JP2002514302A - フッ素ベースの化学反応を追跡しながら連続的に同位体比を監視する装置 - Google Patents

フッ素ベースの化学反応を追跡しながら連続的に同位体比を監視する装置

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Abstract

(57)【要約】 炭素及び窒素化合物を含む試料の同位体比を測定する質量分析計又は方法は、炭素及び窒素化合物を含む試料を、被検体の混合物が分子に分離される試料導入要素に加えることを実行する。試料導入は、無傷の炭素及び窒素被検体をフッ素を含む化合物へ転化するための化学反応インターフェースに連続的に導入される。

Description

【発明の詳細な説明】 フッ素ベースの化学反応を追跡しながら連続的に同位体比を監視する装置 技術分野 本発明は、水素、酸素、及び硫黄同位体を含む化合物と共に炭素及び窒素化合 物を含む試料の同位体比を測定する装置及び方法に関する。背景技術 質量分析装置は当業界では公知である。例えば、米国特許第5,468,452 号は高速液体クロマトグラフと質量分析法を組み合わせた定量分析を開示してい る。 この発明によると、銀又は白金合金、ステンレススチール又は錫もしくは非メ ッキ鉄から成るコロナ放電電極を持つイオン化チャンバーを含む大気圧化学イオ ン化インターフェースによって質量分析計に結合された高速液体クロマトグラフ を使って、有機化合物の定量分析を行なう。しかしながら、Hagiwaraは フッ素を含む反応ガスを使用することを開示していない。 米国特許第4,933,548号は、質量分析計に試料を導入する方法及び装置 を開示している。Boyer等は、微量試料を加熱してガス状化合物に転化する ための調節可能な流量の試薬を供給する質量分析計のイオン源に微量試料を導入 する方法及び装置を開示している。開示されたシステムは、基本的には、化学反 応インターフェース(CRI)を実行する。反応ガスはフッ素を含んでよい。温 度が金属酸化物の昇華点を超えて六フッ素の昇華点に達すると、質量分析計のイ オン源18を供給するバルブを開けることによって、イオン源の供給は開始され る。同位体比測定値は、質量分析計へ導入される標準ウラン、六フッ素の測定値 と比較される。しかしながら、Boyerはマイクロ波加熱 を開示しておらず、従って試料の連続的フローについては何等の教示もしていな い。また、BoyerはIRMSを利用しておらず、従って本発明では得ること が出来る結果の品質を得ることが出来ていない。 米国特許第4,633,082号は高電圧装置で六弗化硫黄の劣化を測定するプ ロセスを開示している。Sauersはキャリヤーガスとしてフッ素を使用する ことを開示している。 米国特許第5,086,225号は、同位体精製用の熱サイクル式再循環ポンプ を開示している。この特許はキャリヤーガスとしてフッ素を使用することを開示 している。 SongとAbramson,J.Am.Soc.Mass Spectro m.1995年、第6号、421−427頁、はリン、重水素、塩素及び硫黄を 検出するめの化学反応インターフェース質量分析において新規の反応ガスとして 三弗化窒素を使用することを開示している。この報文は、炭素及び窒素を含む試 料間の質量分析計の分解能を得るためにフッ素ガスの使用の開示も、示唆もして いない。 炭素及び窒素化合物間の質量分析計の分解能をもたらす高感度の質量分析計及 び検定のニーズが業界にはある。質量分析法が、酸素の存在で大抵の分光計の場 合と同じように行なわれると、炭素及び窒素を含む化合物の質量は両方とも約2 8、29m/zでオーバーラップする。本発明は、フッ素ガスを使用してこのオ ーバーラップ信号を分離することが可能であることから先行技術の装置と方法の 欠陥を解消する。発明の開示 本発明は、次の事項から成り、フッ素を含む環境の中で各元素を新規の化学種 に転化する連続式インラインプロセスによって試料の元素の同位体比を高感度で 検出するための質量分析計装置を提供する:即ち、 (a)被検体の混合物が特定の分子に分離される試料導入要素であって、前 記試料導入は化学反応インターフェースに試料を連続的に導入する手段から成る こと; (b)化学反応インターフェース(CRI)であって、前記CRIはフッ素 を含む環境の中で無傷の被検体を新規の元素特定化合物に転化すること;及び (c)精密な同位体測定が出来る質量分析計。試料導入要素は、ガスクロマ トグラフ又は高速液体クロマトグラフが好ましい。化学反応インターフェースは 、マイクロ波駆動型ヘリウムプラズマインターフェースが好ましく、質量分析計 はマルチコレクター同位体比質量分析計である。 好ましい実施態様では、試料導入要素は高速液体クロマトグラフであり、この 装置では噴霧も向流も使ってユニバーサルインターフェースによって液相を取り 除く。別の実施態様では、試料導入要素は高速液体クロマトグラフであり、輸送 装置を使って液相を取り除く。 追加の実施態様では、本発明は、炭素及び窒素化合物を含む試料の質量を測定 する方法を提供することを長所とするものであり、次の事項から成る: (a)炭素又は窒素化合物を含む試料を、被検体の混合物が特定の分子に分 離される試料導入要素に加えることであって、前記試料導入要素は化学反応イン ターフェース(CRI)に試料を連続的に導入する手段から成り;前記CRIは 無傷の炭素及び窒素被検体を、前記化合物を分割するフッ素から成る環境の中で 新規の元素特定化合物に転化すること;及び (b)精密な同位体測定が出来る質量分析計を用いて前記試料の化合物の同 位体比を計算すること。 好ましい実施態様では、使用される質量分析計は、化学反応インターフェース 質量分析計(CRIMS)又は同位体比質量分析計システム(IRMS)で ある。好ましい実施態様では、フッ素反応ガスはNF3又はF2である。別の実 施態様では、試験対象の試料は、酸素、リン、重水素、塩素、及び硫黄から選ば れる化合物も含む。 本発明の前記及びその他の目的は、本発明の実施の最良の形態を単に説明する 積もりで本発明の好ましい実施態様だけを示して、説明する次の詳細な説明及び 図面から関連の当業者には容易に明らかになるだろう。容易に理解されるように 、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、本発明は当業者の技術の範囲内で 修正することが出来る。図面の簡単な説明 第1図は、本発明の好ましい実施態様で使用されるクロマトグラフィー/質量 分析装置のスキームを示している。 第2図は、Vestec Universal Interfaceを用いたH PLC導入用のCRI-MSプローブの略図である。 第3図は計器組立体の構成図である。 第4(a)−(c)図は、反応ガスとしてNF3を使った試料G40のHPL C/CRIMSクロマトグラムを示している。第4(a)図は炭素の検出を示し 、第4(b)図は硫黄の検出を示し、そして第4(c)図は塩素の検出を示して いる。