JP2002506852A - 過酸化物の製造 - Google Patents

過酸化物の製造

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Abstract

(57)【要約】 有機化合物と酸素を、反応器に導入し、第一液状生成物流を反応器の頂部近傍から、また第二液状生成物を該反応器底部近傍から同時に抜き取ることによって、反応器内で有機化合物と酸素から過酸化物が製造される。適切な有機化合物は、制約ではないが、アルカン類、アルキル アリール化合物類を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
【0002】
【発明の分野】
この発明は一般的には、アルカン類および/またはアルキル アリール化合物 類と酸素からアルキル パーオキサイドおよび/またはアルキル アリール パ ーオキサイドの製造のような、有機化合物類から過酸化物を製造する過酸化プロ
セスに関する。より特定的には、本発明は、液体生成物流が反応器の頂部近傍お
よび底部近傍位置から抜き取られるような反応器中での、上記のような過酸化物
の製造に関する。とくに、本発明は、竪形反応器中であって、第一の液体生成物
流を典型的には、反応器の頂部近傍の位置から抜き取り、第二の液体生成物流を
反応器の底部近傍の位置から抜き取るような反応器中で、イソブタンと酸素から
ターシャリーブチルハイドロパーオキサイド(以下TBHPと略す)およびター
シャリーブチルアルコール(以下TBAと略す)の無触媒的あるいは自己触媒的
な製造プロセスに関する。
【0003】
【関連技術の記述】
過酸化物を製造するためのアルカン類および/またはアルキル アリール化合 物類のような有機化合物と分子状酸素との無触媒的あるいは自己触媒的液相反応
は通常は反応器中でおこなわれる。「自己触媒的反応」とは触媒を必要としない
か、あるいは連続的または固定床での反応を意味している。そのような、過酸化
反応プロセスには、例えば、米国特許 No.5,436,375に記されたよ
うな過酸化プロセスがある。例えば、竪形あるいは水平型反応器が液状アルカン
の供給を受け、その中で分子状酸素が反応条件下に気泡状に形成され、例えば、
アルキル パーオキサイドやアルコールを生成するように形づくられている。典
型的には、そのような反応器は、1種またはそれ以上の反応物液体がそれを通し
て分子状酸素が反応のために泡立つことができるような液深(レベル)を維持で
きるように1個あるいはそれ以上の内部堰を有するように形成されている。アル
キルパーオキサイドおよび/またはアルコールを含む生成物の流れは通常は、そ の堰を溢流する液体から回収される。この点に関し、1個あるいはそれ以上の内
部堰を一つの反応器中の単一のアルカン液の液深を保つために用いられるか、連
続的に液深が浅くなるように作られ(水平型反応器における多分割区画室のよう
に)、そしてその中を液体反応物相が連続して堰を溢流して移動するように形成
されうる。
【0004】 後者の場合は、酸素は堰の間の区画ごとに注入されうる。
【0005】 過酸化反応器では、アルキル パーオキサイド、アルキル アリール パーオ
キサイドおよび/またはアルコールのような化合物は、通常は、酸素あるいは液 状および/またはガス状アルカンおよび/またはアルキル アリールと酸素との混
合物を反応器の底部に散布し、そして新鮮な、及び/又は循環された液状アルカ
ンおよび/またはアルキル アリール化合物を反応器の頂部へ供給する事によっ て、そしてまた、反応器の頂部に近い位置から液状の堰溢流生成物を抜き取り、
反応器頂部からガス状生成物を抜き取ることによって調製される。例えば、イソ
ブタンと酸素から、TBHPおよびTBAの無触媒あるいは自己触媒的製造のた
めの、ある典型的プロセスにおいては、竪形反応器が用いられる。 このプロセ
スではイソブタンと酸素の混合物をこの反応器の底部に散布し、反応混合物循環
流をこの散布位置より上で反応器に供給し、冷却イソブタン(新規イソブタン、
循環イソブタンあるいはその混合)の下向き流れを反応器頂部に中心的に供給し
て、イソブタンの中心部下向き流と、循環流中の散布混合物の環状上向き流を形
成し、反応器頂部近傍から液状生成物を抜き取り、反応器頂部からガス状生成物
流を抜き、ガス状生成物を凝縮して、その凝縮液体を循環、液体生成物を回収す
ることによって、TBHPおよびTBAが製造される。
【0006】 上述したような、液相過酸化反応器においては、TBHPのような過酸化物の
生産性について時間のかかりすぎが欠点であろう。過酸化物生産性の減少につれ
て、アルコール(たとえばTBA)の生成の増加をきたす。同時に、通常は液状
製品流中に酸価や望ましからざる副生成物の存在が増加する。この望ましからざ
る副生成物にはメタノール、アセトン、酸化合物に容易に酸化されるようなその
他化合物などがある。ほかの関連ある現象には、一酸化炭素、二酸化炭素の生成
の増加であり、これらは、とくに、反応容器内の圧力上昇をきたし、それはひい
ては反応器および反応容器の下流にかかる圧力による流量の減少を余儀なくされ
るであろう。従って、従来の過酸化反応プロセスでは、満足すべき程度の反応圧
を維持しようとすると、過酸化物の生産性は、流量の低減とそれに連動する過酸
化物への選択性の低下とによって低下する。これを考慮し、設計圧力限界は普通
、経済性と構造因子によって決定される。
【0007】
【発明の概要】
TBHPおよびTBAは、竪形反応器中で、イソブタンと酸素の混合物を反応
器底部に散布し、反応混合物循環流をその散布位置より上方で反応器内に供給し
、冷却イソブタン(新規イソブタン、循環イソブタンあるいはその混合)の下向
き流れを反応器頂部に中心的に供給して、イソブタンの中央部下向き流と、循環
流と散布混合物の環状上向き流を誘導形成し、反応器頂部近傍から第一の液状生
成物流を抜き取り、反応器底部近傍から第二の液状生成物流を抜き取り、反応器
頂部からガス状生成物流を抜き、ガス状生成物中に同伴された液体類を部分的に
凝縮し、その凝縮液体を循環し、液体生成物流を回収することによって得られる
【0008】 従って、一つの観点では、本発明は、反応器中での過酸化物の製造プロセスで
あり、ある有機化合物と酸素を、その有機化合物と酸素が反応して過酸化物を形
成するように反応器中に導入するステップ、過酸化物を含む第一の液体流を反応
器頂部近傍から抜き取り、アルキル過酸化物を含む第二の液状生成物流を反応器
底部近傍から抜き取るステップを含む。本プロセスでは、この有機化合物は少な
くとも1種の4ないし8個の炭素原子を有するアルカン類、あるいはその誘導体
、1あるいはそれ以上の、約2ないし8個の炭素原子を有するアルキル基を有す
るアルキル アリール化合物あるいはその誘導体、あるいはその混合物の少なく
とも1種以上である。制限するものではないが、適切な有機化合物には、イソブ
タン、イソペンタン、イソオクタン、シクロヘキサン、エチルベンゼン、あるい
はそれらの混合物が含まれる。本発明の実施にあたり、この導入ステップは、有
機化合物と酸素の混合物を反応器底部の近傍位置へ散布、および、さらに冷却イ
ソブタン(新規イソブタン、循環イソブタンあるいはその混合)の下向き流れを
反応器頂部に中心部に供給して、イソブタンの中央部下向き流と、散布混合物と
循環流との上向き環状流を誘導することを含んでもよい。さらに、反応混合物循
環流をその散布位置より上方の反応器内に供給するステップを含んでもよい。こ
のプロセスはまた該アルカンを含むガス状生成物流を反応器頂部から抜き取るス
テップを含んでもよい。一つの実施態様では、第一の液体生成物流と第二の液状
生成物流が約4:1ないし約100:1の抜き取り比率で、反応器から抜き取ら
れる。他の実施態様では、該反応器は、長さと直径の比が少なくとも約1:1で
ある竪形反応器でありうる。他の、さらにほかの典型的な実施態様では、該有機
化合物はイソブタンであり、該過酸化物はターシャリー ブチル ハイドロパー
オキサイドであり、第一の液体生成物流と第二の液状生成物流はイソブタン、タ
ーシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコ
