上に蒸着させることができる。
【0010】 <発明の詳細な説明> 本発明は、一側面において、抵抗の温度係数が低い抵抗体である。該抵抗体は
、導電材料の層と、導電材料の層と接触する抵抗材料の層を備え、抵抗材料の層
はC、Hおよび金属を含むダイヤモンド状材料からなり、ダイヤモンド状材料は
抵抗の温度係数が低いことを特徴とする。
【0011】 図1Aおよび図1Bは、本発明の抵抗体10の2つの実施の形態を示す側断面
図である。図1Aに示されるように、抵抗体10は、導電層16とその導電層1
6上に重なる抵抗体層18を有する基板12からなる。あるいは、図1Bに示さ
れるように、抵抗体10は、導電層16とその導電層16の下側に形成された抵
抗体層18を備えている。これらの図1Aおよび図1Bに示されるように、導電
層16は抵抗体層18と部分的に重なって接触している。この2つの実施例にお
いて、例えば、導電層16は、図1Aおよび図1Bに示されるように、基板12
の上面から突出するパッドのような端末接点としての複数のパターン形状部から
なる。これらのパターン形状部の寸法およびパターン形状部間の寸法は、当業者
にとっては容易に推定されるだろう。
【0012】 基板12は、当業者に知られている適当な材料、例えば、カプトン(Kapt
on(登録商標)、デュポン、ウィルミントン、デラウェア州、米国)、ウピレ
ックス(Upilex(登録商標)、宇部興産、日本)、ウルテム(Ultem
(登録商標)、ジェネラル・エレクトリック、ピッツフィールド、マサチュウー
セッツ州、米国)、珪素、酸化珪素、ガラス、水晶、アルミナ、窒化アルミニウ
ム、ゲルマニウム、およびガリウム砒素、などの誘電体材料および誘電体膜など
から形成される。基板12は、必要に応じて、基板12を覆うように形成される
誘電体層14を有していてもよい。誘電体層14は、好ましくは、熱膨張係数(
CTE)の低いポリマー膜、例えば、カプトン(Kapton(登録商標))な
どのポリマーの膜、または、SiO2、Si34などの層、あるいは本明細書に
記載の一部として引用するドルフマンらに付与された米国特許第5,466,4
31号に記載されている不純物の添加されていないダイヤモンド状ナノ複合物(
DLN)の膜からなるとよい。誘電体膜14は、当業者にとって知られている方
法、例えば、接着剤15を用いる積層によって基板12に接着されるとよい。な
お、基板12はそれ自身が誘電体材料であり、誘電体層14を必ずしも必要とは
しない。抵抗体は、本明細書に記載の一部として引用するウオナロスキーらに付
与された米国特許第5,683,928号に広く記載されている。
【0013】 本発明による抵抗層を形成する抵抗材料は低TCRを有する炭素と珪素を含む
ダイヤモンド状皮膜である。ここで用いられる「ダイヤモンド状」という用語は
、ダイヤモンドの技術的に重要な多くの性質、例えば、高い硬度、高い化学的安
定性、耐電気化学性および耐磨耗性、高い電気抵抗、および高い熱伝導率などを
有する材料を意味している。また、ここで用いられる「抵抗の温度係数」という
用語は、温度変化に対する抵抗体の面積抵抗の変動を意味している。ここでTC
Rとして定義される抵抗の低い温度係数は、約―1.0%/℃から約1.0%/℃
の範囲、好ましくは、約―0.006%/℃から約―1.0%/℃の範囲内にある
【0014】 好適なダイヤモンド状材料として、1つのダイヤモンド状C−H網構造と1つ
以上の金属網構造を含む2成分構造を有する材料が挙げられる。金属網構造を構
成する金属は、周期律表のI族からVIIB族に含まれる金属群、好ましくは、
IB族、IVB族、またはVIB族の金属群から選択されるとよい。また、本発
明による好適なダイヤモンド状材料として、C−H網構造と、1つ以上の金属網
構造と、Si−O網構造を含む3成分構造を有する材料が挙げられる。さらに、
必要に応じて、他の金属や非金属をドープ剤として加えてドープ剤網構造を形成
してもよい。これらの網構造は主に弱い化学結合によって互いに結合している。
【0015】 特に好ましいダイヤモンド状材料として、水素原子によって化学的に安定化さ
れた炭素網構造および酸素原子によって安定化された珪素網構造を有し、結果的
に非晶質構造をなす材料が挙げられる。ここで用いられる「非晶質」という用語
は、固体状態における原子のランダムな構造または配列によって秩序性、および
結晶性または粒状性が失われる現象を意味している。このような非晶質材料は、
約10Åを超えるクラスターを含まず、このような原子レベルのクラスターの不
在は本発明に用いられる好適な皮膜の1つの特徴である。
【0016】 特定用途において必要とされる電気抵抗に応じて、本発明によるダイヤモンド
状材料は、抵抗を調整するための1つ以上のドープ剤による無秩序網構造をさら
に含むとよい。ドープ剤としては、周期律表のI族からVIIB族およびVII
I族に含まれる遷移金属および非金属のいずれか1つまたはそれらの組合せが挙
げられる。さらに、珪素および酸素原子を他の元素および複合物と共にドープ剤
網構造内に含ませてもよい。
【0017】 本発明によるダイヤモンド状材料の皮膜に用いられる好適なドープ剤として、
B、Si、Ge、Te、O、Mo、W、Ta、Nb、Pd、Ir、Pt、V、F
e、Co、Mg、Mn、Ni、Zr、Cr、Re、Hf、Cu、Al、N、Ag
、およびAuが挙げられ、好ましくは、Ti、W、Zr、Cr、Hf、Cu、A
l、Ag、およびAu、さらに好ましくは、TiとWの組み合わせが挙げられる
【0018】 本発明による好適なダイヤモンド状材料における炭素含有量は、皮膜の約40
原子%を越える範囲、好ましくは、約40ないし約98原子%の範囲、さらに好
ましくは、約50ないし約85原子%の範囲内にある。このような皮膜は理論的
には水素を含まずに形成可能であるが、水素含有量は炭素濃度の少なくとも1原
子%から約40原子%の範囲内に設定されるとよい。金属含有量は、皮膜の約5原
子%以上の範囲内にある。珪素、酸素、およびドープ剤(ドープ剤が添加された
場合)の総量はダイヤモンド状材料の組成の約2原子%を越える範囲内にある。
好適な一実施例において、珪素原子に対する炭素原子の比率(炭素原子:珪素原
子)は約4:1ないし約9:1の範囲内にあり、水素原子に対する炭素原子の比
率(炭素原子:水素原子)は約1.1:1ないし約2.5:1の範囲内にあり、
酸素原子に対する珪素原子の比率(珪素原子:酸素原子)は約0.6:1ないし
約1.7:1の範囲内にあり、炭素原子に対するドープ剤原子の比率(ドープ剤
原子:炭素原子)は約0.06:1ないし約1.5:1の範囲内にある。C−H
網構造とSi−O網構造からなる2成分系の皮膜の密度は、約1.8から約2.
