JP2002515416A - 経鼻投与用医薬製剤 - Google Patents

経鼻投与用医薬製剤

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JP2002515416A
JP2002515416A JP2000549208A JP2000549208A JP2002515416A JP 2002515416 A JP2002515416 A JP 2002515416A JP 2000549208 A JP2000549208 A JP 2000549208A JP 2000549208 A JP2000549208 A JP 2000549208A JP 2002515416 A JP2002515416 A JP 2002515416A
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マー・シン・ファン
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ハイケム株式会社
チャルナ・ケミカルズ・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬活性ポリペプチドを含有する経鼻投与用医薬製剤を提供する。 【解決手段】 医薬活性ポリペプチドを含有する経鼻投与のための医薬製剤及び該医薬製剤の製造方法が開示されている。この医薬製剤は、(1)医薬活性ポリペプチド、(2)タウリン、そのC1〜6アルコールとのエステル、その塩基金属塩並びにヒアルロン酸及びその塩基金属塩からなる群から選ばれる1以上の化合物及び(3)薬理学的に許容され得る1以上の添加剤を含む。この医薬製剤は、良好な医薬活性を示す。刺激といった悪影響も観測されず、このため本発明の医薬製剤は、鼻粘膜を経由した投与に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医薬活性ポリペプチドを含有する経鼻投与用医薬製剤に関する。さら
に詳しくは、本発明は、タウリン、そのC1〜6のアルコールとのエステル及び
その塩基金属塩並びにヒアルロン酸及びその塩基金属塩からなる群から選ばれる
1以上の化合物を含む経鼻投与用医薬製剤に関する。これらの化合物は、本発明
の医薬製剤に対する吸収促進剤として作用する。本発明の経鼻投与用医薬製剤は
、鼻粘膜経由で投与される。本発明は、また医薬製剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒアルロン酸ブチレングリコールエステルをキャリヤとする、生理活性ペプチ
ドを有する経鼻投与用粉末組成物は公知である(特開平6−199681号公報
)。ペプチドホルモン及びヒアルロン酸(塩)を含有し、好ましくはpHが約4
である、経粘膜投与用薬剤組成物は公知である(特開平3−246233号公報
)。生理活性ペプチドがヒアルロン酸エステルによって囲まれているか、あるい
はこれに吸着しているミクロスフエアは公知である(特開平7−179363号
公報)。生理活性ペプチド、ヒアルロン酸又はその非毒性塩及び高分子物質から
なる、薬剤放出性が向上した医薬用製剤は公知である(特開平5−97694号
公報)。ペプチド系薬物とヒアルロン酸からなる経肺投与製剤は公知である(特
開平9−309843号公報)。ヒアルロン酸又はその非毒性塩を含有する生理
活性持続製剤は公知である(特開平2−213号公報)。顆粒球コロニー刺激因
子、糖類及びヒアルロン酸又はその塩を含有する粉末経鼻投与製剤は公知である
(特開平8−198772号公報)。インシュリン及び増粘剤としてのヒアルロ
ン酸又はその塩を含有する点眼剤は公知である(特開平1−294633号公報
)。医薬活性ペプチド、水溶性ヒアルロン酸及び薬理活性を示さない水溶性タン
パク質を含有する、持続性の水溶性医薬組成物は公知である(特開平5−186
362号公報)。生理活性ペプチドをキャリアであるヒアルロン酸に均一に分散
、付着結合させた生理活性ペプチド組成物は公知である(特開平7−11817
0号公報)。生物活性ポリペプチドに吸収促進剤としてタウリンを含有させた高
吸収性経腟剤は公知である(特開平3−99021号公報)。中国特許出願第9
5119260.4号にはポリペプチド類医薬の粘膜吸収剤型の促進剤が開示さ
れている。このような促進剤としてはアゾン、サポニン、グリシレレチノイン酸
(Glycyrrhizinoic acid)並びにそのエステル及び塩、グ
リシレチン酸とそのナトリウム塩、ジヒドロキシモリンタンニン酸とその誘導体
、カルボン酸エステル類等が挙げられているが、当該出願における唯一の実施例
は、舌下錠剤である。中国特許出願第88106763.6号には、粘膜経由で
投与する医薬製剤が開示されている。該製剤中に含まれる吸収促進剤は、D−エ