発明の説明 本発明は、フッ素ベースの化学を使って、連続フロー分析において種々の被検 体に含まれる炭素及び窒素元素のフッ素化した誘導体を発生させることを含む。 フッ素を使用することにより同位体比質量分析計(IRMS)を使って同位体存 在比の測定がよりスムースで、より広い適応性も合わせて揃えることが出来る。 フッ素ベースの反応ガスを加えると、所与の被検体に当初含まれる炭素及び 窒素元素から新しい分子へ完全に化学的に転換させることが出来る。酸化や還元 よりむしろ当初のフッ素化の元素含量及び同位体含量によって新しい分子が発生 する。 フッ素、即ちFベースの化学の長所は次の通りである: (1)フッ素は単一同位体(19F=100%)であり、一方、酸素同位体の 分布は16O=99.76%、17O=0.04%,そして18O=0.2%である。 連続フロー(CF)/IRMSによって行なわれる最も普通の測定は、測定種が CO2では13Cである。45の質量単位であるイオンの測定チャンネルは所望の 種である131616Oばかりでなく、121617Oも含まれるので、校正が必要 である。対照的に、フッ素生成物、13CF4、は直接測定出来る。 (2)質量分析計では、CO2は分裂してCOとなるが、これは質量単位2 8であり、N2と同じ質量単位である。更に、N2の同位体比を測定することにな ると、CO2はIRMSに入る前に捕捉しなければならない。このことは、同じ 実験設備を使って13Cの濃縮物も15Nの濃縮物も両方とも測定出来るとは限らな いことを意味している。CO2ではなくてCF4が生成するとこの問題は解消され る。 (3)水素の同位体を分析するには、従来の方法では化学も分析も完全に変 えなければならない。酸化よりもむしろ還元プロセスを使用するので生成物はH2 である。問題の質量は、2(11H)と3(12H)である。このような小さ い質量を使用すると、N2(28及び29)やCO2(45、45及び46)用に 使用されるのとは異なるアナライザーの設計が必要である。フッ素ベースの化学 では、普通のアナライザーの配置を利用出来る質量20及び21のHFが測定さ れる。 (4)H2を分析する場合、H3 ++H2 +−H3 ++Hの反応が起こる。H3 + は質量3の信号質量となり、12Hの質量と一致する。これにより2Hを測定す る精度と正確さが限られる。 (5)2種類の別の元素、即ちS及びO、の同位体組成物を同じ化学スキーム を使って検討出来る。従って、炭素及び窒素化合物の測定及び分解能に関するフ ッ素ベースの化学は、先行技術の方法よりも遥かに判り易い。 CF−IRMS計器は、炭素及び窒素化合物を含む試料の同位体比の測定方法 を使用出来る。 CF−IRMS計器は、基礎と臨床の両方の地球化学植物生理学、食物、や風 味、及び海洋学で使用される。最近、この主題につての総説が出された(W.B rand、J.Mass Spectrom.31巻、225−235頁(19 96年))。 第1図では、試料は高速液体クロマトグラフ(HPLC)を使って導入される 。個々の成分はカラムの中で分離され、次に(必要に応じて)紫外検出計を通る が、これはHPLC計器の標準装置である。試料が移動する液体流は、次に、U niversal Interface(UI)で蒸発されたのち、”乾燥”粒 子は運動量分離器(momentum separator)により移送される が、その分離器では高流量そのもののヘリウムは、この化学反応インターフェー ス(CRI)に入ったのち、質量分析計に入るのに適する極めて低い流量に落と される。CRIでは、マイクロ波電源を集束するキャビティーを通るアルミナチ ューブ内部に保持されたマイクロ波誘導型ヘリウムプラズマによって、全ての化 学種はその元素に分解される。このプラズマから遊離された元素は再結合して1 組の小さい分子状生成物を生成するが、その性状は、被検体の組成及び使用され る反応ガスの選択によって決まる。 ガスクロマトグラフからの導入を利用する場合、カラムから出る成分は直接C RIに入る。運動量分離器からHPLCポンプ及び制御部への装置はこの形 式の装置では使用されない。 反応ガスがフッ素を含む場合、このガスは今日まではNF3であり、同位体比 質量分析計(IRMS)で使用するのに特に適用可能な、特異な一連の小さい分 子状生成物が発生する。 フッ素を含む新規の一連の反応は、化学反応インターフェース質量分析法(C RIMS)で検討されてきた。このようなフッ素に富む環境により、酸素、炭素 、窒素、リン、水素同位体、塩素及び硫黄を選択的にかつ同時に検出する新規の 方法が得られる。 反応ガスとしてのNF3によって、最も判り易い一連の元素及び同位体検出が 可能であり、CRIMSにも利用出来る。化学反応インターフェース質量分析法 (CRIMS)は、元素及びその同位体の選択的検出と、従来の質量分析法とを 単一に組み合わせる技術である。既存の質量分析システムに対して殆ど修正する ことはなく、CRIMSは、2H、13C、14C、15N、S、Cl、SE、 O及びBrを含めて、元素及び同位体の選択的検出が出来ることが判った。放射 性標識を使用することなく、しかも分子がCl及びSのような“固有標識(in trinsic label)”を含む場合、安定な同位体標識さえ使用するこ となく、代謝作用を検討するには特に有用である。 炭素及び窒素を含む化合物は、生化学、医薬品及び環境科学で極めて重要であ る。有用であること、使い勝手に欠けること、そして代替方法には制約があるの で、方法を開発することによってCRIMS又はIRMSを使ってC、N及びP を含む生成物は選択的に検出することが出来る。 実験 本発明の方法は、HPLC及び連続フロー同位体比質量分析計を使用するのが 好ましい。各要素は:1.高速液体クロマトグラフィー(HPLC);2.Ve stec Universal HPLC/MSインターフェース;3. 化学反応インターフェース(CRI);及び4.同位体比質量分析計システム( IRMS)である。 従来の質量分析計に結合されたキャピラリーガスクロマトグラフィーを使った CRIMSからは、CRI−MSの広範な用途が得られ;そしてこのアプローチ を可能にする、HPLCに対するCRIへのインターフェースが最近開発された 。CRIの特異な化学によって、古典的燃焼方法と比較して15Nの測定が改良 されている。このタイプの計器は同位体やIRMSを利用する研究者に無傷の生 物学的ポリマーを含む広範な目標分子を提供する。HPLC/従来型MS手法と 比較すると、13C及び15Nは、大幅に少なくなった同位体存在比で選択的に 検出される。 更に、無傷の生物学的高分子は、同位体定量化のCF−IRMSによって直接 分析出来る。このことにより、14Cがトレーサーであるか、或いは加水分解と それに続くクロマトグラフィーによる分離、及び選ばれるモノマーのMS分析の 面倒な手順が必要であるどちらかの生物学的系では分析が著しく進歩する。 化学反応インターフェース 本発明の検定で使用するのに好ましい装置は、マイクロ波駆動型化学反応イン ターフェース(CRI)を使う。