ール、酸素化炭化水素副生物を含む。ある実施態様では、該プロセスは反応器内
の温度を約120℃ないし165℃の間の温度に維持し、反応器内の圧力を約3
80psigと約600psigの間に維持するステップを含みうる。他の実施
態様では、反応器内の温度を約120℃ないし165℃の間の温度に維持し、反
応器内の圧力を約500psigと約600psigの間に維持するステップを
含みうる。
【0009】 別の観点では、本発明は反応器中でターシャリー ブチル ハイドロパーオキ
サイドを製造するプロセスであり、液状イソブタンと酸素を、液状イソブタンと
酸素が反応してターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイドを生成するよう
に反応器中へ導入するステップ、イソブタンを含むガス状生成物流を反応器頂部
から抜き取り、ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイドを含む第一の液
状生成物流を反応器の頂部近傍から抜き取り、ターシャリー ブチル ハイドロ
パーオキサイドを含む第二液状生成物流を反応器の底部近傍から抜き取るステッ
プを含む。
【0010】 この導入のステップには該液状イソブタンと該酸素の混合物を反応器底部近傍
の位置で散布し、さらに冷却イソブタンの下向き流を反応器頂部に中心部に導入
し、イソブタンの中心下向き流と、散布混合物と循環流との環状上向き流を起さ
せることを含んでもよい。ある実施態様では、該プロセスはさらに反応混合物循
環流を、その散布位置より上方の反応器内に供給するステップを含んでもよい。
該第一の液体生成物流と該第二の液状生成物流は約4:1ないし約100:1の
抜き取り比率で、該反応器から抜き取られてもよい。ある実施態様では、該反応
器は、長さと直径の比が少なくとも約1:1であり、より典型的には長さと直径
の比が少なくとも約1.1対約3であってよい。第一、第二液状生成物流はイソ
ブタン、ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチ
ル アルコール、酸素化炭化水素副生物を含んでいてもよい。該プロセスは反応
器内の温度を約120℃ないし165℃の間の温度に維持し、反応器内の圧力を
約500psigと約600psigの間に維持するステップを含んでいてもよ
い。
【0011】 他の観点では、本発明は、イソブタンと酸素の混合物を反応器底部の近傍で器
内に散布し、反応混合物循環流を、その散布位置より上方で反応器内に供給し、
冷却イソブタンの下向き流を反応器頂部付近の中心部に導入し、イソブタンの中
心下向き流と、散布混合物と循環流の環状上向き流を起させ、反応器頂部近傍で
第一の液状生成物流を抜き取り、反応器底部近傍で第二の液状生成物流を抜き取
り、反応器頂部からイソブタンを含むガス状生成物流を抜き取り、ガス状生成物
を一部凝縮し、凝縮したイソブタンを反応器底部に循環し、該第一および第二の
液体生成物流を回収するような竪形反応器内でのイソブタンと酸素からのターシ
ャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコール
の製造プロセスである。ある実施態様では、この竪形反応器は長さ対直径の比が
少なくとも約1.1であることができ、反応混合物を供給する該ステップは反応
混合物循環流を反応器底部近傍で、イソブタンと酸素の混合物の散布位置より上
で反応器に供給するステップを含み、該中心部供給ステップは約10℃ないし約
55℃の供給流温度を有するイソブタン供給流を反応器内に中心的に供給するス
テップを含み、該液体生成物流抜き取りステップは、イソブタン、ターシャリー
ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールおよび
酸素化炭化水素副生物を含む反応器頂部近傍での液体生成物流抜き取りを含み、
またガス状生成物流抜き取りステップはイソブタンとそれに同伴する常態液状反
応生成物を含む反応器頂部からのガス状生成物の抜き取りを含み、部分的凝集ス
テップはガス状生成物を冷却し、その常態液状反応生成物成分に凝縮することを
含み、循環ステップは凝縮した生成物を反応混合物還流として反応器へ循環する
ステップを含む。この実施態様は、さらに約120℃から約165℃の範囲の温
度、約500psigと約600psigの間の圧力に反応器内の反応条件を設
立するステップを含み、イソブタンを含む生成物ガス流の未凝縮成分を追加酸素
との混合物として反応器中に散布混合物として循環することを含みうる。この液
状生成物流は蒸留部へ送られ、それを、低沸点イソブタン留分とターシャリー
ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールおよび酸
素化炭化水素副生物を含む高沸点留分に分離し、軽いイソブタン部分は約10℃
ないし約55℃の温度に冷却し、イソブタン供給流の一部として該反応器へ循環
することができる。
【0012】 他の観点では、本発明は、長さ対直径の比が約1.1から約3対1であり約1
20℃から約165℃の範囲の温度、約380psigと約600psigの間
の圧力の反応条件に設定された竪形反応器中で、1時間あたり約200ないし約
400部の酸素とイソブタンを含む混合物を、該混合物はイソブタン100部あ
たり5ないし約15部の酸素を含むものであるが、その底部近傍で反応器中に、
その周縁部に散布し、反応混合物循環流を1時間あたり約150ないし250部
を反応器底部近傍であって、イソブタンと酸素混合物の散布位置より上方で、反
応器中へ供給し、供給温度約10℃ないし約55℃の温度のイソブタン供給流を
1時間あたり約100部で反応器頂部近傍へ、下向き流れ方向に、中心的に供給
し、反応器中にイソブタンの中央下向き流を誘導し、これによって、散布混合物
と循環反応混合物の環状上向き流を誘導し、反応器頂部近傍から、イソブタン、
ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アル
コールおよび酸素化炭化水素副生物を含む第一の液体生成物流を1時間あたり約
80ないし約120部を抜き取り、反応器底部近傍から、イソブタン、ターシャ
リー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールお
よび酸素化炭化水素副生物を含む第二の液体生成物流を1時間あたり約1ないし
約20部を抜き取り、イソブタンとそれに同伴する常態液体反応生成物を含む反
応器頂部からのガス状生成物を1時間あたり約350ないし約650部を抜き取
り、そのガス状生成物を冷却し、その常態液状反応生成物成分に凝縮、その凝縮
生成物を反応混合物循環流として反応器へ循環し、イソブタンを含む生成ガスの
未凝縮成分を追加酸素と混合して散布混合物として反応器へ循環し、第一および
第二の液体生成物流を回収することからなる、イソブタンからターシャリー ブ
チル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールの無触媒的
あるいは自己触媒的製造プロセスである。この第一および第二の液体生成物流は
約10ないし約25重量%のターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、
約9ないし約20重量%のターシャリー ブチル アルコール、約20ないし約
75重量%の未反応イソブタンと約2ないし約10重量%のジターシャリー ブ
チル パーオキサイド、メタノール、メチル フォルメート、アセトンおよび水
を含む酸素含有不純物を含むことができる。一つの実施様態では、この液体生成
物流は蒸留部へ送られ、それを、低沸点イソブタン部分とターシャリー ブチル
ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールおよび酸素化炭
化水素副生物を含む高沸点部分に分離され、軽いイソブタン部分は約10℃ない
し約55℃の温度に冷却され、イソブタン供給流の一部として該反応器へ循環さ
れうる。他の実施様態では、反応器中の圧力を約500psigと約600ps