リスロース、D−リボース、D−リブロース、D−キシロース、D−アラビノー
ス、D−マンノース、L−ソルボース、D−sedumtheptulose等
、又はα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキスト
リン及び側鎖シクロデキストリン等の単糖である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ポリペプチド類化合物は、胃腸内の酵素によって減成され易いと共に、肝臓で
代謝され易く、患者の体内において、本来の薬理効果を発揮し難い。したがって
、通常、ポリペプチド類化合物は、例えば、皮下注射、筋肉注射、静脈注射など
注射剤の形式で使用される。しかし、患者にとって、長期的にポリペプチドの注
射を受けることは、筋肉組織の損害、壊死などの苦痛や刺激を伴い、また、注射
により、伝染病やその他の病気が移る可能性もある。また、通院など様々な不便
も生じる。このような理由により、近年、ポリペプチド類化合物を鼻粘膜等の粘
膜を通して、投与することが注目されているが、鼻粘膜経由投与用ポリペプチド
医薬製剤はまた市販されていない。
【0004】 従って、鼻粘膜経由投与用ポリペプチド医薬製剤の需要は高く、その開発が急
がれている。
【0005】 本発明の目的は、医薬活性ポリペプチドを含有する経鼻投与用医薬製剤を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、経鼻投与に
好適な新規な医薬製剤を見出し本発明に至ったものである。医薬活性ポリペプチ
ドを含有する新規な経鼻投与用医薬製剤は、注射投与と同等の高い薬物活性を示
すと共に、患者を刺激することがない。
【0007】 本発明の経鼻投与用医薬製剤は、(1)医薬活性ポリペプチド、(2)タウリ
ン、そのC1〜6アルコールとのエステル及びその塩基金属塩、並びにヒアルロ
ン酸及びその塩基金属塩からなる群から選ばれる1以上の化合物、及び(3)薬
理学的に許容され得る1以上の添加剤を含む。
【0008】 本発明の好ましい経鼻投与用医薬製剤は、(1)医薬活性ポリペプチド、(2
)タウリン、そのC1〜6アルコールとのエステル及びその塩基金属塩から選ば
れる1以上の化合物、(3)ヒアルロン酸及びその塩基金属塩から選ばれる1以
上の化合物及び(4)薬理学的に許容され得る1以上の添加剤を含む。
【0009】 さらに、本発明の好ましい経鼻投与用医薬製剤は、(1)医薬活性ポリペプチ
ド、(2)タウリン及びヒアルロン酸、及び(3)薬理学的に許容され得る1以
上の添加剤を含む。
【0010】 さらに本発明によれば、タウリン、そのC1〜6アルコールとのエステル及び
タウリンの塩基金属塩、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の塩基金属塩及びこれらの
混合物、又は鼻粘膜を経由して医薬活性ポリペプチドを投与するためのキャリア
を含む群から選択される少なくとも1以上の化合物を含む。
【0011】 本発明によれば、また医薬製剤の製造方法が提供される。少なくとも1種の医
薬活性ポリペプチドを含む医薬製剤を製造する方法は、 タウリン、タウリンとC1〜6のアルコールとのエステル、タウリンの塩基金
属塩、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の塩基金属塩、これらの混合物、及び添加剤
を含む群から選択される化合物に水を所定量添加して前記各成分の溶液を形成す
るステップと、 前記化合物を溶解した溶液のpHを調整するステップと、 前記溶液に医薬活性ポリペプチドを添加して該医薬活性ポリペプチドを溶解す
るステップと、を含む。
【0012】 さらに本発明の医薬製剤の製造方法は、さらに、前記溶液をろ過して滅菌する
ステップと、 該ろ過物をボトル詰めするステップとを含んでいてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明において、医薬活性ポリペプチドは、例えば、ウシ、ブタから得たイン
シュリン或いは人工合成のインシュリン、カルシトニン、ヒルジン、グルカコゲ
ン、アンジオテンシン、乳汁分泌ホルモン、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン
(TSH)、又はチロトロピン、アドレノコルチコトロピン及びインターフェロ
ンなどのポリペプチドを含む。
【0014】 本発明の経鼻投与用医薬製剤の好ましい態様の一つにおいては、糖尿病の治療
のため鼻粘膜を通して投与される医薬製剤を提供する。上記した医薬製剤は、医
薬活性ポリペプチドとしてインシュリンを含有する。
【0015】 タウリンの塩基金属塩は、本発明の経鼻投与用医薬製剤に含有される吸収促進
剤の一つとして用いられる。塩基金属塩としては例えば、タウリンのナトリウム
