JP2002507473A - マイクロカプセルの製造法 - Google Patents

マイクロカプセルの製造法

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JP2002507473A
JP2002507473A JP2000537530A JP2000537530A JP2002507473A JP 2002507473 A JP2002507473 A JP 2002507473A JP 2000537530 A JP2000537530 A JP 2000537530A JP 2000537530 A JP2000537530 A JP 2000537530A JP 2002507473 A JP2002507473 A JP 2002507473A
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バイヤー,ウーヴェ
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アヴェンティス・リサーチ・ウント・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー
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    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/04Making microcapsules or microballoons by physical processes, e.g. drying, spraying
    • B01J13/043Drying and spraying
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L5/00Compositions of polysaccharides or of their derivatives not provided for in groups C08L1/00 or C08L3/00
    • C08L5/08Chitin; Chondroitin sulfate; Hyaluronic acid; Derivatives thereof

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Abstract

(57)【要約】 0.1〜5重量%の少なくとも1種の水に可溶の高分子アニオンを含有する水溶液1を微粒子化して小液滴を得、このようにして得られた小液滴を・ 0.1〜5重量%のカルシウムカチオン;および・ 0.001〜0.4重量%の、40,000g/モルを上回る数平均分子量を有するキトサン;および/または・ 0.1〜5重量%の、500〜40,000g/モルの数平均分子量を有するキトサンを含む水溶液2の微細フィルムに衝突させることによるマイクロカプセルの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はマイクロカプセルの改良製造法に関する。
【0002】 マイクロカプセルは細かく分散させた液相をフィルム形成性ポリマーで被覆し
てカプセル封入することによって製造される。マイクロカプセルは特にデポ製剤
の分野で用いられ、従ってマイクロカプセル中に含有される活性化合物はマイク
ロカプセルの殻によって保護されて、即時に放出されずに、遅延放出されるだけ
である。
【0003】 超音波によってポリマー溶液及び活性化合物を微粒子化し、このようにして生
じた液滴を沈殿浴中に噴霧することによってマイクロカプセルを製造することは
公知である。
【0004】 このようにUS−A−4 352 883は、例えばランゲルハンス島細胞の
ような生存細胞をカプセル封入する2段階マイクロカプセル製造法を記載してい
る。この場合に、生存細胞をアルギン酸ナトリウム中に懸濁させて、この懸濁液
を多価カチオン(例えばCa2+)を含有する沈殿浴中に噴霧する。この際に多価
カチオンによって表面にアルギネートの物理的架橋が生じる。第2段階ではこの
ようにして生成したカプセルをカチオン性ポリマーと混合して、引き続き物理的
架橋を生成させる。この公報中に述べられている高分子カチオンはポリエチレン
イミン及びポリリシンである。
【0005】 US−A−5 389 379は超音波ノズルによって生成させた小液滴をま
ず該小液滴が溶解しない液体中(例えばエタノール中)に導入するマイクロカプ
セル製造法を開示している。この液体をさらに水で置換する。別の方法ではマイ