1g/cm3の範囲内において変化する。
【0019】 本発明の好適な皮膜は、薄膜蒸着の分野における当業者にとってはよく知られ
ているグロー放電プラズマ法によって合成される炭素を含有するダイヤモンド状
皮膜である。炭素含有ラジカルは、真空室内において、プラズマ放電によって生
成し、高電圧の付加された基板上に蒸着される。本発明の皮膜の組成は、本明細
書の記載の一部として引用するドルフマンに付与された米国特許第5,466,
431号の主題である皮膜を含んでいる。但し、本発明の皮膜の組成は、それら
の皮膜によって制限されるものではない。
【0020】 本発明による導電層は、導電材料としての金属からなる。好ましい金属として
、アルミニウム、銀、チタン、クロム、金、タングステン、タンタル、およびモ
リブデンが挙げられる。
【0021】 本発明は、他の側面として抵抗の温度係数が低い抵抗体を製造する方法である
。該方法は、基板上に第1抵抗体層を設け、第1抵抗体層上に第2抵抗体層を設
け、第1抵抗体層または第2抵抗体層のいずれかはC、Hおよび金属を含むダイ
ヤモンド状材料からなり、ダイヤモンド状材料は抵抗の温度係数が低いことを特
徴とする。
【0022】 低TCRの抵抗体を製造する方法の1例が図2に示されている。第1抵抗体層
16用の所定のパターンを有する第1シャドウマスク20が用意される。この第
1シャドウマスク20は、当業者にとって知られている材料、例えば、ステンレ
ス鋼によって形成される。図2Aに示されるように、第1抵抗体層16用の第1シ
ャドウマスク20が基板12の上方に配置される。なお、前述したように、第1
抵抗体層16の蒸着前に、誘電体層14を必要に応じて基板12に付着させても
よい。第1抵抗体層用の材料M1が第1シャドウマスク20を介して蒸着法また
はマグネトロンスパッタ法によって堆積され、第1抵抗体層16が図2Bに示さ
れるようなパターンで基板12上に形成される。この層は、例えば、金属層であ
り、そのパターンは、例えば、図2Bに示されるように、公知の距離だけ離間さ
れた2つの金属パッドとして形成される。第1抵抗体層用の材料M1の蒸着に続
いて、第2抵抗体層18用の所定のパターンを有する第2シャドウマスク22が
基板12の上方に配置される。第2シャドウマスク22は、図2Cに示されるよ
うに、下地の第1抵抗対層16とその上に蒸着される第2抵抗体層18が部分的
に重なるように配置される。次いで、第2抵抗体層用の金属M2が第2シャドウ
マスク22を介して蒸着され、図2Dに示されるような第2抵抗体層18のパタ
ーンが形成される。こうして、図2Dに示される抵抗体10が得られる。なお、
第2抵抗体層用の材料M2は前述のダイヤモンド状材料である。
【0023】 本発明による抵抗体を製造する方法の第2の例が図3Aないし3Gに示されて
いる。この方法において、本発明の第2抵抗体層の材料は、反応性イオンエッチ
ングによって複雑な小さい形状に加工される。反応性イオンエッチングは、当業
者にとっては知られている方法を用いて行われる。具体的には、本発明によるダ
イヤモンド状抵抗材料からなる第2抵抗体層が一括蒸着によって基板12の表面
上に形成され、図3Aに示されるようなダイヤモンド材料層18を有する基板1
2が得られる。次いで、ダイヤモンド状材料層18上にフォトレジス材料P1
蒸着し、その蒸着層を当業者にとって知られている従来のフォトリソグラフィを
用いてパターン化することによって、第1フォトレジスト層34が形成される。
図3Bは、そのようにして得られた構造を示している。ダイヤモンド状材料層3
2と第1フォトレジスト層34を有する基板12は、当業者にとって知られてい
る反応性イオンエッチングシステム内に装填される。第1フォトレジスト層34
に覆われていないダイヤモンド状材料層32の露出部が、CF4、CHF3、およ
び/または酸素ガスのようなエッチングガスによってエッチングされる。第1フ
ォトレジスト層34が当業者にとって知られている方法によって剥離され、図3
Dに示されるようなパタ−ン化された抵抗体36が得られる。次いで、第2フォ
トレジスト層用の材料P2を蒸着して、その蒸着層を所定の形状にパターン化す
ることによって、図3Eに示される第2フォトレジスト層38が形成される。こ
の工程に続いて、図3Gに示されるように、基板12上の第2フォトレジスト層
38の全体にわたって材料M3(例えば、クロム、チタン、タングステンのよう
な金属)が蒸着またはマグネトロンによって堆積され、所定の形状を有する第1
抵抗体層16が形成される。この金属の蒸着に続いて、第2フォトレジスト層3
8が当業者にとって知られている方法によって剥離され、図3Gに示されるよう
に、基板12、第1抵抗体層16、および第2抵抗体層18からなる多層抵抗体
構造10が得られる。当業者にとって知られているように、上記の各フォトレジ
ストのパターン化工程において所定数の抵抗体と金属のパターンを設定すること
によって、単一の基板上に数多くの抵抗体構造を形成することができる。本発明
の材料に対する反応性イオンエッチングは、当業者にとって知られている化学的
作用によって選択的に良好なエッチング速度(500Å/分)で行うことができ
る。このような反応性イオンエッチングを用いることによって、良好なエッチン
グ分解能を得ることができる。
【0024】 図4は、好適なダイヤモンド状炭素含有皮膜を蒸着させるのに用いられる皮膜
形成チャンバーの好適な一実施例を示している。基板サンプル150に皮膜を形
成するための真空蒸着チャンバー100が設けられている。前駆体注入システム