塩、カリウム塩などを挙げることができる。またヒアルロン酸の塩基金属塩は、
本発明の経鼻投与用医薬製剤の吸収促進剤の一つとして用いることができる。塩
基性塩としては、例えばヒアルロン酸のナトリウム塩、カリウム塩などを挙げる
ことができる。
【0016】 本発明の経鼻投与用医薬製剤の好ましい有効成分である医薬活性ポリペプチド
の一つであるインシュリンは、動物(例えばウシ、ブタ)から得た天然インシュ
リン、合成インシュリン及び組換えDNA技術により得られる組換えインシュリ
ンを挙げることができる。
【0017】 上記したインシュリン等を含有する、本発明の経鼻投与用医薬製剤による治療
の対象となる糖尿病には、I型糖尿病及びII型糖尿病を挙げることができる。
【0018】 本発明の経鼻投与用医薬製剤は液体滴剤又はスプレー剤の形で使用される。液
体滴剤又はスプレー剤の形の本発明の経鼻投与用医薬製剤は、例えば、鼻粘膜経
由でヒトに投与される。
【0019】 医薬活性ポリペプチドを含有する本発明の医薬製剤は、医薬活性ポリペプチド
と共に、吸収促進剤又はキャリア又は吸収促進剤及びキャリアから製剤すること
ができる。しかしながら、本発明者らは、経鼻投与医薬製剤が、医薬活性ポリペ
プチドと、吸収促進剤としてのタウリン又はそれらの誘導体及びキャリアとして
もヒアルロン酸又はそれらの誘導体を同時に含んでいる場合に著しい治療効果を
得ることができることを見出したものである。
【0020】 本発明の医薬活性ポリペプチドを含有する経鼻投与用医薬製剤は、タウリン又
はその塩基金属塩又はC1〜6アルコールとのエステル、及びタウリンの塩基金
属塩唐選択される少なくとも1種の化合物0.01〜20w/v%を吸収促進剤
として、ヒアルロン酸もしくはその塩基金属塩、あるいはそれらの混合物を含む
群から選択される少なくとも1種の化合物0.01〜10w/v%をキャリアと
して含有する。
【0021】 本発明の医薬活性ポリペプチドを含有する水溶液又は経鼻投与用医薬製剤のp
Hは、通常6〜8、好ましくは6.5から7.5である。
【0022】 本発明の医薬活性ポリペプチドを含有する経鼻投与用医薬製剤は、例えば以下
のようにして製造される。
【0023】 タウリン、そのC1〜6アルコールとのエステル及びその塩基金属塩並びにヒ
アルロン酸及びその塩基金属塩からなる群から選ばれる1以上の化合物、所望に
より保存剤であるNipagin A(p−ヒドロキシ安息香酸エチル)等の添
加剤に適量の蒸留水を加え、加熱して該化合物を溶解後0.1Nの塩酸又は水酸
化ナトリウムを使用してpHを好ましくは6.5から7.5、さらに好ましくは
約7.0に調整し、次いでインシュリン等の医薬活性ポリペプチドを添加する。
【0024】 上述のステップにおいては、上述の溶液を濾過して滅菌するステップと、得ら
れる濾液をボトル詰めするステップを含んでいてもよい。このためのボトルは、
上述した目的のために特別に製造することができる。
【0025】 本発明の鼻粘膜経由で投与される医薬活性ポリペプチド含有経鼻投与用医薬製
剤の投与量は、患者の年齢、体重、体の健康状態及び病気の症状、同時に投与さ
れる医薬の有無、その種類あるいは医薬活性ポリペプチドの種類などによって変
化する。通常は、医薬活性ポリペプチドの公知の投与量に従って、本発明の医薬
活性ポリペプチド含有経鼻投与用医薬製剤の投与量を決定することができる。
【0026】
【実施例】
以下の実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、本発明を限定
するものではなく、本発明を説明するためのものである。
【0027】 [実施例1]経鼻投与用医薬製剤の製造
【0028】 上記のタウリン、Nipagin Aに適量の蒸留水を加え、加熱して溶解後
に、0.1Nの塩酸または0.1Nの水酸化ナトリウムを使用してpH=7に調
整し、上記のインシュリンを加えた。溶解後、滅菌濾過を行い、得た濾液を特製
の滅菌したボトルに充填した。
【0029】 [実施例2]経鼻投与用医薬製剤の製造
【0030】 上記ヒアルロン酸とNipagin Aに適量の蒸留水を加え、加熱して溶解
後、0.1Nの塩酸又は0.1Nの水酸化ナトリウムを使用してpH=7に調整
し、上記のインシュリンを加えた。溶解後、滅菌濾過を行い、得た濾液を特製の
滅菌したボトルに充填した。
【0031】 [実施例3]経鼻投与用医薬製剤の製造
【0032】 上記のタウリン、ヒアルロン酸に適量の蒸留水を加え、加熱して溶解後に、0
.1Nの塩酸又は0.1Nの水酸化ナトリウムを使用してpH=7に調整し、上
記のインシュリンを加た。溶解後、滅菌濾過を行い、得た濾液を特製の滅菌した
ボトルに充填した。
【0033】 [実施例4] 本発明により、経鼻投与のためのインシュリンを含有する医薬製剤を点鼻薬、
又は鼻ドロップ剤の形態に製剤した。この医薬製剤をアロキサンの注射による投
