JP2002516293A - ニコチン免疫原 - Google Patents

ニコチン免疫原

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(a)[式中、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- 又は-NH-又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H 10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - であり、但し、Yが-(CH2)5-であり、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- ではない、そしてZが-CO-である場合、Xは-NH-CO- 又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2) n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - であり、そしてYが-(CH2)k - である場合、Xは-C≡C-又は-C=C- であり、Zは-CO-である。]で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質化合物及びニコチン免疫原に関する。この化合物は好ましくは薬学的調合物の形で薬剤として使用することができる。さらに、本発明は、害の減少を達成するためにタバコ製品によるニコチン依存症を予防及び( 又は) 治療する免疫学的処置法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ニコチン免疫原、5−又は6−ニコチニル−リンカー蛋白質及びこ
れを薬剤として使用する方法及び5−又は6−ニコチニル−リンカー蛋白質を含
有する薬学的調合物、及び害の減少(harm reduction) を達成するためにタバコ
製品によるニコン依存症を予防及び( 又は) 治療する免疫学的処置法に関する。
【0002】 発明の背景 タバコ依存から免れたい、世界中の膨大な数のタバコ使用者/喫煙者のために
、彼らが彼らの目標に到達するのを助けるか又は少なくとも害の減少をもたらす
のを助ける製品に多大な需要がある。
【0003】 1つの研究は、投与された/吸い込まれたニコチンに強く結合し、ニコチンの
作用を遮断する抗体を、ニコチンが中枢神経系に到達する前に個体(individual
) において誘発することができるワクチン/免疫原を開発することである。この
考えは、個体がニコチン投与/喫煙の期待される刺激効果を体験することができ
なければ、タバコ製品を投与する興味、たとえばかぎタバコをかぐ(moist snuf
f)、又は紙巻タバコに火をつける興味がなくなる(消失/阻止)であろうことに
ある。
【0004】 相補的な研究は、投与された/吸い込まれたニコチンに穏やかに又は弱く結合
し、中枢神経系でニコチンの作用を増加/延長させる抗体を個体において誘発す
ることができる免疫原を開発することにある。この考えは、個体が延長された期
間、ニコチン投与/喫煙の期待される刺激効果を体験するならば、タバコ製品を
あらためて投与する興味、たとえばかぎタバコをかぐ、又は紙巻タバコに火をつ
ける興味が後に延ばされるであろうし、そしてタバコ製品が消費されることによ
る医学的重要性が減少するであろうことにある。
【0005】 上記の2つの研究では、害の減少を導く免疫応答を個体において誘発する免疫
原が使用される。
【0006】 先行技術において、ニコチンに対する抗体を用いる免疫検定法を開示する文献
があるが、このような抗体はその医学用途に関して何ら示唆されていなかった(
たとえばCastroA.及びMonjiN.,Res.Comm.Path.
Pharmacol.1986,51,393−404参照)。
【0007】 ニコチン依存症をワクチンで治療する考えは、新しいものではない。というの
は依存を引き起こすであろう薬品に対するワクチンの製造が先行技術に開示され
ていたからである(たとえばモルフィンによって例示された欧州特許(EP−B
1)第0496839号明細書及びコカインによって例示された国際特許出願公
開(WO)第96/30049号公報参照)。
【0008】 ニコチン分布を変えるための能動免疫化を開示する文献が、最近出版された(
Hieda Y.等、J.Pharmacol.及びExp.Therap.1
997,283,1076−1081)。実験で使用された免疫原は巻き貝(ke
yhole limpet) ヘモシアニンに結合された(±)−6−(カルボキシメチル−ウ
レイド)−ニコチンである。
【0009】 最近、国際特許出願(WO)第98/14216号が公開された(1998年
9月4日)。この特許出願はニコチン分子を主体とする多数のハプテン−キャリ
ヤー結合体(conjugate)を請求し、そして化合物の通常の構造特徴は、ハプテン
分子のすべてが末端カルボン酸基────これはその後キャリヤーに結合される
────を含有するものであると考えられる。推定されるドラッグ乱用の治療に
関する生体内試験は開示されていなかった。
【0010】 発明の説明 本発明は、式
【0011】
【化4】
【0012】 [式中、 Zが-NH-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-NH-又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 但し、Yが-(CH2)5-であり、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- ではない、 そしてZが-CO-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 そしてYが-(CH2)k -(式中、k=0〜20)である場合、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Zは-CO-である。] で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質を含有する
ニコチン免疫原に関する。
【0013】 本発明の好ましい実施態様において、5−又は6−ニコチニル−リンカー- キ
ャリヤー蛋白質はk=1〜8、m=0〜3、そしてn=0〜3の化合物から選ば
れる。
【0014】 5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質の別の名称は、5−(
1−メチル−2−ピロリジニル)−2−又は3−ピリジニル−リンカー- キャリ
ヤー蛋白質及び5−(N−メチル−2−ピロリジニル)−2−又は3−ピリジニ
ル−リンカー- キャリヤー蛋白質である。
【0015】 本発明の5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質のキャリヤー
蛋白質は、ヒトにおける抗体を誘発するのに適するハプテンに結合した、薬学的
に容認された蛋白質から選択することができ、そしてこのキャリヤー蛋白質はた
とえば巻き貝ヘモシアニン(KLH)、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイ
ド、非毒性突然変異ジフテリアトキソイドCRM197 、髄膜炎菌からの外膜蛋白
複合体(OMPC)、熱に不安定な大腸菌(Escherichia coli) のBサブユニッ
ト及び緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) (rEPA)からの組換えエキソプロ
テインより成る群から選ばれる。
【0016】 さらに本発明は、式
【0017】
【化5】
【0018】 [式中、 Zが-NH-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-NH-又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 但し、Yが-(CH2)5-であり、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- ではない、 そしてZが-CO-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 そしてYが-(CH2)k -(式中、k=0〜20)である場合、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Zは-CO-である。] で表わされる5- 又は6- ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質に関する。
