JP2002514183A - リン脂質薬剤誘導体 - Google Patents

リン脂質薬剤誘導体

Info

Publication number
JP2002514183A
JP2002514183A JP51503098A JP51503098A JP2002514183A JP 2002514183 A JP2002514183 A JP 2002514183A JP 51503098 A JP51503098 A JP 51503098A JP 51503098 A JP51503098 A JP 51503098A JP 2002514183 A JP2002514183 A JP 2002514183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phospholipid
group
agent
vitamin
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP51503098A
Other languages
English (en)
Inventor
アイ チャサロー,フレッド
Original Assignee
スーパージェン・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スーパージェン・インコーポレーテッド filed Critical スーパージェン・インコーポレーテッド
Publication of JP2002514183A publication Critical patent/JP2002514183A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/50Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates
    • A61K47/51Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent
    • A61K47/54Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient the non-active ingredient being chemically bound to the active ingredient, e.g. polymer-drug conjugates the non-active ingredient being a modifying agent the modifying agent being an organic compound
    • A61K47/543Lipids, e.g. triglycerides; Polyamines, e.g. spermine or spermidine
    • A61K47/544Phospholipids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

(57)【要約】 リン脂質への接合によって製薬の生物学的利用能を増加するための方法がここに開示される。またリン脂質誘導化ステロイド、ペプチド、抗生物質及び他の生物学的活性剤及びそれらの化合物を含んだ製薬調製物も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 リン脂質薬剤誘導体 発明の分野 本発明は、リン脂質へのそれの接合化(conjugating)によって生物学的薬剤の 水溶性及び生物利用性(bio-availability)を増加するための方法と組成物に関す る。 発明の背景 哺乳動物への製薬及び治療剤を輸送するための通常の手段はしばしば、取込み のための化学的及び物理的な障壁によって、同様に取込みに続く急速な代謝的不 活性化する投与薬剤の感受性によって厳しく制限される。多くの生物学的活性剤 の経口輸送は、胃の極端なpH、腸における蛋白分解的な及び他の消化酵素の作 用、及び活性成分への胃腸の膜の不浸透性がないならば選択ルートとなるであろ う。 変化しやすい薬剤を経口投与するための方法は、胞壁の透過性を人工的に増加 させるためのアジュバント(例えば、レゾルシノール及びポリオキシエチレンオ レイルエーテルとn-ヘキサデシルポリエチレンエーテルのような非イオン界面 活性剤)の共投与;酵素的分解を避けるための酵素インヒビター(例えば、膵臓ト リプシンインヒビター、フルオロリン酸ジイソプロピル(DFP)及びトラシロー ル)の共投与;及びリポソーム中又は他の輸送ベヒクル中の活性剤のカプセル内 包化に頼っている。 多くの治療用組成物の投与の形態と関係なく、一度それは身体組織又は流体に 近づく機会を得て、それは肝臓において、最初の通過効果と呼ばれる急速な不活 性化を受ける。経口投与された化合物は特に、門脈循環を経て肝臓に急速に運ば れる。多くの化合物は、混合機能オキシダーゼ、フェースI酵素及び腎臓によっ て急速に排出される不活性グルクロニド、馬尿酸、グリシル及びアセチル誘導体 を生成する、他の肝臓酵素によって作用を受ける。 かくして、腸内に急速に吸収され且つ肝臓での採取の通過不活性化を避ける能 力を治療薬に与えるための方法と組成物が当該分野において必要とされる。 発明の概要 リン酸ジエステル結合を経てリン脂質に多くの生物学的活性剤の接合が、その ような剤の生物活性及び/又は生物利用能を顕著に増加されるであろうことが、 思いかけずにここに発見されている。 一つの態様において本発明は、一又はそれ以上のリン脂質部分に剤を接合する こと、上記ホスホコリンに複合化した生物学的活性剤を回復すること及び哺乳動 物に上記剤を投与すること、ここで複合化した形の上記剤は、非複合化形におけ る上記剤よりもより顕著に水性媒体中に可溶性である、の工程を含む薬剤の生物 利用能を増加するための方法を提供する。 更に別の態様において、本発明はサリチル酸の分離リン脂質誘導体を含む組成 物を提供する。 更に別の態様において、エストロン又はエストラジオールからなる群から選択 される化合物の分離リン脂質誘導体と製薬的に許容されるキャリア又は賦形薬と を含む骨粗しょう症に罹った哺乳動物を治療するための製薬調製物を提供する。 更に別な態様において、本発明は、セファロスポリンP1、フシジン酸及びヘ ルボリン酸(helvolicacid)からなる群から選択される抗生物質の分離リン脂質誘 導体を含む組成物を提供する。 更に別な態様において、本発明は、デヒドロエピアンドステロンの分離リン脂 質誘導体を含む組成物を提供する。 本発明のこれら及び他の態様は、本明細書、請求の範囲及び図面に照らして当 業者において明らかとなるであろう。 発明の詳細な説明 本明細書において引用した全ての特許出願、特許及び関連の参考文献は、それ らの全体において参考によってここに併合される。不一致の場合、定義を含む本 説明が優先するであろう。 定義 「リン脂質複合」又は「リン脂質誘導」は、リン酸ジエステル結合を経てリン 脂質部分に共有結合したとしてここに定義した。 本発明の複合医薬に関して「顕著に増加した生物活性」又は「水性媒体中によ り顕著に可溶化」は、同じルートにより投与される場合、非複合親化合物に比べ て、生物学的活性及び/又は水溶性が5から10倍も増加するとしてここに定義 される。 