igの間の圧力の反応条件を設立するステップを含む。
【0013】 他の観点では、本発明は、長さ対直径の比が少なくとも1:1である竪形反応
器中で、約120℃から約165℃の範囲の温度、約380psigと約600
psigの範囲(より典型的には約380psigと約530psigの間)の
圧力の反応条件を設定するステップ、酸素とイソブタンを含む混合物を、その底
部近傍で反応器中に散布し、反応混合物循環流を反応器底部近傍であって、イソ
ブタンと酸素混合物の散布位置より上方で、反応器中へ装入し、供給流温度約1
0℃ないし約55℃の温度のイソブタン供給流を反応器頂部近辺へ、下向き流れ
方向に、中心的に供給し、反応器中に該イソブタンの中央下向き流を誘導し、こ
れによって、散布混合物と循環反応混合物の環状上向き流を誘導し、反応器頂部
近傍の、イソブタン、ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシ
ャリー ブチル アルコールおよび酸素化炭化水素副生物を含む第一の液体生成
物流を抜き取り、反応器底部近傍の、イソブタン、ターシャリー ブチル ハイ
ドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールおよび酸素化炭化水素
副生物を含む第二の液体生成物流を抜き取り、イソブタンとこれに同伴する常態
液体反応生成物を含む反応器頂部からのガス状生成物を抜き取り、そのガス状生
成物を冷却し、その常態液体反応生成成分に部分的に凝縮、該凝縮生成物を該反
応混合物循環流として該反応器へ循環し、イソブタンを含む該生成ガスの未凝縮
成分を、循環に先立って未凝縮成分の一部をパージしたのち、追加酸素と混合し
て散布混合物として反応器へ循環し、液体生成物流を回収するステップを含んで
なる、イソブタンからするターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、及
びターシャリー ブチル アルコールの無触媒的あるいは自己触媒的製造プロセ
スである。
【0014】
【例示的実施態様の記述】
液状のアルカン類および/またはアルキル アリール類と酸素とが反応器中で 反応する無触媒的、自己触媒的液相プロセスにおける、とくに、過酸化物の選択
率と生産性を改良する方法とそのための装置をここに開示する。この開示される
方法、装置によれば、反応した液体生成物流は典型的には、少なくとも2個の出
口から抜き取られ、その1個は典型的には過酸化反応容器の底部近傍にある。驚
くべきことに、反応生成物の一部を反応器底部近傍から抜き取ることによって、
過酸化物の選択率は向上する。さらに、都合のよいことには、反応圧は過酸化物
およびアルコール類のような、その他の好ましい副製品の生産性の向上をもたら
しうる。理論と結びつけようとは思わないが、向上した選択率と生産性は、望ま
しからざる触媒的物質(例えば、鉄、ニッケル、クローム、あるいはそれらの酸
化物)、および/または、制限されないが、酸、アルコール、アルデヒド、ケト
ン、あるいはそのような化合物に容易に酸化されやすい化合物等や、高分子量酸
素化物のような望ましからざる副生物の濃縮や蓄積を防ぐように作用する反応器
底部近傍からの液状生成物流の一部の連続的抜き取りによって促進される。もし
存在すると、これら望ましくない触媒性物質と副生物は、とりわけ、望ましくな
い反応を促進し、一酸化炭素、二酸化炭素などのガス状生成物を増やす原因とな
ると信じられる。反応器底部近傍からの液状生成物流の一部の連続的抜き取りを
行うだけで、そのような望ましくない副生物や触媒物質の蓄積は本質的に防がれ
、また第一の液状生成物抜き取りラインから液体生成物の大部分を除去すること
によって、第二の液状生成物の抜き取りラインを通じた反応器からの未反応酸素
の余分な損失が防がれる。本開示の方法によって得られるその他の利点は過酸化
システムの安定性の向上と炭酸ガスの減少である。
【0015】 ある典型的実施態様では、過酸化プロセスの生産性は過酸化反応器の底部近傍
位置から少なくとも一つの生成物流を除くことによって向上される。より典型的
には、この生成物流は反応器の頂部および底部に近接した部位から除去される。
そのような実施態様では、第一生成物流に関して言及するときは、該反応器の「
頂部近傍」とは、酸素が実質的に除去された反応器のある部分からその物質が抜
き取られることを意味し、また第二生成物流に関して言及するときは、該反応器
の「底部近傍」とは、固体や濃密相物質が蓄積する傾向のある反応器の部分から
その物質が抜き取られることを意味する。しかし、本開示の方法および装置の利
便を得るには、第一液状生成物流を出口が反応器の液体主体の部分に位置し、そ
して第二生成物出口が反応物導入高さに、あるいはそれより低い位置にある、す
なわち散布器の高さと同じかそれより低い位置にあるだけでよい。典型的には、
反応器内の全液状生成物の大部分は反応器の頂部付近にある1個ないしそれ以上
の第一液状生成物出口から抜き取られ、液状生成物の残りは反応器の底部付近に
ある1個ないしそれ以上の第二あるいは二次的液状生成物の出口から抜き取られ
る。これについては、1個ないしそれ以上の第一液状生成物出口から抜き取られ
る液状生成物の容積と1個ないしそれ以上の第二液状生成物出口から抜き取られ
る液状生成物の容積の比率(以下「抜き取り比」と定義する)は望ましい過酸化
物の選択率および/または生産性を得るために適切ないかなる比率であっても良
い。竪形反応器でのTBHPの製造のための、ある典型的実施態様ではその抜き
取り比は典型的には少なくとも4であり、より典型的には約4と約100の間に
あり、さらにより典型的には約6と約90の間にあり、さらに典型的には約15
と約70の間にあり、さらにより典型的には約15と約60の間にあり、最も典
型的には約15と約50の間にある。最小の抜き取り比は典型的には、第二液状
生成物出口からの酸素の損失のような、個々の反応器の形状に関係する因子によ
って決まる。
【0016】 本開示プロセスおよび反応装置は、たとえば、液状イソブタンと分子状酸素の
反応から造られるTBHPのような、アルキル パーオキサイドの選択率と生産
性を向上するのに都合のよく用いられうる。
【0017】 本開示のプロセスおよび反応装置から得られるこのほかの利益としては、生成
物の酸度の低下や上記したような望ましくない反応副生物のような望ましくない
副生物の減少などがある。さらに本開示プロセスおよび装置は、圧力の乱れ、お
よび/または具合のよくない圧力の上昇を最小にするような、より安定した過酸
化反応プロセスを達成するのに用いられうる。本開示の方法における、ある実施
様態では、第一および第二液状生成物ラインの使用とともに、高い圧力(例えば
、約500psig以上、より典型的には約520psig以上)が用いられる
と、上述のような有利性をさらに向上できる。
【0018】 酸素と反応して過酸化物を作りうるような流れあるいは原料としては過酸化反
応に適したあらゆる炭化水素あるいはその他有機化合物が含まれ、制約ではない
が、アルカン類およびアルキル アリール化合物が含まれる。より典型的にはそ
のような化合物類は、制約ではないが、約4から約8の炭素原子を有するアルカ
ン類、約2から約8の炭素原子を有する1あるいはそれ以上のアルキル基を有す
るアルキル アリール化合物類(約2から約8の炭素原子を有する1あるいはそ
れ以上のアルキル基を有するアルキル ベンゼン類のような)およびその誘導体
および/またはそれらの混合物がある。アルカン類が用いられるときは、イソ- あるいは分岐異性体が典型的に用いられる。適切な化合物の特定的な例としては
、制限ではないが、イソブタン、イソペンタン、イソオクタン、シクロヘキサン
、エチルベンゼン、およびそれらの誘導体あるいは混合物がある。ある典型的実
施態様では、イソブタンは分子状酸素により酸化されTBHPおよびTBAを作
る。この点については、イソブタンと酸素からTBHPおよびTBAの製造のた
めの典型的反応条件をここに記した。しかしこの開示の利便を得るような当業者
ならば本開示の方法と装置を用いてその他アルカン類からその他過酸化物類を製
造するのに用いられるその他の適切な反応条件を理解できるだろう。
