JP2002516916A - 作物栽培における寄生性土壌線虫繁殖の生物による制御および制限 - Google Patents
作物栽培における寄生性土壌線虫繁殖の生物による制御および制限Info
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Abstract
Description
こす作物の不作および成長の抑制は、ここ数十年にわたり専門家には知られてい
る。耕作栽培におけるこれらの望ましくない制限に挑戦するため、実践的および
科学的な研究により、数多くの対抗手段が打ち出されている。即ち、輪作、例え
ば3年サイクルでの砂糖大根、秋まき小麦および秋まき大麦を、上記課題の軽減
に寄与させることができる。現在、合成の殺線虫剤は、それらがもたらす二次的
なダメージのため、農地の広い領域においてはその使用が少なくとも厳重に制限
されているかあるいは禁止されている。土壌改良用または線虫制御用の選択され
た有機物質の導入は、ここ数十年の間に実践的な手段として確立されている。そ
のような手段の成功は、すべての土壌生物の間の複雑な相互作用に関係している
と理解されている。例えば、R.C.COOKE (1963年)の「土壌中の有機物質の分解中
の線虫捕食真菌の自然更新」(Nature 4863;205)、ならびに、S.HOFFMANN-HERGA
RTENら (1993年)の「Untersuchungen zur Steigerung der Wirkung nematodenfa
ngender Pilze gegen den Heterodera-schachtii Fruhbefall durch organische
Duenger」(Zeitschrift fuer Pflanzenkrankheiten und Pflanzenschutz 100 (
2);170-175)を参照。
対して拮抗作用および/または殺線虫作用を発現することができる株を刺激する
試みに特に関係している。具体的には、米国特許第5,057,141号、および
そこで引用されている文献、特にR.Rodriguez-Kabanaらの「植物と土壌」(100:
237-247 (1987))を参照。この特定の参考文献によれば、キチン含有材料を他の
有機窒素化合物、例えばリン酸アンモニウムや尿素と混合して使用すると、土壌
において、植物病原性の線虫集団に対して静線虫活性および殺線虫活性を発現す
るが、植物には毒性ではなく、実際に食物源となることが示されている。米国特
許第4,536,207号の教示は、これと同じ方向を進むものである。この文献
は、脱無機物化した水不溶性キチン材料と水不溶性タンパク質成分から得られる
キチン-タンパク質複合化合物の殺線虫活性を開示している。実際に適用する場
合、これらの水不溶性の微粒子からなる複合化合物を、既知の方法で機械的に土
壌中に導入しなければならない。
基づいている。しかし、これらの米国特許に記載されている混合物の基本的な成
分は水に不溶性である。これは、特に、キチンやキチン複合体の含有に当てはま
る。従って、上部土壌層への不溶性材料の導入は、まだ何も植物が植えられてい
ない土壌部分においてのみ有効に実施することができる。米国特許第5,057,
141号によれば、顕著な殺線虫効果は、特に第2の連続した植物サイクルにお
いてのみ観察される。
態で、より具体的には水性調製物の形態で導入することができ、そして、植物病
原性の土壌線虫に対する拮抗作用、特にそこに存在する活性な微生物叢の拮抗作
用の迅速な発現をそこにもたらす土壌添加剤を提供することであった。同時に、
本発明の混合物は、土壌の冒された領域での種まきや植え付けの前、および種ま
きや植え付け中、ならびに、それ以降の植物の成長中に導入することができるも
の、より具体的には植物の根の周囲の領域に導入することができるものである。
従って、本発明の教示は、特に根圏や菌根および植物の根のすぐ表面の領域に存
在し、そして、植物の根の望ましくない線虫の蔓延に対する拮抗活性および/ま
たは殺線虫活性により識別される微生物叢の株、より具体的には細菌および/ま
たは真菌の増強を可能にするであろう。
培の結果を最適化するという所望の目的が対応する線虫の蔓延により危うくされ
ている耕作地において作物栽培する際の土壌添加剤としての、以下に定義する成
分(a)および(b)の混合物に関する。群(a)の成分は、少なくとも部分的に親油
性の有機基を含有するリンの化合物であり、これらは群(b)の尿素および/また
は尿素誘導体と共に使用される。群(a)および群(b)の成分は、炭素(C)と窒素
(N)の重量比が約6:1を越えないような(a)と(b)の量比で使用される。好ま
しい態様では、CとNの重量比は高くとも約5:1である。
的には拮抗性および/または殺線虫性の根圏細菌および/または対応する菌根株
の増殖を増強することにより、植物寄生性土壌線虫を生物学的に抑制し、それと
同時に、栽培植物/作物の成長を促進するために、植物由来のリン脂質およびそ
れと組み合わせて尿素および/または尿素誘導体を使用することに関する。この