本発明は製薬活性剤の生物利用能及び/又は水溶性を、特にリン酸ジエステル 結合を経てホスホコリン部分のようなリン脂質へのそのような剤の接合によって 増加させることを導く。 本発明に従い、治療用物質は、(a)アルコール、と(b)リン脂質との間のリン酸 ジエステルを形成することにより、それの水溶性(及び生物利用能)を増加するこ とによって有利となるであろう。制限されることのないリン脂質の実例は、ホス ホコリン、ホスホセリン、ホスホチロシン、ホスホエタノールアミン、n-モノ アルキル-ホスホエタノールアミン及びN,N-ジアルキル-ホスホエタノールアミ ン(全てAldrich Chemical、ミルウォーキー、WIから商業的に利用可能である) を含む。ホスホコリンがリン脂質として特に好適である。 ホスホコリンは、生物学的膜の偏在する成分であり、ホスファチジルコリンの 形成、すなわちジアシルグリセロールへのリン酸ジエステルを経た付着において 大抵存在する。二つの最も通例のホスホコリン含有分子は、レシチンとスフィン ゴミエリンである。これら両方の化合物は、ジアシルグリセロールとセラミドと をそれぞれ放出するホスホコリン ホスホジエステル結合でホスホリパーゼCに よって加水分解され得る。重要なことは、食品中に存在するレシチンとスフィン ゴミエリンの両方は、胃腸管中に吸収され、HDL-及びLDL-コレステロール 内に合併され且つ肝臓において顕著な最初の通過の代謝なしに血液を通して移送 されることである。 本発明に従い、親油化合物への1又はそれ以上のリン脂質部分の接合は、生物 学的膜を通過するためのそれの能力を廃棄することなしに、それをより親水性に させるであろう。理論的な結合を浴することなしに、リン脂質接合は、多くのケ ースにおいて、その複合化した化合物の生物学的活性をマスクするであろうこと が予期される。そのリン脂質接合は、それがシグナル変換通路のメンバーである ホスホリパーゼC、スフィンゴミエリナーゼ及び非特異的エステラーゼのような 酵素に出会うまで複合化形態を維持するであろうし(Methods in Enzymotofy,Vo l.197,E.Dennis,editor,Academic Press,NY)、循環中及び標識組織上に存在 するであろう。これらの酵素は、次いでリン脂質部分を取り除き且つ損なわれて いないそれの生物学的活性を持つオリジナル化合物を開放するであろう。上述し た酵素は、ホスホコリンに特異的であり;シグナル変換系の他のエステラーゼは 他のリン酸エステルを加水分解するであろう(Methods in Enzymology,Vol.201 ,T.Hunter,Academic Press,NY,Beth Sefton,editor)。この手法において 、リン脂質の添加は、肝臓における最初の通過不活性化から化合物を保護するこ と及び血液中又は周囲の組織中でそれの作用サイトへの到達を与えることを予期 させる。 本発明において使用するに好適な製薬剤は、制限することなしに、生物学的液 体中で乏しい溶解度を示す親油性化合物、同様に肝臓において馬尿酸、グルクロ ナート、又は他の誘導体に急速に代謝される化合物を含む。好適な化合物の非制 限的な実例は、製薬的適用において、特に、溶解度、取込み及び/又は代謝に伴 う問題のために、経口的投与剤として目下のところ利用されないそれらを含む。 本発明において使用されるべき剤の要求は、1)リン脂質が付着できるための遊 離アルコール官能基の存在、及び2)ホスホリパーゼC、スフィンゴミエリナー ゼ又は他の哺乳動物エステラーゼによって切断されるためのリン酸ジエステル結 合を生じる結果となる感受性、のみである。 本発明において用いるために好適な製薬剤の実例は、制限なしに、ステロイド 、エピネフリン又はノルエピネフリンのようなカテコールアミン、ブロスタグラ ンジンE1又はE2のようなプロスタグランジン、ロイコトリエンB4,C4又 はD4のようなロイコトリエン及びペプチドを含む。本発明において使用するた めのペプチドは、セリン又はトレオニンを含む、好ましくは黄体化ホルモン放出 ホルモン(LHRH)(10アミノ酸ペプチド)とそれの類似物のような、長さにお いて10-15アミノ酸残基よりも長くすべきでないそれらである。好ましい出 発化 合物又は製薬剤は、テストステロン(Sigma、セントルイス、MOから利用できる)、エ チオコラノロン(Sigma)、エストラジオール(Sigma)、エストロン(Sigma)及びデ ヒドロエピアンドロステロン(Sigma)を含む。これらのステロイドは、経口的に 投与した際に僅かな制限された活性を有する。 本発明の代替の実施態様においては、セファロスポリンP1のような抗生物質 が、その水溶性を増加するため及び肝臓を通る最初の通過でそれの代謝を及び腎 臓の最初の通過を通しての排出を減じるために、リン脂質に接合され得る。本発 明のこの実施態様においての使用のための化合物の非制限的な実例は、セファロ スポリンP1(Burtonら、Biochem.J.50:168-174,1951;Halsallら、Chem.Com m.,pp.685-687,1966中に記載の通り分離した)、フシジン酸(Sigmaから商業的 に利用し得る)、及びヘルホリン酸(Sigmaから商業的に利用し得る)を含む。これ ら抗生物質の使用は、受容する哺乳動物の血清又は組織のレベルを治療用にまで 進展することが不可能であるから、及び、多分、抵抗性の進展が容易であるため 、制限されている。抵抗性の出現は、他のステロイド治療剤によって起こるよう に代謝酵素の誘発によって生じ得る。 遊離アルコール基を含む、本発明において使用するための追加の物質の非制限 的な実例は、上述したステロイド物質(DHEA、エチオコラノロン、テストス テロン、エストラジオール、エストロン、カテコールアミン、など)、上述した 抗生物質、ジゴキシゲニン(Sigmaから商業的に利用し得る)、ジギトキシゲニン( Sigmaから商業的に利用し得る)、ウアバゲニン(Sigmaから商業的に利用し得る) 、及びサリチル酸(Sigmaから商業的に利用し得る)のような、強心配糖体を含む アグリコンを含む。 本発明において用いるための化合物の非制限的な更なるリストを以下に提示し た。化合物の名称に続く、括弧内に提示したのは、メルク インデックス 12版 (Merck Index,1996,12th Edition)中の化合物に付した番号である。メナジオ ール(5873)、メトロニダゾール(6242)、クリンダマイシン(2414)、四硝酸ペンタ エリトリトール(7249)、メサラミン(5964)、β-トコフェロール(9632)、γ-トコ フエロール(9633)、δ-トコフェロール(9634)、ロキシンドール(8432)、ビタミ ンE(10159)、スチラメート(9027)、ストロファンチジン(9015)、ビタミンA(10 150)、 ビタミンD2(10156)、ビタミンD3(10157)、ビタミンA2(10151)、カルシトリオ ール(1681)、ジフルニサル(3190)、クラブラン酸(2402)、レチノイン酸(8333)、 マチンドール(5801)。 本発明において使用するために特に良好に適した化合物は、サイクリック尿素 ベースHIV-1プロテアーゼインヒビターDMP-323(J.Med.Chem.39:21 56-2169,1996)である。その低い水溶性のために、研究者は、患者への投与につ いて化合物生物利用能に可変性及び効果の不一致があることを見出した。リン脂 質部分の添加は、それの治療のための使用を改善することが予期される。 