JP2002515351A - ミクロ構造化されたフィルム - Google Patents

ミクロ構造化されたフィルム

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、重合体材料から成り選ばれたマイクロチャンネル・システムを含むモジュール、およびこの型のモジュールの製造法に関する。マイクロチャンネルを有する本発明のモデルは、厚さが所望のチャンネルの深さに対応する重合体フィルム(2)から成り、所望のマイクロチャンネル構造体の形をした凹み(1)をもっている。上部(4)および下部(3)の被覆層はこのミクロ構造化されたフィルムを両側において密封している。この被覆層は構造化されたフィルムの方へ向いた側面が平らであり、チャンネルの上部および下部の面をつくっている。2枚の被覆層の少なくとも一つはミクロ構造化されたシステムの中のマイクロチャンネル・システムへの入口(5)を少なくとも二つもっている。重合体材料から成りマイクロチャンネル・システムを含むモジュールの本発明の製造法は、マイクロチャンネルをもった1枚または数枚のフィルムを構造化し、1枚のフィルムを二つの被覆層に連結してマイクロチャンネルを密封する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は重合体材料からつくられた任意所望のマイクロチャンネル・システム
を構成するモジュール、およびこの型のモジュールの製造法に関する。
【0002】 マイクロチャンネルとは空間の一つまたは二つの方向(幅および深さ)におい
て1mmよりも小さい(μm領域)寸法を有する通路である。空間の今一つの方
向(長さ)においてこの通路は、最小の方向を与える空間の方向の寸法の何倍に
も相当する寸法をもっている。互いに連結された多数のマイクロチャンネルはマ
イクロチャンネル・システムを構成する。モジュールとは、出入口を介して装入
および排出を行うことができ、また必要に応じ他の要素、例えば膜を含んでいる
基質である。
【0003】 マイクロチャンネル・システムをもつモジュールは種々の技術分野で使用され
ている。即ち混合機、熱交換器、反応器、プロセス装置の微小センサー、および
小型化された分析システム、例えば分子診断装置としてモジュールが使用されて
いる。マイクロチャンネル・システムの中における距離が小さいと処理を非常に
迅速に行うことができるので、モジュールのアセンブリーを小型化することは有
利である。また、表面対容積の割合が大きいと、効率的な熱交換が促進され、制
御された方法で迅速に熱のコントロールを行うことができる。マイクロチャンネ
ルを有するモジュールが小型であるということは、これらのモジュールを多数平
行して使用でき、一緒にして大きな処理量を得ることができることを意味する。
マイクロチャンネルにおいては、チャンネルを通しての物質輸送はチャンネルに
かける電圧によって望みどおりに制御することができる。この場合チャンネルの
中の物質にかけられた過剰の電荷、或いは表面電荷の移動によって生じる内部浸
透圧効果(endoosmotic effect)を使用する。診断的な用途
においては、マイクロチャンネル・システムでは試薬および流出液をほとんど使
用しない点が有利である。
【0004】 マイクロチャンネルを用いて重合体材料を構造化することに対しこれまで種々
の方法が提案されてきたが、これらはすべて、床およびチャンネルの壁をつくる
彫り込まれた輪郭の形をしたミクロ構造体を基質の中に組み込むことをベースに
している。次にチャンネルの開いた側面を平らな外側の層で密封する。この層は
それが載っているマイクロチャンネル・システムに対する出入口になる。
【0005】 シリコーン注型法では、適当な型を充填することにより所望のチャンネルの構
造をシリコーンからつくる(C.S.Effenhouser等、2nd In
ternational Symposium on Miniaturize
d Total Analysis Systems mTas’96,Ana
lytical Method Instrumentation,Basle
1996)。この場合の欠点は、注型用の鋳型の製造が複雑であり、シリコー
ンの中に組み込まれているが密封されていないチャンネルに対して平らな外側の
層によりかけられる圧力を複雑に調節しなければならないことである。この圧力
の調節は、一方ではシリコーン中でチャンネルが密封されるように、他方では圧
縮により閉じ込められないように行わなければならない。
【0006】 微小射出成形を使用する他の製造法においては、珪素の基質の中で成形用の母
型をつくる。これを用いてニッケルの型をつくり、この中で射出成形法によりマ
イクロチャンネルをもったアクリルの基質をつくる(R.M.McCormic
k等、Anal.Chem.誌、1997年、69巻、2626〜2630頁)
。この方法の欠点は、実際の構造体をつくるためには最初に二つの成形型をつく
らなければならないことである。この方法は非常に複雑であり、構造体の設計を
行う上での融通性が著しく制限される(Ch.Ziegmann,”Sprit
zgieβen mikrostrukturierter Bauteile
[ミクロ構造化された構成成分の射出成形]”、19thIKV Colloq
uim Aachen 1998)。
【0007】 重合体またはセラミックスの基質をレーザーで切除してミクロ構造体を製造す
る方法も、例えばエキシマ・レーザーを使用する方法が提案されている(米国特
許5,500,071号)。しかしレーザーで切除する方法は非常に時間のかか
る方法であり、従って大量生産には不適当である。
【0008】 半導体技術においてミクロ構造体を製造する場合、写真平版法と液体を用いる
