JP2002509398A - 表示器駆動装置 - Google Patents

表示器駆動装置

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    • H04N5/148Video amplifiers

Abstract

(57)【要約】 陰極線管の陰極(カソード)、ソケット、スパークギャップ、および関連する漂遊容量に起因する増幅器に与えられる実効容量を減少させるために、高電圧ビデオ増幅器の出力と上記陰極線管の陰極との間にエミッタホロワ増幅器が結合されている。エミッタホロワ出力トランジスタのコレクタ−エミッタ電圧を実質的に一定値に調整することによってビデオ増幅器に対する2次的な好ましくない容量装荷が低減され、それによってビデオ表示システム全体のスルーレートおよび帯域幅のようなパラメータを改善する。エミッタホロワ回路中の非線形回路網はAKB電流を容易に正確に感知することができ、また電圧調整回路を簡略化することができる。好ましくないスミア(にじみ、汚れ)が生ずる過大なピーク白駆動を低減するためにビデオ増幅器内に白制限回路が含まれている。また、プッシュプル・エミッタホロワ出力トランジスタのコレクタ−エミッタ電圧の消滅を防止するためにビデオ増幅器内に黒制限回路が設けられている。ビデオ増幅器の出力トランジスタのヒートシンク容量はブートストラッピングによって取り除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の属する技術分野 本発明は、一般的には増幅器に関するものであり、特に陰極線管の陰極(カソ
ード電極)を駆動するためのビデオ信号を増幅する装置に関するものである。
【0002】発明の背景 表示装置として直接鑑賞用または投射用の陰極線管を使用したテレビジョン装
置では、陰極線管を駆動する増幅器は広帯域で且つ高いスルーレート(slew
rate(入力信号のステップ状変化に対する出力信号の最大変化率))を持
った比較的高い電圧駆動信号を供給することが望ましい。通常、駆動電圧は20
0ボルトあるいはそれ以上の程度であり、帯域幅は、例えば通常のTVの鑑賞と
データ表示の両方が望まれるある種の適用例における通常のテレビジョン方式よ
りもかなり広くなる可能性がある。標準のTVの線周波数の2倍あるいはそれ以
上の走査線を必要とするビデオの応用例ではさらに広い帯域幅が要求されること
がある。
【0003】 高電圧動作を容易にするために、一般に、共通ベース出力段を駆動する共通エ
ミッタ入力段のカスコード(cascode)構成が採用されている。このよう
な構成は1個の高電圧トランジスタ(出力段)のみを必要とし、またそれは共通
ベース構成に接続されているから、ミラー(Miller)効果が抑えられ、こ
れによって非常に広い帯域幅の動作が可能になる。現実には、カスコード増幅器
で達成される実際の帯域幅およびスルーレートは、出力段に付与される実効負荷
容量および利用される出力電流に依存するところが非常に大である。
【0004】 通常は、増幅器の帯域幅およびスルーレートを最大にするために、増幅器の動
作電流を増大させるか、あるいは実効負荷容量を減少させるかしている。しかし
ながら、電流を増大させると必然的に増幅器の電力消費の増大を伴うので、特性
を改善するために動作電力を増大させることに頼るよりも実効負荷容量を低減さ
せる方法を採ることが望ましい。
【0005】 陰極線管を駆動する適用分野では、増幅器に付与されるこの“実効(effe
ctive)”負荷容量は、主として陰極線管の陰極容量およびソケット、スパ
ークギャップ、配線等に付帯する浮遊容量である。実効容量の付加(装荷(lo
ading))を低減させる有効な方法は、増幅器をプッシュプル相補形エミッ
タホロワ増幅器によって上記陰極に結合することである。このような増幅器は、
トランジスタの電流利得(ベータ)の逆数にほゞ比例して負荷容量を実効的に“
分離(isolate)”することができる。エミッタホロワ増幅器によって与
えられる追加電流(付加電流)は負荷容量の充放電を高速化して、スルーレート
および帯域幅を増大させることができる。静止電力消費が大幅に増加するのを避
けるために、エミッタホロワ増幅器をプッシュプル・トランジスタが同時に導通
することがないようにバイアスされる“B級(class−B)”モードで動作
さるのが通常のやり方である。
【0006】 負荷容量を減少させるために、陰極増幅器の負荷がプッシュプル相補形エミッ
タホロワ増幅器を介して陰極線管の陰極に結合される陰極線管駆動増幅器の例が
、例えば1989年8月22日付けで特許された米国特許第4,860,107
号、発明の名称「VIDEO DISPLAY DRIVER APPARAT
US(ビデオ表示器駆動装置)」の明細書中でヒューレイ(John H.Fu
rrey)氏によって説明されている。ヒューレイ氏の装置で相補形エミッタホ
ロワ駆動回路を使用すると、表示装置の実効容量(陰極線管の負荷および浮遊容
量)を著しく減少させることができ、それによって正負のビデオ信号の過渡応答
性を改善できるという効果が得られる。
【0007】 1997年10月21日付けで特許された米国特許第5,680,173号、