この装置は、被検体を分解したのち当初の被検 体分子の構造に関係ない方法で、スペクトルによって有機分子の中で安定な同位 体を選択的に検出出来るような小さい分子へ再配置する;そうでなければ、特性 は放射能を必要とする。CRIの大抵の使用方法には、シングルコレクター式迅 速走査型質量分析計(MS)によるクロマトグラフィー分離及び検出が含まれる 。 同位体比質量分析計 同位体比質量分析計(IRMS)のコレクターの複数配置によって、従来の 質量分析計で達成出来るよりも小さい濃縮度を検出出来る能力が付与される。 ユニバーサルHPLC/MSインターフェース ユニバーサルインターフェース(UI)は、分析試料流からHPLC溶媒を本 質的に完全に除去出来る。1/100,000の溶媒を保持することでさえCR Iの化学を圧倒することが出来たように、HPLCをCRIへ導入することが出 来るのはユニークである。このことによってIRMSでのCO2ベースラインが 高まる。Vestec社(現在はPerSeptive Biosystems の一つの部門)と共同で、本発明者は、以前の導入方法であったガスクロマトグ ラフィーよりもむしろ高速液体クロマトグラフィーを用いて混合物を分離するC RI−MS計器を作った。 第1図に示す装置は、ヘリウム流の中でサーモスプレーによる噴霧化された流 出物を先ず脱溶媒和したのち、向流のヘリウムで残留蒸気を取り除く(V1)。 溶媒の百万分−1億分の1より少ない部分が残る。ヘリウムのL/分の流量をm L/分の流量へ減らすために運動量分離器(第2図)によって試料流はヘリウム の中の被検体粒子の極端な“乾燥”状態によって特徴づけられる。移動ベルトを 別にして、このことは別のHPLC/MS/インターフェースよりも遥かに良い と思われる。UIの流量は、被検体を1−2mL/分のHe流の中で移動させな がら運転するのが普通であるCRIに導入するのに適している。今日まで、本発 明者の研究は、HPLC、UI、及びCRIを、扇形磁場MS、従来の四重極M S及びIRMSにも効果的に結合する設計を新たに行なった。 この装置は、診断に役立つ検定、特に生物学的及び薬理学的重要事項の検定に 対して新たな分析概念、即ちHPLC/CRI−IRMSを提供する。尿素やア ミノ酸のような単純な化合物、そしてDNAのような複雑な化合物の中の安定な 同位体を検出することは本装置で実施出来る。 CRIは、ガスクロマトグラフ導入を利用するIRMS計器用の“標準品(s tandard)”である燃焼系の代替物を提供する。CRIの長所は次の通り である:CuO燃焼器又はその他の化学反応器の制約された容量と比較して酸化 ガスの実質的に制約のない供給;NOとしての窒素を検出するのでCOとN2の 間の干渉の問題が避けられること;そして化学的性質を変えて、18O又は34 Sのような広範囲の同位体種を監視出来る能力。 生物学的化学でのHPLCの使用が益々増加することは、HPLC/IRMS /計器がGCに対して適さない物質の代謝作用研究を補佐することにより大きく 進歩することを示している。分離を必要とする試料を導入するためにPLCの能 力を超えると、予め精製された試料のフローインジェクション法(即ち、ポスト カラムによる溶媒流の直接導入)を使い極めて広範囲の物質、特に無傷の生物学 的高分子、をCRIインターフェースによって提供することが出来た。 本装置は、生物学的に大きい分子の分析時間を大幅に減らす高精度の同位体決 定が可能であり、現在は、モノマー(又は小さいオリゴマー)へ分割しなければ ならず、次いで、いかに多くの特定の標識を繰り入れるかを知る前に、更に精製 、分離そして分析しなければならない。GCの場合、頻繁に要求される炭素ベー スの誘導体化手法の異常な同位体特性の煩雑さは、HPLCを使った高精度のI RMS測定で解消されるだろう。 一般的に、安定な同位体は、放射性同位体に関連する危険はないので、この同 位体はヒトに関する実験に向いている。窒素の放射性同位体は存在しないので、 トレーサーとして15Nを使用することは特に重要な意味を持つ。従来のMSに 比較してIRMSの検出限界が高くなったことは、ヒト及びその他のトレーサー 実験が更に容易に実施されることを意味している。 生物学系のおける同位体比の測定方法 生物学系における同位体比の質量分析は、Rittenbergの先駆的研究 による1930年後半に由来する。一般的に、好適に調製された試料は、頻繁に 封管の中で燃焼することにより、CO2、N2、及びH2Oのような小さい多原 子種へオフラインで転化される。このガスは、45/44[即ち、(13C16 O2+12C17O16O)/12C16O2の比が精密に決められるような長 時間にわたり、制御された条件のもとでマルチコレクター質量分析計に導入され る。この手法を、“オフライン式燃焼IRMS”と呼ぶことにする。 特に適用出来るIRMSの態様は1976年に始まる。Sano等(S1)は 、GC、燃焼器、及びIRMSが一緒に結合された計器を最初に発表した。次の 先例はMattewsとHeyesによって行なわれた(M3)。マルチコレク ターIRMSを使用することなく、彼等は、高い精度で13C及び15Nの低い 存在比の検出を行なった。この手法により、彼等は、9ナノモル(nmol)の オクタン酸メチルから13Cに対する0.02 APE*を測定出来た。 比較では、オフライン式燃焼に続く、複式入口、複式コレクターIRMS測定 方法を含む技術は、5倍の高い精度であるが、この測定を行なうのに230ナノ モルは必要であった。MattewsとHeyesは、この装置は、10ナノモ ルの炭素を含む試料の中の0.2ピコモル(pmol)を超える13Cを検出出 来ることを報告した。窒素の場合、彼等は、血漿アミノ酸を検討して100ナノ モルの窒素の中で4ピコモル超える15Nを測定出来ると報告した。 1984年、Barrie等(B1)は、MattewsとHeyesによく 似た燃焼インターフェースを使って、ガスクロマトグラフとマルチコレクター安 定型同位体比質量分析計を結合した。全体的に、彼等の結果を複式入口、 複式コレクターIRMSと比較すると、13C*の2δ、即ち0.2%の誤差内 で一致した。著者等は次に様に結論した: “我々は、標識化合物の必要量を少なくとも10分の1で済ませること、及び 標識化合物が、GC/MS/SIM[選択イオン検出]監視を使って利用するの に極めて低い濃縮度でのみ利用出来る場合、新しい研究を実施するのにガスクロ マトグラフィー/SIRA[安定同位体アナライザー]方法を期待する。” 2種類の市販のGC/燃焼/IRMS計器がある;例えば、Finnegan MATt社のDelta Cであり、この設計計画を追跡する。公表されたデー タによると、この系は、オフライン式燃焼IRMS分析で得られる精度に匹敵す る精度を得ることが出来ることを示している。 連続フローGC/同位体比測定の概念は明確に定義され、そして評価されてき た。GCと燃焼器を結合して、質量間でピークを切り換えて電子増倍管で検出す るシングルコレクター質量分析計*とすると、直接選択イオン記録式GC/MS 実験よりも実質的に優れた性能が得られる。