態様においても、本発明の混合物は、成長前および/またはより具体的には成長
中に、水性調製物の形態で、危険に晒された土壌中に導入するのが好ましい。
は生育条件により決定され得る非常に複雑な微生物の相互作用の総括的な結果で
あることが知られている。これに関連して、微生物叢と土壌叢の両者の増殖およ
び発現も同様に重要である。これは、特に、土壌における対応する発現過程に、
およびその過程が土壌における植物栽培において決定する二次的な結果に当ては
まる。この一般的な理解にも関わらず、これらの複雑で相互に関わり合った生命
過程に恒久的に影響を及ぼす可能性はまだ非常に限られている。
中に生存している微生物を刺激することにより、農業、林業および園芸において
植物の成長を改善するための方法を開示している。また、この文献は、農業にお
ける様々な目的で使用することが既に言及されていたリン脂質、例えばレシチン
、およびリン脂質誘導体をベースとするある種の混合物の使用を提案している。
即ち、欧州特許出願EP95071号および国際特許出願WO89/8628号
は、葉肥料としてリン脂質を多量栄養素と共に使用することを記載している。ま
た、国際特許出願WO93/1150号は、肥料調製物における乳化剤としての
リン脂質の使用について言及している。ドイツ特許DE4218243号によれ
ば、グリセロリン脂質と尿素の混合物を用いて、ある種の炭化水素消費微生物を
活性化することができ、これにより、土壌中の鉱油汚染をより迅速に分解するこ
とができる。この知識を基礎にして、ドイツ特許DE4437313号の教示は
、リン脂質およびリン脂質誘導体を特に尿素と混合して用いて、未汚染の土壌中
で天然に生存している微生物をも刺激し、このように1種の一般的な肥料作用に
より処理された土壌中で成育する植物の成長を促進する方法を提案している。
て詳しく説明する上記混合物の使用が、土壌の非常に複雑な生命系への介入、従
って生物学的な制御を与えるという観察に基づくものである。これに関連する目
的は、植物寄生性線虫の増殖の制御および/または低減、従って、刺激による土
壌動物相の選択された株の増殖、および細菌および/または真菌の形態における
土壌微生物叢の選択された菌株の増殖促進である。
厚さの土壌の境界層は、高密度集団の細菌株(微生物叢)を保持しており、これら
の微生物叢は、一方では植物の根と土壌との間の物質交換を促進するが、他方で
は生命を維持するための植物の土壌中部分を保護することもできることが基本的
に知られている。同じことが、土壌中の真菌集団と植物の根との間の相互作用の
菌根領域に当てはまる。本発明の教示は、特に、本発明の土壌添加剤の添加が微
生物集団を増強し、そして、植物寄生性線虫に対して静線虫活性および/または
殺線虫活性を発現する土壌中の細菌および/または真菌株を増強し、これにより
、土壌中の線虫集団の更なる繁殖を防止または少なくとも制限するだけでなく、
特に、既に存在している線虫が植物の根に侵入するのを制限するという観察に基
づいている。これとは別に、また、これまで知られていなかったこの効果に加え
て、線虫とは関係なく成長促進のための既に知られている一般的な肥料効果は、
上記混合物の使用に対して無傷なままである。
07号の教示を越える重要な利点を与える。好ましくは液体の水性配合物の形態
で、土壌の危険に晒された領域中に導入される本混合物は、保護すべき植物の発
芽相および/または成長相の前、ならびに、少なくとも部分的にはそれら相中に
土壌に添加することができる。対応する処理は、要求に応じて、一回だけ実施し
てもよいし、あるいは必要な回数だけ繰り返し実施してもよい。本発明の別の好
ましい態様では、植物生理学的に適合性の湿潤剤、より具体的にはo/w型の湿
潤剤を、土壌添加剤の水性調製物に加える。これらの湿潤剤は、土壌の上層に導
入される水性相の拡散、従って、特に植物の根の成長領域における拡散を可能に
する。このようにして、根圏の微生物叢の菌株および/または対応する菌根の菌
株の増殖を直接的に刺激し、これにより、それらの静線虫活性および/または殺
線虫活性を増強することができる。従って、砂糖大根などの線虫に特に攻撃され
やすい作物を栽培する場合であっても、本発明の教示を適用することにより、顕
著に改善された結果が得られることが容易に理解されるであろう。
も部分的に親油性の有機基を含有するリンの化合物)と群(b)(尿素および/また
は尿素誘導体)の選択された代表例の組み合わせを特徴とする。群(a)の好まし
い成分は、リン酸と一価および/または多価アルコール(その分子構造中に親油
性の基を有する)とのエステルである。また、リン酸の部分エステルが特に適し
ており、通常はその(部分)塩の形態で使用される。
水素基によりリン酸エステル分子中に導入した脂肪アルコールの部分エステルで
ある。リン酸と直鎖脂肪アルコール(その少なくとも相当な割合がC6-10脂肪ア
ルコールおよび/またはその低級エトキシル化物を用いて製造されている)との
部分エステルが特に好ましい。しかし、例えば12〜24個の炭素原子を有する
高級脂肪アルコールのリン酸エステルも原則的に適しており、ここで、対応する