は金属潤112と拡散ヘッド120を備え、その拡散ヘッド120を介して、液
体前駆体、好ましくは、ポリシロキサンが噴射される。図4に示される前駆体注
入システムは、チャンバー背板130を介してチャンバー100内に組み込まれ
ている。サンプルはロードロック室を介してチャンバー内に装填される。チャン
バーは抵抗加熱用タングステンフィラメント140を備えている。被覆される基
板150は基板ホルダー160に取り付けられる。基板にバイアス電圧(DCま
たはRF)を付加する電源180が設けられている。なお、フィラメント140
にバイアス電圧を付加する電源(図示せず)およびパワーマグネトロン190用
の電源(図示せず)も設けられている。このシステムは、通常の真空ポンプダウ
ン法を用いて減圧される。ポート170に配置されたゲートバルブは閉鎖され、
チャンバー内の圧力が大気圧に達するまでシステムに乾燥空気、窒素またはアル
ゴンが充填される。次いで、チャンバーは開けられ、被覆される基板150が固
定具、またはクリップ、ネジ、止め金などの締め付け手段によって基板ホルダー
160に取り付けられる。金属および他のドープ材の同時蒸着はマグネトロン1
90を用いて行われる。
【0025】 前駆体は、液体/蒸気供給システムを用いて蒸着チャンバー内に導入させても
よい。液体/蒸気供給システムとしては、真空技術の分野において従来から知ら
れている標準品を用いればよい。前駆体は貯蔵容器内に貯蔵され、瞬間蒸発器に
供給される。前駆体は瞬間に蒸発し、蒸気になる。前駆体の蒸気の流速を正確に
制御するには、質量流量コントローラを用いるとよい。必ずしも必要ではないが
、前駆体の蒸発を促進させるために、アルゴン、メタン、アセチレン、またはト
ルエンのようなガスを前駆体に混合させてもよい。
【0026】 チャンバー内を高真空化させるには、機械的ポンプを用いて粗く減圧し、次い
で、高真空ポンプを用いて正確に減圧するとよい。高真空ポンプとしては、拡散
ポンプ、ターボ分子ポンプ、低温ポンプ、または真空技術の分野で知られている
他のポンプを用いればよい。本発明の方法による被覆は、少量生産の場合はバッ
チ式で実施することができる。この場合、被覆は、基板150を蒸着チャンバー
内の基板ホルダー160に取り付け、チャンバー内を減圧し、蒸着を行い、チャ
ンバー内を排気し、被覆された部品(基板)を取り出す工程によって行うことが
できる。
【0027】 大量生産の場合、本発明の方法はクラスターツール(マルチチャンバー製造装
置)を用いて実施することができる。クラスターツールの概念は半導電技術の分
野において知られている。まず、洗浄された多数の基板は、機械化された機構、
すなわち、ロボットを用いて1度に多数の基板をチャンバー内に運搬できるカー
トリッジに装填される。それらの基板はロードロック室内に装填され、予備洗浄
ユニットを介して蒸着室に運ばれ、その蒸着室内で被覆される。被覆された基盤
は蒸着室からロードロック室に戻され、次いで、大気中のカートリッジの運搬車
の上に取り出される。なお、クラスターツールを用いる本発明による被覆におい
て、被覆される基板を、場合によって処理中においても、ロボットのア−ムを介
して、回転させたり、傾けたり、方向を変化させたり、または動かせてもよい。
【0028】 基板は、基板ホルダーに取り付けられた状態で回転させたり、傾けたり、振動
を与えねばならない場合もある。煤塵または破片の蓄積や基板表面の汚染をでき
る限り少なくするために、基板を垂直方向に立てるとよい。基板表面に堆積され
る煤塵や破片をできる限り少なくするために、蒸着チャンバーは低乱流真空ポン
プで減圧排気される。
【0029】 基板が装填された後、チャンバーは10-5トール未満の基準圧に減圧される。
次いで、チャンバー内にアルゴンが導入され、チャンバー圧が10-3ないし10 -4 トールに上昇する。その後、被覆の前工程として、基板は蒸着チャンバ内でア
ルゴンイオンによって洗浄される。
【0030】 アルゴンイオンによる洗浄は、2つの方法、すなわち、グロー放電洗浄法およ
びホットフィラメント援用プラズマ洗浄法のいずれかによって行う。グロー放電
洗浄法では、チャンバー圧が10-3トールになるまでアルゴンガスがチャンバー
内に導入される。グロー放電はRFまたはDC電圧による励起によって生じる。
放電中、約0.03ないし約5.0kVのバイアス電圧が基板に付加される。R
Fの周波数は90ないし450kHzの範囲の値に設定される。プラズマ洗浄法
では、アルゴンイオンはホットフィラメントの放電によって生成され、チャンバ
ー圧力は略10-4トールに設定される。フィラメントの温度は約2100ないし
約2950℃の範囲内にあり、フィラメントに付加されるDCバイアス電圧は約
70ないし約150Vの範囲内にある。前述したように、基板にはRFバイアス
電圧またはDCバイアス電圧のいずれかが付加される。蒸着皮膜の分野において
知られている他のイオン源、例えば、カウフマン式イオン源、RFコイル、RF
平行板などを用いて、イオンを生成することもできる。アルゴンイオンエッチン
グ以外に、酸素ガスとアルゴンガスからなる少量の反応ガスを用いる他のプラズ
マ洗浄法を採用してもよい。このようなイオン洗浄によって、炭化水素や他の汚
染物を効率的に除去し、また、基板上に蒸着される皮膜の付着せいを改善するこ
とができる。
【0031】 基板の洗浄に続いて、オルガノシリコン前駆体、好ましくは、C、H、Siお
よびOを含むシロキサンがチャンバー内に導入される。これらの前駆体は、好ま
しくは、1ないし10個の珪素原子を有しているとよい。具体的には、前駆体と