本発明において使用するために良好に適した他の化合物は、ジゴキシゲニン、 ジギトキシゲニン及びウアバゲニン(全てSigma,セントルイス、MOから商業的に利用 し得る)のような、強心配糖体からのアグリコンを含む。 先に明らかにした化合物の溶解度を増加することに加え、以下の水溶性化合物 へのリン脂質部分の接合の最初の効果は、増加した半減期、すなわち、それらは 親化合物の長期作用形となるであろうことが予期される。そのような化合物の非 制限的な実例は、イソプロテレノール(5236)、プロプラノロール(8025)、メチル ドーパ(6132)、エピネフリン(3656)、コデイン(2525)、リン酸コデイン(2528)、 アセトアミノフェン(45)、アスピリン(886)を含む。 複合化した治療剤は、オリジナルのアルコールに比べ少なくとも10倍水溶性 となるであろう。これは、それの生物利用能を増加させるであろうし、且つ、例 えばステロイドのケースにおいて、主要な排出通路とされるべき3-グリコシドへ のそれの代謝を減じるであろう。減じられたグリコシド形は、そのサイトでリン 酸エステルの存在によって生じるだろう。その誘導体は、リン脂質の加水分解の 以前に活性であるとは予想されない。本発明者は、リンパ球が、ホスホコリン及 び他のエステル接合体(セラミド又はジアシルグリセロール)を放出するために他 の化合物(例えば、スフィンゴミエリン又はレシチン)からホスホコリンを切断す る、それの細胞膜上の酵素を有することを見出している。この酵素の活性は、T GF-αにより10倍刺激される(データ示さず)。理論による結合を浴すること なしに、本発明のリン脂質複合抗生物質の使用は、以下のメカニズムによって感 染したサイトで活性剤の高い濃度に至るだろう。リンパ球は、他のサブタイプに お けるリン脂質加水分解を交互に刺激するTGF-αをそれらが放出する、感染又 は炎症のサイトに付着される。これと同じプロセスは、リン脂質ジエステル接合 からの抗生物質の活性形の局部的な放出に至るであろう。TGF-αの局部的な 濃縮への酵素の応答のため、それは抗生物質の高い局部濃度に応答さすべきであ る。これは、効果的な治療と低い毒性に至るであろう。 本発明に従い、出発化合物は、当該分野で周知であるいずれかの方法を用いて リン脂質誘導体に変換され得る。一つの好適な実施態様において、ホスホコリン (Sigma Chemicals、セントルイス、MOから得られる)は、活性エステル縮合反応にお いて可溶性カルボジイミド、好ましくは1-エチル-3(3-ジメチルアミノプロピル) カルボジイミド塩酸(EDAC、Sigma)と反応させる。このカルボジイミドは、 それがホスホコリンに類似していることから好適であり、水溶性である。活性な リン酸エステル中間生成物は、次いで、望まれるホスホコリンエステルを得るた め、製薬活性剤と反応させる。その反応は後述の実施例1中に示される。水中の ホスホコリンは、活性エステルを得るためにEDACと反応させる。これは次い で、最終生成物又は他のエステル化生成物を得るために、例えばテストステロン 又は他の生物学的活性出発化合物等 と反応させる。その生成物は、必然的に水溶性であり且つかくして例えばフラッ シュクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィ ー(HPLC)等の当業者が周知であるような通常の抽出及び/又は分離法によっ て出発化合物から容易に分離される。 ホスホコリン誘導体の合成のための代替の方法は、リン酸エステル、例えばキ レート化剤としてのEDACを用いてコリンにカップリングされるリン酸テスト ステロンのようなリン酸エステルを与えるためにDPPPと、ステロイド、ペプ チドなどとのリン酸化を含む。 代替的に、そのアルコール(「薬」)は、塩化ホスホリルと過剰に加えたアミノ アルコール成分とを反応させ得る。この手法において、未反応の塩化ホスホリル の全ては、使用し尽くされるであろう。その塩化リンエステルは分離することも でき、且つアミノアルコール成分(コリン等)との第2の工程として反応させるこ ともできる。最終生成物は、HPLCによって生成され得る。 本発明のリン脂質誘導医薬は、増大した生物学的活性、増加した生物利用能及 び増加した水溶性を実証することが予期される。例えば、エチオコラノロンは、 哺乳動物の肝臓においてグルクロニドの形成により代謝される。経口投与の後、 遊離エチオコラノロンの約99%が肝臓を通る各通過により不活性化される。エ チオコラノロンが経口投与される場合、それは胃腸管で吸収され、次いで門脈循 環を経て直接肝臓に移送される。続いて、投与した薬の一部のパーセントのみが 機能のための生物学的に利用される。これに対して、ホスホコリン複合エチオコ ラノロンは、低密度リポタンパク質(LDL)及び高密度リポタンパク質(HDL) コレステロールと結合でき、肝臓を通る最初の通過で分解されることは予想され ない。そのホスホコリン誘導形において、約80%のエチオコラノロンが各通過 で代謝されないであろうと確信される。ホスホコリン部分がホスホリパーゼC、 スフィンゴミエリナーゼ等のエステラーゼによって取り除かれる際、その親化合 物が標的組織中に結合し且つ機能するために利用され得るであろう。グルクロン 酸抱合は、ホスホコリン部分の除去後にそれが肝臓に戻される場合にのみ起こり 得る。 本発明のリン脂質複合化合物は、当該分野で周知の、例えば経口、静脈内、筋 肉内、皮下、吸入により又はエアロゾル形態において、及び局所のようないずれ かのルートによって治療のために投与され得る。本発明は、それの非複合化状態 では経口ルートによって有効に投与できない化合物に特に適用可能である。 本発明のリン酸複合化合物は、後述の通り効能を試験され得る。出発化合物、 及びそのリン脂質誘導体は、試験動物、例えばラット、マウス、ウサギ、モルモ ットなどに上記したいずれかのルートによって投与され得る。血清サンプルは、 投与後の時間経過で採集され、出発化合物と複合化合物のレベルが分析され、且 つ比較される。その分析方法は、出発化合物に基づくであろうことは当業者によ って理解されるだろう。ステロイド又はペプチドのケースにおいて、高速液体ク ロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、又は免疫アッセイが、血清中レベ ルを定量するために使用され得る。出発化合物が性腺ステロイドである場合、そ れは、試験化合物の内因的生成を刺激するために、薬剤投与の前に試験動物を去 勢する必要もあるだろう。成功した化合物は、血清レベルが、出発化合物の投与 関係するリン脂質誘導体の投与によって又は、例えば経口のような代替的なルー トにより投与される場合に治療的に十分な血清レベルに到達させるためのそれの 能力によって顕著に増加される。 第2の段階において、出発化合物とそのリン脂質誘導体は、試験動物に投与さ れ、そしてその化合物の生理学的効果が経時的に分析されるであろう。例えば、 エチオコラノロンとそのリン脂質誘導体のために、体重増加率及び基礎代謝にお ける変化が測定される。エストラジオール、エストロン及びそのリン脂質誘導体 は、卵巣摘出マウス又はラットに胃管により投与されるであろうし、子宮重量の 変化、乳房発育及びエストラジオール血中レベルが測定されるであろう。