【0019】 本開示の利便について、当業者は広範囲の反応条件とプロセスステップがアル
カンと酸素からアルキル パーオキサイドを作るのに利用出来ることを評価でき
るだろう。これについては、条件とプロセスステップを種々の反応器の型、サイ
ズ、プロセス態様、反応混合物、望ましい製品の性質などに適合するよう変化し
てもよい。無触媒あるいは自己触媒性過酸化プロセスは典型的に、反応器内で、
その底部近傍での反応器内へ酸素の導入、反応器へのアルカンの供給流の導入、
アルカン、アルキル パーオキサイド、アルコール、酸素化炭化水素副生物類か
らなる反応器頂部近傍での液状生成物流の抜き取り、アルカン、アルキル パー
オキサイド、アルコール、酸素化炭化水素副生物類からなる反応器底部近傍での
液状生成物流の抜き取り、アルカンおよびその同伴液状反応生成物からなる反応
器頂部近傍のガス状生成物流の抜き取り、第一、第二の液状生成物流を回収し、
合流させて合流液状生成物流の形成などの反応条件を設定するステップを含む。
【0020】 本開示の方法の実施において、過酸化反応容器はアルカン類の液相酸化に適し
たいかなる反応容器でよく、液状アルカンと酸素のような反応物を当業者の熟知
している多くの適切な方法、充填、散布、その他の方法などで反応容器中に導入
しうる。典型的には、過酸化反応容器は反応器の頂部近傍に液状アルカン供給口
を有し、容器底部近傍に酸素導入口、反応容器中に反応物の液深を維持するため
の1個あるいはそれ以上の内部堰、その1個あるいはそれ以上の堰を超えて流れ
出す生成物を抜き取るように形作られた第一液状生成物出口、反応器の頂部近傍
のガス出口、容器底部近傍にある液状生成物を抜き取るための第二あるいは排出
液状生成物流出口を有する。適切な反応容器の型の例としては竪形、水平型反応
器および/または隔室反応器がある。一つの可能な形態としては、環状堰システ
ムを有する竪形反応器が利用出来る。他の可能な形態は、連続した堰を有する区
画化された水平型反応器である。
【0021】 本開示の利益とともに、反応器は、とりわけ、1個あるいはそれ以上の原料供
給口、酸素供給口、ガス出口、第一生成物流出口、そして/あるいは第二生成物
流出口を有しうることが理解されるだろう。そのような各入口そして/あるいは
出口の位置は各反応器の形態ごとに変化し得ることも理解されるだろう。しかし
ガス出口は典型的には反応器の頂部近くに位置し、第二生成物流出口は典型的に
、反応器底部近くに位置する。第一生成物流の出口の位置は、液状反応相の内部
液深が1個あるいはそれ以上の内部堰によって維持されるので変化してよい。反
応器の頂部近くに単一液状生成物出口を有する従来の過酸化反応プロセスと反応
器の一例は、参考としてひいた米国特許 No.5,436,375に記述され ている。開示された方法と装置の最も典型的な実施態様はイソブタンと酸素とか
らTBHPとTBAを製造するもので、反応器とプロセスとの組み合わせにおい
て、少なくとも1つの第二生成物流出口を有する。
【0022】 開示された方法と装置の一つの態様では、TBHPとTBAは以下のようにイ
ソブタンと酸素から作られる。液体イソブタンは酸素と共に酸化反応器に供給さ
れ、酸化反応条件がその中で設定される。ここでは、反応条件はとりわけTBH
PとTBAを製造するために、イソブタンと酸素を反応させるに適切ないかなる
温度と圧力も含みうる。典型的には、約120℃以上の温度、より典型的には、
約120℃と約165℃の間、さらにより典型的には、約130℃と約165℃
の間、さらにより典型的には、約140℃と約150℃の間、最も典型的には、
約145℃と約150℃の間の温度が用いられる。反応圧力は同様に変化し得る
が、典型的には約380psigと約600psigの間、さらに典型的には約
475psigと約550psigの間である。この実施態様ではイソブタンの
一部は無触媒あるいは自己触媒的に、制約はしないが、TBA、TBHPおよび
、たとえば、ジターシャリー ブチル パーオキサイド、メタノ-ル、メチル フォルメート、アセトンおよび水を含む酸素含有副生物の少量を含む酸化生成物
に転換される。
【0023】 本実施態様においては、第二液状生成物流出口は典型的には過酸化反応器の底
部近傍に位置し、第一液状生成物流出口はこの二次液状生成物流出口の上方に位
置するが、上記した以外の、その他の第一および第二液状生成物流出口も可能で
ある。この実施態様では、液状生成物抜き取り比は典型的には、約4より大きく
、より典型的には約4と約100の間、さらに典型的には約6と約90の間、最
も典型的には約15と約50の間にある。典型的に、第一及び第二生成物ライン
の混合合流液状生成物は約8重量%より多い、より典型的には約10重量%より
多い、最も典型的には約12重量%より多いTBHPを含んでいる。より典型的
には、合流液状生成物混合物はさらに、約6重量%より多い、より典型的には約
8重量%より多い、最も典型的には約10重量%より多いTBAを含んでいる。
【0024】 さらに典型的にはこのような合流液体生成物混合物は約10重量%ないし約2
5重量%(さらに典型的には約12重量%ないし約15重量%)のTBHP、約
9重量%ないし約20重量%(さらに典型的には約9重量%ないし約11重量%
)のTBA、約20ないし約75重量%(さらに典型的には約50重量%ないし
約75重量%)の未反応イソブタン、約2重量%ないし約10重量%(さらに典
型的には約2重量%ないし約5重量%)の酸素含有不純物を含んでいる。さらに
より典型的にはこのような合流液状生成物混合物は約14重量%のTBHP、約
11重量%のTBA、約70重量%の未反応イソブタン、そして約5重量%の酸
素含有不純物を含んでいる。
【0025】 上述したように、この開示方法は液状反応物の液面の高さ(深度)を維持でき
る内部形態、そのような液状反応物液面の上面で、あるいはその近くの点から、
液状生成物を取り出し、取り除くための液状生成物流出口を持った、いかなる無
触媒あるいは自己触媒的過酸化反応器についても使用することが出来る。しかし
、ある典型的実施態様では、イソブタンと酸素からのTBHP、TBAの無触媒
あるいは自己触媒的過酸化的製造は、竪形反応器、より典型的には少なくとも約
1.1、そして、最も典型的には約1.1ないし約1.3の長さと直径の比を有
する竪形反応器で行う。
【0026】 無触媒あるいは自己触媒的過酸化プロセスは典型的に反応器内での反応条件、
約120℃以上の温度(より典型的には、約120℃と約165℃の間、さらに
より典型的には、約130℃と約165℃の間、さらに典型的には、約140℃
と約150℃の間、最も典型的には、約145℃と約150℃の間の温度)およ
び典型的には約380psigと約600psigの間、(さらに典型的には約
475psigと約550psigの間)の反応圧力を設定するステップ、反応
器底部に近い反応器内へ酸素を1時間あたり、約5ないし約15部(より典型的 には約8ないし約15部)を導入、イソブタン供給流を1時間あたり、約100 部導入、約80ないし約120部(より典型的には約95ないし約110部)のイ
ソブタン、TBHP、TBA、酸素化炭化水素副生物を含む液状生成物流を反応
器頂部近傍からの抜き取り、イソブタン、それに同伴する常態液状反応生成物を
含むガス状生成物を1時間あたり350ないし650部を反応器頂部からの抜き
取り、そして、合流液状生成物流を形成する第一および第二液状生成物流の回収
と合流を行う各ステップを含む。
【0027】 より典型的実施態様では、竪形反応器ベースのプロセスは典型的に、反応器内
における反応条件を設定するステップを含み、これには約120℃以上の温度、
より典型的には、約130℃と約165℃の間の温度、および典型的には約38
0psigと約600psigの間の反応圧力を設定するステップ、酸素とイソ
ブタンの混合物を1時間あたり約200部ないし1時間あたり約400部を周縁
的に(典型的には反応器の断面を均一に横切るように)反応器底部に近い反応器
内へ散布し、この混合物はイソブタン100部あたり酸素を約5ないし約15部
含み、反応混合物循環流を1時間あたり約150から250部を反応器底部近傍
