JP2002506349A - 哺乳動物神経成長因子様タンパク質 - Google Patents

哺乳動物神経成長因子様タンパク質

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JP2002506349A JP50483699A JP50483699A JP2002506349A JP 2002506349 A JP2002506349 A JP 2002506349A JP 50483699 A JP50483699 A JP 50483699A JP 50483699 A JP50483699 A JP 50483699A JP 2002506349 A JP2002506349 A JP 2002506349A
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ジェイ. ジェリネク,ローラ
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ザイモジェネティクス,インコーポレイティド
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Abstract

(57)【要約】 新規な哺乳動物神経成長因子様ポリペプチド、該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、並びに関連組成物及び抗体及び抗−イデオタイプ抗体を含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】 哺乳動物神経成長因子様タンパク質 発明の背景 多細胞生物の細胞の増殖および分化は、ホルモンおよびポリペプチドの成長因 子により制御される。これらの拡散可能な分子のために、細胞は互いに連絡しか つ協力して作用して、細胞および器官を形成し、そして損傷した組織を修復しか つ再生することができる。ホルモンおよび成長因子の例は次の通りである:ステ ロイドホルモン(例えば、エストロゲン、テストステロン)、副甲状腺ホルモン 、小胞刺激ホルモン、インターロイキン、血小板由来成長因子(PDGF)、表皮成 長因子(EGF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、エリトロ ポイエチン(EPO)およびカルシトニン。 ホルモンおよび成長因子は、タンパク質への結合により細胞の代謝に影響を及 ぼす。タンパク質は、細胞内のシグナリング経路、例えば、第2メッセンジャー 系に結合されている、一体的膜タンパク質である。タンパク質の他のクラスは可 溶性分子、例えば、転写因子である。 発明の要約 本発明は、Zneulと呼ばれる新規な神経成長因子様ポリペプチドおよび関係す る組成物を提供することによって、この必要性を扱う。1つの面内において、本 発明は、Zneulと命名する哺乳動物ポリペプチドをコードする単離されたポリヌ クレオチドを提供する。成熟ヒトZneulポリペプチドは、ほぼ254アミノ酸長さの アミノ酸配列から構成されている。配列番号:2のアミノ酸残基のスレオニン は、成熟ポリペプチドの最初のアミノ酸である。したがって、アミノ酸残基1〜 19はシグナル配列を構成し、そして成熟Zneulポリペプチドは残基20〜254か ら構成されたアミノ酸配列により表される。成熟Zneulポリペプチドはさらに配 列番号:3により表される。マウスZneulは配列番号:18および19により定 められる。アミノ酸残基1〜23のシグナル配列を有すると、成熟マウスZneul は配列番号:24により表される24〜278である。追加の態様内で、ポリペプ チドはさらに親和標識からなる。それ以上の態様内で、ポリヌクレオチドはDNA である。 本発明の第2の面内で、(a)転写プロモーター;(b)Zneulポリペプチド をコードするDNAセグメント;および(c)転写ターミネーターからなり、ここ でプロモーター、DNAセグメント、およびターミネーターが作用可能に連鎖され ている、発現ベクターが提供される。 本発明の第3の面内で、発現ベクターがDNAセグメントによりコードされるタ ンパク質ポリペプチドである、前述の発現ベクターが導入された、培養された真 核細胞が提供される。 本発明の第4の面内で、ペプチド結合により結合された第1部分および第2部 分から本質的に成るキメラポリペプチドが提供される。キメラポリペプチドの第 1部分は、(a)配列番号:2に示すZneulポリペプチド;(b)配列番号:2 のアレレ変異型;および(c)(a)および(b)に対して少なくとも90%同 一であるタンパク質ポリペプチドから本質的に成る。キメラポリペプチドの第2 部分は、他のポリペプチド、例えば、親和標識から本質的に成る。1つの態様内 で、親和標識は免疫グロブリンFcポリペプチドである。本発明は、また、キメ ラポリペプチドをコードするベクター、およびキメラポリペプチドを産生するよ うにトランスフェクトされ た宿主細胞を提供する。 本発明の追加の面内で、前述のZneulポリペプチドに特異的に結合する抗体、 およびZneulポリペプチドに対する抗体を中和する抗イディオタイプ抗体が提供 される。 前述に加えて、本発明は、また、配列番号:8、9、10、11、12、13 、14、15、および16を含むポリペプチドの方向づけられたドメインである 。 本発明の追加の態様は、前述のアミノ酸配列を有するZneulポリペプチドのエ ピトープ担持部分のアミノ酸配列を有するペプチドまたはポリペプチドに関する 。本発明のZneulポリペプチドのエピトープ担持部分のアミノ酸配列を有するペ プチドまたはポリペプチドは、少なくとも9、好ましくは少なくとも15、より 好ましくは少なくとも30〜50アミノ酸残基を有するが、前述の本発明のポリ ペプチドの全体までの長さのアミノ酸配列のエピトープ担持ポリペプチドもまた 本発明内に含まれる。前記ポリペプチドの特定の例は、配列番号:20〜23の アミノ酸配列により定められる。また、他のポリペプチドまたは担体分子に融合 された、これらのポリペプチドの任意のものが特許請求される。 本発明の他の態様は、配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜 24により定められるペプチドまたはポリペプチドに結合するか、あるいは前記 ペプチドまたはポリペプチドに対して少なくとも90%同一であるペプチドまた はポリペプチドに結合する抗体を生産する方法に関し、この方法は、動物に前記 ペプチドまたはポリペプチドを接種するか、あるいは前記ペプチドまたはポリペ プチドをコードする核酸配列を接種し、ここで前記動物は前記ペプチドまたはポ リペプチドに対する抗体を産生し、そして前記抗体を単離する、ことからなる。 本発明のこれらおよび他の面は、下記の詳細な説明を参照すると、明らかとな るであろう。 発明の詳細な説明 本明細書において引用する参考文献のすべての教示は、それらの全体において 引用することによって本明細書の一部とされる。 用語「アレレ変異型」は、本明細書において、同一染色体位置を占有する遺伝 子の2またはそれ以上のオールタネイティブ形態の任意のものを意味するために 使用する。アレレ変異型は天然に突然変異により発生し、そして集団内で表現型 の多形性を生ずることがある。遺伝子の突然変異はサイレントである(コードさ れたポリペプチドは変化しない)か、あるいは変更されたアミノ酸配列を有する ペプチドをコードすることがある。アレレ変異型という用語は、また、本明細書 において、遺伝子のアレレ変異型によりコードされるタンパク質を意味するため に使用される。 用語「発現ベクター」は、その転写を提供する追加のセグメントに作用可能に 連鎖された問題のポリペプチドをコードするセグメントからなる、線状または円 形の、DNA分子を意味するために使用される。このような追加のセグメントはプ ロモーターおよびターミネーターを含み、そして1またはそれ以上の複製起点、 1またはそれ以上の選択可能なマーカー、エンハンサー、ポリアデニル化シグナ ル、およびその他を含むことができる。発現ベクターは、一般に、プラスミドま たはウイルスDNAに由来するか、あるいは双方の要素を含有することができる。 用語「単離された」は、ポリヌクレオチドに適用されるとき、ポリヌクレオチ ドがその天然の遺伝的環境から取出され、こうして他の外部のまたは望ましくな いコーディング配列を含まず、そして遺 伝子操作されたタンパク質産生系内で使用するために適当な形態であることを意 味する。 「作用可能に連鎖された」は、DNAセグメントに適用されるとき、セグメント がそれらの意図する目的のために協力して機能するように、例えば、転写がプロ モーターにおいて開始されかつコーディングセグメントを通してターミネーター に進行するように、配置されていることを示す。 「ポリヌクレオチド」は、5’→3’末端に読んだデオキシリボヌクレオチド 塩基またはリボヌクレオチド塩基の一本鎖または二本鎖のポリマーである。ポリ ヌクレオチドはRNAおよびDNAを包含し、そして天然源から単離され、in vitro合 成されるか、あるいは天然および合成の分子の組合わせから製造することができ る。 用語「プロモーター」は、本明細書において、その技術的に認識されている意 味で、RNAポリメラーゼの結合および転写の開始を提供するDNA配列を含有する遺 伝子の部分を意味するために使用される。プロモーター配列は普通に、しかし常 にではないが、遺伝子の5’非コーディング領域において見出される。 「可溶性タンパク質」は、細胞膜に結合しない、タンパク質のポリペプチドで ある。 本発明の好ましい態様範囲内で、単離されたポリヌクレオチドは配列番号:1 の同様な大きさの領域に、またはそれに対して相補的な配列に、ストリンジェン ト条件下に、ハイブリダイゼーションするであろう。一般に、ストリンジェント 条件は、規定されたイオン強度およびpHにおいて、特定の配列について融点(T m)よりも約5℃低いように選択される。Tmは、標的配列の50%が完全に合 致したプローブにハイブリダイゼーションする温度(規定されたイオン強度およ びpH下に)である。典型的なストリンジェント条件は 、塩濃度がpH7において約0.02Mたはそれより低くかつ温度が少なくとも約60 ℃である条件である。前述したように、本発明の単離されたポリヌクレオチドは DNAおよびRNAを包含する。DNAおよびRNAを単離する方法はこの分野においてよく 知られている。全体のRNAはグアニジンHCl抽出および引き続くCsCl勾配の遠心に よる単離を使用して製造することができる、Chirgwin et al.、Biochemistry 1 8:52-94(1979)。ポリ(A)+RNAは、全体のRNAから、AvivおよびLeder、Proc. Natl.Acad.Sci.USA 69:1408-1412(1972)の方法に従い製造される。相補的DN A(cDNA)は、ポリ(A)+RNAから、既知の方法に従い製造される。