JP2002507024A - メッセージ変換装置および方法 - Google Patents

メッセージ変換装置および方法

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JP2002507024A
JP2002507024A JP2000535996A JP2000535996A JP2002507024A JP 2002507024 A JP2002507024 A JP 2002507024A JP 2000535996 A JP2000535996 A JP 2000535996A JP 2000535996 A JP2000535996 A JP 2000535996A JP 2002507024 A JP2002507024 A JP 2002507024A
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ガルド、ベングト、エリク、インゲマル
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ヨンソン、ステン、エドバルド
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テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル)
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Abstract

(57)【要約】 コンピュータに基づくシステムにおいて非常に効率的なソフトウエアのアップグレードを行なうために、メッセージ変換装置(34)は、ソフトウエア処理システムのアップグレード前および後において、ソフトウエア処理システム内で交換される少なくとも1つのメッセージを記述するメッセージ変換情報(MCI)のためのインターフェース・ユニット(36)を備えている。また、メッセージ変換情報(MCI)に与えられている仕様にしたがって、アップグレードされるソフトウエア処理システムに対する旧表現および新表現の間でメッセージ変換を行なうメッセージ変換手段(38、40)も備えている。したがって、システムのダウンタイムを最小限に抑えつつ、コンピュータに基づくシステムにおいて妨害のないソフトウエアのアップグレードを導入することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、メッセージ変換装置に関する。更に、本発明は、メッセージ変換の
ためのソフトウエア処理デバイスおよび方法に関する。
【0002】 (発明の背景) ソフトウエアのアップグレードを行なう際、アップグレード対象のシステムで
はその動作に常にある種の妨害が生ずる。この妨害は、何時間または何日にも及
び得るシステムの完全な停止から、例えば、数秒程度で済むシステムの全機能性
の内恐らくは限られた極く一部の短い妨害までの範囲に渡る可能性があり得る。
また、妨害が全くない場合もあり得るが、これは実際の既存システムでは典型的
には当てはまらないと考えられる。しかしながら、通信交換のようなシステムで
は、いずれの妨害もできるだけ少なくしかも短くすることが非常に重要である。
【0003】 永続的に長期間実行するソフトウエア・モジュールであっても妨害のないソフ
トウエアのアップグレードを遂行するには、旧ソフトウエアを実行し続けながら
、旧ソフトウエアからの必要なデータ全てを用いて新ソフトウエアをアップグレ
ードすることが必須条件である。新ソフトウエアのデータが旧ソフトウエアのデ
ータと同じ状態に到達すれば、新ソフトウエアは実行を引き継ぐことになる。
【0004】 ソフトウエアをアップグレードする最も単純な方法は、旧ソフトウエアの実行
を停止し、新ソフトウエアをロードし、最後に新ソフトウエアを起動することで
ある。この方法を用いると、旧ソフトウエアと新ソフトウエアとの間でデータは
転送されない。更に、確立されているソフトウエア・プロセスは全て失われ、ソ
フトウエアの実行は、新ソフトウエアのロードおよび起動の間停止される。通常
、この方法は、例えば、ワークステーションやパーソナル・コンピュータに用い
られる。
【0005】 Ericsson Review No.2, 1996の第66、67ページにある”Remote upgrading
and upgrading of AXE 10 software”(遠隔アップグレードおよびAXE10 ソフトウエアのアップグレード)に、通信システムのために改良された手法が記
載されている。ここでは、旧ソフトウエアが加入者に提供するサービスの確立を
処理している間に、新ソフトウエアをロードする。データは、旧ソフトウエアと
新ソフトウエアとの間で転送される。転送するデータを含むデータ変数は、いわ
ゆるデータ変更情報において識別され、コピーまたは変換のいずれかの型とする
ことができる。各変換データ変数毎に、データ変更情報内に指定されている変換
プログラムを実行して変換を行い、変換出力を新ソフトウエアに移転する。しか
しながら、既に確立されたサービスに必要なデータを旧ソフトウエアから新ソフ
トウエアに移転する間、追加サービスの確立は停止される。
【0006】 したがって、ソフトウエアのアップグレードを行なう場合、常に、アップグレ
ード対象のシステムには妨害が存在する。この妨害は、何時間または何日にも及
び得るシステムの完全な停止から、例えば、数秒程度で済むシステムの全機能性
の内恐らくは限られた極く一部の短い妨害までの範囲に渡る可能性があり得る。
しかしながら、特に電気通信交換のようなシステムでは、システム・ダウンタイ
ムが長くなる程、サービス・プロバイダに対する収益の損失を伴うので、いずれ
の妨害もできるだけ短く済ませることが非常に重要である。
【0007】 更に、多くのソフトウエア・モジュールを内蔵するシステムでは、システムの
アップグレード後にもメッセージが残っていなければならないが、現在これには
全く対応していない。したがって、メッセージがなくなることにより、アップグ
レード中におけるシステムの妨害を増大させることになる。即ち、ある種の関連
サービス、例えば、健康管理またはセキュリティを考慮することができないソフ
トウエア・アップグレードの場合、サービスは中断または取り消される可能性が
ある。
【0008】 (発明の概要) 前述に鑑み、本発明の目的は、コンピュータに基づくシステムにおいてソフト
ウエアのスムーズなアップグレードを達成することにある。
【0009】 本発明の第1の態様によれば、この目的は、ソフトウエア処理システムのアッ
プグレード前および後に、当該ソフトウエア処理システム内で交換される少なく
とも1つのメッセージを記述するメッセージ変換情報のためのインターフェース
手段と、メッセージ変換情報内に与えられる仕様にしたがって、アップグレード
されたソフトウエア処理システムのための新しい表現にメッセージを変換するよ
うに構成されたメッセージ変換手段とから成るメッセージ変換装置によって達成
される。
【0010】 したがって、本発明によれば、アップグレードしたシステムにしたがってメッ
セージを変換することが可能となる。これは、メッセージだけでなくシステム内
のソフトウエア・ユニット内部のデータも、システムのアップグレード後に残り
、システムの妨害を低減し、最小限に抑えることを意味する。また、メッセージ
変更情報は、関連するインターフェース手段を介して受け取られるので、メッセ
ージ変換装置の機能性は、支配的要件にしたがって容易に修正することもできる
【0011】 本発明の好適な実施形態によれば、アップグレードしたソフトウエア処理シス
テムへの切り換え時に、メッセージ変換手段を活性化する。切り換え時にメッセ
ージが既に変換されている場合、アップグレードしたソフトウエア・ユニットを
後に起動する際には、起動時間を全く必要としない。
【0012】 本発明の別の好適な実施形態によれば、ソフトウエア処理システムにおいてメ
ッセージ受け取り側の新ソフトウエアのジョブ開始時に、要求に応じてメッセー
ジ変換手段を活性化する。この手法では、要求に応じてのみメッセージが変換さ
れるので、旧および新ソフトウエア・モジュール間での双方向伝達を行なうこと
が可能となり、システムの段階的なアップグレードが容易に行われる。
【0013】 本発明の別の好適な実施形態によれば、メッセージ制御情報処理手段は、それ
ぞれメッセージ・リファレンス、メッセージ・ソース・ソフトウエア・ユニット
、メッセージ・ターゲット・ソフトウエア・ユニット、およびメッセージ・クラ
スの少なくとも1つを含むメッセージ制御情報部を変換し、メッセージ・データ
処理手段が、メッセージ・データ・セクションの少なくとも1つのデータ・エレ
メントを変換する。更に、好ましくは、メッセージ制御情報処理手段およびメッ
セージデータ処理手段は、機能的関係を用いて、受け取ったメッセージの変換を
実行する。
【0014】 メッセージがメッセージ制御情報部とデータ部とに分割されている場合、メッ
セージ変換に必要な計算機資源を更に削減することが可能となる。何故なら、エ
レメント制御情報部分を変換する場合、極く僅かなデータのみを処理すればよい
からである。また、このメッセージ構造は、機能関係を用いて、データ・エレメ
ントの容易かつ効果的な変換にも対応する。
【0015】 また、本発明の第2の態様によれば、先に概説した目的は、アップグレード機
能性を有する形式のソフトウエア処理デバイスであって、ソフトウエア処理デバ
イスによって処理されるメッセージを格納する少なくとも1つのメッセージ・バ
ッファと、少なくとも1つのメッセージ・バッファ内に格納されているメッセー
ジを処理する少なくとも1つのアプリケーション・ユニットと、第1の態様によ
る少なくとも1つのアプリケーション・ユニットのアップグレードの後、メッセ
ージを新表現に変換するに構成されたメッセージ変換装置とから成るソフトウエ
ア処理デバイスによって達成される。
【0016】 本発明の別の好適な実施形態によれば、ソフトウエア処理デバイスは、各々変
換装置に接続されている、複数のアプリケーション・ユニットを有する分散型で
ある。あるいは、ソフトウエア処理デバイスは、単一の変換装置に接続されてい
る複数のアプリケーション・ユニットを有する分散型であり、あるいはソフトウ
