JP2002508037A - たて編み機、特に、クロッシェガルーン編み機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、制御装置（３６）により制御され、個々に駆動されるガイドバー（２）を有するたて編み機に関する。リニアモータ（１４）を使用することにより、特に省スペースで融通性のある駆動装置となる。このモータは、ガイドバー（２）にそれぞれ連結されかつ閉鎖磁気回路（５２）を有する共通のステータ（２０）において往復して動くことができる少なくとも２つの駆動素子（２８）を有している。各駆動素子（２８）は、制御装置（３６）に接続されかつ磁束と交差する巻き面を有する少なくとも１つの駆動コイル（３２）を有している。

Description

【発明の詳細な説明】 たて編み機、特に、クロッシェガルーン編み機技術分野 本発明は、たて編み機、特に、請求項１の特徴部分の前の前提部分に係るクロ ツシェガルーン編み機(crochet alloon achine)に関する。先行技術 上記したタイプの数多くのたて編み機が、例えば、ＷＯ９２／１３１２７によ り公知である。かかる公知の装置においては、ガイドバーがサメーションギヤ(s ummation gear)により個別に駆動することができ、各変位素子は異なる変位の程 度を有るとともに、特定のパターンに従って制御することができる調整装置に連 結部材により連結されている。この駆動系は、比較的複雑であり、比較的大きい 質量体を動かすことが必要であるので、駆動系は動きがのろく、たて編み機の性 能は著しく制限されたものとなる。更にまた、変位素子、中間素子及びパターン 関連調整装置に対する連結部材の数により、駆動系は全体の大きさがかなりのも のとなり、従って、ガイドバーは編み点の近くに配置しなければならず、しかも 駆動素子に利用することができるスペースはこれに対応して大きく制限を受ける 。 ＤＥ−Ａ−２１１９０５３には、編み機に対して開口する(shedding)装置が開 示されており、たて糸はリニアモータにより駆動され、駆動部材がそれぞれ少な くとも１本のたて糸を動かすように共通するステータに配設されている。しかし ながら、かかるリニアモータがたて編み機のガイドバーを駆動するのにどのよう に適しているのかはわからない。発明の提示 本発明は、上記したタイプのたて編み機、特に、クロッシェガルーン編み機を 更に改良しようとするものである。 かかる目的は、本発明に従って、請求の範囲第１項の特徴部分に記載の構成に より達成される。 電子制御のリニアモータは、それぞれがガイドバーに連結されかつ閉鎖磁気回 路によって共通のステータにおいて往復して案内される少なくとも２つの駆動部 材を有しており、更に各駆動部材には、制御装置に連結されかつ磁束方向と交差 して配向された巻き面(plane of turn)を有する少なくとも１つの駆動コイルが 設けられている。これにより、ガイドバーに関しては、電子制御装置により、簡 単な方法で制御することができる、極めて小形でであるが有効な駆動系が得られ るので、駆動系はこれまでは知られていない小形の構成を有することができる。 従って、質量及び摩擦力は著しく低くなるので、大きな駆動速度が可能となると ともに、低摩耗で、ノイズの発生が極力少なく、しかもエネルギ消費が著しく小 さいものとなる。更にまた、パターンに関する制御の融通性の程度を高くするこ とができる。 本発明の有利な実施の形態が請求の範囲第２乃至１１項に記載されている。 一般的には、ステータの部分に駆動部材を駆動する駆動コイルを配設するとと もに、駆動部材に単なる永久磁石を設けることができる。しかしながら、請求項 ２に係る実施の形態は、駆動部材を一層簡単かつ有効に、しかも一層個別的に制 御することができるので、より有利である。駆動部材に１つの駆動コイルがある だけでなく、動きの方向に互いに前後して２つ以上の駆動コイルが配置される場 合には、駆動力を高めることができる。 請求項４にはステータの特に有利な実施の形態が記載され、請求項５に係る構 成が特に好ましい。 ステータの磁石は電気励磁磁石とすることができるが、請求項６に従って永久 磁石として構成するのが好ましい。 請求項７に係る実施の形態は、駆動部材がどの位置をとるかがわかることによ り、リミットストッパに対して一定のストロークで操作する必要がなく、制御装 置は駆動部材が動かされるべき位置を示すことができるので、特に有利である。 