次いで、Zne ulポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを同定し、そして、例えば、ハイ ブリダイゼーションまたはPCRにより、単離する。 本発明のポリヌクレオチドは、DNA合成装置を使用して合成することができる 。現在、選択される方法はホスホルアミダイト法である。遺伝子または遺伝子フ ラグメントの合成のような用途のために化学的に合成された二本鎖DNAが必要と する場合、各相補的鎖を別々に作る。短い遺伝子(60〜80bp)の製造は技術 的に簡単であり、そして相補的鎖を合成し、次いでそれらをアニールすることに よって達成することができる。しかしながら、より長い遺伝子(>300bp)の製造 のためには、特別の戦略に頼らなくてはならない。なぜなら、化学DNA合成のカ ップリング効率はめったに100%とならないからである。この問題を克服するた めに、20〜100ヌクレオチドの長さの一本鎖フラグメントから合成遺伝子(二 本鎖)を組立てる。下記の文献を参照のこと:Glick、Bernard R.およびJack J .Pasternak、Molecular Biotechnology,Principle & Applications of Recomb inant DNA、(ASM Press、ワシントンDC、1994)、Itakura、K.et al.、合 成オリゴヌクレオチドの合成および使用 、Ann.Rev.Biochem.53:323-356(1984)、およびClimie、S.et al.、チミジ レートシンターゼ遺伝子の化学的合成、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:633-6 37(1990)。 当業者は認識するように、配列番号:1、2および3に開示されている配列は ヒトの単一のアレレを表す。これらの配列のアレレ変異型は、標準的手順に従い 、異なる個体からのcDNAまたはゲノムのライブラリーをプロービングすることに よってクローニングすることができる。 さらに、本発明は、他の種からの対応物のタンパク質およびポリヌクレオチド を提供する(「種のオーソログ」)。他の哺乳動物種、例えば、ネズミ、ブタ、 ヒツジ、ウシ、イヌ、ネコ、ウマ、および他の霊長類からのZneulポリペプチド は特に重要である。本発明により提供される情報および組成物を慣用のクローニ ング技術と組み合わせて使用して、ヒトZneulタンパク質の種のオーソログをク ローニングすることができる。例えば、前記タンパク質を発現する組織または細 胞の型から得られたmRNAを使用して、cDNAをクローニングすることができる。本 明細書において開示する配列から設計されたプローブでノザンブロットをプロー ビングすることによって、適当なmRNA源を同定することができる。次いで、陽性 の組織または細胞系統のmRNAからライブラリーを調製する。次いで、タンパク質 をコードするcDNAを、種々の方法により、例えば、完全なまたは部分的ヒトまた はマウスcDNAでプロービングするか、あるいは開示された配列をベースとするデ ジェネレイトプローブのIまたはそれ以上の組でプロービングすることによって 、単離することができる。また、ポリメラーゼ連鎖反応、すなわち、PCR(Mulli s、米国特許第4,683,202号)により、本明細書において開示する配列から設計さ れたプロモーターを使用して、cDNAをクローニングすることがで きる。追加の方法範囲内で、cDNAライブラリーを使用して宿主細胞を形質転換ま たはトランスフェクトすることができ、そして問題のcDNAの発現をタンパク質に 対する抗体で検出することができる。また、同様な技術をゲノムのコロニーの単 離に適用することができる。言語「ポリペプチドをコードする単離されたポリヌ クレオチド、前記ポリヌクレオチドは配列番号:2により定められる」は、本明 細書および請求の範囲において使用するとき、配列番号:2のすべてのアレレ変 異型および種のオーソログを包含する。 本発明は、また、配列番号:3のポリペプチドおよびその種のオーソログに対 して実質的に相同性である、単離された製造ポリペプチドを提供する。「単離さ れた」とは、その自然環境以外の、例えば、血液および動物の組織以外の、状態 において見出されるタンパク質またはポリペプチドを意味する。好ましい形態に おいて、単離されたポリペプチドは他のポリペプチド、特に動物由来の他のポリ ペプチドを実質的に含有しない。高度に精製された形態、すなわち、95%より 高い、より好ましくは99%より高い純度のポリペプチドを提供することが好ま しい。用語「実質的に相同性の」は、本明細書において、配列番号:2に示す配 列またはその種のオーソログに対して50%、好ましくは60%、より好ましく は少なくとも80%の同一性を有するポリペプチドを意味するために使用される 。このようなポリペプチドは、配列番号:2に示す配列またはその種のオーソロ グに対して、より好ましくは少なくとも90%の同一性、最も好ましくは95% またはそれ多い同一性を有する。配列の同一性の百分率は、慣用法により決定さ れる。例えば、下記の文献を参照のこと:Altschul et al.、Bull.Math.Bio .48:603-616(1986)およびHenikoffおよびHenikoff、Proc.Natl.Acad.Sci. USA 89:10915-10919(1992)。簡単に述べると、10のギャップ オープニングペナルティー、1のギャップエクステンションペナルティー、およ び表1に示すようなHenikoffおよびHenikoff(ibid.)の「ブラッサム62」スコ アリングマトリックス(アミノ酸は標準的1文字コードにより示される)を使用 して、整列のスコアが最適になるように2つのアミノ酸配列を整列させる。次い で、次のようにして、同一性の百分率を計算する: (同一の合致の総数)/(より長い配列の長さ+2つの配列を整列させるために より長い配列の中に導入されたギャップの数)×100 ポリヌクレオチド分子の配列の同一性は、前述の比を使用する同様な方法によ り決定される。 実質的に相同性のタンパク質およびポリペプチドは、1またはそれ以上のアミ ノ酸配列の置換、欠失または付加を有するとして特性決定される。これらの変化 は好ましくは小さい特質を有する、すなわち、下記の変化である:保存的アミノ 酸配列の置換(表2参照)およびタンパク質またはポリペプチドのフォルディン グまたは活性に有意に影響を与えない他の置換;小さい、典型的には1〜約30 アミノ酸の、欠失:および小さいアミノ末端またはカルボキシル末端のエクステ ンション、例えば、アミノ末端のメチオニン残基、約20〜25残基の小さいリ ンカーペプチド、または精製を促進する小さいエクステンション(親和標識)、 例えば、ポリ−ヒスチジンのトラクト、プロテインA、Nilsson et al.、EMBO J .4:1075(1985);Nilsson et al.、Methods Enzymol.198:3、(1991)、グル タチオン S トランスフェラーゼ、SmithおよびJohnson、Gene 67:31、(1988 )、または他の抗原性エピトープまたは結合ドメイン。一般に、下記の文献を参 照のこと:Ford et al.、Protein Expression and Purification 2:95-107、( 1991)。親和標識をコードするDNAsは、商業的供給会社から入手可能である(例 えば、Pharmacia Biotech.、ニュージャージイ州ピスカタウェイ)。 本発明のポリペプチド中の必須アミノ酸は、この分野において知られている手 法、例えば、部位特異的突然変異誘発またはアラニン走査突然変異誘発に従い同 定することができる、CunninghamおよびWells、Science 244、1081-1085、(198 9);Bass et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:4498-4502、(1991)。後者 の技術において、単一のアラニンの突然変異を分子中のすべての残基において導 入し、そして生ずる突然変異体の分子を生物学的活性について試験して(例えば 、リガンドの結合およびシグナルトランスダクション)分子の活性に対する重大 であるアミノ酸残基を同定する。リガンド−タンパク質の相互作用部位は、また 、核磁気共鳴、結晶学またはフォトアフィニティー標識化のような技術により測 定される結晶構造の分析により、決定することができる。例えば、下記の文献を 参照のこと:de Vos et al.、Science 255:306-312、(1992);Smith et al .、J.Mol.Biol.224:899-904、(1992);W lodaver et al.、FEBS Lett.309:59-64、(1992)。必須アミノ酸の同一性は、 また、関係するタンパク質との相同性の分析から推定可能である。 既知の突然変異誘発法およびスクリーニング、例えば、下記の文献に開示され ている方法により、多重アミノ酸配列置換を行い、試験することができる:Reid haar-OlsonおよびSauer、Science 241:53-57、(1988)またはBowieおよびSauer 、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:2152-2156、(1989)。簡単に述べると、これ らの著者らは、ポリペプチド中の2またはそれ以上の位置を同時にランダム化し 、機能的ポリペプチドについて選択し、次いで突然変異化されたポリペプチドを 配列決定して、各位置における許容可能な置換のスペクトルを決定する方法を開 示している。使用できる他の方法は下記のものを包含する:ファージのディスプ レイ、例えば、Lowman et al.、Biochem.30:10832-10837、(1991);Ladner et al.、米国特許第5,223,409号;Huse、WIPO公開WO92/06204号、および領域特 異的突然変異誘発、Derbyshire et al.、Gene 46:145、(1986);Ner et al .、DNA 7:127、(1988)。 上に開示した突然変異誘発法を高い処理量のスクリーニング法と組合わせて、 宿主細胞中のクローニングし、突然変異化されたタンパク質の活性を検出するこ とができる。これに関して好ましいアッセイは、細胞の増殖アッセイおよびバイ オセンサーをベースとするリガンド結合アッセイを包含し、これらについて後述 する。活性タンパク質またはその一部分(例えば、リガンド結合フラグメント) をコードする突然変異化DNA分子を宿主細胞から回収し、現代的装置を使用して 、急速に配列決定することができる。これらの方法は、問題のポリペプチド中の 個々のアミノ酸残基の重要性の急速な決定を可能とし、そして未知のポリペプチ ドに適用可能である。 前述の方法を使用して、配列番号:3またはそのアレレ変異型に対して実質的 に相同性でありかつ野生型タンパク質の性質を保持する、種々のポリペプチドを 製造することができる。