エア処理デバイスは変換装置に接続されている2つの論理区分を備える。
【0017】 したがって、本発明は、具体的な必要性に応じて種々のソフトウエア処理デバ
イスの実現を可能にする。特に、複数のアプリケーション・ユニットがソフトウ
エア処理デバイス内に設けられている場合、これは旧ソフトウエアおよびシステ
ム・アップグレードの同時実行を可能とする。更に、変換するメッセージ量に応
じて、単一または複数のメッセージ変換装置をソフトウエア処理デバイス内に設
けることも可能である。
【0018】 最後に、本発明の第3の態様によれば、先に概説した目的は、旧ソフトウエア
の実行を継続しつつ、スタンバイ区分手段における新ソフトウエアの状態を、実
行区分手段における旧ソフトウエアの状態にアップグレードするステップと、ス
タンバイ区分手段および実行区分手段に対して同じ状態が得られた場合、新ソフ
トウエアの実行に切り換えるステップと、受け取り側の新ソフトウエアの実行へ
の切り換え時、または受け取り側の新ソフトウエアのジョブ開始時に要求に応じ
て、コンピュータ・システム内の異なるソフトウエア・モジュール間で送信され
るメッセージを、受け取り側ソフトウエアに適したフォーマットに変換するステ
ップとから成る、少なくとも2つの論理区分を有するコンピュータ・システムの
システム・アップグレード方法によって達成される。
【0019】 ここでは、旧ソフトウエアおよび関連データをアップグレードするだけでなく
、これらのソフトウエア・ユニット間で交換されるメッセージもアップグレード
される。これらのステップは全て、システムが旧ソフトウエアを並行して処理し
続けている間に実行され、システム処理能力に対する妨害を最少に止める。
【0020】 本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【0021】 (好適な実施形態の説明) 以下に、前述の図面に関し、以下に纏めた用語を参照しながら、本発明の好適
な実施形態について説明する。
【0022】 SU ソフトウエア・ユニット MCI メッセージ変換情報。設計者によって提供され、1つまた は数個の古いSUにおいて受け取ったメッセージが、いず れかの搬送データを含む1つまたは数個の新しいSUにお いて受け取られるメッセージとどのように関係するかを指 定する仕様。 SUID 設計者が特定のソフトウエア・ユニットを指定するために 用いるソフトウエア・ユニット・アイデンティティ SU_Reference SUIDの機械レベル表現 MESSAGEx 特定のメッセージ・クラスxを指定するための一意のアイ デンティティ。MESSAGExはグローバルに一意(例えば、全 てのSUに対して共通なメッセージの命名計画)、またはロ ーカル(例えば、SU毎に一意の名称)とすることができる 。後者の場合、メッセージ・クラスの完全に一意の指定は 、SUIDおよびMESSAGEx双方を含まなければならない。 Message_reference MESSAGExの機械レベル表現。例えば、グローバル(例えば 、全てのSUに共通なメッセージの付番)またはローカル( 例えば、SU毎の1つの付番)とすることができる番号また はある機械レベルのアドレス。後者の場合、特定のメッセ ージ・クラスのメッセージは、メッセージ・バッファ内の target_SU_reference.target_message_reference.source_ SU_reference.source_message_reference.data_1.data_2. に格納することができる。以下では、上位表現および機械 レベル表現双方において、メッセージはSU毎に一意である と仮定する。 DATAm データ番号m。MESSAGExと共に用いて、MESSAGExによって 搬送されるデータ番号mを指定する。 data_m DATAmの機械レベル表現
【0023】 本発明によれば、各ソフトウエア・ユニットSUは、例えば、一連の文字および
桁で構成したソフトウエア・ユニット・アイデンティティSUIDによって識別する
。図1に示すように、かかるSUIDの典型的な例は、それぞれ、Prog_a, Prog_b,
およびProg_cである。図1に示すように、システムの実際の動作の間、ソフト ウエア・ユニットSU_Referenceの機械レベル表現を、例えば、プログラムまたは
モジュール番号またはアドレスとして参照し、ソフトウエア・ユニットの機械レ
ベル表現を格納するメモリにアクセスする。
【0024】 図2に示すように、システム動作を指定するためには、ソフトウエア・ユニッ
トSUを参照するだけでなく、システムの動作の間に異なるソフトウエア・ユニッ
ト間で交換されるメッセージMESSAGExも参照する必要がある。ここで、MESSAGEx
は、特定のメッセージ・クラスを指定する。図2に示すように、各メッセージ・
クラスは、制御情報部およびデータ部に細分化され、DATAmをMESSAGExと共に用 いて、MESSAGExによって搬送されるデータ番号mを指定する。同様に、MESSAGEx
によって搬送される制御情報部を指定するために制御を用いる。制御情報部は、
小部分、例えばヘッダ部およびトレーラ部に分離することができる。
【0025】 図3は、図2に示す異なるメッセージ・クラスに属する異なるメッセージの機
械レベル表現を示す。ここでは、各制御情報部は、例えば、メッセージ・リファ
レンス、メッセージ・ソースの指示、およびメッセージ・ターゲットの指示で構
成することができる。また、メッセージのフローを制御し確保するための他の情
報、例えば、シーケンス番号、チェックサム等を含むことも可能である。
【0026】 最後に、メッセージによって引用された特定のメッセージに対して割り当てら
れたデータ項目は、一連のデータ・エレメントとして追従する。したがって、図
3に示すメッセージの表現により、特定のメッセージに関連がある全ての情報に
アクセスすることが可能となる。
【0027】 図4は、図1および図3にそれぞれ示したソフトウエア・ユニットおよびメッ
セージの表現をどのように用いれば、機能レベル上でシステム動作を記述するこ
とができるかを、有向図式表現を用いて示す。図4に示すように、各ノードには
、ソフトウエア・ユニット・アイデンティティSUIDまたは同等の機械レベル・リ
ファレンスSU_Referenceが割り当てられている。各選択は、システム動作が抽象
レベルまたは機械レベルのどちらで記述されているかに依存する。先に概説した
ように、グラフのノードによって表される異なるソフトウエア・ユニットは、こ
の表現において有向円弧として記述されているメッセージ交換を通じて、互いに
双方向処理を行なう。図4に示すように、グラフの各端部には、message_refere
nceが割り当てられている。したがって、メッセージ1はソース・ソフトウエア ・ユニットProg_aおよびターゲット・ソフトウエア・ユニットProg_b間で交換さ
れる。更に、メッセージ2は、ソース・ソフトウエア・ユニットProg_aおよびタ
ーゲット・ソフトエア・ユニットProg_c間で交換される、等となる。
【0028】 図4は機能レベル上におけるシステム動作の説明を示すが、図5は構造レベル
における対応する記述を示す。
【0029】 図5に示すように、典型的に、システムは複数のシステム・コンポーネント1
0、12、14に細分化される。各システム・コンポーネントは、アプリケーシ
ョン・ユニット16、18、20を備え、ソフトウエア・ユニットの実行を可能
にする。図5に示すように、ソフトウエア・ユニットProg_aおよびSU_Ref=1は、
アプリケーション・ユニット16に割り当てられ、ソフトウエア・ユニットProg
_c,dおよびSU_Ref=3,4は、アプリケーション・ユニット18に割り当てられ、更
にソフトウエア・ユニットProg_bおよびSU_Ref=2はアプリケーション・ユニと2
0に割り当てられる。
【0030】 メッセージの交換を実施するために、各システム・コンポーネント10、12
、14は、メッセージ・バッファ22、24、26も備えている。メッセージは
、それぞれのアプリケーション・ユニット16、18、20において処理される
前に、それぞれここに格納される。システム・コンポーネント10、12、14
間における実際のメッセージ交換のために、異なるシステム・コンポーネントを
接続する接続部28、30、32が設けられている。
【0031】 図5に示すように、これらの接続部は、示された方向に沿って図4における有
向グラフの端部として示す、異なるメッセージを搬送する。尚、図5は、機能レ
ベルにおけるシステム仕様の既存のハードウエア構造に対するマッピングの例を
与えるだけに過ぎないことは明白であり、更に実際の要件に応じた変更や補正は
本発明の趣旨に該当することを注記しておく。
【0032】 既に概説したが、システムのアップグレード中、異なるアプリケーション・ユ
ニット内のソフトウエア・ユニットは、用いるソフトウエア・ユニットの現内部
ステータスに対応するデータと共にアップグレードされる。しかしながら、図5
に示すように、このソフトウエア・ユニットのアップグレードの有効性には無関
係に、異なるメッセージ・バッファ22、24、26内に、アップグレードの前
にシステム仕様に応じて格納されているメッセージを考慮するというタスクが未
だ残っている。
【0033】 したがって、本発明の重要な態様の1つは、ソフトウエアおよび関連する内部
データのアップグレードに加えて、これらのメッセージのアップグレードに対し
ても効率的な手法を提供することである。以下で示すが、これは、アップグレー
ド・プロセスにおけるシステム全体のダウンタイム短縮、ならびにシステムの可
用性およびセキュリティ向上をもたらす。
【0034】 図6は、メッセージの機械レベル表現に対するシステム・アップグレードの影
響を示す。即ち、図6の左側は、アップグレード前のシステム動作の機能的表現
、およびメッセージの関連する機械レベル表現を示し、一方図6の右側は、アッ
プグレード・プロセスのそれに対する影響を示す。
【0035】 図6に示すように、メッセージ変換は、送出側ソフトウエア・ユニットのソー
ス・コード、またはソフトウエア・ユニットのターゲット・コードの変更、ある
いは双方に起因して行われる可能性がある。