して、ポリフェニルメチルシロキサン、好ましくは、2,3,4トリフェニル・
ノナメチル・ペンタシロキサンが挙げられる。前駆体は、ホットフィラメントに
よって加熱された微小の孔径を有する多孔性の金属またはセラミック製ディスペ
ンサを用いて、活性化されたプラズマ域に直接導入される。前駆体は、他のガス
、例えば、キャリアガスとしてのアルゴンのような不活性ガスおよび水素、メタ
ン、アセチレン、ブタン、トルエン、などの活性ガスと混合してもよい。ホット
フィラメントからの陽子と電子の放出によって、前駆体は分裂し、イオン化され
る。また、前駆体は、業界においては公知の流量調節計、ヒータ、およびディス
ペンサからなる液体/蒸気供給システムを介して、蒸着チャンバー内に導入され
てもよい。液体供給システムの場合、イオン化源として、前駆体供給システムと
隔離して設けるホットフィラメント、またはカウフマンイオン源やRF平行板を
用いることができる。
【0032】 金属種は、(a)熱蒸着法、(b)マグネトロン・スパッタ法、(c)イオン
ビーム法、(d)有機金属CDV法などによって、成長中の膜および皮膜内に含
ませることができる。ビーム源を適当に配置することによって、金属ビームの出
射を基板に対向させる。
【0033】 前述の蒸着法として、種々の方法、例えば、(a)Si源およびO源として珪
素ガスおよび酸素ガスのスパッタを用いる方法、(b)Si源およびO源として
固体のSiO2を用いる方法、(c)Si源としてSiH4と酸素を含有するガス
を用いる方法、(d)C源およびH源としてグラファイト・ターゲットおよび水
素ガスと炭化水素ガスを用いる方法、(e)C源、H源、Si源、O源および金
属源として、金属を含有するオルガノシリコン化合物を用いる方法、および(f
)C源、H源、Si源およびO源としてオルガノシリコン化合物を用いると同時
に金属源として有機金属化合物を用いる方法などが挙げられる。上記の方法を組
み合わせて用いてもよい。
【0034】 蒸着による皮膜形成は、好ましくは、RF容量結合放電(CCD)によってな
されるとよい。オルガノシリコン前駆体および有機金属前駆体は、前述したよう
な、チャンバーと隔離されて配置される加熱された微小孔径を有する多孔製のセ
ラミックまたは金属性のディスペンサまたは液体/蒸気注入システムのいずれか
によって導入される。前駆体は、他のガス、例えば、キャリアガスとしてのアル
ゴンのような不活性ガスおよび水素、メタン、アセチレン、ブタン、トルエン、
などの活性ガスと混合し、蒸着圧力は、例えば、略10-2トールに設定されると
よい。単一板電極または平行板電極のいずれの構成でもよく、平行板電極の場合
、基板はその1つの電極に取り付けられる。RFまたはPDC電圧が基板に付加
される。容量RF放電の場合、RFの周波数は100kHzから100MHzの
範囲内に設定される。大型のRFアンテナをチャンバー内に配置して、放電を誘
起する方法であってもよい。アンテナは銅、ステンレス鋼、または公知の他の金
属からなるとよい。スパッターから保護するために、アンテナの表面を磁器のよ
うな保護皮膜で覆うとよい。
【0035】 DCまたはRF電位は、通常、蒸着工程中に基板に付加される。外部からの基
板の加熱は必要ではないが、必要に応じて、基板を加熱してもよい。基板ホルダ
ーは、当業者にとって知られているように、種々の形状、例えば、円筒形の部品
を保持できるように設計されているとよい。
【0036】 蒸着は特定用途で必要とされる面積抵抗が得られるように調整されるとよい。
このような調整はダイヤモンド状材料内に含まれる材料の組成を変更することに
よって行うとよい。さらに、ダイヤモンド状皮膜に含まれる金属量を調整するこ
とによって、カプトン(Kapton(登録商標))、珪素、酸化珪素、ガラス
、アルミナ、窒化アルミニウム、ゲルマニウム、およびガリウム砒素のような種
々のマイクロ電子基板材料に適合する組成のダイヤモンド皮膜をその基板材料上
に形成することができる。この材料組成の調整に、皮膜抵抗の用途に対する適合
性を向上させることができる。
【0037】 抵抗の適合性以外に、本発明による皮膜は抵抗の温度係数が低いという特性を
有している。以下に述べる実施例において比較されるように、公知のポリシリコ
ンおよびTaNなどからなる抵抗体は、抵抗の温度係数を低かさせるという観点
において限界がある。前述の構成を有する炭素、珪素、および他の金属を含有す
る皮膜からなる本発明の抵抗体は、選択されるドープ剤の種類およびその濃度な
どに依存するが、単位面積当たり約0.2キロオームないし15メガオームの範
囲の比抵抗値を有している。さらに、本発明の方法を用いることによって、抵抗
の好ましい均一性(5ないし10%の変動)を有する抵抗体を製造することがで
きる。
【0038】 本発明による皮膜の改善された抵抗の適合性および低減されたTCR特性は、
マイクロ電子の分野において公知の材料の対応する特性と比較して数倍すぐれて
いる。
【0039】 抵抗体は、非酸化性環境内でアニ−ル(焼鈍)することによって、その特性が
安定する。具体的には、抵抗体は真空または不活性環境内で約175から250
℃の範囲内の温度において20ないし30分間加熱されるとよい。この処理によ
って、抵抗体の抵抗値が安定する。アニ−ル工程は、蒸着の後、そのまま蒸着チ
ャンバー内で行うか、または制御雰囲気下にある別のアニ−ル炉に移されて行え
ばよい。
【0040】 本発明による抵抗体は、空気中であれば200℃に達する高温で作動した場合
でも、また不活性雰囲気中であれば400℃の高温で作動した場合でも、熱安定
性にすぐれ、その比抵抗およびTCR特性は劣化しない。
