JP2002506965A - 尾栓を有する武器に関する装置および方法 - Google Patents

尾栓を有する武器に関する装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、武器が無許可で盗用された際に尾栓を有する武器(100)を使用不能にするための装置および方法に関する。装置(1)は、空洞(13)またはくぼみを備え、武器の尾栓を収容するボックス(101)に挿入されることを意図したエキスパンダ(10)を有する。爆発物(43)は、エキスパンダの空洞(13)またはくぼみに配置される。爆発物(43)は、警報発生に応答して発火され、それによって尾栓を収容する空間(101)を変形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、無許可で盗用された際に武器を使用不能にするためなどの、尾栓を
備えた武器に関する装置および方法に関する。
【0002】 本発明の目的は、武器が無許可で取り扱われる場合に武器を破壊する装置およ
び方法を提供することである。本目的は、請求の範囲に記載される特徴を有する
装置および方法によって成し遂げられる。
【0003】 本発明の装置は、武器を破損させ、その修理を非常に困難かつ複雑にすること
により、このような武器の盗難防止に役立つ。
【0004】 本発明の装置は、武器を破壊するようにこの装置を駆動させる警報信号を発生
する多くの様々なタイプの警報システムおよびデバイスと組み合わせることが可
能である。
【0005】 本発明の装置は、技術的および経済的利点を有する。
【0006】 以下、本発明を例示的な実施形態および添付の図面を参照しながらさらに詳細
に説明する。ここで、図1は本発明の装置を備えた武器の概略図、図2は装置の
拡大概略図、図3は装置の分解概略図である。
【0007】 本発明の装置1は、武器100のいわゆる尾栓ボックス101の前部に嵌合す
るように設計されたエキスパンダ10を有する。エキスパンダ10は、武器のチ
ャンバ102にぴったりと嵌合するように設計された前部スリーブ部11を有す
る。エキスパンダ10はまた、前部スリーブ11内の空洞14と連通する空洞1
3を有する後部スリーブ12を有する。前部スリーブ11は、前部開口部15を
有し、後部スリーブ12は後部開口部16を有する。スリーブ12の後端は、い
わゆる起爆部または雷管30を収容するための半径方向の穴17を有する。後部
スリーブ12は、外部に配置されたガイドピン18を備え、ガイドピン18は、
エキスパンダ10が武器の尾栓ボックス101内の目的位置に配置されたときに
エキスパンダ10を正しい回転位置に付勢する。ガイドピン18は、武器の弾薬
庫保持部103によって案内され、エキスパンダ10を武器に挿入し、エキスパ
ンダ10を武器から除去する際にハンドルとしても作用する。
【0008】 エキスパンダ10はまた、スリーブ12の後部にねじ込まれる端部プラグ20
を有する。端部プラグ20は、スリーブ12上の雌ねじ19とかみ合う雄ねじ2
1を有する。端部プラグ20は、四角いねじ頭22を有し、ねじ頭22によって
プラグ20はスリーブ12にしっかりとねじ込まれることが可能である。端部プ
ラグ20はまた、穴17とスリーブ12内の空洞/空間13との間を連通させ、
起爆部30を収容するための空気通路23を有する。必要に応じて、空気通路2
3には、爆薬が充填され、十分に有効な爆発が確実に起こるようにする。
【0009】 本発明の装置1はまた、図1および図2より明らかなように、武器100の円
筒部104に嵌合するような形状および寸法を有するいわゆる爆発管(burst tu
be)40を有する。爆発管40は、内側後部空洞41および内側前部空洞42を
有し、これらにはそれぞれペンチル等の爆発物またはデバイス43、44が充填
される。爆発管40内には、例えば、2つの爆発物またはデバイス43および4
4の間を連通させるペンチルヒューズ45が配置されている。爆発管40の前端
には、固定ピン50の後端51上の雄ねじ52とかみ合う雌ねじ46が設けられ
、これによってピンは爆発管40にねじ込まれ得る。ピン50の長さは、本発明
の装置が武器100内に配置されたときに、このピンが円筒部104の銃口を越
えて突出し、これにより、ピン50の前端53が武器および/またはその周囲部
材に対して所望の様式で固定されることが可能なように設定されている。