で、しかもイソブタンと酸素の混合物の散布点より上部で反応器へ供給し、供給
流温度約10℃から約55℃のイソブタン供給流を1時間あたり約100部を反
応器頂部近傍の反応器内へ中心的下向き流れ方向に供給して、反応器中に該イソ
ブタンの中心部下向き流を誘導し、これによって、散布混合物と反応混合物循環
流の環状上向き流(あるいはバックミクシグ)を誘導、1時間あたり約80ない
し120部(より典型的には約95ないし110部)のイソブタン、TBHP、
TBA、酸素化炭化水素副生物を含んで成る反応器底部近傍液状生成物の抜き取
り、1時間あたり約1ないし20部のイソブタン、TBHP、TBA、酸素化炭
化水素副生物を含む反応器頂部近傍液状生成物の抜き取り、イソブタンおよびそ
れに同伴する常態反応生成物を含むガス状生成物を1時間あたり350ないし6
50部を反応器頂部からの抜き取り、そのガス状生成物を冷却してその常態液状
反応物に凝縮、その凝縮物を反応混合物流として反応器へ循環、イソブタンを含
む生成ガス流の未凝縮成分を散布混合物としての追加酸素との混合物に循環、そ
して、第一および第二液状生成物流の回収と合流を行い合流液状生成物流を形成
する各ステップを含む。この実施態様では、この合流液状生成物流は典型的に約
10重量%ないし約25重量%(さらに典型的には約12重量%ないし約15重
量%)のTBHP、約9重量%ないし約20重量%(さらに典型的には約9重量
%ないし約11重量%)のTBA、約20重量%ないし約75重量%(さらに典
型的には約50重量%ないし約75重量%)の未反応イソブタン、約2重量%な
いし約10重量%(さらに典型的には約3重量%ないし約5重量%)の、ジター
シャリー ブチル パーオキサイド、メタノ-ル、メチル フォルメート、アセ トンおよび水を含んで成る酸素含有不純物を含んでいる。
【0028】 上記開示の方法と装置の実施態様の実際においては、上記したように竪形反応
器からの第一および第二液状生成物流は一緒にして、蒸留部に供給され、それら
を、低沸イソブタン留分、TBHP、TBA、酸素化炭化水素副生物を含む高沸
点留分に分離する。その軽いイソブタン留分は約10℃から約55℃の間の温度
に冷却して、イソブタン供給流として反応器へ循環される。この合流した液状生
成物は何らかの適切な方法(たとえば、蒸留)で第一の軽い循環用イソブタン蒸
留留分と、実質的にイソブタンを含まない第一の重い液体蒸留留分を得るように
分離される。この第一の重い液体蒸留留分は典型的には約40重量%ないし約5
5重量%のTBHP、約45重量%ないし約50重量%のTBA、約3重量%な
いし約5重量%の酸素含有不純物を含んでいる。もし望むなら、TBAやその他
の類似希釈剤を加えて、液中のTBHP濃度を下げることも出来る。
【0029】 最も典型的な実施態様においては、竪形反応器ベースのプロセスは、圧力が約
500psig以上(より典型的には約500psigと約600psigの間
、あるいは、それに代えて約500psigと約530psigの間)より典型
的には約520psig以上(より典型的には約520psigと約600ps
igの間)さらにより典型的には約520psigと約530psigの間の圧
力を反応器内に設定すること以外は、上記ステップの実施、および上記と同じ反
応条件の設立を含む。有利なことには、そのようなより高い圧力は、在来の竪形
反応器におけるイソブタンと酸素からのTBHPの製造の無触媒あるいは自己触
媒的プロセス以上に、さらにTBHP選択率と生産性を向上させる。たとえば、
この実施態様では、この合流液状生成物は典型的には、約12重量%ないし約1
5重量%のTBHP、約10重量%ないし約13重量%のTBA、約65重量%
ないし約75重量%の未反応イソブタン、約3重量%ないし約4重量%の、ジタ
ーシャリーブチルパーオキサイド、メタノ-ル、メチルフォルメート、アセトン および水などを含む酸素含有不純物を含んでいる。この高圧実施態様においては
、上記のような反応器からの第一および第二の液状生成物流は合流され、蒸留、
あるいはその他の手段で上記のように軽い、低沸イソブタン留分とTBHP、T
BA、酸化炭化水素副生物を含む重い、高沸点留分に分離される。この高圧実施
態様においては、第1の重い液体蒸留留分は、典型的には、約40重量%ないし
約55重量%のTBHP、約45重量%ないし約50重量%のTBA、約3重量
%ないし約5重量%の酸素含有不純物を含んでいる。
【0030】 実施例1に例示したように、ここに開示した反応器底部近傍の第二の液状生成
物抜き取りラインの利用によりTBHPの選択性を、選択率約3%以上の量まで
、さらに典型的には選択率約4%以上の量まで向上できる。さらに、実施例2に
例示した本開示方法の別の実施態様では、反応圧力約500psig以上(より
典型的には約520psig以上)と組あわせ、第2の液状生成物抜き取りライ
ンの利用により、TBHPの選択性はさらに選択率約2%以上の量まで、さらに
典型的には選択率約3%の以上の量まで向上できる。従って、第二の液状生成物
抜き取りと約520psig以上の相対的高圧を結合させることによって、TB
HPの生産性は、約500psig以下の圧力で作用させる在来の過酸化反応器
操作を超えて本質的に向上する。ある代表的竪形反応器態様では、約500ps
ig以下の圧力を用い、第二の液状生成物抜き取りなしでのイソブタンからTB
HPへの選択率は約36%ないし約42%である。おなじプロセスに対し約50
0psig以上の圧力と第二の液状生成物抜き取りの実施でのイソブタンからT
BHPへの選択率は約46%ないし約49%である。
【0031】 しかし、実施例1に例示したように、約500psig以下の圧力でも、第二
の液状生成物抜き取り口のない従来の竪形反応器と比較して向上したTBHPの
生産性が達成されうる。重要なことには、実施例2は、従来の竪形反応器では相
対的に高い圧力(例えば、約515psig以上)でも、同じ高圧で第二の液状
生成物抜き取り口を用いたときに得られたようなTBHPの生産性の実質的な増
加がもたらされないことを示している。さらに、従来の反応器での高圧(の使用
)はあまり望ましくないTBAの生産性が増加する傾向がある。
【0032】 図1−5に例示したように、竪形反応器実施態様では、竪形反応器は、イソブ
タンと酸素の散布用混合物は竪形反応器の底部近傍で、上向き流れ方向に周縁部
に供給され(あるいは、反応器の断面を横切って均一に供給され)、循環反応混
合物流れと混合あるいは希釈され、さらに冷却イソブタン(新鮮なイソブタン、
循環イソブタンあるいはその混合である)の下向き中心部流れと、竪形反応器の
底部近傍で、混合さらに希釈されるように配置される。これは、イソブタン流れ
が循環している反応混合物より冷えているときに有効に達成される。この流れが
、反応混合物より、最初は冷えていて、重い流れであることが竪形反応器の底部
に向かって流れ、沈む傾向を起し、このために置き換わった液体は下向きの流れ
のまわりを上向きに流れる傾向になり、対流を形成する。これに引き続いて、竪
形反応器の底部近傍の反応混合物成分の混合をより強く促進する。この冷却イソ
ブタン原料流れを液状反応生成物の環状抜き取りトレーより下方で竪形反応器へ
の導入することは、未反応酸素が反応塔頂部にあるガス空間へ展開する可能性を
少なくし、さらに、このガス空間での酸素と炭化水素類の自然燃焼の可能性を減
じる。
【0033】 ここで、図1に示した特別であり、例示的な実施態様を示すと、垂直に固定し
た酸化反応器10(典型的には、長さと直径の比約1.1以上、さらに典型的に
は約1.1と約3の間)に対して、イソブタンと酸素の混合物が連続的に散布ラ
イン14および16によって反応器底部近傍に注入散布される。ある典型的実施
態様では、竪形反応器の直径は約20ないし50フィートであり、反応器高さは
約66フィートである。この実施態様では、反応混合物の循還流は連続的に反応
器10にライン20を通して、反応器10の底部近傍で反応器に入る散布ライン
14および16より上にある注入点で供給される。イソブタンは中心部へ連続的
に反応器10中に、液面上部に近いイソブタン供給ライン12によって、下向き
流れ方向に供給される。
【0034】 約120℃から約165℃の範囲の典型的温度、約380psigないし約6