【0041】 本発明による抵抗体は低温での蒸着によって製造されるので、その低温工程に
よって、マイクロ電子装置の他の層が悪影響を被ったり、損傷を受けたりするこ
とはない。
【0042】 本発明による抵抗体は著しく良好な熱安定性を有し、空気中では500℃の温
度においても安定であり、また非酸化性の雰囲気中では800℃の温度において
も安定である。従って、本発明の抵抗体を有するマイクロ電子装置を350ない
し450℃の温度で後熱処理することが可能である。
【0043】 本発明による抵抗体は非アルカリ性環境下での蒸着によって製造されるので、
可動界面状態の問題は軽減される。従って、本発明による蒸着法およびその方法
によって製造される抵抗体は、半導体製造法の製造条件に適合させることができ
る。
【0044】 以下、本発明の実施例について述べるが、これらの実施例は単に本発明の態様
を例示するに過ぎず、本発明をなんら制限するものではない。
【0045】 実施例1―銀導電層上へのチタン添加抵抗パターンの蒸着 スクリーン印刷による銀の導電パターンを有する5つのアルミナ基板をアセト
ン、塩化メチレン、およびメタノール内で超音波洗浄し、窒素ガスによって乾燥
し、次いで、24インチ基板ホルダーに取り付けた。対照試料として、珪素基板
、ガラス基板、炭素鋼基板、ステンレス鋼基板、および導電パターンが形成され
ていない無垢のアルミナ基板を同様に洗浄し、同じ基板ホルダーに取り付けた。
所定の抵抗体パターンを有するシャドウマスクをアルミナ試料の上方に配置し、
チタンターゲットをマグネトロンに取り付けた。チャンバー内を最大圧力8×1
-5トールまで減圧排気した。次いで、アルゴンガスをチャンバー内に導入し、
その結果、チャンバー圧力が10-2トールに上昇した。基板を7回転/分の速度
で回転させ、400VのRFバイアス電圧を基板に付加した。次いで、基板を前
述の条件下で15分間、アルゴンイオンエッチングによって洗浄した。15分の
イオン洗浄の後、チャンバー圧力は4×10-4トールに低下した。三極プラズマ
トロンに1.0Aのプラズマ電流を付加した。その後、2,3,4―トリフェニ
ル・ノナメチル・ペンタシロキサン前駆体をプラズマ中に直接導入させ、マグネ
トロンのパワーを375ワットに上昇させた。こうして、前述の条件下で、ダイ
ヤモンド状材料の蒸着による皮膜形成を90分間行った。その結果、1.5μm
厚の極めて密着性の良好な皮膜が形成された。このパターン化された抵抗体の電
気抵抗を通常のマルチメータによって計測した結果、単位面積当たり4.2キロ
オームの電気抵抗を有していることが判明した。また、その抵抗体の硬度を、本
明細書の記載の一部として引用するオリバーらに付与された米国特許第4、84
8、141号に記載されている連続剛性測定法を用いるナノ押し込み試験によっ
て測定した結果、13.6GPaの硬度を有していることが判明した。
【0046】 実施例2―クロム導電層上へのチタン添加抵抗パターンの蒸着 2つの滑らかなアルミナ基板(Ra:50Å未満)をアセトン、塩化メチレン
、およびメタノール内で超音波洗浄し、窒素ガスによって乾燥し、次いで、24
インチ基板ホルダーに取り付けた。所定の抵抗体パターンを有するシャドウマス
クをアルミナ試料の上方に配置し、クロムターゲットをマグネトロンに取り付け
た。チャンバー内を最大圧力8×10-5トールまで減圧排気した。次いで、アル
ゴンガスをチャンバー内に導入し、その結果、チャンバー圧力が10-2トールに
上昇した。基板を7回転/分の速度で回転させ、400VのRFバイアス電圧を
基板に付加した。次いで、基板を前述の条件下で15分間、アルゴンイオンエッ
チングによって洗浄した。15分のイオン洗浄の後、チャンバー圧力は4×10 -4 トールに低下した。マグネトロンのパワーを500ワットに上昇させた。次い
で、前述の条件下で、クロムのパターン層の形成を30分間行った。このクロム
の蒸着に続いて、チャンバー内を大気に開放した。その結果、0.5μm厚のク
ロム膜が形成された。続いて、上記の導体パターン用のシャドウマスクを取り外
し、所定の抵抗体パターンを有する第2抵抗体用マスクをアルミナ基板に形成さ
れたクロム膜上に配置した。対照試料として、珪素基板、ガラス基板、炭素鋼基
板、ステンレス鋼基板、および導電パターンが形成されていない無垢のアルミナ
基板をアセトン、塩化メチレン、およびメタノール内で超音波洗浄し、窒素ガス
によって乾燥し、次いで、24インチ基板ホルダーに取り付けた。次いで、クロ
ムターゲットを取り外し、チタンターゲットをマグネトロンに取り付けた。チャ
ンバー内を最大圧力8×10-5トールまで減圧排気した。次いで、アルゴンガス
をチャンバー内に導入し、その結果、チャンバー圧力が10-2トールに上昇した
。基板を7回転/分の速度で回転させ、800VのRFバイアス電圧を基板に付
加した。次いで、基板を前述の条件下で15分間、アルゴンイオンエッチングに
よって洗浄した。15分のイオン洗浄の後、チャンバー圧力は4×10-4トール
に低下した。三極プラズマトロンに1.0Aのプラズマ電流を付加した。その後
、2,3,4―トリフェニル・ノナメチル・ペンタシロキサン前駆体をプラズマ
中に直接導入させた。こうして、前述の条件下で、ダイヤモンド状材料の蒸着に
よる皮膜形成を90分間行った。その結果、1.5μm厚の極めて密着性の良好
なTi−DLN皮膜が形成された。このパターン化された抵抗体の電気抵抗を通
常のマルチメータで測定した結果、単位面積当たり6.1キロオームの電気抵抗
を有していることが判明した。
