JP2002511273A - 原核細胞における組換えタンパク質の制御発現のための新規な構築体 - Google Patents

原核細胞における組換えタンパク質の制御発現のための新規な構築体

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アラン、ロベール
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ピエール、ファーブル、メディカマン
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    • C12N2770/32622New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Abstract

(57)【要約】 本発明は、原核宿主細胞におけるPtrpトリプトファンオペロンプロモーターの制御下に置かれた目的とする組換えタンパク質をコードする遺伝子を発現するための新規な構築体に関する。本発明は、TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝子を不活性化することができる核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、この構築体がこの核酸配列を含んでなることを特徴とする。本発明は、この構築体を含むベクター、およびこのベクターで形質転換した宿主細胞にも関する。本発明は、更に上記の新規な構築体を用いて上記の組換えタンパク質を産生する方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、原核宿主細胞におけるPtrpトリプトファンオペロンプロモータ
ーの制御下に置かれた目的とする組換えタンパク質をコードする遺伝子を発現す
るための新規な構築体であって、TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝
子を不活性化することができる核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、この核
酸配列を含んでなる構築体、この構築体を含むベクター、およびこのベクターで
形質転換した宿主細胞である。本発明の主題は、これらの新規な構築体を用いて
上記の組換えタンパク質を産生する方法でもある。
【0002】 本発明は、一般にいわゆる組換えDNA法による組換えポリペプチドまたはタ
ンパク質の産生に用いられる。更に詳細には、本発明は、細菌の種類でありかつ
発現がPtrpトリプトファンオペロンプロモーター/オペレーターによって指
定されまたは制御されている形質転換宿主細胞による組換えポリペプチドまたは
タンパク質の産生に関する(Nichols & Yanfsky, 1983)。
【0003】背景技術 Escherichia coli (E. coli)は、組換えタンパク質の産生の目的で最も普通に
用いられかつ最も詳細に特性決定されている生物である。様々な発現系がE. col i で用いられ、それらの中でもPtrpトリプトファンオペロンプロモーターは
最も強力なものの1つであると考えられている(Yansura & Bass, 1997)。
【0004】 しかしながら、総ての組換え遺伝子が、E. coliによって同じ有効性で発現さ
れるとは限らない。形質転換宿主細胞の培養中に産生される組換えタンパク質が
蓄積されると、プラスミドが速やかに不安定になり、細胞成長が減少しまたは阻
止され、組換え生成物の総収率が減少する可能性があることが記載され、かつ観
察されている。この場合には、制御されかつ管理された発現の系を利用可能にし
て、産生過程を2つの相、すなわちプロモーターの活性が最低である第一のいわ
ゆる細胞成長期と、これに続く組換えタンパク質の発現および蓄積を促進するい
わゆる誘導または活性化期に分割できるようにすることが重要である。
【0005】 Ptrp、E. coliのトリプトファンオペロンプロモーターは、誘導性である
ため、組換えタンパク質の産生に適している。Ptrpオペロンのレベルでの抑
圧は、trpアポリプレッサーとも呼ばれるtrpR調節遺伝子の生成物がトリ
プトファン(コリプレッサー)に結合しているとき、この生成物によって行われ
る。トリプトファンがなければ、TrpRタンパク質はオペレーターに結合でき
なくなり、従ってトリプトファンオペロンを活性化することができない。Ptr
pによって制御されている異種遺伝子の発現の様々な例は、そこからの発現の漏
出が大きすぎて、満足な条件下で組み換えタンパク質、特に細胞にとって毒性を
有するものを産生することができないことを示している(Yansura and Henner, 1
990)。
【0006】 TrpR調節タンパク質に自己調節機構(Kelly & Yanofsky, 1982)を行い、そ
の濃度は過剰な外来トリプトファンの存在下では120分子/E. coli K-12細胞
の平均値となる傾向がある(Gunsalus, Gunsalus Miguel & Gunsalus, 1986)。こ
の濃度は、単一のPtrp染色体プロモーターの活性を正確に調節するのに十分
であるが、同じプロモーターを含む数十のベクターを考慮すれば限界的(limitin
g)であることを示すことがある。トリプトファンに関しては、これは、過剰に培
地に供給される場合には、限界因子であることもある。E. coliでは、実際にt
naA遺伝子によってコードされかつトリプトファンをインドールに分解するこ
とによってその調節機能を変えることができるトリプトファナーゼ活性がある(S
nell, 1975)。更に、トリプトファナーゼをトリプトファンによって誘導して、
トリプトファンの供給増加に伴うこの分解現象を補償するいずれの試みをも無効
にすることができる。
【0007】 発現の漏出を最大限に制御するための様々な方法が予想され、報告されている
。しかしながら、実験室規模でしか応用できなかったり(Hasan & Szybalski, 19
95; Suter-Crazzolara & Unsicker, 1995)、組換え生成物の収率が減少する(Sta
rk, 1987)といった欠点を有するものもある。
【0008】
【発明の概要】
従って、今日、大規模に用いることができかつ特に発言の漏出を制御できる目
的とする組換えタンパク質の制御発現系の開発が強く望まれている。これが、ま
さに本発明の主題である。
【0009】 本発明は、Ptrp発現系に基づいた新規な構築体であって、これを好ましく
は細菌型の原核宿主細胞に導入するとき、培養開始時における組換え遺伝子の残
存発現を減少させることができるものであって、組換えタンパク質の合成の制御
を向上させる新規な構築体に関する。
【0010】 本発明の主題は、原核宿主細胞におけるPtrpトリプトファンオペロンプロ
モーターの制御下に置かれた目的とする組換えタンパク質をコードする遺伝子を
発現するための構築体であって、TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝
子を不活性化することができる核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、この核
酸配列を含んでなる、構築体である。
【0011】
【発明の具体的説明】
「目的とする組換えタンパク質」という表現は、遺伝子組換えによって得られ
、ヒトまたは動物の健康、化粧品学、ヒトまたは動物の栄養、農工業、または化
学工業のような分野で用いることができる総てのタンパク質、ポリペプチドまた
はペプチドを表すものである。目的とするこれらのタンパク質の中では、特に下
記のものを挙げることができるが、それらに限定されるものではない。 サイトカイン、特にインターロイキン、インターフェロン、組織壊死因子、お
よび成長因子、特に造血成長因子(G−CSF、GM−CSF)、ホルモン、例
えばヒト成長ホルモンまたはインスリン、神経ペプチド、 血液凝固に関与する因子または補助因子、特にVIII因子、フォンビルブラント
因子、アンチトロンビンIII、プロテインC、トロンビン、およびヒルジン、 酵素、特にトリプシン、リボヌクレアーゼ、およびβ−ガラクトシダーゼ、 酵素阻害剤、例えばα1−アンチトリプシン、およびウイルスプロテアーゼ阻
害剤、 腫瘍サプレッサー遺伝子の発現生成物のような癌のイニシエーションまたは進
行を阻害することができるタンパク質、例えばP53遺伝子、 免疫応答または抗体を刺激することができるタンパク質、例えばグラム陰性菌