オレフィン性不飽和の脂肪アルコールも特に重要である。
導体である。リン脂質およびその誘導体は、植物または動物の細胞から得られる
両親媒性物質であることが知られている。本発明の教示の目的に好ましいリン脂
質は、植物由来の対応する化合物、またはそれらから得られるリン脂質誘導体で
ある。この群の成分(a)の特に好ましい代表例は、通常、レシチンとも呼ばれる
グリセロリン脂質である。スフィンゴリン脂質は好ましさが低い。本発明に従っ
て使用し得る既知の代表例は、ジアシルリン脂質、ホスファチジルコリン、ホス
ファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセ
リン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルグリセロリン酸塩、ジホス
ファチジルグリセロール、N-アシルホスファチジルエタノールアミン、および
ホスファチジン酸である。モノアシルリン脂質、リゾホスファチジルコリン、リ
ゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルイノシトール、リゾホ
スファチジルセリン、リゾホスファチジルグリセロール、リゾホスファチジルグ
リセロリン酸塩、リゾジホスファチジルグリセロール、リゾ-n-アシルホスファ
チジルエタノールアミン、およびリゾホスファチジン酸が好ましい。ホスファチ
ジルグリセリドは工業規模で得ることができ、大量に入手することができる。こ
れらは、植物性または動物性のレシチンおよびセファリンとして市販されている
。これらの調製物は、例えば、トウモロコシ油、綿実油、または大豆油などのオ
イルから得られる。本発明によれば、群(a)の好ましい成分は、酵素加水分解さ
れたグリセロリン脂質(酵素加水分解されたレシチン)であり、これらは脂肪酸エ
ステルの除去により比較的高い親水性を有する。酵素加水分解によりリン酸残基
を失った生成物のみが除外される。
の窒素源として、保護すべき土壌領域に上記リン脂質と共に導入される。その重
要な態様では、本発明の教示は、さらに、成分(a)と(b)を使用する量比を支配
する追加の決定パラメーターを特徴とする。原則として、これら2つの群から選
択される特定の成分の混合物は、成分(a)と(b)の混合物における炭素(C)と窒
素(N)の計算可能な重量比が約6:1を越えないような量比で使用される。Cと
Nの重量比が5:1以下である成分(a)と成分(b)の混合物が好ましく、重量比
が3:1〜4:1を越えない混合物が特に好ましい。CとNの重量比の適当な下
限は1:1〜1.2:1であり、最大で約2.5:1、より具体的には約1.5:
1〜2:1の範囲内であるのが特に好ましい。成分(a)中に存在するあらゆる窒
素原子がC:Nの比の計算に含まれる。
、群(a)の成分の代表例としてリン脂質を使用する場合、リン脂質と尿素または
尿素誘導体の量比(非水性の出発材料に基づき重量部で表す)は、一般に、3:1
〜1:3であるのが好ましい。1つの好ましい態様では、実質的に等しい量のこ
れら基本成分を相互に混合して使用する。
成されるオリゴ尿素またはポリ尿素である。これらは、実際上、分解が遅く、そ
のため、長期間持続性の肥料効果を有することにより識別されることが知られて
いる。このような長期効果は、土壌中に存在する細菌および/または真菌集団の
拮抗性能力および/または殺線虫性能力を強化することにより線虫を生物的に制
御するという本発明の目的にとって、非常に望ましいであろう。しかし、一般に
、尿素は、それ自体が窒素源として少なくとも部分的に使用される。これとの関
係において、別の可能な変形例が言及される。即ち、肥料技術から既知の他の窒
素源も、本発明に従って使用される多成分混合物の構成要素として好ましい。こ
れに関連して、特に、対応するアンモニウム塩が好ましく、アンモニウム塩/尿
素の組み合わせは、本発明の教示との関係において、重要な窒素源である。適当
な尿素誘導体に関する更なる言及は、例えば、上記引用の米国特許第5,057,
141号の第9欄、第40〜50行に見い出すことができる。
される。これらの因子には、とりわけ、計画された栽培プログラムまたは現存の
栽培プログラムに従って多成分混合物が適用される時期、土壌状態、より具体的
には、既に存在している土壌動物相に関連する土壌状態、特に、認識可能な線虫
の蔓延、植物寄生性線虫の影響に対する栽培植物の感受性などが含まれる。線虫
の蔓延から植物を保護するために本発明の土壌添加剤を適用および導入する量の
適当な範囲は、水を含まないリン脂質と尿素または尿素誘導体の組み合わせを基
準に、通常は少なくとも0.2〜0.5g/m2(土壌表面積)である。本発明の土壌添
加剤の適当量の特に好ましい範囲は、ここでも水を含まない混合物を基準に、1
g/m2〜約50〜60g/m2、好ましくは10〜40g/m2(土壌表面積)である。
る水性乳濁液および/または分散液として配合される。これらの水性分散液を製
造するため、土壌内へのそれらの浸透を容易化するため、そして、特に水性調製