与で引き起こされる大型ねずみ(rats)のアロキサン糖尿病への血糖値の影響を比
較実験した。
【0034】 材料 動物:Wistar大型ねずみ、雄、体重200〜220g、中国軍事医学科
学動物センターから購入。合格証番号:京動管質字(1994)第052号。
【0035】 本発明のインシュリン含有医薬製剤;使用量はそれぞれ10IUインシュリン
/kg、5IUインシュリン/kg及び2.5IUインシュリン/kg。
【0036】 試薬と機器 アロキサン:Lot No.FL0610021153、市販品、香港製。
【0037】 紫外−可視分光光度計:日本製 実験方法: 上記した健康なねずみを選び、24時間断食(水を飲むのは自由)させた後に
、アロキサンの塩溶液40mg/kgを静脈注射する。注射36時間後再び断食
(自由に水を飲む)させ、12時間後に実験を開始する。実験を開始する時に、
大型ねずみ一匹あたりに30mg/kgのペントバルビタールナトリウム麻酔剤
を腹部に注射した後、採血し、血糖値を測定する。実験はブランク対象グループ
、モデルグループおよび投薬グループに分けて行う。ブランク対照グループはア
ロキサンを注射しない組であり、ブランク対照グループとモデルグループに対し
ては、インシュリンを含まない本発明の実験用の医薬製剤を鼻穴にドロップする
。ドロップ量は10μl/100gである。投薬グループに対しては、10IU
インシュリン/kg、5IUインシュリン/kg及び2.5IUインシュリン/
kgを含有する、本発明の上記2組と同量(10μl/100g)の実験用経鼻
投与用医薬製剤を鼻穴にドロップする。投薬して1、2、3、4時間後に各組の
ねずみから採血し、血糖値を測定して比較する。その結果を表1に示す。
【0038】 表1のデータによれば、本発明のインシュリン含有医薬製剤は鼻粘膜で吸収さ
れ、効果的な血糖低下作用を有することが見出された。
【0039】
【発明の効果】
本発明の医薬活性ポリペプチド含有経鼻投与用医薬製剤は良好な薬物活性を示
し、しかも鼻粘膜に対して、刺激性、又はその他の悪い影響は観察されない。し
たがって、本発明の医薬製剤は鼻粘膜系経由で投薬するのに非常に優れた医薬製
剤である。
【0040】
【表1】 IU:国際単位
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月12日(2000.5.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/48 A61K 37/26 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C076 AA12 AA25 DD45R DD55N DD57N EE37N FF34 FF68 4C084 AA03 BA44 DA21 DB01 DB21 DB22 DB23 DB24 DB31 DB34 DB35 DC35 MA05 MA13 MA17 MA59

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)医薬活性ポリペプチド、(2)タウリン、そのC1〜
    6アルコールとのエステル及びその塩基金属塩並びにヒアルロン酸及びその塩基
    金属塩からなる群から選ばれる1以上の化合物及び(3)薬理学的に許容され得
    る1以上の添加剤を含む経鼻投与用医薬製剤。
  2. 【請求項2】 (1)医薬活性ポリペプチド、(2)タウリン、そのC1〜
    C6アルコールとのエステル及びその塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物、
    (3)ヒアルロン酸及びその塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物及び(4)
    薬理学的に許容され得る1以上の添加剤を含む請求項1に記載の経鼻投与用医薬
    製剤。
  3. 【請求項3】 (1)医薬活性ポリペプチド、(2)タウリン及びヒアルロ
    ン酸、及び(3)薬理学的に許容され得る添加剤の1以上を含む経鼻投与用医薬
    製剤。
  4. 【請求項4】 医薬活性ポリペプチドがインシュリン、カルシトニン、ヒル
    ジン、グルカゴン、アンジオテンシン、乳汁分泌ホルモン、成長ホルモン、甲状
    腺刺激ホルモン、アドレノコルチコトロピン及びインターフェロンからなる群か
    ら選ばれる請求項1、2又は3に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  5. 【請求項5】 医薬活性ポリペプチドがインシュリンである請求項4に記載
    の経鼻投与用医薬製剤。
  6. 【請求項6】 滴剤またはスプレー剤である請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の経鼻投与用医薬製剤。