【0019】 また本発明のこの観点において、キャリヤー蛋白質はたとえば巻き貝ヘモシア
ニン(KLH)、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、非毒性突然変異ジ
フテリアトキソイドCRM197 、髄膜炎菌からの外膜蛋白複合体(OMPC)、
熱に不安定な大腸菌(Escherichia coli) のBサブユニット及び緑膿菌(Pseudo
monas aeruginosa) (rEPA)からの組換えエキソプロテインより成る群から
選ばれてよい。
【0020】 さらに、本発明は薬剤、たとえばワクチン中の免疫成分として使用するための
新規5- 又は6- ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質に関する。
【0021】 本発明の上記式の化合物から除かれる1つの化合物は、CastroA.及び
MonjiN.(上記文献)によってすでに開示されている。すなわちキャリヤ
ー蛋白質が牛血清アルブミンであり、リンカーが−NH−CO−(CH2 5
NH−である6- ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質である。しかしこの
化合物の医学用途は示唆されなかった。
【0022】 更に、本発明は5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質及び薬
学的に容認された賦形剤を含有する薬学的調合物に関する。
【0023】 本発明の免疫原性化合物の投与に必要とされる薬学的調合物中の賦形剤は、公
知の薬学的に容認された賦形剤、たとえば生理食塩水又はその他の適当な賦形剤
、たとえば欧州又は米国薬局方に記載されたものから選ぶことができる。 更に、本発明の薬学的調合物はアジュバントを含有していてよく、当然のことな
がらこのアジュバントはヒトに使用することが薬学的に容認されていなければな
らず、たとえばリン酸アルミニウム及び水酸化アルミニウムである。 さらに、本発明は、個体への害の減少を達成するためにタバコ製品によるニコチ
ン依存症を予防及び( 又は) 治療する免疫学的処置法において、式
【0024】
【化6】
【0025】 [式中、 Zが-NH-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-NH-又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 但し、Yが-(CH2)5-であり、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- ではない、 そしてZが-CO-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 そしてYが-(CH2)k -(式中、k=0〜20)である場合、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Zは-CO-である。] で表わされる5- 又は6- ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質をニコチン
分子に結合する抗体を誘発する抗体誘発量で上記個体に投与することを特徴とす
る、上記免疫学的処置法に関する。
【0026】 特定の個体に関して、抗体を誘発する量は試行錯誤試験での刺激効果の主観的
体験によって経験的に見出されるか又は製造業者又は医者によって示唆されるで
あろう。
【0027】 本発明のこの観点の好ましい実施態様において、上記個体においてニコチン分
子に結合する抗体の力価を増加させるために、投与を時折繰り返す。
【0028】 その他の哺乳類が治療されねばならない場合、たとえ本発明が機能したとして
も、この個体はヒトであるのが好ましい。当然のことながら、これは実験動物を
試験目的で使用する場合が例となるであろう。
【0029】 本発明は、次の図面の説明、化合物及び免疫原の合成及び本発明の特定の実施
態様を表わす実験を参照することによって一層明らかになるであろう。しかし請
求項に定義された本発明の範囲はこれらによって限定されない。
【0030】 図面の簡単な説明 図1:GK5−KLHで最初のボーラス免疫処置(bolus immunization)して7
日又は9日後に集められた免疫ラットからの血清でEliza測定。
【0031】 図2:GK5−KLHでブースター(追加抗原)免疫処置(booster immunizat
ion)して1−4日後に集められた免疫ラットからの血清でEliza測定。
【0032】 図3:免疫ラットからの血清のEliza力価測定。GK60−KLHで免疫
されたラットからの特異抗体の力価は1:4000である。その他の免疫原を用
いる免疫は同様な結果を生じる。
【0033】 図4:競合Eliza。プロトコル2を用いて免疫処置された免疫原GK84
−KLHは、ニコチン及びノルニコチンに対して、その他の使用される競合物に
対するよりも約100倍特異的である抗体を生じる。
【0034】 図5:コントロールラットにおいて、VTADAニューロンからの電気生理学
的単個細胞記録。DA細胞は、ニコチン投与後の放電率(firing rate) 及びバー
スト放電(burst firing)の増加をもって応答した。
【0035】 図6:免疫ラットにおいて、VTADAニューロンからの電気生理学的単個細
胞記録。DA細胞は、免疫化後ニコチンの活性化効果にあまり敏感性を生じない
【0036】 図7a:免疫原GK84−KLHを用いる能動免疫は、コントロールに比べて
中隔側坐核中でニコチン誘発されたドパミン放出をほとんど完全に抑制する。
【0037】 図7b:免疫原GK80−KLHを用いる能動免疫は、コントロールに比べて
ニコチン投与後に中隔側坐核中でドパミン流出の著しい増加を生じる。
【0038】 図7c:ニコチン誘発されたドパミン産出での免疫原YH6−KLHを用いる
免疫効果は3週間以上安定である。* p=0.05; **p=0.01; *** p=0.001 。
【0039】 化合物及び免疫原の合成の説明 ニコチン免疫原を反応式1にしたがって3段階で製造する: I.(S)−ニコチンから6−アミノニコチン(1)の製造、 II.種々のニコチンリンカー分子の製造、 III.種々のニコチン免疫原(ニコチン- リンカー- キャリヤー蛋白質)の製
造。 3段階の詳細な実施は、以下の通りである。 I.6−アミノニコチン(1)の製造。
【0040】 Tschitschibabin 及びKirssanow Chem.Ber. 1924,57B, 1163-1168 によって報
告された方法にしたがって(S)−ニコチンから6−アミノニコチン(1)を合
成する。 II.種々のニコチンリンカー分子の製造(反応式2−8)。
【0041】 6−又は5−アミノニコチンをリンカーとしてのアミン誘導体でカップリング
する一般的方法(反応式2−3):N−エチルジイソプロピルアミン(DIEA
、3.0当量)を、CH2 Cl2 (1−2ml/mmol)中に6−アミノニコ
チン(1.0当量)、アミノ保護されたアミノ酸[7−(t.−ブチルオキシカ
ルボニルアミノ)−ヘプタン酸又はトランス−4−(ベンジル−オキシカルボニ
ルアミノメチル)シクロヘキサンカルボン酸1 ](1.0当量)及びトリピロリ
ジノブロモ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP,1.0
当量)を有する混合物に添加する。反応混合物を環境温度で20〜24時間攪拌
する。混合物を濃縮し、残留物をクロマトグラフィー分離して、6−アセチル化
された6−アミノニコチン誘導体2及び3を32〜38%の収率で生じる。1 OKano,A.;Inaoka,M.;Funabashi,S.;Iwamot
o,M.;Isoda,S.;Moroi,R.;Abiko,Y.;Hiva
ta,M.J.Med.Chem.1972,15,247−255。 7−(t.−ブチルオキシカルボニルアミノ)−N−[5−(1−メチル−2−
ピロリジニル)−2−ピリジニル]ヘプタンアミド(2)。
【0042】 残留物をクロマトグラフィー分離して[シリカゲル、CHCl3 /MeOH(
30:1)]、(2)(32%)が得られる。分析試料は、イソ−ヘキサン/E
tOHから結晶化によって得られる;融点(mp)92−93℃;
【0043】
【外1】
【0044】 トランス−4−(ベンジルオキシカルボニルアミノメチル)−N−[5−(1−
メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル]シクロヘキサンカルボキシアミ