化学エッチング法が知られている。しかしこれらの方法は珪素、石英、ガラス(
S.C.Terry等、IEEE Trans.Electron.Devic
es 誌,ED−26,1979年,1880頁;J.Chromatgr.誌
、593巻(1992年)、253〜258頁)および他の半導体材料だけに使
用されている。これらの材料は、その表面が極めて大きな吸着性をもっているた
め、少なくとも生物に対する応用に関してはあまり適しているとは言えない。ま
た、ミクロ構造体を製造するこの方法は複雑すぎ、唯一回しか使用できないよう
なモジュールの大量生産には使用できない。
【0009】 ミクロ構造化された積層構造体は、好ましくは高効率的熱交換器として、金属
材料から製造される。これらの構造体は彫版術によるか或いは化学エッチング法
でつくられる(米国特許4,516,632号)。マイクロチャンネルは個々の
プロセス・ユニットとしては使用されず、巨視的なユニットの一体化された構成
単位として使用される。マイクロチャンネルは主として表面を拡大する役目をす
る(B.Sundeen等、Adv.Eng.Heat Transf.,Pr
oc.Balt.Heat Transf.Conf.,1995年)。
【0010】 マイクロチャンネルをもったモジュールに課せられる要求は色々あり、応用分
野に依存している。一般的なルールとしては、モジュール中のチャンネルは深さ
が10〜100μm、幅が10〜5μmであるということである。モジュールの
長さは任意所望の長さであることができる。
【0011】 さらにこれらのチャンネルは出入口を介して試料、試薬または緩衝液の貯蔵容
器に連絡し、これらを装入したり取り出したりできなければならない。
【0012】 マイクロ構造体は密封することができなければならず、また効率的に熱の供給
および熱の除去ができなければならない。ジュール効果によって発生する熱、お
よびマイクロチャンネルに電圧をかけ電流を流す際に生じる熱を取り去るには、
熱の効率的な除去は特に必要である。
【0013】 多くの応用に対しては、例えば分子レベルの大きさでの選択を行うために、モ
ジュールのチャンネル・システムの中に分離膜を導入することが望ましい。
【0014】 或種の用途、例えば毛管電気泳動に対しては、チャンネル構造体を電気的に絶
縁し、電解電流がチャンネルの中に流れるようにしなければならない。
【0015】 多くの応用、特に分析および診断の分野に対しては、視覚的な検出の目的でマ
イクロチャンネルが利用できなければならない。
【0016】 医学または生物学的な環境におけるマイクロセンサーまたはミクロ分析システ
ムのようなプロセス装置としての用途に対しては、生体との適合性が良好なこと
が望ましい。生体適合性とは、例えば蛋白質がチャンネルの中に蓄積しないよう
な適切な表面特性が存在することを意味する。
【0017】 ミクロ構造化されたモジュールが広く使用できるためには、低価格で大量生産
ができ、容易に廃棄できなければならない。
【0018】 マイクロチャンネルをもった本発明のモジュールは、厚さが所望のチャンネル
の深さに対応し、所望のマイクロチャンネル構造体の形の凹みをもった重合体フ
ィルムから構成されている。上部および下部の密封層がこのミクロ構造化された
フィルムを両側で密封している。密封層は構造化されたフィルムに面する側では
平らであり、チャンネルの上部および下部をつくっている。二つの密封層の少な
くとも一つは、ミクロ構造化されたフィルムの中の少なくとも一つのマイクロチ
ャンネルに対し少なくとも二つの出入口をもっている。
【0019】 二つの密封層の間に一つのミクロ構造化されたフィルムをもつ最も簡単な構造
体であるこのような構造体の他に、モジュールはまた二つの密封層の間に互いに
積み重ねられた二つまたはそれ以上のミクロ構造化されたフィルムを具備するこ
とができる。この場合マイクロチャンネルは異なった面にあり、フィルムの面に
垂直な方向から観察した場合、重なった区域をもっている。これによって一つの
面から次の面に移動することができる。この方法で任意所望の三次元的に連結さ
れたチャンネル構造体を作り上げることができる。
【0020】 フィルムに適した重合体材料は結晶性または半結晶性のプラスティックスであ
る。ポリカーボネートまたはポリメタクリル酸メチルのような透明なプラスティ
ックスが特に適している。また或る可視光または赤外領域の波長を強く吸収する
フィルムを使用することもできる。一つのモジュールが異なった材料からつくら
れたフィルムを含んでいることもできる。
【0021】 各フィルムは異なった層から構成されていることができる。個々の層は異なっ
た機能、例えば弾性変形による接着機能または密封機能を満たしていることがで
きる。また個々の層が異なった吸収スペクトルをもっていることもできる。一つ
のフィルムの内部で例えば吸収性の外側の層の間に非吸収性の芯が存在すること
もできる。
【0022】 吸着または表面電位に関連したチャンネルの表面特性は、チャンネルの壁をつ
くる密封層の上またはフィルムの上に被覆を行う方法で任意所望の用途に適合さ
せることができる。使用可能な被膜はポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
ル、オリゴマーのアルキルアミン、非イオン性の洗剤、例えばポリオキシエチレ
ンエーテル、重合した糖、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはメ
チルセルロースである。
【0023】 チャンネルの深さは、フィルムの厚さに等しいか、或いは2枚またはそれ以上