本明細書において表現しかつ請求の範囲に記載する言語 「配列番号:2により定められるポリペプチド」は、前記ポリペプチドのすべて のアレレ変異型および種のオーソログを包含する。 本発明のタンパク質ポリペプチドは、全長のタンパク質、タンパク質フラグメ ント(例えば、リガンド結合性フラグメント)、および融合ポリペプチドを包含 し、慣用技術に従い、遺伝子操作された宿主細胞中で生産することができる。適 当な宿主細胞は、外因的DNAで形質転換またはトランスフェクトし、培養成長し た細胞の型であり、細菌、菌類の細胞、および培養された高等真核細胞を包含す る。真核細胞、特に多細胞生物の培養した細胞は好ましい。クローニングしたDN A分子を操作し、種々の宿主細胞の中に導入する技術は、下記の文献に開示され ている:Sambrook et al.Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版、 Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、NY、(1989)、お よびAusubel et al.、ibid.。 一般に、ZneulポリペプチドをコードするDNA配列を、発現ベクター内のその発 現に必要な他の遺伝的因子、例えば、転写プロモーターおよびターミネーターに 作用可能に連鎖させる。ベクターは、また、通常1またはそれ以上の選択可能な マーカーおよび1またはそれ以上の複製起点を含有するであろうが、当業者は認 識するように、ある種の系内において、選択可能なマーカーを別のベクター上に 設け、そして宿主細胞系の中への組込みにより外因的DNAの複製を実施すること ができる。プロモーター、ターミネーター、選択可能なマーカー、ベクターおよ び他の因子の選択は、当業者のレベル の範囲内の日常的設計事項である。多数のこのような因子が文献に記載されてお り、商業的供給会社から入手可能である。 本発明の他の態様は、本発明のポリペプチドのエピトープ担持部分からなるペ プチドまたはポリペプチドを提供する。このポリペプチド部分のエピトープは、 本発明のポリペプチドの免疫原性または抗原性エピトープである。抗体が結合で きるタンパク質の領域は、「抗原性エピトープ」として定義される。例えば、: Geysen、H.M.et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:3998-4002(1984)参照 。 抗原性エピトープを有する(すなわち、抗体が結合できるタンパク質分子の領 域を含有する)ペプチドまたはポリペプチドの選択に関すると、タンパク質配列 の一部分を模擬する比較的短い合成ペプチドは、部分的に模擬されたタンパク質 を反応する抗血清を日常的に引き出することができることは、この分野において よく知られている。Sutcliffe、J.G.et al.、Science 219:660-666(1983) 参照。タンパク質反応性血清を引き出すことができるペプチドは、しばしばタン パク質の一次配列において表示され、1組の簡単な化学的ルールにより特徴づけ られ、そして無傷のタンパク質の免疫優性領域(すなわち、免疫原性エピトープ )に拘束されず、また、アミノ末端またはカルボキシル末端に拘束されない。極 めて疎水性であるペプチドおよび6またはそれより少ない残基のペプチドは、一 般に、模擬されたタンパク質に結合する抗体の誘導において無効である;より長 い可溶性ペプチド、特にプロリン残基を含有するペプチドは通常有効である。 したがって、本発明の抗原性エピトープ担持ペプチドおよびポリペプチドは、 本発明のポリペプチドに特異的に結合する、モノクローナル抗体を包含する、抗 体を発生させるために有用である。本発 明の抗原性エピトープ担持ペプチドおよびポリペプチドは、本発明のポリペプチ ドのアミノ酸配列内に少なくとも9、好ましくは15〜約30アミノ酸の配列を 含有する。しかしながら、本発明のポリペプチドの30〜50アミノ酸、または 全体のアミノ酸配列までの任意の長さを含有する、本発明のアミノ酸配列の主要 な部分からなるペプチドまたはポリペプチドは、また、タンパク質と反応する抗 体を誘導するために有用である。好ましくは、エピトープ担持ペプチドのアミノ 酸配列は、水性溶媒中の実質的な溶解度を提供するように選択される(すなわち 、配列は比較的親水性の残基を含み、そして疎水性残基は好ましくは回避される );そしてプロリン残基を含有する配列は特に好ましい。配列のリストに示すポ リペプチドのすべては本発明に従い使用すべき抗原性エピトープを含有するが、 特別に設計された抗原性エピトープは配列番号:20〜24により定められるペ プチドを包含する。 本発明のポリヌクレオチド、一般にcDNA配列は、前述のポリペプチドをコード する。本発明のポリペプチドをコードするcDNA配列は1系列のコドンから構成さ れ、ポリペプチドの各アミノ酸残基はコドンによりコードされ、そして各コドン は3つのヌクレオチドから構成されている。アミノ酸残基は、次のようにして、 それらのそれぞれのコドンによりコードされる: アラニン(Ala)は、GCA,GCC,GCGまたはGCTによりコードされる; システイン(Cys)は、TGCまたはTGTによりコードされる; アスパラギン酸(Asp)は、GACまたはGATによりコードされる; グルタミン酸(Glu)は、GAAまたはGAGによりコードされる; フェニルアラニン(Phe)は、TTCまたはTTTによりコードされる; グリシン(Gly)は、GGA,GGC,GGGまたはGGTによりコードされる; ヒスチジン(His)は、CACまたはCATによりコードされる; イソロイシン(Ile)は、ATA,ATCまたはATTによりコードされる; リジン(Lys)は、AAAまたはAAGによりコードされる; ロイシン(Leu)は、TTA,TTG,CTA,CTC,CTGまたはCTTによりコードされる; メチオニン(Met)は、ATGによりコードされる; アスパラギン(アスパラギン)は、AACまたはAATによりコードされる; プロリン(Pro)は、CCA,CCC,CCGまたはCCTによりコードされる; グルタミン(Gln)は、CAAまたはCAGによりコードされる; アルギニン(Arg)は、AGA,AGG,CGA,CGC,CGGまたはCGTによりコードされる ; セリン(Ser)は、AGC,AGT,TCA,TCC,TCGまたはTCTによりコードされる; スレオニン(Thr)は、ACA,ACC,ACGまたはACTによりコードされる; バリン(Val)は、GTA,GTC,GTGまたはGTTによりコードされる; トリプトファン(Trp)は、TGGによりコードされる;そして チロシン(Tyr)は、TACまたはTATによりコードされる。 本発明によれば、cDNAが前述したように特許請求されるとき、特許請求される ものは双方のセンス鎖、アンチセンス鎖、およびそれらのそれぞれの水素結合に より一緒にアニールされたセンス鎖およ びアンチセンス鎖の双方を有する二本鎖としてのDNAであることが理解されるこ とを認識すべきである。また、本発明のポリペプチドをコードするメッセンジャ ーRNA(mRNA)は特許請求され、そして前記mRNAは前述のcDNAによりコードされ る。メッセンジャーRNA(mRNA)は上に定義されたコドンと同一のコドンを使用 してポリペプチドをコードするであろうが、ただし各チミン(T)はウラシルヌ クレオチト(U)で置換されている。 Zneulポリペプチドを分泌経路に向けるために、分泌シグナル配列(また、リ ーダー配列、プレプロ配列または前配列として知られている)が発現の中に準備 されている。分泌シグナル配列はタンパク質のそれであるか、あるいは他の分泌 されたタンパク質から誘導される(例えば、t-PA)か、あるいは新たに合成する ことができる。分泌シグナル配列は正しいリーディングフレームでZneul DNA配 列に結合されている。分泌シグナル配列は問題のポリペプチドをコードするDNA 配列に対して5’に通常位置するが、ある種のシグナル配列は問題のDNA配列中 のどこかに位置することができる(Welch et al.、米国特許第5,037,743号;Hol land.et al.、米国特許第5,143,830号参照)。 培養した哺乳動物細胞は本発明において好ましい宿主である。哺乳動物宿主細 胞の中に外因的DNAを導入する方法は、リン酸カルシウム仲介トランスフェクシ ョン[Wigler et al.、Cell 14:725、(1978);CorsaroおよびPearson、Soma tic Cell Genetics 7:603、(1981);GrahamおよびVan der Eb、Virology 52 :456、(1973)]、エレクトロポレーション(Neumann et al.、EMBO J.1:841- 845、(1982)]、DEAE−デキストラン仲介トランスフェクション[Ausubel et al .、Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley & Sons,Inc.、NY 、(1987)]、およびリポソーム仲 介トランスフェクション[Hawley-Nelson et al.、Focus 15:73、(1993);Ci ccarone et al.、Focus 15:80、(1993)]を包含する。培養した哺乳動物細胞 中の組換えポリペプチドの産生は、例えば、下記の米国特許に開示されている: Levinson et al.、米国特許第4,713,339号;Hagen et al.、米国特許第4,784,9 50号;Palmiter et al.、米国特許第4,579,821号;およびRingold、米国特許第 4,656,134号。適当な培養した哺乳動物細胞は、COS-1(ATCC No.CRL 1650)、COS- 7(ATCC No.CRL 1651)、BHK(ATCC No.CRL 1632)、BHK 570(ATCC No.CRL 10314) 、293、ATCC No.CRL 1573;Graham et al.、J.Gen.Virol.36:59-72、(1977) およびチャイニーズハムスター卵巣(例えば、CHO-K1;ATCC No.CCL 61)細胞系統 を包含する。追加の適当な細胞系統はこの分野において知られており、そして公 衆用寄託機関、例えば、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(Amer ican Type Culture Collection)米国マリイランド州ロックビレ)から入手可能 である。一般に、強い転写プロモーター、例えば、SV-40またはサイトメガロウ イルスからのプロモーターが好ましい。例えば、米国特許第4,956,288号参照。 他の適当なプロモーターは、メタロチオネイン遺伝子からのプロモーター(米国 特許第4,579,821号および米国特許第4,601,978号)、およびアデノウイルスの主 要な後期プロモーターを包含する。 薬剤選択を一般に使用して、外来DNAが挿入されている培養した哺乳動物細胞 について選択する。