JP2002511304A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 本質的に円筒形の、顎骨に設けられた穴に挿入可能な、その環状端の方に開いた盲穴を備えた基礎体（１０）と、その基礎体（１０）の環状の頂縁部（２２）に相互回転することなく、取り付け可能な上部取付部材（３２）とにより構成される、エノッサル性の個別歯用インプラントであり、前記上部取付部材（３２）は、前記基礎体（１０）の環状端に設けられた中空円筒形の環状孔（１４）に挿入可能な頚状の中心接合部（４４）と、その中心接合部（４４）より環状端側に配置された、前記基礎体（１０）の環状の頂縁部（２２）に押し当てられる肩部（３６）と、義歯用の固定頭（３３）とを備え、さらに前記基礎体（１０）の盲穴に直接または間接に挿入可能な、主として前記上部取付部材（３２）にはめ込まれるインプラント支柱を受容するための中央貫通穴を備えており、この場合、前記基礎体（１０）と前記上部取付部材（３２）との相互回転不能の結合のための結合装置は、形状結合部分（２４）における前記環状孔（１４）は、少なくとも一つの円周方向に作用する基礎体側形状結合要素（２６）を備え、前記中心接合部（４４）は、少なくとも一つの前記形状結合要素（２６）と結合可能な上部取付部材側の形状結合要素（４６）を備えるという形式で構成されており、形状結合部分（２４）以外に、環状孔（１４）のある中央部分（１６）が頚状に配置されており、前記環状孔（１４）の長手方向軸線に最も近くに位置する形状結合部分（２４）の周囲面は、前記中央部分（１６）のものより大きい直径を有する円筒面の位置にあり、前記上部取付部材側の形状結合要素（４６）は前記肩部（３６）以外に、前記中心接合部（４４）の円筒状外周面に隣接した形状結合部片（３８）を頚状に設けられており、前記中心接合部（４４）の長手軸線方向に最も近くに位置する、半径方向に配置された前記形状結合部片（３８）の円周面は、円筒面上にあり、その円筒面の直径は前記環状孔（１４）の長手軸線方向に最も近くに位置する、形状結合部分（２４）の案内面となる円筒面の直径と合致しており、前記形状結合部片（３８）以外に、円筒形状の中央部片（４２）が頚状に配置されており、その中央部片（４２）の直径は前記中央部分（１６）の内径と本質的に合致しており、前記形状結合部分（２４）が前記環状の頂縁部（２２）から頚状間隔をおいて配置した、個別歯用インプラントにおいて、
中央部分（１６）が頸状を成して、形状結合部分（２４）に直接隣接していること、及び中央部片（４２）が頸状を成して、形状結合部片（３８）に直接隣接していることを特徴とする個別歯用インプラント。
【請求項２】前記形状結合部分（２４）が、前記環状の頂縁部（２２）から頸状の間隔をあけて配置していることを特徴とする請求項１に記載の個別歯用インプラント。
【請求項３】中央部分（１６）が、少なくとも軸方向の一部にわたって内ねじ（１８）を備えていることを特徴とする請求項１又は２に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項４】中央部分（１６）が、形状結合部分（２４）に隣接する、その長手部分にのみ、内ねじ（１８）を備えていることを特徴とする請求項３に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項５】内ねじ（１８）が、中央部分（１６）の軸方向長手部分の少なくとも50%にわたって設けられていることを特徴とする請求項４に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項６】内ねじ（１８）が、中央部分（１８）の軸方向長手部分の少なくとも約2/3にわたって設けられていることを特徴とする請求項５に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項７】基礎体の頂縁部（２２）が、凹状基礎体側の気密面（４８）に組み合わさり、形状結合部片（３８）が第一端部に向かって肩部（３６）から頸状を成し間隔をあけて配置され、上部取付部材（３２）が形状結合部片（３８）の冠状端部と前記肩部（３６）との間に、円筒状の中間面（５０）を有し、（複数の）形状結合部片（４６）の要素を除いて円筒状の形状結合部片（３８）における前記中間面の直径が、中心接合部（４４）の直径に対応し、中間面（５０）の実質的に直ぐ近くの肩部（３６）が、部分的に上部取付部材側の気密面（５２）を形成する半円形の環溝を有し、基礎体側の気密面（４８）と上部取付部材側の気密面（５２）が相互作用して、少なくともシールリング（５６）をほぼ完全に受容する気密室（５４）を形成し、実質的に弾力的に変形可能な材料から成る気密リング（５６）が、前記気密室（５４）に受容されることを特徴とする請求項２〜６のいずれか一項に記載の個別歯用インプラント。
【請求項８】基礎体側の気密面（４８）と上部取付部材側の気密面（５２）が、各々部分的に環状で、相互作用することにより、気密リング（５６）を少なくともほぼ完全に受容するほぼ環状の気密室（５４）を形成することを特徴とする請求項７に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項９】気密リング（５６）が、Ｏリングで構成されることを特徴とする請求項７または８に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１０】気密リング（５６）はシリコンまたは、それと類似の材料から成ることを特徴とする請求項７〜９のいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１１】気密リング（５６）の材料が、抗菌性または殺菌性を備えていることを特徴とする請求項７〜１０までのいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１２】中央部分（１６）に、さらなる別の内ねじ（１２）が頸状に有することを特徴とする請求項１〜１１までのいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１３】インプラント支柱が、基礎体（１０）の頸状端部の近くの前記別の内ねじ（１２）に、ねじ込まれることを特徴とする請求項１２に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１４】上部取付部材（３２）の形状結合部片（３８）が、肩部（３６）と円筒状の形状結合部片（４６）との間に、環状の切り込み部分を備えることを特徴とする請求項１〜１３のいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント
【請求項１５】環溝（５２）の軸方向の深さが、0.2〜0.4mmであることを特徴とする請求項７から１４までのいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１６】環溝（５２）の半径方向の幅が、0.2〜0.5mmであることを特徴とする請求項７から１５までのいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１７】基礎体（１０）の環状の頂縁部（２２）からの形状結合部分（２４）の環状境界の軸方向の距離が、0.2〜0.5mmであることを特徴とする請求項７から１６までのいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１８】無負荷状態で、気密リング（５６）の軸方向厚みが0.2〜0.6mmであることを特徴とする請求項７から１７までのいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。
【請求項１９】基礎体（１０）の外径が、その環状の頂縁部の範囲において、2.0〜7.0mmであることを特徴とする請求項７から１８までのいずれか一項に記載されている個別歯用インプラント。