の同一構造のフィルムが互いに重ねられている場合にはフィルムの厚さの数倍に
等しい。深いチャンネルほど処理量が大きくなる。ミクロ構造化されたフィルム
は厚さが10〜1000μm、好ましくは10〜100μmである。25〜75
μmの厚さのフィルが特に適している。
【0024】 ミクロ構造化されたフィルムのチャンネルの長さは好ましくは1〜100mm
、特に好ましくは5〜50mmである。チャンネルの幅は最大少なくとも一つの
密封境界より狭いフィルムの幅であることができる。この幅は好ましくは1μm
〜5mmであり、一定であるかまたはチャンネルの長さに沿って変動しているこ
とができる。
【0025】 チャンネルはお互いにまたフィルムの境界に対し任意所望の向きを向いている
ことができる。矩形の基本的な形をもったチャンネルの他に、曲がった辺をもっ
たチャンネルをつくることもできる。適切に構造化されたフィルムを重ねること
により、一つの凹みが他の凹みの上に載った垂直なチャンネル、或いは一つの凹
みが他の凹みの上に載っているが互いにずれている斜めのチャンネルをつくるこ
ともできる。
【0026】 上部および下部の密封層はその間にあるフィルムのチャンネル構造体を密封す
る役目をする。密封層は厚さが50〜500μmのフィルム、或いは厚さが50
0μmよりも厚いシートによってつくられる。少なくとも一つの密封層は少なく
とも一つのマイクロチャンネルに対する少なくとも二つの出入口をもっている。
一つまたは両方の密封層に対応する開口部が存在している。密封層は透明である
ことができる。
【0027】 下方にあるマイクロチャンネルに対する出入口の上に、少なくとも一つの密封
層の外側に取り付けられた例えば試料、試薬および/または緩衝液の容器が存在
している。この試料、試薬または緩衝液に対する容器によって圧力差をつくるか
或いは電圧をかけ、チャンネルの中で物質を輸送することができる。平らなシー
トを使用する場合には、この試料、試薬または緩衝液の容器は巨視的な構造体と
してシートの外側の表面に組み込むことができる。
【0028】 モジュールの中に膜を組み込むことができる。巨大分子、粒子、バクテリア、
細胞またはウイルスの分離には大きさで排除する原理を用いる膜(限外濾過膜)
が適していることが多い。この膜が使用できる範囲は、小さい蛋白質またはヌク
レオチドに対する3000ダルトンの分子量から、大きな核酸およびウイルスに
対する下位nm領域の大きさ排除範囲を経て細胞に対する最高0.45μmに亙
っている。この膜はミクロ構造化された重合体、好ましくはポリエーテルスルフ
ォン(PES)、ポリエステル、ウエッブで支持されたアクリル重合体、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、ポリスルフォン、ポリプロピレン(PP)
、ガラス繊維、ナイロンまたはポリカーボネートである。イオン交換膜および吸
着相を使用することもできる。膜の選択は望ましい分子の種類に依存し、ミクロ
構造体には無関係である。
【0029】 膜は密封層とミクロ構造化されたフィルムの間および/または2枚のフィルム
の間で使用することができる。膜は密封層と試料、試薬または緩衝液の容器の間
で密封層の外側に被覆することができる。
【0030】 膜は付加的な層としてモジュールの中に導入されることができる。全表面をも
った膜の場合には、膜の性質はその中を通る流れが存在する区域だけで機能する
。しかし膜はチャンネルが重なった区域の所だけで膜の機能をもっていることも
できる。
【0031】 また膜は、2枚のフィルムの間でチャンネル構造体の重なった区域において流
れが存在するチャンネルの区域だけを覆う要素として使用することができ、或い
は密封層の出入口とその下にあるチャンネルとの間の移行区域で使用することが
できる。膜は直接密封層の中のマイクロチャンネルへの出入口の中に位置してい
ることもできる。
【0032】 モジュールへの或いはモジュールからの熱の供給または消費は、密封層を介し
接触冷却、空気冷却または液体冷却により密封層を冷却することにより行うこと
ができる。液流またはガス流が通過して熱交換を行い得る多くの平行なマイクロ
チャンネルをもったフィルムを用いると特に強力な熱交換を達成することができ
る。
【0033】 マイクロチャンネル・システムを有する重合体材料からモジュールを作る方法
には、マイクロチャンネルをもった1枚またはそれ以上のフィルムを構造化し、
1枚のフィルムを二つの密封層に接合するか、または2枚またはそれ以上の互い
に重なり合ったフィルムを互いに或いは二つの密封層に接合し、マイクロチャン
ネルを密封することが含まれる。
【0034】 モジュールの操作を行う前或いはモジュールを組み立てる前に、フィルムを被
覆することができる。膜をモジュールの中に組み込むこともできる。
【0035】 フィルムのミクロ構造化はエッチング法、レーザー切除法および穿孔法によっ
て行うことができる。
【0036】 しかし本発明の切削法を用いることが有利である。
【0037】 構造化すべきフィルムの寸度安定性をもった弾力性のある基質に固定する。
【0038】 切削する場合、切削工具および切削すべきフィルムを保持するユニットは空間
中で互いにすべての三次元方向に動かすことができる。切削法の特に有利な一具
体化例においては、フィルムを回転可能なローターに対し予め張力をかけた状態
で固定する。
【0039】 切削工程を最適化するためには、材料の製造法および張力をかけた構造体に依
存して、切削線に対して平行或いは切削線に対して垂直方向に弾力性のフィルム
に対し予め張力をかける。予め張力をかける程度は切削すべきフィルムの弾性モ
ジュラスに依存する。