テスト ステロン及びそのホスホコリン誘導体は、去勢マウス又はラットに経口的に投与 されるであろうし、精嚢の変化、前立腺サイズ、及び肛門挙筋が測定されるだろ う。テオフィリンとそのホスホコリン誘導体は、経口的にラットに投与されるで あろうし、次の6時間にわたる血中レベルが測定されるであろう。これらの試験 から、リン脂質誘導体が誘導体化していない親化合物よりもより有効である度合 が測定されるであろう、すなわち同じ応答が、親化合物よりも誘導対化合物の少 量の投薬量で達成されるだろう。これはよりすぐれた有効性の尺度となるだろう 。成功した化合物は、機能的終点が出発化合物よりもリン脂質誘導体が顕著に低 いそれらである。 本発明の好適な実施態様において、テストステロンは、テストステロン-17-ホ スホコリンに変換され、エストロンは、エストロン-3-ホスホコリンに変換され 、且つエストラジオールは、エストラジオール-3-ホスホコリン又はエストラジ オール-17-ホスホコリンに変換される。同様の手法において、テオフィリンは、 テオフィリンホスホコリンに変換される。これらの化合物は、各種のホルモン欠 乏症のための代替治療として、及び他のケースにおいて薬学的治療としてしばし ば与 えられるであろう。テオフィリンは喘息を治療するために与えられ、エストラジ オールは骨粗しょう症を治療するために与えられ、エチオコラノロンはヘマポエ チック材(Haemapoetic agent)として、体重損失を促進するため及び糖尿病血糖 レベルを減じるために与えられる。同様の誘導体は、エピネフリンの増加したレ ベルを提供するためにも使用され得る。 本発明はまた、本発明のリン脂質誘導薬剤を含む製薬調製物及び投薬形態を提 供する。本発明の製薬調製物はまた、任意の成分、製薬的に許容されるベヒクル 、キャリア、賦形薬、可溶化、又は乳化剤、及び当業者において周知のタイプの 塩を含め得る。 本発明のリン脂質誘導薬剤は、哺乳動物を治療するために使用するべき製薬調 製物中に合併することができる。少なくとも1種の活性成分として本発明のリン 脂質複合薬剤を含む製薬調製物は、それに加え、製薬的に許容されるキャリア、 賦形薬、フィラー、塩及び利用した投薬形態に基づいて当該分野で周知の他の材 料を任意に含むであろう。例えば、好適な非経口の投薬形態は、滅菌等張塩溶液 、0.5N食塩、5%デキストロースなどを含み得る。メチルセルロース又はカ ルボキシセルロースは、溶解度を増すために緩衝化塩溶液中又はシクロデキスト ラン溶液中の懸濁化剤として経口投与形態において利用され得る。 別個の投薬量又は投薬形態において含まれる活性成分のユニット含量は、必要 な有効量がそのような多数の投薬形態の投与によって達成され得ることから、本 発明のリン脂質誘導化医薬の各種の取り扱いのための有効量をそれ自身で組成す る必要はないことが理解されるであろう。 次の実施例は、それをそこで制限することなしに本発明を更に説明することを 意図した。 実施例1:ホスホコリン誘導体の合成 方法1 ホスホコリン(Sigma)(0.1モル)は、モルホリン(Sigma)の0.1モルとDDC( Sigma)の0.1モルとともにピリジン(Fisher,VWR)(100ml)中で窒素又はアルゴ ン下に6時間撹拌される。この時点で反応複合体を撹拌している間に0.1モル のステロイド(エチオコラノロン、エストラジオール、テストステロン)が加えら れる。追加した3時間の撹拌の後、その反応混合物は1リットルの氷水で希釈さ れる。不溶性のN,N'ジシクロヘキシルウレアは濾過によって取り除かれ、その 水性分画が、4x0.5容量の酢酸エチルで抽出される。該酢酸エチルは、ピリ ジンを除去するために飽和塩溶液(0.1容量)で洗浄され、硫酸ナトリウム上で 乾燥される。その溶媒を濾過によって取り除き、生成物はLH-20カラムクロ マトグラフィーによって又は予備HPLCによって分離される。 方法2 上記のホスホコリン(0.1モル)、ステロイド(0.1モル)及びDCC(0. 12モル)は、100mlのピリジン中、窒素下に80℃で6時間撹拌される。 その溶液は600mlの水で希釈し、さらに上述した通りの方法を行う。 方法3 テストステロン又は他のステロイド、プロスタグランジン、等(0.1モル)は 、リン酸ステロイドを得るために、ピリジン中、POCl3と反応させる。ビリ ジン中での乾燥後のこの生成物は、pH7.0を維持するように正確に十分な割 合で0.1モルのEDACと反応されるだろう。その生成物は次いで上述した通 り精製される。 その化合物は、反応生成物の純度を測定するためにHPLCによって、その構 造を実証するためにNMRによって及びそれの同一性を測定するためにUV及び IRスペクトルによって、分析されるであろう。ホスホジエステラーゼによる処 理は、構造同一性を更に立証するためジエステルを切断するのに使用されるであ ろう。 実施例2:テストステロンの薬物速度論及びそれのホスホコリン誘導体 テストステロン(約5mg)のホスホコリン誘導体は緩衝化した20mlの塩溶 液中に又は塩溶液中40%のシクロデキストラン溶液20ml中に溶解され、ヒ トの志願者に経口的に与えられる。代替的に、テストステロン(5mg)は、カル ボキシメチルセルロース懸濁化媒体中に懸濁させ、かき混せてから経口的に与え た。血液サンプルは、投与後30,60,120,240及び720分で採取さ れ、グリーントッブチューブ内に採取される。その血液サンプルは、速心分離し 、血漿を採集し、ミクロフューズ管中にアリコートとして保管される。そのサン プルは次いで、標準RIAキット(Diagnostics Products Corp.,Tarzana,CA)を 用いて2つ組においてテストステロンが分析される。 実施例3:ホスホコリン誘導体の生物活性の測定 経口投与したエストラジオールとエストラジオールホスホコリンの生物活性は 、卵巣摘出したマウス又はラットにおいて測定されるだろう。加えて、他の動物 は簡潔に言えば麻酔されるであろうし、且つホスホコリン誘導体又は遊離ステロ イドは腹腔内(IP)に投与されるであろう。二日後、その動物をと殺し、第四及 び第九鼡径乳房組織が分離されるであろう。同時に子宮が分離され重量測定され るだろう。ホスホコリン誘導化ステロイドは、経口的に又は腹腔内注射によって 投与した場合の親化合物よりもより活性となるだろうことが予期される。 エストラジオールとそれのホスホコリン誘導体は、卵巣摘出したマウスとラッ トに胃管によっても投与されるであろうし、そして子宮重量の変化、乳房発達及 びエストラジオール血中レベルが計測されるだろう。エストラジオールは、Diag nostics Products Corp.(Tarzana,CA)からのRIAキットによって測定されるだ ろう。 テストステロンとそのホスホコリン誘導体は、去勢したマウス又はラットに経 口的に投与されるであろうし、精嚢の変化、前立腺サイズ、及び肛門挙筋が測定 されるだろう。テストステロン血中レベルは、Diagnostics Products Corp.(Tar zana,CA)からのキットを用いたRIAによって測定されるだろう。その化合物は また、UKVによって特徴付けされるだろう。応答はIP注射後に測定されるだ ろう。 テオフィリンとそのホスホコリン誘導体は、経口的にラットに与えられるであ ろうし、テオフィリンの血中レベルは、RIAキット(Diagnostics Products Co rp.(Tarzana,CA)を用いて6時間にわたり測定されるだろう。 