ド(3) 残留物をクロマトグラフィー分離して[シリカゲル、EtOAc/MeOH(
20:1)]、(2)(38%)が得られる。分析試料は、イソ−ヘキサン/E
tOHから結晶化によって得られる;
【0045】
【外2】
【0046】 7−アミノ−N−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル]
ヘプタンアミド(4:YH15) TFA(5ml)をCH2 Cl2 (0.10g,0.25mmol)中に(2
)を有する溶液に添加し、混合物を環境温度で2時間攪拌する。この溶液を飽和
2 CO3 水溶液で中和し、CH2 Cl2 (3×15ml)で抽出する。一緒に
された有機相を水洗し、乾燥し(K2 CO3 )、濾過して、濃縮する。粗生成物
を分取TLC[シリカゲル、CHCl3 /MeOH/NH4 OH(50:50:
1)]によって精製し、油状物として(4)0.06g(74%)が得られる。
【0047】
【外3】
【0048】 トランス−4−(アミノメチル)−N−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル
)−2−ピリジニル]シクロヘキサンカルボキシアミド(5;YH6) 乾燥アセトニトリル(10ml)中に(3)(0.14g,0.3mmol)
,Me3 SiCl(0.24g,2.55g)及びNaI(4.5mg,2.7
mmol)を有する混合物を窒素下で3時間環境温度で攪拌する。揮発物を蒸発
させ、MeOH(5ml)及びエーテル中にHClを有する飽和溶液(1ml)
を添加する。混合物を15時間攪拌し、ついで濃縮する。残留物を水(5ml)
で希釈し、EtOAc(3×7ml)で抽出する。一緒にされた有機相を乾燥し
(K2 CO3 )、濾過して、濃縮する。粗生成物を分取TLC[シリカゲル、C
HCl3 /MeOH/NH4 OH(50:50:1)]によって(5)0.03
g(28%)が得られる;
【0049】
【外4】
【0050】 6−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル]ヘキサンニト
リル(6) 乾燥トルエン(20ml)中に6−アミノニコチン(0.62g,3.5mm
ol)及びNaH(80%鉱油、0.16g,5.25mmol)を有する攪拌
混合物を2時間還流し、ついで室温に冷却する。6−ブロモヘキサンニトリル(
0.65g,3.7mmol)を加え、反応混合物を還流温度で一晩放置する。
溶剤を蒸発させ、残留物をクロマトグラフィー分離[シリカゲル、CHCl3/
eOH/NH4 OH(18:3:0.1)]して、(6)0.40g(41%)
が得られる;IR(フィルム):2270cm-1-1H-
【0051】
【外5】
【0052】 6−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル]ヘキサンアミ
ン(7:YH7) 化合物6(0.23g,0.83mmol)を乾燥エーテル(8ml)中にL
iAlH4 (0.07g,2.5mmol)を有する懸濁液に窒素下で添加する
。この混合物を室温で5時間攪拌し、20時間還流下で加熱する。飽和Na2
4 水溶液(2ml)を添加し、固形アルミニウム錯体を濾過し、エーテルで洗
浄する。有機相を乾燥し(K2 CO3 )、濾過して、濃縮する。 粗残留物を分取
TLC[シリカゲル、CHCl3 /MeOH/NH4 OH(35:35:2)]
によって精製し、(7)0.13g(55%)が得られる;
【0053】
【外6】
【0054】 トランス−ベンジル−4−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリ
ジニルカルバモイル]シクロヘキサンカルボキレート(8) DIEA(0.51ml,3mmol)をCHCl3 (20ml)中に6−ア
ミノニコチン(0.27g,1.5mmol)、4−(ベンジルオキシカルボニ
ル)シクロヘキサンカルボン酸2 (0.43g,1.6mmol)及びPyBr
OP(0.77g,1.6mmol)を有する混合物に添加する。反応混合物を
環境温度で5分間攪拌し、ついで24時間還流下で加熱する。クロロホルムを減
圧蒸発させ、残留物をエーテルで抽出する。一緒にされたエーテル抽出物を水で
ついでブラインで洗浄し、ついで乾燥し(K2 CO3 )、濾過して、減圧で濃縮
する。残留物をクロマトグラフィー分離し[シリカゲル、CH2 Cl2 /MeO
H(95:5)]、(8)(0.44g,70%)が得られる。分析試料はイソ
ヘキサンから結晶化して得られる;
【0055】
【外7】
【0056】2 WellmarU.等,Nucleosides Nucleotides,
1996,15,1059−1076。 トランス−4−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニルカル
バモイル]シクロヘキサンカルボン酸(9:GK5) 炭素上に担持されたパラジウム(10%、0.04g)をEtOH(7ml)
中に(8)(0.15g、0.35mmol)及びシクロヘキサン(0.15m
l)を有する混合物に添加する。攪拌された反応混合物を15分間還流加熱し、
濾過して、濃縮する。残留物を分取TLC(シリカゲル、MeOH)によって精
製し、CH2 Cl2 /EtOH(95:5)に溶解し、濾過し、濃縮して、(9
)(0.09g,75%)を生じる。
【0057】
【外8】
【0058】 7−(t.−ブチルオキシカルボニルアミノ)−N−[5−(1−メチル−2−
ピロリジニル)−3−ピリジニル]ヘプタンアミド(SG17) PyBrOP(0.9g,1.9mmol)及びDIEA(0.6ml)を乾
燥CH2 Cl2 (5ml)中に5−アミノニコチン3 (0.3g,1.7mmo
l)及び7−(t.−ブチルオキシカルボニルアミノ)ヘプタン酸(0.5g,
2.0mmol)を有する攪拌された溶液に0℃で添加する。この混合物を0℃
で30分間、ついで室温で2時間攪拌する。溶剤を蒸発させ、EtOAcを残留
物に添加する。混合物を飽和NaHCO3 水溶液及びブラインで洗浄し、乾燥し
(K2 CO3 )、濾過して、減圧で濃縮する。残留物をクロマトグラフィー分離
し[SiO2 、CH2 Cl2 /MeOH(4:1)]、淡い黄色油状物としてS
G17 0.59g(87%)が得られる;
【0059】
【外9】
【0060】 7−アミノ−N−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル]
ヘプタンアミド(SG18) TFA(2.0ml,26.0mmol)を、乾燥CH2 Cl2 (35ml)
中にSG17(0.48ml,1.2mmol)を有する攪拌された溶液に0℃
で添加する。攪拌された溶液を室温に到達させ、6時間後この溶液を飽和K2
3 水溶液の添加によってpH〜8にする。混合物を減圧下で完全に蒸発乾固す
る。残留物をクロマトグラフィー分離し[SiO2 、CHCl3 /MeOH/N
4 OH(4:1:0.5)]、黄色油状物としてSG18 0.25g(69
%)が得られる;
【0061】
【外10】
【0062】 いくつかのリンカーの製造(反応式4) トランス−(4−プロプ−2−イニルシクロヘキシル)メタノール(GK91) リチウムアセチリドエチレンジアミン錯体(7.4g,72.5mmol)を
乾燥DMSO40mlに懸濁させ、DMSO(30ml)中にトランス−4−(
ヒドロキシメチル)シクロへキシルメチルトルエン−4−スルホネート(8.0
g,26.8mmol)を有する溶液を5℃で添加する。混合物を2時間環境温
度で攪拌し、冷水(200ml)で冷却し、セライトのパッドを通して濾過する
。得られた溶液をエーテル(4×50ml)で抽出する。一緒にされた有機相を
水及びブラインで洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過して、減圧で濃縮し、GK
913.5g(86%)が得られる。これを更に精製することなく次の工程に使
用する;
【0063】
【外11】
【0064】 この化合物の一部を3,5−ジニトロベンゾエートに変える。mp106−10
8℃(イソヘキサンから);
【0065】
【外12】
【0066】 トランス−4−プロプ−2−イニルシクロヘキサンカルボン酸(GK68) 2MH2 SO4 (10ml、20mmol)中に三酸化クロム(1.18g,
11.8mmol)を有する溶液を、アセトン(20ml)中のGK91 0.
9g(〜5.9mmol)を添加しながら、0℃で保つ。反応混合物を1時間0
℃で、ついで2時間、室温で攪拌する。過剰の酸化剤を固体Na2 SO3 (0.