【0010】 本発明の装置1はまた、衝撃または撃針装置60を有し、撃針装置60は、圧
縮ばね62によって後方/無活動位置に保持される撃針61を有する。撃針装置
60は、電気点火器ワイヤ64を介して発火デバイス70と連通する電気駆動装
薬63を有し、発火デバイス70は、必要に応じて装薬63を駆動し、それによ
って撃針61を起爆部30に対して駆動し、起爆部30に装薬/爆発デバイス4
3〜45を発火させる電気信号を送信するように形成されている。
【0011】 撃針装置60および起爆手段70は、好ましくは、ダミー弾薬庫80に収容さ
れ、装置を操作する可能性を最小限にする。
【0012】 発火デバイス70は通常、例えば、武器ケース(図示されない)等の形状の保
護ハウジング内に設けられた警報回路90を通してその駆動信号を受信する。固
定ピン50は、ピンが武器ケースまたはバッグ内に回動可能に設けられることを
可能にする回動手段54を有し、ダミー弾薬庫80はケースまたはバッグ内にし
っかりと固定され得る。
【0013】 本発明の装置1は、以下のように武器100に嵌合される。
【0014】 起爆部30は、スリーブ11および12、ならびにスリーブ12の後部にねじ
込まれる端部プラグ20を有するエキスパンダ10に嵌合される。次に、エキス
パンダ10およびエキスパンダ10に取り付けられた起爆部30は、尾栓ボック
ス101内に配置される。次に、尾栓105は、ねじ頭22と当接され、エキス
パンダ10を定位置に保持し、それによってスリーブ11は武器のチャンバ10
2に案内される。次に、爆発管40は、爆発管40にねじ込まれた固定ピン50
を用いて、武器の円筒部104に挿入され、その結果、装薬43はエキスパンダ
10の内部空間13内に配置され、装薬44は武器の円筒部104内に配置され
る。次に、撃針装置60および起爆部70が取り付けられたダミー弾薬庫80は
、武器100に固定され、撃針61は起爆部30に近接して配置される。次に、
起爆装置70は、適切な警報回路90に接続される。図1および図2は、武器1
00内に嵌合された本発明の装置1を示す。
【0015】 警報が、例えば武器を盗もうとしたことに応答して発せられると、警報回路9
0は、起爆装置70を駆動し、電気信号が発生し、装薬63を駆動し、撃針61
を起爆部30に対して駆動する。次に、起爆部30は、装薬/爆発デバイス43
〜45を発火する。装薬43によって発生した力は、エキスパンダ10を変形さ
せ、尾栓ボックス101および尾栓の周りの武器パーツを破壊し、一方装薬44
によって発生した力は、円筒部104を変形させ、それによって武器100を使
用不能にする。
【0016】 本発明に従って警報が出された武器を許可された人が除去する際、まず警報が
解除され、次に武器は、固定ピン50およびそれに接続された爆発管40を武器
から除去する前にダミー弾薬庫80から分離される。次に、エキスパンダ10お
よびそれに接続された起爆部または雷管30は、武器から除去され、その後尾栓
105は再び前方端位置に配置され得る。
【0017】 本発明の装置1は取り扱いが非常に安全であることが注目される。これは、装
置の構成部分が事故に対して安全に分離されるためであり、また、ダミー弾薬庫
80および発火装置70、ならびにダミー弾薬庫に接続された撃針装置60が最
初に、他の構成部分を解体する前に武器から除去されるためである。発火装置7
0は、ダミー弾薬庫80内で十分に保護される。例えば、本発明の装置を分解す
ることによって許可なしに警報を解除しようとしても、武器は破壊される。
【0018】 簡略化された実施形態においては、装薬44およびペンチルヒューズ45を省
略し、エキスパンダ10内に装薬43のみを保持してもよい。この場合、爆発管
40および固定ピン50を所望に応じて排除し、装薬43をエキスパンダ10の
空間13および封止された開口部15内に直接配置することができる。簡略化さ
れた実施形態の場合、装薬43によって発生した力は、主に尾栓ボックス101
の前部を変形させる。チャンバ102および円筒部104の後部もまたある程度
変形する。
【0019】 本発明のさらに簡略化された実施形態では、起爆部または雷管30、撃針装置
60および起爆装置70を排除し、通路23内に直接設けられた電気起爆部を代
わりに用いることができる。この場合、警報ループ90は、ここで言及した電気
発火デバイスに接続される。
【0020】 図示していないが、空気通路23は、尾栓内の撃針に隣接して開口する小さな