物を土壌内で拡散させるため、本発明の好ましい態様では、水性調製物に界面活
性助剤をも使用する。適当な界面活性助剤は、特に、生物学的適合性のo/w型
乳化剤であり、これらは、土壌中微生物の通常の代謝過程により分解可能である
のが特に好ましい。対応するアニオン性界面活性剤が適当であるが、迅速かつ完
全に生分解する非イオン性界面活性剤が本発明の目的に特に好ましい。
塩、より具体的には脂肪アルコール硫酸塩である。適当な代表例は、リン酸と脂
肪アルコールの部分エステルであり、特に、好ましくは天然由来の偶数の炭素原
子を有する直鎖脂肪アルコールとの対応する部分エステルである。例えば、比較
的短鎖の脂肪アルコール、例えば脂肪アルコール分子内に6〜10個の炭素原子
を含む脂肪アルコールの対応するエステルが好ましい。しかし、例えば12〜2
4個の炭素原子を含む比較的長鎖の脂肪アルコール基を有するアルキルリン酸塩
も適している。即ち、この場合には、本発明に従う群(a)の成分の選択された代
表例に多機能性が付与される。上記した群(b)の成分との相互作用に加えて、上
記したリン酸部分エステルの界面活性機能をここで利用することができる。
大部分が天然原料をベースとし、10〜18の範囲の好ましいHLB値を有する
、少なくとも大部分が非イオン性の対応する化合物である。また、本発明によれ
ば、特に好ましい群の界面活性剤は、そのアルキル鎖の少なくとも大部分が直鎖
脂肪アルコールから誘導されるアルキル(オリゴ)グリコシド化合物である。現在
ではAPG成分としても知られているこの種の化合物は、広範囲の用途を持つ界
面活性助剤である。APGに基づく湿潤剤は、完全に天然原料をベースにしうる
ことが知られている。この種のAPG化合物の製造方法や特性については、広範
な科学的知識および文献を引用することができ、例えば、Hillらの「アルキルポ
リグリコシド」(VCH-Verlags-gesellschaft mbH、Weinheim (1997年))と題する
著書を参照。
ている。これには、特に、対応するグルカミン、グルカミド、さらに、特に8〜
24個の炭素原子を含むモノカルボン酸の糖部分エステル、例えばモノステアリ
ン酸ソルビタンまたはモノオレイン酸ソルビタン型のソルビタンエステルが含ま
れ、さらに、生物由来の界面活性剤が含まれる。生物学的界面活性剤の例には、
ソホロース脂質、トレハロース脂質、または、非常に多数の微生物株の膜構成成
分または代謝生成物として知られているリポペプチドが含まれる。生物学的に許
容しうる界面活性成分の更なる詳細は、既に繰り返し引用されているドイツ特許
DE4437313号に見い出すことができる。
/尿素または尿素誘導体をベースとする上記定義の添加剤に添加し、土壌の冒さ
れた領域に、好ましくは上述の必須成分と一緒に導入する。Pおよび/またはN
を含有する担体を、微生物叢を増殖させるための選択された追加の炭素源と共に
組み合わせて使用することが、とりわけ、現時点では未公開のドイツ特許出願D
E19748884.6号(H3143)(その開示は本発明の教示の一部として本
明細書に含まれる)の対象である。本発明の多成分混合物または土壌添加剤との
関連で、炭素源のこの追加の群についての重要な言及を以下にまとめる。しかし
、その前に、ここで言う種類の多成分混合物に対する重要かつ好ましい別のパラ
メーターについて言及する。
物は、使用されるC含有成分および/またはN含有成分の量比が、CとNの重量
比が約6:1を越えないように、好ましくは約3〜4:1を越えないように、相
互に適合させたものである。使用される特定の多成分混合物中に存在するC:N
比を高くとも約2〜2.5:1に制限するのがさらに有利であろう。
分の選択に関する限り、流動点が少なくとも部分的に25〜30℃またはそれ以
下、より具体的には10〜15℃またはそれ以下である化合物を選択することが
重要になりうる。このような適当な成分は、例えば、オレフィン性不飽和の、よ
り具体的には天然由来のC12-24脂肪アルコールである。これに関連して、特に
重要なものは、高度のオレフィン二重結合を有し、凝固点が20℃またはそれ以
下、好ましくは10〜15℃またはそれ以下の範囲内である少なくとも大部分が
C16/18である脂肪アルコールである。
り具体的には少なくとも8個の炭素原子を含む、脂肪族および/またはオレフィ
ン性不飽和の、特に少なくとも大部分が直鎖である炭化水素基を含有する、油溶
性ではあるが生物学的適合性である有機化合物である。ヘテロ原子としての酸素
で官能化された対応する化合物が特に好ましい。このような化合物の代表的な例
は、脂肪アルコールおよび/または脂肪酸もしくはその誘導体、例えばエステル
、より具体的には部分エステル、エーテルおよび/またはアミドである。炭素源
が追加で使用されるここで言う変形例では、分子構造中に炭素に加えて窒素をも
含有する添加剤が特に適しているであろう。その代表的な例は、ベタイン、タン
パク質およびアミノカルボン酸ならびにそれらの誘導体および塩である。
能な手段ではあるが、決して必須の手段ではない。本発明の教示の本質は、成分