発明の名称「KINESCOPE DRIVER APPARATUS(陰極線
管駆動装置)」の明細書中でホワイト(White)氏他が、相補形エミッタホ
ロワ出力結合段を使用した形式の陰極線管駆動増幅器によればさらに大幅な改善
が見られることを確認した。特に、ホワイト氏他の装置では、陰極線管の陰極、
ソケット、スパークギャップ、関連する浮遊容量等に起因して駆動増幅器に付与
される実効容量を低減させるために、プッシュプル相補形エミッタホロワ増幅器
が高電圧駆動増幅器の出力と陰極線管の陰極との間に結合されている。エミッタ
ホロワ増幅器のコレクタ−ベース間容量に起因して増幅器に与えられる第2の好
ましくない容量負荷は、プッシュプル・ホロワ出力トランジスタのコレクタ−エ
ミッタ電圧をそれぞれ実質的に一定の値に調整することにより、効果的に低減さ
せることができ、それによってビデオ表示システム全体のスルーレート(sle
w rate)および帯域幅のようなパラメータを改善することができる。
【0008】 上述の従来技術では、エミッタホロワを使用して負荷を分離することにより望
ましい負荷容量の低減が達成され(ヒューレイ氏)、エミッタホロワ・トランジ
スタのコレクタ−エミッタ電圧を調整することにより負荷容量をさらに低減する
ことができる(ホワイト氏他)。
【0009】 自動陰極線管バイアス(Automatic Kinescope Bias
:AKB)制御のような目的で、陰極線管の陰極電流を正確に感知することが望
ましい応用分野では、エミッタホロワの容量を減少させるために正帰還を採用し
た形式の陰極線管駆動増幅器にさらに改善を施す必要のあることが判った。本発
明は、第1にこのような要求を満たすことを目的としたものである。
【0010】発明の概要 本発明は、ビデオ信号を受信するためにビデオ増幅器に結合された入力と、陰
極線管の陰極に結合された出力とを有する相補形エミッタホロワ増幅器を含む形
式の陰極線管駆動装置に関するものである。2個の出力トランジスタのコレクタ
−エミッタ電圧を実質的に一定に維持するために、相補形エミッタホロワの第1
および第2の出力トランジスタの各コレクタに各正帰還電圧を供給するための帰
還回路が設けられており、また陰極線管の陰極電流を感知するために上記第2の
出力トランジスタのコレクタ回路にAKB電流感知器が接続されている。
【0011】 本発明によれば、相補形エミッタホロワの出力は閾値導通スイッチ手段を介し
て第1の出力トランジスタのエミッタに結合されており、また抵抗性手段を介し
て第2の出力トランジスタのエミッタに結合されている。
【0012】 本発明のさらに別の特徴によれば、帰還回路は閾値導通スイッチ手段と第1の
出力トランジスタのエミッタとの接続点に接続された入力を有している。
【0013】 本発明のさらに別の特徴によれば、第1の出力トランジスタのエミッタと相補
形エミッタホロワの出力との間にキャパシタが閾値導通スイッチ手段と並列に接
続されている。
【0014】 本発明の上記の特徴並びに他の特徴については添付の図面に示されている。図
面中で同じ素子は同じ参照番号で示されている。
【0015】 先ず初めに、前述の米国特許第5,680,173号のホワイト氏他の陰極線
管駆動装置の実施例である図1について検討することが、本発明を理解する上で
、また陰極線管の陰極容量を陰極線管駆動増幅器から分離するために通常のプッ
シュプル・エミッタホロワ・バッファ増幅器を使用したときの問題点を理解する
上で役に立つ。前述のように、高電圧ビデオ駆動増幅器の出力に付与される陰極
(およびそれに付帯する浮遊容量)に起因する容量(キャパシタンス)を減少さ
せるためにエミッタホロワ増幅器は有効である。しかしながら、エミッタホロワ
増幅器自体が駆動増幅器に容量付加効果を導入して、システム全体の性能を制限
する可能性がある。
【0016】 ホワイト氏他は、プッシュプル・エミッタホロワを使用した形式の陰極線管駆
動増幅器システムにおける好ましくない容量付加効果の主な原因は、ホロワ出力
トランジスタのコレクタ−ベース間容量に起因することを指摘している。通常、
これらの容量は陰極線管の陰極容量に比して小さく、またエミッタホロワ増幅器
により陰極を分離することによって全体の容量を低減することができ、直接結合
システムに比してスルーレート並びに帯域幅を改善することができる。しかしな
がら、エミッタホロワによる分離の最大の効果を得るためには、エミッタホロワ
増幅器自体の実効容量を減少させることが望ましい。
【0017】 ホワイト氏他の装置におけるホロワ容量を有効に減少させるために、ダイナミ
ック信号状態の下で、エミッタホロワ・トランジスタのコレクタ−ベース容量に
おける電流の流れを減少させるような態様で帰還が行なわれる。これは帰還を使
用してエミッタホロワ・トランジスタのコレクタ−エミッタ電圧を実質的に一定
に維持することによって達成される。これによってコレクタ−ベース電圧を一定
に維持する。その結果として、ダイナミック信号状態で、信号電圧が変化したと
きにコレクタ−ベース間容量の充電または放電は殆ど存在しないか、全く存在し
なくなる。
【0018】 トランジスタのコレクタ−ベース容量に起因するエミッタホロワの入力容量の
実効的減少は、コレクタ−エミッタ電圧を調整するために与えられる帰還の割合