8g,6.3mmol)で分解する。エーテル(〜100ml)を添加し、混合
物をブライン(3×50ml)で抽出する。有機相を乾燥し(Na2 SO3 )、
濾過して、濃縮する。残留物をイソヘキサンから結晶化し、無色の結晶としてG
K680.74g(75%)が得られる。mp84−86(イソヘキサンから)
【0067】
【外13】
【0068】 トランス−4−プロプ−2−イニルシクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(
GK70) Gk68(0.7g,4.2mmol)をMeOH(5ml)及びオルトギ酸
(1ml)の混合物に溶解させる。Dowex50WX2(0.2g)を添加し
、反応混合物を一晩環境温度で攪拌する。樹脂を濾過し、溶剤を減圧で蒸発させ
る。残留物をバルブツーバルブ(bulbto bulb)蒸留(175℃、1
3mm)によって精製し、油状物としてGK700.71g(93%)が得られ
る;
【0069】
【外14】
【0070】 トランス−(4−プロプ−2−イニルシクロヘキシル)メチルトルエン−4−ス
ルホネート(GK87) ピリジン(30ml)中にGk91(3.04g,20mmol)を有する溶
液を0℃に冷却し、p−トルエンスルホニルクロライド(4g、21mmol)
を添加する。反応混合物を2時間0℃で、ついで一晩環境温度で攪拌する。ピリ
ジンを減圧で蒸発させ、残留物をエーテルに溶解し、1MHCl、H2 O、Na
HCO3 及びブラインで洗浄し、MgSO4 で乾燥し、濾過して、蒸発させる。
固体残留物をイソヘキサンから再結晶させて、GK875.57g(91%)が
得られる。
【0071】
【外15】
【0072】 トランス−(4−プロプ−2−イニルシクロヘキシル)メチルアミン(GK88
) MeOH(50ml)中にGK87(1.53g,5mmol)を有する溶液
を−15℃でNH3 で飽和し、ついで密閉容器中で100℃で3時間加熱する。
MeOHを減圧で蒸発させる。残留物を1MHCl(50ml)に溶解し、CH 2 Cl2 (3×20ml)で抽出し、ビス(トランス−(4−プロプ−2−イニ
ルシクロヘキシルメチル)アミン塩酸塩を除く。水相を固体NaOHでpH12
にアルカリ性化し、エーテル(3×20ml)で抽出する。一緒にされた有機抽
出物をKOHで乾燥し、濾過し、減圧で濃縮して、GK880.4g(53%)
が得られる。
【0073】
【外16】
【0074】 6−ブロモヘキシルアンモニウムブロマイド4 (SG20) HBr48%(105ml)中に6−アミノ−1−ヘキサノール(4.3g,
37.0mmol)を有する混合物を95℃で11時間攪拌する。溶液を減圧で
濃縮し、帯褐色の吸湿性粉末としてSG208.5g(89%)(粗製SG20
のmp:128−132℃)が得られる;
【0075】
【外17】
【0076】 7−オクチンアミン5 (SG26) 乾燥DMSO(2ml)中にSG20(3.0g、11.5mmol)を有す
る溶液を乾燥DMSO(36ml)中にリチウムアセチリド及びエチレンジアミ
ン錯体(7.0g,76.0mmol)を有する攪拌されたスラリーに45分間
かけて8℃で滴加する。8℃で3時間後、このスラリーをブラインの冷溶液(約
300ml)中に徐々に注ぐ。溶液をヘキサン(3×150ml)で抽出し、一
緒にされた有機相をNa2 SO4 で乾燥し、濾過して、室温で減圧濃縮して、淡
い黄色油状物としてSG2610g(69%)が得られる;IR(フィルム)V max 2114,3296cm-1
【0077】
【外18】
【0078】5 NovisSmith、W.及びBeumel、O.F.Sythesis,
1974,441−442。 6−ブロモニコチン及び5−ブロモニコチンと末端アルキンのカップリングに関
する一般的方法(反応式5) Et3 N5ml中で6−ブロモニコチン6 (又は5−ブロモニコチン7 )(0
.24g,1mmol)、ビス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウムジクロ
ライド(0.014g,0.02mmol)及びCuI(0.004g,0.0
2mmol)を有する混合物をN2 で脱酸素化する。アセチレン化合物(1.1
mmol)を添加し、反応混合物を120℃で40分間(5−ブロモニコチンに
対しては4時間)密閉容器中で加熱する。Et3 Nを減圧で蒸発させ、残留物を
EtOAcに溶解し、飽和NaHCO3 水溶液で洗浄し、2NHCl20mlで
抽出する。酸性水相をEtOAc(4×20ml)で抽出する。水相を固体Na
HCO3 で飽和させ、EtOAc(3×30ml)で抽出する。有機相をブライ
ンで洗浄し、乾燥し(MgSO4 )、濾過して、減圧で濃縮する。残留物をカラ
ムクロマトグラフィーによって精製する。
【0079】
【外19】
【0080】 メチル4−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル)エチル
]ベンゾエート(GK47) メチル4−エチニルベンゾエートを下記文献8にしたがって製造する。精製:
カラムクロマトグラフィー[シリカゲル、アセトン/イソヘキサン(1:2)]
;収率78%;mp102−104℃(イソヘキサン);
【0081】
【外20】
【0082】 メチル7−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル)ヘプト
−6−イノエート(GK79) メチル6−ヘプチノエートを下記文献9にしたがって製造する。精製:カラム
クロマトグラフィー[シリカゲル、アセトン/イソヘキサン(1:2)];収率
73%;
【0083】
【外21】
【0084】 メチル7−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル)ヘプト
−6−イノエート(GK77) メチル6−ヘプチノエートを下記文献9にしたがって製造する。精製:カラム
クロマトグラフィー[シリカゲル、アセトン/イソヘキサン(1:2)];収率
60%;
【0085】
【外22】
【0086】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニ
ル)プロプ−2−イニル]シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(GK78
) 精製:カラムクロマトグラフィー[シリカゲル、アセトン/イソヘキサン(1
:2)];収率87%;
【0087】
【外23】
【0088】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニ
ル)プロプ−2−イニル]シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(GK75
) 精製:カラムクロマトグラフィー[シリカゲル、アセトン/イソヘキサン(1
:2)];収率58%;
【0089】
【外24】
【0090】 2−(3−ヒドロキシ−3−メイルブト−1−イニル)−5−(1−メチル−2
−ピロリジニル)ピリジン(GK55) 精製:カラムクロマトグラフィー[シリカゲル、アセトン/イソヘキサン(1
:1)];収率90%;
【0091】
【外25】
【0092】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニ
ル)プロプ−2−イニル]シクロヘキシルメチルアミン(GK89) 精製:カラムクロマトグラフィー[シリカゲル、CHCl3 :NH3 で飽和さ
れたMeOH(15:1)];収率90%;
【0093】
【外26】
【0094】 8−[(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル]オクト−7
−インアミン(SG29) 反応混合物を6時間加熱する。精製:カラムクロマトグラフィー[SiO3
、CHCl3 /MeOH/NH4 OH(5:1:0.1)];収率0.36%(
86%)(回収された5−ブロモニコチンに対して);IR(フィルム)Vmax 2232cm-1
【0095】
【外27】
【0096】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニ
ル)プロプ−2−イニル]シクロヘキシルメチルアミン(GK90) Et3 N15ml中で6−ブロモニコチン(0.47g,2mmol)、トリス
(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム[(dba)3 Pd2 ](0.018
g,0.02mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(d
ppp)(0.032g,0.08mmol)及びCuI(0.008g,0.