【0047】 実施例3―珪素基板上へのタングステン添加抵抗パターンの蒸着 1インチ平方珪素単体、5000Å厚の酸化珪素膜を有する1インチ平方珪素
単体、および1インチ平方ガラス基板をアセトン、塩化メチレン、およびメタノ
ール内で超音波洗浄し、窒素ガスによって乾燥し、次いで、24インチ基板ホル
ダーに取り付けた。対照試料として、珪素、ガラス、炭素鋼、ステンレス鋼を同
様に洗浄し、同じ基板ホルダーに取り付けた。所定の抵抗体パターンを有するシ
ャドウマスクを1インチ平方珪素単体とガラスサンプルの上方に配置し、チタン
ターゲットをマグネトロンに取り付けた。チャンバー内を最大圧力8×10-5
ールまで減圧排気した。次いで、アルゴンガスをチャンバー内に導入し、その結
果、チャンバー圧力が10-2トールに上昇した。基板を7回転/分の速度で回転
させ、400VのRFバイアス電圧を基板に付加した。次いで、基板を前述の条
件下で15分間、アルゴンイオンエッチングによって洗浄した。15分のイオン
洗浄の後、チャンバー圧力は4×10-4トールに低下した。三極プラズマトロン
に1.0Aのプラズマ電流を付加した。その後、2,3,4―トリフェニル・ノ
ナメチル・ペンタシロキサン前駆体をプラズマ中に直接導入させ、マグネトロン
のパワーを150ワットに上昇させた。こうして、前述の条件下で、タングステ
ンの蒸着を伴うダイヤモンド状材料の蒸着による皮膜形成を8分間行った。その
結果、0.14μm厚の極めて密着性の良好なW−DLN皮膜が形成された。ガ
ラス基板上のこのパターン化された抵抗体の電気抵抗を通常のマルチメータによ
って計測した結果、単位面積当たり25.51キロオームの面積抵抗を有してい
ることが判明した。また、この膜は667MPaの圧縮ストレスを有していた。
【0048】 実施例4―4インチウエハ上へのチタン添加抵抗パターンの蒸着 1インチ平方ガラス基板を有する5000Å厚の酸化珪素膜の形成された4イ
ンチ径の珪素単体(ウエハ)をアセトン、塩化メチレン、およびメタノール内で
超音波洗浄し、窒素ガスによって乾燥し、次いで、24インチ基板ホルダーに取
り付けた。対照試料として、珪素、ガラス、炭素鋼、ステンレス鋼を同様に洗浄
し、同じ基板ホルダーに取り付けた。所定の抵抗体パターンを有するシャドウマ
スクを1インチ平方のガラス試料の上方に配置し、チタンターゲットをマグネト
ロンに取り付けた。チャンバー内を最大圧力8×10-5トールまで減圧排気した
。次いで、アルゴンガスをチャンバー内に導入し、その結果、チャンバー圧力が
10-2トールに上昇した。基板を7回転/分の速度で回転させ、400VのRF
バイアス電圧を基板に付加した。次いで、基板を前述の条件下で15分間、アル
ゴンイオンエッチングによって洗浄した。15分のイオン洗浄の後、チャンバー
圧力は6.1×10-4トールに低下した。三極プラズマトロンに1.0Aのプラ
ズマ電流を付加した。その後、2,3,4―トリフェニル・ノナメチル・ペンタ
シロキサン前駆体をプラズマ中に直接導入させ、マグネトロンのパワーを485
ワットに上昇させた。こうして、前述の条件下で、チタンの蒸着を伴うダイヤモ
ンド状材料の蒸着による皮膜形成を8分間行った。その結果、0.08μm厚の
極めて密着性の良好なTi−DLN皮膜が形成された。酸化珪素ウエハ上のこの
パターン化された抵抗体の電気抵抗を抵抗測定の業界において知られている4探
針システムを用いて計測した結果、単位面積当たり2.7キロオームの面積抵抗
を有していることが判明した。
【0049】 実施例5―4インチウエハ上へのチタン添加抵抗パターンの蒸着 1インチ平方ガラス基板を有する5000Å厚の酸化珪素膜の形成された4イ
ンチ径の珪素単体(ウエハ)をアセトン、塩化メチレン、およびメタノール内で
超音波洗浄し、窒素ガスによって乾燥し、次いで、24インチ基板ホルダーに取
り付けた。対照試料として、珪素、ガラス、炭素鋼、ステンレス鋼を同様に洗浄
し、同じ基板ホルダーに取り付けた。所定の抵抗体パターンを有するシャドウマ
スクを1インチ平方のガラス試料の上方に配置し、チタンターゲットをマグネト
ロンに取り付けた。チャンバー内を最大圧力8×10-5トールまで減圧排気した
。次いで、アルゴンガスをチャンバー内に導入し、その結果、チャンバー圧力が
10-2トールに上昇した。基板を7回転/分の速度で回転させ、409VのRF
バイアス電圧を基板に付加した。次いで、基板を前述の条件下で15分間、アル
ゴンイオンエッチングによって洗浄した。15分のイオン洗浄の後、チャンバー
圧力は4.6×10-4トールに低下した。三極プラズマトロンに1.0Aのプラ
ズマ電流を付加した。その後、2,3,4―トリフェニル・ノナメチル・ペンタ
シロキサン前駆体をプラズマ中に直接導入させ、マグネトロンのパワーを525
ワットに上昇させた。こうして、前述の条件下で、チタンの蒸着を伴うダイヤモ
ンド状材料の蒸着による皮膜形成を8分間行った。その結果、0.06μm厚の
極めて密着性の良好な皮膜が形成された。酸化珪素ウエハ上のこのパターン化さ
れた抵抗体の電気抵抗を抵抗測定の業界において知られている4探針システムを
用いて計測した結果、単位面積当たり1.4キロオームの面積抵抗を有している
ことが判明した。Cu/Ti配線を設けたこの皮膜の接触抵抗を業界において知
られている送電線法によって計測した結果、12μΩ/cm2の接触抵抗を有して
いることが判明した。皮膜のTCRは−0.034%/℃であった。
【0050】 実施例6-抵抗層の反応性イオンエッチング 0.06μm厚みのダイヤモンド状材料層を有する1インチ平方珪素単体を反