【0040】 切削工具は固定して配置するか、或いは回転する円形のナイフとして配置する
ことができる。円形のナイフは回転切削作用を有し、ナイフの下方に変形しない
ようにフィルムを固定する。これは弾性モジュラスが低いプラスティックス・フ
ィルムの場合に有利である。固定された切削工具は材料から正確な輪郭を切削す
るのに有利である。
【0041】 縁に沿って平行に配置された二つのナイフを用い、ナイフの間の距離がチャン
ネルの幅に相当するようにしてチャンネルを有利に切削することができる。この
方法により正確な切削面が得られ、必要なチャンネルのは刃が500μmよりも
狭い場合、またはフィルムの表面に対し90°の角度で切削を行う場合、従って
チャンネルの断面が矩形でない場合には、特にこの方法を選ばなければならない
。平行な切削は切削すべきフィルムを安定させ、フィルムの移動を防ぐ。
【0042】 多数の平行なナイフを用いることにより、多数の平行なチャンネルを切削し、
同時にフィルムの平行な外側の境界を切削することができる。多くの平行な切削
部をつくることにより多数のチャンネルをもった構造化されたフィルムを迅速に
つくることができる。
【0043】 密封層が固いシートである場合、射出成形法、或いは重合体材料からつくられ
た構造体を製造する他の通常に用いられる方法により密封層をつくることができ
る。この場合試料または緩衝液の容器は密封シートを有する一つのユニットとし
て製造することができる。
【0044】 ミクロ構造化されたフィルムを互いにおよび密封層に接合させてモジュールを
つくるには、加圧、接着または熔接を用いることができる。
【0045】 使用する密封層が固いシートである場合には、加圧法によってのみ漏れのない
接合を得ることができる。圧力は外側から2枚の密封シートにかけられる。シー
トを互いの方へまたその間にあるフィルムの方へ圧しつける。このようにしてミ
クロ構造化されたチャンネルを密封する。
【0046】 密封シートの表面は微視的な不規則性を示し、これによってその間にあるフィ
ルムの中へのエンボッシグが生じ漏れの原因になる。特に弾力性のあるフィルム
、例えば熱可塑性ポリウレタン(TPU)または接着剤に似た補償材料で被覆し
たフィルムを用いることにより、漏れを防ぐことができる。弾力性をもったフィ
ルムおよび補償材料は表面の不規則性に適合しこれを閉塞する。
【0047】 互いに対応させられたフィルムにかかる圧力の大きさは使用する弾力性をもっ
た材料の弾力性に依存している。有利な圧力をかけると、フィルムの厚さの5〜
50%、特に有利には5〜25%までフィルムに予備応力がかかる。予備応力は
応力のかからない状態からのフィルムの長さの変化により測定される。
【0048】 モジュールの密封シートにかかる圧力は取り外し可能なまたは取り外し不可能
な連結によって保持される。取り外し可能な連結材はネジ、クリップまたはクラ
ンプである。取り外し不可能な連結は二つの密封シートをその外側の縁の所でリ
ベット止めまたは熔接することによってつくられる。熔接の場合にはフィルムは
密封シートの間で受動的に固定される。
【0049】 フィルムおよび密封層は接着性の接合によりお互いに対する漏れのない接合が
与えられる。接着剤は自己硬化性、熱硬化性、または光硬化性であることができ
る。
【0050】 チャンネルの縁の所でフィルムと密封層とを直接熔接することによってつくら
れる取り外し不可能な連結は特に有利である。密封シートの中の不均一性による
漏れの問題は起こらない。密封層は寸度安定性をもっている必要はない。密封層
はフィルムであることができる。
【0051】 フィルムをお互いにまた密封層に溶接する方法は多数ある。
【0052】 高温スタンピング法においては、直接接触させて片側を加熱することにより所
望の区域を熔融する。
【0053】 加熱した工具による熔接では、高温エンボッシグ法とは異なり、両側に熱的な
接触を行う。
【0054】 赤外熔接法は片側または両側に行うことができる。この場合フィルムの少なく
とも一つが赤外線吸収層でなければならない。
【0055】 レーザー熔接法では、フィルムの少なくとも一つがレーザー光を吸収する層を
もっていなければならない。透過熔接法では、吸収層全体を熔融する。バット(
butt)熔接法では、表面だけが熔融される。バット熔接法は片側または両側
で行うことができる。
【0056】 超音波熔接法では、超音波によって熔接に必要なエネルギー密度を発生させる
。モジュールの全体の厚さが最高1mmで市販の超音波熔接装置を使用する場合
には、エネルギー流の指向器を用いる必要はない、何故ならエネルギーを集中さ
せる手段がない場合でも材料の容積に対しエネルギーの量は十分であるからであ
る。
【0057】 高周波熔接では高周波の交流電場を衝突させる。交流電場のエネルギーの一部
はプラスティックスに中で熱に変換される。重合体材料からつくられたモジュー
ルの熔接は、重合体の誘電損失因子tanδが0.01より大きい場合、即ち電
場から十分に大きな割合のエネルギーが得られこれが熱に変換される場合に行わ
れる。
【0058】 レーザー熔接法および赤外熔接法は特に有利であることが分かった。透明な密
封層および全体が或いは個々の層が吸収性をもつミクロ構造化されたフィルムを
用いることにより、フィルムを選択的に熔融させ密封層に永久に接合させること
ができる。互いに積み重ねられた2枚またはそれ以上のフィルムをこの方法で接
合することができる。ミクロ構造化された構造体は非吸収性であり、従ってチャ
ンネルの輪郭に正確に従う必要なく、輻射エネルギーを全表面の所に向けること
ができる。また、異なった吸収度をもつフィルムを使用し熔融工程を順次行い複
雑な層構造およびそれに付随したチャンネル構造を作ることもできる。