特に、請求項８に記載のたて編み機の構成によれば、駆動部材は変位する動きの 大きさと停止位置に関して正確に制御することができるので、たて編み布のパタ ーニングを最適のものとすることができる。 理論的には、請求項１０に係る駆動部材は湾曲した往復(to-and−fro)動を行 うことができるが、請求項９に係る実施の形態が特に有利である。 請求項１１に係る構成が有利である。冷却装置は、例えば、熱風を吸引除去し 、従って、同時にリニアモータを清浄にする吸引ブロアとすることができる。し か しながら、冷却空気を供給するように冷却装置を構成する場合には、より強力な 冷却を行うことができる。図面の簡単な説明 以下、本発明の実施の形態を、添付図面に関してより詳細に説明するが、図面 において、 図１は、リニアモータを有するたて編み機のガイドバーをガイドバーの長手方 向に示す図であり、 図２は、図１のリニアモータを示す図３のＩＩ−ＩＩ線断面図であり、 図３は、リニアモータを示す図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図であり、 図４は、２つのリニアモータの配置を示す図である。発明の実施の形態 図１は、たて編み機のガイドバー２を示すが、数多くのたて編み機、特に、ク ロッシェガルーン編み機が公知であるので、本発明にとって必要な限度に概略示 してある。 ガイドバー２は、ベアリング４に長手方向に変位自在に取着されており、ベア リング自体は実行モードにより、矢印６に従って任意に上下動することができる ようになっているので、糸１０を糸ガイド８により編み針１２に中へ挿入するこ とができる。リニアモータ１４が、連結部材１６を介してガイドバー２に連結さ れ、往復動１８をガイドバーに付与するようになっている。 リニアモータは、図２及び３に一層詳細に示されているが、ステータ２０を有 しており、ステータには、前部ベアリングブロック２２と後部ベアリングブロッ ク２４とが、駆動部材２８をベアリング２６内で変位自在に往復して案内するよ うに配設されており、駆動部材２８は連結部材１６によりガイドバー２に連結さ れている。駆動部材２８には、下方へ延びる拡幅部３０が設けられており、拡幅 部には、リード３４を介して制御装置３６に連結された駆動コイル３２が配置さ れている。この拡幅部３０は、磁気導通(magnetically conductive)材料から形 成されたコア４０を有するステータ２０のスロット３８において往復動するよう になっている。このコアは、ベース部４２により形成され、ベース部には端部４ ４、４６が突出して配設され、端部４４と４６との間にはスロット３８を形成す る中 間部４８が配設されている。端部４４、４６及び中間部４８には磁石５０が固着 されており、磁石は永久磁石であるのが好ましく、コアと協働して周辺が閉鎖さ れた磁気回路５２を形成し、磁気回路内には、北から南へ走る磁場ラインが磁石 間、従って、スロットに配置された駆動コイル３２間を走るとともに、端部及び ベース部を介して閉鎖される。この磁気回路を乱さないように、磁石５０を担持 する中間部４８は、磁気非導通の材料からなる。本実施の形態においては、リニ アモータは、端部４４と４６との間の領域を２つのスロット３８に分割しており 、各スロットには、駆動部材２８が配置されている。かかる配置により、多数の スロットと駆動部材２８とを容易に配設することができる。 更に、リニアモータは、駆動部材２８の位置を認識するセンサ５４と協働する ように構成されており、このセンサはリード５６を介して制御装置３６に接続さ れている。位置を認識するために、位置マーカ５８が、駆動部材２８または、例 えば、駆動部材に連結されたガイドバーのような他の部材に配置され、制御装置 ３６を介して駆動部材２８が配置されている位置を検出することができるように している。リニアモータには更に、リニアモータ上をかつリニアモータを介して 冷却空気を流す、ブロアの形態をなす冷却装置６０が配設されている。オイルを 使用した冷却も可能である。 リニアモータは、交互する方向へ往復して駆動され、パルス処理即ちパルス化 された電流により制動される。パルス化された電流の周波数により駆動速度が定 められる。制御装置は、対応するアナログまたはデジタルソフトウエアを用いて 、駆動部材を所定の位置まで動かすとともに駆動部材をこの位置に保持すること ができるように構成されている。