クロカプセルではなくて水面に薄いポリマーフィルムが生成するために、小液滴
の直接導入は不可能であるので、この複雑な2段階法が選ばれる。このようにし
て生成したマイクロカプセルの大きさは10〜1000μmと特定される。 U
S−A−5 472 648には、超音波によってアルギネート溶液から小液滴
を生成させて、CaCl2溶液を含有する容器中に噴霧するマイクロカプセル製 造法が記載されている。このCaCl2溶液(沈殿浴)中の小液滴が硬化した後 、運搬手段(ベルトふるい)を用いてこのようにして得られたマイクロカプセル
をCaCl2溶液から取出す。できるだけ均一なマイクロカプセルを製造するた めに、この公報では、表面張力を低下させるためにCaCl2溶液に追加的に界 面活性剤を添加するか、またはCaCl2溶液に衝突するときに小液滴に加わる 機械的応力を低減させるためにCaCl2溶液を発泡させることが提案されてい る。このようにして得ることができるマイクロカプセルの大きさは100〜40
00μmと特定される。
【0006】 US−A−5 484 721は微生物を含有するカプセルの製造法を記載し
ている。この場合には、圧縮空気及びスプレーノズルを用いて高分子アニオンを
含有する水溶液を微粒子化させ、こうして得られた小液滴を、架橋剤としてカル
シウムまたはカリウムイオンを含有する液体フィルム内に導入する。この公報に
よって生成したマイクロカプセルの大きさは10μm〜4mmと特定される。し
かし、該マイクロカプセルは遅延方式で放出させようとする活性化合物のカプセ
ル封入には適さない。
【0007】 US−A−5 589 370はポリマーの塩析によるマイクロカプセルの製
造に関する。しかし、このようにして生成したマイクロカプセルは水に加えるや
否や直ちに溶解する。こうした点で該マイクロカプセルはデポ製剤の製造には適
さない。
【0008】 本発明の目的は遅延放出させるデポ製剤の製造に適し、かつ非経口投与のデポ
製剤にも使用可能なような大きさにつくることもできるマイクロカプセルの製造
法を提供することにある。
【0009】 この目的は、0.1〜5重量%の少なくとも1種の水に可溶の高分子アニオン
を含有する水溶液1を微粒子化して小液滴を生成させ、こうして得られた小液滴
を、 0.1ないし5重量%のカルシウムカチオン;および 0001〜0.4重量%の、40,000g/モルを上回る数平均分子量を
有するキトサン;および/または 0.1〜5重量%の、500〜40,000g/モルの数平均分子量を有す
るキトサン を含む水溶液2の流動しつつあるフィルムに衝突させることによるマイクロカプ
セル製造法によって達成される。
【0010】 本発明による方法によって生成したマイクロカプセルは、とくに架橋剤として
カルシウムカチオン及び高分子カチオンの同時使用に起因することがある外殻の
とくに安定な架橋結合を有する。該マイクロカプセルは、この性質のために、デ
ポ製剤を製造するための活性物質のカプセル封入にとくに適している。
【0011】 本発明による方法は、さらに、たとえば超音波によって微粒子化した溶液1を
溶液2の撹拌しつつある沈殿浴中に噴射する場合のように、マイクロカプセルの
凝集又は凝結が生じないという利点を有する。
【0012】 本発明による方法によって該フィルムは固定支持体上を流れることができ、該
支持体は好ましくは水平には配設されない。とくに好ましい態様によれば、該支
持体は斜面又は垂直面を形成する。
【0013】 水に可溶の高分子アニオンがアルギネート、とくにグルロン酸の含量が多いア
ルギネートである場合に有利であることが判明した。しかし、水に可溶の高分子
アニオンはカラギーナン、硫酸化多糖類、ゼラチン及び寒天からなる群から選ぶ
こともできる。
【0014】 本発明のとくに好ましい態様によれば、溶液1はさらに、ポリアミノ酸、多糖
類のポリリン酸塩及びポリ硫酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種のポリ
酸またはそのアルカリ金属塩を含有する。ポリリン酸塩の好ましい例はポリリン
酸ナトリウム及び多糖類のポリリン酸塩である。
【0015】 多糖類はデンプン水解物、イヌリン、ヒドロキシエチルデンプン、キシランお
よびデキストラン類からなる群から選ぶことができる。ポリアミノ酸としては、
ポリアスパラギン酸またはポリグルタミン酸を用いるのが好ましい。
【0016】 本発明のさらに有利な態様によれば、溶液2はさらに、ポリリシン、ポリビニ
ルアミン、ポリ−α,β−(2−2ジメチルアミノエチル)−D,L−アスパル
タミド、たとえばアミノ化デキストラン類のようなアミノ化多糖類、シクロデキ