このような細胞は普通に「トランスフェクタント」と呼ばれ る。選択的因子の存在において培養され、そして問題の遺伝子をそれらの子孫に 渡すことができる細胞は、「適当なトランスフェクタント」と呼ばれる。好まし い選択可能なマーカーは、抗生物質ネオマイシンに対する耐性をコードする遺伝 子である。選択はネオマイシン型薬剤、例えば、G−418またはその他の存在に おいて実施される。また、選択系を使用して問題の遺伝子の発現レベルを増加す ることができ、これは「増幅」と呼ばれる。低いレベルの選択因子の存在におい てトランスフェクタントを培養し、次いで選択因子の量を増加させて、導入され た遺伝子の産物を高いレベルで産生する細胞について選択することによって、増 幅は実施される。好ましい増幅可能な選択可能なマーカーはジヒドロフォレート リダクターゼであり、これはメトトレキセートに対する耐性を与える。他の薬剤 耐性因子(例えば、ヒグロマイシン耐性、多薬剤耐性、プロマイシンアセチルト ランスフェラーゼ)を使用することもできる。 また、他の高等真核細胞、例えば、昆虫細胞、植物細胞およびトリ細胞を宿主 として使用することができる。昆虫細胞の形質転換およびその中の外来ポリペプ チドの産生は、Guarino et al.、米国特許第5,162,222号;Bang et al.、米国 特許第4,775,624号;およびWIPO公開WO94/06463号に開示されている。植物細胞 において遺伝子を発現するためのベクターとしてアグロバクテリウム・リゾゲネ ス(Agrobacterium rhizogenes)を使用することは、Sinker et al.、J.Biosc i.(Bangalore)11:47-58、(1987)において概観されている。 菌類細胞、例えば、酵母細胞、特にサッカロマイセス(Saccharomyces)属の細 胞を、また、本発明において、例えば、タンパク質フラグメントまたはポリペプ チド融合物の製造に使用することができる。外因的DNAで酵母細胞を形質転換し 、それから組換えポリペプチドを生産する方法は、例えば、下記の米国特許に開 示されている:Kawasaki、米国特許第4,599,311号;Kawasaki et al.、米国特 許第4,931,373号;Brake、米国特許第4,870,008号;Welch et a l.、米国特許第5,037,743号;およびMurray et al.、米国特許第4,845,075号。 選択可能なマーカー、普通の薬剤耐性または特定の栄養(例えば、ロイシン)の 非存在において成長する能力により決定された表現型により、形質転換された細 胞を選択する。酵母において使用するために好ましいベクター系はKawasaki et al.(米国特許第4,931,373号)に開示されているPOT1ベクター系であり、これ はグルコース含有培地中の成長による形質転換された細胞の選択を可能とする。 酵母において使用するために適当なプロモーターおよびターミネーターは、解糖 酵素の遺伝子(例えば、Kawasaki、米国特許第4,599,311号;Kingsman et al. 、米国特許第4,615,974号;およびBitter、米国特許第4,977,092号参照)および アルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子からプロモーターを包含する。また、米国特 許第4,990,446号;米国特許第5,063,154号;米国特許第5,139,936号および米国 特許第4,661,454号参照。他の酵母、例えば、ハンゼヌラ・ポリモルファ(Hanse nula polymorpha)、シゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe) 、クルイベロマイセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)、クルイベロマイセ ス・フラギリス(Kluyveromyces fragilis)、ウスチラゴ・マイディス(Ustilag o maydis)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、ピキア・メタノリカ(Pichi a metanolica)、ピキア・グイレルモンディイ(Pichia guillermondii)および カンジダ・マルトサ(Candida maltosa)はこの分野において知られている。例え ば、下記の文献を参照のこと:Gleeson et al.、J.Gen.Microbiol.132:3459 -3465、(1986)およびCregg、米国特許第4,882,279号。アスペルギルス(Aspergil lus)細胞を、McKnight et al.、米国特許第4,935,349号の方法に従い利用する ことができる。アクレモニウム・クリソゲヌム(Acremonium chrysogenum)を形 質転換する方法は、Su mino et al.、米国特許第5,162,228号に開示されている。ニューロスポラ(Neu rospora)を形質転換する方法は、Lambowitz、米国特許第4,486,533号に開示さ れている。 形質転換された宿主細胞またはトランスフェクトされた宿主細胞を、慣用手順 に従い、栄養および選択した宿主細胞の成長に必要な他の成分を含有する培地中 で培養する。規定培地および複合培地を包含する、種々の適当な培地はこの分野 において知られており、そして一般に炭素源、窒素源、必須アミノ酸、ビタミン および無機質を含む。培地は、また、必要に応じて、成長因子または血清のよう な成分を含有することがある。外因的に付加されたDNAを含有する細胞について 、例えば、発現ベクター上に担持されるか、あるいは宿主細胞の中に共トランス フェクトされた選択可能なマーカーにより補足された必須栄養中の薬剤選択また は欠失により、成長培地は一般に選択されるであろう。 本発明の1つの面において、新規なタンパク質は培養した細胞により産生され 、そしてこの細胞を使用して、そのタンパク質のための1またはそれ以上のレセ プターについてスクリーニングする。レセプターは天然のレセプター、ならびに 天然リガンドのアゴニストおよびアンタゴニストを包含する。 タンパク質の単離: 発現された組換えポリペプチド(またはキメラポリペプチド)を、分画および /または慣用の精製方法および媒質により精製することができる。試料の分画に 、硫酸アンモニウム沈降および酸またはカオトロープ抽出を使用することができ る。典型的な精製工程は、ヒドロキシアパタイト、サイズ排除、FPLCおよび逆相 高性能液体クロマトグラフィーを包含する。適当なアニオン交換媒質は、誘導化 デキストラン、アガロース、セルロース、ポリアクリルアミド、特 製品シリカ、およびその他を包含する。PEI,DEAE,QAEおよびQ誘導体は好まし く、DEAEファスト−フロウ・セファローズ(Pharmacia、ニュージャージイ州ピ スカタウェイ)は特に好ましい。典型的なクロマトグラフィー媒質は、フェニル 、ブチル、またはオクチル基で誘導化された媒質、例えば、フェニル−セファロ ーズFF(Pharmacia)、トヨパール(Toyopearl)ブチル650(TosoHaas、ペンシル ベニア州モントゴメリヴィレ)、オクチル−セファローズ(Pharmacia)およびそ の他;またはポリアクリル酸樹脂、例えば、アンバークロム(Amberchrom)CG71 (Toso Haas)およびその他を包含する。適当な固体の支持体は、使用条件下に不 溶性である、ガラスビーズ、シリカをベースとする樹脂、セルロース樹脂、架橋 したアガロースビーズ、ポリスチレンビーズ、架橋したポリアクリルアミド樹脂 およびその他を包含する。これらの支持体は、アミノ基、カルボキシル基、スル フヒドリル基、ヒドロキシル基および/または炭水化物部分によりタンパク質を 結合させる反応性基で変性することができる。カップリング化学的の例は、臭化 シアンの活性化、N−ヒドロキシスクシンイミドの活性化、エポキシドの活性化 、スルフヒドリルの活性化、ヒドラジドの活性化、およびカーボジイミドのカッ プリング化学のためのカルボキシルおよびアミノ誘導体を包含する。これらおよ び他の固体の媒質はこの分野においてよく知られており、広く使用されており、 そして商業的供給会社から入手可能である。支持媒質にレセプターを方法する方 法は、この分野においてよく知られている。特定の方法の選択は日常的設計事項 であり、そして選択した支持体の性質により一部分決定される。例えば、下記の 文献を参照のこと:Affinity Chromatography:Prlnciple & Methods、Paharmac ia LKB Biotechnology、スイス国ウップサラ、(1988)。 本発明のポリペプチドは、それらの性質を利用することによって単離すること ができる。例えば、固定化された金属イオン吸着(IMAC)クロマトグラフィーを 使用して、ヒスチジンに富んだタンパク質を精製することができる。簡単に述べ ると、ゲルにまず2価の金属イオンを負荷してキレートを形成する、E.Sulkows ki、Trends in Biochem.3:1-7、(1985)。ヒスチジンに富んだタンパク質は、 使用する金属イオンに依存して、異なるアフィニティーでこのマトリックスに吸 着され、そして競合溶離、pHの低下、または強いキレート化剤の使用により溶離 されるであろう。他の精製法は、レクチンアフィニティークロマトグラフィーお よびイオン交換クロマトグラフィーによるグリコシル化タンパク質の精製を包含 する、Methods in Enzymol.、Vol.182、”Guide to Protein Purification”、 M.Deutscher、(編)、Academic Press、サンディエゴ、(1990)、pp.529-39 。あるいは、問題のポリペプチドおよび親和標識(例えば、ポリヒスチジン、マ ルトース結合性タンパク質、免疫グロブリンのドメイン)の融合物を構築して、 精製を促進することができる。 Zneul の物理的構造 配列番号:2に示すZneulポリペプチドは、アミノ酸残基1〜19を含むシグナ ルペプチドを有する。アミノ酸残基20〜104は、HSMHC3W5Aドメイン、配列番号 :17、(GenBank No.g1401159)に対して相同性の親水性ドメインを定める。 アミノ酸残基105〜135は、表皮成長因子(EGF)ドメインに対して相同性のドメイ ンを定める。アミノ酸残基136〜177は、EGFドメインに対して相同性の他のドメ インを定める;そしてアミノ酸残基178〜273は、HSMHC3W5Aドメイン、配列番号 :17、(GenBank No.g1401159)に対してまた相同性のドメインを定める。 しかしながら、配列番号:2のアミノ酸残基105〜135に対応するZneulの第1 のEGF様ドメイン(EGF1)、配列番号:9は、先行技術における任意の他のEGFドメ インと区別される。Zneul中のEGF1は、HSMHC3W5A_6ドメイン、その最も密接なヒ ト関係物、に約56%類似する。 