JP2002511477A - メタロセンの精製方法 - Google Patents

メタロセンの精製方法

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JP2002511477A
JP2002511477A JP2000543475A JP2000543475A JP2002511477A JP 2002511477 A JP2002511477 A JP 2002511477A JP 2000543475 A JP2000543475 A JP 2000543475A JP 2000543475 A JP2000543475 A JP 2000543475A JP 2002511477 A JP2002511477 A JP 2002511477A
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リー,ジヨン・ワイ
ランバート,ジユールズ・エイ
ハムリン,ジヨセフ・エル
ジヨーンズ,カール・アール
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アルベマール・コーポレーシヨン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F17/00Metallocenes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 通常合成時に生成する炭化水素性のタール状物質から4族のメタロセンが分離される。極性有機溶媒及び非極性有機溶媒が実質的に相互に非相溶性であり(例えば、アセトニトリルとヘキサン)、混合後(i)大部分メタロセンと極性有機溶媒を含んでなる極性相、及び(ii)大部分非極性有機溶媒、炭化水素性のタール状物質及び若干の前記メタロセンを含んでなる非極性相を含んでなる少なくとも2つの分離相が形成されるように、極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を不純な混合物と混合することにより、これが行われる。これらの相を分離した後、非極性相が新鮮な極性有機溶媒により抽出され、主としてメタロセンと極性有機溶媒を含んでなるもう一つの極性相を形成する。次に、メタロセンは、例えば蒸溜により極性相から回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、メタロセン、特にジシクロペンタジエニルの4族金属ジハライド等
のメタロセンハライドの精製に関する。特に、本発明は、合成時にしばしば随伴
するタール状のオリゴマー物質からこのようなメタロセンを分離することに関す
る。
【0002】 (背景) 架橋及び非架橋のジシクロペンタジエニル4族金属ジハライド等のメタロセン
は、オレフィン重合触媒系の成分として有用である。このようなものとして、こ
れらの純度はかなり重要である。不運なことに、このようなメタロセンの大規模
製造方法は、しばしば著しい量の炭化水素性のタール状物質を同時に生成する。
これらのタールは、一部、合成プロセスで使用される4族金属ハライドの存在下
でアルケニル置換シクロペンテン炭化水素等のメタロセン配位子のエキソ異性体
がオリゴマー化する結果生じる。例えば、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライドの製造時には、3−ブテ−1−ニルシクロペンテ
ン(エキソ異性体)及びn−ブチルシクロペンタジエン(エンド異性体)等の配
位子が系内で生成し得る。四塩化ジルコニウムの存在下で、エキソ異性体はオリ
ゴマー化されて、炭化水素性のタール状物質を含んでなるオリゴマー(ダイマー
とトリマー)を生成し得る。
【0003】 共通して所有する米国特許第5,648,308号には、メタロセン触媒化合
物から無機及び有機不純物を除去する方法が記述されている。この方法は、(a
)実質的に無機不純物の非溶媒である有機溶媒媒体で化合物溶液を形成すること
により、化合物から無機不純物を分離し、(b)化合物溶液を粒状吸収材料によ
り処理して、溶液から有機不純物を除去し、そして(c)溶液から粒状吸収材料
を初めとする固体物質を分離することを含んでなる。好ましい吸収材料は、低含
水量で、低−OH基含量の乾燥された多孔質シリカである。
【0004】 種々の無機及び有機不純物を除去するのには極めて有効であるが、米国特許第
5,648,308号の方法は、メタロセン配位子のエキソ異性体からオリゴマ
ーを除去することはできない。これらのオリゴマーは、合成プロセスで過剰の4
族金属ハライドを不注意に使用することにより触媒された、エキソ異性体のオリ
ゴマー化の結果生じる。このようなオリゴマーは、低含水量で、低−OH基含量
の乾燥された、多孔質シリカ等の吸収材料により吸収されない。実際、これらの
オリゴマーを含有するメタロセンは、シリカカラムを容易に通過し、シリカ上で
の吸収により色体等の他の有機不純物を除去しても、メタロセンと共に残存する
【0005】 米国特許第5,648,308号の方法により容易に除去される有機不純物は
、黒褐色の着色物質である傾向があり、主として、メタロセンの合成時に、反応
混合物を過熱したり、点加熱して炭化する結果生じる。このような物質の量は、
通常メタロセン製品の1から10,000ppmの範囲である。明確な対照とし
て、メタロセン配位子のエキソ異性体から生成するオリゴマーは、少なくとも (a)オリゴマーは異って生成する(すなわち、メタロセンの合成で不注意に使
用された過剰の4族金属ハライドの存在によるエキソ異性体のフリーデル−クラ
フツ触媒作用)、 (b)オリゴマーは低含水量で、低−OH基含量の乾燥された多孔質シリカ等の
吸収材料に無関係であり、吸収されない、 (c)苛酷なケースでは、オリゴマーは全メタロセン製品の20から60重量%
の範囲の量で生成し得る、 (d)オリゴマーが生成する場合、普通の少量の有機物質の生成を伴うことが可
能で、頻発し、これらはシリカ等の吸収材料の使用により除去され得る 点で米国特許第5,648,308号の方法により除去される有機物質と異る。
流動状態で単離された場合、オリゴマーは、主として、反応混合物を過熱したり
、点加熱して炭化する結果生じる有機物質との混合物であり得るのみならず、加
えて、配位子のエンド異性体並びにオリゴマー化されなかった配位子のあるエキ
ソ異性体との混合物であり得る。
【0006】 メタロセン製品を著しくロスすることなく、また触媒成分としての有用性に悪
影響を及ぼすことなく、反応混合物を過熱したり、点加熱した結果生じる有機物
質、及び/または配位子のエンド異性体及び/またはオリゴマー化されなかった
配位子の一部のエキソ異性体が同時に生成し、あるいは同時に生成しない、この
ようなオリゴマー物質からメタロセンハライドを分離する有効で、経済的な方法
に対するニーズが存在する。本発明は、このニーズを殊によく満足させると考え
られる。
【0007】 (本発明) 本発明により、極めて有効かつ経済的で、更には実施が容易である2段階法が
提供される。実際、この方法の2段階を同一抽出容器中で行うことができる。加
えて、この方法は、重合触媒用途の純度仕様を満足する製品を提供することが可
能である。
【0008】 基本的に、この方法により、このようなメタロセン及び炭化水素性のタール状