の外膜のタンパク質またはその活性断片、特にクレブシエラのOmpAタンパク
質、またはヒト呼吸器シンシチウムウイルスプロテインG、 ウイルス感染またはその発達を阻止することができるタンパク質、例えば当該
ウイルスの抗原性エピトープ、または生のウイルスタンパク質と競合することが
できるウイルスタンパク質の修飾変異体、 サブスタンスPまたはスーパーオキシドジスムターゼのような化粧組成物に配
合することができるタンパク質、 食餌用タンパク質、 化学的または生物学的化合物の合成を指示することができるまたはある種の毒
性化合物を分解することができる酵素、または 任意のタンパク質を産生する微生物に対して毒性を有するタンパク質、例えば
、特にこの微生物が細菌E. coliであるときに、HIV−1ウイルスのプロテア
ーゼ、タンパク質ECP(ECP:好酸球カチオンタンパク質(Eosinophil Cati
onic Protein))、またはポリオウイルスの2Bおよび3Bタンパク質。
【0012】 「TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝子を不活性化することができ
る核酸配列を上記宿主細胞に導入するときの、この核酸配列」という表現は、上
記遺伝子を修飾することができ、修飾により上記宿主細胞のトリプトファナーゼ
活性を喪失させ、この修飾した遺伝子の発現生成物がトリプトファンをインドー
ルに分解することによりこの調節機能を変化させることができなくする、核酸配
列を表すものである。TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝子を不活性
化することができる核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、この核酸配列の中
では、活性TnaAトリプトファナーゼをコードする攪拌配列の少なくとも1個
のヌクレオチドの置換、挿入および/または欠失のような突然変異によって得ら
れる不活性化したTnaAトリプトファナーゼをコードする核酸配列が好ましい
【0013】 本発明は、本発明による構築体であって、原核宿主細胞がグラム陰性菌、好ま
しくはE. coli種に属する細菌であることを特徴とする構築体を含んでなる。
【0014】 本発明は、本発明による構築体であって、TnaAトリプトファナーゼをコー
ドする遺伝子を不活性化することができる核酸配列を上記宿主細胞に導入すると
き、この核酸配列の上流に、Ptnaトリプトファナーゼオペロンプロモーター
の核酸配列の全部または一部をも含んでなる、構築体にも関する。
【0015】 好ましくは、本発明は、本発明による構築体であって、TnaAトリプトファ
ナーゼをコードする遺伝子を不活性化することができる核酸配列を上記宿主細胞
に導入するとき、この核酸配列が上記TnaAトリプトファナーゼのコード配列
の突然変異断片を含んでなる構築体に関する。
【0016】 好ましくは、本発明は、本発明による構築体であって、停止コドンをある位置
に挿入し、このようにして得られる突然変異断片の配列がトリプトファナーゼ活
性を欠くタンパク質断片をコードするようにすることによって上記突然変異断片
を得ることを特徴とする構築体に関する。
【0017】 好ましくは、本発明は、本発明による構築体であって、上記突然変異断片が上
記宿主細胞のTnaAトリプトファナーゼのコード配列の突然変異断片であるこ
とを特徴とする構築体に関する。
【0018】 E. coliのTnaAトリプトファナーゼをコードする核酸配列に関しては、本
発明の説明においてDeeley & Yanafsky (1981)によって公表された配列を参照す
る。
【0019】 Ptrpトリプトファンオペロンプロモーター/オペレーターをコードする核
酸配列に関しては、Yanofsky et al. (1981)によって公表された配列を参照する
【0020】 本発明は、本発明による構築体であって、TnaAトリプトファナーゼをコー
ドする遺伝子を不活性化することができる核酸配列を上記宿主細胞に導入すると
き、上記核酸配列が、プロモーターの配列の全部または一部を含んでなる核酸配
列に続いて、3′位において、性質がリボヌクレオチドまたはタンパク質であり
かつPtrpプロモーターに対して負に作用する分子をコードする核酸配列を含
んでなる構築体にも関する。
【0021】 好ましくは、本発明は、本発明による構築体であって、3′位において、性質
がリボヌクレオチドまたはタンパク質でありかつPtrpプロモーターに対して
負に作用する分子をコードする核酸配列が続く上記プロモーターが、E. coli
Ptnaトリプトファナーゼオペロンプロモーターの全部または一部であること
を特徴とする構築体に関する。
【0022】 同様に好ましくは、本発明は、本発明による構築体であって、性質がリボヌク
レオチドまたはタンパク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作用す
る分子をコードする上記核酸配列が、E. coliのTrpRトリプトファンオペロ
ンアポリプレッサーをコードする配列、またはその生物活性断片の1つ、例えば
Gunsalus & Yanofsky (1980)であることを特徴とする構築体を含んでなる。
【0023】 「プロモーターの配列の全部または一部を含んでなる核酸配列」という表現は
、プロモーターの総ての配列またはその生物活性断片の1つを含んでなり、それ
に機能的に結合する遺伝子の発現を指定または制御することができる核酸配列を
表すものである。
【0024】 本発明の説明において、「プロモーターの生物活性断片」という表現は、上記
プロモーターの断片の下流に位置する遺伝子の発現を指定しまたは制御すること
ができ、上記遺伝子がこの断片に機能的に結合しているものの任意の配列を表す
ものである。
【0025】 本発明の説明において、「TrpRトリプトファンオペロンアポリプレッサー
の生物活性断片」という表現は、リプレッサー活性を保存している上記アポリプ
レッサーの任意の断片を表すものである。
【0026】 「性質がリボヌクレオチドでありかつPtrpプロモーターに対して負に作用
する分子をコードする核酸配列」という表現、好ましいリボヌクレオチドは、下
記の配列 a) 5'- AUUCGCGUCU ACGGCUUCAU CGUGUUGCGC - 3' b) 5'- AUUCGCGUCU ACGGCUUCAU CGUGUUGCGC AGCACAACGC GCCUGUCACC GGAUGUGUUU UCCGGUCUGA UGAGUCCGUG AGGACGAAAC AGG - 3' c) 5'- AUUCAGUACG AAAAUUGCUU UCAUAAUUCU AGAUACCCUU UUUACGUGAA CUU - 3' d) 5'- AUUCAGUACG AAAAUUGCUU UCAUAAUUCU AGAUACCCUU UUUACGUGAA CUUAGCACAA CGCGCCUGUC ACCGGAUGUG UUUUCCGGUC UGAUGAGUCC GUGAGGACGA AACAGG - 3' e) 5'- AUUCGCGUCU ACGGCUUCAU CGUGUUGCGC AUUCAGUACG AAAAUUGCUU UCAUAAUUCU AGAUACCCUU UUUACGUGAA CUU - 3' f) 5'- AUUCGCGUCU ACGGCUUCAU CGUGUUGCGC AUUCAGUACG AAAAUUGCUU UCAUAAUUCU AGAUACCCUU UUUACGUGAA CUUAGCACAA CGCGCCUGUC ACCGGAUGUG UUUUCCGGUC UGAUGAGUCC GUGAGGACGA AACAGG - 3' g) 5'- CUUCGCGUCC UGAUGAGUCC GUGAGGACGA AACGGCUUCC - 3' h) 5'- CUUCGCGUCC UGAUGAGUCC GUGAGGACGA AACGGCUUCC AGCACAACGC GCCUGUCACC GGAUGUGUUU UCCGGUCUGA UGAGUCCGUG AGGACGAAAC AGG - 3'. から選択される。
【0027】 本発明のもう一つの態様は、本発明による構築体を含むベクターに関する。
【0028】 好ましくは、本発明によるベクターは、ベクターpMAK705[tnaAt
]またはベクターpMAK705[Ptna::trpR::3′tna]であ
ることを特徴とする。