の関数となる。例えば、帰還の割合が、エミッタ−コレクタの電圧変動を50パ
ーセント減少するように選択されていると、エミッタホロワ増幅器のコレクタ−
ベース容量を充電し、放電させる無効(reactive:リアクティブ)電流
も50パーセント減少し、“実効的(effective)”容量付加は半分に
削減される。帰還の割合を1に向けて増大させることにより、ホロワ容量をより
大きく減少させることができる。回路を安定させるために、帰還利得が1を越え
ないようにするための装置が設けられている。これは、全“有効”半導体装置を
、電圧ホロワすなわち“エミッタ”ホロワの形式で帰還回路中に設けることによ
り達成される。
【0019】 図1はAKB制御のための陰極電流感知手段を含むホワイト氏他の装置の一実
施例を示しており、本発明による改善の根拠を示すためにここで説明されている
。図1には陰極線管16に表示のためのビデオ信号を供給するためのビデオ信号
源10を含むテレビジョン表示システムが示されている。図を簡略化するために
陰極線管並びに信号源の細部は示されていない。カラーテレビジョン表示システ
ムでは3個の駆動増幅器が存在することは云うまでもない。
【0020】 図全体から明らかなように、ビデオ信号を陰極16で必要とする高電圧レベル
に増幅するために、システムはカスコード形式の高電圧増幅器20(破線で囲ま
れた部分)を含んでいる。高電圧ビデオ増幅器20の出力を陰極線管の陰極16
の容量から分離するために、増幅器20の出力(トランジスタQ3のコレクタ)
はプッシュプル・エミッタホロワ増幅器30(破線で囲まれた部分)を介して陰
極16に結合されている。駆動増幅器を陰極線管のアーク放電から保護するため
に、エミッタホロワ増幅器30の出力端子15は陰極線管のアーク放電保護抵抗
R15およびインダクタL1からなる手段によって陰極16に結合されている。
自動陰極線管バイアス(AKB)動作を行わせるために、陰極電流感知回路40
(破線で囲まれた“Ik感知”の部分)が設けられていて、これはプッシュプル
・エミッタホロワ増幅器30のPNPトランジスタQ7のコレクタ電流を感知し
、その出力端子18に陰極線管の陰極16における陰極電流Ikに比例するAK
B出力信号を発生する。この機能は随時選択されるもので、省略してもよい。
【0021】 最後に、相補形エミッタホロワ増幅器30のコレクタ−ベース容量に起因する
高電圧増幅器に付与される実効容量を減少させるために、システムは、エミッタ
ホロワ増幅器30のNPNトランジスタQ4に対して実質的に一定のコレクタ−
エミッタ電圧を維持する帰還制御回路50(破線で囲まれている部分)と、エミ
ッタホロワ増幅器30のPNPトランジスタQ7に対して実質的に一定のコレク
タ−エミッタ電圧を維持する他の帰還制御回路60(破線で囲まれている部分)
を含んでいる。コレクタ−エミッタ電圧が一定に維持されたエミッタホロワ・ト
ランジスタは、そのコレクタ−ベース電圧をほゞ一定値に維持するように動作し
、そのエミッタホロワ・トランジスタのコレクタ−ベース容量の充放電電流の大
きさを減少させることができる。そのことにより、駆動増幅器20はこれらの“
寄生容量”に対して充電電流および放電電流を供給する必要がなくなるので、全
体のスルーレート、帯域幅、および過渡応答特性が改善されるという利点が得ら
れる。
【0022】 増幅器20、帰還回路または調整回路50と60の動作用の高電圧(例えば2
00ボルト程度)の電力は高電圧(H.V.)電源端子20に供給される。高電
圧電源20は抵抗R20とキャパシタC20からなる減結合回路すなわち低域通
過フイルタによって減結合される。低電圧(L.V.)電源端子21は、高電圧
ビデオ駆動増幅器20の入力およびカスコード段をバイアスするための比較的低
い電圧(例えば12ボルト程度)を供給する。この電源入力も抵抗R21とキャ
パシタC21とからなるRC回路網によって減結合されている。
【0023】 高電圧駆動増幅器20は、共通ベース接続されたNPN出力トランジスタQ3
とカスコード(cascode)に接続された共通エミッタ接続されたNPN入
力トランジスタQ2を含んでいる。カスコード出力トランジスタQ3のベースに
は低電圧(例えば+12ボルト)減結合(decoupling)回路網(R2
1、C21)によって固定されたベースバイアス電圧が供給されている。入力ト
ランジスタQ2のエミッタ負荷抵抗R6の動作用の低電圧は、トランジスタQ3
のベースと接地点(アース)との間に結合された抵抗R5とツエナーダイオード
CR1とを含むツエナーダイオード調整器によって与えられる。一例として、ツ
エナー電圧は5または6ボルトで、カスコード入力トランジスタの負荷抵抗R6
に対するDC基準電圧と、AKB感知増幅器40に対するDC基準電圧とを設定
する。入力トランジスタQ2のエミッタ電極は、直列に接続された抵抗R7とキ
ャパシタC2とからなる高周波数ピーキング回路網を経て接地点に結合されてい
る。
【0024】 ビデオ信号源10によって供給される増幅されるべきビデオ入力信号は、コレ
クタが接地点に接続され、ベースが入力抵抗R3を介してビデオ入力端子12に
結合されたPNPトランジスタQ1からなるエミッタホロワ入力段を経てカスコ