ストリン類、セルロースエーテル類、デンプン類、ペクチン類、及びそれらの疎
水性置換誘導体からなる群から選ばれる高分子カチオンを含有する。
【0017】 放出は、粒子調製後、追加的プロセス段階において、マイクロカプセルを、さ
らにグリオキサール、グルタルアルデヒド、スクシンアルデヒド、または、たと
えばシュウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、2,3−O−イソプロピリデン酒石酸のようなジカルボン酸、たとえば
スクシニルクロリド、フマリルクロリド、グルタリルクロリド、アジポイルクロ
リドのような二酸塩化物、たとえばクエン酸、1,2,3−プロパントリカルボ
ン酸、ヘミメリット酸、トリメリット酸、トリメシン酸のようなトリカルボン酸
からなる群から選ばれる架橋剤と反応させることによって生じさせることもでき
る。
【0018】 微粒子化は適当な装置を用いて行うことができ、超音波ノズルまたはエーロゾ
ル発生器による微粒子化がとくに好ましい。 本発明によって生成するマイクロカプセルの大きさは50nm〜500μm,
とくに100nm〜150μmである。
【0019】 下記実施例は本発明を説明するのに役立つ。 実施例1: 溶液1の調製: 9mgのSigma製アルギン酸ナトリウム(カタログ番号:A−7128)
を6mgのBSA−FITC(Sigma製、カタログ番号:A−9771)と
ともに3mlの0.9%NaCl溶液に溶解する。
【0020】 溶液2の調製: 冷却器を備えた4リットルの二つ口フラスコ中で1500mlの1.0M塩酸
を90℃に加熱する。次いで撹拌しながら、60gのキトサン(Flukaから
キトサンという名称で入手可能、カタログ番号:22743)を徐々に加える。
添加終了後、反応混合物を90℃で4時間撹拌してから、G2フリットで濾過す
る。得られた濾液を2−8℃の冷蔵庫内に一夜間放置する。このようにして得ら
れた沈殿を遠心分離にかけて単離する(Heraeus製Lobofuge G
L:4500rpm、25分間)。残留物を水に溶解し、凍結乾燥装置(Chr
ist製LDC−1m)を用いて凍結乾燥する。このように調製した600mg
のキトサンを900mgのCaCl2(Riedel deHaen製、カタロ グ番号:12018)とともに30mlの水に溶解する。
【0021】 マイクロカプセルの製造: Lechler GmbH&Co.KG製超音波アトマイザーUS2を用い、
58kHzの作動周波数において3mlの溶液1を微粒子化する。スプレージェ
ット(spray jet)が周囲の雰囲気によって影響されないように、キャ
リヤー空気(carrier air)を用いて、得られたスプレージェットが
約30゜のスプレーコーン(spray cone)を生成するように安定化さ
せる。このようにして、液滴同士が比較的大きな距離となることを完全に保証す
ることができる。こうして得られた小液滴の大きさは30μmである。水平に対
して30゜傾斜させた5cm×10cmの寸法のガラス板上にノズルから3cm
の距離にこのスプレーコーンを送出する。ぜん動性ポンプ(Cole−Parm
er Instrument Co.製、形式:Masterflex L/S TM 16,配管 L/STM16,速度 段階7)を用いて、このガラス板の上方に
、30リットル/hの速度で溶液2を加える。溶液2はこの間絶えず再循環させ
る。
【0022】 マイクロカプセルを含む液体フィルムをビーカーに集める。微粒子化プロセス
完了後、デカントによって溶液2からマイクロカプセルを分離し、濃度0.9%
NaCl溶液で洗って、この溶液中に蓄える。もっとも広範囲に及ぶ微粒子の大
きさは90μmである。
【0023】 活性化合物の放出の測定: 生成したカプセルの放出性を測定するために、モデルタンパク質としてSig
ma製BSA−FITC(カタログ番号:A−9771)を使用する。別の材料
は:Sigma製アルギン酸ナトリウム(A−7128)、Fluka製キトサ
ン(22743)、Riedel de Haen製CaCl2(12018) 、Merck製NaCl(6404)である。
【0024】 放出の測定はPBS緩衝液(Sigma,P4417)中で、さらに0.00
5%チメロゾール(Fluka製、カタログ番号:71230)を用いて行う。
調製後、PECカプセルを10mlのPBC緩衝液に移し、15mlの縁巻き込
みバイアル(rolled−rim vials)に入れて、マイクロカプセル
を37℃に保温する。
【0025】 Beckmann製UV/VIS分光光度計(DU 70)を用いてBSA−
FITC濃度を測定する。一緒にした上澄み液中のBSA−FITC濃度を測定