質量分析計をFaradayのマル チコレクターと結合すると、GC/燃焼器/MSは、オフライン式燃焼IRMS 方法とほぼ同じ優れた結果が得られるようであるが、物質はかなり少なくて澄む 。明らかに、精製した試験片を得て、IRMS測定の前にそれを処理する必要性 はインライン式GC及び燃焼器ではなくなる。 別の1つのIRMS方法は、基本的アナライザー、GC及びIRMSを結合す ることである。このことは、1985年に13Cと15Nの両方で初めて実現さ れた(P2)。このような組み合わせにより、一定のガス燃焼生成物であるこれ らのN2とCO2が複式コレクターIRMSに入る前に充填カラム型GCはN2 とCO2を分離する。この方法は、予め分離された物質にも分離されていない物 質にも効果のあるシステムのようであるが、各分析が数分間を要 するので別の分離装置(即ち、GC又はHPLC)と連結させることは出来ない 。 原子率超過量(Atom Percent Excess)(A.P.E)は、 未知の同位体比から基準の同位体比を引いた差[IR(未知(x))−IR(基 準)]を100倍して[1+IR(未知)−IR(基準)]で割算する。 * δ(パーミル(per mil))表記は未知の同位体比と基準の同位体比 の差の相対差を表す:δ=[IR(未知)−IR(基準)]/IR(基準)]・ 1000。 CRIMSのバックグラウンド Markey及びAbramson(M1、M2)は、化学反応インターフェ ースを開発した:即ち、ヘリウムの存在で複雑な分子をその元素に完全に分解す るマイクロ波駆動型装置である。反応ガス、例えば酸素、を加えると、元の被検 体の元素組成を反映し、シングルコレクター質量分析計によって検出される安定 な酸化生成物を生成する。このプロセスの概略の特性は極めて簡略化されている けれども、次のスキームで示される。 文字ABC及びDで表わされる元素から成る複雑な分子は、ヘリウム流の中で 過剰の反応ガスXと混合される。CRIMS分析では、Bが問題の同位体又は元 素の場合、どのMSを使ってもBXからの特性質量でBを監視することが出来る 。GC/CRIMS装置の概要は、参考資料C1の第1図に示されてい る。キャピラリーガスクロマトグラフィーと化学反応インターフェース−質量分 析計(GC/CRIMS)の組み合わせにより安定な同位体標識物質が溶出する 時に、 **シングルコレクター又は“従来型”質量分析計は、同時よりもむしろ逐次的 に2個の質量をジャンプ、走査、又は検出するあらゆる計器を指す。本明細書で は、大抵の四重極、扇形磁場、イオントラップ及び飛行時間型の各質量分析計は シングルコレクターである。 分析者はこの物質を選択的に検出出来る。分子BXが特定の同位体、即ちM+1 、を監視するように選択される場合、濃縮BXだけを示すクロマトグラムは方程 式1で表される。 濃縮BX=M+1のBX−MのBXから予測されるM+1の天然存在比(方程式 1) この方程式はBX中の同位体の天然存在比からの寄与を差し引くので、M+1だ けはトレーサーから発生するBXから除かれている。このことにより、CRIM Sの同位体の選択的検出が可能となる。 IRMSは、生物学的系の同位体又は元素を検出及び定量化するのに高感度で 、選択的でそして信頼出来る方法である。IRMSによる種々の実験では、尿、 血漿、組織抽出物、培養中に分離された肝細胞、及びマトリックス問題のない細 胞培養培地を使って成功した。 本発明者は、IRMSを使い天然発生源に由来する被検体の同位体存在比にお ける酵素による差異を評価する。加水分解や誘導体化という時間のかかる段階が 不要なので、無傷の生物学的高分子の同位体分析は価値がある。実施例1 13 C/12C比に基づくヒトの成長ホルモン試料の分化 生合成タンパク質を産出するのに使用される大腸菌は、種々の発生源である栄 養素源の中で成長することがあるので、組み替えタンパク質の同位体シグネチャ ーはテストステロンと同じように、内因性産出分子とは異なる可能性がある。こ の仮説を検証するために、本発明者は、ヒト下垂体から出るGHと一緒に3種類 のrhGH試料を得た。各バイアルに付いて提供された指示書に従って、各組み 替え試料を蒸留水に溶かした。下垂体GHは、これと一緒に受け取った支持書に 従って0.03MのNaHCO3と0.15MNaClに溶かした。同位体測定 のために化学反応インターフェース(CRI)を使って被検体をCO2に転換す る、最近開発された高速液体クロマトグラフ/同位体比質量分析計(HPLC/ IRMS)装置に20μLの試料を注入した。 凝縮相内標準として、本発明者は、オフライン式燃焼、及び従来型ガスインレ ット式IRMS方法によって、−21.03 δの13C0/00と測定された同 位体比のウマアルブミンを使った。各注入量は、2μgのアルブミン(30ピコ モル)と2−3μg(100−150ピコモル)のrhGHを含んでいた。移動 相は、0.1%のトリフルオロ酢酸(TFA)及び0.1%のTFAも含むアセ トニトリルであった。30%のアセトニトリルで2分間保持した後、Isco Model 260の複式シリンジポンプ装置を使って、溶媒組成物を10分間 で70%のアセトニトリルに高めた。流量は1mL/分であった。分離は、Pe rseptive Biosystems Poros R2カラム(長さ30m m、内径2.1mm)を使って実施した。Isodatソフトウェア付きのFi nnigan/MAT社のDelta S IRMSを使って同位体比を測定した 。酸素がCRI用の反応ガスであった。 δ 13C0/00については、これらの調製品の平均値及びSD値は次の通り である:ヒト下垂体、−11.31±0.71;Genentech N −18.47±0.50(n=7−8)。それぞれの場合、測定された同位体比 は下垂体GHとは違っていた。Student−Newman−Keulsの多 重比較(multiple comparisons)によるとp<0.05) 。実際には、Lillyの製品だけが下垂体GHとは著しく異なる炭素同位体比 である。製造者が大腸菌成長培地の中の成分源を変えれば、生合成試料に基づい て測定された炭素同位体比シグネチャーは各ロット毎に大幅に変動することがあ ることも認識しなければならない。実施例2 :物質収支の検討 本発明は、放射性同位体の使用を減らすことが出来るように安定な同位体を使 って性能を高める。放射能を利用する1つの特に“標準的”方法は、物質収支を 検討することにある。標識された物質を或る生物学的系に投与して、その物質の 標識含量についてこの系からの画分を調べる。一般的に、この標識物質は14C であり、シンチレーション分析法は、化学的形態に関係なく標識物質の量を効率 的に計算する。動物を使う場合、尿、胆汁、大便、唾液、等のような生物学的試 料を採取する。細胞系の場合、細胞の中に摂取されると見なすことが出来る。本 発明者は、この目的のために直接導入式HPLC/CRI−IRMS装置を評価 した。 本発明者は、新規のHPLC/CRI/IRMS計装の性能を評価して、尿の 中の13C標識付き薬のトレース量を検出した。