【0036】 ソフトウエア・ユニットの変更についての第1の例は、新たなメッセージ・ク
ラスをメッセージに割り当てることであり、例えば、プロトコルの変更によって
行われる。図6に示すテーブルの第2行による次の例は、ターゲット・ソフトウ
エア・ユニットの変更に関係する。ここでは、message_reference 2を有し、最 初に左上ノードから左下ノードに向けられている端部は、再度左上ノードから右
上ノードに向けられている。関連する機械レベル表現、即ち、第2行の第3列に
おいて見られるように、制御情報部の対応するエントリは、3から2に補正され
ている。図6に示すように、図6に示すテーブルの第3および4行によれば、メ
ッセージも不変のままである。
【0037】 システム・アップグレードによるメッセージ変換の次の型は、図6に示す表の
第5行による、ソフトウエア・ユニット変更のターゲット・コード変更に関係す
る。
【0038】 典型的な例の1つは、メッセージが同じアイデンティティを有し、システムの
アップグレード後に同じソフトウエア・ユニット内であるが、別のメッセージ・
リファレンスおよび/またはソース/ターゲット・ソフトウエア・ユニット・リ
ファレンスとして受け取られる場合であろう。したがって、右下ノードがSU_Ref
=4からSU_Ref=10に補正された場合、行5の第2列における関係するエントリは 4から10に補正される。更に、メッセージへのリファレンスが9に補正される
場合、対応する第1エントリは8から9に補正される。
【0039】 また、本発明によれば、先に説明したメッセージ変換に必要な情報は、メッセ
ージ変換情報に要約することができ、これは、ソフトウエア・ユニットのソース
・コードの変更の場合には、システムのアップグレードを担当する設計者が提供
することができ、あるいはソフトウエア・ユニットのターゲット・コードの変更
の場合には、設計ツールによって自動的に生成することも可能であることを注記
しておく。また、メッセージ変換を考慮する際、受け取ったメッセージを中心と
する。何故なら、変換が必要なのは受け取るときであり、その後にその別の処理
が行われるからである。
【0040】 図7に示すように、メッセージの変換は、制御情報の変換だけでなく、関係す
るデータ・エレメントの変換にも関係する。
【0041】 ここで、新旧データ・エレメントの相互関係を、expr( )において指定した関
数関係を用いて指定する。expr( )は、アップグレードに対するシステム仕様の
一部であり、例えば、システム・アップグレードのための設計システムを通じて
入手可能である。
【0042】 更に、旧データ・エレメントの新データ・エレメントに対するマッピングは、
1対1の対応を必要としないが、旧データ・エレメントが省略されたり、新デー
タ・エレメントが追加される場合がある。更に別の選択肢には、データ・エレメ
ントの順序の逆転、および異なるデータ・エレメントに用いるデータ型の補正が
ある。
【0043】 具体的な例を参照しながらこれまで概説した個々のステップは全て、図8に示
すメッセージ変換装置34において総合的に実行される。このメッセージ変換装
置34は、メッセージ変換情報インターフェース・ユニット36、およびメッセ
ージ変換ユニットを備えている。メッセージ変換ユニットは、メッセージ制御情
報処理ユニット38、およびメッセージ・データ処理ユニット40に細分化され
る。
【0044】 図8に示すように、メッセージ変換情報インターフェース・ユニット36は、
ソフトウエア処理システムのアップグレードにより必要となった少なくとも1つ
のメッセージ変換を記述する、メッセージ変換情報MCIを受け取る。また、シス テムのアップグレード前に、機械レベル表現によるメッセージが、メッセージ制
御情報処理ユニット38およびメッセージ・データ処理ユニット40双方に供給
される。以下で更に詳しく説明するが、システムのアップグレードは、新たなメ
ッセージをその中に挿入する可能性もあるので、メッセージ変換装置34の出力
全体は、図8に示すように、変換したメッセージだけでなく、新たに初期化した
メッセージも含まれる。
【0045】 メッセージ制御情報処理ユニット38は、前述のようにメッセージ制御情報を変
換し、したがって、例えば、message_reference、メッセージ・ソース・ソフト ウエア・ユニット、メッセージ・ターゲット・ソフトウエア・ユニット、および
メッセージ・クラスをそれぞれ修正する。また、メッセージ・データ処理ユニッ
ト40は、変換するメッセージ・データ・セクションの少なくとも1つのデータ
・エレメントを変換する。
【0046】 メッセージ変換ユニット34の活性化のために、1つの選択肢として、アップグ
レードされたソフトウエアへの切り換え時間がある。ここでは、アップグレード
されたシステムにおいて関係するソフトウエア・ユニットが後に起動された場合
、メッセージは既に変換されているので、時間の損失はない。しかしながら、更
に別の選択肢として、受け取り側即ちターゲット・ソフトウエア・ユニットのジ
ョブ開始時刻において、要求に答えて本発明によるメッセージ変換装置34を活
性化し、要求に答えて、即ち、メッセージを受け取り側ソフトウエア・ユニット
に配信するときにのみ、メッセージ変換を行なうようにすることも考えられる。
【0047】 本発明によれば、異なるメッセージの変換方式全体は、例えば、以下に概要を
示す、機械レベル表現に対して変換情報を用いることによって、実行される。本
発明による可能な実施態様の1つは、メッセージ型を識別するメッセージに関係
するメッセージ制御情報の一部、即ち、SUリファレンスまたはメッセージ・リフ
ァレスを、それぞれ、新旧ソフトウエア・ユニットに関係する情報と共に格納す
るテーブルを内蔵することができる。このようなテーブルは、旧ソフトウエア・
ユニットから新ソフトウエア・ユニットへまたはその逆に移転されるメッセージ
にしたがって、メッセージ制御情報部の変換に用いることができ、その1つは、
以下のような構造とすることができる。
【0048】
【表1】
【0049】 本発明によれば、このテーブルの内容は、システムの設計者によって指定する
か、あるいは上位レベルで与えられるコンパイラおよびリンカ機能性処理情報に
よって自動的に指定する。また、本発明によれば、このテーブルにおけるエント
リは、変換が実際にシステム・アップグレード時に必要な場合にのみあればよい
【0050】 ここで、注記すべきは、このテーブルにおける2つの列は、
【数7】 L.H. S.(新)=R.H.S(旧) による式の左辺および右辺を表すと考えられることである。
【0051】 ここで、そして以下では、「=」という符号は「等価である」または「対応す
る」として解釈することとする。
【0052】 したがって、本発明によれば、テーブルの1つの行に対するL.H.S.=R.H.Sとい
うようなステートメントは、変換事例の機械レベル表現である。
【0053】 典型的に、ソフトウエア・アップグレードを1ステップずつ実行する場合、ア
ップグレードしたソフトウエア・ユニットSUおよび未だアップグレードされてい
ないソフトウエア・ユニットSUのリストを維持し、各メッセージ毎に、旧フォー
マットから新フォーマットへの変換または新フォーマットから旧フォーマットへ
の変換が必要か否かについて判定を行なう。
【0054】 本発明を限定する訳ではないが、同じ組み合わせ”SU_reference.message_ref
erence”は新しい側および古い側双方には現れることができないと仮定してもよ
い。その理由は、最終的に変換されるメッセージ毎に、テーブル内には単一のエ
ントリだけが存在するはずであるためであり、特に新旧ソフトウエア・ユニット
を同時に実行する場合に該当する。更に、追加情報として、メッセージ変換に「
バージョン」を追加することができる。この拡張は、ソフトウエア・アップグレ
ードの後、新たなソフトウエアへの切り換えを、メッセージ変換として単一ステ
ップで実行する場合、この場合一方向、即ち、旧から新へのみ実行するのであれ
ば不要である。
【0055】 変換タスクの典型的な一例は、旧ソフトウエア・ユニットから新ソフトウエア
・ユニットへのメッセージが存在し、受け取り側のソフトウエア・ユニットが既
にメッセージ配信時にはアップグレードされている場合に、メッセージが、まだ
アップグレードされていないソフトウエア・ユニットからメッセージを送った結
果としてメッセージバッファに格納されていた場合であろう。更に、新ソフトウ
エア・ユニットから旧ソフトウエア・ユニットへのメッセージが存在する可能性
もある。その場合、メッセージは、当該メッセージの配信時には、既に更新され
たソフトウエア・ユニットからまだ更新されていない受け取り側ソフトウエア・
ユニットにメッセージを送った結果として、メッセージ・バッファ内に格納され
ている。本発明によれば、例えば、ジョブ開始時に、メッセージ・バッファ内の
メッセージを検査する。メッセージの制御情報と先に概説したテーブルのエント
リ、即ち、バッファされているメッセージが新フォーマットまたは旧フォーマッ
トどちらであるかに応じて適正な側のエントリの内容との間に一致が存在する場
合、これは、メッセージを変換しなければならない潜在性があることを意味する
。 かかる場合、本発明によれば、target_SU_referenceを判定し、次いでこのソ フトウエア・ユニットが更新され新しいものであるか、あるいは未だ更新されて
おらず古いものであるかについてチェックする。この質問の結果によって、メッ
セージを受け取り側即ちターゲット・ソフトウエア・ユニットに配信するときに
、先に概説したテーブルにしたがって、フォーマットを新フォーマットまたは旧
フォーマットのどちらとすべきかについて判定する。
【0056】 更に、source_SU_referenceを判定した場合、関係するソフトウエア・ユニッ トがターゲット・ソフトウエア・ユニットと同一型であるか、即ち、新しい型か
古い型かについてチェックする。このような場合、変換は不要である。しかしな
がら、ソースおよびターゲット・ソフトウエア・ユニットが異なる型である場合
、それらの間で交換されるメッセージを変換しなければならない。ここでは、変
換の方向、即ち、新から旧へまたは旧から新へは、どのソフトウエア・ユニット