従って、例えば、得ようとするパターンに従っ て、異なる動きのシーケンスでガイドバーの駆動部材２８を制御するとともにこ の特定のパターンに従って動きの量を制御することができる。この駆動は、公知 の種々の方法で制御することができる。 差に基づく(difference)方法または絶対的な方法による制御においては、動き は絶対的な基準量と比較される。この制御により、駆動部材がある位置を常に知 ることができる。たて編み機のスイッチがオフにされ、再スタートされた後でも 、駆動部材のそれぞれの位置から続けることができる。 増分方法においては、動きの増加が測定量として使用され、たて編み機が再ス タートされるときは常に、駆動部材はストッパにより定められるゼロまたは基本 位置から始動しなければならない。 図４は、複数のリニアモータをたて編み機に配置することができる構成を示し 、リニアモータは、複数の、例えば、１０本のガイドバーを駆動するようになっ ている。図４の実施の形態においては、前部リニアモータ１４ａには、後方に偏 位された第２のリニアモータ１４ｂが追従するようになっている。各リニアモー タは可変ストロークを実行する。参照符号の説明 Ｈ ストローク ２ ガイドバー ４ ベアリング ６ 動き ８ 糸ガイド １０ 糸 １２ 編み針 １４ リニアモータ １４ａ 前部リニアモータ １４ｂ 後部リニアモータ １６ 連結部材 １８ 動き ２０ ステータ ２２ 前部ベアリングブロック ２４ 後部ベアリングブロック ２６ ベアリング ２８ 駆動部材 ３０ 拡幅部 ３２ 駆動コイル ３４ リード ３６ 制御装置 ３８ スロット ４０ コア ４２ ベース部 ４４ 端部 ４６ 端部 ４８ 中間部 ５０ 磁石 ５２ 磁石回路 ５４ センサ ５６ リード ５８ 位置マーカ ６０ 冷却装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．個別に駆動することができるとともに制御装置（３６）により制御すること ができるガイドバー（２）を備えたたて編み機、特に、クロッシェガルーン編み 機であって、該編み機はガイドバー（２）にそれぞれ連結されかつ閉鎖磁気回路 （５２）により共通のステータ（２０）において往復して案内される少なくとも ２つの駆動部材（２８）を有する電子制御のリニアモータ（１４、１４ａ、１４ ｂ）を備え、各駆動部材（２８）には制御装置に接続にされかつ磁束方向と交差 して配向された巻き面を有する少なくとも１つの駆動コイル（３２）が配設され ていることを特徴とするたて編み機。 ２．駆動コイル（３２）は駆動部材（２８）に配置されていることを特徴とする 請求の範囲第１項に記載のたて編み機。 ３．各駆動部材（２８）には、移動方向へ互いに前後して配置された２つの駆動 コイル（３２）が設けられていることを特徴とする請求の範囲第１または２項に 記載のたて編み機。 ４．各駆動部材（２８）は、磁気導通材料からなるコア（４０）を介して周辺閉 鎖磁気回路（３２）を形成する磁石（５０）を駆動部材の両側で有するステータ （２０）のスロットに配置されていることを特徴とする請求の範囲第１乃至３項 のいずれかに記載のたて編み機。 ５．コア（４０）はベース部（４２）と該ベース部から突出する２つの端部（４ ４、４６）とを有し、ベース部と端部はベース部（４２）から突出しかつ好まし くは磁気非導通材料からなる少なくとも１つの中間部（４２）と協働して駆動部 材（２８）用のスロット（３８）を形成ことを特徴とする請求の範囲第４項に記 載のたて編み機。 ６．磁石（５０）は永久磁石であることを特徴とする請求の範囲第４または５項 に記載のたて編み機。 ７．各駆動部材（２８）には位置認識用のセンサ（５４）が設けられ、該センサ は制御装置（３６）に接続されていることを特徴とする請求の範囲第１乃至６項 のいずれかに記載のたて編み機。 ８．制御装置は各駆動部材（２８）を所望の位置へ個別に制御することができる ように構成されていることを特徴とする請求の範囲第１乃至７項のいずれかに記 載のたて編み機。 ９．各駆動部材（２８）は直線をなして往復して案内されることを特徴とする請 求の範囲第１乃至８項のいずれかに記載のたて編み機。 １０．各駆動部材（２８）は弧状をなして往復して案内されることを特徴とする 請求の範囲第１乃至８項のいずれかに記載のたて編み機。 １１．リニアモータ（１４、１４ａ、１４ｂ）には、冷却空気のような冷却媒体 を供給するのが好ましい冷却装置（６０）が設けられていることを特徴とする請 求の範囲第１乃至１０項のいずれかに記載のたて編み機。