(a)と(b)、より具体的にはリン脂質と尿素または尿素誘導体からなる多成分混
合物(液状の配合物であることから根圏まで導入される)の静線虫/殺線虫効果を
増強することにある。この効果は、すぐ上に記載した追加の炭素源を使用しなく
ても達成される。
生物の増殖を増強する本発明の原理は、特に、開始培養物として作用する対応す
る微生物集団が土壌の処理すべき領域に既に存在している場合には、迅速に顕著
な効果をもたらす。植物寄生性の線虫株の広範な発生を念頭に置くと、農地には
本発明の目的に適した微生物集団も対応して広く存在していると考えることがで
きる。しかし、必要な拮抗作用または殺線虫作用を有する適当な細菌および/ま
たは真菌株の培養物を、土壌の処理すべき領域に開始培養物として導入するため
に、現代の科学的な知識に基づく既知の方法を付加的に利用することもできる。
これとの関係において、一般的な科学的知識を参照することができる。例えば、
以下の出版物を参照:KERRY,B.R & CRUMP,D.H.の「線虫捕食真菌の研究方法」(I
OBC/WPRS Bulletin XIV/2;39-45)中のJ.Coosemans (1991年)の「土壌中にVerti
cillium chlamydosporiumを導入するための方法」、ならびに、A.Ciancio (1995
年)の「ある種のマイコトキシンの殺線虫特性に関する観察」(Fundam.Appl.Nema
tol.18(5);451-454)。
の手段を、本発明に従ってここに提案されている手段と組み合わせることにある
。特に、上記引用の米国特許第5,057,141号および第4,536,207号
ならびにこれに引用されている文献において提案されているように、水不溶性成
分またはその混合物、より具体的にはキチンまたはキチン/タンパク質複合体を
ベースとした混合物を、土壌の処理すべき領域に最初に導入し、次いで、より具
体的には植物の成長過程において、水性調製物の形態で本発明に従って導入され
る多成分混合物の利点を付加的に利用することができる。この作業工程の組み合
わせにより、本発明に従って増強される微生物株の生物的な強化および保護機能
が特に明確な形態で達成されることが容易に理解されよう。
し、それを土壌に適用する前に水で希釈してもよい。本発明によれば、適当な濃
縮物は、例えば以下の組成を有している。即ち、10〜30重量%のレシチンお
よび/またはレシチン水解物;10〜30重量%の尿素または尿素誘導体;1〜
10重量%の界面活性剤、所望による他の助剤、その残りの100重量%までの
水である。この種の濃縮物は、好ましくは、保護すべき土壌に適用する前に1:
20〜1:100の比で水により希釈される。この水性調製物は、任意の既知の
方法を用いて適用してもよい。土壌表面に液相を一様に分配する方法、および、
例えばいわゆるHydro-Jectプロセスによる制御された注入の方法の両方が適して
いる。水性の多成分混合物が土壌中に注入される場合であっても、本発明に従っ
て使用される界面活性成分が、その水平方向への拡散を促進する。
虫剤の添加と組み合わせてもよい。現在広く使用されているこれらの化学物質は
多数の出版物の対象である。例えば、H.Boernerの「Pflanzenkrankheiten und P
flanzenschutz」(第5版、Verlag Eugen Ulmer、Stuttgart、1983年、p.128-132)
と題する著書を参照。
これら通常の化学物質の量は、効果の重大な損失の危険性を伴うことなく、実質
的に低減することができる。このようにして、少なくとも30%、好ましくは少
なくとも50〜75%の既知の殺線虫剤の節約(通常は、合成化学まで戻る)を、
成長および/または収量の損失の危険性を伴うことなく実現することができる。
物の根の線虫蔓延の低減、ならびに、対照群との比較における植物の実重量の大
きな増大を示すものである。
た。即ち、植物の根の近く(根圏)には、根から分泌される例えばクエン酸などの
有機酸の高い供給が存在する。これにより、植物の根は、地下水中に溶解した栄
養イオンの吸収が容易になる。この栄養素の高い供給の故に、根圏は、高い生物
学的活性ならびに微生物学的活性の領域になる。
のを困難にしていることが知られている。とりわけ、Pseudomonas fluorescens
株について記述する。
本発明に従って配合した土壌添加剤および添加した根圏細菌につき、シスト線虫
(Heterodera schachtii)が砂糖大根の根内に侵入する程度を低減する有効性を試
験した。選択された領域は、上記の線虫が蔓延していることが知られた領域であ
った。
縮物を使用した。 19.9重量%の尿素(N源); 19.8重量%の、NおよびP源としての、酵素加水分解した大豆レシチン(市
販品「Lipothin NE」); 1.0重量%の、乳濁液安定剤としての、大部分がC12/14である脂肪アルコー
ル基を有するAPGベースのo/w型の湿潤剤(「APG 600」);および 100重量%までの水。
の砂糖大根の発育。
連した評価が行えるようにした。