応性イオンエッチングによってエッチングした。反応性イオンエッチングはサン
バレーRIEシステム(サンバレー、カルフォルニア州、米国)を用いて、20
0mトールの圧力下で行った。エッチングガスとして、30sccmの流量のC
4ガスを供給し、さらに15sccmの流量の酸素ガスを付加的に供給した。
試料をエッチするためのパワーは100Wであった。材料のエッチング速度は5
80Å/分であった。その結果、線幅1.5μmの分解能が得られ、均一なエッ
チングが行われた、ことが判明した。
【0051】 実施例7−反応性イオンエッチングとフォトリソグラフィを用いる抵抗体の形
1インチ平方酸化珪素単体と1インチ平方ガラス基板をアセトン、塩化メチレ
ン、およびメタノール内で超音波洗浄し、窒素ガスによって乾燥し、次いで、2
4インチ基板ホルダーに取り付けた。対照試料として、珪素、ガラス、炭素鋼、
ステンレス鋼を同様に洗浄し、同じ基板ホルダーに取り付けた。チタンターゲッ
トをマグネトロンに取り付けた。チャンバー内を最大圧力8×10-5トールまで
減圧排気した。次いで、アルゴンガスをチャンバー内に導入し、その結果、チャ
ンバー圧力が10-2トールに上昇した。基板を7回転/分の速度で回転させ、4
09VのRFバイアス電圧を基板に付加した。次いで、基板を前述の条件下で1
5分間、アルゴンイオンエッチングによって洗浄した。15分のイオン洗浄の後
、チャンバー圧力は4.6×10-4トールに低下した。三極プラズマトロンに1
.0Aのプラズマ電流を付加した。その後、2,3,4―トリフェニル・ノナメ
チル・ペンタシロキサン前駆体をプラズマ中に直接導入させ、マグネトロンのパ
ワーを525ワットに上昇させた。こうして、前述の条件下で、チタン蒸着を伴
うダイヤモンド状材料の蒸着による皮膜形成を8分間行った。その結果、0.1
2μm厚の極めて密着性の良好な皮膜が形成された。このダイヤモンド状材料を
、反応性イオンエッチングとフォトリソグラフィを用いて、抵抗体のパターンに
エッチングした。反応性イオンエッチングは、100Wのパワーを付加し、20
0mトールの圧力で30sccmの流速のCF4を供給し、4分間行った。酸化
珪素ウエハ上の反応パターンの電気抵抗を抵抗測定の業界で知られている4探針
システムを用いて計測した結果、単位面積当たり1.4キロオームの面積抵抗を
有していることが判明した。Cu/Ti配線を設けたこの皮膜の接触抵抗を業界
において知られている送電線法によって計測した結果、12μΩ/cm2の接触抵
抗を有していることが判明した。皮膜のTCRは−0.034%/℃であった。
【0052】 当業者にとって、ここに開示された示唆に照らして本発明の修正例および変更
例をさまざまに行うことは可能である。すなわち、請求の範囲を逸脱することな
く、本発明をここに具体的に記載された内容と異なる態様で実施することが可能
である、と理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1Aおよび図1B】 本発明による抵抗体の2つの実施例を示す略側面図である。
【図2】 本発明による方法の第1実施例を説明するためのフローチャートである。
【図3】 本発明による方法の第2実施例を説明するためのフローチャートである。
【図4】 本発明によるダイヤモンド状材料を蒸着させる装置を説明するための概念図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗の温度係数が低い抵抗体を製造する方法であって、 基板上に第1抵抗体層を形成する段階と、 前記第1抵抗体層上に第2抵抗対層を形成する段階とを含み、 前記第1抵抗体層または前記第2抵抗体層のいずれかはC、H、および金属を
    含むダイヤモンド状材料からなり、前記ダイヤモンド状材料は抵抗の温度係数が
    低いこととした方法。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤモンド状材料はさらにSiとOを含む請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤモンド状材料は3つの網状構造からなり、炭素は
    水素によって安定化され、珪素は酸素によって安定化される請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 炭素、珪素、水素、および酸素は、約1個ないし約10個の
    珪素原子を有するオルガノシロキサンの分解によって得られる請求項2に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 前記オルガノシロキサンはポリフェニルメチルシロキサンで
    ある請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記ダイヤモンド状材料の炭素含有量は約40原子%から約
    98原子%の範囲内にある請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 珪素に対する炭素の比率が約4:1から約9:1の範囲内に
    ある請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 酸素に対する珪素の比率が約0.6:1から約1.7:1の
    範囲内にある請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ダイヤモンド状材料に含まれる金属は周期律表のI族か