配列番号:2のアミノ酸残基136〜177に対応するZneulの第2のEGF様ドメイン (EGF2)、配列番号:10は、先行技術における任意の他のEGFドメインと区別 される。Zneul中のEGF2は、PIR_S31101フィブリリン、その最も密接なヒト関係 物、に約48%類似する。 配列番号:2のアミノ酸残基20〜104に対応するZneulの第2のEGF様ドメイ ン(EGF1)、配列番号:8。配列番号:8は、HSMHC3W5A、その最も密接なヒト 関係物、にほぼ38%類似する。 配列番号:2のアミノ酸残基178〜273に対応するZneulの第2のEGF様ドメイン (EGF2)、配列番号:11は、先行技術における任意の他のポリペプチド区別さ れる。それはHSMHC3W5A_6に約32%類似する。 使用 Zneulの発現の組織特異性は、Zneulを、脊髄、心臓、脾臓、精巣、甲状腺およ びリンパ節における成長、維持、または分化の因子として使用できることを示す 。 本発明は、また、診断の用途において使用される試薬を提供する。例えば、Zn eul遺伝子は染色体9q34.3上にマッピングされた。Zneul核酸プローブを使用して 、染色体9における異常性を検査することができるであろう。正常の染色体9に おいて、Zneul核酸プローブが染色体9に対してハイブリダイゼーションするこ とが予測される。プローブが染色体9に対してハイブリダイゼーションしない 場合、これは染色体9における異常性を示すであろう。 Zneulの最も密接なヒト相同体は、HSMHC3W5A、すなわち、ノッチ(Notch)4を 含有するコスミドの中に含有される、HLAクラスIII領域中の遺伝子である。Zneu lは、また、そのEGF様ドメイン中のノッチ4に対して相同性である。ZneulはEGF −レセプター経路に関係することができる。ノッチの構造/機能 この遺伝子のファミリーのもとのメンバーは、末梢神経系の発育における細胞 の運命の決定を制御する、ショウジョバエ(Drosophila)遺伝子のノッチであっ た。ノッチは単一の膜貫通ドメインを有する細胞表面のレセプターである。相同 体は今回C.elegans(lin12およびglp1)、クセノプス(Xenopus)、マウスおよび ヒトにおいて見出された。ノッチのファミリーのすべてのメンバーは、多数のEG F様モチーフ(マウスにおいて29〜39、C.elegansにおいて10〜13)お よび細胞外ドメインの中にLNR(lin12/ノッチの反復)3またはそれより多いコ ピーを有する。ノッチのファミリーのメンバーは、また、cdc10/SWI6モチーフ( また、アンキリン反復と呼ばれる)の6コピーおよび細胞内ドメインの中にPEST タンパク質分解配列を含有する。特定のEGF反復(ショウジョバエ(Drosophila )反復11および12)は、リガンドの結合に関係する。LNRは調節ドメインで あり、高いリガンドの濃度が存在するとき、リガンドに結合し、そしてノッチの 活性を低下させる。cdc10/SWI6ドメインは、ノッチ活性化シグナルトランスダク ション経路の成分とのタンパク質の相互作用に関係する。 ノッチの生物学 2つの消化転位は、オンコジーンの状態を生ずる変更されたノッチ遺伝子の形 成に導いた。TAN−1オンコジーンは、βT細胞レセ プターの一部分とヒトノッチ1の細胞外ドメインおよび全体の細胞内ドメインの 小さい領域との融合物である。TAN−1は、Tリンパ芽球性白血病を引き起こす 、ノッチの活性化された形態である。int−3オンコジーンは、マウス乳癌ウイ ルスをノッチ4遺伝子の中に組込んで、無傷の細胞内ドメインを発現させるさせ ることによって生ずる。int−3もまた乳癌腫に導くノッチの活性化された形態 である。 ノッチのファミリーのメンバーの機能は、ショウジョバエ(Drosophila)およ びC.elegansにおいて網羅的に研究されてきている。これらのタンパク質は、細 胞−細胞の相互作用に依存する二元性決定を制御する。ノッチタンパク質は、レ セプターとしてのそれらの提案された役割と一致する。機能的ノッチアレレの獲 得および喪失は、反対の細胞の運命の決定を生ずる。ノッチのレセプターおよび それらのリガンドは、文字通りの阻害において重要な役割を演じ、隣接する細胞 の間のシグナリングのプロセスはノッチとそのリガンドとの間のフィードバック ループにより増幅される。このプロセスはある細胞においてレセプターの活性を 増加させ、そして他の細胞においてリガンドの活性を増加させて、シグナル発生 細胞と受容細胞とを区別させる。 最近、マウスの発生するT細胞におけるノッチ1の活性化された形態の発現は 、CD8系列T細胞を増加させかつCD4系列T細胞を組換えさせることが示された。 活性化されたノッチの発現は、クラスI主要組織適合性複合体(MHC)タンパク質 、これらの細胞の発生に通常必要であるリガンド、の非存在においてさえ、成熟 CD8系列胸腺細胞の発生を可能とする。しかしながら、クラスIおよびクラスI Iの双方のMHCが存在しないとき、活性化されたノッチはCD8を促進するために不 十分である。これらの結果は、CD4/CD8系列の決 定における参加物としてノッチを関係づける。Robey、E.et al.、Cell 87:48 3-492(1996)。 染色体19上のCADASILと呼ばれる遺伝子領域(皮質下梗塞を伴う脳常染色体 優性動脈症および白質萎縮症)は、再発性皮質下虚血事象および血管性痴呆を包 含する主要な特徴を有する、卒中および痴呆の型に関係づけられる。ノッチ3は この領域にマッピングされ、そしてCADASIL患者における突然変異はノッチ3がC ADASIL患者において欠陥のあるタンパク質であるうることを示す、Joutel、A.e t al.、Nature 383:707-710(1996)。 ノッチのリガンド また、ノッチのレセプターのファミリーのためのリガンドの保存されたファミ リーが存在する。多数のリガンドは同一レセプターを活性化することができる。 例えば、デルタ状および鋸歯状の各々はショウジョバエ(Drosophila)ノッチの リガンドとして作用する。これらのリガンドのすべては、EGF反復(1〜14) 、DSLドメイン(デルタ状、鋸歯状、lag−2)および膜貫通ドメインを含有する 。したがって、レセプターおよびリガンドは互いに対して相同性である。さらに 、レセプターおよびリガンドはしばしば共発現され、そして小胞中で互いに関連 する。 Zneul の構造 Zneulは、2つのEGFを有することにおいて、ノッチおよびそのリガンドに類似 する。しかしながら、Zneulは小さい数のEGF反復を有し、そして膜スパニングド メイン、lin12/ノッチドメインおよびアンキリンドメインを欠如する。ノッチ の構造/機能の実験に基づいて、Zneulはノッチ機能を中和するであろうことが 予測されるであろう。Zneul中のEGF反復がレセプターに結合できる場合、それは 隣接する細胞上のリガンドの結合を阻害することができるで あろう。さらに、Zneulはそれがアゴニストである、それ自身の標的包膜するを 有することができる。 Zneul の組織分布/多数のmRNAの大きさ Zneulは大人のヒト組織において広く発現される。Zneulは、心臓、胎盤、脾臓 、精巣、甲状腺、脊髄およびリンパ節において最も高度に発現される。ドットブ ロットは、Zneulが、また、種々の胎児組織において発現されることを示す。少 なくとも3つのmRNAの大きさが存在する: 脳および精巣におけるのみの1.3kbのmRNA リンパ節におけるのみの1.7kb 多数の組織における1.3+1.7 胎盤におけるのみの2.4kb Zneulの配列は脳において1.3kbのmRNAであるので、どの型の分子がより大きい 転写物をコードするかを予測することは困難である。より多いEGF反復およびノ ッチまたはノッチのリガンドにおいて観察される他のドメインを有する、可溶性 Zneulタンパク質をより大きい形態がコードできる可能性がある。あるいは、余 分の配列が膜貫通ドメインおよび細胞内ドメインをコードできるであろう。 ノッチ機能に対する可能な関係 Zneulがノッチのリガンドとして作用するかどうかを予測すること、あるいは レセプターの結合について競合することによって他のノッチのリガンドの活性を 中和することは困難である。Zneulは幹細胞の特定の系列への分化における二元 的決定を変更することができるか、あるいは隣接する細胞の細胞運命の決定を変 更することができる。 あるいは、Zneulはノッチとともに何もなすことができない。多数のタンパク 質はEGF反復を有する。Zneulは異なるクラスのレセ プターの成長因子として作用することができる。 他の可能な役割 ● 乳癌において役割(EGFレセプター多数の乳癌において過度に発現される )。 ● グリア芽細胞腫、下垂体腺腫。 マッピングのデータ Zneulはヒト染色体9q34.3に、ノッチ1と同一の染色体バンドにおいて、マッ ピングされる。ノッチ4およびHSMHC3W5Aは、また、MHC III遺伝子座において結 合されることは重要である、すなわち、真性のノッチレセプターおよび2EGF反 復の新規なタンパク質の重複。 治療上の実用性 Zneulおよびそのアンタゴニストは、下記の治療上の試薬として使用すること ができる。 1.アルツハイマー病 Sel12遺伝子がlin12機能獲得突然変異体のサプレッサーとして同定された。Se l12は、位置のクローニングされたヒト初期開始ファミリーのアルツハイマー病 遺伝子の相同体である。したがって、Zneulはこの病気に影響を与える経路に影 響を与えることができ、そして大部分の他の組織よりも低いレベルにもかかわら ず、それは脳において発現される。 2.癌 非ホジキンリンパ腫および急性骨髄性白血病を包含する9q34における中断点に 関連する、多数の染色体再配列が存在する。染色体9q34に対して適切にハイブリ ダイゼーションしないZneulのプローブは、染色体9の異常性を示し、そして発 生する癌についての個体の起こりうる偏好を示すであろう。 内皮特異的遺伝子であるノッチ4との関連性の可能性が与えられると、Zneul は内皮細胞腫、例えば、血管周囲細胞腫を促進または阻害に関係しうるであろう か?他の可能性は血管形成においてである。なぜなら、腫瘍への血液供給の遮断 は有効な癌の治療法であるからである。 Zneulが高度に発現されていることが与えられると、最も優勢な形態の癌が精 巣およびリンパ節の中に存在するであろう。 3.造血 Moore et al.(PNAS 94:4011-4016、1997)は、双方の高い増殖性の潜在的祖 先の促進および幹細胞の再居住にデルタ様(哺乳動物のノッチのリガンド)を関 係づけた。Zneulはリンパ節および脾臓において高度に発現されるので、分化を 阻害して幹細胞の自己更新を促進するか、あるいは祖先の集団の決定に関係する ことができるであろう。化学療法後または幹細胞のin vitro拡大後に、再居住す る血球における可能な使用。 4.心臓 心筋梗塞後の修復プロセスにおける筋源繊維の増殖または移動の刺激。最近、 縮れた相同体はこのプロセスに関係づけられた。