【0029】 本発明は、原核宿主細胞、好ましくは本発明によるベクターで形質転換したE. coli 種の細菌にも関する。
【0030】 もう一つの態様では、本発明の主題は、本発明による構築体を用いて宿主細胞
中で組み換えタンパク質を産生する方法である。
【0031】 本発明の主題は、本発明による目的とする組換えタンパク質を産生する方法で
あって、上記構築体を原核宿主細胞のDNAに導入することを特徴とする方法で
もある。
【0032】 好ましくは、本発明による組換えタンパク質を産生する方法であって、上記構
築体を本発明によるベクターを用いて、好ましくは例1または2に記載の染色体
組込み法に準じて、原核宿主細胞のDNAに導入することを特徴とする方法であ
る。
【0033】 本発明の主題は、本発明による組換えタンパク質を産生する方法であって、上
記構築体を選択的に有利に上記構築体と関連させる任意の他のDNA要素なしに
導入することを特徴とする方法でもある。
【0034】 好ましくは、本発明は、本発明による目的とする組換えタンパク質を産生する
方法であって、上記構築体をE. coliのトリプトファナーゼオペレーター遺伝子
座、好ましくはtna遺伝子座、更に好ましくはtnaA遺伝子座に導入するこ
とを特徴とする方法である。
【0035】 好ましくは、本発明による目的とする組換えタンパク質を産生する方法であっ
て、 a)原核細胞を本発明によるベクターで形質転換し、上記構築体を上記宿主細
胞のDNAに組込み、 b)上記原核細胞を、目的とする上記組換えタンパク質をコードする遺伝子を
含むベクターで形質転換し、 c)上記形質転換細胞を、組換えタンパク質を発現する培地で培養し、 d)組換えタンパク質を培地からまたは上記形質転換細胞から回収する 段階を含んでなる方法である。
【0036】 本発明の主題は、本発明による目的とする組換えタンパク質を産生する方法で
あって、上記方法の段階a)とb)との間に、分割およびスクリーニング段階を
さらに含んでなる方法でもある。
【0037】 本発明は、本発明による目的とする組換えタンパク質を産生する方法であって
、Ptrpプロモーターを誘導する前に、性質がリボヌクレオチドまたはタンパ
ク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作用する分子をコードする核
酸配列が3′位において続く上記プロモーターを誘導することによって組換えタ
ンパク質の発現を制御することを特徴とする、方法にも関する。
【0038】 最後に、本発明は、本発明による産生法であって、性質がリボヌクレオチドま
たはタンパク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作用する分子をコ
ードする核酸配列が3′位において続く上記プロモーターを、このプロモーター
に対して阻害または活性化効果を発揮させることができる任意の手段によって誘
導することを特徴とする方法をも含んでなる。
【0039】 好ましくは、本発明は、本発明による産生法であって、性質がリボヌクレオチ
ドまたはタンパク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作用する分子
をコードする核酸配列が3′位において続く上記プロモーターを、 a)培地に適当な炭素源を選択することによって、または b)培地にトリプトファンを加えることによって、またはa)およびb)の組合
せによって 誘導することを特徴とする方法をも含んでなる。
【0040】 構築体およびベクター系、上記ベクターで形質転換した原核宿主細胞、および
上記されかつ以下の例に例示される本発明の方法は、原核細胞における組換えタ
ンパク質の産生の制御の文脈に含まれる。それらは、Ptrpプロモーター/オ
ペレーターの下流に置かれた相同または異種遺伝子の発現に適している。2種類
の突然変異体を以下において更に具体的に記載し、本発明を説明する。それらは
、ICONE100およびICONE200と命名されている(ICONE:過
剰および非漏出発現のための改良細胞(Improved Cells for Over- and Non-leak
y Expression))。ICONE系に導入された修飾は、下記の特徴を有する。 1)宿主の染色体に組込まれ、 2)それらは、位置指定突然変異誘発法を用いて生成するので、細菌DNAの
単一部位に標的設定され、この部位はE. coli K-12ゲノムの物理的地図上の83
minに位置したtnaオペロンであるので、完全に知られている。これに関し
て、生理学的観点から宿主についての結果は完全に同定されている。特に、ラン
ダム突然変異誘発の場合に考えられるように、染色体組込みに続いて曖昧な機能
(cryptic functions)が再活性化される可能性が除外され、 3)染色体組込みについてこれらの例で用いられる手法(Hamilton et al. (19
89))は、他の配列が細菌DNAに挿入されるという可能性を除外する。特に、
突然変異体は抗生物質に耐性の遺伝子を全く持たない。それらを工業的規模で用
いれば、生産者や立法者に、環境での偶然の散布の場合には選択的利点はなくな
ることを保証する。
【0041】 本発明の一態様によれば、ICONE100と命名された第一の型の突然変異
体または形質転換細胞であって、tnaA遺伝子に突然変異を有し、トリプトフ
ァナーゼ活性を喪失するものが記載される。この突然変異に関連した表現型は、
トリプトファン分解の非存在である。この種の突然変異体は、レポーターベクタ
ーで形質転換し、通常はトリプトファナーゼ活性を促進する培地で培養したとこ
ろ、突然変異体がトリプトファンによる抑制の制御に関して誘導される単離物よ
り優れていることが分かる。
【0042】 本発明のもう一つの態様によれば、ICONE200と呼ばれる第二の型の突
然変異体が記載され、これは、tnaA遺伝子座で組込まれるPtnaトリプト
ファナーゼプロモーターの制御下でtrpR遺伝子を発現するためのカセットを
有している。組込みの標的としてtna遺伝子座を用いることにより、宿主細菌
ではトリプトファナーゼ活性が喪失し、これにより上記のようにトリプトファン
をインドールへ転換することができなくなる。更に、染色体にPtna::tr
pR遺伝子カセットが存在することにより、この新規なtrpR遺伝子にPtn
aの特徴、すなわち異化作用抑制に対する感受性(Isaacs, Chao, Yanofsky, & S
aier, 1994; Botsford & DeMoss, 1971)およびトリプトファンによる誘導性(Ste
wart & Yanofsky, 1985)が与えられる。後者の特性は、プラスミドPtrpプロ
モーターが、これに拮抗的である染色体プロモーターPtnaによって転写のレ
ベルで制御される革新を構成する。意外なことには、発現ベクターを用いる形質
転換および発酵槽での培養の後、ICONE200は、これがトリプトファンに
よる抑制の制御に関して誘導される単離物より優れていることが分かっている。
【0043】 上記の特徴の1つを有する細菌は組換え分子の制御産生に有用であり、従って
、本発明の主題は、組換えタンパク質を産生する方法における上記の形質転換細
菌の使用でもある。
【0044】 下記の例では、2種類の突然変異体によって提供される利点を、組換えタンパ
ク質としてEscherichia coliβ−ガラクトシダーゼを用いて平明に説明する。
【0045】 本発明のもう一つの態様は、導入された突然変異の特徴にある。それらは詳細
に定義されており、遺伝学および生化学的観点から制御され、E. coliのtna
遺伝子座に標的設定され、選択マーカーを持たない。
【0046】 本発明の突然変異体または形質転換微生物は、原核生物、更に正確にはEscher ichia coli 種に属するグラム陰性菌を用いて構築される。トリプトファンによっ
て誘導することができ、異化作用抑制に感受性である)E. coliのトリプトファ
ナーゼオペロンプロモーターの特性を用いて、Ptrp指定発現に負に作用する
メディエーターの一過性合成を指定した。しかしながら、他の細菌種、特に動物
の腸管でコロニー形成するものは、トリプトファンによって誘導することができ
るトリプトファナーゼを合成できることが知られている(Snell, 1975)。従って
E. coli以外の菌株が、記載した方法を行い、組換えタンパク質を産生するの
に適している。
【0047】 下記の例および図は、本発明を例示するためのものであり、本発明の範囲を制