これらの試験から、ホスホコリン誘導体が非誘導化親ホルモンよりもより効能 のあることの度合が測定できる;すなわち、その同じ応答が25親化合物よりも 誘導化した化合物のより少ない投薬量により達成できるだろう。これはより優れ た効能の測定となるであろう。 実施例4:デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)-ホスホコリン誘導体の合 成 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)-ホスホコリン誘導体は、以下のよ うに合成された:1mgのホスホコリン(カルシウム塩;Sigma Chemical,セントルイス 、MO)は、0.5mlのホルムアミド(Cat #S-7503;ロット #55H0257;Sigma Che mical)と0.5mlのピリジン(Cat #P-4036;ロット #55H1489;Sigma Chemical) 中に溶解した。0.025mlのエタノール中、0.025mCiの(1,2,6,73 H(n)-デヒドロエピアンドロステロン(Cat # NET814;Lot # 3146097;89.2Ci/mmo l;Dupont,NEN Products,ボストン、MA)を加えた。その反応は、5mgのジシク ロヘキシルカルボジイミド(Cat # D-3129;ロット # 34h0647;Sigma Chemical)の 添加(乾燥固体として)によって触媒化された。その反応混合物は室温で一晩イン キュベーションした。翌朝、9mlの水を加え、その混合物はベンゼンの10m l部分によって三回抽出した。そのベンゼン抽出物は組み合わされ、両方の相の アリコートをシンチレーションカウンター中で計数した。その結果は以下の通り であった: 水 相 10,729cpm(0.01ml) ベンゼン相 1,121cpm(0.01ml) その水相はベンゼンによって再抽出した。その第二のベンゼン抽出物は確認と して272cpm(0.01Ml)得た。 遊離DHEA出発化合物は、このプロトコールによってベンゼン中に量的に抽 出されているだろう。反応生成物が水相中に残るとの観察はそれの増加した親水 性特性を立証する。 実施例5:DHEA-3-ホスホコリン:合成と生物活性 DHEA-3-ホスホコリンは、酸塩化リンとともにDHEA、コリン、及び水 の逐次反応によって合成した。その合成生成物は、内因性の、現実の化合物と同 じHPLC保持時間と同じ質量分析結果を有した。それは中性でスフィンゴミリ ナーゼにより加水分解されるが、しかし酸性でスフィンゴミエリナーゼではされ ない。ヒト血清抽出物が分析される際、質量分画は合成材料と同じ保持時間で測 定された。DHEA-PCがマウスに投与される場合、後述するジニトロクロロ ベンゼン誘導感作を高めた。 実施例6:DHEA-PCがDNCB-誘発免疫学的感作を高める 皮膚接触過敏症に関するDHEA-PCの効果を実験した。この実験において 、マウス(Balb/c)は、背部上2cmエリアに塗布したDNCB(エタノール中2 %)によって免疫学的に対抗された。ステロイドは12日の実験ピリオドを通し て皮下(100μg/日/マウス)注射した。耳は、7−12日にDNCB(エタノール中1 %)によって再対抗させ、浮腫が免疫系に関する効果を評価するために毎日測定 された。 7−12日の間、DHEA-PCは、固有のステロイド(DHEA及びDHEA -硫酸)に類似した皮膚過敏症免疫応答を増した。これら3つのホルモンへの応答 は、たとえデキサメタゾンがコントロールより下の免疫応答を刺激したそれ自身 によって投与した場合でも、デキサメタゾンによって刺激されることはなかった 。これは、3つのホルモン全てが、類似した高いレベルの応答を誘発したことを 示す。 実施例7:新規ホスホコリン合成方法 DHEA(I)(82.0g,0.284mol,Steraloids,Inc.,Wilton,NH)は、5Lの三 ツ 首丸底フラスコ中、乾燥ベンゼン(1.5L,Fisher,ピッツバーグ、PA)に溶かした 。緩和な加熱が該プロセスを促進するために適用された。トリエチルアミン(30. 3g、41.6ml、Aldrich、ミルウォーキー、WI)を一度に加えた。反応後は室温まで冷や し、塩化ホスホリル(43.6g、26ml、0.284mol、Fluka,Ronkonkoma,NY)を一部づ つ加えた。その混合物は窒素下で一晩(12時間)撹拌した。沈澱は窒素下でカニュ ーラ移送を経て濾過し、乾燥ベンゼン(300mL)で一度洗浄した。合体した透明な ベンゼン溶液に、エチレングリコール(18.6g、0.30mol、Aldrich)とトリエチル アミン(61g、0.60mol、Aldrich)を加えた。その混合物は、室温で16時間、急 速に撹拌した。 薄層クロマトグラフィー(TLC)(シリカゲル、酢酸エチルで展開、Fisher)は大 部分転換が完成したことを示した。新たに形成された沈澱は、ブフナー漏斗上に 分離し、熱した乾燥ベンゼン(800mlトータル)によって3回洗浄した。合併した 濾液は、ロータリーエバポレーター(Buchi、Fisher)で乾固するまで濃縮した。 その中間物(II)は、白色固体で、更なる精製なしに次の工程で使用した。追加の 量の中間物(II)は、水中に再懸濁と真空濾過によってブフナー漏斗に保持された 固体から得られた。合体した採集した固体は空気乾燥した。粗中間物の全般的な 収量は、事実土定量的であった(110g)。 該粗II(2.9g)は、アセトニトリル(25ml、Fisher Chemicals)中に懸濁させた。 白色のその混合物は、バルーンを通じて圧力を維持しつつ、50-60℃で撹拌 し、トリメチルアミン(Aldrich)をガスとして導入した。TLC分析によって示 される ように、転換が完成した後、その混合物を真空濾過し、アセトニトリルで繰り返 し洗浄し、次いで空気乾燥した。その収率は75%(2.5g)であった。LC-質量 分析(Micromass、Beverly、MA)は、予報値として、454ダルトン(M+H)の 質量を持ったRf=9.8分で主要ピークを示した。DHEA(8.75g、0.031mol )はベンゼン中に溶解し、さらにトリエチルアミン(4.45ml)を加えた。次いで、2 -クロロ-1,3,2-ジオキサホスホラン-2-オキシド(4.54g、0.032mol、Aldrich)を 室温で加えた。反応混合物は、DHEAの現れたIIへの変換完成まで撹拌した。 その反応は、TLC(シリカゲル、酢酸エチル)によってモニターした。濾過後、 その固体を乾燥ベンゼンで洗った。合体したベンゼン溶液は、白色固体(II)が与 えられるように濃縮し、更なる精製なしに使用した。 上記の通り調製したIIのサンプル(0.75g)は、アセトニトリル(10mL)中に懸濁し 、加熱と共に撹拌した。フラスコの首の一つに取り付けたバルーンによって圧力 を調節しつつ、トリメチルアミンをガスとして導入した。TLC(シリカゲル、 酢酸エチル)が、IIの消失を示した時に、ガスの添加を停止した。生成物(III)を 真空濾過によって採集し、追加のアセトニトリルで洗浄し、そして空気乾燥した 。