ード入力トランジスタQ2のベースに供給される。トランジスタQ1のエミッタ
はトランジスタQ2のベースに結合されており、またエミッタ抵抗R4を経て低
電圧電源21に結合されている。入力抵抗R3と並列に接続された抵抗R1とキ
ャパシタC1との直列回路からなる別のピーキング回路網によってさらに高周波
数ピーキングが付与されている。
【0025】 カスコード増幅器20に対するコレクタ負荷は、高電圧電源10からカスコー
ド出力トランジスタQ3のコレクタに結合された抵抗R8によって与えられる。
負荷抵抗R8とトランジスタQ3のコレクタとの間にはダイオードCR2が挿入
されていて、相補形エミッタホロワ増幅器30中のクロスオーバ歪を減少させる
ための小さなオフセット電圧を与えている。
【0026】 カスコード増幅器20の動作期間中、その開ループ利得は、前に述べたように
、負荷抵抗R8の値に直接比例し、エミッタ回路網R6、C2、およびR7のイ
ンピーダンスに逆比例する。また、開ループ利得、帯域幅およびスルーレートは
、増幅器20の出力の容量性負荷(すなわち、トランジスタQ3のコレクタに与
えられる容量)の関数になる。この容量は、相補形エミッタホロワ増幅器のプッ
シュプル・トランジスタを一定のコレクタ−エミッタ電圧で動作させることによ
り低減される。開ループ利得が十分であると仮定すると、閉ループ利得は帰還抵
抗R7の値に直接比例し、入力回路網R1、R3、およびC1のインピーダンス
に逆比例する。
【0027】 プッシュプル相補形エミッタホロワ増幅器30は1対の相補形トランジスタQ
4とQ7を含み、それらのベース電極は増幅器20の出力(トランジスタQ3の
コレクタ)に結合されており、それらのエミッタは各エミッタ抵抗R9、R12
を経て出力端子15に結合されている。前に述べたように、エミッタホロワ増幅
器30の出力15はインダクタL1と抵抗R15との直列接続からなる陰極線管
のアーク放電抑制回路網を経て陰極16に結合されている。エミッタホロワ・ト
ランジスタQ4およびQ7に対する電源電圧(コレクタ電圧)は各帰還回路50
および60によって与えられる。
【0028】 回路50はエミッタホロワ・トランジスタQ4のコレクタ−エミッタ電圧を固
定された値に調整し、またコレクタが電源20に接続されており、エミッタがト
ランジスタQ4のコレクタに接続された電圧調整トランジスタQ6を含んでいる
。電圧調整トランジスタQ6の入力(ベース)は、閾値導通装置であるツエナー
ダイオードCR3と並列のキャパシタC3を経てエミッタホロワ・トランジスタ
Q4のエミッタ電極に結合されている。この正帰還路はエミッタホロワ・トラン
ジスタQ4に対してツエナー電圧に等しい実質的に一定のコレクタ−エミッタ・
オフセット電圧を設定する。ツエナーダイオードに動作電流を供給するために、
その陰極は抵抗R11を経て高電圧源20に結合されている。トランジスタQ4
のエミッタ回路に対する装荷を最小にするために、そのエミッタはエミッタホロ
ワ・トランジスタQ5を介してキャパシタC3とツエナーダイオードCR3に結
合されている。さらに詳しく云えば、トランジスタQ5はPNPトランジスタで
、そのベースは抵抗R10を介してエミッタホロワ・トランジスタQ4のエミッ
タに結合されている。エミッタホロワ・トランジスタQ5のコレクタ−エミッタ
の電路はキャパシタC3とツエナーダイオードCR3との接続点と接地点との間
に結合されている。
【0029】 回路60は回路50と同様で、エミッタホロワ・トランジスタQ7のコレクタ
−エミッタ電圧を固定された値に調整する。回路60は電圧調整器トランジスタ
Q9を含み、そのコレクタはIk感知増幅器40の電源入力に接続されており、
そのエミッタはトランジスタQ7のコレクタに接続されている。電圧調整器トラ
ンジスタQ9の入力は閾値導通装置であるツエナーダイオードCR4と並列に接
続されたキャパシタC4を経てエミッタホロワ・トランジスタQ7のエミッタ電
極に結合されている。この帰還回路は、エミッタホロワ・トランジスタQ7のコ
レクタ−エミッタ電圧をツエナー電圧に調整する。ツエナーダイオードに動作電
流を供給するために、その陽極は抵抗R14を経て接地点に結合されている。ト
ランジスタQ7のエミッタ回路に対する装荷を最小にするために、そのエミッタ
はエミッタホロワ・トランジスタQ8を介してキャパシタC4とツエナーダイオ
ードCR4に結合されている。さらに詳しく云えば、トランジスタQ8はNPN
トランジスタで、そのベースは抵抗R13を介してエミッタホロワ・トランジス
タQ7のエミッタに結合されている。エミッタホロワ・トランジスタQ8のコレ
クタ−エミッタの電路はキャパシタC4とツエナーダイオードCR4との接続点
と高電圧電源20との間に結合されている。
【0030】 自動陰極線管バイアス(AKB)回路を特徴とし、従って陰極線管の陰極電流
“Ik”を感知する必要のある形式のビデオ表示システムにIk感知増幅器40
が設けられている。感知増幅器40は陰極電流感知トランジスタQ10を含み、
そのエミッタは電圧調整器トランジスタQ9のコレクタに接続されている。トラ
ンジスタQ10のベースにツエナーダイオードCR1によって基準電圧が与えら