が古く、どれが新しいかによって異なる。
【0057】 図9は、図6に示した例を用いて、先に概説した一般原理を示す。ここでは、
message_reference2を有するメッセージを元のターゲット・ソフトウエア・ユニ
ット3から新しいターゲット・ソフトウエア・ユニット2に再度差し向ける。更
に別の変換関係メッセージ制御情報が不変のままであると仮定すると、このメッ
セージ制御情報を表すテーブル内のエントリは、図9に示すようになる。したが
って、メッセージがソフトウエア処理システムのアップグレード前または後のい
ずれかに処理される場合、関係するエントリは、このテーブルの、それぞれ、左
側または右側のいずれかにおいて見出すことができ、これを用いて個々のメッセ
ージ変換、即ち、この特定事例ではtarget_SU_referenceの補正を実行すること ができる。
【0058】 更に、先に論じた新旧のソースおよびターゲット・ソフトウエア・ユニット間
で変換が行われるという別の状況は、図10に示すように纏めることができる。
ここでは、ソースおよびターゲット・ソフトウエア・ユニット双方がそれぞれ新
旧同じ型である場合、変換は不要であることがわかる。それ以外の場合、先に概
説した方向にメッセージ変換を行なう。
【0059】 更に、図10から派生可能な本発明の一選択肢は、先に参照したステップを切
り換え時に実行することであるが、これは旧から新への変換のみが可能である。
ここでは、切り換えられる新ソフトウエアは、旧フォーマットにしたがったメッ
セージを処理しない。したがって、新ソフトウエア・ユニット全てを同時に切り
換える場合、新フォーマットから旧フォーマットへの変換は典型的に不要である
。何故なら、旧フォーマットにしたがってメッセージを処理するソフトウエア・
ユニットは残っていないからである。かかる場合、メッセージ・バッファ内のメ
ッセージ全てを1回のシーケンスで変換することができる。
【0060】 更に、この手法は、メッセージ・バッファ内のメッセージと変換テーブルとの
間の照合において、ワイルド・カードを用いて行なうことも可能である。例えば
、テーブルの下の部分に、他の情報とは無関係に”target_SU_reference7.targe
t_message_reference7”は常に”target_SU_reference8.target_message_refere
nce8”に対応し、”source_SU_reference9.source_message_reference9”は常に
”source_SU_reference10.source_message_reference10”に対応し、これは不変
であることが述べられている。この変換を記述する原理は、メッセージの一部と
なるあらゆる情報に対して一般化することができる。
【0061】 更に複雑な変換、例えば、算術表現および論理表現を含む変換は、好ましくは
直接テーブルに格納すべきではない。代わりに、他の何らかの情報、例えば、複
雑な変換を記述する変換プログラムを参照して、テーブルを補うことができる。
【0062】 以下では、メッセージ・フォーマットの上位表現について説明する。上位表現
では、フォーマットおよび内容の相違は、メッセージを処理するアプリケーショ
ン・ソフトウエア・ユニットのアプリケーション・プログラムのソース・コード
にメッセージを指定する方法と同様な方法で指定される。
【0063】 本発明による一例では、何らかの一意のアイデンティティ、例えば、システム
全体を通じて名称が一意である場合にはメッセージ名、またメッセージ名とメッ
セージを処理するソフトウエア・ユニットのアイデンティティとの組み合わせに
よってメッセージを指定する。以下では、メッセージを指定する一意のアイデン
ティティは、以下の式で与えられ、全く制約がないと仮定する。
【数8】 SUID.MESSAGEx (2) ここで、SUIDは、プログラムの一意のアイデンティティであり、MESSAGExは当該
プログラムによって処理されるメッセージのローカルな一意の(プログラム内に
おける)アイデンティティである。SUIDおよびMESSAGExは文字列から成るのが典
型的であるが、その必然性はない。
【0064】 本発明によれば、コンパイラおよびリンカ機能が、例えば、文字列から成るこ
の表現を、ターゲット・システムにおける変換機能によって一層効率的に処理さ
れる表現に変換する。典型的に、SUIDは、一意のプログラム番号またはその他の
適当な何らかの一意のアドレスに変換することができる。同様に、メッセージ名
MESSAGExは、メッセージ番号または何らかの機械依存アドレスに変換することが
できる。
【0065】 ここで、これら機械レベルの表現をそれぞれ、 SU_reference および message_reference と呼ぶ。
【0066】 尚、場合によっては、コンパイラおよびリンカは、上位表現では明示的に与え
る必要がない情報を生成することもあり得ることを注記しておく。例えば、メッ
セージが常に1つの特定のプログラムによって送られ、他の1つの特定のプログ
ラムによって受け取られる場合、上位情報
【数9】 Target_SUID.MESSAGEx (3a) は、完全な低位情報
【数10】 target_SU_reference.target_message_reference. source_SU_reference.source_message_reference (3b) を生成するのに十分である。
【0067】 したがって、このような場合、上位ステートメント
【数11】 New_Target_SUID.MESSAGEx = Old_Target_SUID.MESSAGEy (4a) は、以下の完全な機械レベル表現を生成することができる。
【数12】 new_target_SU_reference.new_target_message_refrence. new_source_SU_reference.new_source_message_reference= old_target_SU_reference.old_target_message_refrence. old_source_SU_reference.old_source_message_reference (4b)
【0068】 したがって、本発明によれば、システムまたはそれぞれのソフトウエア・ユニ
ットにおける変更が、ソフトウエア・リファレンスおよびメッセージ・リファレ
ンスの変更を伴う場合でも、即ち、システムに新しいソフトウエア・ユニットを
追加するかまたはプログラムに新たなメッセージを追加し、ソフトウエア・ユニ
ットまたはメッセージのいずれかの機械レベルでの付番を変更することによって
、メッセージを変換することが可能である。ここでは、かかる変化は、上位の記
述において設計者が明示的に記述する必要はない。何故なら、コンパイラおよび
リンカ機能が何らかの方法で必要な情報を生成するからである。
【0069】 更に、アイデンティティMESSAGExおよびMESSAGEyが等しい場合、それぞれのソ
フトウエア・ユニットのソース・コードにおいて見られるこのメッセージ・クラ
スに関しては、ソース・コード・レベルの相違は全くない。したがって、コンパ
イラおよびリンカ機能は、新旧ソフトウエア・ユニットのソフトウエア・ユニッ
トID SUIDのアイデンティティを除いて、明示的な上位情報が全くなくても、 あらゆる必要な機械レベル情報を生成することができる。ここで、本発明によれ
ば、上位表現で変化させないメッセージは、設計者が記述する必要はなく、更に
このような場合、コンパイラおよびリンカ機能が、機械レベル表現に対するあら
ゆる変化に対処するということを、デフォルトとすることができる。
【0070】 図11に示すように、図8に示すメッセージ変換装置34のメッセージ制御情
報処理ユニット38は、基本的に3つの機能的ユニットに細分化されることにな
る。第1のユニットは、異なるメッセージのメッセージ制御情報の変換関係部分
を格納するテーブル格納ユニット42である。第2に、例えば、旧フォーマット
および新フォーマットそれぞれに応じて、メッセージ・リファレンスのようなメ
ッセージに関して与えられる特定の情報に応じて、テーブル格納ユニット42へ
のアクセスを実行可能とする、情報アクセス・ユニット44が設けられている。
第3に、変換処理ユニット46が、情報アクセス・ユニット44を通じて与えら
れ、テーブル格納ユニット42に格納される情報に応じて、図10に示す異なる
型の変換を実施する。
【0071】 以下では、かかるメッセージ変換について、メッセージ変換ユニット34にお
いて異なるユニットによって実行される典型的な例について説明する。以下の例
では、アップグレード手順は、変換が旧フォーマットから新フォーマットにのみ
行われると仮定する。例えば、変換するメッセージを交換する旧および新ソフト
ウエア処理ユニットの同時実行は存在しないと仮定する。しかしながら、本発明
によれば、先に概説した原理を用いれば、新フォーマットから旧フォーマットへ
の方向も明らかに包含可能であることを注記しておく。更に、以下では、機械レ
ベルのメッセージ制御情報は、以下の部分を含むと仮定する。
【数13】 target_SU_reference.target_message_reference. source_SU_reference.source_message_reference (5)
【0072】 しかしながら、例えば、下記のように、これ以上またはこれ以下の情報を含む
代替実施態様を用いることができる。
【数14】 target_SU_reference.target_message_reference (6)
【0073】 加えて、これらの例による変更は、例えば、メッセージ名およびメッセージ・
データ双方の変更にしたがって、組み合わせることも可能である。これについて
は、長大な繰り返しを避けるために、例には明示的に示さないことにする。
【0074】 第1の例は、上位表現にしたがって次のように表現することができるメッセー
ジ名の変更に関する。
【数15】 New_SUID.MESSAGEx = Old_SUID.MESSAGEy (7a)
【0075】 したがって、旧ソフトウエア・ユニットにおいてMESSAGEyと呼ばれるメッセー
