JP2002508603A - 電気的な構成部材のための自動装着機への供給モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 供給モジュール（２）が、圧電セラミックのたわみ変換器として形成された係止部材（７）を有しており、該係止部材が供給モジュール（２）の長手方向に構成部材（５）のための供給路に沿って延びている。係止部材（７）が自由端で供給モジュール（２）の窓内に突入していて、そこへ搬送されて取り出しのために準備された構成部材（５）に上側からわずかな間隔しか置かずに係合している。係止部材（７）に作動電圧を印加することによって、係止部材が側方へ変位させられて、構成部材（５）の保護領域から外側へ送り方向に対して横方向に運動させられる。これによって、構成部材のロック及び解放が著しく簡単に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、電気的な構成部材のための自動装着機への供給モジュールに関する
。

【０００２】 この種のモジュールは、例えばヨーロッパ特許公開第０４６０８３４Ａ１号公
報により公知である。構成部材が支持ベルトに蓄えられて、歩進的にモジュール
を通して移動させられる。この場合、構成部材は送り方向に運動可能なスライダ
の下側を取り出し位置まで搬送される。構成部材の急激な送りに際して構成部材
の跳び出しを避けるために、スライダがまず取り出し位置を被っており、取り出
し位置が自動装着機の取り出し工具の接近に際してスライダによって開放され、
その結果、構成部材が例えば吸引ピペットによって取り出される。スライダがレ
バー機構によって操作され、レバー機構が構成部材用ベルトのための駆動部に連
結されており、この場合、スライダの行程が構成部材用ベルトのピッチに等しく
なっている。

【０００３】 前記形式の供給モジュールは、できるだけ多くの供給モジュールを装着工具の
係合領域に配置するためにできるだけ狭く保たれねばならない。同じ幅の構成部
材用ベルトに、長さの異なる構成部材が受容される。ベルト送り装置は、送り長
さをベルトの異なるピッチに適合させ得るように構成されている。スライダの行
程は、最大長さの構成部材をも確実に被うように大きく保たれねばならない。

【０００４】 本発明の課題は、供給モジュールを構成部材の確保及び解放に関連して簡単に
形成することである。該課題が請求項１に記載の本発明の構成によって解決され
る。

【０００５】 構成部材の、送り方向に向けられた最大の長さは最大の幅よりも著しく大きく
なっている。従って、横方向に変位可能な係止部材は、構成部材の寸法に左右さ
れない小さな行程だけしか必要としない。このことに基づき、係止部材の操作機
構が著しく簡単に形成され得る。特に幅広の構成部材にとっては、係止部材は該
構成部材よりも狭幅である。従って、係止部材によって閉鎖位置若しくは係止位
置で構成部材に対してわずかな間隔で構成部材の中央を被って、構成部材の起き
上がりを確実に防止できるという利点が得られる。

【０００６】 本発明の有利な構成が請求項２乃至４に記載してある： 請求項２に記載の構成に基づくフィンガーが、例えば他方の端部で旋回可能に
支承されていてかつ、トーションばねによって閉鎖位置に保たれてよい。特に有
利には、係止部材が完全に構成部材用ベルトの上側に配置して支承される。フィ
ンガーの側方の変位が例えば行程のわずかな簡単な突き棒によって行われてよい
。

【０００７】 請求項３に記載の構成によって、係止手段がさらに簡単になる。構成部材用ベ
ルト上に縦に配置されたたわみばねは側方に容易に変位可能であるものの、ベル
ト平面に対して垂直な方向で構成部材の小さな起き上がり力を受け止めるために
十分に剛性である。係止部材はもっぱら、自由でない端部で供給モジュールに固
定されていて、付加的な支持部若しくは案内を必要としない。

【０００８】 請求項４に記載の別の構成によって、係止部材の駆動機能と閉鎖機能とが１つ
の構成部分にまとめられており、該構成部分が単に電圧の印加によってだけで作
動される。この種のたわみ変換器は適当な寸法で経済的に購入可能である。構成
的な費用が供給モジュールへの固定的な締め付け箇所並びに、電気的な導線と供
給モジュールに設けられた電位との接続に限られる。

【０００９】 次に本発明を図示の実施例に基づき詳細に説明する。

【００１０】 図１及び図２に示すように、リールから繰り出された構成部材用ベルト１は供
給モジュール２を通して破線に沿って供給モジュール２の１つの外面３に対して
わずかな間隔で案内されており、この場合、外面３はベルト１の長手方向にかつ
、構成部材用ベルトの平面に対して垂直に延びている。