04mmol)を有する混合物をN2 で脱酸素化し、GK88(0.326g,
2.16mmol)を添加する。反応混合物を120℃で6時間、密閉容器中で
加熱する。Et3 Nを減圧で蒸発させる。残留物をEtOAcに溶解し、希Na
HCO3 水溶液で洗浄し、2NHCl40mlで抽出する。酸性水相をEtOA
c(4×20ml)で抽出する。水相を固体NaHCO3 でpH12にアルカリ
性化し、EtOAc(5×30ml)で抽出する。一緒にされた有機相をブライ
ンで洗浄し、乾燥し(MgSO4 )、濾過して、減圧で濃縮する。残留物をカラ
ムクロマトグラフィーによって精製する[シリカゲル、CHCl3 :NH3 で飽
和されたMeOH(15:1)];GK900.43g(71%)を生じる;
【0097】
【外28】
【0098】 トランス−3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル)ア
クリル酸メチルエステル(GK59) MeCN5ml中に5−ブロモニコチン(0.241g,1mmol)、Pd
(OAc)2 (0.011g,0.05mmol)、トリ−o−トリルホスフィ
ン(0.060g,0.2mmol)及びEt3 N(0.17ml,1.25m
mol)を有する混合物をN2 で脱酸素化し、メチルアクリレート(0.112
ml,1.25mmol)を添加する。反応混合物を110℃で一晩密閉容器中
で加熱する。MeCNを減圧で蒸発させ、残留物をEtOAcに溶解し、飽和N
aHCO3 水溶液で洗浄し、2NHCl20mlで抽出する。酸性水相をEtO
Ac(4×20ml)で抽出する。水相を固体NaHCO3 で飽和させ、EtO
Ac(3×30ml)で抽出する。一緒にされた有機相をブラインで洗浄し、乾
燥し(MgSO4 )、濾過して、減圧で濃縮する。残留物をカラムクロマトグラ
フィーによって精製する[シリカゲル、CHCl3 /MeOH(40:1)];
収量0.2g(80%);
【0099】
【外29】
【0100】 メチル4−[(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル)エチ
ニル]ベンゾエート(YH19) 5−ブロモニコチン(0.44g,1.82mmol)、Pd(OAc)2
60mg,0.34mmol)、Ph3 P(0.19g,0.72mmol)、
CuI(30mg)及びEt3 N(30ml)を有する混合物を、30分間室温
で攪拌する。メチル4−エチニルベンソエート8 (0.32g,2mmol)を
添加し、混合物を一晩還流する。反応混合物を室温に到達させ、CH2 Cl2
120ml)で希釈し、H2 Oで洗浄する。有機相を乾燥し(MgSO4 )、濾
過して、濃縮する。残留物をカラムクロマトグラフィー[SiO2 、CHCl3 /MeOH(50:1)]によって精製して、YH190.37g(64%)が
得られる。分析試料をEtOH/イソヘキサンから再結晶させる;
【0101】
【外30】
【0102】 エステル加水分解に関する一般的方法(反応式6) 4−[(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル)エチニル]
安息香酸(GK49) 50%MeOH水溶液(10ml)中にGK47(0.185g,0.58m
mol)及びKOH(0.097g、1.73mmol)を有する混合物を30
分間還流下に加熱する。反応混合物をHOAcでpH8に酸性化し、溶剤を減圧
で蒸発させる。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製する(シリカ
ゲル、CHCl3 /MeOH、MeOH10%〜50%の勾配)。溶剤を減圧で
蒸発させる。残留物をCHCl3 /EtOH(95:5)に溶解し、濾過して、
減圧で蒸発させ、GK490.17g(96%)が得られる;
【0103】
【外31】
【0104】 7−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル)ヘプト−6−
イノン酸(GK81) この化合物を分取TLC[シリカゲル、CHCl3 /MeOH(5:1)]に
よって精製する;収率93%;
【0105】
【外32】
【0106】 7−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル)ヘプト−6−
イノン酸(GK80) この化合物を分取TLC[シリカゲル、CHCl3 /MeOH(5:1)]に
よって精製する;収率79%;
【0107】
【外33】
【0108】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニ
ル)プロプ−2−イニル]シクロヘキサンカルボン酸(GK83) この化合物をカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、CHCl3 /MeOH
(10:1)]によって精製する;収率80%;
【0109】
【外34】
【0110】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニ
ル)プロプ−2−イニル]シクロヘキサンカルボン酸(GK82) この化合物を分取TLC[シリカゲル、CHCl3 /MeOH(10:1)]
によって精製する;収率85%;
【0111】
【外35】
【0112】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニ
ル)プロピル]シクロヘキサンカルボン酸(GK95) この化合物を分取TLC[シリカゲル、CHCl3 /MeOH(10:1)]
によって精製する;収率93%;
【0113】
【外36】
【0114】 トランス−3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル)ア
クリル酸(GK62) この化合物をカラムクロマトグラフィー[シリカゲル、CHCl3 /EtOH
(1:1)]によって精製する;収率82%;
【0115】
【外37】
【0116】 4−[(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル)エチニル]
安息香酸(YH20) KOH(168mg、3mmol)をMeOH(5ml)中のYH19(0.
32g,1mmol)に添加する。攪拌された混合物を2時間還流し、ついで室
温に冷却する。HOAcを添加してpH8とし、揮発性物を蒸発させる。残留物
をクロマトグラフィー[SiO2 、CHCl3 /MeOH(5:1)]によって
精製して、YH200.19g(62%)が得られる。
【0117】
【外38】
【0118】 4−(3−(N−メチルピロリジン−2−イル)ピリジン−5−イルエチル)安
息香酸(YH24) KOH(130mg、2.32mmol)をYH22(0.12g,0.37
mmol)、H2 O(3ml)及び1,4−ジオキサン(3ml)を有する溶液
に添加する。2時間還流後、混合物のpHをHOACの添加によって8に調整す
る。揮発性物を蒸発させ、残留物をクロマトグラフィー[SiO2 、CHCl3 /MeOH(2:1)]によって精製して、YH2470mg(61%)が得ら
れる。
【0119】
【外39】
【0120】 三重結合の水素化に関する一般的方法(反応式7) トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニ
ル)プロピル]シクロヘキサンカルボン酸(GK84) EtOH40ml中のGK83(0.153g,0.47mmol)を1時間
炭素に担持された10%パラジウム0.1gを介して室温で及び大気圧で水素化
する。触媒を濾過して、EtOHで洗浄する。溶剤を減圧で蒸発させ、残留物を