00psig圧力、より典型的には約135℃から約165℃の範囲の温度、約
450psigないし約550psigの圧力、最も典型的には、約140℃か
ら約150℃の範囲の温度(さらに典型的には約145℃から約150℃の範囲
の温度)と約520psigないし約530psigの圧力の反応条件が反応器
10内で設定される。
【0035】 図1の実施態様に示したように、上部の第一液状生成物流は連続的に反応器1
0の頂部近傍のライン22から抜き取られる。イソブタンを含むガス状生成物流
は連続的に反応器10の頂部のライン26から抜き取られる。低部の第二液状生
成物流は反応器10の底部のライン15から連続的に抜き取られる。
【0036】 図2および3の図面を参照すれば、この特別な実施態様が、酸素とイソブタン
の混合物が反応器10に、典型的には、半円形の散布器102および104にそ
れぞれ対応する散布ライン14及び16によって、その混合物が反応器10の周
縁に上向き流方向に供給されることに気付くだろう。
【0037】 図2を参照すると、反応混合物循環流は反応器10にライン20によって、典
型的には反応器10中にノズル106によって上向きに注入されることが判るだ
ろう。
【0038】 さらに図2に付け加えて図5を参照すれば、冷却イソブタンは反応器10にラ
イン12により供給され、典型的にはイソブタン放出ノズル112によって反応
器10に注入されることに気付くだろう。
【0039】 この配置によって、該冷却イソブタンはより重く、連続的に、流れ、あるいは
反応器10の底部に向けて「沈む」傾向が誘導されるような方向であるために、
そこで、上向きの暖かい反応混合物循環流れおよび周縁部に散布器102と10
4を通して導入される上向き流酸素-イソブタン混合物と合い、混合しようとす る。
【0040】 結論として、冷却イソブタンの下向き流と循環反応混合物、酸素、イソブタン
の周縁部あるいは環状の上向き流によって決定づけられる対流が反応器10の中
で成立し、それが維持されるのである。
【0041】 反応混合物の連続流の一部は対流の流れから反応器10の頂部に向かい、その
中で、反応混合物のガス状成分は連続的に反応器10の頂部からガス状生成物流
ライン26を通って出てゆく。図1に示したように、ガス状生成物流のライン2
6は典型的には、流量コントロールバルブ19を備え、それは、通常流量制御器
(図示せず)に接続されている。
【0042】 環状収集バッフルあるいは堰111を形成する環状液体抜き取りトレー110
は反応器10の頂部近傍に配置され、(例えば、66フィートの長さの竪形反応
器の上端から約59フィート)そして脱ガスした液状反応混合物成分は連続的に
バッフル111を越え、収集トレー110に流れ、その後、環状収集バッフルあ
るいは堰111と隣接するレベルにある上方あるいは主液状生成物出口抜き取り
ライン22を通って、反応器10から出てゆく。主生成物流抜き取りフランジ2
2は典型的には減圧コントロールバルブ24を備え、これは通常圧力調整器(図 示せず)と連動している。
【0043】 低位置の、又は第二液状生成物流ライン15は通常、反応器10の底部(典型
的には反応器の底の中心線上あるいは中心点)にあり、それを通って液状反応混
合物成分の一部が連続的に流れる。図1に示したように、低位置の、第二液状生
成物流は流量調整バルブ17を備え、通常は、これは流量調整器(図示せず)と連
動している。
【0044】 本開示の方法及び装置に関するこの実施態様の典型的操作において、第一液状
生成物流抜き取りライン22からの液状生成物流の第二液状生成物流抜き取りラ
イン15(からの液状生成物)に対する抜き取り比率は普通容積比で約4ないし
約90、より典型的には約6ないし約70、最も典型的には約15ないし約60
の間に維持される。これについては、液状生成物流の抜き取り比率は普通コント
ロールバルブ17、19、24によって調整される。たとえば、ガス状生成物流
ライン26を通るガス流量と第二生成物抜き取りライン15を通る液体流量はフ
ローコントロールバルブ(流量調整弁)19および17に結合したフローコント
ローラー(流量調整器)を使用して設定されうる。主生成物流抜き取りライン2
2から抜き取られる液状生成物の流量は通常コントロールバルブ24に結合した
圧力コントローラーで制御される。このように、実質的にライン15を通る液体
流量は一定に維持され、一方ライン22を通る液状生成物流量は、必要に応じて
反応器10内の圧力を望ましい範囲内に維持するように調整される。このように
して、コントロールバルブ24が大きく開いている時は、相対的により多くのガ
スが液状生成物流ライン22を通して反応器10から引き抜かれる。
【0045】 第一液状生成物抜き取り流と第二液状生成物抜き取り流の液状生成物抜き取り
比率を調整するためのある実施態様は上記のように記述し例示的に示されたが、
それは何らかの当業者公知のいずれかのその他の適切な方法で達成できるかも知
れず、制限するものではないが、下流の塔あるいはプロセス装置での酸素測定を
ベースにしたプロセスコントロール、液状生成物抜き取り比率を限界まで減少さ
せ、第二液状生成物ラインでの不純物の測定(生成物の色の目視によるごとき)
および暗色を少なくするように液体抜き取り比率を増加させる、一般的単位性質
(パーオキサイド選択率、過酸化物酸度のごとき)また液体抜き取り比率を最適
化するよう変化させるなどが含まれる。
【0046】 この特別な例示的実施態様において、ガス状生成物流れライン26からのガス
状反応成分は、そこで部分的に液化されるコンデンサー28を通り、ライン29
を経て、還流ドラム30へ行く。反応混合物の凝縮液状成分は、上述したように
、反応混合物循環ライン20から反応器10へ戻る。残ったガスは、大部分は気
化したイソブタンであるが、還流ドラム30からライン34を経て、抜き取られ
る。その流れ34のうちの少量成分は、たとえば、約0.5ないし約10重量%
、より典型的には、約0.5ないし約5重量%がこの系からパージライン36を
経てパージ(排出)される。流れ34の残りは循環圧縮機40に送られ、そこで
反応器圧力まで再加圧される。 再加圧流れ42は散布ライン14および16へ
向かう。新鮮な酸素をライン18から供給して、流れ42と混合して、得られる
混合物が約3から10モル%の酸素の量を含むようにする。
【0047】 反応器10から環状抜き取りトレー110を通るこの抜き取り液状生成物は液
体生成物ライン22に排出され、この流れは減圧弁24により実質的大気圧まで
減圧される。減圧された製品流は弁24を通り、ライン25を経て、普通は単一
常圧塔であるが、あるいは複数の蒸留塔からなる蒸留部50へ至り、ここでライ
ン54を経て排出される低沸点イソブタン留分とライン52を経て排出されるた
とえば約40重量%ないし約55重量%のTBA、約35重量%ないし約45重
量%のTBHP、約3重量%ないし約5重量%の酸化生成物(アセトン、メタノ
-ル、メチルフォルメート、メタノール、ジターシャリー ブチル パーオキサ イドおよび水などを含む酸素含有不純物)を含んでいる高沸点留分に分留される
【0048】 この実施態様では、このイソブタン留分54は典型的には熱交換器56に供給
され、ここで適切な温度(約10℃ないし約55℃の温度)まで冷却され、つい
でライン60からイソブタン供給ライン12へ供給される。 新規イソブタンは
、必要に応じて、ライン12へライン62から送られる。
【0049】 図1で、コンデンサー、リサイクルライン、蒸留塔を利用する過酸化プロセス
の特別な例を例示したが、これらの構成成分はこの開示の方法と装置の利便を得
るのに必ずしも必要ではない。必要なものは、他の場所で記述したような少なく
とも1個の第一液状生成物抜き取り口と少なくとも1個の第二液状生成物抜き取
り口を備えた過酸化反応器である。これについて、第二液状生成物抜き取り口を
竪形反応器の底部近傍側面に図示してきたが、この開示の利便を得るのに、第二
液状生成物抜き取り口は、第一液状生成物抜き取り口より下、反応物の導入口と
同じあるいはそれより下に位置する限り、該反応器のどの場所にあってもよいも