限するためのものではない。
【0048】 本発明は、宿主細胞のゲノムへの突然変異の安定な導入に基づいている。下記
の例に示される総ての修飾は、下記のシリーズから模式的になるE. coliのtn
a遺伝子座に導入される。 A)Ptnaプロモーター、 B)tnaA(トリプトファナーゼ)遺伝子のコード配列、 C)遺伝子間領域、 D)tnaB(トリプトファン透過酵素)遺伝子のコード配列、 E)転写ターミネーター。
【0049】 更に具体的には、修飾は、要素(B)に関する。これは、要素(b)の利点に
代わり、様々な構築体におけるその特徴は、下記の通りである。
【0050】
【表1】
【0051】例1:突然変異体ICONE100の構築 DNA断片であるマークしたtnaATを、PCRによって増幅する。これは
、tnaAのコード配列の第一のヌクレオチドに関して−275位から+105
4位まで伸張する。PtnaプロモーターおよびtnaAに重複しているこの断
片を、二部PCR反応によって増幅する。I部は、−275位から+220位ま
で伸張する。これを、下記の配列を有するオリゴヌクレオチドTrp5(センス
)およびTrp2(アンチセンス)によって増幅する。 Trp5 : 5' - CGGGATCCGTGTGACCTCAAAATGGTT - 3' BamHI Trp2 : 3' - CTACGCGCCGCTGCTTCGGATTAGATCTCG - 5' (アンチセンス) 停止XbaI
【0052】 II部は、I部の3′に隣接しているtnaAのコード配列に配置されている。
これは、+221位から+1054位まで伸張する。これを、オリゴヌクレオチ
ドTrp3およびTrp4により増幅する。 Trp3 : 5' - CGTCTAGACAGCGGCAGTCGTAGCTAC - 3' XbaI Trp4 : 3' - CCTTCTCTAACCGCAACAGTTCGAACG - 5' (アンチセンス) HindIII
【0053】 PCR反応は、Taqポリメラーゼ緩衝液(AmpliTaq Gold CETUS, 米国)中で
溶解したE. coli K-12コロニーをマトリックスとして用いて行う。
【0054】 増幅生成物をエタノールで沈澱した後、適当な制限酵素(I部にはBamHI
/XbaI、II部にはXbaI/HindIII)で消化する。ETBで染色した
アガロースゲル上で分析することによって、これらの断片が予想サイズを有する
ことを明らかにすることができる(Deeley & Yanofsky, 1981)。2個の断片Iお
よびIIをXbaI部位で連結することによって、tnaAT断片が生成する。こ
れは、+221位の停止コドンに続いてXbaI制限部位があることによって、
天然配列とは異なる。このtnaAT断片を、BamHI/HindIII部位で
ベクターpRIT28(Hultman, Stahl, Hornes & Uhlen, 1989)にクローニング
し、配列決定する。tnaAT断片を、ベクターpMAK705にサブクローニ
ングし(Hamilton, Aldea, Washburn, Babitzke & Kushner, 1989)、pMAK7
05[tnaAT]を得る。
【0055】 E. coliにおける遺伝子再配列を行うのに用いる方法は、Hamilton et al. (19
89)によって報告された方法である。これは、30℃では機能するが42℃を上
回ると不活性である複製の熱感受性源を有する自殺ベクターpMAK705、お
よびクロラムフェニコール耐性遺伝子の使用に基づいている。E. coliにRV308 (
Maurer, Meyer & Ptashne, 1980)をベクターpMAK705[tnaAT]4μ
gで形質転換し、形質転換混合物をLB培地+20μg/mlのCMPを含むプレー
トに植え付ける。30℃で一晩インキュベーションした後、3個のクローンをL
B液体培地+20μg/mlのCMP中で継代培養し、580nmの吸光度が1に近
くなるまで30℃で攪拌しながらインキュベーションする。次に、懸濁液をLB
培地+20μg/mlのCMPに植え付け、44℃および30℃でインキュベーシ
ョンする。44℃で発育するコロニー(=コインテグラント(cointegrants))は
ベクターの染色体組込みを有しており、この組込みは、染色体とベクターによっ
て行われたインサートとの間の配列同族列の存在によって促進される。
【0056】 いわゆる分割期は、染色体上にある反復配列間の組換え機構によってベクター
の除去を促進することからなる。44℃で単離された幾つかのクローンを、LB
液体培地+20μg/mlのCMP中で30℃で3日間培地を定期的に取り換えな
がら培養する。次に、懸濁液を希釈して、LB寒天培地+20μg/mlのCMP
に植え付け、分離したコロニーが出現するまで30℃でインキュベーションする
。数十個のコロニーを、LB寒天培地+20μg/mlのCMPで30℃および4
4℃で2個ずつ継代培養する。44℃で成長しないコロニーを選択し、ベクター
の分割がtna遺伝子座に停止コドンとXbaI部位を保存しているかどうかを
示すPCR反応によりスクリーニングする。用いたオリゴヌクレオチドは、Tr
p6(センス)およびTrp7(アンチセンス)であり、これらはそれぞれ所望
な突然変異およびtnaAターミネーターの部分に対して相同性である。 Trp6 : 5' - CGACGAAGCCTAATCTAGA - 3' 停止 XbaI Trp7 : 3' - CCGATATTCCTACAATCGG - 5' (アンチセンス)
【0057】 18個のスクリーニングを行ったクローンの中、9個が予想サイズの増幅断片
を生じ、tna遺伝子中に停止コドンに続いてXbaI部位の存在を示している
。他の9個のクローンは増幅生成物を生じないが、これは恐らく分割段階で染色
体上に未突然変異tnaA遺伝子を回復していることによる。9個の陽性クロー
ンの中、4個を採取して、選択圧力の非存在下で連続継代培養によりプラスミド
の除去を行う。数日間培養した後、クロラムフェニコールに再度感受性になった
クローンを得る。
【0058】 tna−不活性化突然変異の存在を、2つの異なるやり方で確かめる。第一に
、オリゴヌクレオチドTrp5およびTrp4によるPCR増幅の後にXbaI
による消化によって、E. coli RV308にはない制限部位が、突然変異体のtna
A遺伝子には存在することを示し、次に、トリプトファンリッチな培地で突然変
異体を培養した後、インドール試験(培地にコバックス試薬を加える)によって
、突然変異体はインドールを生成しなかったが、起源のRV308株は同じ滋養
ケン化でインドールを生成することを示す。これから、導入された突然変異は、
トリプトファナーゼ活性を喪失させると考えられる。
【0059】 1個のクローンを、冷凍形態で保存する目的で選択する。これを、ICONE
100と命名する。
【0060】例2:突然変異体ICONE200の構築 DNA断片を、3個のサブユニットのPCR増幅によってイン・ビトロで構築
する。
【0061】 Ptnaプロモーターに配置された第一のサブユニットは、tnaAのコード
配列の第一のヌクレオチドに関して−511位から+3位まで伸張する。これを
、オリゴヌクレオチドTrpR1(5′位がビオチニル化)およびTrpR2を
用いて増幅する。 TrpR1 : 5' - CTGGATCCCTGTCAGATGCGCTTCGC - 3' BamHI TrpR2 : 3' - CTTCCTAATACATTACCGGGTTG - 5' (アンチセンス)
【0062】 第二のサブユニットは、E. coliのtrpR遺伝子のコード配列に相当する。
これを、オリゴヌクレオチドTrpR3およびTrpR4(5′位がビオチニル
化)を用いて増幅する。 TrpR3 : 5' - GTAATGGCCCAACAATCACC - 3' start TrpR4 : 3' - CACAACGACTTTTCGCTAACTGACGTCAG - 5' (アンチセンス) PstI
【0063】 第三のサブユニットは、tnaAのコード配列の3′に隣接して配置された配
列に相当する。これは、tnaオペロンとトリプトファン透過酵素をコードする
tna遺伝子の一部との遺伝子間領域を含む。これを、TrpR5およびTrp
R6を用いて増幅する。 TrpR5 : 5' - CGCTGCAGTTAATACTACAGAGTGG - 3' PstI TrpR6 : 3' - CCAGCTAATGAGGTAAGTTCGAAC - 5' (アンチセンス) HindIII