することによって含まれているBSA−FITCの比率を求める。494nmに
おける吸収を測定し、補正曲線を用いて濃度を求める。キトサンの固有の着色に
よる測定の歪曲は該キトサンの吸収を差し引くことによって避けられる。使用し
たBSA−FITCの量からどの程度かを計算することができる。
【0026】 放出の測定は保温溶液から3mlを取出してこの上澄み液中のBSA−FIT
C濃度を求めることによって行われる。測定完了後、試料溶液を再び放出試料と
一緒にする。このようにして得られたマイクロカプセルは30日後にカプセル封
入された活性化合物のわずか44%が放出されたことを示した。
【0027】 実施例2(高分子量キトサン): この方法は実施例1と同様に行なうが、ただし溶液2は次のように調製する:
90mgの高分子量キトサン(Fluka製、カタログ番号:22743)を9
00mgのCaCl2(Riedel deHaen製、カタログ番号:120 18)および約100μlの酢酸(Riedel deHaen)とともに30
mlの水に溶解させる。このようにして得られたマイクロカプセルのもっとも広
範囲に及ぶ大きさは90μmであり;30日後の活性化合物の放出はカプセル封
入された活性化合物のわずか38%である。
【0028】 実施例3(グリオキサールを用いる架橋) この方法は実施例1と同様に行なう。微粒子の製造後、グリオキサールを用い
て粒子を架橋させる。この場合には、微粒子を10mlの2重量%濃度溶液中に
30分間導入して放置する。ついでそれを0.9%NaCl溶液で洗う。このよ
うにして含有されたマイクロカプセルの最も広範囲に及ぶ大きさは90μmであ
る。
【0029】 実施例4(ペントサンポリ硫酸塩による後処理) この方法は実施例1と同様に行なう。微粒子の製造後、粒子を高分子アニオン
溶液で処理する。粒子を20mlの2重量%ペントサンポリ硫酸塩溶液(Sig
ma製ペントサンポリ硫酸塩、カタログ番号:P8275)中に導入して30分
間放置する。ついでそれを0.9%NaCl溶液で洗う。このようにして得られ
たマイクロカプセルのもっとも広範囲に及ぶ大きさは90μmであり;30日後
の活性化合物の放出はカプセル封入された活性化合物のわずか20%である。
【0030】 実施例5(ナノ粒子(nanoparticles)): この方法は実施例1と同様に行なうが、溶液1はPari GmbH製“Pa
ri Inhalierboy”エーロゾル発生器によって微粒子化する。この
ようにして得られた小液滴の大きさは5μm未満である。生成したマイクロカプ
セルのもっとも広範囲に及ぶ微粒子の大きさは300nmである。 実施例6(比較例): この方法は実施例1と同様に行なうが、30mlの溶液2を250mlのビー
カー中に導入する。作動周波数が58kHzのLechler GmbH&Co
.KG製US2超音波アトマイザーを用いて3mlの溶液1を微粒子化する。キ
ャリヤー空気を用いて、得られるスプレージェットを約30゜のスプレーコーン
に安定化させて、ビーカー内に送る。この場合に、溶液2の表面に凝結が認めら
れたが、これはアルギネートとキトサンとの非制御の架橋に起因することによる
。マイクロカプセルは得られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は実施例1(超音波発生器)によって生成させたマイクロカ
プセルの粒径分布の測定結果を示す。粒径はFrauenhofer diff
raction(Cilas granulometer,Cilas 920
)によって測定した。
【図2】 図2は実施例5(エーロゾル発生器)によって生成させたマイク
ロカプセルの粒径分布の測定結果を示す。粒径はdynamic light
scattering(Malvern Instruments,Maste
rsizer Microplus)によって測定した。
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月2日(2001.4.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 AA61 AA65 EE36 EE37 EE38 EE41 EE42 GG21 4G005 AA02 AB14 AB25 BA11 BB20 CA07 DB05X DB12X DB12Y DB13Y DB17X DB22X DC12W DD70X DD73X EA03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.1〜5重量%の少なくとも1種の水に可溶の高分子アニ
    オンを含有する水溶液1を微粒子化して小液滴を得、このようにして得られた該