れる。ダイオードCR1と並列のキャパシタC5は調整されたツエナー電圧を濾
波する。陰極電流Ikに比例する出力電圧は、トランジスタQ10のコレクタと
接地点との間に結合された負荷抵抗R16の両端間の出力端子18に発生する。
AKB動作を必要としない応用例では感知増幅器を省略することができる。もし
感知増幅器を省略すると、電圧調整器トランジスタQ9のコレクタは接地点ある
いは他の適当な低電圧基準電位点に結合される。
【0031】 上記の動作を要約すると、カスコード増幅器20は前述のように信号源10か
ら供給されるビデオ信号を増幅する。陰極線管16、そのソケット、スパーク・
アレスター(spark arrestors)(図示せず)およびその他の浮
遊容量に関連する容量に起因する負荷抵抗R8に与えられる容量性負荷を最小に
するために、カスコード増幅器20の出力(トランジスタQ3のコレクタ)はプ
ッシュプル相補形エミッタホロワ増幅器30を経て陰極線管の陰極に結合されて
いる。この特殊なエミッタホロワ増幅器は“並列”形式のもので、ベース電極は
増幅されたビデオ信号を受信するように並列形式であり、エミッタは陰極を駆動
するために並列形式である。
【0032】 エミッタホロワ増幅器30を含ませることにより、増幅器20に与えられる陰
極容量を低減させることができるが、2次的な容量効果、すなわちエミッタホロ
ワ・トランジスタQ4およびQ7のコレクタ−ベース容量を導入することになる
。このような好ましくない容量の値を減少させるために、これらの容量に供給さ
れる無効(リアクティブ)充放電電流を減少させる。この特徴は、エミッタホロ
ワ・トランジスタに対するコレクタ−エミッタ電圧を一定値に維持する2個の正
帰還調整器50および60によって与えられる。
【0033】 例として、増幅器20の出力電圧が増大すると、エミッタホロワ・トランジス
タQ4のエミッタ電圧が増大するが、ツエナーダイオードCR3および調整器ト
ランジスタQ6はエミッタホロワ・トランジスタQ4のコレクタ電圧を増大させ
る。同様に、増幅器20の出力電圧が低下すると、エミッタホロワ・トランジス
タQ4のエミッタ電圧は低下し、ツエナーダイオードCR3および調整器トラン
ジスタQ6はエミッタホロワ・トランジスタQ4のコレクタ電圧を低下させる。
例として、ツエナー電圧が10ボルトであると、トランジスタQ4のコレクタ−
エミッタ電圧はツエナー電圧に等しくなる。仮定された10ボルトのツエナー電
圧に対しては、トランジスタQ4のコレクタ−エミッタ電圧はツエナー電圧に等
しくなる。その結果、仮定された10ボルトのツエナー電圧では、トランジスタ
Q4のコレクタ−エミッタ電圧は約10ボルトに等しくなる。
【0034】 従って、ホロワ入力電圧が増大しても減少しても、コレクタ−エミッタ間のエ
ミッタホロワ・トランジスタの両端間の電圧は一定になる。入力信号が変曲点(
inflection point)を通過すると、ベース電圧は、エミッタホ
ロワ・トランジスタがオンおよびオフにバイアスされている(プッシュプル動作
)ときのエミッタに対して数100ミリボルト変化する。しかしながら、ベース
−エミッタ電圧の変動は調整されたコレクタ−エミッタ電圧(例えば、10ボル
ト程度のツエナー電圧)に比べて比較的重要でないことが判った。その結果、コ
レクタ−ベース電圧の変動は“実質的に(substantially)”一定
と見ることができ、ダイナミック信号状態の下ではコレクタ−ベース容量の充放
電は殆どないと見ることができる。このように無効(リアクティブ)電流が抑制
されることにより、エミッタホロワ増幅器に対する実効コレクタ−ベース容量は
減少する。
【0035】 前述のように、エミッタホロワ・トランジスタのコレクタ−エミッタ電圧を調
整するための帰還は殆ど100パーセントであるが、トランジスタQ5およびQ
6の無限電流利得を必要とするので1に等しくはなりえない。つまり、トランジ
スタQ5およびQ6は共にエミッタホロワとして接続されているので、その利得
は1に近いが1以下である。従って、たとえ帰還が正であっても、回路は安定し
ている。ある応用例で望ましいとされるならば、より少量の帰還、例えば50%
の帰還を採用することもできる。実際のツエナー電圧は回路の重要なパラメータ
になりえないことに注意する必要がある。ツエナーダイオードを側路するキャパ
シタ(C3またはC4)は電圧調整器のACインピーダンスを減少させるという
好ましい作用を有し、それによって広帯域動作がさらに容易になる。
【0036】 図2はホワイト氏他によって提案された陰極線管駆動増幅器の第2の実施例を
示す。この実施例では、トランジスタQ5およびQ6、抵抗R10およびR13
を省略し、帰還制御回路50B、60B、およびエミッタホロワ増幅器30Aを
図示のように接続することにより、全体の部品点数を減少させることができる。
しかしながら、この実施例は上述のAKB感知回路と使用するにはあまり適して
いない。それは、この第2の実施例にAKB感知回路を付加すると、AKB期間
中にAKB感知回路を経て好ましくない電流が流れ、これがAKBの制御の精度
に悪影響を及ぼすことによる。この影響は、特に、以下に説明する本発明で問題
にしている点である。
【0037】 図3は前述のホワイト氏他の装置を本発明により改善したものを示す。本発明