    らVIIB族に含まれる金属群から選択される請求項2に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ダイヤモンド状材料に含まれる金属は周期律表のIB
    族、 IVB族、またはVIB族の金属群から選択される請求項9に記載の方法
  11. 【請求項11】 前記ダイヤモンド状材料は、B、Si、Ge、Te、O、
    Mo、W、Ta、Nb、Pd、Ir、Pt、V、Fe、Co、Mg、Mn、Ni
    、Ti、Zr、Cr、Re、Hf、Cu、Al、N、Ag、およびAuからなる
    群から選択される1つ以上のド―プ材をさらに含む請求項2に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記ダイヤモンド状材料の炭素含有量は皮膜の少なくとも
    40原子%であり、水素含有量は炭素の約40原子%以下であり、金属含有量は
    前記ダイヤモンド状材料の約5原子%よりも多く、珪素、酸素、およびド―プ材
    の総量は皮膜の約2原子%よりも多い請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 抵抗の温度係数は約−0.006%/℃から約−1.0%/
    ℃の範囲内にある請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記第1抵抗体層は導電材料からなり、前記第2抵抗体層
    は抵抗材料からなり、前記抵抗材料はダイヤモンド状材料である請求項1に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 前記第1抵抗体層を形成する段階が第1抵抗体材料を蒸着
    法またはスパッタ法によって蒸着させる段階を含み、 前記第2抵抗体層を形成する段階が第2抵抗体材料を粒子の同時蒸着によって
    蒸着させる段階を含む請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記第1抵抗体層が抵抗材料を含み、前記第2材料が導電
    材料を含み、前記抵抗材料がダイヤモンド材料である請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記第2抵抗体層を形成する段階が、第1抵抗材料をエッ
    チングガスによってエッチングし、前記エッチングされた第1抵抗体層をフォト
    リソグラフィ法によってパタ―ン化する段階を含み、 前記第2抵抗体層を形成する段階が、第2抵抗材料をフォトレジスト層を用い
    て蒸着させて、前記フォトレジスト層を除去する段階を含む請求項16に記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 導電材料の層と、前記導電材料の層と接触する抵抗材料の
    層とからなる抵抗の温度係数が低い抵抗体であって 前記抵抗材料はC、H、および金属を含むダイヤモンド状材料からなり、前記
    ダイヤモンド状材料は抵抗の温度係数が低い抵抗体。
  19. 【請求項19】 前記ダイヤモンド状材料はさらにSiとOを含む請求項1
    8に記載の抵抗体。
  20. 【請求項20】 前記ダイヤモンド状材料は3つの相互貫入網状構造からな
    り、炭素は水素によって安定化され、珪素は酸素によって安定化される請求項1
    9に記載の抵抗体。
  21. 【請求項21】 前記ダイヤモンド状材料に含まれる金属は周期律表のI族
    からVIIB族に含まれる金属群から選択される請求項19に記載の抵抗体。
  22. 【請求項22】 前記ダイヤモンド状材料に含まれる金属は周期律表のIB
    族、 IVB族、またはVIB族の金属群から選択される請求項21に記載の抵
    抗体。
  23. 【請求項23】 前記ダイヤモンド状材料は、B、Si、Ge、Te、O、
    Mo、W、Ta、Nb、Pd、Ir、Pt、V、Fe、Co、Mg、Ni、Ti
    、Zr、Cr、Re、Hf、Cu、Al、N、Ag、およびAuからなる群から
    選択される1つ以上のド―プ材をさらに含む請求項21に記載の抵抗体。
  24. 【請求項24】 炭素、珪素、水素、および酸素は、約1個ないし約10個
    の珪素原子を有するオルガノシロキサンの分解によって得られる請求項19に記
    載の抵抗体。
  25. 【請求項25】 前記オルガノシロキサンはポリフェニルメチルシロキサン
    である請求項24に記載の抵抗体。
  26. 【請求項26】 前記ダイヤモンド状材料の炭素含有量は約40原子%から
    約98原子%の範囲内にある請求項19に記載の抵抗体。
  27. 【請求項27】 珪素に対する炭素の比率が約4:1から約9:1の範囲内
    にある請求項19に記載の抵抗体。
  28. 【請求項28】 酸素に対する珪素の比率が約0.6:1から約1.7:1
    の範囲内にある請求項19に記載の抵抗体。
  29. 【請求項29】 前記ダイヤモンド状材料の炭素含有量は皮膜の少なくとも
    40原子%であり、水素含有量は炭素の約40原子%以下であり、金属含有量は
    前記ダイヤモンド状材料の約5原子%よりも多く、珪素、酸素、およびド―プ材
    の総量はダイヤモンド状材料の約2原子%よりも多い請求項23に記載の抵抗体
  30. 【請求項30】 抵抗の温度係数は約−0.006%/℃から約−1.0%/
    ℃の範囲内にある請求項19に記載の抵抗体。
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