  7. 【請求項7】 タウリン、そのC1〜6のアルコールとのエステル及びその
    塩基金属塩からなる群から選ばれる1以上の化合物を0.01〜20w/v%で
    含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  8. 【請求項8】 0.01〜10w/v%のヒアルロン酸及びその塩基金属塩
    から選ばれる1以上の化合物を含む請求項1に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  9. 【請求項9】 タウリン、そのC1〜6のアルコールとのエステル及びその
    塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物を0.01〜20w/v%、及びヒアル
    ロン酸及びその塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物を0.01〜10w/v
    %で含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  10. 【請求項10】 前記塩基金属塩は、ナトリウム塩又はカリウム塩である請
    求項1〜9のいずれか1項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  11. 【請求項11】 前記添加剤は、保存剤及び賦形剤を含む群から選択される
    少なくとも1種の化合物である請求項1〜10のいずれか1項に記載の経鼻投与
    用医薬製剤。
  12. 【請求項12】 前記添加剤として、賦形剤及び保存剤を含む請求項1〜1
    1のいずれか1項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  13. 【請求項13】 前記賦形剤は、水である請求項11又は12に記載の経鼻
    投与用医薬製剤。
  14. 【請求項14】 前記保存剤は、p−ヒドロキシ安息香酸エチルである、請
    求項11、12または13に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  15. 【請求項15】 pHが6から8の範囲にある請求項1〜14のいずれか1
    項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  16. 【請求項16】 pHが6.5から7.5の範囲にある請求項15に記載の
    経鼻投与用医薬製剤。
  17. 【請求項17】 (1)インシュリン、(2)吸収促進剤である、タウリン
    、そのC1〜6アルコールとのエステル及びその塩基金属塩並びにヒアルロン酸
    及びその塩基金属塩からなる群から選ばれる1以上の化合物、及び(3)薬理学
    的に許容され得る添加剤の1以上を含む糖尿病治療用医薬製剤である、経鼻投与
    用医薬製剤。
  18. 【請求項18】 (1)インシュリン、(2)吸収促進剤である、タウリン
    、そのC1〜6アルコールとのエステル及びその塩基金属塩から選ばれる1以上
    の化合物、(3)ヒアルロン酸及びその塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物
    の混合物、及び(4)薬理学的に許容され得る添加剤の1以上を含む糖尿病治療
    用医薬製剤である、請求項17に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  19. 【請求項19】 (1)インシュリン、(2)タウリン及びヒアルロン酸、
    (3)薬理学的に許容され得る1以上の添加剤を含む、経鼻投与用医薬製剤。
  20. 【請求項20】 滴剤またはスプレー剤である請求項17、18又は19に
    記載の経鼻投与用医薬製剤。
  21. 【請求項21】 インシュリンはウシ、ブタ由来のインシュリン又は合成イ
    ンシュリンである請求項17、18又は19に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  22. 【請求項22】 糖尿病がI型又はII型糖尿病である請求項17、18又は
    19に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  23. 【請求項23】 タウリン、そのC1〜6アルコールとのエステル及びその
    塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物を0.01〜20w/v%で含む、請求
    項17〜22のいずれか1項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  24. 【請求項24】 ヒアルロン酸及びその塩基金属塩から選ばれる1以上の化