【0059】 チャンネル構造の生成に寄与するフィルムの表面、並びに密封層のチャンネル
の壁面は、切削を行う前または組み立ての前に、被覆を行って生体適合性および
表面電位のような表面特性を変性することができる。
【0060】 膜の固定は、加圧、接着または熔接によりフィルムおよび密封層の接合と一緒
に行う。単一層とフィルムとの間または2枚のフィルムの間でチャンネルへの出
入口の区域に膜の個々の部分を導入する場合には、チャンネルの進行方向におい
て膜を密封層にまたはチャンネルをもっていないフィルムに接合しなければなら
ない。
【0061】 マイクロチャンネルをもった本発明のモジュールは、第1に、簡単な標準的な
材料(重合体材料)からつくられた構造体であるという特徴をもっている。ポリ
カーボネートまたはポリメタクリル酸メチルのような使用される重合体材料は広
範囲の用途に用いることができる。何故なら不活性、生体適合性、電気的絶縁性
および透明性が組み合わされているからである。
【0062】 第2に、本発明のモジュールの製造方法は簡単で融通性をもっている。公知の
シリコーン注型法および微小射出成形法では、マイクロチャンネル構造体の唯一
つの具体化例を生じるに過ぎないような成形用の母型をつくるが、本発明ではこ
れらの方法とは異なりこのような母型はつくらない。その代わりエッチング、レ
ーザー切削法、スタンピングを用い、或いは特に有利には本発明の切削法を使用
してフィルムを簡単に構造化することができる。切削法では簡単な切削工具、例
えば剃刀用ナイフを用いて所望の構造体を切削する。
【0063】 特に提案されたレーザー熔接法または赤外熔接法によりフィルムを接合してモ
ジュールにする工程は迅速且つ簡単に行われる。
【0064】 従って本発明のモジュールは自動的な大量生産に適しており、また低価格の材
料を使用することは廉価に製造できることを意味している。重合体材料の廃棄に
も問題は含まれない。従ってモジュールを一回限り使用する廃棄可能なモジュー
ルとして製造することは価値あることである。廃棄可能なモジュールの利点、特
に医学分野における利点は、相互感染または相互汚染が存在し得ず、従って分析
の精度を増大させ職員および患者の安全性を向上させることができることである
【0065】 フィルムの壁の厚さが薄いため、マイクロチャンネルを有する従来のシステム
に比べ熱交換が一層効率的になる。
【0066】 重合体材料からつくられ必要に応じマイクロチャンネル・システムを含むモジ
ュールはマイクロチャンネル構造体の多くの型の要素に適している。これらの用
途の例には化学実験室での用途、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、免疫診断、
チップに対するウイルス分析およびDNA分析があり、他の例には移植および計
量装置、および小型化された全分析システムまたはDNA抽出のための微小調製
試料調製用モジュールを使用する分析がある。
【0067】 マイクロチャンネル中の物質は光学的な方法によって検出することができる。
この場合吸収法および蛍光法が使用される。高感度のためにレーザー誘導型蛍光
検出法がしばしば使用される。
【0068】 図面の説明および実施例 図1および図2はマイクロチャンネル構造体1を有するフィルム2を示す。フ
ィルム2の厚さはチャンネルの深さに対応している。フィルム2は上部の密封層
3および下部のの密封層4によって閉じられている。密封層は上部および下部の
チャンネルの壁を構成している。密封層4はフィルム2のマイクロチャンネル構
造体1への出入口5をもっている。
【0069】 図2は密封層3および4の間にマイクロチャンネル1aおよび1bを有する二
つの異なったミクロ構造化されたフィルム2aおよび2b示す。フィルムを重ね
て二つのマイクロチャンネル1aおよび1bの重なり部分がつくられている。下
部のフィルム2bの中のマイクロチャンネル1bへの出入口5b’および5bが
フィルム2aの中および密封層4の中にある。上部のフィルム2aの中のマイク
ロチャンネルへの出入口5aは密封層4の中にある。
【0070】 図3には膜6a、6bおよび6cを層構造体の中に組み込む種々の方法が示さ
れている。膜6bは密封層4の上の出入口5の上方にある。膜6aはフィルム2
のマイクロチャンネル1への出入口5の区域の中のフィルム2と密封層4との間
にある。膜6cは密封層4の中におけるフィルム2のマイクロチャンネル1への
通路をつくっている。
【0071】 図4はマイクロチャンネル1、および密封層3および4を有するフィルム2か
らつくられたモジュールを示す。密封層4の上で出入口5の上方に試料、試薬ま
たは緩衝液の容器7がある。
【0072】 図5はフィルムを切削する配置を示す。切削用の台10の上において切削ナイ
フ8の下方に構造化すべきフィルム9を置く。力81によって構造化すべきフィ
ルムに予め張力をかける。
【0073】 図6は二次元的に安定な密封シート14および15の間で構造化されたフィル
ム13が固定されているモジュールを示す。密封シートがフィルムのマイクロチ
ャンネルに対し漏洩防止用の密封を与える圧力はボルト12および/またはリベ
ット16によってかけられる。2枚またはそれ以上のフィルムは密封シート14
および15の間で互いに積み重ねられている。
【0074】 図7aはミクロ構造化用の重合体フィルムに対する切削装置を示す。図7bは
図7aのような切削装置を用いてつくることができるミクロ構造化されたフィル
ムを示す。この切削装置はフィルムを受ける回転可能なローラ18、固定位置を
有する手回し車19、およびミクロ構造化されたフィルムの横方向の境界を切削
する一対の切削ナイフ20から成っている。二つの切削ナイフの対21はミクロ