物質を含んでなる混合物から、ジシクロペンタジエニル部分を含む一対のヒドロ
カルビル基が各々、個別及び独立に、5から18個の範囲の炭素原子を含有する
、非架橋または架橋ジハロ4族金属メタロセンを効率的に分離することが可能に
なる。炭化水素性のタール状物質を含んでなるオリゴマー物質の望ましくない共
存をこうむる可能性のあるメタロセンは、式Qn12MX2を有し、式中、(i
)R1及びR2は同一あるいは異ることができ、そしてシクロペンタジエニル、イ
ンデニル、フルオレニル、ヒドロカルビル置換シクロペンタジエニル、ヒドロカ
ルビル置換インデニル、またはヒドロカルビル置換フルオレニル基であり、(ii
)R1及びR2の各々は個別及び独立に、5から18個の範囲の炭素原子を含有し
、(iii)R1及びR2の少なくとも一つは、置換が少なくとも2個の炭素原子を
有する少なくとも一つの1級アルキル置換基を含むヒドロカルビル置換シクロペ
ンタジエニル、ヒドロカルビル置換インデニル、またはヒドロカルビル置換フル
オレニル基であり、(iv)MはTi、Zr、またはHfであり、(v)各Xは臭
素あるいは塩素原子であり、(vi)Qは、存在する場合には、R1及びR2の、あ
るいはR1及びR2中のシクロペンタジエニル環の各々に直接に付いている1価の
結合を有する、2価の結合基であり、そして(vii)nはゼロまたは1である。
本明細書及び添付のクレームにおいて使用されるところの、「炭化水素性のター
ル状物質」という語は、オリゴマー物質が反応混合物を過熱したり、点で加熱し
て炭化する結果生じる有機物質、及び/または配位子のエンド異性体及び/また
はオリゴマー化されなかった配位子のあるエキソ異性体と同時に生成するか、あ
るいは同時に生成しなくても、上述のオリゴマー物質を意味する。かくして、炭
化水素性のタール状物質は、配位子の少なくともオリゴマー化されたエキソ異性
体からなり(を含んでなり)、普通、主として少量の反応混合物を過熱したり、
点加熱して炭化する結果生じる有機物質であって、この物質が黒褐色の着色有機
色体であるものを更に含む。炭化水素性のタール状物質中に存在するあるいは存
在しない他の物質は、配位子のエンド異性体及び/またはオリゴマー化されなか
った配位子のエキソ異性体の一部を含む。それゆえ、本発明が関係する混合物は
、上式のメタロセン、炭化水素性のタール状物質、及び場合によっては、しかし
通常、メタロセンを製造した芳香族炭化水素または希釈剤の少なくとも一部を含
んでなる。炭化水素性のタール状物質は、乾燥したシリカ等の吸収材料による吸
収により混合物から除去されない。
【0009】 本発明により可能とされた効率的な分離は、 a)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を前記混合物と混合する工程であって、こ
れらの溶媒が実質的に相互に非相溶性であり、こうして、混合後(i)非架橋及
び架橋メタロセンと極性有機溶媒を含んでなる実質的に極性相、及び(ii)非極
性有機溶媒、炭化水素性のタール状物質及び若干のメタロセンを含んでなる実質
的に非極性相を含んでなる少なくとも2つの分離相が形成される工程、 b)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を分離する工程、及び c)非極性相を新鮮な極性有機溶媒で抽出して、メタロセンと極性有機溶媒を含
んでなるもう一つの実質的な極性相を形成する工程 により行われる。 例えば、極性溶媒を溜去することにより、メタロセンを極性相から容易に回収す
ることができる。それゆえ、好ましくは、極性有機溶媒と非極性有機溶媒は、メ
タロセンから蒸溜可能である充分低い沸点を有する。このようにして、相分離後
極性溶媒及び共存するいかなる残存非極性溶媒も蒸溜時に除去される。この手順
を促進するために、別々の極性相を一緒にし、得られる一緒にした極性溶液を蒸
溜にかけることが好ましい。蒸溜は通常減圧で行われ、メタロセンの昇華温度及
び/または熱分解温度以下の温度で行われる。
【0010】 好ましい態様として、前記の2段階の抽出プロセスの前に、メタロセンと炭化
水素性のタール状物質の混合物は前処理にかけられる。前処理においては、10
から約13重量%塩酸水溶液、臭化水素酸などの酸の希薄水溶液により混合物を
処理し、−10から25℃の範囲、好ましくは−10から10℃の範囲の一つあ
るいはそれ以上の温度で約0.5から約5時間混合物を撹拌、あるいは揺動する
。次に、水相と有機相は、例えば相分割により分離される。(推奨ではないが、
出発混合物の溶媒または希釈剤が主として芳香族の溶媒または希釈剤である場合
には、希酸による処理を行う前に、この溶媒を主としてパラフィン溶媒または希
釈剤で置き換えて、亜鉛ハライド及び鉄ハライド等の無機塩不純物の沈殿を増進
することが可能である)。いずれにしても、有機相と水相を分離した後、有機相
は、塩水溶液(好ましくは飽和溶液)により処理され、0から30℃の範囲、好
ましくは10から25℃の範囲の一つあるいはそれ以上の温度で約0.5から約
5時間撹拌、あるいは揺動される。次に、相は、例えば相分割により分離される
。有機相を減圧で蒸溜(70−100℃迄及び1−100mm水銀柱圧力)にか
けて、揮発性有機物及び共沸的に水を除去する。次に、蒸溜後残存する得られた
有機相を上述の本発明の2段階の抽出プロセスにかける。
【0011】 前記の前処理法を使用することにより、出発混合物から無機不純物及びある可
溶性有機不純物が除去される。加えて、前処理は、その後の2段階の抽出プロセ
スから回収される最終製品のメタロセンの色を改善する働きをする。操作が簡単
になり、水を減圧蒸溜において共沸混合物として除去することができるので、前
記の前処理法を芳香族炭化水素溶媒または希釈剤中で行うことが好ましい。
【0012】 本発明におけるもう一つの好ましい態様は、精製メタロセンと最終製品の色特
性を更に改善するために後処理法の使用を含む。この態様においては、前記の工
程c)で生成したメタロセンと有機溶媒を含んでなる実質的に極性相からの有機
相は、パラフィン溶媒または希釈剤で置き換え、得られる混合物は、シリカゲル
または好適な他の吸収材料を入れたカラムに通される。前処理及び後処理法の使
用は、本発明の特に好ましい態様を構成する。
【0013】 非架橋メタロセンは、式R12MX2を有し、式中、(i)R1及びR2は同一
あるいは異ることができ、そしてシクロペンタジエニル、インデニル、フルオレ
ニル、ヒドロカルビル置換シクロペンタジエニル、ヒドロカルビル置換インデニ
ル、またはヒドロカルビル置換フルオレニル基であり、(ii)R1及びR2の各々
は個別及び独立に、5から18個の範囲の炭素原子を含有し、(iii)R1及びR 2 の少なくとも一つは、ヒドロカルビル置換基が例えばアルキル、アルケニル、
シクロアルキル、アリール及びアラルキルであり得て、置換が少なくとも2個の
炭素原子を有する少なくとも一つの1級アルキル置換基または少なくとも2個の
炭素原子を有する少なくとも一つのアルケニル置換基を含むヒドロカルビル置換
シクロペンタジエニル、ヒドロカルビル置換インデニル、またはヒドロカルビル
置換フルオレニル基であり、(iv)MはTi、Zr、またはHfであり、そして
(v)各Xは臭素あるいは塩素原子である。2つのX原子は相互に異ってもよい
が、最も好ましくはこれらは同一である。架橋メタロセンは、式QR12MX2