殖させたPseudomonas fluorescensの溶液で部分的に処理した。経験値に基づく
開始微生物密度は、微生物数107〜108個/種子という植物強化効果が得られ
るはずの充分に高い密度であったが、検出可能な生存微生物数は、被覆組成物の
乾燥の結果、数時間で微生物数104個/種子粒子まで低下した。予想通り、こ
の細菌数は植物強化効果を達成するには充分でなかったが、自然条件下で確立さ
れる細菌集団(即ち、土壌細菌による根でのコロニー形成により確立される細菌
集団)に相当するものと考えられた。従って、ここで使用した種子は、根圏細菌
と本発明の土壌添加剤の間の相乗効果を測定するには非常に適したものであった
。
した後、それを散水により本発明の土壌添加剤で処理した。上記の濃縮物を、2
0g/m2の量で使用した。水性調製物を適用するため、濃縮物を水で1:50の比
に希釈した。即ち、1平方メートル当たり、水1リットルにつき20gの濃縮物
を使用した。
が野外試験であったため、評価は、根内への線虫の蔓延を測定することにより、
各試験の終了時にのみ実施した。以下の結果が得られた。
なかった。
延を30%低減させた。この試験期間での砂糖大根の収量も僅かに増加した。
及ぼす本発明の土壌添加剤の直接的な効果を、第2シリーズの試験で測定した。
これらの試験は、温室内での鉢植え試験として実施した。この場合にも、一方で
は本発明の多成分混合物の添加を伴わない試験(対照)と、本発明の土壌添加剤の
添加を含む対応する試験とを、相互に比較した。この一連の試験は、以下の条件
下で行った。
混合物を使用した。本発明の多成分混合物の添加を伴った場合と伴わない場合の
各試験を10回繰り返した。それぞれの鉢に10個の砂糖大根の種子を蒔いた;
発芽後、植物を1鉢当たり5個にまで間引いた。種蒔きの7日後に、Heterodera
schachtiiのシストを接種した。線虫シストの接種の1日後に、本発明の土壌添
加剤を適用した。適用するために、水で1:50の比に希釈した本発明の濃縮物
を、40g/m2の量で適用した。線虫の接種の3週間後に、試験を評価した。
測定することにより評価を実施した。
、対照(100%)との比較において、本発明の土壌添加剤を用いることにより以
下の結果が得られた。 ・線虫侵入レベルが70%低減した。 ・植物における植物増強効果は、本発明の教示の範囲内に収まった;苗条の重
量は2倍になり、一方、根の重量は150%増大した。
により「TerraPy B」の名称で販売されている水性濃縮物を、本発明に従って使
用される活性物質の組み合わせとして使用した。 20重量%の尿素; 20重量%の、酵素加水分解した大豆レシチン(Lipotin NE、Lucas Meyer社の
製品); 1重量%のAPG600; 残りは水。
段階で、それらの植物を、500gの野外の土と砂(1:1)の混合物を入れたプ
ラスチック製の鉢(9×9cm)にそれぞれ移植した。移植して2日後に試験物質を
適用した。その1日後、それぞれの鉢に、線虫(Heterodera schachtii)の幼虫5
00匹を接種した。6週間後に試験を終結し、線虫の密度と、植物の苗条の重量
ならびに根の重量を測定した。
重量への効果は、通常の無機肥料を施した場合と類似している(表1)。ここに記
載した活性物質の組み合わせにより、根の重量の発育に関して明確な利点が得ら
れた(同一の栄養投入量で根の重量は2倍になった)。無機肥料は、植物の地上部
分の成長のみを促進させ、根の部分の成長を促進させない。これとは対照的に、
本発明の活性物質の混合物は根の発育をも促進させ、従って、植物全体が増強さ
れる。ここで使用した通常の殺線虫剤(Aldicarb)は、植物の重量を増大させる上
で効果的でない。
み合わせにより有意に抑制された(表2)。その効果は、比較のために使用した殺
線虫剤の効果とほぼ同程度に顕著であった。
活性物質混合物により、活発かつ持続的に促進された(表3)。殺線虫剤(Aldicar
b)が微生物に及ぼす有害効果は明らかであった。
階で、それらの植物を、500gの野外の土と砂(1:1)の混合物を入れたプラ
スチック製の鉢(9×9cm)にそれぞれ移植した。移植して2日後に試験物質を適
用した。その1日後、それぞれの鉢に、線虫(Meloidogyne incognita)の幼虫1,
000匹を接種した。8週間後に試験を終結し、線虫の密度と、植物の苗条の重
量ならびに根の重量を測定した。
での適用は、無機肥料の用量を2倍にした場合よりも良好な肥料効果を有してい
た(表1)。ここで使用したAldicarbなどの通常の殺線虫剤は、植物の重量を増加
させる上では効果的ではないが、根の長さの発育に関しては、ここに記載した本
発明の活性物質混合物の場合と同様にそれを促進する。
た(表2)。その効果は、比較のために使用した殺線虫剤の効果より弱かったが、
無機肥料の効果よりも有意に強かった。ゴール(gall)指数は、線虫によりもたら
される根系の損傷の1つの尺度であり、基本的には1から10までの等級で表さ
れ、ここで、1=損傷を被っていない根系であり、そして、10=完全に損傷を
被った根系である。