構造体の長手方向のチャンネルaおよびbを切削するのに使用される。穿孔ナイ
フ保持器2は横方向のチャンネルc、構造体の境界eおよびフィルムの境界fを
穿孔するための種々の穿孔ナイフを受けることができる。
【0075】 案内23はgによって示される孔の位置決めを行う役目をする。
【0076】 図8はモジュールの写真である。マイクロチャンネル1、3および4は、図7
の手動の切削装置を用い、厚さ100μmの黒色の顔料が充填されたポリカーボ
ネート製のフィルムが得られるように切削されている。この構造化されたフィル
ムを、ポリカーボネート製の厚さ400μmの2枚の透明なフィルムの間に入れ
、赤外レーザー(暗い区域)によりチャンネル構造体の周囲の周りに全面を熔接
する。この方法で永久的に接合されたモジュールは十分機能するチャンネル構造
体をもっている。
【0077】 図9aは、図8のレーザーで熔接した層をもったモジュールの中で、蛍光でラ
ベルしたDNAの電気泳動による輸送がどのようにして起こるかを示している。
図9bは検出器24の所で狭いチャンネルの中で検出された波長520nmでの
蛍光信号を示す。電圧25aをかけると、DNAは電気泳動により広い方のチャ
ンネルへと輸送される(図9a−(a))。次に広いチャンネルと狭いチャンネ
ルとの間に電圧25bをかけると、DNAは流れて横方向のチャンネルへと導か
れる(図9a−(b))。ここでDNAは狭いチャンネルにかけられた電圧25
cの影響下で電気泳動により検出器24を通過して移動する(図9a−(c))
。図9bの検出器の信号は図9a−(c)に示す段階に達した時だけ生じる。
【0078】 実施例 1 図7のような手動切削装置を用いてミクロ構造化されたフィルムをつくるため
に、厚さ100μmの適当なフイルム片を先ず接着テープによって回転可能なロ
ーター18に固定する。手回し車19を回転させることにより二つの切削ナイフ
の対21を適切な位置に振動させて動かし、2mmの幅のマイクロチャンネルa
に対しては2mmの適当なナイフの間隔を用い、幅100μmのマイクロチャン
ネルbに対しては100μmの適切なナイフ間隔を用いて同時にフィルムの中に
長手方向の切込みを入れる。切削の長さは手回し車の二つの固定位置によって5
5mmに制限する。フィルムの長手方向の境界は、手回し車輪19を回すことに
より二つの切削ナイフ20を適切な位置に振動させて動かし20mmの間隔に切
削する。この場合も手回し車輪の二つの固定位置によって切削を91mmに限定
する。それぞれの穿孔ナイフを穿孔ナイフ保持器22の中に装入した後ローラ1
8上およびその上のフィルム上において穿孔ナイフを適切な位置に振動させて動
かすことにより横方向の切削の穿孔を行う。この方法で横方向のチャンネルc、
マイクロチャンネルdおよびeの上部および下部の境界、およびフィルムfの上
部および下部の境界を穿孔する。各穿孔位置に対し手回し車の固定位置が存在す
る。同じ方法を用い穿孔機23および手回し車の固定位置によって調節用の孔g
をつくる。得られた特定の外形寸法をもつミクロ構造化されたフィルムは幅10
0μm、長さ55mmの狭いチャンネルb、幅2mm、長さ55mmの広いチャ
ンネルa、および幅100μm、長さ4mmの狭い横方向のチャンネルcを含ん
でいる。フィルムの外形寸法は幅が20mm、長さが91mmである。
【0079】 黒色のポリカーボネート・フイルムに対する切削方法の結果の写真コピーを図
8に例示する。
【0080】 実施例 2 厚さ75μmの熱可塑性ポリウレタン(TPU)からつくられた弾力性のある
ミクロ構造化されたフイルムを用い加圧密封法でモジュールをつくる。
【0081】 実施例1と同様にしてマイクロチャンネル構造体をつくった。ポリカーボネー
トからつくられた2枚の板の間に弾力性のフイルムを入れ、19本のボルトで固
定する。彫版法によりつくられた各シートの厚さは6mmであり、4個の孔をも
つ上部のシートは各端がミクロ構造化されたフイルムの中の端の所にまで延びて
いる。これらの孔の上方には小さい緩衝液貯蔵器がある。ボルトを締めることに
より弾力性のTPUフィルムを圧縮しそれが透明になるようにした。緩衝液貯蔵
器にpH8.5の0.1モル濃度トリス/硼酸塩緩衝液を充填し、全モジュール
を真空に引いて空気を抜く。緩衝液貯蔵器の中に電極を導入する。温度制御した
金属の表面と接触させて冷却することによりモジュール全体を10℃に冷却する
。電極を介して700Vの電圧を先ず広いチャンネル沿ってかけ、350μAの
電流が測定された。狭いチャンネルに沿って1kVの電圧をかけた場合25μA
の電流が測定された。測定された電流の間の比は狭いチャンネルと広いチャンネ
ルとのチャンネルの断面の比に相当している。このことは緩衝液を満たしたチャ
ンネルを通ってだけ電流が流れ、そうでない所ではモジュールは電気的に絶縁さ
れていることを示している。
【0082】 実施例 3 厚さ100μmの黒色顔料を充填した赤外線吸収性のミクロ構造化されたポリ
ウレタン・フイルムを用いてモジュールをつくった。レーザー熔接法を用いてモ
ジュールを密封した。
【0083】 実施例1と実質的に同じ方法でポリカーボネート・フイルムの中でマイクロチ
ャンネル構造体をつくった。実施例1の方法との唯一の違いは、幅200μmで
狭いチャンネルを切削したことである。厚さ400μmの2枚の他の透明なフイ
ルムの間にミクロ構造化されたフイルムを挟んだ。このフイルムの1枚は4個の
丸い孔を有し、これらの孔は各々ミクロ構造化されたフイルムの中の長いチャン
ネルの端に相当する位置にある。狭いチャンネルに付属した孔は直径が400μ
mであり、広いチャンネルに対応する孔は直径が3mmである。ガラスのシート