分取TLC[シリカゲル、CHCl3 /MeOH(10:1)]によって精製し
、GK840.07g(45%)が得られる。
【0121】
【外40】
【0122】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニ
ル)プロピル]シクロヘキシルメチルアミン(GK93) 精製:カラムクロマトグラフィー[アルミナ、CHCl3 /MeOH、メタノ
ール10%〜50%の勾配];収率78%;
【0123】
【外41】
【0124】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニ
ル)プロピル]シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(GK94) 精製:カラムクロマトグラフィー[アルミナ、アセトン/イソヘキサン(1:2
)];収率79%;
【0125】
【外42】
【0126】 トランス−4−[3−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニ
ル)プロピル]シクロヘキシルメチルアミン(GK96) 精製:分取TLC[シリカゲル、CHCl3 /NH3 で飽和されたMeOH(1
5:1)];収率81%;
【0127】
【外43】
【0128】 8−[5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニル]オクタンアミ
ン(GK30) MeOH(20ml)中にSG29(0.2g,0.7mmol)を有する溶
液を室温で及び大気圧で10%Pd/C(0.1g)を介して水素化する。15
分後、触媒を濾過し、MeOHで洗浄する。揮発性物質を減圧で蒸発させ、残留
物をクロマトグラフィー分離[SiO2 、CHCl3 /MeOH/NH4 OH(
5:1:0.1)]して、無色油状物としてSG300.16g(76%)が得
られる。
【0129】
【外44】
【0130】 4−[2−(5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニル)エチル
]安息香酸(GK54) MeOH20ml中のGK49(0.09g,0.29mmol)を室温及び
大気圧で炭素上に担持された10%パラジウム0.03gを介して6時間水素化
する。触媒を濾過し、MeOHで洗浄する。揮発性物質を減圧で蒸発させ、残留
物をシリカゲルクロマトグラフィー[CHCl3 /MeOH(5:1)]によっ
て精製して、GK540.052g(57%)が得られる。
【0131】
【外45】
【0132】 メチル4−(3−(N−メチルピロリジン−2−イル)ピリジン−5−イルエチ
ル]ベンゾエート(YH22) MeOH10ml中にYH19(0.15g,0.468mmol)及びPd
(C)(10%、20mg)を有する混合物を大気圧及び室温で1日間水素化す
る。触媒をセライトによって濾過して除去し、濾液を濃縮する。残留物をクロマ
トグラフィー[SiO2 、CHCl3 /MeOH(60:1)]によって精製し
て、YH220.15g(95%)が得られる。
【0133】
【外46】
【0134】 2−エチニル−5−(1−メチル−2−ピロリジニル)ピリジン(GK58) GK55(0.3g,1.23mmol)及び鉱油中の60%分散液としてN
aH(0.01g,0.17mmol)を乾燥トルレン(50ml)に溶解する
。攪拌された溶液を留出物の沸点が110℃に達するまで徐々に蒸留する(留出
物約25mlが集められる)。トルエンの残留物を減圧で蒸発させる。残留物を
クロマトグラフィー分離し[SiO2 、CHCl3 /MeOH(10:1)]、
褐色油状物としてGK580.2g(87%)が得られる。
【0135】
【外47】
【0136】 GK56及びGK60の合成(反応式8) 5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジニルプロピオール酸(GK
60) THF(20ml)中にGK58(0.175g,0.94mmol)を有す
る溶液を−78℃に冷却し、BuLi(1.6Mヘキサン溶液、0.62ml,
0.94mmol)を添加する。反応混合物を0.5時間−78℃で攪拌し、つ
いでCO2 ガスを添加する。−78℃さらに1時間後、反応混合物を室温に加温
すさせる。THFを減圧で蒸発させ、残留物を分取TLC[シリカゲル、CHC
3 /MeOH(1:1)]によって精製する;収量0.20g(90%);
【0137】
【外48】
【0138】 5−(1−メチル−2−ピロリジニル)−3−ピリジニルプロピオール酸(GK
56) GK60の合成に関して記載した方法にしたがってこの化合物を3−エチニル
−5−(1−メチル−2−ピロリジニル)ピリジン7 から合成し、分取TLC[
シリカゲル、CHCl3 /MeOH(1:1)]によって精製した後GK56が
80%収率で得られる;
【0139】
【外49】
【0140】 III.種々のニコチン免疫原(ニコチン- リンカー- キャリヤー蛋白質)の調
製(反応式9) 巻き貝ヘモシアニン(KLH)へのカルボン酸のカップリングに関する一般的方
法 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(E
DC)の溶液(9当量)及び蒸留H2 O( 500μL)を、蒸留H2 O( 500
μL)中に酸(1当量)を有する混合物に添加する。10分後、蒸留H2 O(1
ml)中にKLH(酸と同一の量(mg))を有する混合物を添加する。反応混
合物を0℃で10分間、ついで環境温度で一晩保つ。反応混合物のpHを反応の
間pH4.5−6で保つ。蛋白質結合体をカラムクロマトグラフィー[Seph
adex G−25M、(PD−10カラム)、蒸留H2 Oで溶離]によって精
製し、ついで凍結乾燥する。 KLHへのアミンのカップリングに関する一般的方法 KLH(酸と同一の量(mg))及びH2 O( 1ml)の混合物を、H2 O(
500μL)中にアミン(10mg)を有する混合物に0℃で添加する。H2
( 500μL)中にEDC(9当量)を有する溶液を、反応混合物に添加し、混
合物を0℃で10分間、ついで環境温度で一晩保つ。反応混合物のpHを反応の
間pH4.5−6で保つ。蛋白質結合体をカラムクロマトグラフィー[Seph
adex G−25M、(PD−10カラム)、蒸留H2 Oで溶離]によって精
製し、ついで凍結乾燥する。 反応式1.ニコチン免疫原の製造
【0141】
【化7】
【0142】 反応式2.6−アミノニコチン−リンカー分子の合成
【0143】
【化8】
【0144】 反応式3.5−アミノニコチン誘導体の合成
【0145】
【化9】
【0146】 反応式4.いくつかのリンカーの合成
【0147】
【化10】
【0148】 反応式5.5−又は6−ブロモニコチンへの不飽和誘導体のパラジウム触媒によ
るカップリング反応
【0149】
【化11】
【0150】 反応式6.エステルの加水分解
【0151】
【化12】
【0152】 反応式7.三重結合の水素化
【0153】
【化13】
【0154】 反応式8.GK56及びGK60の合成
【0155】
【化14】
【0156】 反応式9.ニコチン−リンカー−KLH誘導体(ニコチン免疫原)の合成
【0157】
【化15】
【0158】 実験の説明 材料及び方法 動物 雄性ウスター(Wister)ラットを標準実験室条件下で2〜3匹一組で飼
い、食餌及び水に無制限に近づけ12hr明暗サイクル(0600hrでの明る
さ)下で維持される。
【0159】 免疫処置方法 3つの免疫処置プロトコルを使用する: 1.動物を5日間毎日免疫処置し、2日間休み、ついで再び5日間毎日免疫処置
する。各免疫注射は、生理食塩水0.1ml中の抗体10μg(ニコチン−リン
カー- KLH接合体)を含有し、胴体の背部首領域に皮下投与(s.c.)する