【００１１】 構成部材用ベルト１は、供給すべき電気的な構成部材５を受容するために長手
方向に狭い間隔で並べられたポケット４を有している。構成部材用ベルト１はポ
ケット４のピッチ間隔に相応して駆動部（図示せず）によって供給モジュール２
を通して歩進的に移動させられる。これによって構成部材５が供給モジュール２
の上方に向かって開いた窓６の下側に達して、そこで基板実装のための装着ヘッ
ドの吸引ピペット（図示せず）によって捕らえられて、図１に示す構成部材用ベ
ルト１に対して垂直な矢印に沿って持ち上げられる。構成部材用ベルト１の送り
方向が水平な矢印で示してある。

【００１２】 構成部材用ベルト１の供給路上に係止部材７が、片側を締め付けられた板ばね
の形で配置してあり、該板ばねは構成部材５の中央平面内を供給路に沿って延び
ていて、しかも該板ばねの材料平面（広幅面）をベルト１の平面に対して垂直に
向けている。係止部材７の自由な端部が供給方向で窓６内に突入していて、窓内
に取り出しのために準備されて位置する構成部材５の中央を被っている。これに
よって、構成部材用ベルト１の急激な送りに際して、露出する前記構成部材５の
取り出し状態を変化させてしまうようなことが避けられる。係止部材７は圧電式
のたわみ変換器として形成されており、たわみ変換器の他方の端部が供給モジュ
ール２の固定支承部８内に締め付けられている。係止部材７は作動させられてい
ない状態では直線的に延びている。

【００１３】 固定支承部８の領域で圧電セラミックの係止部材７に導線９が接続されている
。電圧の印加に際して係止部材７が図３に示すように側方へ変位させられて、取
り出しのために準備された構成部材５を解放し、従って該構成部材が図１の垂直
な矢印に沿って構成部材用ベルト１のポケット４から持ち上げられる。次いで、
印加された電圧が遮断され、これによって係止部材７が出発位置に弾性的に戻り
、次の構成部材を被うようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 電気的な構成部材のための自動装着機への供給モジュールの概略的な側面図。

【図２】 図１の供給モジュールの、係止部材が閉鎖位置にある状態での平面図。

【図３】 図２の供給モジュールの、係止部材が開放位置にある状態での平面図。

【符号の説明】

１ ベルト、 ２ 供給モジュール、 ３ 側面、 ５ 構成部材、 ６ 窓、 ７ 係止部材、 ８ 固定支承部、 ９ 導線

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気的な構成部材（５）のための自動装着機への供給モジュ
   ール（２）であって、構成部材（５）が供給モジュール内で取り出し位置へ移動
   されかつ、取り出し位置から自動装着機の装着ヘッドによって取り出されて、装
   着すべき構成部材支持体に搭載されるようになっており、取り出し位置の取り出
   し側が作動可能な係止部材（７）によって閉鎖可能であり、閉鎖位置で、供給さ
   れた構成部材（５）を少なくとも部分的に被い、かつ取り出し位置で該構成部材
   （５）を解放するようになっている形式のものにおいて、 係止部材（７）が送り方向に延びるストリップとして構成されており、ストリッ
   プの幅が構成部材（５）と供給モジュール（２）の、送り平面に対して垂直でか
   つ送り方向に延びる隣接の１つの外面（３）との間の側方の間隔よりも小さくな
   っており、 係止部材（７）が送り方向に対して横方向に構成部材（５）と前記外面（３）と
   の間の縁部領域内へ運動可能であることを特徴とする、電気的な構成部材のため
   の自動装着機への供給モジュール。
2. 【請求項２】 係止部材（７）が送り方向に突出する幅の狭いフィンガーと
   して構成されており、フィンガーの自由な端部がストリップを形成しかつ、閉鎖
   位置で構成部材（５）の取り出し領域内に突入していて、側方の変位によって縁
   部領域内へ運動可能である請求項１記載の供給モジュール。
3. 【請求項３】 フィンガー（例えば７）が片持ち式のたわみばねとして構成
   されており、たわみばねの自由でない端部が供給モジュール（２）の固定支承部
   （８）内に固定されている請求項２記載の供給モジュール。
4. 【請求項４】 たわみばねが電気的に操作可能な、特に圧電セラミックのた
   わみ変換器（例えば７）として構成されている請求項３記載の供給モジュール。