活性物質混合物により、活発かつ持続的に促進された(表3)。殺線虫剤(Aldicar
b)が微生物に及ぼす有害効果は明らかであった。
階で、それらの植物を、500gの野外の土と砂(1:1)の混合物を入れたプラ
スチック製の鉢(9×9cm)にそれぞれ移植した。移植して2日後に試験物質を適
用した。その1日後、それぞれの鉢に、線虫(Meloidogyne incognita)の幼虫1,
000匹を接種した。8週間後に試験を終結し、線虫の密度と、植物の苗条の重
量ならびに根の重量を測定した。
での適用は、無機肥料を同一の用量で適用した場合よりも有意に良好な肥料効果
を有していた(表1)。
制された(表2)。その効果は、比較のために使用した殺線虫剤の効果ほどには顕
著でなかったが、無機肥料の効果よりも有意に強かった。ゴール指数の意味につ
いては、実施例4を参照。
活性物質混合物により、活発かつ持続的に促進された(表3)。殺線虫剤(Aldicar
b)が微生物に及ぼす有害効果は明らかであった。
用は、線虫を効果的に抑制する上での下限であると考えられる。しかし、ここに
記載した少ない用量の場合であっても、微生物叢の刺激効果は依然として顕著で
あった(表3)。
階で、それらの植物を、500gの野外の土と砂(1:1)の混合物を入れたプラ
スチック製の鉢(9×9cm)にそれぞれ移植した。移植して2日後に試験物質を適
用した。その1日後、それぞれの鉢に、線虫(Meloidogyne incognita)の幼虫1,
000匹を接種した。6週間後に試験を終結し、線虫の密度と、植物の苗条の重
量ならびに根の重量を測定した。
験に含めた。
での適用は、無機肥料を同一の用量で適用した場合と同等に良好な肥料効果を有
していた(表1)。ここで使用したAldicarbなどの通常の殺線虫剤は、それらを単
独で用いた場合には、植物の重量を促進する上で全く効果がなく、一方、用量を
10分の1に低減したAldicarbを本発明の活性物質混合物と組み合わせて使用し
た場合には、根の重量が最も高い値になった。
制された(表2)。その効果は、比較のために使用した殺線虫剤の効果ほどには顕
著でなかったが、無機肥料の効果よりも強かった。用量を10分の1に低減した
Aldicarbを本発明の活性物質混合物と組み合わせて使用した場合には、線虫によ
る損傷から根系を非常に良好に保護することができた。
の混合物を入れたプラスチック製の鉢(9×9cm)にトマトの種子を植えた。発芽
の29日後に試験物質を適用した。その2日後、それぞれの鉢に、線虫(Meloido
gyne incognita)の幼虫1,500匹を接種した。9週間後に試験を終結し、線虫
の密度と、植物の苗条の重量ならびに根の重量を測定した。
種Glomus sclerocystisおよびG.gigasporumの様々なGlomus菌株の混合集団を含
んでいた。この混合物を、試験の開始時に0.2%まで希釈した後、鉢の土と混
合した。
していた(表1)。菌根真菌は、植物の栄養素を何も含んでいないが、非常に良好
な苗条の生重量に反映されるように、成功裏の根のコロニー形成の後に、植物の
栄養素の消化を促進する。菌根と活性物質混合物(TerraPy B)との組み合わせは
、有意かつ最高の苗条重量をもたらした。
制された(表2)。その効果は、比較のために使用した殺線虫剤の効果ほどには顕
著でなかったが、菌根真菌の効果よりも強かった。菌根混合物を本発明の活性物
質混合物と組み合わせて使用した場合には、線虫による損傷から根系を非常に良
好に保護することができ(殺線虫剤の効果に匹敵)、線虫による損傷を70%低減
することができた。
Claims (20)
- 【請求項1】 植物寄生性線虫が蔓延している耕作地における、および/ま
たは植物成長の結果を最適化するという所望の目的が対応する線虫の蔓延により
危うくされている耕作地における、植物成長のための土壌添加剤としての、 (a)少なくとも部分的に親油性の有機基を含有するリン化合物と、 (b)尿素および/または尿素誘導体との、 CとNの重量比が6:1以下、好ましくは5:1以下になるような(a)と(b)
との量比での使用。 - 【請求項2】 一価および/または多価アルコールをベースとするリン酸エ
ステル、その対応する部分エステルおよび/または塩を、成分(a)として使用す
ることを特徴とする請求項1に記載の使用。 - 【請求項3】 リン酸と脂肪アルコールとの部分エステル、好ましくはリン
脂質および/またはリン脂質誘導体を、成分(a)として使用することを特徴とす
る請求項1または2に記載の使用。 - 【請求項4】 CとNの重量比が、3〜4:1またはそれ以下、好ましくは
2.5:1またはそれ以下、より具体的には1.5〜2:1の範囲内である(a)と
(b)との混合物を使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の使
用。 - 【請求項5】 土壌添加剤を、危険に晒された土壌領域に水性調製物として
導入することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の使用。 - 【請求項6】 土壌添加剤を、保護すべき植物の発芽中および/または成長