ジは、更新された新ソフトウエア・ユニットではMESSAGExと呼ばれる。したがっ
て、メッセージ・バッファ内のあらゆる古いMESSAGEyは、新しいMESSAGExに変換
されなければならない。ここで、new_SUIDおよびold_SUIDは、target_SUIDまた はsource_SUIDのいずれかとすることができる。更に、コンパイラおよびリンカ によってこの上位表現(7a)から生成した機械レベルの記述は、以下のように
なる。
【数16】 new_SU_reference.new_message_reference = old_SU_reference.old_message_reference (7b)
【0076】 ここで、new_SU_referenceおよびold_SU_referenceは、ターゲット型またはソ
ース型のいずれかとすることができるが、上位記述におけると同一である。場合
によっては、例えば、一意の送出側または受け取り側の場合では、単一の型のみ
から、ターゲット・パラメータおよびソース・パラメータ双方を生成することが
できる。
【0077】 次の事例は、
【数17】 New_SUID = Old_SUID (8a) として上位記述で表現されたソフトウエア・ユニット・リファレンスの変更に関
する。
【0078】 ここでは、アイデンティティold_SUIDを有する旧SUの新バージョンには、新し
いアイデンティティnew_SUIDが割り当てられる。したがって、アイデンティティ
old_SUIDを有し、旧ソフトウエア・ユニットが送ったまたは受け取った、メッセ
ージ・バッファ内の旧メッセージは全て、old_--からnew_…に変更された、sour
ce_SU_referenceまたはtarget_SU_referenceをそれぞれ有していなければならな
い。
【0079】 更に、コンパイラおよびリンカが上位記述から生成した機械レベルの記述は、
以下の式による2つのステートメントとすることができる。
【数18】 new_source_SU_reference = old_source_SU_reference new_target_SU_reference = old_target_SU_reference (8b)
【0080】 次の例は、以下のように上位記述で表現されたメッセージ・リファレンスの変
更に関する。
【数19】 New_SUID = Old_SUID (9a)
【0081】 この例では、メッセージ・アイデンティティ(例えば、名称)が旧および新ソ
フトウエア・ユニットにおいて同一であり、どの旧メッセージがどの新メッセー
ジに対応するかをコンパイラが認識する場合、この上位記述をメッセージ・レベ
ルにマップする必要はない。逆に、アイデンティティが同一であるという事実に
は無関係に、メッセージがリファレンスを変更する場合がある。何故なら、リフ
ァレンスへの翻訳アイデンティティ(translation identity to reference)は、 他の変更にも依存する可能性があるからである。ここでは、コンパイラおよびリ
ンカが上位記述から生成した機械レベルの記述は、メッセージ・クラス毎に、以
下の2つのステートメントにしたがって表現することができる。
【数20】 new_source_SU_reference.new_source_message_reference = old_source_SU_reference.old_source_message_reference new_target_SU_reference.new_target_message_reference = old_ target_SU_reference.old_target_message_reference (9b)
【0082】 更に、本発明によるメッセージ・リファレンスの変更に関して、式(9b)
による情報は、メッセージ・リファレンスに何らかの変化がある場合にのみ、生
成すればよいことを注記しておく。しかしながら、これも一般的な原理である。
即ち、機械レベルの表現において旧パラメータおよび新パラメータ間に相違がな
い場合、変換の必要がないので、これを省略することができる。これは、例えば
、メッセージ・アイデンティティの変更のように、以前に上位表現において相違
があった場合にも当てはまる。
【0083】 第4の例は、以下のような上位記述で表現されるメッセージの終了に関する。
【数21】 TERMINATE Old_SUID.MESSAGEx (10a)
【0084】 典型的に、アイデンティティold_SUIDを有する旧ソフトウエア処理ユニットに
おいてMESSAGExと呼ばれる型のメッセージは全て、例えば、新ソフトウエア処理
ユニット内に受け取り側がないために、メッセージ・バッファから除去しなけれ
ばならない。更に、old_SUIDはソース型またはターゲット型のいずれかの可能性
がある。コンパイラおよびリンカによって、上位記述から式(10a)にしたが
って生成された機械レベル記述は、次のようになる。
【数22】 terminate old_SU_reference.old_message_reference (10b)
【0085】 ここで、old_SU_referenceは、ソース型またはターゲット型のいずれかとする
ことができるが、上位表現との一貫性がなければならない。
【0086】 次の事例は、メッセージ終了の反対、即ち、メッセージの初期化に関する。こ
こでは、上位表現は次のようになる。
【数23】 INITIATE New_SUID.MESSAGEx[WITH data1, data2, …] (11a)
【0087】 更に、アイデンティティnew_SUIDを搬送する新ソフトウエア処理ユニットによ
るMESSAGExと呼ばれる型のメッセージは、新たなソフトウエア処理ユニットに配
信しなければならない。メッセージは、任意に、定義に応じたデータを含むこと
もできる。MESSAGExが多数の送出側または受け取り側を有する場合、ターゲット
およびソースSUIDは双方とも、指定しなければならない場合がある(図示せず)
。コンパイラおよびリンカによって上位記述(11a)から生成された機械レベ
ル記述は次のようになる。
【数24】 initiate new_SU_reference.new_message_reference [with data_1, data_2, …] (11b)
【0088】 最後に、更に別の例は、上位記述によるメッセージ・データの変更に関する。
【数25】 New_SUID.MESSAGEx.DATAm = Old_SUID.MESSAGEx. DATAi + Old_SUID.MESSAGEx.DATAk (12a)
【0089】 ここでは、アイデンティティnew_SUIDを有する新ソフトウエア処理ユニットに
おいてMESSAGExと呼ばれる新フォーマット・メッセージによって搬送されるDATA
mは、DATAiおよびDATAkの和に対応する。これらは双方共、アイデンティティold
_SUIDを有する旧ソフトウエア処理ユニットにおいて旧フォーマットMESSAGExに よって搬送されていた。一般に、式(12a)の右辺にある表現は、例えば、旧
フォーマット・メッセージによって搬送される1つまたは数個のデータや、定数
ならびに算術および論理演算も含む場合がある。即ち、
【数26】 SUIDx.MESSAGEy.DATAm = expression (SUIDz.MESSAGEu.DATAi, SUIDv.MESSAGE
w,.DATAk, …, constant1,…) (12b)
【0090】 更に、SUIDは、ソースまたはターゲットのいずれかの型とすることができる。
【0091】 コンパイラおよびリンカによって上位記述から生成された機械レベル記述は次
のようになる。
【数27】 new_SU_reference.new_message_reference.data_m = old_SU_reference.old_message_reference.data_i + old_SU_reference.old_message_reference.data_k (12c)
【0092】 また、SU_referenceは、ソース型またはターゲット型のいずれかとすることが
できるが、上位記述と一致しなければならない。
【0093】 先に概説したように、全ての変換ステップは、実行時間には無関係に、機能的
な関係に基づいている。
【0094】 先の説明では、本発明によるメッセージ変換装置の具体的な構造および機能性
について説明したが、以下では、その応用について典型的な例を図12ないし図
17に関して説明する。
【0095】 図12に示すように、第1の選択肢は、ソフトウエア処理システムの各コンポ
ーネント10、12、14に、専用のメッセージ変換装置を割り当て、それぞれ
、各単一のコンポーネント10、12、14によってメッセージ変換を処理可能
とすることである。
【0096】 図13は、図5に関して説明したのと同様にシステム・コンポーネントを設け
るが、専用のメッセージ変換装置を含まないという、別の選択肢を示す。逆に、
これらは、共通のシステム・アップグレード装置48を共用する。このシステム
・アップグレード装置48は、異なるシステム・コンポーネント10、12、1
4において新ソフトウエア・ユニットをインストールするように構成したソフト
ウエア・アップグレード・ユニット50を備えることができる。また、データ・
アップグレード・ユニット52が、ソフトウエア・インストール・プロセスの間
、ソフトウエア・ユニットの内部データ構造に格納されているデータを修正する
ように作用する。新ソフトウエア・ユニットをシステム・コンポーネント10、
12、14内で動作させると直ちに、メッセージ変換装置34を活性化させ、同
様にメッセージ・バッファ22、24、26に格納されているメッセージを新た
なシステム環境に適合させることができる。
【0097】 図14は、区分型(partitioned type)として分類することができる、別のシス
テム・アーキテクチャを示す。この場合、各コンポーネントは、2つの対象的な
実現(realization)10−a、10−b、12−a、12−b、14−a、14 −bを有し、冗長的に実施される。この特定的なシステム環境では、アップグレ