ショウジョバエ(Drosophila) において縮れた相同体およびノッチの経路の間の相互作用の証拠が存在する。 5.胎盤 種々の成長因子の刺激および阻害が胎盤において行われた。 6.精巣 受精および避妊における役割。 7.脊髄 ノッチはハエおよび哺乳動物の双方の細胞における神経発生においてある役割 を演ずるので、Zneulは神経の再生においてある役割 を演ずる。 本発明は、また、有意な治療上の価値を有する試薬を提供する。Zneulポリペ プチド(天然に存在するまたは組換え)、そのフラグメント、それに対する抗体 および抗イディオタイプ抗体、ならびにZneulポリペプチドに対する結合アフィ ニティーを有するとして同定された化合物は、異常な増殖を包含する、異常な生 理学または発生に関連する症状、例えば、癌の症状、または変性的症状の治療に おいて有用であろう。例えば、Zneulポリペプチドによる異常な発現または異常 なシグナリングに関連する疾患または障害は、Zneulポリペプチドのアゴニスト またはアンタゴニストの標的となるであろう。 Zneulポリペプチドに対する抗体を精製し、患者に投与することができる。こ れらの試薬を療法上の使用のために追加の活性成分または不活性成分、例えば、 薬学上許容される担体または希釈剤と、生理学的に無害の安定剤および賦形剤と 一緒に組合わせることができる。これらの組合わせを滅菌濾過し、例えば、投与 用バイアル中で凍結乾燥して投与形態にするか、あるいは安定化された水性調製 物の形態で貯蔵することができる。本発明は、また、抗体、その結合性フラグメ ントまたは補体結合性ではない形態を包含する抗体の一本鎖抗体の使用に関する 。 有効な療法に必要な試薬の量は、多数の異なる因子、例えば、投与手段、ター ゲット部位、患者の生理学的状態、および投与される他の薬剤に依存するであろ う。したがって、治療の投与量は安全性および効能を最適化するように調節され るべきである。典型的には、in vitroにおいて使用する投与量は、それらの試薬 のin vivo投与に有効量の有用な手引きを提供できる。特定の障害の治療に有効 な投与量の動物の試験は、ヒトの投与量のそれ以上の予測的指示を 提供するであろう。投与方法は、経口、静脈内、腹腔、筋肉内、または経皮の投 与を包含する。薬学上許容される担体は、水、生理食塩水、緩衝液を包含するが 、これらに限定されない。投与量の範囲は、1μg〜1000μg/kg体重/日であ る。しかしながら、投与量はこれより高いか、あるいはこれより低くすることが でき、通常医師により決定される。薬剤の処方および投与量の範囲の詳細な説明 については、下記の文献を参照のこと:Remington's Pharmaceutical Sciences 第17版、(Mack Publshing Co.、ペンシルベニア州イーストン、1990)、お よびGoodmanおよびGilman's:The Pharmacological Bases of Therapeutics、第 9版(Pergamon Press、1996)。 核酸をベースとする療法上の治療 哺乳動物が突然変異したZneul遺伝子を有するか、あるいはZneul遺伝子を欠如 する場合、Zneul遺伝子を哺乳動物細胞の中に導入することができる。1つの態 様において、Zneulポリペプチドをコードする遺伝子をin vivoにおいてウイルス ベクターの中に導入する。このようなベクターは、弱毒化または欠陥DNAウイル ス、例えば、単純ヘルペスウイルス(HSV)、肺炎ウイルス属、EBウイルス(EBV )、アデノウイルス、アデノ関連ウイルス(AAV)、およびその他を包含するが、 これらに限定されない。ウイルス遺伝子を完全にまたはほとんど完全に欠如する 、欠陥ウイルスは好ましい。欠陥ウイルスは、細胞の中に導入後、感染性ではな い。欠陥ウイルスを使用すると、ベクターが他の細胞を感染しうることを無視し て、特定の局在化された区域における細胞への投与が可能となる。特定のベクタ ーの例は下記のものを包含するが、これらに限定されない:欠陥ヘルペスウイル ス1(HIV1)のベクター[Kaplitt et al.、Molec.Cell.Neurosci.2:320-33 0(1991)]、弱毒化アデノウイル スのベクター、例えば、Stratford-Perricaudet et al.、J.Clin.Invest.90 :626-630(1992)、および欠陥アデノ関連ウイルスのベクター[Samulski et al .、J.Virol.61:3096-3101(1987);Samulski et al.、J.Virol.63:382 2-3828(1989)]。 他の態様において、遺伝子をレトロウイルスのベクターの中に導入することが できる、例えば、下記の文献を参照のこと:Anderson et al.、米国特許第5,39 9,346号;Mann et al.、Cell 33:153(1983);Temin et al.、米国特許第4, 650,764号;Temin et al.、米国特許第4,980,289号;Markowitz et al.、J.Vir ol.62:1120(1988);Temin et al.、米国特許第5,124,263号;国際特許公開 No.WO95/07358号、1995年3月16日発行、Dougherty et al.;およびBlood 82 :845(1993)。 また、ベクターをin vivoリポフェクションによりリポソームを使用して導入 することができる。マーカーをコードする遺伝子のin vivoトランスフェクショ ンのリポソームを製造するために、合成カチオンリガンドを使用することができ る[Felgner et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:7413-7417(1987);Ma ckey et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:8027-8031(1988)参照]。in v ivoにおいて特定の器官の中に外因的遺伝子を導入するためにリポフェクション を使用することは、ある種の実際的利点を有する。特定の細胞へのリポソームの 分子ターゲッティングは、有益な1つの領域を表す。特定の細胞にトランスフェ クションを向けることは、有益な1つの領域を表すことが明らかである。特定の 細胞の型にトランスフェクションを向けることは、細胞の不均質性を有する組織 、例えば、膵臓、肝臓、腎臓、および脳において特に好都合であろうことが明ら かである。ターゲッティングの目的で、脂質を他の分子に化学的にカップリング することができる。ターゲッテッドペ プチド、例えば、ホルモンまたは神経伝達物質およびタンパク質、例えば、抗体 、または非ペプチド分子をリポソームの化学的にカップリングすることができる 。 体から細胞を取出し、裸のDNAプラスミドとしてベクターを導入し、次いで形 質転換された細胞を体の中に再移植することができる。遺伝子治療のための裸の DNAベクターをこの分野において知られている方法、例えば、下記の方法により 所望の宿主細胞の中に導入することができる:トランスフェクション、エレクト ロポレーション、マイクロインジェクション、トランスダクション、細胞融合、 DEAEデキストラン、リン酸カルシウム沈澱法、遺伝子ガンの使用またはDNAベク ターのトランスポーターの使用[例えば、Wu et al.、J.Biol.Chem.267:96 3-967(1992);Wu et al.、J.Biol.Chem.263:14621-14624(1988)]。 抗体 Zneulエピトープ、ペプチドまたはポリペプチドに特異的に結合する抗体を製 造するために、ZNEU1ポリペプチドを、また、使用することができる。Zneulポリ ペプチドまたはそのフラグメントは、動物を接種し、免疫応答を引き出すための 抗原(免疫原)として働く。適当な抗原は配列番号:2または3あるいはその少 なくとも隣接9アミノ酸のフラグメントによりコードされるZneulポリペプチド であろう。この免疫応答から発生した抗体を、前述したように、単離し、精製す ることができる。ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を製造し、単離 する方法は、この分野においてよく知られている。例えば、下記の文献を参照の こと:Current Protocols in Imunology、Cooligan、et al.(編)、National In stitutes of Health(John Wiley & Sons,Inc.、1995);Sambrook et al.、M olecular Cloning:A Laboratory Manual、第2版(Cold Spr ing Harbor、NY,.1989);およびHurrel、J.G.R.、編、Monoclonal Hybridoma Antibodies:Techniqes and Applications(CRC Press,Inc.、フロリダ州ボカ レイトン)。 当業者にとって明らかなように、種々の温血動物、例えば、ウマ、雌牛、ヤギ 、ヒツジ、イヌ、ニワトリ、ウサギ、マウス、およびラットにZneulポリペプチ ドまたはそのフラグメントを接種することによって、ポリクローナル抗体を発生 させることができる。アジュバント、例えば、明礬(水酸化アルミニウム)また はフロインド完全アジュバントまたはフロインド不完全アジュバントを使用する ことによって、Zneulポリペプチドの免疫原性を増加させることができる。免疫 化に有用なポリペプチドは、また、融合ポリペプチド、例えば、Zneulまたはそ のタンパク質と免疫グロブリンポリペプチドまたはマルトース結合性タンパク質 との融合物を包含する。ポリペプチドの免疫原は、全長の分子またはその一部分 であることができる。ポリペプチドの部分が「ハプテン様」である場合、このよ うな部分を免疫化のために高分子の担体(例えば、キーホールリンペットヘモシ アニン(KLH)、ウシ血清アルブミン(BSA)または破傷風トキソイド)に結合させる ことは好都合であろう。 本明細書において使用するとき、用語「抗体」は、ポリクローナル抗体、アフ ィニティー精製されたポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、および抗原結 合性フラグメント、例えば、F(ab')2およびFabタンパク質分解フラグメントを包 含する。遺伝子操作された無傷の抗体またはフラグメント、例えば、キメラ抗体 、Fvフラグメント、一本鎖抗体およびその他、ならびに合成抗原結合性ペプチ ドおよびポリペプチドもまた包含される。非ヒトCDRsヒトフレームワークおよび 定常領域をグラフトするか、あるいは全体の非ヒト可変ドメインを組込むことに よって、非ヒト抗体をヒト化すること ができる(必要に応じて露出された残基の置換により、それらをヒト様表面で「 クローキング(cloaking)する、ここで「ベニヤ化された(veneered)」抗体が 得られる)。