期中に少なくとも部分的に土壌に添加することを特徴とする請求項1〜5のいず
れかに記載の使用。 - 【請求項7】 植物の根の成長領域に導入される水性相の拡散を促進する、
植物生理学的に適合性の湿潤剤、より具体的にはo/w型の湿潤剤を、土壌添加
剤の水性調製物に加えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の使用
。 - 【請求項8】 リン脂質を尿素と共に、3:1〜1:3、好ましくは約1:
1の混合比(重量部)で使用することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載
の使用。 - 【請求項9】 土壌添加剤を、水を含まない混合物を基準に、少なくとも0
.2g/m2の量で、好ましくは1〜60g/m2の量で、より好ましくは10〜40g/m 2 の量で適用することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の使用。 - 【請求項10】 レシチン、レシチン水解物および/または化学的に修飾し
たレシチン、より具体的には植物由来のこれらレシチンを、リン脂質として使用
することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の使用。 - 【請求項11】 拮抗性の土壌能力を増強することにより、より具体的には
拮抗性および/または殺線虫性の根圏細菌および対応する菌根株の増殖を増強す
ることにより、植物寄生性土壌線虫を生物学的に抑制し、それと同時に、土壌に
おける栽培植物の成長を増強するための、植物由来のリン脂質およびそれと組み
合わせた尿素および/または尿素誘導体の使用。 - 【請求項12】 細菌および/または真菌の増殖を増強する多成分混合物を
、植物の成長前および/または植物の成長中に、水性調製物として、好ましくは
o/w型の植物適合性乳化剤を用いて、植物の根の領域に導入することを特徴と
する請求項11に記載の使用。 - 【請求項13】 土壌微生物叢の増殖のための追加の炭素源を、多成分混合
物と同時におよび/または異なる時期に、保護すべき植物の根の領域に導入する
こと、好ましくは追加の炭素源として、脂肪構造の親油性の飽和および/または
オレフィン性不飽和の炭化水素基を含有する好気的にも嫌気的にも分解する有機
化合物を導入することを特徴とする請求項11または12に記載の使用。 - 【請求項14】 追加の炭素源として、少なくとも6個の炭素原子、より具
体的には少なくとも8個の炭素原子を含む、脂肪族および/またはオレフィン性
不飽和の好ましくは少なくとも大部分が直鎖である炭化水素基を含有する、油溶
性ではあるが生物学的適合性である有機化合物を使用することを特徴とする請求
項11〜13のいずれかに記載の使用。 - 【請求項15】 追加の炭素源として、ヘテロ原子としての酸素で少なくと
も部分的に官能化された成分を使用し、好ましくは、脂肪アルコールおよび/ま
たは脂肪酸またはその誘導体、例えばエステルまたは部分エステル、エーテルお
よび/またはアミドを使用することを特徴とする請求項11〜14のいずれかに
記載の使用。 - 【請求項16】 追加の炭素源として使用する化合物が、少なくとも部分的
に、25〜30℃またはそれ以下、より具体的には10〜15℃またはそれ以下
の流動点を有し、好ましくは天然物質をベースとする対応する成分を使用するこ
とを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載の使用。 - 【請求項17】 追加の炭素源として、高度のオレフィン二重結合を有し、
凝固点が20℃またはそれ以下、好ましくは10〜15℃またはそれ以下の範囲
である、天然由来のオレフィン性不飽和C12-24脂肪アルコール、より具体的に
は少なくとも大部分がC16/18である脂肪アルコールを使用し、好ましくは脂肪
酸部分エステル、例えばモノオレイン酸グリセロールと混合して使用することを
特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載の使用。 - 【請求項18】 多成分混合物のC含有成分および/またはN含有成分の間
の量比を相互に適合させて、C:Nの重量比が約6:1、好ましくは3〜4:1
を越えないようにすることを特徴とする請求項11〜17のいずれかに記載の使
用。 - 【請求項19】 水性調製物が、好ましくは少なくとも大部分が天然物質を
ベースとし、好ましくはHLB値が10〜18である、生分解性の少なくとも大
部分が非イオン性である界面活性剤をも含有することを特徴とする請求項11〜
18のいずれかに記載の使用。 - 【請求項20】 多成分混合物を、拮抗活性および/または殺線虫活性を有
する開始培養物と共に使用することを特徴とする請求項11〜19のいずれかに
記載の使用。
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