のと理解さるべきである。たとえば、第二液状生成物抜き取り口は反応器の底部
にあるか、代わりに第一液状生成物抜き取り口と該反応器の底部の間に位置して
もよい。しかし、最適の選択率、生産性は、図示したように第二液状生成物抜き
取り口が反応器の底部かその近傍にある場合に得られる。さらに1個以上の第二
液状生成物抜き取り口および/または1個以上の第一液状生成物抜き取り口を使 用できるものと理解されたい。
【0050】
【実施例】
以下の実施例は例示的であり、本発明の範囲あるいは請求の範囲を制約するも
のではない。
【0051】 実施例1 第二液状生成物抜き取り口の有り、無しでのTBHPの製造 表1はイソブタンと酸素2基の竪形反応器を並列に用いて、過酸化プロセスに
よりTBHPとTBAの製造から得たデータを示した。使用したそのプロセスと
反応器は図1−5に示したものに似ていた。反応器の条件と反応物供給と液状生
成物比との相対的割合を第二液状生成物抜き取り口を通じての液状生成物抜き取
り(あるいはパージ)の有り、無しについて示した。
【0052】 表1に見られるように、高い方の圧力(500psig以上)では第二液状生
成物抜き取り物では過酸化物酸度数は実質的に減少し、イソブタンのTBHPへ
の選択率は向上する。
【0053】 実施例2 高圧条件下でのTBHPの製造 実施例1での過酸化プロセスについて、第二液状生成物抜き取りの有り無しで
の低圧条件(500psig以下)と高圧条件(500psig以上)について
の反応データを示す。
【0054】 表1に見られるように、高い方の圧力でのイソブタンのTBHPへの選択率は
上昇し、さらに低圧条件と比較してより低い酸価が得られる。
【0055】
【表1】
【0056】 過酸化反応器とこれを用いる方法の特定の実施態様を上記図および記述によっ
て述べたが、異なった反応器とプロセスデザインを含む替わりの実施態様の広範
な変形も利用出来るという本発明の開示の利便が理解できるだろう。これに関し
て、上述したように1個あるいはそれ以上の第二液状生成物抜き取り口の利益は
、そこで液状生成物を、第二生成物出口より上に離れてある1個あるいはそれ以
上の主たる液状生成物抜き取り口から取り出すようないかなる過酸化反応器につ
いても達成できる。典型的には、そのような反応器は反応器内の反応物液面を維
持し、液状反応物とガス状反応物の分離を促進するための1個あるいはそれ以上
の堰を有する。しかし、堰は必須ではない。さらに、開示した方法および装置は
多数のガスおよび/または液体の出口を有する過酸化反応器で得られるという本
発明の利便は理解されただろう。
【0057】 一方、本発明は種々の変形や別の形に適用でき、特別な実施態様をここでは例
と記述で示された。しかし、この発明が開示した特別の形に制限される意図では
ないことが理解されるべきである。むしろ、本発明は付随する請求によって規定
される本発明の精神と範囲の中でのすべての変形、等価、代替をカバーされるべ
きものである。さらに、この開示の方法、装置の別の観点もまた種々の組み合わ
せ、および/あるいは独立に利用されうる。このように、本発明はここに示され
たそれらの組み合わせに制限されるのみならず、むしろその他の組み合わせを含
みうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この開示された方法のある実施態様による過酸化プロセス、及び反応器の頂部
及び底部の各々に近接した位置から抜き取られる2つの液体生成物流を持つ竪形
反応器を含む装置の詳細を簡単化した、概略的な図である。
【図2】 図1に示した実施態様に従った竪形反応器の簡単化断面図である。
【図3】 図2における線3−3に沿って見た簡単化断面図である。
【図4】 図2における線4−4に沿って見た簡単化断面図である。
【図5】 図2における線5−5に沿って見た簡単化断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 31/12 C07C 31/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 プレストン,カイル・エル アメリカ合衆国テキサス州75771リンデイ ル・タングルウツドドライブイー1426 (72)発明者 ミユーラー,マーク・エイ アメリカ合衆国テキサス州78732オーステ イン・マンズフイールドサークル13103 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC40 BC10 BC11 BD21 BD81 BE30

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応器中での過酸化物の製造プロセスであって、 有機化合物と酸素を、該有機化合物と酸素が反応して過酸化物を生成するよう
    に該反応器中に導入すること、 過酸化物を含んで成る第一の液状生成物流を該反応器頂部近傍から抜き取るこ
    と、 アルキル パーオキサイドを含んで成る第二の液状生成物流を該反応器底部近
    傍から抜き取ること を含んで成るプロセス。
  2. 【請求項2】 該有機化合物が約4ないし約8の炭素原子を有するアルカン
    、あるいはその誘導体、約2ないし約8の炭素原子を有する1個あるいはそれ以
    上のアルキル基を有するアルキル アリール化合物、あるいはその誘導体、ある
    いはそれらの混合物の少なくとも1種である請求項1のプロセス。
  3. 【請求項3】 該有機化合物がイソブタン、イソペンタン、イソオクタン、
    シクロヘキサン、エチルベンゼン、あるいはそれらの混合物の少なくとも1種で
    ある請求項1のプロセス。
  4. 【請求項4】 該有機化合物が約4ないし約8の炭素原子を有するアルカン
    である請求項1のプロセス。
  5. 【請求項5】 該導入ステップが該有機化合物と該酸素の混合物を、該反応
    器の該底部近傍の位置に散布することを含んで成り、さらに、冷却イソブタンの
    下向き流れを該反応器頂部に中心的に供給して、該イソブタンの中心部下向き流
    れと、該散布混合物と該循環流の環状上向き流れを誘導することを含んで成る請
    求項4のプロセス。
  6. 【請求項6】 さらに反応混合物循環流を該散布位置上方で該反応器へ供給
    するステップを含んで成る請求項5のプロセス。
  7. 【請求項7】 さらに該アルカンを含んで成るガス状生成物流を該反応器の
    頂部から抜き取るステップを含んで成る請求項4のプロセス。
  8. 【請求項8】 該第一の液状生成物流と該第二の液状生成物流が約4:1な
    いし約100:1の抜き取り比率で、該反応器から抜き取られる請求項4のプロ
    セス。
  9. 【請求項9】 該反応器が長さと直径の比が少なくとも約1.1である竪形
    反応器である請求項1のプロセス。
  10. 【請求項10】 該有機化合物がイソブタンであり、該過酸化物がターシャ
    リー ブチル ハイドロパーオキサイドである請求項1のプロセス。
  11. 【請求項11】 該第一および第二液状生成物流がイソブタン、ターシャリ
    ー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールおよ
    び酸素化炭化水素副生物を含んで成る請求項10のプロセス。
  12. 【請求項12】 さらに、該反応器内の温度を約120℃ないし約165℃
    の間に維持し、該反応器内の圧力を約380psigないし約600psigの
    間に維持することを含んで成る請求項10のプロセス。
  13. 【請求項13】 さらに、該反応器内の温度を約120℃ないし約165℃
    の間に維持し、該反応器内の圧力を約500psigないし600psigの間
    に維持することを含んで成る請求項10のプロセス。
  14. 【請求項14】 反応器中でターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイ
    ドを製造するプロセスであって、 液体イソブタンと酸素を、該液状イソブタンと該酸素が反応してターシャリー