を有し、式中、M及びXは丁度記述されたとおりであり、R1及びR2は、R1
びR2を構成するか、あるいはその一部を形成するシクロペンタジエニル環の各
々に直接に付いている1価の結合を有する2価の結合基、Qにより一体に結合あ
るいは架橋されている点を除いて上述のとおりである。Qの例にはシリレン(R 2 Si<)、フェニレン(C64<)または置換フェニレン、メチレン(CH2
)または置換メチレン、及びエチレン(−CH2CH2−)または置換エチレン架
橋が含まれる。
【0014】 架橋あるいは非架橋であれメタロセンは、分子中に60個あるいはそれ以上の
炭素原子を含有するが、通常、分子中に10から約40個の炭素原子を含有する
。本発明の方法は、好ましくは非架橋メタロセンに適用される。
【0015】 本発明が適用できるメタロセンの例には、 ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、 ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、 ビス(n−ブチルメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、 ビス(n−プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、 ビス(メチルエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、 (ブチルシクロペンタジエニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
ライド、 (ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、 (ジエチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド
、 ビス(1−エチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、 ビス(1−エチル−3−メチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、 ビス(1−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、 ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、 ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、 ビス(n−ブチルメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、 (ブチルシクロペンタジエニル)(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロラ
イド、 (ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ハフニウムジクロライド、 ジメチルシリレンビス(1−エチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、 ジメチルシリレンビス(1−ブチル−3−メチルインデニル)ジルコニウムジク
ロライド、 1,2−エチレンビス(1−プロピルインデニル)ジルコニウムジクロライド、 1,2−エチレンビス(1−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロライド、 2,2−プロピリデンビス(n−ペンチルシクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロライド、 ジメチルシリレンビス(1−ブチル−6−フェニルインデニル)ジルコニウムジ
クロライド、及び 類似の臭素誘導体などの化合物が含まれる。
【0016】 本発明の分離/精製法は、液体有機媒体中にこれら2つの物質を含むいかなる
混合物にも適用し得ると考えられるので、メタロセンと炭化水素性のタール状物
質の出発混合物の起源は、あまり重要でない。通常、出発混合物は、ジハロ4族
金属メタロセン製造用の合成方法からの反応生成物である。例えば、一つのこの
ような合成方法を記述している、全体の開示が引用としてここに包含されている
1996年10月29日付で発行された米国特許第5,569,746号を参照
されたい。前記したように、炭化水素性のタール状物質は、合成プロセスで使用
される4族金属ハライドの存在下、少なくとも2個の炭素原子の1級アルキル(
アルケニル)置換基を有する架橋及び非架橋シクロペンタジエン炭化水素等のメ
タロセン配位子のエキソ異性体のオリゴマー化/重合からもたらされる、オリゴ
マーあるいは比較的低分子量のポリマー物質であり、あるいはそれを含んでなる
。本発明の目的には、シリル架橋メタロセン配位子の使用のためにケイ素を含有
するタール状物質は、その特性を有し、本発明の実施において類似の完全に炭化
水素性のタール状物質の挙動を示すので、「炭化水素性のタール状物質」の語の
内に含まれる。
【0017】 プロセスに使用される極性溶媒には、好適なアルコール、ニトリル、アミド、
及び好ましくは1mmHgの低圧で100℃迄の温度で蒸溜し得る類似の極性溶
媒が含まれる。このような溶媒の例には、アセトニトリル、プロピオニトリル、
n−ブチロニトリル、イソブチロニトリル、メタノール、N,N−ジメチルホル
ムアミド、及びN,N−ジメチルアセトアミドが含まれる。異る極性溶媒の混合
物を使用することができる。アセトニトリルは、特に好ましい極性溶媒である。
【0018】 非極性溶媒は、通常、パラフィンあるいはシクロパラフィンであり得る不活性
な液体炭化水素である。好ましいのは、パラフィン炭化水素、特に1mmHgの
低圧で100℃迄の温度で蒸溜され得るものである。例には、n−ヘキサン、2
−メチルペンタン、3−メチルペンタン、n−ヘプタン、2,2−ジメチルペン
タン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−ジメチ
ルペンタン、3−エチルペンタン、2−メチル−ヘキサン、3−メチルヘキサン
、n−オクタン、2−メチルヘプタン、4−メチルヘプタン、2,3−ジメチル
−ヘキサン、2,4−ジメチル−ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン、3,4
−ジメチルヘキサン、3−エチルヘキサン、2,2,4−トリメチルペンタン、
3−エチル−2−メチルペンタン、n−ノナン、2,6−ジメチルヘプタン、n
−デカン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、シ
クロヘプタン、及び類似の炭化水素溶媒が含まれる。かくして、同じタイプの炭
化水素の混合物(例えば、イソパール(Isopar)−C及びイソパール−E
等の混合パラフィン炭化水素)及び異るタイプのこれらの炭化水素の混合物(例
えば、パラフィン及びシクロパラフィンの混合物)を使用することができる。好
ましい非極性溶媒は、イソパール−ETM等の、100℃以下の温度で、1mmH
gの低圧で蒸溜され得るものである。
【0019】 前記のように、このプロセスで使用される極性溶媒と非極性溶媒の重要な特徴