その収率は、0.72g(83%)であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,HU,ID,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 製薬活性剤の水溶性を増加するための方法であり、 リン脂質部分に上記剤を接合すること、上記リン脂質部分は、ホスホセ リン、ホスホチロシン、ホスホエタノールアミン、n-モノアルキル-ホスホエタ ノールアミン及びN,N-ジアルキル-ホスホエタノールアミンからなる群から選 択される、及び 上記リン脂質に接合した上記製薬活性剤を回復すること、 の工程を備える方法。 2. 上記剤が、ステロイド、ペプチド、プロスタグランジン、カテコールアミ ン、及びロイコトリエンからなる群から選択される、請求項1記載の方法。 3. 上記剤が、セファロスポリンP1、フシジン酸及びヘルボリン酸からなる 群から選択される、請求項1記載の方法。 4. 請求項1記載の方法によって生産されたリン脂質複合製薬活性剤。 5. リン脂質複合活性剤及び製薬的に許容されるキャリア又は賦形薬を含む製 薬調製物であり、上記剤は、テストステロン、エストロン、エストラジオール、 エチオコラノロン、及びデヒドロエピアンドステロンからなる群から選択され、 リン脂質はホスホセリン、ホスホチロシン、ホスホエタノールアミン、n-モノ アルキル-ホスホエタノールアミン及びN,N-ジアルキル-ホスホエタノールアミ ンからなる群から選択される、製薬調製物。 6. テオフィリンの分離リン脂質誘導体、該リン脂質はホスホセリン、ホスホ チロシン、ホスホエタノールアミン、n-モノアルキル-ホスホエタノールアミン 及びN,N-ジアルキル-ホスホエタノールアミンからなる群から選択される、及 び製薬的に許容されるキャリア又は賦形薬とを含む、喘息に罹っている哺乳動物 を 治療するための製薬調製物。 7. セファロスポリンP1、フシジン酸及びヘルボリン酸からなる群から選択 される抗生物質の分離リン脂質誘導体、及び製薬的に許容されるキャリア又は賦 形薬とを含む製薬調製物。 8. リン脂質複合製薬活性剤、該剤はジゴキシゲニン、ジギトキシゲニン、ウ アバゲニン、及びサリチル酸からなる群から選択される、及び製薬的に許容され るキャリア又は賦形薬を含む製薬調製物。 9. 生物学的活性リン脂質複合製薬活性剤、上記剤はメナジオール、メトロニ ダゾール、クリンダマイシン、四硝酸ペンタエリトリトール、メサラミン、β- トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、ロキシンドール、ビ タミンE、スチラメート、ストロファンチジン、ビタミンA、ビタミンD2、ビ タミンD3、ビタミンA2、カルシトリオール、ジフルニサル、クラブラン酸、レ チノイン酸、及びマチンドールからなる群から選択される、及び製薬的に許容さ れるキャリア又は賦形薬を含む製薬調製物。 10. DMP-323のリン脂質複合誘導体及び製薬的に許容されるキャリア 又は賦形薬を含む製薬調製物。 11. リン脂質複合製薬活性剤、上記剤はイソプロテレノール、プロプラノロ ール、メチルドーパ、エピネフリン、コデイン、リン酸コデイン、アセトアミノ フェン、及びアスピリンからなる群から選択される、及び製薬的に許容されるキ ャリア又は賦形薬を含む製薬調製物。 12. セファロスポリンP1、フシジン酸及びヘルボリン酸からなる群から選 択される抗生物質の分離リン脂質誘導体を含む組成物。 13. リン脂質複合製薬活性剤、上記剤はジゴキシケニン、ジギトキシゲニン 、ウアバケニン、及びサリチル酸からなる群から選択される、を含む組成物。 14. 生物学的活性リン脂質複合製薬活性剤、上記剤はメナジオール、メトロ ニダゾール、クリンダマイシン、四硝酸ペンタエリトリトール、メサラミン、β -トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、ロキシンドール、 ビタミンE、スチラメート、ストロファンチジン、ビタミンA、ビタミンD2、 ビタミンD3、ビタミンA2、カルシトリオール、ジフルニサル、クラブラン酸、 レチノイン酸、及びマチンドールからなる群から選択される、を含む組成物。 15. DMP-323のリン脂質複合誘導体を含む組成物。 16. リン脂質複合製薬活性剤、上記剤はイソプロテレノール、プロプラノロ ール、メチルドーパ、エピネフリン、コデイン、リン酸コデイン、アセトアミノ フェン、及びアスピリンからなる群から選択される、を含む組成物。
JP51503098A 1996-09-17 1997-09-17 リン脂質薬剤誘導体 Ceased JP2002514183A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US714,864 1991-06-13
US71486496A 1996-09-17 1996-09-17
US79917197A 1997-02-14 1997-02-14
US799,171 1997-02-14
PCT/US1997/017640 WO1998011906A1 (en) 1996-09-17 1997-09-17 Phospholipid drug derivatives

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002514183A true JP2002514183A (ja) 2002-05-14

Family

ID=27109229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51503098A Ceased JP2002514183A (ja) 1996-09-17 1997-09-17 リン脂質薬剤誘導体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6127349A (ja)
EP (1) EP0948341A4 (ja)
JP (1) JP2002514183A (ja)
AU (1) AU4892897A (ja)
CA (1) CA2266404A1 (ja)
WO (1) WO1998011906A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015199020A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 日油株式会社 レチノイン酸導入リゾリン脂質を含有する細胞動員剤

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7060290B1 (en) 1999-02-18 2006-06-13 Supergen, Inc. Phosphocholine linked prodrug derivatives
US6544555B2 (en) 2000-02-24 2003-04-08 Advancis Pharmaceutical Corp. Antibiotic product, use and formulation thereof
ES2333337T3 (es) 2000-08-29 2010-02-19 Biocon Limited Uso de una composicion farmaceutica que contiene un derivado de acido para-aminofenilacetico para tratar afecciones inflamatorias del tracto gastrointestinal.