補助通路の形状の分岐部を有していてもよい。これにより、エキスパンダ10内
の爆発力の一部が尾栓105に方向づけられ、尾栓を破損または破壊する。尾栓
への破損は、尾栓を貫通し得る超硬合金針などを補助通路に設けることによって
大きくすることができる。補助通路にはまた、別個の装薬を設け、尾栓の破壊を
さらに確実にするようにしてもよい。
【0021】 エキスパンダ10および爆発管40は、武器の周囲部分が爆発時に共に融合す
るように、鋼鉄または他の適切な金属で形成されるのが適当である。勿論、様々
なタイプの爆発物が本発明と共に用いられ得る。
【0022】 言うまでもなく、本発明の装置の設計は、例えば、記載した構成要素の代わり
に機能的に同等の構成要素を用いることによって、広範囲に改変可能である。
【0023】 また、言うまでもなく、本発明は、記載および例示した実施形態に限定されず
、変更および改変が先述の請求の範囲内でなされ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置を備えた武器の概略図である。
【図2】 装置の拡大概略図である。
【図3】 装置の分解概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 Mullbergsvagen 13, 931 37 Skelleftea, Sw eden

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無許可で盗用された際に、尾栓を有する武器を使用不能にす
    るための装置であって、 この装置(1)が、空洞(13)またはくぼみを備えると共に、武器の尾栓ボ
    ックス(101)に挿入されることを意図したエキスパンダ(10)を有し、 爆発物(43)が前記エキスパンダ空洞(13)またはくぼみ内に配置される
    ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記エキスパンダ(10)および前記尾栓を収容する空間(
    101)を変形することが可能であるように、前記エキスパンダ(10)が、前
    記爆発物(43)の領域内に比較的薄い周囲壁を有することを特徴とする請求項
    1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記エキスパンダ(10)が、前記武器のチャンバ(102
    )内にぴったりと嵌合するように設計された前部スリーブ部(11)を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記装置(1)が、撃針装置(60)および起爆装置(70
    )を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記撃針装置(60)および前記起爆装置(70)が、前記
    武器の弾薬庫保持部(103)に接続され得るダミー弾薬庫(80)内に収容さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記装置(1)が、爆発管(40)および固定ピン(50)
    を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記エキスパンダ(10)が、起爆部もしくは雷管(30)
    または他の何らかの発火デバイスを収容するための開口部(23)を有する端部
    プラグ(20)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載
    の装置。
  8. 【請求項8】 無許可で盗用された際に、尾栓を有する武器を使用不能にす
    る方法であって、 エキスパンダ(10)を前記武器の尾栓ボックス(101)内に配置し、 爆発物(43)等を用いて前記エキスパンダ(10)を変形させ、警報発生に
    応答して前記武器を使用不能にすること を特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 警報発生に応答して、前記爆発物(43)を駆動させるため
    に撃針装置(60)および起爆装置(70)を用いることを特徴とする請求項8
    に記載の方法。
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