の陰極線管駆動回路もまた、エミッタホロワの容量を減少させるための正帰還と
AKB電流感知手段とによってビデオ増幅器を陰極線管に結合するエミッタホロ
ワ結合を使用している。ホワイト氏の装置の出力段エミッタホロワは6個の能動
成分(Q4〜Q9)を必要としたが、本発明はわずか4個の能動成分(Q4、Q
6、Q7、Q9)を必要とするにすぎない。本発明によりさらに改良された点は
、改良されたAKB感知動作、出力段の改良されたAC動作、差動基準入力段の
付加、ビデオ増幅段の白黒制限回路の付加、ヒートシンク・ブートストラップ作
用を含む点である。
【0038】 図3に示すように、本発明のAKB感知回路はエミッタホロワ・トランジスタ
Q10を含み、そのベース入力は低電圧電源端子21に接続されており、そのコ
レクタは抵抗分圧回路網(R16AとR16B)に接続されており、そのエミッ
タはトランジスタQ9のコレクタに接続されている。トランジスタQ10のベー
ス−エミッタ接合と並列にバッファ作用を与えるためのキャパシタC5が接続さ
れている。
【0039】 改良されたAKB感知動作は、約VCC2(R14/(R14+R11))よ
りも大きいDC出力電圧で実現される。閾値導通装置(ツエナーダイオード)C
R3 およびCR4に流れる正味電流は正で、トランジスタQ4およびQ6によっ
て供給される。抵抗R14が抵抗R11に等しい場合には、ダイオードCR3お
よびCR4に流れる正の正味電流は、端子20における高電圧電源の電圧(例え
ば、VCC2)の約2分の1よりも大きいDC出力電圧を生じさせる。これは、
AKB感知遮断(カットオフ)量に対して十分な範囲以上を与えるものである。
DC条件に対しては、CR2AおよびCR2Bの出力バイアスダイオード回路網
はダイオードCR2Cの両端間に約0(ゼロ)ボルトを生じさせ、それによって
ダイオードCR2Cは導通しない。この状態では、ダイオードCR2Cはオフ状
態にバイアスされ、DCの陰極電流はトランジスタQ7のエミッタ電極を通って
流れる必要があり、これによってトランジスタQ9のコレクタ電流は、トランジ
スタQ7とQ9のベータの逆数の和に等しい誤差をもった、インダクタL1と抵
抗R16を流れるCRTの陰極電流を表わす。
【0040】 AKB感知トランジスタQ10およびキャパシタC5のバッファ作用により、
トランジスタQ9のコレクタにDCおよびACの低インピーダンスを与え、また
CRTの陰極電流に比例した“Ik感知”電圧に必要な制限を与える。トランジ
スタQ9のコレクタが低インピーダンスであることは、CRT駆動段の周波数応
答性を維持するために望ましい。この制限作用は、陰極のピーク電流は数十mA
に達する可能性があり、一方AKBカットオフ(遮断)電流は数十μAである。
陰極電流がさらに大きくなると、トランジスタQ10は飽和し、そのコレクタ電
圧はVCC1+Vbe(トランジスタQ10のベース−エミッタ間電圧)に制限
される。抵抗性分圧回路網R16AおよびR16BはピークIk感知電圧をさら
に低減させる。カットオフ時には、トランジスタQ10は共通ベース段としてそ
の線形領域で動作し、Ikにおける電圧はCRTの陰極電流に抵抗R16B(高
インピーダンス感知と仮定する)を乗じた値に等しくなる。
【0041】 ブートストラップ(BOOT−STRAP)出力段のAC動作はホワイト氏他
の装置と本質的に同じである。すなわち、トランジスタQ4およびQ7のコレク
タ−ベース入力容量Ccbは、Q4およびQ7のFTよりもかなり低い周波数に対 して上記装置のコレクタに対する1に近い正電圧帰還によって相殺される。1に
近い帰還は、各帰還回路において、ホワイト氏他の装置で必要とした素子数より
も1個少ない能動成分(トランジスタ)を用いて実現できるという利点がある。
また、閾値導通装置(ダイオード)CR2Cの両端間にキャパシタC200が設
けられており、これによってCRTの陰極を駆動する信号の小さなAC信号のコ
アリングを減少させることができる。
【0042】 基準入力回路(206)およびエミッタホロワ・トランジスタ(Q1B)段を
付加したことにより、トランジスタQ2およびQ3を通って流れるコレクタ電流
が、“ビデオIN”と“基準IN”入力(それぞれ端子12A、12B)との間
の電圧差に比例するようになる。それによってTVまたは表示部の小信号部分と
大きな信号のCRT駆動段との間の良好な接地点差除去(ground dif
ference rejection)を与えることができる。(このため、ビ
デオ信号源10は入力12Aにビデオ信号S1を供給し、また陰極増幅器20の
入力12Bにビデオ信号基準電圧S2を供給する。)十分な接地点信号除去が行
われていないと、“再生(regeneration)”、リンギング、外部ノ
イズ、アーティファクト(人為的に生成される不所望な信号)のピックアップが
生ずる可能性がある。“ビデオIN”(12A)と“基準IN”入力(12B)
を共に高入力インピーダンスにすることにより、信号あるいは接地電流からの信
号の輻射を減少させることができる。
【0043】 白制限回路200(破線で囲まれている部分)はトランジスタQ1、ダイオー
ドD1、および抵抗R20とR21を含んでいる。過大なピーク白駆動によって