【0064】 増幅断片をGeneClean法(Bio101、ジョラ、カリフォルニア、米国)に準じて
精製する。
【0065】 サブユニットIおよびIIを、下記の方法で融合する。2個の別々の試験管で、
それぞれのサブユニットをストレプトアビジン標識ビーズ(Dynabeads、DYNAL、
ノルウェー)30μlと共にインキュベーションする。37℃で20分および室
温で5分後、結合したDNAを0.15M NaOH 50μlで変性する。そ
れぞれの上清中で回収された一本鎖DNAを等部で混合し、5サイクルのPCR
によってTaqポリメラーゼ(AmpliTaq Gold、CETUS、米国)の存在下にてハイ
ブリダイゼーション反応および伸張反応を行う。反応生成物を、オリゴヌクレオ
チドTrpR1およびTrpR4を用いるPCRで増幅する。
【0066】 GeneClean精製した増幅生成物を、BamHIおよびPstIで消化する。こ
のようにして単離した断片をベクターpRIT28にクローニングしてpRIT
28[Ptna::trpR]を得た後、配列決定する。
【0067】 サブユニットIIIを酵素PstIおよびHindIIIで消化した後、pRIT2
8にクローニングした後、pRIT28[3′tna]を得て、次に配列をDN
A配列決定法によって明らかにする(ABI 373A、Perkin Elmer、米国)。
【0068】 ベクターpRIT28[Ptna::trpR]を酵素PstIおよびHin
dIIIで消化した後、PstI/HindIII二重消化によってpRIT28[3
′tna]から単離したサブユニットIIIの存在下にて連結する。生成するベク
ターを、pRIT28[Ptna::trpR::3′tna]と命名する。イ
ンサートを、酵素BamHIおよびHindIIIで二重消化した後に、pMAK
705に移す。生成するプラスミドを、pMAK705[Ptna::trpR
::3′tna]と命名する。
【0069】 E. coli RV308のtna遺伝子座におけるPtna::trpR::3′tn
a融合の組込みを、例1に記載したのと同様の条件下で行う。簡単に説明すれば
、菌株をベクターpMAK705[Ptna::trpR::3′tna]で形
質転換した後、組込みおよび分割段階を施す。
【0070】 分割の終了時のコロニーのスクリーニングには、例1とは若干異なる条件を用
いる。tna遺伝子座を、オリゴヌクレオチドTrpR11およびTrpR7を
用いてPCRによって増幅する。 TrpR11 : 5' - GGGCAGGTGAACTGCTGGCG - 3' TrpR7 : 3' - GGTGCCGTTATAAGGGTCGGAC - 5' (アンチセンス)
【0071】 TrpR11はTrpR1の上流(5′)のPtna配列とハイブリダイズし
、TrpR7はTrpR6の下流(3′)のtnaB配列とハイブリダイズする
。増幅生成物は、Ptnaの下流に位置した遺伝子がtnaA(RV308で見
られる場合)またはtrpR(突然変異体で所望な場合)であるかによって異な
るサイズを有する。tna遺伝子座にtrpRを有するコロニーを保存し、IC
ONE200と命名する。その染色体配列の分析は、Ptnaプロモーターの下
流に隣接してtrpR遺伝子を有することを示している。トリプトファンの存在
下で培養することにより、インドール形成が見られないことが確かめられ、これ
はtnaA遺伝子の喪失の論理的結果である。
【0072】例3:スクシネート+トリプトファンの存在下における発現の漏出 この例では、Ptrpプロモーターの制御下における組換えタンパク質の発現
を制御するためのE. coli RV308、ICONE100およびICONE200の
相対容量を説明する。この目的のため、E. coliβ−ガラクトシダーゼをコード
する配列がPtrpプロモーターの下流に位置しているpVA−βgalと呼ば
れる発現ベクターを構築した。この構築体に用いた起源のベクターは、pVAA
BP308である(Murby, Samuelsson, Nguyen, et al., 1995)。
【0073】 3種類の菌株のそれぞれを、ベクターpVA−βgalで形質転換する。得ら
れた形質転換体を、個別に完全培地(30g/lトリプティックソイブロス(DIF
CO)、5g/l酵母エキス(DIFCO))中で37℃で一晩培養する。これらの予備培
養の一部を、M9.YE.SUCC培地(1×M9塩溶液(DIFCO)、5g/l酵母エキス(DI
FCO)、20g/lコハク酸ナトリウム)60mlに移す。37℃でインキュベーシ
ョンして指数成長期に到達させた後、試料をそれぞれの培養物から取り出す。成
長を、細菌懸濁液の580nmでの吸光度により算出する。β−ガラクトシダーゼ
活性のレベルを、それぞれの細胞ペレットで測定する。このため、培養物1mlを
12000gで3分間遠心分離する。細胞ペレットを緩衝液(50mMトリス−
HCl、pH7.5/1mM EDTA/100mM NaCl/400μg/m
lリソソーム)900μlに加え、37℃で15分間インキュベーションする。S
DS(1% 50mMトリス−HCl,pH7.5溶液)100μlを加え、試
料を室温で5分間放置する。分析は、試料30μl、緩衝液(50mMトリス−
HCl,pH7.5/1mM MgCl)204μl、およびONPG(4mg
/50mMトリス−HCl,pH7.5 1ml)66μlを混合することによっ
て行う。反応混合物を37℃でインキュベーションする。反応を、1M Na CO500μlを加えて停止する。インキュベーション時間に対する420n
mでの吸光度は、試料中に含まれるβ−ガラクトシダーゼ活性に比例する。E. co li RV308はlacオペロンを完全に欠失していることが知られているので(Mauer
, Meyer & Ptashne, 1980)、測定したβ−ガラクトシダーゼ活性はベクターpV
A−βgalによって行った遺伝子の発現だけによるものである。
【0074】 表2に、菌株RV308、ICONE100およびICONE200のそれぞ
れを用いて得た結果をまとめる。
【0075】
【表2】
【0076】 表2の結果は、ICONE系の突然変異体は、これらが由来する菌株RV30
8と少なくとも同じ程度に成長することを示している。従って、導入された突然
変異は、成長に対して負の効果を持たない。更に、測定したβ−ガラクトシダー
ゼ活性は、3種類の菌株で異なる。ICONE100の細胞内活性は、RV30
8の約4.5分の1である。Ptnaプロモーターの活性が最大となる「炭素源
としてのスクシネート」条件下では(Botsford & DeMoss, 1971)、トリプトファ
ナーゼ遺伝子の欠失により、恐らくは細胞内トリプトファン(コリプレッサー)
の分解が制限されることにより発現の漏出が減少する。同じ条件下では、ICO
NE200での発現の漏出の程度は、ICONE100と比較して更に10分の
1まで減少する。従って、プラスミドPtrpプロモーターの活性は、ICON
E200で最小である。第一に、トリプトファナーゼ活性の喪失により、ICO
NE100について示されるように、細菌にPtrpをより一層制御する可能性
が与えられる。しかしながら、ICONE200は、遺伝学的条件でICONE
100と識別されかつ実験的レベルで発現制御に関して一層有利な第二の特性を
有する。従って、Ptnaが活性である条件下では、ICONE200はTpr
Rアポリプレッサーの過剰発現を指定する可能性を有し、従って、プラスミドP
trpプロモーターのレベルで測定した発現の漏出は、起源のRV308の菌株
に対して約50のファクターだけ減少する。
【0077】例4:グリセロール+トリプトファンの存在下における発現の漏出 この例では、Ptrp系を用いて組換えタンパク質を産生するための工業的に
用いるのと類似の発酵培地および発酵条件下で突然変異体ICONE200によ
って提供される利点を説明する。
【0078】 3種類の菌株RV308、ICONE100およびICONE200のそれぞ
れを、ベクターpVA−βgalで形質転換する。得られた形質転換体を、個別
に完全培地(30g/lトリプティックソイブロス(DIFCO)、5g/l酵母エキ
ス(DIFCO))200ml中で37℃で一晩培養する。
【0079】 得られた細胞懸濁液を、1.8リットルの下記の培地(最終培養物2リットル
に対する濃度):90g/lグリセロール、5g/l (NH)2SO、6
g/l KHPO、4g/l KHPO、9g/l Na3−クエン酸
塩・2HO、2g/l MgSO・7HO、1g/l酵母エキス、30mg