。コントロールには、生理食塩水0.1ml中のKLH10μg又は生理食塩水
0.1mlのみを注射する。 2.動物は、ボラス注射で抗体(ニコチン−リンカー- KLH結合体)100μ
g及びフロインド完全アジュバントを用いて免疫処置され、11又は14日目に
抗体(ニコチン−リンカー- KLH結合体)100μg及びフロインド不完全ア
ジュバントを含有するブースター注射を行う。これらの注射は0.4mlで腹腔
内に行われる。コントロールにはフロインド完全アジュバント中のKLH100
μg又はフロインド完全アジュバントのみを注射する。ブースター注射中にフロ
インド不完全アジュバントをフロインド完全アジュバントの代わりに使用する。
3.ニコチン自己管理された動物をボラス注射で抗体(ニコチン−リンカー- K
LH結合体)100μg及びフロインド完全アジュバントを用いて免疫処置され
、7又は8日目に抗体(ニコチン−リンカー- KLH接合体)100μg及びフ
ロインド不完全アジュバントを含有するブースター注射を行う。これらの注射は
0.4mlで腹腔内に行われる。
【0160】 Elisa(エライサ) Elisaプレート(Sigma又はLabsystems)をニコチン−リ
ンカーBSA結合体で被覆する。必要に応じて、このプレ−トをPBS中に3%
BSAを有する溶液を用いて塞ぐ。広範な洗浄後、血清を種々の希釈(1:1〜
1:390625)で添加し、プレートを37℃でインキュベートする。プレー
トを再び洗浄し、2番目の抗体、アルカリ性ホスファターゼ接合ヤギ抗- ラット
IgG(Sigma)の添加後、更に37℃でインキュベートする。酵素基質p
−ニトロフェニルリン酸塩(p−NPP)(Sigma)は405nmで分光光
度で読み取ることができる着色された最終生成物を産生する。
【0161】 競合Elisa 競合Elisaを血清の一元希釈(1:3125)を使用する以外は、通常の
Elisaのように行われる。ニコチン、コチニン、ノルニコチン、ニコチン−
N−オキシド及びナイアシンそれぞれを競合物として使用する。 VTA中のドパミンニューロンの電気生理学的単一細胞記録 実験の間、外科的な麻酔状態を維持する必要がある場合にさらに投与される薬
用量と共に抱水クロラール(400mg/kg,腹腔内)を用いてラットを麻酔
する。体温を温度自動調節で調節された加熱パッドを用いて37℃で保つ。気管
カニューレ及び頸静脈カテーテルを、動物がDavidKopf定位装置中で載
せられる前に挿入する。穴を記録域の上、すなわちラムダから測定されるAp+
3.0及びML±0.7mmにあける(Paxinos及びWatson、19
86)。電極をオメガドットガラスキャピラリーから引き、2M酢酸ナトリウム
中のPontamineSkyBlue(2%)で満たす。チップを顕微鏡下で
細分し、135Hzで測定された約2.0MΩのインピーダンスを生じる。推定
されるDAニューロンが前もって組織化学的に同定されたDAニューロンの特性
(Grace及びBunney、1983;Wang、1981)、すなわち2
.0ms以上続く典型的な三相スパイク(triphasic spike)波形及び1〜10H
zの基礎放電(basalfiring)率で脳表面から7.5−8.5mmに
見出される。細胞外作用電位を増幅し、判別し、オシロスコープ及びオーディオ
モニターで記録する。判別されたスパイクをCambridgeElectro
nicsdesign1401interfaceを介して、Spike2ソフ
トウエアーを有するASTBravoLC4/66dコンピューターに供給する
。DAニューロンの一時の放電パターンの分析を、オフラインで当社の研究所で
開発された慣用の分析スクリプトを用いて行う。バースト放電(burstfi
ring)、放電率及び種々の係数を250の連続インタースパイク(inte
r−spike)間隔の間で算出する。バーストの開始を、80msよりも短い
間隔として及びバースト終了を160msを超える次の間隔で限定する(Gra
ce及びBunney、1984)。バースト放電をバースト中のスパイクとス
パイク総数の間の百分率として定量化する。種々の係数を標準偏差とインタース
パイク間隔の平均値の間の百分率として定義する(Werner及びMount
castle、1963)。
【0162】 ニコチンを各段階で薬用量を倍にして投薬量範囲3〜100μg/kg(累積
薬用量)で静脈内に投与する。ニコチン注射を3−5分ごとに行う。各実験の最
後に、5μAの負電流を電極によって10分間流し、記録部位を印す(Lodg
e等、1974)。動物を抱水クロラールの過剰投与量で殺害し、脳を25%シ
ョ糖中の5%ホルムアルデヒド中で保存し、その後厚さ50μmの断片にミクロ
トーム上でスライスし、記録部位の組織学的証明にニュートラルレッドで着色す
る。VTA内にある記録部位のみがこのプロトコルで容認される。
【0163】 電圧電流法 ドパミンの電圧電流測定をパルジリン(pargyline) で前処理されたラットで行
い、抱水クロラール麻酔下で保つ。炭素繊維電極の活性部分は厚さ12μm及び
長さ500μmである。電極をGonon(1988)によって記載されている
ように調製し、処理する。電極をNACshell に関して座標(coordina
tes):AP=+1.6及びML=±0.8に位置づける(Paxions及
びWatson、1986)。電極のチップを大脳皮質表面下6.5−7.0m
mに置き、示差正常パルス(differential normal puls)電圧電流法を使用して、
前記パラメーターと共に毎分ボルタンモグラムを記録する(Gonon等、19
84及びGonon、1988)。安定なベースラインを観察する場合、動物に
生理食塩水を静脈内注射し、その後ニコチンを増加する量で(6、12、24及
び48μg/kg)を10分毎に投与する。
【0164】 例 現在、16個の異なるニコチン免疫原を試験管内法及び生体内法の双方で免疫
原性に関してテストする。
【0165】 例1 Elisa プロトコル2にしたがってGK5−KLHで免疫処置されたラットを使用する
。Elisa試験用血液サンプルを最初のボラス免疫処置7又は9日後に集める
。Elisa抗体力価は1:100〜1:15000に及ぶ(図1参照)。血液
サンプルをブースター免疫処置後1〜4日目に再度集める。この第二免疫処置は
1:3000〜1:15500の力価を生じる(図2参照)。
【0166】 例2 免疫処置プロトコル2を用いてGK5−KLHで免疫処置後、実験動物からの
血清を集め、その特異抗体力価は主として1:500〜1:3000(Elis
a法で測定される)である。アドジュバントを含有する免疫処置プロトコル2は
特異抗体のより高い力価、主として1:3000〜1:15000を生じる(図
3参照)。すべてのテストされたニコチン免疫原、たとえばGK5−KLH、G
K60−KLH、YK6−KLH、GK84−KLH及びGK80−KLHをプ
ロトコル2を用いて免疫処置する。この力価は少なくとも1ヶ月間安定である。
【0167】 例3 競合Elisa 競合Elisaを免疫処置されたラットからの血清サンプルで行う。ニコチン
、代謝産物コチニン、ノルニコチン、ニコチン−N−オキシド及びナイアシン(
非代謝産物)を競合物として使用する。競合物濃度は6×10-10 〜6×10-6 Mに及ぶ。プロトコル2を用いて免疫処置後、免疫原はコチニン、ニコチン−N
−オキシド及びナイアシンに対するよりもニコチンに対して特異的である抗体を
生じる(図4参照)。ほとんどの場合、ニコチン及びノルニコチンに対する特異
性は類似する。コチニンは主要なニコチン代謝産物(80%)であり(Beno
witz等、1994)、したがってニコチン抗体はコチニンに対するよりもニ
コチンに対して大きい特異性を有することが重要である。一方、ニコチンの0.