    ブチル ハイドロパーオキサイドを生成するように該反応器中に導入すること
    、 イソブタンを含んで成るガス状生成物流を該反応器頂部から抜き取ること、 ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイドを含んで成る第一の液状生成
    物流を該反応器頂部近傍から抜き取ること、 ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイドを含んで成る第二の液状生成
    物流を該反応器底部近傍から抜き取ること を含んで成るプロセス。
  15. 【請求項15】 該導入ステップが、該液状イソブタンと該酸素の混合物を
    該反応器該底部近傍位置に散布することを含んで成り、さらに、冷却イソブタン
    の下向き流れを該反応器頂部に中心的に供給してイソブタンの中心部下向き流れ
    、と該散布混合物と該循環流の環状上向き流を誘導することを含んで成る請求項
    14のプロセス。
  16. 【請求項16】 さらに反応混合物循環流を該散布位置より上方で該反応器
    へ供給するステップを含んで成る請求項15のプロセス。
  17. 【請求項17】 該第一液状生成物流と該第二液状生成物流が抜き取り比率
    約4:1ないし約100:1で、該反応器から抜き取られる請求項14のプロセ
    ス。
  18. 【請求項18】 該反応器が長さと直径の比が少なくとも約1.1である竪
    形反応器である請求項14のプロセス。
  19. 【請求項19】 該反応器が長さと直径の比が約1.1ないし約3である竪
    形反応器である請求項14のプロセス。
  20. 【請求項20】 該第一および第二液状生成物流がイソブタン、ターシャリ
    ー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチル アルコールおよ
    び酸素化炭化水素副生物を含んで成る請求項14のプロセス。
  21. 【請求項21】 さらに、該反応器内の温度を約120℃ないし約165℃
    の間に維持し、該反応器内の圧力を約500psigないし約600psigの
    間に維持するステップを含んで成る請求項14のプロセス。
  22. 【請求項22】 竪形反応器中で、イソブタンと酸素からのターシャリーブ
    チル ハイドロパーオキサイドおよびターシャリー ブチル アルコールの製造
    プロセスであって、 イソブタンと酸素の混合物を、該反応器底部近傍位置で散布するステップ、 反応混合物循環流を該散布位置より上方で該反応器へ供給するステップ、 冷却イソブタンの下向き流れを該反応器頂部近傍に中心的に供給して、イソブ
    タンの中心部下向き流れと、該散布混合物と該循環流の環状上向き流を誘導する
    ステップ、 第一液状生成物流を該反応器頂部近傍から抜き取るステップ、 第二液状生成物流を該反応器底部近傍から抜き取るステップ、 イソブタンを含むガス状生成物流を該反応器頂部から抜き取るステップ、 該ガス状流を部分的に凝縮するステップ、 該凝縮イソブタンを該反応器の底部に循環するステップ、 第一液状生成物流と第二液状生成物流を回収するステップ を含んで成るプロセス。
  23. 【請求項23】 該竪形反応器は少なくとも約1.1の長さと直径の比を有
    し、反応混合物を供給する該ステップは反応混合物循環流を該反応器の底部近傍
    でイソブタンと酸素の該混合物の散布位置より上方で該反応器へ供給し、該中心
    的供給ステップは約10℃から約55℃の供給流温度を有するイソブタン供給流
    を中心的に供給するステップを含み、液状生成物流の該抜き取りステップはイソ
    ブタン、ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー ブチ
    ル アルコールおよび酸素化炭化水素副生物を含んで成る液状生成物流の該反応
    器頂部近傍からの抜き取りを含んで成り、ガス状生成物流を抜き取る該ステップ
    はイソブタンとこれに同伴する常態液体反応生成物を含むガス状生成物流を該反
    応器頂部からの抜き取りを含んで成り、該部分的凝縮ステップは該ガス状生成物
    を冷却して、その常態液体反応生成物成分を凝縮することを含んで成り、該循環
    ステップは該凝縮生成物を該反応混合物還流流れとして該反応器への循環を含ん
    で成り、さらに、 該反応器内の温度を約120℃ないし約165℃の間に、該反応器内の圧力を
    約500psigないし約600psigの間に反応条件を設定するステップ、 該生成物ガス流のイソブタンを含む未凝縮成分を追加酸素と混合し、散布混合
    物として該反応器へ循環するステップ を含んで成る請求項22のプロセス。
  24. 【請求項24】 約1.1から約3の長さと直径の比を有する竪形反応器中
    でのイソブタンからのターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイドおよびタ
    ーシャリー ブチル アルコールの無触媒あるいは自己触媒的製造プロセスであ
    って、 該反応器内の温度を約120℃ないし約165℃の間に、該反応器内の圧力を
    約380psigないし約600psigの間に反応条件を設定するステップ、 酸素とイソブタンからなる混合物、ここで該混合物はイソブタン100部あた
    り、5ないし約15部の酸素を含む、を1時間あたり約200部ないし約400
    部を該反応器の底部近傍で該反応器内へ周縁的に散布するステップ、 1時間あたり約150部ないし約250部の反応混合物循環流を該反応器の底
    部近傍であって、該イソブタンと酸素の混合物の該散布位置より上方で該反応器
    へ供給するステップ、 約10℃から約55℃の供給流温度を有するイソブタン供給流を1時間あたり
    約100部を下向き流れ方向に該反応器頂部近傍で該反応器に中心的に供給し、
    該反応器中に該イソブタンの中心部下向き流れを誘導し、これによって該散布混
    合物と該反応混合物循環流の環状上向き流を誘導するステップ、 イソブタン、ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー
    ブチル アルコールおよび酸素化炭化水素副生物を含む第一液状生成物流を1
    時間あたり約80ないし約120部を該反応器頂部近傍から抜き取るステップ、 イソブタン、ターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、ターシャリー
    ブチル アルコールおよび酸素化炭化水素副生物を含む第二液状生成物流を1
    時間あたり約1ないし約20部を該反応器底部近傍から抜き取るステップ、 イソブタンとこれに同伴する常態液体反応生成物を含むガス状生成物流を1時
    間あたり約350ないし約650部を該反応器頂部から抜き取るステップ、 該ガス状生成物を冷却して、常態液体反応生成物成分を凝縮するステップ、 該凝縮生成物を該反応混合物循環流として該反応器へ循環するステップ、 イソブタンを含む該生成物ガス流の未凝縮成分を追加酸素と混合し散布混合物と
    して該反応器へ循環するステップ、 該第一および第二液状生成物流を回収する各ステップを含んで成る方法。
  25. 【請求項25】 該第一および第二液状生成物流が約10ないし約25重量
    %のターシャリー ブチル ハイドロパーオキサイド、約9ないし約20重量%
    のターシャリー ブチル アルコール、約20ないし約75重量%の未反応イソ
    ブタン、および約2ないし約10重量%のジターシャリー ブチル パーオキサ
    イド、メタノール、メチルフォルメート、アセトン、水を含む酸素化炭化水素副
    生物を含んでなる請求項24のプロセス。
  26. 【請求項26】 該設定するステップが、該反応器中の圧力を約500ps
    igないし約600psigの間に設定するステップを含む請求項24のプロセ
    ス。
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