トランジスタQ3、Q4またはQ7の飽和が生じると、瞬時的なオーバードライ
ブの伸長を生じさせ、目障りなスミア(smear:にじみ、汚れ)が現れるの
で、上記の白制限回路200を設けることは望ましい。トランジスタQ1、抵抗
R20およびR21の作用は制限を行うのに十分であるが、ダイオードD1を付
加すると、制限作用がソフトになり、より好ましい制限作用を行うことができる
。さらに、ダイオードD1は異なる入力(Ref.IN(基準入力))12Bに
対して総合でほゞ0(ゼロ)Vbe温度補償を与えることができる。
【0044】 接地点に接続されるものとして示されている抵抗R21の側を、接地点の代わ
りに基準入力トランジスタQ2のエミッタに接続してもよいことは明らかである
。このように接続しても本質的に同じ制限作用を呈するが、基準点は接地点では
なく“Ref.IN(基準入力)”となる。
【0045】 実際には過大なピーク白ほど厳しくはないが、過大なピークである“黒より黒
”ピークはトランジスタQ3の両端間のコレクタ−エミッタ間電圧Vceを消失
させ、過度に大きな黒過渡変化の好ましくない伸長が拡大してより一層目につく
アーティファクトが生じる。この状態はトランジスタQ3のエミッタと接地点と
の間に抵抗R202を付加することによって解消することができる。共通ベース
トランジスタQ3から抵抗R202を流れるDC電流は、たとえトランジスタQ
4のエミッタを流れる電流が存在しない場合も、トランジスタQ4の両端間の電
圧が消失するのを防止するように選択されている。
【0046】 CRT駆動回路の周波数応答性およびそのスルーレートの制限は、主としてト
ランジスタQ3のコレクタ(ビデオ増幅器の出力)における総合容量値(Cc)
と抵抗R8の値によって決定される。キャパシタC2は、積(R8)×(Cc)
が積(R7)×(C2)と等しくなるように選定されている。これは、トランジ
スタQ3および抵抗R8の総合容量Ccによって生じる小信号のロールオフを補
償することができる。しかしながら、大きな黒方向の過渡的変化の期間中は、ト
ランジスタQ3とQ2のコレクタ電流は負にならないので、上記の補償は行なわ
れない。
【0047】 トランジスタQ3の電力消費を設定する抵抗R8の所定値に対して大きな信号
の最良の応答性を持たせるためには、Ccの実効容量値をできるだけ小さくする
ことが望ましい。トランジスタQ3の総合容量Ccの原因として、トランジスタ
Q4およびQ7の入力容量、トランジスタQ3のコレクタ−ベース容量値Ccb
、配線の容量、トランジスタQ3に対するヒートシンクの容量が含まれる。
【0048】 トランジスタQ4およびQ7のコレクタ電極をブートストラッピング(boo
tstrapping:ブートストラップ接続)してそれらをエミッタホロワと
して動作させることにより、トランジスタQ3およびQ7の入力容量を事実上取
り除くことができる。
【0049】 トランジスタQ3のヒートシンク(heat sink)容量は、このトラン
ジスタQ3のコレクタから、通常金属部品である実際のヒートシンクへのキャパ
シタ(容量)として表わされる。トランジスタQ3のヒートシンクによって付加
される容量は、該トランジスタQ3のヒートシンクを出力端子15における信号
に、またはトランジスタQ4あるいはQ7のエミッタに電気的に接続することに
よって取り除く、または“ブートストラップ化”することができる。トランジス
タQ4およびQ7のエミッタにおける電圧はトランジスタQ3のコレクタにおけ
る電圧に追随し、1より僅かに小さい正の利得を持っている。
【0050】 図4は正帰還によってヒートシンクの実効容量を減少させる装置を示している
。ここで、トランジスタQ4またはQ7のエミッタ、または出力端子15におけ
る出力はトランジスタQ3のヒートシンク500にDC結合またはAC結合によ
って供給される。トランジスタQ3はヒートシンク500に熱結合されている。
DCシールド(遮蔽)するために、トランジスタQ4またはQ7の出力、または
出力端子15は端子502を介して直接ヒートシンク500に結合されるか、キ
ャパシタ506およびAC結合端子508を介してAC結合されている。いずれ
の場合も、駆動増幅器30に対する実効付加容量が総合的に減少するという効果
があり、それによって帯域幅およびスルーレートが拡大される。
【0051】 図5に示すように、直接接続(DC結合端子602)を経てスクリーニング(
screening:遮蔽)導体606に供給される正帰還によって、あるいは
トランジスタQ4のエミッタ、トランジスタQ7のエミッタ、あるいは出力端子
15へのAC結合(キャパシタ610とAC結合端子608)によって、ヒート
シンクを接地点に接続することもできる(安全性を与える利点がある)。この方
法は熱的また電気的効果は低いが、例えばヒートシンクに危険な電位が供給され
るのを阻止するというある種の安全性の効果がある。
【0052】 ヒートシンクまたはスクリーンへ帰還電圧をAC結合する例は、端子502ま
たは602を経由するDC結合を殆ど有効に残しつつヒートシンクにおける安全
上の問題を低減させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 相補形エミッタフォロア陰極分離およびAKB電流分離を具えた従来技術の陰