この手法は、マイクロ波駆動型化 学反応インターフェースによる13CO2への燃焼の前にフローインジェクション を使って尿試料を脱溶媒和系に送る。50ng/mlよい少ない過剰の13C(〜 0.5μg/mlの132標識付きのアミノピリン)を定量出来るこの装置は、 尿の中の13Cについてはオフライン式燃焼方法を使う従来型 の検出限界よりも優れている。本発明では1mg/kg程の少量の線量を使った が、これらの結果は、IRMSを使って物質収支を行なった以前の検討結果を支 持する。 表1 IRMS化学の一覧 a 1個以上の同位体変種を使用する種だけは、複数個の質量を示している。b 正確な質量が指示される場合、選択的結果を得るには高分解能が必要である 。c SO2が反応ガスとして指示される場合、O2のような別の酸化剤は同様な生 成物を生成するが、収率は異なる。d 13Cの選択的検出が可能であるが、そのことは未だ実証されていないと考 えられる。e18の検出は本研究が最初である(未発表)。 本発明者は、また、CRIMSへ試料を導入する手段として直接プローブ(d irect probe)を使って、選択された元素又は同位体も分析した。最 低20ng量のポリメチオニンの酸化から産出されるSO2の線形信号を観察し た。種々の組成の12種類のタンパク質の1μgレベルでのS/Cの原子含量の 理論値と実測値では良好な相関(r=0.8)があった。実施例3 :IRMSにおけるフッ素化学の評価 次の実施例では、使用したGC/IRMSシステムは、30m×内径.25m m×膜厚0.1μmのDB−5キャピラリーカラム付きのHewlett−Pa ckard 5890II/5971A MS Dであった。マイクロ波駆動型化学 反応インターフェース(CRI)が、カラムとMSDの入口との間のGC炉に取 り付けられている。ヘリウムの流量は、0.5ml/分であって、Swagel ok Tを使ってカラム、CRI、及び反応ガスチューブを直結した。反応ガス 流量は測定しなかったが、反応ガスの大部分の量がヘリウムプラズマを急冷する ので、反応ガスは全ガス流量の極めて少量の分流として表されるに過ぎない(1 7)。CRIは、外径1/4”×内径1/16”×長さ5”のアルミナチューブ 、及び100W、2450MHzの発信機からのマイクロ波電力を送電するのに 使用されるステンレススチール製空洞共振器から成る。Teknivent V ector2データシステムを使ってMSDを制御し、そのデータを処理した。 全ての実験では、1μlの所定の溶液をスプリットレスモード(splitle ss mode)で注入し、注入の5分後からデータ採取を開始すると、溶媒先 端が通過出来るようになり、その後、ちCRIでのマイクロ波誘導プラズマが発 光した。 分析の進行度合いに応じて、MSは下記に示す任意の、又は全ての質量に対 して選択イオン検出(SIM)モードに設定することが出来た。次の反応は、種 が検出される元素、生成物、フラグメントイオン、及び質量を示している: C→CF4(CF3 +、m/z 69) H→HF(1HF+、m/z 20;2HF+、m/z 21) O→F2O(F2+、m/z 54)+その他の酸素/フッ素化合物 P→PF5(PF4 +、m/z 107) Cl→ClF(35ClF+、m/z 54;37ClF+、m/z 56) S→SF6(SF5 +、m/z 107)。 炭素の検出:選択された全ての化合物は炭素を含むので、この信号は選択的で はない。炭素をm/z69で監視した。 窒素の検出:CRIでは、NF3は全てが解離してN2とF2になる。従って、 窒素を含む化合物は、バックグラウンドが高いので検出出来ない。比較的安定な NF2がこのように全て解離することはNF3ではなくF2が反応ガスであり、m /z28と29を監視することにより窒素検出を行なうことが出来る場合、N2 はあらゆる含窒素被検体の生成物であることを示している。 リンの検出:Ing/μlから1000ng/μlのTBOEPの一連のトル エン溶液は内標準としてのTBPを用いて調製した(10ng/μl)。最初に 、GCカラム温度は2時間は90℃であり、次で40℃/分の速度で140℃ま で、その次に10℃/分で270℃まで、そして5分間保持するようにプログラ ム化した。SIMプログラムはm/z20、69及び107を使った。 重水素の検出:重水素で標識したアミノ酸を試料として使用した。69pg/ μlから69ng/μlの濃度のL−フェニルアラニン−d8、L−ロイシン− d10、及び標識していない一定濃度(65ng/μl及び63ng/μl)のL −フェニルアラニンを用いて水溶液グループを調製した。これらの溶 液は、次の手順で誘導体化した:100μlの溶液を乾燥し、50μlのMST FAと50μlの乾燥アセトニトリルを加えて、密封した反応バイアルの中で1 00℃で30分間加熱した。GCカラムを70℃で2分間設定し、30℃/分の 速度で100℃まで、そして1分間保持するプログラムを組み、次いで再び15 ℃/分で200℃まで、そして5分間保持するプログラムを組んだ。SIMモー ドはm/z20,21及び69を使った。 硫黄の検出:内標準として(24.5ng/μl)L−システィンを用いて6 6pg/μlから66ng/μlの濃度でL−メチオニン水溶液を調製した。こ れらの溶液を前述のように誘導体化した。GCカラムを70℃で2分間設定し、 40℃/分の速度で130℃までプログラムを組み、3分間保持し、再度2.5 ℃/分で150℃まで、次いで20℃/分で250℃までプログラム化し、1分 間保持した。MSDは、m/z69と127を使うSIMモードで行なった。 塩素の検出:一連のジアゼパムトルエン溶液を、内標準(7.2ng/μl) としてDDTを用いて、0.68ng/μlから680ng/μlで調製した。 当初のGC温度は70℃で2分間設定し、30℃/分で210℃まで、次で10 ℃/分で250までプログラムを組み、そして5分間保持した。MSDはm/z 20、54、56及び69のSIMモードで行なった。 次の8種類の化合物の混合物を使って、これらの全ての目標とする種の同時で かつ選択的検出を実証した:即ち、ニトロベンゼン−d5、TBP、カフェイン 、チオペンタール、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、TBOEP及び ジアゼパムである。これらの化合物の濃度は精密に測定しなかったが、各々、約 100、10、150、100、150、300、50及び50ng/μlであ り、引き続いてこれらを蒸発させたのち、トルエンの中で再構成する。アミノ酸 は試料の誘導体化が必要なこと及び複雑さが増すので使用しなか った。GC温度は70℃で2分間設定し、30℃/分で120℃まで、次に10 ℃/分で250℃までプログラム化し、5分間保持した。MSはm/z20、2 1、56、69、107及び127でSIMモードで設定した。 シクロホスファミドを受けている患者からの血漿試料は次のスキーム従ってF DAの研究所で処理された。