は、これらがお互いに実質的に不溶であるように選択されているということであ
る。これは、0℃から50℃で、選択された混合溶媒の極性溶媒あるいは非極性
溶媒は、他方を約15重量パーセント以上溶解しない能力を持たなければならな
いことを意味する。一般に、極性溶媒と非極性溶媒が非相溶性である程、良好で
ある。
【0020】 次の番号を付けた例は、本発明の方法を行う手順を例示する。これらの例に記
されたすべてのパーセントは重量パーセントである。本発明の2段の精製方法の
実施に考えられる現行の最良の仕方を例示するために、これらの例は提示されて
いると明確に了解されるべきである。これらの例は、ここで示した特定の詳細に
本発明を限定する意図であって、制約のためと考えられるべきでない。
【0021】 (実施例) 実施例1 ビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ
イド、トルエン、若干の無機金属塩化物塩とほぼ150kgの炭化水素性のター
ルあるいはオリゴマー物質を含む暗青緑色の反応生成混合物(300kg)の一
部を本発明により次のように精製にかける。5−10℃で撹拌しながら、約29
重量%のビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロライドと約15重量%のタール状のオリゴマー物質を含む100グラムの前
記の暗緑色の溶液に100グラムの11重量%のHClを30分間にわたってゆ
っくり添加する。得られる混合物を22℃で1時間撹拌し、22℃で2時間放置
する。次に、有機相と水相を分離して、101グラムの水相を除去する。有機相
に100グラムのNaCl飽和水溶液を、22℃で撹拌しながら30分間にわた
って添加する。得られる混合物を22℃で更に30分間撹拌し、2時間放置する
。次に、有機相と水相を分離して、99グラムの塩水溶液を除去する。次に、有
機相を減圧蒸溜(1−100mmHg(例えば、少なくとも27インチ水銀柱)
の真空で70℃迄)にかけて、トルエンと痕跡の残存する水を除去すると、釜残
として41.5グラムの粗混合物が残る。この前処理に続いて、160グラムの
アセトニトリルと160グラムのイソパール−ETMパラフィン溶媒(エクソンケ
ミカルカンパニーから市販されている、大気圧で115−141℃に沸点範囲を
有する製品)を22℃で撹拌しながら釜残に添加し、得られる混合物をこの温度
で更に2時間撹拌する。次に、この混合物を3時間放置し、次に、相を分離する
。単離された上部のパラフィン層に80グラムのアセトニトリルを添加し、混合
物を22℃で2時間撹拌し、次に、3時間放置する。デカンテーションにより上
部のパラフィン層を再び分離する。次に、2つのアセトニトリルの区分を一緒に
し、一緒にした区分を減圧蒸溜(70℃迄の温度で1−100mmHg(例えば
、少なくとも28インチ水銀柱)の真空)にかけることにより、アセトニトリル
と若干の残存パラフィン溶媒をこれから除去する。前記のように行われた操作に
おいて、27.5から29.1グラムの収量の精製された、淡黄褐色固体のビス
(1−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドを
回収した。製品は、プロトンNMRにより96−98%の純度であることが判明
した。製品の融点は45から48℃であった。回収された製品の収率は93−9
6%の範囲であった。
【0022】 実施例2 一緒にしたアセトニトリルの区分を別な50グラムのパラフィン溶媒と混合し
て、更に少量のタール状物質を除去し、製品品質を更に向上させることを除いて
、実施例1の手順を繰り返す。下部のアセトニトリル相と上部のパラフィン相の
間の相分離を更に改善するために、上部のパラフィン層をデカンテーションによ
り分離する前に混合物を2−5時間放置する。次に、アセトニトリルの区分を実
施例1のように最終の蒸溜にかける。
【0023】 実施例3 各ケースで使用されたパラフィン溶媒がイソパール−ETMパラフィン溶媒の代
わりにヘキサンであることを除いて、実施例1と2を繰り返す。
【0024】 実施例4 概ね実施例1のように処理されたビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライド製品(3.63グラム)を16.52グラ
ムの乾燥ヘプタンに溶解し、この溶液を1グラムのシリカゲル(グレースダビソ
ン社の乾燥シリカゲル952W)を入れた短いカラムに通す。カラムは、5グラ
ムの新鮮なヘプタンによりすすがれ、得られるメタロセン溶液は更に薄い色を有
する。更に1あるいは2回カラムを通した場合溶液は更に薄い色となる。ヘプタ
ンをフラッシュ除去した後、精製された淡黄色固体のビス(1−ブチル−3−メ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドが得られる。
【0025】 実施例5 減圧で50−70℃でトルエンを留去し、約0.93−0.95グラムのビス
(1−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドと
約0.30−0.32グラム炭化水素性のタールあるいはオリゴマー物質を含む
粗反応生成混合物の一部(1.25グラム)を本発明により次のように精製にか
ける。粗反応生成混合物の一部に4.40グラムのアセトニトリルと次に1.4
4グラムのイソパール−ETMを撹拌しながら添加する。22℃で約10分間放置
した後、上部のイソパール層と下部のアセトニトリル層が生成する。相を分離し
て、約2グラムのアセトニトリル溶液と約1.59グラムのイソパール溶液を得
る。暗褐色のイソパール−E溶液を22℃で2.0グラムの新鮮なアセトニトリ
ルにより再び抽出する。22℃で約20分間放置した後、上部のイソパール−E TM 層と下部のアセトニトリル層を相分割して、約5.5グラムのアセトニトリル
溶液と約1.59グラムのイソパール−ETM溶液を得る。一緒にした橙色のアセ
トニトリル溶液(7.5グラム)を0.5グラムの新鮮なイソパール−ETMによ
り22℃で洗浄する。22℃で約20分間放置した後、得られる混合物を相分割
して、7.4グラムの淡橙色のアセトニトリル溶液と0.6グラムの淡褐色のイ
ソパール−ETM溶液を得る。アセトニトリル溶液から液体を真空蒸溜すると、精
製された生成物固体が残る。このようにして行った試験において、約92.6%
の収率に相当する、約0.87グラムの製品固体を回収した。プロトンNMRに
より、このビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロライド製品は少なくとも98%の純度を有し、検出し得る量のアセトニト
リルまたはイソパール−ETMを含まなかった。
【0026】 実施例6 一緒にした橙色のアセトニトリル溶液(7.5グラム)を0.5グラムの新鮮
なイソパール−ETMにより22℃で洗浄することを除いて、実施例5の手順を繰
り返し、22℃で約20分間放置した後、得られる混合物を相分割して、7.4
グラムの淡橙色のアセトニトリル溶液を得、0.6グラムの暗褐色のイソパール
−E溶液を捨てる。代わりに、第2のアセトニトリル抽出からの混合物を22℃
で約20分間放置した後、下部のアセトニトリル層を単離し、一緒にしたアセト
ニトリル溶液を真空蒸溜すると、精製された製品物固体が残る。このようにして