    合物を0.01〜10w/v%で含む、請求項17〜23のいずれか1項に記載
    の経鼻投与用医薬製剤。
  25. 【請求項25】 タウリン、そのC1〜6アルコールとのエステル及びその
    塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物を0.01〜20w/v%、及びヒアル
    ロン酸及びその塩基金属塩から選ばれる1以上の化合物を0.01〜10w/v
    %で含む、請求項17〜24のいずれか1項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  26. 【請求項26】 前記塩基金属塩は、ナトリウム塩又はカリウム塩である請
    求項17〜25のいずれか1項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  27. 【請求項27】 前記添加剤は、保存剤又は賦形剤を含む群から選択される
    少なくとも1種の化合物である請求項17〜26のいずれか1項に記載の経鼻投
    与用医薬製剤。
  28. 【請求項28】 前記添加剤は、賦形剤及び保存剤である請求項27に記載
    の経鼻投与用医薬製剤。
  29. 【請求項29】 前記賦形剤は、水である請求項27又は28に記載の経鼻
    投与用医薬製剤。
  30. 【請求項30】 保存剤がp−ヒドロキシ安息香酸エチルである請求項27
    、28、又は29に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  31. 【請求項31】 鼻粘膜経由で投与される、請求項1〜30のいずれかに記
    載の経鼻投与用医薬製剤。
  32. 【請求項32】 pHが6から8の範囲にある請求項1〜31のいずれか1
    項に記載の経鼻投与用医薬製剤。
  33. 【請求項33】 pHが6.5から7.5の範囲にある請求項32に記載の
    経鼻投与用医薬製剤。
  34. 【請求項34】 少なくとも1種の医薬活性ポリペプチドを含む医薬製剤を
    製造する方法であって、該方法は、 タウリン、タウリンとC1〜6のアルコールとのエステル、タウリンの塩基金
    属塩、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸の塩基金属塩、これらの混合物、及び添加剤
    を含む群から選択される化合物に水を所定量添加して前記各成分の溶液を形成す
    るステップと、 前記化合物を溶解した溶液のpHを調整するステップと、 前記溶液に医薬活性ポリペプチドを添加して該医薬活性ポリペプチドを溶解す
    るステップと、を含む医薬製剤の製造方法。
  35. 【請求項35】 さらに、前記溶液をろ過して滅菌するステップと、 該ろ過物をボトル詰めするステップとを含む、請求項34に記載の医薬製剤の
    製造方法。
  36. 【請求項36】 前記医薬活性ポリペプチドは、天然インシュリン、合成イ
    ンシュリン、組換えDNAにより得られるインシュリン、カルシトニン、ヒルジ
    ン、グルカゴン、アンジオテンシン、乳汁分泌ホルモン、成長ホルモン、甲状腺
    刺激ホルモン又はチロトロピン、アドレノコルチコトロピン及びインターフェロ
    ンからなる群から選ばれる、請求項34又は35に記載の医薬製剤の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記添加剤は、意訳的に許容可能な賦形剤及び医薬的に許
    容可能な保存剤及びこれらの混合物を含む群から選択される請求項34、35、
    又は36に記載の医薬製剤の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記溶液のpHは、6〜8である、請求項34、35、3
    6、又は37に記載の医薬製剤の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記溶液のpHは、6.5〜7.5である、請求項34、
    35、36、37、又は38に記載の医薬製剤の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記医薬製剤は、糖尿病の治療薬である、請求項34〜3
    9のいずれか1項に記載の医薬製剤の製造方法。
  41. 【請求項41】 前記医薬製剤は、少なくともインシュリン、タウリン、お
    よびヒアルロン酸を含む、請求項34〜40のいずれか1項に記載の医薬製剤の
    製造方法。
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