アセトニトリル2ml、メタノール1ml、2Mの 一塩基リン酸ナトリウム1ml(pH4.6)、並びにo−ペンタフルオロベン ジルヒドロキシルアミンHCl塩(50mg/ml)と24−アルドホスファミ ドのo−ペンタフルオロベンジルオキシム誘導体(16μg/ml)を含むメタ ノール溶液250μlを含むチューブに血液試料を集めることにより反応代謝物 をトラップした。少なくとも3時間の後、この試料を遠心分離して、上澄液を取 り除き、CHCl3 1mlと混合した。回転撹はんの後、下側の有機層の1. 6mlを取り出し、蒸発させた後、アセトニトリル250μlとN−(t−ブチ ルジメチルシリル)−N−メチルトリフルオロアセトアミド60μlを残渣に加 えて室温で1時間シリル化反応を行なった。 クロマトグラフカラムからの被検体はヘリウムをキャリヤーガスとしてCRI に入り、反応ガスと混合すると、被検体も反応ガスもマイクロ波駆動型プラズマ によって原子に分解する。原子は反応室から出ると再結合して、原子の化学熱力 学特性に従って小さい分子を生成する。選択イオン検出モードの質量分析計は、 これらの新しく生成した分子を選択的に測定する検出器としての役割をする。質 量分析計の応答は、定性的(元素又は同位体の存在を示す)と定量的(元素又は 同位体比の存在量)と両方の情報を提供する。 フッ素化学の検討の前に、検討されたCRIMSの反応ガスは、化学的特性に 基づいて2つのカテゴリー:即ち、酸化性又は還元性に分類することが出来る。 酸化性反応ガスは、O2、CO2及びSO2であり、一方、還元性反応ガスは、H2 、HCl、NH3及びN2である。リンを含む揮発性で安定なCRIM S生成物を発生させるために本発明者の当初の計画は、PH3が還元性環境の中 でリン酸塩から発生出来たというMatsumoto等(18)の観察を根拠と した。リンを含む化合物を選択的に検出するために、これらのガスを使用しよう と試みたが成功しなかった。 化学反応インターフェースでは、フッ素に富む環境を利用する、新規の化学的 方法を評価した。最初に、SF6をフッ素源として使用した。反応ガスとしてS F6を用いてリンはPF5に転化させ、PF5質量スペクトルの中の最大の存在比 ピークであるm/z107(PF4 +)で選択的に検出出来た。このことは、CR IMSによってリンを選択的に検出した最初に成功した実験であった。 しかしながら、SF6は幾つかの理由で優れた反応ガスではなかった。第1に 、Pの選択的検出チャンネル、m/z107は、3416OF3 +、即ちSF6及び O2のCRIMSの生成物によって干渉されることがあった。更に、SF6は本来 、極めて安定であり、高い反応性のフッ素化環境を作り出さないようであった。 しかしながら、このことは、フッ素を使うCRIMS化学はP−選択種を生成す ることが出来るという考えの証明となった。 より反応性の高いNF3を使用すると成功した。NF3の化学は、NF3はそれ 自体では簡単には変化しないとことを除いて、SF6の化学と似ているが、かな りの程度まで生成物としてN2とF2を生成する。SF6は優先的に再結合した。 フッ素を多く使用すると、PF5が簡単に生成するばかりでなく、前述の反応に 従って別の種も無視出来なかった。 このようなフッ素発生スキームによりリンの選択的検出が可能になるのみなら ず、ClやSのような数種の別の元素、及びそれの同位体の含量ばかりでなく、 水素、炭素、及び恐らく窒素や酸素の同位体も同じように好ましい。ClFは、 有機化合物からの塩素のCRIMS生成物である。m/z54もm/z 56も検出チャンネルとして使用出来る。しかしながら、m/z54は、硫黄が 存在すると、CRIMS生成物であるSF6の質量スペクトルの一部であるSF4 ++ によって干渉されることがあった。もう1つの問題は、m/z54のF2+は 、酸素のCRIMS生成物となることが出来るが、酸素を含む化合物を用いた実 験ではm/z54のチャンネルにピークは現れなかった。硫黄を含む化合物が存 在しない場合、m/z56のチャンネルよりも3倍多い種を生成するので、m/ z54を使うことが出来るように思われた。硫黄を含む化合物の選択的検出チャ ンネルは、SF6の質量スペクトルの基準ピークであるm/z127(SF5 +) である。SF6は、フッ素化環境の中で硫黄の主要なCRIMS生成物である。 フッ化水素は、有機化合物から水素原子の主なCRIMS生成物して生成する 。本発明者は、m/z20と21を使うとHとDを選択的に測定出来ることを見 い出している。標識されていない有機化合物の一般的検出チャンネルはm/z2 0によって出来るのに対して、m/z21は、重水素を含む化合物に対して選択 的である。重水素を選択的に監視するための前述のスキームは反応ガスとしてH2 を使い、2000の分解能によってm/z 3,022でHDを監視した(2、 14)。この2つの短所は、重水素が高分解能質量スペクトル計を必要とするこ と、及び反応ガスとして使用されるH2が大量なので水素も監視出来ず、D/H 比も測定出来なかったことである。ここで説明した手順はこれら両方の問題とは 無関係になる。 CF3 +(m/z69)を普通の炭素検出チャンネルとして使用出来る。m/z 70を監視することにより13Cの検出チャンネルが得られ、そしてm/z70/ 69の比から炭素同位体比が得られる。 リン:感度とダイナミックレンジを決めるために、一連のTBOEPのトルエ ン溶液を使用した。m/z107のイオンを選択チャンネルとして使用した 。300ミリ秒の積分時間を使うと、TBOEPの1ngの検出限界が、3を超 える信号対雑音比で得られる。8秒の半値幅での検出限界は元素状リンの検出で は、10pg/秒に等しい。後述するように、このような感度レベルは、最良の CRIMS計装で期待されるよりも少なくとも1桁高い。線形ダイナミックレン ジは少なくとも3桁大きく、0.997の相関係数(R2)が得られた。TBO EPもTBPも100ng/μlを含む試料を繰り返し注入することにより再現 性を決めた。2つの成分の面積比について、n=5で3.2%の相対標準偏差( RSD)を得た。 重水素:フェニルアラニン−d3とロイシン−d10を使って、感度と線形ダイ ナミックレンジを決めた。この結果によると、線形ダイナミックレンジは0.9 94の相関係数で2桁を超える大きさであることが判る。再現性実験によると、 6ngのロイシン−d10対フェニルアラニン−d8内標準の面積比では2.9% (n=5)のRSDであった。別の実験では300ミリ秒の積分時間及びs/n >5では検出限界は60pgのフェニルアラニンであることが判った。 いろいろな量のL−フェニルアラニン−d8と、ジTMS誘導体として一定量 の非標識L−フェニルアラニンを含む試料グループを使って重水素の濃縮を検討 した。CRIMS方法のD/H比は、m/z21(D)とm/z20(H)のク ロマトグラムのピーク面積から得た。“理論的データ”に対して実験上のD/H 比をプロットすると、特にL−フェニルアラニン−d8の濃度が低いと、或る程 度は非線形性であることを本発明者は見い出した。