行った試験において、約95.8%の収率に相当する、約0.90グラムの製品
固体を回収した。プロトンNMRにより、このビス(1−ブチル−3−メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド製品は少なくとも94%の純度
を有し、検出し得る量のアセトニトリルまたはイソパール−ETMを含まなかった
。次の比較例により、乾燥シリカゲル等の吸収材料は、炭化水素性のタール状物
質のオリゴマー含量を除去することはできないことが示される。
【0027】 比較例 なかんずく、炭化水素性のタール状物質を含有するビス(1−ブチル−3−メ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドの製造用の反応混合物の
一部を米国特許第5,648,308号の方法によりシリカ吸収材による処理に
かけた。暗褐色の試料は、27.1重量%のビス(1−ブチル−3−メチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、1.9重量%のオリゴマー物質
、30から3000ppmの範囲の有機色体不純物、トルエン溶媒、及び若干の
無機金属塩化物塩を含んでいた。減圧蒸溜によりこの反応混合物の10グラムの
試料からトルエンを除去すると、2.71グラムのビス(1−ブチル−3−メチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、0.19グラムのオリゴ
マー物質、10から1000ppm(重量/重量)の有機色体不純物、トルエン
溶媒、及び若干の無機金属塩化物塩を含有する2.90グラムの固体が残った。
かくして、この試料は、7重量%のオリゴマー物質を含んでいた。試料を17.
30グラムの乾燥ペンタンに溶解した。若干の不溶固体を含む、得られる暗褐色
溶液を0.30グラムの乾燥シリカGrace948で充填されたカラムに通し
た。シリカは溶液から暗褐色の有機色体を吸収した。シリカ床を3.00グラム
の乾燥ペンタンによりすすぎ、シリカ処理された溶液とすすぎ液を一緒にした後
は、シリカ床は暗褐色のままであり、一緒にした液は黄橙色であった。一緒にし
た液からペンタンを蒸発して、2.82グラムの固体を得た。プロトンNMRに
より、この固体は97%以上の元のビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライドと97%以上の元のオリゴマー物質を含有
することが示された。かくして、シリカ処理によりオリゴマー物質は除去されず
、オリゴマー物質はメタロセンと共に残存した。
【0028】 この明細書またはクレームのいずれの箇所でも化学名または式により呼ばれる
物質は、所望の操作を行うのに関連して、あるいは所望の操作を行うのに使用さ
れる混合物を形成することにおいて合体される成分として同定される。従って、
これ以降のクレームは物質を現在時制(「含んでなる」、「ある」)で呼ぶが、
本開示により一つあるいはそれ以上の他の物質と最初に接触、ブレンドあるいは
混合される直前の時点で存在した形で、この物質を呼ぶ。あり得ないであろうが
、物質が接触、ブレンドまたは混合操作の過程で化学反応、錯体形成、溶媒和、
または他の変形により元の同一性を失うという事実は、この開示に行われたもの
であれば、本発明の領域及び範囲の内である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月23日(2000.3.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】 (背景) 架橋及び非架橋ジシクロペンタジエニル4族金属ジハライド等のメタロセンは
、オレフィン重合触媒系の成分として有用である。このようなものとして、これ
らの純度はかなり重要である。不運なことに、このようなメタロセンの大規模製
造方法は、しばしば著しい量の炭化水素性のタール状物質を同時に生成する。こ
れらのタールは、一部、合成プロセスで使用される4族金属ハライドの存在下で
アルケニル置換シクロペンテン炭化水素等のメタロセン配位子のエキソ異性体が
オリゴマー化する結果生じる。例えば、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル
)ジルコニウムジクロライドの製造時には、3−ブテ−1−ニルシクロペンテン
(エキソ異性体)及びn−ブチルシクロペンタジエン(エンド異性体)等の配位
子が系内で生成し得る。四塩化ジルコニウムの存在下で、エキソ異性体はオリゴ
マー化されて、炭化水素性のタール状物質を含んでなるオリゴマー(ダイマーと
トリマー)を生成し得る。 DE 195 47 247及び195 47 248には、非極性溶媒を含 んでなることもできる、極性溶媒系によりメタロセンを抽出することにより、メ タロセンと副生物を含んでなる混合物からメタロセンを分離する方法が記述され ている。これらの方法は、相分離のステップを含んでいない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 本発明により可能とされた効率的な分離は、 a)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を前記混合物と混合する工程であって、こ
れらの溶媒が実質的に相互に非相溶性であり、こうして、混合後(i)非架橋及
び架橋メタロセンと極性有機溶媒を含んでなる極性相、及び(ii)非極性有機溶
媒、炭化水素性のタール状物質及び若干のメタロセンを含んでなる非極性相を含
んでなる少なくとも2つの分離相が形成される工程、 b)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を分離する工程、及び c)非極性相を新鮮な極性有機溶媒で抽出して、メタロセンと極性有機溶媒を含
んでなるもう一つの実質的な極性相を形成する工程 により行われる。 例えば、極性溶媒を溜去することにより、メタロセンを極性相から容易に回収す
ることができる。それゆえ、好ましくは、極性有機溶媒と非極性有機溶媒は、メ
タロセンから蒸溜可能である充分低い沸点を有する。このようにして、相分離後
極性溶媒及び一緒に存在するいかなる残存非極性溶媒も蒸溜時に除去される。こ
の手順を促進するために、別々の極性相を一緒にし、得られる一緒にした極性溶
液を蒸溜にかけることが好ましい。蒸溜は通常減圧で行われ、メタロセンの昇華
温度及び/または熱分解温度以下の温度で行われる。 本発明の実施の形態のなかには次のものがある。 A)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを行う場合に、極 性有機溶媒及び非極性有機溶媒はメタロセンから蒸溜され得るのに充分な低い沸 点を有する。 B)極性有機溶媒及び存在する場合には、その中の残存する非極性有機溶媒を溜 去することにより、極性相からメタロセンを回収することを更に含んでなるA) におけるような方法。 C)蒸溜は減圧で、またメタロセンの昇華温度、及び存在するならば、熱分解温 度以下の温度で行われるB) におけるような方法。 D)蒸溜は約100℃以下の温度で行われるC)におけるような方法。 E)極性有機溶媒はニトリルであり、非極性有機溶媒は炭化水素溶媒であるA) におけるような方法。 F)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを上式Qn12