/l CaCl・2HO、8mg/l ZnSO・7HO、7mg/l Co
Cl・6HO、7mg/l NaMoO・2HO、10mg/l MnSO ・1HO、2mg/l HBO、8mg/l CuSO・5HO、54mg/l
FeCl・6HO、0.06%消泡剤、8mg/lテトラサイクリン、および2
00mg/lトリプトファンを含む発酵槽(CF300型、Chemap製、容量3.5l)に
無菌的に移す。アンモニア水を加えて、pHを7.0に調節する。用存酸素含量
を、攪拌速度、次に暴気流速を溶解O2を測定することにより自動的に調節する
ことによって飽和持の30%に保持する。培養物の吸光度が40〜45の値に達
したならば、インドールアクリル酸(SIGMA)を加えて、誘導を行う。
【0080】 培養物(懸濁液の580nmにおけるOD)および細胞内β−ガラクトシダーゼ
活性(例3参照)の吸光度の速度論による分析を行う。図1および2は、それぞ
れ3種類の培養物の成長曲線およびβ−ガラクトシダーゼ活性の曲線を示す。
【0081】 図1に示すデーターにより、例3での観察、すなわち3種類の菌株は類似の成
長速度論を有することが確かめられる。ICONE系の突然変異体は、この観点
からE. coli RV308の潜在的成長を保存しており、従って、それらは工業的使用
の有力な候補である。
【0082】 図2のデーターは、発酵槽でのβ−ガラクトシダーゼの発現に対するICON
E菌株によって行われた突然変異の衝撃を示している。分かりやすく説明すれば
、グリセロールを基剤とする培地では、外来トリプトファンはICONE100
よりもRV308培養物でより速やかに消失することが観察されているが(デー
ターは示さず)、トリプトファナーゼ活性の存在または非存在はRV308およ
びICONE100曲線の最初の部分によって示されるように、発現の制御には
影響がない。一方、突然変異体ICONE200は、培養の開始時には良好な発
現制御力を示し、β−ガラクトシダーゼ活性は、培養の最初の18時間は低いま
まであり、次いで細胞外トリプトファン濃度が0になるt=20時間から増加し
始める(データーは示さず)。ICONE200に関する曲線の第二の部分は、
β−ガラクトシダーゼ活性が一定に増加して、培養の終了時にはRV308で得
たレベル付近にまで達する。これに関して、ICONE200に存在する調節系
により降らすPtrpプロモーターの一過性制御が行われることを示す。トリプ
トファンおよび/または炭素源によって発揮されるこの制御は、培養の第二の部
分では無効になり、組換えタンパク質の最大発現に対して作用しない。
【0083】 例5:毒性タンパク質の発現の制御 この例では、トリプトファンプロモーターの下流に毒性タンパク質の遺伝子を
有するベクターで菌株RV308およびICONE200を形質転換するとき、
培養物における菌株の挙動を説明する。例えば、本発明を説明するには、目的と
する遺伝子はポリオウイルス2Bタンパク質をコードするものである。このタン
パク質の過剰発現により細菌(Lama et al., 1996)および真核細胞(Aldabe et al
., 1996)における膜透過性が向上し、E. coliにおける発現の漏出の結果を検討
する目的で選択されるモデルとなることが記載されている。
【0084】 2Bタンパク質をコードする遺伝子を、下記のオリゴヌクレオチドによるPC
R反応によってベクターpET3.2B(Lama et al., 1992)から増幅する。 PO2.1 5' - GCGAATTCTGGCATCACCAATTACATAG - 3' (センス) EcoRI PO2.21 5' - GCAAGCTTAGTGGTGGTGGTGGTGGTGTTGCTTGATGACATAA (アセチセンス) HindIII GGTATC-3'
【0085】 次に、増幅生成物を制限酵素EcoRIおよびHindIIIで消化した後、p
BR322由来でありかつPtrpトリプトファンプロモーターを有する発現ベ
クターにクローニングする。pVA−polio2Bと命名された生成ベクター
は、Ptrpプロモーターの制御下で、そのC末端でポリ(His)尾に融合し
た2Bタンパク質をコードする配列を有する。
【0086】 ベクターpVA−polio2Bを、形質転換によってE. coli RV308および
ICONE200に導入する。次に、それぞれの構築体の組換えクローンを、例
4に記載したのと同様の条件下で培養する。
【0087】 580nmでの吸光度によって測定した細菌RV308およびICONE200
の成長速度を、図3に示す。図から明らかなように、RV308はかなりの成長
の遅れを示し、培養の最初の14時間中の発酵槽における平均発生時間は、IC
ONE200については1時間17分であるのに対して1時間45分である。2
4時間培養後、菌株RV308の吸光度は、13でしかない。意外なことには、
菌株ICONE200自身は、インドールアクリル酸(IAA)を25μg/ml
加えることによって誘導を行うときの時間である17時間30分の培養後には吸
光度が37に到達している。誘導の効果は直ちに現れ、酸素消費率は急激に低下
し(データーは示さず)、成長は停止する。
【0088】 試料を様々な培養時間に採取し、その組換えタンパク質含量について分析した
。8000gで遠心分離したバイオマスの試料を、P1緩衝液(25mMトリス
、1.15mM EDTA、1mg/mlリゾチーム、pH8)に5ml/1gバイオ
マスの比率で加える。バイオマスを再懸濁し、室温で15分間インキュベーショ
ンした後、2分間超音波処理を行う。溶解生成物を再度遠心分離し(10000
g、15分、4℃)、可溶性画分(上清)と不溶性画分(P2緩衝液:25mM
トリス、1mM EDTA、pH8の200μlに加えたペレット)とを得るよ
うにする。これらの試料をポリアクリルアミドゲルに載荷し、変性条件下で電気
泳動を行う(SDS−PAGE)。次に、ゲルをウェスタンブロット法に準じて
膜に移し、組換えタンパク質の存在を確かめる。用いた抗体は、ペルオキシダー
ゼとカップリングした抗ポリ(His)モノクローナル抗体(Sigma)である。検
出は、ECL+キット(Amersham)を用いて化学発光によって行う。図4Aおよび
4Bに、それぞれRV308およびICONE200培養物由来の不溶性画分に
ついての免疫ブロットの結果を示す。図4Aは、組換えタンパク質が総ての試料
に含まれており、すなわちIAAを用いる誘導を行わなくとも培養の開始時から
t=24時間の発酵時間までの試料に含まれていることを示している。反対に、
ICONE200では、組換えタンパク質は、誘導前には検出されない(図4B
)。(不溶性画分に)2Bタンパク質が検出可能となり、その毒性が発現される
のは、IAAで誘導した後だけである。従って、これらの結果は、突然変異体I
CONE200は、これが由来する菌株RV308と比較して明らかな利点を有
し、発酵槽で発現の効果的制御を生じることができることを示している。
【0089】例6:毒性タンパク質の産生 この例では、毒性タンパク質を、E. coli ICONE200の培養物中で、高
細胞密度、および工業的補外に適当な培養条件下で発現することができることを
示そうとするものである。この目的に対して、ベクターpVA−polio2B
で形質転換した菌株E. coli ICONE200を評価する。例5で得た結果は、
発現によって引起される成長の即時抑制および続いて細菌の溶解を防止しようと
する場合には、誘導条件を最適にしなければならないことを示している。従って
、この例では、インデューサー濃度および誘導時の細胞密度を調整することによ
って発酵容積の単位当たりの組換えタンパク質の収率を最適にすることを目的と
する各種分析を説明する。用いた培養条件は、例4に記載したものである。
【0090】 試験した実験の組合せは、下記の通りである。 実験番号1:吸光度が32.5に等しいとき、IAA25μg/mlで誘導。 実験番号2:吸光度が30〜35であるとき、IAA5μg/mlで誘導。 実験番号3:吸光度が60〜65であるとき、IAA25μg/mlで誘導。 実験番号4:吸光度が60〜65であるとき、IAA5μg/mlで誘導。
【0091】 それぞれの実験について、バイオマスの試料を誘導後の様々な時間に採取し、
下記のプロトコールに準じて分析する。バイオマス約20gを、1×開始緩衝液
(8×濃縮物から調製:1.42gのNaHPO2HO、1.11gのN
aHPOO、23.38gのNaCl、適量加えて100ml、pH7.