この問題を検討するために、 m/z200(−d8でのM−COOTMS)及びm/z198(−d0でのM− COOTMS)のSIMクロマトグラム、即ち標識済みと標識していないジTM Sフェニルアラニンの最大の存在比MSピーク、から得られるピークの面積比を 測定することにより、“正規(normal)の” GC−MSモード(CRIMSが電源を切られた状態)で別のD/H比を得た。 次に、ジTMSフェニルアラニン−d8のH原子の割合を考慮して200/19 2比をD/H比に換算した。本発明者は、これらの2つの方法、即ちCRIMS と正規のGC−MSは、重水素濃縮実験では互いによく一致することを見い出し た。相関係数は0.9961であり、勾配は0.94である。理論上のデータに 回帰させると、相関係数は0.9871であり、勾配は0.81であった。前記 の非線形性は、試料の濃度又は純度の誤差、或いはイオン−分子反応(9)又は 増幅器の非線形性のようなその他の計器上の問題によるかによるのかも知れない が、CRIMS分析にはよらないのかも知れない。 硫黄:硫黄を含むアミノ酸の溶液グループを本研究用に使用した。L−メチオ ニンを試料として使用し、L−システィンを内標準として使用した。検出は、2 00pgから66ngのメチオニンでは線形であった。66ngの数字は必ずし も線形ダイナミックレンジの上限とは限らないけれども、CRIにおけるクロマ トグラフィーか化学のどちらかが表す変形したピークを描く200ngのL−メ チオニンは正しくない。400ミリ秒の積分時間で、信号対雑音比が3では、L −メチオニンの検出限界は200pgであった。20ngのL−メチオニンと2 4ngのL−システィンでは4.4%(n=5)のRSDが得られた。 以前、HP5971A MSDは反応ガスとしてSO2が使われた時、検出限界 はIngのジアゼパムであった(17)。これは反応ガスとしてNF3を用いた 本発明に匹敵し、本発明は同じ化合物で2ngの検出限界であった。その報文( 17)には、また、幾つかの条件のもとでExtrel C50/400及びH P5971A MSDの性能比較も含まれていた。Clの場合の2ngの検出限 界は、反応ガスとしてSO2を用いた先の研究(9)から得られた50pg値と 同じ程度に良好とは思われないが、その結果は、低い質量領域 において送信と分解能を最大にする特別の2.1MHz電源を備えたExtre l計器によって得られた。 塩素:塩素を含む化合物も選択的に決めることが出来る。先に行なわれたよう に(9)、内標準としてp,p’−DDTを用いて、ジアゼパムのトルエン溶液 のグループを調製した。m/z56又は37ClF+のイオンを選択的検出チャン ネルとして使用した。検出限界は、信号対雑音比が3で、積分時間が300ミリ 秒では2ngのジアゼパムである。0.9996の相関係数で3桁大きい線形ダ イナミックレンジが得られた。130ngのジアゼパムと50ngのDDTの試 料を用いた再現性試験では3.4%(n=4)のRSDであった。 炭素:炭素検出用に使用した質量は特異であり、これらの質量に対するそのよ うな特異性には選択性が含まれる。炭素チャンネルは、注入された全ての物質に 対して検出され、高い感度を示した。 窒素:前述のように、NF3を使用すると、CRIに溶出する物質中の窒素含 量を監視する能力が失われる。選択性 選択性を検討するために、種々の元素を含む8種類の化合物の混合物を調製し た。m/z20のイオンを使って、全ての有機化合物に含まれる水素を監視し、 m/z21、56、107及び127を使って、各々、重水素−、塩素−、リン −、及び硫黄を含む化合物を同時に検出した。これらの結果は、これらのチャン ネルのクロマトグラムを示していて、その全部が高い選択性を表している。リンを含む薬の検出への適用 シクロホスファミドは、構造式の中に1個のリン原子と2個の塩素原子を含む 抗ガン剤である。反応ガスとしてNF3を用いると、CRIMは、SPとC lとを同時に検出出来るので、このように選択することはこの薬及びその代謝生 成物の分析には理想的であると思われる。シクロホスファミドを受けた患者から の血漿試料をCRIMSを用いてリン含量も塩素含量も分析した。水素チャンネ ルは複雑なクロマトグラムを示したが、6個のピークだけがP−選択チャンネル の中に、そして5個のピークがCl−選択チャンネルの中に現れた。リンのチャ ンネルの最初のピーク以外は全て塩素チャンネルで応答することからシクロホス ファミド関連として確認された。 リンのチャンネルの第1ピークは、質量スペクトルにより確認されるように、 3個のt−ブチルジメチルシリル(TBDMS)基でシリル化されたリン酸塩で あった。TBDMSで誘導体化されたシクロホスファミド標準溶液は3個のピー クを示し、これらのピークは試料のクロマトグラムの中のピーク、2、3及び5 の保持時間と合致した。ピーク5は、TBDMS−シクロホスファミドであるこ とが判った。ピーク3は、誘導体化されないシクロホスファミドであった。ピー ク2はClチャンネルとPチャンネルの面積比が他の2個のピークの半分の値を 示していて、このことは、シクロホスファミドの中の2個の塩素原子の1個が失 われたことを表している。このピークの質量スペクトルは、2個のクロロエチル 腕の1本がなくなっていることを示唆している。 実験結果によると、複雑な、生物学的に誘導された試料の場合でさえ、NF3 を用いたCRIMSによってPとClを含む化合物の選択的検出が可能である。 このような薬は、“本質的標識型”(12)の定義にぴたりと当てはまり、従っ て薬の中に“非本質的”同位体標識を組み入れるための特別な合成は不必要なの で、代謝作用の研究が簡素化出来る。 NF3は、CRIMSにとっては反応ガスの新しい考え方を意味している。フ ッ化反応の環境を整えることにより、リン、並びに窒素や酸素を含む可能性もあ る重水素、炭素、塩素及び硫黄も、選択的にかつ同時に検出出来る。この 方法は、高感度で、線形でそして再現性がある。CRIMSの持つ、元素や同位 体の一連の選択的検出能力が高まるにつれて、その適用も増える筈である。グルタチオン及びクロザピンの研究 本発明者は、抗精神病薬クロザピンとトリペプチドグルタチオンとの間の共有 結合の研究を行なった。最初に、放射性同位体を使った他の研究者は、クロザピ ンとグルタチオンの多くの付加物を発見した。本発明者は、HPLC導入付きの 化学反応インターフェース質量分析計方法(HPLC/CRIMS)を使った放 射能標識の使用方法への代替方法としていかにしてクロザピンの中の塩素原子を 活用することが出来るかを考えた。ペルオキシダーゼ/ペルオキシド系を用いた 薬とグルタチオンを培養すると、エレクトロスプレー質量分析法によりクロザピ ンの新規接合体として特徴づけられる数種の代謝生成物を得た。2種類の接合体 の同定はCRIMS反応ガスとしてNF3を用いて培養混合物を検討することに より確認した。ClもSも同時に現れることはクロザピンがグルタチオンへ共有 結合することと符合する。