を用いて固体の基台の上でフイルムを圧縮し、ミクロ構造体の周りの全表面に亙
り有効評価出力8WでNd:YAGレーザービームを用いてフイルムを掃引する
。フイルムの場所におけるレーザービームの直径は2.2mmであり、掃引速度
は18mm/秒であった。照射した区域は図8において比較的濃い黒色によって
認識される。片側だけを照射したが、3枚のフイルムは永久に確実に融着されて
いた。この熔融法によって狭いチャンネルの幅は200μmから120μmに減
少した。
【0084】 迅速硬化性接着剤を用い、実施例3のモジュールの孔をもったシートが存在す
る側面を、彫版法によってポリカーボネートからつくられたシートに接合した。
このシートは4個の緩衝液貯蔵器を有し、モジュールの密封フィルムの孔の上方
に直径2mmの孔をもっている。0.1%のメチルセルロースを含みpHが8.
5の0.1モル濃度トリス/硼酸塩緩衝液を緩衝液貯蔵器に充填し、真空中でモ
ジュール全体の空気を抜く。緩衝液貯蔵器に電極を導入する。温度制御された金
属の表面と接触させて冷却しモジュール全体を10℃に冷却した。電極を介して
先ず1kVの電圧を広いチャンネルに沿ってかけ、270μAの電流を測定した
。1kVの電圧を狭いチャンネルに沿ってかけた場合には25μAの電流が測定
された。測定された電流の間の比は狭いチャンネルと広いチャンネルとのチャン
ネルの断面の比に相当している。このことは緩衝液を満たしたチャンネルを通っ
てだけ電流が流れ、そうでない所ではモジュールは電気的に絶縁されていること
を示している。
【0085】 この方法でつくられたモジュールを図9の実験システムを用いて試験した。そ
のためにレーザー誘導型蛍光検出器24をミクロ構造体の上方に付け加える。波
長488nmのアルゴン・イオン・レーザーからのレーザー光を45°の角度で
導波管を用いモジュールの上に照射した。モジュールの表面に対し90°の角度
で放射された光を検出器24へ通すように第2の導波管を配置する。広いチャン
ネルの緩衝液貯蔵器に蛍光マーカーを挿入した10μモルのDNAを満たす。7
00Vの電圧をかけて広いチャンネルに沿ってDNAを輸送する(図9a−(a
))。横方向のチャンネルを通してDNAを輸送するために、3分後広いチャン
ネルおよび狭いチャンネルの間に1kVの電圧をかけた(図9a−(b))。狭
いチャンネルに沿って1kVの電圧をかけるように切り替えを行った後、520
nmの波長の蛍光を用いてDNAを検出した。検出信号は図9bの(c)の所で
認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミクロ構造化されたフィルムを有するモジュールの層構造体を示す図。
【図2】 2枚以上のミクロ構造化されたフィルムを有するモジュールの層構造体を示す
図。
【図3】 層構造体の中への分離膜の挿入を示す図。
【図4】 密封層上に容器を有するモジュールの層構造体を示す図。
【図5】 フィルムの切削装置の図。
【図6】 加圧法により接合されたモジュールを示す図。
【図7】 ミクロ構造化を行う重合体材料の手動切削装置を示す図。
【図8】 モジュールのレーザーで熔接された層構造体の写真コピー。
【図9】 マイクロチャンネル構造体の中における電気泳動による輸送を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28D 9/00 F28D 9/00 G01N 27/447 G01N 37/00 101 37/00 101 F16L 11/04 // F16L 11/04 G01N 27/26 331E (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 シユミツト,フランツ ドイツ・デー−51465ベルギツシユグラー トバツハ・マクス−ブルヒ−シユトラーセ 31 (72)発明者 ビースマイアー,ゲオルク ドイツ・デー−51061ケルン・ハーネンベ ーク1 (72)発明者 デユルア,ハンスイエルク ドイツ・デー−51399ブルシヤイト・ルイ ゼンシユトラーセ23アー (72)発明者 デイールクゼン,カルステン ドイツ・デー−51107ケルン・ノインキル ヒヤーシユトラーセ16 (72)発明者 グレーフエン,ジモネ ドイツ・デー−41541ドルマゲン・アムシ ユネツケンアツカー45 (72)発明者 ハイデンライヒ,クラウス ドイツ・デー−51377レーフエルクーゼ ン・シユパンダウアーシユトラーセ16 (72)発明者 イエーン,ペーター ドイツ・デー−51375レーフエルクーゼ ン・シユトラスブルガーシユトラーセ23ベ ー (72)発明者 クライン,ユルゲン ドイツ・デー−51515キユルテン・ライフ フアイゼンシユトラーセ9

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロチャンネル構造体の形をした凹みを有する1枚また
    はそれ以上の互いに重ね合わされた重合体フィルムから成り、開いたチャンネル
    がフィルムの上側および下側において或いはフィルム積層体の上側および下側に
    おいて上部および下部の密封層によって密封され、該密封層の少なくとも一つは
    少なくとも一つのマイクロチャンネルへの出入口を少なくとも二つ含んでいるこ
    とを特徴とするマイクロチャンネル・システムをもった重合体材料からつくられ
    たモジュール。
  2. 【請求項2】 密封層および/またはフィルムは透明であることを特徴とす
    る請求項1記載のモジュール。
  3. 【請求項3】 フィルムは可視または赤外領域の波長をもった輻射線を吸収