US20020068078A1 (en) 2000-10-13 2002-06-06 Rudnic Edward M. Antifungal product, use and formulation thereof
US20030060451A1 (en) * 2001-05-29 2003-03-27 Rajneesh Taneja Enhancement of oral bioavailability of non-emulsified formulations of prodrug esters with lecithin
MXPA03010945A (es) 2001-05-29 2004-02-27 Tap Pharmaceutical Prod Inc Mejoramiento de la biodisponibilidad oral de forumulaciones no esterificadas de esteres de profarmacos con lecitina.
US7067494B2 (en) * 2001-06-22 2006-06-27 The University Of British Columbia Antimitotic eleuthesides
US8048924B2 (en) 2001-08-29 2011-11-01 Biocon Limited Methods and compositions employing 4-aminophenylacetic acid compounds
ES2291613T3 (es) * 2002-01-16 2008-03-01 Biocompatibles Uk Limited Conjugados de polimeros.
CA2481285A1 (en) 2002-04-26 2003-11-06 Gilead Sciences, Inc. Non nucleoside reverse transcriptase inhibitors
GB0301014D0 (en) 2003-01-16 2003-02-19 Biocompatibles Ltd Conjugation reactions
WO2005002626A2 (en) 2003-04-25 2005-01-13 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic phosphonate compounds
US7300924B2 (en) 2003-04-25 2007-11-27 Gilead Sciences, Inc. Anti-infective phosphonate analogs
US7407965B2 (en) 2003-04-25 2008-08-05 Gilead Sciences, Inc. Phosphonate analogs for treating metabolic diseases
US7452901B2 (en) 2003-04-25 2008-11-18 Gilead Sciences, Inc. Anti-cancer phosphonate analogs
US7432261B2 (en) 2003-04-25 2008-10-07 Gilead Sciences, Inc. Anti-inflammatory phosphonate compounds
EA200501676A1 (ru) 2003-04-25 2006-04-28 Джилид Сайэнс, Инк. Фосфонатсодержащие ингибиторы киназы (варианты), способ их получения, фармацевтическая композиция, лекарственная форма на их основе и способ ингибирования киназы у млекопитающего (варианты)
US7470724B2 (en) 2003-04-25 2008-12-30 Gilead Sciences, Inc. Phosphonate compounds having immuno-modulatory activity
WO2004096287A2 (en) 2003-04-25 2004-11-11 Gilead Sciences, Inc. Inosine monophosphate dehydrogenase inhibitory phosphonate compounds
WO2004096286A2 (en) 2003-04-25 2004-11-11 Gilead Sciences, Inc. Antiviral phosphonate analogs
WO2005009368A2 (en) 2003-07-21 2005-02-03 Advancis Pharmaceutical Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
JP2006528189A (ja) 2003-07-21 2006-12-14 アドバンシス ファーマスーティカル コーポレイション 抗生物質産物、その使用法および製剤
WO2005009364A2 (en) 2003-07-21 2005-02-03 Advancis Pharmaceutical Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
EP1653925A1 (en) 2003-08-11 2006-05-10 Advancis Pharmaceutical Corporation Robust pellet
CA2535398C (en) 2003-08-12 2013-11-12 Advancis Pharmaceuticals Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
US8246996B2 (en) * 2003-08-29 2012-08-21 Shionogi Inc. Antibiotic product, use and formulation thereof
CA2538064C (en) 2003-09-15 2013-12-17 Advancis Pharmaceutical Corporation Antibiotic product, use and formulation thereof
AU2004286238A1 (en) 2003-10-24 2005-05-12 Gilead Sciences, Inc. Methods and compositions for identifying therapeutic compounds
WO2005044279A1 (en) 2003-10-24 2005-05-19 Gilead Sciences, Inc. Purine nucleoside phosphonate conjugates
US7432273B2 (en) 2003-10-24 2008-10-07 Gilead Sciences, Inc. Phosphonate analogs of antimetabolites
CA2548753A1 (en) 2003-12-22 2005-07-14 Gilead Sciences, Inc. 4-substituted carbovir and abacavir-derivatives as well as related compounds with hiv and hcv antiviral activity
WO2006014427A1 (en) 2004-07-02 2006-02-09 Advancis Pharmaceutical Corporation Tablet for pulsed delivery
DK1773767T3 (en) 2004-07-07 2016-03-21 Biocon Ltd Synthesis of azo bound in immune regulatory relations
DK2258376T3 (en) 2004-07-27 2019-04-15 Gilead Sciences Inc Phosphonate analogues of HIV inhibitor compounds
US8778924B2 (en) 2006-12-04 2014-07-15 Shionogi Inc. Modified release amoxicillin products
US8357394B2 (en) 2005-12-08 2013-01-22 Shionogi Inc. Compositions and methods for improved efficacy of penicillin-type antibiotics
US8299052B2 (en) 2006-05-05 2012-10-30 Shionogi Inc. Pharmaceutical compositions and methods for improved bacterial eradication
KR20100100875A (ko) * 2007-11-14 2010-09-15 더 리전트 오브 더 유니버시티 오브 캘리포니아 스테롤-개질된 양친매성 지질
EP2307435B1 (en) 2008-07-08 2012-06-13 Gilead Sciences, Inc. Salts of hiv inhibitor compounds
WO2011044701A1 (en) 2009-10-16 2011-04-21 The University Of British Columbia Inhibitors of phosphatase and tensin homolog (pten) compositions, uses and methods
JP2013534909A (ja) 2010-05-21 2013-09-09 シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレーテッド 両性イオン性試薬