MX2のメタロセンについて行う場合に、R1及びR2の各々は個別及び独立に、
5から10個の範囲の炭素原子を含有し、nはゼロである。 G)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを行う場合に、極 性有機溶媒及び非極性有機溶媒はメタロセンから蒸溜され得るのに充分な低い沸 点を有し、a)及びc)において生成した極性相は一緒にされ、極性有機溶媒及 び存在する場合には、その中の残存する非極性有機溶媒を、減圧で、またメタロ センの昇華温度、及び存在するならば、熱分解温度以下の温度で溜去することに より、一緒にされた極性相からメタロセンが回収される。 H)nは1であり、蒸溜は約100℃以下の温度で行われるG)におけるような 方法。 I)上式Qn12MX2のnはゼロであり、蒸溜は約100℃以下の温度で行わ れるG)におけるような方法。 J)R1及びR2の各々は個別及び独立に、5から10個の範囲の炭素原子を含有 するI)におけるような方法。 K)極性有機溶媒はアセトニトリルであり、非極性有機溶媒は大気圧で室温と1 00℃の間に沸点を持つ液体パラフィン溶媒であるJ)におけるような方法。 L)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを行う前に、混合 物をa)にかけるのに先立ち、メタロセンと炭化水素性のタール状物質を含んで なる前記混合物を前処理にかけ、前記前処理は、鉱酸希薄水溶液を前記混合物と 混合し、得られる水相と有機相を分離し、塩水溶液を前記分離された有機相と混 合し、得られる水相と有機相を分離し、最後に挙げた分離された有機相を減圧蒸 溜にかけ、それから揮発性有機物と水を除去し、メタロセンと炭化水素性のター ル状物質を含んでなる前処理された混合物を残すことを特徴とする。 M)前記前処理において、(i)メタロセンと炭化水素性のタール状物質を含ん でなる前記混合物と混合される前記鉱酸希薄水溶液は、−10から10℃の範囲 の少なくとも一つの温度で前記最後に挙げた混合物と混合されるHCl希薄水溶 液であり、(ii)塩水溶液は、10から25℃の範囲の少なくとも一つの温度で 分離された有機相と混合され、(iii)蒸溜は1−100mmHgで100℃迄
の範囲の温度で行われるL)におけるような方法。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月11日(2000.5.11)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項22】 非極性有機溶媒が大気圧で115−141℃に沸点を持つ
液体パラフィン溶媒である請求項1に記載の方法。
【請求項23】 極性有機溶媒がアセトニトリルである請求項1−21のい ずれか に記載の方法。
【請求項24】 非極性有機溶媒が大気圧で115−141℃に沸点を持つ
液体パラフィン溶媒である請求項20に記載の方法。
【請求項25】 メタロセンがビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロライドである請求項1−24のいずれかに記載の
方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 本発明により可能とされた効率的な分離は、 a)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を前記混合物と混合する工程であって、こ
れらの溶媒が実質的に相互に非相溶性であり、こうして、混合後(i)非架橋及
び架橋メタロセンと極性有機溶媒を含んでなる極性相、及び(ii)非極性有機溶
媒、炭化水素性のタール状物質及び若干のメタロセンを含んでなる非極性相を含
んでなる少なくとも2つの分離相が形成される工程、 b)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を分離する工程、及び c)非極性相を新鮮な極性有機溶媒で抽出して、メタロセンと極性有機溶媒を含
んでなるもう一つの実質的な極性相を形成する工程 により行われる。 例えば、極性溶媒を溜去することにより、メタロセンを極性相から容易に回収す
ることができる。それゆえ、好ましくは、極性有機溶媒と非極性有機溶媒は、メ
タロセンから蒸溜可能である充分低い沸点を有する。このようにして、相分離後
極性溶媒及び一緒に存在するいかなる残存非極性溶媒も蒸溜時に除去される。こ
の手順を促進するために、別々の極性相を一緒にし、得られる一緒にした極性溶
液を蒸溜にかけることが好ましい。蒸溜は通常減圧で行われ、メタロセンの昇華
温度及び/または熱分解温度以下の温度で行われる。 本発明の実施の形態のなかには次のものがある。 A)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを行う場合に、極
性有機溶媒及び非極性有機溶媒はメタロセンから蒸溜され得るのに充分な低い沸
点を有する。 B)極性有機溶媒及び存在する場合には、その中の残存する非極性有機溶媒を溜
去することにより、極性相からメタロセンを回収することを更に含んでなるA)
におけるような方法。 C)蒸溜は減圧で、またメタロセンの昇華温度、及び存在するならば、熱分解温
度以下の温度で行われるB)におけるような方法。 D)蒸溜は約100℃以下の温度で行われるC)におけるような方法。 E)極性有機溶媒はニトリルであり、非極性有機溶媒は炭化水素溶媒であるA)
におけるような方法。 F)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを上式Qn12
MX2のメタロセンについて行う場合に、R1及びR2の各々は個別及び独立に、
5から10個の範囲の炭素原子を含有し、nはゼロである。 G)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを行う場合に、極
性有機溶媒及び非極性有機溶媒はメタロセンから蒸溜され得るのに充分な低い沸
点を有し、a)及びc)において生成した極性相は一緒にされ、極性有機溶媒及
び存在する場合には、その中の残存する非極性有機溶媒を、減圧で、またメタロ
センの昇華温度、及び存在するならば、熱分解温度以下の温度で溜去することに
より、一緒にされた極性相からメタロセンが回収される。 H)nは1であり、蒸溜は約100℃以下の温度で行われるG)におけるような
方法。 I)上式Qn12MX2のnはゼロであり、蒸溜は約100℃以下の温度で行わ
れるG)におけるような方法。 J)R1及びR2の各々は個別及び独立に、5から10個の範囲の炭素原子を含有
するI)におけるような方法。 K)極性有機溶媒はアセトニトリルであり、非極性有機溶媒は大気圧で室温と1
00℃の間に沸点を持つ液体パラフィン溶媒であるJ)におけるような方法。 L)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを行う前に、混合
物をa)にかけるのに先立ち、メタロセンと炭化水素性のタール状物質を含んで
なる前記混合物を前処理にかけ、前記前処理は、鉱酸希薄水溶液を前記混合物と
混合し、得られる水相と有機相を分離し、塩水溶液を前記分離された有機相と混