ード装置48は、第1区分Aおよび第2区分Bの間に設けられ、図13に関して
先に概説したのと同じエレメントを備えている。
【0098】 しかしながら、図12または図13の方向にサイドAおよびサイドB双方を有
し、冗長的にアップグレード装置48を実施することも可能である。典型的に、
サイドAおよびサイドBの各区分は図13にしたがった構造を有し、したがって
他方のサイドの更新中完全に動作可能である。したがって、本発明によれば、シ
ステム全体の可用性およびセキュリティを明らかに向上させ、しかもソフトウエ
ア・アップグレード中の処理能力を高めることができる。
【0099】 この具体的なアーキテクチャは、本発明のソフトウエアおよび関連データなら
びに対応するメッセージのアップグレードのためのシステム・アップグレード方
法に対する適合性が非常に高く、これについて図15を参照しながら以下に説明
する。
【0100】 図15に示すように、本発明の方法は、準備ステップS1から開始し、新ソフ
トウエアをロードして、その初期化を実行する。更に、ステップS2にしたがっ
て、ソフトウエアおよびその関連データのアップグレード完了までの間、旧ソフ
トウエアの実行を継続する。ステップS2における旧ソフトウエアの実行と同時
に、ステップS3において新ソフトウエアおよび関連データをアップグレードす
る。この異なるステップS2およびS3の同時実行により、本発明のアップグレ
ード・プロセス中におけるシステム全体の著しい効率向上が図られる。
【0101】 図15に示すように、ステップS4において旧ソフトウエアおよび新ソフトウ
エアの状態が一貫していると評価されると直ちに、新ソフトウエアへの切り換え
がステップS5において実行される。このステップS5は、新および旧ソフトウ
エア・ユニットのグループ毎に処理することも、全てのソフトウエア・ユニット
を1つのグループとして処理することも可能である。
【0102】 更に、ステップS5の間、図5および図12ないし図14に示した異なるメッ
セージ・バッファ22、24、26に格納されているメッセージも、先に概説し
た手順に応じて変換することができる。これらのメッセージを切り換え中に瞬時
的に変換する場合、新ソフトウエア・ユニットにおけるジョブ開始時に大きな遅
れを生ずることはない。
【0103】 各切り換えステップS5の後、ステップS6に進み、アップグレードすべき関
連ソフトウエアまたはデータがシステムに残っているか否かについて評価する。
残っている場合、アップグレード・プロセスはステップS2に戻り、アップグレ
ード・プロセスが完全に終了するまで、別のソフトウエア・ユニットおよび関係
データのアップグレードを継続する。この場合、旧および新ソフトウエア・モジ
ュールが同時に同じシステム内で実行するという状況となることがある。したが
って、先に概説しステップS2で示したように、新および旧ソフトウエア間で伝
達されるメッセージを変換する必要が生ずる場合がある。この変換は、受け取り
側ソフトウエア処理ユニットにおける個々のメッセージの処理の開始直前に、ジ
ョブ開始時に要求に応じて活性化することができれば好ましい。
【0104】 それ以外の場合、システム動作はステップS7に進み、新ソフトウエア・ユニ
ットのみをアップグレード後のシステムにおいて動作させる。この場合、新ソフ
トウエア・ユニットのジョブ開始時に、こうして受け取られたメッセージが変換
されていない場合があり得る。これは、ステップS8において評価される。この
ような場合、本発明のメッセージ変換装置34は、ステップS9にしたがって、
要求に応じて活性化される。その後、ステップS7に戻った後、新ソフトウエア
の実行を継続する。
【0105】 図16は、本発明の応用についての第1例として、通信システムの交換を示す
。この基礎となる構造が、例えば、Ericsson Review No. 3, 1995に記載されて いる。ここでは、中央プロセッサ54が呼関連イベントおよび通信システムにお
けるその他のデータ通信プロセスを処理する。更に、局部プロセッサ(regional
processor)56、58、60が、通信システムにおけるエンド・ユーザとの間の
シグナリングを処理する。図16に示すように、局部プロセッサ・ハンドラ62
が、局部プロセッサ56、58、60および中央プロセッサ54間の信号交換を
調整する。時間に厳格なイベント(time critical event)を処理するために、ジ ョブ・バッファ64が、先に概説した意味で交換させるメッセージのバッファリ
ングを可能にする。
【0106】 このような通信システムでは、アップグレードは、中央プロセッサ54におい
て実行することができる。中央プロセッサ54は、例えば、アップグレード・プ
ロセスに対応する2つの区分を有する形式とすることができる。本発明のかかる
用途に対する格別な成果(impact)は、システム・アップグレード中のシステム全
体のダウンタイムが極限まで短縮され、システム・プロバイダのあらゆる収益損
失を回避することにある。したがって、システム全体の停止を必要とする従来の
ソフトウエア・アップグレード・プロセスよりも頻繁に、通信システムのアップ
グレードを柔軟に行なうことが可能となる。
【0107】 図17は、本発明の応用についての第2の例として、分散型通信ネットワーク
を示す。ここでは、分散型通信ネットワークのコンポーネントは、それぞれ、ア
クセス・ネットワーク、市内電話ネットワーク、長距離ネットワークである。市
内電話ネットワークおよび長距離ネットワークは、ベアラ・サービス用トランス
ポート・ネットワークを構成する。
【0108】 この通信ネットワークにおけるノードは、ネットワーク・ノードまたはアクセ
ス・ノードのいずれかである。長距離ネットワークは、メッセージの交換にトラ
ンクを用いる。更に、通信ネットワークにおいて、ネットワークを通じた情報の
交換のために接続ラインが設けられている。
【0109】 以上のことから、直ちに、ネットワーク・ノード、アクセス・ノードまたは最
終端末のいずれかに常駐し得るいずれのソフトウエア・ユニットでも、本発明の
手法を用いてアップグレードし、同時に通信ネットワークの妨害を最小限に食い
止めることができるようになる。
【0110】 かかる通信ネットワークの典型的な例は、ATMネットワークである。この場
合、メッセージは、ATMセル、通話局に関係する構造、FDDIアプリケーシ
ョンまたはフレーム・リレー・アプリケーションにそれぞれ関係する。また、本
発明は、GSMインフラストラクチャや、関係するソフトウエアをインターネッ
ト・サービス・プロバイダによって処理可能なインターネットにも適用できるこ
とは明らかである。
【0111】 更に、ネットワーク・ノードにおけるソフトウエア・アップグレードの他に、
本発明は、かかるネットワークにおけるデータおよび信号交換のプロトコルをア
ップグレードする場合にも使用可能である。
【0112】参照番号のリスト (10) システム・コンポーネント (12) システム・コンポーネント (14) システム・コンポーネント (16) アプリケーション・ユニット (18) アプリケーション・ユニット (20) アプリケーション・ユニット (22) メッセージ・バッファ (24) メッセージ・バッファ (26) メッセージ・バッファ (28) 接続部 (30) 接続部 (32) 接続部 (34) メッセージ変換装置 (36) メッセージ変換情報インターフェース・ユニット (38) メッセージ制御情報処理ユニット (40) メッセージ・データ処理ユニット (42) テーブル格納ユニット (44) 情報アクセス・ユニット (46) 変換処理ユニット (48) システム・アップグレード装置 (50) ソフトウエア・アップグレード・ユニット (52) データ・アップグレード・ユニット (54) 中央プロセッサ (56) 局部プロセッサ (58) 局部プロセッサ (60) 局部プロセッサ (62) 局所プロセッサ・ハンドラ (64) ジョブ・バッファ
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による機械レベル上でのソフトウエア・ユニットを表す図。
【図2】 本発明によるメッセージ・クラスの仕様を示す図。
【図3】 本発明による機械レベル上でのメッセージを表す図。
【図4】 機能レベル上でのシステム動作の仕様を示す図。
【図5】 既存のシステム・アーキテクチャへの、図4による機能レベルでのシステム仕
様のマッピングを示す図。
【図6】 本発明によるシステム仕様のアップグレードによるメッセージ・データの変更
を示す図。
【図7】 本発明によるシステム仕様のアップグレードによるメッセージ・データの変更
を示す図。
【図8】 本発明によるメッセージ変換ユニットを示す概略図。
【図9】 メッセージ変換中に関与するメッセージ制御情報の一部を格納するテーブルを
示す図。
【図10】 本発明によるメッセージ変換の異なる事例を纏めたテーブルを示す図。
【図11】 本発明によるメッセージ制御情報処理ユニットを示す概略図。
【図12】 本発明によるメッセージ変換ユニットを異なるシステム・アプリケーション・
ユニットに専用に適用する場合を示す図。
【図13】 本発明によるメッセージ変換ユニットをシステムの複数のアプリケーション・
ユニットに共用して適用する場合を示す図。
【図14】 本発明によるメッセージ変換ユニットを2つの動作区分からなる冗長構造を有
するシステムに適用する場合を示す図。
【図15】 本発明によるシステムのアップグレードの間における、本発明によるデータお
よびメッセージ変換方法を示すフロー・チャート。
【図16】 本発明の適用に関する典型的な例として、通信システムの交換に応じてメッセ
ージ・バッファに接続された中央演算装置の構造を示す図。
【図17】 本発明の適用に関する更に別の典型的な例として、ワイド・エリア・ネットワ
ークの実施態様を示す図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【数1】 New#SUID.MESSAGEx = Old#SUID.MESSAGEy (7a) にしたがってメッセージ・アイデンティティを変換するように構成されているこ