4%しかノルニコチンへ代謝されない(Benowitz等、1994)という
事実からみれば、ニコチン及びノルニコチンに対する特異性での類似性は顕著な
役割を果さないはずである。
【0168】 例4 電気生理学 ラット腹側被蓋域ドパミンニューロンからの電気生理学的単細胞記録から、ニ
コチンが静脈内投与された場合(3−48μg/kg)、コントロール(KLH
免疫処置された)ラット中のドパミン細胞は変動係数によって評価されるように
平均放電率及びバースト放電(図5参照)における増加及び放電パターンの緩和
(deregularization) で一般に応答する。テストされたラット6匹のうちの5匹
はニコチンに応答する。その変化は6μg/kgほど低いニコチン薬用量ですで
に明らかである。ラット6匹のうちの3匹で、活性化は薬剤の投与後直ちにニュ
ーロン性活性の一時の(すなわち<1分)、しかし顕著な増加を伴う。これらの
他に、ニコチン投与前にバーストを示さない2つの細胞はニコチン投与(6μg
/kg)後に急激なパターンに変わる。
【0169】 これとは対照的に、免疫処置プリトコル1を用いてGK5−KLHで免疫処置
されたラット4匹のうち1のみがドパミンニューロン性活性の増加でニコチンに
応答する。さらに、ニューロン性活性の一時の増加は観察されないず、ニコチン
の極めて高い薬用量を投与したとしても急激でない放電パターンの急激な放電パ
ターンへの変化も観察されない(図6参照)。
【0170】 一般に、したがって免疫処置されたラットは、腹側被蓋域ドパミンニューロン
活性へのニコチンの活性化作用にあまり敏感性を示さない。特に、免疫処置され
たラットはニコチン様非免疫処置されたラットのように低い薬用量(すなわち<
12μg/kg)によって活性化されず、そして細胞はコントロール動物に見ら
れるように、ニコチンの全身(systemic)注射に応じて即座の活性化にも応答しな
い。
【0171】 結論として、これらの実験から、タバコ1又は2本を吸うことによって摂取さ
れたヒトと同等の少量のニコチン量を投与した後、使用された免疫原はメソリン
ビック(mesolimbic)ドパミンニューロン中でバースト放電の急性刺激を大いに予
防するのに有効であることが実証される。すべての蓋然性において、たとえば脳
の報償システムへのタバコの一服の急性効果が喫煙において増強単位に相当する
ことから、この化合物はまったく有望であるようにみえる。
【0172】 例5 電圧電流法 コントロールで、ニコチン投与は中隔側坐核でDA−産生の薬用量依存増加を
生じる。これに反して、能動免疫は、DA−流出へのニコチン作用を変化させる
中隔側坐核(図7a,b及びc)。免疫原、すなわちニコチン性ハプテンの特性
にしたがって、ドパミン産生へのニコチンの作用はベースラインレベルに抑制す
ることができるか(図7a)又はそれよりむしろ逆説的にいっても増加させるこ
とができる(図7b)。ニコチンでの急性実験3週間前にすでに免疫が生じる研
究(図7c)で、動物はメソリンビックドパミンシステム、すなわち第一報酬経
路への高い薬用量でさえニコチンの中枢作用にまだ著しい減少を示す。これはニ
コチンの自己抑制及びその依存傾向を決定的に立証する。
【0173】 実験の説明に開示された文献
【0174】
【外50】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ElizaGK5−KLH測定を示す。
【図2】 図2は、ElizaGK5−KLH(ブースター(追加抗原)免疫
)測定である。
【図3】 図3は、免疫ラットからの血清のEliza力価測定である。
【図4】 図4は、競合Elizaである。
【図5】 図5は、コントロールラットでのVTADAニューロンからの電気
生理学的単個細胞記録である。
【図6】 図6は、免疫ラットでのVTADAニューロンからの電気生理学的
単個細胞記録である。
【図7a】図7aは、免疫原GK84−KLHを用いる能動免疫による中隔側
坐核中でのニコチン誘発されたドパミン放出の効果的抑制を示す。
【図7b】図7bは、免疫原GK80−KLHを用いる能動免疫によるニコチ
ン投与後の中隔側坐核中でのドパミン流出の増加を示す。
【図7c】図7cは、3週間以上安定な、ニコチン誘発されたドパミン産出で
の免疫原YH6−KLHによる免疫効果を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月24日(2000.8.24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 Zは-NH-又は-CO-であるか、あるいは Xは-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 Zは-NH-又は-CO-である。] で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質を含有する
ニコチン免疫原。
【化2】 [式中、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 Zは-NH-又は-CO-であるか、あるいは Xは-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 Zは-NH-又は-CO-である。] で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質。
【化3】 [式中、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 Zは-NH-又は-CO-であるか、あるいは Xは-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 Zは-NH-又は-CO-である。] で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質をニコチン
分子に結合する抗体を誘発する抗体誘発量で上記個体に投与することを特徴とす
る、上記免疫学的処置法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,Z W Fターム(参考) 4C085 AA05 AA38 BA10 BA12 BA19 BA21 BB07 CC07 EE01 EE06 FF03 FF20 GG01 4H045 AA11 BA50 BA51 CA11 CA50 DA86 EA20 FA51

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、 Zが-NH-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-NH-又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 但し、Yが-(CH2)5-であり、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- ではない、 そしてZが-CO-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 そしてYが-(CH2)k -(式中、k=0〜20)である場合、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Zは-CO-である。] で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質を含有する
    ニコチン免疫原。
  2. 【請求項2】キャリヤー蛋白質が巻き貝ヘモシアニン(KLH)、破傷風ト
    キソイド、ジフテリアトキソイド、非毒性突然変異ジフテリアトキソイドCRM 197 、髄膜炎菌からの外膜蛋白複合体(OMPC)、熱に不安定な大腸菌(Esch
    erichia coli) のBサブユニット及び緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) (rE
    PA)からの組換えエキソプロテインより成る群から選ばれる、請求項1記載の
    ニコチン免疫原。
  3. 【請求項3】式 【化2】 [ 式中、 Zが-NH-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-NH-又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 但し、Yが-(CH2)5-であり、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- ではない、 そしてZが-CO-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 そしてYが-(CH2)k -(式中、k=0〜20)である場合、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Zは-CO-である。] で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質。
  4. 【請求項4】キャリヤー蛋白質が巻き貝ヘモシアニン(KLH)、破傷風ト
    キソイド、ジフテリアトキソイド、非毒性突然変異ジフテリアトキソイドCRM 197 、髄膜炎菌からの外膜蛋白複合体(OMPC)、熱に不安定な大腸菌(Esch
    erichia coli) のBサブユニット及び緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa) (rE
    PA)からの組換えエキソプロテインより成る群から選ばれる、請求項3記載の
    5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質。
  5. 【請求項5】薬剤として使用するための請求項3又は4記載の5−又は6−
    ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の5−又は6−ニコチニル−リンカー- キ
    ャリヤー蛋白質及び薬学的に容認された賦形剤を含有する薬学的調合物。
  7. 【請求項7】アジュバントを更に含有する、請求項6記載の薬学的調合物。
  8. 【請求項8】式 【化3】 [式中、 Zが-NH-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-NH-又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)k - 又は-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、k=0〜20、m=0〜6、そしてn=0〜6)であり、 但し、Yが-(CH2)5-であり、Zが-NH-である場合、Xは-NH-CO- ではない、 そしてZが-CO-である場合、 Xは-NH-CO- 又は-C≡C-又は-C=C- 又は-CH2- であり、 Yは-(CH2)m -C6H10-(CH2)n - 又は-(CH2)m -C6H4-(CH2) n - ( 式中、m=0 〜6、そしてn=0〜6)であり、 そしてYが-(CH2)k -(式中、k=0〜20)である場合、 Xは-C≡C-又は-C=C- であり、 Zは-CO-である。] で表わされる5−又は6−ニコチニル−リンカー- キャリヤー蛋白質をニコチン
    分子に結合する抗体を誘発する抗体誘発量で個体に投与することを特徴とする、
    個体への害の減少を達成するためにタバコ製品によるニコチン依存症を予防及び
    ( 又は) 治療する免疫学的処置法。
  9. 【請求項9】個体においてニコチン分子に結合する抗体の力価を増加させる
    ために、投与を時折繰り返す、請求項8記載のニコチン依存症の処置法。
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