合し、得られる水相と有機相を分離し、最後に挙げた分離された有機相を減圧蒸
溜にかけ、それから揮発性有機物と水を除去し、メタロセンと炭化水素性のター
ル状物質を含んでなる前処理された混合物を残すことを特徴とする。 M)前記前処理において、(i)メタロセンと炭化水素性のタール状物質を含ん
でなる前記混合物と混合される前記鉱酸希薄水溶液は、−10から10℃の範囲
の少なくとも一つの温度で前記最後に挙げた混合物と混合されるHCl希薄水溶
液であり、(ii)塩水溶液は、10から25℃の範囲の少なくとも一つの温度で
分離された有機相と混合され、(iii)蒸溜は1−100mmHgで100℃迄
の範囲の温度で行われるL)におけるような方法。N)前記前処理において、前記酸を混合するメタロセンと炭化水素性のタール状 物質を含んでなる出発混合物は芳香族溶媒または希釈剤を含有し、前記芳香族溶 媒または希釈剤はパラフィン溶媒または希釈剤により置き換えられ、鉱酸希薄水 溶液はパラフィン溶媒または希釈剤を含有する、得られる混合物と混合されるL )におけるような方法。 O)鉱酸希薄水溶液はHCl希薄水溶液であり、極性有機溶媒及び非極性有機溶 媒はメタロセンから蒸溜され得るのに充分な低い沸点を有し、a)及びc)にお いて生成した実質的な極性相は一緒にされ、極性有機溶媒及び存在する場合には 、その中の残存する非極性有機溶媒を、減圧で、またメタロセンの昇華温度、及 び存在するならば、熱分解温度以下の温度で溜去することにより、一緒にされた 実質的な極性相からメタロセンが回収されるL)におけるような方法。 P)R1及びR2の各々は個別及び独立に、5から10個の範囲の炭素原子を含有 し、MはZrであり、各Xは塩素原子であり、nはゼロであって、前記前処理に おいて、(i)HCl希薄水溶液は、前記前処理においてメタロセンと炭化水素 性のタール状物質を含んでなる前記混合物と−10から10℃の範囲の少なくと も一つの温度で混合され、(ii)塩水溶液は、10から25℃の範囲の少なくと も一つの温度で分離された有機相と混合され、(iii)蒸溜は1−100mmH
gで100℃迄の範囲の温度で行われるO)におけるような方法。 Q)ステップa)、b)、及びc)からなる前記分離プロセスを行う場合に、メ タロセンの上式のMはZrである。 次に続く説明と添付のクレームで明らかにされるように、好ましい非極性有機 溶媒は、大気圧で115−141℃に沸点を持つ液体パラフィン溶媒である。同 様に、好ましい極性溶媒はアセトニトリルであり、かくして前出の非極性溶媒と アセトニトリルを非極性/極性溶媒として使用することが好ましい。次に続く例 から明らかにされるように、本発明の実施に使用される好ましいメタロセンは、 ビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライ ドである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハムリン,ジヨセフ・エル アメリカ合衆国ルイジアナ州70586ビルプ ラツト・アードウインストリート120 (72)発明者 ジヨーンズ,カール・アール アメリカ合衆国ルイジアナ州70815バトン ルージユ・ブルツクシヤーアベニユー 12530 Fターム(参考) 4H050 AA02 AD11 AD16 BB10 BB11 BB21 BB31 BB42 BB43 BB44 BB49 BE01 BE02 BE03 BE04 WB11 WB21

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタロセンと炭化水素性のタール状物質を含んでなる混合物
    からメタロセンを分離する方法であって、前記メタロセンが、式Qn12MX2 (式中、(i)R1及びR2は同一あるいは異ることができ、そしてシクロペンタ
    ジエニル、インデニル、フルオレニル、ヒドロカルビル置換シクロペンタジエニ
    ル、ヒドロカルビル置換インデニル、またはヒドロカルビル置換フルオレニル基
    であり、 (ii)R1及びR2の各々は個別及び独立に、5から18個の範囲の炭素原子を含
    有し、(iii)R1及びR2の少なくとも一つは、置換が少なくとも2個の炭素原
    子を有する少なくとも一つの1級アルキル置換基を含むヒドロカルビル置換シク
    ロペンタジエニル、ヒドロカルビル置換インデニル、またはヒドロカルビル置換
    フルオレニル基であり、(iv)MはTi、Zr、またはHfであり、(v)各X
    は臭素あるいは塩素原子であり、(vi)Qは、存在する場合には、R1及びR2
    、あるいはR1及びR2中のシクロペンタジエニル環の各々に直接に付いている1
    価の結合を有する、2価の結合基であり、(vii)nはゼロまたは1である)を
    有するものであり、 a)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒を前記混合物と混合する工程であって、こ
    れらの溶媒が実質的に相互に非相溶性であり、こうして混合後(i)前記メタロ
    センと極性有機溶媒を含んでなる実質的に極性相、及び(ii)非極性有機溶媒、
    炭化水素性のタール状物質及び若干の前記メタロセンを含んでなる実質的に非極
    性相を含んでなる少なくとも2つの分離相が形成される工程、 b)相互に相(i)と相(ii)を分離する工程、及び c)分離された相(ii)を新鮮な極性有機溶媒で抽出して、前記メタロセンと極
    性有機溶媒を含んでなるもう一つの実質的に極性相を形成する工程 を含む分離方法。
  2. 【請求項2】 極性相から前記メタロセンを回収することを更に含んでなる
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 極性有機溶媒及び非極性有機溶媒がメタロセンから蒸溜され
    得るのに充分な低い沸点を有する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 極性有機溶媒及び存在する場合には、その中の残存する非極
    性有機溶媒を溜去することにより、極性相からメタロセンを回収することを更に
    含んでなる請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 極性相が前記蒸溜のために一緒にされる請求項4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 蒸溜が減圧で、またメタロセンの昇華温度、及び存在するな
    らば、熱分解温度以下の温度で行われる請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 蒸溜が約100℃以下の温度で行われる請求項6に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 極性有機溶媒がニトリルであり、そして非極性有機溶媒が炭
    化水素溶媒である請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】 R1及びR2の各々が個別及び独立に、5から10個の範囲の