ある場合において、ヒト化抗体は、適切な結合特性を増強するため に、ヒト可変領域内に非ヒト残基を保持することができる。抗体をヒト化するこ とによって、生物学的半減期を増加することができ、そしてヒトに投与するとき の悪い免疫反応の可能性が減少される。 本発明において有用な抗体を発生させるか、あるいは選択する別の技術は、Zn eulタンパク質またはペプチドへのリンパ球のin vitro暴露、およびファージま たは同様なベクター中の抗体ディスプレイライブラリーの選択を包含する(例え ば、固定化または標識化されたZneulタンパク質またはペプチドを使用する)。 ファージ(ファージディスプレイ)または細菌、例えば、大腸菌(E.coli)上で ディスプレイされるランダムペプチドライブラリーをスクリーニングすることに よって、潜在的Zneulポリペプチド結合性ドメインを有するポリペプチドをコー ドする遺伝子を得ることができる。ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列 は、多数の方法において、例えば、ランダム突然変異誘発およびランダムポリヌ クレオチド合成により、得ることができる。これらのランダムペプチドディスプ レイライブラリーを使用して、既知のターゲットと相互作用するペプチドについ てスクリーニングすることができ、ここで既知のターゲットはタンパク質または ポリペプチド、例えば、リガンドまたはレセプター、生物学的または合成的分子 、または有機または無機の物質であることができる。このようなランダムペプチ ドディスプレイライブラリーをつくり、スクリーニングする技術はこの分野にお いて知られており(Ladner et al.、米国特許第5,223,409号;Ladner et al. 、米国特許第4,946,778号;Ladner et al.、米国特 許第5,403,484号およびLadner et al.、米国特許第5,571,698号)そしてランダ ムペプチドディスプレイライブラリーおよびこのようなライブラリーをスクリー ニングするためのキットは商業的に入手可能であり、例えば、下記から入手可能 である:クロンテク(Clontech)(カリフォルニア州パロアルト)、インビトロ ゲン・インコーポレーテッド(Invitrogen Inc.)(カリフォルニア州サンディエ ゴ)、ニニュー・イングランド・バイオラブズ・インコーポレーテッド(New Eng land Biolabs Inc.)(マサチュセッツ州ベバーリイ)およびファーマシアLKBバ イテクノロジー・インコーポレーテッド(Pharmacia LKB Biotechnology,Inc.) 。本明細書において開示するZneul配列を使用してランダムペプチドディスプレ イライブラリーをスクリーニングして、Zneulに結合するタンパク質を同定する ことができる。Zneulポリペプチドと相互作用する、これらの「結合性タンパク 質」は、細胞のターゲッティング;アフィニティー精製による相同性ポリペプチ ドの単離に使用することができる;それらは薬剤、トキシン、放射性核種および その他に直接的または間接的に結合させることができる。これらの結合性タンパ ク質は、また、分析方法において、例えば、発現ライブラリーのスクリーニング および活性の中和のために使用することができる。結合性タンパク質は、また、 ポリペプチドの循環レベルを測定し、そして根元的な病理または疾患のマーカー として可溶性ポリペプチドを検出または定量する診断アッセイにおいて使用する ことができる。また、これらの結合性タンパク質は、in vitroおよびin vivoに おけるZneulの結合およびシグナルトランスダクションをブロックするZneul「ア ンタゴニスト」として作用することができる。これらの抗Zneulタンパク質は、Z neulの作用をダウンレギュレートするために有用である。 下記の場合、抗体は特異的に結合すると決定される:1)抗体が限界値のレベ ルの結合活性を示す場合、および/または2)抗体が関係するポリペプチド分子 と有意に交差反応しない場合。第1に、ここにおける抗体が106/Mまたはそ れより大きい、好ましくは107/Mまたはそれより大きい、より好ましくは1 08/Mまたはそれより大きい、最も好ましくは109/Mまたはそれより大きい 、結合アフィニティー(Ka)で、Zneulポリペプチド、ペプチドまたはエピト ープと結合する場合、抗体は特異的に結合する。抗体の結合アフィニティーは、 当業者により、例えば、スキャッチャード分析により、容易に測定することがで きる。 第2に、抗体が関係するポリペプチドと有意に交差反応しない場合、抗体は特 異的に結合すると決定される。例えば、標準的ウェスタンブロット分析を使用し て、抗体がZneulを検出するが、既知の関係するポリペプチドを検出しない場合 、抗体は関係するポリペプチド分子と有意に交差反応しない(Ausbel et al.、i bid.)。既知の関係するポリペプチドの例は、オーソログ、タンパク質のファミ リーのメンバーである同一種からのタンパク質(例えば、IL-16)、Zneulポリペ プチド、および非ヒトZneulである。そのうえ、抗体を既知の関係するポリペプ チド「に対してスクリーニングして」、本発明のポリペプチドに特異的に結合す る集団を単離することができる。例えば、Zneulに対する発生させた抗体は不溶 性マトリックスに付着した関係するポリペプチドに吸着される;Zneulに対して 特異的な抗体は適切な緩衝条件下にマトリックスを通して流れるであろう。この ようなスクリーニングは、密接に関係するポリペプチドに対する非交差反応性の ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体の単離を可能とする、Antibodies :A Laboratory Manual、HarlowおよびLane(編)(Cold Spring Harbor Laborat ory Press 、1988);Current Protocols in Imunology、Coolingan、et al.(編)、Natio nal Institutes of Health(John Wiley & Sons,Inc.、1995)。特定の抗体の スクリーニングおよび単離はこの分野においてよく知られている。下記の文献を 参照のこと:Fundamental Immunology、Paul(編)(Raven Press、1993);Getzo ff et al.、Adv.in Immunol.43:1-98(1988);Monoclonal Antibodies:Pri nciples and Practice、Doding、J.W.(編)、(Academic Press Ltd.、1996); Benjamin et al.、Ann.Rev.Immunol.2:67-101(1984)。 この分野において知られている種々のアッセイを利用して、Zneulタンパク質 またはペプチドに特異的に結合する抗体を検出することができる。典型的なアッ セイは、Antibodies:A Laboratory Manual、HarlowおよびLane(編)(Cold Spr ing Harbor Laboratory Press、1988)に詳細に記載されている。このようなアッ セイの代表的な例は次の通りである:並流免疫電気泳動、ラジオイムノアッセイ 、放射線免疫沈澱、酵素結合イムノアッセイ(ELISA)、ドットブロットまたはウ ェスタンブロットアッセイ、阻害または競合アッセイ、およびサンドイッチアッ セイ。さらに、抗体を野生型/突然変異体Zneulタンパク質またはポリペプチド に対する結合についてスクリーニングすることができる。 Zneulに対する抗体は、Zneulを発現する細胞の標識化;アフィニティー精製に よるZneulの単離;Zneulポリペプチドの循環レベルを測定する診断アッセイ;根 元的な病理または疾患のマーカーとしての可溶性Zneulポリペプチドの検出また は定量;FACSを使用する分析法;発現ライブラリーのスクリーニング;抗イディ オタイプ抗体の発生において;および抗体の中和またはin vitroおよびin vivo においてZneulポリペプチドをブロックするアンタゴニストと して;使用することができる。適当な直接的標識は、放射性核種、酵素、基質、 コファクター、インヒビター、蛍光マーカー、化学発光マーカー、磁気粒子およ びその他を包含する;間接的標識は、中間体としてビオチン−アビジンまたは他 の補体/抗補体の対の使用を特徴とする。ここにおける抗体は、また、薬剤、ト キシン、放射性核種およびその他に直接的または間接的に結合させることができ 、そしてこれらの複合体はin vivoの診断または療法上の用途に使用することが できる。そのうえ、Zneulまたはそのフラグメントに対する抗体は、アッセイ、 例えば、ウェスタンブロットまたはこの分野において知られているアッセイにお いて、in vitroで変性されたZneulまたはそのフラグメントを検出するために使 用できる。 本発明の追加の態様は、前述のアミノ酸配列を有するZneulポリペプチドのエ ピトープ担持部分のアミノ酸配列を有するペプチドまたはポリペプチドに関する 。本発明のZneulポリペプチドのエピトープ担持部分のアミノ酸配列を有するペ プチドまたはポリペプチド、少なくとも9、好ましくは少なくとも15、より好 ましくは少なくとも30〜50アミノ酸配列を有する、このようなポリペプチド の部分を含むが、前述の本発明のポリペプチドの全体のアミノ酸配列までの任意 の長さのエピトープ担持ポリペプチドもまた本発明に包含される。前記ポリペプ チドの例は、配列番号:20〜23のアミノ酸配列により定められる。また、他 のポリペプチドまたは担体分子に融合した、これらのポリペプチドの任意のもの も特許請求される。 下記の非限定的実施例により、本発明をさらに説明する。実施例1.Zneulのクローニング Zneulは発現された配列標識(EST)配列番号:4から同定された 。ESTを含有するcDNAクローンは、ESTを含有する脳cDNAライブラリーの中に発見 された。プラスミドで形質転換された大腸菌(E.coli)からcDNAを単離し、次い でLB 100μg/mlのアンピシリンおよび100μg/mlのメチシリンのプレート 上にストリーキングした。cDNAインサートを配列決定した。インサートは1514塩 基対の長さであり、274アミノ酸のオープンリーディングフレームおよび推定上 の19アミノ酸のシグナルペプチドを有することが決定された。実施例2. ノザンブロット分析 ヒト多重組織ブロット1、2、3(Clontech)をプロービングして、Zneulの 組織分布を決定した。全体のZneulコーディング領域を含有するHindIII/NotIフ ラグメントを単離されたcDNAクローンから発生させ、プローブのために使用した 。QIAprep Spin Miniprepキット(Qiagen)を使用して、5mlのLB100μg/ml のアンピシリンの一夜の培養物から37℃においてクローンのプラスミドプレプ を調製した。