ES2892402T3 (es) 2017-08-01 2022-02-04 Gilead Sciences Inc Formas cristalinas de ((S)-((((2R,5R)-5-(6-amino-9H-purin-9-il)-4-fluoro-2,5-dihidrofuran-2-il)oxi)metil)(fenoxi)fosforil)-L-alaninato de etilo para tratar infecciones virales

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0072936B1 (de) * 1981-08-12 1985-12-18 A. Nattermann & Cie. GmbH Neue O-alkyl-O-carbamoyl-glycero-phosphocholine und Verfahren zu ihrer Herstellung
CA1252778A (en) * 1983-08-25 1989-04-18 Hoffmann-La Roche Limited/Hoffmann-La Roche Limitee Steroids
US4891208A (en) * 1985-04-10 1990-01-02 The Liposome Company, Inc. Steroidal liposomes
US4897385A (en) * 1984-12-10 1990-01-30 American Cyanamid Company Antihypertensive phosphate derivatives
US5106963A (en) * 1984-12-28 1992-04-21 Miles, Inc., Successor In Interest To Technicon Instruments Corp. Phospholipid conjugates and their preparation
US4916249A (en) * 1985-07-03 1990-04-10 Hans Brachwitz Glycero-3(2)-phospho-L-serine derivatives and salts thereof
US5194654A (en) * 1989-11-22 1993-03-16 Vical, Inc. Lipid derivatives of phosphonoacids for liposomal incorporation and method of use
US5411947A (en) * 1989-06-28 1995-05-02 Vestar, Inc. Method of converting a drug to an orally available form by covalently bonding a lipid to the drug
CH685284A5 (de) * 1990-11-21 1995-05-31 Tuerkan Eldem C O Dr Nur Oezme Pharmazeutische Trägerstoffe und deren Lipid und Steroid Prodrugs.
CA2055990A1 (en) * 1990-11-22 1992-05-23 David G. Schena Phospholipid-vitamin derivatives and methods for preparation thereof
US5554728A (en) * 1991-07-23 1996-09-10 Nexstar Pharmaceuticals, Inc. Lipid conjugates of therapeutic peptides and protease inhibitors
BR9509938A (pt) * 1994-11-30 1998-01-27 Amur Research Corp Processo para aumentar a biodisponibilidade de um agente farmacéutico formulação farmacéutica para tratar um mamifero sofrendo de hipoesteroidismo osteoporose asma composição de substáncia
US5529989A (en) * 1995-01-09 1996-06-25 Arizona Board Of Regents Acting On Behalf Of Arizona State University Pancratistatin prodrug
US5691328A (en) * 1996-02-02 1997-11-25 Clarion Pharmaceuticals Inc. Phosphoethanolamine conjugates of vitamin D compounds
US5776915A (en) * 1997-08-12 1998-07-07 Clarion Pharmaceuticals Inc. Phosphocholines of retinoids

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015199020A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 日油株式会社 レチノイン酸導入リゾリン脂質を含有する細胞動員剤
JPWO2015199020A1 (ja) * 2014-06-23 2017-06-29 日油株式会社 レチノイン酸導入リゾリン脂質を含有する細胞動員剤
US10092582B2 (en) 2014-06-23 2018-10-09 Nof Corporation Cell mobilization agent containing lysophospholipid with retinoic acid introduced

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998011906A1 (en) 1998-03-26
AU4892897A (en) 1998-04-14
EP0948341A4 (en) 2003-05-21
CA2266404A1 (en) 1998-03-26
EP0948341A1 (en) 1999-10-13
US6127349A (en) 2000-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002514183A (ja) リン脂質薬剤誘導体
US7060290B1 (en) Phosphocholine linked prodrug derivatives
US5703063A (en) Phosphocholine drug derivatives
EP0028917B1 (en) Lipid vesicles bearing carbohydrate surfaces as lymphatic directed vehicles for therapeutic and diagnostic substances, their use and method of preparing them
US5100662A (en) Steroidal liposomes exhibiting enhanced stability
EP0618800B1 (en) Glycosylated steroid derivatives for transport across biological membranes and process for making same
JP2501650B2 (ja) 免疫調節活性を有するマトリックス
US6436435B1 (en) Liposome formulation of 5 β steroids
EP2301525B1 (en) Topical ibuprofen formulation
JP2005097320A (ja) 増強循環エフェクター組成物および方法
DE3218121A1 (de) Arzneimittel zur tumorbehandlung
EP1581185B1 (de) Liposomale glucocorticoide
JP2002500165A (ja) 新規の重合性の脂肪酸、リン脂質、及びそれから得られた重合リポソーム
JPH09505594A (ja) 両親媒性イミダゾリニウム誘導体
KR20030072352A (ko) Sn-38 지질 복합체 및 사용 방법
JPH10506093A (ja) カチオン性両親媒性化合物
US5567432A (en) Masking of liposomes from RES recognition
Taburet et al. Pharmacokinetic comparison of oral and local action transcutaneous flurbiprofen in healthy volunteers
CN103189057A (zh) 大环脂类化合物及其应用
EP0165123A2 (fr) Dérivés lipophiles de muramylpeptides ayant des propriétés d'activation des macrophages, compositions les contenant et procédé pour les obtenir
KR101154442B1 (ko) 배당체 함유 리포솜
CA2211409A1 (en) Novel pharmaceutical formulation
JP2002535251A (ja) 癌治療のための新規化合物
JP2001055343A (ja) リポソーム
JP3779744B2 (ja) 単糖誘導体または単糖誘導体を含有する脂肪乳剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080722

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080901

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20081209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090203