    炭素原子を含有し、そしてnがゼロである請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 MがZrである請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 a)極性有機溶媒及び非極性有機溶媒がメタロセンから蒸
    溜され得るのに充分な低い沸点を有し、 b)a)及びc)において生成した極性相が一緒にされ、そして極性有機溶媒及
    び存在する場合には、その中の残存する非極性有機溶媒を、減圧で、またメタロ
    センの昇華温度、及び存在するならば、熱分解温度以下の温度で溜去することに
    より、一緒にされた極性相からメタロセンが回収される請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 nが1であり、蒸溜が約100℃以下の温度で行われる請
    求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 nがゼロであり、蒸溜が約100℃以下の温度で行われる
    請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 R1及びR2の各々が個別及び独立に、5から10個の範囲
    の炭素原子を含有する請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 極性有機溶媒がアセトニトリルであり、非極性有機溶媒が
    大気圧で室温と100℃の間に沸点を持つ液体パラフィン溶媒である請求項14
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 メタロセンと炭化水素性のタール状物質を含んでなる前記
    混合物をa)にかけるのに先立ち、前記混合物を前処理にかけ、 前記前処理が、鉱酸希薄水溶液を前記混合物と混合し、得られる水相と有機相を
    分離し、塩水溶液を前記分離された有機相と混合し、得られる水相と有機相を分
    離し、最後に挙げた分離された有機相を減圧蒸溜にかけ、それから揮発性有機物
    と水を除去し、メタロセンと炭化水素性のタール状物質を含んでなる前処理され
    た混合物を残すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記前処理において、(i)メタロセンと炭化水素性のタ
    ール状物質を含んでなる前記混合物と混合される前記鉱酸希薄水溶液が−10か
    ら10℃の範囲の少なくとも一つの温度で前記最後に挙げた混合物と混合される
    HCl希薄水溶液であり、(ii)塩水溶液が10から25℃の範囲の少なくとも
    一つの温度で分離された有機相と混合され、(iii)蒸溜が1−100mmHg
    で100℃迄の範囲の温度で行われる請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記前処理において、前記酸を混合するメタロセンと炭化
    水素性のタール状物質を含んでなる出発混合物が芳香族溶媒または希釈剤を含有
    し、前記芳香族溶媒または希釈剤がパラフィン溶媒または希釈剤により置き換え
    られ、鉱酸希薄水溶液がパラフィン溶媒または希釈剤を含有する、得られる混合
    物と混合される請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 鉱酸希薄水溶液がHCl希薄水溶液であり、極性有機溶媒
    及び非極性有機溶媒がメタロセンから蒸溜され得るのに充分な低い沸点を有し、
    a)及びc)において生成した実質的に極性相が一緒にされ、極性有機溶媒及び
    存在する場合には、その中の残存する非極性有機溶媒を、減圧で、またメタロセ
    ンの昇華温度、及び存在するならば、熱分解温度以下の温度で溜去することによ
    り、一緒にされた実質的に極性相からメタロセンが回収される請求項16に記載
    の方法。
  20. 【請求項20】 R1及びR2の各々が個別及び独立に、5から10個の範囲
    の炭素原子を含有し、MがZrであり、各Xが塩素原子であり、そしてnがゼロ
    であって、かつ、前記前処理において、 (i)HCl希薄水溶液がメタロセンと炭化水素性のタール状物質を含んでなる
    前記混合物と−10から10℃の範囲の少なくとも一つの温度で混合され、(ii
    )塩水溶液が10から25℃の範囲の少なくとも一つの温度で分離された有機相
    と混合され、(iii)蒸溜が1−100mmHgで100℃迄の範囲の温度で行
    われる請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 極性有機溶媒がアセトニトリルであり、非極性有機溶媒が
    大気圧で室温と100℃の間に沸点を持つ液体パラフィン溶媒である請求項20
    に記載の方法。
  22. 【請求項22】 鉱酸希薄水溶液がHCl希薄水溶液であり、極性有機溶媒
    及び非極性有機溶媒がメタロセンから蒸溜され得るのに充分な低い沸点を有し、
    a)及びc)において生成した実質的に極性相が一緒にされ、極性有機溶媒及び
    存在する場合には、その中の残存する非極性有機溶媒を、減圧で、またメタロセ
    ンの昇華温度、及び存在するならば、熱分解温度以下の温度で溜去することによ
    り、一緒にされた実質的に極性の相からメタロセンが回収される請求項18に記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 R1及びR2の各々が個別及び独立に、5から10個の範囲
    の炭素原子を含有し、MがZrであり、各Xが塩素原子であり、そしてnがゼロ
    であって、前記前処理において、 (i)HCl希薄水溶液が前記前処理においてメタロセンと炭化水素性のタール
    状物質を含んでなる前記混合物と−10から10℃の範囲の少なくとも一つの温
    度で混合され、(ii)塩水溶液が10から25℃の範囲の少なくとも一つの温度
    で分離された有機相と混合され、(iii)蒸溜が1−100mmHgで100℃
    迄の範囲の温度で行われる請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 極性有機溶媒がアセトニトリルであり、非極性有機溶媒が
    大気圧で室温と100℃の間に沸点を持つ液体パラフィン溶媒である請求項23
    に記載の方法。
  25. 【請求項25】 非極性有機溶媒が大気圧で115−141℃に沸点を持つ
    液体パラフィン溶媒である請求項1に記載の方法。
  26. 【請求項26】 極性有機溶媒がアセトニトリルである請求項25に記載の
    方法。
  27. 【請求項27】 非極性有機溶媒が大気圧で115−141℃に沸点を持つ
    液体パラフィン溶媒である請求項20に記載の方法。
  28. 【請求項28】 極性有機溶媒がアセトニトリルである請求項27に記載の
    方法。
  29. 【請求項29】 メタロセンがビス(1−ブチル−3−メチルシクロペンタ
    ジエニル)ジルコニウムジクロライドである請求項1−28のいずれかに記載の
    方法。
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