    小液滴を、 0.1〜5重量%のカルシウムカチオン;および 0.001〜0.4%重量の、40,000g/モルを上回る数平均分子量
    を有するキトサン;および/または 0.1〜5重量%の、500〜40,000g/モルの数平均分子量を有す
    るキトサン を含む水溶液2の微細フィルムに衝突させることによるマイクロカプセルの製造
    法。
  2. 【請求項2】 該フィルムが固定支持体上を流れる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該支持体が水平に配設されていない請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該支持体が斜面を形成する請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 該支持体が垂直面を形成する請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 該水に可溶の高分子アニオンがアルギネート、とくにグルロ
    ン酸の含量が多いアルギネートである請求項1〜5のいずれか1つの項記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 該水に可溶の高分子アニオンがカラギーナン、硫酸化多糖類
    、ゼラチンおよび寒天からなる群から選ばれる請求項1〜6のいずれか1つの項
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 該溶液1がさらに、ポリアミノ酸、多糖類のポリリン酸塩お
    よびポリ硫酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種のポリ酸またはそのアル
    カリ金属塩を含有する請求項1〜7のいずれか1つの項記載の方法。
  9. 【請求項9】 該ポリリン酸塩がポリリン酸ナトリウムまたは多糖類のポリ
    リン酸塩である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 該多糖類がデンプン水解物、イヌリン、ヒドロキシエチル
    デンプン、キシラン及びデキストラン類からなる群から選ばれる請求項8または
    9記載の方法。
  11. 【請求項11】 該ポリアミノ酸がポリアスパラギン酸またはポリグルタミ
    ン酸である請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 該溶液2がさらに、ポリリシン、ポリビニルアミン、ポリ
    −α,β−(2−2ジメチルアミノエチル)−D,L−アスパルタミド、例えば
    アミノ化デキストラン類のようなアミノ化多糖類、シクロデキストリン類、セル
    ロースエーテル類、デンプン類、ペクチン類、及びそれらの疎水性置換誘導体か
    らなる群から選ばれる高分子カチオンを含有する請求項1〜11のいずれか1つ
    の項記載の方法。
  13. 【請求項13】 該マイクロカプセルを、追加のプロセス段階で、グリオキ
    サール、グルタルアルデヒド、スクシンアルデヒド、または、たとえばシュウ酸
    、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、グルタル酸、アジピン酸、2,
    3−O−イソプロピリデン酒石酸のようなジカルボン酸、たとえばスクシニルク
    ロリド、フマリルクロリド、グルタリルクロリド、アジポイルクロリドのような
    二酸塩化物、または例えばクエン酸、1,2,3−プロパントリカルボン酸、ヘ
    ミメリット酸、トリメリット酸、トリメシン酸のようなトリカルボン酸からなる
    群から選ばれる架橋剤と反応させる請求項1〜12のいずれか1つの項記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 該微粒子化が超音波ノズル又はエーロゾル発生器によって
    行われる請求項1〜13のいずれか1つの項記載の方法。
  15. 【請求項15】 該マイクロカプセルの大きさが50nm〜500μm、と
    くに100nm〜150μmである請求項1〜14のいずれか1つの項記載の方
    法。
JP2000537530A 1998-03-25 1999-03-12 マイクロカプセルの製造法 Pending JP2002507473A (ja)

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