    することを特徴とする請求項1記載のモジュール。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネートまたはポリアクリル酸メチルからつくられ
    たフィルムを使用することを特徴とする請求項1記載のモジュール。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つの層が接着機能、吸収機能または弾性接着機
    能を有する種々の層からフィルムがつくられていることを特徴とする請求項1記
    載のモジュール。
  6. 【請求項6】 チャンネルの壁を構成するフィルムおよび/または密封シー
    トはチャンネルへ面した側面が被覆されていることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載のモジュール。
  7. 【請求項7】 被覆を行うためにポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
    ル、オリゴマーのアルキルアミン、非イオン性洗剤、例えばポリオキシエチレン
    エーテル、および重合した糖、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースまた
    はメチルセルロースを使用することを特徴とする請求項6記載のモジュール。
  8. 【請求項8】 フィルムの厚さは10〜1000μm、好ましくは10〜1
    00μm、特に好ましくは25〜75μmであることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載のモジュール。
  9. 【請求項9】 チャンネルの長さは1〜100mm、好ましくは5〜50m
    mであり、チャンネルの幅は好ましくは1μm〜5mmであることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載のモジュール。
  10. 【請求項10】 マイクロチャンネルに対する出入口の上で、一つまたは両
    方の密封層のチャンネルから遠い方に面した側面に、試料の容器、試薬の容器、
    および/または緩衝液の容器が存在することを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    かに記載のモジュール。
  11. 【請求項11】 マイクロチャンネルの重なり合った区域または密封層の内
    部の直接出入口において、外側の密封層とフィルムとの間或いは2枚のフィルム
    の間のマイクロチャンネルへの出入口の区域に、1枚またはそれ以上の分離膜が
    存在することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のモジュール。
  12. 【請求項12】 1枚またはそれ以上のフィルムがミクロ構造化され、1枚
    のミクロ構造化されたフィルムを密封層に接合するか、或いは2枚またはそれ以
    上の互いに重なり合ったミクロ構造化されたフィルムを互いにおよび密封層と接
    合し、ミクロ構造化されたフィルム中のチャンネルを密封することを特徴とする
    請求項1記載の重合体材料からつくられたモジュールの製造法。
  13. 【請求項13】 フィルムのミクロ構造化はエッチング、レーザーによる切
    除、スタンピングおよび/または切削によって行うことを特徴とする請求項12
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 フィルムに予備的な張力をかけ、そして個々のチャンネル
    を平行に配置した二つのナイフで長手方向に切削し、この際ナイフの間の距離は
    チャンネルの幅に対応するようにし、チャンネルの横方向の境界は切削または穿
    孔によってつくることを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 フィルムおよび密封層を加圧、接着または熔接によって互
    いに接合することを特徴とする請求項12記載の方法。
  16. 【請求項16】 使用する密封層は、ネジ止めまたはボルト止め、クリップ
    止め、クランプ止め、リベット止めまたは熔接によって接合されており、且つ密
    封層の間にあるフィルムに圧力を及ぼす固いシートから成っていることを特徴と
    する請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 フィルムおよび密封層は高温スタンピング、加熱された工
    具による熔接、赤外線による熔接、レーザーによる熔接、超音波熔接、または高
    周波熔接によって互いに接合される請求項15記載の方法。
  18. 【請求項18】 密封層は透明であり、ミクロ構造化されたフィルムは可視
    または赤外の領域において吸収を起こし、未接合の配置部材をフィルムの吸収波
    長に相当する波長で照射し、融合させてモジュールをつくることを特徴とする請
    求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 切削の前に、フィルムおよび/または密封層のチャンネル
    の方に向いた側面を被覆することを特徴とする請求項12〜18のいずれかに記
    載のモジュールの製造法。
  20. 【請求項20】 フィルムを密封層に接合する前に、分離膜を使用すること
    を特徴とする請求項12〜19のいずれかに記載のモジュールの製造法。
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