4)100mlに加える。懸濁液を3×5分間超音波処理を行った後、20000
gおよび4℃で30分間遠心分離する。ペレットを、開始緩衝液+6Mグアニジ
ン−HCl+0.1%SB3−14(N−テトラデシル−N,N−ジメチル−3
−アンモニオ−1−プロパンスルホネート、Sigma) 15mlに加えた後、氷中で
1時間インキュベーションする。懸濁液を、30000gおよび4℃で1時間遠
心分離する。上清を0.45μmで濾過し、キレート化金属アフィニティークロ
マトグラフィーによって精製する。ゲル(HiTrap Chelating、Amersham Pharmaci
a Biotech)を0.1M NiSO 1mlで載荷し、水5mlで洗浄した後、開始
緩衝液+6Mグアニジン−HCl+0.1%SB3−14 30mlで平衡にする
。次に、試料をカラムに載荷する。洗浄緩衝液(開始緩衝液+6Mグアニジン−
HCl+0.1%SB3−14+20mMイミダゾール)60mlで洗浄すること
により、非特異的相互作用によって結合したタンパク質の大半を除去することが
できる。組換えpolio−2Bタンパク質を、溶出緩衝液(開始緩衝液+6M
グアニジン−HCl+0.1%SB3−14+300mMイミダゾール)10×
1mlで溶出する。最高タンパク質濃度を有する画分をプールした後、Sephadex G
-25ゲル(PD10カラム、Amersham Pharmacia Biotech)上で脱塩した。このよう
にして得たpolio−2Bタンパク質の品質および量を、それぞれ変性条件下
(SDS−PAGE)および総タンパク質の測定(BCA法、Pierce)によって算出
する。
【0092】 図5は、上記の実験1〜4に続いて抽出および精製したpolio−2Bタン
パク質のクマシーブルー染色したSDSゲルを示す。組換えタンパク質のサイズ
は、そのコード配列から予想された理論サイズ(11kDa)に相当する。更に
、これは、ICONE200 E. coli×pVApolio−2B溶解生成物にお
いて誘導後にウェスタンブロットで観察された主タンパク質のサイズに相当する
(図4B)。従って、図5で検出されるタンパク質は、ポリヒスチジン尾に融合
したポリオウイルス2Bタンパク質に相当するものと思われる。更に、得られた
タンパク質の品質は、試験した誘導体同条件では同一である。
【0093】 下記の表3に、誘導時の吸光度、インデューサー濃度および誘導後の培養時間
などの各種因子を組み合わせることによって得られた結果をまとめている。
【0094】
【表3】
【0095】 実験群(1〜2)および(3〜4)の比較では、誘導を遅くすれば、発現収率
は高くなることが観察される。これにより、誘導を開始する前にバイオマスをで
きるだけ成長させることの利点が確かめられる。実験(3〜4)の場合には、炭
素基質の約70%が、polio−2Bタンパク質の発現を開始する時に消費さ
れる。ICONE200のような菌株では、細胞成長期および発現期は完全に分
離されており、組換えタンパク質が毒性を有していても、このタンパク質の収率
を最適にすることができる。
【0096】 誘導時間と同様に、インデューサー濃度も重要なパラメーターである。この例
で得られる発現の最良の結果は、実験番号4に相当し、細胞の個数に関連したイ
ンデューサー濃度は最低である(吸光度が63.5の培養物については、IAA
は5mg/l)。また、この実験では、培養物が誘導の後でも成長するが、他の総て
の実験では、成長は完全に停止するので、polio−2Bの発現の毒性効果は
ほとんど注目に値しない(図6)。従って、毒性タンパク質の誘導体同条件を調
節して、インデューサー濃度が低すぎてほとんど発現が生じない濃度と、細菌代
謝の即時停止を促進するには高すぎる濃度との間に最適値を見出すようにするこ
とが特に重要である。実験番号4と1の結果を比較すると、誘導を遅くし(OD
=63.5対32.5)かつ弱くする(IAA濃度=5mg/l対25mg/l)と、発
酵槽の単位当たりで得られる組換えタンパク質の量は3〜4倍とすることができ
ることが観察される。
【0097】 工業上重要な菌株の本発明による遺伝子修飾によって得られたE. coli菌株I
CONE200では、Ptrpトリプトファンプロモーターの下流のプラスミド
ベクターにおかれた任意の遺伝子の発現を厳密に制御することができる。この制
御は、培養物で提供される外来トリプトファンによって伝達されるので、一過性
である。ICONE200で潜在的なPtrp誘導は保存され、IAA濃度によ
って調節が可能なままである。これらの特性により、ICONE200は、大規
模に補外できる培養条件下で組み換えタンパク質の発現を制御することができる
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ademic Press, Inc.