と、を特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項記載のメッセージ変換装置
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【数2】 New#SUID = Old#SUID (8a) にしたがってSU#referenceを変換するように構成されていること、を特徴とする請求項5〜請求項8のいずれか1項記載のメッセージ変換装置
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【数3】 New#SUID = Old#SUID (9a) にしたがってメッセージ・リファレンスを変換するように構成されていること、
を特徴とする請求項5〜請求項9のいずれか1項記載のメッセージ変換装置
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】
【数4】 TERMINATE SUID.MESSAGEx (10a) にしたがってメッセージを終了するように構成されていること、を特徴とする請求項5〜請求項10のいずれか1項記載のメッセージ変換装置
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【数5】 INITIATE SUID.MESSAGEx[WITH data1, data2, …] (11a) にしたがってメッセージを初期化するように構成されていること、を特徴とする請求項5〜請求項11のいずれか1項記載のメッセージ変換装置
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【数6】 SUIDx.MESSAGEy.DATAm = expression (SUIDz. MESSAGEu. DATAi, SUIDv.MESSA
GEw.DATAk, …, constant1, constant2, …) (12a) にしたがってメッセージ・データを変更するように構成されていること、を特徴とし 、右辺および左辺の式が、例えば、指定されたデータ変数および定数
に対して演算を行なう算術型および論理型の演算子を含むことができる、請求項
5〜請求項12のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項14
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項17
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項18
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項19
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項20
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項21
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項23
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項24
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項25
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項26
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、請求項1の前提部に記載のメッセージ変換装置に関する。更に、本
発明は、請求項19記載のメッセージ変換のためのソフトウエア処理デバイスお
よび方法に関する。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 Ericsson Review No.2, 1996の第66、67ページにある"Remote upgrading
and upgrading of AXE 10 software"(遠隔アップグレードおよびAXE10ソ フトウエアのアップグレード)に、通信システムのために改良された手法が記載
されている。ここでは、旧ソフトウエアが加入者に提供するサービスの確立を処
理している間に、新ソフトウエアをロードする。データは、旧ソフトウエアと新
ソフトウエアとの間で転送される。転送するデータを含むデータ変数は、いわゆ
るデータ変更情報において識別され、コピーまたは変換のいずれかの型とするこ
とができる。各変換データ変数毎に、データ変更情報内に指定されている変換プ
ログラムを実行して変換を行い、変換出力を新ソフトウエアに移転する。しかし
ながら、既に確立されたサービスに必要なデータを旧ソフトウエアから新ソフト
ウエアに移転する間、追加サービスの確立は停止される。 更に、米国特許第5,155,837号には、タイム・シェアリング型コンピ ュータ・システムに基づくソフトウエア・レトロフィット方法および装置につい て記載されている。この場合、コンピュータ・ソフトウエア・プログラムは、旧 バーションとは完全な互換性がないプログラムによってレトロフィットすること ができ、ソフトウエア・プログラムによって提供されるサービスを中断すること はない。新ソフトウエア・バージョンが適正に動作することを検証する際、旧バ ーションのソフトウエアから新バージョンのソフトウエアにデータ・トラフィッ クを転送する。旧ソフトウエア・バーションによって進行中のトランザクション が全て完了した場合、出力データは、旧バージョンから新バージョンに切り換え られる。 更にまた、米国特許第5,410,703号には、コンピュータの動作中にソ フトウエアを変更するシステムについて記載されている。米国特許第5,410 ,703号では、電気通信システムの動的な動作を、1組の並列で独立したトラ ンザクションとして扱うことを提案しており、各トランザクションは一連の接続 されたアクティビティから成る。また、既存のソフトウエアを用いて既存のデー タを処理し続け、新および旧ソフトウエア双方から同時に出力データを発生しな がら検査データを処理し、検査データの処理が完了した際に、これに続いて新た な全データの処理制御が新ソフトウエアに転送される。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 本発明の第1の態様によれば、この目的は、ソフトウエア処理システムのアッ
プグレード前および後に、当該ソフトウエア処理システム内で交換される少なく
とも1つのメッセージを記述するメッセージ変換情報のためのインターフェース
手段と、メッセージ変換情報内に与えられる仕様にしたがって、アップグレード
されたソフトウエア処理システムのための新しい表現にメッセージを変換するよ
うに構成されたメッセージ変換手段とから成る、請求項1記載のメッセージ変換
装置によって達成される。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 また、本発明によれば、メッセージ変換装置は、アップグレード機能性を有す る形式のソフトウエア処理デバイスの一部をなすことができ、当該ソフトウエア 処理デバイスによって処理されるメッセージを格納する少なくとも1つのメッセ ージ・バッファと、少なくとも1つのメッセージ・バッファに格納されるメッセ ージを処理する少なくとも1つのアプリケーション・ユニットとを備えている。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 最後に、本発明の更に別の態様によれば、先に概説した目的は、請求項19記 載のシステム・アップグレード方法によって達成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z W (72)発明者 ヨンソン、ステン、エドバルド スウェーデン国 ファルスタ、リスビクス ガタン 3 Fターム(参考) 5B076 AC01 AC03 EA17 5B098 GA03 GC15

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッセージ変換装置(34)であって、 a)ソフトウエア処理システムのアップグレード前および後に、当該ソフトウエ
    ア処理システム内で交換される少なくとも1つのメッセージを記述するメッセー
    ジ変換情報(MCI)のためのインターフェース手段(36)と、 b)前記メッセージ変換情報(MCI)内に与えられる仕様にしたがって、前記
    ソフトウエア処理システムに対する旧表現および新表現間で前記メッセージを変
    換するように構成されたメッセージ変換手段(38、40)と、 を有するメッセージ変換装置(34)。
  2. 【請求項2】 前記アップグレードしたソフトウエア処理システムへの切り
    換え時に、前記メッセージ変換手段(38、40)を活性化することを特徴とす
    る請求項1記載のメッセージ変換装置。
  3. 【請求項3】 前記ソフトウエア処理システムにおいてメッセージ受け取り
    側の新ソフトウエアのジョブ開始時に、要求に応じて前記メッセージ変換手段(
    38、40)を活性化することを特徴とする請求項1または請求項2記載のメッ
    セージ変換装置。
  4. 【請求項4】 前記ソフトウエア処理システムにおいて、メッセージ受け取
    り側の旧ソフトウエアのジョブ開始時に、要求に応じて前記メッセージ変換手段
    (38、40)を活性化することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1
    項記載のメッセージ変換装置。
  5. 【請求項5】 前記メッセージ変換手段(38、40)は、 a)それぞれメッセージ・リファレンス、メッセージ・ソース・ソフトウエア・
    ユニット、メッセージ・ターゲット・ソフトウエア・ユニット、およびメッセー
    ジ・クラスの少なくとも1つを含むメッセージ制御情報部を変換するメッセージ
    制御情報処理手段(38)と、 b)メッセージ・データ・セクション(DATA)の少なくとも1つのデータ・