1つのピークの中でSとClの比がほぼ2であること はジ−グルタチオン接合体が存在することを明確に示した。放射性同位体を使っ ては以前に入手出来なかったが、これらの実験は、CRIMSによってHPLC 溶出物の元素の選択的検出が追加の情報を提供出来るという出願人の提案を支持 している。両方の元素種は10〜15分の間の範囲で溶出するピークの集合体の 中に存在し、クロザピンの塩素及びGSHの硫黄が両方とも存在することを示し ている。エレクトロスプレーデータに基づいて、13.2分でのピークはヒドロ キシクロザピンのモノ−GSH付加体である。SチャンネルとClチャンネルの もとでの面積は構造式に基づいて1:1であると校正され、次に、13.2分よ りすぐ前の12.3分に溶出するピークのS/Cl比は1.83である。このこ とは、ESIデータによって示唆されるジ=GSH(di−=GSH)接合体の 構造式で予測される2.00に 近かった。これらの実験によって、元素の選択的検出は、薬の代謝作用研究では 重要な道具となることが出来ることが判る。試験種がC、H、O又はN以外の元 素を含む場合、このような元素は、親核種の行方を追跡する同位体標識として有 効に役立つことが出来る標識である。未知の薬又は生化学的代謝分子が他の種を どれも含まないときでさえ、珍しい元素を加える化学修飾−硫酸化、リン酸化、 及びチオエーテル結合−を検出出来る。そのような情報は、更に従来の分析手法 を補って代謝物を同定することになる。本明細書では出願人は分子内の元素組成 の測定を行なうことが出来ることを示している。出願人が、この目的にために設 計された実験においてGC/CRIMSを使って前もってC/Cl比を測定する と、出願人は10%を超える精度と正確さを得ており(Song及びAbram son,F.P.1993年)、そして充分に繰り返されると5〜10%の変動 係数は一般的であることが期待される。 前記の説明及び実施例の目的は、何等の制限を意味することなく、本発明の数 個の実施態様を説明したのもである。本発明の精神及び範囲を逸脱することなく 、本発明の構成物及び方法にいろいろな修正及び変更を行なえることは当業者に は明かであろう。本明細書に引用されている全ての特許及び刊行物は、そのまま 引用文献として組み入れられている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.フッ素を含む環境の中で各元素を新規の化学種に転化する連続式インライン プロセスによって試料の中の元素の同位体比を高感度で検出する質量分析計装置 において: (a)被検体の混合物が特定の分子に分離される試料導入要素であって、前 記試料導入は化学反応インターフェースに試料を連続的に導入する手段から成る こと; (b)化学反応インターフェース(CRI)であって、前記CRIはフッ素 を含む環境の中で無傷の被検体を新規の元素特定化合物に転化すること;及び (c)精密な同位体測定が出来る質量分析計、 から成ることを特徴とする前記質量分析計装置。 2.前記試料導入要素が、ガスクロマトグラフ及び高速液体クロマトグラフから 成る群から選ばれることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の装置。 3.前記化学反応インターフェースが、マイクロ波駆動型ヘリウムプラズマイン ターフェースであることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載の装置。 4.前記質量分析計が、マルチコレクター同位体比質量分析計であることを特徴 とする、請求の範囲第1項に記載の装置。 5.前記試料導入要素が高速液体クロマトグラフであって、噴霧化も向流も使わ れてユニバーサルインターフェースによって液相を取り除くことを特徴とする、 請求の範囲第2項に記載の装置。 6.前記試料導入要素が高速液体クロマトグラフであり、輸送装置が使われて液 相を取り除くことを特徴とする、請求の範囲第2項に記載の装置。 7.炭素、窒素、水素、酸素、塩素及び硫黄化合物を含む試料の質量を測定する 方法において、 (a)炭素又は窒素化合物を含む試料を、被検体の混合物が特定の分子に分 離される試料導入要素に加えることであって、前記試料導入要素は化学反応イン ターフェース(CRI)に試料を連続的に導入する手段から成り;前記CRIは 無傷の炭素及び窒素被検体を、前記化合物を分割するフッ素から成る環境の中で 新規の元素特定化合物に転化すること;及び (b)精密な同位体測定が出来る質量分析計を用いて前記試料の化合物の同 位体比を計算すること、 から成ることを特徴とする前記方法。 8.前記質量分析計が、化学反応インターフェース質量分析計(CRIMS)及 び同位体比質量分析計システム(IRMS)から成る群から選ばれることを特徴 とする、請求の範囲第7項に記載の方法。 9.前記フッ素反応ガスがNF3であることを特徴とする、請求の範囲第7項に 記載の方法。 10.前記フッ素反応ガスがF2であることを特徴とする、請求の範囲第7項に 記載の方法。 11.前記試料が、炭素、窒素、重水素、塩素、酸素及び硫黄から成る群から選 ばれる化合物から成ることも特徴とする、請求の範囲第7項に記載の方法。 12.前記試料が炭素及び窒素を含む化合物から成ることを特徴とする、請求の 範囲第11項に記載の方法。 13.未知の薬又は生化学代謝生成物の元素及び同位体特性を評価する方法にお いて、 (a)含まれる未知の薬又は生化学代謝生成物試料を、被検体の混合物が特 定の分子に分離される試料導入要素に加えることであって、前記試料導入要素は 化学反応インターフェース(CRI)に試料を連続的に導入する手段から成り; 前記CRIは無傷の炭素及び窒素被検体を、前記化合物を分割するフッ素から成 る環境の中で新規の元素特定化合物に転化すること;及び (b)精密な同位体測定が出来る質量分析計を用いて前記試料の化合物の同 位体比を計算すること、 から成ることを特徴とする前記方法。 14.前記未知薬又は生化学代謝生成物試料が、炭素、窒素、重水素、塩素、酸 素及び硫黄から成る群から選ばれる元素から成ることを特徴とする、請求の範囲 第13項に記載の方法。 15.前記方法が、前記未知薬又は生化学代謝生成物試料を、GC/CRIMS により検出されることが出来る硫黄、リン又はチオエーテルを加えることにより 化学的に修飾することから成ることも特徴とする、請求の範囲第13項に記載の 方法。 16.前記方法が、 (a)被検体の混合物が特定の分子に分離される試料試料導入要素であって 、前記試料導入は、化学反応インターフェースに試料を連続的に導入する手段か ら成ること; (b)化学反応インターフェース(CRI)であって、前記CRIはフッ素 を含む環境の中で無傷の被検体を新規の元素特定化合物に転化すること;及び (c)精密な同位体測定が出来る質量分析計、 から成る装置で実施されることを特徴とする、請求の範囲第13項に記載の方法 。
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