極線管駆動装置を、一部をブロックの形式で示した概略回路図である。
【図2】 従来技術の陰極線管駆動装置の他の具体例を、一部をブロックの形式で示した
概略回路図である。
【図3】 本発明を実施した陰極線管駆動装置の、一部をブロックの形式で示した概略回
路図である。
【図4】 図3の装置に関する負荷容量の低減効果を与える本発明の他の特徴を説明する
一部を概略図の形式で示したブロック図である。
【図5】 図3の装置に関する負荷容量の低減効果を与える本発明の他の特徴を説明する
一部を概略図の形式で示したブロック図である。
【符号の説明】
10 ビデオ信号源 15 分離手段の出力 16 陰極線管の陰極 20B BIDEO増幅器 30A 分離手段 40A 電流感知回路 50B 第1の帰還回路 60B 第2の帰還回路 230 閾値導通スイッチ手段と第1のトランジスタのエミッタとの接続点 CR2C 閾値導通手段 C200 キャパシタ Q4 第1のトランジスタ Q7 第2のトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 46,Quai A, Le Gallo F−92648 Boulogne Cede x France (72)発明者 ラゴーニ,ウイリアム アダムソン アメリカ合衆国 インデイアナ州 インデ イアナポリス ウエスト・エイテイ−フア ースト・プレイス 4704 Fターム(参考) 5C026 CA04 CA13 5J091 AA01 AA18 AA41 AA64 CA02 CA19 CA57 CA63 CA65 CA86 FA02 FA10 FA17 FP05 GP02 HA08 HA20 HA25 HA29 KA11 KA12 KA13 KA28 KA48 KA65 MA01 MA08 MA12 MA17 MA22 SA09 TA01 UW07 UW09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ入力信号に応答して第1の出力に第1の極性の第1の
    駆動信号を供給する第1の駆動回路の形式をなして配列された第1のトランジス
    タと、 第2の出力に第2の極性の第2の駆動信号を供給するように配列された第2の
    駆動回路の形式をなして配列された第2のトランジスタと、 ビデオ入力信号に応答して表示装置の入力と少なくとも上記第1の駆動回路と
    の間に結合された帰還回路と、 第2の期間中は上記表示装置のパラメータを感知するための上記第2の回路に
    結合された感知回路と、 第1の期間中は上記表示装置の入力に上記第1および第2の駆動回路のそれぞ
    れの第1および第2の出力を結合し、上記第2の期間中は上記帰還回路を上記第
    2の駆動回路から減結合する回路と、 からなる表示器駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2の駆動回路は上記表示装置の上記入力に
    関してプッシュプル構成に配列されている、請求項1による表示器駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記第1のトランジスタは第1の導電形式のものであり、 上記第2のトランジスタは上記第1のトランジスタと反対の第2の導電形式の
    ものであり、 上記第1および第2のトランジスタは、各出力電極が上記表示装置の上記入力
    に結合された相補形プッシュプル構成の形式をなして配列されている、 請求項1による表示器駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記結合および減結合回路は上記第1および第2のトランジ
    スタの上記出力電極間に結合されている、請求項3による表示器駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記第1および第2のトランジスタはバイポーラ・トランジ
    スタであり、上記出力電極はエミッタ電極である、請求項4による表示器駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 上記減結合回路は閾値導通装置を含んでいる、請求項5によ
    る表示器駆動装置。
  7. 【請求項7】 上記閾値導通装置はダイオードである、請求項6による表示
    器駆動装置。
  8. 【請求項8】 上記減結合回路は閾値導通装置を含んでいる、請求項3によ
    る表示器駆動装置。
  9. 【請求項9】 上記閾値導通装置はダイオードである、請求項8による表示
    器駆動装置。
  10. 【請求項10】 上記第1の期間は上記ビデオ入力信号の有効部分に対応す
    る走査期間であり、 上記第2の期間は上記ビデオ入力信号の非有効期間に対応する帰線消去期間で
    あり、 感知回路は上記第2の駆動回路に結合されていて、上記帰線消去期間中上記表
    示器の上記パラメータを感知する、 請求項1による表示器駆動装置。
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