    エレメントを変換するメッセージ・データ処理手段(40)と、 を備える請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
  6. 【請求項6】 前記メッセージ制御情報処理手段(38)は、 a)メッセージ制御情報に関して変換関連部分を格納するテーブル格納手段(4
    2)と、 b)変換するメッセージに関して供給される情報に応じて、前記テーブル格納手
    段(42)内に格納されている情報へのアクセスを可能にするように構成された
    情報アクセス手段(44)と、 c)前記情報アクセス手段(44)を通じて供給される前記情報および変換する
    メッセージに応じて、該メッセージの変換を実施するように構成された変換処理
    手段(46)と、 に細分化されている請求項5記載のメッセージ変換装置。
  7. 【請求項7】 前記メッセージ制御情報処理手段(38)およびメッセージ
    データ処理手段(40)は、機能的関係を用いて、受け取ったメッセージの変換
    を実行することを特徴とする請求項5または請求項6記載のメッセージ変換装置
  8. 【請求項8】 前記メッセージ制御情報処理手段(38)は、 【数1】 New_SUID.MESSAGEx = Old_SUID.MESSAGEy (7a) にしたがってメッセージ・アイデンティティを変換するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
  9. 【請求項9】 前記メッセージ制御情報処理手段(38)は、 【数2】 New_SUID = Old_SUID (8a) にしたがってSU_referenceを変換するように構成されていることを特徴とする請
    求項5〜請求項8のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
  10. 【請求項10】 前記メッセージ制御情報処理手段(38)は、 【数3】 New_SUID = Old_SUID (9a) にしたがってメッセージ・リファレンスを変換するように構成されていることを
    特徴とする請求項5〜請求項9のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
  11. 【請求項11】 前記メッセージ制御情報処理手段(38)は、 【数4】 TERMINATE SUID.MESSAGEx (10a) にしたがってメッセージを終了するように構成されていることを特徴とする請求
    項5〜請求項10のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
  12. 【請求項12】 前記メッセージ制御情報処理手段(38)は、 【数5】 INITIATE SUID.MESSAGEx[WITH data1, data2, …] (11a) にしたがってメッセージを初期化するように構成されていることを特徴とする請
    求項5〜請求項11のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
  13. 【請求項13】 前記メッセージ・データ処理手段(40)は、 【数6】 SUIDx.MESSAGEy.DATAm = expression (SUIDz. MESSAGEu. DATAi, SUIDv.MESSA
    GEw.DATAk, …, constant1, constant2, …) (12a) にしたがってメッセージ・データを変更するように構成されていることを特徴と
    し、右辺および左辺の式が、例えば、指定されたデータ変数および定数に対して
    演算を行なう算術型および論理型の演算子を含むことができる、請求項5〜請求
    項12のいずれか1項記載のメッセージ変換装置。
  14. 【請求項14】 アップグレード機能性を有する形式のソフトウエア処理シ
    ステムであって、 a)前記ソフトウエア処理システムによって処理されるメッセージを格納する少
    なくとも1つのメッセージ・バッファ(22、24、26)と、 b)前記少なくとも1つのメッセージ・バッファ内に格納されているメッセージ
    を処理する少なくとも1つのアプリケーション・ユニット(16、18、20)
    と、 c)請求項1ないし13のいずれか1項記載の前記少なくとも1つのアプリケー
    ション・ユニット(16、18、20)のアップグレードの後、旧表現および新
    表現間でメッセージの変換を行なうように構成されたメッセージ変換装置(34
    )と、 を有するソフトウエア処理システム。
  15. 【請求項15】 各々変換装置(34)に接続されている、複数のアプリケ
    ーション・ユニット(16、18、20)を有する分散型であることを特徴とす
    る請求項14記載のソフトウエア処理システム。
  16. 【請求項16】 共通の変換装置(34)に接続されている複数のアプリケ
    ーション・ユニット(16、18、20)を有する分散型であることを特徴とす
    る請求項14記載のソフトウエア処理システム。
  17. 【請求項17】 共通のメッセージ変換装置(34)に接続されている2つ
    の論理区分(10−a、10−b、12−a、12−b、14−a、14−b)
    を備えることを特徴とする請求項14記載のソフトウエア処理システム。
  18. 【請求項18】 2つの論理区分(10−a、10−b、12−a、12−
    b、14−a、14−b)を備え、論理区分毎に専用のメッセージ変換装置(3
    4)を有することを特徴とする請求項14記載のソフトウエア処理システム。
  19. 【請求項19】 少なくとも2つの論理区分を有する計算システムのシステ
    ム・アップグレード方法であって、 a)旧ソフトウエアの実行を継続しつつ、スタンバイ区分手段における新ソフト
    ウエア(S3)の状態を、実行区分手段における前記旧ソフトウエアの状態にア
    ップグレードするステップと、 b)前記スタンバイ区分手段および前記実行区分手段について同じ状態が得られ
    た場合、新ソフトウエア(S5)の実行に切り換えるステップと、 c)受け取り側の新ソフトウエアの実行への切り換え時、または受け取り側の新
    ソフトウエアのジョブ開始時における要求に応じて、前記計算システム内の異な
    るソフトウエア・モジュール間で送信されるメッセージ(S2、S5、S8)の
    、前記新受け取り側ソフトウエアに適したフォーマットへの変換を行なうステッ
    プと、 d)旧受け取り側ソフトウエアの実行への切り換え時、または旧受け取り側ソフ
    トウエアのジョブ開始時における要求に応じて、前記コンピュータ・システム内
    の異なるソフトウエア・モジュール間で送信されるメッセージ(S2、S5、S
    8)の、前記旧受け取り側ソフトウエアに適したフォーマットへの変換を行なう
    ステップと、 を有するシステム・アップグレード方法。
  20. 【請求項20】 前記更新するステップc)、d)を、 e)関係インターフェース(36)を介してメッセージ変換情報(MCI)をメ
    ッセージ変換装置(34)に読み込むこと、 f)前記メッセージ変換情報(MCI)内に与えられている仕様にしたがって前
    記新ソフトウエアのための新たな表現に前記メッセージを変換すること、または
    g)前記メッセージ変換情報(MCI)内に与えられている仕様にしたがって前
    記旧ソフトウエアのための古い表現に前記メッセージを変換すること、 に細分化することを特徴とする請求項19記載のシステム・アップグレード方法
  21. 【請求項21】 前記ステップf)、g)を、 h)メッセージ変換情報(MCI)が指定されていない場合メッセージを変更せ
    ずに転送すること、および/または、 i)それぞれメッセージ・リファレンス、メッセージ・ソース・ソフトウエア・
    ユニット、メッセージ・ターゲット・ソフトウエア・ユニット、およびメッセー
    ジ・クラスの少なくとも1つを備えたメッセージ制御情報の変換すること、およ
    び/または、 j)メッセージ・データ・セクションの少なくとも1つのデータ・エレメントの
    変換すること、 に細分化することを特徴とする請求項20記載のシステム・アップグレード方法
  22. 【請求項22】 機能的関係を用いて、前記受け取ったメッセージの変換を
    実行することを特徴とする請求項21記載のシステム・アップグレード方法。
  23. 【請求項23】 前記変換ステップのいずれかを並行に実行し、前記実行区
    分手段において実行中の前記旧ソフトウエアを妨害しないことを特徴とする請求
    項19〜請求項21のいずれか1項記載のシステム・アップグレード方法。
  24. 【請求項24】 新ソフトウエアへの切り換えが終了するまで、前記変換ス
    テップのいずれかを背景プロセスとして繰り返し実行し、前記実行区分手段にお
    ける状態変化を追跡することを特徴とする請求項19〜請求項23のいずれか1
    項記載のシステム・アップグレード方法。
  25. 【請求項25】 前記変換ステップ以外に、切り換え時または新ソフトウエ
    アの起動時に、新メッセージ・データ・エレメントに対する特殊初期化ステップ
    を実行することを特徴とする請求項19〜請求項24のいずれか1項記載のシス
    テム・アップグレード方法。
  26. 【請求項26】 切り換え前にエラー状況が生じた場合、前記変換を終了し
    、前記実行区分手段における前記旧ソフトウエアの実行を継続することを特徴と
    する請求項19〜請求項25のいずれか1項記載のシステム・アップグレード方
    法。
  27. 【請求項27】 切り換え後、前記新ソフトウエアの実行中にエラーが生じ
    た場合、前記旧ソフトウエアを有する前記実行区分手段が再度前記実行区分手段
    となるように、逆切り換えステップを実行することを特徴とする請求項19〜請
    求項26のいずれか1項記載のシステム・アップグレード方法。
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