100μlのうちの20μlを、30μlの反応において37℃で2 時間3μlのNEB緩衝液3、10単位のHindIII(Gibco BRL)および10単位のN otI(New England Biolabs)で消化した。消化物を0.8% TBEアガロースゲル上で 電気泳動させ、フラグメントを切断した。DNAをゲルスラブからQIAquickゲル抽 出キット(Qiagen)で抽出した。このDNAの25ngをP32でMultiprime DNA Labe ling System(Amersham)により標識化し、そして組込まれなかった放射性物質 をNucTarpプローブ精製カラム(Stratagene)で除去した。多重組織ノザンおよ びヒトRNAマスターブロットを3時間10mlのExpressHyb溶液とインキュベート し、ブロットに添加した。1mgのサケ精子DNAを添加し、5分間沸騰させた、2 ×106/mlの濃度のプローブを含有するプローブの溶液の10mlと42 ℃において一夜ハイブリダイゼーションを実施し、次いで1分間氷処理し、10 mlのExpressHyb溶液(Clontech)に添加した。最初の洗浄条件は次の通りであっ た:2×SSC,0.05% SDS、室温、40分間、溶液の数回の交換、次いで0.1×SS C,0.1%SDS、65℃、40分間、1溶液の交換。次いでブロットをフィルムに −80℃において露出した。交差ハイブリダイゼーション/バックグラウンドが 存在したので、ブロットをさらに72℃、次いで65℃において0.1%×SSC,0. 1% SDSで各1時間洗浄した。 結果はZneulが大人の組織において広く発現されることを示す。Zneulは、心臓 、胎盤、脾臓、精巣、甲状腺、脊髄およびリンパ節において高度に発現される。 少なくとも3つのmRNAの大きさが存在する: 脳および精巣におけるのみの1.3kbのmRNA; リンパ節におけるのみの1.4kb; 多数の組織における1.3+1.7kb;および 胎盤におけるのみの1.4kb。実施例3. 染色体の帰属およびZneulの配置 商業的に入手可能な「GeneBridge 4 Radiation Hybrid Panel」(Research Ge netics,Inc.、アラバマ州ハンツヴィレ)を使用して、Zneulは染色体9にマッ ピングされた。GeneBridge 4 Radiation Hybrid Panelは、93の放射線ハイブ リッドクローンの各々からのPCRエイブル(PCRable)DNA、および2つの対照DNA (HFLドナーおよびA23レシピエント)を含有する。公衆的に入手可能なWWWサー バー(http://www-genome.wi.mit.edu/cgibin/cntig/rhmapper.pl)は、ヒトゲノ ムのゲノム研究の放射線ハイブリッド地図(「WICGR」放射線ハイブリッド地図 )(これはGeneBridge 4 Radiation HybridPanelを使用して構築された)についてのホワイトヘッド研究所/MITセ ンター(Whitehead Institute/MIT Center)に関するマッピングを可能とする。 「GeneBridge 4 RHPanel」でZneulをマッピングするために、PCRエイブル96 ウェルのマイクロタイタープレート(Stratagene、カリフォルニア州ラジョラ) 中で、20μlの反応物を構成し、「RoboCycIer Gradient 96」サーマルサイク ラー(Stratagene)において使用した。95のPCR反応物の各々は、2μlの1 0×Klen Taq PCR反応緩衝液(CLONTECH Laboratories,Inc.、カリフォルニア州 パロアルト)、1.6μlのdNTP混合物(2.5mMの各々、PERKIN-ELMER、フォスター シティー、カリフォルニア州)、1μlのセンスプライマー、配列番号:6、1 μlのアンチセンスプライマー、配列番号:7、2μlの「RediLoad」(Researc h Genetics,Inc.、アラバマ州ハンツヴィレ)、0.4μlの50×アドバンテイジ (Advantage)KlenTaqポリメラーゼミックス(Clontech Laboratories,Inc.) 、25ngの個々のハイブリッドクローンまたは対照からDNA、および全体の体積 を20μlするためのxμlの蒸留水から成っていた。反応物を等しい量の鉱油 でオーバーレイし、密閉した。PCRサイクラーの条件は次の通りであった:最初 の1サイクル、5分の変性、95℃、35サイクルの1分の変性、95℃、1分 のアニーリング、70℃、および1.5分のエクステンション、72℃、次いで最 後の1サイクルの7分のエクステンション、72℃。反応物を2%アガロースゲ ル(Life Technologies、マリイランド州ガイサースバーグ)上の電気泳動によ り分離した。 結果により、Zneulは、WICGR放射線ハイブリッド地図上でヒト染色体9結合基 の上部から529.80cR_3000、フレームワークマーカーD9S158の7.90cR_3000遠位に マッピングされることが示された。 これはZneulを統合されたLBD染色体9地図上の9q34.3領域に位置決定する(The Genetic Location Database、University of Southhampton、WWWサーバー(http ://cedar.genetics.soton.ac.uk/public_html/)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,ZW (72)発明者 ジェリネク,ローラ ジェイ. アメリカ合衆国,ワシントン 98155,シ アトル,ノースイースト ワンハンドレッ ドフォーティセブンス 1124 (72)発明者 ウィットモア,セオドア イー. アメリカ合衆国,ワシントン 98052,レ ッドモンド,ノースイースト,ワンハンド レッドフィフティーセカンド アベニュ 6916 (72)発明者 ブルムバーグ,ハル アメリカ合衆国,ワシントン 98103,シ アトル,サニーサイド アベニュ ノース 4620 (72)発明者 レーナー,ジョイス エム. アメリカ合衆国,ワシントン 98103,シ アトル,フィネイ アベニュ ノース 6522 #201

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24のグループか ら選択されるポリペプチドまたは前記グループのポリペプチドに対して少なくと も90%同一でありかつ前記ポリペプチドの活性を保持するペプチドをコードす る、哺乳動物Zneulポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。 2.配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24のポリペプチ ドまたは前記ポリペプチドに対して少なくとも90%同一であるポリペプチドの エピトープ担持部分から構成された、少なくとも15アミノ酸残基を有するペプ チドまたはポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド。 3.前記ペプチドまたはポリペプチドが担体のポリペプチドまたは他の担体分 子に融合されている、請求項2に記載のポリヌクレオチド。 4.下記の作用可能に連鎖された因子からなる発現ベクター: 転写プロモーター; ZneulポリペプチドまたはZneulポリペプチドのエピトープ担持領域を含有する ペプチドまたはポリペプチドをコードするDNAセグメント;および 転写ターミネーター。 5.下記の作用可能に連鎖された因子からなる発現ベクター: (a)転写プロモーター; (b)キメラポリペプチドをコードするDNAセグメント、ここで前記キメラポ リペプチドはペプチド結合により結合された第1部分および第2部分から本質的 に成り、前記第1部分は哺乳動物ペプチドから構成されており、前記ペプチドは 配列番号:2〜3、8、9 、11〜16、および19〜24のアミノ酸配列または前記アミノ酸配列に対し て少なくとも90%同一であるポリペプチドであり、そして前記第2部分は第2 ポリペプチドまたはタンパク質である;および (c)転写ターミネーター。 6.配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24から成るアミ ノ酸配列のグループから選択される単離されたZneulポリペプチドまたは前記ポ リペプチドに対して少なくとも90%同一であるポリペプチド。 7.配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24のエピトープ 担持部分から構成されているか、あるいは前記エピトープ担持部分に対して少な くとも90%同一である、少なくとも15アミノ酸残基を有する単離されたペプ チドまたはポリペプチド。 8.前記エピトープ担持部分が配列番号:20〜23から成るアミノ酸配列ま たは前記エピトープ担持部分に対して少なくとも90%同一であるペプチドまた はポリペプチドのグループから選択される、請求項7に記載の単離されたペプチ ドまたはポリペプチド。 9.配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24のアミノ酸配 列により定められる哺乳動物ポリペプチドに特異的に結合する抗体、抗体フラグ メントまたは一本鎖抗体。 10.前記抗体、抗体フラグメントまたは一本鎖抗体がヒト化されている、請 求項9に記載の抗体、抗体フラグメントまたは一本鎖抗体。 11.動物に配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24によ り定められるペプチドまたはポリペプチドまたは前記ペプチドまたはポリペプチ ドに対して少なくとも90%同一であるペプチドまたはポリペプチドを接種する か、あるいは前記ペプチド またはポリペプチドをコードする核酸配列を接種し、ここで前記動物は前記ペプ チドまたはポリペプチドに対する抗体を産生し、そして 前記抗体を単離する、 ことからなる、配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24によ り定められるペプチドまたはポリペプチドまたは前記ペプチドまたはポリペプチ ドに対して少なくとも90%同一であるペプチドまたはポリペプチドに結合する 抗体を生産する方法。 12.配列番号:2〜3、8、9、11〜16、および19〜24により定め られるペプチドまたはポリペプチドまたは前記ペプチドまたはポリペプチドに対 して少なくとも90%同一であるペプチドまたはポリペプチドの抗体、抗体フラ グメントまたは一本鎖抗体に結合する、抗イディオタイプ抗体、抗イディオタイ プ抗体フラグメントまたは抗イディオタイプ一本鎖抗体。 13.前記抗体がポリクローナルまたはモノクローナルである、請求項9〜1 2のいずれか一項に記載の抗体。
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