【図面の簡単な説明】
【図1】 菌株RV308、ICONE100およびICONE200×pVA−βga
lの成長曲線。 OD580nmは、分光光度計によって測定した吸光度の特定値に相当する。
【図2】 菌株RV308、ICONE100およびICONE200×pVA−βga
lのβ−gal活性曲線。 Ptrpプロモーターの制御下でβ−ガラクトシダーゼ遺伝子を含むベクター
で形質転換した細菌を、発酵槽で培養する。β−ガラクトシダーゼ活性は、ON
PG(β−ガラクトシダーゼ特異基質)の存在下で細胞抽出物をインキュベーシ
ョンすることによって測定する。
【図3】 ベクターpVA−polio2Bで形質転換したE. coli菌株RV308およ
びICONE200の成長速度の比較。
【図4A】 ベクターpVA−polio2Bで形質転換したRV308およびICONE
200の培養物の細胞内抽出物に対する免疫ブロット。RV308×pVA−p
olio2B。
【図4B】 ベクターpVA−polio2Bで形質転換したRV308およびICONE
200の培養物の細胞内抽出物に対する免疫ブロット。ICONE200×pV
A−polio2B。
【図5】 ニッケルアフィニティークロマトグラフィーによって精製したpolio−2
Bタンパク質のSDS−PAGEによる分析。 A:実験番号2:吸光度が32.5に等しいとき、IAA5μg/mlで誘導。 B:実験番号1:吸光度が32.5に等しいとき、IAA25μg/mlで誘導。
C:実験番号4:吸光度が63.5に等しいとき、IAA5μg/mlで誘導。 D:実験番号3:吸光度が62.5に等しいとき、IAA25μg/mlで誘導。
MW:分子量マーカー(kDa)。
【図6】 ICONE200×pVA−polio2Bの成長曲線:誘導時間およびイン
デューサー濃度の影響。 ■ 実験番号1:吸光度が32.5に等しいとき、IAA25μg/mlで誘導。
□ 実験番号2:吸光度が32.5に等しいとき、IAA5μg/mlで誘導。 ● 実験番号3:吸光度が62.5に等しいとき、IAA25μg/mlで誘導。
○ 実験番号4:吸光度が63.5に等しいとき、IAA5μg/mlで誘導。 矢印は、誘導の瞬間を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年6月9日(2000.6.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:19) C12N 15/00 ZNAA (72)発明者 ティアン、ニョック、ニュイアン フランス国サン‐ジュリアン‐アン‐ジュ ヌボワ、ラトワ、レ、プティ、ユタン、7 Fターム(参考) 4B024 AA03 AA20 BA38 BA80 CA02 CA20 DA06 EA04 FA02 FA20 GA11 GA19 GA25 4B050 CC04 DD02 EE01 LL05 4B064 AG01 AG30 CA02 CA19 CC01 CC24 CD02 CD07 CD10 CD22 CE02 CE07 CE08 CE12 DA01 DA13 4B065 AA26X AA26Y AA95Y AB01 AC14 AC20 BA02 BA16 BB03 BB06 BB08 BB12 BB29 BC02 BC06 BC09 BD01 BD14 BD15 CA24 【要約の続き】

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原核宿主細胞におけるPtrpトリプトファンオペロンプロモーターの制御下
    に置かれた目的とする組換えタンパク質をコードする遺伝子を発現するための構
    築体であって、TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝子を不活性化する
    ことができる核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、この核酸配列を含んでな
    ることを特徴とする、構築体。
  2. 【請求項2】 原核宿主細胞がグラム陰性細菌である、請求項1に記載の構築体。
  3. 【請求項3】 原核宿主細胞がE. coliである、請求項1に記載の構築体。
  4. 【請求項4】 TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝子を不活性化することができる
    核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、上記核酸配列の上流に、Ptnaトリ
    プトファナーゼオペロンプロモーターの核酸配列の全部または一部をさらに含ん
    でなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の構築体。
  5. 【請求項5】 TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝子を不活性化することができる
    核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、上記核酸配列が上記TnaAトリプト
    ファナーゼのコード配列の突然変異断片を含んでなる、請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の構築体。
  6. 【請求項6】 得られる突然変異断片の配列がトリプトファナーゼ活性を欠くタンパク質断片
    をコードするように、停止コドンをある位置に挿入することによって上記突然変
    異断片を得る、請求項5に記載の構築体。
  7. 【請求項7】 上記突然変異断片が、上記宿主細胞のTnaAトリプトファナーゼのコード配
    列の突然変異断片である、請求項5または6に記載の構築体。
  8. 【請求項8】 TnaAトリプトファナーゼをコードする遺伝子を不活性化することができる
    核酸配列を上記宿主細胞に導入するとき、上記核酸配列が、プロモーターの配列
    の全部または一部を含んでなる核酸配列に続いて、3′位において、性質がリボ
    ヌクレオチドまたはタンパク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作
    用する分子をコードする核酸配列を含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に
    記載の構築体。
  9. 【請求項9】 3′位において、性質がリボヌクレオチドまたはタンパク質でありかつPtr
    pプロモーターに対して負に作用する分子をコードする核酸配列が続く上記プロ
    モーターが、E. coliのPtnaトリプトファナーゼオペロンプロモーターの全
    部または一部である、請求項8に記載の構築体。
  10. 【請求項10】 性質がリボヌクレオチドまたはタンパク質でありかつPtrpプロモーターに
    対して負に作用する分子をコードする上記核酸配列が、E. coliのTrpRトリ
    プトファンオペロンアポリプレッサーをコードする配列、またはその生物活性断
    片の1つである、請求項8または9に記載の構築体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項に記載の構築体を含んでなる、ベクター。
  12. 【請求項12】 ベクターpMAK705[tnaAt]または、ベクターpMAK705[P
    tna::trpR::3′tna]である、請求項11に記載のベクター。
  13. 【請求項13】 請求項11または12のいずれか一項に記載のベクターを用いて形質転換した
    原核宿主細胞。
  14. 【請求項14】 E. coliである、請求項13に記載の原核宿主細胞。
  15. 【請求項15】 宿主細胞において請求項1〜10のいずれか一項に記載の構築体を用いる、目
    的とする組換えタンパク質の産生法。
  16. 【請求項16】 上記構築体を原核宿主細胞のDNAに導入する、請求項15に記載の、目的と
    する組換えタンパク質の産生法。
  17. 【請求項17】 上記構築体を、請求項11または12に記載のベクターを用いて原核宿主細胞
    のDNAに導入する、請求項15または16に記載の、目的とする組換えタンパ
    ク質の産生法。
  18. 【請求項18】 上記構築体を、例1または2に記載の染色体組込み法に準じて原核宿主細胞の
    DNAに導入する、請求項15〜17のいずれか一項に記載の、目的とする組換
    えタンパク質の産生法。
  19. 【請求項19】 上記構築体を、選択的に有利に上記構築体と関連させる任意の他のDNA要素
    なしに導入する、請求項15〜18のいずれか一項に記載の、目的とする組換え
    タンパク質の産生法。
  20. 【請求項20】 上記構築体を、E. coliのトリプトファナーゼオペロン遺伝子座において導入
    する、請求項15〜19のいずれか一項に記載の、目的とする組換えタンパク質
    の産生法。
  21. 【請求項21】 a)原核細胞を請求項11または12に記載のベクターで形質転換して、上記
    構築体を上記宿主細胞のDNAに組込み、 b)上記原核細胞を、目的とする上記組換えタンパク質をコードする遺伝子を
    含むベクターで形質転換し、 c)上記形質転換細胞を、組換えタンパク質を発現することができる培地で培
    養し、 d)組換えタンパク質を培地または上記形質転換細胞から回収する 段階を含んでなる、請求項15〜20のいずれか一項に記載の、目的とする組換
    えタンパク質の産生法。
  22. 【請求項22】 段階a)とb)との間に、分割およびスクリーニング段階をさらに含んでなる
    、請求項21に記載の、目的とする組換えタンパク質の産生法。
  23. 【請求項23】 請求項8〜10のいずれか一項に記載の、性質がリボヌクレオチドまたはタン
    パク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作用する分子をコードする
    核酸配列が3′位において続く上記プロモーターを誘導することによって、Pt
    rpプロモーターの誘導を行う前に組換えタンパク質の発現を制御する、請求項
    15〜22のいずれか一項に記載の、目的とする組換えタンパク質の産生法。
  24. 【請求項24】 請求項8〜10のいずれか一項に記載の、性質がリボヌクレオチドまたはタン
    パク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作用する分子をコードする
    核酸配列が3′位において続く上記プロモーターを、このプロモーターに対して
    阻害または活性化効果を発揮させることができる任意の手段によって誘導する、
    請求項23に記載の、目的とする組換えタンパク質の産生法。
  25. 【請求項25】 請求項8〜10のいずれか一項に記載の、性質がリボヌクレオチドまたはタン
    パク質でありかつPtrpプロモーターに対して負に作用する分子をコードする
    核酸配列が3′位において続く上記プロモーターの誘導を、 a)培地における適当な炭素源を選択する、 b)この培地にトリプトファンを加える、または c)a)とb)の組合せを行う ことによって行う、請求項24に記載の産生法。
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